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平成30年 築地等地域活性化対策特別委員会(9月11日)

1.開会日時

平成30年9月11日(火)

午後1時30分 開会

午後3時1分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 塚田 秀伸

副委員長 志村 孝美

委員 中嶋 ひろあき

委員 木村 克一

委員 田中 広一

委員 渡部 博年

委員 青木 かの

議長 礒野 忠

4.出席説明員

(18人)

齊藤副区長

吉田副区長

浅沼企画部長

山﨑政策企画課長

松永副参事(計画・特命担当)

遠藤区民部長

眞下区民生活課長

鷲頭地域振興課長

木曽文化・生涯学習課長

小林スポーツ課長

田中商工観光課長(参事)

森下日本橋特別出張所長

望月環境土木部長

三留環境政策課長

松岡都市整備部長

斎藤都市計画課長

菅沼地域整備課長

栗村都市計画事業担当課長

5.議会局職員

田野議会局長

一瀬議事係長

黒須書記

桝谷書記

6.議題

  • 新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関すること

(午後1時30分 開会)

○塚田委員長
 ただいまから築地等地域活性化対策特別委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 本日、理事者報告の関係で区民生活課長、スポーツ課長及び日本橋特別出張所長が出席いたしますので、御了承願います。

 過日の行政視察の実施に当たりましては、初期の目的を十分果たすことができたと思いますので、今後の施策の参考になればと考えております。なお、内容につきましては、第三回定例会での委員長報告で報告させていただきたいと存じます。

 続きまして、議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告をお願いいたします。

○浅沼企画部長

 1 築地市場移転に係る諸課題について(資料1)

○遠藤区民部長

 2 区民施設等の指定管理者の評価結果について(資料2)

 3 「東京国際合唱コンクール in HARUMI」の実施結果について(資料3)

 4 生産性向上特別措置法に基づく「導入促進基本計画」の策定等について(資料4)

 以上4件報告

○塚田委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりでございます。よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時43分でございます。自民党68分、公明党36分、日本共産党36分、中央区民クラブ36分、無所属・中央10分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いいたします。

○田中(広)委員
 それでは、資料1に関連しまして質問させていただきたいと思います。

 9月に入りまして、いよいよ10月11日移転ということで、重要な時期を迎えております。この大きな変化を前にして、多くの方が不安に思っていらっしゃるいろいろな思いがあるかと思います。それに対して、少しでも対応していかなければならない、またケアしていかなければならないというふうに感じている次第であります。今回の資料1の御報告にありましたとおり、当然これは東京都が事業として行っていく内容ですし、東京都が一つ一つ行うに当たって、中央区の各関係の部署の方々が、さまざまな形で少しでも区民の皆様に安心していただけるような対策をということでとってきていただいているというふうにも感じております。そうしたことを理解した上で、改めて、大事な時期だということで質問させていただきたいと思います。

 今回、資料1にも報告がありました内容、また、これまでも今後の築地の活性化のためにということで、築地魚河岸の整備など、本当に長い時間をかけて一つ一つ、多くの関係者との協議を経て、ここまで積み上げてきたというふうに思っております。そういう背景がある中で、今回、例えば資料1の中の解体工事あるいはネズミの対策等々あります。区として、いろいろな形で、東京都任せにすることなく、区民の不安解消、心配を少しでも和らげようと、いろいろな対策をとってきておりますけれども、移転を前にして、どういう視点で取り組んでこられたのか、また、今後どういったところを懸念していらっしゃるのか。少し概略的な質問で恐縮ではありますが、改めて御見解をお願いできればと思います。よろしくお願いします。

○松永副参事(計画・特命担当)
 全体的なお話ということで、私のほうから答弁をさせていただきたいと思います。

 これまでも築地市場の移転ということを契機にした課題といいましょうか、不安ですとか、いろいろなものがあって、そういった中で、都に対しても一つ一つ丁寧に対応していただきたいということをお願いしてまいりました。また、区といたしましても、例えばネズミ対策という意味では、昨年度から都の対策と歩調を合わせて、保健所のほうでネズミ対策を別にやっていくということで、それぞれ例年とは違う予算という形で、特別対策という形でやっていくということで、結果として、できるだけ区民の皆様にとって影響が出ないようにしていくということを一つの大きな視点として考えてございます。

 今後の懸念というところでございますけれども、まずは引っ越しというところで、大きな事業になってまいりますので、主には10月6日正午から環状2号線を使っての移転ということになってまいります。ただ、やはり物量という意味では非常に大きな移転という形になりますので、どういったことが起こるのかということも、もちろんいろいろ想定はされておりますし、区としても、諸所こういったことが起こらないように、例えば晴海通りのほうに極端に車が寄るようなことがないようにとか、環状2号線の中で事故がないようにですとか、さまざまなことをお願い申し上げておりますけれども、正直、何が起こるかわからないという中では、突発的な対応についても、区民の皆様だけではなく、市場の事業者の皆様にとっても問題になるようなことがないように、きちんと対処していただきたいということをお願いし、そして我々としても、そのことを懸念といいましょうか、心配をしているところではございます。

 ただ、一方で、真剣に東京都が取り組んでいるということもありますので、それに関しましては、我々としては、都の取り組みを信じてやってまいりたいと思いますし、何か問題が起こった際には、歩調を合わせて、区としても対応できることは対応してまいりたいというふうに考えてございます。

 私のほうからは、雑駁ではございますが、以上です。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。

 お話しいただいたとおり、区民の皆様にどう影響、不安な思いをさせないか、そういった視点で取り組んでこられたということで、また、区としても、さまざまな形で対応してきたというお話がありました。確かに、これまで移転の問題については、長い時間をかけて本当にいろいろな取り組みをしてきたわけでありますけれども、一つの節目といいましょうか、区切りといいましょうか、まず10月の閉場ということで迎えるわけであります。

 一つの区切りと考えたときに、解体工事あるいはネズミ対策で、やはりスタートが大事だと私は思っております。今、皆さんが商売のことも不安に思っていたり、生活のことでも不安に思っていらっしゃる中で、スタートのこのときに、例えば交通の問題一つとっても、御答弁にありましたとおり、もし交通渋滞が少し激しくなったときにも、さっと手を打てる態勢をとっていただく、また声を届ける場所が明確になっている、あるいはスタートはしっかりしながら、その後も定期的に地域の方々との協議会を設けていただいて、安心していただけるような体制を整えていただく、そうしたことを本当に丁寧に積み上げていくことがこれから大事かなというふうに思っております。これだけ大きな変化があるわけですから、どういった問題が生じるかわからない点もあると思いますので、その点の対策をぜひ、改めてしっかりとっていただきたいということをお願いしたいと思います。

 確かに、御答弁では、しっかり東京都にもお願いしていきたいというお話がありましたが、改めて御見解をお願いできればと思います。

○松永副参事(計画・特命担当)
 まず、移転であり、解体でありというところで、築地市場の長い歴史に幕を閉じるということで、新しい時代の幕あけという意味で、確かに、おっしゃるとおり一つのスタートなのかなと思っておりますし、そこで失敗がないようにと言ったら変ですけれども、事故がないようにというのは非常に重要な視点かなというふうに我々も思ってございます。

 御質問の中にございました、例えば声を届ける場所ですとか、地域との協議の場というようなところに関しましては、御報告させていただいた中の個別の説明会ですとか、いろいろな説明会の場、まちづくり協議会の場、また全員協議会の場でもいろいろ皆様から御要望をいただいていた点でございまして、今、この場でつまびらかに、例えばこの電話番号にかけていただければというようなことを申し上げられないのはとても心苦しいところではございますけれども、しっかり対応していきますということで東京都からお話をいただいております。実際の10月6日もしくは11日、豊洲市場の開場日ということになりますけれども、一つの区切りのタイミングには、しっかりと区民の皆様にそういったことを、この場でこういう形でお問い合わせいただければ、東京都としてもきちんと対応するというふうに言っていますよとか、そういったことをしっかりと言っていけるように、今、準備を進めさせていただいているところでございます。

 協議会に関しましても、東京都としても、地元の皆様との協議といいましょうか、意見交換であり、東京都の事業についての説明をする場であるということで、まち協も含めまして、いろいろな場で丁寧に対応していきたいというふうにおっしゃっていますので、そういった場も含めて、しっかり対応させていただきたいと思っていますし、区としても、東京都へのお願いも含めまして、しっかりやってまいりたいと思ってございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 今、御答弁いただきましたとおり、とにかく丁寧に対応していかなければなりません。また、どういった状況が出てくるかわかりません。私も、たまたま、今、休み時間のときにちょっと外に出て歩いていましたら、ある御高齢の方とお会いして、まず第一声で出てきたのが、いよいよ移転なんですねと。そこで、ネズミの話をいただいたわけであります。

 いろいろな方が、いろいろな思いをして、いろいろな視点から考えていらっしゃるでしょうし、そういう思いがあるんだということは当然御理解いただいていると思いますが、区民の皆様方の思いを理解していただいた上で、とにかく定期的な協議、あるいはスタートを切るときに、しっかりと東京都にフォローしていただけるように改めて強く要望していただくよう私のほうからもお願いいたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。

○渡部(博)委員
 それでは、何点か質問させていただきます。

 まず、具体的にわかるかどうかというのはあるんですが、資料1-2の個別説明会の中で、参加された方は具体的に何名ずついるのかというのをお知らせいただきたいのと、日にちごとの対象者の数をお知らせいただければありがたいと思います。よろしくお願いします。

○松永副参事(計画・特命担当)
 まず参加された人数というところで、丸めた数字で聞いておりますので、おおよそというふうに御理解いただければと思います。

 上から順番に、まず最初の国立がん研究センターに関しましては、組織の方にお話をさせていただいたということで、たしか3人というふうに伺っております。もしかしたら4人かもしれないですけれども、そこは正確な数字でなくて申しわけございません。次の築地浜離宮地区自治会に関しては、約40名ほどというふうに伺っております。7月31日が約60名ほど、8月7日が約15名、8月8日が約20名、8月10日が約25名、9月5日が約120名でございます。実際の各地区の対象になる人数というところは、私どもも正確に把握できてはいないんですけれども、それぞれ町会さんですとか、そこに書かせていただいている対象の構成員の皆様がその数字になっていくのかなというふうに思ってございます。

 私のほうからは以上でございます。

○渡部(博)委員
 がん研究センターとか浜離宮の自治会というのは限定されている方であろうというふうに思いますけれども、31日以降、築地食のまちづくり協議会の事務所でやられて、ここは何人ぐらい入るところだったんでしょうか。NPOの食まちと築地四丁目の町会と築地六丁目の町会と、23日の浜離宮の後にもう一度築地、浜離宮地区自治会が入ってやっていらっしゃるということで、こういう方にどういう周知の仕方をして60人だったのか、それとも60人しか入らなかったのかということをお知らせください。

○松永副参事(計画・特命担当)
 基本的には、7月31日以降に関しましては周知の方法といたしましては、そこの対象と書かせていただいている各町会ですとかNPOですとか、そういった方たちに御協力いただきまして、それぞれの町会の回覧ですとか全戸配布、そこはそれぞれの町会のやり方に応じてということで、お任せしているところではございますけれども、周知をお願い申し上げました。

 それぞれ、場所に応じて入る人数に限度があるということは事実でございまして、例えば7月31日に関しましては、実際にやらせていただいたのは食まち協議会の事務所の中にある会議室のようなところをお借りして、お話をさせていただいております。こちらに関しましては、人数としては60名入っていたというふうに先ほど申し上げましたが、本当に満員という形でございました。一方、8月7日ですとか8日、あと10日に関しましては、こちらで用意できそうなところの候補の中で、それぞれの町会とお話をさせていただいて、この場所を選択させていただいておりまして、満員というほどではありませんけれども、場所によっては、キャパシティに対して五、六割ぐらい、また9月5日に関しましては、全銀座会で御用意いただいた会議室、公式には70名ぐらいというふうに伺っていたんですけれども、実際には机等を外して椅子だけにすることで120名ということで、本当にまさに満員という状態だったというところです。時間帯、あと日程的な問題もありまして、来れた方、来れなかった方がいらっしゃるとは思いますが、盛況にやれたのかなというふうに思っているところでございます。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 会場の都合とか、いろいろなことがあるので、なかなか大きなところがとれなかったというのは理解するところではありますけれども、入れなかったので帰ってしまった方もいらっしゃるんじゃないか。東京都の方たちが説明会を開きましたということで、参加された方には資料等はいっているわけですよね。だけれども、帰られてしまった方に資料等はいっていないわけですね。その方々にはどういった形で周知されたかというと、各団体から周知を受けたけれども、やはり個別に聞きたいという人たちもいるだろうというふうに思っているところであります。その対応について、どういうふうにお考えかということをお知らせいただければと思います。

○松永副参事(計画・特命担当)
 東京都の主催による説明会でございますので、それぞれの対応に関しまして、こちらからこうであるはずというふうに直接申し上げるのは、なかなか難しいところではありますけれども、例えば7月31日などは、特に満員でしたので、当日、入れなくてお帰りになられた方は確かにいらっしゃったのかなというふうに思ってはございます。

 ただ、実際にいらした方に関しては、御希望があれば資料をお渡ししておりますし、お問い合わせいただければ、東京都もしくは中央区役所のほうでも一部資料をお預かりしておりますので、資料をお渡しするということはできるのかなというふうに思ってございます。また、9月5日の全銀座会なども、やはりそういう形で、きょう来れない人がいたからということで、全銀座会として1部資料をもらいたいということだったので、残部をお渡ししたりということで、資料の周知はさせていただいているところかなと思っております。

 また、個別にどういった形でお問い合わせいただくのかにもよると思いますけれども、東京都としてもできる限り対応してまいりたいというふうにおっしゃっていますので、そういった中で、それぞれの方に合った対応をさせていただくということになるのかなというふうに思ってございます。

 私のほうからは以上でございます。

○渡部(博)委員
 東京都がやることなので、どこまで中央区民のことを思ってやっているのかというのは、今、よくわからないんです。この前の中央区の区報に載っていました月島地域のネズミの相談を受け付けますというのがありますよね。保健所でやっています。保健所だから、この中で答えられる人はいないだろうと思いますけれども、そういう相談会をやると言うんですよ。きっと築地の地域もやるんでしょう。それは10月か11月という話を聞いておりますけれども、本来であれば、そういったいろいろな方たちの相談を受けて不安を解消するということを先にやるべきことなんじゃないでしょうか。10月6日から引っ越しが始まって11日に開場するということを考えたときに、それを先回しにして、しっかり区民の不安を解消するということは、区がやらなければいけないと思うんですけれども、その辺の考え方はどうでしょうか。

○松永副参事(計画・特命担当)
 申しわけないですが、どういうふうにお答えをすべきかというところがまとまらない中での答弁になってしまうかもしれませんが、東京都の築地市場という組織が東京都の事業として豊洲市場に移転されるということが契機になっている中で、区といたしましては、法定というか、要綱でお願いをしている今度の9月20日に実施をする解体工事説明会の前の段階で、例えば6月の全員協議会であり、6月のまち協であり、そして7月以降、ここでもお話をさせていただきました説明会の中で、事業の内容の御説明をしてほしいということをお願いしてまいった部分でございます。全体としての対象人数との兼ね合いもございますので、個々人の皆様全員に対して、区民の皆様に対して全てお答えする時間をとるというのは、なかなか物理的に難しい部分もございますが、できる限り地区を分け、時間をとり、説明会の実施をお願いしてまいった中で、今回こういう形で東京都のほうに御対応いただいたというふうに我々としては思ってございます。

 御指摘のあった、事前に区でこういうことをやるべきではないか、例えばお話のあったネズミというところでございますが、それぞれに関しまして、それぞれの所管が適切な対応をとっているというふうに考えてございまして、この一連の中で、全ての皆様の全ての疑問にお答えできているかということに関しては、正直、私ども区といたしましても、東京都といたしましても、それぞれどうかなと思っているところではございますけれども、でき得る限りの対応をとっているというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 中央区は、中央区全体としてネズミの対策は、市場の移転の絡みでいうと、場内で起こることに関しては、東京都が責任を持ってやります、万が一ネズミが外に出た場合については、中央区も補完してやりますという話になっているわけです。そこの中でいくと、それぞれの所管という話ですけれども、連携をとっていただいて、そういう区民の方々の不安を少しでも解消していくのが本当の姿ではないのかなというふうに思っているわけです。そういう調整や、今、月島でやっているネズミの相談会を中央区の築地の地域で先にやるべきなのではないのかなということで、逆に言えば、そういうところも含めて、全体で対応していく必要があるのではないのか。区は区としてやると言っているんだから。そういう対応も必要なのではないのかなと思うんですけれども、その辺の考え方はどうでしょうか。

○吉田副区長
 きょう報告させていただいているのは、一連の引っ越しにかかわる諸課題でございまして、基本的には、主体は東京都が説明するものでございます。それに付随して起きる事案に関して、我々としては、そういう事案もあるだろうということで、先ほど担当からお答えいたしておりますように、一連のまち協なり何なりということでの話は、ずっとこの問題について、東京都も出席させて説明をさせていただいている状況でございます。

 ネズミ対策についてのお尋ねでございますが、この問題については、基本的には、月島地区でというような話、それから、それを例えば築地で事前にやればというようなお話もございますが、現実の問題として、所管部のほうで地域とも既にお話をしたりして、ネズミとりの部分については、地元と個別にお話をさせていただいているような状況もございますので、そういうことを総合的に勘案しながら、かつ、今、委員から御指摘もございましたので、検討をさせていただきます。

○渡部(博)委員
 そういうふうに吉田副区長から御答弁いただきましたし、検討していただくということでございますから、具体的な話がありましたら、所管のところに私もお願いをしていこうというふうには思います。

 今までもありましたが、東京都の人たちも含めて、事業として自分のところだけがちゃんと、ある一定のところだけに説明しておけばいいという話であろうかというふうにしかとれない部分があるんです。ですから、本当に地域の中にどうやって説明をしていくのかということが、資料が欲しい、資料を配りました、それはそれでいいのかもしれませんけれども、話を聞きたい、こういったことに対して心配なんだということに関しては、場所の問題も含めて、会場に入れなかったという人に対して、では、その人たちはもう一回行くのか。

 いろいろ話を聞きますと、きのうも区はある場所に説明に行った。どこの場所かわからないですけれども、どこかの場所にネズミの関係で行ったらしいです。そういったことも含めて、個人であっても、やはり心配な人は心配なんです。ですから、9月20日より前に、ネズミの話で東京都はこういうふうにやりますよということがわかっているのであれば、本当は月島と同じ時期に築地もやるべきだったのではないのかなというふうに思っているところです。

 申しわけないですけれども、役所上は、所管によって、全てが事業として関連がないという話であるかもしれません。しかし、そういうところも含めて、市場の絡みで全てが関連してきているという状況の中でいけば、しっかり連携して、いろいろな形で、答えられる範囲で区民にしっかり答えていくのが本当の姿ではないのかなというふうに思います。そこをしっかりやっていただかないと、一定の不安は解消されないということですよね。

 私が昔から思っているのは、東京都の事業であれ、やはり中央区民に寄り添って、事業の補完をする、また手伝うということに関して言えば、中央区は区民に寄り添いながら、そういうことをしていただきたいというふうに思っています。今回、そういうことが感じられていないところが若干あったというところであります。団体の方たちを優先するというか、そういう方たちからいろいろな方たちに話をするというのも大切だと思います。でも、そこから先にどういったお話が通じるかということも含めて、やはり対応していくことが、本来の中央区の考え方、東京都も一緒に中央区が話として言っていかなければいけない部分だったのではなかったのかなというふうに思うんです。そこの先、要するに資料をもらった、もらわない、全員に渡っていないということで、全員にやれと言ったって無理だというふうに思うでしょうけれども、ありとあらゆる手段を使って対応していくことが必要なんだろうなというふうに思っています。先ほども言いましたけれども、これからいろいろなお話があったときには、聞いていただく部分も含めて、個人であっても、何人かの団体であっても、しっかり対応していただきたい。そういったことも含めて、東京都に対しても、中央区自身としても、しっかり対応していただきたいというふうに思っています。

 もう一つお聞きしたいことは、冷蔵庫の問題です。

 勝どき駐車場だったか、どちらかの下に冷凍倉庫があると思います。そういった中で、あそこが解体されたら、あそこを使っていた中小の方たちは一体どこに行くのかなという不安を抱いている方もいらっしゃいます。その冷蔵庫がなくなったときには自分たちで対応しろという話なのかどうかも含めて、お知らせいただければと思います。

○松永副参事(計画・特命担当)
 恐らく勝どき門駐車場の横にある、俗に塩干冷蔵庫と言われている冷蔵庫の件かと思います。

 どういった形で冷蔵庫が使われているかということに関しましては、私どもとしては全体を把握できているわけではございませんが、あくまでも一般論として申し上げれば、市場施設として、市場の中の場内業者の方が本来使っているはずの冷蔵庫ということになりますので、豊洲に移転されれば、塩干冷蔵庫という名前ではないかもしれませんが、それに対応した冷蔵庫が準備されていて、場内の事業者様に関しては、それで対応されるんだというふうに考えてございます。

 また、御指摘の部分は、恐らく場外の方たちとの関係なのかなというふうに思っておりますが、場外の方たちが実際にその冷蔵庫を使われているのかどうかということに関しましては、我々としては判断できないところでございますが、今回御報告させていただいております暫定貸付地の中に一部冷蔵に関する施設が置けるようにということで、ストッカーを置けるような電源の準備などもさせていただいているところでございます。それが御指摘の塩干冷蔵庫そのものの対応かどうかという点についてはわからないですけれども、そういった形で、区としましても対応させていただいているというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 わかりました。場内も場外も持っている人がいるから、そういったところで、今度は冷蔵庫という比較的大きなものであって、今の場外も、築地魚河岸も含めてですけれども、冷蔵庫のキャパシティは決まっているわけですから、そういったところも含めて、魚の鮮度を落とさない、いろいろなことも含めて、しっかり対応していかなければ、築地魚河岸を含めて、場外市場の、新鮮だとか安全だとか、そういうものを確保できない部分が出てくるのではないのかなというふうに思っておりましたので、どういった対応をされるのかということをお聞きしたかったということでございます。

 そういうことも含めて、いろいろな形でまちの中から意見が出てくるんですよ。ですから、いろいろな人からいろいろなお話を聞いていただきたい。全てができるわけではないということもわかっておりますが、ある程度区民に寄り添った対応をしていただきたいなというふうに思っておりますので、各部が連携して、いろいろなことを含めて対応していただきたいということをお願いして、終わります。

○青木委員
 それでは、築地市場移転に関しまして、前向きな質問をしてまいります。

 2年という期間がかかりまして、ようやく10月11日、豊洲市場がオープンするということで、あとは豊洲ブランドということで頑張っていただきたい。そして、私たちは中央区として、区議会として、あるいは行政として、築地をどのようにさらに発展させていくか、新しい築地ブランドをつくっていくかということなんですが、当然、都有地ですので、東京都の意向も大きく反映されてはまいりますが、前回も取り上げました例の築地まちづくりの大きな視点は具体的なことはほとんど書かれておりません。ただ、隣接する場外市場については、現在多くの来訪者でにぎわい、築地の食文化の拠点の一翼を担っており、にぎわいの維持・増進を図っていくという一文が入っていることと、大きな点といたしましては、A、B、C、Dの4つの区域に分けて開発を行っていく。Bというのはスーパー堤防になりますので、土地の大きさでいきますと、大体3等分、A、C、D、そしてDの3分の1ぐらいが築地場外市場ということになります。

 築地場外市場は残りますよというのは、私たちは当たり前のように思っていますが、区外の方、東京都外の方はもちろん、区内の方でも場外市場は残るということを知らない方が意外と多い。築地市場の移転ということで、市場は全部移転してしまうと思っている方も意外と多いということで、きょうの中央区の区のおしらせに、築地場外市場は築地に残りますと、まさにいいタイミングでお知らせがあり、これはとてもいいことだと思いました。ただし、内容を見ますと、やはり築地魚河岸のグランドオープニングに関しまして、そして築地魚河岸についての内容が中心となっております。

 そこで、東京都の意向も関連してくるというのは重々わかっておりますけれども、先ほど申し上げました大きくAとCとD、特にDの3分の1を占める場外市場全体といたしまして、築地魚河岸も含め、築地場外市場全体として、未来に向かって、現在、中央区はどのような形で想定をしているか、そこをお聞かせいただければと思います。

○吉田副区長
 将来像というものについては、土地所有者である東京都がどういう形で跡地の開発というものに臨んでいくのかという姿勢の問題とも絡みますので、一概に申し上げられません。ただ、場外が場外であり続けるために最低限必要なことは、今後も含めて、跡地の開発の中でも実行されなければならないだろうと考えております。

 私どもは、今回の市場移転、それから跡地の開発ということを考えましたときに、現実には、大変不自由なことでございますが、現在の築地市場を貫通する環状2号線という道路が、豊洲と築地場外市場とをつなぐ道路になることが期待されるはずでございますけれども、現在の線形では、必ずしもそうなっていないというようなところがございまして、そういう基盤の部分をきちんと、今後の開発を通じて整理させることが、まず場外市場を維持する最も大事なポイントだろうというふうに思っております。

 そういった基盤整備といいますか、環状2号線から場外への交通というような問題、それから先ほどの委員の御指摘にもございましたけれども、実は、場内、場外がともに共有していたエリアというものもございます関係上、そういうことは東京都もある程度認めているから、私どもについても暫定貸付地というようなものを提供していただいたわけでございますから、基本的には、豊洲市場と築地場外市場を結ぶ交通ネットワークをどういうふうに整備するか、そして、そのたまりであります場外と交通との結節点のところをどういうふうに整備するか。今の暫定貸付地と言われるものは、あくまで暫定でございますから、開発の中でどういうふうに整備されて、例えば荷さばき場であるとか、ワンデーストッカーみたいなものがどういうふうに全体として整備できるかとか、そういったことは今後の開発の中でもきちんと守っていただかなければならない事項だと思っております。

 私は、そこのエリアに書かれている3ゾーンという話、実質は4つのゾーンに分かれているわけですけれども、そういうふうな並行的な区分でなくてもいい、立体的な区分でも構わないから、場外を支える部分については、きちんと交通と広場というようなものを含めて支えていただかないと、場外は成り立ちにくいということについては、地元区としては積極的に発言するし、そのことは今後の開発の中でも必ずやらせていかなければならない課題だというふうに思っています。

○青木委員
 わかりました。交通結節点、そして広場という大変重要なキーワードだと思います。

 ここで、もしお答えいただければ大変お聞きしたいことがありまして、当面は築地場内市場跡地の開発ということで、そして大きく築地地区というところに目を移しますと、この築地には聖路加病院があり、本願寺があり、浜離宮があり、そして、もっと歴史をさかのぼれば外国人の居留地もあった。そして、この本庁舎も築地の一部である。築地1-1-1。そういった広い意味で、これから築地が変わっていくのかどうか。築地市場の移転をきっかけに、市場だけではなく、築地として広く見たときに、築地が中央区の中でどういう役目を果たしていくのかというのを、ぜひ残りの時間でお聞かせいただければと思います。

○吉田副区長
 築地市場跡地に限ったところでも、基本的に、多様な機能とか、それから歴史性というものを当然尊重しなければいけないということは、委員御指摘のとおりだと思います。

 その上で、実は、東京の都心に残されて、かつ東京湾に面したまとまった土地としては、東京都にとって最後の土地でございます。この部分でもって、今後の東京、もちろん今後の中央区でもございますけれども、今後の中央区、今後の東京都の展望がこれからきちんと開けていくような開発のありようでなければ、やはり基本的には納得されないだろうと思っております。

 そういった部分を含めて、本区としても、オリンピック後の日本のありよう、東京のありようをシンボライズするような開発になっていただくように、地元区として当然望んでいかなければいけないだろうと思っておりますし、そのことを含めて、この中央区が永遠に発展していけるような、基礎になるような開発が進められることを私どもとしては望んでいるわけでございます。

○青木委員
 以上で質問を終わります。

○塚田委員長
 それでは、副委員長は委員席へお移りください。

○志村委員
 昨日、10日に豊洲新市場の認可書が交付されました。福田内閣の閣議決定から安倍内閣まで、この認可の前提が大きく2つ、1つが安全性の科学的な証明と、もう1つは都民や関係者などの理解、合意、この2つの前提がありました。それを考えれば、認可ができないはずなのに、されてしまった。

 御承知のように、汚染の問題では、直近の調査結果も170倍のベンゼン、また検出されてはならないシアンもずっと出ております。専門家会議が安全宣言を出しましたけれども、正式な専門家会議も開かずに安全宣言を出したという点では、全く科学的な証明もされていない状況だと思います。あわせて、とりわけ都民だけではなくて、市場関係者の理解はどうかというと、多くの方たちがまだ不安を持ち、危惧し、また反対の声もある。使い勝手の問題とか、さらには営業的な、使用料がどうなるのか、また駐車場が足りないのではないかなどなど、たくさんの問題を抱える中で、豊洲市場では、今のままだと営業できないよというような声がある中で、認可されてしまいました。

 あわせて、認可、申請した中の財政的な面でも、6年後には1.6倍かな、それくらいの取扱量になると。その前提に計算をしています。財政的には何とかやっていけるというような過大な見積もりの中で、収支の想定も出しているわけです。日本共産党都議団の計算では、毎年100億円ぐらいの赤字が出るのではないかというような想定もあると。

 ですから、いろいろな面を見ても、今回出された認可というものは現実を無視したものであるというふうに思います。ただ、認可されたからといって、引っ越しが順調にいくのか。引っ越しの日を迎えられるのかどうか、また予定している豊洲の開場日に開場ができるのかどうかということを保証するものではありません。実際の現状は、そういうことができない、引っ越しもできない、開場もできない、今のままだと、そういう事態になるのではないかと私は思っているところでございます。

 そうはいいながら、やはり引っ越しする場合はということで今回報告もありますので、質問させていただきたいと思います。

 先ほど、中央区の指導要綱に基づく説明会が9月20日に行われるということでした。資料1-2の上にある解体工事の個別説明会では、私も含めて傍聴できなかったんです。中央区の指導要綱ですから、参加対象というのが、都がやる説明会と違って、制限されないのではないか、制限することはできないのではないかと思うんですけれども、まずその点について確認をさせてください。

○斎藤都市計画課長
 要綱に基づく説明会の制限、実際に要綱で定めている範囲ということです。解体工事の敷地がございますが、敷地から10メートルあるいは建物の高さと同等の範囲で、敷地の周り、要は、解体工事に際して、工事の影響が出るだろうというふうに見込まれているところに対しての説明ということが要綱で義務づけられているものですので、その中での制限ということは設けてはございません。

 以上でございます。

○志村委員
 説明する対象の方たちは、ある程度地域の方だけれども、傍聴は、これまでもいろいろな説明会、私も工事説明会なども参加しております。今回の9月20日、具体的には、例えば私が傍聴できるというような、そのことの確認はいかがでしょうか。

○松岡都市整備部長
 特段、誰が来てはいけないというものではございません。ただ、傍聴という形なのか、御参加という形なのかというのは説明会のスタイルによると思うんですけれども、いらした方を拒むということはないというふうに思っております。

 以上でございます。

○吉田副区長
 これは、要綱に基づいて、解体事業者が近隣住民に対して説明を行うものでございます。対象者は、あくまで先ほど都市計画課長が申し上げたとおりでございます。

 現実の問題として、傍聴希望者を入場させるかどうかということでございますが、実際に解体工事というのが、先ほど申し上げたような建築物の高さとか10メーターとかという範囲で示しているものですから、そういう方を対象として、出席者として考えているものですから、基本的に、そういう対象者の方に対して丁寧に説明しますよという説明会でございます。一般的に、それではオールカマーでいらしていただいて結構ですよというものではございませんので、その点は御理解をいただきたいと思います。

○志村委員
 それは指導要綱のどの条項なりの裏づけ、根拠があるんですか。今まで私は、発言しなくても傍聴したことがあるんですけれども、傍聴ができないというのは指導要綱のどこに書かれていますか。

○吉田副区長
 基本的には、そういう方を対象として説明会をしますよと申し上げている。ですから、そこで仮に傍聴させてくれと言えば、これは主催者の判断でございます。それは事業者ですから。ただ、申しわけありませんけれども、あくまで傍聴ですから、そこで発言なり何なりをさせていただこうという気構え満々の傍聴者もいらっしゃるものですから、あえてお断り申し上げます。

○志村委員
 いや、個別説明会は傍聴できなかったので。事業者が説明するのは当然です。区の指導に基づいてやる説明会ですから、傍聴させてほしいということで、それは私が何も発言するとかそういうことではないです。発言する場はここにありますのでね。では、時間があれば黙って傍聴させていただきたいと思います。よろしくお願いします。

 それから、解体説明の中で、いろいろあったんですけれども、資料をいただいたんですが、冷蔵庫の解体について、3ページです。今回の委員会の資料ではないです。解体説明会の個別説明会で出されたものではないかなと思うんですけれども、冷蔵庫等を含む解体工事という項目があるんです。ただ、アスベストについては書いてあるんですけれども、冷蔵庫などの解体工事についての記述がないんです。とりわけ製氷施設では、強い毒性とか刺激臭のあるアンモニアも冷媒として使っておりますので、冷蔵庫や製氷施設の解体工事というのはどのように行われるのか、お聞かせください。

○松永副参事(計画・特命担当)
 個々の、例えば今御質問にあった冷蔵庫という点に関しましては、触媒という意味で、いろいろ、過去アンモニア等々が使われている中で、適切に解体事業者がそれぞれの建物に応じた対応をとっていくものというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○志村委員
 アスベストも問題がある。ネズミも問題ですよ。でも、アンモニアのことも大変重要な問題だと私は思っています。

 資料1-2を見ていただきたいんですけれども、東水冷蔵庫、製氷をここでつくっているんです。ホウスイもそうですけれども、場外に接しているところです。ここで働いて氷をつくっている人を知っているんですけれども、この間、移転ということが何度も言われているので、機能更新していないんですよ。危険な状況で、だましながら氷をつくっていると。すごいパイプで、氷をつくるために相当複雑な状況があって、しかし、彼の言い方だと、それがいつ爆発するかわからない。ここで爆発すれば大変だということで、だましだまし使っているということも言われているんです。

 アンモニア流出事件が2010年7月6日に勝どき四丁目の解体工事で起きたのを御承知だと思います。だから、私たち共産党区議団は、毎年予算要望を行っているんですけれども、こういう危険物が使用されてきた建築物の解体に当たっては、関係機関が協力して、その安全性を確認して、住民への説明と合意を得て実施することを求めてきました。先ほど適切にやると。では、どう適切にやるのか説明してほしい。こういう危険な物質、もし万が一、解体工事で、また準備をする中でアンモニアが場外に漏れる可能性は全くないのかどうか。

 アスベストのやり方は写真つきで出ています。この工事、それも老朽化した建物の製氷施設の解体工事をどういうふうにやるのか。このことについて、場外もそうだし、町会もそうだし、がん研究センターもそうだと思うんですが、万が一流出した場合どうなのかということを想定した上での対応をしなくてはいけないと思います。これは、勝どき四丁目で実際起きたことなんですからね。そういうことを踏まえて、対応が必要だと思うんですけれども、いかがでしょうか。

○松永副参事(計画・特命担当)
 今回、資料1-2の後ろにつけさせていただいておりますオレンジ色の帯の平成30年度築地解体工事説明会の資料、資料1-2にあります個別説明会というふうに書かせていただいている説明会の際に使わせていただいたものになります。7月19日、7月23日は微妙にバージョンが違うというふうには聞いていますけれども、おおむね同じだったというふうに伺っております。その手前にあります全体の説明会というふうに書かれている7月17日の説明会の際の資料から、特に御質問の多かった点を充実させて資料をつくっていただいていると。その中で、例えばアスベスト、そして粉じん、また後ろのほうになりますけれども、例えば18ページですとか21ページ、地域の安全対策ですとか、そういったところに関しまして御質問が多かったということで、資料の追加等々をしていただいているところでございます。そういった中で、今回、アンモニアの件につきまして、大きな御質問がなかったということを踏まえて、今回のこの資料の中では言及がございません。

 実際に、解体工事を施工するのは専門の業者でございますので、それぞれの業者が責任を持って、きちんとした工法で対応されるものというふうに考えてございます。人がすることなので、100%何もないことを保証するというのはなかなか難しいとは思ってございますけれども、事故のないように、必ず監督をされ、そして万が一事故が起こったときの対応ということも、専門業者ということで、きちんと考えられているというふうに思ってございますし、東京都のほうにも、そういう形で事故のないように実施していただけるように要望しておりますので、それをもって私の答弁とさせていただきます。

 以上でございます。

○志村委員
 やはり個別説明会に私を出させたほうがよかったね。私は市場で18年働いているんですよ。そういう中で、働いているときから話は聞いていたの。冷蔵庫のアンモニアの機械、製氷機械が大変な状況だと。だけれども、だましだまし使っていると。だから、いつ事故が起きてもおかしくない状況だったんですよ。それが、説明会で質問が出ていないから資料にも出されていないと。冷蔵庫の解体について、認識が甘いんですよ。

 それから、専門業者が責任を持ってやるでしょうと。それは当たり前ですよ。区の職員にやれと言っていない。専門業者がアスベストの撤去をやるでしょう。でも、ちゃんと説明しているじゃないですか。同じように、冷蔵庫、製氷施設をどう解体するのかは出すべきでしょう。アスベストは、専門業者がやるから、ちゃんとやるでしょうということだけで済んでいないでしょう。だから、冷蔵庫についての認識が甘いのではないですか。業者に任せて安心ということで、さまざまな問題が起きる可能性はあるわけですよ。アスベストだって、専門業者がちゃんとやるから安全だと思いますよ。安全だと思うけれども、しっかり安心してもらいたいから説明しているのではないですか。だから、冷蔵庫について、どう業者がやるんですか。わからなかったら東京都に聞かなくてはいけないのではないですか。いかがですか。

○吉田副区長
 過去、勝どきで冷蔵庫の解体においてアンモニアが流出して、かなり悲惨な事故になったことは、私も記憶にあります。今回の場合、特に、委員御案内のとおり、実は築地も、それから正直言うと、豊海の冷凍倉庫もかなり古いんです。昭和35年から使っていますなんていう冷凍庫がざらにありますので、現実の問題として、そういった問題を含めて、解体の事前の段階におけるアンモニアの抽出というような作業がどういう形で行われるのかということについては、やはり不安もおありだと思います。そういったものについて、区として、東京都あるいは東京都を通じて事業者に確認をして、具体的にお知らせできるものはお知らせできるようにしていきたいと思っております。

○志村委員
 ぜひお願いします。別に、引っ越しを後押しするわけではないけれども、解体工事の直前になって大騒ぎして、どうなるんだとなるよりも、早く安心してもらうということも、これは中立的な立場で、やはり大事だと思うんです。

 こうやってやるから安全ですよと。今、想定外ということは通用しませんから、万が一の場合はということ、場外への影響、築地魚河岸もそうですけれども、そういうことはないと思いますし、あってはいけないんですけれども、そういうことも想定しなければならないというふうに思います。どういう形にしろ、やはり住民の方とか関係者の方たち、場外の方たちにも、そういうことで安全性を知らせるとか周知するということも、言われてからやるのではなくて、先手を打ってやっていくことも必要かなと思います。

 それから、解体工事の説明会でいろいろ意見が出されたことも聞いているんですけれども、例えば全部をテントで覆うべきというような意見も出されて、都は不可能というふうに答弁していますが、質問者の方の不安に応える工夫はできないのか。例えば、清掃工場を覆う形でと具体的に出されていますので、市場全体を覆うことはできないですけれども、建物ごとなのか、それともある程度区分したエリアとか、何かそういう、全部テントで覆うべきという不安な気持ちに対して工夫ができないのかというあたりも本当は都に聞きたいと思うんですけれども、区の認識もお聞かせいただきたいと思います。

 それから、解体工事中に粉じんを出さないと言っているんですけれども、万が一、場外市場のほうに、いろいろな形で大きな被害なり影響を与える可能性があるのではないか。都の解体工事の計画では、大丈夫だという判断なのか、それとも場外はお客さんもいるし、商売もしているので、都のやる解体工事のいろいろな防じん対策などを含めて、あわせて区としても何か特別な対策も考えなくてはいけないのかなという、そのあたりの認識もあるのかどうか、粉じんについての考えをお聞かせください。

○松岡都市整備部長
 解体の仕方についてですので、私のほうからお答えいたします。

 まず、今、委員からお話があったとおり、場内全体を囲う、屋根までつけるというのは非常に難しい問題があると思います。また、建物ごととしても、屋根まで覆うというのは現実的ではないのかなというふうに私も思います。ですので、東京都の説明にもありましたけれども、せめて建物ごとに囲いをして、しっかり散水をしながら解体する。現実的にも、今までの解体工事の中でも、これで大きな問題が出ていると私は思っておりませんので、この方法をきちんと徹底していただくということが大事なのかなというふうに思ってございます。

 また、粉じんに対する被害も、外に出ないようにするのが多分一番効果的だと、私も今までの経験で思います。申しわけないですけれども、解体工事に対して、何も区から手出しをすることはできないです。ただ指導するということしかできませんので、あとは何かあれば、すぐに窓口を設置していただくとか、そういったことをお願いする、また、区でもそういったものを体制的に整えるとか、そういったことがせいぜいできる範囲かなというふうに思ってございます。

 以上でございます。

○志村委員
 場内で解体工事をしていて、場外のところで万が一何かあったときに、対策をとるということも考えているのかなというあたりで、今、考えていらっしゃらないということがわかったので、一応いろいろなことを想定しなくてはいけないので、質問させていただきました。

 それから、工事時間ですけれども、幾つかの説明会では、通学とか通勤を含めて、時間を変えてほしいということですが、都のほうは午前8時開始の予定を変えようとしていないということです。先日も、小学生の子が工事のトラックに巻き込まれたということもあります。ですから、近くでなくても、その周辺で危険なところがあるという意味で、参加者の方たちは何とか時間帯を変更してほしいという声を上げていたと思うんですけれども、それに都は頑として耳を傾けない。今回、ある意味、公共工事ですよね。公的な工事で、安全性とか住民の声、地元の声を大事にするというのが都のとるべき態度ではないかというふうに私は思うので、このあたりの工事時間についての変更は区からも求めるべきだと思うんです。

 そのあたりの見解と、地元との工事協定を結んでほしいという声もあって、都のほうは結ぶ予定はないという話です。結ばないとは言ってないらしいんですが、ということは、含みが持たされているかなと思います。今回みたいに大きな、注目されている工事で、都と地元、これは区になるのか地元の町会になるのかわかりませんけれども、工事協定を結んでほしいという声があれば、それは結ぶべきではないかというふうに思うんですが、区としては、工事協定を結ぶ必要はないと考えているのかどうか、そのあたりもお聞かせください。

○松岡都市整備部長
 まず、工事の時間帯の話でございますが、全体スケジュールもございますし、それから工事車両を入れる時間が、多分遅い時間ではなかなか通じないところもあって、時間の変更について、今、東京都がカウントしている部分なのかなというふうに思います。その件については、都市整備部のほうで解体工事を所管しますので、もう一度東京都と話をさせていただきますが、ちょっと難しいかなという感じは、私的には持っています。ですので、万が一、工事時間等の変更がない場合はどうするのか、逆に、警備員をどのくらいふやすのかとか、そういったことも含めて話をさせていただきたいなというふうに思います。

 また、工事協定については、必要があれば結ぶべきだと区のほうは思います。ただ、今回、工事業者がたくさんいますので、どういった形でどういうふうに結ぶのかというのは、多分非常に難しいのだろうということで、今、東京都ははっきりと答えが出せないのかなと思います。その辺についても、我々のほうで、工事を監督する部署として、もう一度お話をさせていただきたい、そんなふうに思います。

 以上でございます。

○志村委員
 ぜひお願いしたいと思います。長期間の工事になると、やはり信頼関係があってこそだと思います。それは私が言うまでもなく、もう皆さんは苦労しているところだと思うんですけれども、お願いします。協議もして、工事時間の変更は難しいかなんて、ちょっと弱腰なので、せめて8時半ぐらいからとか、いろいろ諦めずにやっていただきたいと思います。

 窓口の一本化というのも結構意見が出されています。先ほど、一本化については、まだはっきりしていないのかなと。もう意見が出ているのに決まっていないんですけれども、窓口の一本化の重要性についてどう考えているのか、その認識について、なぜ住民の方々が一本化してほしいと言っているのかも含めて、お聞かせください。

○松永副参事(計画・特命担当)
 済みません。私の先ほどの前委員の御質問に対する答弁の中の言い回しがうまく伝わっていないというか、私の問題なのかなとも思いますが、区といたしましても、今回、築地市場の敷地の中で解体工事があり、環状2号線の工事があり、その後もオリンピックのデポ工事という形で複数の工事が進んでいく。そして、実際に東京都としては、所管が3つに分かれていくというところ、また最終的には組織委員会も入ってくるという中では、区民の皆様にとって、今、どの工事の問題が目の前で起こっているのか、どの工事について話せばいいのかというのがわかりにくいという意識をお持ちの中で、窓口の一本化という御要望が出ているんだろうなというふうに認識をしております。

 その件に関しましては、我々としても、区民の皆様の安心・安全という観点から考えても、一本化していくのは非常に重要なことかなとも思ってございますし、東京都の中のお話ということで、まずは東京都が最初にきちんと受ける部署を決めて、それをそれぞれ、責任を持っている所管に対して、働きかけというか、伝えていって対応するという流れをつくっていただきたいと思ってございます。

 今の段階で、では窓口は誰がやりますということを我々としてもお答えすることができない段階なので、先ほどつまびらかにできなくて申しわけありませんというお話をさせていただきましたが、東京都のほうも同じような認識のもとで、窓口の一本化について検討しているというふうに認識しておりますし、そういうふうにお答えもいただいておりますので、もう少しお時間をいただければなというふうに思ってございます。

 以上でございます。

○志村委員
 今みたいな答弁を説明会でしたら、大紛糾ですよ。いろいろな説明会をやるときに、責任者は誰なんですか、誰に連絡したらいいんですかというのが地元から出る当たり前の声なんですよ。東京都がいろいろ分かれている、工事がいろいろあるから一本化できませんと。どっちの立場に立っているのかと思いますよ。まず先に、住民と工事をやる責任者とのパイプをしっかり確立する。そのことが、都が責任を持ってやる担保になるし、信頼して、誰に苦情を言えばいいのかとかも含めて、それを住民にもはっきりさせる、安心感を与えることではないですか。今みたいな説明は、事情がわかっている人には、ああ、なかなか時間がかかるんだなですけれども、安心してください、ここで一本化してやりますといった、そのぐらいの構えがなければ、それは信頼を得られないというふうに思います。

 このあたりは、一本化について、もう一度東京都としっかり、都の事情とか工事の事情で、住民の皆さんたちに、もうちょっとお待ちくださいなんていうね。もちろん、まだ工事が始まっていないから、それは直前になってもしようがないみたいに思っているかもしれないけれども、やはり説明会をやる場合は、疑問、不安があったら、ここに電話をくださいという形で、地元中央区が暫定的に、何かあったら都市整備部長のところにお越しくださいとか、どこかあれば、安心できます。今の都市整備部長は例えばの話ですけれども、都がごたごたして、なかなか決まらないのであれば、区が、区民の皆さんに安心を与えるためにも、そういうものが求められているのではないかというふうに思います。そういう思いですので、東京都の問題でもありますし、もし可能なら、都と区が協議して、暫定的な窓口の一本化も含めて検討していただきたいと思います。

 次にいきます。少しやわらかいんですけれども、資料3の合唱コンクールについて。

 今回、何回も言っているように、私もいいなと思うんですけれども、今回の評価点とか問題点とか改善点をどう分析しているのかなと。きょうは短い時間ですので、余り細かくはできないと思うんですけれども、評価点とか問題点、改善点をどうお考えなのか、お聞かせください。

○木曽文化・生涯学習課長
 東京国際合唱コンクール in HARUMIの件でございます。

 アンケート等をとっても大変評判がよかったんですけれども、第一生命ホールの収容人数と実際に参加する団体者のギャップがございまして、規模感といいますか、会場の運営に寄せての問題点があるのかなというところと、まちかどコンサートという関連事業をやったんですが、精いっぱい広報したところなんですが、こんなすばらしいものがあったというのを知らなかった、もっと広報してほしいというような声もいただきましたので、その辺が課題かなというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○志村委員
 今回のコンクールは、いろいろな方たちと力を合わせてやりましたが、総括する会議とか打ち合わせとか、そういうものを持つのかどうか。そして、もう既に第2回目のコンクールをやりますという話になっているので、そこに生かすものだと思うんですけれども、そういう準備を、今回の反省、教訓の上に立って次を準備するというふうに思うんですけれども、そこら辺のスケジュール感はどうなんでしょう。

○木曽文化・生涯学習課長
 総括する会議等でございます。

 コンクールが終わったばかりなので、大きなものはまだやっていないんですけれども、事務レベルで東京国際合唱機構と、実は先週末に1回目の反省会を行ったところです。それぞれ、問題点等を述べ合って詰めていこうということで、今後、第2回を目指して、定例会等で内容を充実させていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○志村委員
 このイベントの後、報道を余り見なかったので、そういう意味では、例えば国内外の音楽専門家とか合唱団のこの取り組みの評価がどうだったのかとか、中央区が主催した目的に照らしてどうだったのかという問題とか、区民への周知度はどうだったのかとか、報道や告知、アピールも含めて、どうだったのか。さらには、東京国際合唱機構というのは、去年の4月に発足したわけですけれども、合唱関係者への影響力とか、そういうものもどうだったのかとか、今の会場の問題も含めて、いろいろ多面的な総括というか、分析も必要だと思います。中央区で第2回目をやるということをもう既に決めてしまっているわけですから、それも国際的なイベントをやろうということですので、やはり相当の発信力とか魅力とか中身の充実を、こういう成功を積み重ねていけば、もちろん市民権なり存在感が持てるわけなので、多くの方たちの意見とか協力も受けながら進めることも必要かなと思います。

 あわせて、区も共催ということなので、今回のコンサートの収支報告とか、反省内容、次に生かす内容などは議会に報告があるのかどうか、その点を最後にお聞かせください。

○木曽文化・生涯学習課長
 中央区の魅力発信のために、この合唱コンクールをより充実させていきたいと考えております。

 それから、収支報告等につきましては、今、東京国際合唱機構は東京国際合唱コンクール以外に、つい先月の末ですが、軽井沢の合唱フェスティバルがございまして、そちらのほうのことをやっており、時間がとれませんでしたので、今、次回の内容を充実させるような話し合いが始まったばかりでございます。

 以上でございます。

○志村委員
 ぜひ報告をお願いしたいと思います。

 以上で終わります。

○塚田委員長
 それでは、志村委員は副委員長席にお戻りください。

 議題、新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関することにつきましては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任でよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 これにて築地等地域活性化対策特別委員会を閉会いたします。

 ありがとうございました。

(午後3時1分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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