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令和元年 福祉保健委員会(7月24日)

1.開会日時

令和元年7月24日(水)

午前10時 開会

午後4時8分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長  田 中 耕太郎

委  員  木 村 克 一

委  員  竹 内 幸 美

委  員  田 中 広 一

委  員  高 橋 まきこ

委  員  小 坂 和 輝

委  員  し ら す  夏

議  長  押 田 まり子

4.欠席者

(1人)

副委員長  原 田 賢 一

5.出席説明員

(13人)

山本区長

齊藤副区長

田中福祉保健部長

春貴管理課長

溝口子育て支援課長

小林保育計画課長

遠藤障害者福祉課長

吉田高齢者施策推進室長

清水高齢者福祉課長

佐野介護保険課長

山本保健所長

竹内生活衛生課長

吉川健康推進課長

6.議会局職員

伊藤議会局長

一瀬議事係長

酒井書記

秋山書記

7.議題

  • (1)福祉及び保健の調査について
  • (2)旅館業法に関連する条例等についての請願

(午前10時 開会)

○田中(耕)委員長 ただいまより福祉保健委員会を開会いたします。

 本日、副委員長は欠席をいたします。

 また、理事者報告の関係で障害者福祉課長及び健康推進課長が出席をいたしますので、あわせて御了承をお願いいたします。

 資料の配付について。請願第2号の請願者より、資料を配付したい旨、申し出がありましたので、本日、席上に配付させていただきました。御了承を願います。

 議事の進め方についてお伝えしてまいります。議題2の新規請願について、紹介議員及び理事者への質疑等を先に行い、その後、理事者報告、議題1、福祉及び保健の調査について、理事者に対する質疑を行いたいと存じますが、よろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(耕)委員長 そのように扱わせていただきます。

 次に、議題2、旅館業法に関連する条例等についての請願について、審査に入ります。

 新規請願の審査の進め方についてですが、まず、紹介議員から趣旨説明を受け、次に紹介議員への質疑を行います。その後、理事者への質疑を行います。

 紹介議員の趣旨説明時間及び質疑時間についてでございますが、まず紹介議員からの請願の趣旨説明を10分以内で行い、次に紹介議員への質疑を趣旨説明と合わせて20分以内で行います。各会派の持ち時間は、合計時間20分から趣旨説明に要した時間を差し引いた残り時間を質疑のある会派数で除して得た時間とすることでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(耕)委員長 そのように取り扱わせていただきます。

 紹介議員の趣旨説明に移ります。

 紹介議員は席の御移動をお願いいたします。

     〔紹介議員移動〕

○田中(耕)委員長 紹介議員は、小栗智恵子議員と小坂和輝議員、2名でございます。

 それでは、紹介議員の趣旨説明を10分以内でお願いいたします。

○小栗議員 それでは、紹介議員5名を代表いたしまして、私のほうから趣旨説明をさせていただきます。

 旅館業法に関連する条例等についての請願です。

 その請願の趣旨は、中央区における旅館業法に関する条例等について、ホテル事業者の責務を強化することを請願するという内容です。

 その理由として、請願書にも書いてありますけれども、旅館業法の改正に伴い、新規参入したホテル事業者が中央区内で営業開始した際に、近隣の住環境の悪化や犯罪が発生すること等を防止し、地域住民の安全を確保し、安心して生活ができる環境を守るために、その責務を強化する条例をお願いしたいというのが請願の理由となっております。

 本日、委員長の許可をいただいてお配りしております別紙に、この請願に至った経緯が述べられております。この請願に至った経緯の中にもありますように、新川一丁目の町会の中にある新川1-14-13、越前堀児童公園前において、株式会社Sakura Cross Real Estateというところから、事務所を改装してホテルを営業したいという計画がありまして、それに対して、町会の皆さんとも話し合いを行ってきたんですけれども、3月1日の説明会を最後に、説明会が行われないで、今、どんどん工事も進められているということで、ホテル事業者に対して責務を強化していただくほかないということで、今回、請願に至ったということです。この請願は、代表者として町会長さんがなられていますけれども、522名の署名をつけて提出されているということをお知らせさせていただきます。

 具体的な内容については、別紙の中にも述べられておりますので、この別紙に沿って説明をさせていただきます。

 1つ目の請願事項の事業者と住民との協定書の締結の努力義務化ということについてですが、このホテル事業者は、最初は町会との合意を行った後でなければ工事は行わないというふうに約束していたんですけれども、今はその約束をほごにして工事を強行しているということがあります。ですので、今後のトラブルを回避するためにも、町会と協定を締結することを努力義務化してほしいというのが1つ目の請願事項です。

 2つ目のフロントにおける、対面での宿泊者の本人確認の明文化、厳格化についても、従業員をフロントに置くことを前提に旅館業法上の営業許可を受けた上で、無人にして運営するということは、この事業者がほかの地域で既に行っているホテルでもやっているという実態があり、そういうことを防ぐ上でも、フロントにおいて対面での宿泊者の本人確認の明文化、厳格化が必要ではないかということで、それを入れてほしいというのが2つ目の請願事項です。

 2ページ目に移りますが、鍵の受け渡し方法の厳格化についても、きちんと対面でやってほしいという内容が示されています。これについても、この事業者が既に行っているほかのホテル事業では、鍵について暗号キーを採用して、本人確認を行うことなく、メールでやりとりするというようなビジネスモデルを採用しているということもあり、そういうことではなく、きちんと対面で確認して手渡す方法をとれるように厳格化をしてほしいというのが3つ目の請願事項です。

 4つ目は、宿泊者に対するハウスルール説明の義務化ということで、これについても、条例に定めがないから行わないというような回答があり、そういうことではこれからのトラブルの発生が大変危惧されるということで、きちんとしたハウスルールの説明を義務化してほしいということです。

 5つ目には、宿泊者への外国語対応の義務化についても、条例に定めがないから行わないというような態度をとっているということで、きちんとした対応ができる配置をさせるようにしてほしいということが5つ目の請願事項となっています。

 今回、新川で4部屋しかないホテルをつくるということで、形としては、本当は民泊に相当するような物件ではないかと、私も現地を見て思いましたけれども、民泊だと土日しか営業できないということもあって、ホテルとして運営するという方向に業者が変えて、今、工事もやっているということですけれども、こういう形で区内の住宅地に小規模なホテルのような形をとった民泊のようなものもいろいろ計画される、これからどんどんふえていくということも危惧されるので、そういう意味で、住民とのトラブルや住環境の悪化を招かないように、旅館業法に対してのホテル事業者の責務を強化してほしいということを請願している趣旨をぜひ御理解いただいて、賛同いただけますようにお願いいたしまして、私からの趣旨説明とさせていただきます。

 ありがとうございました。

○小坂議員 紹介議員の小坂です。

 大変大事な問題提起をこの請願はしてくださっていると思います。4項、5項で、大変当たり前な指摘をされております。ハウスルールの説明の義務化や外国語対応をきちんとすること。ただ、業者の側は、条例に定められていないからやらないというふうなことを言っていたことが、この資料からも読み取れるところであって、それなら、どうするかとなった場合に、最低限のルールは協定書などを介して結ぶということもありではないかということで、この協定書をぜひとも結べるような努力義務、義務ではないです。努力義務を条例の中で定めるのも一つの方法ではないか。

 また、中央区においては、ホテルの規制緩和もなされることになっており、その場合、町会の人が利用できるというふうな内容を盛り込むことや、災害時に帰宅困難者を受け入れるというふうな地域貢献策をすることを盛り込んで容積率緩和をするという流れがなされており、4月22日には市街地開発事業指導要綱の一部改正までなされている。最低限のルールを盛り込むだけでなくて、これら地域貢献策も盛り込むというふうな内容で町会と事業者が協定書を結ぶという提案は、今後の中央区におけるホテル行政において、非常に重要な内容を述べていると思います。

 ぜひともこの請願を採択いただけますように、また理事者の皆様も協定のあり方というのを十分御理解いただけるように、ホテルが地域の一つの、町会の仲間となるようなホテル行政がなされることを期待して、私は請願の紹介をさせていただきます。

 終わります。

○田中(耕)委員長 ありがとうございます。

 紹介議員への質疑時間等について確認を進めてまいります。紹介議員への質疑のある会派は挙手を願います。よろしいでしょうか。

 では、質疑を行う会派はないと認めますので、紹介議員への質疑を終了いたします。

 紹介議員は離席を願います。

 発言の時間制について。発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですが、今回は、この後の理事者報告に係る時間を17分と設定し、算出いたします。ただいまの時刻は午前10時13分でございます。自由民主党28分、公明党16分、新風会16分、子どもを守る会10分、新青会10分、維新の会10分となります。なお、持ち時間につきましては、この後の理事者報告及び議題1に対する質疑の時間も含まれます。

 それでは、議題2の新規請願に対する理事者への質疑に入ります。

 発言を願います。

○小坂委員 まず、ざっくりとお伺いさせていただきますが、この請願事項の2、3、4、5あたりは、実際には中央区はもうなしていると考えてよいのかどうか、そのあたり、考え方を教えてください。

○竹内生活衛生課長 請願事項の2から5までの現況ということと伺っております。

 まず、請願事項の2の本人確認と3の鍵の受け渡しにつきましては、旅館業法で宿泊者の氏名、住所、職業などを宿泊者名簿、いわゆる宿帳ですが、そこに記載することとなってございます。また、外国人の場合には、省令によりまして、さらに国籍及び旅券番号を記載することとなってございます。また、政令によりまして、宿泊者との面接に適する玄関帳場を有することとなっておりまして、また、省令で、客室の鍵の適切な受渡し及び宿泊者以外の者の出入りの状況の確認を可能とする設備を備えていることとなっております。本区におきましては、区条例で、宿泊者と面接できる場所に玄関帳場、フロントを置くことというふうにしてございます。

 4のハウスルールの説明、それから5の外国語対応につきましては、館内施設や避難経路を宿泊者に説明するということは、ホテル営業としては常識でございまして、また、外国人旅行者が多い本区の特性から、これは行政から指示する以前になされているものと考えられるところでございます。窓口におきましても、新たな申請の事前相談に来られた方には、そのような本区の事情は説明してございます。

 なお、ごみ出しは宿泊者みずからが行うものとしているホテルが存在するものとは考えにくいと思います。

 以上です。

○小坂委員 念のための確認ですけれども、旅券に関しては、そのコピーまでとるということでよろしいでしょうか。

○竹内生活衛生課長 コピーまでということは規定されてございません。ただ、国籍と旅券番号を記載するというところでございます。

○小坂委員 コピーはとる必要があって、より厳格になされていると私は理解するところでございます。

 そこで、もう一つ、4月22日に市街地開発事業指導要綱が改正されたところであって、そこにおいて、ホテル計画説明会がなされることと、中央区都市整備部地域整備課まちづくり推進担当を主管として、そのようになされているというところでありますけれども、指導要綱にのっとって、建築確認の前にそのような説明会がなされて、報告書が都市整備部に行くと。保健所のほうでも、その報告書自体をチェックするという体制でよいのかどうか教えてください。

○竹内生活衛生課長 荒川区や京都市では、旅館業法の施行条例等によって地域への説明などを規定してございますけれども、本区におきましては、それ以前、建築の段階におきまして、地域住民に、ホテル計画であるとか、そういったものを説明するというような組み立てとなってございます。特に、保健所といたしましては、それによる成果報告書の提出というのは、今のところ、義務づけているところではございません。

 以上です。

○小坂委員 建築確認の前になされる市街地開発事業指導要綱にのっとった報告書は、生活衛生課もチェックするということでよろしいんでしょうか。

○竹内生活衛生課長 当然、建築の手続が済んだ後に申請前の事前相談が行われるわけでございますけれども、そこによりまして、これまでの手続をきちんと踏んでいるかということの確認は行っているものでございます。

 以上です。

○小坂委員 請願の、きょう配られた資料にありますけれども、ハウスルールとか外国語対応は、条例に定めがないからという言いわけをされている業者でありますけれども、その前に、暗証鍵を利用しているという状況は、違反と認識されますか。

○竹内生活衛生課長 そもそものお話でございますけれども、この事業者は、他区において既に旅館営業を行っておりまして、ほかの区の状況と中央区が同じものだというような認識を持ち、最初に地域住民に説明したところでございます。それが、フロントは置かなくてもいい、従業員は常駐させる必要はないというふうに最初にアナウンスしたことから、この問題が生じております。その後、保健所に事前相談にいらっしゃいまして、本区で営業するためには、フロントの必置と従業員の常駐が必要であるという説明を受け、図面の書きかえであるとか、また、そういった方針変更を、それ以後の住民説明で行っているものでございます。

 鍵の受け渡しにつきましては、明確にはしておりませんけれども、ただ、本区におきましては、面談できるフロントを設けることとしておりまして、面談できるフロントに従業員がいるのであれば、わざわざ暗号キーのような設備を設ける必要はなく、手渡しされるものと考えております。

 以上です。

○小坂委員 従業員の常駐がなかった場合は、許可の取り消しもあり得ますか。

○竹内生活衛生課長 許可につきましては、旅館業法に基づいて行うものでございます。ただ、条例によりまして、そのような運用を義務化しております。それがなされていないということになりましたらば、指導を繰り返しまして、最終的にそれが守られないようでありましたらば、処分というものも考える必要があるものかと思います。

 以上です。

○小坂委員 終わります。

○田中(耕)委員長 その他、本請願に対する質疑はございますでしょうか。よろしいでしょうか。

 それでは、本請願については、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(耕)委員長 そのように扱わせていただきます。

 それでは、次に、理事者報告をお願いいたします。

○田中福祉保健部長

1 未婚の児童扶養手当受給者に対する臨時・特別給付金について(資料1)

2 幼児教育・保育の無償化について(資料2)

3 私立認可保育所の開設支援について(資料3)

○山本保健所長

4 中央区自殺対策計画の策定について(資料4)

以上4件報告

○田中(耕)委員長 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 順次発言を願います。

○竹内委員 自民党の竹内でございます。理事者の皆様には、いつもお世話になっております。

 報告事項の2について質問させていただきます。

 幼児教育・保育の無償化ということで、皆さん、地域の方は、全額無料になるという認識の方も大変多いと思います。その中で、幼稚園の入園料等は廃止をするなど、区の政策に対して大変評価されるところも重々理解をしております。ですが、中央区では、現在、共働きの御家庭も多い中、認可保育園や幼稚園等に預けられず、認証、認可外等の保育所にやむなく預ける方、また、その保育園にも入ることができず、一時預かりのところに毎日のように預けているような方が見受けられる状況でございます。そちらに関しての保育料の助成は、現在、3歳児から5歳児が月額最大3万7,000円、ゼロ歳児から2歳児が月額最大4万2,000円助成はしておりますが、こちらに関しても全額無償となるような政策などを、今後、区のほうでどのようにお考えなのかをお聞かせいただきたいと思います。

○溝口子育て支援課長 今回の保育の無償化でございます。

 まず、大きな点は、今回、全額保育料が無償になるお子さんは、3歳から5歳の児童ということになります。中央区の認可保育所の現在の待機児童ですが、全体で、ことし4月で197名おりましたが、3歳から5歳の待機児童はゼロ人でございました。中には認証保育所に行かれているお子さんもいらっしゃるんですけれども、そういう方は、認可保育園に申し込んで入れないのではなくて、もうずっとなれ親しんでいるので、このまま卒園まで認証保育所にいますというお子さんですとか、もともと認可外保育所も、いろいろお稽古事ですとか、預け時間等によって、認可保育園以外を選択される方が一定程度いらっしゃるところでございます。

 認証保育所につきましては、現在も認可保育所の保育料との差額が1万円以上ある方については補助をしているところでございます。今回、国のほうの施策としては3万7,000円まで無償ということですけれども、ここから現在の5万円までの枠は、認可保育所の保育料がゼロ円になってしまいますので、今までどおり5万円までは区のほうで補助をするという形で継続してまいります。

 また、ゼロから2歳児のお子さんにつきましても、住民税非課税世帯は免除ということですが、現在も、こちらはもう既に区のほうでは免除しております。今後も、ゼロ歳から2歳の待機児童のお子さん、また3歳から5歳以上のお子さんについても、子育て支援という形で全体的に区のほうでも引き続き力を入れて取り組んでいきたいと考えております。

 以上です。

○竹内委員 御説明ありがとうございました。

 認可外保育所等の利用の方は、今後、申請等が必要で、恐らくいろいろな御質問がおありかと思いますが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

○高橋(ま)委員 具体的な資料をありがとうございました。

 私からは、資料1、2、4につきまして質問させていただきたいと思います。

 まず、資料1に関してですが、区内の対象者は今のところ何名ということで把握していらっしゃるか教えてください。

○溝口子育て支援課長 昨年の状況では、区内で受給対象者が116名、未婚のひとり親の数として把握しておるところでございます。

 以上です。

○高橋(ま)委員 ありがとうございます。

 続きまして、資料2につきまして教えていただきたく思っております。

 今回いただいた資料の中の給食費の取り扱いのところに、国制度と区の独自制度ということで、免除となる方の具体的な対象が記載されています。どのぐらいの方が免除となるか、こちらの対象園児の割合についてお願いいたします。

○溝口子育て支援課長 3歳から5歳児は全体で2,500名強いらっしゃるんですが、そのうちの、まず年収360万円未満の世帯、また第3子以降のお子さんという国制度のほうで該当する方が全体の7%弱、区の制度の360万円以上494万円未満の世帯に該当するお子さんが約5%弱いると見込んでおるところでございます。

 以上です。

○高橋(ま)委員 ありがとうございました。

 続きまして、資料4に関連しまして問い合わせをさせていただきたく思っております。今の資料の件につきましては、具体的にわかりましたので、ありがとうございました。

 資料4につきましては、まず別冊でいただきました自殺対策計画の9ページの自殺の原因・動機別の部分から教えていただきたく思っております。先ほどの具体的な自殺の要因に関する御説明にもありましたけれども、子育て、また、ほかにも介護を理由に自殺を考えたというお話が日本全体でも話題になっているかと思うんですが、子育てや介護を理由にした自殺については、この問題の中ではどちらに分類されているか、もしおわかりでしたら教えていただけますでしょうか。お願いいたします。

○吉川健康推進課長 別冊の9ページの動機に関しての御質問になります。

 子育て及び介護に関しまして、どこの部分に当たるかという御質問ですけれども、家庭問題に当たると考えられます。一番多い原因としましては、健康問題になっております。健康問題の内容ですが、内訳を見ますと、健康問題の7割が基本的に精神疾患となっておりまして、抑鬱等になるんですが、抑鬱の中に、もしかすると、例えば介護ですとか、子育てが原因の鬱も含まれるかもしれませんが、そこに関してははっきりしていない状況でございます。ですので、はっきりしているものに関しましては、家庭問題となるかと思われます。

 以上になります。

○高橋(ま)委員 ありがとうございます。御本人の状態によって分けられていて、そこの深い理由については、また個別に分かれるということで、よくわかりました。ありがとうございます。

 同じ冊子の中で、もう一点伺いたく思っております。同じような理由からとなりますが、22ページの部分につきまして、女性への支援ということで、新生児訪問等で産後鬱の可能性が高いとされるEPDS総合点9点以上の方が10%以上いらっしゃったとか、そういった具体的な数字は非常に参考になりました。

 この中で、産後鬱を経験した方、また当事者である方々からは、具体的に、毎日混乱していて、自分自身が何に悩んでいるのかわからないといった御相談もよく私は伺っております。後ろのページにありましたように、各個別の担当課がございまして、非常に豊かな支援をされているプログラムがあるように拝見いたしましたが、何に悩んでいるかわからないという方については、窓口を探し当て、また伺うというところが非常に難しいというふうに感じておるんです。包括的な相談を窓口として受ける体制、そういったファーストコンタクトの場所の必要性、第一の窓口の必要性ということ、また、そのあり方についてどのように捉え、考えていらっしゃるか、お考えをお聞かせいただきたいと思っております。お願いいたします。

○吉川健康推進課長 別冊の22ページ、女性への支援についての御質問ということになるかと思いますが、基本的には、先ほど委員もおっしゃったように、出産後の女性に関しましては、出生後1カ月をめどに新生児訪問に伺っております。およそ10.8%の方が、エジンバラ産後うつ病質問票というもので産後鬱の可能性が高いと言われる状態になっているというふうに把握をしております。おおむね生後4カ月をめどに乳幼児健診を受けていただくんですが、そのときの問診では、おおよそ3分の1程度に率としては減っておりまして、大分体がなれてくるというのと、間隔があいてくるということで、改善はしているところでございます。

 御質問の、何に悩んでいるかわからない方に関して、どういうふうに支援をしていくかということになるんですけれども、新生児訪問指導の際に、実際にメンタルの状態についてお伺いするとともに、地域の資源についても紹介をしていくということになっております。子育てに関して、中央区の特徴としましては、やはり転入の世帯が非常に多いということで、そのことが出産前後における母親の孤立化につながっている。周囲に頼れる方がいらっしゃらないですとか、あるいは出生したときに頼れる方がいないということ、それは子供の世話そのものもそうですけれども、メンタル面でも、やはり相談できる方が少ないというところでございます。

 地域の児童館には、あかちゃん天国というものがございまして、出産後の母親を受け入れる施設がございますので、積極的にそこに相談に行っていただきまして、まず先輩のお母さんを見て、例えば1年後はこういうふうになるんだなとか、その後のスケジュールといいますか、状態ですとか、あるいはほかの母親の方がどういうふうに対応しているかですとか、あるいは子育て支援員にいろいろなアドバイスをいただく中で、自分の中で何が課題で、どういうふうに乗り切っていけるのかというようなところに自分で気づいていただけるように、自分で気づいていただけないところに関しましては、区の子育て支援員が相談に乗りまして、各種窓口につなげていけるように対応しております。

 以上になります。

○高橋(ま)委員 具体的な御説明ありがとうございます。

 3歳児を含め、その後の子供の健診の段階で、そういった質問フォームがあるというところを私も認識しておりますが、悩むというタイミングや、例えば具体的に死にたいといった状況において、子供のスケジュールにあわせて、そちらをアウトプットできるというところでは限定しないと思いますので、できましたら、いつでも相談に乗っていただける場所、どういった相談でも包括的に聞いていただける方が求められていると感じます。私自身もそういったものを成長させて受け入れられればと思いますけれども、行政の窓口においても、そういったものの御担当の設置を引き続きお願いしたく思っております。

 また、今おっしゃったような機関で横の連携というものが非常に重要視されてくると思います。書面にもございました、全区を挙げてという御支援の部分は、非常に期待するところでありまして、具体的には、やはりゼロ歳から1歳ですと、保育園に入れないということをきっかけに、就労復帰への不安、自分のキャリアへの悩み、そういったものも複合的に入っておりまして、あかちゃん天国で御相談される中で、保育園のことの御相談で行き詰まった方、また仕事に関するところでは、ではブーケさんにというところも、なかなか女性の問題が難しかったりといったところの経緯も伺ったことがございますので、どちらで伺って、どういった方につなぐかということを引き続きお願い申し上げたく思いまして、こちらで質問を終えさせていただきます。

 御丁寧にありがとうございました。

○小坂委員 まず、幼児教育・保育の無償化に関しての対象者ですけれども、区内では3歳から5歳で英語の幼稚園みたいなところに行っている方々がいます。その方々も対象になるのかどうか教えてください。

 2点目は自殺に関してです。

 出されている統計は厚労省の統計で、中央区民の死亡を統計でとっておりますけれども、例えば平成29年の警察庁の統計において、中央区で自殺をした人は何人いたのか。平成29年の数を教えてください。

○溝口子育て支援課長 こちらの保育の無償化で英語教室のような施設でございますが、認可外保育施設の中で、プログラムでそういうものをやっているところもございます。まず、無償化の対象になる施設かどうかというのは、各自治体に事業所のほうから確認の書類を出していただきまして、保育施設として認められれば、それは無償化の対象の施設となりますし、単なる英語教室ですと、それは習い事ということで対象にはなりません。そういう形です。

 以上です。

○吉川健康推進課長 資料4に関しまして、中央区で自殺をされた方、警察庁の統計についての御質問でございますが、済みません、現在、手元に資料がございませんので、正確な数はわからないんですが、私の記憶で言いますと、中央区民で自殺された方よりも若干数が多かったというふうに記憶しております。30人を少し超えるぐらいであったと記憶しているところでございます。

 以上になります。

○小坂委員 終わります。

○しらす委員 維新の会のしらすでございます。質問させていただきます。よろしくお願いいたします。

 中央区内の自殺におきまして、以前から気になっておりましたのが、高齢者の率が非常に高いと思うんです。そして、孤独死も、中央区においては非常に多いと思うんです。この原因については、どのようにお考えか、教えていただけますでしょうか。

○吉川健康推進課長 御質問は、高齢者の自殺が多いのではないかという話と、独居世帯の自殺が多いのではないかという話ですけれども、統計の拾い方の問題でございまして、基本的に、警察庁がまとめたものを厚生労働省が住区ごとにまとめて戻ってくるという形なので、個別の具体的なケースに関してはわからなくて、統計として返ってくるものですので、個別のバックグラウンドはわからないところはあるんですが、動機で見ますと、経年的に健康問題がかなり大きなウエートを占めておりますので、高齢に伴って、やはり健康問題がバックグラウンドにあるのではないかというのと、独居に関しましては、地方と比べますと、中央区は独居の方の割合が高いのではないかということがございまして、そちらのほうが原因にはなってきております。

 別冊の資料の10ページに自殺実態プロファイルにおける自殺の特徴というものがあるんですけれども、これは、あくまで国の全体の基本的なタイプ別で多いパターンを載せているものでございまして、これがイコール中央区の特徴というわけではございません。参考にはなりますが、これがそのまま適用できるというものではございませんので、そういった説明になってしまいます。

 以上になります。

○しらす委員 ありがとうございます。

 対策としては、資料の中央区自殺対策計画の20ページに対策が幾つか挙げられております。孤独死は、実際、中央区内において、たしかデータ的には年々ふえていると思うんですけれども、おとしより相談センターにおいて、自殺に関連した相談などはあるんでしょうか。具体的に教えていただけますでしょうか。

○佐野介護保険課長 おとしより相談センターのほうでは、高齢者に関するさまざまな相談を受けているところでございますが、特に自殺についての御相談というのは、私の聞く限りでは受けておりません。

 以上でございます。

○しらす委員 ありがとうございます。

 実際、孤独死が中央区内でふえているというデータを以前見ましたので、今後、孤独死ゼロの中央区を目指して私も尽力してまいりたいと思います。また、高齢者支援もこちらにありますけれども、実際ふえているわけですから、新しい事業なども考えていただきまして、来年には数字が減らせるように、よろしくお願いいたします。

 以上でございます。

○田中(耕)委員長 それでは、理事者報告に対する質疑を終了いたします。

 次に、議題、福祉及び保健の調査について、質疑のある方は挙手を願います。よろしいですか。

 それでは、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(耕)委員長 では、そのように取り扱わせていただきます。

 管内視察について、お伝えしてまいります。午後は十思スクエア及び地域密着型複合施設マザアス新宿の視察を実施いたしますので、午後1時5分に正面玄関前、マイクロバスに直接集合を願います。

 それでは、午後1時5分まで休憩といたします。

 なお、委員の方と担当部長はお残り願います。

(午前11時1分 休憩)


-委員会を閉じた後-

 行政視察については、10月下旬からの2週間で、4常任委員会の視察を実施する予定であり、日程・視察先等詳細は正副委員長に一任する旨が確認され、了承された。


(午後1時2分 再開)

○田中(耕)委員長 再開(車中)

     〔視察等日程は別紙のとおり〕

○田中(耕)委員長 閉会(車中)

(午後4時8分 閉会)


「別 紙」

福祉保健委員会視察等日程

○日  程

    委 員 会 開 会           10:00

         ↓

       [休  憩]

         ↓

    区 役 所 出 発           13:01

    委 員 会 再 開           13:02

         ↓

    十思スクエア              13:17~13:45

    (説明・視察)

         ↓

    地域密着型複合施設マザアス新宿     14:18~15:30

    (説明・視察)

         ↓

    委員会閉会(車中)           16:08

    区 役 所 到 着           16:12

○視察概要

 ・十思スクエア

  到着後、放課後等デイサービスモアナ及び子ども家庭支援センター十思分室の概要について説明を受けた後、施設をつぶさに視察した。

 ・地域密着型複合施設マザアス新宿

  到着後、概要について説明を受けた後、施設をつぶさに視察した。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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