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令和元年 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会(9月12日)

1.開会日時

令和元年9月12日(木)

午後1時30分 開会

午後2時54分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長  塚 田 秀 伸

副委員長  山 本 理 恵

委  員  瓜 生 正 高

委  員  田 中 耕太郎

委  員  中 島 賢 治

委  員  高 橋 まきこ

委  員  高 橋 元 気

委  員  小 坂 和 輝

副議長  田 中 広 一

4.欠席者

(1名)

議  長  押 田 まり子

5.出席説明員

(16人)

齊藤副区長

吉田副区長

平林教育長

浅沼企画部長

山﨑政策企画課長

栗原副参事(計画・特命担当)

早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事) 

遠藤区民部長

田部井商工観光課長

望月環境土木部長

三留環境政策課長

落合道路課長

松岡都市整備部長

栗村地域整備課長

長嶋教育委員会事務局次長

中山指導室長

6.議会局職員

伊藤議会局長

一瀬議事係長

黒須書記

秋山書記

7.議題

  • 2020年東京オリンピック・パラリンピックに関すること

(午後1時30分 開会)

○塚田委員長
 ただいまより東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を開会いたします。

 本日、議長は欠席いたします。

 過日の行政視察の実施に当たりましては、所期の目的を十分に果たすことができたと思いますので、今後の施策の参考になればと考えております。なお、内容につきましては、第三回定例会での委員長報告で報告をさせていただきたいと存じます。

 それでは、議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御了承のとおり、理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 それでは、初めに、理事者報告をお願いいたします。

○浅沼企画部長

 1 折り鶴ウェーブキックオフイベントの開催結果について(資料1)

 2 東京2020大会時の中央区のおもてなしの取組について(中間まとめ)(資料2)

以上2件報告

○塚田委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですのでよろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時35分です。自由民主党65分、公明党35分、新風会35分、あたらしい中央35分、無所属10分、子どもを守る会10分でございます。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いいたします。

○田中(耕)委員
 御報告ありがとうございます。

 報告内容についても触れながら、全体的なことをお尋ねしてまいりたいというふうに思います。

 今回御報告いただきましたキックオフイベントやおもてなしといったことで、オリンピック・パラリンピックの開催まで1年を切るという状況の中で、さまざまな取り組みが今後も順次官民を挙げて行われていくものと思います。現在計画されているものを今回御案内していただいているというふうに思いますが、今後、直前に向けて新しいイベントですとか、新しい取り組み、東京都や国のほうからも、オリンピックの行われる情勢等を見据えてという話になるかもしれませんが、新しい企画やイベント等も、直前期に向けて現段階で計画されているものもあるし、まだ青写真の段階のものもあるというふうに聞いておりますので、全体的な見通しについて、現在把握されているものがあれば、お知らせしていただきたいと思います。

 あわせて、こちらも1年前となりまして、区民の皆様や周辺、特に選手村を抱えております晴海、月島、また晴海通り等の沿道になります築地地区の方などからは、やはり大会期間前後の交通渋滞やさまざまな規制について、御心配や御不安のお話が出ています。区や東京都、またオリンピック組織委員会等は、まちづくり協議会等、その他、機会を捉えながら説明をしていただいているというふうには考えておりますが、やはり一つ一つのニュースや状況について、小出しで出てきているという感が否めないのではないかというふうに考えるところもあります。ですので、1年前の現段階でまだ見通しが不明な点も多いとは思いますが、改めて、期間中はもちろん、期間直前の、現段階で予想し得る本区への交通を中心とした影響や、区民に対する規制区域等々について、新たに変更点等がございましたら、概要を御説明していただきたいと思います。

 以上、お願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 2点、お答えさせていただきたいと思います。

 まず、1点目の大会期間中、大会直前のイベント等の見通しはないのかというようなお尋ねかと思います。

 区のほうの企画等につきましては、資料2のほうで御案内させていただいたようなものを、今、検討しているところでございます。また、東京都あるいは組織委員会、またオリンピックパートナーである企業のイベント等につきましては、なかなか区のほうで把握することが難しい部分もございますが、いずれにしましても、企画をするに当たっては、最低でも3カ月、4カ月前にはそういった御相談がないと、なかなか区としても対応することが難しい。先般、日本橋のほうでございました超ふつうじゃない2020展、ああいったものも企業の取り組みになるわけでございますけれども、本区としても、後援という形で協力させていただいてございます。こういった取り組みが、来年の6月、7月、どの段階で行われるかというところにつきましては、現段階でまだ不明な点等がございますが、行われる際には、本区としても協力をしてまいりたいというふうに思ってございます。

 ただ、一方、2点目の御質問にもつながるかと思いますけれども、そういったイベント等につきましても、大会期間中の交通規制であったり、あるいはセキュリティのチェックであったり、こういったものが具体的にどのようにされるのか、場合によっては、イベント等の開催時期をずらしたり、中止をしなければいけない、そういったことも考える必要もあろうかなというふうにも思ってございます。これらの交通規制等につきましては、本区でいいますと、今度の日曜日に行われますマラソンのグランドチャンピオンシップ、マラソンのテストイベント等の規制の状況を踏まえながら、来年の規制等を検討していくというふうに組織委員会のほうからも聞いてございます。そういったテストイベント等の結果が出てこないと、なかなか最終的な規制のエリアだとか、仕方だとか、時間だとかは見えてこないものかなというふうに思ってございます。

 いずれにしましても、車両等への交通の規制、また区民等への規制があるのかないのか、エリアがどのようになるのか、時間がどのようになるのか、こういったところにつきましては、区としましても、引き続き働きかけながら、なるべく早い段階で皆様方にも情報を提供してまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 今、民間主導でのイベント等については、確かに区で全て把握することは難しいでしょうし、期間が近づいてから、どのような形になるのかというのは、見通しが確実に読めない部分もあるというのは理解はしますけれども、やはり区民の皆様や周辺の我々にとっては、楽しみなイベントでありますし、オリンピックは待望のイベントであると同時に、どうしても日常生活に何かしらのリスクや課題があるのではないかといったことを懸念される方が本当に多くいらっしゃいますので、その点については、十分に留意していただきたいというふうに思います。

 周辺環境、特に交通事情等についてのお話ですけれども、小出しという言葉は余りよろしくなかったかもしれませんが、今回もマラソンのグランドチャンピオンシップですとか、1年前の各種競技等のテストイベント等を行ってということですけれども、最終的にどのような課題や規制等が行われるとしても、地元の私たちからすると、残念ながら、100%受け身の状態になってしまっているのではないかというところを懸念してございます。

 そういった点も考えまして、こちらから意見や要望をお伝えするというのは、なかなか難しいというのは重々承知の上なんですけれども、本区への影響や周辺地域への影響等について、やはり組織委員会はもちろんのこと、東京都、それから中央区、さらには警察や消防、その他公共交通機関など、多様な利害関係を持つ官民挙げての話し合いなり情報提供を受けるような場が、どこかしらのタイミングで必要なのではないかというふうに考えますが、その点について御見解をお願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 一連のオリンピックに向けての情報共有という場でございますけれども、今、一番の課題点であろうと思われる交通の計画につきましては、先般も御案内のとおり、4地区の合同の協議会を設け、これについては、組織委員会、東京都、また当然、中央区、また地域の方々と、どういうような形が大会のときも含めて最も影響が少ないのかというところを協議させていただいているところでございます。また、それだけに限らない、マラソンコースも区内全域にわたるところでございます。そういった方々、地域への情報提供の場も必要かと思ってございます。

 区民等の方々へお伝えする場としましては、関係機関の警察、消防の署長も構成員となってございます区民協議会等を通じて、広く情報提供してまいりたいと思ってございます。また、これも毎回そうでございますけれども、区民協議会で御説明させていただいた資料等につきましては、同日、ホームページで閲覧できるような形で掲載もしてございますので、大会まであとわずかとなっているところでございますけれども、そういった場を通じて、また、ものによっては、今回のMGCも広報紙等でも、交通規制等について、区のほうでも情報提供してございます。機会とタイミングを捉えて、さまざまな形で周知を図ってまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。今、4地区合同での協議会ですとか、区民協議会も通して広報を徹底していくということで、その点は今までどおり確実に行っていただきたいと思います。

 そして、その上で、近づくにつれて、新しい問題や一部規制等も含めて、新しいテーマが中央区に課せられていくというふうに考えています。このテーマに関しましては、区民の皆様ももちろん、当特別委員会、また区議会全体としても考えていかなければならない、多分重要な問題ではないかというふうに思いますので、機会を捉えて、区の理事者の皆様はもちろんのこと、先ほども申し上げましたけれども、オリンピックや交通環境問題にかかわる当事者となられるような各団体、所管の組織等々にもお声がけ等をして、必要に応じてお話を聞いたり、意見を交換する場が設けられれば望ましいというふうに考えておりますので、ぜひとも御配慮をよろしくお願いしたいというふうに思います。

 私からの質問は、以上でございます。

○中島委員
 質問をさせていただきます。東京都との情報の共有は、なかなか大変な思いをされているなというふうに思っておりますが、もうちょっと明るい話題にいきたいなというふうに思っております。

 一番思っているのは、以前から言っているレガシーという問題で、やはり私たちが東京オリンピックを迎えるに当たって、心のレガシー、楽しい思い出として残すべきだろうというふうに思っているんです。1964年のレガシーとして一般的に言われているのは、復興という形で、新幹線だったり、さらに首都高、あと道路環境の整備というようなものが挙げられております。これはハード面ということで、私たちも利用して、あのときの高度成長時代を支えてきたあかしだなというふうに思っていますが、では、今回の2020年のオリンピックでのハード面に関するレガシーは何だろうと考えたときに、やはりリサイクルだろうと。その象徴的なのがメダルということで、都市鉱山の中の希少金属を集めてメダルにしたと。本当に一番わかりやすいかなと。生活の中ではというふうに考えたときに、選手村の鉄骨の7割以上がスクラップからつくられているということで、考えてみれば、それもリサイクルの一環だなと。そして、できた選手村も中古住宅として販売される。2020年のオリンピックのハード面でのレガシーというのは、そういう意味では、リサイクルに特化した取り組みだと。今後、それが生活の中に役立ってくるんだろうというふうに思っているんです。

 では、心のレガシーとしてのものは何かといえば、1964年に一番感じたのは、閉会式のときが行進ではなかった。東京オリンピックを戦時中に迎えるはずだったのが、迎えず、1964年に迎えて、一番の課題は平和という意味だというふうに思っているんです。それをあらわしたのが閉会式で、国を超えて手をつないで、人種を超えて腕を組んで歩いてくる姿は、今でもやはり印象に残っています。私はその時代に生きていたんですけれども、見たのはテレビで、白黒だったものですから、よくわからなかったんですが、その後カラー映像で見てから、本当に国を超えて人と人とのつながりをあらわしたというのが、ソフト的に言えば、それが大きなレガシーだなというふうに思いました。

 では、2020年の心のレガシーとは何だというふうに考えたときに、それの延長だろうというふうに思っているんですが、やはり迎える側のコミュニティとしての重要性です。では、それをどういうふうにつくっていくんだというのが大きな課題だなというふうに思っています。今回の資料2のおもてなしの内容を見ても、世界の人々と交流できる仕組みづくりを検討すると。この中で重要なのは、そういった形なのかなと思っているんです。東京都もいろいろなことをやっているので、具体的なものが出てこないんですが、ぜひ区でも、独自に取り組むことも考えるべきだろうと思っているんです。

 最後の部分に入っている、世界の人との交流ということで、区として考えたのはと聞くと、ブラジルと学校との交流という話が出てくるんですが、別のものは何かないか、お聞かせいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 大会への区民参加の中、とりわけ世界の人々と交流できる仕組みづくりというところでございます。

 今、委員から御発言をいただいたところでございますけれども、ブラジルあるいはオーストラリアのパラリンピック委員会が、晴海中学校を借りることになってございます。こういった場では、当然、区の独自色を出しながら、交流を図ってまいりたいというふうに思ってございます。これは、学校の子供たちだけではなくて、地域の方々も含めて、そういった場を持てればというふうに思ってございます。

 また、それだけではなくて、浜町にございます総合スポーツセンターが、3x3というバスケットボールの公式練習会場になってございます。公式練習会場でございますので、当然、大会の前に選手たちが、作戦も含めて、練習をするわけでございますが、現在、なるべくそういった場所を公開できるように、区民の皆様が見られるようにということを区のほうから働きかけているところでございます。御案内のとおり、総合スポーツセンターには観覧席もございますので、そういった場で選手を間近に見ることができるように、また、うまく機会を捉えられれば、選手と触れ合える、写真が撮れる、そういったこともできるように取り組んでまいりたいというふうに思ってございます。

 また、資料2の(2)にもございます晴海のおもてなし拠点は、トリトンスクエアの2階のグランドロビーで、期間中、7月からパラリンピックの閉会の時期まで、区のほうで設けてまいりたいと思ってございます。こちらは選手村から最も近い商業施設になるわけでございまして、必ず選手が来るということを区のほうから確約する発言は難しいところでございますが、いずれにしましても、非常に近いエリアにこういったものを設置することができましたので、こういった場で、先ほどの折り鶴ウェーブを手渡すような機会、場所を設けながら、大会関係者、選手、また観光客の方々とも触れ合えるような場所をつくってまいりたい、提供してまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 この資料によれば、取組の5つの視点ということで、地域資源を活用し、来街者の快適な受け入れ、大会気運の盛り上げ・高揚、区民、選手との交流の機会の創出、大会機会を捉えた平和メッセージの発信という5項目が掲げてあるわけですが、ぜひ地域の人との交流を考えていただけないかなと思っております。

 区として、晴海通りをおもてなし道路として考えていらっしゃる。私は、そこに大きな仕掛けが必要なんだろうなと。選手の方が銀座に歩いていくのは当然の方向性かなと思っているんですが、その中に、勝鬨橋を渡って、駐車場のデポがあるところはコンクリート、あそこはフェンスが張られて、前の話ですと、大会の絵が入るみたいな話でしたけれども、夏場の江戸の風物といえば、よしずかなというふうに思っているんです。よしずに水をかけて涼をとるというのが、日本の古来からの涼み方です。

 さらに、その次は築地の場外市場になるわけですが、迎えるための助走期間として、できたら、そこで何か演出ができないかなと思っているんです。日本で有名なのは、果物が大変甘いということで、ほかの国から評価いただいているので、夏の果物といったら、やはりスイカかなと。もう一つ、時期からすれば梨というのもあるんですが、梨は値段が高いかなというのがあるんです。自分で計算したんですが、1個1,000円ぐらいのスイカを6つに割って、それを5つに割ると、1個で30ピースとれる。それを1日100個配れば、3,000ピース。地域で3,000のものを配れる。そのスイカをどうやって冷やすんだといったら、日本古来のたるに氷を入れて浮かべておく。外国の方が通ったら、日本人の方でもいいんですけれども、そこで振る舞う。これも一つのおもてなしかなと思っているんです。よしずで屋根をつくって、水をまいて涼をとって、風鈴が鳴る。

 では、そのスイカを、梨でもいいんですけれども、誰が配るんだというと、地域の方にやっていただく。地域の方は、どういうわけか、みんなボランティアをやりたがっているんです。ボランティアをやりたがっているのにもかかわらず、やれるボランティアがない。交通整理はみんな嫌がるので、自分たちが得意とするものでおもてなしができればというふうに思っているんです。1日100個だと、1個1,000円ですから10万円。それが2カ月間で60日ですと、大体600万円ですよね。あと、建物とか、いろいろなことを考えても、1,000万円ぐらいの予算でできる。それで、勝鬨橋をおりたところから海幸橋のところまで演出ができる。さらに、地域の方と外国の方が、そこでコミュニケーションをとれる。地域の資源として、青果物をそこで楽しんでいただける。その後に築地場外に行けば、今度は鮮魚を食べたくなる、かどうかわからないですけれども、一つの流れとしては、いい広告ではないですけれども、アピールになるだろうなと。さらに、区としても、多くの方がボランティアとして参加できる。そうなったときに、参加した皆さんの心の中では、それが大きな思い出となって、一つのレガシーになるのではないかなと思っているんです。

 東京都にこんなことを言っても、そんな細かいことはできないと言われると思っているので、区で取り組んでいただけないかと思うんですが、その辺、企画部長、どうお考えですかね。急に振ってしまって申しわけないです。なかなかいい案だというふうに思っているんですが、周りを見ずに、率直な自分の御意見をお聞かせいただければと思います。

○浅沼企画部長
 ただいま委員から、大変楽しい御提案をいただきました。委員の御提案をお聞きしておりまして、非常に日本の夏の情緒のある、イメージが湧きやすい、目に浮かぶような御提案で、楽しい思い出がつくれるのではないかというふうに感じてございますけれども、実現性も勘案いたしまして、本日は御意見をお伺いしたというところで御勘弁をいただきたいと存じます。

 先ほど折り鶴ウェーブの報告の中でもお話ししましたように、目標を上回る折り鶴をいただいたということで、委員がお話しされましたように、区民の皆さんはオリンピック・パラリンピックに何かかかわりを持ちたいという強い思いをお持ちというのは、区のほうとしても非常によく認識をしているところでございます。

 資料2の中でも、区民の皆様に大会のときに何か参加していただくような検討を進めていますというお話をさせていただきましたけれども、区民の皆さんに気軽に参加をしていただいて、思い出をつくっていただけるようなもの、おもてなしロードを活用して何らかの取り組みをしていって、外国の方あるいは観光客の方に、中央区の区民の心意気といったものをお見せできるような取り組みを検討してまいりたいというふうに考えてございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。大変前向きな、やりたいという思いをひしひしと感じるような御答弁、ありがとうございます。

 気持ちとしては、やりたいと思うんですが、スイカだけにこだわると、急にそれだけの数が、6,000個集まるかという問題もあるので、なぜ今言っているかというと、来年やるためには、今から発注しなければいけないというのがあって、農作物は、急に入るものではないので、そういう意味でも、早々に意見をまとめていただいて、ぜひ区の方針として踏み切っていただくように、よろしくお願いいたしたいと思います。

 そこをずっと通って、築地を抜けて銀座に入っていく。これが、まず中央区でおもてなしとして、1つできることかなというふうに思っているんです。

 そこで、振り返ったときに、史跡として残る勝鬨橋を何とか皆さんに知っていただきたいというふうに思っているんです。東京都も、今、電飾とか、いろいろやっていますけれども、外国の方に勝鬨橋のことを知っていただきたい。昭和15年のときの万博、さらにはオリンピックを迎えるに当たって、歓迎の橋としてつくられているということ、今回のオリンピックを84年ぶりに待っていたんだという話をどうにかアピールできないかなと思っているんです。

 そこで、一番おもしろくないなと思ってはいるんですが、せめて勝鬨橋のブロマイドか何かで、裏に説明書きを入れて、その場所で配れるというか、それがいいのかどうかわからないですけれども、スイカを食べた人に渡していくほうがいいのかわからないですけれども、何か区の史跡として勝鬨橋を利用していただきたいというふうに思っているんです。東京都のものですし、重要文化財でもあるんだろうけれども、やはり地元である中央区として、ちょうどオリンピックにかかわるような史跡なので、何とかアピールしたいと思うんですが、それに関してどのようにお考えか、お聞かせいただければと思います。

○浅沼企画部長
 勝鬨橋ということで御案内いただきました。

 本区は、勝鬨橋以外にも非常に多くの名所旧跡があるというふうに認識をしてございます。また、最近では、まちかど展示館といったものを、区民の皆様の愛着、歴史のあるところで、区としても展示をしてございますので、そういうところも含めて、ぜひ区外、国内外からいらしたお客様には、本区の魅力ということで、何らか訪ねていただけるような仕組みというのは考えていきたいというふうに思ってございます。

 その中で、名所なりの説明の仕方として、どのような方法がいいのか、委員はブロマイドというお話をされておりましたけれども、最近はICTの活用といったものもできるかと思いますので、その中で検討してまいりたいというふうに思っております。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 やはり中央区の財産というのは歴史ですし、歴史はあるんですけれども、なかなか物が残っていないというのもあるので、何かうまく表現できればというふうに思っています。それを、外国の方だけでなくて、区内に住んでいる方にも大きな知識となるというふうに思っていますので、歴史ある中央区、江戸開府以来、もう400年以上が過ぎていますので、いろいろなことを皆さんに提案をして、知っていただけるような取り組みをぜひお願いさせていただき、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。

○高橋(ま)委員
 私からは、大きく3点の項目に関連して質問させていただきたいと思います。

 まず1点は、本日、資料1でいただきました折り鶴ウェーブのイベントの結果についてですが、こちらの結果が気になっておりましたので、御報告を速やかにいただきまして、ありがとうございました。

 こちらに関連しまして、私の周りの子供や保護者の皆様から、どこで折り紙を配布しているのか、また、どこで回収しているのか、次のイベントはいつかといった問い合わせを、引き続き今もいただいている状況でございます。当初の御案内ですと、折り紙については、お持ち合わせの紙、何でもいいので、御自身で御用意くださいということでした。また、どこで回収しているのかという点については、区役所と出張所となっておりましたが、こちらからの変更点や追加点等ございましたら、あわせて伺いたいと思いますので、まず、この3点、折り鶴についてお願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 折り鶴ウェーブについてでございます。

 こちらにつきましては、今御案内のとおり、既にチラシ等で御案内はさせていただいてございます。両出張所も含めた3つの場所で、現在も回収を行ってございます。また、そこに折り紙も御用意をさせていただいたところでございますが、大変恐縮といいますか、これまでの3回のキックオフイベントが非常に好評だったこともあり、現在、区のほうで用意している折り紙は追加の発注をしている段階ということで、場所によっては枚数が足りていないようなところも現在あるというのが実情でございます。

 また、今申しました回収箱等につきましては、区のほうでは3カ所で設置をしているわけでございますけれども、実は、この間、民間企業、あるいは郵便局でも御協力していただける、していきたいというようなお声もいただいてございまして、現在、そういったところでも設置の方向で検討が進んでいるというふうに聞いてございます。そういった場所がしっかりと御案内できるようになりましたら、区のほうでも、周知してまいりたいというふうに思ってございます。

 また、この後のイベントでございます。現在進めております折り鶴につきましては、年内を目途に回収をさせていただいて、今度はその折り鶴を袋詰めするという作業を、今、時期は未定でございますけれども、年明けからは準備をしてまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 御回答ありがとうございます。

 重ねての確認になりますが、今の御回答から、折り紙は今後も区役所と出張所で、またいただける状態になるということなのかを確認させていただきたいと思います。

 また、回収箱の追加については、実際、各学校のプレディとか児童館とか、そういった身近なところで回収できないかといった御要望も私の周りからはいただいております。そもそも始めるときに、そういった場でも皆さんで折り始めましょうという啓発をしていただいたところもございますので、児童館も含めた身近な行政関連施設での設置も検討いただきたいというところを要望としてお伝えさせていただきたいと思います。

 また、最後に御回答いただきました次のイベントは、回収後ということでしたが、この後、折るイベントについては、今、計画がないのかという点をお願いします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 まず、折り紙につきましては、当然御用意させていただければ、また順次置かせていただきますので、配布のほうもさせていただけるかと思ってございます。チラシにも書いてある、どのような折り紙でも、15センチ角であれば大丈夫ですよというような御案内をさせていただいたところなんですが、一方で、せっかくなので、区のつくったもので折りたいというような声も多々いただいているところでございますので、御用意させていただければ、順次お配りもできるかと思ってございます。

 また、次の回収の仕方でございます。

 先ほど説明が足りなかったかと思いますが、既に夏休みの前の段階で、学校であったり、また高齢者・障害者施設のほうにも区のほうから直接折り紙を配布させていただいてございます。こういったところにつきましては、夏休みの期間であったり、それぞれ施設ごとに折り鶴を作成いただいているところでございまして、これらにつきましては、一定程度まとまれば、区のほうで回収に行くような手はずを組んでおります。回収箱に限らず、こういった施設においては、区のほうで直接回収をする予定でございます。

 あと、折り鶴を折るイベントについてでございます。

 こちらにつきましては、3地域でのキックオフイベントを終えた後ということでございまして、折り鶴自体のイベントとしては予定をしていないところでございます。ただ、この後、秋、さまざまなイベントが区の行事の中でも予定されてございます。そういったところで、テントあるいはブースを設けながら、引き続き折り鶴ウェーブの取り組みについては、機会を捉えて行ってまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 具体的に御答弁いただきまして、ありがとうございました。

 回収に行っていただけるといったところについては、引き続き情報発信をしていただけたらというふうに思います。

 今おっしゃっていただきましたように、折り鶴のキックオフイベントが終わったところではあるんですけれども、やはり夏休み期間中であったということで、帰省中で参加できなくて残念だったとか、そういったお声も非常にいただいているところでございまして、おっしゃるとおり、秋に子どもフェスティバルとか、そういったイベントもございますので、参加の機会をよりふやしていただけたらということをお伝えさせていただきます。

 あと、個人的に活動されているサークルとか、そういった方々で、折り紙をいただいて自分たちの団体でも活動したいというお声が何団体かから届いている状況がございまして、そういったところに対応していただけるのか、問い合わせの明確化というところを希望したいと思います。

 折り鶴については以上です。

 次に、以前のこちらの委員会資料でいただきました中央区オリンピック・パラリンピック気運醸成事業補助金についてです。

 こちらは、募集が始まって、まだ来年まで続いている状況かと思いますが、今、補助対象として認定した団体がございましたら、その状況等をお聞かせいただきたく思います。お願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 先ほどの折り鶴の取り組みに関しまして、団体等からお声があれば、もちろん御案内をさせていただきますし、御協力もさせていただきます。ただ、先ほど申したとおり、現在、折り紙が切れている状況でございますので、時期を見て、またお伝えさせていただければと思います。

 2点目の気運醸成補助事業についてでございます。

 これは、昨年度から実施させていただいた事業でございますけれども、本年度につきましても、既に2件の申請をいただいてございます。具体的には、晴海地区での草花を植えつけるような取り組みについて、また、もう一点は、月島地域になりますけれども、ホームページの更新、選手村周辺のまちを紹介する、こういったものに対しても、補助事業として、現在、申請を受け付けてございます。さらに、これ以外にも、日本橋地域あるいは京橋、銀座地区からも御相談をいただいているところでございます。これらにつきましては、オリンピック・パラリンピックに係る機運醸成ということで、地域の方々が取り組むものについて、区のほうで3分の2という高い補助率で補助をしているところでございますので、こういったところにつきましても、今後お声をいただければ、詳しく御案内させていただきたいと思います。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。申請や相談が続いているということで、非常に楽しみにしております。補助額も上限100万円までということで、有意義に使っていただきたいと思いますので、ぜひこちらの告知についても、区からの発信もお願いしたいと思います。

 最後の質問でございますが、以前共有いただきましたように、大会時の交通に関する要望書を提出されたということで、まちづくり協議会及び合同協議会を設置した上で提出しましたということで、経過の報告をいただきました。私も、銀座と築地の合同会に傍聴で参加させていただきましたが、やはり環状2号線の運用であるとか、そういったところに対し、いつ、どう答えていただけるかといった皆様の御要望を強く感じ、重く受けとめた次第でございます。こちらについての返答状況や進め方、進捗状況について、お聞かせいただける範囲で結構ですので、御返答いただきたく思います。お願いします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 本区としましては、最大の課題、懸念点でもあろうかと思います大会時の交通計画につきましては、今、委員からも御説明がありましたとおり、本年の6月19日ですけれども、組織委員会のほうで輸送運営計画のV2案が公表されて、これに対して、規制がかかるとはいうものの、どのようになるのか、まだ具体的に明らかになっていないことから、6月、7月にわたっての4地区でのまちづくり協議会、その上で合同協議会というような形で、迅速にこれらの課題を整理していかなければならないということで検討、協議をさせていただいているところでございます。

 これらにつきましては、現在もまだ、それぞれ地域によっても課題がまちまちでございます。事業者の方であったり、あるいは地域の区民、御高齢の方であったり、あるいは通学路であったり、さまざまな課題があろうかと思いますので、それぞれの課題を、残すことなく1つずつ丁寧に処理をしていく、対応していくことが必要であろうと思ってございます。既に7月31日に出させていただいています要望書、要望7項目につきましても、課題の大小がさまざまあろうかと思います。これらについて、一遍に文章で回答をもらって済むというものではないというふうに我々も思ってございますので、今申しました大きい課題、小さい課題を1つずつ丁寧に地域の方々と話し合って、最良の方策を見つけていきたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございました。前委員の御答弁にもありましたが、より早く情報をとりに行っていただきたいというところ、あわせて発信をし、丁寧に一緒にお伝えしていくというところを重ねてお願いを申し上げたいと思います。

 以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○高橋(元)委員
 よろしくお願いいたします。

 私から何点か質問させていただきたいと思っておりますが、まず初めに、私の率直な感想です。本日の報告が2件ということで、もちろん折り鶴でしたり、おもてなしの施策について軽視をするわけではございませんが、やはり区民の方々の最大の興味としても、先ほど申し上げられたとおり、今、交通輸送計画がどのような状況で進捗しているのかというところが本区の最大の懸念点であるかと思っております。こちらは、私からの要望ではございますけれども、もしよろしければ、まちづくり協議会の内容でしたり、合同協議会の報告事項を、どうかあわせて随時御報告をいただければと思っております。

 その中で、私のほうで何点か疑問に思った点がございます。

 まず、今回の大きな台風が通り過ぎたというところもあって、防災の部分について、大変危機感を感じました。というのも、今回、倒木も含めて、八十何本も木が倒れたという中で、その対応にかなり四苦八苦されて、大変な御尽力をいただいているかとは思いますけれども、もし大会の期間中に、台風も含めて、想定をしてはいけないのかもしれませんけれども、大きな地震があった場合、今、東京都、組織委員会、中央区は、恐らく少しばらばらになって動いているのではないかと、私は懸念をしております。いざ災害が発生したときに、どこがイニシアチブをとるのかという点について、大変危機感を感じました。例えば、中央区の中においては、中央区が全てイニシアチブをとって、災害対策本部を設置して、中央区の問題について取り組んでいけるのか、それとも、選手村の中については東京都が管轄をするのか。本当に大変な事態になったときに混乱が起きてはいけないと思いますので、いざそうなった場合に、中央区全域としてイニシアチブをとれるのかどうかという点を、まずはお聞きさせていただければと思っています。

 また、それに関連して、災害の備蓄品に関しても、私は大変危機感を感じております。3日間耐えることができる災害備蓄品、中央区の中だけでは整備は進んでいるかと思っています。ただし、2万人とか3万人とか、選手村の中にもたくさんの方がいらっしゃいます。加えて、15万人と言われている観光客の方も、たくさん中央区の中に流入してくると思います。いざ災害が発生したときに、災害の備蓄品が中央区民だけに行き渡ればよろしいですけれども、道義的に、区民に限定するということは難しいと思っています。その場合に、外国の方にお渡しをするとして、災害の備蓄品が足りるのかどうか。それは東京都が考えていくのか、それとも中央区として、この期間中は多目に災害備蓄品を用意しておくなどといった施策を考えていらっしゃるのか、まずは防災の2点についてお伺いさせていただければと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 大会時の災害対応についてでございます。

 今、委員御指摘のとおり、災害といいましても、自然災害であったり、あるいはテロ等も想像される人的災害であったり、また昨今のサイバーテロ、こういったものもあろうかと思います。災害ごとに、それぞれの対応策として、東京都や組織委員会が主となっている分科会というものを設けて、自然災害なら自然災害の対応の方策、今申しました人的災害の対策、こういったものをそれぞれ訓練しながら、現在、検討を進めているというふうに聞いてございます。これらは、本区でいえば選手村となりますけれども、各競技会場、相当な数の人が来るわけでございまして、これらの観客等の誘導も含めて、どのような対策がとれるのかということが、現在、テストイベントではございませんけれども、そういった形での訓練実施を踏まえて、計画をつくり上げているというふうに聞いてございます。

 これらにつきましては、本区に選手村があるわけでございますけれども、今申しましたとおり、これは大会そのものの計画ということでございますので、組織委員会が主となり、当然、東京都、警察、消防と連携をしながら計画がつくられているわけでございまして、1つには都市オペレーションセンターというような言い方をしながら、さまざまな災害に対する対策を統括的に管理していくような機関を設けながら対応するというふうに聞いてございます。この都市オペレーションセンター等と本区との連絡も、大変重要なわけでございます。組織委員会自体、晴海のトリトンスクエアに事務局がございますから、こういったところとしっかり連携をとりながら、本区としても、情報が漏れないような形でしっかり取り組んでまいりたいというふうに思ってございます。

 こういったことから、2点目の備蓄品等につきまして、これも当然、大会の主催者である組織委員会なり東京都が対応していくわけでございまして、特に大会について本区が新たに備蓄を設けるといったことは予定していないところでございます。

 以上です。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。

 これからも組織委員会と東京都、そしてまた都市オペレーションセンターという統括する機関を設けて対応されていくとのことで、まだここからまた計画が固まっていく段階かと思います。こちらは区民の方が大変気にされることでもあるかと思いますので、固まり次第、公開をしていただきますようお願いを申し上げます。

 続きまして、もう一点といたしまして、これもレガシーといいますか、小・中学生のオリンピックへの参加という部分です。

 夏休みを1週間ほど前倒しをして、あいた期間でパラリンピックを観戦していくという試み自体は大変すばらしいと思いますけれども、それとあわせて、夏休みの期間中に、例えば学校を開放して、それこそ一校一国運動の中で、そこで選手の方と触れ合うとか、もしくは会場を見に行くとかというような学校ごとの取り組み、夏休み期間中に何か取り組みをされるのか、もし今予定されていることとか、学校の中で決まっている、検討されていることなどがあれば、教えていただければと思います。お願いします。

○中山指導室長
 夏休み期間になりましたら、教育課程の外の時間になってしまいますので、学校ごとに何かをやっていくということは、今のところは考えてございません。今後、何かの中で、また学校が検討する可能性はあるんですけれども、あくまで教育課程以外では、今のところ考えてございません。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。承知いたしました。もちろん、学校の管轄外ですし、夏休み中の期間ということですので、こちらから何かアクションを起こすということはないのかもしれませんが、できれば子供たちには本当に一生に一回かもしれない東京のオリンピックになりますので、触れ合う機会を、区も主導して、ぜひ推進していただければと思います。ありがとうございます。

 最後に、交通・輸送計画についてお伺いさせていただければと思います。

 まず、私から、先に要望からお伝えをさせていただきます。

 私の地元も晴海ですので、晴海のまちづくり協議会に参加をして、そこでの御答弁もたくさん聞きましたけれども、今後、環状2号線が実質封鎖されて、豊洲の市場から築地に流れるような車両も、今後、晴海通りのほうに流していくということで、大変な混雑が懸念されます。渋滞の対策という点につきましても、ぜひ中央区が主導して、区民の方々の声を要望としてお伝えいただければと思います。

 また、私が住んでいるマンションもそうですけれども、歩いて3分で選手村という、本当にこんな機会は一生ないだろうというぐらいの立地条件にありますが、セキュリティラインの問題というのは、大変私たちも気にしております。選手村のバスが24時間動くということで、セキュリティラインをしっかりしたとしても、騒音の問題もございます。フェンスが築かれたとしても、恐らく選手の方も、選手の関係者の方、ファンの方も、フェンスを飛び越える、セキュリティラインを無視する可能性ももちろんございます。そのような事態にならないことはもちろんですけれども、なった場合に、例えばどのような対応をとっていくのかというところ、セキュリティの部分についても、ぜひ晴海の皆様からの要望として、どうか早期に皆様からの要望を伝えた上で、セキュリティの計画の明確化にも、中央区から御要望していただければと思っております。

 その中で、私も晴海の協議会に参加をいたしまして、吉田副区長を初めとして、本当に毅然とした態度で、区民の側に立って、大変心強いお声で、そして態度で、要望を非常に強く申していただきましたので、本当に感謝をしているところでございます。オリンピック・パラリンピックの問題というのは、例えば執行部の理事者対区議会となってしまいがちな構図は少し違うと、私はいつも思っています。チーム中央区として要望を上げて、東京都を動かしていって、そして中央区の皆様の声を東京都に届けるというような動きが絶対に必要であるかと思っています。

 その中で、本東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会と中央区議会の立ち位置というところでお伺いさせていただきたいと思っております。

 本来、区議会、そして私の仕事としては、このような場を設けさせていただいて、区民の皆様からの声を理事者の皆様に対してお届けして、そしてその情報を公開していくというのが区議会の役割だと私は思っています。その上で、それ以上に私ができることはないのかということを非常に考えております。例えば、これはお答えいただける範囲で構わないと思っているんですけれども、東京都の都議会に、区議会と連携をして、何らかの……

○塚田委員長
 議会の話は、またちょっと議題からそれますので、東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会の内容に沿った形で御質問をお願いします。

○高橋(元)委員
 わかりました。大変失礼いたしました。

 その中で私からお伺いをしたいのは、お答えいただける範囲で構いませんので、このような場を使って質問させていただくだけでなく、何かできることがないか。本当にざっくばらんな質問で大変恐縮ですけれども、御意見をお伺いできればと思います。済みません。よろしくお願いします。

○吉田副区長
 きょうの委員会を含めてですが、おもてなしの話だけではなくて、今、交通の問題はどうなっているんだということについて、やはり議員としてもきちんと参画をして要求をしたんだという思いを含めて御質問いただいたと思っております。

 この件については、率直に申し上げますと、今、委員もごらんいただいておりますように、まちづくり協議会でいろいろ出ました御意見、要望を東京都とぶつけ合っている途中でございます。現実の過程として具体的なものが出ておりませんので、当特別委員会には報告できていないという状況でございますけれども、少し整理を進めていきながら、その途中過程においても、中央区議会の皆様方全員に、そういった経過、そして東京都の非常に大きな枠どりの中でできてきている計画と区民生活の間を埋めるべき詳細な計画の部分を、私どもと区議会と一緒に、これからむしろつくっていって、要請して都にやらせるというような方向をとっていかなければいけないんだというふうに思っております。そういう意味で、そういう段取りを私どもも区議会と御相談をさせていただきながらやらせていただくつもりでございますので、10月以降、そういった具体的な展開を我々としても進めていきたいというふうに考えております。

 その中で、ぜひお願いしたいのは、逆に何ができるのかということであれば、実際に皆さんを選んでいただいた区民の方と皆様方の間で、今、私どもが提供していく情報とか何かというものを十分伝えていただいて、そこの中で、こういう生活の不便が起きるのではないかとか、懸念があるものをどんどん上げていただいて、そして、さらにそれを東京都にぶつけていって、年度内にきちんとした計画をつくっていくというところに御助力いただくのが一番であろうというふうに思っております。そういうことができますように、私ども理事者としても努力をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

○高橋(元)委員
 御答弁ありがとうございます。私も、吉田副区長を初めとした皆様の真摯な態度でしたり、東京都に要望を上げていただいている姿勢に本当に感動しておりますし、感銘を受けております。その上で、済みません、私も新人ながら、このような質問をさせていただいてしまいましたが、私としても、できる限りのことを御協力させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 そして、今の御答弁にもございましたけれども、まずはまちづくり協議会とか、そのような会議体に出席をした上で、最新の情報を、例えば私が懇意にしている区民の方々にお話をした上で、もっと細かい部分で、ここは本当に怖いと思っているとか、懸念をしているというような点を改めて私のほうで集めた上で、本特別委員会ほか、理事者の皆様に直接このような場をおかりしてお伝えをさせていただきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いを申し上げます。

 大変失礼いたしました。私の質問は以上でございます。

○小坂委員
 よろしくお願いします。

 本当に大変忙しく、いろいろとこなされているということで、大変感謝申し上げます。特に、7月24日には大島めぐみ講師によるオリンピック・パラリンピックに関する講演会、大変有意義な講演会だったと思います。スポーツのあるべき形というのを伝えてくださった講演会で、マラソンだけにかかわらず、スポーツへの取り組みのあり方というのを教わるような、すばらしい講演会だったと思います。感謝申し上げます。

 また、プレイベントでビーチバレーがお台場であったんですけれども、私自身も医師として、その医療班としての協力をさせていただきました。その中で、熱中症対策でどうあるべきかというところは、ダイレクトにプレイベント参加医師としての意見を都に届けているところです。熱中症対策をどうしていくかというところは、非常に大きな問題かと思っております。

 質問に入らせていただきますが、今話題になっている交通計画に関しては、この委員会にも、今わかる範囲での情報をもう少しいただきたかったと思うところであります。こちらは、わかり次第、また我々区議会のほうに、これからは決算特別委員会になるかもしれませんが、そのような場でも、交通問題の情報をおろしていただければと思うところでございます。

 そこに関連してですが、いつもながらの質問で申しわけございません。

 まず1点目は、東京2020大会における交通計画に伴う4地区合同協議会は公開かどうか、一応念のために確認させてください。

 2つ目は、中央区のおもてなしのパンフレットがつくられているところであります。これが資料2のところでありますけれども、今後の予定として、令和2年3月に最終まとめがつくられていくというところでございます。大変大事な計画でありますので、いつもながらで済みませんが、パブリックコメントはあるのかどうか教えてください。

 3点目は、機運醸成の中で、ボランティアとして参加したい区民がたくさん生じることこそが、五輪のお迎えの機運醸成の一つの重要な中であり、それが、前委員からいろいろと御提案もなされているところの重要な部分でありますけれども、例えば、まちかど展示館の案内ボランティアの参加をしたいという方は、どのように区に申し込んでいけばいいのか。例えば、まちの歴史に関して、来街者に説明していきたいというボランティアとしての参加の仕方、個人や小さな団体としての参加の仕方で、何かそういう道筋があるのかどうか。中央区オリンピック・パラリンピック気運醸成事業補助金のような大きな団体としての参加ではなくて、友達同士でボランティアとして参加したいという人の参加の窓口というのがあるのかどうか教えてください。

○栗村地域整備課長
 私のほうからは、4地区の合同協議会のことについてお答えいたします。

 会の公開、非公開につきましては、前回の委員会で御説明させていただいているとおり、こちらの課題を緊急に整理していかなければいけない、迅速・正確な先方からの情報提供等をしていくという観点から、日程もすごく詰めた形で、事前周知ができないような詰めた形での協議を何度か、今、既に行っているところでございます。そういった性格からしまして、なかなか公開する形にはできず、非公開の形でやっているというのが、今回の協議会の考え方でございます。

 以上です。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 2点目の中央区のおもてなしパンフレットのパブリックコメントの件でございます。

 こちらの冊子につきましては、冊子の一番最後のページにもございます、大会時の中央区のおもてなしの姿ということで、中央区の平面図の中で、具体的にどこでどういうことが行われるのか記載してございます。先ほどの資料の中でも御説明させていただきましたとおり、まだこの平面図には、聖火リレーのルートであったり、あるいはおもてなしロードもしっかりと書き込み切れてございません。つまり、この冊子をつくった後の事項につきまして、これからどんどん決まってくるものを盛り込みながら、大会時には中央区がこういった絵姿になるというのをわかりやすくお伝えするために作成をしてまいりたいと思ってございます。そうしたことから、パブリックコメントとは性質が異なるものというふうに認識をしてございます。

 それから、3点目になりますボランティアとしての参加について。大会のボランティアにつきましては、都市ボランティアとしまして、シティキャストと言われてございます。中央区からも180名の方を推薦させていただいて、大会時のボランティア、まちを紹介するボランティアを務めていただく方がいらっしゃいます。また、これとは別に、委員の御指摘のありましたような、中央区を紹介する、これは既に観光協会等でもボランティアを行ってございます。こういったところにお声かけをいただいて、ボランティアとして参加していただくというのも一つの手かと思ってございます。また、大会に向けましては、これだけに限らず、先ほどの折り鶴もそうでございますけれども、いろいろな形での大会参加を働きかけてまいりたいと思いますので、こういったものについては、都度都度御案内をさせていただきたいと思います。

 以上です。

○小坂委員
 例えば、ボランティア情報サイトというのは、もう既に立ち上がったということでよろしいのでしょうか。

 また、折り鶴を直接選手村の選手の方に、トリトンで待っているのではなくて、届けるというルートはあるのでしょうか。お願いします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 まず、ボランティアでございます。

 こちらについては、先般でございますけれども、利用者目線でボランティアの活動がしやすいような、情報を拾いやすいような枠組みに区のホームページを変えてございます。利用者としまして、ボランティアに参加したいかどうか、あるいは集めたいかどうか、そういったところから掘り下げていって、こういったボランティアに参加したいというものを拾えるような形で、現在、ホームページをつくってございますので、御一見いただければと思います。

 また、折り鶴を選手に直接届けると。これは、選手村の中に入るということに制限がございます。先ほども答弁の中で申しましたが、おもてなし拠点が選手村に最も近い場所でございますので、こういった場所を活用しながら提供してまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○小坂委員
 ボランティアとしての参加の形は、また検討をよろしくお願いします。区のホームページは見ましたが、若干、私は、自分の参加したいボランティアに行き着くのが難しかったという感じがありましたので、一見して概要図みたいなものがあった後の段階におりていくような仕組みが必要なのではないかなと感じるところであります。

 最後に、多くの方々、選手、観光客が集まってきますけれども、熱中症対策とか、やはり医療の充実が大変求められると思います。その中において、どこにどのような医療機関があって、外国人の方々の診療に応じてくれるとかいう医療機関の英語版マップとかも必要なのではないかなと思われますので、そのようなこととか、応急診療所をプラスして、区内でも準備してつくる必要もあるのではないかなと。これをつくるとなると、予算をつけないといけないとなるので、区独自での応急診療所の設置の必要性などを教えてください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 大会時の医療体制につきましては、組織委員会、また東京都、都の医師会等を通じて、大会時の選手、それから観客の医療救護体制というものを検討するということを聞いてございます。さきの委員の質問にもございました潮風公園でのビーチバレーの熱中症対策、こういったものもテストイベントの中で、さまざまな検証がされているというふうに聞いてございますので、今後そういった対応も含めまして、検討の上、結果が出るものというふうに思ってございます。

 以上です。

○小坂委員
 やはり応急診療所の設置もしていきますし、救急の患者さんを診られるような体制を近隣の医療機関とうまくつくるということは大切だと思いますので、ぜひ東京都のほうに要望していただければと思います。よろしくお願いします。

 では、終わります。

○塚田委員長
 副委員長は委員席へお移りください。

○山本委員
 私からは、2点質問させていただきます。

 1点目が熱中症対策等、医療体制について、2点目が4地区合同まちづくり協議会で上げた7項目の要望書について伺ってまいります。

 まず、1点目ですけれども、オリンピック・パラリンピック大会中は真夏で猛暑であると言われております。中央区として、区の公共施設をどのように活用していこうとお考えか、お聞かせいただきたいと思います。浜町体育館や晴海中学校の活用ということをお聞きしているんですけれども、そのほかの公共施設の開放などは考えておられないのか、お聞かせください。

 そして、2点目です。4地区合同まちづくり協議会が設置され、7項目の要望書を上げております。この回答の有無についてお聞かせください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 まず、1点目の区の公共施設の活用の仕方についてでございます。

 こちらは、今、委員からもございました、例えば施設の貸し出し等につきましては、各国であったり、あるいは大会実行委員会から、選手村に近いこともありますので、ぜひ貸し出しをしてほしいというような要望があった際には、学校機関等の了解を得ながら、なるべく区としては協力をしていくような形で現在も進めているところでございます。こうしたことから、他の公共施設等につきまして、どのような形で区が考えるかというのは、なかなか難しいわけでございますが、そういった要望等々が特にない施設等については、通常どおり開設をしていく予定でございます。

 また、2点目の交通に関します要望に対する回答は、さきの答弁でも御案内させていただきました、要望7項目、さまざまな課題の大小がございます。これらについて、ペーパーで都や組織委員会から回答をいただくというようなことは予定をしてございません。これは、課題についても大小あることから、文章で整理をするということが非常に難しい内容のものもあろうかと思ってございます。ただ、こちらの7項目につきましては、実際の現地、現場でしっかりとした対応をとっていただくということが最も大事だと思ってございますので、こういったことが漏れのないように、しっかり対応していただく体制をとっていただくように要望しているところでございます。

 以上です。

○吉田副区長
 文章でもらわないけれども、現地でしっかりやりますという話だけではなくて、現実の問題としては、要望した事項について、組織委員会、東京都がどういう計画であるかというのは、やはり地元、私ども区もそうですし、区議会に対しても回答はちゃんといただきます。ただ、それは文書の形ではなくて、計画の形で回答をいただく。そういうものについても、基本的には、まだ東京都あるいは組織委員会の部分では、かなり大枠の計画になるでしょうから、こういうところについてはこうだよと、さらに具体的に要望していくような形をとりながら、たどってまいります。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 まず、1点目、公共施設の開放についてですけれども、オリンピック関連で使うものではなくて、練習場として使うという意味ではなく、一般の方への開放という意味でお聞かせいただきました。オリンピック・パラリンピック開催中、非常に暑いことが予想されておりますので、観光客の方であったり、来街者の方であったり、どこか休む場所、またトイレに行く場所等が必要かと思います。オリンピックに関連していらっしゃっている方々、観光客の方々などが活用できるように一般開放するお考えはないのかということをもう一度お聞かせください。

 また、オリンピック・パラリンピック期間中に、区の診療所、夜間・休日診療所があるかと思うんですけれども、これらをもう少し有効活用できないのか。例えば、緊急時に対応できるように、この期間だけ診療するといいますか、医師を配置するなど、こういったことは考えていらっしゃらないのか、お聞かせください。

 そして、2点目に関しては、文書では回答を得ないということでした。計画という形でもらっていくということですけれども、この計画なんですが、区議会またはこの委員会のほうには、いつごろ具体的に示される御予定か、お聞かせください。

○吉田副区長
 2点目のほうからの答弁になってしまいますけれども、基本的には、先ほど高橋元気委員の御質問にもございましたが、そういったところを含めて、10月には何とかそういうことを、区議会も含めて、表に出るように、現在、準備を進めております。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 観光客への公共施設の開放というところでございます。

 現段階で積極的に開放、案内をするという予定はございませんけれども、基本的には、日中等については開放している施設でございますので、そういった意味では、涼んでいただく、あるいはトイレ等を使っていただく、こういったものは活用していただいてよろしいものだと思ってございます。

 また、診療所等を区としてという部分につきましては、先ほども申し上げたとおり、組織委員会なり大会の関係機関のほうの対応が主になろうかと思いますので、東京都の医師会だとか、こういったところの計画が現段階でまだ見えていない中で、こういったものを区として設けるというようなことは、現在の段階では考えてございません。

 以上です。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 1点目に関しては、当然、公共施設は一般開放されているものですけれども、外国人の方にとったら、ここは本当に使っていいのか、入っていいのかわからないかと思いますので、積極的に活用していただけるようにアピールしていっていただきたいなと思います。

 そして、2点目に関しては、わかりました。10月以降に具体的なものが示されるということですので、楽しみに待っていたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 以上で終わります。

○塚田委員長
 それでは、副委員長席にお戻りください。

 議題、2020年東京オリンピック・パラリンピックに関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 これにて東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を終了いたします。

 どうもありがとうございました。

(午後2時54分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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