ページの先頭です
トップページ  の中の  会議録検索(本会議・委員会等)  の中の令和2年 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会(9月17日)

令和2年 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会(9月17日)

1.開会日時

令和2年9月17日(木)

午後1時30分 開会

午後2時28分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 中嶋 ひろあき

副委員長 山本 理恵

委員 礒野 忠

委員 太田 太

委員 高橋 まきこ

委員 墨谷 浩一

委員 二瓶 文徳

副議長 田中 広一

4.欠席者

(1人)

議長 押田 まり子

5.出席説明員

(14人)

齊藤副区長

吉田副区長

平林教育長

浅沼企画部長

山﨑政策企画課長

栗原副参事(計画・特命担当)

早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)

望月環境土木部長

三留環境政策課長

落合道路課長

松岡都市整備部長

栗村地域整備課長

生島教育委員会事務局次長

中山指導室長

6.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

鳴子書記

桝谷書記

7.議題

  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に関すること

(午後1時30分 開会)

○中嶋委員長
 皆さんこんにちは。東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を開催いたします。

 本日、議長は欠席いたしますので、よろしくお願いいたします。

 なお、本委員会につきまして、新型コロナウイルス感染症対策のため、議員の傍聴は第三委員会室にて行っております。

 また、第三回定例会以降、委員会音声を各会派の控室にて聴取できるようになります。

 今後、議員の委員会傍聴について、音響設備を介するため、発言の際はマイクを近づけていただきますようお願いいたします。なお、委員の皆さんと、それから理事者の皆さんもよろしくお願いいたします。

 それでは、議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○浅沼企画部長

 1 大会時のボランティアに関する取組状況等について(資料1)

○生島教育委員会事務局次長

 2 令和2年度中央区オリンピック・パラリンピック教育の推進について(資料2)

以上2件報告

○中嶋委員長
 お疲れ様でございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりでございますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時37分でございます。自由民主党71分、あたらしい中央37分、公明党37分、区民の風37分、未来会議10分となりますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○太田委員
 それでは、二、三質問させていただきます。

 先日、9月7日でしょうか、IOC、国際オリンピック委員会のコーツ調整委員長がフランス通信社のインタビューに応じ、来年に延期された大会について、新型コロナウイルスがあろうとなかろうと大会は開催すると述べ、予定どおりの開催を示しました。日本オリンピック委員会の山下康裕会長は、我々もIOCと同じ気持ちだ、安心・安全の中、大会が開催できると思っている、そのため、今、対策を講じている、と話しております。

 ようやくIOCからこのような力強いメッセージが出たということは、開催へ向けての一定のめどが立ったのではないかと思うのですが、そこで、大会関係区として、本区の大会に向けての所感をまずお聞かせ願えればと思いますが、よろしくお願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 大会に向けての本区の所感というところでございますが、今、委員お話のありましたコーツ調整委員長、またJOCの山下会長のコメント、こういった部分につきましては、新聞報道等で区としても確認はしてございます。来年の東京大会につきましては、選手村を抱える本区としましても、ぜひとも開催をしていただきたいというふうに思ってございます。

 前回のこの委員会、7月の委員会になりますが、そちらの中でも組織委員会が開催に向けたロードマップを作成して、現在、その検討を進めているということ、一例を挙げますれば、新型コロナ対策につきまして、9月4日に新型コロナウイルス感染症対策調整会議ということで、国と都と組織委員会のほうで検討が始められたところでございます。実際の大会開催に向けましては、これに限らず、様々な角度からの検討がなされ、本年末には一定の開催に向けた考え方が示されるというふうに聞いているところでございます。

 ただ、開催する本区としましても、現段階におきましては、具体的に選手とか大会関係者にはどのように制限がかかるのか、あるいはかからないのか、また、観光客だとか観戦客につきましても、実際どの程度日本に入ってくるのか、本区を訪れるのか、こういったところがまだ具体的に明らかになってございません。こうした中で、現在、検討するというのが非常に難しい状況ではございますけれども、いずれにしましても、来年の開催に向けましては、来年のおもてなしの取組、こういったものもぜひともやっていこうと思ってございますので、検討が難しい中ではございますけれども、引き続きしっかりとした準備をしてまいりたいというふうに思ってございます。

○太田委員
 御答弁ありがとうございます。

 そうなんですよね。世界からどのぐらいの国が参加するとか、そういったことも全く見えてこない中での大会となるわけですけれども、その辺もしっかり、準備に向けては進めていかなければならないと思っております。

 また、世界中が疲弊した今回の感染症ですけども、過去にブラックマンデーとかブラックチューズデー、またバブル崩壊、リーマンショックと、様々な世界恐慌が起こりましたけれども、今回、それを上回る超大恐慌、コロナショックとして、日本に未曽有の大厄災をもたらすこととなりました。

 これは、以前、麻生政権下で起こったリーマンショックの話ですけれども、本当にあの当時、マスコミのバッシングで、全くと言っていいほど報道されませんでしたけれども、リーマンショックで世界があえいでいる中、行われた世界会議の場、これはASEANだったと私は記憶しているんですけれども、世界の首脳陣から麻生総理に向けて言われた言葉がありまして、今回のリーマンショックから一番先に立ち直らせることができるのは、麻生、君がいるこの日本だと。これは、当時、本当に世界から大注目されていたんです。現に、麻生元総理は、未曽有の大恐慌から立ち直るには過去に学ぶしかありませんと言って、昭和恐慌を立ち直らせた高橋是清にならって、公共事業投資などをどんどん推し進めていったんです。その結果、だだ下がりだった日本のGDPを物すごく押し上げていったんです。だけども、志半ばで、当時のマスコミバッシングとか民主党の政権交代劇で、あと一歩のところであえなく退陣してしまうんですよね。

 底からはい上がるには、並大抵の考えでは太刀打ちできないというわけで、国・東京都を含めて一丸となって経済のエンジンをフル回転させて乗り切らなければならないと感じておりますし、また、オリパラをコンパクトにするとはいえ、無観客もこれまたもったいない話ですし、やはり何とか子供たちにはじかに会場の空気とか、そういうものを見てもらって、ぜひ夢を持っていただきたいと思うわけです。また、これまで1年間耐えてきた様々な業種、観光業や、本来オリパラで潤うはずだった企業とか、そういったものをたっぷり潤すことができるようバックアップできるようなお考え、また、そうした意気込みなど、今の段階ではお答えが大変難しいとは思うんですけれども、お聞かせ願えたらと思いますが、いかがでしょうか。

○浅沼企画部長
 委員御指摘のように、新型コロナウイルスの影響というのは、大会の延期のみならず、世界的に景気の状況が非常に厳しいものをもたらしているというふうに認識をしてございます。本来であれば、本年、オリンピック・パラリンピックが開催されるということで、大会時に本区を世界中から多くの方が訪れるということで、観光施策ですとか、にぎわいですとか、おもてなしの心でお迎えをする事業に取り組んで、本区を世界に発信、PRをするという意気込みでいたところでございますが、残念ながら、今年はそういう機会が取れなくなってしまったということになります。

 来年、大会時に新型コロナウイルスの状況というのは、現在のところでは、まだ見通せませんし、それから、大会の機運醸成でありますとか、大会時におけますにぎやかさとか観光振興とかの取組がどの程度できるかというのはまだ見通せないところでございますけれども、ぜひそういったものには取り組んでいきたいと思っております。景気は、数年で回復するというふうに見込んでおりません。中長期的に長い時間がかかってくるのではないかというふうに思っております。現在も景気回復の取組を行っておりますけれども、新年度からも少し中長期的な視点で、景気回復、それから観光振興といったものに積極的に取り組む施策を展開していくように検討を進めてまいりたいと考えてございます。

○太田委員
 大変前向きな答弁ありがとうございました。

 最後にですけれども、前回の委員会で、築地デポで、あのスペースを1年そのままにしておくのはもったいないと。地域活性化やオリパラの機運を高めるために何かできないかというような質問をさせていただきましたけれども、先日、築地デポの活用としては、花火の打ち上げが行われましたよね。あの花火は、地域に元気とか、感染症に打ち勝とうとするようなメッセージみたいなものが感じられて、あれは大変すばらしい大会だったと思います。また、本区全体を通して、オリパラに向かって機運などを高めるような催物など、そういったことに対しての進展などがございましたら、お聞かせください。お願いします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 大会関連施設等の活用についてかと思います。

 今、委員御指摘のとおり、8月22日になろうかと思いますけれども、青年会議所主催で、築地のデポの活用をしながら、花火という形で地域の盛り上げを行うことができたものというふうに思ってございます。

 区の事業あるいはそれ以外の事業も含めて、そういったところを活用するというのがなかなか難しい部分もあるところでございます。現在、築地のデポにつきましては、大会開催に向けた準備としまして、輸送のための訓練であったり、あるいはセキュリティの訓練であったり、そういった活用が既にされ始めているというような状況かと思ってございます。

 また、一方ですけれども、こういった大会関連施設の活用としまして、本区の事業、11月に行われますまるごとミュージアムの中でも、催しの一つに、晴海側にあります、大会時に駐車場として使うスペースを借用させてもらいながら、実施をしていくというようなところが、いよいよ調整がつくような段階になってきたところでございます。東京都だったり、組織委員会だったり、あるいは土地を持っている地権者であったり、こういった様々な関係者との調整をした上で実現に至ってくるわけでございます。活用に当たりましては、引き続き、区としても、関係部署とも連携しながら進めてまいりたいところではございますが、一方で、大会開催がいよいよ間近に迫ってくるわけでございまして、選手村周辺などにつきましては、セキュリティの関係もありまして、開放は難しいというようなところも現実的には聞いているところでございます。こういったところとの、せめぎ合いというのはちょっと言い過ぎかもしれませんけれども、調整のほうを引き続きやっていきながら、区のためになるような活用ができればというふうに思ってございます。

 以上です。

○太田委員
 大変前向きな御答弁をいただきまして、ありがとうございます。催物の具体的な内容とかが決まれば、また御報告いただければと思います。

 日本全体とか世界全体が元気を取り戻せるような大会を目指して取り組んでいただけますよう要望して、終わりますけれども、また、今後とも引き続きよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

○高橋(ま)委員
 よろしくお願いします。まず、資料1と2、頂いた中からお伺いしたいと思います。

 頂きました資料1の中におきまして、シティキャストについて、中央区の推薦が180名推薦済みと書かれているんですけれども、大会が1年延期となった中で、この180名の皆様から、延期になってもボランティア参加するという意思確認が既にできているのかという点をお伺いしたいと思います。また、もしそちらから減員があったり、人数の減少があれば教えていただきたいことと、今の予定の中では、最終的にいつ同意の確認を取るかという流れがお決まりでしたら、お伺いしたいと思います。

 2点目につきましては、資料2から伺いたいと思います。

 こちらは教育について御説明いただいたのですが、前委員にも御答弁がありましたが、東京オリンピック・パラリンピック競技大会における新型コロナウイルス感染症対策調整会議、こちらは調整会議と呼ばれているようですけれども、この中でも、やはりアスリートとの接触等の直接交流については、検討事項の中に含まれております。これまで検討されてきたような取組そのままの活用ということは難しいかなというところで、新たな交流方法についての検討がされているようであれば、お伺いしたいと思います。

 まずは、こちら、資料からお聞かせください。お願いします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 まず、1点目のボランティアについてでございます。

 区のほうでは、区民協議会の協力等も得まして、23区の中でも多いほうで、180名の方の推薦をいただき、現在、登録をしていただいているところでございます。これらの方々の意思の確認でございますけれども、このシティキャストにつきましては、東京都が所管しておりまして、都のほうで、この方々に直接アンケートをしているところでございます。個々の方の返信状況は区のほうでは把握していないところでございますけれども、今、速報で聞く限りで申しますと、全体の約8割近い方が来年もぜひとも参加をしたいというような希望意向があるというふうに伺っております。これが非常に少ない数値ですと、新たにまた募集をしなければならないというようなことも想定していたところでございますが、幸いにも、そういった必要はないのではないかというふうに、現在、都のほうで考えているというところを確認してございます。そういった意向調査をして、現段階でそういう返事をしているところから、ここからさらに減るというようなことは今の段階では考えられないかと思ってございます。

 今後ですけれども、これらの方々につきましては、現在、共通研修というものを、やった方もいれば、やっていない方もいらっしゃいますので、やっていない方については、リモートになりますけれども、研修を行って、段階を経て決定されていくというような運びになってございます。そして、年度明けになりますけれども、それぞれの配置場所での研修ということになりまして、中央区の推薦の方々につきましては、基本的に、中央区内で御活躍いただくような形で調整をしてございますので、区内での活動域になろうかと思ってございます。

 それから、2点目のアスリートとの交流についてでございます。

 こちらにつきましては、さきに委員のほうからありましたコロナの調整会議の中でも、具体的にアスリートへの制限がどこまでかかるのかというものが、現在、検討されてございます。そういう意味では、選手村から競技会場まで、それを出ることができないというような形になると、御指摘のとおり、具体的な交流事業を展開することが難しいようなことも、我々としても想像ができるところでございます。

 現在、オーストラリアのパラリンピック委員会あるいはブラジルのオリンピック委員会のほうとも調整をしてございますけれども、そちらの委員会のほうからも、違う形での交流ができないかと。具体的には、オリンピック期間よりも前に、インターネット上での交流の仕方であったり、あるいは大会後であったり、様々な形での交流の仕方というものを区のほうでも相手に申し伝えるとともに、相手側のほうもそういった検討をして、調整をさせていただいているところでございます。その他の国々につきましては、まだまだ状況が分からないところでございますけれども、いずれにしましても、全くやらない、できないというような状況は、区としてもしたくないところでございますので、そういった準備はしっかりやってまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○中山指導室長
 オリパラ教育におけるアスリート等との直接交流というところですが、今オリンピック・パラリンピック調整担当課長からお答えしたことに付け加えまして、前回のこの委員会のときにもお話ししましたが、都のほうはウェブサイトを設けております。その中で、選手からのメッセージであるとか、そういったものを動画で流すということをしております。実際に、当初の計画の中で、体力向上とかで、外部の講師を呼んだり、元選手を呼んだり、現役の選手を呼んだりというような活動も去年までやっておりましたが、この辺りにつきましては、先ほど言ったような、サイトへアクセスする形ではなくて、ビデオレターを送っていただくような形であるとか、写真を送っていただくような形であるとか、今までやっていたことができないところで、代替として、そのような取組をするであるとか、オンラインによる講演会をしていただくであるとか、方法は幾つかございますので、実際に交渉していく中で、その辺りを学校として、教育的価値がある取組になるように工夫しながら、今、計画を立て直していただいているところです。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 それぞれ御丁寧にありがとうございます。

 まず、ボランティアなんですが、80%程度の方が来年でも参加いただけるということで、非常にありがたいなと思ったところです。私が伺う中には、来年ですとちょっとということをおっしゃっている方もいらっしゃいまして、やはり参加してくださる方、ボランティアになってくださる方皆様が気持ちよく活動していただけるようにというところが気になりましたので、質問をさせていただきました。引き続き、最終的には中央区での配置の研修等、関わる部分もあると思いますので、中央区も都と一体となって、皆様の活動を支援していただけたらとお願い申し上げます。

 また、具体的に御説明いただきましたアスリートとの接触の検討は、非常に難しいと思います。おっしゃっていただいたようなオンラインや大会後の交流の検討というところは、やはり皆様も期待しておられるところですので、引き続き、こういったところを厚く活動をお願いしたいと思います。

 また、教育面でも同様に御説明いただいたのですが、今、具体的にありました事項や実行や、さきにありましたようなオンラインや大会後の交流というところを具体的に進めていただいて、各校で工夫していただいているということですので、そちらでどういった取組が決まったかとか、そういったことがあれば、また、こちらでも御報告いただきまして、お聞かせいただけたらと思います。子供たちの感想とか、そういった具体的なお声も聞けたらと、楽しみにしております。

 続きまして、先ほどの調整会議に関連して質問させていただきます。

 この調整会議の今後の進め方についてというところで、案段階ではありますが、今後の予定という中で、第3回に選手村、競技会場等における感染対策等ということが挙げられております。この第3回への中央区の皆様の参加であるとか、もしくは意見のヒアリングとか、この3回の出席開催に向けて、何か受けられていることがあるようでしたら、お聞かせいただきたいと思います。

 この調整会議の目的が、組織委員会、国、都の3者が緊密な連携の下、総合的に検討・調査するというところで目的が掲げられているのですが、この調整会議の設置を受けまして、中央区で、体制の変更であるとか、何か変更点がありましたら、こちらの体制についてもお聞かせいただきたく思います。

 続きまして、10月1日よりプレ運行が始まります東京BRTについてお伺いをいたします。

 こちらは第1次運行ということで発表がありまして、今もまちの中を試運転されているということで、非常に区民の皆様からの期待が高まっているというところで、9月は話題となっております。中央区の考えとして、期待している点、また、よかったと思っている点、もしくは懸念点も含めまして、御所感をお聞かせいただきたく思います。このプレ運行開始につきまして、区民からのお声があるようでしたら、併せてお聞かせいただきたく思います。

 まず、この点からお伺いできますでしょうか。お願いします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 コロナに関します国・都等の会議体についてでございます。

 今、委員御指摘のとおり、先般、第1回目、第2回目が終わって、今後の予定という中で、その次の3回目というところで、選手村における具体的な感染対策等という議題が上がっているというところについてですが、こちらにつきましては、当然、組織委員会、東京都、国、この構成員のメンバーの中での具体的な検討がなされていくと。さきにも答弁させていただきましたとおり、具体的にどのような行動制限がかかるのか、とりわけ選手村でございますので、アスリートであったり、あるいは大会関係者、それから、そこに従事する方々、こういった部分につきましても同様のコロナ対策を検討していかなければならないというところかと思ってございます。

 この会議自体は、そういったメンバーで検討がなされるわけで、ここに区のほうが直接という形は取らない、取れないわけでございますけれども、区のほうの状況につきましては、晴海トリトンにございます組織委員会、とりわけ選手村の担当部署のほうとは逐一連絡を取ってございまして、選手、大会関係者へのコロナ対策はもちろんですけれども、区民、住民、地域の方々へ、また、逆のパターンもあろうかと思います。そういった地域への感染というものについてもしっかり対策を考えてもらいたい。こういったものは常々申し入れているところでございます。

 この検討につきましては、年内を目途に中間の報告をするというふうに聞いてございます。こういった具体的な内容を聞いてみないと、本区としましても、どのような体制というところについては、なかなか見えづらいところでございますけれども、現行におきましても、オリンピック・パラリンピック調整担当課を区の中にしっかり設けてございますし、保健所との連携も当然必要になってくると思います。全庁を挙げて体制を整えながら、来年の大会を迎えてまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○三留環境政策課長
 私からは、BRTのプレ運行についてお答えいたします。

 まず、コロナの関係でプレ運行がいっとき延期になったということで、これまで運行がなされていなかったものですが、先日、東京都の発表で10月1日からプレ運行を開始するというような状況になってございます。

 委員に御案内いただきましたように、区としての期待、それから懸念点というところでございますけれども、期待に関しましては、これまでコロナの関係で、かなり公共交通機関の利用率が下がってはございますけれども、やはり臨海部、特に晴海、勝どきから都心に向かう交通混雑というのは、まだ続いているような状況でございます。こういったものの交通分散というような形では、かなり期待ができるのではないのかなと思ってございます。

 現在、まだ習熟運転で連接車が地元を回っているようでございますけれども、区民の方からの声は直接はお伺いしていませんけれども、東京都のほうで、10月1日開始という御挨拶で地元を回ったときに、かなり喜んでいただいたというようなお声は聞いてございます。

 そういったところで、いろいろと期待する部分もございますが、まだ環2が工事をしているとか、コース上にかなりまだいろいろとバリアがありますので、そういったものが順調に運行されるのかなと。それから、今回、コース設定がかなり、オリンピックの関係で迂回をしたりとかしてございますので、そういった意味では、右左折が多いということでの交通安全対策、こちらのほうをきちんと対応していただきたいと思っているところでございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございました。

 まず、調整会議を受けてというところで、引き続き担当課と保健所で連携して、区が一体となって取り組んでいくというところを非常に頼もしく思っております。お聞かせくださいまして、ありがとうございました。

 また、区民や中央区への影響もしくは相互の懸念、感染症対策のお申入れをいただいているというところも安心しましたので、確認させていただきました。ありがとうございます。

 続きまして、BRTに関してですが、今回のプレ運行ですと、晴海五丁目付近については大会後というところで、やはり晴海の交通問題というところの期待は引き続き高まりつつ、それまでの対応というのも求められているところだと思います。今、御答弁いただきましたように、コースの迂回による区内全体での安全をという点も、引き続きお取組をお願いしたいと思っております。ありがとうございます。

 最後になりますが、関連しまして、同じ選手村の一角となります晴海の、現状ですと都立晴海ふ頭公園の管理についてお伺いしたいと思います。

 まず、1点目ですが、東京2020大会時には選手村の一角となっているわけですが、選手村として、どのように活用されるかというところ、もし中央区で情報をお持ちであれば、中央区が把握されている内容についてお伺いをしたいと思っております。

 また、大会後には跡地というところで、今回、中央区では初めてとなるPark-PFI事業の活用というところで、非常に期待も高まっているところだと思いますので、区としては、この公園が担う機能に期待する点とか、そういったところを聞かせいただきたいと思います。このタイミングで、大会前の思いというところをお伺いできたらと思いますので、よろしくお願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 晴海ふ頭公園についてでございます。

 ふ頭公園につきましては、今、委員御指摘のとおり、公園自体の整備は一定程度終了しているところでありまして、大会開催用の公園整備というものが完了している状況と聞いてございます。つまり、ふ頭公園の一部には水素の活用の仮設の建物があったりだとか、通常の公園開放にはない施設も一部には設置してあるというふうに組織委員会のほうからも聞いてございます。

 また、ふ頭公園の大会時の活用でございますけれども、このふ頭公園、それから隣接する緑道公園につきましては、選手村のエリアの中ということで、選手、大会関係者がリラックスするスペースとして活用される。また、ふ頭公園のところには、周回になろうかと思いますけれども、簡単なジョギングコースも設けられてございますので、簡単なアップだとか、クールダウンだとか、そういった活用もされるというふうに聞いてございます。

 それから、次のPFIでの公園の活用というところは、東京都の公安局のほうの事業ということで、これは大会後のふ頭公園の活用というところかと思いますけれども、こういったものが、大会後、HARUMI FLAGもやがてはまち開きの中でできてくる中で、新たな晴海の一つの、名所とまでは言わないのかもしれませんけれども、活用の場所として、公園の活用というものがされるかと思ってございます。区のほうも、当初、オリンピックが決まってから、晴海五丁目だけではなくて、晴海ふ頭全体が水のプロムナードということで、外周を全部ぐるりと回れるような公園あるいは緑地としてつながることを望んでいるところでございまして、こういったものが、今回のオリンピックを契機に実現に至るというところについては、非常に期待するところでございます。また、東京都と併せまして、区のほうでも実際に手を入れていかなければならない場所も多くございますので、こういったところについては、大会、それから大会後も含めて、都とも連携しながら、併せて進めてまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 今、お聞きかせいただきまして、選手村の中では、選手がトレーニングやリフレッシュ等に使われる予定であるというところで、活躍された選手がここでアップをしていたのかなとか、そういった思いをはせながら、改めて今おっしゃったような地域の晴海の名所に親しむというところは、区民としても楽しみにしている、地域としても楽しみに待っているという点もあると思います。

 こういった事業では、今後、交流のイベントなどとして活用されていくという点が非常に重要となりますので、地域の皆様、希望される方々が積極的にこの公園を活用しながら、オリンピックのレガシーにも触れながらというところで、にぎわいの拠点となっていくように期待しておりますし、そういった活動ができるようなサポートを中央区の皆様からも引き続きお願いしたいという点を要望しまして、質問は以上とさせていただきます。ありがとうございました。

○墨谷委員
 私のほうからは、議題のほうで質問を2点させていただきたいと思います。

 今回、コロナ禍の中で東京2020大会を迎えるというところで、選手村を抱える本区に選手が訪れるかが分からない中でありますが、様々なおもてなしの準備をしているというようなお話を伺いました。

 また、ボランティアに関するスケジュールが示されまして、取組状況等を伺いました。8割の方がボランティアに参加されるということは、すごくいいことではないかなというふうに感じました。また、東京2020大会に向けた動きが進んでいるということで、安堵した次第でございます。

 私は、おもてなしということで、ロードマップの中ではもう取組がなされていると思います。例えば、観光案内サービスの強化とか、また、真夏の暑さ対策、バリアフリーの推進、また、フリーWi-Fiとか、折り鶴ウェーブの開始など、様々なおもてなしロードマップの中で取組が示されて、進められてきているのではないかなというふうに思います。

 1点目で、まず暑さ対策ということで、私も道を歩いていて、ミストシャワーを幾つか見ました。そういった中で、この取組の皆さんのお声など、何かございましたら、教えていただきたいと思います。

 2点目でございますが、折り鶴ウェーブでございます。中央区独自で折り鶴ウェーブということで、折り鶴を通して世界の人々とつながる、平和と文化のおもてなしというところだと思います。こちらのほうも用意はされていると思いますが、中央区に来られる、どういうふうになるか分からない中ですけれども、そういった準備をしているということですが、どのような想定をしているのか。また、折り鶴を折った方に対しての情報発信をどのようにしていくのか、お示しいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○三留環境政策課長
 私からは、ロードマップで示された暑さ対策の一つ、ミストについてでございます。

 残念ながら、この夏に関しましては、コロナの関係で、区民、それから皆様の行動がかなり制限されたというようなこともございまして、ミスト自体は事前に準備ということで、整備のほうは終わってございますけれども、それに対する区民の皆様の何かお声ということでございますが、そういったものを直接いただく機会がなかったというような状況でございます。

 私からは以上でございます。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 折り鶴ウェーブについてでございます。

 折り鶴につきましては、本年の2月、3月にかけて袋詰め作業を行ったところでございまして、その後、高齢者施設であったり、あるいは障害者施設でも袋詰め作業を行い、2万5,000袋という数を準備しているところでございます。また、さらに13万羽近い単体の折り鶴につきましても、現在、倉庫で乾燥材を入れながら、しっかりと来年の大会開催に向けた備えをしているところでございます。

 こうした中で、鶴をいかに手渡し、お渡しすることができるのかといった方策につきましては、さきの答弁でもございましたとおり、今、区のほうで検討するというのがなかなか難しい部分もございます。とはいうものの、手渡し自体ができなかった場合どうするのか。さきに言いました、選手や大会関係者が限られたエリアしか出られなかったら、つまり、まちに出てこられなかったときにどうするのか。こういったところにつきましては、現在、幾つかの案を検討しながら準備を進めているわけでございまして、また、そもそも折り鶴ウェーブ自体を発案している区民協議会、また、その下の両部会でも、手渡しだけではない方策も、今後、具体的な検討を進めてまいりたいと思ってございます。

 いずれにしましても、大会のときには、せっかく皆さんに思いを込めて折っていただいた鶴を活用するような方策をしっかり考えてまいりたいと思ってございます。また、そういった方策が見えてきた際には、折っていただいた方々に対してもしっかりとした情報発信をしてまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○墨谷委員
 御答弁ありがとうございます。

 ミストシャワーについては、私は区でやっていないところなのか分からないですけれども、銀座のところにミストシャワーが出ていたので、見るだけでも結構涼しく感じました。結構すごい勢いで出ていて、私はたまたま通ったんですけれども、すごく涼しい感じで、今後、オリンピックの後も、そういった形でまちの中でミストシャワーみたいなものが一般的に普及していくということもすごく大切かなと思いました。いろいろなおもてなし、ほかにもたくさんあると思うんですけれども、これからもまた、そういった形でやっていただきたいというふうに思います。

 また、折り鶴ウェーブのほうですけれども、私も折り鶴ウェーブはすごくいいことだなというふうに思いながら、折り鶴ウェーブで鶴を折ってくれた人が、持っていってくださいとかということで、お話をいただいたりしておりまして、そういった意味では、折り鶴ウェーブが、またコロナ禍で対応のおもてなしというのが検討されているのかなと、今、お話を伺って安心した次第でございます。

 様々なレガシー、心のレガシーも含めて、中央区の将来の発展につながることを願って、私の質問を終了いたします。ありがとうございます。

○二瓶委員
 よろしくお願いします。

 まず、オリパラ教育について質問をさせていただきたいと思います。

 今、コロナ禍で、様々な催物などの規模が縮小されている中で、先ほど前委員が御指摘していたように、おもてなしの観点でも、ある程度妥協点といいますか、最初に計画していたものより、万全なものではなく、新たな、コロナ禍によって方法を変えてのおもてなしになっていっていると思います。

 そういった中で、オリパラ教育が子供たちに人生の糧となるような、かけがえのないレガシーを心と体に残すという点で、1年間オリンピック・パラリンピックが延期したことによって、私自身も、子供たちにとって、国際交流のきっかけとなるという面では、すごくいいものだと思っておりますが、1年間延期、そしてオリンピックも当初予定していたものより、万全な状態ではなく、ある程度妥協して開催することになりかねない中で、どのような方法で、具体的に子供たち、児童にどのようなレガシーを残したいという思いがあるのか、そして、どのようなレガシーが残ったらいいのか、そのゴールのようなものが具体的にありましたら、お示しいただけたらと思います。よろしくお願いします。

○中山指導室長
 まず、目的のところで言っているかけがえのないレガシーというのは、子供たちの資質・能力ということになろうかと思います。これについては、ボランティアマインドであるとか、障害者理解であるかとか、スポーツ志向であるとか、日本人としての自覚や誇りであるとか、豊かな国際感覚であるとか、そういったところが資料2の上のところで言っているレガシーということになるかと思います。

 子供たちには、大会が延期になろうが、それから、ある程度制限がある教育活動になろうが、こういった資質については、学校教育の中でオリパラ教育が、この後、形を変えていった中でも、当然、身につけていくべき資質・能力と考えておりますので、ここはオリパラ教育を契機に、学校教育の中で育てていきたいと考えております。

 子供たちへのレガシーというよりは、資料2の一番下で言っている学校・幼稚園2020レガシーの設定というのは、残していきたい教育活動ということになろうかと思います。これまで4本の柱の中でやってきた教育活動のうち、学校の地域性であるとか、子供の実態であるとか、または先ほど言った育てたい資質・能力であるとか、そういったところを加味しながら、学校として、オリンピック・パラリンピック競技が終わった後も残していく教育的意義があると考えられるもの、または継続が可能であると考えられるものを教育活動のレガシーとして残していくということで、意味としては、大きな2つのレガシーがあるのかなと考えてございます。

 以上です。

○二瓶委員
 御答弁ありがとうございます。

 このレガシーも、先ほど豊かな国際観であったりとか、その後で日本人としての誇りを持ってとか、本当に様々、子供たちの将来のために必要である資質などが身についていくことを願います。

 そして、2点目になるんですけれども、私が前々回のこの委員会にて質問いたしました、1年間延期になったこと、それで時間が増えたことによって、残された課題点、そのときに答弁のあったのが、交通問題などに関しては、まだ不十分な部分があるだろうということだったんですけれども、そちらに関しまして、現状、解決策が出てきているのか。また、地元住民の方々に対する説明など、不安を払拭できたりだとか、この現状がどのようになっているかをお示しいただけたらと思います。よろしくお願いします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 前々回答弁をさせていただいたところかと思ってございますが、交通問題につきましても、現在、さきに言う組織委員会のほうでの検討の中の一つとなってございます。具体的には、やはりコロナ対策というところもあって、選手をどのように輸送するのか、関係者も同じでございます。関係する車両の台数が増えるのか減るのかといったところの整理がつかないと、どの地域にどの時間帯に、どのような車両が、どれぐらいの台数が走るのか、はっきりしてこないわけでございまして、こういった検討が具体的にされていく中で、そういったものが明らかになってくるものと思ってございます。

 来年の大会開催までには、そういう意味では、まだ若干時間がございます。この中でしっかりと検討したものを、また、地域の方々にもしっかり説明をして御理解をいただきながら、大会を開催していくというような運びになるよう、区としてもしっかり調整をしてまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○二瓶委員
 御答弁ありがとうございます。

 確かに、今、御答弁にありましたとおり、実際、来年オリンピックが開催されたときに、どのような規模感で選手が来て、関係者が来て、選手たちの輸送手段がどのようになるのか、まだ分からない中でということで、そこら辺は、都の組織委員会などと密に連携をして、情報など、地域の方々が不安に思わないようにしていっていただけたらいいなと願いまして、私の質問を終わらせていただきたいと思います。

○中嶋委員長
 議題でございます東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中嶋委員長
 ありがとうございます。

 次に、第三回区議会定例会における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中嶋委員長
 ありがとうございます。

 以上をもちまして、東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を閉会させていただきます。

 長時間、どうもお疲れさまでございました。

(午後2時28分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

ページの先頭へ