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令和3年 コロナウイルス・防災等対策特別委員会(4月26日)

1.開会日時

令和3年4月26日(月)

午後1時30分 開会

午後3時36分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 佐藤 あつこ

副委員長 青木 かの

委員 瓜生 正高

委員 竹内 幸美

委員 堀田 弥生

委員 渡部 博年

代理 渡部 恵子

委員 奥村 暁子

議長 押田 まり子

4.欠席者

(1人)

委員 梶谷 優香

5.出席説明員

(19人)

齊藤副区長           

吉田副区長           

平林教育長           

黒川総務部長          

北澤防災危機管理室長      

菅沼危機管理課長       

岡田防災課長              

濱田区民部長         

田部井商工観光課長       

田中福祉保健部長       

春貴管理課長(参事)     

渡瀬保健所長

吉川健康推進課長

森田ワクチン接種等担当課長

望月環境土木部長

永田副参事(交通安全対策・特命担当兼生活安全・特命担当)

松岡都市整備部長

生島教育委員会事務局次長

植木学務課長

6.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

桝谷書記

坂和書記

7.議題

  • 防災、防犯、交通問題等児童生徒及び区民生活の安全に関すること
  • コロナウイルス感染症等の対策に関すること

(午後1時30分 開会)

○佐藤委員長
 ただいまよりコロナウイルス・防災等対策特別委員会を始めます。よろしくお願いいたします。

 本日、梶谷委員は欠席いたします。なお、渡部議員から梶谷委員の代理出席の申出がありましたが、よろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤委員長
 では、渡部議員は委員席へお願いいたします。

 また、理事者報告の関係でワクチン接種等担当課長が出席いたしますので、併せて御了承願います。

 議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告を願います。

○北澤防災危機管理室長

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について(資料1)

 2 令和3年度全国瞬時警報システムの全国一斉情報伝達訓練の実施について(資料2)

○渡瀬保健所長

 3 新型コロナウイルスワクチン接種の開始について(資料3)

以上3件報告

○佐藤委員長
 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時39分です。自由民主党さん44分、あたらしい中央さん28分、公明党さん28分、区民の風さん28分、新風会さん28分、日本共産党さん28分です。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○瓜生委員
 まず私のほうから、質問させていただきます。

 3回目の緊急事態宣言が発出され、今、第4波と言われるコロナとの闘いの真っただ中であります。その中で、まず1点、先週ぐらいから、緊急事態宣言が発出されるという中で、端的に保育園の対応はどうなるのかということが、区内、お母さん方、そしてSNS等で盛んに議論されていたように思います。そこで、23日のニュース等でも、基本的に、厚生労働省の通達としては、保育園は原則休園をしないでやってくださいというお話だったと思うんです。本区を除いた22区は通常どおりの保育園の運用をしていくと。その中で本区は、ちょっと出典を忘れてしまいましたけれども、登園を自粛するというお話が出て、登園自粛という言葉が独り歩きをして、様々な方を、混乱とまでは言いませんけれども、不安とか不満な状況にさせているという事態であると思います。

 まず、この点に関して率直に私が思ったのは、基本的に、1回目の緊急事態宣言のときと変わらずに、登園自粛であるけれども、両親がお仕事でどうしても、例えばエッセンシャルワーカーの方もそうですし、子供の保育にかける時間がないという方に関してはお預かりしますというニュアンスであったと思うんですけれども、その辺りの私の認識が正しいかどうか。間違っているのかもしれませんけれども、もう一度御説明をいただければと思います。

○田中福祉保健部長
 国、東京都のほうで緊急事態宣言が出たわけでございます。その中で、今、委員のお話がありましたとおり、保育園については特に休園を求めないという部分については、認識をしているところでございます。

 今回の登園自粛につきましては、4月の中旬に区内の私立認可保育所で保育士と園児それぞれから多数の発症者が出たということのクラスター対応としてやらせていただいたところでございます。今回の中で、これまで保育園では、保育士が発症することはあっても、保育士からお子さんへうつることはなかった。また、お子さんからお子さんへの感染というのは見られなかったというような状況でございましたが、今回のクラスターの中で幾つか変異株が見られ、その変異株の状況にもよりますが、基本的には、お子さん同士の感染あるいはお子さんへの感染が見られたと。こういった状況を踏まえまして、対応するための一番の策といたしましては、可能な限りお子さんを守るという視点からも登園を自粛していただきたいということでお願いをしたところでございます。

 意味合い的には、委員お話がありましたとおり、保育園はやってございます。その中で、お父さん、お母さんの御都合がついて、もしお休みできるのであれば登園を控えていただきたいというお願いでございます。

 以上でございます。

○瓜生委員
 今、福祉保健部長の説明で大変よく分かりました。私は、SNS等でもいろいろ発信をされる方がいますけれども、フェアじゃないなというのは、今の言葉を正しく聞いてもらえれば、区民の方も納得感があるお話だと思うんですけれども、あくまでも登園自粛、自粛と、自粛という言葉自体をちょっと履き違えているのか、中央区はお子さんを預からない、ほかの22区はちゃんと適切に保育園の運営をしているのに、やっていないと。例えば、ツイッターでもフェイスブックでも何でもそうですけれども、逆に、区民の方に誤ったニュアンスを与えて不安をあおるんです。それは本当にフェアなやり方ではないなと。議員も含めて、そういう方はいるのかもしれないですし、区民の方もそうかもしれないですけれども、必死になって区の行政の方は、1回目と変わらず、しっかりと保育園の適切な運営を守っていこうとしている。その意味合いを理解されていない方がいるんです。そういった方に対しては、我々もちゃんとしっかりと説明をしていかなければいけませんし、例えば自分が発信した情報に最後まで責任を持たずに、区民の方が何か言ったことを、ちょっと違ったら、例えば私がもしそういう立場であったら、こういうニュアンスなんですよというのを最後まで追いかけて説明しますけれども、あおるだけあおって、そこで終わってしまう。こういった無責任な人がいる。区民の方もそうです。議会の関係者には、私はいないと信じたいけれども、そういう人がいたら、本当に残念な話だと思います。

 改めて、こういった状況がある中において、どういうふうに示していけば一番有効なのか。区の方は、本当に努力して汗をかいています。まだまだコロナがどうなるか分からないんです。そういった中で、福祉保健部長個人の見解でも構いませんけれども、どういうふうにすれば、この問題というのは防げるものなのか。私たち、個人的にも私も知りたいところですから、もう一度その辺りについてお答えをいただければありがたいんですが。

○田中福祉保健部長
 緊急事態宣言が出ることはある程度予想がついたわけですけれども、たまたまといいますか、タイミング的に同じようなタイミングになってしまい、そういった意味では、一部そういった報道が、23区の中で中央区のみ登園自粛、ほかは何の措置もしていないという報道がされたということは認識をしているところでございます。

 ただ、現実問題として、今回のクラスターのところに関しまして、我々なりに分析をした結果、これまでのコロナ、もともとあったコロナウイルスと大分違う形になってきている。ただ、まだ全容が見えたわけではございませんけれども、少なくとも今回のクラスターの中で、お子さんからお子さんへの感染が見られたというのは事実でございます。また、さらに、その中で、ほとんどのお子さんが無症状であったというようなこと、結局、無症状ということは、お子さんは元気なわけですから、保育園に登園してくる。その中で感染が広がると、今度はそれを御自宅へ持って帰れば、御自宅の中で感染が広がって、どんどん広がっていく。要は、保育園が感染のキーポイントになる。この状況が中央区の中で1つ見られたということがあります。また、その後も、先週の部分の中でも、やはり何園かで、これはあくまで現状においては職員でございますけれども、職員からコロナの陽性者が出る状況がまた見え始めた。いっとき落ち着いて、ほとんどなかったんですけれども、また見え始めたというような状況であります。

 こうしたことを考えていくと、我々とすると、今回の緊急事態宣言と同様に、可能な限り早めに人の流れを止めて感染拡大を抑えることが大事だというふうに思ってございます。そういったことから、今回、登園自粛のお願いをしたところでございます。保護者の方に向けましては、個別に通知をお出ししているところでございます。今回の登園自粛は、あくまでもお子さんを感染症から守るという視点での登園自粛のお願いだというところは、その中でも書かせていただいてございますので、この辺をもっとPRしながら周知を徹底していきたいというふうに考えています。

○瓜生委員
 ありがとうございました。本当に福祉保健部長の答弁は明確だったなというふうに思います。

 区行政、議会もそうですけれども、我々も含めて正確で迅速な情報をしっかりと区民に伝える。コロナに対して分からないことは、少しずつですけれども、まだ変異株は分からないこともありますけれども、だんだん減ってきていると。そういった中で、いたずらに不安をあおるのでなくて、安心を与え、正確な情報を基にコロナに立ち向かっていくということを、私自身もしっかりと区民の皆さんにお訴えをしていきたいと思いますので、さらなる御尽力をしていただきますようにお願いを申し上げまして、私の質問を終わります。

○竹内委員
 それでは、私は、コロナワクチン接種に関連したことでお伺いをさせていただきます。

 まず最初に、緊急事態宣言が発出されまして、これによる接種体制の影響などがあるのかどうか、この点もお伺いしたいと思います。

 そして、ワクチンの接種券が送付されたことで、本日より予約等が始まっているかと思います。コールセンターの体制です。3月1日に開設をして、現在まで721件の問合せがあった。恐らく、電話番号としては、これと同じ番号で接種の受付をするようになるのかと認識をしておりますが、コールセンターの体制として何名体制でやっているのか。現に、予約をしようと思って電話をしているけれども、つながらないという状況も発生しているようで、皆さん、一刻も早く打ちたいというお気持ちの中で、一方、不安もあり、お問合せをしている方もこれだけいらっしゃる中での本区の体制について、2点お伺いをします。お願いいたします。

○森田ワクチン接種等担当課長
 まず、緊急事態宣言中のワクチン接種体制についてでございますけれども、ワクチン接種に関しましては、緊急事態宣言中でありましても、特段スケジュールを変更することなく、着実に進めてまいる予定となっております。予約制となっておりますので、密を避けて、もちろん感染の起こらないような体制を整えて実施していくことにしております。

 続きまして、コールセンターですけれども、本日から予約が始まりまして、9時からたくさんの方に予約をしていただいております。コールセンターの番号につきましては、委員御指摘のありましたように、問合せと予約の番号が同じになっておりますので、その点も含めまして、確かに、おっしゃるとおり、今、大変混み合っておりまして、つながらないという苦情も出ているところでございます。体制につきましては、通常は10席体制で受けておりますが、現在、約2倍の19席で対応しているところですけれども、今、集中しておりまして、申し訳ないところですが、つながりにくい状況になっております。

 以上です。

○竹内委員
 ありがとうございました。

 まず、緊急事態宣言による影響はないということで、接種の日程等は予定どおり行うということを確認しました。

 そして、コールセンターの体制、やはり予約が始まるという点で倍近くの体制には増やしていただいているという点、恐らく皆さん、御家族みんなで誰がつながるかでかけているような状況もあり、回線は決められた本数しかない中で、皆さんのワクチンに対する期待感もあり、今、つながりにくい状況が発生していると捉えております。人数の体制を増やしての対応をしていただいているというところ、感謝を申し上げます。

 続きましては、この接種、実質、集団接種としては5月2日から始まると思います。この接種期間、それぞれの日程以降、始まってからの1日の上限をどのように設定していくのか。

 そしてまた、予約に関して最初85歳以上ということで、高齢者お一人ではなかなか行きづらいという方も多いと思います。恐らく付添いの方がお一人ついて、あるいは家族で送っていくというようなことも考えられるのかなと思っております。その付添いの方がどこまで付き添って行けるのか、もし決まっていることなど、お示しできることがありましたら、お願いいたします。

○森田ワクチン接種等担当課長
 まず、接種期間、現在、枠はどれぐらいかという御質問ですけれども、現在、ワクチンの供給量がまだ限定的ですし、まだ体制も始まったところで、ちょっと様子を見ながらという状況もありますので、枠としては少なめで始めておりますけれども、今後、順次大きく枠を広げていきまして、今の予定では、最大では1日に720人に1会場で打てるように、集団接種の会場では720人を上限として計画しているところでございます。

 続きまして、特に高齢者の方などで付添いの必要な方がどこまで来られるかということですが、これも、まず85歳以上という高齢の方から始めたということで、先ほど申し上げたように、ワクチンの供給量が少ないことと、ワクチン接種が始まったばかりで、たくさんの予約数から開始するのは少し危ないかなというところもありますので、少なめの予約枠としております。そういったところで、会場にも少し余裕がありますので、付添いの方は全ての工程で最後まで付き添っていただけるようになっております。

 以上です。

○竹内委員
 ありがとうございます。

 最初は、1日の上限としては少なめで見ていって、徐々に1日720人接種できるような体制を整えていくという旨、確認ができました。やはりPCR検査のときもそうでしたけれども、今までに経験がないこと、今回は集団接種という体制でワクチンを接種していく。これに対しても、もちろんそこにはスペシャリストがいて、全てお任せしていく部分ではあるかと思いますけれども、来る方も初めてで、受け入れる方も初めてという体制の中では、少ない人数から改善点を見つけつつ取り組んでいただくというのが適切なのかなと思っております。

 そして、付添いの件も、中までちゃんと一緒に付き添って、安全な体制が取れるということを確認ができました。私たちも、その旨、地域の方にもしっかりとお伝えをしていきたいと思います。

 そして、あと二点です。

 接種場所についてですが、当初、本区として集団接種は聖路加で行いますということが割と大々的に広まったかなと思っております。皆さん、聖路加とおっしゃいますと、本院のほうを思い浮かべるところがあるかと思います。実際、この聖路加臨床学術センターというのは、本院から300メートルほど離れているところかと思います。皆さん、割と江戸バスを利用して本院の前で降りられて、本院に行くという方が多いのかなと思う中、やや勘違いをして本院のほうを訪ねてしまう方が多いのではないかというような懸念がございます。

 できれば、予約のとき、コールセンターで受けた方に対しては、場所が違うということをはっきりとお伝えできれば、一番安全なのかなと、そのように思います。やはり御高齢の方からの接種ということで、300メートル、私たちは徒歩三、四分でぱっと移動できますけれども、中にはタクシーでいらっしゃって降りたのに、もう一回乗らなければいけない、江戸バスで来たのに、もう一度あそこまで歩いていくのは大変だというようなことも起こり得るのかなという懸念がございまして、そこへの対応、周知をどのようにお考えでいらっしゃいますか。

 そして、高齢者施設の接種についてもお伺いします。ここに高齢者施設、対象者約560人とございます。もちろん、この中で希望者ということではありますけれども、ここに示された施設の中には区外在住の方もいらっしゃるのかと思いますが、そこに関する接種の御予定等をお伺いさせていただきます。

○森田ワクチン接種等担当課長
 まず初めに、聖路加国際病院ではなく、聖路加臨床学術センターが会場になっているということで、お間違いになる可能性があるという点ですけれども、まず、皆さんにお送りしております接種券の中に会場の地図を同封してございまして、そちらのほうには臨床学術センターの地図、あと名称を書かせていただいております。それから、今後、実際に会場を設営しました後に、病院のほうにもワクチン接種会場の案内を出させていただくように検討を進めてまいります。それから、コールセンターのほうでもお伝えできるようにしていきたいと考えております。

 次に、高齢者施設の入所者の方ですけれども、現在のところ、区外の住所をお持ちの方は非常に少ない状況でして、少ないからとか多いからというわけではありませんが、こういったところに入所されている方は住所地以外でも接種ができるということになっておりますので、施設の中で打っていただくことができます。

 以上でございます。

○竹内委員
 ありがとうございました。

 場所については、接種券の中に示されていると認識いたしました。そして、高齢者施設についても、区外の方も柔軟な対応をしていくという意味合いと捉えさせていただきました。

 このワクチンは管理が大変難しいとされていて、報道などでも、高価であって、無駄がなくというようなものが報じられてはおりますけれども、やはり現場で接種に従事していただいている方がストレスがなく、そして皆さんに速やかに接種を完了できますよう、現場での柔軟な対応にもお取組をお願いして、私の質問を終わらせていただきます。

○堀田委員
 よろしくお願いいたします。

 私のほうからは、簡単に確認ということで何点かお尋ねをさせていただきます。

 前回の委員会で、ワクチン集団接種の会場の運営に当たって、シミュレーション、予行演習をしてくださいということを訴えいたしまして、前保健所長のほうから必要だと思うという御答弁をいただいていたというふうに記憶しております。その後、もう本当に接種の実施が迫ってきたわけですが、シミュレーションについて、実施なさったのか、また実施した上で気づきが何か新たにあったのかとか、その辺りの御報告をお願いできればと思います。

○森田ワクチン接種等担当課長
 集団接種会場におけますシミュレーションについてです。

 まず、聖路加臨床学術センターにおきましては、2週間ほど前に実施をさせていただきまして、従事する職員と病院の関係者、それから委託する業者等が入りまして、一連の流れを確認したところでございます。

 それから、日本橋保健センターにつきましては、日本橋医師会に従事していただくことになっておりますけれども、こちらの会場で、現在、医療従事者向けの接種を進めているところですので、その経験も含めて、集団接種のほうに活用していきたいと考えているところでございます。

 石川島記念病院につきましては、毎週シミュレーションをやっていただいているところでして、毎週のように改善していっていただいているという御報告を受けております。

 それから、月島社会教育会館晴海分館、アートはるみのほうは、中央区医師会の方々に委託をして実施していただくことになっておりまして、こちらは会場は別ですけれども、同じく医療従事者向けの接種をもう既に始めているところですので、そちらの経験を生かして運営をしていただくことになっております。

 以上です。

○堀田委員
 御報告ありがとうございます。それぞれ、場所によっては複数回というか、毎週なさっているところもあるということで安心いたしました。本当に初めてのことになりますので、様々想定外のことが起こってくるかと思いますが、どんなことが起きたとしても対応を迅速に、柔軟にしていただけるように、そういう体制をお願いいたします。

 続きまして、資料に沿ってという感じなんですが、今回の資料3で、まず5月1日から高齢者施設入所者を対象にスタートするということでございます。高齢者施設の入所者が対象ということで、対象者が560人というふうにございますけれども、ここで従事している職員の方に対しての接種はどのようになっているのか。国の見解としては、高齢者の入所者と同時に受けていいということになっているというふうに私は理解しておりますけれども、記載がないものですから、確認をさせてください。

 また、今後の、いわゆる高齢者ではない、もっと若い方の体制についてということですけれども、高齢者についても集団接種で進めていくけれども、それより若い方については、当然、個別接種も入ってくる、進めていくということで、それについては医療機関等と調整し、準備するというふうに記載がございます。まずは集団接種のほうが先立って大変大切だと思いますので、そちらの充実に努めていただいているとは思うのですが、どんどん進んでいくと思いますので、ちょっと先の話ということになるかもしれませんが、個別接種の件についてお尋ねしたいんです。

 医療機関等との調整というところで、直接というよりは医師会が入っていらっしゃるかと思います。その調整がなかなか大変ということは伺っております。ただ、区民の方からすると、特に基礎疾患をお持ちの方などは、最初に個別接種もありということも報道、報告しておりましたので、基礎疾患がある人で通常かかっている人は、そのかかりつけ医でしたいという気持ちを持っておられるようです。

 実際、私も、近くのかかりつけ医のところに通っている方から、緊急事態宣言の少し前までは、かかりつけ医のところにほとんど人がいなかった、患者さんがいなくて空いていたのに、ワクチンのことが報道されて、基礎疾患がある人はかかりつけ医でやったほうがいいかなというようなことが知られるにつれ、今まで来なかった、受診控えをしていた方が押し寄せて来て、今はすごく混んでいると。お医者さん、クリニックにもよるのかもしれないですが、そういう現状も伺っております。

 結果的に、様々な個別接種をするに当たっては、待機場所も必要だったりとか、当然、人手も必要だったりとかいうことで、クリアしなければいけない部分が幾つかあるかと思うんですけれども、通っているところで打てなかったというふうなことになることもあるのではないかということも想定されます。その辺りは区としてなかなか難しい部分はあるんですけれども、そういうことが出てきたとき、どのような対応を考えられるのか、教えていただければと思います。お願いいたします。

○森田ワクチン接種等担当課長
 まず、高齢者施設に従事する職員の接種についてですけれども、接種順位としては、おっしゃいましたように優先的に接種ができるということになっております。区としては、まず、その中でも特に高齢者、入所者自体、より優先的に接種するべきであろうと考えまして、高齢者を先に接種することにしておりますけれども、ワクチンを接種する中で、やはり端数も出てきますし、ワクチンの供給体制が整い次第、一気に打つということは難しいですが、従業員、従事する方にも接種を徐々に進めていっているところでございます。今後、正規の順序になりましたら、その中でも優先される職種になりますので、優先して打っていきたいと考えています。

 次に、個別接種のことですけれども、御指摘がありましたように、基礎疾患のある方は、当然、よく分かっていらっしゃるかかりつけ医で接種するのが望ましいと考えておりますので、我々としましても、かかりつけ医のほうで早く個別接種できるようにということで体制を進めているところでございます。それぞれのかかりつけ医でどのような体制で打っていけるのかというところは、調査をさせていただいたりしまして、できるというお答えをいただいている医療機関もたくさんございましたので、受けていただけるところでは確実に進めていきたいと考えております。

 以上です。

○堀田委員
 ありがとうございます。

 職員については、了解いたしました。

 基礎疾患がある方、かかりつけ医の体制、手を上げてくださっている医療機関も幾つもあるということで、今、御答弁ございましたので、ちょっとその辺は安心いたしました。実際にどれぐらいあるのかなというところはすごく心配なところがあるんですが、今、把握しておられる状況として、どれぐらいのクリニックがあるかとか、お答えいただけるのであれば、お願いしたいです。

○田中福祉保健部長
 まず、個別接種でございます。

 実は、もともと区は個別接種を、今配られているファイザーではなくて、違うワクチンで想定をしておったところですが、それが今遅れているという状況でございます。そんな中で、今、ファイザーのワクチンを打てる医療機関ということで、また新たにアンケートの取り直しをしているところでございまして、その中で幾つかお声は上げていただいているんです。ただ、扱いが難しいものですから、幾つか条件がつけられている。こういう条件が整えば受けるという声をいただいているものですから、今、すみません、正確に幾つということはお答えできないですけれども、そういった調整をしながら、できるだけ早く、新しいワクチンといいますか、ファイザーでも個別接種ができる体制を取っていくための準備をしているということで御理解いただければと思います。

○堀田委員
 ありがとうございました。また、新たにと言うと変ですけれども、アンケートを取り直していただいているということで、また安心いたしました。

 次に、感染拡大防止対策ということで御認識をお伺いしたいと思います。

 まん延防止等重点措置に入ってからだったかと思いますが、飲食店へのパトロールということで、見回りに重点を置くということで体制を組んで、100人以上ですか、東京都のほうで体制を組んで順次飲食店を回っておられます。こういう取組も当然大切なんですが、実際、飲食店の皆様は感染対策をきっちりなさっているところも本当に多いと思いますし、営業時間を守っていらっしゃるところも多いと思います。

 そこは当然大切にしっかりと見ていきながらですけれども、それだけでは駄目で、報道とかでもされていますが、いわゆる路上飲みとか、公園とかで、要するに、お店ではなく、外で飲んでいる人たちが多いと。また、お酒が入っているからか、大きな声で叫んでいるということがあるようです。テレビとかで報道されているのは、多分中央区内はないのではないかなと。私も全部見ていないので分かりませんが、イメージ的には渋谷とか、新宿とか、池袋とか、新橋とか、あの辺りで見られるのかなというふうに思っておりますが、区内の地域としては、どのような状況というふうに現状を認識なさっているのか。私の住んでおります日本橋地域では、あまり騒いでいるとか、集まっている人たちをお見かけしないので、皆さん、しっかり守ってくださっていたり、わきまえている方が多いのかなというふうに思っているんですけれども、中央区全体として見たときに、どのような認識をお持ちなのか、お知らせください。

○菅沼危機管理課長
 テレビ、マスコミ等で報道されているような路上飲みの本区の実態でございます。

 先週20日に、私ども危機管理課のほうで区内を一周する形で、夜間、その調査をしたところでございます。現状、路上飲みという実態はほとんど区内ではございません。当然のことながら、区内は高度利用されている土地利用なわけですから、わざわざ路上にはみ出す形で複数の人が飲んでいるというのは見受けられませんでした。

 ただ、一方で、今、委員御質問ございました公園でいいますと、例えばの話で言うと、数寄屋橋公園で複数組の、これはほとんどサラリーマンの方が3人1組とか、2人1組で缶ビールを開けながらというところとか、あるいは目につくところでいうと、ほかに月島第一公園、第二公園のほうでも、やはりサラリーマンですとか、地元区民と思われる方が複数組いらっしゃったところでございます。この部分につきましては、かねてから、10年以上前から、環境土木部のほうで公園に関する巡回パトロールを、昼の時間帯、深夜の時間帯、基本、2部体制で毎日実施しているといったところで、コロナ禍におきましても巡回パトロールを毎日実施してございまして、密になった状態とか、あるいは大声を発して飲み会をしている区民等に対しまして、パトロール員による呼びかけで注意喚起をしているところでございます。

 以上です。

○堀田委員
 ありがとうございます。

 まず、20日に区内全域を回っていただいたということと、あと毎日、お昼と夜と公園をパトロールしてくださっているということで、すみません。私も認識が浅かったんですけれども、今お伺いして大変安心いたしました。ありがとうございます。

 緊急事態宣言に入って、人の心も、ある意味、緊張を持っている人もいらっしゃると思いますけれども、今まで長きにわたって、だれてしまっている人もいる。そういう中で、感染拡大にいかにしっかりと取り組んでいくかというのは、本当にこれからも大切になってくると思います。ワクチンも当然大切でございます。職員の皆様、また私たちもしっかりと力合わせて、これを乗り越えていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 以上で終わります。

○渡部(博)委員
 それでは、何点か質問させていただきます。

 まず、第1点目は、これは役所の方にどうこうという話ではないですけれども、この間の緊急事態宣言が始まるまでの中央区に対する国及び東京都からの宣言に関する通達みたいなものは、25日の零時から始まるということだったんでしょうけれども、いつそれがしっかり届いたのかというのをお知らせいただきたいと思います。

 次に、もう一つ、違うことで、コロナワクチン接種の関係ですけれども、私の勘違いであったら申し訳ないですが、560人の方に5月1日以降に打ちますよと。これはゴールデンウィーク中の接種体制ということで、5月2日、5日ということで、この3か所で打ちますよと。この後も、聖路加では、この日以外、要するに5月2日以降、5月3日、4日、5日とかというのは聖路加で打てるんですか。この後、9日まででしたっけ、打つ1回目のやつは。計算がちょっと、3,900人だったら合わないような気がするんですけれども、どういうふうな接種体制になっているのか、まず、お知らせいただければと思います。

○菅沼危機管理課長
 私のほうから、国・東京都から今回の緊急事態宣言の再発令の通達についてでございます。

 こちらは、御案内のとおり、先週金曜日の夜間、菅首相の記者会見の前の段階で政府の対策本部が開催され、そこの場で、緊急事態宣言の発令を4府県に発令するということが決定されてございまして、今、その通知、通達の部分については、私どもにはまだ到達していない状況でございます。当然、緊急事態の発出の内容については、追って私どものほうに届くというふうな流れでございますので、厳密には、この段階ではまだ届いていないところでございます。

 以上です。

○森田ワクチン接種等担当課長
 コロナワクチンの接種体制につきましては、ゴールデンウィークの接種体制の説明としては、ゴールデンウィークを4月29日から5月5日までと設定させていただいておりまして、その中では5月2日に聖路加臨床学術センター、5月5日に日本橋保健センターとアートはるみの2か所、合わせて3か所で実施をさせていただきます。その後、平日につきましては聖路加臨床学術センター、日曜日は区内各所の持ち回りで接種をさせていただきまして、今回、資料3に載っております3,900人分のワクチンにつきましては、5月半ばあるいは下旬までにかけて接種を進めていくという予定になってございます。

 以上です。

○渡部(博)委員
 大まかな内容は、きっと各役所、中央区役所として、東京都及び国にいろいろな形で連絡をされた上で、こういった事態なんだろうな、こういうふうなんだろうなということ読み取りながら、確認しながら25日にホームページ上にアップしたんだろうというふうに思いますけれども、やはりこういうことも含めて、報道が先にある、こういう事態というのは本来おかしな話であって、これは政治のほうにも問題はあるかもしれませんが、行政としても、しっかりもう一度東京都なり国なりにしっかり働きかけていただければありがたいなというふうに思います。こういうことで現場が一番苦労しているということも含めて、問題だというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

 5月中旬まで3,900人に接種するということになっているということで、5月10日から、また1万6,000人弱のワクチンが、いつ届くかというのは未定なんでしょうけれども、この週に届くということなんでしょうが、こういったことになっていくと、聖路加に対する負担というのは多くなっていって、本当に最大720人まで打てるようになるのか。平日は聖路加だけということになっていますので、そういったところも含めて、どういうふうなことになっているのか、お知らせいただければと思います。

○田中福祉保健部長
 85歳以上の方3,900人、今回、ワクチンが4箱で3,900人分という形でございます。今、85歳以上の方は5,000人ぐらいいらっしゃいますので、75%の方が希望すれば、希望された方は全員が打てるということで、5月21日までの中で3,900人分を打つという設定をしているところでございます。今回、新たに17箱という形で示されたわけでございますけれども、これにつきましては、今、示されたばかりでございまして、我々としても、どういった形でこの部分を接種していくのかという計画はつくっていこうというふうに思ってございます。

 また、今、委員のほうからお話のありました聖路加での接種への負担感という部分では、我々も同様の認識です。当初よりも早めにワクチンが来ているという部分がございます。そういった意味では、先ほど御説明いたしました個別接種の体制を早急に整えて、少しでも多く打てるような形を取っていきたいというふうに考えているところでございます。

○渡部(博)委員
 昨日か、今日か、電話をもらいまして、接種の通知が来ましたという方がいらっしゃいまして、どこにどうすればいいのと書いてあるでしょうと言っているんですけれども、なかなか読み込めない方もいらっしゃる部分もありまして、一応説明はさせていただいたわけですけれども、高齢な方なので、私が個別に行って話をするというわけにもいかない部分もあります。もう一度帰ってから電話をしようと思いますけれども、高齢者同士でお二人で居住されている方というのは、なかなか大変な部分もありますので、丁寧な対応をしていただければありがたいというふうに思っております。

 それと、3,900人の方が5月中に打てるということになっているわけでしょう。その後に1万7,000人弱の人たちの接種の割合については、これからどういうふうな、何歳までできるかという話も今考えているということですけれども、2回目の接種が全てダブってきてしまうスケジュールになってくると、なかなか大変だなというふうに思っている次第であります。だから、区民がちゃんとしっかり打てるような体制を取っていただければありがたいと思います。

 それと、もう一点だけお聞きしたいことは、政府が言っている、東京駅とか、ああいうところで集団的に接種するということを言われております。大きなステーションでやるというような話をしていますが、それについては、一体どういったことで、どういうふうな形になるのかというのも全然私たちは、そういう報道の表面上しか分からないわけで、中身について、中央区役所にはどういうふうな情報が届いているのかということをお知らせいただければと思います。

○田中福祉保健部長
 申し訳ございません。我々も報道で知ったレベルでございまして、今、東京都のほうに中身について問合せをしているところでございます。

○渡部(博)委員
 こういういろいろな情報が錯綜することによって、現場の行政は大変困惑する部分があるわけですので、いろいろな意味で迅速に行動していかなければいけないという基礎自治体の中央区なり、各市町村は大変な努力をされていると思います。さっき、保育園の問題も出ましたけれども、学校の問題も含めて、いろいろ感染のリスクが高まってきているということで、中央区ができる限りのことをしっかり、この間、対策をしていただきたいというふうに思っております。

 また、先ほどの関係の大規模接種会場をつくるという話についても、できれば、しっかりした情報が入ったら、お知らせをいただければ幸いだと思います。

 以上で終わります。

○渡部(恵)議員
 まず、資料から質問させていただきます。資料3についてお伺いいたします。

 在宅で療養中の方々については、別途接種時期等を設定するということでございますが、それはクリニックの先生たちにまだ接種が進んでいないという理解でよろしいのかということを、まず、お聞かせください。

○森田ワクチン接種等担当課長
 在宅療養をされている方への接種につきましては、委員おっしゃるとおり、個別接種で御家庭に接種に行っていただこうということを考えておりますけれども、これにつきましては、現在、調整中ということでございます。

 以上です。

○渡部(恵)議員
 私のところにも、数名の方からお問合せが来ておりまして、特に、実は、石川島記念病院で現在リハビリ中で該当者という方とか、それから他区の病院で現在リハビリ中という該当者の方々から、家に届いているんだけれども、どうしたらいいのかというお問合せをいただいております。私は、取りあえず、まずはお医者様に自分が接種していいかどうかということも含めて聞いてくださいということはお話をさせていただいておりますが、別途こういう状況については、どういうことなのかは区に改めて聞きますというお話をさせていただいております。こういう方々に対しては、具体的にはどういうふうな対応を取っていくのでしょうか。

○森田ワクチン接種等担当課長
 現在、在宅療養をされている方につきましては、御家庭のほうに訪問をしての接種ということを考えておりますけれども、リハビリ中の方ということは、通っていらっしゃる方ということでお答えします。かかりつけ医で接種をする場合には、住所が区外の方であっても、あるいは中央区にお住まいの方がほかの自治体の医療機関に通っている方であっても、かかりつけ医で接種をするということができるようなシステムになっておりますので、そちらのほうで接種したいということであれば、それぞれの自治体のほうに問合せをしていただければ、対応を説明させていただきたいと考えております。

 以上です。

○渡部(恵)議員
 数か月リハビリのために入院中ということでございますので、せっかく石川島でも接種体制が整っているようだったので、そういう方に対しては石川島のほうで接種ができるのかなというふうに思いまして、確認させていただきたかったんです。

 そしてまた、他区に現在リハビリ中で数か月いらっしゃる方については、それでは、御自宅に帰ってから個別接種ということでの御案内をさせていただくというふうに受け止めさせていただきました。よろしいでしょうか。はい。ありがとうございます。

 それから、引き続きコロナウイルスについてお伺いさせていただきたいんですけれども、先ほど5月10日から17箱配付予定ということでございますが、17箱ということは、1箱1,000回なので、1万7,000回分なのか、それとも注射器の関係で減るのか、いつ6回ちゃんと打てる注射器が来るのか教えてください。

○森田ワクチン接種等担当課長
 1バイアルにつき6回接種できる注射器につきましては、5月10日の週から配付されるワクチンに付随して区のほうに配達されることになっておりますので、5月10日以降来るワクチンは1瓶当たり6回打つということになっております。17箱届くことになっておりますので、1瓶当たり6回ということで、1万9,890回の接種ができるということになっております。

 以上です。

○渡部(恵)議員
 1万9,890回ですね。ありがとうございます。

 中央区の高齢者は、大体2万5,000人が対象です。今回、85歳以上の方から順次打っていくということでございますけれども、発症してしまったら重症化しやすい方から順次ということは伺っております。私たちの区では、レインボーハウス明石に入所している方々も高齢化しておりますし、そうした障害者施設でもしかかったときには、障害者の方々をお世話されている方々、エッセンシャルワーカーの方々も含めて、クラスターが発生してしまう可能性があるというふうに思うんですけれども、その点についてはどのようにお考えなのでしょうか。順次、年齢区分から打っていくのか、それとも、そうした区のほかの施設の方でリスクが高い方々に対する考え方について、今、決まっていたら教えてください。

○田中福祉保健部長
 まず、障害者の入所施設、高齢者のほうは今回打たせていただきますけれども、クラスターが発生しやすいというのはずっと言われていることでございまして、それに対する対応と、今回のワクチン接種の進め方というのは、基本的には、高齢者のほうにつきましては、数が多いという部分と、それから高齢で重篤化しやすいということから、先に進めさせていただいているという部分でございまして、直接的な部分ではないというふうに考えてございます。各施設は各施設でクラスター対策をしっかり取るべきだと。また、ワクチン接種につきましては、我々は国のほうから示された接種順位に基づいて接種を進めていくというふうに考えているところでございます。

○渡部(恵)議員
 実際、障害者施設でクラスター等々も発生しているので、区としてはどのように考えていくのかというお考えをお聞かせいただきました。

 現在、4月に、私どもの保育園でも無症状の子供たちがスプレッダーとなっている可能性があるという御報告をいただいておりまして、今回の変異株については、もう皆様御承知のとおり、とても感染力が強いということで、無症状の子供たちとか、無症状でこれから発症する方がたくさんいらっしゃるだろうと。若い人から、一般的に多いというふうに想定できるんですけれども、どうしても減らしていかなければならない、社会全体で減らす必要性がある。そうでないと医療機関がパンクしていってしまうような状況下にだんだん来ているのかなというふうに捉えています。

 区としては、これまでも学校、そして区の施設も含めまして、様々な消毒体制、罹患しないような体制をそれぞれに取っていただいておりますけれども、今後、減らす必要がある対策については、具体的にはどんなふうに考えていくのか。例えば、PCR検査を含めて、なるべくやれる体制を整えていくのか、それとも今後も引き続き消毒をしっかりやっていくことで中央区の中で抑えていく必要性があるのかということをお伺いしたいと思います。

 と申しますのは、東京都のほうでは随分モニタリングが進んでおりまして、新宿区、そして、お隣の港区が、いわゆる震源地と言われるエピセンターとなっているというデータがしっかりと示されている中で、私たちもそのようにならないように対策を講じていく必要があると思います。どのようにお考えか、最後にお聞かせください。

○吉川健康推進課長
 変異株等がはやっていて、その対策ということです。基本的に、議員がおっしゃるように、従来型よりも変異型のほうが若年者の感受性が高い。というよりは、正確に言うと、従来型の未成年者への感受性が低かったわけですけれども、それと比較すると若干高いということで、子供の部分に関しては、従来型よりも感染しやすいというのは間違いないところで、中央区内でも未成年者のクラスターというのは、少なくとも今年の3月までは一件も発生していなかったということで、保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校も含めて、クラスターは一件も起きていなかったが、今年の4月に初めて起きたと。変異株の流行状況については、特に今年の3月ぐらいまではほぼほぼなかったというのが正確なところで、区内で検査している中で、変異株のスクリーニングというのもやってはいたんですけれども、98%は従来株でずっと経過してきたんですが、4月に入ってから、やはりかなりの勢いで増えていまして、増え出したと同時に、いきなり保育園でクラスターが起きているということになっております。なので、やはり若年者に高いというのは間違いないというところで、また、一般で見たときに、特にイギリス株等であれば、感染力が1.32倍ですとか、あるいは1.7倍ですとか、そういったことが言われているところは間違いないところでございます。

 ただ、従来株も変異株も確立された治療法があるわけではないですし、対策としては、基本的には予防行動の徹底以外にないというところが正確なところで、報道等を含めて、PCR検査、PCR検査というふうに連呼はするんですが、PCR検査というのはあくまで検査であって、治療ではない。PCR検査で陰性だったから大丈夫だと思って出歩いた人が、その数日後に陽性になる。特に、濃厚接触者に多いんですけれども、我々は2週間、濃厚接触者は健康観察をしますが、初回の検査で陰性だった方が数日後に陽性になるというケースは、かなり多くございまして、割合としては、少なくとも10%、20%ぐらいはあるんです。1回目の検査で陰性で、皆さん、保健所が毎日連絡をするので、外出、行動自粛はきっちり守っていただけていると信じていますが、時々は、連絡したときに、どう見ても車の音とかが入る方もいらっしゃったりはするんです。

 そういったところで、PCR検査自体が正確な抑止力になっていないというのが正直なところで、最終的には、やはり行動の自粛をいかに徹底していくかというところになってくるのだと思っております。

 以上になります。

○渡部(恵)議員
 いろいろな御努力をしていただいた上で、まだ行動の自粛というところに最終的にはなると。あとはこれまでどおりの予防行動の徹底ということを図っていくしかないと思います。区は様々な媒体を持っていますので、その媒体を通して、そうした周知も取っていただかないと、若年層から親にうつり、そして周囲にうつりというふうになっていくと、また医療機関が最終的に大変なことになっていきますので、そのような対策をよろしくお願いいたします。

 終わります。

○奥村委員
 それでは、初めに、緊急事態宣言発出に関わる対応について伺いたいと思います。

 緊急事態宣言発出後、区民館ですとか、社会教育会館、ブーケ21など、こうしたものが休止するということで、ホームページにも休止となりますという案内が出たのが4月24日でした。区の施設が利用できなくなったという連絡が非常にぎりぎりで、直前だったので、急遽ほかの民間の集会施設などを手配して、当初予定していた集会、イベントを開催した、非常にばたばたしたという声をいただいています。それと、今週、明日火曜日に利用する予定なんだけれども、全く連絡がなく、自分たちのほうから連絡して使えなくなるということを知ったというようなお声もあったんです。

 こうした連絡について、やはり緊急だということはありますけれども、事前に何らかの形で緊急事態宣言が発出されれば使えなくなることもありますというようなことを、施設を予約している方に事前の連絡をしておくとか、そうした場合には再度連絡を入れますというようなことも併せてお知らせするですとか、そういった対応も必要だったのではないかと思います。

 そして、休止の連絡にしても、これは確認ですけれども、利用登録の際に連絡先として電話番号ですとか、メールアドレスとかを記載すると思うんですが、複数の連絡方法で休止になるということをきちんとお知らせしていくということも徹底するべきだと思うんです。こうした対応について、どのようにお考えでしょうか。

○濱田区民部長
 今回、緊急事態宣言が発出されたのが金曜日の夕方、政府が8時以降に発表したということでございます。連絡が遅かったという御指摘でございますけれども、私どものほうも様々な情報集めをしている中で、基本的には、政府の報道の発表以降まで全く内容が分かりませんでした。やはりなるべく早く連絡したという気持ちはございまして、ただ、施設のほうも、集会施設もあれば、スポーツ施設もあれば、また宿泊施設もあります。どういった種別の施設にどういう要請が出るかというのが全く分からない中で、なかなか連絡というのができない状況でございました。ということで、実際には金曜日の夜にはっきり分かり、その後、ある程度方針を決めた上で、土曜日の午前中から連絡をさせていただいたところでございます。

 連絡するに当たりましては、やはり施設によってはかなり多くの予約がございますので、なかなか連絡が先のほうまで行き着けないところもあったかと思います。ただ、基本的には、日曜日、翌日の利用あるいは月曜日、火曜日、その辺までは、日曜日までの土日でやり切ろうということで行いました。先ほど委員のほうから連絡がいかなかった、自主的に連絡していただいたところがあったというふうに聞いておりますけれども、具体的にどれだか分かりませんが、一応そういう体制で行ったところでございます。

 それから、連絡の方法ですけれども、基本的には、指定管理者のほうから行ったということで、恐らく電話を中心に行わせていただいたと思っております。連絡がつかなければ、また指定管理者によってはメールのほうに送ったこともあるかもしれませんけれども、基本的には、一件一件個別に連絡をさせていただいたということでございます。

 以上です。

○奥村委員
 施設の休止については、第1回目の緊急事態宣言のときは休止となったけれども、第2回目の緊急事態宣言のときは、時間を短縮しながら、閉館時間などを短くしながら、それでも、ずっと開かれていたという状況もあり、なかなか今回の第3回目でどうなるのか、非常に区民としても予測がつかなかったという部分があると思います。区のほうも直前のことで、短い時間の中で連絡を取るために努力していただいたと思うんですけれども、実際には、非常に振り回される形になった区民の方が多かったということはあります。

 連絡の方法も、指定管理者によって、いろいろだということですけれども、できるだけ電話及びメールアドレス、複数の連絡の方法できちんと案内が伝わるようにしていく。予約者に対して、事前に発出された場合には対応を考えるので、その際、また連絡を入れますというような、そういう説明も丁寧にしていく必要があったのではないかというふうに思います。そうした連絡については、この事態の例も参考にしながら、今後、丁寧に周知をしていただきたいということを要望させていただきます。

 予約をされた方については、今の時点では全ての方に、もう休止となりますという連絡が行き届いた状況であるのかどうかということを1点確認させていただきたいと思います。

 次の質問に移りますけれども、資料1の中でも、7ページで緊急小口資金等貸付の状況についてということで報告されています。この中の社会福祉協議会が実施している貸付制度ですが、総合支援資金については再貸付けも始まったということで、既に受付が始まっています。

 3か月の中で1か月しか貸付けを受けずに、何とか自分で生活を立て直そう、事業を立て直そうなどと思って打ち切った後、やはりなかなか立ち行かずに、残り2か月分借りようとしても、貸付けが受けられなかったと。そういう状況が前の状況で、今回、再貸付けが受けられるようになったということはとてもよいことですけれども、実際に申し込んだ方のお話で、3月5日に申し込んで、昨日の時点でまだ返事がないということで、50日経過していると。緊急で、すぐに貸付けを受けたいという思いで申し込んでいるんだけれども、こうした状況になっていると。

 どこが目詰まりして、こういう状況になっているのか。中央区の社会福祉協議会が受け付けて、それを東京都の社会福祉協議会に送付して、東京都のほうで審査などに手間取っているということがかなり考えられるのかなと思うんですけれども、それにしても、50日たって、まだ返事がない。これから先も何日待てばいいか分からないということだと、緊急の貸付けというふうに言えないと思うんです。こうした状況を改善していくために何ができるか、こういう状況を生んでいることの原因はどこにあるのかという分析について伺いたいと思います。

○濱田区民部長
 電話の連絡の状況でございますけれども、区民部で所管する施設につきましては、基本的には、皆さんに連絡をさせていただいています。すみません、もしかしたら、なかなか電話がつながらないというケースはあるかもしれませんけれども、基本的には、連絡させていただいたところでございます。

 以上です。

○春貴管理課長(参事)
 総合支援資金の再貸付けの件でございます。

 こちらにつきましては、社会福祉協議会の事業として、東京都社会福祉協議会から委託を受けて実施しているところでございます。実際に、実績を見ると、再貸付けの申込み件数が非常に多いというふうに伺っているところでございます。実際のところ、2月、3月、4月で約700件の申請があって、決定件数が、今、社会福祉協議会でつかんでいるところが99件というところでございます。そういう意味では、東京都の社会福祉協議会には9割以上の件数を送付しておりますので、我々も詳細は分からないところですが、恐らく、東京都社会福祉協議会の審査等に手間取っているのかなというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 今のこの状況を改善するために、区として、どういうことができるかということについて、東京都社会福祉協議会の問題だというのであれば、そこに対しても何らか働きかけをして、こうやって50日も待たなくてはいけないというような状況を改善していかなくてはいけないのではないかと思いますので、その点について伺いたいと思います。

 今の御答弁で、2月、3月、4月で700件ぐらいというお話だったかなと思うんですけれども、前回、2月のこの特別委員会の中でいただいた資料、そして今回の資料でも、それぞれの申込みの件数、送付の件数と出ているんですが、その数の比較でいうと300ぐらいの増加だったかなと思うんですけれども、実際には700になっているんですか。その辺の数字についても確認をもう一度させていただきたいと思います。

○春貴管理課長(参事)
 実際、再貸付けとしてお申込みをされているところが700件程度というふうに伺っているところでございます。これにつきましては、やはり社会福祉協議会の事業ということでございますので、一義的には、やはりこれは社会福祉協議会で考えていくものというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 困っている方がいるわけですので、ぜひ何とか社会福祉協議会に対しても区として働きかけをしていただきたい。こうした実態があって、困っている区民がいるということだけでもきちんと伝えていただきたいということは強く要望させていただきます。

 次に、PCR検査の状況について伺いたいと思います。

 東京都の補正予算で、高齢者施設へのPCR検査というものも取り組まれてきたと思いますけれども、これまでに実施された検査数、施設の種類ごとの件数を伺いたいと思います。

 それと、これは保健所長への質問ですけれども、保健所長は昨年度まで江戸川区にいらしたということで、江戸川区では結構積極的にPCR検査を実施していたと思います。区内の居宅系の高齢者ですとか、障害者施設、幼稚園、保育園、小・中学校の職員に対して唾液による検体検査を実施したり、区内の業者から提供を受けた車両を改装して、医療機関に委託をして施設を巡回し検体を回収していくとか、希望のある施設に対しては健康相談も実施していたと思います。江戸川区で行われてきた取組については、どう評価をしているのか。課題はどういったことなのか。こうした経験を中央区でぜひ生かしてほしいと私は強く願っていますけれども、そうした点についても御意見を伺いたいと思います。

○田中福祉保健部長
 高齢者施設でのPCR検査の実態でございます。

 申し訳ございません。今、手元で正確な数は持っておりませんので、御理解いただきたいと思いますが、基本的には、まず特別養護老人ホーム、老人保健施設ですとか、そういったところにつきましては、東京都のほうでやるという形で働きかけを強く行ったこともありまして、3月中には終わってございます。また、区のほうで補正予算を組ませていただきました、そのほか地域密着型の特別養護老人ホームですとか、そういった施設につきましては、区のほうで補助の仕組みを持ってございましたので、そういった施設については、働きかけを行いまして、御理解、御協力いただける施設については全て終わっているという認識でおります。

○渡瀬保健所長
 江戸川区に限らず、23区の中でも、いろいろな形で検査の実施を進めているところもございます。江戸川区におきましては、クラスターがいろいろ出たというところもございまして、そういった中でPCR検査の実施を行わせていただいておりました。本区におきまして、必要なところ、濃厚接触者だとか、そういったところに関しましては、必要な検査のほうは実施されていると思います。それ以外の部分に関しましても、今後、必要なところがあるのかというところも含めて、検討の上、状況に応じて、検査の方向というところも含めて考えていきたいとは思いますが、ただ、やみくもに検査をするだけでは、なかなか難しい部分もございます。そういった中で、必要性というところを十分考えながら、検討のほうは進めてまいりたいと思います。

 以上です。

○奥村委員
 ぜひ、江戸川区の区民の方からはどういう反応があったかということも併せてお聞きしたいと思います。中央区で話を区民の方としていても、やはり多くの方が検査体制をもっと拡充させてほしい、心配なときにはいつでも検査を受けられるようにしてほしいという声は、とても多く聞いています。こうした江戸川区の取組についての区民の声も保健所長の元にいろいろ届いていただろうと思いますので、そうした反応についても伺いたいと思います。

 PCR検査に関しては、私も別にやみくもにやる必要はないと思ってはいますけれども、保健所長のお話にもあったように、江戸川区でもクラスターが出たということをきっかけに、PCR検査を増やしていったということもあるという旨のお話でした。今、こうして区内でも保育所で初めてクラスターと言えるようなものが出ているという中では、検査をしていく。検査の必要性というものをきちんと捉えながら、やはり検査を実施して、無症状の感染者も保護していく。無症状の方が感染を広げて、その方がもし高齢者と同居していたりすれば、そこからまた重篤につながっていくとか、そういうこともあるわけですので、病院を逼迫させないとか、そういったことも総合的に考えた上で、無症状者も含め、感染者を適切に見つけていくということは必要だと思います。その点についても、もう一度お話を伺いたいと思います。

 それと、介護施設に入居している方の御家族で、面会ができないということについて非常に残念に思っているという声もあります。新型コロナに感染していないということがきちんと証明できれば、面会させるような措置も取ってほしいという声もあるんですけれども、こうした希望をする方、御家族の方たちだけにでも検査を実施して、面会できるようにしていくということや、また、保育所や学校で感染者が出るたびに、保護者の方や保育士や教員の方などから、こうした感染者が出た施設だけでも御希望者に対して検査を受けられるようにしてほしいという声もあります。こうした検査の方法ということについて、どのように考えるか、御見解をお示しください。

○渡瀬保健所長
 検査を実施した上での反応というところでございますが、検査に関しましては、これは保健所のほうで、感染の可能性が高い、あるいは感染した場合は非常に多数の人に感染するようなおそれがあるところ、いわゆるデンジャーグループの一つ、高齢者施設とか、そういったところに勤務されている人の状況を確認するという目的で実施しておりました。したがって、広くあまねく心配な人が検査をするという体制ではなくて、必要な人に対して検査をするという形で実施させていただいておりました。

 検査に関しましては、様々な御意見があることを承知しておりますので、流行の状況を鑑みながら、必要があれば、必要なところに対して検査を進める、そのような体制は考えていきたいというふうに思います。

 以上です。

○吉川健康推進課長
 私からは、希望する方に関してPCR検査をというお話ですけれども、基本的に、委員がおっしゃるような、クラスターが発生したときに広く検査を行う、これは当たり前の話で、基本的に、保健所の調査というのは、最初に感染者が出たときに、その周囲を人海戦術で封じ込めるというのが基本的な主体でございまして、そのときに行うのが検査であったり、あるいは行動制限であったりということで、人の移動を封じ込めることによって感染症を制御するということが基本になります。

 やはりもう100年以上前から、基本的に、治療法が確立していない感染症に関しては感染源の隔離と感染経路の遮断しかないということが言われているところで、こういう対策になっております。そういった意味からしますと、保健所で行う調査や検査というのは、感染症法に基づいて行っておりまして、どちらかというと、スタンスは希望制というものではなくて、法律に伴う行動制限ですとか、あるいは就業の制限という人権の抑制につながります。基本的には、警察の例えば薬物の尿検査等と一緒の考え方でして、検査に付随して人権の制限が伴うというスタンスでございます。このため、感染症の制御のために必要であれば広く行うんですが、希望する方にやって陽性だった場合に、そこで人権の制限が発生するということもございまして、基本的に、もともとの考え方は、対象になる人をなるべく少なくするというスタンスになっております。

 昨年の8月以前は民間でPCR検査等を行うこともなかったので、確かに、おっしゃるとおり保健所でやる以外はなかったんですが、現在であれば、安価な民間のPCR検査センター等もできておりますので、基本的に、希望する方に関しては、そちらのほうに行って検査していただくことは、保健所としては全然妨げておりませんので、そういったことも活用していただければと考えております。

 以上になります。

○奥村委員
 私としては、やはり面会したいというような方については、何とか面会させられる方法がないのかというふうに考えてしまいます。もし感染していたりした場合には人権の制限が発生するということですけれども、そうしたことについても、きちんと、そういう懸念があるということなども説明して、本人の了承を得るなりして、その上で検査をするとか、何か考えられるような方法というのはあるのではないかというふうに思っています。

 今、民間のPCR検査も2,000円ぐらいで安いところもありますけれども、そういったところは、正確な検査結果が出るのかどうかとか、方法などについても、いろいろとこれまで懸念があるということだったと思います。ですので、心配する人はとにかく民間でということは、やはり問題があるのではないかと私は思いますし、それに、安価だといっても、生活困窮している方などであれば、1回の検査、また数回受けるとなれば、それも大きな負担になってくるということもありますので、私はやはり区として検査を拡充していただきたいということは、これからも求めていきたいと思っています。

 もちろん、区だけではなく、本来的にはやはり国がきちんと検査を拡充して、第1波が多少収まったとき、あるいは第2波が収まったタイミングなどを捉えて、広く検査を短期間に集中的にかけていくということができれば、今、私たちは普通の生活をしていたのではないかというふうに私は考えていますので、そうした政策の失敗というものがあると思います。でも、国がやらないのであれば、やはり一番身近な自治体として区民の命を守るために、区として、やれることはまだまだあるというふうに思いますので、これからも検査を拡充していく先頭に保健所長にはぜひ立っていただきたいということを強く要望して、質問を終わります。

○佐藤委員長
 では、ただいま質疑の半ばではありますが、暫時休憩とさせていただきます。再開は午後3時15分でお願いいたします。よろしくお願いいたします。

(午後3時7分 休憩)


(午後3時15分 再開)

○佐藤委員長
 休憩前に引き続き、委員会を再開させていただきます。

 発言を願います。

 副委員長は委員席へお移りください。

○青木委員
 では、20分だけ下さい。よろしくお願いします。

 ワクチン接種についてと個別接種について何問か質問してまいります。前委員の質問に対して出していただいた答えを基にした質問もあります。

 まず、ワクチン接種のほうです。これにつきましては、もう始めた自治体が出てまいりまして、かなりマスコミにも取り上げられておりますので、やはりそこに出ている問題点などと比べて、中央区が基礎自治体として、いかにスムーズにワクチン接種を行っていくか。国のほうでの問題、東京都の問題もありますので、全てというわけではありませんが、やはり実施をする中で、できるだけスムーズに行っていくという観点から質問させていただきます。

 まず、先ほどの御答弁の中に接種券の送付、4月23日金曜日、この送付については問題がなかった、滞りなく終了したという御答弁をいただきました。そして、今日9時から予約を開始しております。コールセンターとネットと両方で行われております。今、3時を過ぎたところですが、この時点で何か問題がなかったか教えてください。まずは、そこまでです。

○森田ワクチン接種等担当課長
 ここまでのワクチン接種に関する、接種券送付あるいは予約に関する問題が起きていないかということですけれども、4月23日に接種券を送付させていただきまして、印刷のほうは、いつ予約開始ですとか、どのようなスケジュールで進めていくかというところが、印刷の時期にはまだはっきり決まっていなかったので、十分な説明が記載されていなかったということが反省点でありまして、接種券が届きました土曜日、日曜日に、既にたくさんのお問合せをコールセンターのほうで受けている状況になっております。

 本日9時から予約が開始されましたが、ネットのほうはスムーズに予約が取れているようですけれども、コールセンターのほうは、高齢者の方はなかなかネットが使いづらいということもあるかもしれませんが、電話はつながりにくい状態になっているという報告を受けております。予約につきましては、殺到して、もういっぱいになっているというような状況ではございません。

 以上です。

○青木委員
 ありがとうございます。

 先ほどの答弁では、滞りなくということでしたが、予約方法が書いていなかったということですね。地図は書いてあった。違いますか。そこをもう一度確認で、うまくいかなかった点で御指摘を受けていたので、もう一度お願いします。

○森田ワクチン接種等担当課長
 説明が不足しておりまして、申し訳ありません。

 接種券送付のときにつけました説明書については、いつから予約が開始ですというようなところが書かれていなかったので、予約の開始日あるいは接種の開始日が書かれていなかったので、届いたその日からお問合せが来てしまったというような状況になっております。

 以上です。

○青木委員
 それは重要な御指摘ですね。改善をお願いいたします。

 その分、問合せが増えて、つながりにくいという状況はあるものの、やはり中央区の場合、まずは85歳以上からということで始まりましたので、その点については、希望すれば全員接種できますからと。これは大変に、対象者の気持ちにつながってまいると思います。高齢者施設での対象者は560人ということでしたが、85歳以上の対象者は何名になるんでしょうか。

○森田ワクチン接種等担当課長
 今回接種券をお送りいたしました85歳以上の高齢者につきましては、4,651人が対象となっております。

 以上です。

○青木委員
 分かりました。

 それで、接種を希望する方を75%と想定しまして、この方々は全員2回きちんと接種できると。これから私も質問を受けたときには、85歳の方は、今日もし電話がつながらなくても、あした、あさってと、期間中であれば、電話をすれば予約をすることができるということをお伝えしてまいりたいと思います。85歳以上は、希望すれば全員接種ができる、希望者は接種ができるということですね。ここが重要だと思います。

 それから、2回目の接種についてですが、例えば、これでまた同じようにネットまたは電話で予約をするのではなく、今回、1回目接種をした際、接種後30分くらいはそこで静養するということになっておりますので、例えば、次の予約について、2週間後の同じ場所、同じ曜日、同じ時間というふうな決まりをつけて、そうすると間違いなく予約ができるという方法もありますが、中央区の場合、今回、2回目の予約はどのような形で取るのか教えてください。

○森田ワクチン接種等担当課長
 2回目の予約の取り方ですけれども、1回目と同じように電話、コールセンターで取っていただくか、ネットで取っていただくという形にしております。1回目の接種の会場で2回目の予約を取るということは、結局のところ、ネットの空き状況を見て確認して、そちらに予約をするという必要がございます。会場で御本人のスマートフォンなどで取っていただくということはできますが、代理でそこで紙で取っていただくとか、そういうようなことはできない状況になっております。1回目と2回目を別々に取るという方法を取っておりますのは、御本人の都合もありますし、体調不良等もあります。1回目の予約を取ったときに自動的に次の予約が入ってしまうというようなシステムにはしておりません。

 以上です。

○青木委員
 それでは、また2回目の接種前に接種券が送られてくるということでしょうか。

○森田ワクチン接種等担当課長
 1回送付をさせていただいた封筒の中に、1回目と2回目の予診票と接種券が入っているという形になっております。

 以上です。

○青木委員
 そちらのほうも1つの封筒の中に2回目まで入っているから、それを処分しないようにというような、85歳以上の御高齢の方ですので、様々な注意喚起が必要になってくると思います。

 次に、個別接種についてお聞きいたします。

 先ほど御説明の中にありましたように、中央区は、一旦個別接種に力を入れていくということで、日本橋医師会、中央区医師会とも取組について進めていたところ、やはりワクチンがファイザーになったと。アストラゼネカ、様々な問題がその後出てまいりまして、ファイザーでいくということが決まった、これは、個別接種という意味では、やはり大きなハードルになってしまったということは理解いたします。しかし、その中でも、やはりかかりつけ医で接種したいという方も多くいらっしゃいますし、両医師会の協力を仰ぐことで、この形で進めていくのだと思いますが、その点で新たな問題が出てきますので、3点お尋ねいたします。ファイザーのワクチンを使って個別接種を行うということについての問題点です。

 まず、医療従事者の接種率です。実は、これを私は企画総務委員会のほうでもお尋ねしまして、そのときは医療従事者は東京都のほうが管理しているということで、お答えはいただけなかったんですけれども、医療従事者、例えば八王子ですとか、接種の状況がかなりニュースで流れておりましたが、医療従事者、ドクターが、自分は接種をしていないのに、市民の方に接種をしているということに矛盾を感じるというようなことをおっしゃっていました。同じようなことを考える方も多いと思いますので、もう一度お答えいただけるならば、区内の医療従事者の接種率。

 それから、個別で行うといっても、やはり何が起こるか分からないという中で、聖路加国際病院のバックアップ体制。重大な副反応が出たとき、これはクリニック、主治医だけで対応できるものなのか、いざというときのために聖路加のバックアップ体制、どのようなことができるかという点。

 それから、ファイザーになりますと、この配送方法です。医院、医療従事者のほうで保健所または聖路加へ取りに行くのか、あるいは手を上げてくださった医療従事者のクリニックのほうへ届けてくださるのか。そして、その場合、どのような点を注意しなければならないか。温度の問題です。その配送方法、送付方法が2つ目です。

 それから、もう一つ、やはり個別になりますと、先ほど1バイアル6回取れるというお話がありました。いわゆるワクチンロスを出さない工夫。個別接種が増えれば増えるほど、ワクチンロスというものが考えられます。これを出さない方法を医師会のほうではどの程度話し合われているのか。

 この3点に絞ります。よろしくお願いします。

○春貴管理課長(参事)
 私からは、医療従事者の接種率についてでございます。

 医療従事者につきましては、具体的な接種率ということになりますと、やはり東京都が把握しているものというふうに考えているところでございます。私どもで把握しているところにつきましては、区内の医療関係団体については、各医師会が中心となって進めているというようなところについては把握しておりますが、具体的な接種率につきましては、東京都等が把握しているところでございます。

 以上でございます。

○森田ワクチン接種等担当課長
 私のほうからは、まず聖路加国際病院の接種に関するバックアップ体制等についてですけれども、個別接種を進めていく中で、副反応はやはり避けて通れないようなことだと考えております。この中で個別接種を進めていく、実施していただく医療機関については、血管迷走神経反射ですとか、自院で対応できるものについては対応していただくように依頼をしつつ、重篤なアナフィラキシーショックですとか、自院で対応できないような重篤な反応につきましては、救急搬送していただくようにという体制にしております。その中で、聖路加国際病院のほうでは、区内での接種について、そういった重篤な反応が見られた際には、特別な、どうしても受けられないような状況でない限りは受けていただけるというようなお話をいただいておりますので、そういったことも含めて、各医療機関と調整を進めているところでございます。

 次に、ワクチンの配送方法ですけれども、これは区のほうから配送業者に手配をしまして搬送するという体制にする予定でございます。ファイザー社製のワクチンは、本来マイナス75度程度の超低温の冷凍状態でないと安定しないものです。もともと冷凍で搬送するというようなことが国のほうから示されておりましたが、この中でだんだんと条件が緩和されまして、超低温でなくても搬送できるというようなことになってきたものの、やはり振動に対しては非常に弱いということですので、あまり揺らさないようにという条件がついておりまして、バイク便等では運べないというような様々な条件が示されております。そちらにきちんと対応できるような業者に委託して配送することになっております。

 それから、ワクチンロスを防ぐ方法ですけれども、現在、準備を進めている中で、医療従事者の接種も始まっておりまして、どういったふうに余ったワクチンを無駄なく打っていくのかというところは、各医師会とも検討を進めているところです。現在のところ、高齢者施設の従業員の方にお話をしておりまして、ワクチンが余ったときには連絡をして、打てる方に打っていただくといったような方法を取っております。

 以上です。

○青木委員
 配送方法について、それからワクチンロスについては、納得いたしました。

 医療従事者の接種率ですけれども、例えば今の御答弁にしても、今日始まってからの御答弁にしても、やはり医師会との協力体制という言葉が何度も出ておりますし、医師会としっかりと、日本橋医師会、中央区医師会、しっかり協力体制を取っていかないと、個別接種はうまくいかないというふうに理解しております。

 でありながら、大変重要である接種率、いかに東京都が、これについてはワクチンを出し、接種しているといっても、接種率については、聞いたら出てくるのではないかと思うんですが、なぜここが何度聞いても出てこないのかというところを私は不思議に思うんですが、いかがでしょうか。

○田中福祉保健部長
 接種率というお話でございますので、要は、医師が何人いて、何人が打ち終わったかという数字になろうかと思いますが、今回、医療従事者の中には、医師のほかに看護師、その他コロナに関する者全てが入ってしまっております。ですので、そこの率を持ったところで、医師が何人かまでの把握ができないということも含めまして、率については把握しておりません。

○青木委員
 納得いたしました。

 質問を変えます。率ではないですね。特に、個別接種で、今、手上げをしているクリニックが幾つかあると思いますが、その中で個別接種を担当する医師あるいは医療機関については、接種をしたかどうかというのは、区としては把握ができるということでしょうか。

○田中福祉保健部長
 いずれ可能になってくると思いますが、先ほども御説明しましたように、まず打てる、要は、今回のファイザーの個別接種に協力してくれる医療機関を、現在、調査中でございます。その医療機関がどうなのかということがまず分からないというところ、それから、両医師会においても、やっと先週ぐらいからワクチンが届き始めたという情報は伺っておりますが、それをどういった順序でどういうふうに打つのかは医師会のほうで決めるものと認識しております。

 先ほど申しましたように、いろいろな方が打っていく中で、その医師の部分を、現在、抽出することは不可能だと考えてございます。ですので、いずれ医療機関が決まって、そこの医師が終わったかどうかの確認は、いずれできると思いますけれども、現時点においてはできておりません。

○青木委員
 分かりました。失礼な質問の仕方になったかもしれませんが、このコロナウイルス・防災等対策特別委員会については、この構成では最後になりますので、先のことまで考えて質問をさせていただきました。

 まとめますと、今後、集団接種とともに個別接種にも力を入れていく。これは当初からの計画と変わらない。そして、ワクチンについては、ファイザーになりますので、その配送。それから、ワクチンロスを出さないという点については、工夫をしていく。そして、手を上げてくださった各医療従事者、クリニックの皆さんについては、その時点でドクターあるいは関係者がワクチンを打っているかどうかは分かるということで、教えていただけるということですね。

 時間が来ました。どうもありがとうございました。

○佐藤委員長
 では、青木委員は副委員長席にお戻りください。

 議題、防災、防犯、交通問題等児童生徒及び区民生活の安全に関すること並びにコロナウイルス感染症等の対策に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○佐藤委員長
 では、これをもちましてコロナウイルス・防災等対策特別委員会を終わります。

 ありがとうございました。

(午後3時36分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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