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令和3年 コロナウイルス・防災等対策特別委員会(7月13日)

1.開会日時

令和3年7月13日(火)

午後1時30分 開会

午後3時38分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 渡部 恵子

副委員長 かみや 俊宏

委員 瓜生 正高

委員 佐藤 あつこ

委員 青木 かの

委員 堀田 弥生

委員 山本 理恵

委員 小栗 智恵子

副議長 中島 賢治

4.欠席者

(1人)

議長 木村 克一

5.出席説明員

(18人)

齊藤副区長

吉田副区長

平林教育長

黒川総務部長

北澤防災危機管理室長

菅沼危機管理課長

岡田防災課長

濱田区民部長

田部井商工観光課長

田中福祉保健部長

春貴管理課長(参事)

渡瀬保健所長

吉川健康推進課長

望月環境土木部長

永田副参事(交通安全対策・特命担当兼生活安全・特命担当)

松岡都市整備部長

生島教育委員会事務局次長

植木学務課長

6.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

鳴子書記

桝谷書記

7.議題

  • 防災、防犯、交通問題等児童生徒及び区民生活の安全に関すること
  • コロナウイルス感染症等の対策に関すること

(午後1時30分 開会)

○渡部(恵)委員長
 ただいまよりコロナウイルス・防災等対策特別委員会を開会いたします。

 本日、議長は欠席いたします。

 それでは、議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告をお願いいたします。

○北澤防災危機管理室長

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について(資料1)

○濱田区民部長

 2 キャッシュレス決済ポイント還元事業の実施結果について(資料2)

以上2件報告

○渡部(恵)委員長
 ありがとうございます。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御存じのとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時35分です。自由民主党さん47分、かがやき中央さん29分、公明党さん29分、区民の風さん29分、新風会29分、日本共産党さん29分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○瓜生委員
 私のほうからは、コロナワクチン接種について何件か質問をさせていただきます。

 コロナ禍になって1年半近くになりまして、本区行政、また本区に関わる医療従事者の方の日頃の懸命な努力に対して、改めて御礼を申し上げたいと思います。

 そこで、まず、コロナワクチン接種についてです。

 本区の1回目、5月2日から接種開始であったと思いますけれども、今まで、現在の経過です。それと、コロナワクチン接種を始めてから浮き彫りになった課題等もありますので、そのあたりをお知らせいただきたいと思います。そして、それを踏まえて、今後のワクチン接種に対する取組の工夫や改善点、何かお気づきの点がありましたら、併せてお答えいただきたいと思います。

 そして、今、区民の皆さん、これは日本国民全般に言えることだと思うんですけれども、ワクチン接種の2回目完了がいつになるのか。当初、本区は9月末が完了予定というお話がありましたけれども、昨今の需要と供給のバランスだとか様々な観点から見ても、なかなか厳しい部分もあるのかと拝察をしているんですが、現場を預かる自治体として、どのような所見をお持ちか御見解をお示しいただきたいと思います。

○田中福祉保健部長
 コロナワクチン接種でございます。

 我々も、ちょっと前になってしまって少し忘れがちな部分もあるんですけれども、少なくとも混乱から始まったというのは認識しているところでございます。まず、3月に医療従事者向けの接種から開始をして、次に高齢者への接種という国の方向性がある中で、3月の段階で医療従事者向けの接種がうまくいかなかった。にもかかわらず、4月当初から住民接種を開始するといったような方向性が示されております。このときに、ワクチン供給量があまりない中で、さらにそういった時期が明確ではないにもかかわらず、住民接種に移行していったというところがスタートであったというふうに認識してございます。

 本区におきましては、4月26日の週以降に第1回目という形で4箱のワクチンが供給されてございます。それが知らされてから、あまり時間がない中でございましたが、これまで聖路加国際病院ですとか、それから両医師会の御協力を得ながら、何とか集団接種については体制を整えて、5月2日に無事開始することができたところでございます。その後、区といたしましては、もともと個別接種を中心に進めていきたいというふうに考えてございました。これは、やはり区民の方が身近な医療機関で打ったほうが安心感が高いということから、そういった考えでおりましたので、準備を整えまして、5月24日から個別接種を開始しまして、順次拡大し、現状においては97医療機関において個別接種を行っていただいているところです。特に、4月26日以降、ワクチンの供給量が少ない中で、区といたしましては供給量を見ながら接種券を送るといったような形で、接種券が届いた人は必ずワクチンが打てますという安心感を区民の方々に与えながら接種を進めてまいりました。こうしたこともございまして、5月末、6月と、高齢者の接種については順調に進んできたというふうに認識しているところでございます。

 そこで、次に起きたのが、国のほうでいきなり大手町に大規模接種センターをつくる、さらには職域接種を行うといったような新たな接種方法をつくってきた。もともとこのワクチン接種は地方自治体で接種を進めるといったところにおいて、いきなり国あるいは都道府県のほうで新たな接種方法を提示してきたというところで、非常に区民の方の混乱を招くといったことがあったのかなというふうに思ってございます。また、最近におきましては、今度、モデルナ製で大規模接種と職域接種を行うということでしたが、そのモデルナ製のワクチンの供給量が足りないということで、今回の第10クールと言われている供給の中では、住民接種で使うべきファイザー製をそちらに回すといったような状況がございまして、本来であれば住民接種をより加速化するためのものであったにもかかわらず、住民接種にブレーキをかけるような流れになってきております。

 また、この大規模接種と職域接種がもたらした影響の大きなところといたしまして、接種券の一斉送付というのがございます。我々はずっと、供給量を見ながら、接種券をコントロールして送ってきたわけでございますが、大規模接種、職域接種が増える中で、区民の方がより早くいろいろな形で打てるようにということで、6月中に接種券を送付するようにといった国からの通知が来てございまして、本区におきましても、6月28日に16歳以上59歳以下の区民の方に向けて、接種券の送付を行ったところでございます。これに伴いまして、当初の予定ではありますけれども、我々とすると2区分、40代、50代と30代以下という形で2つの予約枠を設け、7月2日から40代、50代の方の予約を開始しましたが、オープンして早々に予約枠がいっぱいとなる事態が発生しているところでございます。

 このように、供給量と、それから国等の情報に左右されながら、いろいろな形で努力はしてきましたが、現在、区民の方にとっては非常に混乱している状況にあるというふうに認識をしているところでございます。

 さらに今般、昨日までの報道を見ましても、国は現状におきまして、ワクチンの供給に関しまして、8月、9月も各クールごと、2週間ごとに全国で1万箱を確保するという話はしておりますが、そのうち8,000箱を基本枠、人口割でお配りして、残り2,000箱は調整枠と言っております。この調整枠についての考え方も、一方で、ワクチンを打つのが速く進み過ぎているところがあるから最適化しろ、要は、スピードを落とせという意見と、もう一つは、いや、そうではなくて、早いところから優先的に配るんだという意見が出ておりまして、国のほうもどちらというところがまだ示されておりません。現状ですと、本来であれば昨日示されるはずであったワクチンの供給量は、いまだに示されていないといったような状況にございます。そういった、この先、非常に厳しい状況に今あるというのが実態でございます。

 とはいいながらも、その中で我々としましては、少しでも安心して区民の方々にワクチン接種をしていただくということが第一目的でございます。今、2回目の接種ができないということに対する不安感が非常に高い。一度打った後、3週間から6週間の間に2回目を打たなければならないんですけれども、2回目の予約が取れないと不安感が増すということで、現在やっている工夫といたしましては、まずはそこの解消というところも考えまして、2回目を必ず確保できるようにという部分も含めて、そういった意味では、区民の皆さんに安心していただけるように、1週間ごとに予約枠を広げる日を公表しました。それから、その公表に併せまして、1週間ごとに供給量ですとか、接種の状況を見ながら、細かく数字の調整を行いながら広げていくといったような対応を取っているところでございます。

 また、もう一つ、今まで1つのワクチンの瓶で6人接種することができる注射器を使っておりましたが、今度、7人分を取れる注射器を購入することで、少しでも多くの方に打っていただけるような取組を行ってまいりたいというふうに考えてございます。こうしたことによりまして、若干でも枠を広げる、それと安心して予約を取っていただけるような周知に努めるといったようなことで工夫をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。

 それから、最後に、今後の見通しでございます。本区としましては、週に1万2,000人分の接種を行う体制が整っております。これは簡単に言ってしまいますと、今のワクチンの供給量でいけば2週間で20箱を打てる体制がございます。当初お示しいたしました9月中には何とか完了するだろうというのは、その20箱が常に供給されればという前提条件で立てた見込みでございます。現状、20箱に満たない供給量になっていることを考えますと、後ろ倒しにならざるを得ないのかなというふうに思ってございますが、今、詳細の見直しといいますか、計画の見直しを行っているところでございますので、今後どれぐらいの時期になるのかというのは、また改めてお示ししたいというふうに思ってございます。

 以上でございます。

○瓜生委員
 るる御説明ありがとうございました。

 今の答弁を聞いて、所管の部署が柔軟に対応されて、コロナ禍に対して積極的に状況をにらんで知恵を出されているなという印象を受けました。そういった中で、やはり区民の方は、今、最後におっしゃっていただいた、いつまでに区民の方が2回目を打ち終わって、中央区が安全な都市であるというふうな宣言ができるのかというところをにらんでいますので、それをなるべく早く見通し、これは国の状況、一自治体だけでできる裁量というのは限られている話だと思うんですけれども、なるべくうまく公表の仕方も工夫していただいて、区民の安全・安心につなげていただきたいと思います。

 続いて、今の答弁の中で、1瓶のお話をして、6回分が7回分になって、少しでも無駄にならないように努力されていると拝察しています。集団接種会場というよりも個別接種、これは医師会にやっていただいている部分の中の話になるかもしれないですけれども、世間で言われているワクチンロス、廃棄に関して、全部お任せしていると思うんです。東京都から来た分は保健所から配送されていると思うんですけれども、そのあたりに関して何か情報をつかまれているのか。やはり様々な情報が錯綜する中で、廃棄、ロスということに関して、行政が把握している実態と現実に乖離があるのではないかというお話もよく聞くんですが、そのあたりについて御所見をお聞かせいただきたいと思います。

○春貴管理課長(参事)
 個別医療機関におけるワクチンロス対策でございます。

 区のほうに、現在、各医療機関からワクチンロス等が出て困っているというような報告は受けていない状況でございます。やはりワクチンロス対策というのは、委員もおっしゃるとおり、ワクチンを効率的に利用するという観点からは重要なことだというふうに考えておりまして、個別接種の医療機関の説明会においては、ワクチンロス対策を実施してほしいということで区からもお願いしているところでございます。具体的には、接種の待機者やかかりつけの方で、まだ接種順位には来ていないけれども、そのような方がいれば、ロスが出る場合については柔軟に打っていただきたいというところでお願いしているところでございます。これに加えて、高齢者の介護事業所、また障害者の福祉事業所につきまして、まだ打てていない職員がおりますので、各医療機関に名簿を配付して、ワクチンロスが出る場合に、その事業所に連絡をしていただいて接種をしていただくという取組を区のほうで実施してございます。

 今後、各医療機関のワクチンロスの状況につきましては、ワクチン担当の両医師会の理事等と協議をして、実態の把握、また状況についてお伺いしたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○瓜生委員
 御説明ありがとうございました。

 医師会の理事の方、そして本区の所管部署の方と情報共有を綿密に行って、システムがまだ構築されていませんから、人海戦術ではないですけれども、あくまでも横の連携を、医師会の中もそうだと思うんですけれども、しっかり取っていただいて、ロスというものを少しでも少なくしていかなければいけないかなと。実態はちょっと見えないところもあるんですけれども、議会にいさせていただいている立場としても、性善説だけではなくて、やはり違う部分、潜んでいる部分もあるかなというところはにらんでいますので、ぜひともそのあたりにも焦点を当てていただきたいと思っております。

 続いて、6月29日にプレス発表があって、議会のほうにも早速報告をいただいている件でございますけれども、新型コロナワクチンの接種に係る事故の発生について、集団接種で70代の男性の方に事故が発生してしまったと。概要どおりの説明で新聞記事にもなっておりました。聖路加臨床学術センターの集団接種会場で起きた事故ということですが、聖路加がやっている事業は高齢者の方に大変好評なんです。だからこそ、中央区の高齢者の接種率が基礎的自治体の中でナンバーワンになったという部分もあると思うんですけれども、聖路加が全てをやっているみたいなイメージで捉えられている人もいます。あくまでも聖路加は本当に本区の中の大黒柱の病院として協力をいただいており感謝の気持ちしかないので、聖路加の名誉というわけでもないですけれども、実態はどうだったのか、話せることがあれば、その中のシステムというか、フロー的なものを説明していただければと思います。

○渡瀬保健所長
 新型コロナワクチン接種に関連しまして、事故が発生したということに関しまして、ただいまお話していただいたとおりの内容でございます。

 概要を私のほうから簡単にお話しさせていただきますと、6月18日に、集団接種を実施している聖路加の集団接種会場で発生した事故です。聖路加に会場を貸してもらっている中で、実際の接種に関しましては、区が看護師を委託して行っているという状況です。

 一般的な接種の流れということでございますが、問診等を行って、医師から接種をしてもよい、あと御本人に接種の意思があるということで、それぞれサインをしてもらった後、体調が良好である、熱とかもないということを確認した上で、看護師が接種を行うということでございます。接種に関しましては、ワクチンの接種液を充填した注射器をトレーに置いておきまして、そこから注射器を取って、接種者の腕を消毒し、注射器で接種し、接種が終わったら即、足元にある廃棄箱に使用済みの注射器を捨てるという一連のリズムというか、そういった流れの中で接種しているという状況でございます。

 今回、そちらに関しまして、接種者が交代した直後というところで、本来は接種した後すぐに足元の廃棄ボックスに捨てるべきものを、誤ってこれから接種をするトレーのほうに注射器を置いたということが推測されるという状況でございました。その結果、一度使用したものをさらに次の方に、その注射器を使って接種してしまったという状況が発生したということでございます。こちらに関しましては、実際に誤って接種をした方に対しまして十分謝罪を行いました上で、改めて接種を実施いたしました。さらに、今後も感染症とかがないかどうかということで経過観察をさせていただく予定でございます。

 今回の流れの中で、やはり確認すべきことが幾つかございます。実際に接種に当たっては、接種を行う方と介助者、それぞれ看護師がおりますので、そこの確認をきちんとしてもらう。あるいは、最初トレーに並んでいるものに関しましては、キャップをきちんとしていることを確認する。接種済みの注射器はきちんと廃棄することを確認する。こういったことを改めて徹底させていただきまして、こういった事態が二度と起こらないように実施する、委託している医療機関のほうとも確認をしているところでございます。

 私からは以上でございます。

○瓜生委員
 御説明ありがとうございました。

 看護師の派遣という中でも、潜在的看護師もいらっしゃったりとか、なかなか難しい部分もあって、日頃からタッグを組んで仕事をしている方ではなくて、この集団接種に際して、言葉は悪いですけれども、余剰の看護師を集めてやられているという部分も否めないところだと思いますので、今御説明いただいたとおり、どんな仕事でもそうですけれども、役割分担の明確化と報告、連絡、相談と確認をしっかりしていただくということで、ある程度防げる部分が多いのかなというふうに感じております。

 このワクチン接種事業で中央区は特にほかの自治体と比べても人数が少ないわけですから、しつこいぐらい確認していただいて、こういう事故が二度と発生しないようにしないと、このワクチン事業自体が頓挫しかねないという部分も出てくると思いますので、本区の医療に従事される方にいま一度御指示、御指導をしていただくように心からお願いをいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。

○青木委員
 私からも、ワクチン接種につきまして、この3か月間を振り返りながら、そして今後について、具体的な点についてもお尋ねしてまいります。

 まずは、前委員からもありましたように、余剰ワクチンについてです。

 今のところ、福祉関係あるいは高齢者施設で働く方に打つような指導をなさっているということです。この余剰ワクチンの使い道なんですが、もう一つ、私たちの会派では前回から、教育関係者、幼稚園、小・中学校関係者、職員の方にもぜひ使っていただきたいというお願いをしてまいりました。

 そんなところ、前回は、先生方、職員の方は区民ではないということで、そのときはいいお返事はいただけなかったんですけれども、感染の状況について、毎週資料を送っていただいておりますが、昨日いただいた一番新しい資料、7月5日から7月11日分ということで、生徒・児童合わせまして8名の感染者が出ております。今まで子供たちは学校で感染するのではなく、家庭で感染して学校に持ち込むというような状況がありまして、これからまた形が変わっていくのかなということを心配もしております。余剰ワクチンを学校関係者、先生方に使う、あるいはほかの方法があれば職域でということでぜひお願いしたいと思うんですが、お考えをお聞かせください。

○春貴管理課長(参事)
 いわゆる余剰ワクチンの活用についてでございます。

 前委員に答弁させていただきましたように、今、高齢者の介護事業所、また障害者の福祉事業所に対して、余剰ワクチンを活用したワクチン接種を進めているところでございます。まだ十分に全員に対して行き渡っていないというような状況でございますので、区としては、当面これを続けていきたいというふうに考えているところでございます。

 また、今お話のありました教師等につきましては、東京都の大規模接種会場において接種するという情報をいただいてございます。そちらの中で接種が進んでいくものであると考えているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 大規模接種で1回目を終えられた方は、多分2回目も接種できると思いますが、ニュースで言われていますように、今、大規模接種会場も大変予約が取りづらい状況にあるということです。今、国が出してくるワクチンの全体の量が減っておりますので、選択肢は減ってはおりますが、区としても何とか方法を見つけ出して、学校関係者、職員、先生方が早く接種できるように、その方策を考えていただければと思います。港区が大変大きな形でやっておりますので、これを見まして、私はいい方法だなと思って提案をさせていただきました。

 続きまして、集団接種についてです。

 中央区は、まず個別接種を中心に、そして集団接種という最初の考え方は大変よかったと思います。ただし、何度も言われているように、今、ワクチンが足りないということで、なかなか個別接種のほうは予約が取れない状況だと聞いております。そうしますと、当然、集団接種が中心になってくるわけですが、集団接種は、会場に行きますと、大変スムーズに進んではいるようですが、1つ心配なのは、やはり個別接種と比べますと、問診をドクターがやっていらっしゃる。もちろん、接種もドクターあるいはそれ以外の医療関係者の方がやってくださる。15分から30分休むことになりますが、そこにいらっしゃる方はドクターではないということ、あるいは後から熱が出たときに、やはり不安になって相談したくなります。個別接種の場合は自分が接種をしたクリニックに電話をすればいいわけですが、集団接種をした方はコールセンターということになりますよね。これもなかなかかかりづらい状況にあるということで、この3か月間、集団接種を受けた方から何か御意見、御要望などがありましたら、教えてください。

○田中福祉保健部長
 まず、集団接種会場におきましては、医師が問診というか、予診票の確認を行った上で、接種自体は看護師が行う形でございます。当然、待機場所につきましては、看護師を配置している状況でございます。個別医療機関、今、御心配の旨のお話がございましたが、個別医療機関におきましても、医師が打っているか、看護師が打っているか、この部分については、各診療所によって異なると思いますが、少なくとも待機されている場所においては看護師しかいないというふうに認識をしているところでございます。ですので、集団接種会場と個別接種では大きな違いはなく、区としては、同じような体制で行っているというふうに認識をしてございます。

 それから、これまでコールセンターのほうに集団接種後の副反応等で重篤といいますか、大きな相談があったというふうな認識はしておりません。

○青木委員
 安心しました。

 それでは、次、選手村関係に入ります。

 本来なら、今日は選手村の開村の日です。この状況ですので、セレモニーなどは行われておりませんが、まずは関係者、職員の方々が何か準備を始められたというニュースをやっておりました。そこで、これまでは、開村後、オリンピック・パラリンピックの期間に、もし陽性患者が出たら、もしということで私も質問してまいりましたが、今日、開村しましたので、これは現実的な質問になるんですけれども、既に、選手ではなく、開村式の前の準備で関係者、職員、組織委員会の業務委託を受けた方々、これまでに延べ12人の方にコロナの陽性者が出ております。

 そこで、まず、この12人の方、それぞれどういう対応を取られたのか。そして、この後、正式に各国の……

○渡部(恵)委員長
 大会組織委員会の関連なので、そこまでの情報は入っていないと考えます。

○青木委員
 分かりました。

 それでは、これも以前質問したことのつながりになりますので、こちらはお答えいただければと思うんですけれども、選手村の中でもし陽性者が出た場合、これは最新の、野党国会議員の方が視察に行かれて、そこで出た答えが、まず陽性の方は病院、そして濃厚接触者は中に部屋を設けて1つの部屋に1人ずつ待機をしていただくという答えがありましたが、この方法について、濃厚接触者がたくさん出ますと部屋が足りなくなりますので、外部のホテルあるいは宿泊所を使うということになると思います。この点について、選手村の中から外に出てしまうわけですから、中央区のほうでは、滞在するホテル、それから療養施設について相談を受けているのか、あるいはもう療養施設が決まっているのかどうか教えてください。

○渡部(恵)委員長
 青木委員、東京2020大会・晴海地区公共施設整備対策特別委員会に該当する内容ですので、今のは答えられる範囲かどうか、理事者の方に伺います。

○青木委員
 はい。

○渡部(恵)委員長
 基本的には大会組織委員会の範疇になってきますが、いかがでしょうか。

○田中福祉保健部長
 オリンピック、選手村を開村したわけでございますけれども、我々中央区として、行政といたしましては、やはり区民の健康を守るというのが大事でございます。そういった意味で、今回の選手村を含めて、そこでコロナにかかった方々が区内にどのような形で影響してくるのか、関係してくるのかという部分に関しては、日頃から組織委員会あるいは東京都に対して情報提供するようにという形での申入れを行っているところでございます。

 そういった中で、今お話のありました陽性になった方は選手あるいは大会の関係者で、あくまでもスタッフではございません。組織委員会の大会関係者と選手でございます。選手村の中で働いているスタッフは該当しませんけれども、その方々が陽性になった場合につきましては、それぞれ診療所に運ぶ、あるいは選手のための宿泊療養施設あるいはスタッフのための宿泊療養施設を確保するというところでお話は伺ってございます。そういった中での情報提供はいただいておりますが、具体的な場所につきましては、組織委員会、東京都ともに公表しないということですので、申し訳ございません、答弁は控えさせていただきます。

 以上でございます。

○青木委員
 どうもありがとうございました。

 不安でしたのは、特に晴海にお住まいの皆さんが、こういう情報をニュースで聞いて、12名感染者がいるとか、いろいろ私も質問を受けることが多いので、お尋ねいたしました。組織委員会を中心として、そして情報交換しながらということですので、ぜひ中央区民も安心して過ごせるように、出せる範囲で情報を教えていただければと思います。ありがとうございました。

 では、続きまして、ワクチンパスポートについてです。

 これは中央区のホームページにはまだ出ておりませんが、政府のほうで各地方自治体でワクチンパスポート、7月26日に受付開始というふうに報道されております。中央区では、どのような準備をしているのか、教えてください。あるいは、中央区が出すワクチンパスポートはどのような形になるのか、教えてください。

○春貴管理課長(参事)
 新型コロナワクチンの予防接種証明書についてでございます。

 こちらにつきましては、先週の金曜日に各自治体に対する説明会が開かれまして、今後の流れ等について説明があったところでございます。国で決めた様式を使うということになってございますので、国から示された様式を使ってパスポート、接種済証を発行していくということとなってございます。

 なお、対象の方につきましては、海外渡航の予定がある方に当面限定するという国からの説明があるところでございます。あと、交付申請の受付の開始は7月26日と国から示されているところでございます。

 以上です。

○青木委員
 ありがとうございます。

 今、御答弁にもありましたように、あくまでも仕事等ですぐにでも海外に行きたい、その予定がある方向けのパスポートということで、区民の方で2回接種が終わったから安全ですよという意味のワクチンパスポートではないですよと。確認なんですが、そういう考え方でよろしいでしょうか。

○春貴管理課長(参事)
 先ほども御説明しましたとおり、海外渡航を予定している方に対して発行するものということで国で定めているものでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 ありがとうございました。

 次に、もう更新されていたらいいんですけれども、私も区民ですので、コロナウイルスワクチン接種の御案内というのが、接種券が入って送られてきまして、その中にファイザー社製の説明書が入っておりまして、これはまだ接種対象が16歳以上となっているんです。16歳未満の人に対する有効性・安全性はまだ明らかになっていません、と書いてありまして、私はこれを見て驚きました。というのは、皆さん御存じのように、既にファイザー製は12歳以上の方が打てるようになっています。中央区でも昨日、12歳から15歳の方に接種券が発送されたばかりですが、これは大丈夫でしょうか。もう更新されていますでしょうか。お聞かせください。

○田中福祉保健部長
 今回、6月28日に送ったものにつきましては、申し訳ございません。先ほど御説明させていただきましたように、もともとどういった形でワクチン接種券を送るか手探り状態でやっていたということもございまして、御案内につきましては、16歳以上の区民の方の分、全部を印刷してしまってございました。そういったこともございまして、前回、6月28日に送った分につきましては、前のまま送らせていただいているところでございます。

 なお、昨日発送した分につきましては、当然、更新した上での発送となってございます。

○青木委員
 ありがとうございます。

 これを見たとき、ちょっとびっくりしたので質問しました。一番大事なのは、これを受け取る12歳から15歳の子供たちなので、昨日送られた分に関しては更新されているということで安心しました。12歳から15歳の子供たちも接種可能ということですね。

 それでは、最後になりますが、前委員もおっしゃったように、当初、ワクチンが順調に供給された場合には、9月中には希望する方には2回接種が終わるということをずっと私も意識してまいりました。その後の国のほうの方針転換ですとか、混乱もありますが、改めて中央区の現在での方針、いつまでに希望者には終わらせるというところをお聞かせいただければと思います。

○田中福祉保健部長
 当初、先ほど御説明いたしましたように、2週間ごとに20箱来ればというところの考え方でお示しした日程でございました。現状、国のほうからは、先ほど申しましたように8月、9月も一定量は供給するというふうに聞いておりますが、どこまで供給されるか、まだ見えていない状況がございます。それと、先ほど御説明しました予約枠の調整ですとか、シリンジ、要は注射器の購入等によってどのぐらい圧縮できるのか、これも見直しを行っているところでございまして、今、計画を見直ししておりますので、明確になり次第、また皆さんにお示ししたいというふうに思っております。

○青木委員
 今ありましたように、現在、区のほうでは対応してはいただいているんですが、40歳以下でまだ一回も打てていない方、それから2回目を打てていない方はさらに多いという感じを得ております。2回目を接種できていない方は接種難民という言葉も生まれているようですが、かなり私の周りでも、つまり60歳以上の高齢者と、それ以下の方々、60歳未満といいますと、働いている方あるいは子育て中の方が含まれまして、その間に怖いくらいにギャップがきっちり現れているんです。これは全くよくない。区の施策としても問題ですので、すみません。もう一問ありました。これだけ聞いて終わりにしますが、1回目の接種については先ほどお答えいただきましたので、特に2回目の接種については、1回目が終わったときに2回目の予約を取ればいいのではないかという考え方がありますよね。実際に、個別接種の場合は、クリニックによっては2回目の予約ができるところもありますが、現在はワクチンが確実に3週間後入ってくるかどうか、そこがまだ明らかではないので、クリニックでも2回目の予約を取りづらいという状況にあるそうです。

 そこで、中央区としては、個別接種を行うクリニック、あるいは集団接種もそうですが、確実に1回打った方の2回目の予約をしやすくするように、何か考えがあれば教えてください。

○田中福祉保健部長
 まず、1点認識といいますか、現状を申し上げますと、40歳から59歳の方々は7月2日から予約が開始になってございますので、今、まだ1回目しか打てない状況でございます。したがいまして、その方が2回目で難民といいますか、難民という表現自体がどうかと思いますけれども、2回目が打てていないということは、まずないということでございます。今残っていらっしゃるのは、60歳以上の方あるいは基礎疾患のある方で1回打った方が打ちづらくなっているといったような状況にあるというふうに認識してございます。

 したがいまして、我々としますと、今、59歳以下の方々が2回目に入る前、この3週間のうちに何とか、60歳以上の方で1回打った方々に何とか打っていただきたい。この辺を積極的にPRしながらやっていきたい。そのための予約枠を、今、2回目として設けている状況でございます。

 その先についてでございますけれども、今申し上げましたように、今度、59歳以下の方で1回目を接種した方が3週間後には出てくるわけでございまして、そういった方々が2回目を打てないことがないように、ただ、とはいいながらも供給量がございますので、必ず3週間後ということにはなりません。ですので、3週間から6週間の間で打っていく。こういった形で若干スピードを緩めながらでも、2回目の方々が必ず指定された期間内に打てるというところをちゃんとアピールしながら、安心して打っていただきたいというふうに思っているところでございます。

 また、1回目と2回目の予約を同時にというお話でございましたが、先ほどから御説明していますように、これまでのワクチンの供給量を考えると、2回の予約を同時に取るということは空の約束をするようなことでございますので、区としてはできないところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 承知しました。やはりワクチン量が不足している限り、区としても、なかなか政策は取りづらいということで納得いたしました。

 何とか状況を見定めながら、早く区民の皆さん、希望者の方は2回接種ができるようお願いをいたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。

○堀田委員
 私からも、まずはワクチンの予約についてお尋ねをいたします。前委員とのやり取りの中で様々ございましたので、重ねて触れるという形になるかと思います。

 まず、状況ですが、7月に入りまして、四、五十代の方の申込みが開始され、予約が殺到して相当混乱いたしました。2回目の予約が取れないケースと1回目の予約が取れないケースと、両方が混在しておりました。しかし、理事者からの御答弁でもございましたが、先日、今後の供給計画及び予約更新の時期を決めて公表され、また、2回目予約を別に取れるようにしたことで混乱はかなり収まったのではないかというふうに感じております。特に、2回目の予約については現在も満了にはなっておらず、一時、2回目難民という新語で取り沙汰されておりましたけれども、それも現在は解消しているというふうに受け止めておりまして、安心しているところでございます。その他の情報についても整理していただき、工夫して特設サイトでも更新をして、発信をしていただいていることを感謝いたしますし、評価いたします。

 また、区民の方から、ワクチン接種記録システムへの入力が滞りなく行われているということで、接種率が高いという情報にもなっているのかなというところから、感謝の声といいますか、滞りなく皆さんが仕事をしてくださっているんだなというお声もいただいたところでございまして、様々、煩雑な業務、また業務量も多いと思いますが、その中で粛々と進めていただいていることも評価をしたいと思います。

 また、先ほどございましたけれども、区独自のシリンジを購入するということで、供給が限られている中でも、需要といいますか、予約は本当に多い。多分想定以上に本当に多いかなと思っているんですが、予約枠が足りないという中で、7回接種できるシリンジを確保して、それを使用するというところは本当に即効性のある策であるというふうに、こちらも評価したいと思っております。

 その上で御見解をお聞かせいただきたいんですけれども、接種率の公表についてです。

 前回の委員会開催日の翌日の新聞記事で、東京23区、道府県庁所在市、政令市の全国計74自治体の中で、高齢者の接種率が全国トップということで記事になり、非常に大きな効果があったかなと思います。いろいろな方から、本当にすごいねというお声もいただいたところでございます。

 その後ですが、現在も全体としての接種状況は出していただいており、毎週火曜日更新で、今日も更新されていて非常によく分かるところですけれども、65歳以上、いわゆる高齢者の枠と、そうでない枠と分けていなくて、全体としてしか公表されていない状況でございます。他の区ですとか、また首相官邸などのホームページを拝見しておりますと、高齢者世代とそれ以下の人とか、そういう形で分かるように区別して数字が出ております。なので、技術的には可能なのかなというふうにも理解しているのですが、本区として、分けて出すというところについてどのようなお考えでいらっしゃるのか、お知らせいただければと思います。お願いいたします。

○田中福祉保健部長
 ワクチン接種率の世代別の公表についてでございます。

 前々から委員のほうからもお話をいただいておりまして、我々のほうとしても何とか早い段階でお示しできるように作業を進めたいというふうに思ってございます。国のほうは、基本的にはVRSに導入されているものを多分年代別に割り振っているのかなというふうに思うんですが、区市町村は、その中から区の分を引き抜いてといいますか、抜いた部分をまたさらに調整しながら整理をしなければならないといったような作業がございまして、現状において、すみません。まだ整理ができていない状況でございます。できるだけ早い段階で、特に、これまで高齢者だけでしたけれども、今後、先ほどもお話ししましたように若い世代の方が出てまいりますので、その辺をもう少し分かりやすいような形でお示しできるように調整してまいりたいというふうに思ってございます。

○堀田委員
 あれやこれや要望ばかりで本当に申し訳ありませんが、よろしくお願いします。やはり区民の方々とお話をする中で、会話が続いていくと、突っ込んでと言ったら変ですけれども、細かいところまで尋ねてこられることが結構ございまして、そういう意味で、その一つの情報として私どもも持っておくと、区民の方への返しとして、そういう情報があるとありがたいなというところもございまして、要望させていただきました。

 また、今後の予約の動向等ですけれども、本区で6月28日に接種券の一斉発送をいたしましたが、その要因となったのは大規模接種とか職域接種の開始ということでございました。職域接種のほうは、私の得た情報だけなので、正確と言ったら変ですけれども、全て当てはまるかどうか言いかねるところはあるんですが、取りあえず職域接種として本格的に開始されるのはこれからなのかなというふうな認識を持っております。大手、航空会社などは先月中旬に接種したようですけれども、それ以外のところは、会場の設定とか、当然、申請も含めて、それが一気にどっと進んだわけで、そのために、逆に、申込み受付ストップというふうになってしまいましたけれども、取りあえず本格的に、いわゆる予約とか枠ではなく実際に打つということも含めて、本当にこれからなんだろうなというふうに想定しております。

 この実態をつかむのはなかなか難しいところかとは思うんですが、VRS、ワクチン接種記録システムにも当然反映されると思いますので、その辺、区の予約枠以外でも進んでくるのかなというふうにも思っております。そういう要素も含めて、今後の動向をしっかり注視していただければと思いますので、その点よろしくお願いいたします。

 次に、防災のことでお尋ねいたします。

 先週土日に、いわゆるゲリラ雷雨、ゲリラ豪雨があったかと思います。特に、日曜日は大雨注意報とか強風注意報だけではなく、洪水注意報というのが発令されました。大雨、強風は、見慣れていたんですけれども、洪水というのが出てきて、私も毎回毎回きっちりチェックしていないので、正確ではないかもしれないですが、取りあえず日曜日に洪水注意報というのを目にしたときに、非常にドキッといたしました。洪水注意報が出たことに対して、実際、晴海で路面浸水という言葉でいいんでしょうか、道路が冠水したということをSNS上の写真でも拝見いたしまして、そういうことがあったのかなというふうに認識をしております。

 洪水注意報を見たときに、私は、区内のどこかの川が氾濫しそうな感じなのかなというふうに勝手に捉えておりましたので、お知らせいただきたいのは、たしかおととしとか、これまで過去にほかの区で小さい川が氾濫したというのは23区内でもあったような記憶があるんですが、今回、洪水注意報を発令したタイミングで区内のどこかの川にそういうリスクがあったのか、それとも、実際に起こった晴海での路面冠水、道路冠水を想定して注意報を発令されたのか、そのあたりをお知らせいただきたいと思います。また、実際、晴海でそういう冠水があったわけですが、過去にもその場所であったのかとか、もしくは別の場所でそういう状況があったのかとか、また、冠水した原因は何と把握しておられるのか、そのあたりをお聞かせください。

○菅沼危機管理課長
 一昨日、日曜日の夕方、委員御案内のとおり、正確にお伝えしますと、注意報ももちろんですけれども、時間当たり80ミリの降水予報というミリ単位での降水予報が出て、集中的に、短期的に豪雨になるという発令があって、実際ひどかったのは4時半過ぎだったと思いますけれども、集中的に降ったところでございます。

 一定程度の冠水発生場所の把握という意味からしますと、これは月島警察署からの情報でございますけれども、主立った部分でいいますと、晴海三丁目13番、具体的に言うと黎明大橋のアンダーパス、れいめい橋公園通りの部分でございますけれども、そこはかなり冠水したというところ、さらに月島四丁目17番先で東仲通りのところでも冠水が見られたという通報が入って、車が通れないといった情報を入手したところでございます。

 今般のゲリラ豪雨のような、ある種の豪雨対策の部分の予報については、あくまで気象庁が情報を包括しているものでございますので、その予報を区民の方々には十分注意なさっていただくというところがございますけれども、1点委員から御質問ございました、何が原因だったのかという部分についていいますと、街路樹から葉っぱが落ちて、排水ますを塞ぐような形で排水能力を下げてしまう。それによって水の通りが、通常、時間50ミリという対応ができるものが、ある種、そこから水がはけなくて、路上の冠水を招いてしまうというところでございますので、ゲリラ豪雨が降ってきてから表に出るというのは当然危ない部分がございますけれども、もしそういった予報があるならば、御近所の方に声をかけて、自宅の目の前の道路の排水口をぜひ掃除していただくというところも1つ大事な取組だと我々は再認識したところでございます。

 それ以外の部分について、今回の風水害については、区の施設を含めまして、特段何も被害報告は受けてございません。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員長
 区の川の氾濫リスクがあったかどうか、答えられる範囲でお願いします。

○菅沼危機管理課長
 すみません。隅田川、日本橋川、区内を流れる川のリスクについてですが、日曜日の集中豪雨については何ら問題ないというふうに認識してございまして、特段心配はなかったところでございます。

 以上です。

○堀田委員
 詳細にありがとうございます。

 では、区の川の氾濫は心配ないけれども、いわゆる冠水を想定しての注意報発令という理解でよろしいですかね。はい、了解しました。

 先ほど御答弁いただいたように、原因として排水量の上限オーバーということとか、排水口の目詰まり、落葉とか砂など、ごみとかによる目詰まりということが考えられるということでございまして、区内、これは別に晴海地区とかどこと限らず、どの地域でも起こり得ることかなというふうに思いました。私も、自分の住んでいる地域も含めて、今後もそういう危険というか、同じような、また、それ以上の雨量が降ったりする状況が起こり得ると思いますので、しっかりと注意を喚起してまいりたいと思います。

 また、今後も引き続き区民の皆様の安全・安心のために対策をよろしくお願いして、質問を終わります。

○山本委員
 よろしくお願いいたします。

 私からは、大きく3点、中央区内におけるコロナウイルスの感染状況と対策について、2つ目にコロナワクチン接種の進捗状況について、そして3点目に高齢者の接種状況について伺ってまいりたいと思います。

 まず1点目、コロナウイルスの感染状況と対策についてです。

 7月12日、昨日から4度目の緊急事態宣言が発令されました。都内新規陽性者数が増加傾向にあること、また、感染力の強い変異ウイルスが拡大しているため、発令されたものですが、現在の中央区内の感染状況については、どのような状況なのか確認をさせてください。また、中央区におけるPCR検査の実施状況と検査結果に対する分析についてお聞かせください。

○吉川健康推進課長
 中央区内の感染者数の推移とPCR検査の結果についてでございます。

 6月の下旬ぐらいまでは、区民の方に関してはおおむね連日10人程度ということで、健康推進課のマンパワー的には、20人を超えてくると大分苦しくなってくるというのが正直なところで、今まで、第4波までの経験からいっても、そこを超えるとぐっと苦しくなって、職員の残業時間も延びてくるようなところがございまして、そこら辺が一種の分水嶺でございます。そういう意味では、6月中はずっと10人未満、多くても10人程度で推移していたんですけれども、7月に入って徐々に数が増えてきまして、7月5日まではずっと10人未満で推移していたんですが、7月5日以降はずっと10人以上で推移している段階で、今のところ、15人から17人ぐらいということで、20人までにはいっていないんですが、大分苦しい状況にはなりつつあるということでございます。

 基本的に、中央区に限らずですが、人口密集区ほどレスポンスが速い傾向にございます。東京都全体で増えるときには、まず中央区、港区、千代田区ぐらいから増え出して、それが多摩地域に波及してくるということがございますので、当然、東京都全体で増えているときは、その1週、2週ぐらい前から中央区のほうは増加を始めているというところで、そういった意味からすると、中央区は、6月下旬に比べると、数が倍とはいかないまでも、倍近く増えてきているので、増加のペースを見ますと、今後もこの傾向は続きそうだなというところでございます。

 PCR検査についてですけれども、PCR検査に関しましては、70件ぐらいがキャパシティの上限ではございますが、今まで上限まで達したというのが第3波の一番のピークのときです。東京都内の1日の感染者数のピークが2,520人ですけれども、その前後に3日ほど、その上限まで達した日はございましたが、それ以外は上限まで達したことはなくて、おおむね20人台にいくかいかないかぐらいで推移をしているところでございます。

 これに関しては、医療機関からの委託の分と接触者の分の両方が入ってくるわけですけれども、特に接触者のほうに関しては、やはり皆さん、さすがに1年たって、いろいろな行動を慎みましょうということで、大っぴらに飲み会ですとか、会食ですとか、そういうイベント事などをする方が少ないので、大分数は抑えられて済んでいるというところがございます。陽性率としては12%から15%ぐらいの間を推移しておりまして、医師会委託分が大体12%から13%、接触者分が、これはやはり同居家族がおりますので、かなり接触が密な方になるということもございまして、こちらが大体16%から17%という陽性率になっております。

 私からは以上になります。

○山本委員
 それぞれ詳しく御答弁いただき、ありがとうございます。

 全体としては増えつつあるということでした。本日の中央区のPCR検査の陽性率を確認しましたら、7月10日現在で16.9%といった数字も出ておりました。本日開村、7月23日から、あと11日でオリンピックが開催されることとなります。オリンピック目前に緊急事態宣言が発令されたわけですけれども、特別な出来事があるから緊急事態宣言が発令されたとも考えられるんですが、この4度目の緊急事態宣言下における中央区の感染症拡大防止策についてどのようにお考えか、お聞かせください。

 以前の緊急事態宣言下では、公園や路上飲みのパトロールなどを実施していたかと思います。この巡回パトロールなどは今後も続けていくのか。今、緊急事態宣言に非常に慣れてしまって緩みが出ているかと思いますけれども、どのように協力を呼びかけていくのか、お聞かせください。

 あわせて、資料1のコールセンターの状況について伺います。

 コールセンターに関しては、3つのコールセンターを開設しています。これらの相談件数は、これまでのトータルの件数だと思います。現在のそれぞれの最近の傾向、件数であったり、問合せ内容であったり、最近の傾向はどのような状況なのか。また、現在のワクチンのコールセンターの回線数、前回の委員会では30回線に増やしていると言っていましたけれども、さらに増やしたのかどうか、確認をさせてください。

○菅沼危機管理課長
 私のほうから、感染拡大の防止策というところで巡回パトロール等の話が出ましたので、その部分につきまして、まずお答えいたします。

 こちらは、当然、庁内的な連携を含め、特に路上飲みといいましても、私どもが今把握しておりますのは、やはり公園飲みを集中的に注意といいますか、注視すべきだろうというところで、環境土木部のほうで、巡回パトロールをある意味強化する、直近で昨日から入っている緊急事態宣言下において、そういった巡回パトロールを継続してやっていくということが1点ございます。

 また、4月12日にまん延防止等重点措置が組まれてから、月曜、水曜、金曜と週3回、日中に区内広報車を巡回してございます。その部分も、この緊急事態宣言が出てからもきちんと継続していこうといったところで、東京都からの要請も含めまして、現状、継続しているところでございます。

 あともう一つ、新型コロナのコールセンター、危機管理で所管してございますのは総合案内の部分でございます。直近の傾向としまして、やはり声として多くいただいてございますのは、ワクチン接種についてでございます。先ほど答弁があった2回目の接種はどうしたらというお話は、保健所のコールセンターがつながりにくくて、こちらに電話したといった話もございますし、あともう一つあるのは、今回、緊急事態宣言にまた切り替わったところの休業要請の中身をしっかり確認させてほしいといった声もいただいてございます。こちらの部分は、ほかのコールセンターと連携しながら、我々は総合案内のコールセンターを運用しているところでございます。

 私からは以上でございます。

○吉川健康推進課長
 私からは、緊急事態宣言に伴って、今後どういうふうにしていくかという話に付随した医療的な部分の話をさせていただきます。

 今、ワクチン接種が結構進んでいるところではございますが、「ランセット」という医学誌に、ワクチンの効果、今後ワクチンが普及していったときに、どういうシナリオになるのかという論文が載っております。仮に、最も楽観的なシナリオは85%の予防効果がワクチンに認められた場合というふうな前提になっているんですが、この場合でも、社会的な、医薬品以外の対策を行わないと基本再生産数が1.58にとどまるということで、1人から1.58人にうつり続けますよというものが出ております。

 社会的な対策は何かという話ですけれども、実は有効性が一番高いと言われているのがリスクコミュニケーションです。政府から、いかにこの病気はリスクがあって、こういう状況で推移しています、だから、皆さんはこういう対応をしなければ、社会に広まりますよというのが、実は一番有効性が高いと言われています。次に高いと言われているのが、ソーシャルディスタンスを伴う個人防護策です。日本でいうと、いわゆる3密というところで、リスクを避けましょうと。そういう社会的な訴えが実は一番大きいと言われております。3番目に、国の援助ですとか、税制あるいは社会保障など、保健医療システム以外のシステムのリソースで、4番目に、我々保健所がやっている症例の特定とか、接触者の追跡というふうになっております。

 ですので、ワクチン接種が進む環境下においても、そういったリスクコミュニケーションというのは非常に大事であると。特に、今、患者数が増えてきているというところで、7月4日にも報道がございましたが、国民の過半数以上がワクチンを2回接種しているイスラエルでも、ワクチンの有効率が94.3%から64%まで低下しているということがございます。現在、デルタ株がはやってきているというところもございまして、こちらの部分をどういうふうに対応していくのかということも含めまして、区民の方には、今後の対策について、感染症対策については基本の徹底以外はございませんので、マスクの着用ですとか、今まで行ってきた対策の徹底を、またホームページ等で周知をしていければと考えております。

 以上になります。

○春貴管理課長(参事)
 私からは、新型コロナワクチンのコールセンターの状況についてでございます。

 新型コロナワクチンのコールセンターの直近の問合せが多い内容でございますけれども、7月2日から予約を開始したということでございまして、その接種予約に関するお問合せが非常に多いという状況でございます。日ごとの状況、応答率等を見てまいりますと、やはり日によって大きく変化があるというような状況が続いているところでございます。

 コールセンターの体制でございますけれども、当初19名から始まりまして、接種券を送るごとに30名まで増強する。また、その後も、間隔が空いた間、減少させて、現時点では、やはり30名まで増加して対応をさせていただいているところでございます。当面の間、コールセンターの応答率等を見ながら30名体制で実施していく予定でおります。

 以上でございます。

○吉川健康推進課長
 引き続き、コールセンターに関して、保健所のコールセンターの問合せ内容についてお答えさせていただきます。

 コールセンター設置当初は、やはり感染者が少なかったこともございまして、漠然とした不安、感染者が出たらどうしたらいいのかとか、会社として対策は何ができるのかとか、そういった内容が多かったんですけれども、もう1年たちまして、第5波の入り口ということになりまして、現在増えているのは、実際になってしまった本人から、なってしまったらどうすればいいのかとか、あるいは従業員が罹患をしてしまったが、営業についてどうすればいいのかとか、あるいは消毒方法について、どういうふうに消毒したら、その後の顧客等への感染リスクを回避できるのか、あるいは顧客への周知等についてはどうすればいいのか、何か国としての決まりがあるのかとか、そういった個別の内容が増えてきているような状況です。ほかには、体調不良で熱が出て上がってきたんだけれども、医療機関受診をどうすればいいのかですとか、あるいは逆に、医療機関受診をしたんだけれども、普通の風邪でしょうと言われてPCR検査をしてもらえなかったが、PCR検査をできるところはどこかないのかとか、そういった個別具体的な内容が増えているという印象でございます。

 以上になります。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 時間も押してきましたので、次に進めさせていただくんですけれども、コロナの感染症対策は、第4回目の緊急事態宣言下でしっかりやっていただきたいと思います。

 コロナのワクチン接種について、先ほどから、7月2日から40歳から59歳の方の予約が開始されて、非常に混乱、電話が殺到している、予約が殺到しているといった質疑がなされております。今、問題となっている一つとして、コロナワクチンの供給量が少ない、足りないということです。現在、中央区の集団接種は把握できると思うんですけれども、個別接種に関して、医療機関がどのくらいの在庫を管理しているのか、過剰確保していないのかとか、その実態把握をきちんとされているのか、在庫の偏在対策などは講じているのか、この辺について確認をさせてください。

 あわせて、高齢者の接種状況について伺います。

 区は、7月の中旬までに65歳以上の高齢者へのワクチン接種を2回完了する予定としていました。中央区の高齢者は65歳以上が大体2万5,000人、60歳以上だと3万2,000人ほどですけれども、この接種状況、おおむねの接種率でいいんですけれども、分かれば、お聞かせください。

 さらには、6月7日からコロナワクチン支援薬局、区内81の薬局で高齢者の方向けに、高齢者以外の方もそうかもしれませんけれども、支援をしているわけですけれども、予約の代行だったり、予約の確認、相談などを行っていますが、こういった支援の実績、設置効果について、まず確認をさせてください。

○春貴管理課長(参事)
 個別接種の医療機関における在庫についてでございます。

 区では、各医療機関から隔週ごとに必要なバイアル数を出していただいて、それを供給しているところでございます。その中で、なかなか医療機関の御要望どおりに出せないという局面がございまして、医療機関からは予約の枠を確保したい、既に予約を受けている分のワクチン数を確保したいというような御要望をいただいているところでございます。そういう意味で、ワクチンの在庫については、あるものもあるかと思いますが、それは一定程度予約が取れている部分についてワクチンを渡しているという考え方で進めているところでございます。

 それと、もう一つ、新型コロナワクチン接種支援薬局についてでございます。

 支援薬局において、具体的にどのようなことについて支援があったかとか、一つ一つの件数について私どもで把握しているところではございませんが、各薬局からいただいているお話の中では、やはり高齢者の方は接種に際して非常に不安なことが多いというところで、かかりつけの薬局に来ていただいて御相談を受けているというような状況になっているところだと思います。そういう意味で、区民の方に安心してワクチン接種を受けていいただくというところで、一定の効果があったというふうに考えているところでございます。

 私からは以上です。

○田中福祉保健部長
 高齢者の接種状況でございます。

 6月30日現在でございますが、1回目の接種が終わっている方で78.54%、それから2回目の接種が終わっている方で56.66%でございます。1回目のほうは、現状におきまして80%近くまでいっているのかなというふうに思ってございます。2回目につきましても、もう既に十何日過ぎている部分がございますので、大分進んでいるというふうに認識してございまして、この3週間の中で今後打たなければならない、おおむね2,000人ぐらいが、まだ接種されていないというふうに我々は認識をしているところでございます。

 以上でございます。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 今回このような質問をした理由ですけれども、ワクチン接種を希望する高齢者で、接種ができずに取り残されている方がいらっしゃるんです。私のところにも様々な相談が寄せられるんですけれども、高齢者枠、優先枠が5月、6月にありましたけれども、そのときに、持病の治療であったりとか、手術を受けていたなどで、医師の判断によりワクチン接種を見送った方たちが一定程度いらっしゃる。いざ今回予約を取ろうとしたら、全く取れない状況になっているといった現実がございます。

 今後も、予約受付開始日が公表されていて、7月18日、7月30日、8月8日と予約開始日が決まっているんですけれども、現在でも40歳から59歳の方々が殺到している。さらに、7月30日からは16歳から39歳までの方、それに加えて12歳から15歳までの方の予約が開始されます。そうすると、こういった取り残された高齢者の方々は、より一層予約を取ることが困難になります。優先期間がもう既に高齢者枠は終了してしまっているわけですけれども、取り残された高齢者に対する何らかの救済措置を講じられないのか、御検討願いたいのですが、いかがでしょうか。

○田中福祉保健部長
 現実問題として、ワクチン接種は任意でございますので、当初設定された期間中は御希望されずに、今、委員のほうからお話のあった医療的な要素があったという部分もあろうかと思いますけれども、様々な要因の中で、そういった意味では、そのときは控えていた方々がいらっしゃるということにつきましては、当然、我々としても認識している部分ではあるんですが、現状におきまして、また一方では若い方々の感染率が高まっていまして、それが御家族の中で広めるといったような状況にございます。そうしたことも考えますと、やはり一定期間高齢者の枠を設けたということもございますので、申し訳ございませんが、何かそういった方々向けの特別な枠を設けるというのは、現状としてはできないかなというふうに思っているところでございます。

○山本委員
 御答弁ありがとうございます。

 なかなかすぐには思いつく話ではないかと思うんですけれども、やはり高齢者というのは重症化リスクが非常に高いということ、また、本来は優先されるべき年齢層であるということで、何らか対応を考えていただきたいと思います。今は集団接種を予約するにしても電話かインターネット、個別接種は各病院に電話しなければいけない。今、予約するのに10件も20件も電話しているような状況です。さらに、薬局で相談して代行予約をお願いするにしても、これもやはり同じように電話するか、インターネットを扱うかということになっていますので、基本はインターネットなんですよね。コールセンターに電話しても、ベースはインターネットと言われますので、どうにかこういった本当に重症化リスクの高い高齢者、接種を希望する高齢者を取り残さないよう検討していただきたいと思います。

 以上で終わります。

○渡部(恵)委員長
 質疑半ばではございますが、これから10分休憩しまして、再開を午後3時10分にさせていただきます。

 暫時休憩してください。

(午後2時59分 休憩)


(午後3時10分 再開)

○渡部(恵)委員長
 休憩前に引き続き質疑を始めます。

○小栗委員
 それでは、質問させていただきます。

 東京都で4回目の緊急事態宣言の発令ということになりました。また、感染が再拡大している中で、本当に国のコロナ対策の失敗が招いた事態だというふうに私は考えています。特に、今、この質疑の中でもありましたけれども、政府がワクチンを安定的に供給できないという事態になっているために大変な混乱が起きているということは、重大な事態だというふうに思います。いろいろ質疑がありましたが、まず、ワクチン接種について何点か伺いたいと思います。

 NHKのニュースでは、高齢者で1回目の接種を終えたのが75.75%、2回目の接種を終えたのが45.66%で、医療従事者や64歳以下の人も含めた接種状況としては、今月の8日時点で1回目の接種を受けた人が28.4%、2回目の接種を終えた人は16.8%という数字が出ていました。先ほどの御答弁ですと、65歳以上の方の接種がこの数字よりも高く出ていて、1回目が78%、2回目が56%ということで順調にできているなということが見て取れますが、全体の数字としては、7月12日時点のホームページで出ている数字を見ますと、対象者として14万5,060人という数字が出ていたので、接種券を送付した数ということなんですが、それで割ったパーセンテージですけれども、1回目の接種を終えた方が3万5,368人で24.4%、2回目の接種を終えた方が2万1,345人で14.7%ということでした。全国的なパーセンテージよりも全体としては少ない数字になっていますけれども、中央区の場合、高齢者の人口比などから考えると、こういう数字になるのかなというふうにも考えますが、全体的な接種状況、全国的に比べてどういうふうに区としては判断しているのか、まず、お示しをいただきたいと思います。

○田中福祉保健部長
 ホームページのほうで、今、委員のほうからお示しがありましたように、接種券を送付した人を分母として、打っている人を分子とした割合を出させていただいているところでございます。たしか前回の委員会でもちょっとお話をさせていただいたと思いますが、我々といたしますと、接種率自体に関しては、接種率の意味があるところとすれば、例えば高齢者の方が、今回の場合、80%近くが打っているという、打てた実績という見方というよりは、多分80%の高齢者の方がワクチンを打とうと考えたこと自体のほうが、ある意味、中央区の特性かなというふうに思ってございます。通常は平均で大体7割を超えればいいほうだと言われていた部分でございますので、それが80%ということは、中央区の区民の方々は、よりワクチンに対する関心があって非常に多くの方に打っていただいたということでございますので、非常にいいことだと思ってございます。

 そういった意味で、申しましたように、時点時点での接種率に左右されることなく、より多くの方々に打っていただく、要は、人口に対して何%の人に打っていただいたか、これが最終的には集団免疫にもつながっていくというふうに考えてございますので、接種率については、そういった考え方で見ているところでございます。

○小栗委員
 パーセントがどのくらいかという、数字だけでどうなのかということを私も言うつもりはなく、全体の状況がどういうふうになっているのかということを考える上で数字を比べているわけです。

 区としては大変な御努力もされながら、今日の委員会でも質疑がありましたけれども、いろいろな工夫もしながら進めてきたということで、今のところ順調に進んできた中で、今、一番問題になっているのがワクチンの不足ということだというふうに考えます。せっかく医療機関の協力も得て、1日2,000回接種できるという体制もつくったのに、肝腎のワクチンが不足してきている。予約が取れないというような悲鳴も上がっているということで、先ほど来ずっと御答弁もありますけれども、全国的に、いろいろなニュースを見ると、予約を一旦受けたけれども、それを取消しする。そのために連絡を入れている、電話をしているというような事態もあるようですけれども、その辺は中央区ではどういう状況になっているのかという点を確認させていただきたいというのが1点目です。

 国は、VRSの記録を見て、在庫があるというようなことを盛んに言っているわけですけれども、これ自体はシステムに入力するためのタイムラグもあるし、まだ接種していないワクチンがあったとしても、実際にはもう予約済みの、すぐ打つ予定のワクチンということなので、自治体は在庫があるのに打ってないみたいな、そういう言い方を大臣などがしているのは大変不本意だと私は思っているんです。この辺のワクチンの供給計画、これから2週間ごとに1万箱でしたっけ、配分すると言っていますけれども、この辺のこれからの供給に対しての不安はないのか。全国知事会からも政府に提言を出していますけれども、この点でどういうふうに考えているのか伺いたいというふうに思います。

○春貴管理課長(参事)
 まず、他自治体で起きているような予約の取消しについてでございます。

 区では、いわゆる個別接種医療機関、また集団接種の計画を立てる際に、やはりワクチン供給量を見ながら、その計画を立てていただくように個別医療機関にもお願いしているところでございますし、また、集団接種の予約数についても定めているところでございます。他自治体で起きているような、予約をしたけれども、取り消す事態だけは招いてはいけないという考えで、事前に、例えば先日の第10クールの配分量が決まりましたら、医療機関に対して各医療機関ごとの配分量を提示しまして、その中で予約を取っていただく取組をさせていただいていることで、途切れることなく進めることができるという考えでございます。

 また、VRS等を見ながら国が進めていることについてでございますけれども、やはり区では個別接種医療機関に対しては、接種したら直ちに、なるべくVRSで接種記録を入力していただくということをお願いしているところでございます。ただ、医療機関においては、ワクチン接種で非常に多忙になっているところがございます。そういう意味で、まとめて週に1度なりで記録を入力するようなところもあるようでございます。引き続き、医療機関に対してはお願いをしていきたいというふうに考えてございます。

 あと、今後のワクチンについてでございます。

 区では、先ほども答弁させていただきましたように、1日2,000回、週で1万2,000回の接種体制をしいているところでございます。なるべく早期に打ちたいという区民の御要望をかなえるためにも、国に対し、ワクチンの供給を安定的に行うように事あるごとに要望していきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 国が本当に安定的にワクチンを供給するようにということで、これからも強く要望しながら、ワクチン接種がスムーズに進むようにしていっていただきたいということを改めて要望しておきたいと思います。

 それと、区としても予約方法をいろいろ工夫して、自治体によっては、全部電話しないと予約できるかどうか分からないということではなくて、システム上で、ここはまだ予約できますよというようなことを明示しているところもあるようですけれども、そういう工夫もしながら、スムーズな接種ができるよう、ぜひ進めていっていただきたいというふうに思います。

 次に、ワクチンの接種は大変重要なことですけれども、前回の委員会でもお話しいたしましたけれども、大規模なPCR検査などと一体で行ってこそ効果を発揮するというふうに思います。全国的に、PCR検査の1日当たりの検査数がピーク時からほぼ半減しているという状況もあります。先ほど来、中央区内の感染状況のお話もありました。それと、7月12日の区職員等の感染者の報告というものも、先ほどもお話がありましたけれども、今、小・中学校でも感染者が増えていると。この表を見ると、濃厚接触者はなしということになっているんですけれども、今回の状況を見ると、家庭内での感染で子供たちが感染したということなのか、感染力が強い変異株に置き換わってきている影響なのか、家庭内に持ち込まれた感染ルートはどのように把握されているのか。これまでの1年以上にわたる状況が積み重なってきていると思うんですけれども、この辺の感染の状況、感染ルートの追及はどのように分析されているのか、改めてお伺いしたいと思います。

○吉川健康推進課長
 感染ルートということで、特に未成年の方についてということだと思うんですけれども、従来株、武漢から出た株自体は昨年の2月、3月には終わりまして、この1年半、特に3月以降はずっと、いわゆるヨーロッパから来た欧州株が第2世代としてはやっている状況でございます。この間は、全般的に小児への感受性はそんなに高くないということがございまして、家庭内でお父さんが感染しても、お子様は全然かからなかったりとか、あるいは保育園の保育士さんとかが発症したりしても、子供たちは全然かからない。実際、保育士さんですので、当然、抱き上げたりとか、おむつ交換したりということがあったので、担当しているクラスには皆さん、PCR検査を実施していたんですが、全然かかっていない状況で、2020年に関しては、かかっている小児のほとんどは家庭内の感染ということは間違いない。特に、親からの感染ということは間違いない状況でございました。

 今年の4月に保育園のクラスターの事例が区内でございましたけれども、逆に言うと、そこに至るまでは、学校や保育園、幼稚園等で5名以上の園児・生徒が罹患するということは全くございませんでした。やはり第3世代の株である、今、いわゆるアルファ株と言われている、以前はイギリス株と言われていたものですけれども、その頃から未成年の感受性自体は上がってきている状況です。直近では、デルタ株と言われるものが出てきまして、やはり感染力自体が上がってきて、未成年も増えてきてはいるんですけれども、もともとの従来株から、そこまで破壊的に逸脱しているというわけではなくて、従来株と比較しても、確かに若干小児にはかかりやすいんですけれども、では成人と同じぐらいかかりやすくなったのかと言われると、そういったことはございませんで、やはり未成年の方の発症率はそんなに高くないというのが現状でございます。

 やはり小児、保育園児ですとか、小学生の陽性者、最近何例か見るんですけれども、ほとんどは父親が家庭内に持ち込んできて、それを妻あるいは子供たちにうつすというパターンがほとんどで、小学校でコントロール不能になって増えたですとか、あるいは保育園で非常に増えたという事例はそんなに多くはない。ないとは言わないですけれども、それほど多くない。実際に、子供がかかった事例の件数に占める割合の中で見ると、かなり少数のほうに入ると思います。保育園は数十人いるので、その中の例えば10人とかという規模で子供たちがかかったりすると、確かに目立つんですけれども、全体の感染事例の件数でいう割合でいうと、そんなに多くないというのが現実のところになります。ですので、家庭内感染が多いということは言えると思います。

 もう一点としましては、やはりアルファ株、デルタ株で感染力が増強している関係で、2020年の頃は飲み会に行ったりとか、接待を伴う飲食店に行ったりとか、そういうリスクのある行動を取った方が家庭に持ち込んでいた印象ですけれども、今、家庭に持ち込んでいる方たちというのは、家と職場の往復だったりとか、特にリスクになるような行動を行っていない方が結構罹患して、家庭内に持ち込んで、結果として、子供たちがかかっているという印象でございます。

 以上になります。

○小栗委員
 変異株の影響で未成年者も増えてきているというようなこととか、大体家庭内の感染が多いが、父親からの感染の例を見ても、以前のようなリスクのある行動ではないというようなことで、本当にどこが感染ルートなのかというのが追えない状況も広がっているというふうに、今の御答弁を聞いて思うんです。

 そういう中で、結局、感染を止めるには人の流れを止めるんだということや、飲食の場面が危険だというようなことで飲食店の酒類の提供を停止したりとか、そういう対策がこれまでも取られてきたんです。そういうものが全然有効ではなかったということにはならないと思うんですけれども、今の感染の広がりを見ると、どこで感染したのか特定できない中で、ワクチンの接種と併せて、やはり無症状の感染者を見つけ出すということをセットでやらないと、なかなか感染を収束させていくというのは難しいのではないかというふうに考えます。

 前回の委員会でも、戦略的な検査強化事業なども活用して、クラスターが発生しやすいようなところに定期的な検査をするべきではないかということも提案させてもらいましたけれども、今のところ、そういう制度の活用は必要ないというような御答弁だったんですが、現在の状況として、PCR検査をもっと大規模に工夫してやっていくということについてどのように検討され、考えているのか、お示しいただきたいというふうに思います。

○田中福祉保健部長
 PCR検査につきましては、国や東京都が積極的ですとか、集中的というような部分でやる。これは、感染症対策として、広域エリアで行う話としては有効なのかなと思ってございますが、区として、そこの部分を中央区のエリアの中で行うことへの意味というのは、そんなにないのかなと。もともとPCR検査自体は、我々がやっているのは、あくまでも感染した方を見つけて、その方を治療につなげて、さらには拡大防止につなげるといったことから考えると、中央区として行うべきものではないかなというふうに考えているところでございます。

 ただし、実は、東京都とのお話合いもございまして、今、区内で1か所、12日から18日まででございますが、日本橋エリアで東京都がモニタリング検査を行っております。今後も、東京都とお話をしながら、もし中央区の中でそういったモニタリング検査を東京都が行いたいということであれば、我々としても協力をしていきたいというふうに考えているところでございます。

○小栗委員
 今、実際にやっているというお話もありましたけれども、その結果も含めて、ぜひそういう検査を生かしながら収束を図っていくという点について、区としても努力していただきたいというふうに思います。

 最後に、事業者の支援についてです。

 今回の緊急事態宣言の発令に関連して、西村経済再生担当大臣が、酒類を提供する飲食店が休業要請に応じない場合は金融機関を通じて応じるように働きかけるというような発言をして、批判が集中して一晩で撤回しましたけれども、酒類の販売業者を敵視するような形で行う対策というのは本当に問題があるというふうに私は思います。6月15日に区長と議長連名で、飲食店に対する営業時間の短縮等に係る要請の緩和に関する要望についてという要望書も提出していますけれども、まん延防止等重点措置から、また緊急事態宣言ということになって、酒類の提供の停止、そして休業要請が出される事態となっています。そこで、こういう状況の中で、事業者の支援をどういうふうにしていくのかというのが大切な点だと思います。休業要請に従わない飲食店などに罰則を強化するとか、そういうやり方ではなくて、きちんとした補償をセットでやっていくということが本当に大切になってきているというふうに思うんですけれども、その点についてのお考えを伺いたいというふうに思います。

 国の持続化給付金とか、国や都の給付金などがいろいろありましたけれども、そういうものについて、区内事業者からの申請や支給状況を区として把握しているのかどうか。これまでの給付金の関係ですけれども、区として把握しているのかどうかについても併せて伺いたいと思います。

○田部井商工観光課長
 昨日から4度目の緊急事態宣言ということで、今、委員のほうからも御紹介がありました、国のほうの見解といいましょうか、そこのところでいろいろな批判等もあったということは承知をしてございます。

 これまでの支援も含めまして、基本、国、それから広域的には東京都のほうが様々な支援策というものを打ち出し、酒類の提供事業者にかかわらず、広く支援をしてきたところでございます。また、そうした中で、区といたしましても、緊急経済対策ということで、融資をはじめ、各種の施策を実行してきたところでございます。そして、4度目の緊急事態宣言になりますけれども、今後の区の支援といたしましても、そうした状況をしっかりと見ながら、今後の追加といいましょうか、新たな支援はしっかりと考えていかなければいけないということで、現在、内部で検討しているところでございます。

 また、そうした中で、2点目の給付金の状況でございますけれども、こちらについては、申し訳ございません。区のほうで具体な数字というものは把握をしてございませんけれども、いずれにしても、これだけ厳しい状況が続いてございますので、飲食店に限らず、幅広い事業者、区内事業者の方々への有効な支援、また即効性のある支援というようなことをしっかりと考えてまいります。

 以上でございます。

○小栗委員
 国の持続化給付金なども、4回目の緊急事態宣言なのに、今まで1回しか出されてない。あと、家賃支援給付金なども同様ですけれども、これまで中央区では、中央区自体が家賃とかが高いので、区の独自の支援は無理だというお話もありましたが、逆に、家賃とかが高い区だからこそ、今、本当に区内の事業者は大変な状況の中に置かれています。せめて国の制度に上乗せするような支援がやはり必要ではないかというふうに考えますけれども、その点についてはいかがでしょうか。

○田部井商工観光課長
 この件につきましては、これまでの間もいろいろと御提案といいましょうか、御質問をいただいているところでございます。まさに、今、委員も言われたとおり、これまで答弁をしてきましたし、現状において、その考えは変わるところではございません。これだけ地価も高く、家賃も高い。そして、何よりもかなりの数の事業者が集積している本区において、そうした施策を実施するという考えは、現在、持ち合わせていないところでございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 本当にそれぞれの区の特色もあるので、今までどおり考えていませんということではなく、ぜひ考えていただきたいということを改めて要望しておきます。

 今、緊急事態宣言が発令されている中で、国民には外出の自粛とか、酒類の提供禁止とか、イベントの中止などを求める一方で、本当に感染のリスクが高まる東京五輪だけはそのまま実施するというのは、コロナ対策にとっても、本当に逆行する事態ではないかというふうに私は考えます。五輪は中止すべきだということを主張しまして、質問を終わります。ありがとうございました。

○渡部(恵)委員長
 議題、防災、防犯、交通問題等児童生徒及び区民生活の安全に関すること並びにコロナウイルス感染症等の対策に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○渡部(恵)委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 それでは、委員会を終了いたします。

 どうもありがとうございました。

(午後3時38分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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