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令和3年 福祉保健委員会(4月19日)

1.開会日時

令和3年4月19日(月)

午後1時30分 開会

午後2時43分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 原田 賢一

副委員長 佐藤 あつこ

委員 中嶋 ひろあき

委員 かみや 俊宏

委員 高橋 まきこ

委員 田中 広一

代理 渡部 恵子

委員 二瓶 文徳

副議長 (田中 広一)

4.欠席者

(2人)

委員 梶谷 優香

議長 押田 まり子

5.出席説明員

(13人)

山本区長

齊藤副区長

田中福祉保健部長

春貴管理課長(参事)

石戸子育て支援課長

古賀保育課長            

吉田高齢者施策推進室長       

早川高齢者福祉課長

平川介護保険課長

渡瀬保健所長

小林生活衛生課長

吉川健康推進課長

森田ワクチン接種等担当課長

6.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

鳴子書記

坂和書記

7.議題

  • (1)福祉及び保健の調査について
  • (2)旅館業法に関連する条例等についての請願

(午後1時30分 開会)

○原田委員長
 皆さん、御苦労さまでございます。これより福祉保健委員会を開会させていただきます。よろしくお願いいたします。

 本日、議長並びに梶谷委員は欠席いたします。

 なお、渡部議員から梶谷委員の代理出席の申出がありましたが、よろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○原田委員長
 ありがとうございます。

 では、渡部議員は委員席へお願いします。

 なお、理事者報告の関係で健康推進課長及びワクチン接種等担当課長が出席しますので、併せて御了承願います。

 また、追加資料の提出がありましたので、席上に配付させていただきました。

 早速ですが、理事者報告を願います。

○田中福祉保健部長

 1 児童育成手当等の認定に係る所得算定方法の見直しについて(資料1)

○渡瀬保健所長

 2 地域における動物の相談支援体制の整備について(資料2)

 3 高齢者肺炎球菌定期予防接種の自己負担額の軽減について(資料3)

 4 新型コロナウイルスワクチン接種の開始について(追加資料1)

以上4件報告

○原田委員長
 御苦労さまです。

 発言の持ち時間制については既に御承知のとおりですので、よろしくお願いしたいと思います。ただいまの時刻は午後1時40分です。自由民主党さん53分、あたらしい中央さん31分、公明党さん31分、区民の風さん31分、新風会さん31分、未来会議さん10分となります。なお、持ち時間には、この後の議題であります請願審査の時間も含まれます。

 それでは、理事者報告に対します質疑に入りたいと思います。

 発言を願います。

○中嶋委員
 それでは、私のほうからワクチン接種について質問させていただきます。

 今、接種というのは高齢者がするものだと私は認識をしているわけですが、コロナウイルスというのは、今、盛んに報道されていて大変な事態になっているわけですよね。そこで、接種というのは、いつやるのか。新型コロナウイルスがはやっておりますので、ぜひ中央区としては、区民の生活を守る、安全を守るという意味からも、ワクチン接種を続けてもらう以外にないと思うんですが、その辺をまずお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いします。

○田中福祉保健部長
 まず、今、委員のほうからお話のありましたように、コロナウイルスのワクチン接種についてでございます。

 国のほうからは、当初、3月下旬から高齢者に接種を始めるといったような報道もありましたが、ワクチンの到着が遅れたということもありまして、区民の皆様にも御心配をおかけしたところでございますけれども、何とか4月26日の週以降、中央区にもワクチンが届くというお知らせをいただいたところでございます。区のほうといたしますと、その前段から、中央区医師会、日本橋医師会の両医師会や聖路加国際病院に協力をいただきながら、ワクチンの接種体制を整えたこともありまして、今日お話ししましたように、何とか5月1日には高齢者施設入所者、また5月2日からは85歳以上の方という形で限定はさせていただいておりますが、高齢者の方への接種を始めたいというふうに考えてございます。

 この後、国のほうからは、今日の朝の報道でも、9月末には16歳以上の国民の方々が打てる量を供給したいというような報道もされておりますが、我々といたしますと、こうしたことに伴いまして、ワクチンが供給され次第、この先も両医師会と調整をしながら、可能な限り区民の方が早く2回接種が終わるよう努めてまいりたいというふうに思っているところでございます。

 以上でございます。

○中嶋委員
 どうも、いろいろありがとうございました。

 私は、毎朝、散歩に行っているんです。そこで区民の方に、ワクチンはいつ打てるのかと聞かれるんですが、はっきりと答えられないわけです。今、福祉保健部長がおっしゃったとおり、やはり一日も早く打ってもらいたいなと。中央区は遅いと言われるんです。確かに、ほかの国では、もう2回接種を終わっているところもあるわけです。何としてでも早く打ってもらいたいと思うんですが、では次に、どこで打つんだということになるわけです。そこで、私は、聖路加病院を中心に打ちますということをお伝えしているんですが、それもなかなか理解できない、なぜ聖路加なんだという御意見もあるわけです。

 私は、一日も早く接種をしてもらう、一日も早く2回目の接種も終えたいということを言っているわけです。近所の運動公園に散歩へ行って、毎回そこで話を聞くと、物すごく皆さん心配していることは事実です。中央区は遅いということを言われるわけです。なぜもっと早く打てないんだと。そんなことを言ったってしようがないじゃないですかと言うしかないわけです。

 お伺いしたいことはいっぱいあるんですが、実は、中央区の場合、ワクチンの配分が4箱だと言われているわけです。では、1箱はどのぐらいあるのかということが、みんな分からないわけです。1箱というのは、どのぐらいあるんですか。また、他区には十何箱の配分があると。何で中央区は4箱なんだと言われるんです。区長もおいでになりますけれども、これは区長の責任でも何でもないわけです。でも、やはり区長が一番先頭を切ってやっていることは事実です。皆さんが言うことは一緒です。なぜ区長にそういうことを発言しないんだと言われても、これは発言のしようがない。4箱というのは本当なんですか。その辺だけ、お伺いしたいと思います。

○田中福祉保健部長
 まず、今、お話のありました接種場所でございますが、聖路加国際病院のほうに御協力いただいてございます。これは、平日、場所を確保するということでお願いをしたところでございます。と申しますのは、区の施設を使うとなると、必ず区民サービスをどこか停止してやらなければならないといったこともございますので、比較的スペースのある聖路加国際病院に御協力いただきながら、平日の接種場所の確保をしたというのが現実でございます。

 それから、1箱は、今、975人分を考えているところでございます。

 4箱、配分数のことでございますけれども、東京都のほうから、ゴールデンウィーク中の4月29日から5月9日までの期間で打てる箱数は幾つかという形で希望調査がございましたので、その箱数をお示ししたところでございますが、今回、調査に当たりまして、23区の中で、期間設定の認識の違いから多数の箱を要求した区が幾つかあったというところでございます。これは13日に都から示されたわけですけれども、区長からも非常に厳しいお言葉といいますか、一体どういうことだということで、早急に東京都のほうに苦情といいますか、こちらとしての姿勢を申し述べさせていただいたところでございます。今、都のほうとしても見直しをするかどうかも含めまして、再度検討したいというお言葉をいただいているところでございますので、その辺に関しまして、今後も、少しでも早くワクチンが届くように東京都や国に働きかけてまいりたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○山本区長
 今、中嶋委員からの御指摘で、東京都のアンバランスの問題の御指摘がありましたので、答弁します。先週の金曜日に特別区長会があり、私は出席できなかったんですが、秘書室長に代わって出席をしてもらいました。そのときに、随分多くの区からそういう意見、これは何を基準にこういうことを決めたんだということで、相当意見のやり取りがあったということです。東京都のほうでこれを持ち帰りまして、今回の配分についての見直しができるかどうかも含めて検討するけれども、それはもう一旦決まってしまっているから、もしそこが無理であっても、2回目の配分からはもう一回ちゃんと均等が図れるような形で配分をしていきたいということで、非常に多くの人からその不満についての意見が出たようでしたので、最終的に都がそれについて検討し直して、これからはそういうことが起きないようにいたしますという議論があったようです。一応お伝えだけしておりますので、そういうふうにまちの方にはお答えくださって結構です。

 次からはちゃんと説明責任が果たせるような形で配分の仕方をやっていきましょうというやり取りがあったということですから、よろしくお願いします。

○中嶋委員
 どうもありがとうございました。いろいろ本当にすみません。区長にまでそういうような御迷惑をかけて申し訳ないと思うんですが、本当に皆さん、心配しているわけです。再三しつこく言いますが、それを踏まえて私も発言をしておりますので、その辺は御理解いただきたいと思います。

 まだまだ質問したいことはいっぱいあります。でも、次はうちのかみや委員が質問すると思いますので、よろしくお願いいたします。

○かみや委員
 それでは、私から報告事項の2番について質問させていただきます。

 地域における動物の相談支援体制の整備についてということで御報告をいただきました。今回、身近な地域で相談や支援が受けられる体制の整備に向けた検討を行うということで、すばらしい取組であるというふうに感じております。

 そこで、まず改めて今回の取組に至った経緯をお聞かせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

○小林生活衛生課長
 今回のこうした取組を行うに至った経緯でございますけれども、区では、これまで、地域のボランティアの皆様と動物との共生推進員を中心に、様々な動物愛護施策を推進してまいりました。具体的には、飼い主のいない猫の対策ですとか、それから動物愛護、適正飼養の普及啓発事業を着実に推進してきたところでございます。こういった取組が非常に実を結んでいるといったところは、保健所、区のほうとしても感じているところでございます。

 例えば、飼い主のいない猫の取組に関しましては、繁殖を抑えるということが非常に大きなポイントになるんですけれども、平成20年の頃には1年に200匹以上の不妊去勢手術を行うということでボランティアの皆様が活動されて、それが平成20年代の中頃には100匹を割って、直近3年は、20匹、17匹、昨年は12匹にまで減ったといったようなところでございます。また、そうした苦情に関しましても、平成20年頃には犬猫合わせて150件ぐらいの苦情もございました。猫が100件で、犬のほうが50件程度と。平成20年中頃にはそれが50件、犬猫半々ぐらいまで減って、直近3年間は20件程度で推移しているといったような状況でございます。

 しかしながら、区内には依然として、ひとり暮らしの高齢者のペット問題でありますとか、様々な動物に関する問題が生じている、存在しているといったようなところがございます。それらの解決を図るため、こうした検討会を設置いたしまして、地域の問題を地域で受け止めて課題解決を図るといったような仕組みの構築や体制の充実を図りたいといったところでございます。

 また、東京都の包括補助事業が昨年度から整備されまして、全額都の負担となる補助金の制度もできたところでございます。そうしたところがこうした地域のボランティアとの連携の取組に至った経緯でございます。

 以上でございます。

○かみや委員
 御答弁ありがとうございます。

 これまでの過去の様々な取組が実を結んできたということ、そして、一方で、これから解決すべき課題を御認識いただいて、都の新たな包括補助制度、一般財源の負担もなくできるということも踏まえて、新たな体制の整備・充実をしていただくということで今回始めていただいたと認識をいたしました。

 今、御答弁を伺っていて、個人的な感想ではあるんですけれども、私は子供の頃、日本橋の東部地域に住んでいたんですけれども、夜、かなり多くの猫が鳴いていたなという印象がありました。それが、確かに、今、御答弁を伺っていて、最近あまり聞かないなというふうに思いましたので、もしかすると、あくまで定性的ですけれども、そういう取組の成果の一つなのかなと感じたところであります。

 そこで、今、今後の体制の充実ということで御答弁いただきましたが、今回の資料の中で、今後のスケジュールもお示しいただいております。来年度以降ということも見据えてになるのかなと思いますが、かなり積極的な取組、スケジュールになっているのかなと感じておりますけれども、本区として、この取組を通じて目指していく方向性あるいは目標、どういうところを目指してやっていくのか、見解があればお示しいただければと思います。よろしくお願いいたします。

○小林生活衛生課長
 目指す方向性、姿といったこところでございます。

 こちらは、地域のボランティアの皆様方とよく検討しながら議論を進めていきたいというふうに思っているところでございますけれども、ひとり暮らしの高齢者のペット問題等の課題解決を進めていく上でポイントになるのが、やはり中心となって活動しているボランティアの方々が、固定化や高齢化しているといったところが1つございます。

 皆様一人一人は非常に精力的に御活動している方々ですけれども、そうした方々と日頃からいろいろお話をさせていただいている中でも、常々お悩みになっているのが、我がまち中央区のためにこれまで動物の活動を続けてきた、動物と安心して暮らせるようなまちづくりに尽力してここまでやってきたんだけれども、今後、自分たちがいつまで現役で活動していけるのかといったようなところは、非常に聞いております。現状では、問題が生じたときに、地域のつながりの中で、いわゆる個人的にというか、頼む方もそういう方にと、つてみたいなところで個人的にお願いをして、受けるボランティアの方々も個人的に対応していると。当然、保健所に話が来れば間に入るんですけれども、そういった現状がございます。

 そういったところを、ある程度組織的に対応できないかというのが課題でございます。例えば、団体の窓口の方々から、問題の内容や相談の中身に応じて、またエリアによって相談支援活動につなげていけるような仕組みみたいなものをつくり、地域の皆様方とお話合いをしながら検討をしていければと考えてございます。また、将来にわたって、中心となっているボランティアの方々が持っている知識ですとか、技術ですとか、経験を若い世代にどう伝えていくかを、こういった検討会の議論ですとか、取組の中で検討を進めていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○かみや委員
 御答弁ありがとうございます。

 今、御答弁を伺っておりますと、キーワードの一つが地域との取組あるいは今既にやられているボランティアの皆さんが持っている経験ですとか、ノウハウをどのように継承していくか、こういった視点も大変大切なのかなというふうに感じました。これから体制の整備をどういうふうにしていくのか、まさにこの会で準備を進めていただくのかと思いますので、ぜひ、今お示しいただいた視点を踏まえて、地域の皆様、既に取り組んでいただいている皆様と連携をさらに深めていただいて、引き続きの施策の推進、支援体制の整備を要望いたしまして、質問を終わります。ありがとうございます。

○高橋(ま)委員
 お願いいたします。

 私も、資料2からお伺いをさせていただきます。

 こうした相談支援体制の整備は、まさに地域に求められている重要な体制であり、地域に寄り添った整備に向けて、私どもも非常に期待を寄せているところでございます。先ほど御説明いただきました飼い主のいない猫対策などに取り組んできたというところで、これまでに5,600万円の費用を投じ、晴海に猫シェルターを設置いただいたという経緯がございます。この相談体制整備と、こうしたボランティアの皆様との連携を深めていくという中におきまして、こちらの施設はどのような位置づけで、今後、どのように活用していく計画であるか、改めてお聞かせください。お願いします。

○小林生活衛生課長
 晴海臨海公園内に設置した猫の保護施設でございますけれども、この施設につきましては、築地市場の移転に当たりまして、区内の動物愛護団体が築地市場内の飼い主のいない猫を、都の委託を受けて捕獲し、その活動を支援するために、地元区である本区があの施設を整備しているといった経緯でございます。築地の猫の問題は、この施設の活用により無事解決に至ったところでございます。

 しかしながら、先ほど申し上げたように、区内には依然として動物に関わるいろいろな問題があるといった中で、今回、こうした検討会を立ち上げまして、地域における動物の相談支援体制を検討してまいります。あくまでも動物愛護行政は地域のボランティアの皆様の活動が中心で、区としてどういった支援ができるのかといったところが基本にございますので、こうした検討の中で、この施設についても併せて検討していくことになろうかと思っております。

 今回の検討会は、そういった全体の方向性を議論していくといったようなところでございますので、ある程度そこの議論の方向性が見えてこないと、この施設をどうするのか、なかなか決められない部分があります。もともと団体の活動の支援のため、団体の要望を受けて、あの施設を整備した経緯がございます。今回もこうした検討会の中で、ボランティアの皆様方、団体の皆様方中心で、そこに対する支援ということでございますので、区の考えで施設のことを決められない部分があるといったようなところは御理解いただければと存じます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 先ほどの御答弁の中で、相談支援体制の整備についてもボランティアとの連携というところで、また、ボランティアの皆様における課題として、固定化や高齢化があるという御説明もいただいたところです。より積極的に既存施設をどう活用していくかというところ、なかなかこの検討会でも難しいかなというふうに思うところもございますので、何かちょうどいい機会もしくはこの検討会での議論の中で、必要だというところを捉えながら、区のほうからも、こうした検討会に積極的に施設を活用するということを提案していっていただければと要望させていただきまして、こちらの質問は以上でございます。

 続きまして、追加資料でいただきました新型コロナウイルスワクチンの接種の開始について、私からも質問させていただきます。

 当初、今年の1月の段階で中央区が示されました基本的考え方におきましては、個別接種を基本とし、補完する集団接種について準備していくという方向性が示されました。しかしながら、今回御説明いただきましたように、供給されるワクチンに限りがあること、また、今回のこのワクチンの特性も捉えながら、集団接種で接種を進めていくというところ、また、今後の接種体制の整備において、個別接種についても調整し準備していくというところで、この基本的な考え方が変わってきたというふうに捉えておりますが、そちらの変わった点もしくは転じた点について、具体的にお聞かせいただけますでしょうか。お願いします。

○森田ワクチン接種等担当課長
 ワクチンの接種方法についてでございますけれども、基本的に個別接種を中心に進めていきまして、補完する形として集団接種の方法を取るという考え方は、当初から変わっておりません。

 ただ、今回、個別接種は始まらず、集団接種から開始ということになりましたのは、御説明しましたとおり、配分されるワクチンに限りがありますので、それぞれを各医療機関に分けたりすると非常に小さい単位になってしまいます。そういったことと、まだ貴重なワクチンですので、余りがないようにきちんと打ち切れるということも考えまして、今回、集団接種から開始するということにさせていただいたところでございます。今後、潤沢にワクチンが供給されましたら、ある程度のまとまりで個別接種を進めることができると思いますので、そちらについては順次進めていく予定としております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 今、個別接種についても進めていくというところでございましたが、ワクチンの供給量が増えていけば、個別接種への準備は順調に進むというふうに捉えていらっしゃるのか。何かそちらの移行に向けて課題があれば、その課題についてお聞かせいただきたいというふうに思います。

 また、先ほども御説明いただきましたが、東京都へ必要箱数の希望の申出というのがあったということですが、中央区においては何箱、何人分の希望を提出したのかという点をお聞かせください。

 また、今回、4月26日から予約の電話等の開始ということで、予約システムと電話番号を御説明いただいておりますが、他区、他自治体の事例として、電話がつながらないといったことも報道で大きく取り上げられていまして、不安の声を区民の皆さん方からいただいているところでございます。こうした電話がつながるのかというところについても確認をさせてください。お願いします。

○森田ワクチン接種等担当課長
 まず、個別接種に関する課題についてですけれども、当初配分されるワクチンはファイザー社製のものになりまして、マイナス75度程度の超低温の保管が必要とされるものでございます。それぞれの医療機関に、それに対応するような超低温の冷凍庫があるところはほとんどありませんので、冷凍のまま運ぶことができません。冷蔵になってしまうと、運搬のときにも非常にデリケートなものですから、振動がないように運ばないといけないということですとか、溶かしてしまうと保存期間が短くなるというような課題がございますので、そういったところをクリアしながら、いかに効率よく接種を進めていけるかというところは、きっちりと詰めていかないといけないところかなと考えているところです。

 続きまして、区のほうから配分を希望した数ですけれども、今回、4月26日から5月3日の週に配分を希望した箱数としましては、6箱です。その結果、4箱という配分になったということで、先ほど区長等から答弁さしあげましたように、東京都のほうには希望数に応じた配分をしていただけるようにという要望を出したところでございます。

 続きまして、予約サイトあるいはコールセンターでの予約についてですが、当初、開始時間に非常にたくさんの申込みが殺到するということは十分考えられますので、こちらにつきましては、しっかりと対応していけるように、コールセンターの数ですとか、システムの容量等、検討していきたいと考えているところでございます。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 こちらのワクチン接種についての質問は、以上とさせていただきます。ありがとうございます。

○原田委員長
 それでは、理事者報告についての質疑はここまでとして、議題(1)に入りたいと思います。議題(1)につきましては、福祉及び保健の調査についてであります。

 発言のある方は、どうぞお願いいたします。

○かみや委員
 それでは、私から議題でも1点、子供たちの放課後の居場所について改めて質問させていただきます。

 学童、プレディ以外の新しい居場所づくりへの考え方、昨年の6月には、保護者の方にそれぞれの生活の中で選びやすいものを選んでいただく形が一番いいと思っていただいているという御認識、今年の2月には、苦肉の策という表現もあったでしょうか、登録定数という形で御対応をいただいた。また、ある程度限られた施設、対策の中で、放課後の居場所について確保もいただいている。私もそう思いますし、そういった御認識をお示しいただいた。それに加えて、これからもお子さんが増えていく状況にあって、今後、学童、プレディに加えて、何かまた新しい形をつくっていかざるを得ない、引き続き検討していきたいというような御趣旨の御答弁だったと認識をいたしております。

 少し話が変わりますが、本年度の予算書を改めて拝見しておりました。款項目節ということで、どの自治体でも同じように区分計上されていると認識をしています。私自身は、目が一つの単位なのかなと思っておりまして、目で見ると、本区は50を超える目があるのかなと思いますけれども、子育て支援費が約174億円余りと、今年度一番多額の予算が計上されている。まさに、予算措置という意味での力が一番示されているとも言えると私は思っております。新規・拡充、様々取組をいただいていると思っております。

 これだけ様々お取り組みいただいている中ではありますが、このような時期でも、新たな、これは民間の話ですけれども、民間学童が地域でも新設されていたりする。ニーズも高い。ただ、最初の委員会からも申し上げているように、どこまでが行政の守備範囲なんだという議論はもちろんあると思いますし、すべきだとも思います。ただ、何らかの関わり方ということについて、改めて、年度も変わった中での御見解をお示しいただければと思います。よろしくお願いいたします。

○田中福祉保健部長
 今、委員のほうからもお話しいただきましたように、これまでも学童クラブとプレディを中心に、区といたしましては、小学校に通われるお子さんの放課後の過ごし方への対応をしてきたところでございます。その中で、やはりお子さんが増えていく中で、キャパシティの問題もあるというところで、今回、4月には登録定数制度というものを提案させていただいて、今、始めさせていただいたところでございます。学童クラブのほうは、今のところ大きな問題もなく運営することができているというふうに認識をしております。今、お話のありましたように、こうした中、まだまだお子さんが増えていくといった中では、新しい形というものもどこかで考えていきながら、やっていかざるを得ないのかなというふうに認識をしているところではございます。

 民間学童のお話もございましたが、やはり基本的には、児童福祉法に基づく放課後児童健全育成事業というものと、学校が終わった後、保護者の方がお仕事等でいないお宅のお子さんを安全にお預かりして養育をする場所としての位置づけ、これが学童クラブになります。また、もう一つは、文科省所管になりますけれども、放課後の子どもの居場所、要は、昔と時代が変わりまして、放課後、子供がなかなかまちの中で安全に過ごすことができないということから、学校を開放して、学校にお子さんの居場所をつくっていこうという考え方、これが、本区でいうところのプレディでございます。行政の役割としますと、やはりこの2つを中心に考えざるを得ないのかなというふうに考えてございます。

 民間学童クラブ等の考え方でございますけれども、児童福祉法に基づくところ、要は、設置基準、施設の面積基準、人員の配置基準を満たしている学童クラブは行政として確保していく必要性があるというふうに認識してございます。民間事業者に対しましても、そういったお話をさせていただいているところでございます。今申しましたような、現在区内にある、基準が満たされていない部分と、それから、いろいろな付加価値サービスがついているところを学童クラブとして推奨して、そこを広げていくというのは区の考え方ではないというところは、まず御理解いただきたいというふうに思ってございます。

 したがいまして、この先、基準にのっとった民間の学童クラブをどういった形で誘致できるのか、他区では、既に誘致を始めているところもあるようでございますので、その辺を参考にしながら検討してまいりたいと思ってございます。ただ、なかなか立地条件といいますか、施設を借りるときの問題ですとか、大きさの問題もございますので、中央区に合った形での検討というのは進めてまいりたいというふうに考えております。決して、今の学童クラブで全てということではないという考えでございます。

 それから、もう一点、例えば晴海のオリンピックの選手村の跡地は、特にあの地域に学童クラブを設置するということは考えておりませんが、一方で、図書館ですとか、それから、ほっとプラザはるみの後の活用ですとか、それから比較的大きな公園が造れるといったようなところもございます。こういった中で、児童館等が中心となりながら、お子さんの活動場所をどう確保していくのか、この辺は晴海のまちづくりの中では引き続き検討していきたいというふうに思っているところでございます。

 以上でございます。

○かみや委員
 御答弁ありがとうございます。まず、民間学童という少し個別の話になってしまって大変恐縮でありましたけれども、るる御答弁をいただきまして、ありがとうございます。

 お話を伺っていて、まさに福祉行政、法律に基づく行政の原理は当たり前だと思いますので、今、その御認識をお示しいただいたものと思います。それは大変大切なことだと思いますので、私もその認識は持っているつもりでございます。

 私が例示したので、民間学童の話に御答弁いただいたものと思いますけれども、もちろん、そこだけでなくて、新たな形というのは様々なありようがあると思います。ぜひその御検討というものは、もう既にしていただいていると思いますし、様々な御意見をお集めになって、何がよりよいのか、恐らく絶え間なくやっていただいている、それこそ要求の作業あるいは日々の声を聞いていただいていると思います。要望、お願いばかりになってしまって恐縮であるんですけれども、かつ、この委員会でも3回目の質問ということで繰り返しになってしまっておりますが、先ほどの御答弁の中で思いますのは、皆さんおっしゃると思いますが、少し前の時代というか、10年、20年、30年前と生活スタイルが本当に変わってきていると思います。

 子供の頃を少し思い出してみると、共働きで、今のように学童やプレディを使う方、サービスそのものがあった、なかったというところもありますが、そういう方は本当に今とは状況が全然違うのかなと思います。この状況の変化に毎年毎年対応いただいていると思うんですけれども、引き続き、さらにどういう形がありようとしてあり得るのか、課題というか、基準等々もあると思いますので、できること、できないことももちろんあると思いますけれども、御答弁いただいた民間学童の検討も含めて、いろいろな形での施策のさらなる充実を要望させていただいて、質問を終わります。ありがとうございました。

○高橋(ま)委員
 お願いいたします。

 私からは、まず区内の保育所のコロナ感染症によるクラスターの発生についてお伺いをさせていただきます。

 これまで御報告を受けている時点ではございますが、1園で17人が感染し、クラスターが発生したということを拝見いたしました。皆様のそれぞれの症状、どういった状況であるかということをお伺いしたく思います。また、こうしたことを踏まえまして、区内のクラスター対応は何か変わっていくのか。また、保育園の対策フローとか、マニュアルといったものを何か変える予定があるのかという点について確認をさせてください。お願いいたします。

○古賀保育課長
 区内の私立認可保育所で発生しました集団感染の状況についてでございます。

 まず、4月12日に発生しましたクラスターは、職員2名の感染から、本日確認できているところまで、職員が8名、園児が9名、陽性の判定が確認されております。まず、発症者につきましては、当初、職員に喉の痛みですとか、発熱というようなことがございました。そのほか、濃厚接触者につきましては、特にそういった症状がない状況でありました。園児につきましては、特に発熱ですとか、せきがあった状態で登園していたという状況はございませんでした。

 続きまして、クラスターが起きたことによって、保育所での感染対策の変更につきましては、やはり保育所でのクラスターの感染だけではなくて、通常のこれまで取ってきた感染予防策、マスクの着用はもちろんですけれども、手指消毒ですとか、換気ですとか、距離を取ったところですとか、そういったことはしっかりと続けていくことが必要と考えておりますので、保育所の中でクラスターが発生したからといって、特に変更していく予定はございません。

 以上でございます。

○吉川健康推進課長
 私からは、クラスターが起きた場合の対応フローといいますか、一般的なことに関してですけれども、昨今報道されているとおり、昨年の12月25日に初めて国内で変異株が報告されまして、その後、関西圏を中心に増えてきているというところもございます。

 変異株に関しては、特に感染が広がりやすいとか、重症化しやすいという話のほかに、基本的に、従来株に比べて、特に小さいお子さんへの感染力が高い。正確に言うと、従来株が未成年者に対しての感受性が低かったということで、それに比べて、成人と同じぐらいとは言わないまでも、従来株より感受性が若干高いということが分かってきております。都内に関しましては、少なくとも3月の間は、ほとんど変異株は検出されていないような状況だったんですが、その後、東京都のモニタリング会議によれば3割弱ぐらいは変異株になってきているというふうに聞いております。個別のケースに関して、その方が変異株だったか、あるいは変異株ではなかったかということは明らかにはしていないですけれども、今後、全体の状況を見ていく中で、国等も、あと一、二か月すれば都内の過半数以上は変異株に置き換わっていくのではないかというふうに言われております。

 実は中央区内でクラスターが発生したのは、保育園あるいは小・中学校等、未成年の集団としては今回が初めてということになります。ただ、今後は変異株の流行状況いかんによっては、増えてくる可能性はあるということではございます。注意は必要ですけれども、先ほど保育課長が答弁したとおり、対策としては今までと変わらない、基本的には、確立された治療法はございませんので、予防行動以外、取る手段がございませんので、そちらを徹底していくということになるかと思います。

 私からの答弁は以上になります。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。やはり心配のお声も多くございまして、これまでどおりの対策をしっかりというところを改めて確認させていただきました。ありがとうございました。

 続きまして、子育て支援課でも行っていただきました生理用品の配布についてお伺いいたします。当初、期間が4月12日から16日まででございました。この間、子育て支援課窓口での配布数は何個であったかという点を確認させてください。

 また、こちらは残りがあったようでして、配布期間が5月31日まで延長となったようですが、こちらについてもお伺いしたく思います。お願いします。

○石戸子育て支援課長
 防災備蓄用の生理用品の配布についてでございます。

 こちらは、総務課と協力しながら、女性センターと、区役所では子育て支援課の窓口で配布しているところでございます。先週、4月12日から16日までの5日間での配布実績でございますが、6件でした。実際のところ、子育て支援課のほうで72パックを準備しているところでありまして、まだまだ配布は可能ということで、委員の御案内がありましたとおり、来月5月いっぱいまで配布期間を延長して、子育て支援課と女性センターで引き続き行っていくところでございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 私は、女性センター、ブーケ21にも確認をしたのですが、先週の期間内では10件には至らないくらいというところでお伺いをいたしまして、期間の延長に同意するところではあるのですが、平日の日中に窓口に来るということが、やはり学校があったり、勤務しているという方ですと、来られない方のほうが、むしろお困り事としては深刻である可能性も高いのではないかというふうにも思います。この期間と同じ対応ですと、手が届かない、本当に困っている方にどう届けるかという仕組みについてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。

 もう一点ですが、今回、お一人1パックということですが、ここで終わってしまうと、困っている方々の根本的な解決につながるとは言い難く、やはり継続的な支援が必要だと思います。今回、東京都の政策ではございますが、これについて区はどう考えているかという点をお聞かせいただきたいと思います。

 3点目です。女性相談と女性支援を担っていただいている子育て支援課に伺いたいのですが、各種手当や支給の実績など、御家庭や個人の状況を把握していらっしゃるというこれまでの実績などを用いながら、行政側から、こうした支援を行っているという声かけをしたり、周知、連絡をするということも具体的、直接的な支援につながると思うのですが、知っていただくというところに関し、声かけをしているのかというところをお伺いしたく思います。

 以上3点、お願いします。

○石戸子育て支援課長
 まず、平日に来られない方への対応でございます。

 こちらは、そういう意味では、お電話等で御相談があれば柔軟に対応する体制を取っているところでございます。区役所の場合ですと、例えば水曜日の夜間は延長しているというところで、御相談があれば、その辺については、これからも対応していく形を取っているところでございます。

 続いて、継続的な支援につきましては、今回の配布状況等を踏まえながら、担当する総務課と引き続き協議をして、どういったことができるかというのは、これからの課題かなというふうに考えているところでございます。

 あと、直接的な取組の声かけでございますが、今回、防災備蓄の配布というところで始まっておりますので、他区の状況も踏まえながら、どういった周知、広くお声がけができるかというのは、これからいろいろと研究してまいりたいと思っております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 お困りでいらっしゃる方の顔が浮かんだり、これまでの御相談というところで、そうした職員の方々が対応いただける部分もあるのではないかというところで、声かけ、つながりを持っている状態というのがやはり必要だと思いますので、こうした取組の一つを捉えながら、つながりを続けるというところ、引き続き御協力をお願いしたいと思いまして、こちらの件は終えます。

 続きまして、この4月から始めていただきましたベビーシッターによる一時預かり利用支援事業についてお伺いいたします。

 中央区のほかにも、この4月から始めました自治体がございまして、令和3年度東京都が対象とした対象者、また対象年齢等に見合ったものとしているところで実施、開始をされたところもある中、中央区においては、その対応、いつから本年度東京都が対象としているものに合わせるのかという問合せが非常に多くございます。こうしたお取組、いつ頃拡大いただけるかという点、もう一度お伺いをさせていただきたいと思います。

 また、一覧から問い合わせても、マッチング業者がなかなか利用できないというお声を、この制度にかかわらず、ベビーシッターではいろいろな場面でお伺いするのですが、中央区から何かサポートを求められないのかというお問合せもいただきましたので、質問をさせていただきます。お願いします。

○田中福祉保健部長
 東京都の持っている制度との対象者の違いについてでございます。

 こちらにつきましては、予算の審議の中でもお示しさせていただいたとおり、我々といたしますと、まず1つ目の大きな目標として産後ケアの充実というふうに考えてございます。それと、今回の事業の目的としましては、コロナ禍の中で、今まで施設型の一時預かり事業をやってきたわけですけれども、施設の中で集団には行きたくないというお声があるというところから、今回のベビーシッターの派遣事業を導入したところでございます。

 そういったところから、産後ケアの対象年齢につきましては、法律で産後ケアの対象が変わったというところで、それに応じてやっていきたいというところで対象を広げてございます。それから、これまで常々お話しさせていただいておりますけれども、お子さんを安全にお預かりするというところから、施設型でしっかりとした資格のある保育士がいて、人員配置も施設基準も満たした中での保育をやってきたわけですけれども、こういったコロナ禍の状況の中では、御自宅での保育を希望される方もいらっしゃるというところから、今回の仕組みとして導入したというところで、区としての考え方をお示しさせていただいたところでございます。東京都との対象のずれは認識してございますが、現状において、我々といたしますと、今持っている区のほかのサービスも含めて対応は可能であるというふうに認識をしているところでございまして、現状において、いつから拡大するといったような考え方は持っていないところでございます。

 それから、マッチングにおいて使いづらいという部分についてでございますけれども、申し訳ございませんが、基本的に、東京都の仕組みに乗っかっている部分でございまして、東京都が認証した事業者を区が使っています。我々は、先ほど申しました安全・安心という部分から、これは別に誰がどうだと言うわけではないですけれども、やはりベビーシッター事業自体にそれなりの問題はあるというふうに認識をしてございます。というのは、ベビーシッターの質の問題ですとか、それから個室における密室化等の視点から、我々区としても、ベビーシッター事業にこれまでなかなか踏み込めなかったところはそういったところにございます。東京都のほうでしっかりとした研修を行いながら、知識と経験を持ったベビーシッターを派遣するといった事業なので、区はこの事業に参画したという考え方でございます。

 したがいまして、今お話のありましたような、つながりづらい事例があるということであれば、これは東京都のほうに話をしながら、できる限り改善していただけるように申入れはしていきたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。具体的ないつから拡大するという考えは持っていないというところを確認させていただきました。

 今後、区にもどういったお声が届いているかというところを質問させていただきながら、私も自分自身勉強していきたいと思っておりますが、今回の開始を受けまして、例えば延長のない区立幼稚園の保護者の方、また、認可保育園に在籍しながらも短時間保育を要請されている状況にある保護者の方や、また、今回、内定には至らず、育休延長というふうに御自身で選択した方もいらっしゃるのですが、そういった方など、様々な事情の方々から、拡大をしていただけたらといったお声を聞いてまいりました。中央区が重要としているということで明言されました多子世帯支援につながりやすいというところ、また、現状の仕組みでは下の年のお子様しかこの対象とならないので、できれば東京都が対象としている未就学児全体であれば、上の子供もこうしたものを利用できるんだけれどもというお声もございましたので、真の多子世帯支援というところも捉えながら、ぜひ拡大に向けて検討いただきたいという点を引き続き要望させていただきます。

 ただいまシッター事業にそれなりの問題があるということで、密室化等についても触れられましたが、今回、研修の充実であるとか、また、カメラの設置等についても東京都は予算の拡大をしております。この予算、今年度版に拡大することによって、そうしたところがより充実していくというところもあると思いますので、全体的な予算の拡大について前向きにぜひ御検討をお願いしたいと思います。

 あわせて、今おっしゃっていただいたように、施設型をしっかりとやるという中では、本年4月に開園されました阪本こども園において、一時預かり保育を実施するという御予定をこれまでも伺っておりました。こちらのお取組の状況、いつ頃の予約開始、いつから利用できるのかというところ、また、予約の方法について御説明いただけたらと思いますが、現時点でお伝えいただけることで結構です。お願いします。

○原田委員長
 高橋委員、今の質問は教育委員会に帰するもので、答弁する担当者が今いないので、教育委員会の関係の委員会に所属している同じ会派の委員の方に預けて、教育委員会関係の理事者がいるときにお話ししていただければと思います。担当者がここにおいでにならないので、悪いけれども、お願いします。

○高橋(ま)委員
 分かりました。では、質問を変えさせていただきまして、最後、1点だけお伺いいたします。

 この4月から区立認可保育園を利用されている保護者の方から御相談をいただきました。特に私立の認可保育園の利用経験のある方々からいただいたお声でございまして、区立園によって、出退室の管理など、私立園と比較してICT化の取組が進んでいないと感じる部分がある。そうした仕組みに不便を感じる点もあるのですが、中央区の区立認可保育園のこれらの取組について、現在の状況と今後の方向性、また、アナログな仕組みとデジタルのそれぞれのいいところもあると思いますので、そうした必要についてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。お願いいたします。

○石戸子育て支援課長
 区立保育園におけるICTシステムの関係でございます。

 今年度、令和3年度から、区立保育園のほうにつきましても、システムを導入しまして、整備が終わったところでございます。具体的な運用と運営につきましては、この5月からということでありますが、まずは登降園の管理について、区立保育園のほうでも順次導入してスタートしていく形になっております。その後、様々な簡素化につきましては、これから各園の状況を踏まえながら、少しずつ進めていくというような状況になっているところです。

 メリット、デメリットにつきましては、そういう意味では、これまで私立園につきましても、登降園の管理ですとか、一斉連絡の関係については、非常に有効な状況というふうに伺っております。区立のほうにつきましては、いろいろと情報管理のセキュリティの問題もありますので、その辺で一律的に私立と同様の部分というのは非常に難しいところもありますが、区立のほうでも保育士の負担軽減に向けて、そういったところを順次、導入できるものについては導入していきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 保護者の皆様も、保育士の先生方が保育により専念できるようにというところでの御要望、御質問等をいただいてきたと思っております。引き続きのお取組をお願い申し上げまして、以上とさせていただきます。ありがとうございました。

○原田委員長
 それでは、議題(1)、福祉及び保健の調査については、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○原田委員長
 そのように取り扱わせていただきます。

 それでは、ここで議題(2)に入りますが、請願第2号、旅館業法に関連する条例等についての請願の審査についてであります。

 この請願について発言のある方がありましたら、お願いいたします。

 よろしいですか。それでは、請願第2号につきましても継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○原田委員長
 ありがとうございました。

 今日はこの程度としまして、福祉保健委員会を閉会させていただきたいと思います。

 皆様、御苦労さまでございました。

(午後2時43分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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