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令和3年 環境建設委員会(3月9日)

1.開会日時

令和3年3月9日(火)

午後1時30分 開会

午後2時15分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(7人)

委員長 塚田 秀伸

副委員長 渡部 博年

委員 押田 まり子

委員 田中 耕太郎

委員 小坂 和輝

委員 中島 賢治

委員 しらす 夏

議長 (押田 まり子)

4.出席説明員

(13人)

山本区長

吉田副区長

望月環境土木部長

三留環境政策課長

武藤環境推進課長

池田水とみどりの課長

落合道路課長

石井中央清掃事務所長

松岡都市整備部長

川島都市計画課長

栗村地域整備課長

水野都市計画事業担当課長

福島副参事(まちづくり事業・特命担当)

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

黒須書記

桝谷書記

6.議題

  • (1)議案第11号 中央区立児童遊園条例の一部を改正する条例
  • (2)議案第22号 特別区道の路線の認定及び変更について

(午後1時30分 開会)

○塚田委員長
 ただいまから環境建設委員会を開会いたします。

 去る3月2日の本会議におきまして本委員会に付託された議案の決定に当たり、その内容を十分に審査する必要があるとして、本日、開会した次第でございます。本委員会の運営につきましては、委員各位の特段の御理解と御協力をいただきますよう、何とぞお願い申し上げます。

 審査方法につきまして、付託された各議案について一括して説明を受け、一括して質疑を行い、質疑終了後、それぞれの議案を別々に起立採決によりお諮りすることでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 それでは、理事者の説明をお願いいたします。

○望月環境土木部長

 1 議案第11号 中央区立児童遊園条例の一部を改正する条例(資料1)

 2 議案第22号 特別区道の路線の認定及び変更について

以上2件報告

○塚田委員長
 ありがとうございます。

 発言の時間制につきましては、通常の委員会での例によりますが、採決に係る時間10分を考慮し、各会派の持ち時間を算出することといたします。ただいまの時刻は午後1時33分です。自由民主党68分、あたらしい中央36分、公明党36分、区民の風36分、維新の会10分となります。

 それでは、理事者の説明に対する質疑を行います。

 発言のある方はいらっしゃいますか。

○小坂委員
 重要な議案であり、質問させていただきます。

 まず、これは月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業に伴うことでございますので、月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業に関して、概要をお願いします。

○福島副参事(まちづくり事業・特命担当)
 月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業の概要ということでございます。

 まず場所でございますが、月島三丁目の西仲通りより北側の地区になっておりまして、地番でいうところの1番の一部、18番、19番の全部、20番の一部、21番、22番、23番の全部、24番の一部というところが区域となっております。大きく区域は3つに分かれておりまして、高層棟が建てられますA街区、そして、隅田川沿いにございますB-1街区とB-2街区というふうになってございます。A街区の部分には高さ199メートル、地上59階地下1階建ての住宅、店舗、そして保育園等の公共施設が入る建物が計画されてございます。そして、B-1街区のほうには、従前、地区内にございました障害者グループホームやわたし児童遊園、これらの施設を再整備するということになってございます。規模としては地上5階建てで、内容としては障害者グループホーム等の公益施設が入るということになってございます。B-2街区につきましては、住宅が整備される予定になってございまして、地上7階建て、高さ25メートル、このような建物が整備される計画になってございます。

 概要としては、以上になります。

○小坂委員
 戸数をお願いします。

○福島副参事(まちづくり事業・特命担当)
 現在、予定されている戸数についてでございます。

 月島三丁目北地区のA街区につきましては、トータルで1,384戸が整備される予定となってございます。

 以上です。

○小坂委員
 御説明いただいたところでありますけれども、その配置図なり、ポンチ図なりはできているということでよいのかどうか。

 それはそれとして、お聞きしたいのは、協議型まちづくりというものが基本計画2018でうたわれているわけでありますけれども、この月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業を行うに当たり、協議型まちづくりという理念に基づいて、どのようにまちづくりがなされたか。すなわち、区道の廃止なり、公園、児童遊園の一時廃止なりが決められていったか、その辺りはとても大事な部分だと思いますので、どのように協議型まちづくりが生かされ、この計画がつくられたのか、ここに議案として上がってきたのか、簡単にお願いします。

○福島副参事(まちづくり事業・特命担当)
 こちらのまちづくりの部分についてでありますが、平成23年に地元のほうで準備組合が立ち上げられまして、その中で、地権者の方を中心に、ここでのまちづくりの検討が行われました。その後、平成29年に地元の地権者の方々を中心に長い歳月をかけてつくられた内容というものを、まちづくり基本条例に基づいて、区や、また地域、近隣の住民の方等に説明するというような段になりました。その方法としては、中央区のまちづくり基本条例に基づき、事業者が近隣の方に対しての説明会を開催したり、また、区のほうがまちづくり基本条例に基づく協議の場を設けたり、また、まちづくり協議会でこの内容の御説明をしたり、その後は、都市計画の手続において、都市計画の案の説明会、また、その案に対する縦覧や御意見をいただくというような手続をしてきたところでございます。

 以上になります。

○小坂委員
 大変重要な説明だったと思います。要は、平成23年から地権者が動いて、それで、この案が出されたということでございます。

 基本計画2018におきましては、協議型まちづくりの推進について、中央区まちづくり基本条例や中央区市街地開発事業指導要綱に基づき、近隣住民等に対し協議や説明を行う協議型のまちづくりを推進するとともに、人口増加や社会状況の変化に合わせ、活力ある地域社会の健全な発展および生活環境の向上ならびに快適な都心居住のまちづくりの実現に向けて取り組んでいきますということで、うたわれているものであります。そこからして、地権者がこのように提案してきたというふうなことでありますけれども、近隣住民等に対しということでは、協議型のまちづくりの推進という理念に反していないでしょうか。

○福島副参事(まちづくり事業・特命担当)
 協議という理念について、まず地権者の方々が御検討されたのは、それぞれの方がお持ちの資産を活用して、このまちの課題というものをどういうふうに改善していくのか、また、自分たちの生活再建というものをどういうふうに図っていくのかというところを御検討されたというところでございます。協議という意味では、まちづくり基本条例において、そこで出てきた案、考え方について広く近隣の方々にお知らせをしつつ、そして、そういうところで御意見等を頂戴しながら協議をしてきたというふうに認識しておりますので、十分住民の方、近隣の方の議論、協議、そういうものもなされてきて今があるというふうに思ってございます。

 以上です。

○小坂委員
 御自身の土地建物を使うならまだしも、区道、また児童遊園は御自身の土地建物ではないですよね。それであれば、より積極的に近隣住民に対して説明の場や協議の場をつくるべきではなかったかと考えますが、いかがですか。

 それと、都市計画に従ったということでございますけれども、都市計画法第16条、都市計画原案、そのときの意見書の数はどうだったでしょうか。賛成よりも反対の数が圧倒しておりました。また、第17条における都市計画案の意見書の数も反対のほうが圧倒しておりました。にもかかわらず、これは進められるというわけであって、協議型であるのであれば、このような状況の下、どのように協議されていたのかというのが大変疑問になっているわけなので、この辺りを説明願います。

○福島副参事(まちづくり事業・特命担当)
 まず、この計画の中で、区道を廃道する、付け替えることによって、大きなプレートを生み出して、そこで建物等の建設が計画されているわけでございます。なぜ、そういうことが必要あったかと申しますと、この地域は、御存じのとおり、老朽化した木造の建物が密集している中で、それらを何とか改善していかなくてはいけない。ただ、そこにお住まいの地権者の方々も、幅広い年代の方がいらっしゃいます。中でも、やはり高齢者の方々の割合も大分多くなってございまして、そういう中で、どういうふうにこの地域の防災性を高めていったらいいのかということを地権者の方々で話し合われたと。その中の一つの解決策として、市街地再開発事業の活用というものが検討されてきたところでございます。

 今回、ここの部分で防災性を向上させるためには、やはり防災に資するような広場を整備したりだとか、あとは建物自体も、木造とかではなくて、ある程度固くて、火災だけに限らず、地震にも強いものを整備していかなくてはいけない。また、この中に従前からあります区の施設、障害者グループホームや公園といったものも、新たに機能を向上させるような形で整備していかなくてはいけない。そういうものを整備するに当たって、では事業費をどうしていくのかというふうに考える中で、一つの方策、保留床を生み出し、また、地権者の方々の生活再建を図れる、そのためにこの計画ができていったというところでございます。

 その中で、当然、廃道による区道の付け替えや、公園の一時的な廃園というものも含まれているんですが、この部分についても、計画のほうが、これでいけそうだというふうになった段階、それはすなわち、まちづくり基本条例の手続の部分になってきますが、そういうふうになった段階で、地域、近隣の方に対して説明を丁寧に行っているというところで、この部分の説明が全然されていないというふうな認識は持ってございません。

 以上です。

○小坂委員
 最後の御発言がすごく驚きなんですけれども、そうしたら、準備組合が区道の廃道なり児童遊園の廃止なりを説明したというふうにお考えなのか、協議型まちづくりにのっとった説明をしたのかどうかという点と、私がさきに聞きました、都市計画案や都市計画原案の意見書は反対のほうが多かった点。それへの対処はどういう考え方でなされたのか教えてください。

○福島副参事(まちづくり事業・特命担当)
 まず、意見書の部分についてです。

 委員のおっしゃる件数自体は、私どものほうでも把握しております。ただ、その内容についても、一件一件、区のほうで見させていただき、それに対する区の考え方というものをまとめて、それを都市計画審議会のほうにも提出してございます。その審議会の中でも、区の考え方については了承されて、そして、都市計画というものになっているということでございますので、件数だけ見るのではなくて、その内容を見て、それに対する区の見解をまとめた上での都市計画だというふうに御理解いただければと思います。

 そして、もう一点、廃道や廃園の部分の説明というところですが、事務局、再開発側だけではなくて、区としても、このまちづくりの計画の内容を説明する中で、廃園や区道の廃道、そして付け替えの話はさせていただいております。廃園や廃道の部分について、その一部分だけを取り出して、こういうふうに廃道されてしまう、廃園されてしまうということを説明するのではなくて、なぜそういうものが必要なのか、そして、それをすることによって、どういうまちづくりが実現するのかということを総合的に御説明しているところでございます。

 以上です。

○小坂委員
 要するに、児童遊園なり、区道なりを廃止、廃道するに当たって、準備組合に従ってはきたけれども、区としては、固まった案が出るまでは、まちづくり基本条例にのっとった説明を積極的に周辺住民にはしてこなかったという点が大きな問題だと思うんです。協議型まちづくりをするというのであれば、そこを丁寧にするのが、2018年、平成30年に基本計画ができたのであるから、何のために基本計画2018でこれをうたったのか、今までうたわれていなくて、これを2018でうたったのかというところをもうちょっと考えていただきたかったというところは、過去には戻れないのでありますけれども、大いに疑問であります。

 続きますけれども、この公園なり区道なりが、近隣住民も含めた地域貢献だというふうにおっしゃるところでありますが、であれば、公園が廃止される経過措置において、公園がなくなるわけで、区民の皆さん、子供たちは困るわけです。みんな、あそこで結構遊んでいますので、その経過措置において、どのような広場を提供するのか、経過措置の考え方。また、今は廃止する、そして、今後また機能を維持更新していくという中の考え方、公共の地として、どのような考え方があるのか。

 さらに言うのであれば、児童遊園を新しいものとして造るのであるから、今度は協議型まちづくりとして、区民の方々も含めて、こんな公園にしようよというような絵を描いていくという考え方であるのかどうか。

 区道に関しましても、その機能の維持更新に関して、これは2月15日の環境建設委員会でも質問したところではありますけれども、例えば、この区道は、子供たちにとっては、とても大切な区道なわけです。祝日、日曜日には、車を止めて、区道が子供たちの遊びの場になっているんです。そういうふうなところも含めた機能の維持更新ができるのかどうか。

 2月15日の環境建設委員会で聞きましたけれども、シミュレーションをして、歩行者交通には問題ないし、車の交通、車はあまり通っていないというお話でしたけれども、そのシミュレーションは再度する必要があるのではないか。なぜならば、今、月島一丁目西仲通り地区に503戸の建物ができ、166台の駐車場ができたわけであって、これは普通に考えて、その区道を通過する車は増えます。改めて、それを大きな事情変更として、シミュレーションを再度し直すべきではないかというあたりを含めた区道の考え方を教えてください。

○池田水とみどりの課長
 私のほうからは、わたし児童遊園のことについて答弁させていただきます。

 まず、経過措置というところですが、今回、この議案が可決された場合、その後、廃止の告示を行います。ただ、権利変換の手続のタイミングに合わせて行うということで、現時点では4月末ぐらいになるのかなというところで考えております。その後、今、委員からもお話があったとおり、経過措置ということで、近隣にこういった広場がないというところで、廃止後は、実際に工事が行われるまでの期間、約1年ございます。その期間は、再開発事業者において維持管理を継続して、現在の状態を保っていただけるというふうに伺ってございます。

 また、機能の維持更新というところでございますが、現在、児童遊園条例に基づいて管理させていただいておりますが、事業完了後は公園として更新していきたいと思ってございます。公園にする目的としましては、今回、隅田川沿いに桟橋や防災船着場が新たに整備されるなど、そういったことで防災機能も有してくるだろうと。また、これまでの地域のイベント等でも使われていたということもございまして、様々な機能を有するということで、今回、公園という形で整備する予定でございます。

 新しく造る公園につきましては、ほかの公園と同様に、これまで児童遊園として、例えばラジオ体操で使われていたとか、または防災訓練で使われていたとか、または祭礼行事で使われていたとか、そういった過去の事例は承知しておりますので、そういった方々の意見を伺いながら、今まで使っていた機能が維持されるように調整させていただいているところでございます。

 私のほうからは以上でございます。

○落合道路課長
 道路についてでございます。

 区道821号線、幅員5.45メーターの道路につきましては、一部の区間が廃止となるところでございます。その部分につきましては、新たに891号線を設置いたしまして、9メーター道路ということで拡幅を行いまして、2.5メーターの歩道を設置するといったことで歩行者の安全面を確保していく。また、廃止される部分の区道につきましては、同様の幅員の貫通通路を設けることになっておりまして、そういったところで歩行者の安全、通行性の確保を行っていくところでございます。

 また、そこを通行止めしてということですが、そもそもそこが貫通通路となっておりますので、道路として通行止めを行って遊べる場を設けるといったところは考えておりません。

 また、交通のシミュレーションについてでございますが、当初のシミュレーション時において、西側の開発も含めて検討がなされておりますので、新たに行う予定はないところでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 公園のほうで、機能としては福祉施設も入るということなので、その福祉施設はどういうものが入るのかということと、また、保育園がどうなのかということも併せて、機能の更新という重要な部分になってくるので、教えてください。

 それと、道路のほうに関しましては、ずっと821号線は、日曜日は子供たちの遊ぶ場だったんです。そこからすると、同じように、新たにできる891号線も、日曜日には止めて、子供の広場とするのが当然に考えられることだと思いますけれども、その考え方はないのかどうか教えてください。

○福島副参事(まちづくり事業・特命担当)
 B-1街区の福祉施設ということでございます。

 こちらのほうに今計画されているものは、従前区域内、開発でいうところのB-2街区という、東側のほうの隅田川沿いの街区に従前あった障害者グループホームが移転して、B-1街区のほうに整備されるという予定になってございます。

 私のほうからは以上になります。

○落合道路課長
 新たに設置されます891号線の通行止めについてでございます。

 こちらに関しては、南側のマンションのオートバイの出入り、また、新たに開発されるところにおきまして公共の駐車場が整備されるといったところがございますので、こういった通行がなされることになっております。通行止めする際には交通管理者との協議というのも必要になってきますので、そういった交通状況を加味しながら判断されるものとなっております。現状としては、そういったことを行う予定にはなっておりません。

 以上でございます。

○小坂委員
 それぞれの機能の更新はあっても、知らないところで子供たちの遊び場がなくなってはいけませんので、そこはまた今後、日曜日には車を全部止めてしまうとか、そのようなことも検討いただければというふうに思います。

 障害者のグループホームとかも入るというふうなことも分かってくるし、これは2月15日の環境建設委員会でも触れましたけれども、わたし児童遊園のところには、ちょうど消防団の団庫もできるというふうなことになっており、それらの絵というものは、今分かっているのだから、きちんと、早めにこの環境建設委員会に出していただき、議論できればというところで、これも一つの協議型まちづくりのあるべき姿かと思いますので、補足で言わせていただきます。

 この月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業は、非常に問題があったわけであり、ただ、都市計画審議会で議論したから大丈夫だろうというふうな趣旨にも取れたんですけれども、都市計画審議会の中で大きな問題提起がされていた。それに関して、うまく解決できたのかどうか。すなわち、その都市計画審議会で出てきた説明が、7年間、地権者に説明がなくて、その7年間であったのが2回だけというようなことが議事録に残っているわけです。それに対して、この経過の中で、そのような一部地権者を排除するような、協議型まちづくりとは全く言えないようなまちづくりに関して、都市計画審議会を経たからいいではなくて、その場で問題提起されたものが、現在に至るまでにおいて解決されたのかどうか教えてください。

○塚田委員長
 小坂委員、質問の内容が先ほどの質問にかぶっております。答弁されておりますので、少し変えていただいて御発言いただければと思います。

○小坂委員
 協議型まちづくりにおいて、住民への説明がされていなかったという中で、それがきちんと行われているのかどうか。地権者が一部排除されて、このまちづくりが進められてきたという点に関して、御見解というか、報告をお願いします。

○塚田委員長
 それも答弁されていますよ。繰り返しですので、何か違う御質問を願います。

○小坂委員
 地権者の中で、この開発に対して再開発組合に意見があるという方が新たに生じた場合の区の対応を教えてください。

○塚田委員長
 どんどんそれています。付託の委員会でございますので、議案の内容に沿ったもので、また、ここまでに答弁いただいていますので、そこと違う内容で質問いただきたいんですが。

○小坂委員
 大変重要な部分であったかとは思いますけれども、そこに関しては、丁寧な説明をお願いします。まだ全く納得に至っていないという地権者がおられますので、ここは要望としてお声を届けさせていただきます。

 この再開発において生じるであろう将来の人口なりの大変大きな課題が出てくるということが、最初の質問の戸数から分かってくるわけでございますけれども、そうなった場合に、地域のインフラにかかる負担は大丈夫なのかどうか、開発の規模が巨大過ぎないのかどうかに関しての見解をお願いします。

○福島副参事(まちづくり事業・特命担当)
 今回のこの開発によって増える人口についてでございます。

 先ほど、ここで整備される住戸の数としては、1,384戸というようなことを答弁させていただきました。そこから、現状の1世帯当たりの人数だとか、そういうものを勘案していきますと、人口の増加としては約2,400人程度だろうというふうに想定しております。その部分が、では交通に対して、どれぐらい影響を与えるか。例えば、駅でいうと勝どき駅、そういうところの交通に対してどれぐらい影響があるかというところを勘案してみますと、実際、その中で通勤に電車を使われる方がどれくらいかというようなことを調べていった際に、電車の1両、1つのドア当たり、どれだけ人が増えるのかというようなところの検討というものを行いました。その中で出てきた結果としては、すみません。今、すぐに数字のほうが出てこないんですが、極端に交通が麻痺するだとか、そういうふうな数字ではなくて、増の数字としては微々たるものというようなところがシミュレーションの結果としては出てきております。

 また、その部分、地域インフラ、大きなところでいいますと、小学校というものもあるかと思いますが、そういう部分の増についても、教育委員会と、ここでの人口増加を見込んだ上での学校の計画というものを立てておりますので、そういう部分についても、これができたから重大な問題になるとか、そういうような計画にはなってございません。

 以上になります。

○小坂委員
 2,400人とか、そのようなシミュレーションをしているという点に関しては、すばらしい分析かなと思うところです。そういうような分析をするということは、とても大切であり、そのような方向で、それぞれの開発において、これだけ人口が増えますよという、区なりの考え方は今後も出していっていただきたい。

 その2,400人の増加の中で、児童数・生徒数はどれだけか、それをお願いします。学校における、学級における……

○塚田委員長
 小坂委員、学校関係ですと所管が違ってまいります。

○小坂委員
 学校における負担はかからないのかどうか。駅に関してはかからないというのは分かりましたが、学校における負担は本当にかからないのかどうか。35人以下の少人数学級にするというふうな大きな事情変更が起きます。2025年までに35人学級を達成するという月島第一小学校の事情が変更しているような場合、この規模で大丈夫なのかどうか教えてください。

○塚田委員長
 質問が本委員会の所管の内容に戻ってくるかと思いましたけれども、そのままです。これは所管が異なる質問になります。別の質問をしていただけますでしょうか。

○小坂委員
 2,400人ということで、ざっくりなので、そちらが分析している内訳を教えてください。

○吉田副区長
 先ほど担当の副参事が申し上げましたのは、別に車両の交通だけではなくて、全体の人口増加というものが、この地域の中の公共施設なり機関なりに過大な負担をかけるものではないというふうにお答えをしておりますので、それで御理解をいただきたい。

○小坂委員
 ちょっと分からないところなんですけれども、そちら側としては、学校に関しての負担はかからないということを、副区長なら言い切れるわけだから、言い切ってみてください。

○吉田副区長
 再度申し上げますが、この件について、この開発によって負担が過大に生じることはありません。それは了承済みでございます。庁内の中でそういうふうに了承済みでございます。

○小坂委員
 私が申し述べたように、2021年の決定である、2025年までの35人学級達成において、月島第一小学校の校庭を潰すことなく、プレハブなどをそこに造ったりして子供たちを困らせることなく、増築をして子供たちを困らせないことを、そこまで言えるんですか。

○塚田委員長
 小坂委員、もう何度も何度も言っておりますけれども、今の質問は環境建設委員会に付託された議案の質問とは認めません。何か別の質問をお願いいたします。

○小坂委員
 それらインフラに関しては、きちんと橋とか、まちとか、電車とか、それだけでなくて、学校とか、教育とか、保育とか、高齢者とか、障害者とか、全てを含めてのまちづくりの所管がこの委員会だと思いますので、そのことを答えられないというところは、私は疑問に思っているところであって、環境建設委員会であっても、それらを全て見て、お互いがお互い、かぶさるところがかぶさるで言っていくというので、インフラは大丈夫というふうなことを言っていただきたい。これは、区の姿勢として、お願いしたいと考えます。

 吉田副区長がおっしゃった、インフラは大丈夫であるということが、教育部門も含んでいるというふうに私は理解させていただきました。ただ、その判断は2019年、2020年の判断であって、事情変更が起きているにもかかわらず、それを含めた判断になっていないと思われますので、きちんと事情の変更に合わせて、規模の変更なり、それらもしていく必要があろうかと思いますし、まだまだ地権者として納得されていない方が多くおられますし、住み続けられる、働き続けられると言っておきながら、月島という故郷を泣く泣く離れていった方が実際におられる開発なんです。それを十分御理解いただきながら、この開発の在り方を、まだまだ建つまで時間があるわけであって、都市計画変更なりをしたり、それらも含めた検討、規模が大き過ぎるから、規模を合わせた検討をしていただくということをお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。

 あえて1つ言っておきますが、ここでの私の態度表明は会派としての態度表明をさせていただきます。

 終わります。

○塚田委員長
 ほかに御質問のある方はいらっしゃいますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 それでは、副委員長並びに議長は委員席へお移りください。

 質疑を終了いたしましたので、この後、採決に入りますが、奥村議員より委員外議員として発言したい旨の申出がございました。

 区議会会議規則第89条第2項に基づき、お諮りいたします。委員外議員発言を許可することについて御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 御異議なしと認めます。

 よって、奥村議員からの委員外議員発言を許可いたします。

 発言については、5分以内で簡潔にお願いいたします。

○奥村議員
 意見表明のお時間をいただき、ありがとうございます。

 議案第11号、中央区立児童遊園条例の一部を改正する条例及び議案第22号、特別区道の路線の認定及び変更についてについての反対意見を述べます。

 議案第11号は、月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業に伴う中央区立わたし児童遊園の廃止により、中央区立児童遊園条例を改正するものです。

 議案第22号も同様に、月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業に伴い、特別区道中月第821号線の一部を廃止した上で、新たに第891号線を認定するとともに、第821号線を変更するものです。

 日本共産党区議団は、2018年12月4日、当該再開発事業に関わって地区整備計画の区域を定めるとともに、建築物の用途、構造及び敷地に関する制限を定めることが審議された議案第98号、中央区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例にも反対しました。

 地権者として中央区が参加する、この市街地再開発事業は、区民の財産である公園や福祉施設の敷地を提供することにより広がった、面積約1.5ヘクタールの不整形な土地に、地上58階地下2階、高さ約199メートル、総戸数約1,384戸、延べ面積約14万6,210平米という超巨大な高層タワーマンションを建設する計画となっています。

 この再開発については、都市計画原案への反対意見が60通、95名寄せられ、都市計画案への反対意見は48通、214名寄せられたという経緯があります。また、計画地周辺の住民からは、風害、景観、日照などの環境が悪化し、資産価値が低下することを訴える請願も区議会に出されました。反対意見が多いことは、当該計画が多くの住民の理解を得られていないことの表れではないでしょうか。

 そもそも、区には、区自身が策定した月島地区まちづくりガイドラインに基づいて、路地や長屋が魅力となる下町情緒あふれる月島ブランドを向上させ、まちの個性が輝く魅力的なまちづくりを示す責任があります。当該事業によって、月島の長屋の町割りが破壊されるだけでなく、月島の文化や歴史、住民の生活が壊されてしまうことは、このガイドラインと相入れません。

 当該計画を審議した2018年7月の中央区都市計画審議会では、学識経験者から、個性ある月島の町並みをなくして、世界のどこにでもある高層マンションを建てるというのは、長期的、広域的に見たときの都市戦略として適切なのか疑問があるとの発言がありました。また、別の学識経験者からは、そろそろ違うやり方があるのではないか、もう少し低い容積率を設定して、ディベロッパーに知恵を出させたらどうか、都市計画を20年で変えるというのは物すごく引っかかるといった発言があり、両氏とも地区計画変更の採決では態度を保留しています。

 折しも、今、世界的なコロナ禍でテレワークという新たな働き方が広がり、地方回帰も進む中、月島という土地で地上58階建てという超巨大なタワーマンションの需要があるのか大いに疑問です。また、東京五輪の延期に伴い、HARUMI FLAGの入居の先行きも見えず、インバウンドも途絶え、今後の日本経済回復のめども立たない中で、事業計画の破綻も危惧されます。

 このように、多くの問題を抱えた当該事業に関わる児童遊園の廃止と区道の改廃を認めることはできません。

 以上の理由で、日本共産党区議団は、議案第11号及び議案第22号に反対します。

 ありがとうございました。

○塚田委員長
 それでは、採決に入ります。

 まず、議案第11号、中央区立児童遊園条例の一部を改正する条例について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○塚田委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、議案第22号、特別区道の路線の認定及び変更についてについて、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○塚田委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 副委員長並びに議長は元の席へお戻りください。

 本会議における委員長報告の取扱いにつきまして、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 ありがとうございます。さよう取り扱わせていただきます。

 これをもちまして、環境建設委員会を終了いたします。

 ありがとうございました。

(午後2時15分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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