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令和3年 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会(4月21日)

1.開会日時

令和3年4月21日(水)

午後1時30分 開会

午後2時56分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 中嶋 ひろあき

副委員長 山本 理恵

委員 礒野 忠

委員 太田 太

委員 高橋 まきこ

委員 墨谷 浩一

委員 二瓶 文徳

議長 押田 まり子

4.出席説明員

(14人)

齊藤副区長

吉田副区長

平林教育長

浅沼企画部長

溝口政策企画課長(参事)       

糟谷副参事(計画・特命担当)     

早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)

望月環境土木部長

三留環境政策課長(参事)

落合道路課長

松岡都市整備部長

栗村地域整備課長

生島教育委員会事務局次長

中山指導室長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

鳴子書記

桝谷書記

6.議題

  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に関すること

(午後1時30分 開会)

○中嶋委員長
 皆さん、こんにちは。東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会をただいまから開会いたします。

 議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○浅沼企画部長

 1 第9回中央区オリンピック・パラリンピック区民協議会の開催について(資料1)

 2 アース製薬株式会社による「中央区でアサガオおもてなしプロジェクト」について(資料2)

 3 東京2020大会時におけるメディア関係者バス乗降場の変更について(資料3)

 4 東京2020大会時の臨港消防署の対応について(資料4)

○生島教育委員会事務局次長

 5 中央区オリンピック・パラリンピック教育について(資料5)

以上5件報告

○中嶋委員長
 どうもお疲れさまでございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりでございますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時42分でございます。自由民主党68分、あたらしい中央36分、公明党36分、区民の風36分、未来会議10分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いいたします。

○太田委員
 それでは、質問させていただきます。

 まずは、昨年度よりコロナ禍ということで、いま一つ国の動向がはっきりしないまま、ここまで来てしまったような感じがいたします。補正予算などもこれから組むということで、そちらの審議もしなければならない中ではありますけれども、まず、資料1から5のこれまでの進捗状況、特に変わったところがあればお聞かせいただければと思います。

 特に、今回、資料2の新たにアサガオを選手村に植えるということで、各学校の子供たちが一生懸命育てたアサガオを選手村内に設置するということは非常にいい試みだなと思って拝見いたしました。そのところは特にお聞かせいただければと思いますが、よろしくお願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 まず、全般的なこれまでの進捗というところでございます。

 昨年、1年延期が決まってから、具体的にどのように検討をしていくのか、この辺り、組織委員会、東京都、また国も含めて検討が進められてきたところでございます。とりわけ、1年延期というのは、コロナ感染症の対策をいかにして実施していくのかというところで、こちらについては、昨年の9月に国、都、組織委員会等で結成しましたコロナウイルス感染症対策調整会議の中で検討が進められ、昨年12月に中間整理というものが出されたところでございます。こうした中で、今回の大会については、選手とか大会関係者には行動制限をかけながら実施するなど、当初予定していたようなおもてなしの取組や交流の事業、こういったものがなかなか難しい状況であるという判断が、この1年でなされてきたところでございます。

 そうした中で、では、具体的にどういうことができるのかといった点について、区としましても、区民協議会の方々であったり、あるいは地域の方々であったり、いろいろな場を通じて議論し、御意見等をいただいてきたところでございます。とりわけ、今回の資料1でもお示しさせていただきましたとおり、区民協議会につきましても、昨年の2月から開催することが難しい状況ではございましたけれども、やはり選手村がある地元区であるということから、オリンピックが開催されるのであれば、ぜひとも地域特性を生かしながら、何かできないかというような御意見等をいただいてきたところでございます。

 今回、資料2の選手村でのアサガオの取組であったり、様々なアイデア、御意見、また議会のほうからも、ぜひとも子供たちに何か関われる機会をというようなお話、御意見等をいただいてきたところでございます。こうした中で、難しいながらも、できることを区としても検討してきたところでございまして、資料2でお示しさせていただいておりますアサガオおもてなしプロジェクトにつきましては、今回のオフィシャルパートナーであるアース製薬株式会社の御協力もいただきながら、組織委員会等とも調整をし、このほど、選手村の中で選手たちに直接おもてなしの取組ができるような形で整理ができたものでございます。具体的に、今後どのようにというところは、まだまだ詰めなければいけない部分があろうかと思いますけれども、このような形で整理ができましたので、御報告をさせていただいたところでございます。

 以上です。

○中山指導室長
 私からは、資料5、オリンピック・パラリンピック教育についてお話しさせていただきます。

 基本的には、コロナ禍というところで、これまでも話してきましたが、当然制限される活動というのがございました。ただ、本区は、全都で見ても、かなり先進的にオリンピック・パラリンピック教育をしてきているところでございます。オリンピック・パラリンピック学習、一校一国運動、そしてハートフルスポーツ、体力向上という4本の柱を通しながら、感染状況を踏まえ、できる活動をしっかりとやっていくというところで、子供たちにつきましては、共生社会の実現に向けた人材を育てていくというところでやってきております。

 具体的に言いますと、直接交流ができないものに関しては、代わりに教員がその内容について師範となって子供たちを教えたり、それからビデオレターを使ったり、手紙のやり取りをしたりとか、その都度その都度の状況の中でできることをこれまで進めてきているところでございます。

 以上です。

○太田委員
 それぞれにありがとうございます。なかなか動きの取りづらいような状況がずっと続いておりますが、それぞれアサガオであったり、また一校一国運動なども含めて、大変な御努力があるということは十分に感じさせていただきました。

 また、それに伴って、中央小学校のプールを選手が使うということで、ラグビーの選手だったと思うんですけれども、やはり世界各国から選ばれた選手たちが使うということで、言わば国の代表、ヒーローたちが来るわけです。そこで中央小学校のプールを使うということで、何か形として、そのプールを使ったということを残せないものかと思うんです。例えば、選手たちがプールを使った場所にサインをするとか、何かしら形にして残していただけないものかと思うんですけれども、そういったことはお考えでしょうか。お聞かせいただければと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 中央小がラグビーのリカバリー用プールの公式練習会場として決定したものでございます。こちらについては、昨年の12月8日に覚書を締結して、正式に決定したということで、そういう意味では、かなり近々に決まったものでございまして、レガシー銘板等を設置するに及んでいないような状況でございます。ただ、今、委員からもお話のありましたとおり、アスリートが来る公式な場所となってございますので、今回、なかなか選手等が出てこられない中では、本区としましては、選手と触れ合うというのはなかなか難しいですけれども、何らかの関係が持てる場所というふうに捉えてございます。

 そうした中で、では、どういうことができるのか。これも、現在、コロナ対応も含めて、どのような制約がかかって、児童・生徒と交流は難しいですけれども、例えば見学だとか、そういったことの可能性があるのかどうか検討中です。また、委員のお話にありましたとおり、何らかのサインだとか、プレゼントだとか、いわゆる形として残せるような取組ができるのかどうか。この辺りも、まさに、今後、組織委員会等と詰めていかなければならないところでございます。我々、区としましても、少しでも子供たちにという思いは持ってございますので、今後の引き続きの協議の中で、ぜひとも形にしてまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○太田委員
 非常に力強いお答えをいただきまして、ありがとうございます。

 子供たちには何かしら、日本でオリンピックが行われたんだというあかしをしっかり刻んでいただきたいと思っております。また、引き続き、プールだけではなくて、様々なところでそういったレガシーなど、何か残せるものがないものか検討いただきまして、オリンピックを盛り上げていただければと思います。

 私の質問は以上とさせていただきます。ありがとうございました。

○高橋(ま)委員
 お願いいたします。

 開催まで100日を切ったという中で、これまで区民の皆様を中心におもてなしの準備をされてきた中、近日になり、東京に来ないでくださいといったような声もあり、区民や中央区に関わる皆様から、正直、戸惑うといった声を私も多く聞いております。7月、8月を、どのような状況で、どのような気持ちでお一人お一人がお迎えになるかということがなかなか想像し切れないというのが、正直な私の個人的な感想でございます。

 そうした中での本区の事業展開について御説明いただきましたので、こちらを中心に質問させていただきます。

 まず、中央区聖火リレーサポーターの募集についてお伺いいたします。

 オリンピック聖火リレーについては、中央区で約1,240人、パラリンピック聖火リレーについては約500人ということで、かなり多くの人数の募集をされているということを拝見しまして、この状況の中、集まるのかというところについて心配をしております。活動の詳細を拝見しますと、午前と夕方の設定ではございますが、三、四時間ということで、夏の時期に体力を要する、そうした暑い時期の活動ということも考えますと、できる方も絞られてくるというふうにも拝見いたします。

 現在の集まっている人数の状況について、お伺いしたいと思います。具体的には、4月13日に募集依頼兼説明会が実施されたということをスケジュールで拝見しておりまして、どのような環境で、どのような会をし、どういった方がこれに参加したかということを確認させてください。

 各団体の人数集めが順調なのか、また、その構成員の方々の御負担になっていないのかというところも懸念されるところでございます。昨日までに、聖火リレー沿道の各町会・自治会において、サポーターの代表者を定めて、中央区に連絡をという依頼をされたようでしたが、こちらの代表者が決まったということについて、連絡を受けたのかということを確認させていただきたいと思います。

 まず、以上の点からお願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 聖火リレーのサポーターについてでございます。

 こちらにつきましては、今、委員御指摘ありましたとおり、3月29日に全議員送付で情報を提供させていただいた上で、募集をかけさせていただいてございます。電子申請で既に募集を受け付けているところでございまして、現在の応募の状況でございますけれども、130名程度の登録が既にされてございます。これは、一般といいますか、個人で申し込まれたものでございます。各町会、とりわけ聖火リレーの沿道に面します町会の連合町会の方々、それから、その地域の商店街、団体の方々、総数でいいますと40名程度の団体のところにお声かけをさせていただいて、4月13日の説明会を開催させていただいたところでございます。

 その説明会の際にも、応募の仕方、町会においては取りまとめの仕方を御案内させていただいたところでございますが、連合町会ごとでいいのか、あるいは町会ごとなのか、また、今回メールで募集をさせていただきたいという御案内をさせていただいたんですが、例えばファクスでもいいのかとか、そういった取りまとめの様々な御要望、御意見をいただいたところでございます。これらにつきましては、どのような対応でも結構ですと。連合町会によっては、町会ごとに御提出されたほうがより運用しやすいというのであれば、そういった対応でも構わないというような御案内をさせていただいて、会を閉じているところでございます。

 現在、その代表者の方々から御連絡等々もいただいているところでございまして、こちらについては、順次対応しているところでございますけれども、現在の町会ごとの数字については、まだ把握ができていない状況でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。具体的な団体の名簿等については、これからというところで、現在、募集中であるというところも伺いました。

 そうした中で、先ほども申し上げたように、かなり多くの、合計で約1,740名を集めるに当たって、現在示されている資料ですと、沿道の町会や地域団体の方々に声をかけているということですが、集まりが十分でなかった場合に、全区的な町会等の団体への支援を求める、そうした声かけを行う予定もあるのかという点を1点お伺いしたいと思います。

 また、区民の方で、ボランティアの参加が決まっているとおっしゃっている方、参加する予定であるという方から、ボランティアと決まった者にワクチンの接種は優先してもらえないのかという質問がありました。ほかの委員会に関わる質問でもあると思うんですが、こうした不安の声に対して、お声をお聞かせいただけたらというふうに思います。サポーターについて2点追加で質問させていただきます。

 あわせまして、今お示しいただいた資料の中で、おもてなしの活動についても説明がございましたので、こちらについてもお伺いしたいと思います。

 中央区が特設サイトを公開する予定であるというところで、公開予定はいつ頃であるか確認させてください。未定であれば、そのようにおっしゃっていただければ結構です。

 また、今後の予定の中で、4月に観客数の上限の方向性について公表というのが全体として示されておりまして、中央区が何かこちらについて現在把握しているということがあれば、お聞かせいただきたいと思います。お願いします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 まず、聖火リレーの件でございますけれども、先ほど申しましたとおり、今回、銀座のほうから日本橋のほうに走るということで、大きく考えれば、京橋地域、それから日本橋地域の方々に御案内をさせていただいているところでございます。実際、ボランティア、警備なりをしていただくに当たりましては、具体的な業務がまだ明確に示されてございませんけれども、道の案内であったり、どこどこに行くとこういうものがあるというようなアナウンスも当然必要になろうかと思いますので、地域の方々に直接お願いをしているところでございます。ただ、そうではないといいますか、月島地域の方々も、当然、応募していただいてボランティアをやっていただく、これはむしろ歓迎する話でございます。

 委員も御指摘のありますとおり、1,200人という数字、非常に多い数字でございますけれども、今回のこういう状況の中で聖火リレーを安全に実施するためには必要な人数であるということから、聖火リレー実行委員会、また警察等々からも、こういった人数の要請がなされているところでございます。ですので、現段階では、まず地域の方々、先ほどの説明会に参加された方々からの数字をいただいた上でと考えてございますけれども、ぜひとも参加していただける方がいらっしゃるようであれば、お声かけも含めて、していただければと思います。

 それから、そういった方々へのワクチン接種と不安につきましては、聖火リレーに限らず、大会自体のボランティアの方々への大会時の不安というアンケートの中でも、コロナ対策がどのようになされるのかといった懸念があるというような声は、東京都や組織委員会のほうにも伝わっているところでございます。現段階において、ワクチン接種を優先するといったようなお話は全くないわけでございますけれども、例えばシティキャストのボランティアにはそれぞれ、アルコール消毒など、簡易的なものを持っていただくだとか、何らかの形でコロナ対策も並行して検討がなされているところでございます。今回、区が募集します聖火リレーサポーターにつきましては、今のところ、優先してワクチン接種を行うといったような考えはないものでございます。

 それから、次の御質問のおもてなし等々に関しますサイトの公開時期でございますけれども、大会まで100日を切っている中で、準備が進み次第、迅速に公開をしてまいりたいと思ってございます。現在、今年度の予算につきましても準備を進めているところでございますので、こういった準備が整い次第、早急に対応してまいりたいと思ってございます。

 それから、観客数については、今月中に一定の整理がなされるというようなことを聞いているところでございますが、正確な形ではお話がまだ来ておりません。今日の新聞報道等々でも、観客については5月、6月まで決定を先延ばしをするというような報道も漏れ聞こえているところでございます。本区におきましても、海外からの観戦客は来ないというものの、観戦客を入れる、入れない状況によりましては、まちに来る方々、国内からの方々の数字にも大きく影響が出てくると思いますので、引き続き注視はしてまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 御丁寧にありがとうございます。

 まず、サポーターの方々が安心して活動できるようにというところは非常に共感するところでございます。ワクチン接種に至らずとも、少しでも不安を解消しながら、気持ちを前向きに参加していただくというところが重要であると思いますので、引き続き安心・安全に参加できるよう、私どもも共に行っていければというところと、区や、関わる皆様にも御協力をお願い申し上げたいというふうに思います。

 特設サイトについて、準備が整い次第ということでお示しいただきました。ホームページやこうした特設サイトについては、継続して、それを告知して知っていただいた上で、ページビューを上げる、そのPVがあることによって、またSNSの効果が高まるという循環が必要になりまして、いっとき上げればそれでいいというところではなく、やはり大会期間中に特設サイトが意味のある情報発信をできるものとなっている状態が望ましいと思います。そのための時間は十分であるとは言い難いと思いますので、迅速な公開と、必要な情報が必要なときに届くように、より早く進めていただきたいと思います。

 また、観客数については、今、おっしゃいましたように、毎日、報道や新しい情報を耳にされる方がいらっしゃるといった状況でして、今後、中央区としても注視していただくということですが、私どもも、区にどういった方、どのぐらいの方が来るのかということに非常に関心を持っておりますので、注意しながら情報を集めていきたいというふうに思います。

 続きまして、オリンピック・パラリンピック教育に関連しまして質問をさせていただきます。

 2021年3月8日、国際女性デーに合わせまして、共同ステートメントが公表されました。東京都知事は、こちらの中で、東京2020大会は、「多様性と調和」を大きなビジョンとしています、都においても、「オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例」を制定し、人権意識の醸成などに取り組んできました、また、女性活躍の推進を重要課題の一つとして位置付けており、今後とも幅広く様々な施策に取り組んでいきます、大会を契機に、多様性と人権尊重の理念を社会に一層根付かせ、それをレガシーとして、より良い未来を創り上げていきます、東京都は、多様性と調和の理念を実現する大会を目指してまいりますというふうに表明されています。この大会は、史上初のジェンダー・バランスの取れたオリンピック大会であり、史上最多の女性選手が参加するパラリンピック大会となりますということも説明されています。

 こうした多様性と人権尊重の理念をどのような教育で根づかせていくのか。また、未来をつくり上げるということが述べられていますが、その主人公である子供たちにどのような教育を推進していくのかといった点についてお伺いをさせてください。お願いします。

○中山指導室長
 多様性と人権尊重というところでございますが、1つには、今回、育成すべき資質・能力というところで挙げられているものでいえば、例えば障害者理解であるとか、それから豊かな国際感覚などに結びつくような、先ほど言いましたけれども、共生社会に生きていく子供たちを育てるというところで、本区でもパラスポーツを取り上げながら障害者理解を深めたりとか、そういったことを進めておりますし、一校一国運動は、まさに国際感覚を身につけていくというところでやっております。今、委員がおっしゃった女性活躍という視点だけではなく、もうちょっと広い意味で、先ほど言ったような障害者理解とか、豊かな国際感覚を身につけるというところで、子供たちの人権感覚を高めていくというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 人権教育について、東京都が人権教育プログラムを公表しております。人権教育についての考え方を示した上で、これに関する実践・指導例というものを1から16まで挙げられています。具体的には、女性、子供、高齢者、今おっしゃいました障害者も入っております。また、ハラスメント、災害に伴う人権問題、性同一性障害者・性的指向、路上生活者、人権尊重の精神といったようなことが具体的に挙がっております。

 ここで、こちらに関連してお伺いしたいのですが、この中から選んで実践する、もしくは指導するといったようなお話も聞いてございますが、中央区におきましては、昨年度、また、昨年度は授業時間がかなり限られておりましたので、一昨年度、どういったお取組が区内でされたのか、何校において、どのテーマを取り扱ったかということ……

     〔発言する者あり〕

○高橋(ま)委員
 人権教育の推進についてお伺いしているんですけれども、委員長、どうしたらよろしいですか。このまま続けてよろしいですか。

○中嶋委員長
 いいですよ。どうぞ。

○高橋(ま)委員
 はい。では、1から16の推進について、昨年度、一昨年度のお取組、把握されているものがございましたら、教えてください。お願いいたします。

○中山指導室長
 人権教育プログラムについては、非常に大きなものの中で、委員がおっしゃっているのは、その中の学校教育編のことだと思います。この中には、委員がおっしゃったように、全体計画の立て方から、年間指導計画の立て方、そして、参考資料、指導事例が載っております。指導事例については、必ずこの指導のとおりにやるというものではなくて、あくまで例示となっております。

 この指導事例の前書きのところには、このような記述がございます。個別の人権課題に関わる学習を進めるに当たっては、幼児・児童・生徒、その保護者が当該人権課題の当事者等になっていることも想定されるため、指導事例を活用する際には十分に配慮する必要があると。

 そういうところで、どの事例を必ず使わなければいけないということではなくて、子供たちへの教育の中で、人権教育に当たる部分がどの教科のどこの部分で組まれているか、そういった洗い出しをした上で学校は教育を進めております。ですので、人権課題については、全てを網羅するということではなく、各学校の計画の中で、この教育活動は、この人権課題に特に焦点を当てて進めていくというように決めてございます。ですので、各校が立てた年間計画、全体計画の中で進めておりますので、どこで何をというのは、資料、年間指導計画を見れば分かりますが、今、手元にそういうものはございませんので、今言ったような形でさせていただいているところでございます。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 東京都が目指す多様性と調和の理念の実現をレガシーとし、しっかりと子供たちに定着させていくことが、こちらで目指す国際的に活躍していくということのために不可欠であるということが、このステートメントからも分かりました。

 どんなに国のことを知りましても、相手を知り、心を通わせるためには、相手を尊重することが第一歩となります。まずは、しっかりと各校で人権教育を実践、指導していただくよう引き続き要望しまして、今後も取組について確認をさせていただきます。

 ありがとうございました。

○墨谷委員
 よろしくお願いいたします。

 東京2020大会に向けた本区の事業展開について、今、いろいろとありましたが、やはりコロナ禍で制限された中での事業展開に御苦労されているのかなというふうに思います。

 現在、オリンピックの聖火リレーが、国内実施期間として3月25日からスタートして、パラリンピックの聖火リレーも8月12日からスタートするというようなこともあります。また、中央区ではオリンピックの聖火リレーが7月20日、パラリンピックの聖火リレーが8月24日ということで、まだパラリンピックの走行ルートは決まっていないというようなことだと思います。私の持っている資料では、銀座八丁目交差点からスタートして、中央通りを真っすぐ行って、室町三丁目交差点を右に曲がって江戸通りに行くと。そして、清杉通り、清洲橋通りに行って、浜町公園というような形で、一つ一つ皆さんがコロナ禍の対応をしながら進めて、いろいろなところの方たちと連携を取っていただいている御苦労が頭に浮かびます。

 ここからは質問ですけれども、今回、資料1、また資料2、資料5、あと議題について質問をしていきたいと思っております。

 まず、資料1ですけれども、第9回中央区オリンピック・パラリンピック区民協議会の開催についての中で、過去からも私は折り鶴ウェーブについていろいろと質問させていただきましたが、地域の方からも、どうなっていますかと聞かれることがあります。一進一退というか、なかなか動きがなかったということもあったんですけれども、20万羽も集まったので、メッセージカードなどをつけて選手村に置いたらどうかというような御提案もいただきました。折り鶴ウェーブの現在の状況が分かりましたら、意見と現状を教えていただきたいです。

 次に、資料2でございます。アース製薬株式会社による「中央区でアサガオおもてなしプロジェクト」についてですけれども、区立小学校の全校で計600鉢ということで、私も子供の頃、アサガオを植えて、毎日朝起きて目をこすりながら水をあげたのを覚えています。花が咲くのが楽しみという思い、また、それを見ていただく、外にあると、通りを歩いている人に見ていただいて喜んでいただけるという、すばらしいおもてなしのプロジェクトの一つではないかなというふうに思います。

 ここで質問ですけれども、朝夕に水をあげた子供たち、児童のおもてなしの心の籠もったアサガオが、どのように使われるのかとか、使ったのかとか、全世界のアスリートや大会の関係者の方たちに楽しんでいただいたのかという情報を子供たちと共有できたらいいのではないかなというふうに考えました。その点についてお願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 1点目、折り鶴ウェーブについてでございます。

 前回の委員会の際にも、委員のほうから折り鶴ウェーブの状況について御質問をいただいたところでございます。御指摘がありましたとおり20万羽を超える折り鶴、これは中央区だけではなくて、全国から頂いてきたところでございます。当初は選手、大会関係者に手渡しをするということで袋詰めの作業も既に完了してございまして、そういう意味では、もうあとは本番を待つばかりというような状況で、今、折り鶴については倉庫で大切に保管をさせていただいているところでございます。

 こうした中で、直接選手等々にお渡しする機会がなかなか難しくなってきたということ、それから、3月29日にもお伝えさせていただきましたとおり、トリトンスクエアのおもてなしセンターに選手たちが来られないというようなことから、おもてなしセンター自体は、銀座にあります松竹スクエアに移転させていただいて実施をしていく。こうしたことから、折り鶴を渡す場とか機会を再考しなければならないというような状況でございました。

 とはいうものの、本区におきましては、さきにもありましたとおり、中央小学校でのラグビー選手の公式練習会場、浜町のスポーツセンターでの3x3の公式練習会場、また、晴海中学校のオーストラリアパラリンピック委員会の方々、豊海小学校のブラジルオリンピック委員会の方々へお渡しする機会、場所はまだまだあろうかと思ってございます。こういったところを通じて、どのような形でお渡しすることができるのか。直接の手渡しが難しいというのであれば、設置させていただいて持っていっていただくだとか、やり方も様々あろうかと思ってございます。今申したような場所だけに限らず、これは当初、折り鶴ウェーブという企画自体も区民協議会のほうから御提案いただいたものでございまして、期間を通じて選手たちにメッセージを届けたい、こういった意図がしっかり伝わるような取組として進めていけるように、引き続き調整をしてまいりたいというふうに思ってございます。

 それから、2点目のアサガオについてでございます。

 今、委員から御指摘いただいたとおり、まさに、このアサガオの取組をどのような形で、育てていただいた子供たちに伝えられるのか。こういったところは、現段階では、まだ整理がし切れていないところでございます。組織委員会であったり、あるいは大会パートナーであるアース製薬との調整事項も非常に多うございまして、どのような形で学校の子供たちに情報提供ができるのかといったところは引き続き検討してまいりたいと思ってございますし、我々区としましても、ぜひとも、栽培する、育成するというだけではなくて、これらの使われ方だとか、あるいは、できれば選手からのメッセージが各学校に届くような取組ができないか。こういったところを引き続き、組織委員会なりにも申入れをしてまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○墨谷委員
 御丁寧に御答弁ありがとうございます。

 折り鶴については、本当に皆さんの心の籠もった折り鶴をお渡ししていただきたいという思いで質問をさせていただきました。

 また、アサガオのおもてなしプロジェクトですけれども、やはりその思いを、どのように使われたかとか、選手などからのメッセージはすごくうれしいですよね。自分が育てたものがそうやって使われると、子供たちの人生の糧になるのではないかなというふうに思います。

 続きまして、資料5の3、オリンピック・パラリンピック教育の今後の流れでありまして、今、令和3年、大会のところまで来ていて、オリンピック・パラリンピック学習とか、中央区版一校一国運動、先ほどもお話があったような共生社会に貢献する、人生の糧となるというようなレガシーを残していくんだというようなお話もありました。そういった中で、令和4年度は、設定した学校・幼稚園2020レガシーを教育活動として展開というところですが、具体的に分かれば教えていただきたいと思います。

 もう一点、最後、議題でございますが、希望する園児・児童・生徒のパラリンピック観戦というところでございます。この辺の現状が分かりましたら、よろしくお願いいたします。

○中山指導室長
 令和4年度以降の教育活動というところです。

 学校・幼稚園2020レガシーというのは教育活動でございます。先ほど4本の柱の中でオリンピック・パラリンピック教育を進めているというお話をしましたが、学校がそれぞれ特色ある教育活動として、その中で残していくことが有意義であるとか、それがまさに学校が育てたい子供像につながっていくものであるというように、効果が高いと考えられる教育活動であって継続していけるものを学校・幼稚園2020レガシーという教育活動としようというところで、今、設定について各学校に考えていただいております。

 ということで、令和4年度以降につきましては、今までの4本の柱という形ではなくて、これから先もずっと続けていき、教育的な意義がある、特色ある教育活動として各学校が選択した教育を進めていくという形になります。例えば、一校一国運動で今まで交流してきた国と、さらにその後も交流を続けていく。直接交流が難しければ、先ほど言ったようなビデオレターのやり取りをするであるとか、会議システムを使うであるとか、そういったところで無理なく続けていき、さらに、これまでやってきたことが教育効果として次につながっていくようなものを残していくように、今、学校のほうにはお願いしているところでございます。今のは一例でございますので、何か1つの教育活動を選んで続けていきましょうということです。

 それから、パラリンピック観戦に関してでございますが、こちらにつきましては、現時点では、先ほど来出ています観客数の上限が決定しておりませんので、東京都教育委員会は、引き続き今までと同じように、それは配布できるものということで動いております。ですので、我々といたしましても、そのための準備をしているというところです。具体的には、会場の実地踏査、いわゆる下見について、東京都教育委員会のほうでは4月から7月にかけて会場ごとに、少ない学校数の中で参加するというところを、希望として調査しておりますので、これに従って、学校のほうで会場の下見、実地踏査をしていくということが1つございます。

 それから、もう一つは、観戦の、いわゆる説明会です。集まってやるのもなかなか厳しいところがあるんですが、5月中に、オンデマンドで見られるような説明会を東京都がやると言っておりますので、そこに参加していくという形かと考えております。

 以上です。

○墨谷委員
 それぞれ御丁寧にありがとうございます。

 資料5についてでございますが、各校がそういった特色ですかね、どういうふうにやっていくかということで、現在、検討しているというような形で、継続していけるような内容をやっていくということで、すごく分かりやすかったです。例えば、一校一国運動は、今後とも交流を続けていくようなイメージかなと思いました。

 私は佃島小学校出身で、大阪市立佃小学校との交流というのがあって、私は全然行っていないんですけれども、1年生から6年生まで交流を続けていくというのがあります。各学校によって交流していくということなので、そういった部分で、しっかりとオリンピック・パラリンピック教育が継続していけるということはすばらしいことではないかなというふうに思います。ありがとうございます。

 最後、園児・児童・生徒のパラリンピック観戦については、いろいろ状況があるので、取りあえず、今、観戦に向けて万全な態勢を取ってやっていただいているということで、お話の中で会場の下見とか、当然、状況次第であるということも理解できました。

 ここで、最後に1点だけですけれども、希望しない方は別に行かなくていいということなのか。その辺はどうなのかなと思ったんですけれども、その辺、1点だけお願いします。

○中山指導室長
 東京都のほうもそうですが、意向確認を行うということですので、それぞれが意思表示をする場面はございます。それに応じてということになるかと考えております。

 以上です。

○墨谷委員
 ありがとうございます。

 子供たち一人一人に、人生の糧となるレガシーを残していただきたい。また、東京2020大会を行ってよかったなと、何年もたったときに振り返って言えるような、様々な御対応をこれからもお願いして質問を終了させていただきます。

 ありがとうございます。

○二瓶委員
 よろしくお願いします。

 私は、1年前のこの委員会の質問で、1年間オリンピックが延期になったことによって、肯定的に捉えるなら、時間が1年間増えたということで、もし昨年行われる予定であれば、やり残してしまった不安点などに関しまして質問をいたしました。その際に、交通の混雑など、そこら辺に関しての地域の方への説明などは、もっとできることがあるという答弁をいただきまして、1年たって、今、その進捗はどのようになっているのか、現状をお聞きできればと思います。お願いします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 今、委員からお話のありました、1年延期に伴います、とりわけオリンピック・パラリンピックの交通に関する課題については、昨年御質問いただいて、まだ課題点があるというような答弁をさせていただきました。

 その後、組織委員会のほうでも当然同じような認識を持ち、勝どき駅の負荷の軽減も含めて、様々な検討がなされてまいりました。その結果、1つ大きな課題でありましたUACという、ボランティア等にユニフォームを渡す場所を晴海から区外の別の場所に変えたことによって、何千人単位の負荷を軽減することができました。そのほかにも、今回のコロナによりまして、具体的な見直しがそれぞれの各パートにおいて行われており、全体の数量として大きく減にはなってはいないものの、さらなる精査がそれぞれのパートごとに図られたところでございます。

 また、銀座、築地、勝どき・豊海、晴海地区の4地区合同協議会の方々からの7つの要望についても、都、組織委員会もそれぞれの課題について対応して、例えば築地のデポの活用であれば、当初、合物門を活用することを予定しておりましたけれども、地域のほうから、ぜひこちらではなく違う入り口を活用してほしいというような御要望もありまして、この間、様々な対応を図ってきたところでございます。

 現在、この夏の大会開催に向けて、こういった要望事項について改めて整理をしているところでございまして、大会まで3か月僅かでございますので、都バスや公共交通機関の中づりなどに改めて交通に関する御協力、交通規制の御案内を掲示していく段階になってございます。これに先立ちまして、改めて4地区合同協議会、まちの方々にも御案内をさせていただいて、この夏の大会開催に向けては、地域も含めて安全な状況をつくって実施に向けてまいりたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○二瓶委員
 ありがとうございます。

 1年延期したということで、感染症の対策など、本当に先が見えない1年間ではございましたけれども、大会を迎えるまで3か月僅かということで、本当に万全な状態で迎えられることを私も願っております。

 また、資料2のアース製薬のアサガオおもてなしプロジェクトに関しまして、先ほど来、前委員からも御指摘がございましたけれども、アサガオを育てて、それを選手村に届けると。本当に子供たちにとっては有意義な思い出、レガシーになっていくのかなと思います。その一方で、今後の予定を見ますと、アース製薬が学校から選手村に運搬するということで、運搬して選手村に飾られた後、どうなっているのかというのが子供たちの目に入らないと、意味がないのかなと。意味がないというのは、100%ではないのかなと私は感じでおります。

 そういった中で、先ほどまだ引き続き検討中ということではございましたけれども、選手からのメッセージのやり取りがあるのかなど、理想を言えば、子供たちが直接選手村に届けて、飾っているところが見られるというのが理想ではございますが、感染症もございますし、選手村のセキュリティの観点もありますので、それは厳しいのかなとは思いますけれども、そこに関しまして、要望などは行っていっていただきたいと思います。

 こちらに関しまして、ぜひともよろしくお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。

○中嶋委員長
 それでは、副委員長は委員席へお移りください。

○山本委員
 よろしくお願いします。今年度最後の東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会ということで、ちょっと確認をさせていただきたいと思います。

 オリンピックまで、あと3か月、100日を切っております。昨日、中央区において、東京2020大会関連事業の補正予算もプレス発表されています。開催に向けて様々な準備が進められておりますが、いまだかなり不透明な部分が多くなっております。大会の延期から1年、大会の簡素化や、また感染症対策などが報告されておりますが、現段階の最新の状況を確認させていただきたいと思います。

 まず、初めに、交通対策と経済対策、そして感染症対策について伺います。

 交通対策に関しては、今も質疑がございまして、デポの出入口の変更やUAC、勝どき駅の混雑の解消がなされているということでした。大会においては、大会関係者らの移動や行動制限が出ておりまして、これに伴って、物資や搬出入の物の量、運搬に関して変更、見直しなどがあったのか確認をさせてください。

 2点目に、経済対策についてです。

 外国人の観光客や観戦客の制限がなされる予定であります。現在、日本において、特に東京においてはまん延防止等重点措置の適用がなされており、今後、また緊急事態宣言が出るのではないかなどとも言われております。現在のまん延防止措置は6か月間が最高であると言われておりまして、もう既にオリンピック開催まで3か月を切っているということは、この状態が続いたままオリンピックが開催されるのではないかと考えております。そうすると、日本人の移動も制限されるということになるのですが、中央区において、経済対策についてはどのようにお考えか、オリンピックに関する経済対策についてお聞かせください。

 そして、3点目、感染症対策です。

 オリンピック・パラリンピック区民協議会の意見にも、感染症に関する様々な心配が上がっておりました。選手村の安全と地域住民の安全の両立をすることが重要であると考えております。選手村における保健衛生・療養体制は、中央区の保健医療機能へ非常に大きく影響を及ぼすものと考えております。現在、コロナの患者への対応、そしてワクチン接種が始まっておりますけれども、これに加えて、オリンピックが開催されたとき、さらに負荷がかかってくると考えております。開催期間中、また聖火リレーの感染症対策や、また保健所などの対応について確認をさせてください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 順次お答えさせていただければと思います。

 まず、1点目の交通対策についてでございます。

 先ほど答弁させていただいたような形での選手村の運営ということかと思ってございますが、とりわけ物資等々の搬出入あるいは、細かい話で言えばベッドメイク等々のシーツやタオルだとか、こういったものをどうするんだとか様々な、パラリンピックも含めれば2か月間、選手村が動くわけでございますので、いわゆる一つの村を支える輸送手段も、当然大会そのものに直接影響があるものでございます。今回、1年の延期の中で、先ほどのように、様々な交通負荷がかからないような見直しを行っている中でございますけれども、現段階で具体的に選手等が、極端に言えば半分に減ってしまったとか、あるいは期間が短くなって半分でやるとか、そういった状況ではないものでございますので、基本的には、そういったロジスティクスに係る部分につきましては、これまでどおりのボリュームで、実施していく予定でございます。

 ただ、懸念されます晴海通りへの負荷だとか、あるいは豊洲市場からの車両については、環状2号線を一部通すやり方だとか、様々、地域の方々の声も聞きながら、その場所に即した形での運用を、都、組織委員会にも要望してきてございますので、こういった状況を踏まえながら、物資の運搬等についても併せて検討がなされているところでございます。

 それから、2点目のまん延防止等重点措置の状況の中での経済対策等々についてでございます。

 本区におきましても、今年度予算の中で、この後、今年の夏に向けて予算化をした上での事業展開を考えているところでございます。そういう意味では、日本橋、銀座をはじめとします本区の経済の活性化も図っていかなければならないというようなところは当然認識をしているところでございます。今回、移転しました銀座松竹スクエアでのおもてなしセンターでの取組であったり、大会期間中はもとよりですけれども、大会後にもつながるような取組がなされていけるように、これは本区だけではなくて、地域の方々とも協力をして、大会後の本区のさらなる発展、コロナ後の改めてのインバウンド対策につなげていければというふうに思っているところでございます。

 それから、最後の3点目の感染症対策についてでございます。

 こちらについても、さきの中間整理の中で、選手等に対するコロナ感染症への一定の対策が示されたところでございます。その中では、4日に1回PCR検査をやって、安全な状態を確保しながら大会に臨んでいただくことなどが示されたところでございますけれども、具体的にどこでどのようにというところについては、東京都の福祉保健部局、また本区においても保健所をはじめとします福祉保健部局と連携をしながら、選手村のある区としてどのように対応ができるのか、まさに協議をしているところでございます。とりわけ、本区におきましては、そうした中でも、通常の区民、地域の方々の保健機能を損ねることのないような大会運営をやっていただかなければならないものでございますので、そういったところは、都や組織委員会のほうの、選手等に対するコロナ対策にもしっかり働きかけながら、現在、調整を進めているところでございます。具体的な方策については、まだ組織委員会のほうでも整理がなされている途中でございますので、こういった情報について明らかになり次第、また、区のほうからも情報提供させていただければと思ってございます。

 以上です。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 2点目の経済対策に関しては、今のまま、まん延防止措置が適用されたまま、もしくはもっと厳しくなった緊急事態宣言が発令された状態でのオリンピックの開催となったとき、どのように予想されているのかといいますか、どのように中央区のまちのおもてなしをしていくのかということをお聞きしたいなと考えておりました。

 また、おもてなし事業で、今回、補正予算で特設ウェブページの作成やインターネットでのライブ配信、SNSや、またオンライン観光ツアーといった、インターネットを活用する事業がかなり提案されていると思います。こういった事業が非常に重要になってくるのではないか。今までの直接の対面のおもてなしから、非接触のおもてなしに本当に重点的に力を入れていくべきなのではないかと考えております。

 先ほども、おもてなし事業の一つでアサガオの件に関して様々な提案などがなされていると思うんですけれども、例えばアサガオを選手村に届けて、選手たちが子供たちにメッセージが送れるよう、SNSや、また特設サイトなど、ネットを使った取組も考えることができるのではないかと思います。アサガオのところに、例えばQRコードなどをつけていただいて、そこから選手たちが、強制ではなく、任意といいますか、選手たち各自の気持ちに任せてお願いするということも一つではないかと思います。

 そして、感染症対策に関しては、私は、特に地域の住民の安全性ということを考えております。選手村の中というより、外の安全性が非常に重要であると考えております。今回、ボランティアを募集しております。大会ボランティア、都市ボランティア、観光ボランティア、そして聖火リレーのボランティアと、様々あるんですけれども、ボランティアの皆さんが休憩所として区民館の集会室を使うというのが、これまで提案されてきたといいますか、報告されてきたものですけれども、ここが変更されていないのか。7月、8月ということで、猛暑で休憩所が必要ということで区民館を活用すると報告されていたと思うんですけれども、まず、そこの変更がないか確認をさせてください。

 また、ボランティアの方たちはボランティア活動保険に加入することとなっているかと思うんですけれども、通常、この補償対象というのが事故と損害となっております。コロナの扱い、また特約など、こういったことはついているのか、考えているのか。今、民間の保険会社ではコロナ特約みたいなものが創設されております。中央区のボランティアの方々の保険というのは、どういうものなのか確認をさせてください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 まず、1点目にまん延防止の状況下でのおもてなしの想定というところでございます。この間も、なかなか先の見通しが難しい状況の中で本日を迎えているわけでございます。こうしたことから、7月の大会期間中をどういうような形でというのは、なかなか見通しが難しい状況下でございます。例えば、聖火リレーにつきましては、該当する都道府県で緊急事態宣言が発令されているところにつきましては、通常の公道での聖火リレーについては中止をする方向で、最終のセレブレーションの会場のみで無観客で行うというような方策も、検討されているところでございます。様々な事業について、そのときの状況に応じた対応、そういう意味では、B案なり、C案なり、こういったものを考えていかなければならないというふうに考えてございます。とりわけ、本区のおもてなし事業につきましても、期間中の状況によって変わってきます。まん延防止措置が取られているのか、あるいは緊急事態宣言が出ているのか、そういった状況の中で、これはオリンピックに限らず、様々な人を集める催しは控えていただくだとか、あるいは時間的な制約ができるだとか、そういった状況に合わせた形での、ある意味、柔軟な対応ができるような準備を我々としても心がけていく必要があるというふうに思ってございます。

 それから、2点目のアサガオの取組についてでございます。

 これまで各委員からも御案内がありましたとおり、ぜひとも児童たちにつなげていけるような取組をというところは、我々もぜひともそうしていきたいという思いはあるところでございますが、選手村の中の取組であることから、オリンピックのパートナー企業であったり、あるいはメディア関係者だったり、プレス関係者との兼ね合いもあって、なかなかそこからライブ配信するとか、そういった状況が非常に難しい、困難な状況であるというようなことを組織委員会からも聞いているところでございます。ただ、こういった取組、ぜひともこの機会を通じて、何らかの形で伝える方法がないのか。これについては、繰り返しになりますが、引き続き申入れをしてまいりたい、議論をしてまいりたいというふうに思ってございます。

 それから、最後の3点目のボランティアについてでございます。

 こちらについては、今回、コロナに特筆するわけではございませんけれども、基本的には、ボランティアに関する保険を掛けさせていただきながら実施をしてまいりたいと思ってございます。また、区民館を活用するボランティアについては、東京都のシティキャストの休憩場所としてということで、昨年、東京都のほうから申入れがあったところでございますが、今、ボランティアのやり方についても再度検討、調整が進められてございますので、その状況によっては、改めてそういった場を設けていく必要があるというふうに思ってございます。今の段階では、まだ不明な点でございますので、使うとか、使わないとか、そういうことはお伝えすることができない状況でございます。

 以上です。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 今回のオリンピックの開催に関しては、特に地域の住民の方々、ボランティアの方々などが安全に安心して参加できる大会となることを望んでおります。

 ボランティア保険ですけれども、従来のものから、さらにコロナ禍に合わせたプランなどが、現在、市場に出回っているといいますか、創設されておりますので、ぜひそういったことも検討していただいて、ボランティアの方々が安心して参加できる体制を構築していただきたいと思います。

 以上で終わります。

○中嶋委員長
 山本委員は副委員長席へお戻りください。

 議題、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中嶋委員長
 ありがとうございます。

 それでは、以上をもちまして閉会させていただきます。

(午後2時56分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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