ページの先頭です
トップページ  の中の  会議録検索(本会議・委員会等)  の中の令和3年 東京2020大会・晴海地区公共施設整備対策特別委員会(7月15日)

令和3年 東京2020大会・晴海地区公共施設整備対策特別委員会(7月15日)

1.開会日時

令和3年7月15日(木)

午後1時30分 開会

午後2時24分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 田中 広一

副委員長 竹内 幸美

代理 塚田 秀伸

委員 礒野 忠

委員 高橋 元気

委員 しらす 夏

委員 二瓶 文徳

議長 木村 克一

4.欠席者

(1人)

委員 押田 まり子

5.出席者

(18人)

齊藤副区長

吉田副区長

平林教育長

浅沼企画部長

溝口政策企画課長(参事)

糟谷副参事(計画・特命担当)

早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)

濱田区民部長

清水区民生活課長

鷲頭地域振興課長

渡瀬保健所長

望月環境土木部長

三留環境政策課長(参事)

松岡都市整備部長

栗村地域整備課長

生島教育委員会事務局次長

植木学務課長

岡地学校施設課長

6.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

桝谷書記

黒須書記

7.議題

  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に関すること
  • 晴海地区の公共施設整備に関すること

(午後1時30分 開会)

○田中(広)委員長
 皆様こんにちは。ただいまより東京2020大会・晴海地区公共施設整備対策特別委員会を開会いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

 本日、押田委員は欠席のため、塚田議員より代理出席する旨の申出がありましたので、これを了承することでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(広)委員長
 それでは、塚田議員は委員席にお着き願います。

 議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、初めに、理事者報告をお願いいたします。

○浅沼企画部長

 1 東京2020オリンピック聖火リレー及びセレブレーションの実施形態の変更について(資料1)

 2 東京2020大会関連事業の見直しについて(資料2)

以上2件報告

○田中(広)委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時36分です。自由民主党さん86分、かがやき中央さん42分、公明党42分、維新の会さん10分、未来会議さん10分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いいたします。

○礒野委員
 私からは、本当に大本の話で、もう決定はしてしまっているんですが、やはり現状から見て、ちょっと不安なので、選手村を抱える本区として、しっかりと再度の申入れをしたりする必要があるかなと思う点を質問させていただきます。

 まず、現状で通行止めになっています環状2号線で、これの影響によって、晴海通り、また新大橋通りは大分交通量が多くなって、渋滞しております。関連しているのが、例えば勝鬨橋だとか、佃大橋、こちらのほうもかなりの渋滞が起こりつつあります。ここのところ、私も道を運転しながら見ていたんですが、救急車や何かが来たときに、渋滞していて全くよけることができないんです。緊急車両がサイレンを鳴らしたまま、ずっと止まっているような状況が生まれています。これはもう、一応ルートを交通計画の中で決定はされているんですが、これから大会が始まるということで、さらに交通規制が厳しくなることが考えられます。ですから、これは本区だけではなくて、例えば江東区ですとか、他区とも連携をしなければいけない話にはなるかと思うんですが、緊急車両などがしっかりと通れるような状況をつくっていかなければいけないということでの考え方をお聞かせいただきたいと思います。

 また、ここのところ、見ていると、やはり外国人がかなり多く見受けられるようになりました。先日も、うわさ話で聞いたのは、テレビの報道などで晴海辺りのコンビニに選手が出てきているのではないかなんていううわさがあって、確認をしたところ、関係者が出歩いていることはないというお話は伺っているんですが、ここのところ、外国人、どこの国から来ているか分からない方がすごく多く見受けられるんです。この人流に関して、中央区としては、どういうふうに考えていくのか。当然、コロナの対応ということも考えなければいけないと思います。ただ、一方で、やはり日本で有数の商店街、繁華街を擁する中央区ですから、ここでの経済効果というのも考えなければいけないと思いますので、そこのバランスというのは非常に難しいと思いますが、本区の考え方をお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 2点御質問をいただいたかと思ってございます。順次お答えさせていただきます。

 まず、1点目の交通規制についてでございます。

 こちらにつきましては、今、委員からも御指摘ありましたとおり、環状2号線のほうが既に封鎖されてございます。当該地におきましては、もう大会の随分前からこういった課題が生じるというような認識の下、2年前から、エリアに該当します4地区の合同協議会を区のほうで立ち上げさせていただきまして、地域の皆様方と大会時の交通規制について改善ができないかという協議をさせていただいたところでございます。先般、7月12日にもこの会議を開催させていただいて、いよいよ大会が始まるということで、地域の皆様方には改めて区のほうから御理解、御協力、こういった旨の御連絡をさせていただいたところでございます。

 環状2号線の交通規制につきましては、6月23日から始まりまして、7月13日からは現在の交通規制の体制となりまして、今の体制がこのまま9月5日のパラリンピックの終了、9月8日の閉村まで続くというような状況になってございます。交通規制の状況につきましては、我々区のほうでも把握をしておるところでございます。規制が始まった当初は、やはり晴海通りの混雑、渋滞が当初生じたと思ってございますけれども、現在、決して楽観視できるわけではございませんが、一定程度落ち着いているところかと思ってございます。

 ただ、今、委員からも御指摘ありましたとおり、これからが大会本番でございますので、さらなる渋滞の緩和を働きかけていかなければならないというふうに思ってございます。組織委員会においても、チラシの配布、それからホームページの掲載、またタクシー業界だとか、運送業界、また市場関係者への周知、こういったものも行ってきているところでございますが、先ほどの報告でもございましたとおり、区のほうでも大会の交通規制の状況については、本日の新聞折り込みという形で区民の方々に広く周知を図らせていただいているところでございます。この交通の問題は、本区もかねてから問題というふうな認識を持っておりますし、このままの状態で大会が安全に行われるとも、まだこれからの状況でございますので、引き続き動向については注視しながら、適切な対応、迅速な対応を図ってまいりたいと思ってございます。

 それから、2点目の外国人のお話でございます。

 こちらにつきましても、13日から選手村が開村したということ、また、その1週前になりますけれども、7月9日からはメディア関係者の方々、こういった方々もいよいよ活動に入ってくるというような状況で、本区においても様々なところで外国の方々が見受けられるような状況になってきた部分があろうかなというふうに思ってございます。新聞、テレビ報道等で外国人が出歩いているのではないか、こういったことで地域の方々からも本区のほうにも苦情だとか、お問合せだとか、こういった電話を多々いただいているところでございます。ただ、全ての外国人が大会関係者だというわけでは当然ないわけで、数こそ少ないものの、単なる観光で来られている方がいらっしゃったり、あるいは在住の外国人の方々もいらっしゃったり、あるいは選手村が始まってからは選手村に従事する方々、その中にも当然、外国人の方もいらっしゃるかと思ってございます。ですので、全ての方が大会関係者というわけではなかろうというふうにも思ってございます。

 大会関係者については、プレイブックがそれぞれのカテゴリーごとに組織委員会のほうで作成されておりまして、そのプレイブックに基づいて行動がなされるというようなことから、例えばメディア関係者のプレイブックにつきましても、行動予定のないようなところには出歩かない、出歩けないというようなことがしっかり書いてございます。したがいまして、こういったことが組織委員会の下、適切に管理がなされているものと思ってございます。

 こうした中で、日本橋、銀座地区には、とりわけ大会関係者が泊まるホテル等々も多々あるものでございます。そういったメディア関係者が利用する専用のバスの駐車場なども既に区内では用意がされておりまして、そういった部分に一時的に外国の方がそのバス停まで歩いていくというようなところで見受ける場面も多々あろうかと思ってございます。しかしながら、そのホテル等々につきましては、セキュリティの関係もあるというようなことから、公言はできない部分でございますけれども、そういった方々もいらっしゃるというようなところは認識いただきながら、安全な管理を組織委員会のほうで徹底した運営を行うような形で大会を進めていくというふうに聞いているところでございます。

 なかなかその先の商売、商業につなげていくというところまで、本来であればにぎわいのある大会運営ができればというところでございますけれども、今回の大会につきましては、安全第一というような観点から、そういった商業の部分への結びつきは薄まらざるを得ないものであろうというふうに思ってございます。

 私からは以上でございます。

○礒野委員
 それぞれありがとうございました。

 まず、交通問題ですが、やはりこれからもっと規制が厳しくなる。選手が移動するたびに、それぞれの規制がかかったりするということで、今の多分3倍ぐらいの渋滞はやむを得ないのかなというような状況が生まれるというふうに私は思っています。渋滞の緩和とか、適切、また迅速に対応していくというお話を今いただいたんですが、具体的にやはりしっかりと警察署とお話をしていただいて、本当に何かあったときに緊急車両がちゃんと通れるぐらいの余裕のある交通計画というか、整理をしていただかないと、とても危険なことが起こった場合に怖いなというふうに感じておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

 また、人流についてですが、確かにメディア関係者だとか、選手は表へ出られないというようなお話はいただいていますけれども、それ以外の関係者などは、ではホテルで本当に滞在しているだけで全く動きがないかというと、これは出歩く可能性も大分あるのではないのかなという気がします。プレイブックに基づいての行動ということでのお話をいただきましたが、やはりあくまでも個々の判断という部分が大きく出てくるのかなというふうに思います。これは本当に、今お話しいただいたとおり安全第一で進めなければいけないというのは十分分かっておりますので、できるだけ、これも組織委員会の方たちと接触する、または何か意見交換などをする場がありましたら、とにかく安全をしっかり守れるようにお伝えいただきたいと思います。

 商売に関してのお話もさせていただいたんですが、やはりそこをかなり皆さん期待されてオリンピック・パラリンピックを心待ちにされていたと思うんですけれども、今、全くそれが見込めないということです。安全のためにはしようがないかなという部分はあるんですが、ただ、今回のオリンピック・パラリンピック期間のときの景気ということではなくて、中央区としてぜひ、こういう大きな商店街、また繁華街を擁するんだよ、いいまちなんだというのをしっかりとアピールしていただいて、この後につなげられるようにお取り組みいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上で私の質問を終わらせていただきます。

○高橋(元)委員
 私からも何点か質問させていただきます。

 2020大会の開始前の最後の委員会となりますので、最終的な確認という意味合いを込めて質問させていただければと思います。

 まずは、資料2の大会関連事業の見直しについてです。

 本区におきましても、緊急事態宣言の発令を受けて、本区が主催する選手村周辺のおもてなし清掃につきましては、中止が発表されました。一方で、町会・自治会主催の自主的なおもてなし清掃は各団体において可否を判断すると。私も自主的にマンションの自治会主催のおもてなし清掃に参加をさせていただきました。もちろん参加者の数にもよると思いますが、そこまで密になる状況ではなく、そして、もちろん野外でやりますので、感染拡大のおそれというのは少ないのではないかと個人的には思いました。

 そこで、今回の本区事業の見直し、中止する事業として、7個記載されておりますが、中止する事業と実施するべき事業の線引きをどのように御判断されたのか。といいますのも、多くの人を一堂に集める事業や回遊型の事業につきましては、中止をするというふうにこちらの資料にも記載がございます。その意味でいうと、ただいま申し上げましたおもてなし清掃や区のおしらせ大会特集号の発行などは、それにあまり該当しないのではないかと私は思いました。ですので、その線引きについて教えてください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 事業の見直しの部分についてでございます。

 この資料にも書かせていただいておりますとおり、人流を極力抑えるというような趣旨で今回の中止を、これは決断せざるを得なかったというものでございます。上段に書いてございますコミュニティライブサイト、このコミュニティライブサイトを行う中央区おもてなしセンターの場所、こういったものにつきましては、東京都のパブリックビューイング6か所も全て中止になったこと、また23区内でも22区が実施する予定であったわけでございますけれども、大半の区が中止をせざるを得ないというような判断に至ったものでございます。

 今、委員から御指摘のありました、まず1つ、選手村周辺おもてなし清掃については、屋外の事業ですので、基本的には負荷がかからないかなというようなところもございましたが、受付等々、どうしても密にならざるを得ない部分があること、また、そういう意味では人流というものを少なからずとも招いてしまうというようなこと、7月の開催日は緊急事態宣言の2日前になりますけれども、感染状況からすると、2日前だからといって実施できるかというと、これは状況が変わらないものであろうというふうに思ってございます。また、8月については、もう緊急事態宣言下にありますので、そういう意味では中止をせざるを得ないという思いで決断させていただいたところでございます。

 なお、委員の御参加いただいた地域でのおもてなし清掃、地域の方々の活動につきましては、その地域ごとに、規模であったり、やり方であったり、非常に少人数でお集まりになるところもあるように聞いてございます。そういった活動までをも区のほうで中止をするというような決断はなかなか難しいということで、町会・自治会ごとの御判断ということで御案内をさせていただいたところでございます。

 なお、おもてなし清掃については、もう一回9月の上旬に予定してございますので、何とかそこは実施ができるようにというふうに我々も思っているところでございます。

 また、もう一点の区のおしらせ大会特集号につきましては、今申した、一連のいずれのおもてなし事業を中止せざるを得ない、あるいは聖火リレーについても、公道実施を中止せざるを得ないというようなことから、これも大変残念ではございますけれども、オリンピック・パラリンピックの特集号を組むような内容を盛り込むことができないということで、中止する事業の一つとして挙げさせていただいたところでございます。

○高橋(元)委員
 それぞれにありがとうございました。

 まず、選手村周辺おもてなし清掃の中止につきましては、受付の段階で密になってしまう、運営の段階で密になってしまうということで理解をさせていただきました。おっしゃるとおりであると思います。9月上旬にも開催される予定とのことですので、ぜひ何とか1回は開催できればと思います。区のおしらせ特集号の発行の中止についても、非常に残念です。もちろん、ライブサイトでしたり、パブリックビューイングが中止されて、書くネタがないというところもあるのかもしれませんが、やはり大会の機運の醸成というところも、本区におきましては、おもてなし事業、関連事業の大きな目的であったと思います。もう今さらしかたないかとは思いますが、ぜひ何らかの形で大会を盛り上げる、もしくは区の取組をアピールするという機会は、通常の区のおしらせの発行等で行っていただければと思います。

 続きまして、選手村周辺の警備体制について、もう一度確認をさせてください。

 13日に選手村が開村しました。黎明橋公園通り沿いも、私も毎日歩き回っていますが、IDをぶら下げた明らかに大会関係者や取材陣と思われる方の姿が夜中まで絶えることなく見られます。各交差点に警備員が配置されています。これは思った以上にかなりの数が配置されているというふうに認識をしております。

 前回の委員会でも警備体制につきまして、昨年発表の体制から変更があるかという点につきまして質問させていただきました。その点については、今回、プレイブックが更新されて、大会の密を避けるためにバブル方式が採用されるなど、ルールが変わったので、警備体制にも変更があるかもしれないというふうに御答弁をいただいていたと思います。その点、中央区として発表ができること、そして知っていることで構いませんので、昨年発表の体制から何らかの変更があったのか、本区として言えることで構いませんので、教えてください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 選手村周辺の警備体制について、前回の委員会でも御質問いただいたかと思ってございます。我々が聞き及んでいる内容につきましては、変わらないものでございまして、選手村の中は組織委員会の警備局が、外側については所轄の警察が管理をするということで、所轄も含めて、そういうようなお話を聞いているところでございます。今回のコロナ対応、対策につきましては、先ほどのプレイブックのとおり、選手村の外に関係者は出ないというようなことから、そういった警備というものは変更があるわけではなくて、コロナに関するものについては、あくまでプレイブックの中で、もう大会運営そのものの中で制約がなされており、各国においてもコロナに関する責任者というものを設けて実施するというふうになってございますので、委員のおっしゃる警備体制そのものには直接の影響はないというものでございます。

 以上です。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。外につきましては所轄の警察が対応で、前年度の発表にございました警備体制から変更はないということで確認させていただきました。ありがとうございます。

 ただ、警備員の方は、所轄の警察以外にも、大阪府警と書かれている方だったりとか、朝潮小橋とか、トウキョウ・タワーズの下にまで警備員の方が配置されていたりとか、広範囲にわたって警備をしいていただいていると思います。その体制につきましても、かなり厳重にされていると思いますので、その点は安心しております。ですので、引き続き、もし何かあったときでは遅いので、警備につきましても、本区からの、ここは危ないかもしれないとかというようなところの情報共有をいただければと思います。

 最後に、組織委員会、そして本区と東京都との間の情報共有体制についてお伺いをさせていただければと思います。

 先ほどからも申し上げておりますとおり、6月にオリンピック・パラリンピック大会に参加する関係者向けのプレイブックが策定されております。その中で、選手や関係者の感染対策や行動制限について記載されていますし、今大会は、私の認識としてもそうなんですが、選手団や大会関係者が、基本的には外部と接触をしないバブル方式と呼ばれている取組が採用されております。しかしながら、前委員からの御指摘にもございましたが、各種報道、そして私の実感としても、昨日も夜中、私が散歩をしたりとか歩いているときであっても、完全に大会関係者の人、大会関係者のTシャツを着て、IDをぶら下げた人が黎明橋公園通り沿いのマルエツやコンビニで食事を買って、さらに飲み歩き、食べ歩きをされておりました。プレイブックを見ても、イートインや食べ歩きは認められていないです。この点からしても、明らかにルール違反がされている実態がございます。13日に開村してから2日で、このような状態になっているということを大変私も懸念しております。もちろん、ルール遵守の運用とか、例えば罰則の適用等については、ひとえに組織委員会の仕事ですので、本区において何かできることはないとは思いますし、もちろん、せっかくボランティアとして、そして大会関係者として各国からたくさんの人が晴海に来てくれて、気持ちよく帰っていただきたい、仕事をしていただきたいと私も思ってはおりますが、結果的に事件や事故や、そして感染拡大のあおりを受けるというのは、やはり地元の住民です。

 ですので、先ほども本区としても適切な管理がされていると思っているというような御答弁がございましたが、適切な管理がもしされていなかった場合に、本区として、やはりしっかりと東京都、そして組織委員会に、こういう実態であると。そして、何か改善をしてもらえないかというような情報共有、そして申出、要望をしていただきたいと思っております。ですので、現状において、東京都及び組織委員会とどのような情報共有体制をしいていらっしゃるのか。何か事件、事故が起きた、もしくは今の選手村周辺はこういう状況であるというふうに随時連絡ができる体制になっているのか、あるいは定期的な会合を開くというような取決めになっているのか。どういうふうに情報共有をしておられるのかという点についてお伺いをさせてください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 情報共有体制についてでございます。

 今、委員から御指摘がありました、外国の方々、これは外国の方々に限らずかと思いますけれども、選手村ができて、あるいは運営が始まって、ボランティアの方々だったり、あるいはお勤め、従事する方々だったり、こういった方々が勝どき駅から歩いて現地に向かうに当たって、あるいは選手村のほうから帰るに当たって、先ほどのコンビニであったり、あるいはたばこを吸ってポイ捨てをされたりだとか、こういったことが見受けられるというようなお話は、地域のほうからも聞き及んでいるところでございます。こういった情報につきましては、その都度組織委員会のほうには事象を伝えて、改善等を働きかけていただくように申入れをしているところでございます。組織委員会のほうでも日々のミーティングがあるということで、そういった対応の中でしっかり注意をしていただくとともに、1つ交通ルールとして、勝どき駅のほうから真っすぐ晴海三丁目のほうの交差点まで行って、そこから選手村に曲がっていくというようなルールの下、指導しているところでございますけれども、実際、生活道路の中に入っていってしまう、こういったボランティアであったり、従業員の方がいらっしゃるようでございますが、そういったことに対しても看板の増強を図るだとか、逐一申入れをさせていただきながら対応していただくというようなことで、そういった意味では、連絡体制というのは日頃からできているものと思ってございます。

 また、13日から開村されたわけでございまして、選手村、組織委員会のほうも24時間で対応をしてございます。本区においても迅速な連絡体制ができるように、13日からは本区においても、夜間も含めて連絡が取れるような体制を設けているところでございます。

 いずれにしましても、地域の方々に不安なことが起きないように、また起きた場合には迅速な対応ができるように、区としてもしっかり対応してまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○高橋(元)委員
 御答弁ありがとうございました。やはり地域の方からの不安、苦情というような声も、恐らく本区におかれましても、直接連絡、電話が来ていると思います。もちろん、今が本当に一番大変な時期で、そして大会が始まって大会が終わるまで本区としても気の休まる時間がないかもしれませんが、本区としてできる限りの御対応をいただければ幸いですし、地元住民も安心すると思いますので、ぜひよろしくお願いをいたします。

 地元住民とか、例えば防犯とか警備の話については、前回の委員会では所轄の警察署もしくは事象によってはコールセンターへというようなお話があったと思います。今回提示されました、こちらの資料の中でコールセンターの番号が記載されています。重複するかもしれませんが、基本的には、苦情だったりとか、何か不安なことがあったら、このコールセンターに電話をすればいいのかという確認がまず1点と、このコールセンターの周知につきましては、新聞折り込み、そして様々な地元の協議会の中で周知をされるとのことでしたが、それだけではなくて、例えばLINE公式アカウントを活用したりとか、公式のホームページを活用したりとかというような方法も考えられると思います。そのようなオンラインでの対応について考えていらっしゃるか、そして、やる予定はあるかという点、この2点について最後にお伺いをさせてください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 資料の最後の部分につけさせていただいておりますコールセンターのお問合せ先、これは組織委員会のホームページなりの記載のものを区のほうでも掲載をさせていただいている内容になってございます。苦情といいますか、御意見も含めて、様々あろうかと思いますが、こちらのコールセンターの番号で一元的に管理されるというふうに聞いてございます。電話番号自体は1つでございますけれども、この中で、例えば交通に関する苦情というか、御意見であったり、あるいは、ちょっとまた違いますけれども、例えばチケットの払戻しをどうすればいいのかとか、大会に関わります様々なお問合せ、お聞きになりたいようなものについては、この番号の中で振り分けをされながら、適切に対応されるというふうに聞いているところでございます。区のほうで作成しました、こちらのペーパーについては、新聞折り込みだけではなくて、地域のほうにもお配りさせていただくとともに、様々な区の施設、また区のホームページ等でも掲載をさせていただいているところでございます。とはいうものの、一枚ものではなかなか表現がしづらいものでございますので、それぞれQRコードを載せさせていただいて、そこから実際、図面であったり、規制の絵が分かるようなところに飛べるような形で掲載をさせていただいております。こういった周知は、これで十分というものはないと思ってございますので、引き続き機会も含めまして、様々な形での周知を図ってまいりたいと思ってございます。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。コールセンターについて、一元的に御意見を管理、集約をするということで理解させていただきました。ありがとうございます。

 私も議員になってまだ3年目ではございますが、この2年間でどれだけ本区が用意周到に準備をしてきて、子供たちのために夢のある大会に、そして安心・安全な大会を開こうというふうに努力されてきたのかというのは重々理解させていただいております。ですので、こうやってコロナの状況になって、このような特殊な開催になってしまったことは苦渋の極みでもございますし、そのために、また様々な努力を重ねていらっしゃることに、まずは敬意を表させていただきます。本当によりよい大会に、そして安全で安心な地元の住民の環境が守られる大会になることをお祈りしております。そして、そのような御尽力をしていただいたことに改めて感謝を申し上げます。

 私からの質問は以上です。よろしくお願いいたします。

○しらす委員
 よろしくお願いいたします。

 オリンピック関係者に対する水際対策が大変不完全な中で選手村が開村いたしました。本区におきましては選手村がありまして、特に周りの近辺の方の不安の払拭に努めなければいけないと非常に思っております。その中で、不安材料としては、やはりコロナだと思うんですけれども、大会関係者や選手の方に陽性者が出ても、人数、国籍、性別、症状、入院の有無等は全部非公開とすることを決めたということが報道されて、周りの方々の不安がさらに増していっているんです。このような状況をどのように受け止めて、また安心させる材料などの発信は。お考えがあれば、お聞かせいただきたいと思います。お願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 選手の陽性者の対応についてでございます。

 こちらについては、入国前から厳しい管理の下、陰性の方々だけが日本に入国をしてきて選手村に来るというような流れになっているところでございますが、そうしたチェックの中で陽性となった方々への対応ということで、何回かの検査の中で陽性が判明した方については、病院にそのまま行かれたり、あるいは一時的な宿泊療養という形になるというふうに聞いているところでございます。

 これらの非公表につきましては、国であったり、あるいは選手であったり、状況によって、そこから回復すれば、また競技に出られるというようなことから、これらの情報について、判明した段階ですぐに公表するというようなことは、それぞれの選手であったり、国、こういったもののプライバシーなりの部分に非常に影響があるということで非公表とするというふうに聞いているところでございます。ただ、こちらについては、コロナに関する対策、対応の中でしっかりと管理がされて行われることになっていると聞いてございますので、こういったことが直接まちの中に影響を及ぼすというものではない、そのような認識の下で大会が運営されるというふうに考えてございます。

 以上です。

○しらす委員
 ありがとうございました。

 先ほどの答弁でも、プレイブックでもコロナ対策でも、話を聞いていますと、全て性善説に基づいていて、しっかりやってくれるだろう、きっと大丈夫、こういう決まりがありますということなんですが、実際、住民の方々はすごく不安を持っていて、全然信用していない状況です。感染が広がったらどうしてくれるのと非常に不安があるので、もし可能であれば、何かあれば不安払拭の発信を、なかなか難しいですけれども、少しでもできる限りお考えいただいてやっていただきたいと思っております。全て大丈夫、プレイブックがあるから大丈夫とされていますが、政府のことも、全て皆さんは信用していないです。水際対策もしっかりやっていますと言いながら、もうだだ漏れの状態ということも聞いていますので、本当にオリンピック後に感染者数が増えることは間違いないと私は思っております。

 また、オリンピックを絶対にやるという思いでずっと来ていて、その中で失ったものというのはすごく多いんです。飲食業の皆様も、金満家の方が毎日毎日飲食して、それで全然一回も休まずに個室で開いている。すごくコロナバブルでもうかっている方もいます。でも、多くの飲食店の方はすごく苦労しています。また、小・中学生も大変な思いをしていますが、大学生は去年の授業が一回もなかったこともありますし、今年も河野大臣が夏休みにコロナワクチンの接種をするから後期からは絶対に対面授業が始まると軽々しく言っていましたが、実際、その後にワクチンが足りなくなって打てなくて、夏休み中の接種はもう間に合わないです。誰も行政や政府を信用していないんです。大学生は本当にかわいそうです。失われた2年間ということに今後なると思います。授業が全く行われていない。一度も大学に行っていない子が本当にいるんです。後期も絶望的で、本当にむなしく思っております。

 多くのものを失ってまでも開催する予定のオリンピックなんですが、絶対に盛り上げていただかなければいけないと思っておりまして、非接触型の選手への応援、交流等とありまして、小学生の方がお作りになったアサガオを選手村に設置するという心温まることもあるのを聞いて、少し安心しました。その中で、中央区ゆかりの選手の応援というのは、非接触でどのように、どのような方に行うのか教えていただけますでしょうか。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 こちらにつきましては、前々回の中央区のオリンピック・パラリンピックの講演会にて御講演いただきました、日本橋在住の寺田明日香さんという女子の100メートルハードルの選手の方が6月に無事に内定したということで、今回のオリンピックに出場されるということを聞き及んでおります。また、パラリンピックのほうでは、月島警察署にお勤めの大山晃司さんというパラリンピックのアーチェリーの選手の方が内定しているというふうに聞き及んでございますので、こういった方々を大会期間、区として応援してまいりたいということから、こういった方々を可能な限りホームページ、区のおしらせであったり、あるいはそれ以外にも広く中央区で応援できるような取組を進めてまいりたいと思ってございます。

○しらす委員
 ありがとうございました。中央区ゆかりの選手がお二方いらして、ホームページや区のおしらせなどで応援するということで了解いたしました。ぜひ皆さんで盛り上げていきたいと思っております。

 また、繰り返しになりますが、多くのものを失ったオリンピック開催ですので、ぜひ非接触型と、すばらしい、応援の仕方もいろいろな手段がありますので、まだ開会まで少しありますので、ぜひともいろいろなことを、これからもアイデアを出していただいて、みんなで力を合わせて、すばらしいオリンピックにしたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

○二瓶委員
 よろしくお願いいたします。

 まず1点目ですけれども、東京2020大会関連事業の見直しということで、先ほど前委員からも御指摘がありましたが、私も区のおしらせ大会特集号の発行も中止してしまうというのは何でかなと疑問に思っておりまして、盛り込む内容が少ないのではないかという御答弁がございましたけれども、やはりこちらは一つの小さなレガシーといえばレガシーになる、本区としての特集号を組んだというレガシーにもなるし、一方で、広報、区のおしらせですので、オンラインを活用した大会関連事業の配信、ウェブページの開設であるとか、ウェブ広告、オンライン観光ツアーなどウェブでは行ってはおりますけれども、なかなかウェブにアクセスできない方々、紙面での広報で情報を得ている方々もやはりまだ多く残っているというのも現状でございます。

 そういった中で、非接触型の選手の応援ということで、折り鶴ウェーブであったりだとか、歓迎メッセージの掲示であったりだとか、本区の事業を全くやらないわけではないということでありますので、大会の情報、広報の役割として、やはり大会特集号は私もあったほうがいいのではないかなと思います。広報の役割、大会のレガシー、本区の事業の周知、結果の報告であるとか、そういう面から見ましても、なぜ大会特集号まで発行を中止してしまったのかという考え方を再度お聞かせいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 大会特集号についてでございます。

 こちらの中止については、さきに述べたとおりでございます。ただ、紙面での区のおしらせについては、10日おきに毎月3回発行してございます。こういった中での広報、周知というものは引き続き図ってまいる予定でございます。そういう意味では、9月5日に予定されてございますパラリンピックのマラソンであったり、交通規制であったり、あるいは、まだこちらもはっきり明確になってございませんけれども、パラリンピックの聖火リレー、こういったものはまだ中止になってございませんので、時期、機会を見て、紙面でも周知を図ってまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○二瓶委員
 ありがとうございます。

 通常号というんですか、毎回発行している区のおしらせちゅうおうでの告知というのは当然行われるだろうなと思うんですけれども、特集号というのは機運醸成を図って、ずっとやってきた中で、私も昨年1年間、委員会で機運醸成について様々質問もしてきましたが、大会特集号というものはすごく心に残るものになるのではないかなと私は思いますので、ぜひこのあたりは再度検討していただきたいなと思います。

 2点目になりますけれども、7月16日、明日の金曜日の18時半から19時までの間、築地市場跡地から晴海トリトンのところで反対のデモ活動が行われるということを小耳に挟みました。こちらはツイッター等々で流れているんです。バッハ会長が来たことに対して各所でデモ活動が行われておりますけれども、明日の夕方に関しましては、本区を通ってしまうということであります。本区としての対応が何かありましたら、お示しいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長(参事)
 明日のデモについてでございます。

 こちらの情報については、既に所轄の警察署等々と情報共有をさせていただいております。区においても、防災危機管理室と連携をしながら、対応といいますか、状況の把握をしていく予定でございます。このデモにつきましては、これまでも毎週金曜日の夕方、晴海のトリトンスクエア、ここは組織委員会のオフィスがあるということから、こちらのほうで、規模は別としまして、行われていたところでございまして、こういった情報につきましても、月島署なりとも常に共有をさせていただいておりますので、今回のデモにつきましても、同様な形での対応を区としても考えてまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○二瓶委員
 ありがとうございます。

 組織委員会でのスタンディングのデモ活動というんですか、抗議活動というのは毎週行われているということですけれども、6時半から7時の間、築地市場からトリトンまでのデモなので、多分練り歩くのではないかということが想像できますので、そこに関しまして、本区として状況の把握ですとか、警察との対応等ありますけれども、大ごとになり過ぎないようなといいますか、機運醸成を損なうようなことになってはいけないなと私は思いますので、そこら辺に関しましてもよろしくお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。

○田中(広)委員長
 それでは、質疑が終了したと思われますので、議題、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に関すること並びに晴海地区の公共施設整備に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(広)委員長
 ありがとうございます。

 以上をもちまして、東京2020大会・晴海地区公共施設整備対策特別委員会を閉会いたします。

 ありがとうございました。お疲れさまでございました。

(午後2時24分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

ページの先頭へ