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令和3年 築地等地域活性化対策特別委員会(7月14日)

1.開会日時

令和3年7月14日(水)

午後1時30分 開会

午後3時3分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 海老原 崇智

副委員長 奥村 暁子

委員 塚田 秀伸

委員 かみや 俊宏

委員 田中 耕太郎

委員 高橋 まきこ

委員 中島 賢治

委員 原田 賢一

議長 木村 克一

4.出席説明員

(16人)

齊藤副区長

吉田副区長

浅沼企画部長

溝口政策企画課長(参事)

糟谷副参事(計画・特命担当)

濱田区民部長

鷲頭地域振興課長

岩田文化・生涯学習課長

田部井商工観光課長

望月環境土木部長

三留環境政策課長(参事)

松岡都市整備部長

川島都市計画課長

栗村地域整備課長

水野都市計画事業担当課長

福島まちづくり事業担当課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

黒須書記

坂和書記

6.議題

  • 新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関すること

(午後1時30分 開会)

○海老原委員長
 築地等地域活性化対策特別委員会を開会いたします。

 議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告を願います。

○濱田区民部長

 1 キャッシュレス決済ポイント還元事業の実施結果について(資料1)

○望月環境土木部長

 2 銀座・築地周辺みどりのプロムナード構想の策定について(資料2)

○松岡都市整備部長

 3 まちづくり協議会の報告(資料3)

 4 築地市場跡地の暫定貸付について(資料4)

以上4件報告

○海老原委員長
 ありがとうございます。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時42分です。自由民主党さん64分、かがやき中央さん31分、公明党さん31分、区民の風さん31分、日本共産党さん31分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○田中(耕)委員
 私からは、資料4について1点確認をさせていただきたいと思います。

 市場跡地の暫定貸付についてでございます。

 御報告にありましたように、現在、手続中ということでございます。この市場跡地は、場外市場を中心とする本区の市場機能を健全に維持するために必要不可欠な土地、地域だというふうに思っています。そうなってまいりますと、1年ずつの更新というのは、東京都との折衝の関係もございますので、やむを得ない点もあるというふうには理解していますが、何ゆえに、もう2か月前、かなり差し迫った段階で手続中という形になっているのかという、その経緯です。もう少し前の段階からお話を進めたりすることができないのか。

 また、期間が1年更新というのは、やむを得ない事情があるというふうには思っておりますが、現状としては必要不可欠でございますので、もう少し長期間で東京都と折衝していくなどという方向性が見いだせないのかという点について、これまでの経緯と、現在なぜこのような状態になっているかというのを端的にお知らせしていただきたいというふうに思います。お願いいたします。

○栗村地域整備課長
 暫定貸付地のこれまでの経緯、それから現状についてということでございますが、こちらの貸付地は必要不可欠な施設でございますので、区としましては、地元の意を受けて、一日たりとも閉じることができない施設として、継続して東京都のほうと協議を重ねているところでございます。

 こちらの今の貸付けの契約、当初のところ、市場の移転が10月にあったというところの中で、結果として、契約としては1年ずつ延ばしてきているところでございます。今回も、そういった意味でいきますと、本来的には築地の跡地の開発、来年度以降いよいよ始まる事業者募集に向けて、我々としては、永続的に確保できるような場所について、東京都とも協議を重ねてきておりました。実際にどういう範囲の中でまちづくりをしていくのかというところも、我々のほうとも並行して協議を重ねています。特に、基盤施設をどういう形でやっていくのか等についても、もろもろまちづくりの将来の形の中で、どこに場外市場の荷さばき機能を置いたらいいのかというところも並行して議論をしているところでございます。今回、そうはいっても、もう継続を判断しなければいけない時間が来てしまったというところの中で、双方の協議の結果として、まずは1年間延ばしましょうという、これまでと同じような形での結論に至っているところでございます。

 今後の将来の姿、つまり、跡地開発と並行して整備される荷さばき場につきましては、もろもろの都市基盤の関係、その他、場外との関係、そういったところを引き続き東京都と協議しながら、この貸付地の将来についても課題の一つとして今後とも協議を続け、今日この日も含めて継続して、将来的な場所について検討を重ねているという状況でございます。

 以上です。

○田中(耕)委員
 今のお話の中にありましたように、当然、築地市場の跡地開発は、周辺も含めて、今後どのような構想やビジョンを描いていくのかというのが最重要課題だと思います。ただし、こちらも御答弁にありましたが、必要不可欠な施設ということでありますので、1年更新がやむを得ないとしても、もう少し余裕を持った話合いができないのか、また必要はないのかというのを最後にいま一度確認させていただきたいと思います。と申しますのも、場外市場を中心とするこの地域の関係者の方は、やはり直前での更新というのに漠然とした不安を抱いておられる方もいらっしゃるというふうに聞いております。大きな構想は何よりも大事ですけれども、必要不可欠な場所であるわけですから、代替地が近隣にない以上は、当面はここを是が非でも使わせていただきたいという姿勢で取り組まなければいけないお話なのかなというふうに個人的には思うんです。そのあたりの対応、距離感も含めて、2か月前で現在交渉中、手続最終確認中というふうになっているのは妥当なのかどうか、もう一度だけ御答弁をお願いいたしたいと思います。

○栗村地域整備課長
 余裕を持った協議をというお話でございます。

 委員のおっしゃるとおりだと思っております。我々は、9月という今の契約の期限間際、ぎりぎりになって動いているということでは決してなくて、さらに先の今年の9月以降の話、それから今回1年間の更新ということでございますが、もちろん来年の9月以降の話も含めて、今も協議を重ねているところでございます。締切りの中でのスケジューリングというよりも、継続して、ずっとどこに置くことがいいのかというところを、双方の条件を出し合いながら、将来的な場所について探っていると。そういった意味でいきますと、この貸付地につきましては、恐らくもう一度どこか別の場所に移転していく。その中で、これが最後にしたいというふうに区としては考えておりますが、仮の荷さばきスペース、荷下ろし場をなるべく長期間確保できる場所、こういったところを東京都のほうと確認しながら決めていきたいというふうに考えておりますので、そこの部分の調整をしっかりとやっていきたいという意味で、今回のこの1年については、今の同じ場所になると。ただ、東京都から示されていますとおり、勝どき門周辺のところは、恐らく跡地開発の中でも最初のほうに開発がなされていくことが予定されているエリアでございますので、そういったところの兼ね合いの中で、どこに最終的な荷さばきスペースを置いたらいいのかというところを探っていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○田中(耕)委員
 おおむね了解いたしました。

 築地市場自体の移転が延期されまして、今般、オリンピックも延期されまして、非常に事態は流動的です。ですので、区の皆様もそうですし、都の職員も、正直申し上げて、なかなかすぐに結論を出すのが難しい、臨機応変な対応になってしまうということはやむを得ない点があるとは思いますが、繰り返しとなりますけれども、必要不可欠な場所ということもありますので、長期的なビジョンはもちろんですけれども、目先と言ったらなんですけれども、直近の1年間、2年間、穴を空けてはならない土地というスタンスで、引き続き粘り強い交渉や折衝を続けていただきたいとお願いいたしまして、私の質問を終わります。

○高橋(ま)委員
 よろしくお願いいたします。

 私からは、まず、資料1のキャッシュレス決済ポイント還元事業についてお伺いいたします。これまでも質疑が行われてきたところについては理解いたしますが、再度確認したい点についてお伺いします。

 私の下にも、やはり在住の方や在勤の方々、また事業を営んでいる方々からも、今になっても反響が非常に大きくございまして、皆様から、次はいつやるのといった期待の声というのは続いている状況でございます。これまでの御答弁においても、一定の効果があったというところ等を確認させていただいたわけではございますが、現時点で改めてお伺いしたい点としまして、本年度、今後の実施の予定がないというところの理由としましては、補助金がない、もしくは活用しないから実施しないという判断であるのか、今後予定がないというところの理由について改めて確認をさせてください。

 また、今回の事業報告でもございましたように、決済事業者に関してはPayPay株式会社であったというところで、この単独の事業者以外の事業者を活用した還元事業というのもお考えがあるかどうかという点について、まず、お聞かせいただきたく思います。お願いいたします。

○田部井商工観光課長
 キャッシュレス決済ポイント還元事業でございますけれども、今後につきましては、先日の区民文教委員会のほうでもお答えをさせていただいておりますけれども、今年度においては、まさに12日、月曜日から、東京都では第4回目でございますけれども、緊急事態宣言が発出されている。その中で、当然、これまで長期化というんでしょうか、事業者、区内経済への影響というものの深刻さを改めて痛感といいますか、認識をしているところでございます。

 そうした中で、キャッシュレス決済のポイント還元事業にかかわらず、今、私どもが区として、そうした地域経済のために何ができるのかというようなこと、それから、この還元事業につきましては、今回4月に行ったときは2億2,000万円余の還元額ということになりましたけれども、こういった事業は他の自治体のほうでも様々な展開をしてございますし、PayPayに限らず、様々な事業者のキャンペーンなどによって、こうした事業の認知度も高くなってきてございます。そうしたことから、もし次回以降に展開をするということになれば、そうしたところの還元額、言ってみれば区の財政負担というようなところもかなり跳ね上がってくるだろうというふうに考えているところでございます。

 また、さきにも答弁をさせていただいたところですけれども、この秋以降ですと、4月にはかからなかった事務費もかかってくるところでございます。東京都の補助金というお話がございましたけれども、東京都の補助金は、今年度に実施するものにつきましては、補助金の対象になるということでございますので、第2弾、第3弾を実施するかどうかというところは、私どものほうでも内部的に様々な支援事業のメニューの一つとして検討はしてございますけれども、まだ現時点においては、こうしたものを正式にやっていくというようなことは申し上げられる段階ではないところでございます。

 ただ、いずれにしても、先ほどの繰り返しにはなりますけれども、こうしたコロナの状況の中において、区として、区内事業者、区内経済の支援というものを積極的に展開していきたいというふうに考えているところでございます。

 それから、PayPay以外というところでございますけれども、PayPay以外の事業者のほうとも、様々これまで、営業という形であったり、私どものほうからお話を聞いたりということは、実際に事務レベルでしております。今回、4月に実施したときは緊急的ということもありましたし、PayPayを選択した一番大きな理由といたしましては、やはり取り扱っている事業者数が多いということ、それから利用される方、店舗へのアフターフォローもほかに比べるとしっかりしていたというようなこと、そうしたことからPayPayにしたわけでございますけれども、今後の展開に当たっても、そうした検討の中においては、PayPayに限らず、それ以外の事業者の状況なども踏まえて、総合的な判断をしていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 まさに私がお伝えしたかった点が、商工観光課長がおっしゃった冒頭の部分でございまして、今回の緊急事態宣言を受け、さらに多様な店舗から、厳しいといったお声が寄せられております。また、アンケートの中にもございましたけれども、4月の後半しか関われなかったという店舗、新規参加の中では、やはり悔しい思いをしたというところもお声としてございましたので、改めてこのような感染拡大に配慮した、かつ集客や売上げに効果的であったということが確認できている事業については、おっしゃったように積極的な展開というところを改めて要望させていただきたいと思いますし、こうした事業者の方々の厳しいというお声に耳を傾けていただくということも引き続きお願いを申し上げます。

 続きまして、地域活性化の要とも言えると思います地域コミュニティ活動についてお伺いをいたします。

 現在のコロナの影響が長期化、また厳しい状況が続いている中で、担い手育成を区としてどのように支援していくのかという点についてお聞かせください。具体的には、昨年度に、「withコロナ時代のコミュニティ活動を考えよう」講義の動画の公開されたという御報告も拝見したのですが、その後のアフターフォローであるとか、それを受けての本年度の取組についてお聞かせいただきたく思っています。

 また、これまで担ってきてくださった方々、その要となっている地域の方々が特に思い入れがあるものというところで、ラジオ体操と夏のお祭りということをお伺いしています。私も地域の方々からも伺いましたし、今年の盆踊り練習会については、すぐに定員になるほど好評であったというところもお伺いしています。この夏、今で言うとウィズコロナになると思うのですが、ラジオ体操や盆踊りについて、中央区が考えている、または地域に対してお示しした活性化の方法の一つというところで、お考えをお聞かせいただきたく思います。

○鷲頭地域振興課長
 ただいまお話がございました地域コミュニティの担い手育成等を含めた対策についてでございますが、昨年度、先ほど委員からも御案内がございましたような、オンラインを含めました担い手育成についての講演会、今後の地域活動の在り方についてのお話を皆さんにさせていただいたところでございます。その中では、実際にそういった活動、そこの講演会の中でのお話などを通じました後、私どもが行っております地域コミュニティの担い手養成塾、こういった事業への関心の高まりということも我々は非常に実感しているところでございます。そのため、今年度、もう少ししますと地域コミュニティの担い手養成塾の募集なども開始いたしますが、それらの事業に対して、前回の講演会をお申込みになられた方々から、より多くのお申込みをいただくことができるのではないかと考えているところでございます。

 また、ラジオ体操ですとか、夏の盆踊りといったようなお話などもいただいたところでございます。私どもも、つい先日、京橋地域と月島地域におきまして、盆踊りの練習会を、例年よりもずっと小規模ではございますが、開催させていただきました。この盆踊り練習会には、お申込みいただいたうち、大変多くの方々にお越しいただき、また、お楽しみいただいたということで認識しているところでございます。やはりこういった地域の方々がお集まりになられる、実際に顔を合わせて対面でコミュニケーションを取りながら一つの事業を行える場というのは大変貴重なものだということで認識しているところでございます。こういった事業を行うに際しまして、例えばラジオ体操であれば、地域のラジオ体操の団体の方々ですとか、また盆踊りということでいえば、町会・自治会の方々だけでなく、より幅広く地域の方々の御協力を得なければ実施できないものだと考えておりますので、今後、私どもといたしましては、こういった多様な地域の団体の方々が町会・自治会の方々と連携して取り組めるような事業につきましても、どのような形であれば、より支援をしていくことができるか検討してまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 やはりその場で集まって飲食をするといったような感染リスクが高いと思われる行動については制限が必要でもございますし、そういった制限をしつつも、やはり子供たちへの地域文化の伝承であるとか、高齢者の方々で申し上げますと、生きがいやフレイル予防といった視点からも、新しい在り方を踏まえた実施というところは要望させていただきたいと思います。そういった持続可能な実施事例ということを示していくといったことも、区としてできる支援の方法の一つであるかなというふうに私も思いますし、地域からも、なかなかそれぞれでマニュアルをつくったり、感染対策を考えることが難しい。それぞれが保健所のアドバイスを得るというのも現実的ではない部分もあるかもしれません。そういった御要望もございますので、おっしゃったような地域活動における対面の貴重なつながりの場というところで、その方々にとっての貴重な表現の場でもございますので、開催の実現に引き続きのお力添えをお願いしたいと思います。また、担い手養成塾もこれから募集を開始するというところで、おっしゃったような多様な方々が関われるような仕組みというところに期待をいたします。

 続きまして、本日の資料でも報告をいただいておりますが、都心基盤の動向というところで多々御説明をいただいたところでございます。都心部と臨海部をつなぐ交通ネットワークの構築という視点について、こことの関わりで幾つか質問させていただきます。

 前回のこちらの特別委員会におきましても、私より、地下鉄新線整備が交通政策審議会において、事業性の課題があり、十分な検討が行われることを期待するというふうにされていた点については、確認をさせていただきました。この地下鉄新線整備は早くとも2030年、恐らくは2040年頃の実現だろうと言われておりまして、今回の資料に反映されている部分でもございます。それまでの臨海部、中央区における晴海、勝どき、豊海地区から都心部へのアクセスといった点については、それまでの間という短期的視点において、やはり懸念が残る点でございます。

 本年3月に取りまとめられました東京都臨海部地域公共交通計画を拝見しますと、短期的施策におきまして、BRTによって臨海部から新橋・虎ノ門周辺へのアクセスは向上されるというふうに書かれていました。BRTは専用レーンを走行するものではないというところから、速達性が担保できるのかという点において懸念がございます。高速道路からの流れも踏まえまして、道路の交通量によるところが大きいとは思いますが、まず、新橋・虎ノ門方面へのアクセス性の向上というところで、速達性が担保できるのかという点について、中央区のお考えをお聞きしたいと思います。

 一方で、東京駅までのアクセスについて、計画の中では、一部の地域では路線バスとBRTを乗り継いで東京駅までアクセスを想定ということが書かれておりまして、中央区内にこうした想定地域があるのであれば、相当な時間がかかってしまうのではないかというふうに考えるところもございましたので、この点についてもお考えをお聞かせください。

 また、BRT停留施設までにアクセスしやすい交通手段が必要ということで示した上で、アクセス所要時間が長くなる地域に対しては、循環型やピストン型のバス路線の導入検討をということが示されております。中央区のこの検討へのお考えをお聞かせください。先日の環境建設委員会にて御説明いただいたかと思いますが、江戸バスのルート検討というようなものは、こうしたものを含んだ検討でもあるのかという点についても教えていただきたいと思っております。

 また、地域内交通という、新しい日常への変化というところにおいて、シェアサイクルの利用促進ということも明らかにされていました。新しい日常への生活の変化もあり、中央区はかなり活用されているということが分かります。今後、さらに促進していくということにおいては、よりきめ細やかなメンテナンスが不可欠だというふうに思っております。特に、日曜日は使える自転車がほとんど区内にないといったお声もございますことから、利用促進に向けて課題と考えていること、また中央区が今すぐできることとして、どのように取り組むのかという点についてお聞かせください。

 以上、お願いします。

○三留環境政策課長(参事)
 交通に関する御質問でございます。

 まず初めに、BRTの新橋・虎ノ門間の速達性ということでございます。

 東京都の報告の中に、交通の管制システム、信号をスムーズに点灯していくというようなお話が出ていたかと思います。委員御案内のとおり、専用レーンができない上での速達性ということであれば、やはりそういったシステム等々に頼るものになるかと思っております。いずれにしましても、一般道路を供用する専用レーンでないということでございますので、その辺に関しましては、東京都もしくは事業者のほうで、今後、研究が深まっていくものと認識してございます。

 それから、東京駅の計画路線でございます。

 これに関しましては、これまでもいろいろな委員会等で御質問等いただいておりますけれども、八重洲にできるバスターミナル、こちらのほうでBRTの受入れが可能になる段階で、そういったものを見据えて、計画を具体化していくというような状況であるというふうに認識してございます。いずれにしましても、必要な路線であるとは思っておりますので、東京都、事業者のほうには引き続き働きかけをしていきたいと思ってございます。

 また、地域内交通について、コミュニティサイクルの活用ということで、利用促進についての区の考え方ということでございますけれども、基本的に、事業を展開しているのはドコモ・バイクシェアでございますので、先ほど委員御案内ありましたとおり、利用したいときに自転車がない、または自転車の不具合が多いといった声は、これまでもいただいてございますので、そういったものに関しましては、区として、きちんと事業者のほうに働きかけを継続して、共にコミュニティサイクルの活用が促進されるように努めてまいりたいと思っております。

 それから、江戸バスに関する御質問でございますけれども、要は基幹交通に対する循環的な足ということでの江戸バスの活用ということでございます。

 そちらに関しましては、きめ細やかな交通ネットワークができるのが理想でございますけれども、そういった部分では、なかなかそこまで至ってない部分もございます。現在、江戸バスに関しましては、交通弱者と言われる方々が公共施設間をスムーズに移動できるといったことを主眼に置いてございますので、駅間の横軸の連携というところは、可能であれば、そういったことも考えていければという認識でございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 それぞれにありがとうございます。

 まず、事業者にて、BRTに関しては研究が深まっているであろうというところと、東京駅に関しては必要な路線だと思っているという思いについて聞かせていただきましたし、再度の確認もあったかと思います。御答弁ありがとうございました。

 江戸バスについては、恐らく何かしらの方向性が示された上で、横軸の期待というところも、現在の計画上ではあるのかなというところでお伺いしましたので、できたらといったところを再度深めて検討いただくようにお願いをします。

 最後に、シェアサイクルについてですが、この点については、ほかの自治体事例としまして、例えばメンテナンス拠点を持つとか、また、そういったことに対する事業者への支援を検討するといったところもあったようですので、中央区は、今、かなり活用されているというところを踏まえまして、もっと使いたいんだという方々がより使えるようなところへの支援の事業検討も要望させていただきたいというふうに思います。

 臨海地下鉄新線については、前回のこちらの委員会でも申し上げましたとおり、私も期待をするところではございますが、私自身、鉄道会社の社員でございましたので、やはり持続可能な社会への在り方というところにおいては、その事業の重みというものも非常に感じております。計画実施予算、環境への負荷といったところと、これまでもあった事業の継続性といった点は、地下鉄においては特にというところでございます。この地下鉄新線が日本で初めての自動運転となるのか、今の私では想像することもできないのですけれども、そうであったとして、様々な技術革新があろうとも、やはり相当に人の目も手も必要なものでございます。また、都心部の駅の工事が関連してくるということになると、ほかの路線の運行や人流への影響というものもございまして、工事が長期化しやすい傾向というのも1つございます。

 かつてゆりかもめは東京駅までの延伸計画があったというところも資料で拝見しましたが、勝どきまでの計画となった際には、当時、吉田副区長から、何の意味もない交通手段だと議会答弁された経緯について私も理解したところではございますが、改めてポストコロナを考える今、ゆりかもめを晴海、勝どきを含む区内への延伸ということのお考えがないのか、現時点でお聞かせいただきたく思います。お願いいたします。

○吉田副区長
 ゆりかもめというのは、いわゆる大量輸送機関ではなくて、中量輸送機関でございまして、かつ路線的に見て、機能として、ある種の遊覧的な交通手段なので、そういった中量である、それから遊覧的であるということからして、ゆりかもめを東京駅につなぎ、起終点にかなり大きな人口を抱えるところにつなぐというのは大変危険であるというのが、もう建設された当時からある話でございます。私どもも東京駅につなげないかという検討をしたことがございますけれども、そのときにも、そういった機能論からいって無理だろうと。そうだとするならば、それを勝どきまで持ってくること自体も非常にばかげているということで、私どもは豊洲のところで止めてしまったらいいんじゃないのかということで、私どもとしては、現実問題として、あれをさらに延伸させて東京駅につなぐということについては毛頭考えてございません。

 我々としては、今のところは、基本的にはBRTの早期のきちんとした運行と、それから地下鉄新線の計画の確立ということを私どもの最大の目標にしていきたいというふうに考えております。

○高橋(ま)委員
 改めてで恐れ入りましたが、御答弁くださいまして、ありがとうございました。機能論では無理というところで、私も引き続き勉強させていただきたいと思いました。

 やはり短期的なところでは、BRTの早期運行と、また、先ほどの御答弁にもあった細やかなというところの実現等を要望していくところだとは思いますが、今回の資料にもございましたように、前提として築地ににぎわいがあり、様々なイベントがあるという点、また、そういったことによって、来街者、区外からいらっしゃる方が多くなるであろうという築地周辺のにぎわい、また湾岸エリアのコンセプト、例えば大きく開かれた湾岸の眺望であるとか、広い空とか、そういったところも含めてですけれども、そのコンセプト等を踏まえますと、やはりそれぞれの機能を補完し合いながら快適な移動を実現するというところは必要だろうというふうに考えますので、そうした視点を含めながら多角的な検討というところを、今回、新しいこの地域全体のまちづくりという点で要望していきたいというふうに思っております。

 バスの相互の連絡、今回もございましたが、江戸バスも含め、これまでの都バスもですけれども、そういった役割分担や、この中にはフィーダー交通なども書かれているわけですが、複雑になっていくことによって、アクセスは高まるということと速達性の担保というのはやはり違っていると思いますので、その乖離が生じないようにというところを懸念するところでございます。これらの道路交通は、おっしゃったように量が増えれば速達性が困難となっていくので、住民が増える方向性にあるところにおいては、やはり心配するところでございます。開発に伴い、新しく勝どきや晴海に住むこととなった方々が、移動の足も含めて、安心して快適に暮らせるということはもとよりなのですが、これまで住まわれていた方々が、これまでより時間がかかるようになってしまったなといったような御不便を感じないということも重要な点であるというふうに考えますので、やはり道路交通が短期的な施策の中で、取組の大きな方向性というところでは、速達性の担保というところも私自身も注視してまいりたいと思いますし、おっしゃったような多様な選択肢というところにもなると思うんですけれども、そうしたところへのお取組について、またお聞かせいただきたいというふうに思います。

 ゆりかもめについては、機能論では無理というところでございましたが、そのコンセプトも含めながら、今後、新しいまちづくり、またその実現性については、議論をするというところも1つ、ポストコロナ、アフターコロナというところにおいて議論の機会はないものかなというふうに感じたところもございますので、現在、毛頭ないというところではございましたけれども、また多角的な検討を要望したいというふうに思います。

 以上です。

○中島委員
 私からは、まず資料1のキャッシュレスの件からお伺いします。

 資料を見ていただくと分かると思うんですけれども、アンケートの回答率が7.7%で、これを資料としてつけること自体がよく分からないというふうに思っているんです。アンケートは、一般的には回答率が7割ないとアンケートとしての価値がないと言われていて、せめて半分、50%ないと資料としても使えない。それにもかかわらず7.7%のこれを資料として出してくること自体がよく分からないんですが、なぜ7.7%なのか。92.3%の方はどういう判断で回答していないのかもお聞かせいただきたいと思います。

 次に、資料2のみどりのプロムナードの件です。

 すばらしい構想だなと思うんですが、このプロムナード、さらに築地川アメニティ整備構想に関して、費用がかかるというか、実施するに当たって、本区として費用を拠出する場面があるのかどうか、お聞かせいただきたいと思います。

○田部井商工観光課長
 まず、アンケートの結果、回答率7.7%であったというところでございますけれども、このアンケートにつきましては、PayPayとの契約の中で実施したというよりは、冒頭、区民部長からの説明でもございましたけれども、こうしたキャンペーンを実施した際にPayPayが独自に行っているアンケートでございます。正直申し上げて、残りの方々がなぜ回答しなかったのか、どういう理由なのかというところにつきましては、恐縮でございますが、私どものほうで承知をしているところではございません。ただ、少なからず、こうしたアンケートというものは、それなりの、今、委員のほうからせめて50%というお話もございましたが、こうした事業を実施した結果の一つの指標と言ったらなんですけれども、結果を表すものとして、参考としてお示しさせていただいたものでございます。

 また、こうしたことから、ここに表れている数字、割合というものが、もちろん全てを表しているということにはならないのかもしれません。やはりここで、例えば売上げであったり、来客数が増えたというようなところ、それから一部には宣伝期間が短かったという、我々としては反省点、課題というところも、こうした中からもしっかりと拾い上げて、他の施策につきましても、そうしたところを踏まえて展開をしてまいりたい、そうしたものの参考にもしていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○三留環境政策課長(参事)
 私からは、みどりのプロムナードに関する御質問にお答えいたしたいと思います。

 プロムナードに関しまして、KK線の上部活用であるとか、築地川アメニティ整備構想、こちらのほうに関しまして、区の費用を拠出する場面があるのかという御質問だったと思います。具体的に、この事業がどういった事業スキームで、どういった形で行われていくのかというものは、まだはっきりしておりませんけれども、区といたしましては、こういった形でのまちづくりをしていきたいという思いを持って、今回、この構想をつくらせていただいております。これに向けました基金の立ち上げも実際に行っているところでございますので、今後、区としてどのように関わっていくのか、それによっては、費用の応分の負担であるとか、基金に入れたものを出すとか、そういった場面は出てくるものと思っております。また、今回、このプロムナード化に向けての構想の中で、そういった施設以外の公共空地、公園であるとか、道路であるとか、そういったものの提供、それから整備といったものに区が関わっていくようであれば、実際には区のほうからそういったところに対する整備費を拠出するということも考えられると思ってございます。

 いずれにしましても、今後の展開次第だと思っております。

 以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 アンケートに関しては、やはりPayPay株式会社のほうが出してきたというのは、なかなか取り上げにくい資料かなというふうに思っているんです。公平な立場で言えば、7.7%で、それも実施事業者が出してきたアンケートを資料としてつけてしまうのは、ちょっと問題かなというふうに思っていますので、ぜひ公平な立場で効果のあるアンケートを取っていただければというふうに思っております。

 プロムナードとアメニティの件ですが、なぜこういうふうに聞いたかというと、結局、森林環境税という税金が、まだ取られてはいないですけれども、森林環境譲与税として入るだけは入っている。徴収されるのは、令和6年度からでしたかね。その使い道として、このアメニティとプロムナードに使うべきではないかなと。となると、やはり区として何らかの提案を出していかなければいけないのではないかというふうに思っているんです。その辺はどのようにお考えになるか、お聞かせいただきたいと思います。

○吉田副区長
 森林環境譲与税については、実際、歳入としては既に入ってきておりますけれども、基本的には、私どもは森とみどりの基金との関連も含めて活用させていただいておりますが、結構少額なんですよ。それらを個々の自治体で、単発でいろいろ使いこなしてしまうのは問題だろうと思っておりまして、できればオール東京都であるとか、23区とかというところで総合的にそれらを活用しながら、環境事業に使えないだろうかということで、今、23区の共同検討事業として提案させていただいております。

 みどりのプロムナードにつきましては、先ほど担当課長からも申し上げましたように、実は、私どもは、受皿としての基金づくりはしておりまして、率直に申し上げますと、例えば築地川のところに蓋がけをして公園化します。当然、蓋がけをするということは耐震化をするわけでございますけれども、それを周辺事業者が、基本的には公共公益貢献ということで、例えばお金を出しますというようなことを言ってきて、そのお金を区としてお預かりして、首都高の耐震化基金に払い出すというような手続を取らせていただくことはあろうと思いますが、実態的に区から直接多額のお金を拠出するというようなことは、あまり想定はしていません。事業としては、あくまで首都高事業と、それから周辺の民間事業とのつなぎ手というふうな形で振る舞っていきたい。ただ、そこの上部にできた公園等については、基本的には私どもの区の公園ということになりますでしょうから、それの維持管理というようなことに対しては、当然、お金は出すだろうと。

 その辺については、先ほど担当課長のほうから申し上げましたように、それら組立ての詳細を整理しながら、個々に今後、それぞれの年度の予算の中でどういうふうな仕組みで、どういうふうなお金が流れていくのかということについてお話をできるようにしていきたいというふうに思っております。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 私が言いたいのは、要は、プロムナードもアメニティも、やはり緑を身近に感じる政策を区としてもしっかり取り組んでくださいという話なんです。ちょっと考えていただくと、築地川のところ、高速の上をずっと緑にして、KK線を緑にして、そうなったときに、中央区の一番の繁華街、銀座四丁目に立ってぐるっと見回したときにその緑が見えないんです。そういうイメージは湧かないですか。もうちょっとアピール性のあるものを区で考える必要があるのではないかなと。例えば、福岡市のアクロス福岡みたいに、ビルの片面が14階部分まで樹木で覆われて、一つの山みたいな姿で見える。せっかくそういったプロムナードとかアメニティの場所をつくりながら、それが一番の繁華街から何も感じられないというのが問題ではないかなと。もしそれが今の計画の中にないのであれば、やはり区として何かそのつながりになる、輝くものをやはり提案していくべきではないかというふうに思っているんです。

 ぜひ、やる以上はいいものを、それに地域の人たちが本当にアメニティ、プロムナードを散策したいという思いに駆られる中央区にしていただきたいというのを希望しまして、質問を終わります。ありがとうございました。

○海老原委員長
 では、副委員長は委員席へお移りください。

○奥村委員
 それでは、何点か質問をさせていただきます。

 初めに、報告事項の中から、みどりのプロムナード構想に関わって質問をさせていただきます。

 添付されている資料の3ページの中で、それぞれの記号、線の説明がありますけれども、その中で左の上から2つ目にみどりのプロムナードの連続化(検討が必要なエリア)とあります。この部分は5ページの図の⑥の部分に当たると思いますけれども、この中で連続性や回遊性の創出を求められる、誘客性の高い施設の導入が必要などと書かれています。検討が必要という中で、こういう記述もあります。それと、5ページの④では周辺開発との連携として5か所、ピンクの丸で囲われていますけれども、それぞれ④と⑥でも連続性、回遊性を創出していくために、区も補助金を入れながら再開発事業が取り組まれていくというようなことが考えられるのか。この④と⑥の部分について、もう少し具体的な開発という側面からの説明をいただきたいと思います。

○三留環境政策課長(参事)
 みどりのプロムナードについてでございます。

 5ページで説明をさせていただきますと、④の周辺開発との連携について、プロムナードのこの構想での考え方をお答えさせていただきますが、KK線であるとか、アメニティ整備構想、こういったものの緑化空間であったりとか、そういったものをしつらえる場合に、やはり周辺開発のオープンスペースと一体的に緑をつくっていくという考え方に基づくものでございます。

 例えば、④でいきますと、KK線に関しましては、KK線上部空間というものでございますので、2階の屋上を緑化していくというようなイメージでございます。これは構想の中でもお示しさせていただいておりますけれども、地上部とその上部空間をつなぐアクセスが必要であるということですので、そういったものも含めて、周辺開発と一体的に整備をしていくと、そういったものもできますと。それから、アメニティ整備構想のほうに関しましては、地域貢献等々に該当する緑地部分との連続性であるとか、そういったことも含めて連携というような表記をさせていただいているところでございます。

 あと、⑥の部分に関しましては、KK線であるとか、首都高の都心環状線の大規模更新、そういった具体的な工事がまだない部分といいますか、基となる事業がない部分でございますが、ただ連続化には必要なスペースですということで、いずれにしましても、そういった部分に関して、今後、何かで連続性を担保していかなければいけないというものを提起させていただいているものでございます。

 以上でございます。

○栗村地域整備課長
 こちらのみどりのプロムナード構想における再開発事業の補助との関係でございますが、④で示しております周辺開発との連携という中におきまして、もし検討されている事業が再開発事業を選択してやっていく場合につきましては、市街地再開発補助の対象には当然なってくるところでございますが、このプロムナード構想を行うために再開発補助をするわけではございません。あくまでも、この周辺の開発が再開発事業という都市再開発法に基づく事業を選択したものについて、その補助対象となる公共的な施設であったり、共用の部分、こちらのところに入れるのが再開発補助でございますので、直接の関係はないということでございます。

 以上です。

○奥村委員
 私としては、緑の空間をつくっていくということ自体は大事なことだと思うんですけれども、やはりこのプロムナード構想と関わる形で、プロムナード構想をてこにしながら、また、こうした広い地域で幾つもの市街地再開発事業が行われて、そこに区の補助金がまた多額に投入されるというようなことになっていくということだと、やはり問題はあるのではないかというふうには思っています。まだ具体的な計画が進んでいない段階なので、いろいろと判断も難しいと思うんですけれども、首都高の地下化とも関わりながら、プロムナード構想とも関わりながら、区内でさらに大きなビルを建てていって、事業者がとにかく莫大なもうけを出していくというようなやり方にはやはり問題があるということは指摘をさせていただきます。

 続いて、築地市場跡地の活用について伺います。

 9月には、もう一度区から東京都に対して要望書を提出するということになっていると思いますけれども、提出については、いつぐらいを考えているのか。再度出すに当たっての要望書の案というものは、区議会にも委員会でも報告されて議論されて、そうした意見が反映されるような形で区として東京都に提出していくという流れになるのかということについて伺いたいと思います。

○吉田副区長
 前回の要望書につきましては、5月20日に提出をさせていただきましたけれども、私どもとしては、3月の段階で、原案も含めて、議会にも提出をさせていただいて、広範な議論をしていただいた上で要望書を出していると思います。今回についても、実は、9月よりはもうちょっと遅くなるかもしれませんが、早急に素案的なものを取りまとめて、議会にも、当然、全議員に送付させていただくような形で資料を整理しながら、その上で要望書は出させていただきます。

○奥村委員
 やはりきちんと議会での意見も反映されるようなタイミングで報告をしていただいて、東京都に提出していただきたいということは要望させていただきたいと思います。

 区の要望書の中身というものは、築地の跡地の活用について、交通結節点としての機能を求めていることや、周辺の地域の活性化にもつながるようなものにしていくということ、地元の意見を反映してほしいということが主な中身となっていると思いますけれども、そこが重要な点だと思います。私もいろいろ区民の方とお話ししたり、以前も御紹介した区議団が行っているアンケートなどで意見もいろいろいただいていますけれども、そうしたものも受けて、築地の跡地というのはどういう活用の仕方がいいのかなと、住民の方にとって、皆さんのいろいろな要望などが反映されるような形というのはどういうものがあるんだろうかと、いろいろ私なりに考えた中では、やはり緑の空間を広くつくって、今の計画も緑が全くないということではないですけれども、緑の多い広場として残して、それは防災の機能も持たせることができますし、その緑の中で様々なイベント、催物ができるようなものにしていくというのがよいのではないかなと考えています。

 広い空間の中で、イベントスペースなども設ければ、屋外でのライブだとか、ロックフェスティバルのようなものを開いたり、屋外での展示場、展示会のようなもの、テントなどを使ったりもできると思いますし、世界各国の文化を紹介するような食のイベントであったり、踊りだったり、そういうものを披露するようなイベントとか、あるいは夏になれば大盆踊り大会のようなものを大きく開くとか、ダンスのパーティーとか、夜間に屋外で映画の鑑賞会のようなものを開くとか、アウトドア好きな方たちがそれぞれテントを持ち込んで自由にキャンプ大会のようなものをするとか、冬であれば雪祭りとか、ラジオ体操だったり、中国の公園などでも、早朝に高齢の方たちなどが太極拳をしたり、夕方になれば集まってダンスのようなもの、エアロビクスのようなものをしたり、そういう使い方もされていたりしますけれども、そういういろいろなイベントで使えるような広いスペースをつくるというのがいいのではないかというふうに考えています。そうしたイベントの中で場外市場からもお店を出してもらい、屋台のようなものであったり、物産展のようなもので、お土産として場外市場の商品を販売するようなスペースを設けるとか、そういったことも一緒にやっていけば、地域の活性化にもつながるし、場外市場の方たちにも喜ばれる。そして、住民参加型で気軽に住民が企画をしながら、いろいろなイベントを自分たちでつくっていけるような使い方ができて、非常によいのではないかと思っています。

 区としても、こうしたことも盛り込んだ要望などを東京都に上げていただきたいというふうに思っていますが、いかがでしょうか。

○吉田副区長
 様々な夢が描けることはいいと思いますけれども、大変恐縮ですが、やはり区なので、ほとんどの人に賛成してもらわないと困るんです。ロックコンサートと言われても、それに賛成する人もいるけれども、うるさくてかなわないという人もいるし、ある意味で、区の表現としてみれば、都民に開かれた広場を造ってほしいという言い方はできるんです。そういうところを含めて、区の要望書としては、基本的には、多くの人、多くの機能が集まる地域だから、交通処理をきちんとしてほしいということ、それから、地域全体の活性化につなげてほしいから、周りとの連携をきちんとしてほしいということ、そして、最後の都心の中の公有地ですから、広く都民に、区民に開かれた開発にしてほしいということ、そういう表現の中において、我々の区の立場を表現せざるを得ないというふうに考えております。

 ここに、例えば何々を造ってほしいというのでは、これはいろいろな意見がありますので、その部分については、実際にそれを使いながら、どういうことができるかということは考えることができる。いろいろなことを考えることもできるけれども、表現としては、大変恐縮ですが、区として全体をまとめていく上では、そういう形の表現にならざるを得ないし、そのために、地域の中ではこういうことも話し合われているから協力してほしいというような形の要望書になりますので、それはいろいろな夢を描けるような形で、かつ地元が喜べるように、なるべく早く実現できるように要望はいたしますけれども、要望の形としては、そうならざるを得ないということを御理解いただきたい。

○奥村委員
 私の案が否定されたものではないんだなというふうに受け止めましたが、やはり要望書として細かく具体的な名称とかをつけて提案することはなかなか難しいけれども、要望書の中でこうしたことも実現の可能性はあると。東京都がこれから事業者を募集していくわけですけれども、そういった中で、例えばこういう広くイベントを行うようなNPOだったり、公園の利活用とか、そういった運営をしているような団体などが事業者として応募してくるような流れがあれば、そういう中で、こうしたことも実現できるんだというふうに私は思います。

 要望書の中にある結節点、これはどんな使い方をするにせよ、舟運なども含め、必要なことだとは思いますし、地域の活性化とか、こういった条件も私の案は満たしていると思うので、そういったものをきちんとカバーしながら、こうした可能性はあるということは確認できたので、その点は私としては非常によかったかなと思います。私も、どういうところに、どう働きかけていけば私の夢が実現できるか考えてみながら、いろいろ今後も模索はしていきたいというふうに思います。

 次に、再開発の補償金という問題です。

 月島三丁目北地区の開発において、借家人の方で、再開発組合から、転居するに当たっての補償金がきちんと明示されて、そういったものが出ている方と、そういったものの提示も全くないまま、お住まいになっている場所、部屋を離れてしまっている方がいまして、その方とお話ししたところ、補償金の話が一切なかったということなんです。それが、大家が違うのかといえばそうではなく、同じ大家の下で部屋を借りていながら対応が違うということが現実にあるんですけれども、そうしたことは何で起きるのか。組合側として、引っ越しの費用だとか、そういう補償というものはあるものだと思うんですけれども、そうしたことは、区としては、どういうふうに実態を把握しているのか。もし、こういうまちまちな対応がされているとすれば、原因はどこにあると思いますか。改善はどういうふうにしていくべきだと思いますか。その点について見解を伺いたいと思います。

○福島まちづくり事業担当課長
 借家人に対する補償というところでございます。

 それぞれの方の細かい状況というものは今のお話からでは分からないところはあるんですが、恐らく考えられる点としては、オーナーとその借家人の方の契約によるところもあるのかなというふうに考えております。

 1つは、定期借家という形の契約体系だった場合ですと、ある一定期間の契約になっておりまして、その期日が来たときには部屋から出ていかなくてはいけない、ほかに移らなくてはいけないということになってまいります。それは、再開発事業にかかわらず、そういうような形の契約を取っていらっしゃると、ある期限が来た段階でお引っ越しされるということになろうかと思います。そういう場合には、当然、再開発によって、そこから退去しなくてはいけないというわけではないので、再開発による補償がないようなものなのかなと思います。

 一方で、補償を受けられている方というのは、例えば定期借家であったとしても、まだ契約の期間内である、まだそこに住み続ける権利がある場合には、再開発によってそこから退去しなくてはいけないというところで補償金が支払われる。また、定期借家ではなくて普通借家という形で契約しているのであれば、当然、そこから退去する際には補償金が支払われると。そういうふうに考えられるかなというふうに思っております。

 以上です。

○奥村委員
 私の知っている話だと、それぞれ定期借家で補償金が出ている場合もあり、出ない場合もあり、普通借家で出ている場合もあり、出ない場合もあるんですけれども、そのあたりは、開発に当たって一定の決まったルールというものがあって、やられているわけではないとすると、判断するのはどちらになるんですか。大家の判断なのか、組合側がそれに該当するかしないかというものを判断していくということになるんですか。

 契約の状態がまちまちで、補償があったり、なかったりという部分については、解決策としては、どこに、どう訴えていけばいいんですか。私は、相談を受ける身としては、やはりきちんとしかるべき補償金が出されるような形になるように進めていきたいと思っているんですけれども、どこに、どう訴えて、どう動けばいいのかというあたりが分からないので、お示しいただきたいと思います。

○福島まちづくり事業担当課長
 補償の部分についてです。

 細かい状況については、相談されている方が組合のほう、または区のほうに御相談いただければとは思うんですが、補償の考え方で、この補償を誰がするかというところによっても変わってくるかなと思っております。例えば、オーナーと契約している借家人の間での話であれば、オーナーのほうから補償という形で、例えばオーナーのほうが、もう権利変換によって、従後、そこではアパート業をやっていかないというふうになった際には、オーナーとたな子との間で補償というか、そういうやり取りがあるのかなというふうにも思われますし、また、再開発の中で継続してオーナーは住んでいくんだけれども、借家人のほうがそうでない選択肢をされるだとか、そういうのは状況によっても様々変わってくるかなと思います。

 ですので、一概に、今、こういう考え方というのはなかなかお示ししづらいところがございますので、そういうところは個別に組合または区の方に御相談いただければというふうに思います。

 以上です。

○奥村委員
 個別の話をこういうところであまり長く聞いてしまうのも問題があるのかなと思いつつも、やはり疑問だったし、何か基本的な考え方というものがあるのかどうかというあたりを確認したいなと思ったので、質問させていただきました。また、個別に御相談もさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 次に、公衆浴場について伺いたいんですが、どの公衆浴場ということは伏せたいと思うんですけれども、利用者の方たちの間で、浴場の方の対応があまりよくないとか、お客さんがまだいる状態で明かりを消してしまったり、まだ着替えているのに、ゲートを閉められてしまって出るのに苦労したとか、そういうお話を伺っていて、この公衆浴場を使うのは控えようみたいな運動も住民の中で起きて、そのグループが自転車で別の公衆浴場まで移動するとか、そういうことも起きているというな話を聞くんです。そういう利用者の声、浴場に対しての不満とか、そういったものは、区としてどういうふうに把握しているのか。そういう不満の声があって、区に届けられた場合には、区がその浴場に直接何か指導したり、注意喚起のようなことをするとか、そういう対応が取られるのかどうかということについて伺いたいと思います。

○鷲頭地域振興課長
 ただいま委員からお話をいただきました公衆浴場の利用者の方々からの御不満ということについてです。

 まず、大変恐縮ですが、我々のところには現時点でそういった浴場に対する御不満の声というのは、まだ届いていない状況でございます。

 そういった中でのお話ということも含めまして、また、これまでもあった事例からの御案内ということで答弁させていただきますと、個々の浴場に対する御不満というのは、当然、私どもで承りまして、まず、その浴場が公設浴場か、それともいわゆる民間の方々が経営されている浴場かによって対応が異なるというところがございます。公設浴場であれば、当然、区が事業主ということでございまして、東京都公衆浴場業生活衛生同業組合中央支部に委託をしているという形態でございますので、浴場組合とも協議した上で対応の改善を図るということになりますし、民間の浴場であった場合ですが、その内容によりまして、直接お話をさせていただいたほうがよろしいのか、また、その前段階としまして、月1回開催されております公衆浴場組合の定例会がございます。そういった定例会の場で全体に対する注意喚起という形で行う中で、お話をさせていただくといったことも、方法としてはあるところでございます。

 実際に浴場を使われている方々の御不満につきましては、当然、個々の浴場に対して申し上げていただくというのは一つの方法としてございますけれども、言いにくい場合ということであれば、組合の支部でもそういった声を受け付けることもできますし、私ども地域振興課でもお話を承りまして、浴場組合とも、またその点については協議をしてまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 公衆浴場については、だんだん数も減っているという中で、あの浴場は利用したくないということで、利用者の偏在、偏りがあったりして経営が厳しくなって、それで浴場が閉鎖してしまうとか、そういうことにつながってしまっては大変だと思うので、できるだけ皆さんに気持ちよく利用していただけるような、そういう意見も言い合えるような風通しのいい浴場になってもらいたいというふうに私としては思っているんですけれども、また個別に声があれば、区にもお知らせしていきたいと思います。

 区として、浴場を利用している方への利用者アンケートのようなもので声を拾うとか、そういったことも実施されれば、今後、よりよい浴場にしていくためにサービス向上という意味でも役に立つのかなと思うんですけれども、そういった取組について提案したいと思いますが、いかがでしょうか。

○鷲頭地域振興課長
 ただいまお話をいただきましたアンケートなどにつきましては、公衆浴場の利用の観点でということもあろうかと思いますけれども、我々は公衆浴場施策を通じて様々な事業を行っているところでございます。そういった事業の一環の中で、そういった取組が含められるのかどうかについては考えていきたいと存じます。

 以上でございます。

○奥村委員
 終わります。

○海老原委員長
 それでは、副委員長席にお戻りください。

 議題、新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関することにつきましては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○海老原委員長
 ありがとうございます。

 それでは、築地等地域活性化対策特別委員会を閉会いたします。

(午後3時3分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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