一般質問・答弁の要旨
中央区議会公明党 堀田 弥生議員
がん予防対策を問う
問 がん検診の受診率等の実施状況を踏まえ、市区町村が実施するがん検診はどうあるべきと考えるか。
区長 がん検診は、国で有効性が検証され、確立された方法で対象者全員に公平かつ安定的に実施するという考え方に基づき、国の指針に定められた検診の種類及び方法を基本として医師会との協議のもと採用。受診率は未受診者への再勧奨で乳がん及び子宮がんが年々向上、その他も23区中比較的高いが、さらなる向上が必要と認識。
問 血液検査による胃がんハイリスク(ピロリ菌)検診は受けやすく、がんの早期発見も多い。他の自治体で既に導入事例もある。費用対効果も高いので本区でも導入しては。
区長 現在国による死亡率減少効果は確認されず、区民対象の検診として推奨されていない。国の科学的解析と検討状況の推移を見守る。
問 健康保険組合実施の子宮がん検診は毎年受診が主流で、毎年検査を実施する区もある。本区も、30歳以上では従来の細胞診に加え新たにHPV検査の併用に、30歳以下では、細胞診を毎年実施に変更すべきでは。
区長 現在は国の指針に基づき実施。HPV検診は厚生労働省が導入の方針と報道されたが、実施方法は明らかでない。今後導入に向け国の検討状況を注視。
問 がんの基礎知識を習得できるアニメ上映やがんを克服した区民の体験談動画などの授業は、がん検診の重要性を理解させる先進事例と考える。本区でも区立小・中学校で「がん教育」を行っては。
教育長 がん予防は保健学習で生活習慣病の一つとして取り上げ、検診などに保健・医療機関を利用する大切さを指導。がん教育は重要であると認識。今後は健康教育の中でがん教育の取り組みを一層推進。
子どもの健康と命を守るための施策を問う
問 現在、区立保育園では、アレルギー食材を取り除くだけでなく、カロリーや栄養バランスを考えた代替品が提供されている。小学校の給食でも保育園と同様の対応をしてほしいが区の考えは。
教育長 子どもの食物アレルギーは、生命の危険もある大変重要な問題と認識。原因食物を摂取しないことが最善で、学校・保育所の給食でも除去調理が原則。小学校は共同献立食材一括共同購入方式のため、代替食への対応は困難であり、保護者の協力を得て主食・主菜の代替食を持参願っている。今後、どのような対応が可能かを検討。
問 身長が低く地面から反射する熱を受けやすい子ども達を熱中症から守るため、電気代不要で水道料金も安価なミストシャワーの設置について見解は。
教育長 本区学校でも導入事例がある。今後は区内設置校等を参考に、熱中症に対する有効性や衛生上の問題点等を検証し、各学校・園での取り組みにつなげたい。
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