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一般質問・答弁の要旨

中央区議会公明党   中島 賢治議員

防災対策を問う

 大地震が起きた場合、都心部は大きな被害が想定されている。本区の人口は着実に増えているが、その多くが高層マンションに住んでおり、高層住宅における大規模災害での取り組みが必要になっている。耐震技術や免震構造により倒壊の恐れはないといわれているが、地震後の行政の救助の入らない3日間が問題ではないかと考える。災害時の事前の準備から瞬時の対応等、高層住宅の住民が安心して暮らせるために専用のパンフレットを作るべきでは。

区長 高層住宅では事前の安全対策と、被災後の水や食糧の確保・運搬など生活維持のための対策が重要。区ではこれまで、防災パンフレットなどで、全区民に対し「自らの命は自ら守る」を基本に、最低3日分の水・食糧等の備蓄、身の回りの安全確保などについてお願いしてきた。今後は「区のおしらせ防災特集号」などで高層住宅の防災対策について周知していく。また、必要に応じ専用パンフレットの作成も検討していく。

国民年金を問う

 年金改革では、今までの年金システムの弊害を確認し救済しなければ、国民の信頼感を取り戻せない。第三号被保険者の制度は、保険料をサラリーマンや公務員全員で負担し、配偶者が受給資格を得るものだが、社会保険事務所と区役所等の連携・情報の一本化がされていないため、第三号被保険者の空白期間を見つけられないなど制度に問題がある。区としても救済策が必要と考えるが。

区長 本区は平成13年度まで、国民健康保険の「資格情報」と照合し、国民年金未加入者に届出・加入の勧奨を行ってきたが、法改正により平成14年度以降は、区では第三号被保険者の把握ができなくなった。第三号被保険者の救済に関して、厚生労働省の改革案では、「特例届」を行えば過去の未届期間を認める措置を講じると報道されており、また社会保険庁は未届該当者への勧奨を行うとのこと。本区においても、国の救済策が決定次第、区民に周知する。

環境問題を問う

 東京湾や隅田川は昔より随分きれいにはなったが、生活環境にも大変影響があり水質浄化についてもっと考えるべき。生物が生息することにより水が浄化されるので、生物循環の浄化サイクルの構築こそが水質浄化の要因と考える。予定される晴海防潮堤や朝潮運河の護岸工事も、ただ見映えだけの親水公園でなく、水面下の自然と共生する環境を考えた護岸整備をするべきでは。

区長 本区周辺の海岸線は、陸地保全を第一として直立型護岸等で建設されているが、今後の護岸整備にあたっては、自然環境の回復を目指し、人と自然との共生の視点が重要である。朝潮運河の護岸整備には、本区が策定した「朝潮運河護岸環境整備構想」に基づき、カニ等の水生生物にやさしい緩傾斜型護岸など、生態系の保全・回復につながる整備を都に対し求めていく。晴海防潮堤については、捨て石構造で水生生物の新たな生息環境の創出を図る計画だが、実施に向け生態系に一層配慮するよう都に働きかけていく。

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お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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