一般質問・答弁の要旨
中央区民クラブ 坂戸 三郎議員
総選挙の評価を問う
問 11月9日の衆議院議員選挙の評価と地方への影響は。
区長 投票率が前回に及ばなかったのは残念。政権変更がなかったため、引き続き地方分権実現に向けた三位一体改革が進められると思う。
治安対策を問う
問 最近の犯罪は凶悪化し、治安回復には警察だけでは不十分なため、自治体・地域住民・警察が連携をした犯罪抑止の取り組みが進み、各地で防犯カメラが設置されているが、
(1)区内の犯罪状況は。
(2)治安対策は。
(3)外国人犯罪への対策は。
(4)監視(防犯)カメラ設置の取り組みは。
(5)青少年犯罪の凶悪化に対する対策は。
(6)商店などの「防犯連絡所」の意味は。
(7)町会などで結成した「パトロール隊」についての区の考えは。また助成は。
区長 (1)平成14年度の犯罪認知件数は5,381件だが、本年9月末の前年比で6%増加。
(2)「安全で安心な区民生活を考える懇談会」で、安全対策等を総合的に検討し実施する。
(3)入国管理局や警視庁が不法滞在者の摘発強化等に取り組んでいる。
(4)プライバシー保護の課題も多く、十分な検討が必要。
(5)子どもの頃からの犯罪防止教育や環境づくりが重要であり、家庭や学校・地域など社会全体で取り組むことが必要。
(6)地域住民の犯罪に対する相談や、犯罪情報の伝達などの役割を担う。
(7)犯罪を抑制し、自分たちでまちを守るという活動は大変重要。助成は、今後検討したい。
ペット問題を問う
問 ペットの問題に関し、
(1)区内の動物病院と「災害時の動物救護活動に関する協定」を結んでは。
(2)公営住宅でペットを飼える工夫を。
(3)セラピーアニマルとして、犬以外の動物も特別養護老人ホームや幼稚園・小学校などに訪問させては。
(4)「ドッグラン」を晴海地区の都有地に設置しては。
区長 (1)連絡会を設け協議しており、締結は対策整備の中で進めていく。
(2)区民住宅の自治会や居住者の意向の把握に努め、あり方を検討したい。
(3)幼稚園、小学校では小動物の飼育や、動物ふれあい体験を行っている。今後は「移動動物園」などの情報を集め、情操の育成、生きがいづくりに寄与する場を研究したい。
(4)都に対し晴海埠頭公園などへの設置を要請している。
問 堀留公園に犬を散歩させる時の注意事項を記載した大きな掲示板がある。美観も損ねているが、他の公園にもあるのか。日本の公共の場には注意事項が多すぎると思うが、掲示板についての考えは。
区長 区民からの要望で目立つ看板を設置。他の公園にも設置しているが、一部の心ない方のために、こうした看板を設置することは残念。今後、注意看板の設置は必要最小限にし、美観にも十分配慮し、区民が気持ちよく利用できる公園にしていく。
ヒートアイランド現象の緩和を問う
問 昭和通りで、ヒートアイランド現象の緩和を目指した「試験舗装」を都が民間業者と共同で実験しているが、
(1)この場所を選んだ理由は。
(2)区がこの実験に携わっていないのは。
(3)中間発表はあったのか。
(4)掲示板に工法が説明されているが、一般の人に理解しにくいのでは。
(5)この実験を広く一般に知らせては。
(6)ヒートアイランド防止策の他面での取り組みは。
区長 (1)ヒートアイランド対策モデル地域、路面補修して1年以内等の理由。
(2)都の事業だが、本区も注目。
(3)中間発表はない。
(4)工夫を求めていく。
(5)都のホームページ等でPRしている。
(6)公園緑地の拡大、屋上緑化の推進、助成制度による緑化拡大に努めている。
晴海地区の分割買収を問う
問 晴海運動場について
(1)土地管理が港湾局から主税局に権限移譲されたのか。
(2)分割して売却されるのか。
(3)運動場の貸付契約期間が3カ月毎になった理由は。
区長 (1)(2)現在も港湾局が管理し、売却の予定もない。
(3)平成10年に土地返還を求められた中、少しでも区が長く使えるよう調整した結果。
健康食品を問う
問 健康増進法で、健康食品の誇大広告の規制や受動喫煙の防止が義務づけられたが、
(1)誇大広告や違法食品の罰則は。
(2)健康食品のチェック権限を地方自治体へまかせるべきでは。
(3)健康食品の事故と、その処分は。
(4)健康食品と医薬品との見分け方は。
(5)たばこの規制が急に厳しくなった理由は。
(6)若年化が進む喫煙の防止策は。
(7)歩きたばこ禁止条例の対応は。
区長 (1)虚偽や是正命令に従わない場合、6カ月以下の懲役又は100万円以下の罰金。違反食品製造の法人には1億円以下の罰金。
(2)食品表示等の監視は保健所の食品衛生監視員が行っている。医薬成分を含む違法食品は都で対応。
(3)薬事法違反で販売禁止の例がある。
(4)医薬品は効能等が表示でき、食品はできない。特定保健用食品はマーク表示を義務づけ。
(5)受動喫煙による健康への影響や喫煙による医療費の増加、健康増進法施行による国民意識の高まりなどが背景と考える。
(6)小中学校では、保健指導などで資料やビデオを活用した健康教育を行っている。
(7)来春の条例制定を目指し、準備を進めている。
教育問題を問う
問 学習指導要領が変わり、国は新しい道徳教育の目標を示したが、
(1)「心のノート」の活用方法は。
(2)実践的な教育を生かすべきでは。
(3)凶悪事件多発は、人間性欠如が原因。豊かな人間性の育成を図る教育の推進と、道徳教育との関連は。
教育長 (1)道徳の時間や他の教科の学習と関連づけるなど様々な場面で活用。
(2)高齢者福祉施設の訪問や商店での職場体験等を行っている。
(3)学校・家庭・地域社会が一体となった取り組みが大切。道徳授業を公開し、参加者による意見交換を行っている。
問 健康のための安全で豊かな食生活の指導が必要では。
教育長 学校給食や家庭科の中で健康と食事との関わり等指導している。
問 注意欠陥多動性障害児(ADHD)、学習障害児(LD)などへ適切な指導のための研修の取り組みは。
教育長 学習につまづきのある子供の理解と支援のためのリーフレットを配布し、また心身障害教育や教育相談等の研修会に参加している。
問 指導要領改訂についての考えは。
教育長 改訂内容を十分にふまえ、基礎的・基本的な内容の確実な定着と、発展的な学習など一人ひとりに応じた指導を推進していく。
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