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一般質問・答弁の要旨

中央区議会自由民主党議員団 中嶋 寛明議員

環状第2号線とまちづくりを問う

 昨年12月、都は一方的に環状第2号線の都市計画を変更し、地下方式の整備方式を地上化とする案が示された。この内容は、環境問題を一層深刻にし、新たな交通渋滞問題を引き起こすものであるが、さらに都の強引な姿勢が、地元に怒りと大変な混乱を巻き起こしている。道路整備は地域に過剰な負担を強いるものであってはならず、周辺のまちづくりに寄与するものでなくてはならない。計画変更を行うならば、地域全体の将来ビジョンを示し、マイナスの影響を最小にする手法を示して説明すべきである。しかし、都は築地市場の豊洲移転に間に合わせることや地下方式では多額の費用がかかるという自分達の都合で道路整備を急いでおり、まちづくりのビジョンも道路整備と地域のまちづくりとの整合性もまったくない。区は、地域住民の声を十分に聞き、主体的なまちづくりを検討していくべきと考えるが、(1)環状第2号線とその沿線の中長期のまちづくりとの整合性は。(2)今後、どのように都と交渉するのか。(3)水産研究所跡地の開発業者に対し、どのような指導をしていくのか。

区長 (1)環状第2号線の計画変更は、大気汚染や騒音、不自然な道路の形状や交通渋滞の深刻化、歩行者の交通事故の増大、コミュニティの分断等の生活環境への悪影響が懸念される。都の説明は、まちの連続性を踏まえた将来のあり方や周辺開発との連動などのまちづくりのビジョンもなく、受け入れられるものではない。都の動きにまかせるのではなく、地元と主体的に問題解決を考えるため、「築地市場地区の活気とにぎわいビジョンづくり委員会」で検討を開始し、積極的に情報収集するとともに、住民代表の方々と真剣な議論を行っている。(2)都は強硬かつ拙速で、具体的交渉を急ぐ必要があり、7月頃までにビジョン検討の中でまちづくりの大枠の方針を固め、都と実務的な折衝を始める。それとともに、環状第2号線の問題点や代案を含めた具体的なビジョンを描き、都に提案し、かつ厳しく交渉する。(3)この敷地は、環状第2号線の予定地と、そこに隣接して住宅を建設する計画となっており、民間業者が建築確認申請を急いでいる状況にある。しかし、このような開発が行われた場合、騒音・振動や大気汚染によって当該住宅の住環境が極めて劣悪となり、道路の線形変更や環境対策の余地を失わせ、勝どき地域全体のまちづくりの制約になることが懸念される。法に適合した事業の開発を一方的に規制することは困難だが、将来のまちづくりに弾力的に対応できるよう、隣接地に空地を設けるなどの行政指導を行っていく。

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お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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