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一般質問・答弁の要旨

グループ未来 高橋 伸治議員

中央区域の総資産を問う

 本区の歴史も踏まえた区の資産的価値と、将来も含めた区の地域の総資産に対する考え方は。

区長 資産価値の基準は一様ではないが、固定資産税の評価額では、区内の土地・家屋・償却資産の合計額は平成14年度で約8兆8千億円。まちづくり、商工業振興等の施策に幅広く取り組み、区内総資産の増加に努力する。

 建物の設計者により建物の価値を評価するような、新しい資産評価の尺度を作るべきでは。

区長 客観的・普遍的に適用できるものとなると難しく、歴史的建造物の改善や景観などに配慮し、歴史的・文化的価値を尊重した風格あるまちづくりを実現していく。

 本区の都市計画は、区全域の資産価値を押し上げる計画になっているか。

区長 地域特性に応じたまちづくりの方向で個別の建替えや再開発を促進し、良好な地域環境形成を目指すとともに、周辺への波及効果が高まるよう努めてきた。

商工・観光行政を問う

 新しい感覚で新しい施策を展開しなければ、中央区のまちの魅力が失われる。新しい視点のイベントが企画できるような調査機関を設けるべきでは。

区長 東京湾大華火祭などに取り組んではいるが、民間活力を生かし、様々な視点で新しいイベントを検討、支援していく。そのために当面は現行の観光協会を活用していく。

 都市型産業とは、地域経済の牽引車となり地域に密着したものと思うが、区の考えとその育成についての所見は。

区長 多くの企業人が顔を合わせて交流できる本区の優位性を生かし、個性豊かな優れた情報発信力を持つ産業が本区の都市型産業であり、現在、日本橋地区問屋街の産学連携などで支援、育成を図っている。

 人間中心のまちづくりが必要だが、区が考えるまちづくりの基本は。

区長 歴史と伝統に裏打ちされたヒューマンスケールのまちを大切にし、時代にあった個性豊かな魅力あるまちづくりを行うとともに、にぎわいを生命線とする本区では、来街者を温かく迎えるホスピタリティ豊かなまちづくりを進めていきたい。

 商店街の空き店舗を育児支援の施設に活用することに対し、経済産業省が補助制度を創設したが、この制度を取り入れる考えは。

区長 本年6月に策定した商店街振興プランの具体化にあたっての商店街との協議において、空き店舗施策として育児支援施設の設置が適当であれば、積極的に取り組む。

 景観を壊さない「IT時代の案内板(QRコード)」を設置しては。

区長 通常の案内板との役割分担や提供する情報等を検討する。

 花の都中央区宣言の精神を生かし区役所周辺から花を植え、誇れる区役所づくりに邁進すべきでは。

区長 区役所周辺も四季折々に花が咲く環境形成に努めてきたが、今後も区役所周辺を核として、宣言の目指す花と緑に包まれた美しい中央区となるよう努めていく。

防災対策を問う

 非常用持ち出し袋はリュックサック一個程度だが、具体的な中身のガイドラインは。

区長 携帯ラジオや懐中電灯、水、食料、下着類等が一般的。印鑑、通帳などの貴重品も持ち出せるようにしておくことが大切。なお、家族構成や健康状態などで必要なものも異なるため、区では防災パンフレットなどにリストを掲載している。家族で話し合い、日頃から準備しておくことが必要である。

 町会備蓄も必要と思うが、区と共同で整備できないか。

区長 町会備蓄は、防災対策の基本である自助、共助、公助の中で共助を支える重要な役割を担い、行政や個人の備蓄と相互補完関係にあると認識。町会、自治会を基本とする防災区民組織に対しては、結成時には装備補助を行い、毎年、助成金を交付している。町会への支援や共同備蓄については今後とも検討する。

 地域の防災リーダーの役割と、区が望む仕事の中身はどのようなものか。

区長 地域防災リーダーは、住民の自主的組織である防災区民組織や防災拠点運営委員会で中心的役割を担い、災害時における地域住民の避難誘導や人命救助、初期消火などの指揮、避難所の開設や運営、行政との連絡調整などが主な役割。

在宅医療の推進を問う

 在宅医療への関心が高まる中、一人一人の患者にあったオーダーメイドの医療体制が必要だが、(1)本区でも在宅医療体制を整備すべきでは。(2)在宅医療に協力的な医師や病院の紹介リストを作成し、区民に周知すべきでは。(3)区の将来の医療体制は。

区長 (1)医師会と連携し、かかりつけ医制度を通じ在宅医療の充実に努めている。この制度の定着により、適切な医療の提供や病院から在宅へのスムーズな移行が可能となり、かかりつけ医が在宅医療の中心的役割を担うものと考える。(2)医師会では、ホームページにより情報提供するほか、相談窓口を開設し、医療機関を紹介している。都の医療情報システム「ひまわり」で病院情報を提供しているが、現在、中央区ほか4区で構成する二次保健医療圏で区中央部地域医療システム化推進協議会を設置し、病院と診療所の連携や医療機関の紹介方法等を検討している。(3)必要な時に必要な人への適切な医療が提供できることが大切。住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、地域医療・ケアシステムを確立していく。

小型風力発電の普及・啓発を問う

 環境意識の高まりもあり、小型の風力発電機を取りつける家庭が増えてきているが、(1)区の環境問題のシンボルとして小型風力発電機の設置を推進しては。(2)区民が環境問題に関心をもつきっかけづくりに、設置に対する補助制度を作っては。(3)環境教育の一環として学校などに設置しては。

区長 (1)安定的な風力の確保、費用対効果、騒音等の課題もあり、まだ実用には至っていないが、自然エネルギーの活用は重要であり、近隣環境との調和を図りつつ普及推進に取り組んでいきたい。(2)区民や事業者の利用を促進する効果的な補助制度を検討していく。(3)本年11月、明石小学校に小型風力発電を設置。今後も広く区民等の意識啓発につながるよう様々な取組を進めていく。

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お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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