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一般質問・答弁の要旨

中央区議会自由民主党議員団  二瓶 文隆議員

青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備を問う

 社会経験が少ない子供達、特に小中高生がインターネットやケータイを利用して被害者にも加害者にもなるケースが急増している。青少年の健全育成という視点からインターネット、ケータイの有害な情報に関する現状を区はどのように把握しているか。

区長 有害情報の氾濫は青少年の健全育成にとって、大きな脅威。青少年がインターネット等を適切に活用できるよう、社会全体で連携し、取り組むことが重要と考える。

 「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」が1年以内に施行されるが、区の取り組み方は。

区長 国の計画等を踏まえ、インターネット等の適切な利用についてさらに教育を進め、フィルタリングの普及等を図っていく。

 政府の教育再生懇談会は福田首相への第1次報告のなかで、「必要のない限り小中学生が携帯電話を持つことがないよう、保護者・学校はじめ関係者が協力する。」などとしているが、区内小中学校での携帯電話利用についての教育は。また、子供を有害情報から守るための教育委員会の取り組みは。

教育長 警察や情報関連企業から講師を招きセーフティ教室を実施し、保護者に対しても、安全対策の啓発を行っている。また、道徳の授業や中学校の技術科の授業等でも指導、啓発に当っている。さらに、有害情報へのアクセス等の未然防止のため、学校への通知により指導・啓発の観点を明確にし、教員対象の研修会等も実施している。

中央区の文化振興を問う

 マスコミ報道でも話題になった映画「靖国」の製作には、文化庁所管の独立行政法人により、公的助成金750万円が支給された。参議院内閣委員会での質問で助成の基準として、その執行は適切であったかとの事であった。税金を原資とする「助成」を本区の文化・国際交流振興協会も実施しているが、その実行基準、実施状況の適切性、今後の取り組みは。また、文化芸術の振興には行政の力が必要であり、文化・国際交流振興協会や中央区観光協会を更に発展させ、独立機関へ成長させる必要があると考えるが。

区長 区民等の文化事業を対象に、事業経費の2分の1の範囲内で原則10万円を限度に助成している。助成基準は区民等が主体で、本区の文化振興につながることを基本とし、幅広く活用されている。今後は、体制面の充実、基金の創設等財政基盤の拡充を図り、一層の機能強化を進める。

北朝鮮による拉致問題を問う

 北朝鮮による日本人拉致事件について、6月の日朝実務者協議で、北朝鮮は「拉致は解決済み」という立場を変更して再調査をすると約束し、それを受けてわが国は北朝鮮への制裁一部解除を表明したが、断固として被害者全員を救出すべきである。本区も、第3次公開された特定失踪者の中に築地で拉致されたとされる方がいるなど、拉致問題と関係しているが、区としての拉致問題の認識と見解は。また、都知事が短波放送「しおかぜ」で流すメッセージを収録し、被害者救出を呼びかけたが、区長もメッセージを収録しては。

区長 拉致問題は重大な問題であると認識し、すべての被害者の安全確保及び即時帰国、真相究明並びに拉致実行犯の引渡しを強く要求するという政府の姿勢を全面的に支持する。北朝鮮による再調査については、わが国が検証できる仕組みが必要と考える。本区が加入する「拉致問題に関する地方自治体ネットワーク」の場で情報交換等を行いながら、ラジオ放送も含めて検討していく。

水の都、中央区のまちづくりを問う

 水辺の活性化と水の都、中央区のまちづくりについて質問と提案をしてきたが、前回の質問で日本橋川の護岸緑化、今年度は朝潮運河のにぎわいづくり調査等も行う等の答弁であったが、朝潮運河ルネッサンス協議会では活発な研究と活動を行っており、その中で月島三丁目付近に船着場設置計画が報告された。防災機能と(注)エコボートなど水辺に親しむための多機能船着場は賛成するが、現状は。

区長 協議会では現在、月島二丁目に面した運河内に屋形船中心の船着場の設置計画を進め、地域のにぎわいや魅力の創出、防災対策に寄与する計画と認識。整備にあたっては、乗降時の送迎の車や乗船客の騒音・ごみ等の問題があり、地元住民の理解が得られていない状況と認識しており、今後の推移を見守る。

 日本橋川・亀島川では地域やNPO団体が護岸緑化や水質浄化に取り組み、また、日本橋の上架の高速道路を撤去して日本橋川に青空を取り戻すための活動を続けているが、緑化・水質改善の区の取り組み状況は。

区長 日本橋川は、平成18年度から「水の都プロジェクト」として、ツタ類による護岸緑化に取り組み、約260m実施した。本年度は日本橋の乙姫広場に草花のハンギングバスケットを設置した。亀島川は昨年度、緑化計画をまとめた。都も「十年後の東京」で緑化を計画しているため、都と連携して緑豊かで潤いのある水辺環境の創造を図る。水質改善は、区の要望で都が日本橋川・亀島川の浚渫を行い、本年度で日本橋川の西河岸橋下流の4割が完了し、悪臭も改善されてきているが、降雨時の下水の河川への流入による水質悪化など課題があるため、今後も下水道の改善など水質浄化に取り組む。



(注)用語の解説
エコボート 環境汚染物質を出さない電動ボート

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お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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