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一般質問・答弁の要旨

中央区議会自由民主党議員団  鷲頭 隆史議員

新型インフルエンザ対策等を問う

 弱毒性と言われているが、ウイルスの特性、日本への感染拡大、国や本区で対応した予防や治療体制などのこれまでの動きは。

区長 弱毒性で、タミフルの治療も有効。国は水際対策。都は地域の医療体制を整備。区は発熱相談センターを開設。ホームページでの予防普及啓発やタミフル等の備蓄を行った。

 WHOは、警戒水準をフェーズ6に引き上げた。「鳥インフルエンザ」の懸念もある。これまでの対応への評価や今後の展開に備えて加えるべき事、感染が拡大した場合の経済的影響への見解は。

区長 今年2月に実施した、区内医療機関等との訓練により発熱外来での診察を円滑に実施できた。今後は、重症例の患者搬送等の訓練が必要。感染力や毒性によっては事業継続の困難などの影響が懸念される。

 防災課と危機管理室が一体化された。防災フェアでインフルエンザ対策用の商品の紹介・斡旋、うがいや手洗いなどの講習も必要と考えるが、関連した展示等はなかった。防災課の所轄外ということか。見解は。

区長 感染拡大の抑制は、防災危機管理室と保健所等関係部局が連携し、対応に万全を期している。地域防災フェアでは、発熱相談に関する資料で周知を図っているが、今後は予防対策の資料も用意する。

 インフルエンザ予防の習慣づけを高齢者施設、学校や保育園、幼稚園などでも紹介、講習、普及を望むが、実施例、計画は。

区長 感染予防対策を周知するリーフレットを作成して全町会、各種講座、講習会で配布。今後も幅広く普及啓発に取り組む。

地域コミュニティの活性化策に向けた住宅や施設等のハード面からの見直しを問う

 一定規模以上の住宅には、居住者や地域住民の交流を促進するためのスペースの確保や設備の付置義務を課す、あるいは行政指導を行っては。

区長 本年3月に条例を制定し、建築主に居住者間のコミュニテイ形成に必要なスペース等の確保や地域コミュニテイ形成への協力を求めた。今後は地域との交流等にも活用されるよう運用方法等の工夫も指導する。公開空地等の広場は地域の催し物や交流の場となるよう、配置や設備の工夫を指導する。

 多数の待機児を抱えている保育園や赤ちゃん天国、乳幼児の遊び場スペースの確保へも対応策を。

区長 大規模開発事業では、地域の状況を勘案して事業者と協議し、整備を誘導している。今後とも、子育て支援の施設整備がされるよう事業者への適切な誘導に努める。

 保健医療福祉計画にある日常生活圏域ごとの小規模特別養護老人ホームの整備でもスペースを確保し、需要状況に応じた乳幼児施設との互換利用等の考えは。

区長 民間事業者の誘致も含め、順次整備する計画を策定し、土地や施設の確保に取り組んでいる。

 既に開発済みや既存建物でも有効に活用されていない施設やスペースの見直しによる再生が必要と考える。区内各所に見られる総合設計制度による公開空地も、より有効な活用が可能と考えるが、私有地であるため着手できないのか。活用についての見解は。

区長 所有権上の課題はあるが、公開空地の維持管理や地域コミュニテイ活性化の場としても活用できる手法を積極的に検討する。

 パリ広場も殆ど活用されていない。デイキャンプ場の設置をと思うが、進展しない。非常時のヘリコプター発着場としても、高層ビルの隣接で不可能である。貸し農園として特別養護老人ホームの人達に花の栽培をしてもらうなど、貴重な区有地を交流の場として有効活用できないないか。

区長 本区の公園の中では、利用者が多くないと認識している。提案の利用も参考にして、地域と意見交換を図りながらソフト・ハードの両面から改善案を検討する。

 日本人にとって風呂は人と人を結びつける力を持つと思うが、総合スポーツセンターや月島スポーツプラザ、月島グラウンドの更衣室など、普通なら付帯されている施設に風呂がないというケースが見られる。都心型の入浴施設の誘致も含め、区営施設への風呂設置の考えは。

区長 スポーツ施設ではスポーツ本来の設備充実を主眼とし、シャワーを設置。「ほっとプラザはるみ」は運営コスト削減から設置を取り止めた。今後とも、個々の施設への付置でなく、公設も含めた公衆浴場の確保に努め、住民交流の場の充実を図る。

 敬老館には風呂も設置されてるが、施設としての役割や運営が、うまく行っているようには感じない。現況と今後の見通しは。

区長 利用者が高齢化・固定化の傾向。高齢者の活動拠点として、特色ある施設づくりに努める。

緊急地震速報を問う

 防災の観点から住宅建設時に緊急地震速報装置の付置を望む。既存の集合住宅にも設置可能であり、地域防災フェアなどで紹介し、管理組合や自治会へ助成金付きで働きかけるべきと考えるが、見解は。

区長 普及が図れるよう助成を含めた効果的な施策を検討する。

労働スクエア跡地を問う

 区民注目の空きスペースで、(1)跡地活用と今後のスケジュールは。(2)都が行った下水管調査の結果と、その処理方法で施設規模の縮小があるか。(3)跡地計画を含め、周辺の公共施設の再編計画は。

区長 (1)都は区が要望する床面積を確保できる協議を進めるとのこと。年度内に基本構想を策定する。(2)影響ないとの結果。(3)老朽化施設の移転先を跡地計画に加え、施設再編を検討する。

コミュニティバスを問う

 パブリックコメントや体験乗車での区民の声を受け、現段階での料金設定と定時性の確保についての見解は。

区長 大人200円、子供100円としているが、今後さらに精査する。バス8台を前提に20分間隔でのダイヤを検討中。

次世代育成を問う

 学力の低下で、(1)様々な議論や国の教育方針の見直しへの認識、受け止め方は。(2)「ゆとり教育」と「基礎・基本の徹底」の内容は。学力低下があるなら原因、回復策は。

区長 (1)思考力・判断力・表現力を問う問題や活用を図る力に課題があった。原因は、授業のあり方、本人の意欲、家庭での学習習慣などが複合したもの。対策は、授業改善の取り組みと考える。文科省の新学習指導要領は、授業時間を増加させ、基礎・基本の定着と思考力・判断力・表現力を高めるねらいと認識する。(2)基礎・基本とは、読み・書き・計算など学力の基盤となるもの。学習内容を厳選し、余裕をもって学習を行い基礎・基本の定着を図るのが「ゆとり教育」と理解する。

 第三次中央区保健医療福祉計画で、(1)「親力の強化」に、子供への望ましい接し方への意識の共有の視点も含めて推進すべきでは。(2)保育園などの育児施設に区内出生数の40%程の子供が預けられ、長時間滞在する子も多く、ここでの「親力」、乳幼児教育力の向上強化も求められるが、見解は。

区長 (1)親が子供に正面から向き合い、子育てをする視点が大切であり、保健・医療・福祉のすべての施策に反映させる。(2)「子育ての基本は家庭」を前提に、保育内容の充実に努めており、集団生活や、保護者同士の交流の機会があるなどの特性を生かし、保護者の子育て力を伸ばすことが重要な役割と認識。

 「教育基本法」に記された教育の目的を、区民の前に明確に提示すべきと思う。「社会の形成者として必要な資質を子供達に身に付けさせる」ことを大人が意識しておくべきと考えるが、見解は。

教育長 本区の教育目標に理解を得るためには、法の目的も合わせて示すことも効果的である。

 社会の形成者として必要な「基礎・基本」を小・中学校で教え込もうとしている内容とその程度は。定着度を上げる方法などへの見解は。

教育長 小学校は「読み・書き・計算」の能力育成、中学校は、実社会に直接つながる基礎的・基本的事項の習得を系統や分類に基づく整理や反復学習等で定着を図り、発達段階に応じて進めている。

 若者の犯罪増加やマナーの悪さ、言葉の乱れが目に付く。社会の形成者として必要な資質のどこが欠如し、未熟なのか。この傾向の広がりは何故か。対応は。

教育長 規範意識の希薄化、自制心や自尊感情の欠如などが考えられる。家庭・地域との連携を強化し、地域行事など、あらゆる機会をとらえて健全な次世代育成に取り組む。

 本区教育委員会の基本方針2の個性や能力を伸ばす教育は、どのような方法や考え方で実践しているか。

教育長 豊かな自己表現を図ることをめざし、学習力サポートテストの活用、少人数指導の充実、特別支援教育の推進などに努めている。

 周囲の環境で必要な資質も変わるが、(1)人や町や文化との触れ合い、社会の動きを学ばせるための学校での取り組みは。(2)年齢の異なる世代との交流は。(3)本区では自然環境との触れ合いが不足がちとなる。自然と人間との関わりを実感できる工夫など、実施例と計画は。

教育長 (1)卒業生を講師に招くなど地域独自の伝統文化との触れ合いに努め、PTA活動や学校行事などで地域交流を深めている。(2)小学校では縦割り班による集団遊びや地域清掃などに取り組み、中学校では部活動や生徒会活動などが行われている。(3)日常的な栽培活動やビオトープの活用。小学4年生を対象とするセカンドスクールで柏学園の体験学習を実施。今後とも中央区の森の活用等を検討し、充実を図る。

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お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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