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一般質問・答弁の要旨

中央区議会公明党 鈴木 幸子議員

ゲリラ豪雨対策を問う

 数々の地球的問題群の中から、私が取り上げたいのは地球温暖化だ。近年、温暖化に起因するゲリラ豪雨が頻発する中、都内でも時間100ミリ以上の豪雨による甚大な被害が発生しており、本区も万全な備えが必要。本区は地下鉄の街だが、23区内の地下鉄駅構内や地下街で浸水死亡事故が多発している。比較的少ない雨であっても油断できず、吸収性のないアスファルトに降った雨が、コンクリートで覆われた空間に集中的に流れ込むことで死亡事故につながっている。そこで、(1)本区独自の豪雨対策の現状は。対策がないなら、今から立てるべきでは。(2)時間50ミリという本区の想定雨量を、もっと高くしては。たとえ都が時間50ミリの方針でも、本区は、もっと高い想定で水害に備えるべき。本区に時間100ミリの豪雨が降らない保障はないのだから。

区長 (1)(2)近年、都内で時間100ミリを超える豪雨による甚大な被害が発生している。都は時間55ミリに対応する計画を策定した。本区は、その計画の実施を都に働きかける。

 (1)道路雨水ますを浸透ますに切り替えては。(2)豪雨に対する都の下水道の限界は時間50ミリだが、より大容量の下水道にしなければ危ない、と誰もが思っている。粘り強く都を説得しては。(3)浸水時の地下鉄の停電を防ぐため、電源の耐水化を要望すべき。(4)豪雨はドライバーの視界を悪くし、交通の混乱や事故を起こす。その対策は。

区長 (1)透水性舗装を実施している。(2)都は、危険性が高い八重洲地下街対策として、時間70ミリ対応の下水道を平成23年までに整備する。(3)鉄道事業者によると、浸水時用の予備電源があるとのことだが、電源の耐水化の検討も要請する。(4)危険性をホームページや区のお知らせで周知する。

 時間100ミリの雨音の強さは90デシベル。機械工場の騒音に匹敵する。豪雨時、区内各所の屋外スピーカーによる防災情報が、(1)区民に聞こえない事態を想定してきたか。(2)防災情報が、雨音で聞こえない場合の対策は。

区長 (1)(2)広報車、ラジオ、ホームページ等が効果的。今後も区民に日頃の備えの大切さを周知する。

 墨田区では、建物の地下に雨水を溜める「雨水タンク」が普及している。溜めた雨水で水道水を節約したり、あらゆる災害にも対応する。豪雨に見舞われても、タンクが雨水の受け皿になるので浸水しない。本区でも雨水タンクと同機能の「貯留槽」が徐々に普及している。公共と民間の施設へ、貯留槽の一層の普及を。

区長 民間の施設へも働きかける。

 区は、貯留槽を「節水策として普及させた」とのことだが、本来は、節水だけでなく、豪雨、渇水、震災、ヒートアイランド等、あらゆる災害に対応する。区は正しく認識すべき。

区長 節水と豪雨で普及させた。それ以外の活用策は今後、研究する。

 民間にも「あらゆる災害に対応する」と正しく説明を。

区長 民間には指導している。

 今後、貯留槽が設置される際、区は「貯水量」の把握を。水害対策として必要なので。

区長 治水対策上、重要。公共施設の貯水量は把握しているが、今後は民間施設の把握にも努める。

「中央区版二酸化炭素排出抑制システム」を問う

 在住・在勤者の環境意識啓発のために行っている「中央区版二酸化炭素排出抑制システム」の、(1)現在の申し込み数は。(2)本システムは名称も悪く、内容も複雑だ。いくらPRしても普及しない。初めから作り直すべき。

区長 (1)家庭用17件、事業所用6件。(2)PRは続ける。愛称名を付ける。内容を一部工夫する

「中央区環境検定」を問う

 巷では検定ブーム。環境意識の向上のため「中央区環境検定」を実施しては。

区長 提案の「中央区環境検定」を含め、様々な環境事業を検討する。

「スイッチオフデー」を問う

 宇都宮市では毎月2回、午後6時に市役所や出先機関の室内照明を一斉に消灯する「スイッチオフデー」を実施している。二酸化炭素を年間13トン削減しており、それは、杉の木900本が1年間に吸収する量に相当する。ワーク・ライフ・バランスにも効果がある。本区も実施しては。

区長 二酸化炭素削減に寄与するので、全庁的に取り組みたい。

浜町公園の緑化を問う

 浜町公園は、(1)人工的で冷たい。もっと緑を増やし、木陰の多い公園に。(2)正面入口から広がるコンクリートの円形広場を芝生化に。(3)遊具広場の「つき山」は子どもに大人気なので、一面緑の芝生のジュータンに。(4)総合スポーツセンターの壁面を緑化しては。

区長 (1)緑化が可能な場所は、できる限り実施する。(2)円形広場は総合スポーツセンターやグランドへのアクセス通路なので芝生化は難しいが、円形広場に続く東側石畳の芝生化を検討する。花壇の設置も検討する。(3)踏み付けに強く、子どもの足にやさしい芝生にし、一年中、遊べるようにする。(4)ふさわしい緑化を検討し、来年度には緑化したい。

芝生化を問う

 小中学校や幼稚園、保育園を芝生化に。

区長 可能な範囲で屋上等の芝生化に取り組む。

太陽光パネルを問う

 小中学校や公共施設に太陽光パネルの早期設置を。

区長 現在、3校、3施設に導入済み。建設中の「浜町集会施設」を含めた3カ所にも設置予定。今後も積極的に実施する。

希少金属の回収を問う

 携帯電話やデジタルカメラ、ノートパソコン等、不要となったハイテク製品の回収ボックスを区内各所に設置し、それに含まれる希少金属のリサイクル促進を。

区長 調査・検討する。

次世代照明の導入を問う

 街路灯や公園灯、庁舎や各施設の室内照明等に、LED照明やナトリウム灯などの次世代照明を導入し、省エネ化を図っては。

区長 LEDは照度不足で高価格なため、幅の狭い区道の歩道灯や防犯灯について試行整備中。公園の補助灯などの可能性も検討する。改修中の「月島特別出張所等複合施設」の室内照明にも一部導入して検証する。ナトリウム灯は、照らされたものが赤みがかるため、採用は困難。

「ブレストケアグローブ」を問う

 乳がんは初期発見により90%以上が完治するのに、本区女性のがん死亡第1位が乳がんである。そこで、乳がんを自分で早期発見できる特殊な触診手袋「ブレストケアグローブ」を、本区のすべての成人女性へ「配布」するよう提案する。

区長 このグローブによる自己触診は重要。健康福祉まつりで、このグローブの「展示」と「使用方法の説明」を行う。

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お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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