一般質問・答弁の要旨
維新の党 青木 かの議員
新しい子育て支援策を問う
問 4月から子ども・子育て支援新制度が開始。事業計画には公募区民から要望が高い訪問型病児・病後児保育を盛り込めなかったが、(1)病児病後児保育の理想的なあり方や今後の対応は。(2)訪問型病児・病後児保育の導入の可能性は。
区長 (1)(2)病児病後児保育は、保護者が子どもを安心して預けられるよう、医療機関とも緊密に連携できる「施設型」が最善と考えている。「訪問型」は、高い専門性がスタッフに求められるなど課題が多く、現時点での導入は難しい。
問 医師会の要望で認可保育所での園医による検診回数が削減。区と医師会とのやり取りなど、この重要な施策を変更した過程の説明を。
区長 回数見直しは医師会及び園医会と協議の上、今後も私立認可保育所が増える中、小児科医の園医を配置するため行ったもの。今後はこれまで以上に連携を深め、園児の健康管理に万全を期していく。
晴海の水素エネルギーモデルタウン構想を問う
問 都は2020年大会での水素エネルギー活用方法を議論。晴海選手村の水素エネルギーモデルタウン構想も発表。区長が所信表明で述べた先進的なスマートシティについて、水素エネルギーの役割も含め説明を。
区長 水素エネルギーは利用段階で二酸化炭素を排出せず、非常電源として利用可能な優れた次世代エネルギー。燃料電池バスによるBRTなどの新たな交通システムの導入等や、コミュニティサイクルの利用促進など、快適で住みやすいスマートシティの実現を目指す。
問 都は国へ水素ステーション整備に関して、公道と水素充填設備との距離を8m以上確保するという制約に規制緩和を求めたが、水素タンクは周辺の火事により爆発の可能性もある。晴海に建設された場合の安全性確保について見解を。
区長 水素の特性を踏まえ、国の厳格な安全基準に基づき、自動停止装置設置など必要な安全対策を施す。また、法に基づき有資格者の保安管理が行われてることから、安全性は確保されると考えている。
問 自動車メーカーはハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車の開発をしているが、今後のエコカーの普及啓発について区の方針は。
区長 ハイブリッド車や電気自動車等の低公害車の普及に向けては、購入の融資をあっせん。再開発事業者へ電気自動車用充電設備の整備を要請する等、これまでの取組みを引き続き推進する。環境にやさしい燃料電池車も、国や都と連携を図り、普及・啓発に努める。
水上バイクの騒音と水上タクシーを問う
問 水上バイクの騒音問題等について、区民からの苦情や相談はどれくらいあり、どう対応しているか。
区長 亀島川等での騒音苦情のほか、日本橋船着場を利用する事業者等からは規制の要望があった。本区は、都と川沿いの3区で意見交換会を開催し、徐行を呼びかける横断幕を高橋など3カ所に設置した。
問 水上バイクの騒音規制等について、都の港湾局長は地元自治体等と連携しルールづくりを検討すると発言。区長は第二回定例会で、運行ルールの設定を都に要請すると答弁したが、情報共有は進展しているか。現状と見通しの見解を。
区長 区では日本橋等の各船着場運営協議会や都、周辺区と情報交換し、実態把握に努めており、都でも調査を実施。今後も連携を図り、運行ルールの設定に向けて取組む。
問 海上運送法では水上タクシーのような事業は乗降場所に規制があり、事業者も投資に躊躇している。船着場予定地は本区明石町も含め12カ所と少なく、国家戦略特区として、規制緩和を求めることに関し、都への働きかけも含め見解を。
区長 都は学識経験者や区、舟運事業者と「利用者の視点に立った東京の交通戦略推進会議」を設置し、羽田空港と都心・臨海部を結ぶ航路充実の検討を開始。今後は規制緩和も含め、会議メンバーと連携し、舟運活性化の検討を
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