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一般質問・答弁の要旨

中央区議会自由民主党議員団 佐藤 敦子議員

本区「基本構想」への想いを問う

 これまで行ってきた定住人口の増加が、真に正しかったのだと後世に対して胸を張るためには、今後の施策こそが重要である。利益や効率だけではなく、私たちの子どもや孫、後世に対する影響についても、私たちは責務を負わなければいけないのではないか。このことを踏まえ、きたる、新しい基本構想の策定に際し、まちづくり、観光、地域コミュニティにおける「わがまち中央区の黄金時代」と伝統文化、歴史との両立と調和を、区長の言葉で明快に語らずして、本区の発展はないかと思う。この点に関する見解、方針を問う。

区長 これから先、より高い次元へ、「黄金時代」へと成長していくためには、回復を遂げた都心のにぎわいと、先人が築き上げてきた伝統との調和を図ることが極めて重要であると認識している。江戸情緒漂う町並みや伝統・文化、そして人情味あふれる地域のコミュニティを、次代に確実に継承するとともに、すべての区民が生涯にわたり豊かな暮らしを享受できるよう、都心ならではの利便性や世界屈指の都市機能に、さらに磨きをかけていく。そして、東京オリンピック・パラリンピックとその先を展望し、都市観光の振興や子育て・高齢者施策の充実、築地市場移転後の跡地利用等の都市基盤や交通インフラの整備、先進的なスマートシティの拡充など、山積する課題に真正面から立ち向かう将来像を、新たな基本構想の中でしっかりと描いていく。

誰もが活躍できる中央区の実現を問う

 子育てがある程度落ち着いた女性が、正規雇用、あるいは起業家として活躍の場を求める場合、新たなステージに向けての一歩となるチャレンジを、しっかりと行政として支援していくべきと考えるが、この点についての施策は。

区長 女性の再就労を支援するため、実践的なキャリア講座やキャリア・コンサルタントによる個別相談会を開催している。また、若年者・中小企業マッチング支援事業では、女性の再就労希望者にも受講していただくため年齢制限を引き上げて実施した。さらに、起業家塾の受講者16人中12人が女性で、女性の起業への意欲の高まりがうかがえる。今後とも関係機関との連携を深め、積極的に女性の活躍を支援していく。

 国が示す希望出生率について、本区における希望出生率の現状に対する分析をどのように行っているか。また、待機児童、小学校の教室不足など本区の特性に鑑みて、希望出生率の設定目標をどのように捉え、達成していくのか。

区長 希望出生率は、結婚し子供を産みたいという希望が叶った場合の出生率で、区としては国の対策を注視しつつ、区としてできうる施策を積極的に講じ、誰もが安心して子供を産み育て、中央区に住んでよかったと思えるまちづくりに引き続き取り組んでいく。

 子供を持ちたくても持てない人たちへの支援として、特定不妊治療費助成事業制度について、国や都の設けている制限(夫婦合算所得730万円・43歳未満)に対し、本区の特性に合わせた独自の緩和策を検討するべきではないか。

区長 本区では、医療保険適用外の不妊治療である体外受精及び顕微授精について、年間10万円以内、5年間まで助成している。引き続き、関係医療機関と連携しながら助成制度の周知を図り、国・都の動向や医学的研究の成果等を踏まえ、助成のあり方に関して検討を行っていく。

 女性センター「ブーケ21」を利活用した、結婚を望む若年層の男女への「ライフプラン講座」や、出産後の育児をおじいちゃん、おばあちゃんも含めて家族全員で行うための講座、女性の再就職や育児中の男性の起業を目的とした講座など、本区の特性を活かした「地域少子化対策強化事業」を推進するべきと考えるが、見解は。

区長 銀座ブロッサムにおける結婚活動支援事業、妊娠初期から母子の健康に役立つ情報を提供する「母と子のモバイルサイト」に加え、女性センターでも育児中の保護者社会参加応援事業「ほっと一息私の時間」や育児中の男性のための「イクメン講座」など特色ある取組みを実施しており、今後とも中央区子ども・子育て支援事業計画などに基づき、「地域少子化対策強化事業」の活用も視野に入れ、総合的な子育て支援策を積極的に展開し、子供が産み育てやすい自治体ナンバーワンを目指していく。

 若者と区の結びつきの強化を要望する。今後、青少年リーダーや青少年委員を区内の若い世代から幅広く公募し、これらの活動を深化させることにより、長く住みたい、あるいは「近寄りたい中央区」のイメージづくりや区政モニターに若年層を一定数設けるなどの試みについて、見解は。

区長 次代を担う若者が、区政に関心を抱き、関わりを持つことは大変重要なことで、少年リーダー養成研修会や新成人のつどい実行委員会委員のメンバー同士で自主組織を立ち上げ、様々な地域活動への参加やボランティア活動に積極的に取り組んでいる。今後とも、若い世代が様々な形で区政や地域活動に参加できるよう、場の創出や機会の拡充などに努めていく。

 区外の若者と本区にある数々の伝統工芸や伝統芸能などの文化的産業とを結び付けるような機会を創設していただきたいが、見解は。

区長 区は伝統工芸品をはじめとする地域の文化資源を発掘し、展示・公開する「中央区まちかど展示館」や、様々な文化を学べる「中央区民カレッジ」、さらに「中央区まるごとミュージアム」も本区の多様な文化と出会える貴重な機会となっている。区は、今後とも、本区の伝統的な工芸や芸能に多くの若者が触れ、将来の継承につながるよう文化の魅力を幅広く発信していく。

 それぞれの立場・分野・目的で、地域のことを理解し、使命感を持ったリーダーが生まれ、地域のつながりができれば、様々な地域コミュニティをリードし、次世代のリーダーへの育成にもつながるのではないか。新しいコミュニティをさらに強力に支援することが重要と考えるが、見解は。

区長 今年度、地域活動の新たな担い手を発掘・養成するため、NPO法人との協働事業で、「地域コミュニティの担い手養成塾」を実施する。この講座は、円滑な組織運営に欠かせないノウハウや参加しやすい地域イベントの企画・実施、さらには仲間づくりと連携の仕方など、地域活動が未経験の方にも実践的な内容を講義やグループ討議により学べるものとなっている。

 「家族の絆」を再生するためのあらゆる政策が検討され、家族の持つ可能性について検討される傾向が見受けられるが、この動きを適切にとらえ、本区でもあらゆる角度から家族を奨励し、再生する政策に取り組むべきではないか。

区長 地域家庭教育推進協議会で、家族のあり方を考え、親としての資質と家庭教育力の向上を図るため、各種の学習会や講演会を開催し、多くの親子が参加している。今後とも、学校や地域、関係機関と連携を図りながら、思いやりのある明るく温かい家庭づくりを推進していく。

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お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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