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一般質問・答弁の要旨

中央区議会公明党 墨谷 浩一議員

がん対策を問う

 がん検診の更なる受診率向上を進めてきたなかで、これまでの取り組みと今後の課題をどう認識しているか。

区長 すべての対象者に個別通知を行うとともに、精密検査を除き受診者の自己負担額を無料としている。また、胃がん・肺がん・大腸及び前立腺がんについては、特定健康診査との同時受診が可能となるよう環境を整え、がん検診に関する医療情報の普及啓発と未受診者への個別受診再勧奨などにより、23区の中でも高い受診率を保っている。近年は受診率が横ばい状態でいかに国の目標値の達成に向けていくかが課題となっており、様々な機会を捉え、受診勧奨方法の取り組み、受診率の向上を図っていく。

 乳がんについて、相談窓口の開設やホームページなどで正しい情報を提供するなど、更なる取り組みが必要ではないか。

区長 最新医療について正しい情報の提供は非常に重要で、都内ではがん患者の相談に対応する窓口として「がん相談支援センター」が設置されており、保健所・保健センターでは、これらの窓口を周知したリーフレットを用意し、ご案内している。今後はホームページや講演会等での情報発信を図るほか、保健所内の医療相談窓口を幅広く周知していく。

 (1)乳房再建手術は保険適用となっているが、経済的な負担などの理由で手術が受けられない方もいる。乳房再建への認知度を上げ、患者の方に希望を与えることにもつながる助成金の施策が必要と考えるが、見解は。(2)経済的な負担を軽減する医療用かつら(ウイッグ)の助成は、乳がんの方以外のがん患者に対しても必要である。また、心理的負担の軽減、社会参加を促進し、療養生活の質の向上が見込まれることから、医療用かつら(ウイッグ)や補整下着の助成が必要と考えるが、見解は。

区長 (1)(2)乳房再建、医療用かつらや補整下着の着用による外見へのケアは、療養生活や社会参加を促進する上で大切な要素の一つと考えており、すでに取り組んでいる自治体の事業内容や利用状況などを参考にし、本区での必要性について、今後検討していく。

子ども子育て包括支援を問う

 保健所、子育て支援課、子ども家庭支援センターなどが連携した各種サービス体制の構築がなされているが、更なる向上が必要と思う。妊娠期から出産、子育て期に渡る切れ目のない手厚い支援、中央区版ネウボラ事業の構築が必要と考えるが、見解は。

区長 保健所・保健センターでは妊娠期からさまざまな支援を実施することで、子育て支援拠点としての機能を果たしている。また、さまざまな支援が一体的・包括的に提供される必要があることから、子育て支援課や子ども家庭支援センターなどとの相互連携を進めている。今後はこれらの取り組みを着実に実施していくとともに、保健所・保健センターの保健師が、身近に相談に応じる窓口の充実を図るなど、切れ目のない支援策の更なる推進に向けて検討していく。

 妊娠届の提出時に保健師等の医療専門職が面接し、いち早く母子のリスクなどが確認できる仕組みを作る必要があるのでは。

区長 保健所・保健センターでは妊娠届出の際に保健師等が面接を実施しており、本庁舎・各特別出張所では担当保健師を紹介するとともに、届出書やアンケートの内容等を元に状況を把握している。また、ハイリスクと判断した場合は保健師が継続的な支援を行っている。今後は保健所・保健センター以外での面接体制の充実に向け検討していく。

 産後ケアの導入については、アンケート調査などを通じて区民のニーズ等を把握し、今後の導入に対して検討していくとのことだったが、その後の調査結果と産後ケア事業の導入について見解は。

区長 区内妊産婦を対象にしたアンケート調査で、多くのニーズを確認できたことから、今後は、実施医療機関の確保、利用条件の設定、利用者負担のあり方等の課題について引き続き検討していく。

道路陥没防止のための空洞調査を問う

 (1)2020年東京オリンピック・パラリンピック開催時には区民はもとより観光客の安全で安心な道路整備のための路面下空洞調査の規模を拡大して積極的に取り組むべきと考えるが、見解は。(2)プロポーザル方式による入札方法は、業務実績や探査技術力、技術提案力を審査し、より高度な技術を持った業者に委託する方式で路面下空洞調査に向いた入札方法と考えるが、見解は。(3)想定される原因者と事前の取り決めを行っている自治体もあるが、本区でも想定される原因企業などと取り決めをし、費用など覚書を取り交わし憂いのない取り組みが必要と考えるが、見解は。

区長 (1)(2)区では道路陥没の原因となる空洞の調査を、6年で対象路線を一巡するよう取り組んでいる。コスト平準化の観点から計画的に調査を実施し、今後は国庫補助金の活用、対象路線の拡大、調査サイクルの見直しなど検討していく。また、入札方式のあり方は、業務特性を踏まえながら、国の動向や他区の状況も注視しながら検討していく。(3)道路占用の許可の際には、工事完了後も道路に与えた損傷等の復旧について条件を附しており、空洞が確認され、原因者が特定できた場合には、迅速かつ適切な指導をしていく。今後も、より一層の安全・安心な道路空間の確保に努めていく。

図書館機能の更なる充実を問う

 (1)ブーケ21情報資料コーナーやシニアセンターなどでの読書の場の提供、貸出、返却などの図書館機能の一部を分散させ、利便性向上に資する取り組みが必要になってくると思うが、コンパクトな図書館機能を持った連携施設について見解は。(2)ブックポストの増設が必要と考えるが見解は。

教育長 (1)(2)既存区施設に図書館機能を持たせることは設備改修の問題や新たな職員配置など様々な課題もあり、今後は利用者の増加や多様化するニーズに応え、区民に利用しやすい図書館の整備や区施設との連携のあり方などについて検討し、区民の読書活動の支援・充実に努めていく。なお、ブックポストについても設置場所や管理運営上の問題などを見定め、増設について検討していく。

 子どもたちなどの読書への励みになることが期待される読書通帳機導入について見解は。

教育長 読書通帳は子どもの読書活動推進に効果的な取り組みの一つだが、図書館システムを利用した読書通帳機の導入については、貸出履歴のデータ保存やシステム改修費用などの課題がある。今後、システム上の課題や他自治体の利用状況、費用対効果などを把握・検証し、子どもの読書環境の充実を図る視点から、読書通帳機の導入について検討していく。

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お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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