ページの先頭です
トップページ  の中の  本会議の結果  の中の  平成29年第一回定例会  の中の  一般質問・答弁の要旨 中央区民クラブ 渡部 博年議員

一般質問・答弁の要旨

中央区民クラブ 渡部 博年議員

中央区の公共交通整備等を問う

 月島地区は活発な大型開発が行われているが、問題は交通網対策である。都営地下鉄大江戸線勝どき駅大規模改良工事による晴海通りの混雑も大きな問題で、都バス、江戸バスも渋滞に巻き込まれている。築地市場移転問題で環状2号線の全面開通時期が延期され、BRTも明確な方針が出ていない。選手村建設における環状2号線暫定利用の方向性は出されたが、現状でも生活道路への一般車両の流入も多く、小・中学校等の通学区域の安全性確保も必要である。こうした状況変化を踏まえ、都と真剣な話し合いを行い、どう推進していくかがカギと考えるが、これまでの広域幹線道路整備事業の進捗状況とともに、区の公共交通全般、区民の安全の考え方は。

区長 環状2号線は、築地市場の移転延期により開通のめどが立っていない。勝どき・豊海地区と港区海岸一丁目を結ぶ環状3号線は、「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)」で、優先的に着手すべき路線として位置づけられている。公共交通については、人口増加に対応できる利便性の高い交通を実現することが喫緊の課題で、BRTの導入、地下鉄新線の早期実現、路線バスのルート見直しや増便も働きかけていく。工事車両などによる交通増加には、警察署や晴海地域工事連絡会及び教育委員会とも緊密に連携し、歩行者等の安全確保に努めていく。

市場移転延期を問う

 (1)築地魚河岸は、プロに通用する食材の提供を堅持していくことは重要だが、現状を考え、例えば地方漁協との連携、区民の日の制定、開場時間などの見直しが必要と考える。築地から全国を元気にすると同時に、区民に親しまれる市場としていくための支援策は。(2)風評被害や移転延期で先行きが見えない状況の中で、仲卸事業者への更なる支援策の考えは。

区長 (1)築地市場の豊洲移転問題により、築地魚河岸のプレオープン期間が少なくとも1年以上続くことから、賃料を本年6月まで減額した一方で、施設の認知度の向上のため、情報発信の強化方法や一般客向け宅配サービスの検討など様々な取り組みを行っている。引き続き事業協議会や都市整備公社、場外市場関係者と連携するとともに、築地魚河岸発信による食を通じた施策について検討していく。(2)移転延期に伴う支援は、基本的に都が対応すべきものと考えるが、今後とも関係機関と連携し、仲卸事業者が安定して事業を営めるよう支援していきたい。

Free Wi-Fi事業を問う

 (1)中央シティフリーWi-Fiは、観光情報センターに設置されているが、他の設置場所はあるか。また、G Free(銀座地区フリーWi-Fi)との関連性は。(2)外国人観光客や国内旅行客、区民にも大変有効で、防災面や生活情報も含めて提供できるのでは。

区長 (1)中央シティフリーWi-Fiは主に観光客の利便性の向上を目的としており、相互認証機能を持つ東京都のFREE Wi-Fi&TOKYOと連携して整備を行っていく。G Freeは、メールアドレス等の登録が不要なため、特段の負担感なく中央通り全域での利用が可能と考える。(2)観光や防災など目的と役割に合わせて、民間事業者等との連携も含め、財政的負担軽減を図るなど、創意工夫を加えながら進めていきたい。

人にやさしい街づくりを問う

 これまでの街づくりはハード面中心だったが、近年は、街づくり=人づくりといわれている。東京2020オリンピック・パラリンピック大会を目前とし、将来人口20万人、居住形態の9割近くがマンション居住という現状を踏まえ、今後の建築環境も考えた区民とともに創る、人にやさしい街づくりを推進するための具体的施策は。

区長 東日本大震災の経験や月島地域の大規模開発を見据え、地域全体のコミュニティ形成が求められている。特に東京2020大会後に新たに整備される晴海地区では良好なコミュニティによるまちの将来像を描き、住民間の交流が図られる場の確保など、必要となる都市機能や施設配置を計画している。今後、開発後も良好なコミュニティが醸成されるよう、地域と協議型のまちづくりを進めていく。

区長所信表明を問う

 東京2020オリンピック・パラリンピック大会を控えた中、区は平和をあらゆる施策の基本としている。区民の安全・安心を第一に、開催時には心の底からおもてなしができるよう、今後も区長のリーダーシップのもと、縦割り行政の弊害を区民に押し付けることなく、区の明るい未来に向けての出発の年となる今定例会で強い意気込みと取り組み姿勢は。

区長 東京2020大会を絶好の機会と捉え、大会開催に向けた取り組みはもとより、大会後を見据えた良好なまちづくりを着実に進めていく。新たな将来像については、基本構想審議会から最終答申をいただき、今後、構想を具現化する基本計画を策定するとともに、組織を横断した取り組みを全庁一丸となって強力に推進していく。本区の輝かしい未来に向けて、ひるむことなく不屈の精神をもって、区民福祉の向上と区政のさらなる発展にまい進していく決意。

平成29年第一回定例会 一般質問(要旨)に戻る

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

ページの先頭へ