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一般質問・答弁の要旨

中央区議会自由民主党議員団 富永 一議員

本区における今後の喫煙・分煙・禁煙の環境を問う

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を目前に、東京都内の飲食店はほぼ全店において禁煙になる。現在本区には約1万1300もの飲食店が商いをしているが、法律や法律より重い制約の都条例で複雑な規制となり、飲食店への説明も大きな課題である。東京都による喫煙環境を整備するための助成金制度を利用するなど、行政が率先して対策を講じるべき。他区では積極的に喫煙所を設けるなど、喫煙者・非喫煙者の共存へ向けた取組に力を入れている区がある中、本区は共存から遠ざかっている。来年9月から本庁舎でも喫煙室を撤廃して庁舎内が完全に禁煙になるが、公共施設を含め、区内全体の喫煙環境について、区はどう考えているか。

区長 国の健康増進法の改正と都の受動喫煙防止条例の制定を受けて、区民への周知はもとより、区有施設での喫煙のあり方や一万店を超える飲食店への周知や支援などについて検討を進めている。受動喫煙を防止し、健康増進を図るという法改正や条例制定の趣旨を踏まえ、喫煙される方とされない方が共存できるまちを目指していく。子育て関連施設との合築が多い区有施設では、子どもの健康を重視した対応を検討していく。

 将来的に喫煙者人口が減少し、「たばこゼロの社会」を実現することが究極の受動喫煙対策であると考えるが、非喫煙に向けた若年期からの教育について、区の取組は。

教育長 現在、小・中学校では、学習指導要領に基づき、保健の授業において、喫煙や受動喫煙の害、未成年の喫煙による身体への影響などを学習するとともに、喫煙と病気の関係について医師や薬剤師などの外部講師を招いて講演する取組を行っている。今後も引き続き、喫煙に関わる健康教育を適切に実施し、児童・生徒の喫煙を予防する指導に取り組んでいく。

障害者がスポーツを楽しめる環境を問う

 障害のある方がスポーツを楽しむことによって、体の機能を高めることや友達を増やすことは大切であり、また障害のある子ども達が学校以外でもスポーツをすることによって筋力やバランス機能をアップさせていくことは、将来のためにとても重要である。本区において、例えば、総合スポーツセンターに障害者スポーツ指導員を配置し、体験用のスポーツ車椅子を用意して4階のランニングコースを利用してもらうなど、まずは簡単なところからスポーツに触れる取組が必要であると考える。障害のある区民がスポーツを楽しむための取組について、区の考えは。

区長 現在本区では、スポーツ施設のバリアフリー化や障害者スポーツ体験会の開催、障害者団体への指導者派遣などを行っている。総合スポーツセンターへの障害者スポーツ指導員の配置については、障害のある方が安心して楽しくスポーツに取り組めるよう、資格を持つ地域の指導員の活用や従事職員の資格取得などについて、指定管理者と協議していく。スポーツ車椅子の配置については、各種イベントでの体験会の実施や今後の需要を踏まえ、体育協会や障害者スポーツ協会などのご意見を伺いながら研究していく。今後は、東京2020パラリンピック競技大会を契機に、障害のある方がスポーツに取り組むきっかけづくりや身近な場所での継続的な活動への支援、施設のバリアフリー化など更なる充実強化を図り、誰もがスポーツを楽しめる環境づくりを推進していく。

ラグビーワールドカップ、東京2020大会への取組を問う

 来年は「ラグビーワールドカップ2019日本大会」開催が予定され、世界から注目されている。八重洲、日本橋、京橋の地元町会や商店会などでラグビーイベントを開催し、トップリーグの選手の参加を得るなど、確かな実績となっており、訪日客を迎えるにあたり、八重洲通りにワールドカップのバナーを掛けるなど、区や東京都の協力により更なる盛り上がりが期待できると考える。区内小学校では、中央区ラグビーフットボール協会のボランティアの指導のもと、体育の授業ではタグラグビーが取り入れられている。また、翌年迎える東京2020大会において、選手村を抱える本区としては、世界に誇る目抜き通り「中央通り」や、多くの「まち神輿」など区内資源を用い、歓迎のイベントをするなど、引き続き機運を盛り上げていくことができる。ラグビーワールドカップ、東京2020大会開催の機会を捉え、こうした地域資源を活用した機運醸成について、区の考えは。

区長 東京2020大会の中心となる選手村を擁する本区において機運醸成を図ることは、区民はもとより国内外から訪れる多くの来街者に対して大きな発信力を持つものと考える。世界的なショッピングストリートである中央通りで昨年行われた千日前イベントでは、地元の町会、商店街や区内のジュニアコーラスが参加し、本区の歴史と文化に培われた心意気や情熱を披露するなど大いに盛り上がった。区としては、ラグビーワールドカップや東京2020大会の機運が更に醸成されるよう、今後とも地域と一体となった行事の開催などを都や組織委員会に積極的に働きかけるとともに、地域での自主的なイベントや取組を支援していく。

公園等に設置されている防災設備を問う

 本区では、いつ起こるかわからない災害に備え、区内の33の公園に71基のかまどベンチが整備され、また83カ所あるトイレのうち42カ所が災害時対応型公衆便所として整備されているとともに、防災拠点にはマンホールトイレが設置できるようになっている。しかし、これらについて広く区民に周知されているとは言い難く、また、それらを使用している場面を見たことがない。公園のかまどベンチや災害時用トイレを、平常時から防災訓練や地域イベント等で幅広く積極的に活用し、これらを通して区民の方に設備の使用方法を理解していただくとともに、防災意識の向上にもつながるような取組が必要と考えるが、区の見解は。

区長 公園は、大規模災害発生時、火災の延焼防止や自衛隊等の支援拠点としての機能のほか、避難場所としての活用など、大変重要な役割を果たす施設であり、災害時に自助・共助により防災設備の活用を図っていくためには、平時から地域住民が身近な公園の防災設備への理解を十分に深める必要がある。今後、防災拠点訓練における実践的な炊き出し訓練の充実を図り、かまどベンチの積極的な活用を促すとともに、防災区民組織等が実施するイベントにおいても利用できる機会を提供することにより、地域コミュニティの醸成と防災意識の向上を図る取組について検討していく。災害時用トイレについては、分かりやすく工夫した使用方法を表示するなど、いざという時に確実に活用できるよう周知に努めていく。

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お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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