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一般質問・答弁の要旨

中央区議会自由民主党議員団 石田 英朗議員

矢田区長の区長選不出馬のご決断を問う

 矢田区長は、昭和62年4月に区長就任以来、定住人口回復をはじめ、快適な都心居住と区民福祉の充実を第一に考え、様々な施策に粉骨砕身、全力で取り組んできた。「平和都市宣言」をはじめとする4つの宣言、「東京湾大華火祭」、「大江戸まつり盆おどり大会」の開催、区立住宅の応能家賃制度、特別養護老人ホームや老人保健施設の整備、全国初となる「教育環境に関する基本条例」の制定など、区長が成し遂げられてきた実績は数多く、中でも人口回復は全区民が認める最大の功績ではないかと思っている。区長が就任された当時の中央区は、まさにバブル景気の真っ只中にあり、人口減少は留まることなく続き、町会活動やお祭り、まちの防災・防犯などまちのコミュニティをもとに成り立っていたものが崩壊の危機に瀕していた。しかし、今や本区の人口は16万人を超え、東京2020大会後の晴海選手村跡地の開発を踏まえれば、20万人が視野に見えてきたところであり、区長のこれまでの努力と信念に敬意を表するとともに、その功績を改めて評価する。このように、これまでの施策の成果として定住人口回復が図られる一方で、人が増えれば増えるほど、まちが大きくなればなるほど、これまで取り組んできた施策以上に様々な課題が出てくる。新たなコミュニティのあり方、待機児童解消をはじめとする子育て環境の整備、認知症や介護予防、社会参加の場など生き生きと安心して暮らし続けられる環境の整備など、こうした個別の施策の課題はもとより、晴海選手村跡地におけるまちづくりや築地市場跡地の開発など、長期にわたって的確な施策をすべき課題が山積している。今後、これらの課題を解決し、全ての区民が安心していつまでも定住できるまちづくりを継続的に推進するためには、心豊かに暮らすことができる快適な居住環境の充実といった質の向上が求められている。そのような中で、今定例会に提案されている31年度予算案について、区長は所信表明の冒頭で「誰もが安心できる質の高い快適な都心居住を実現していくためには、多様化・複雑化する区民ニーズを的確に捉えた積極的な区政運営が求められている」、「一日たりとも区政を停滞させることなく各施策を着実に進めるため」新年度予算を編成したと述べている。本区当初予算として、初めて一千億円を超える予算編成となっていることは、16万人を超える区民が、これまでどおり安心感をもって生活を営むことができることはもとより、新しい時代を迎えるにあたっての基盤づくりという観点に立ってのものであると認識している。区長就任以来、8期32年間におけるこれまでの取組と、その成果について、区長ご自身の所感は。また、これからのまちづくりにおいて、道半ば、あるいは積み残されている課題について、今後の新たな区政においてどのように取り組んでいくべきか、あるいはどう引き継いでいってほしいのか。

区長 区長就任当時、最大の課題であった人口回復施策については、「定住人口回復対策本部」を設置し、「中央区の住宅及び住環境に関する基本条例」の制定をはじめ、「コミュニティ・ファンド」や区の特性を踏まえた地区計画の導入など、従来の発想を転換し、全国でも先駆けとなる施策を積極的に展開してきた。併せて、全国初となる中学校と保育園を併設した特別養護老人ホーム「マイホームはるみ」の開設など都心区ならではの創意工夫を凝らし、高齢者や障害者施設をはじめとした福祉の充実、子育て支援や教育環境の向上、公園、道路、水辺の整備など、総合的な施策に全力を注いできた。バブル景気後の長引く不況や少子高齢化など社会経済状況が大きく動いていく中で、人口回復という大きな課題に向かって一つ一つ種をまき、各施策を着実に進めてきたことが、職住近接という便利で快適な都心居住の流れを生み出し、定住人口が16万人を超え「20万都市」も見込まれる現在につながっているものと思っている。こうした大きな成果が上げられたのも、区議会をはじめ、区民の皆様のご理解、協力の賜物であり、改めて感謝申し上げる。本区の人口が増加し、今後も成長することが期待できる一方、地域コミュニティや福祉の充実、教育環境の整備、防災対策などの課題に加え、東京2020大会後の晴海選手村跡地開発や、日本橋、東京駅前、月島、勝どきなど現在28の再開発事業等が動いており、さらに築地市場跡地や新たな交通網の整備など中長期的視点に立ったまちづくりが問われている。こうした現下の諸課題に対処していくためには、これまで一つ一つ積み重ねてきた施策を土台にして、常に新たな発想や創意工夫のもと「挑戦」していくことが大切である。人口回復への取組は「挑戦」の連続だったが、自らの信念のもとに続けることができたからこそ今があり、これこそが「中央区スタイル」として誇るべきことである。私は、こうした思いを信条に、32年にわたり快適な都心居住のまちづくりに取り組んできたが、これからも絶えることなく、住み、働き、集う全ての人々が幸せを実感できる「誰もが憧れる魅力的なまち」中央区として、さらに発展していくことを強く願っている。

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お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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