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平成19年  環境建設委員会(7月13日)

1.開会日時

平成19年7月13日(金曜日)
  午前10時 開会
  午後3時40分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)
委員長 原田 賢一
副委員長 渡部 博年
委員 押田 まり子
委員 鈴木 久雄
委員 石島 秀起
委員 中島 賢治
委員 鞠子 勝彦
委員 田中 耕太郎
議長 鈴木 久雄

4.出席説明員

(14人)
矢田区長
髙橋副区長
吉田副区長
能瀬環境部長
渡辺環境保全課長
景山清掃リサイクル課長
越地土木部長
宮本公園緑地課長(参事)
弦間土木部管理課長
近江道路課長
西都市整備部長
田野都市計画課長
田村地域整備課長
林副参事
(都市計画事業・特命担当)

5.議会局職員

土屋議会局長
土谷議事係長
相崎書記
斉藤書記

6.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午前10時 開会)

○原田委員長
 皆さん、御苦労さまでございます。定刻を回りましたので、これより環境建設委員会を開会いたします。よろしくお願いをいたします。

 本日は、理事者報告の関係で土木部参事及び都市整備部副参事が出席をいたしますので、御了承願います。

 それでは、理事者の紹介を髙橋副区長よりお願いいたします。

○髙橋副区長
 (7月1日付幹部職員異動に伴う理事者紹介)

○原田委員長
 それでは、早速ですが、理事者報告を願います。

○能瀬環境部長

 1 平成18年度土壌中ダイオキシン類の調査結果について(資料1)

 2 中央区分別収集計画の策定について(資料2)

○越地土木部長

 3 都市計画案の都市計画審議会への諮問について(資料3)

 4 日本橋中洲地区スーパー堤防整備について(資料4)

 5 特別区道の路線の認定ついて(資料5)

○西都市整備部長

 6 大手町・丸の内・有楽町地区地区計画の都市計画変更について(資料6)

 7 日本橋一の部まちづくり推進協議会の報告(資料7)

以上7件報告

○原田委員長
 御苦労さまでございました。

 理事者報告が終了いたしましたので、質疑に入りますが、発言の持ち時間制につきましては既に御承知のとおりですので、よろしくお願いをいたします。ただいまの時刻は、午前10時23分でございます。自民党さんの持ち時間は34分、公明党さん16分、日本共産党さん16分、民主党区民クラブさん16分、かけはしさん10分ということになります。

 それでは、理事者報告に対する質問に入ります。

 発言を願います。

○石島委員
 おはようございます。

 きょうは午後から管内視察が予定をされており、午前中の委員会ということですので、幾つか絞って質問をさせていただきたいと思います。

 まず初めに、資料3の都市計画案の都市計画審議会への諮問についてということで、環状2号線の都市計画案変更が出てまいりました。この環状2号線につきましては、市場整備と密接なかかわりがありまして、当初の地下案から地表案になったと。このことについては、特に地表部分になる勝どき・晴海地区を中心として交通量の増加や環境への負荷の増大等、さまざまな問題点が指摘をされていたところです。

 そんな中、当初、東京都の方が出してきたこの案はちょうど環状2号線と環状3号線の交差部分、これが平面交差ということでしたが、今回は立体交差というようなことで変更してきたわけです。この立体交差というのは、ある程度、もし環状2号線を整備するならということで、中央区がいろいろと協議をしてきた案を取り入れたというようなところは評価をするところです。

 ただ、実際、この環状2号線の整備自体を認めるということになりますと、先ほども申しましたが、築地市場の整備との関係で非常に問題点があるだろうというような認識です。詳細については7月31日に予定をされている都市計画審議会の方でまた意見交換をさせていただきたいと思いますが、この東京都の都市計画変更案に対する区の基本的な考え方、都市計画審議会を迎えるに当たっての基本的な考え方はどのようなところにあるのか、この点についてお聞かせをいただきたいというふうに思います。

 それから次に、資料7の日本橋一の部まちづくり推進協議会についてです。

 都市計画案の決定に当たりましては、過日の都市計画審議会でもいろいろ各委員より意見が出されまして、最終的には附帯意見をつけたというような経緯がございます。その附帯意見の主たる内容というのは、地元の日本橋一の部連合町会を中心とする要望事項に対して、やはり地元との協議をきちんとするようにというような内容であったかと思いますが、それ以降、こういった協議会を設置して、地元の方、それから区あるいは事業者がテーブルに着いて協議会を構成してきたということは、それなりに意義があることだと思っております。

 これは確認なんですが、構成員は9名ということですけれども、これは日本橋一の部連合町会の要望事項が出ていたときは、たしか前町会長さんですね、並びに室町地区の商店会会長さんということで出ていたかと思いますが、その方たちが全員構成員としてなられたという解釈でよろしいのかどうか。

 それから、この推進協議会の運営に当たっては、どこが主体となって、どういった形で今後運営をしていくのか。資料7の主な意見等というところを先ほど御説明いただきましたが、当初といいますか、1回目は非常に円満にお互い話し合いが行われたなというふうに受けとめました。ただ、この中で風害等の問題については、竣工後も責任を持ってテーブルに着いていくというような内容の御報告がありましたが、これはずっとその竣工後も続いて継続的に事業主等と話し合いをしていくのかどうか。また、恐らく区は事務局的な立場になるかと思いますが、改めて、この推進協議会にかかわる区の立場というのを教えていただきたいと思います。

○越地土木部長
 最初の質問の環状2号線の変更案を中央区都市計画審議会に諮問するに当たっての区の基本的な考え方はいかがかということでございます。都市計画道路の環状第2号線につきましては、都心部と臨海部をつなぐ生命線となる道路だということで、都心部と臨海部の連携強化、広域道路ネットワークの強化、地域内の交通の円滑化を図るなど、中央区としましても環状2号線の都市計画道路としての重要性と、その早期整備の必要性については十分認識しているところでございます。しかしながら、その構造形式が築地市場移転を前提として地下トンネルから平面及び高架構造ということで変更することに対しましては、中央区として容認できるものではないというふうに考えてございます。

 とは申しましても、環状2号線の都市計画変更の権限は東京都にございますので、都がみずからの判断と責任において都市計画変更をしまして整備を推進するということは十分考えられることであります。そうした場合に備えまして、最終的に地元に責任を持つ基礎的自治体である中央区としましては、東京都に対しまして、環状2号線の整備を単なる道路整備としてとらえるのではなく、地域の総合的なまちづくりの中でとらえ、交通環境ですとか、生活環境に及ぼすさまざまな課題解決に向けて、まちづくり協議会ですとか、あるいは地元連合町会からの要望などの意見につきましては真摯に検討の上、地域住民との信頼関係を構築し、適切に事業を実施するよう強く要請していかなければならないということで考えてございます。

 以上でございます。

○田村地域整備課長
 日本橋一の部まちづくり推進協議会の構成員でございます。

 日本橋一の部連合町会の各町会長の方、それから室町・本町商店会の会長の方、合わせて12名の方に御参加をいただくということで、この会を設置してございまして、当日は御都合等により9名の方の御出席をいただいたという状況でございます。

 この運営でございますけれども、主体については、やはり地元の方々を中心とした協議会という、そういった認識でございますが、地元と区が役割として事務局運営をさせていただきます。

 今後につきましては、今回は日本橋室町東という開発プロジェクトを議題としてお集まりをいただいてますけれども、この地域の中で今後起こる開発についても、この協議会の場でいろいろ意見交換をさせていただきながら、地域全体の活性化を目指していく、そういった目的のもとにこの会を設立させていただきました。地元町会長の方々から、そういった方向でこの会を今後とも継続的にやっていこうということで御確認をいただいているところでございます。

 以上でございます。

○石島委員
 推進協議会の件につきましては、わかりました。

 それで、今、御説明をいただいた環状2号線の関係なんですが、やはり築地市場整備等の問題を考えると、この都市計画変更案には賛成しがたいというふうに思っております。

 ただ、一方では、今、築地市場の移転が着々と進められている。また、その環状2号線の整備と勝どきと豊海地区のまちづくりというのが密接にリンクをしているという関係もありますので、きょうはこれ以上触れませんが、この問題につきましては、うちの会派の政務調査会でも十分論議をして、都市計画審議会において意見は申し述べていきたいと思いますので、それを申し上げまして質問を終了します。

○中島委員
 私からは、資料2に関して、特にペットボトルのリサイクルに対してお聞きをしたいと思います。

 ペットボトルのリサイクル、計画によりますと年々集める量が多くなって、いかにもリサイクルが進んでいるように見えるんですけれども、ただ、ペットボトルというのは、現実、どんどん使われている量も多くて、基本的にはペットボトルのリサイクルが二酸化炭素の排出量の拡大している一つの要因になっているという話もあるんです。結局、ペットボトルのリサイクル、集めることに対しては無料で皆さんに集めていただくんですけれども、ただ、区としては収集業者に対して経費という形でお金を支払っている。ペットボトル自体を業者に払い下げる場合は、基本的には無料で払い下げているというふうに認識しているんですけれども、それをまた材料として、業者、メーカーが買う。それで、ペットボトルをまたつくる。その一つの中に利益を生む循環ができているというふうに私は認識しているんです。

 そうやって考えたときに、現在、分別収集計画ではトン当たりで回収量がふえているという表示がされているんですけれども、基本的には全体的な量で、まずパーセントで表示をすべきだなという気がするんです。どのぐらいリサイクルが進んでいるのかということ、それと、もう一つは利益を生む循環となっているこのシステムを変えるべきではないかというふうに考えているんですが、それに関してどのようにお考えかお聞かせいただきたいと思います。

 それと、資料4に関してなんですけれども、これは率直な疑問なんですけれども、スーパー堤防がなぜ70メートルの区間に、それも、川でいうと外側に当たる部分の方が水位が高くなるにもかかわらず、内側の方に着工するようになった経緯を、もしおわかりになれば教えていただきたいと思います。

 それと、資料5ですけれども、今、この時期に行きどまりの270メートルもの区道を認定するのかという率直な疑問なんですけれども、そのことも教えていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

○景山清掃リサイクル課長
 ペットボトルのリサイクルについてのお尋ねでございます。

 ペットボトルにつきましては、現在、区の収集は無料でいたしております。しかしながら、容器包装リサイクル法の役割分担といたしまして、区民の皆様方からは分別排出を、地方公共団体の区の役割といたしましては収集・運搬、さらに中間処理までが区の役割分担とされております。しかしながら、ペットボトルにおきましては、私どもの区内には中間処理施設がございません。また、非常に幸運といいますか、特にペットボトルを中間処理しなくても再商品化事業者の方で引き受けてくれるということがありましたので、こういうふうに集積所の収集まで拡大できたわけでございます。中間処理と申しますのは、ベール化と申しまして、本当はペットボトルを圧縮梱包いたしまして一つの立方体といいますか、直方体のように箱型にしてしまって再商品化事業者の方に運ばなければならないんですけれども、それが本区の場合、再商品化事業者の方で丸ごとでいいというふうに言われておりますので、その中間処理に係る費用というものは、本区の場合、かかっておりません。また、ペットボトルにつきましても、区といたしましては収集・運搬に係る費用は別といたしまして、それ以降の費用は容器包装リサイクル協会の方には払ってございません。

 また、ペットボトルのリサイクル率ということでございますが、2005年の日本全国の回収率、ペットボトルにつきましては65.6%ということでございます。

 また、循環のシステムを考え直す必要があるのではないかという御意見でございますが、本区の場合は容器包装リサイクル法のルートで処理をしているところでございます。区によりましては、容器包装リサイクル法のルートをとらずにペットボトルを売却しているところもございますが、私どもの方としては、法律にのっとったルートをとっているという形で、現在、ペットボトルを処理しているところでございます。

 以上でございます。

○宮本土木部参事(緑化推進・特命担当)
 スーパー堤防でございますけれども、東京都の方では昭和60年度から、治水や耐震性向上あるいは快適な水辺空間ということでスーパー堤防整備を進めております。その結果、隅田川全体に占めるスーパー堤防整備率は、現在、約27%という状況です。中央区におきましては約50%ということで、御存じのように大川端を初め、7カ所で整備が進んでいる状況です。

 今回、中洲のスーパー堤防については延長距離がすごく小さいところがございますけれども、やはり治水、耐震性の確保とか、あるいは水辺から見た場合のかみそり護岸を撤去して景観性を向上する。また、この整備によりましてスロープも整備される予定ですので、そういった面から、小さい面積ではございますけれども、私どもは東京都の事業に協力をしていかなくてはいけないということで考えてやっているところでございます。

 以上でございます。

○弦間土木部管理課長
 区道認定についてのお尋ねでございまして、今の時期にということのお尋ねでございます。

 この晴海五丁目の新築工事の関係でございますが、今年度3月ぐらいから始まってきているところでございますけれども、この中でプロムナードの用地に関する部分で開発業者との協議をしてまいりました。それで、それにつきまして、歩行者専用道路を新設するに当たりましては、また月島警察署との協議とか、そういったことがございまして、今回、区道認定をお願いしていくというところでございます。

 これについての工事でございますが、議会で路線認定を受けた後、平成20年1月ぐらいから、これは開発業者の方で工事をしていくというような形になってございまして、21年4月ぐらいから供用を開始できるのではないかというような状況でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 まず、ペットボトルに関しては、容器包装リサイクル法がペットボトルの使用を助長しているということが言いたいんです。本当に現実、使い捨てという形でたくさんペットボトルを使うよりは、リターナブルみたいなものでやはり使うべきだろうと思うんですけれども、コスト面とかいろいろ考えると、やはりなかなか合わない。けれども、現実は、やはりペットボトルの使用を抑制していく方向に、時代としてはとっていくべきだなというふうに思っているんです。ですから、今のシステムですと、結局、材料を再生することによってメーカーがある程度潤うこと自体が問題なのかなというふうに考えているんです。ですから、これは一つの区のあり方という意味ではなくて、環境行政においての取り組みということで、やはり大きな問題だというふうに考えていますので、できましたら、そういった利益を生まないような方式を何か考えていただいて、ペットボトルが少なくなる方向で取り組んでいただければというのを、うちの区で要望するのは大変申しわけないとは思っているんですけれども、ぜひ考えていただきたいと思います。

 2番目のスーパー堤防に関しては、これは東京都がやることなので、区に対してこういうお話をするのは申しわけないなと思ったんですけれども、簡単に言えば、江東区側の方が治水という意味では重要なんだろうという気がするんです。江東区側の堤防は3.8メートルのものがずっと並んでいますし、地面の高さもマイナス0.9メートルというような形でつくられているにもかかわらず、なぜ……。私なんかは中央区に住んでいるから、本当は景観がよくなって、いいことなんですけれども、東京都としてやるべきことは、本当はもう少し危険なところをやるべきではないかなというのが私の考えで、それを中央区側で言うのは本当にいいのかどうかというのはあるんですけれども、ただ、自分の思いとしてはそういう思いがあったので、東京都としてどういう思いで今回のスーパー堤防に関してやるのかなと、そういうことでお聞きしました。

 資料5の区道に関しては、マンションが建ってプロムナードができるから、そこに入るための道が必要だということでつくるという認識でよろしいんでしょうか。これだけは今の説明でよくわからなかったんですけれども、マンションが建ってプロムナードができて、そこに入るために区道を設定したということでよろしいのかどうかお聞かせいただきたいと思います。

○越地土木部長
 今の区道の認定の関係でございますけれども、開発に伴うプロムナード部分の整備は開発業者側でやっていただくということで、地域への貢献というようなことでやっていただくことにしております。区としましては、全体がずっと運河沿いにプロムナードを最終的にはつくっていきたいという考え方を持っていますので、今の開発の部分だけは先行してやっていただくということです。

 ただし、あそこはもともと土地が東京都の港湾局の土地でございますので、港湾局としましては、その整備に当たっては区道の認定をしてほしいと。区道であれば東京都の土地を貸すことができますよというようなことがありましたので、順番としては、まずは区道として認定をして、それから開発で整備をしてということで考えてございます。

 以上でございます。

○中島委員
 そういう御説明ですと、大変よくわかります。率直な疑問で申しわけなかったと思うんですけれども、区の行政に対して、しっかり私もいろいろなことを考えさせていただき意見を述べさせていただきたいと思います。

 本日の質問は、これで終わります。ありがとうございました。

○鞠子委員
 議題での質問もありますし、時間が限られていますので、理事者報告については1つだけお聞きします。

 環状2号線の都市計画審議会への諮問の問題です。

 先ほど、前委員からも質問がありました。今度の諮問事項の部分は、いわば計画変更の中での地下トンネル方式を地上化にすると。一つの大きな骨格になったものですが、その他はいろいろ関連する地域、ポンプ場があるんですけれども、一番中心はそこだと思います。

 先ほどの答弁は、私は、今、中央区の基本的な立場としては、東京都に対して、この計画変更に対して極めて弱い立場の表明ではないか、私はそう思います。地上化については容認できないと。もちろん、築地市場移転も容認できない、こういう立場を繰り返しています。であるならば、なぜ容認できないという立場をきちっと地元自治体として貫いていかないのか。お答えでは、とはいってもという言葉が出ていますね。今までもそうですが、万が一、万々が一という表現であります。しかし、万々が一、とはいってもということで、容認できない案件をそういう言い分で、都の計画を前提にいろいろな修正の意見を述べて、より被害の少ない、影響の少ない計画に変更するという立場になってしまうということですから、骨格部分を決めようというこの時期に、そういう弱い姿勢で臨むのは、極めて私は地元自治体として区民の声を生かした立場に立っていない、そのように思います。

 依然として、環状2号線の地上化問題、市場移転問題については断固反対したいという世論が強いんです。特に市場の移転問題については、既に今は都政、区政レベルを超えて国政レベルの問題になっています。現在、きのうから参議院議員選挙が始まりましたが、各党のマニフェストを見ても、明確に築地市場移転反対とマニフェストで述べている政党もあります。まさに国政の問題として市場移転について中止すべきだと、これが国政のテーマにもなってきている。こういう状況の変化があるのですから、環状2号線の問題、地上化は容認できないという問題、築地市場の移転は絶対にやめるべきだという本来の立場を、今、明確に打ち出すべき時期ではないかと。明確な態度をとることがさまざまな影響を国政に及ぼすことのできる、そういう時期ではないかと私は思います。

 明確な対応をとるべきだと私は思いますので、区長に答弁を求めますが、重要な案件ですよ。しかも、都市計画変更案が諮問されるという段階で、都市計画審議会の審議に任せるだけでなくて、諮問する区長の立場が、今、問われている、そんなふうに思います。明確にお答えください。

○矢田区長
 いろいろ環状2号線の問題、また築地市場の移転問題とあるわけでございまして、築地市場移転については国政レベルでも反対論が出てきているではないかと。これはやはりなぜかというと、私たちが断固反対であるという姿勢を貫いているからこそ、移転反対論が国政にも出てきているのではないかな、こういうふうに思っているわけでございます。

 しかしながら、権限がどちらにあるかというと、残念ながら、区にはない。築地市場のあの土地は東京都、また築地市場を経営しているのも東京都である、こういうことでございますから、残念ながら、そういう権限がないわけで、押し切られる。そういうのは多々ありますね。中央区のまちづくりをこれまで見てきても、日本橋上空のあの高速道路を初め、地元は反対でも、なかなか意見は通らなかった。あるいは、昭和通りの下の地下道なんかも、まちを分断されていると。三原橋のところなんかも、あんなに不法占拠されて残念なんですよね。だから、何とかやりたいと思っているけれども、残念ながら権限がない。こういうことで押し切られるケースは残念に思っているところです。

○鞠子委員
 残念だと言っている場合ではないと思うんですよ。例えば、環状2号線は、御存じのようにマッカーサー道路で計画されたけれども、都市計画決定されたが、戦後、マッカーサーのいる時代から今日まで、決定されたけれども事業化されなかった。今は港区が一番影響があるんですけれども、そういうぐあいに地元住民や地元自治体は、権限を持つ東京都の計画が全く不合理で道理に合わないことであれば、50年以上その事業化を食いとめてきたという過去の事例もあるんですよ、区長。

 そこに権限がない自治体、権限がない住民と、こうおっしゃっているけれども、住民は都民ですよ。港区民であり、中央区民であり、都民ですよ。そういう立場に立って、地元の区長が市場移転は断固反対だ、地上化は断固反対だと、この姿勢を貫くことが、仮に都市計画決定を強行されても事業化を抑える有力な立場を確保することになるのではないでしょうか。環状2号線はマッカーサー道路で事業化されるのに何十年もかかっているんですよ。ストップされたんです、反対で。こういう過去の例を出すならば、押し切られた例ばかりではないんです。環状2号線についても決定はされたが、事業化は食いとめたという大変貴重な経験もあるんですよ。そういう立場に私はしっかり立って、その姿勢があるかないかで都市計画審議会の議論に影響を与えるんですよ。私はそう思いますので、断固とした立場に立っていただきたい。地上化反対だと。万が一とか、しかしながらなんていう文言は入れないで、明確な立場をとるべきだと改めて思います。

 私たちも、会派の代表が中央区都市計画審議会に出ますので、十分に議論した上で、我が党の代表の委員に関しては議論を尽くしたいつもりで準備もしたいと思っています。

 この問題については、これで終わります。あとは議題の方で。

○田中(耕)委員
 よろしくお願いします。

 まず、資料2についてなんですが、区分別収集計画ということで、収集ですとか、リサイクル全般について1点お聞きしたいことがございます。

 中央区では事業系のごみが9割を占めるということで、その分別ということが非常に重要視されてはいるんですが、リサイクルといいますか、環境問題に対しては、やはり区民、民間への啓発活動が今後最も重要になってくるのではないかと私個人では考えております。それに当たりまして、インターネットで不用品の交換情報等を本区のホームページに掲載しておりますが、これの効果と申しますか、経過の推移についてお知らせいただきたい。郊外地域と比べまして、本区の場合、民間のリサイクルショップなどは少なくて、リサイクルハウスなどは稼働しておりますけれども、他地域、特に郊外等に比べると、特にリサイクルショップのようなものが不十分であると私個人は認識しております。こういった不用品の交換情報などはリサイクルには有意義だとは思っておるんですけれども、きちんと効果があるのか否かというのを検証しているのかどうかをまずお伺いしたい。

 きょう、区のホームページを見たところ、譲りたい方が無償で9件、有償で二十数件、譲ってほしい方7件ということで、正直言って数字としては微妙かなと。余り多くもないし、効果があるのか否かという点について理事者側の認識をお伺いしたいということと、これらは仲立ちという形を区はとっているというふうに認識をしておるんですけれども、トラブル等の解決は当事者に任せますよというような文言がホームページ上などにも書いてあるんですけれども、こういったものは起きていないのか否か。また、トラブル等の管理はどういうふうにしているのかという点について、まずお聞きしたいというのが1点でございます。

 さらに、資料3につきまして、前委員からも御指摘がありました環状2号線なんですけれども、区としての立場はあるけれども、現状を考えてという築地市場の移転問題と同じ考えだという先ほどの区長側からのお話もありました。今後、環状2号線の現在の計画がこのまま行われたといたしまして、住環境の悪化ですとか、特に月島・勝どき地区、これはかなり大きな道路で分断されてしまいますので、コミュニティの分断といったことが大きな問題になってくると思うんですけれども、これについて、現在、区としてはどういう試算をしているのか、どういうデメリットが住民、区民に対して起こるというふうに考えているのか。これを環境面とコミュニティ面、両方の面からどういうふうに試算しているのかという見解をお聞かせ願いたいということです。

 それと、資料6、7の都市計画についてお伺いしたいんですが、今後、八重洲・日本橋地区を中心に大規模な都市再開発が行われると思います。これについて、これも何度も議題に上っておると思うんですけれども、再度お伺いしたいこととしまして、現在の計画等を見ると、この一区画一区画ではきちんとした計画となっておるような、この日本橋地区なんかもそうだと思うんです。ただ、周りの例えば今回の千代田区と隣接する地域などを考えてみますと、反対側の地域と目の前にある中央区とのバランスだとかについて、どのような見解を持っているのか。千代田区もしくは他区との連絡というのを行っているのか、この辺について実情のところをより詳しく教えていただければというふうに思います。

 また、日本橋の地域については、今回、建築物の高さについては地元もそんなに大きく反対しないという見解がこの資料7では述べられておりますけれども、理事者としては、中央区には誇れる銀座ルールというものがあると思いますけれども、今後、高さ制限、環境と景観についてというのは本当にこれからの都市再整備において最も重要な課題だというふうに私は考えておりますので、もう一度、高さ制限と環境に対して実際にどう取り組んでいるのかという点もお知らせ願えればと思います。

 以上です。

○原田委員長
 持ち時間の制限がございますので、御答弁をされる皆さんは簡潔に、ひとつよろしくお願いいたします。

○景山清掃リサイクル課長
 不用品交換情報のインターネット上でのホームページの公開について効果を検証しているのかということでございますが、これにつきましては各年度何件出て、何件成約があったというようなことまでは、私どもの方としては、統計はとっておりません。しかしながら、リサイクルハウスかざぐるま箱崎町あるいはリサイクルハウスかざぐるま明石町の方で、そこの場に出品なさった方、それで、そこで何件販売できたかとか、そういった点につきましては統計をとって検証しているところでございます。

 また、不用品交換情報におけるトラブルの有無についてのお尋ねでございますが、過去に1度だけございましたが、これは御本人たちの思い違いがございまして、区が仲立ちをいたしまして解決したところでございます。

 以上でございます。

○弦間土木部管理課長
 勝どき地区の環状2号線が通ることによっての分断の影響はどうかというお尋ねでございます。

 地下化から地上化に変わった計画が最初の素案で出たときには、この勝どき地区については一たん下におりてという形で計画がされておりました。このような状況ですと、本当に交差点に車が両方からおりてきたりして大変な混雑になる、勝どき地区の分断が相当厳しい状況になるというふうになったわけでございますけれども、今回の変更案につきましては、交差部分につきまして円滑な交通の処理ということで高架化が図られたという点でございますので、そういう意味では前の計画よりは分断による影響が少なくて済むのではないかというふうに考えてございます。

○田野都市計画課長
 大手町・丸の内・有楽町地区の地区計画の都市計画の変更等についての関連の御質問だと思います。

 千代田区との連絡等についてはどうなっているのかということでございますが、今回の例がこのとおりでございまして、今回、千代田区の方から全体的な地区計画を変更したいという申し出の中で、本区においても千代田区と連携して、この地区計画を変更しようという考えでございます。

 そのほか、高さの制限につきましてということでございますが、銀座地区は、御承知のとおり高さの制限を行っておりますが、地域地域の特色等がございますので、それらの地域の方々ときちんと今後も話し合いを進めながら、その地域にふさわしい高さの考え方等を話し合っていきたいというふうに考えております。

 また、風害につきましても、その計画でどういう対策がとれるのかということも、先ほども資料7の日本橋一の部まちづくり推進協議会でも御説明したように、その計画ごとできちんとした対策を立てるよう、区としては主張してまいりたいと考えております。

 以上であります。

○田中(耕)委員
 時間がありませんので、簡単に申し上げたいと思います。

 環状2号線についてなんですけれども、高架化をしたことによって車両の交通はスムーズに流れるというふうなお話だったんですけれども、それは車ですとか、大通り沿いに対してスムーズになるというだけで、この計画ですと具体的にどのような形で陸橋というか、橋げたとかができるのかが明確でない部分もあります。当然、この部分に関しては今まで通れたところが通れなくなったりですとか、大きく迂回しなければならない箇所というのが出てくるのではないかというふうに推測されますので、その辺についてもっと深い考察を区としても行っていかなければいけないというふうに私は考えますので、それを意見としてお伝えいたします。

 それと、都市計画に関しましては、中央区の場合、法人が多いので、法人をメーンで考えてしまえば、当然、高層化していきたい。銀座だって、本来は高層化してもいいですよと言えば、皆さん、本当は高層化したい事業者がたくさんいるはずなんですね。ですけれども、今は現状において高さ制限をつくって地元住民にも愛されていますし、逆にそのブランド力を維持しているという部分が大きいと思いますので、単純に地元住民といっても、地元の法人ですとか、営利団体の意向だけを重んじるわけではなくて、それこそ中央区の場合はもう400年の歴史がありますから、50年後、100年後、200年後を見据えて、ここはもうこの制限でも構わない、それでも100年後、200年後も発展していけるというビジョンを持ってやるべきではないかというふうに私は考えますので、これも意見としてお伝えいたしまして、私の質疑にかえさせていただきます。

 よろしくお願いいたします。

○原田委員長
 それでは、理事者報告に対します御質疑が終わりましたので、これより議題に入ります。

 環境保全及び建設行政の調査についてでございます。

 御発言を願います。

○石島委員
 1点お尋ねをしたいんですが、区内の資源ごみの持ち去りの実態、それから、それに対する対策は、今、どのように取り組まれているのかお願いいたします。

○景山清掃リサイクル課長
 資源の持ち去りにつきましては、議会でもお答えいたしましたように、非常に各区とも悩みの種でございます。持ち去りが通報されましたら、その通報後、数日中には私どもの職員が持ち去りのあった時間帯に出向いて見てはいるんですけれども、必ずしも遭遇しないということが1つ。

 あと、職員には非常に気をつけるようには言っているんですけれども、かなり危険な場合も想定しなければなりません。現在、イタチごっこと言ったら申しわけないんですけれども、抜本的な対策はできていないのが実情でございます。

 また、皆様方御承知のように、世田谷区の訴訟につきましては、持ち去りにつきまして有罪、無罪半々の判決が出まして、それぞれ控訴されまして、まだ最終結論にはなっていない状況でございます。

 私どもの区では持ち去り禁止条例はございませんけれども、その都度その都度職員は対応してございますが、なかなか抜本的な対策となっていない。また、効果が上がらないという状況でございます。しかしながら、区内の各集積所におきましては、張り紙等々で持ち去り防止に努めているところでございます。

 以上でございます。

○石島委員
 この問題につきましては、なかなか区の方の苦しい立場も全くわかります。実際、いろいろ地裁の判決が出て、法的な判断も出ているわけですけれども、やはりこれはきちんと一度実態を把握して、区としての対策を立てる必要があるのではないかというふうに思います。

 特に、持ち去りでも2種類、区別すれば、あると思うんですけれども、ホームレスの方たちが自分たちの生活費に充てるためということで資源ごみを持ち去る、あるいは業者さんが、結局、自分らの営業のために持ち去るということに区別されるかと思うんですが、特に業者の持ち去りというのは悪質なのが多いわけです。やはり区の方の巡回できない早朝の時間帯、非常に住民の方とのトラブルを起こしているという実態があって、実際に、今、警察の方へ通報しますよというふうな話をしても、どうぞ、御自由に通報してくださいと、そのような業者がかなり出てきて、先ほど言われましたけれども、住民とは本当に一触即発というか、危険な状態になり得るようなやりとりというのが現場で起きてきているんです。業者の方も完全に、警察の方へ通報されてもたかが知れているということで悪意を持ってやっている話ですけれども、このまま放置をしておくということは、やはり一生懸命リサイクルを推進していこうという方々の気持ち自体がだんだん後退、減少する話になってしまうと思います。

 確かに難しい側面があることはわかるんですが、やはり区としても取り組みをしているという、きちっとした姿勢が地域の区民の方々にわかるように確立していく必要があると思っていますが、この点についてはいかがでしょうか。

○景山清掃リサイクル課長
 区としての姿勢をしっかり示してくれという委員の御指摘につきましては、私どもも日ごろから自覚しているところでございます。先ほど張り紙等をしてというふうに申し上げましたが、そのほかに区民の皆様方にはなるべく収集に近い時間帯に集積所に資源を出してくださいとお願いしているところでございますが、やはり区民の皆様方もさまざまな生活ありますので、必ずしもそれには対応できない方もいらっしゃる。また、業者につきましても、非常に悪質であることは23区担当課長会や何かでも、今、こちらでは申し上げられませんけれども、さまざまな情報を持っております。しかしながら、やはり世田谷区の訴訟の判決で御承知のように、有罪、無罪に分かれたということもありまして、なかなか抜き取り業者も悪質といいますか、そういったものはございます。

 また、時折、区民の皆様方からも区に通報されて、自分が直接注意したとかということをおっしゃられますが、それはやめてくれというふうに私どもの方では申し上げております。というのは、先ほど来申し上げておりますように、非常に危険な目に遭う可能性があるので、そういう通報があれば区として対応するので、業者について御自分で注意するのはやめてくださいというふうに申し上げております。

 しかし、これは23区共通の悩みでございますので、何らかの形で今後対応を検討していかなければならないということと認識してございます。決して、言い訳がましく申し上げるわけでないですけれども、これは本当に23区の担当課長会でもしょっちゅう出る話題でございまして、皆様方の悩みの種というところでございます。抜本的な対策がないというのが現在の状況でございますが、今後も何らかの形で区民の皆様方に抜き取りに対して区はこれだけの取り組みをしているのだという見える形での何か方法がないか検討してまいりたいと思います。

 以上でございます。

○石島委員
 なかなかこれといったきちんとした処方せんというのも見つからないところだと思うんですが、別に区が業者の取り締まりをしろということではなくて、やはり資源の持ち去りには断固とした態度で臨むんだという区の姿勢をきちんと住民の方に理解していただくということは非常に大切だと思いますので、これはぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思います。

 終わります。

○鞠子委員
 勝どき一丁目都営住宅跡地利用の問題についてお聞きします。

 先日、各議員の方に地元対策専門会社のUSIからの文書が送られて、近々説明会をやると。近隣の議員にも、以下のタイトルで資料一式が送られてきました。この問題は既に議会でも報告があり、私たちも質問し、委員会でも質問しました。

 そこで、最初にお聞きしたいと思います。

 私も2006年11月の第4回定例会の一般質問でこの問題を取り上げ、質問、再質問して区長の答弁を求めました。勝どき一丁目地区は、御存じのように、今の計画では、都営住宅跡地ではありますが、都営住宅は一戸もこのプロジェクトでは建設する予定はないと。その点に触れて、一体区長としてこの都営住宅、公的住宅をあそこへつくるという問題について、それでは東京都に働きかけをするのかしないのか、このことを私は聞きました。それについての区長の答弁は何かはっきりしていませんが、議会でも委員会でも要望があるわけなので、こういう要望をしっかり受けて、東京都と話を進めてまいりたい、こう再答弁しています。その後、この問題ではどういう話し合い、そして申し入れを、公的住宅、都営住宅をあのプロジェクトの中で組み入れろということについてはやられたのかどうか。やられたなら、いつ、どんな話をされて、東京都はどういう態度をとったのかお答えいただきたいと思います。

○田野都市計画課長
 勝どき一丁目都営住宅の跡地の東京都の事業でございます。

 委員御指摘のとおり、都営住宅の跡地ということで、区としても公的住宅が必要ということで都の方へは申し入れはしております。

○鞠子委員
 いつやったんですか。

○田野都市計画課長
 申しわけございません。きょう、関連の資料の持ち合わせがございません。申し入れはしておりますが、東京都としては、あそこの土地を現在の事業を進めているような形でやっていきたいということの回答でございます。

 ただ、その中でも、住宅を供給する、それから、家賃につきましては民間並みということの住宅、それから子育てにつきましての優先の住宅ということの条件も含めて、今、事業を進めているところでございます。

 以上でございます。

○鞠子委員
 しかし、申し入れをしたけれども、その要望については東京都は全く考慮していない結果ですね。具体的に、都営住宅跡地なのだから、建てかえに際して都営住宅を新規につくれと、こういう具体的な要望をしたんですか。どんな要望をしたんですか。

○田野都市計画課長
 資料がないので、確かな答えはできませんけれども……。

○鞠子委員
 具体的に求めたんですかと聞いているんです。

○田野都市計画課長
 まず最初には、区としては都営住宅の跡地ということの中で都営住宅を建設をしてほしいということは、事務的な折衝の中でも、それは申してございます。ただ、その考え方は、今の事業の考え方ということの回答でございました。

○鞠子委員
 区長は、私の昨年の第四回定例会での第1回目の質問で、こう答えています。この事業では、子育て世帯向け住宅を100戸、一般賃貸を451戸、計551戸を供給すると。家賃も、子育て世帯家賃については、勝どき地区の中高層賃貸住宅の平均的な家賃の7割だと。一般賃貸住宅の半数程度は勝どき地区の平均的な家賃だと。だから、このプロジェクトで供給される住宅の家賃が近隣に比べて高くなるとは考えていない、こういう答弁をしています。

 しかし、この水準でいって、都営住宅や家賃の安い公共的住宅でなきゃなかなか払い切れない、こういう住宅に困窮している層から見て、こういう答弁で言う家賃水準というのは具体的に幾らを想定しているんですか。

○田野都市計画課長
 今、委員おっしゃったようなことでございますので、基本的に子育て住宅については7割程度ということになりそうで……。

○鞠子委員
 7割で幾らですか。

○田野都市計画課長
 確かな情報は、今、資料がございませんので、はっきり言えませんけれども、市場的に見て新築面積でいきますと、平米当たり本区の賃料としますと大体3,000円程度というふうに考えております。

○鞠子委員
 全く同じ方式でやっている南青山一丁目の経過を見ると、極めて高い家賃ですよ、一般賃貸住宅。青山地区と、また勝どき地区の周辺の価格は違うんだと、こうおっしゃるんでしょうか。違うといっても、都心部で、しかも超高層住宅です。建設コスト等も考えれば、当然、一般賃貸住宅、勝どき一丁目に建つのも、家賃についても南青山の例とはかけ離れた数字ではないでしょう。南青山の平均的家賃は幾らですか。

○田野都市計画課長
 申しわけございません。資料がございません。

○鞠子委員
 相当高い。私も、今、慌てて来たので資料はありませんが、中央区の例はまだ具体的に出ていないのでわかりませんから、青山の例で言いますと、中には一番大きい都営住宅跡地で建てた民間のPFI事業で建てた住宅で一番青山の大きいものは5LDK307.35平方メートル、家賃はそれで1平方メートル単価で1万円ですよ。これが都営住宅跡地に都営住宅の新規建築はせずに、既存のものはやりましたけれども、民間活力の導入だと言って民間の開発業者にやらせた賃貸マンションがこの値段です。こういう値段のも出ているんですよ。だれが入るんですか、これ。

 最後にお聞きしますが、直近の勝どきの区営住宅の倍率、それから、ことし募集した都営住宅の倍率についてお答えください。

○田野都市計画課長
 申しわけございません。私ども、資料がございませんので、記憶でございますが、勝どきの都営住宅につきましては基本的には約30倍だと。区営住宅につきましても、大体30倍程度というふうになっております。

○鞠子委員
 相当な倍率で需要があるということですね。毎年、都営住宅の募集に20万人が応募するんですよ。中央区でも、私の過去の例でいうと、1戸募集で数百倍がありました。300倍、400倍近いもので、これだけニーズがある。安い公共住宅が欲しいというときに、なぜ都営住宅の跡地に建てるものが都営住宅は一戸もない、こういう計画を見過ごすというのは、私は到底納得いかない。区長、もっとしっかりとこの計画を変更させるように地元の区長として、その計画を変更して都営住宅をつくるべきだと、それぐらいの姿勢で東京都に当たるべきだと思いますが、見解をお聞きしたい。

○原田委員長
 鞠子委員、残念ながら、ちょうど時間となりましたので、ここで終わりたいと思います。

○鞠子委員
 結構です。

○原田委員長
 それでは、議題につきましての御質問も終了したと思われます。この環境保全及び建設行政の調査につきましては、今後も継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○原田委員長
 それでは、そのように取り扱いをさせていただきます。

 続きまして、管内視察についてでございます。午後は、子ども家庭支援センター等複合施設及びほっとプラザはるみの視察を実施いたします。マイクロバスに乗ってまいりますので、午後1時15分、正面玄関前に集合を願います。

 それでは、ここで午後1時15分まで休憩とさせていただきます。

 御苦労さまでございます。

 なお、委員の方々と担当の部長さんはお残りを願います。

(午前11時24分 休憩)


-委員会を閉じた後-

 行政視察については、10月下旬の2週間で、4常任委員会の視察を実施する予定であり、日程・視察先等詳細は正副委員長に一任する旨が確認され、了承された。

(午後1時17分 再開)

○原田委員長
 再開(車中)

〔視察先等日程は別紙のとおり〕

○原田委員長
 閉会(車中)

(午後3時40分 閉会)


「別紙」

環境建設委員会視察等日程

○日程

 委員会開会 10:00

(理事者報告・質疑)

 [休憩]

 区役所出発 13:15

 委員会再開

 子ども家庭支援センター等複合施設 13:30から14:30      

 勝どき住宅

 子ども家庭支援センター

 勝どき保育園

 ほっとプラザはるみ 14:45から15:30

 委員会閉会(車中) 15:40

 区役所到着 15:46

○視察概要

・子ども家庭支援センター等複合施設

 子ども家庭支援センター等複合施設全体の工事概要の説明を受けた後、子ども家庭支援センター、区営勝どき住宅、勝どき保育園の工事現場をつぶさに視察した。

・ほっとプラザはるみ

 施設の概要について説明を受けた後、屋上、温浴施設、集会室、トレーニングルーム等の利用状況の質疑応答を行いながら、つぶさに視察した。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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