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平成20年  区民文教委員会(6月5日)

1.開会日時

平成20年6月5日(木曜日)
  午後1時29分 開会
  午後3時43分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(9人)
委員長 守本 利雄
副委員長 鷲頭 隆史
委員 神林 烈
委員 石島 秀起
委員 鈴木 幸子
委員 小栗 智恵子
委員 高橋 伸治
委員 田中 耕太郎
議長 今野 弘美

4.出席説明員

(12人)
矢田区長
髙橋副区長
髙橋教育長
小池区民部長
浅沼区民生活課長
林地域振興課長
小林文化・生涯学習課長
中尾商工観光課長
齋藤教育委員会次長
奥田教育委員会庶務課長(参事)
長嶋学務課長
和田指導室長

5.議会局職員

土屋議会局長
土谷議事係長
武藤書記
村上書記

6.議題

  • 区民生活及び教育行政の調査について

(午後1時29分 開会)

○守本委員長
 皆様、御苦労さまでございます。ただいまから区民文教委員会を開会させていただきたいと思います。

 本日、区長は公務のためにおくれて出席するということでございますので、御了承いただきたいと思います。

 初めに、実質的な第1回目の委員会ということでございますので、私から一言ごあいさつ申し上げたいと思います。

 (あいさつ)

 それでは、議長からごあいさつをいただきたいと思います。よろしくお願いします。

○今野議長
 (あいさつ)

○守本委員長
 ありがとうございました。

 それでは、区長にかわりまして、髙橋副区長からごあいさつをいただきたいと思います。よろしくどうぞお願いします。

○髙橋副区長
 (あいさつ)

○守本委員長
 ありがとうございました。

 夏季委員会における服装等についての確認でございますが、6月から9月まで、議員記章のはい用、上着、ネクタイの着用を略して出席することができることを確認させていただきたいと思います。また、理事者におかれましても、上着、ネクタイの着用を省略されて差し支えがございませんということでございます。

 それでは、理事者の紹介をお願いいたします。

○髙橋副区長
 (理事者紹介~区長部局分)

○髙橋教育長
 (理事者紹介~教育委員会分)

○守本委員長
 ありがとうございました。

 それでは、常時出席以外の理事者の方は、ここで退室をお願いいたします。

 そして、前委員会からの引き継ぎを、青木幸子前委員長からお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。

○青木前委員長
 前委員会は4月15日に開会し、4月1日付人事異動に伴う議会局職員及び関係理事者の紹介の後、理事者より、平和都市宣言20周年記念中央区平和祈念バーチャルミュージアムの開設について、公衆浴場の燃料費等補助の改正について、中央区内共通買物券の販売について、東京都環境保全協同組合との災害時し尿収集業務の協力協定の締結について、広域避難場所の改定について、地震に関する地域危険度測定調査結果について、中央区地域防災計画の修正方針(案)について、教育の中央区学校づくり検討会報告書(答申)について、平成20年度在籍児童・生徒・園児数及び学級数について、中央区立学校の学校評価について、中央区立小学校における健康教育推進事業に伴う大学との連携・協力について、中央区子ども読書活動推進計画の策定について、それぞれ報告を聴取し、質疑を行いました。

 なお、付託事件であります区民生活及び教育行政の調査については継続審査となりました。

 以上であります。

○守本委員長
 御苦労さまです。

 ただいまの引き継ぎを了承することでよろしゅうございますでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○守本委員長
 ありがとうございます。

 それでは、了承するということで、お受けしたいと思います。

 次に、理事者報告に入りたいと思います。理事者報告をお願いします。

○小池区民部長

 1 年度末・年度始めの土曜日窓口開庁結果について(資料1)

 2 戸籍証明書及び住民票の写しの請求等に係る要件の変更について(資料2)

 3 伊豆高原荘の利用料金等について(資料3)

 4 第21回東京湾大華火祭の実施概要について(資料4)

 5 人形町保育園、人形町区民館の再編について(資料5)

 6 社会教育会館における指定管理者制度の導入について(資料6)

 7 災害に際し応急措置の業務等に従事した者に係る損害補償の補償基礎額の扶養加算額の一部改定について(資料7)

○齋藤教育委員会次長

 8 平成20年度区立学校・幼稚園周年行事について(資料8)

 9 区立学校における事故発生状況について(資料9)

 10 学校給食食材料費の補助について(資料10)

 11 平成20年度教科書採択(小学校)について(資料11)

 12 平成19年度区立小中学校における不登校・いじめの状況について(資料12)

 13 平成20年度中学生海外体験学習について(資料13)

 14 平成20年度全国学力・学習状況調査について(資料14)

以上14件報告

○守本委員長
 それでは、発言時間について、ただいまの時間が午後2時9分ということでございますので、したがいまして、自民党さん35分、公明党さん25分、日本共産党さん25分、民主党区民クラブさん25分、友愛中央さん25分、かけはしさん20分ということで質問をお受けしたいと思います。

 それでは、理事者報告に対する質問をお願いいたします。

○石島委員
 それでは、何点かお尋ねをさせていただきます。

 まず、資料3、伊豆高原荘の利用料金等についてということで、リニューアルオープンにあわせて、新たな利用料金を設定するということで説明がありました。この中で、区民・在勤者の場合と区民・在勤者以外の場合との2種に分けての料金設定になっているわけです。これはもう御承知だと思いますが、中央区と千代田区、新宿区ですか、保養施設の相互利用ということで実施をしています。この4月に会派の政調会でそれぞれの施設を視察させていただきました。

 行く距離的な問題もありますので、今回お尋ねするのは、箱根強羅にある千代田区の千代田荘と新宿区のつつじ荘、この2施設を視察をさせていただいたわけですが、相互利用をする協定を結んだ割には、中央区民が利用するに当たって、なかなかメリットがないといいますか、利用協定を結んだけれども、実際のところはなかなか利用しづらいというような状況を感じました。具体的にどういうことかと申し上げますと、例えば新宿区の施設ですと、箱根にある2つの施設を統合して1施設にしたということで、ほぼその稼働率が95%を超える施設である。一方の千代田区の千代田荘は、どちらかというと中央区の保養施設の運営とは異なりまして、ヴィラ本栖と同じに富士屋ホテルが受託をしているんですが、通常の料金が1泊1万円ぐらいで設けられていて、区民利用の場合に対して補助金を出すというような制度なんですね。ということは、逆に、区民でなくても通常のホテルと同様に広く開放しているということで、中央区民が利用しても、一般のホテルを利用したのと同じような意味合いで宿泊をすることになるわけです。この料金設定を見ても、例えばお互いに協定を結んでいる区の方が利用するというときに、そんなに利用料金に差がなく利用できるというような取り計らいをしているかと思いますが、この点について、せっかく相互の利用協定を結んだわけですから、本区を利用される方のみだけではなく、やはり当区の区民が協定を結んだ区の施設を利用する場合、それなりのメリットが得られるような協定の考え方というものも必要であるのではないかというふうに考えますが、その点についてお考えをお聞かせいただきたいと思います。

 それから、資料5の人形町保育園、人形町区民館の再編についてということで、当初の計画と比べて、空中の連絡通路がなくなったということですが、事業としては従前どおりということで、これは理解できました。保育園も区民館も非常に老朽化した施設ですので、今回リニューアルして、こういった複合施設として利用されることは、大変待機児が多いということあるいは区民館施設の向上ということで、非常に地域の方々も期待が高いことと思います。

 これは参考までにお聞かせをいただきたいと思います。平成22年にかけて、1年半ぐらい工事期間等がこれからあるわけですが、グループホームについては、これから新規の施設ということがありますし、保育園については一時的に堀留町のほうに移転をするということで、今、準備を日本橋保健センターで進めていることと思います。区民館施設、先ほど説明がありましたが、社会教育団体とか高齢者クラブ、これがやはりほかの施設の手狭な関係から、定期利用されている団体があると思います。実際、今、人形町区民館は非常に稼働率が高い区民館だと思いますけれども、定期利用をされている団体はどのぐらいあるのか。また、あわせて、他の施設に振りかえということで、近隣の区民館等施設と連携をして受け入れをしてもらうということで準備をされていることと思いますが、その期間と登録団体の関係で、十分に使用できる規模があるのかとか、その点についてお聞かせをいただければと思います。

 それから、次に、資料10の学校給食食材料費の補助についてということで、これは第二回定例会では補正予算のほうに計上されておりますので、具体的にその中で審議をなされていくことと思いますが、先ほど資料で、23区のうち8区が値上げ、そして1区が今秋改定の方向で検討中ということで、中央区はどちらかというと、22区平均としても現行額で中学校、小学校それぞれ低い単価であるというふうに報告がありました。今までいろいろメニュー等の工夫でやられてきたことと思いますが、やはり原材料の高騰で値上げということは理解できるところです。具体的には今後の動向を見きわめながらと、ここには書いてありますが、具体的に平成21年度には値上げせざるを得ない状況になると思うんです。やはり他区との平均、これから材料の値段の動向を見ながらということになりますが、受益者負担であることは間違いないわけですけれども、やはり給食費の急激なアップということになりますと、家庭における経済的な負担も多々出てくると思いますので、そのままそれを給食費のほうにスライドさせる形で考えていくのか、ある程度、急激な上昇というのは抑制しながらというような考え方でいるのか、その考え方についてお聞かせをいただきたいと思います。

 あと、あわせて、テレビ、新聞等の報道で給食費の滞納問題というのがしばらくクローズアップされて、いろいろな角度から取り上げられていましたが、本区における給食費の滞納がどういった状況であるか、お聞かせをいただきたいと思います。

 以上です。

○林地域振興課長
 私のほうから、2点お答えさせていただきたいと思います。

 まず、伊豆高原荘等の関連で、都心3区におきます保養施設の相互利用でございます。

 現在、委員の御案内のとおり、平成19年7月から伊豆高原荘の改修ということが予定されておりましたので、都心3区の施設を共同利用させていただきたいということをお願いして、始めさせていただいておるところでございます。私どものほうも、なかなか行く機会がなかったんですが、先日視察させていただきました。その中で実態も確認させていただいてきております。

 まず、新宿区の箱根つつじ荘につきましては、御案内のとおり、2つの施設が同じ地域にあったんですが、それが統合されたということで、今の御報告にありました95%の予約ということでございます。これはリニューアルオープンされたということで、非常に高い申し込み率になっております。その後、利用申し込みについては大分落ち着いてきているということで、6月からは一般の受け付けも始めていきたいというふうにお話を伺っております。そういった意味では、中央区民の利用も図れるのかなと思っております。4月にリニューアルオープンしたということで、一時的な混雑状況があったというふうに認識しております。

 千代田区の千代田荘につきましては、一般料金が8,600円からでございまして、千代田区民の利用ですと3,000円引きということで、どちらかといいますと伊豆高原荘程度の料金で千代田区民の方々は御利用いただけるものと思っております。中央区民が千代田荘を利用する場合には、千代田区民が利用する場合よりも当然3,000円高いということでの御指摘でございます。今後、この料金設定につきましては、3区の相互利用促進を図っていくという観点から、3区の中の保養所の課長会等で打ち合わせ等をさせていただきまして、区民が利用しやすいような仕組みを検討させていただきたいと思います。

 そして、2点目の人形町区民館の件でございます。

 人形町区民館につきましては、現在、団体の利用としましては、高齢者クラブが3団体登録をされています。そして、あわせて社会教育団体が2団体登録されていますが、現在、社会教育団体の方々につきましては、1団体が全く御利用がないという状況でございます。そして、もう1団体の方々につきましては、高齢者クラブと連携をしながら使われているということで、こちらの利用もないというふうな実態でございます。そして、高齢者クラブの3団体のほうでございますが、それぞれ御利用の曜日を指定いただいております。それにつきましては、区民館が閉館している6か月間、他の区民館の利用をお願いしたいということで、同一の御希望の曜日を、お手数ではございますが、他の区民館で御用意をさせていただく、そういったお話をさせていただきたいと思っています。

 以上でございます。

○長嶋学務課長
 給食費の値上げ等でございます。

 給食費につきましては、今後も秋口の値上げあるいはまた夏場の野菜の状況というのもございます。そういった意味で、今後どの程度上げ幅がふえてくるかというのは、まだ先が見えない状態が1つあります。それからまた、同時に、当然のことながら、食材費の価格上昇をすべて保護者に負担させるということではなくて、やはりメニューの工夫ですとか、そういうのをさらに引き続き進めていかなければならないというふうに思っています。今回、22区の1食当たりの平均単価と本区単価の差額分を月額に換算し補助するということでございますけれども、引き続きやはりそういったメニューの工夫をした上で、どこまで工夫ができるのか、そういったものも見きわめながら、最終的な給食費の値上げについては、そこから決めていきたいと思っています。ですから、値上げを来年、平成21年度に向けて今後検討させていただきますけれども、その中では、やはりこれからの動向と、もう一つ、他区の動向、そういったものも勘案しながら、最終的にどの程度保護者に御負担していただいたらいいのかというものを考えていきたいと思っています。ですから、今、この時点で、要は激変緩和とか、そういったどの程度御負担いただくかというのを見きわめてから、また再度十分検討していきたいなというふうに思っています。

 それから、給食費の滞納問題でございますけれども、まず小学校におきましては、大体平成19年度で44万円ほどになっております。こちらは給食費全体の大体0.2%ぐらいという形になっております。それから、中学校につきましては、今、調査中で2校しか手元にないんですが、7万5,000円ということで、こちらは0.1%です。ですから、恐らくこの倍ぐらいと思いますので、両方とも大体0.2%ぐらいの滞納が出ているんだろうというふうに思っております。

 以上です。

○石島委員
 ありがとうございます。

 まず、人形町区民館の関係で、現在利用されている高齢者クラブ、社会教育団体はそんなに数が多くないということで、希望された他の施設で回していくだろうということで、これにつきましてはわかりました。

 それで、保養施設の件なんですけれども、本当におっしゃるとおりなんですが、新宿区の場合はリニューアルしたばかりだから非常に稼働率が高くなっていただろうと。千代田区については、確か8,600円からというのは利用料金、宿泊料金ですよね。食事代も含めてでしたか。いずれにしろ、例えば中央区民が行ったとき、やはり相互協定をしているわけですから、何かメリットがないといけないと思うんです。ただ、御利用くださいということであれば、一般のホテルを使っても一緒なわけですから、当然、公共施設という意味で若干使用料等は安く設定しているところはあるかと思いますが、先ほど御答弁にもありましたけれども、せっかくの協定ですから、これが生かされた協定となるように、今後3区で協議をしていただければというふうに思います。

 それから、学校給食の関係ですが、今後の、やはり原材料等の値段の動向もありますから、今、急に激変緩和とか、そういったことは考えられないということはわかります。ただ、実際に学校給食の食材費については、やはり受益者負担というのが原則なわけですから、それを原則としつつも、非常にガソリンや何かも値上がって大変だ大変だと騒いでいますけれども、やはり家庭に直接打撃を与えることになりますので、設定については慎重に対処をしていただきたいというふうに思います。

 今、給食費との関係で滞納状況というふうにお尋ねをしたんですが、なかなか実際の数値が出てきていないというふうに思うんです。前にも申し上げたことがあるんですが、各学校、給食費については引き落としで徴収をして、これは大体副校長がそれを一括して区の教育委員会に納めるというのが給食費の納付の仕方だと思うんですけれども、実態としては、滞納があっても、PTA会費等を一時流用して教育委員会には毎月毎月締め切りのときには必ず支払いをしている。最終的に、年度末にそれを督促して徴収をして、何とかつじつまを合わせているというのが実態だと思うんです。ですから、それこそ徴収ができないと、金額が小さいときは、これはいい悪い別にして、立てかえをしてしまうということもあるようですし、徴収にかかわる現場の負担というのは大変なんですね。一括して納められたほうは余りよくわからないかもしれませんけれども、本当にこの給食費にかかわらず、場合によってはPTA会費等もそうなんですが、そう簡単に引き落としだからといって毎月毎月決まった金額が入ってくるかというと、必ずしもそうではないわけですから、そこの実態がどうだということを、全体的な数値だけではなくて、教育委員会のほうでやはり把握する必要があると思うんですよ。経済的な事情とか、そういったことがあればいたし方ないことですけれども、給食費の徴収事務なんていうのは、本来、学校にとっては、私は先生がする仕事ではないと思っていますので、こういったことに時間をとられて本来業務に時間が割けなくなっている、こういったことが、やはり学校現場の、今、大きな問題であるというふうに思っています。これは給食費の問題にかかわらずですが、この点についてはどういうお考え、認識になっておりますか。

○長嶋学務課長
 実際、学校でどういった中身の処理をされているのか、委員御指摘されましたけれども、基本的には学校徴収金で学校事務が引き落としをかけて、その中でトータルした給食費に関しては私どもの給食会計のほうに入れていただいている。基本的には、そういう理解でございます。ただ、その中で、学校内でそういった処理をされているかどうかというのは、正直、実態としてはっきりと私どもの耳には、今現在、入っていません。

 と同時に、こちらの滞納に関しての処理につきましては、確かに私どもも学校を通じてというような形でお願いをしています。そういったところが、先生のトータルの業務の中で負担になっているのかということを私どもも感じています。学校の先生にはやはり授業に集中していただくということにつきましては、私どもも全く同じ考えでございますので、滞納処理に対してどういった工夫ができるのか、また学校サイドとも再度相談しながら検討してまいりたいというふうに思います。

○石島委員
 ぜひ、その実態を今度一度調査をしていただきたいと思います。本当に、これは学校の現場にとっては非常に過重な負担になっているというのが現実だというふうに思います。場合によっては給食費の徴収方法等も考えて、なるべく現場の先生方が余分な事務にとらわれることなく学校教育に専念できるような、そういった学校づくりをしていく必要があると思いますので、お願いをしまして、終わります。

○鈴木(幸)委員
 それでは、資料1についてお伺いいたします。

 土曜の窓口開庁結果についてです。人口増加に伴いまして、本年度100名以上の来庁者が土曜日にいらっしゃっているという結果ですけれども、この来庁者のうちの男女比、それから年代別がわかったら教えていただきたいと思います。

 それから、資料2ですけれども、法の改正に伴いまして戸籍謄本等の交付請求及び婚姻届等、届け出の際の本人確認ということで、写真付きの公的証明書類での確認が必要になります。戸籍謄本あるいは住民票の写しもそうですけれども、これは、日常的に使われるというものではなくて、こういったものが必要になることは大変まれなことだと思います。したがいまして、交付請求する際に、写真付きの公的証明書をお持ちの区民の方が果たしてどれくらいいらっしゃるのかというふうに思うと疑問なんですけれども、それにかわるものとして、住民基本カードですか、そういうようなものをもう少し丁寧に、法の改正に伴ってということで、ここにきちんと説明をする必要があるのではないかと思います。例えば免許証を持っていらっしゃらない、パスポートを持っていらっしゃらない高齢者の方等が多いように思いますが、その辺についてお伺いいたします。

 それから、資料4の東京湾大華火祭ですけれども、この開催日、前日、その周辺に区への問い合わせ等が恐らく多いのではないかと思われますが、毎年どれくらいの問い合わせ等があるのか教えてください。

 それから、資料6です。指定管理者制度が導入されて法が改正になったのが平成15年ぐらい、本格実施になったのが平成18年か、その辺が私も正確ではないんですけれども、指定管理者を本区としても導入しております。導入して3年ぐらい経過しております。これについてのメリットあるいはデメリット、並びに今回社会教育会館3施設が指定管理者制度になりますけれども、現在、この3施設の利用状況がどれくらいなのかということをお聞かせください。

 それから、資料9の学校における事故発生状況についてです。これは学校名が書かれておりませんので、どの学校でどれくらい事故が多いのかというのがわかりませんけれども、小学校でいいますと16校全般的にこれだけの被災児童がいるのかどうか、あるいは授業中にも結構けがをされる児童の方が多いんですが、これは体育の授業のときなのか、これもお聞かせいただきたいと思います。

 それから、資料14の全国学力調査についてです。たしか36年ぶりに昨年、学力調査が行われたと思います。これについてメディア等でいろいろと話題にもなりましたけれども、社会の中で格差が叫ばれている中、実は子供の学力の面においても格差社会が生じているというふうに言われておる昨今、義務教育の機会均等、そういうことについて、私は学力調査をするということは意義があることではないかというふうに感じております。昨年の本区の結果を踏まえて、また、再度本年度実施されたわけですけれども、どのような対策を講じられたか教えてください。

 それから、資料12ですけれども、この実態調査をどのような形で調査されているのか、どのように吸い上げられているのか。これが現実の実態かということに対しては疑問に思います。実は、潜在的にはもっといじめ等があるのではないかというふうに思いますが、どのように調査をされているかお聞かせください。

 以上です。

○浅沼区民生活課長
 年度末・年度始めの土曜日窓口開庁結果について、御来庁いただいた方の男女比と年代別というところでございます。手続の種類とか証明書の種類というところで統計はとらせていただいてございますが、御来庁いただいた方の男女比別あるいは年代別といったところの集計については、申しわけございませんが、とっていないところでございます。当日、私、窓口のほうへ行ったところでございますと、やはりお若い方とか、どちらかというとお子さんのいるような御家族の方が窓口においでいただいたのが多いような状況でございます。

 次に、戸籍法の改正等に伴います手続でございます。

 不正取得あるいは虚偽の届け出を防止するために本人確認の実施をするということで、5月から法の改正がされてございます。今、委員御指摘のように、顔写真付きの公的な証明書を御提示いただくというふうに伺ってございますけれども、例えば御高齢の方ですと免許証を持っていない、あるいはパスポートをお持ちでないという方もいらっしゃいます。そういう中で、そういう方でも住民基本台帳カードにつきましては、区のほうで発行ができるという形になってございますので、そういうものを取得して、その後、証明書あるいは届け出をする際に活用していただくというのも一つの方法であろうというふうに考えてございます。

 そのほか、例えば国民健康保険証だけしかお持ちでない方につきましても、そのほかに、例えば預金通帳ですとか、御本人しかお持ちでないものというものもあわせてお持ちいただければ、御本人確認をさせていただくような場合もございますけれども、区民の方が戸惑いにならないように十分にPR、それから周知をしてまいりたいというふうに考えてございます。

 それから、私のほうから、指定管理者制度のメリットあるいはデメリットといったところでお答えをさせていただきます。

 本区につきましては、平成18年度から指定管理者制度を導入してございまして、現在、37の施設で導入をしているところでございます。大きなメリットといたしましては、指定管理者制度を導入いたしました目的でございます経費の削減が大きく図られているところでございます。また、サービスの向上といったところで民間の事業者さんによります柔軟なサービスでございますとか、それから自主事業といったような形で施設のPRを指定管理者が実施をいたしまして、各施設の利用率が上がったとか、それから地元の地域の区民の方への還元というようなことで、お子さんを対象にした、例えば調理教室の開催でありますとか、無料のマンションセミナーといったような事業を開催しているところもございます。そういう意味では、当初の導入の目的につきましては、現在のところ、ある程度成果が出ているのかなというふうに考えてございます。

 なお、指定管理者制度のほうにつきましては、区民部の所管施設等々の評価をさせていただいて、その効果等も毎年チェックをしているところでございます。

 一方、デメリットでございますけれども、導入当初ということもございまして、指定管理者がやはりある程度戸惑いというんでしょうか、どの程度まで柔軟に対応していいのかわからないといったところもございまして、導入から3年たったところでございますけれども、逆に、規則にがんじがらめになったやり方をしてしまったというようなところで苦情が来ているといったところでもございます。そういったところにつきましては、柔軟な対応と、規則を越えてはならない、施設の設置目的を越えてはならないわけですけれども、その範囲の中で柔軟に対応するように指導しているというとことでございます。

 以上でございます。

○林地域振興課長
 華火祭におけます区への問い合わせの件でございます。区への問い合わせにつきましては、さまざまなお問い合わせがございます。早い方々につきましては、もう華火祭が終わった段階から、来年の開催はどうなんですかというような話のお問い合わせもあったり、また最近、やはり開催日が近づいてきておりますので、開催時間等につきましてのお問い合わせが非常に多くございます。当日につきましては、車で行きたいのに通行どめということでの苦情というものも非常に多く入っておるところでございます。申しわけございませんが、件数につきましては日々職員が対応させていただいているということと、当日、職員は現場に行っておりますので、私ども他の部の職員を区役所に残して問い合わせ等には対応させていただいておりますが、その数字につきましては現在ございません。申しわけございません。

 なお、ことしの華火祭につきましては、8月10日の第2日曜日ということで、1日限りの実施日の設定になっています。例年ですと8月の第2土曜日を開催日とさせていただいておりますが、この周知につきましては、企業協賛等をいただいている方々にお問い合わせ等もいただくということでお知らせしておかなければなりませんので、昨年華火が終わった後、8月下旬にそのお知らせを、お礼方々、させていただいたところでございます。

 以上でございます。

○小林文化・生涯学習課長
 社会教育会館の利用状況でございますが、利用率ということでお話をさせていただきます。

 若干大ざっぱな見方になりますけれども、全体的には大体6割前後の利用というような形になっております。ただ、やはり午前、午後、夜間別の利用状況ということでいいますと、例えば午前がおおむね4割ぐらい、午後ですと7割ぐらい、さらに夜間だと6割から7割といったような状況になっております。この数値の中には、例えば料理教室とか、そういった部屋も入ってございますので、なかなか100%埋まらない部分があって、そういった部分が入った上で、こういったような数値になっておりますが、部屋によっては8割、9割を超えるような部屋もあるような状況になっております。

 以上でございます。

○長嶋学務課長
 区立学校の事故発生状況ですけれども、やはり規模が小さい学校のほうが件数は当然低いという形に数字的にはなっています。また、件数もそんなに多くありませんので、年度によってかなり大きな動きがございます。そういったことから考えれば、どこそこの学校が特にという形ではなくて、やはり満遍なく発生しているんだろうなというふうに思っております。

 それから、また授業中につきましては、やはり体育の授業中の事故が多くて、多分3分の2程度は体育中の事故だろうというふうに考えております。

 以上です。

○和田指導室長
 まず、学力調査についてのお尋ねについてお答えをいたします。

 昨年度から全国学力調査を始めたわけでございますが、必ず結果を見まして、その数値のいい悪い、また順位がどのぐらいかということだけで学力をとらえないようにという指導をまず第1点目に行っております。また、その結果に基づきまして、学校の課題を明確にしてくださいという指導をしております。観点別にも結果が出てまいりますので、自校においてはどのような観点の指導が弱かったのか、またよかったのかというようなところ、それを必ず次年度の教育課程の中に反映させていただきたいという指導を行っております。これは、区の到達度診断テスト、それから東京都の学力向上調査についても同様でございます。調査の時期的な問題で調査結果のずれはございますが、その都度学校には指導をしているところでございます。

 それから、2点目、いじめの調査についてでございますが、これは毎月各幼稚園・小学校・中学校から生活指導にかかわる調査ということで、不登校も含めまして、件数を挙げさせているところでございます。また、いじめ、不登校につきましては、内容についてもよく聞き取りをしながら件数を計上しているところでございます。今年度挙がってきたこの調査結果につきましても、どのような内容であるのか、またそれが解決されているのか、指導中であるのか、そのような実態を把握しつつ件数を計上しているところでございます。

 以上です。

○鈴木(幸)委員
 ありがとうございました。

 まず、資料1からですけれども、本区におきましては、人口増加の主な年代は30歳代というふうにいつも言われていらっしゃいますが、そういう方々は恐らく24時間の就労形態ではないかというふうに思われます。なので、やはり30歳代の方々が土曜日の休日を利用して来庁されていらっしゃるということは、社会の就労形態に合わせて、このように変わってきているのではないかと私も思います。今後、土曜日開庁を単に3月末から4月の間だけ実施するということではなくて、やはり毎月1回は実施するということを定着化しますと、もう少し来庁される方が多くなるのではないかと思いますし、区民の方々にとっても非常に利便性が上がるのではないかというふうに思われますので、ぜひともその辺のお考えをお聞かせいただきたいと思います。

 それから、資料2についてですけれども、区のおしらせ等で掲載をしてお示しをするというふうには考えますが、やはり私どもに対する資料だけですと、非常に理解しづらいと思います。例えば、本当に写真付きでなければ一切無理なのか、表現が失礼な言い方ですけれども、窓口に行って追い返されるのか。やはり書類一枚の請求にしても、例えばここに細かな説明をしていただきたいというふうに考えますし、あわせて区民の方には本当に丁寧な、きめ細やかな説明をしていただきたいというふうに思います。このように区民の方々に一番身近な窓口なわけですので、ぜひともそのような御配慮をお願いしたいというふうに思います。

 それから、華火祭の件についてはわかりました。この資料6ですけれども、私は浜町会館の近所に住んでいるということもありまして、浜町会館や浜町体育館が区民外の在勤者等に非常に利用されているという様子もよくわかります。また、指定管理者の方が非常に努力をされていて、女性のトイレの中にまでもプール教室の開催等のお知らせを張ったり、プール教室あるいは体育教室、ジム等のお誘いを日曜日に行く人たちに案内のチラシ等を配ったり、非常に営業活動を一生懸命されているということがよくわかって、これだったら指定管理者制度の導入も採算が合わない、経費がそんなにはマイナスにならないのではないかなというふうには考えます。改めて、この社会教育会館を見てみますと、利便性のあるところ、築地社会教育館等はやはり6割前後と利用者が多いものと思われます。ところが、月島社会教育会館の晴海分館、ここはアートはるみというふうにいわれていまして、ギャラリーの展示場があって、区内唯一の展示ができるような会場ではありますけれども、非常に中心地から離れているということもあって、利用者が少ないのではないかと思います。私が調べたところでは、利用率2割ぐらいで、たしか本当に利用が少ないという状況だというふうに思っております。本区の施設等は確かに立派ですけれども、それをうまく運営活用していくということがやはり非常に難しいと思います。ですので、これをやはり指定管理者にお任せする以上は、施設にまずは寄ってもらう。遠いですけれども、寄ってもらう工夫、あるいは施設の中のものがホスピタリティーあふれる空間といいますか、だれもが来て楽しいと思えるような空間、例えば築地社会教育会館はたしか音楽施設の設備もあって、非常に充実している施設だと思われます。ですから、そのようなことを具体的に示していただいて、ぜひとも利用者が寄っていかれるような努力をしていただきたいというふうに考えます。

 それから、区立学校の事故発生状況ですけれども、近年、遊び場等がなくて、お子さんたちも非常にけがをされる。これは、ある新聞で読んだところですけれども、体育の授業の好きなお子さんと、それから苦手なお子さんが二極化されているというふうな記事を読みました。なので、体育の苦手なお子さんが一生懸命頑張る余り、非常に軽いスポーツをやってもけがをされる。スポーツの仕方がわからない。ですので、やはり体育の授業の指導の仕方も一工夫あるのではないかというふうに考えますので、その辺についてお伺いいたします。

 それから、資料10ですけれども、私は出身が秋田ということもありまして、この間、秋田県教育委員会の視察をさせていただきました。前回、全国学力調査でトップに立ったということもありまして、伺いました。素晴らしい教育委員会の方々の努力が本当にきめ細やかで、秋田県は塾がないところなんですけれども、塾がなくともお子さんたちの学力は先生の努力によってここまで上がるものなんだなというふうに感心をしたんです。それは、過去に学力調査をやったときに、秋田県が最下位だったという苦い経験があるんですね。その苦い経験をもとにして、ずっと努力をされ続けてきて、家庭内での学習、あるいは放課後、学力の劣っているお子さんを先生がわざわざ声をかけて補習授業をする。そして、PTAにも呼びかけて、保護者の方々が常時学校に来て、お子さんの授業風景を見られる環境をつくる。それから、食事も極力家庭のお子さんと一緒にする。このような努力を秋田県の方はされておりました。ですので、やはりこのような努力をされて成果を上げていらっしゃる学校もありますので、今後ともこのような状況を踏まえて対応させていただきたいと思います。

 それから、最後の資料12ですけれども、最近、携帯電話によるいじめということで、フィルタリングをかけるかどうかということが国会でも問題視されております。ここには掲載されておりませんが、このようなことが、現実、学校内で話題になっているのかどうかお聞かせ願いたいと思います。

○浅沼区民生活課長
 休日開庁の通年化の考えについてでございます。

 現在、こうした行政サービスの手続の向上ということで、例えば水曜日の夜間延長をしております。あるいは郵送あるいは予約での住民票の写しの交付等を実施してございます。また、さらに自動交付機というものも設置をしてございますので、こうしたものの活用を含めて、広く検討してまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○和田指導室長
 まず、体育の指導についての質問にお答えいたします。

 委員御指摘のように、運動能力にはそれぞれ個人差がございますので、それぞれに合った課題が必要かなというふうに思っております。本区では、今年度から小学校全校、全学年に体育指導補助員をつけたところでございます。これは、よりきめ細かな、個に応じた指導ができるようにというねらいからでございます。個の運動能力、またその意欲に応じた指導を工夫していくということが大切かと思っております。今後、けがも減っていくかなということを期待しているところでございます。

 それから、フィルタリングの件に関しまして、携帯電話に関するネットでの事故といいますか、犯罪ですが、実は昨年度1件だけ、非常に危険なケースが発見されたことがございます。これは本当に初期の段階で防止策をとりましたので、広がらずに済みました。大きなことにならずに済んだということを申し上げます。

 以上でございます。

○鈴木(幸)委員
 ありがとうございました。

 以上で終わります。

○守本委員長
 質問の途中でございますけれども、暫時休憩をいたしたいと思いますので、よろしくお願いします。再開時刻は午後3時5分ということで、よろしくお願いします。

(午後2時54分 休憩)


(午後3時5分 再開)

○守本委員長
 それでは、委員会を再開させていただきます。

 次の質問者の発言を願います。

○小栗委員
 それでは、質問させていただきます。

 最初に、資料3の伊豆高原荘の利用料金の件ですが、新たに区民以外が利用する場合の料金を決めるということで500円上げることになっていますけれども、こういう料金設定をつくる理由について、もう少し説明をいただきたいというふうに思います。

 それと、マイクロバスによる無料送迎ということで、新たな事業の工夫がされていますけれども、これの費用は指定管理者側で負担するのかということについて確認をさせていただきます。

 次に、東京湾大華火祭についてです。

 今回、主な変更点としては、朝日新聞社が、去年は主催者だったけれども、後援になるというようなことで、最初、この華火祭のときも朝日新聞社が主催者になっていて、その時点でも一企業が中央区と実行委員会と並んで主催者になるのはどうかというようなことで、私たち会派としては意見を申し上げていた経緯があります。去年は主催者、ことしは後援というようなことで、これは朝日新聞社側の意向でそういうふうになっているのかという点と、これまでも何度も議論させていただいていますけれども、中央区の華火祭は大変経費がかかっている。特に警備費が大変かかっているという問題で、もっと港区とか江東区の協力を仰ぐべきではないかということで再三提案もさせていただいていますけれども、この点で、協力度といいますか、財政的な支援も含めて、江東区や港区の支援はどういうふうになっているのかという点をお示しいただきたいと思います。

 それと、会場の件で、新しくレインボーブリッジの下の公園が整備されて、そこを港区に警備をお願いしているけれども、できなかった場合は中央区がやるので、お金がかかるというような説明を以前受けています。その辺の協議はどういうふうになっているのか、新たにできる会場の警備にどのくらいの費用を考えているのか、あわせてお示しいただきたいと思います。

 それと、人形町保育園のPFIの件ですが、この資料で、まず保育園、区民館の再編という見出しになっています。いただいた資料で区民館が前になったり、保育園が前になったりしているので、それはぜひ統一していただきたい。どういう事業名としてやっているのかお示しいただきたいということと、資料5-2の中で、新しく見直しによる再計算の結果報告をいただいていますが、これの1ページ目で一般的な概念図が出ています。ここに、PFI事業の場合にはリスクがないような概念になっていますけれども、これはおかしいのではないかというふうに思いますので、この点について御説明をいただきたいというふうに思います。

 続いて、資料6についてですが、社会教育会館に指定管理者制度を導入するということで、先ほどの御説明ですと、同一の業者にこの4つの施設の管理・運営をまとめてお願いしたいというような御説明でしたけれども、なぜ指定管理者制度にするのか。やはりこういう社会教育の施設というのは、公共的な利用、そして社会教育のための本当に自主的、自発的な事業を応援するための施設だと思います。もし指定管理者制度を導入すると、指定管理者の自主事業も一つの項目としてやってもらうということになって、かえって一般の利用が制限される、そういう懸念がありますけれども、その点についてはどのように考えているのか、まずお示しをいただきたいと思います。

○林地域振興課長
 まず、伊豆高原荘におけます料金設定でございます。

 今回、見直しをさせていただく中で利用料金の御報告をさせていただいておりますが、あわせて、区民、在勤者利用以外の一般の利用も取り入れさせていただいているところでございます。これにつきましては、過去は90%の非常に利用率の高い時期がございましたが、近年、利用率が6割程度に落ちてきております。そういった関係もありまして、施設を有効に活用していただく、そして区の負担もできるだけ少なくしていく、そういった趣旨も含めて、区民の優先の枠はこれまでどおり、早い段階では区民の方々の申し込み、その後、一般の受け付けも行っていくということで、区の財政負担の軽減も含めて、こういった点を取り入れさせていただいています。

 現在、規則の中で500円の違いの設定をさせていただいておりまして、先ほど御答弁もさせていただきましたが、都心3区の相互利用のあり方も含めて、この点につきましても今後研究をさせていただきたいと思っております。

 そして、マイクロバスの負担でございます。

 マイクロバスにつきましては、御説明のとおり、これまでは65歳以上の高齢者の方々がシルバータクシーということで御利用いただいていたところでございますけれども、だれでも利用できる送迎バスを運行するということになりました。これにつきましては、指定管理者が施設を運営する中で運行をしていただく。また、そのマイクロバスについては、有効活用を図るということで、近隣への観光案内、そういったものにも、ヴィラ本栖同様、活用していきたいと思っております。

 そして、次に、華火祭の件でございます。

 朝日新聞社が後援になるといったことでございますが、朝日新聞社につきましては、第1回の華火祭から主催ということで、平成15年度まで主催で御協力いただいています。平成16年度に後援という位置づけになりましたが、昨年、周年の第20回ということで主催のほうに入っていただいたところでございます。なぜこういうことになっているかというのは、朝日新聞社様の希望で、周年については主催のほうに入られるということで、昨年度につきましては主催のほうに入りました。ことしにつきましては、後援の扱いということで御報告をいただいているところでございます。

 そして、港区、江東区の協力でございます。

 港区につきましては、昨年、周年ということで、その前の年の1,500万円から300万円多い1,800万円を御負担をいただいたところでございます。ことしにつきましては、周年ということではございませんが、21回目ということで1,500万円の負担をいただけるというお話を、今、いただいているところでございます。

 そして、江東区につきましては、昨年、豊洲の会場を設けさせていただいたということで、公園の使用についての御協力等をいただいているところでございます。今回も継続的な働きかけをさせていただきたいと思っておりますが、現段階におきましては、昨年同様、公園の利用につきましての御協力をいただいているというところでございます。

 なお、豊洲においては、個人協賛会場の販売をさせていただいておりますが、昨年の反省点としまして、個人協賛会場が2,000席弱余ってしまったということがございます。その反省も踏まえて、江東区さんの広報誌に、そういった個人協賛のお知らせを協力していただけないかということで、先般、お願いさせていただいておりまして、昨日の御報告では載せていただけるような方向で、今、調整をさせていただいているところでございます。

 そして、レインボーブリッジの橋脚下の港区におけます公園の供用でございます。

 これにつきましては、港区と調整した結果、当日につきましては公園は供用しないということで閉鎖することになりました。これまでどおりの取り扱いということで、我々どものほうで公園については閉鎖をさせていただくということでございます。

 そして、大変申しわけございません。人形町保育園、人形町区民館の再編事業の名称につきまして統一してございませんで、正式名称につきましては、人形町保育園、人形町区民館の再編についてということで整理をさせていただきたいと思っております。

 そして、資料5-2の1ページ目のリスクが公共事業においてはあるけれども、PFI事業についてはないという御指摘でございます。

 このモデルの中では、あくまでもモデル図でございますので、委員御指摘のとおり、リスクが全くゼロになるということではないものと我々も思っています。ただ、限りなくリスクが少なくなるという認識でございます。

 以上でございます。

○小林文化・生涯学習課長
 社会教育会館の指定管理者制度についてです。目的につきましては、開館日の拡大とか利用時間の延長を行うということを、まず考えております。現状におきましては、他の区民施設と比べましても、毎週1日ぐらい休館があって、さらに休日に休みといったことで非常に休館日が多くなっているという状況がございます。また、開館時間の延長ですけれども、働いている方にしてみれば、なかなか午後9時まででは早過ぎてしまうといったようなお声も聞いておりますので、そういった意味では利用者の動向等を確認しながら、午後10時まで延長していきたいと考えているところでございます。あわせて、区民サービスの向上を図るための窓口サービスの拡充等も図っていきたいというように考えているところでございます。

 それから、社会教育会館におきましては、かなり社会教育関係団体、登録団体の自主的なサークル活動、こういったものが中心になっておりまして、一般の団体に比較すると、8割程度がそういった利用になっているわけですけれども、基本的には、そういった活動も非常に重要でございますので、その辺については、それを維持していく。維持しながら自主事業等も行っていくと考えておりますけれども、こちらについては、できれば比較的利用の少ない午前中などにできないかどうか、または新規に今までの休館日が開館日になるわけですから、こういった日をうまく活用しながら、そういったものをやっていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○小栗委員
 御答弁いただきましたけれども、まず東京湾大華火祭の件ですが、そうするとレインボーブリッジ下の公園のところは閉鎖するということですけれども、その閉鎖費用は本区が負担することになるんでしょうか。その辺の、警備費用が昨年よりもまた膨らむ予定なのかどうかについて、もう一度御答弁をいただきたいと思います。

 それと、この報告の中で、東京オリンピック招致本部から協力の依頼があったということですが、オリンピックについて、私たちもいつもいろいろな場面で意見を申し上げてきました。オリンピック自体はいいんですけれども、メディアセンターを築地市場の跡地につくるということを含んだオリンピックの計画ですから、そのための招致の花火を上げるなんていうことは、私はとんでもないことではないかというふうに思います。上げるんだったら、築地市場移転反対の花火でも上げていただきたいくらいなんですけれども、その点で、今、協議中ということでしたが、どういう方向で協議しているのか、区の姿勢としてお示しをいただきたいというふうに思います。

 あと、人形町保育園の件ですが、これまで何度もこの問題も議論してきましたけれども、最初から15%を削減した建設費用などで、利回りについても3%ということで計算して、計算上、PFIでやったほうが、区が直接やるよりも費用が削減できるというような結論でパターン3のやり方でやるというふうになっています。本当に15%削減率を最初から掛けて計算するのが妥当なのかという点でも、本当に納得がいかないですし、この20年間の国債の利回りで計算したと言っていますけれども、この表を見ても、1990年の6.7%からどんどん、今、利回りが下がって2007年は1.7%というような中で3%の利回りで計算するということが妥当なのかという点でも大変疑問があります。きのうの企画総務委員会の議論では、VFMは期待可能値だというような話がありましたけれども、そういうふうに計算どおりいくのかという点でも大変疑問だということで、意見として申し述べておきたいというふうに思います。

 社会教育会館の関係では、あいている時間に自主事業をやることになるというような御説明でした。同じような例で、浜町のグラウンドを、今、指定管理者が管理・運営していて、この問題も予算特別委員会で、私、取り上げましたけれども、あいている時間に自主事業をやるんだというようなことでありますが、そういう事業が入っていれば、その時間は後から使いたいと言っても使えなくなるわけで、結局使い勝手が悪くなる。あわせて、中学校がクラブで利用したいのも、なかなかうまく機能しなかったという話も聞いていますので、そういう点では社会教育という公共性のある大変重要な業務を企業の市場原理で運用する指定管理者に任せるのは問題ではないかというふうに考えますので、その点も意見として申し述べておきたいというふうに思います。

 次に、教育の分野で質問いたします。今、学校給食の点でこれまでも議論がありましたけれども、学校給食の食材費の値上げを今回は公費で負担しようということについては、努力を評価したいというふうに思います。

 そこで、確認なんですが、今、中学校は各校で自主的に献立も立てて、食材も調達しているということです。これは今までの民間委託、調理委託の経過の中では調理業務だけを委託し、食材は一括して調達するので、問題はないんだと。安上がりを追求する余り、冷凍食品をいっぱい買ったりとか、そういうことにはならないんだという説明がずっとされていたのに、今度はもう食材も各校で調達というふうになっているようですけれども、その辺の食材の調達の仕組みはどうなっているのか、安ければいいというふうにならないチェックはどういうふうになっているのか、その辺の考え方をお示しいただきたいというふうに思います。

 それと、資料12の不登校、いじめの件ですけれども、この資料を見ますと、中学校では不登校の生徒が43人ということで、今、中学は4つの学校で39学級ですから、1クラス1人はいるというような状況だと考えられます。小学校でも、おととしに比べると大変増加しているというようなことが、この数字だけ見ても読み取れますが、先ほどの御説明ですと、本人の無気力とか学校に対する不安とか、そういうのが大きな原因になっているということでありましたけれども、一人一人の子供に原因とかきっかけとか、もちろんいろいろ違うということはあると思います。子供に原因があるというよりは、前に文部科学省の研究協力会議でも報告されていますけれども、不登校とか登校拒否の問題というのはだれでも起こり得る状況にあるというのが、今、全国的にも不登校の数が減っていないという現状を見ても、だれでも起こり得る、そういう問題ではないかというふうに思います。そういう点で、一人一人に丁寧な対応というのは必要だと思いますけれども、当事者の人たちの市民やNGOや親の会の見方としては、競争主義的な学校の雰囲気とか教育施設を子供が無意識または意識的に拒否している、そういう姿ではないかというような見方が強調されています。こうした視点で、この問題についても教育委員会としても考えていく必要があるのではないかと思いますけれども、お考えをお聞かせいただきたいと思います。

 続いて、全国学力テストの件ですけれども、この報告にもあるように、区でも到達度診断テストをやっている。そして、都でも児童・生徒の学力向上を図るための調査をやっている。それに加えて全国の調査もやっている。学校の現場でいえば、中間や期末のテストもある。課題ごとに、それができたかどうかというテストもある。そして、私もびっくりしましたけれども、3年生になると、高校受験に向けた到達度テストというのを7月、9月、10月、11月と4回やるというふうになっているんですよね。そういうふうにテスト、テストでテスト漬けではないかというように私は感じます。本当にこの点では、もし全国的な傾向を調査するのであれば、サンプル調査で十分だということがずっと専門家からも言われていますし、そういう意味では、一人一人の学力を見る上ではそういうテストの機会はいろいろあるわけですから、こういうテスト、テストという、本当にもう少し考えて、必要な学力テストにもう少し整理していく、そして何のために学ぶのかというのを見失わないような、そういうやり方が必要ではないかというふうに思いますけれども、その点についての御見解を伺いたいと思います。

○小池区民部長
 華火祭のオリンピック招致本部からの協力依頼の件についてでございますが、オリンピックにつきましては大変意義がある事業だろうと、こういうふうに認識をしているところでございまして、築地市場移転問題とは切り離して考えていきたいと思っております。その中で、どういうふうな協力の形がとれるかということについては、内容についての協議を進めまして、調えば実施の方向で考えていきたいと考えております。

○林地域振興課長
 レインボーブリッジ下の新たな公園に対する警備につきまして、お答えいたしたいと思います。

 この華火祭実施に当たっての警備に対する区のスタンスは、その土地の所有者が警備をしていただくというのが基本的な考え方で、そういった方向でこれまでも進めさせていただいたところでございます。この公園につきましては、港区の公園でございます。また、そこの公園に至るまでの道のりの中で一部東京都の土地がございまして、昨年につきましては、公園の供用開始ができていなかったということで、東京都の道路の部分を閉鎖すれば中には入れなかったというところでございます。今回も公園供与をされないということですので、道路の閉鎖、そして公園の供用の停止ということについては、東京都、また港区と引き続き話し合いをこれからさせていただきまして、基本的には相手方の負担で警備をしていく、そういったスタンスで臨んでいきたいと思っております。

 以上でございます。

○長嶋学務課長
 中学校の食材の調達方法についてでございます。

 中学校につきましても、食材の入手、それから食材の発注につきましては、区の職員が責任を持ってさせていただいております。あくまでも、委託に関しましては調理業務のみであるという形になっています。

 それから、食材発注の基本的な考え方は、当然、小学校と全く同じ、また同時に、納入につきましても、私ども教育委員会で登録しております学校給食用物資納入業者から納入していただくというような形になっておりますので、根本的には安い食材に走るということはないというふうに考えております。

 以上でございます。

○和田指導室長
 まず、不登校についてのお尋ねにお答えいたしたいと思います。

 不登校につきましては、確かに件数がふえたところでございまして、それは非常に反省をするところでございますが、個々の内容につきまして、学校からそれぞれ詳細について報告を受けております。例えば、中学校43名でございますが、これは累積30日になりますと、文部科学省のほうで不登校という形になってしまうんですけれども、病欠はまた別になりますので。例えば、1週間に2回ぐらいの割合で休んでいる形ですね。学校にはほとんど来ているんですが、そういう割合の子供も累積でカウントされてしまう。そういう子たちが19名おります。その子供たちは本当に、皆勤賞とは言わないまでも、学校に来て一生懸命勉強しようという気持ちのある子供たちかなというふうにとらえております。まだ努力が足らない部分は、これから頑張っていかなければいけないというふうに思っております。また、18件が解消したということでございますので、残りの数件ですが、これはまた難しい問題でございまして、今御指摘がありましたように、いろいろな原因を抱えている子供たちがおります。それぞれについて、それぞれのアプローチの仕方をしていこうということで、今年度から適応教室にさらに力を入れまして、待っているだけではなくて自分たちから家庭に、また子供たちにアプローチしていこうという体制をとったところでございます。現に、適応教室に通っている子供たちがふえまして、その活動内容も変わってまいりました。昨年はゲームだとか読書が中心の内容でしたが、今年度からは学習性のある内容が報告をされるようになりましたし、その分だけ学校に近づいてきたかなというふうに思っているところでございます。今後も、不登校の数が減るように努力してまいります。

 それから、学力テストについてでございますが、御指摘のとおり、テストが多いなという感はございますので、例えば到達度診断テスト、区につきましては、文部科学省のいうB問題、考える問題、応用問題ですね。そのようなものに特化したものに変えていけないかというふうな方向性は検討しているところでございます。

 以上です。

○小栗委員
 終わります。ありがとうございました。

○田中(耕)委員
 これから1年、よろしくお願いいたします。

 私のほうからは、まず資料5の人形町保育園の再編についてお尋ねいたします。

 こちらのほう、一部御説明も別途いただいてもおるんですが、今回、計画案が空中の通路から、これを廃して園庭とその他の配置を変えるということでございまして、こうなった経緯については地元からの反対意見があったということでございました。地元の意見を当然尊重しなければならないとは思っておりますけれども、地元の反対の経緯について、いま一度確認をさせていただければというふうに思っております。さまざまな理由から反対されているということでございまして、特に景観上の問題などを御心配されている方も大勢いらっしゃるということは承っております。ただ、一部の方には日本橋の上の首都高のようになるのではないかというような意見もあったということなんですけれども、そういったものとは意味合いが大分異なるのではないかというような私の個人的な見解もございます。学校施設ですとか、こういった保育園施設、他の自治体などにある場所などを見ましても、区道や道路の上の空中の渡り廊下を使って、離れている施設の体育館や校庭に移動するというのは、ごくごく一般に見られる手法でございますし、何よりもやはり乳幼児でございます保育園児の安全面を考えた場合に、当初はこれが当然安全面的にも望ましいということで最初の案が出てきたというふうに考えておりますので、それを翻して、こちらにしなければならないということになりますと、安全面が担保されているというふうにならないと考えております。

 そうなってきますと、これは私の完全な私見ですし、お願いでもございますが、もしもこの通路を乳幼児が通って園庭に行くということになるならば、その横断通行中は完全に車両通行どめにするなり、場合によっては、大して道幅がないこともよく存じ上げておりますけれども、横断歩道を設置するなり、歩行者信号を設置しても、決して大げさではないというふうに私は考えておりますので、そういったことも地元の方には説明を果たしてされているのかどうか。園児の安全面と、そういった景観上の兼ね合いで第1案をそもそも出したんだという、そういった深い話をされた上で変更されているのかどうかというのを、いま一度経緯を確認させてください。

 地下駐輪場の増設に伴って、経費のほうも約1億円の増額というふうにお伺いしておりますので、それも費用対効果という面もあわせて、総合的な利便性、駐輪場も、地下にあるよりも1、2階にあった方が使い勝手はいいわけでございますので、そこまでしなければ、それでもやはり地元の方がうんと言わなかったということであれば、私もそれは納得せざるを得ないとは思いますけれども、どうもお話を私の聞いた限りでは、地元からの反対の要望書が出て、深いお話のないままに、急いでいるからと。待機児童解消、これは私も非常に急がなければならないとは思いますけれども、時間を急ぐ余りに、安全性との比較ですとか、本当にこの建物を建てれば数十年から、恐らくは保育園としての活用が見込まれますから、長期的な視点から見て、話し合いの場をしっかりと持ったのかどうかというのをいま一度確認させていただきたいと思います。

 ちょっと話は変わりますが、資料11のほうでございます。

 教科書の採択についてでございますが、調査委員会の調査と選定委員会の諮問、答申という形で、これは東京都教育委員会からの基本ガイドラインにのっとって、23区ほぼ共通の形かというふうに私は認識しております。構成されている選定委員会の委員を拝見いたしますと、学校の先生と学識経験者、一部保護者の代表というのもありますけれども、教科書調査委員会のほうはほぼ教員が委員につくということでございまして、教員の方は、当然、人事ローテーション的にも都の教職員という形をとっておられるケースがほとんどかと思います。中央区独自の選定を行うということでございますから、中央区らしさ、中央区にとって望ましい教科書採択基準という、何かガイドラインというか、一つの理念がないと、先生方にとっても、これだという決め手というのが欠けるのではないかと私は思っております。私も一度、各社から出ている教科書を比べて拝見したことがありますが、はっきり言って、一長一短だったりですとか、最近は歴史的な問題の判断とかで意見が分かれたりすることもありますけれども、はっきり言うと、やはり一長一短です。レベルも低ければ、最初の導入はよろしいでしょうし、高過ぎてももちろんいけないけれども、高いレベルにするんだったら、それなりに高いものがいいという話になりますので、何か中央区として、こういう基準、他区と比べてというわけでもないんですが、特にこういった点を重要視して選んでいくというような明確な方針がないと、先生にお任せすれば、自動的にいいものが出てくるというわけではないというふうに私は考えております。選定者ですとか方式は、すばらしいと思いますけれども、明確な基準がもしもございましたらば、お示しいただければと思います。

 以上、よろしくお願いします。

○林地域振興課長
 人形町区民館の再編につきます質問でございます。

 まず、変更に至った理由の中での景観というお話でございますが、先ほど来、資料の説明の際にも述べさせていただきましたが、やはり地元の要望、特に委員御指摘のとおり、今は空中の通路というのも多々見られる状況ではございますけれども、ただ、前面道路が非常に狭うございます。そういった意味も含めて、景観というのがやはり好ましくないという意見が非常に多くございました。

 また、区がこの事業を進めていくに当たりましても、法的な課題も非常に多く、時間を要するというようなところから、今回連絡通路を設けないということに至ったところでございます。

 そして、安全面の担保の件でございます。

 御案内のとおり、前回につきましては上空通路ということでの園児の園庭への連絡というところでございました。この連絡通路の廃止に伴いまして、園児の安全な横断のための御指摘をいろいろしていただきましたが、信号、通行どめ、そういったことも含め、我々どもにおいては保安員を設置して、そういった安全対策に万全を講じていこうと思っております。今後、地域の皆様とお話をさせていただく、また保育園の保護者の方等のお話も伺う中で、安全確保策については研究をしながら、万全の体制を検討していきたいと思っております。

 それと、委員お話しの中の地下の駐輪場でございますが、これは経費が2億円増額になったということでございます。変更させていただいた趣旨、またこの計画につきましては、地元には十分説明をさせていただきまして、日本橋地域の会長さんをはじめ、近隣住民の会長様にもお話をさせていただきまして理解をいただいたところでございます。

 以上でございます。

○和田指導室長
 教科書採択についてのお尋ねでございます。

 委員御指摘のように、確かに中央区らしさというんですか、中央区の子供たちが使うにふさわしい基準があればいいなというふうに私も思うところでございますが、小学校の教科用図書は学習指導要領にのっとり、文部科学大臣の検定を得て出てくるものでございますので、各社とも内容的な差はそう出てこないというのが現状でございます。その中で、調査委員に教員の人たちを入れたのは、教員の中でも、小学校とはいえ専門性がございますので、かなり専門性の高い教員を選んで入れたつもりでございます。そういう教員につきましては、中央区の授業の実態もよく把握しておりますので、先ほどの学力調査の話ではないんですが、応用的なところは中央区の児童は結構できているので、基本的な部分の多い内容のものがいいんだろうとか、その逆がいいのかとか、そういう観点で選べるような委員を選んでいるところでございます。基準があるかどうかというふうに言われてしまうと、明確なものはないですが、そういう中央区の実態を把握した教員が選んでいくというふうなところで御理解をいただければと思います。

 また、小学校で英語活動が今回正式に入りましたが、本区は、英語活動のテキストについては、中央区のスタンダードでつくっております。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 御回答ありがとうございます。

 空中通路の件に関しましては、地元の御意見は当然、一番尊重しなければならないというふうに私も思っておりますが、説明といいますか、今回これを変更するというお話になってから、かなり本決まりに近いですという御説明をいただくまでの時間が、かなり急転直下だというふうに私は感じられましたので、そういった地元との話し合い、こちらの案にもメリットがありますよということとかをきちんとしていただかないと、変えるにしても、地元からも、業者からも、長い目で見て納得は得られないのではないかというふうに思っております。

 安全面に関しては、保安員をつけるというお話はいただいておりましたけれども、やはりもともとこれは駐輪場があるということですから、あそこはそんなに大きな通路ではございませんので、車の往来とかは激しくないのはわかっております。自転車は、逆に言えば、駐輪場を今度整備すれば、たくさん来るわけですから、自転車事故などが起きてしまっては大問題になるかと思いますので、空中通路を廃止するかわりといっては何ですけれども、抜本的に通行どめなり、横断歩道を本当に敷くなりぐらいの対策をとってしかるべきというふうに考えております。その点、今後の御計画というか、御配慮をいただければというふうに思っております。

 教科書選定に関しましては、数ある教科書の中でということでございますし、そもそも今まで使用してきている教科書との兼ね合いですとか、そういったものもありますので、もしかしたらそんなに選択肢はない話なのかもしれないですけれども、専門性の高い教員ですとか、中央区のことを熟知している教員が選定していただけるということであれば、それは非常に心強いと思います。やはりもう一つ、中央区として選ぶわけですから、中央区はこういう独自の選定というのを、理念的なものになってしまうやもしれませんけれども、一つあってもいいのではないかなと。ないと、逆に言うと、教科同士のバランスみたいなものもあるかもしれませんので、ここはかなり理念的、概念的な問題にはなってきますけれども、中央区らしい教育とは何かというのは、常にこれは皆様もお考えいただいているかと思います。その選定基準にのっとって選んでいただくというようなプロセスが非常に大事かと思いますので、その点をぜひ申し添えておきたいというふうに思います。

 私からの質問は、以上で終わります。

○守本委員長
 そのほか、理事者報告に対する質問、よろしいですか。

 それでは、理事者報告に対する質問は終わります。

 続いて、議題に入ります。

 区民生活及び教育行政の調査について、御質問等がございましたら、お受けいたしたいと思います。ございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○守本委員長
 それでは、議題につきましては継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○守本委員長
 ありがとうございます。

 議題につきましては、継続審査ということで決したいと思います。

 第二回区議会定例会における委員長報告の取り扱いでございますが、正副に一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○守本委員長
 ありがとうございます。異議なしということでございますので、委員長報告につきましては正副に一任をさせていただきたいと思います。

 以上をもちまして、本日の委員会を閉じさせていただきます。

 御苦労さまでした。

(午後3時43分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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