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平成20年  区民文教委員会(9月9日)

1.開会日時

平成20年9月9日(火曜日)
   午後1時30分 開会
   午後3時23分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)
委員長 守本 利雄
副委員長 鷲頭 隆史
委員 石島 秀起
委員 鈴木 幸子
委員 小栗 智恵子
委員 高橋 伸治
委員 田中 耕太郎
議長 今野 弘美

4.欠席者

(1人)
委員 神林 烈

5.出席説明員

(15人)
矢田区長
髙橋副区長
髙橋教育長
小池区民部長
浅沼区民生活課長
林地域振興課長
小林文化・生涯学習課長
黒川スポーツ課長
中尾商工観光課長
島田日本橋特別出張所長
平沢月島特別出張所長
齋藤教育委員会次長
奥田教育委員会庶務課長(参事)
長嶋学務課長
和田指導室長

6.議会局職員

土屋議会局長
土谷議事係長
武藤書記
村上書記

7.議題

  • 区民生活及び教育行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○守本委員長
 皆様、御苦労さまでございます。それでは、ただいまから区民文教委員会を開会いたします。

 本日は、神林委員から欠席の申し出がございました。

 また、理事者報告の関係で、スポーツ課長、日本橋特別出張所長及び月島特別出張所長が出席をいたしますので、あわせて御了承いただきたいと思います。

 それでは、理事者報告から入ります。

 理事者報告をお願いいたします。

○小池区民部長

 1 区民葬儀(霊柩車運送料金)料金の改定について(資料1)

 2 区民施設等及び温浴プラザの指定管理者の評価結果について(資料2)

 3 スポーツ施設指定管理者の評価結果について(資料3)

 4 中央区立小・中学校巡回平和展の開催について(資料4)

 5 中央区まるごとミュージアムの実施について(資料5)

 6 中央区観光検定の実施について(資料6)

 7 第56回中央区観光商業まつりの実施について(資料7)

 8 財団法人中央区勤労者サービス公社の運営状況について(資料8)

○齋藤教育委員会次長

 9 月島第二小学校におけるプレディの開設について(資料9)

 10 平成20年度到達度診断テストの結果について(資料10)

 11 平成20年度全国学力・学習状況調査の結果について(中央区分)(資料11)

 12 平成21年度から使用する小学校教科書の採択について(資料12)

以上12件報告

○守本委員長
 理事者報告は以上です。

 発言の時間制ですけれども、ただいまの時刻は午後2時ちょうどでございます。したがいまして、自民党さん41分、公明党さん27分、日本共産党さん27分、民主党区民クラブさん27分、友愛中央さん27分、かけはしさん20分となります。

 それでは、理事者報告に対する質問に入ります。

 発言をお願いいたします。

○石島委員
 それでは、御質問をさせていただきます。教育委員会のほうから御報告がありました到達度診断テストの結果、あわせて全国学力・学習状況調査の結果についてということでお尋ねをしたいと思います。特に到達度診断テストについては毎年実施をしているわけですけれども、中央区の場合はおおむね全国平均を上回って良好な成績ということが例年御報告されています。単年度単年度の状況については理解できるわけですけれども、ずっとさかのぼっていくと、この傾向は変わりませんが、実態としては、やはりいろいろな意味で、単に点数の部分だけではなくて、到達度診断テストを実施することにより評価される部分があるかと思います。その傾向については特にいろいろな推移があるものなのか、あるいはおおむね毎年同じような結果で来ているのか、その点についてお聞かせをいただければと思います。

○和田指導室長
 平成15年度から始めた到達度診断テストでございますが、おおむね正答率等についてはこのような状況で推移しております。ただ、経年比較をしてみますと、やはり学年が進むにつれて多少正答率が下がっていく学年があったり、中には上がっていく学年があったり、多少波がありますが、おおむねこの状況で推移しています。

○石島委員
 当然、毎年経年調査を進めていく中で、そういった結果というのは出てくるかと思うんですが、ある意味ではきょうの委員会の報告資料ですと、客観的に数字だけのデータということで出るわけですけれども、そういった問題点を教育委員会として受けとめた中で、実際これを子供の学力向上に向けてどういった形で指導に役立てているのか。ずっとそうですけれども、全体的な数値ということで各学校別の内容については公表をしていないわけですが、当然データとしては学校ごとのデータというのを教育委員会としては所持されていると思います。これは公表をして学校にランクづけをしろということではありませんので、誤解のないようにしていただきたいんですが、ただ、学校別にいろいろな特徴が見られる中で、当然今後の指導に反映をしていかなければいけない。得意なところもあれば、不得意なところがある。いろいろ学校によって違うところがあると思いますが、それはこの到達度診断テストを実施した結果によって、どのように現場にフィードバックして子供たちの学力向上につなげているのか。また、当然そういうものはやられると思いますが、それが到達度診断テストをやることによって、ある程度、その学力の向上に向けて実際それぞれの子供たちに対して貢献できているのかどうか、そこら辺については現状どのようになっているのかお聞かせをいただきたいと思っています。

○和田指導室長
 本日お示ししました評定のポイントだけではなくて、各学校には各教科の領域ごと、また観点ごとの得点率等もございますので、どういった内容について指導が足りなかったのか、また児童が苦手意識を持っているのかということもわかるようになっております。その点を中心に年度内に指導できる、補強できる部分は補強しているということと、授業改善プランを次年度に向けまして、例えば本年度の4年生については、ある領域の部分がどうも指導が足りなかった、では、次年度については指導計画の見直しを図って、その部分についてはしっかり指導をしていこうというようなことで、次年度の指導計画の中にそれが反映されるような形で、各学校からは報告を受けておるところでございます。

○石島委員
 指導計画の中に反映させて、実際指導を行っていくわけですけれども、毎年到達度診断テストをやっているわけですから、その指導計画が適切であったかどうかというのは、当然翌年結果として出てくると思いますが、そこら辺は教育委員会として追跡調査をされているのかどうか。やりっ放しということではなくて、せっかくこういったテストを共通でやるわけですから、おおむね良好であるとか、そういう客観的な数字上の評価だけではなくて、個々の不足する部分の学力を補っていく、それがやはり今後の調査の大事な目的の一つだと思います。そこについての全体的な流れの中で、教育委員会のこの取り組みというのはどう評価されているのか、改めてお願いします。

○和田指導室長
 まず、先ほど指導計画というふうに申し上げましたが、そのもととなる学校教育課程の編成でございます。その中に必ず、今回の到達度診断テストだけに限らず、全国のものもございますし、都のものもございます。それぞれ調査結果の出し方に多少の違いもございますので、それぞれから得た学校の特徴、また課題については、その教育課程の中にきちんと盛り込むようにということを通達いたしまして、年度末の編成作業のときには必ずその点を報告させるというのが1点でございます。

 それから、もう1点は、今年度からはっきりとした形でスタートいたしましたが、学校評価制度でございます。その中にこのテストの結果がどのように児童・生徒に反映されているかということ、これは学校の自己評価、それから外部評価を含めまして評価をしていただいて、それをさらに教育課程に位置づけているというふうなプロセスを踏んで、各学校での取り組みをチェックしてまいりたいというふうに思っております。

○石島委員
 ありがとうございました。

 繰り返しになりますけれども、せっかくの子供たちの学力の到達度の結果ですから、今後も有効に活用されるように、学校とともに取り組んでいただきたいということを要望して終わります。

○鈴木(幸)委員
 それでは、お伺いさせていただきます。

  まず初めに、資料3ですけれども、その中の総合スポーツセンター並びにプールの利用状況についてです。資料別紙に施設によるサービスの提供という項目がありますけれども、先ほどは月島スポーツプラザが非常に利用者が減少しているというお話を伺いました。例えば浜町の総合スポーツセンター、プールの利用状況ですけれども、今年度4月から、高齢者の無料制度、それから午前7時からプールの利用ができるようになったと思います。私もプールを利用させていただいておりますが、いつ行っても午前7時台のプール券が完売となって、非常にこれは効果を上げているのかなというふうに思います。ちょっと込み入りますけれども、利用者の状況ですが、他区と本区の利用率はどのようになっているのかということで、利用者の状況をお示ししていただきたいなというふうに思います。

 それと、あわせて、利用率を上げるために、現在やっているかどうかわかりませんが、プールの入場券を格安で、例えば何十枚で束で売って、それで割引をしているとか、利用率向上のために何かそういうことを現在なさっているのかどうかということをお伺いさせていただきます。

 それから、細かいですけれども、資料4です。

 現在、戦争を知らない子供たちが大変ふえておりますから、このパネル展を小・中学校を巡回で行うということは非常に効果があるというふうに考えます。その際、ただ展示するだけではなくて、やはり戦争体験をなさった方々のお話ですか、そういうこともあわせてなさったら、より効果があるのではないかというふうに考えますが、そういうことについては検討されているかどうかお伺いします。

 それから、資料5のまるごとミュージアムの実施についてですけれども、中央区は魅力的で史跡もたくさんあるところですから、非常に魅力的な取り組みというふうに評価をさせていただきますが、これは予算がどれぐらいかかっていらっしゃるのか、また、このまるごとミュージアムの実施というのは単年度だけで行うのかどうかについてお伺いします。

 それから、商店の活性化のために協力店舗を募集していますが、この協力店というのは当初中央区で予想した以上に集まったかどうか、また、現在どれくらいあるのかについてお伺いします。

 それから、資料6ですけれども、観光検定の実施ということで、これは中央区内在住の方だけではなくて、どこの地域の方でも応募できるのかどうかということと、それから合格上位者のうち希望者30名程度を観光協会特派員に任命し、1年間協力をしていただくというふうにありますけれども、これは無償ボランティアとして協力依頼をされるのかどうかということをお伺いします。

 あとは、資料11の全国学力・学習状況調査の結果についてです。今年度は問題等が非常に難しくて、全国的にはポイントが昨年より下がったというふうに新聞では報告されておりますが、東京都におきましては平均より若干上回っているというふうな評価をされております。全国的に見てみますと、やはり小学校では昨年同様、秋田県が1位、中学校では富山県、福井県、それから秋田県ということでほとんど昨年と変わらないランクだというデータが出ておりましたけれども、上位の秋田県がなぜいいかといいますと、平成2年から実施している少人数の学習習熟度授業といいますか、その辺が非常に効果を上げているということで書かれておりました。本区におかれましても、授業を改善した結果、それが今回のテストにどのように結びついているかについて、どのように評価をされているかお伺いいたします。

 よろしくお願いいたします。

○黒川スポーツ課長
 スポーツ施設の利用状況等についてでございます。

 まず、総合スポーツセンター、月島スポーツプラザとも、人口の増加等を反映いたしまして、利用者全体の数としては総合スポーツセンターでおよそ6%増、これは平成18年度と平成19年度を比較した数字でございます。また、月島スポーツプラザでも、平成18年度と平成19年度を比較いたしますと6.4%増加しております。これを少し細かく見てまいりますと、委員お尋ねのとおりでございますけれども、こちらは個人とコース貸しの団体利用という2つの利用の仕方がございますが、個人利用につきましては若干減少傾向がございます。平成18年度と平成19年度の比較で3%減、これに対しまして、団体利用のほうが26%というふうにかなり大幅に増加しているという実績がございます。月島スポーツプラザにおいても同様の傾向が見られまして、個人利用が平成18年度と平成19年度の比較で1.6%減、それから団体利用がこれに反しまして17%増加といった形で、かなり団体でコースを借りてお使いになる方がふえているというような感じです。

 この4月から開始をいたしました高齢者の無料制度、それから早朝利用でございますけれども、こちらは非常に利用者の方からも好評をいただいております。当初見込んだ人数を相当上回って御利用いただいているという状況です。早朝時間帯につきましては、通常2時間単位の使用料を設定しておりますけれども、1時間ずつ使えるといった使用料制度を設けておりまして、そちらのほうもかなり好評をいただいている状況でございます。

 それと、これらの使用料の割引でございますけれども、プリペイドカードを3種類発行しております。3,000円と5,000円と1万円、それぞれプレミアムを乗せまして、定価以上の回数で御利用いただけるというような制度を既に実施しているところでございます。

○林地域振興課長
 巡回平和展につきましてお答えをさせていただきます。

 委員御指摘のとおり、次代を担う子供たちに戦争の悲惨、そういった点について引き継いでいくということは非常に大切なことかと思っております。今回、新規事業ということで小・中学校に対する巡回平和展を開催させていただくわけでございますけれども、学校はスペース的な問題ですとか、今回初めて実施をさせていただくというところで、多大なる御協力をいただきながら、この事業を進めさせていただいているところであります。今後、事業の経過を見ながら、その辺に関しては教育委員会等と話し合いをさせていただきたいと思います。

 なお、ことしの3月、バーチャルミュージアムということでインターネットのサイトを、気軽にだれでもが24時間いつでも見られるということで開設をさせていただきました。そのサイトの中にも体験談等についてのインタビュー、そういったものも掲載をさせていただいております。また、今年度平和展をそれぞれの出張所、本庁等で行いますが、そういった中でのビデオによります体験談等の放映につきましても検討させていただきたいと思います。

 以上でございます。

○小林文化・生涯学習課長
 資料5のまるごとミュージアムの予算額ですけれども、今回の金額については2,000万円という形になります。

 また、スタンプラリーでの共通買物券の贈呈というのがございますが、こちらのほうが1,300万円ぐらいです。合わせて約3,300万円というような形になります。

 今回のこの事業は単年度かどうかということなんですけれども、いずれにしましても、今年度初めての事業なので、こちらの成果を見ながら検討してまいりたいというふうに思いますが、この事業自体、当日行っておしまいというよりは、中央区自体が本当にさまざまな魅力があるんだということを発信するきっかけになるような形にしていきたいと思いますので、成果を見た上で可能であれば継続ということも考えております。

 それから、この事業に伴って協力店舗の状況なんですけれども、イベントの運営業者を中心に声がけの調整をやっていますが、そこら辺はまだ調整中ということもございまして、今回いろいろ経路のほうや何かもかなり固まってきている部分もございますので、こういった中で、さらに9月をメインにまたその協力を依頼していくということで考えております。

 以上でございます。

○中尾商工観光課長
 観光検定の質問でございます。

 在勤者の方もという御質問ですが、特にこの検定を受ける際にそういう要件は設けてございませんので、在住、在勤、また在勤でなくても、広くいいますと全国から出ていただいて大丈夫というような内容になっております。

 また、特派員の協力は無償か有償かというお話でございます。こちらは上位30名の方、希望者になりますけれども、観光協会のホームページのブログに生の情報を提供していただくということで、1年間お願いをしようと思っています。現金かどうかというのはまだ現在検討中なんですけれども、何らかの形では、報償というんでしょうか、協力していただいたお礼というものは出していきたいというふうに考えております。

○和田指導室長
 少人数指導の効果についてでございますが、小学校につきましては少人数加配の教員定数を都からいただいている学校と、それから区の講師をつけている学校とございますので、それらの有効活用、それから、小規模校などは専科の教諭が自分の担当がない時間については教室に入って、TTの先生でという授業もございます。そのように、できるだけ個に応じた指導をしていこうということで、少人数指導の効果が小学校についてはあらわれているのかなというふうに考えているところでございます。

 なお、中学校についてでございますが、昨年度、英数国の3教科に区独自で非常勤講師を配置いたしました。その成果は随所に見られているとは思うんですが、今回の全国調査でいえば、数学Aの知識、基本的な内容に関するところの中の図形のポイントについて、全国に比べて、ほかの項目よりも落ち込みが激しい。それから、問題内容別に見ますと、一次関数の部分でのつまずきが多かったと。分析評価が出ておりますので、それを見ますと、そういうことが課題でございます。そのようなところを課題といたしまして、今年度は非常勤講師を、また数もふやしましたので、よりきめ細かな指導、具体的な課題に向けての指導に努めてまいりたいと考えております。

 以上です。

○鈴木(幸)委員
 ありがとうございます。

 質問したことについてお答えをいただいていない部分について、再度お願いしたいんですが、プールの利用者数ですけれども、区内、区外に分かれておりまして、区外の利用人数というのはわかるかなと思って質問しました。わかる範囲で結構ですので、教えてください。

 それから、まるごとミュージアムの協力店舗ですけれども、たしか区のほうで募集をしていたと思いますが、どれくらいの協力が得られたかということについてお聞きします。

○黒川スポーツ課長
 プール利用者の区内在住者、区外の数でございますけれども、手元の資料で月島スポーツプラザの特定の月のデータしかございませんので、ここから傾向で御説明いたしますと、6月の使用状況でございますが、全体として676名の方がいらっしゃいます。その中で、区外の利用者は、男性、女性を合わせましても60名足らずといった状況でございます。これは月島スポーツプラザの立地条件等あると思いますが、在住者の方の御利用が大半を占めているという状況でございます。

 先ほどの御質問で答弁漏れがございまして、他区の同様の施設との比較ということでございますけれども、申しわけございません、手元に資料がございません。いろいろスポーツ施設の立地状況ですとか、周辺におきます民間のスポーツクラブ等々の施設の配置状況、それから施設自体の内容といったいろいろな要素が影響してくると思いますけれども、今後総合スポーツセンター、月島スポーツプラザ、せっかくの施設でございますので、指定管理者等も活用しながら利用率の向上を図ってまいりたいというふうに考えております。

 以上です。

○小林文化・生涯学習課長
 まるごとミュージアムの協力店舗の把握ということなんですけれども、先ほど申しました運営業者のほうから数百社に声をかけているところです。途中、お盆等も入ってしまった状況もありまして、その回答待ちとかいうこともございまして、正確な数字についてはまだですけれども、一定の報告を順次受けている中では、いろいろ成果も出てきているみたいですし、先ほど申しましたが、バスの経路とか、こういったものもはっきりしてきましたので、さらに商店会を含めて、いろいろ声かけをしていく予定でございます。現在、数までははっきりと入っていません。申しわけございません。

○鈴木(幸)委員
 ありがとうございました。

 施設の向上のためにということで指定管理者制度が導入されたわけですけれども、やはり景気が悪いですのでね。たしか、区民の方の温水プール使用料が350円で区外の方が500円だと思いますけれども、健康のためにスポーツをという方々が大変多いにもかかわらず利用者が少ないということは残念だなと思います。プリペイドカード等も発売して喚起を促しているということですが、私もプールを利用しようと思って会員にはなっておりますけれども、プリペイドカードの利用についての御案内ですとか、そういうのは全くなかったんです。なので、もう少しそういう工夫が必要ではないかなというふうに思いますし、やはり低料金でやっている午前7時台の利用が非常に人気があるというのはわかりますけれども、もう少し工夫をしていただければなというふうに思います。

 それから、まるごとミュージアムの協力店についてですが、観光、商業、今、非常に原油価格の高騰で中小零細企業の方々が本当に苦しんでいらっしゃいますよね。中でも、商店街の方々は家族経営でやっていらっしゃいますから、そういう方々が本当は区が主催するこういうイベントに乗っかって、何とか元気になってもらいたいと思うんですけれども、工夫するにしても、人手が足りなくて思うようにいかないという商店街の方々のお声のようなんです。ですので、大企業といいますか、有名な企業の一部の方々のための商業・観光のまちにならないように、もう少し工夫をしていただいて、細かい指導をしていただいて、まちぐるみで参加できるような、商業観光まつりですか、そういうベースに乗っかって景気回復に、何か元気になれるような工夫をしていただきたいというふうに考えますので、よろしくお願いいたします。

 それから、学力テストですけれども、やはり単年度、授業改善を行ったとしても、すぐには効果が出ないというのが教育だと思います。おおむね中央区は学力のテストの平均点がいいわけですけれども、やはり前委員もおっしゃいましたように、危惧するのは学校別にこうやって区内の格差が出てきてしまっては、子供にとっては非常に不幸なことです。もう少し教育委員会が独自に、恐らくそれぞれの学校の不得意な部分というのは掌握していらっしゃると思いますので、もう少し積極的にかかわり合いを持って指導して、格差のないような授業改善にぜひ努めていただきたいというふうに考えますので、よろしくお願いいたします。

 以上です。

○小栗委員
 それでは、最初に到達度診断テスト及び全国学力テストの問題で質問します。

 資料10の到達度診断テストは、区で独自にやっているものだと思うんですけれども、全国平均と比べという記述があります。これは全国テストではないのに全国平均と比べというふうになっている点について、もう少し説明をいただきたいと思います。

 それと、資料11の全国学力テストについては、小学校6年生と中学校3年生に向けてやるということで、この資料の中でも、結果の活用というところのなお書きで、本調査は学力の特定の一部分であるという記述がありますけれども、やはりこの全国学力テストもそうですが、それぞれのテストは本当に身につけてほしい学力のほんの一部分のこのテストであらわれる点数ということになるというふうに思います。それで、全国に比べても点数がいい、ほかの観点としてはこういう課題があると。一つ一つのテストで出る結果というのは、全く無駄だとは言いませんけれども、前回も委員会で報告があった、都のやっている児童・生徒の学力向上を図るための調査結果、都でもテストをやるし、区でも小学校4年生、5年生、6年生、中学校1年生、2年生、3年生を対象にやるし、そして国でもまた小学校6年生と中学校3年生をやる。こういうふうにテストがすごく重なっているということについて、前回の質問の中では指導室長も整理する必要があるのではないかというような問題意識も発言されていましたけれども、本当にテスト、テストということで、比べる材料だけを子供たちに提供されても、本当に学力がつくとは思えないし、逆に、学力に向かう気持ちが後退しているみたいな調査結果も出ていました。その点についての見解を伺いたいというふうに思います。

○和田指導室長
 まず、1点目の区の到達度診断テストの全国平均ということでございますが、これはある民間の研究所がつくったテストを本区が実施しているということで、同様のテストを全国で実施している学校、または学年がございます。これが何人いるかというのは私どもも数は正しくは把握していないんですが、かなり全国的なシェアがあるというふうに聞いておりますので、このテストを受けた全国との比較というふうなことでございます。したがって、国の調査とは規模がまた違うということでございます。御指摘のように、これは一つの観点でございますので、これと比べて得点率の数値がどうかということよりはテスト結果の中身を見ながら授業改善に努めていくというふうに考えております。

 それから、2点目の、ここに関連してですが、このテスト結果の数値にとらわれないで、いろいろな観点から児童・生徒の発達に向けていくということでございますが、全く同感でございます。特に、国のほうは児童・生徒の意識調査と得点率等の相関関係も資料として出しておりますので、生活習慣との課題がどうかとか、そういうことも含めた児童・生徒への指導というような部分への活用を実施しているところでございます。また、各個人にはそれぞれの個人シートが行くようになっております。これは、区も全国も同じでございます。中には、自分の課題だとか、具体的な内容について示されておりますので、それは今後の指導について活用する。ただテストを返すのではなくて、一人一人丁寧に言葉を添えながら返してくださいというような指導を各学校でしているところでございます。

 もう1点、今後でございますが、区の到達度診断テストにつきましては、次年度、方向性を見直していくということを考えております。特に、児童・生徒の学習の傾向がどうかというようなところを毎年見直しをしながら、次年度それにまた加筆をしたり、また修正をしたりして、次年度の状況が正確に把握できるような、そういう中央区の独自性が出るような到達度テスト、名称はわかりませんけれども、到達度テストに変更していけないかなというところを、今、検討しているところでございます。

 以上です。

○小栗委員
 全国テストをやるときにもいろいろ議論をされましたけれども、全国的な傾向を見るには本当に抽出で十分だということも出ています。本当に一人一人の子供のどこがつまずいて、どこをもっと定着してもらったらいいかというのは、日々のいろいろなテストもありますし、ただシートで、あなたはこういう観点がよかったですと言われても、どこのテストでどういうつまずきでこうなったのか、そのシートをもらった時点ではわからないようなテストを幾ら繰り返しても、学力向上には役に立たないのではないかというふうに思います。今回の全国学力テストの結果が出た後の新聞各紙の社説を見ても、全体的な学力低下はないということで、おおむね昨年と同様の傾向で、活用力に課題があるというような結果を受けて、毎年巨費をかけてやる必要があるのかというような内容が出ています。特に、自民党の無駄遣い撲滅プロジェクトチームは、今月、目的とコストが見合わない無駄な事業だということで、この学力テストについて、自民党の中からも、こういうテストを毎年やることはどうなのかと、これをやってきた人たちが提言するくらい、今の学力テストの本来の目的とコストというのを考えても問題があるのではないかというような指摘が出てくるぐらい問題の多いものだというふうに思います。

 今の御答弁ですと、区でやっているテストのやり方の方向性の見直しということが出ていますけれども、やはりこういうテストで絶えず、ほかの県と比べてどうかとか、ほかの学校に比べてどうかとか、同じクラスのだれさんと比べてどうかということだけに使われるようなテストというのは、やる必要は私はないのではないかというふうに思います。そういう点で、全国学力テストについてもいろいろな声がありますけれども、参加しないということもあり得るわけですし、犬山市のように参加していないところもあるわけですけれども、そういうことも視野に入れて検討すべきではないかというふうに思いますが、その辺についての御見解を伺いたいと思います。

○和田指導室長
 確かに、この正答率等の数値だけを見て、どこよりもいいとか悪いとか、そういうことだけで全国学力テストをやるのであれば、これはもう全く必要ないのだろうなというふうに私も思いますし、それでしたら日々各学校でやっているようなテストや、到達度診断テストもやっているわけですから、それで十分資料は得られるというふうに思っております。国の調査につきましては、非常に広い規模でやっているということ、学習指導要領の内容に準拠してやってございますので、学習指導要領の内容がどの程度、どの部分がまだ身についていないか、また、どの程度これから指導していかなければいけないかというような、学校の課題といいますか、目標を見出すというような点からは、非常に有効なものであるかなというふうに考えているところでございますし、また、先ほど申しました生活習慣等とのクロス集計がかなり詳細に出ております。その辺については、児童・生徒の理解を深めながら個別に指導をしていく上で、学校にとっては非常に大きな指導の手がかりになるのではないかなというふうに考えております。私どもといたしましては、必要ないということではなくて、有効に活用していこうというスタンスで今後も取り組んでまいりたいと思います。

○小栗委員
 生活環境等とのクロスチェックというんですか、そういうものとか、就学援助を受けている率が高い学校ほど学力が低い傾向が出ていたとか、そういうことも学力テストからわかったということが言われていますけれども、それはテストをするまでもなく、今までのいろいろな調査でも傾向としてははっきりしていたということも出ています。もしなかなか家庭状況の関係で学力が身についていない子供たちが多いというのであれば、貧困と格差が社会的にも広がっているという問題がありますけれども、貧困が子供たちの学力に影響しないように、どういうふうに引き上げていくかというようなことにもっとお金を使うべきだと思います。

 先ほども中央区は区費で非常勤講師を手配して少人数でいろいろ指導できるようにするというお話がありました。小学校の外国語教育、これから英語もやろうとかいう話になっていますけれども、そういうものの教員を配置する、そのための予算が、結局、財政難だということで見送られてしまったわけです。60億円もかけてテストをやるよりも、実際に現場で教師をふやしたり、指導をする体制をもっときめ細かくするとか、そういうところにこそお金を使うべきであって、毎年毎年同じようなテストをやって比べる材料にすることはないというふうに思いますので、その点は申し述べておきたいというふうに思います。

 テストは有効だというお話がありましたけれども、やはりそういう予算をもっと教員をふやしたり、そういうところに使うべきではないかということについてはどういうお考えなのか、一言御答弁をいただきたいと思います。

○和田指導室長
 委員御指摘のように、教員の定数増については、私どもも願うところでございまして、いろいろな面で手厚くしたいなという考えは同じだというふうに考えております。

 ただ、今回のこのテストで何十億円かの予算を使ったということにつきましては、これは私が一言で述べられない部分もあるんですが、ただ、私どもが言えることは、これは決して児童・生徒を見るとき、また、その学校を見るときの先入観の材料に使ってはいけないなということでございます。あくまでも、その学校がどんなふうに学校全体として、また担任が一人一人の児童・生徒にどんなふうにかかわっていくかという客観的なデータとして使わなければいけないなというふうに思っているところでございます。そういう面では、いろいろな御指摘があるにせよ、有効に活用しなければならないものであろうなという認識に立っております。

 以上でございます。

○小栗委員
 先入観に使ってはいけないと言いますけれども、やはり点数が出れば、結局、都道府県でどの県が1番とか、あの県はそういう県なんだなというふうにして、そういうところに視点が行ってしまう。結局、先入観のもとになってしまうというふうに私は思いますので、本当にこの学力テストは競争をあおるし、費用の面でも大変無駄があるというようなことで見直しを求めていきたいというふうに思います。

 次に、教科書の選定のことでお伺いいたします。

 平成21年度から使用する小学校教科書の採択についてということで、平成23年度の新学習指導要領の全面実施にあわせ、新たに文部科学大臣の検定を経たものがないため、今回は前回と同じ教科書にしたということで御報告がありました。教科書を選定するには、やはり現場でその教科書を使って実際に子供たちに教えている教師の声を十分に反映して決める必要があるというふうに思います。その点では、今回の選定に向けて、どのように現場の教師の声を酌み取ってきたのかということと、選定委員会から教育委員会に7月に答申があったということですけれども、この答申は、結果的には現行の教科書を引き続き採択するというのと同じような内容だったのか、その辺についてお伺いしたいというふうに思います。

○和田指導室長
 まず、現場の声をというお尋ねでございますが、これは学校からの意見、今回は小学校でございますけれども、それから各教科ごとに調査委員会、これは校長または副校長、それから教員で構成するものですが、その調査委員会の意見等を吸い上げながら選定委員会で検討したということでございますので、決して現場からの声をないがしろにしているということではございません。これは、その意見は求めてございます。

 それから、選定委員会の答申でございます。今回は新たに文部科学大臣の検定を経たものがないということがございました。答申としては、選定委員会の各調査委員会から、今回使用している教科書を中心に検討いたしました。今、現行で使われている教科書についてはそれぞれ検討いたしまして、どういう部分がいいかというような簡単な資料を上げていただきました。その中で、今回の現行の教科書はどうかという観点で検討をして、選定委員会の答申としては、これがいいということではなくて、それぞれの教科書についてこういう結果が上がってきたという形で答申をいたしたわけです。

 以上でございます。

○小栗委員
 今度の新しい指導要領については、今、いろいろ議論もされていて、問題点なんかもいろいろ出ていますので、今後の教科書の選定については、また機会を改めて質問したいと思います。

 それとは別の問題で質問をします。

 まず、資料1についてです。区民葬儀の霊柩車運送料金を値上げしたいということですけれども、これは23区で統一的に料金を設定しているということですが、原油高に伴うガソリン等燃料費の高騰等によりということで等というのがついているのであれですけれども、ガソリン料金も確かに上がっていますが、10キロまでで1,800円というくらい上がっているとは、ガソリン代だけ見れば、そういうことにはならないのではないかというふうに思います。その辺の考え方、そして、現行の運送料金に比べて、金額的には1,800円~2,850円ということですけれども、現行の運送料金からどのくらいアップするかという割合でいくと、6%ぐらいしか上がらない枠と、普通霊柩車で10キロまでのところでは18%も上がるということになってしまうわけです。その辺の値上げ幅の違う理由についてお示しをいただきたいというふうに思います。

 それと、資料2と資料3についてです。これは指定管理者の評価の結果についてということで示されています。評価基準と評価項目についての御説明がありましたので、評価のやり方というのはわかりました。この出された内容について、例えば中央会館の施設の管理は評価がCになっていて、施設修繕の定期報告がされておらず、改善が必要であるとあります。指定管理者がきちんと定期報告をしなくてはいけないのはもちろんだと思うんですけれども、出ていなければ区から、出ていませんよと言ってきちんと出してもらうということをやれば、評価がCになるようなことにはならないのではないかなというような考えもわきます。区民健康村のヴィラ本栖については、高い評価を得ているけれども、利用実績が目標値に達していないから評価がCだということです。中央区から離れている場所にある区民健康村になかなか利用者がふえないということで評価がCになるということについてもどうなのかなというような感想を持ちます。

 この辺で各項目の評価と総合評価について、一次評価、評価委員会評価をやっているということですけれども、いただいた資料だけでは、ああ、そうなんですかということしか判断できないような内容になっているという点で、もう少しこの内容がわかるようなものをぜひ示していただきたいというふうに思います。その辺で御答弁をいただきたいというふうに思います。

 資料4については、小・中学校の巡回平和展ということで大変大切な取り組みの一つだというふうに思います。今、戦争を知らない世代が国民の7割に達したというようなことも言われていますけれども、戦争の体験がない、逆に、憲法9条のおかげで日本が戦争をしないでこられた。戦後60年以上たちますけれども、やはり平和の大切さを考えてもらうきっかけづくりということで重要な施策だと思います。隔年実施予定というふうになっていますけれども、今回の実施状況を見て、ぜひ毎年実施するなりの充実方向もぜひ検討していただきたいというふうに思います。これは要望しておきます。

 資料5のまるごとミュージアムの件ですけれども、これもことし初めての取り組みということで、いろいろ知恵を出して実施内容を示されています。船の運航によって回遊性を高めるということも、大変興味深い社会実験ですよね。期待したいところですけれども、ちなみに、この料金というのはどういう設定にするのか。ほかの中型バスなどの運行もありますけれども、この辺の料金設定はどのように考えておられるのか伺いたいというふうに思います。

 資料6の観光検定の実施についてです。これも一つのそういう皆さんに関心を持ってもらって、合格した人の中から観光協会特派員ということで任命して力をかしていただくという点で、いろいろ新しい試みだというふうに思いますけれども、受験料の3,150円というのはどうなんでしょう。何か高いような気がしますけれども、どういうことでこの料金設定にしたのか伺いたいというふうに思います。

 最後に、資料9のプレディの件です。今回、月島第二小学校で始めるということで、指導員の確保のために民間事業者に委託するということが言われています。前回、佃島小学校で民間に委託という話が出たときに、学校の規模も大きい、子供の数も多いということで、そうするというような説明を受けたような気がするんですけれども、そういう点からいって、月島第二小学校は規模的にはどうなのかなという思いもありますが、なぜ民間事業者に委託というような方向に行っているのか御説明をいただきたいと思います。

 以上です。

○浅沼区民生活課長
 まず、区民葬儀についてでございます。

 この運送料金でございますけれども、前回の改定が4年前の平成16年になってございまして、その後4年間ほど据え置きになってございます。この4年間の間に原料費が66%も上昇しているというようなこともございまして、今回の料金改定につながったものでございます。したがいまして、今回の上昇幅でございますが、中型で13%~18%程度のところでございますので、燃料費の高騰分をそのまま料金に転嫁したといったように考えてございますので、比較的抑えて値上げをしているものだというふうに認識をしてございます。

 ただ、宮型のほうが基本的に料金が高いという設定がございますので、普通霊柩車に比べて上昇幅を抑えているといったような状況です。宮型については約6%程度の上昇といったようなところでございます。

 それから、次に、指定管理者の評価結果でございます。

 まず、この評価につきましては厳しい評価をするという基本姿勢でやってございます。また、中央会館につきましては、定例的に打ち合わせ会をやってございますので、その中で定められた報告はすべきである、それがされなかったということで厳しくCの評価をしているということでございます。

 また、ヴィラ本栖につきましては、応募の際にこれまでの利用率を示して、それで応募をさせて目標値を定めさせてございます。その目標に達していないということで、厳しい評価をしてCというふうにしているということでございます。

 以上でございます。

○小林文化・生涯学習課長
 まるごとミュージアムの船の料金ですけれども、基本的には回遊する手段として考えていますので、無料です。

 以上です。

○中尾商工観光課長
 観光検定の受験料3,150円についてということでございます。各地域で、今、御当地の検定が行われておりまして、その検定の受験料を参考にいたしまして、今回委託している業者とも相談の上、決めたものでございます。

 参考でございますが、松本あるいは京都の検定も3,150円、また2級、1級と検定のレベルに上げた場合にはさらに4,200円、6,300円というような金額になっております。

 以上でございます。

○奥田教育委員会庶務課長(参事)
 プレディの運営を民間事業者に委託する方向性についてお答えさせていただきます。

 今現在、佃島小学校のプレディの運営を民間事業者に委託しておりまして、開設から6か月たっております。5月から苦情も一件もなく、問題がなく運営がされているかなというふうに考えております。先ほどお話もありましたように、今現在、7名の指導員の方が非常勤職員ということでやっております。やはりこちらにおきましても、非常勤職員の退職もありまして、3回ほど採用面接等をやっておりまして、今、民間事業者のほうに委託して人を安定的に確保できることが子供たちの安全を確保するにはいいかなというふうに考えております。

 以上でございます。

○小栗委員
 終わります。ありがとうございました。

○守本委員長
 ただいま理事者報告に対する質疑中でございますが、ここで休憩をいたします。再開時間を午後3時5分ということでお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 休憩いたします。

(午後2時55分 休憩)


(午後3時5分 再開)

○守本委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

 続きまして、次の質問者の質問をお願いいたします。

○田中(耕)委員
 よろしくお願いします。資料に基づいて質問させていただきます。

 まず、資料1についてですが、先ほど来、前委員も質問されておりますけれども、こちらは23区統一でやっておられるということですが、不勉強ですみません。これは、どこでどのように改定の価格ですとかを決めていらっしゃるのかを確認で教えていただきたいと思います。それをお伺いして、また質問します。

 資料5のまるごとミュージアムについてお伺いします。

 これは1日限りのイベントということで、先般、文化・生涯学習課長とお話ししたときにも、もしかしたら総選挙が近いので、同じ日にぶつかったら大変だというように御心配になっていて、ごもっともだと思った次第なんですが、天気が非常に悪かったりですとか、本当に、今、選挙ももしかしたら近いかもというようなお話があって、不測とまでは言いませんが、予想し得る厳しい状況のとき、特に悪天候なんかを私はおそれているんですけれども、外で催されるイベントが非常に多いかというふうに思いますので、その場合の安全面とか運営面というのは、退場方法ですとか、どのように行われていくのかというのを、初めての機会ですので、当然、シミュレーションを考えておられると思いますけれども、教えていただければというふうに思います。

 中央区まるごとミュージアムに関して、資料7の観光商業まつりと関連して、非常に本区の観光行政と深くかかわりのある事業と思っております。期間も11月2日がまるごとミュージアム、観光商業まつりが10月1日から11月5日ということで、ほぼ同時期です。観光商業まつりの場合は長い期間でさまざまなイベントを複合的に行うという形ではありますけれども、これは同じ時期でありますので、もう少し相乗効果が出るような仕組みづくりを考える必要があります。今回初めてですから、なかなかいきなりは難しかったのかもしれませんけれども、同じ時期に同じ観光についての文化事業というふうな発想でいくならば、もう少し相乗効果が出るような方法が考えられなかったのかということをお聞かせ願いたいと思います。

 具体的に言えば、スタンプラリーをまるごとミュージアムのほうで、先ほど話がありましたけれども、1,300万円の予算を計上されている。観光商業まつりのほうも例年どおり観光めぐりスタンプラリーということで、さまざまなスポット等を回ったりということでやっておられるので、かなり類似性もあるかというふうに思います。別建てで予算をつくるのであれば、目的も違いますので、当然何でも一緒にしてしまえばいいというわけではありませんけれども、ただ、もう少し、どうせやるのであれば複合的に関連してやったほうが相乗効果という意味でもよいと思います。中央区内は、逆に言えば、魅力があり過ぎますでしょうから、例えば、今回は観光商業まつりでは京橋地域・月島地域で、まるごとミュージアムは日本橋地域でやるとか、そういった取捨選択もできるのではないかというふうに思います。その辺の連携性についてのお考え、これは資料6の観光検定なんかもそうだと思いますけれども、こういったものが複合的に考えられているのかどうかというと、この資料を拝見するだけですと、一個一個ばらばらなのかなと。担当課が違ったり、いろいろな御事情はあるにせよ、そういった感が否めませんので、その辺の総合的な関連性について、お考えですとか、そんなことはないというお考えもあるでしょうから、お聞かせ願えればというふうに思います。

 資料6の観光検定の実施につきましてお伺いします。初めての試みということで、非常に御当地検定がはやっているということもありますし、ニーズもあるのではないかというふうに考えておる次第なんですが、こちらは学校の教育面で非常に有効に使えるのではないかと思います。せっかくテキストもつくりますので、私なんかも考えたんですけれども、郷土の歴史とか郷土の文化学習というのが、昨今、非常に重要視されている面があるかと思いますので、このテキストですとか、検定を全員に受けさせろというつもりはございませんが、何か有効活用するための、やはりこれも提携というか連携という意味で、お考えがあるのかないのか、ぜひ教育委員会の方にもお伺いしたいというふうに思います。

 最後に、学校関係で、小学校教科書の採択についてお伺いします。

 前回とほとんど同じ教科書の中から選定ということでございまして、中央区で統一の教科書が採択されています。これも不勉強で大変申しわけないので教えていただきたいんですが、これは学校ごとに教科書を変えるという選択肢は、制度上あり得ないのかどうかという点をお知らせください。と申しますのは、本区もそうですし、他の自治体もそうですけれども、特色ある学校づくりということが目標で掲げられておりますし、本区においては特にフロンティアスクールも設けて、一定の方向性というのを出していくという考えだというのもお伺いしています。であるならば教科書も、一校ごとに、全部分けるのは無理にしても、ある程度の方向性を出してもいいのではないか。私も一度教科書の勉強会に参加したことがありますが、やはり書いてある内容ですとかレベルというのは、意外と違うというふうに考えております。特色ある学校づくりを推進するのであれば、テキストですとか、附属参考資料も含めて、もしも可能であれば取捨選択を、ある程度はしてもいいのではないかというふうに思うんですけれども、その点はいかがかということをぜひお聞かせいただければと思います。

 とりあえず、以上、お願いします。

○浅沼区民生活課長
 区民葬儀についてでございます。

 区民葬儀の統一料金等につきましては、特別区と、それから区民葬儀を取り扱う業者等で設置をいたしました特別区区民葬儀運営協議会というものの中で審議をして決定しているところでございます。

 以上でございます。

○小林文化・生涯学習課長
 まず、まるごとミュージアムの安全面とか、いろいろ不測の事態が発生した場合の対応について、選挙の場合の対応というのはまだ考えていなかったんですけれども、基本的に中止ということはないと思うんですが、特に天気のほうですけれども、通常の雨ぐらいであれば、そのままできるのかなというふうに思っております。ただし、荒天時ですけれども、その際、特に船とかで揺れたりも、もちろんありますので、そういった状況の中では、例えば船も上に出られるような形式になっていますので、天候によってはそちらに出ないとか、出さないとか、あるいは船の運行自体も中止するということもあり得るのかなと思っています。これについては、文化・国際交流振興協会のホームページでお知らせ等もしようかなと考えているところでございます。

 それから、観光商業まつりとの連携という部分でございます。今回、11月2日ということで文化の日に近い日にちでやらせていただいていますが、切り口としては文化振興というか、文化の部分にスポットを当てている。結果として、観光と文化、確かに一緒になってくるような部分もあると思うんですが、基本的にはその辺の切り口が若干違っていると思っています。

 そうはいいながら、当然、同じ区で、区がかかわって行っている事業でございますので、それぞれいろいろな意味での連携をしたいと思っています。今回の場合につきましては、直接観光商業まつりではないんですけれども、産業文化展がやはり11月2日から5日までございます。その初日につきましては、産業文化展の会場は晴海トリトンスクエアになるわけですけれども、そちらにいらっしゃるときにまるごとミュージアムのバスを使って来ていただいたり、あるいは産業文化展のほうにお越しいただいた方々に、ほかの場所にまたバス、船等を使って行っていただくということで、いろいろ集客上の相乗効果というのはねらっていきたいというふうに思っています。さらには、宣伝面でも、双方でいろいろお互いを宣伝していくといったこともやっていきますので、いろいろな意味での相乗効果も上がってきますし、今後もそういった形にはしていきたいと思っています。

 それから、観光検定との絡みもお話がありましたけれども、それについては具体的にどうというのはまだないんですが、例えば観光検定で合格した方の中で特に文化的な部分に関心がある方がいらっしゃれば、まるごとミュージアムとか、こういったときに文化ボランティアとして協力いただくとか、そういった連携も考えていきたいというふうに思っております。

 以上です。

○和田指導室長
 観光検定の学校教育への有効活用というようなことでございます。この目的に示されましたように、中央区の歴史や文化、伝統への理解を深めるとか、郷土に対する誇りや愛着心をはぐくむというふうなことからすれば、これは学校教育にも当然かかわることかなというふうに、今、考えるのでございますが、内容的な詳細につきましては、担当課から資料等の提供を受けまして、各学校に情報提供という形で今回は出したいなというふうに思っております。ただ、受験料の3,150円、テキスト代の2,100円、この辺の負担だとか、そういう部分もございますので、それはどう判断するかというところは各学校に任せたいというふうに、今はそのように考えておるところでございます。それから、児童・生徒だけではなくて、教員も受けることも考えられますので、職員にも周知したほうがいいかというふうに考えております。

 それから、教科書採択についてでございますが、義務教育小学校の教科用図書の無償措置に関する法律か、省令か政令か、すみません、記憶が定かでないのですが、その中で、教科書の採択については地域ごとに採択するという決まりがございまして、それが中央区でということの根拠になってございます。機会均等と教育の平等性というようなことも考慮してのことかというふうに理解をしております。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 それぞれありがとうございました。

 資料1についてです。特別区区民葬儀運営協議会でございますが、こちらは本区ですと、代表の方がどなたか出ていらっしゃるのかどうかをお知らせいただきたいなというふうに思います。

 それから、まるごとミュージアムや観光商業まつり全般について、ありがとうございます。なかなか担当をしている部署が違って、入り口、導入の部分での趣旨に違いがあるというのは重々理解はしてございますが、やはり参加される方からすれば、これは文化・生涯学習のためにこちらは参加して、こちらは観光で来ましたとかと分けて考えているわけではないと思います。結果的には目的がそういう目的だというだけであって、参加される方にとっては、どこからが観光で、どこからが文化・生涯学習なのかということを厳密に分けていらっしゃるわけではないので、その辺、もう少し、まさに利用者の方の視点ということであれば、積極的な連携を深めていただけたらなというふうに感じます。特に、スタンプラリーについては、この趣旨が違うというのもわかりますが、やはり同じようなことを同じような時期にやるというのは、相乗効果というよりも、どっちかもわからなくて、参加される方もスタンプラリーにこの間参加したよといっても、話が合わなくなってしまうようなところがあるやもしれませんので、もう少しわかりやすい形を模索していただいてもよろしいのではないかというふうに考えております。

 教科書の採択につきましては、不勉強で大変申しわけございません。地域で採択という法令なり通達があるというお話でございましたので、これはいかんともしがたいとは思いますが、今後、区の独自性のある教育という観点からいくと、例えば先ほどの観光検定のテキストを副教材で一部導入するとかということも難しいのかどうか、最後に確認でお知らせいただければと思います。

 以上でお願いします。

○浅沼区民生活課長
 区民葬儀の運営協議会でございます。

 この運営協議会の区側の委員につきましては、区民葬儀を所管する区の部長が委員になってございます。本区におきましては、区民部長が協議会委員として出席をしてございます。

 以上でございます。

○和田指導室長
 テキストを副教材でということでございますが、各学年の発達段階とその内容とが学習内容と一致して、うまく効果的に使えるということであれば可能でございます。

○田中(耕)委員
 それぞれありがとうございました。わかりました。

 資料1については、また区民部長にもどういう形になっているのかを、機会あるときにお伺いしてみたいなというふうに思いました。

 副教材は学年や状況によっては可能やもしれないというお答えでございましたので、実際に導入されるかどうかというのはいろいろな問題があるやもしれませんが、せっかくこういったものがあるということで、使っていこうという視野にはぜひ入れていただきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 以上で終わります。

○守本委員長
 そのほかに、理事者報告に対する質問、御意見等、よろしゅうございますか。

 それでは、議題に入りたいと思います。

 区民生活及び教育行政の調査について質問があればお願いいたします。

○鈴木(幸)委員
 1点だけお伺いいたします。最近、さまざまな理由で退職年次を待たずに依願退職をされる教員の方が非常に多くなったというふうに思います。本区におきまして、そういう教員の方が現実ふえていらっしゃるのか、また、いらっしゃいましたら正確な数字をお知らせいただきたいと思います。

○和田指導室長
 本区の場合も、中途退職の事例がございます。これは、病気であったり、それぞれの事情がありまして、そのようなことになるんですが、昨年度の数、今、記憶してございませんので、後ほど御報告をいたしたいと思います。

○鈴木(幸)委員
 これは最近増加傾向にあるのでしょうか。その点をお聞きします。

○和田指導室長
 全国的、また全都的には増加傾向にございます。中央区の場合も、一昨年度と昨年度を比較した場合は、多少でございますが、ふえてございます。

○鈴木(幸)委員
 ありがとうございました。以上です。

○守本委員長
 そのほかに質問等ございませんか。よろしいですか。ないですね。

 それでは、議題につきましては継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○守本委員長
 ありがとうございます。議題につきましては、継続審査と決します。

 第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いでございますが、正副委員長に一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○守本委員長
 ありがとうございます。委員長報告につきましては、正副委員長に一任ということで取り計らわせていただきたいと思います。

 以上をもちまして、委員会を閉じさせていただきます。ありがとうございました。

 なお、委員の方と担当部長は、この場にお残り願いたいと思います。

(午後3時23分 閉会)


 ―委員会を閉じた後―

 区民文教委員会行政視察は10月29日から31日で、視察目的として、岡山県倉敷市では倉敷市観光アクションプランについて、島根県松江市では新・松江市図書館ネットワーク整備プランについて、それぞれ実施することを協議し、決定した。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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