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平成20年  区民文教委員会(12月9日)

1.開会日時

平成20年12月9日(火曜日)
   午後1時29分 開会
   午後3時40分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(9人)
委員長 守本 利雄
副委員長 鷲頭 隆史
委員 神林 烈
委員 石島 秀起
委員 鈴木 幸子
委員 小栗 智恵子
委員 高橋 伸治
委員 田中 耕太郎
議長 今野 弘美

4.出席説明員

(14人)
矢田区長
髙橋副区長
髙橋教育長
小池区民部長
浅沼区民生活課長
林地域振興課長
小林文化・生涯学習課長
中尾商工観光課長
齋藤教育委員会次長
奥田教育委員会庶務課長(参事)
長嶋学務課長
和田指導室長
遠藤副参事(教育制度・特命担当)
守谷図書文化財課長

5.議会局職員

土屋議会局長
土谷議事係長
武藤書記
村上書記

6.議題

  • 区民生活及び教育行政の調査について

(午後1時29分 開会)

○守本委員長
 皆さん、御苦労さまでございます。ただいまから区民文教委員会を開会いたします。

 なお、本日は理事者報告の関係で教育委員会副参事、図書文化財課長が出席いたしますので、御了承願います。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○小池区民部長

 1 第15回中央区雪まつりの実施について(資料1)

 2 「中央区まるごとミュージアム」の実施結果について(資料2)

○齋藤教育委員会次長

 3 小学校改築対象校の選定および改築順について(中間のまとめ)(資料3)

 4 区立中学校自由選択制の申込み状況について(資料4)

 5 学校給食調理業務の新規委託について(資料5)

 6 図書館システム機器の更新に伴う臨時休館について(資料6)

以上6件報告

○守本委員長
 発言の持ち時間制につきましては既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時50分でございます。したがいまして、自民党さん44分、公明党さん28分、日本共産党さん28分、民主党区民クラブさん28分、友愛中央さん28分、かけはしさん20分となります。

 それでは、理事者報告に対する質問に入ります。

 発言をお願いいたします。

○神林委員
 資料3についてお尋ねしてまいりたいと思います。ほかの報告も、それぞれ重要な報告ですね。

 小学校改築対象校の選定および改築順について(中間のまとめ)ということでございます。2008基本計画で既に改築にかかわる計画が10年計画の前半1校、後半2校、この前半の1が今度は2になったということで、これはそれぞれ安定的に児童数の増加が見込まれる学区域内を中心に、そういう学校の選定、それはよろしいと思いますよ。一つのこういう更新期を迎える。安全のためにも、あるいはいろいろ整備のためにも、そういう時期ですよね。

 残る4校は日影ですよね。ちょっと日影ですかね。そうですかね。残る4校というのは、裏に書いてあります、大変適切な表現というのか、うまい表現で4校を眺めているわけですね。1校は、そのうち再開発があるよ、そのときやるから今はいいよと。泰明と常盤は歴史的建造物だ、壊すのはもったいないよと。じゃあ、これ、ずっといくのかな、そのまま。その辺ちょっと教えてよ。何かあってぶっ壊れない限り、このままでいくんだと、こういうことなのか。耐震性は問題ない、お墨つきだ、安全面からいけば改築に及ばずと。じゃあ、ずっとこのままなんだなと。阪本もそういうことで、程度はいいから何とか改修して我慢しろよと、こういうことなんですね。

 そこで、この財源は135億という、基本計画に書いてある、前半・後半とで135億でしたかな、それは変わりないんですかねということをちょっと確かめておきましょうかね。135億と書いてあるんですよ、3校で。そうすると、ことしの春発表された2008年の基本計画のこの3校分135億。議員さんたちも含めれば、去年の今ごろには、きょうの中間のまとめみたいな報告の、要するに下書きというものは既にできていたということですよね。ということですかというお尋ねであります。一つの見通しと方向性のつかみの中で、そういった手順のことをどうこう言うわけではないけれども、そういうことなんだということなのかどうか。

 あわせて、21年度予算には恐らくこれらがもう少し詳細な、予算上のこういった点も含めてなされるわけですが、それでは基本計画にもありました、いわゆる改修にかかわる施策、改修とか、これについては101億円が基本計画では事業費として見込まれているわけでありますけれども、例えば改築にかかわる小学校と改修で済ませていこうよという対象小学校、もちろん既存のこの7校以外にも改修その他あるわけでありますけれども、いずれにしても、日の当たらない4校に対して改修工事はこのように行っていきますよという、例えばなぐさめ言葉みたいな4校に対する説明で是とするのではなくして、このような改修工事なりを、実際、作業を101億円を使って10年間にこのように行ってまいりますよという計画が次の予算のときに具体的にやはり示されるべきであろうと思うんだけれども、その辺についての御見解はいかがでありましょうかということをお聞きしたいと思います。

 それから、児童数の推移にかかわる集計表が1枚示されました。小学校7校の児童数・学級数の予測という参考資料2でございます。ずっとこういうふうに数字が、今年度から25年度まで出ていて、増減の数字の報告がなされているわけです。その表の一番下の記書きのところの3行の丸ゴシックで書いてある太い文字がございますが、この推計値を出したのは、ことしの多分4月1日だということでありますけれども、4月1日現在の住民基本台帳あるいはその他をもとに区域内就学数を算定したと。そして、指定校変更や区域外就学の平均値を加えて予測を行ったと書いてあるんだけれども、いわゆる特認校効果への推計というものをどのようにこの中に入れているのか、あるいはフロンティアスクールあるいはICTの導入、そういった新しい機軸も教育委員会が一生懸命考えてこられて、特認校も設定されて、そういった特認校効果の数字というものはこの予測数値の中に組み込まれているものなのかどうか、まず、その辺についてお尋ねをしておきたいと思います。

 以上、何点かお願いいたします。

○遠藤副参事(教育制度・特命担当)
 まず、4校のこれからの改修等についてでございます。

 今回、7校を対象ということで一番最初に挙げてございます。やはりこの7校、80年を経過してございますので、計画的な改修等をやはり検討していく7校だと考えてございます。その上で、今回は基本計画において3校という計画を立てましたので、それに沿って選択をそういうことでさせていただいている案でございます。残りの4校につきましても、ここに書いてありますそれぞれの個別の事情、地域の実情がございますので、そうしたものを踏まえ、また必要な改修についてはきちんとやっていく考えでございます。その上で、この3校の改築と並行して、やはりここに書いてある方向性で検討してまいりたいと考えております。

 2点目の財源でございます。

 財源につきましては、基本計画の中で先ほど136億円ということで計上させていただいております。これにつきましては、10年間ということで前期・後期ということで計画をさせていただいております。これについては、その時点で3校ということではなく、規模として、過去の改築、こういうものを参考にしながら見積もりをさせていただいたところでございます。

 あと、これからやはり21年度の予算というのは、来年にかかわる設計費については予算化をしていきたいと考えてございます。先ほども申しましたように、残り4校について具体的な改修につきましては、直近につきましては、やはり差し迫った改修について、例えば屋上防水とか、そういうものについてはやっていくという考えでおります。

 あと、具体的な計画ということでございますが、これについては来年度の予算の中で全部が示されるとは考えていないところでございます。というのは、保全ということと、また改修ということになりますと、やはりそれぞれの学校の残りの13校につきまして課題がございますので、そういうバランス等あるいは優先の順位、こういうものを今後検討しながら進めていくということで、なかなか一括して計画としては示していくというのが難しいところでございます。

 あと、5点目でございます。児童数の予測ということでございます。

 これについては、先ほど御指摘いただきましたフロンティアスクールについては、今年度募集ということで、まだ実績等がこの時点で出ていないということもございまして、ここには見込んでございません。4月1日現在で見込んでいるのは、やはり学区域の住民基本台帳あるいは外国人登録の児童数をもとにした推計ということで出してございます。

 以上でございます。

○齋藤教育委員会次長
 補足で答弁させていただきますけれども、まず泰明・常盤の改修の考え方、当区の考え方です。

 御説明させていただいたのは、東京都の歴史的建造物に指定されているということで、外観を保存しながら、今後、建てかえということではなくリニューアルの、スーパーリニューアルと言っておりますけれども、ほかの区でも、たしか港区にそういう建造物に指定された学校がございまして、そこでも建てかえに近いリニューアル、こういう形で対応してございますので、こうしたものを参考にしながら、今後どういう改修がいいのかということを検討していきたいというふうに考えているところでございます。

 それから、4校の改修計画でございます。

 まず、101億円につきましては、10年間で長期計画に改修経費として見込んでございますけれども、これは4校だけではなくて、これからの学校すべての、中学校も含めますと20校の改修費を基本計画の中に盛り込ませていただいたということでございます。今現在、小学校の施設整備計画というのを今年度中につくる予定で作業を進めてございます。こうした中で、それぞれの学校についても、老朽の程度とか必要な改修、こういったものをそれぞれまとめていきたいというふうに考えてございます。現時点では、現在、調査検討の最中でございます。

 私からは以上でございます。

○神林委員
 それぞれどうもありがとうございました。

 さっき、4月1日の推計値について、この時点ではということで遠藤副参事が御説明されたんだけれども、そういう将来推計を踏まえて改築のこの計画の選定を行ったと書いてあるものだから、例えば、もう少し、例えば過小規模校で特認校で児童のあふれているところからの、要するに児童増加のためにスクールバスや何かをいろいろ考えてやろうという特認校の最初の動機があったと思うんだ。それを特認校効果と私が見込んでいたところが、泰明さんに半分以上の申込者が集中したということで、小規模校に本来流れてほしかった方々は、やはり余り期待どおりじゃなかったと、こういうことになったと思うんだけれども、

 それで、児童数の推移の中で、それは基本台帳は当たり前ですよ、基本はね。そういったものの効果というものを期待していたのにという残念な気分があるから、思いで言っているんですよ。それを教育委員会はどう踏まえているのかということを私は言っているんであります。16校残すというのは教育の中央区の答申じゃありませんか。それが、児童の推移を見ながら今後検討するという、今度はそこで傍観者になっているわけだ、教育委員会は。児童の推移を眺めながら検討していこうと阪本のところに書いてある。あるいは、城東のところにもそのような記述で書いてある。主体者なんですよ、教育委員会は、今、小学校の改築の。

 この改築の順番はいいんですよ、これで。これでいいと思いますよ。別に、私のほうで何にも言っているわけではないんですよ。残る4校にどう対応するかということを言っているわけでありまして、施設整備計画についても、この3校の計画を10年間でやるということで、来年度は2校だということで、その設計の予算をどんどん組んでいくわけですから、見通しができている中での住民意識と、見通しが真っ暗闇の中の住民意識と、同じ区民でありながら寂しい思いをする区民がいるということもよく考えていただかなくてはいけない。いいですね。期待に胸膨らます区民もいることはもちろん大事でありますけれども、しかしながら、日影の4校の区民たちはどう思うでありましょうか。歴史的建造物をお持ちの皆さんは誇りの中に、その建造物の中にいることに非常にプライドを持っていらっしゃると思うから、それはいいんだけれども、やはりそういった端々に目を思いやって、あるときは傍観者になり、あるときだけ、本当に皆様が中核になってこういった計画を組み、それはやはりもう少し施設整備計画でも、これは来年度予算に全部組めるわけではありませんけれども、展望として示すと。要するに、3校は改築するということは展望を示したわけだから、4校はこのように整備していくという展望を同時に示すということが大事なのではないですか。要するに、小出しに、来年は冷房です、来年は電気設備です、来年は街灯をちょっと塗ります、そういうことではなくして、10年以内にこのように改修の計画を持っているということを同時に示すということが大事なのではないかと私は、今、ここで申し上げているわけでありまして、教育長さんの御見解を聞きたいと思います。

○髙橋教育長
 改築対象以外の学校についても、それぞれの地域の方の思いは十分受けとめておるところでございます。それぞれの学校には、どこの学校ということではなくて、地域の方々が愛着を持ち、シンボルとして今日に至っているところと考えております。改修計画につきましては、基本計画では10年間のフレームを積算させていただきました。そのフレームの中で、具体的な改修工事の学校、箇所づけについては個別に検討させていただきたい。全体で100億を確保したのは、中央区という区政全体の中で教育の既存校舎の改修という部分で、これだけはやります、100億円はやります、そういう計画ということで御理解いただきたい。個別に、できるだけ早目にそういう改修を明らかにできれば、それは当然明らかにして御安心いただくような方向でいますけれども、10年分まとめてというのは御容赦いただきたい。

 ただ、これから改築がどんどん3校進んでいきますから、従前にも増して、現在でも見ようによっては古い学校、新しい学校ありますから、この7校に限らず、ほかの学校と比べて差があると言えば、ある状況にあろうかと思います。ですから、学校格差の中で、まず、ないように、施設的な格差ですよ、今のは。施設的な格差の中で、何を一番最初に優先的に向いていくか、こういったことも考えながら、より充実したものに持っていきたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。

○神林委員
 そうそう、それでいいんですよ。私は、だから3校に地域協議会でいろいろとこういう要望があったということで、きょう報告があるんだけれども、他の4校も改修にかかわる地域協議会というものを設けるべきである。ここのところをこんなふうに直してもらいたい、多分要望があるだろう。そうすれば、その地域の方の思いをこのように、来年は無理だけれども、5年以内には何とかこういうところはこうしてほしいというふうな要望を吸い上げる。吸い上げると同時に、地域の人にとっては、行政に酌み上げていただけそうだという安心、あるいは古さ、あるいはそういった誇り、そういったものもあわせて、別に改築しなさいと言っているわけではないんです、7校全部一遍に。そんなことを言っているわけではない。今、教育長さんがおっしゃったように4校についても、あるいはほかの、小学校としては12校ですか、あるいは中学校も含めれば16校残りあるわけですけれども、そういった整備も含めて、改築、要するに昭和の初期に建てられた4校については内部整備でこのようなことを行ってほしいという地域要望、学校要望もあると思いますから、ぜひそういったものを吸い上げる場というものを来年度から徹底していただきたいというふうに思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。

○髙橋教育長
 本日報告しました6ページに、改築対象校とならない4校について説明した際、各校とも今後の改修についての意見・要望があったというふうに記載していますとおり、そういう要望は毎年ございますので、名前が協議会がいいのかどうか、それはまた置いておきまして、そうした意見を酌み取る場については何らかの工夫をしていきたいというふうに考えております。

○神林委員
 教育長の御説明があった、毎年学校から教育委員会に対しての施設整備にかかわる要望等々も、もちろん年次ごとにあるということは承知しております。ただ、全体的にそれは非常に予算枠が締められたものであって、去年これをやってくれたから今度これ、やはり順番だから2年待ってくださいと、そういうローリングの中でやっているわけですけれども、基本的に不備のある部分については、5年以内に、あるいは7年以内に、ここはこういうふうにざっくりひとつ改修してほしいというふうなことを私は申し上げているわけではなくて、毎年の改修あるいは整備計画の提出を、学校の先生のみならず、さらに地域の声も踏まえて、地域が支える学校でありますから、そういう意味の声を吸収するということは、私は大切なことなのではないかなというふうに思うんです。

 ぜひ、もう今までやっているよという姿勢ではなくして、改築のところはこのような協議会を、また改修のところは改修のための協議会をぜひひとつ一遍設けていただいて、やはり行政と地域あるいはPTAあるいは学校とが風通しのよい、ぜひそうした透明な空気の中で明るくやっていきたいなというふうに思うわけですよ。ぜひそのような御配慮をいただきたいと思うが、もう一度御答弁いただきたいと思うんですが、次長、どうですか。

○齋藤教育委員会次長
 教育長の答弁したとおりでございますが、毎年予算要望をいただいていますけれども、ことしから学校には制度的に学校評議委員会という制度も立ち上げてございます。これは地域の方も入った中で、この学校をどうしていこうかということを話し合う場でございますので、こうした中でもそういった要望などを入れていただきながら、話し合う場として活用していければというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○神林委員
 わかりました。次長からそういうふうに言われれば、そういう協議会の場があるわけでありますから、そういう意味で、ぜひ教育の中央区として誇らしい、16校がそれぞれにそのあり方で輝くという、新しくすべきもの、それから古いものを大切にする輝き、いろいろあると思います。教育広報誌かがやき、やはり大変に誇りですよね。地域にとっては、皆それぞれ誇りで大切なものですよね。ぜひ行政もその辺をよく重々理解された上で、今後の第一歩、来年度からの3校の改築、これも力強く進めてほしいし、改修に係るほうもぜひ力を入れてやってほしいと思いますね。私、質問を長々とやりましたので、終わりますけれども、ぜひ私の言い足りないところをお酌み取りいただいて、また今後論議を深めてまいりたいと思います。ありがとうございました。終わります。

○石島委員
 それでは、何点か質問させていただきます。

 今、前委員といろいろやりとりがありました小学校の改築対象校の件ですが、ちょっと個別な問題に踏み込んでお尋ねをさせていただきたいと思います。

 今回、改築対象校ということで中央、明石、明正それぞれが示されて、改築スケジュール等がきょう資料で提出をされました。具体的には平成21年度、来年度基本設計、実施設計に入っていくわけですが、私の聞くところの情報によりますと、明石、明正につきましては通常の小学校のスタイルでの改築を予定しているということですけれども、中央小学校につきましては隣接する鉄砲州公園との一体的な開発ということではなくて、非常に校庭等が狭隘なこともあり、ある意味では学校自体をビル化して屋上に校庭をつくるような計画があるというような、そんな情報を耳にしたものですから、それが事実かどうか、まずその点についてお尋ねをしたいと思います。

 それから、次に、資料4の中学校自由選択制の件についてお尋ねをさせていただきます。

 この自由選択制を導入したのは、たしか平成16年度からですから、この21年度で6年目となるわけですが、きょう提出いただいた資料にも、今度の新年度の申し込み状況、そして今年度の申し込み状況ということで比較できるような数値が入っていますが、この制度導入以来、各学校への希望者の動向といいますか、これはどういった変化があるのか、ここを分析されているようであれば、お聞かせをいただきたいと思います。

 さらに、あわせて、この制度導入時、40人を超えないということで各学校40人までということで、ずっと6年間来ていますが、実際今回については抽選にならずに141名、今年度よりは20名少ないということですが、こういった自由選択制を申し込まれる保護者の方というのは意外と教育に関心を高く持っているということで、その中学校の教育方針なり、特色ある教育なり、部活動等に関心を持って申し込みをされていると思いますが、と同時に、本区の小学校の傾向を見ますと、非常に私立に進学する割合が高くなっているというのが現状だと思います。そういったことから考えると、今までの自由選択制を導入以来、実際、申込者数とその申し込みに沿ってその学校に進学されるお子さん、この状況はどのようになっているのか、その点についてお聞かせをいただければと思います。

○遠藤副参事(教育制度・特命担当)
 中央小学校の改築に絡むビル型の改築方法ということでございます。

 中央小学校につきましては、校庭が16校の中で一番、今、実際に使える面積が狭い状況でございます。お示ししてあります現況においては、城東のほうが狭いような形になってございますが、これはプールの面積も運動場として入っておりまして、中央についてはプールが校舎を離れまして西側に位置してございます。一方、城東につきましては校庭の中にございまして、地中に埋設されていまして、通常は運動場として使えるという形になってございます。ですので、常時使える面積としては、城東のほうが広くて、中央小については運動場とプールが分かれてございますので、校庭の面積としては大体750平米ぐらいではないかと考えてございます。校庭につきましては、やはり学校とか、これまで地域の方々も、やはり直線で50メートルをとれないといった、そういう状況もありまして、なかなか運動をするにも現在でも支障がある、何とか改築に当たってはここの拡張ができないかという御要望がございました。これは地域協議会、学校づくりについては、そういう要望をいただいております。

 そういうことも踏まえまして、校庭をいかに拡張していくかということも検討しているところでございますが、公園が隣にございますが、今、公園というのも、やはり環境問題を考えますと、なかなかそこを校庭にしてということで、すぐに校地としてというのもなかなか考えづらい、そういう状況にありまして、校地が狭いという特色を逆に生かしまして、屋上に校庭をつくってはどうかという案を、今、検討してございます。これは、実際、隣にあります千代田区、こちらのほうに昌平小学校というのがございまして、校地が3,400平米ぐらいで、中央が3,660ぐらいですので、大体同じような校地の中で、やはり屋上に校庭をつくってということで狭隘さを解消しているという改築の事例がございます。こうした先行事例を、今、参考にしながら案を考えているという状況でございます。

 あわせまして、屋上に校庭がいきますと、やはり入れかえでございますので、プールについては建物の中に入っていくのかなというような状況もございます。そういうことを考えますと、温水プールとか、そういうのが整備できれば、この地域に温水プールがないということもございますので、区民の健康増進とかスポーツの機会ということで提供があわせてできればということで、そんなことを検討しているところでございます。ただ、それもやはり今後、改築準備協議会で地元の方にお話ししながら進めていくということでございます。

○長嶋学務課長
 中学校の自由選択制についてでございます。

 まず、6年の間に大きな変化があったかということでございますけれども、基本的には銀座中学校の希望者が非常に多く出るという傾向は変わってはおりません。ただ、選択制を始めてから、子供たちもふえてきたということもありますけれども、徐々に選択を希望する方がふえてきたんですけれども、ことしにつきましては、基本的には比較的銀中への偏りというのが多少その中では少なくなってきたというふうに思っています。

 それから、私立に行く割合という考え方でいきますと、中央区の場合、大体50%ぐらいが私立に行くというような状況だと思いますけれども、過去のデータで割り戻してみますと、大体45%ぐらいの方が申し込まれて、そのまま銀座中学校に通われているということで、5%か、もうちょっとあるかもしれませんけれども、比較的受験志向の高い人が申し込まれているのかなと。ただ、それ以外の学校につきましては、当初はかなり辞退というのが出たんですけれども、近ごろは大体、去年の例で、例えば佃中学校だと40人申し込まれていて25人入られているということですので、50%を超えているということです。ですから、そういった意味では、この学校はやはりいいんだということで選ばれたケースだろうと思います。ちなみに、去年の実績で申し上げますと、佃中学校は40名申し込まれて25名入学されている。晴海中学校は25名申し込まれて17名入学されている。日本橋中学校は12名申し込まれていて8名入学されている。ちなみに、銀座中学校につきましては90人申し込まれて42名入学されているということですので、私立志向が強い人が銀座中のほうに多少行っているという傾向はあろうかと思います。

 以上です。

○石島委員
 ありがとうございます。

 まず、中央小学校の件ですが、例えば中央区でいえば久松小学校、有馬小学校、これが校庭と公園を一体化した、ある意味では新しいタイプの小学校だということで当初整備をした経緯がありました。その後にいろいろな学校の防犯等の問題等があって、今、非常に利点が逆に抑えられるような形になってしまっていますけれども、今回、今お伺いした話によりますと、中央小学校の建てかえの計画としては公園との一体という計画ではなく、まさに中央区としては新しいタイプの校舎のあり方、そういうふうに受けとめさせていただきました。

 たまたま、今、具体例として千代田区の昌平小学校ですか、そういったお話がありましたが、これは来年度、21年度に基本設計、実施設計のほうに入っていくわけですけれども、当委員会としても、きちっとどういった改築がなされるべきか見守っていく必要があるかと思いますので、もし委員長のほうでお取り計らいいただければ、ぜひ当委員会としてもその関係、小学校の視察ができればというふうに思っておりますので、後ほど御回答をいただければと思います。

 それから、中学校自由選択制についてですが、例えば今年度でいきますと、学校によっては当然差があるということですけれども、やはりかなり高い確率でこの選択制を、申し込みをしたけれども私立のほうに流れてしまうと。実際、抽選になっていないわけですから、その他の児童にいろいろ支障が出るというわけではないんですが、実態としては、数として、先ほどの数字、概算でいくと、申し込みをした中で半数弱ぐらいは私立のほうに行ってしまう、こういった状況であるという認識でいいわけですね。これは、きちっと理解できました。

 それで、自由選択制との関係なんですが、例えば自由選択制を導入するに当たって、あるいはそれと同時に、小規模特認校制度を来年度から実施をいたしますが、例えばそれ以前の学区域を隣接に緩和するとか、いろいろな考えがあった中で、例えばその関係、PTA連合会あるいは地域とのいろいろな協議の機関の場で、やはり非常に自由選択制を支持する意見もあったわけですけれども、反面、特に小学校においては学校と地域とのかかわりが非常にやはり濃密であるということから、必ずしも歓迎する声だけではなかったというふうに思います。当然、小学生と中学生の違いはあるわけですが、今回、来年度から特認校制度がスタートするということがもう決まっていますから、当然そういった議論が、いろいろパブリックコメント等でもあったかと思いますが、幅広く、いろいろな意見があるかと思いますが、自由選択制を先行的に6年実施をしてきた中で、例えば地域と学校のかかわり、これは当然学区域は密接な連携はあるかと思いますが、選択制を選んで他地域から来た子供たちと、その地域の関係が良好にあるのかどうか、そこら辺については教育委員会としてはどのように受けとめているのか、御見解をお聞かせいただければと思います。

○長嶋学務課長
 小学校に関しましては、地域とのつながりが深いということもあって、今回、特認校制度という形でさせていただきました。中学校につきましては、先ほど申し上げましたとおり、私立等へ入学される方がほぼ半分ぐらいいらっしゃるという中で、学区域をどの程度まで維持していく意味があるのかというような話もあろうかと思います。その中で、中学校については、平成16年から自由選択制、またその中でそれぞれ中学校自体が選択できればという形で導入させていただいたという形です。

 それで、地域とのかかわりということでございますけれども、具体的に私ども、自由選択制のアンケートについて地域とのかかわりというのは、正直、今までとってございません。保護者の方の満足度は非常に高いという形ではございますけれども、具体的に地域と保護者に対してアンケート調査というのはまだやってございません。ただ、学校を通じて、基本的に大きな問題があるかというような話については、少なくとも私どものほうの耳には今の段階では入っていないという形でございます。

 以上です。

○石島委員
 特に、僕も大きな問題があるというふうには受けとめてはいないんですが、中学生と小学生の違いはありますけれども、当然、子供は学校教育だけではなくて、地域で育つということもやはり大きな関係があると思いますので、そういった意味では、ぜひ、中学生ではありますけれども、制度がスタートして6年になりますから、やはり地域との関係がどういった形で変化があるのか、良好なのか、そういったことについても、来年度から小規模特認校制度がスタートすることも踏まえて、教育委員会としても関心を寄せて、今後、そこら辺の分析を行っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上です。

○鈴木(幸)委員
 大体前委員と重複してしまいますけれども、資料3についてですけれども、中央小学校の屋上に校庭を置くということで、私も実際大変驚いております。中央小学校を視察させていただいたときには、非常に校庭が狭くて、にもかかわらず、あそこの小学校は一輪車が非常に得意で、たしかテレビ等でも紹介をされたということがありました。狭い校庭の中で一輪車を本当に自由に動かしているけれども、大変狭くて気の毒だなと、しみじみ都会の中で育つ子供たちは身体的に非常にそういうことからも、身体的な体力の低下ということが大変心配されている中で、保護者の方々の声を聞きますと、やはりできれば区道を利用させていただいて、この改築の際、校庭を広げていただければというふうに私も実は考えておりましたが、実はそうではなくて、屋上に校庭をというお考えだというふうに聞いて驚いたわけですけれども、私はかねがね、都心の中で高層の住宅の中で育つ子供の教育環境が果たしてどういう影響があるのかなということで常々、恐らく悪影響があるだろうということで提案をさせていただいている者として、屋上の芝生化もままならず、それが一挙に屋上に校庭をというふうにということで、非常に私は不安に思うものです。

 なので、これは非常に慎重に検討をしていただきたいというふうに考えます。前委員からも千代田区の小学校を視察ということもございましたけれども、ぜひとも、いろいろと検討を重ねて、専門家等の御意見等も考えていただき、ぜひともしっかり検討していただきたいと、このように要望だけして終わりにさせていただきます。

○守本委員長
 質問はいいですか。

○鈴木(幸)委員
 いいです。要望だけで結構です。

○小栗委員
 それでは、何点か質問をさせていただきます。

 最初に、まるごとミュージアムの件ですが、実施結果についてということで御報告がありました。それで、主なイベントの参加人数ということで6万7,000人ということになっていますが、これはまるごとミュージアムとしての参加人数というカウントなのでしょうか。前に産業文化展の実施結果を前にいただいていますけれども、これで来場者数が延べ6万2,000人ということになっています。そうすると、まるごとミュージアムはこの数も入っているということになると思いますけれども、そうすると、産業文化展以外でいろいろ楽しんだという方が5,000人というふうになるのかなというような気がするんですけれども、この辺で、第1回だったということもありますけれども、まるごとミュージアムの取り組みとしての参加者数としてどのように考えているのかという点をお聞きしたいというふうに思います。

 それと、前回の委員会でも他の委員の方の御質問があって、これは電通テックに頼んだということだったんですけれども、バスの運行とか船の運航にもいろいろ問題があったということで先ほど報告もありましたけれども、私もバスや船を利用させてもらって、本当に停留所がわからないとか、乗りかえはどこなんですかと聞いたら、何かすごくわかりにくくて、あっちのほうですとか言って、わざわざ連れていってくれたんですけれども、そういう点でもいろいろな不備があったというふうに思いますし、へそ展の、最初の開会式が終わってバスに晴海から乗ろうとしたら、初めてのバスか2番目のバスか、とにかくすごく遅かったみたいですね。そういうことで、最初の出発がおくれたと前にも報告がありましたけれども、その辺で不手際がいろいろあったのではないかというふうに思いますけれども、その辺はどういうふうに調査をされているのかお伺いをしたいというふうに思います。

 それと、小学校の改築の件で、今までいろいろ質疑がありましたけれども、築80年以上たっている学校の改築ということは必要なことではあると思いますし、スーパーリニューアルの方法もとって、ほかの学校についても考えていくというようなお話もありましたけれども、学校全体がどういう状況になっているのかということで、前からも質問をしていますけれども、昨年度、学校施設の基本調査をやって、そういうものを踏まえて基本計画2008で今回の改築3校をということで、この10年間の中でそういうことも計画し、今回は3校を中央、明石、明正に確定をしてやっていきたいというようなことなんですけれども、その学校施設の基本調査自体も議会のほうには示されていないし、先ほどのお話ですと、施設整備計画を今年度中につくるというお話だったようですけれども、その辺も含めて、学校全体の状況、それと改築や改修の必要性の状況などについてはきちんと全体的なものを示していただけるのか、いつ示していただけるのか、その点について、まずお伺いしたいというふうに思います。

○小林文化・生涯学習課長
 まるごとミュージアムの参加者数なんですけれども、これは11月2日に、このパンフレットの中でも主なイベントとして、例えば晴海のインフィオラータで、産業文化展も入っていますけれども、二十数個のイベントがございまして、そちらのほうの全体の延べ参加者人数という形になります。産業文化展のほうは11月2日だけではなくて4日間で6万2,000人という人数でしたので、あくまでも11月2日に行われた各イベントの総数という形になっています。ちなみに、個別に人数は発表しないといったようなイベント等もございましたので、そういう意味では全体を丸めた数字にさせていただいております。

 それから、運営上の不手際が多々あったわけですけれども、この運営についての調査をどういう形でやっているかという御質問ですけれども、これにつきましては、実際、例えば電通テックのほうに対して、実際に当日従事した人間のほうにどういう状況であったか、そういったものを個別にヒアリングさせて調査をかけていくと。また、区の職員、これはほとんど文化・生涯学習課の職員と文化国際交流振興協会の職員ですけれども、そういったものもアンケート用紙をつくって、当日の問題点等について調査したという形でやっております。

 以上です。

○遠藤副参事(教育制度・特命担当)
 先ほどの小学校の施設整備計画でございます。

 これにつきましては、前年度実施しました学校施設基本調査を踏まえて、今回、中間のまとめでお示ししました3校のスケジュール、これをより詳細化したものとともに、今後、改築を具体的に進めていくための整備の考え方やコンセプト、こういうものを入れまして、あわせて先ほどありました他の小学校につきましても改修等の整備の考え方、また方向性について、あわせてお示ししたいと考えてございます。策定につきましては、今年度中、早い時期にお示ししたいと考えてございますので、現在そのための調査・検討を進めているところでございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 施設整備計画については、なるべく早い時期ということでしたが、ぜひ基本調査の内容もわかるような形でお示しをいただきたいというふうに思います。

 それと、先ほどもいろいろ議論ありましたけれども、推計が出ていますが、これは来年から始める特認校の関係は入っていないということでしたけれども、明正は現在から82%増というような見込みや、明石のほうも67%ふえるというような見込みが出ていますけれども、これは近隣のマンションの建設の状況とか、そういうのを踏まえて、こういう数字をはじき出しているのか、中央小学校はそれに比べると3割増ということなんですけれども、その辺の推計はどういうふうに考えてやっているのか、その辺についてもう少し詳しい説明をいただきたいというふうに思います。

 それと、学校の改修の際に、日本橋小学校も改修するときに1学年1学級ぐらいだろうということで最初つくって、教室が足りなくなって、後でいろいろ改修したということがあったと思いますけれども、今、東京都だけはやっていませんけれども、少人数学級、40人編制ではなくて35人とか30人とか、そういう少人数学級編制ということが東京都以外どこでもやっているわけですし、流れとしては少人数学級化というのは進んでいくというふうに思いますけれども、そういうことも踏まえて教室の数とかも整備していく必要があるのではないかというふうに思いますけれども、そういうことはこれからの改修、実際の設計に当たっては考えていく検討課題に入っているのかどうか、それについてもあわせてお伺いしたいというふうに思います。

○遠藤副参事(教育制度・特命担当)
 推計の考え方でございます。

 この児童数の推計につきましては、先ほど申しましたような住民基本台帳、外国人登録人口の実際の年齢の方、ここでは5歳から1歳になりますが、その方は、例えば5歳の方は21年度に6歳になる、そのような形で、それをもとに推計しているところでございます。小さなマンションにつきましては、特にそれを一つ一つカウントしているということはございません。あくまでも就学率というのを3年間の平均でいきまして、それを掛けて出しているという状況でございます。

 あと、先ほどの改修、2点目の小学校の規模でございます。

 これにつきましては、現在、この3校につきましては全部6学級という小規模の学校になってございますが、推計で見ましても児童数がふえてくる。今の段階でも10学級というのが25年には明正・明石は見込まれてございます。また、今回、学校づくりのほうでも12学級以上を目指すというようなお話もございましたので、やはり2学級、12学級というのを基本として考えていきたいと思っております。実際については、先ほどのお話のように、基本設計の中で行っております。

 以上です。

○小栗委員
 人口がふえることにあわせて各学年複学級、12学級ぐらいを目指すということはわかるんですけれども、そういう要素に加えて少人数学級編制になるというようなことも、将来を見通して考えていく必要があるのではないかという点についてはどういうふうに考えているのかお示しをいただきたいと思います。

 それと、先ほどのまるごとミュージアムの件ですが、産業文化展との人数のカウントの件はわかりましたけれども、今、いろいろなバスや船の運航のことでヒアリングの調査などもしているということでした。ぜひもっと詳しい調査と、その報告書を、今回の報告だけではなくて、ヒアリングなどの結果で改善する方向性も見えてくると思いますけれども、その辺の詳細な報告書をぜひ委員会にも出していただきたいと思いますので、その点は委員長のほうでお諮りいただきたいと思います。

 それと、先ほど、学校の視察の件で、ぜひ千代田区の屋上を校庭にしている学校があるというお話でしたけれども、それとあわせて、港区のスーパーリニューアルみたいな形でやったところがあると先ほど御答弁があったので、そういうところもぜひ視察できればというふうに思いますが、その辺も、もしあれだったら委員長のほうで事務局と一緒に検討していただけたらというふうに思ったんですけれども、その辺もあわせてお願いしたいと思います。

○守本委員長
 まず、報告書の件ですけれども、これは委員会提出は大丈夫ですか。

○小池区民部長
 報告書というような形でまとまったものを考えておりませんでしたけれども、調査結果について何らかの形で資料化をして提出をさせていただきたいと思います。

○守本委員長
 それから、委員、先ほどの視察の件は、理事者報告に対する質疑が終わった段階でお諮りさせていただきます。

○小栗委員
 わかりました。

○遠藤副参事(教育制度・特命担当)
 先ほどの、少人数でということでございます。

 学校におきましては、現在、少人数指導という形あるいは個別指導というのをやってございます。そういう現在の教育の方針とか方法、そういうものに合ったものとして、学校も余裕を持って教室等を配慮していきたいと考えてございます。

○小栗委員
 少人数学級、少人数指導ではなくて、クラスを分けてやるのではなくて、クラス編制自体を少人数化していくというのはもう全国的な流れでもありますので、そういう要素も十分踏まえて設計、改修に当たっていただきたいということを要望しておきたいというふうに思います。

 それと、学校給食の件ですけれども、今度、さらに日本橋小学校と宇佐美学園の調理を民間に委託ということで、先ほど御報告では大変順調にやっているというお話でしたけれども、その辺では中学校の場合は、今、各学校ごとに献立を立てているというような流れになっているようですけれども、今後はそういう方向で各学校ごとの、小学校についても献立をしたり、そういう方向を考えているのか、そして食材の購入なども民間に任せるというようなことを考えているのか、その辺について御答弁をいただきたいというふうに思います。

○長嶋学務課長
 まず、独自献立につきましては、中学校の場合、一定規模、人数が非常に多いという形もありますので、独自献立でもそんなに食材のロスというのがないと思います。そういった意味で、中学校については、例えばお弁当給食ですとか、あるいは運動会で、今、軽食を出すとか、そういったこともできるだろうということで独自給食という形にさせていただいております。ただ、小学校につきましては、16校すべてで統一的な献立をつくってやるということ、それから委託校につきましては比較的規模の大きな学校ですけれども、規模の小さな学校もございます。そういったところになると、例えば食材を単体で購入した場合、比較的高目になってしまうのかなというような問題もございますので、小学校について独自献立をするかという点につきましては、そういうことを見きわめた上で、もうちょっと検討したいなというふうに考えています。

 それから、食材の購入も民間に任せるのかということですけれども、基本的には、今現在は中学校も小学校も、私どもあるいは学校配置の栄養士がやっているということですので、食材の購入にダイレクトに民間にそこまでお任せするかどうかというのは、今のところは考えてございません。ただ、委託に関しましては、基本的には給食の質とか安全とかが十分確保できる、なおかつそちらのほうが比較的効率的にうまく運営できるということがあれば、今後検討してまいりたいと思いますけれども、今の時点では、あくまでも委託に関しては調理あるいは食器の洗浄のみというふうに考えております。

 以上です。

○小栗委員
 この件については、私たちは民間に調理業務を委託すべきではないということで再三申し上げてまいりました。結局、効率よく、安くということで人件費の面でも委託したほうが安いということで、今、どんどん調理業務の委託を進めているわけですけれども、請け負った業者は行く行くは食材まで調達するようになれば、経費を浮かせて、その分、民間事業者が利益を得られるようなことをねらってやっているというようなこともありますので、そういうことを許してはならないし、安くする、効率的にするということでどんどん民間の委託を進めるということは大変問題だというふうに思いますので、その点を指摘しておきたいと思います。

 以上で終わります。ありがとうございました。

○田中(耕)委員
 よろしくお願いいたします。まとめて御質問させていただきます。

 資料2のまるごとミュージアムにつきまして、前回の委員会でも一部御意見を申し上げたところなんですけれども、今回の自由意見の例とか評価ですと、おおむねよかったという内容が非常に多かったわけなんですけれども、やはり書いていただいた方はまだ気分がいいから書いていただいたというところもあると思いまして、私、実際にバスに乗せていただいたり、周りの区民の方からいただいた御意見ですと、結構厳しいものが非常に多くあった。

 先ほど前委員の方からも、より詳細な報告書をという話もありましたけれども、再度確認なんですが、これは電通テックさんへの委託は随契なんですかね。どういった形の経緯だったのかを再度確認させていただきたかったのと、電通テックさんというか、業者さんに対してどういう指導をしたかというのをもう一度確認したいと思います。これも前回と重ね重ねになりますけれども、もしもきちんとした指導をされていて、こういう行事で、こういうふうなことを目的としてやっているということをお伝えされていて、もしもあの業務なのであれば、次年度以降は業者の選定方法からして考えなければならないというぐらい厳しいものだと私は考えております。逆に、業者さんは一生懸命あれでもやっているということであれば、我々のほうでちゃんとした指示を出していなかったと。どこでちゃんと入ってきて、どういうふうなスケジュールになっているのか、何を目的にしているのかというのが伝わっていなかった、教えていなかったということになりますので、こちらの大きな落ち度だというふうに考えておりますので、その辺、どういうふうな認識なのか、こちらの伝え方がまずかったのか、向こうが聞いていなかったのか、この辺を認識として確認させていただければというふうに思います。

 資料3につきまして、詳細な点は他の委員からもたくさん御意見、御質問等ございましたので、私のほうからは、全面的な改築等を今後順次行っていくということで、これは当然やむを得ない部分もあると思うんですけれども、今回、耐用年数が来たというような形で、およそ80年経過しているということでございましたけれども、今後、順次改築した学校の耐用年数をどのように考えているのかということをお知らせください。今回建て直して、これを100年もたせるのか、200年もたせるのか、どういった視点で改築ですとかを行っていくのか。逆に、スクラップ・アンド・ビルドを繰り返すというような逆の考え方も最近はあると聞いておりまして、ある程度はもう改築を前提につくると。学校の場合は普通はもっとすごく長いスパンで考えるんだと思うんですけれども、その辺の、とりあえず最新のものにしておけばいいだろうということなのか、100年後、200年後も当然この小学校や中学校があるのだから、それなりのものにしておこうという、そういった本当に長期的なビジョンがあるのかどうかというのを確認させていただければというふうに思います。

 あわせて、プレハブ設置時に新入生とか、今、一部学校の選択制とかが行われておりますけれども、プレハブ時にプレハブの校舎は嫌だからということで他の学校とかに児童が流出してしまうような危険性というのはないのか、また、その辺の認識についてお伺いさせてください。

 資料5に関しまして、先ほどの御答弁でも効率的な運営ということで導入を順次進めているというふうに認識しておりますけれども、これはコストの面で、民間委託をすると、大まかなところで結構なんですけれども、大体どの程度のコストダウンといいますか、メリットが何%程度出せているという御認識なのかを、わかるところでお知らせください。

 最後、資料6に関しまして、こちらも6年間の更新という形で、IT技術の進歩は目覚ましいものがありますので、6年間といえども相当な月日がたっているとコンピューターの世界では多分言われるんでしょうけれども、今後もやはり5~6年間程度で更新していかなければいけないような形のものなのかどうなのか、その辺の御認識をあわせてお聞きしたいというふうに思います。

 以上、よろしくお願いいたします。

○小林文化・生涯学習課長
 まるごとミュージアム、業者の選定方法、契約方法ですけれども、こちらにつきましては、前回もお話しさせていただきましたが、産業文化展のほうと連携して行うという形でありまして、産業文化展の運営業者に選ばれたところ、そういう実績があったところ、それと、そのほかにもう1社、従前に見積もり等をいろいろ聞いたところがございましたので、3社の見積もり合わせという形でやってきました。最終的に、内容等のお話を伺うとともに金額等を含めて、最終的に電通テックに決まったという経過がございます。

 それから、運営業者に対する指導、認識とか、そういうふうなことなんですけれども、運営業者のほうも今回の件につきましては、区には、本部の運営体制について指示を仰がなかったという認識はしておりまして、イベント当日から、その辺の問題点、当日以降、あったですけれどもといった話が出てきた経過がございます。今回、最大の問題だったのは、直前に日程の変更というか、バス停の要員に対する説明時間を長くとってしまった結果で、バス等運行がおくれてしまったといったものがございました。その際に、本部責任者のほうに連絡しないままに行われたということで、こちらとしても想定していなかったような部分はございました。そういった意味では、運営業者のほうに大きな不手際がありましたし、その部分については運営業者のほうもどうすれば今後そういったものが改善できるかというものについてお話をしているところでございます。

 ただ、最終的にはやはり区の事業でございますから、そういった意味では、特に私たち、やっている本人からすれば、自分として一番責任があったという認識と、やはり御迷惑をかけたというのがございますので、今後こういったことがないような形で考えていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○遠藤副参事(教育制度・特命担当)
 改築、今後100年もつ学校というのを目指すかどうかということについてお答えさせていただきます。

 今、80年ということで、この7校を御案内させていただきましたが、この学校につきましてはかなり震災復興学校ということで丈夫にできております。やはりそういうこともありまして、これまで地域の方々の心のよりどころとして親しまれ、また、愛着も持たれております。やはり今後もそういう今までの地域の思いも含めまして、100年、200年ともつ学校を整備をしていきたいと考えております。

 また、プレハブ時の対応でございますが、やはり仮校舎であっても、児童に不便をかけないように整備をしていきたいと考えてございます。また、教職員とか友達もそのまま通うわけでございますので、やはり大きく教育環境は変わらないと考えてございます。特別な事情がない限りは、長年通っている学校でございますので、卒業まで、また地域の学校に通っていただけるように、児童、また保護者の方々に御理解をお願いしていきたいと考えております。

○長嶋学務課長
 給食調理の民間委託でどのくらいコストダウンかという御質問をいただきましたが、学校の規模ですとか人数によって多少違ってくると思います。日本橋小学校程度の学校ですと、私どもは大体300万から400万程度削減効果があるのではないかというふうに考えております。

 以上です。

○守谷図書文化財課長
 図書館システム機器の更新の流れについてでございます。

 前回導入をいたしました平成14年4月から、基本的には5年間で更新を考えておりましたけれども、経費の面も考えまして1年延ばして6年間使用しました。その間、年間のアクセスの件数が45万程度に及ぶなど、非常にアクセス数がふえておりまして、前回の機械と今回の機械を比べてみますと、処理速度で4倍、容量では8倍になっております。そのぐらい、新しく機械を入れないと、これからの新しいサービス、またセキュリティー対策に非常に容量がかかるものですから、対応できないということがございます。したがいまして、今回の契約でも基本的には5年間のリースで進めていきたいと考えております。

○田中(耕)委員
 それぞれありがとうございました。

 資料2のまるごとミュージアムについては、区についても責任があるところがあるというようなお話も一部ありましたけれども、当然、初めてなので、どうしても試行錯誤の点があるのは重々承知しておりますので、ぜひ次回以降に必ず生かしていただきたいというのが強いお願いでございます。

 小学校に関しましては、非常に抽象的なお話をさせていただきましたけれども、当然、今回80年で、今回もしも建てかえたら100年、200年もつような建物を建てるとなれば、当然、中のつくり方ですとか考え方が100年後、200年後でも通用するような形になってきますので、逆に、仮に相応の予算等がかかってしまったとしても、100年、200年もつものをつくっていただいたほうが地域に長く愛される安全性の高いものができるというふうに私も思いますので、ぜひその辺、現段階での考え方だけにとらわれないで、100年後、200年後を見越して設計とか運営のほうを考えていただければというふうに思っております。

 資料5の学校給食に関しましては、日本橋小、300万から400万ほどの規模でダウンするということだったんですけれども、申しわけございません、これをパーセンテージで言うとどれくらいになるんですかね。日本橋小学校のもともとの予算といいますか、金額は大体どの程度で、そこから300万から400万ということなんだと思うんですけれども、大まかで結構なんですけれども、日本橋小規模の例で教えていただければというふうに思います。

 資料6に関しましては、私も全くもって、別に6年が短いと言うつもりはございませんで、私のパソコンも今、買いかえを検討中でございますが、ちょうど6年前で、おっしゃるように処理速度から何から、値段が同じものが大体5倍ぐらいの能力になっておりますし、世の中の需要、まだまだIT化が進んでいるというふうに認識しておりますので、これは本当に計画的に行っていただいて、セキュリティーですとか区民ニーズ、IT機器に関してはますます高まってくると思いますので、迅速な対応をお願いできればということで、資料5の学校給食の件についてだけ、再度お願いいたします。

○長嶋学務課長
 パーセンテージのもとの数字ですけれども、給食、人件費以外にもいろいろな経費がかかっているという形になるので、何%というのは非常に言いにくい部分があるんですけれども、基本的に差額といいますか、これのベースが同じぐらいとして、大体10%から15%ぐらいの削減効果になるというふうに考えております。

○田中(耕)委員
 ありがとうございました。

 私も不勉強で、おっしゃるように、給食といっても一概に言えない部分があるのはもちろんわかっておりますので、私も今後勉強させていただいて、また、より効率的な運営をしていただければというふうに思います。

 以上で終わります。

○守本委員長
 そのほか、理事者報告に対する質疑はよろしいですか。

 それでは、先ほど石島委員から提案いただきました中央小学校の改築計画に関連する屋上の校庭化を進められた千代田区の昌平小学校の視察の問題、さらに小栗委員から、あわせて港区のスーパーリニューアルの学校の視察についての御提案がありましたけれども、視察をすることに対しまして御異議ございませんでしょうか。よろしいですか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○守本委員長
 全員一致で視察を承認されましたので、おおむね2月ぐらいの目途になろうかと思うんですが、相手のあることですので、教育委員会と事務局のほうで調整をしていただいて、視察を実施したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、質疑の途中ではございますけれども、ここで暫時休憩をいたします。再開は午後3時15分ということで、よろしくお願いいたします。

(午後3時4分 休憩)


(午後3時15分 再開)

○守本委員長
 それでは、休憩前に引き続きまして委員会を再開いたします。

 先ほどの理事者報告に対する質問は終了いたしましたので、次の議題に入ります。区民生活及び教育行政の調査について、御質問等がございましたら。

○鈴木(幸)委員
 先ほど学校の関連のところで教育長さんがおっしゃっておりましたけれども、改築される3校のみならず、16校すべて、この10年間に見直しを検討されるというふうにおっしゃっておりました。私も、そこでお伺いをさせていただきますけれども、決算委員会のときに、環境ということで、小学校の壁面に実のなる植物等、子供の教育環境のための緑化ということで提案をさせていただきましたけれども、このことについては具体的にどのようにお考えかなということをお聞かせ願いたいと思います。

 それから、たしか子供のランチルームがないのが、現在、久松小学校と有馬小学校の2校だったかと思います。有馬小学校等も今後また、児童が増加傾向にあるとは思います。それに伴いまして近隣の方々も非常に、久松もそうですけれども、高齢者の方々がプレディ等々で活躍をしてくださって、非常に貢献をしてくださっているところでもあるかと思いますが、そういうところにあって、やはりランチルーム等を設置していただいて、さらに地域の方との食育を兼ねた交流、そういった面もぜひとも、3校は片や改築をされるわけですから、ぜひともランチルームの設置も考えていただければというふうに考えますが、その辺についてお伺いしたいというふうに思います。

 それから、今回、内閣府のほうでも発表しておりますけれども、どこも3か年経年して景気が低迷傾向、これは本当にマスコミで連日報道されていて、失職される方々等、年末雇用の不安定が大変な状況の中にあって、中小企業のための緊急保証制度の創設、国もしました。中央区におきましても、認定制度が22年3月31日まで受け付けということで実施されております。この間、区のおしらせ等でも掲載されておりましたが、土日も含めてこの認定の受け付けをされているというふうに思います。中小企業を抱える本区にとりましては、大変ありがたい制度と思いますが、この認定をどれくらいの方が認定を受け付けされているか、その状況についてお示しを願いたいと思います。現在、たしか618種に認定業種が拡大されたと思いますが、今後、また業種が拡大されるのか、あるいは業種が、どういう方々が恩恵を受けていらっしゃるのかということについてお伺いします。

 それから、たしか11月の新聞報道だったと思いますが、豊島区で図書館サミットが開催されるというふうに見た記憶がありますが、本区におきまして、もし図書館サミットに参加されておりましたら、どのような実施状況であったかをお聞かせ願いたいと思います。

 以上です。

○髙橋副区長
 緑化について、私のほうからお答えをさせていただきます。

 緑化につきましては、かねてから私ども環境部、土木部を中心に、今、委員のほうからは学校施設についての御質問がございましたが、区のほうとしましては、以前から検討しておりますのが公共施設すべてについて、地球温暖化対策も含めて、環境対策も含めて緑化をしたい、そういう対応した、さまざまな御質問もいただきましたが、学校につきましても公共施設でございますので、可能な限り緑化、壁面も含めて、屋上も含めてしていきたい。ただ、実のなるもの等につきましては、よく病害虫のなんかの問題もありますので、それを実際やっているところの区に調査もしまして、適切なものであればやっていきたいと思っています。また、全公共施設をやるつもりですが、物理的な関係のところがあってできない、そういうものは一部除きますけれども、可能な限り、年次計画をもって全公共施設の緑化を進めてまいりたい、かように思っております。

○奥田教育委員会庶務課長(参事)
 ランチルームの件でございます。

 ランチルームにつきましては、委員御指摘のとおり、有馬小学校と久松小学校にはまだ現在できておりません。久松小学校につきましては、昨年度と今年度にかけまして大規模改修ということで改修をさせていただきました。今回につきましては、給食室の改修で多目的教室を移動したわけでございますが、学校とも相談しまして、多目的教室につきましてはそのまま使いたいということで、多目的教室ということで整備させていただきまして、そういう意味ではランチルームとしての整備はできておりませんけれども、久松小学校におきましても、有馬小学校におきましても、ふれあい給食だとか、いろいろな給食の交流につきましては通常の部屋を使ったりして、他校と同じような形で実施しております。有馬につきましても、同じように多目的スペースがございます。そういうところにつきまして、従来から学校としてはそのスペースとして十分な活用をして、そのまま使っておりましたけれども、ランチルームにつきましては、学校の意向等も聞きながら、そしてまた、逆に言いますと、学校のスペース、特にやはり学校ですので勉強するスペースが最優先されるべきスペースでございますので、そういうものを考えながら、どのようなことができるかについては検討してまいりまして、先ほど教育長がお話ししましたように、学校間の格差がなるべくないような形で対応していきたいというふうなことを考えております。

○中尾商工観光課長
 現在受け付けを行っております緊急保証制度の認定の受け付けの状況等でございます。

 今年度の4月1日から拡大されます10月末日、31日までがおよそ150件という認定を1号から8号でお受けしております。その大半が、やはり今回該当する5号認定の部分が多くなっておりました。それが、10月31日に545に拡大をされまして、11月14日にはさらに拡大されまして618という業種になっております。また、先週の末ですけれども、またさらに拡大をするということで、明日、12月10日からなんですけれども、さらに80業種が拡大となりまして、明日からは698の業種ということになっております。

 現在、10月31日から、保証制度が拡大をされましてから昨日までで1,700を超える認定を発行しております。4月からで、通算でいきますと1,900ということで、本日も50近い認定の受け付けを既に予約を入れておりますので、今週中には2,000を超える数字、また10月末からことし末までには2,000を超える認定の数ということになると思っております。

 土日を行うことによりまして、土日で約220~240程度受け付けが可能となっておりまして、現在の受け付けの状況ですけれども、今度の土曜日はもう既にいっぱいになっておりますが、日曜日190受けられる予定になっておりますけれども、まだ今のところ受け付けは50ということになっております。ただ、皆様やはり土日よりもなるべく平日が望ましいという方もいらっしゃいまして、今週も夜も含めて受け付けをしているところですが、来週についてはまだ若干受け付けの余裕があるようでございます。

 また、どのような業種の方がいらしているかというお話でございますが、やはり中央区、さまざまな業種が多いことから、築地の水産の方をはじめ、飲食業の方あるいは基幹産業の印刷も含めて、理美容の方等、申し込みをいただいております。中にはまだ認定の業種に含まれておりませんで、今回の80に含まれたということで、またこれから改めて受け付けの申し込みをされる方もあるのかというふうに考えております。

 状況といたしましては、先月までは本当に電話もずっと鳴り続けているような状態で、中小企業の皆様には大変御迷惑をおかけしたところでございますが、現在ではある程度落ち着いているというところでございまして、受け付けも順調に進んでいるところでございます。

 以上でございます。

○守谷図書文化財課長
 図書館サミットについてでございます。

 年度当初に特別区の館長会のほうに話がありまして、積極的な御協力をということでお話を伺いました。内容については、今後また館長会のほう報告があるようですけれども、主にやはり図書館のIT化、セキュリティーですとか、先ほど説明しました新しい貸借のあり方、またバーチャル図書館といいますか、実際に本を利用しないでパソコンの中で本が読めるような、そういった新たなサービスについて議論が交わされたというふうに聞いております。

 以上でございます。

○鈴木(幸)委員
 それぞれありがとうございました。

 緑化については、本当にありがとうございます。順位的には、何よりも子供のためにも学校の現場を優先に緑化対策をお願いしたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

 それから、ランチルームですけれども、確かに子供にとって教室が第一優先の場所ではありますけれども、日本人はとかくテーブルマナーですとか、食事の作法というようなものが非常にまだまだ足りない、日本の食卓を囲む文化、食育がされている中で、やはりきちんとランチルームをセッティングしていただいて、食事のマナーですとか、そういうふうなものができるような環境にしていくべきではないかなというふうに思います。多目的ルームを暫定的に使用することも、現在はいたし方ないかと思いますけれども、食文化あるいは文化のレベル、そういうことを考えても、やはり意識の中できちんとランチルームというのが教育の中にも位置づけられるべきではないのかなというふうに考えますので、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。

 それから、認定についてですけれども、本当に中央区、中小企業を大変多く抱えている本区です。やはり私も日本橋地域に住んでいて、さまざまなお店に立ち寄りますけれども、ホテル等でイベントを開催して、年末に向けてセール等を開催している業者の方とお話をさせていただくことがありますけれども、客足は非常にやはり多いんだそうです。ですけれども、商品を購入される方は例年の半分、あるいは売上は3分の1の減少であるということをおっしゃっておりましたし、また浜町周辺、カーターズの上の高層ビル、あるいはトルナーレ、最近できたところですけれども、撤退されている企業の方が多くなっているように思います。夕方5時になっても、その階だけが電灯がつかずに暗くなっているということで、非常に日本橋地域からもさまざまな企業の方が撤退されているような状況だと。反対に、築年数も大変古くなっているビルのオーナーの方に、住みかえをしたい、低家賃のところに事務所を借りかえたいということで、そういう方のところに大変多く不動産屋さんのほうから御案内があるというふうに聞き、本当にひしひしと、大変景気が影響しているというふうに考えます。そういう中にあって業種がさらに80拡大されたということですので、大変中小企業の方は喜んでいると思いますので、ぜひともまた積極的に対応していただいて、よろしくお願いをしたいというふうに思います。

 図書館サミットのことについては、また詳しく個々にお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上です。ありがとうございました。

○小栗委員
 それでは、2点について伺います。

 前委員の方からも質問のあった緊急保証制度の関係ですけれども、今、1,700を超える認定の申し込みがあったというお話でしたが、東京都がこの制度にあわせて、原材料価格高騰対応等緊急融資、経営緊急を実施し、その保証料の2分の1を都が、中央区としても独自に保証料2分の1を補助するというようなことで制度が始まっていますけれども、この認定を受けて実際にこの融資を申し込まれた方、中央区の補助などの制度を利用されるというような方がどのくらいになっているのかお示しをいただきたいというふうに思います。

 それと、この制度の前に中央区で行った緊急融資がありましたけれども、これは予想を超える申し込みがあり、540件を超える申し込みがあって、11月の中旬の時点では融資実績が125件というふうに聞いていますけれども、これはあっせんが389に対して融資が125件ということで、年末に向けて資金繰りに皆さん苦労している中で、実際に融資に早く結びつかないと大変だというふうに思いますけれども、この辺の融資の実績としてはどういうふうな傾向になっているのかお示しをいただきたいというふうに思います。

 それと、もう1点は、教員免許の更新制の問題です。

 これは来年度から始まるということで、この制度を強行されてしまったわけですけれども、今でも教員の人たちは大変多忙でストレスを抱えて、研修なんかもあって、また大変になっているというような状況の中で、さらに更新制度を導入するということになり、35歳、45歳、55歳というそれぞれの年齢の前に、2年間の間に30時間の更新講習を受けて、その更新講習が修了認定されなければ失職するかもしれないというような大変過酷な制度が実施に移されようとしています。本当に教員の身分を不安定にするものだということだし、教員にのみ適格性を10年ごとに問うというようなことで大変問題が多いということが指摘されておりますけれども、この辺についてはどういうふうに教育委員会としては考えているのか。そして、その準備といいますか、どういうふうに進めようとしているのか、その辺の状況について、まずお伺いしたいというふうに思います。

○中尾商工観光課長
 今回の認定に伴いまして、東京都の融資制度を受け、中央区の補助というお話でございます。東京都のほうでは10月7日申し込みの分からを対象にするということで、やはり融資の実行を受けるまで時間がかかるようで、現在、昨日なんですけれども、1件、この2分の1、中央区上限30万という申請の報告をいただいております。内容としては、九十数万の保証料ということで、東京都が2分の1、中央区で30万の限度を使って、御本人、事業所の負担が約16万程度というものをまだ1件受け付けた状態でございます。今の実行も12月3日に実行されたと聞いておりますので、今後実行されると順次申請のほうを出していただけるというふうに考えております。

 また、8月18日から行いました中央区の緊急の融資制度ですけれども、当初550を超える申し込みをいただきまして、実際に受け付けにおいでいただいているのが540程度と。今、440を超えるあっせんの数を出しております。残念ながら、まだ申し込みをいただいて面談をしている最中という方も中にはいらっしゃいまして、書類がなかなかそろわないという方もあったかと思うんですけれども、申しわけございません、実行の数についてはまだ細かく把握しておりませんので、あっせんの数で御理解いただきたいと思います。

 以上でございます。

○和田指導室長
 教員免許更新制についてでございますが、御存じのように教育情勢が非常に速いスピードで変わってきているということもございまして、それにたえ得る資質、能力を備えた教員を確保していく、そのような意味から教員免許更新については、それなりの価値のあることだというふうに考えております。ただ、免許更新制の講習の実施となりますと、時間の問題、費用の問題等、多々課題はあるというのは認識しております。

 今後ですけれども、今、免許更新の講習が大学で行われておりますが、東京都の現職研修の中に入ってくるか、来る予定だというふうな情報も得ておりますし、また一部区の研修の中に移管されてくるのではないかというふうな予測もされておりますので、教育委員会としてはそのような状況になった場合の研修のあり方等について考えていく予定でございます。具体的には、経験の5年から10年ぐらいまでの間の教員についての研修、また10年次研修というのを都はやっているんですが、それを区で実施できるかどうか等の新しい研修のあり方、そのようなものについて、今、内容を検討しているところでございます。

 以上です。

○小栗委員
 融資の問題については、やはり中央区があっせんして、それが確実に融資に結びついているかということで、ぜひ、今、銀行の貸し渋りとか貸しはがしということがいろいろ言われていますけれども、きちんと融資が実行できるように指導・監督を強めていっていただきたいというふうに思います。

 先ほど、まだ実数が正確に把握できていないということでしたけれども、その辺については、ぜひ調べて、別の機会で知らせていただきたいというふうに思います。

 それと、教員免許の制度ですけれども、そうしますと、今の研修を更新制度の研修にかえられるということになるんでしょうか。その点と、この更新講習の講座の開設義務というのが大学にもないし、教育委員会にもないということで、講座自体が開設されるかどうかもわからないというような大変制度自体もきちんとしていないということも指摘されています。そういう意味では、こういう制度で教員をますますストレスの渦の中に陥れるような、こういうことは本当にあってはならないというふうに思いますし、そういうことがないようにしていくことが必要だというふうに思います。

 今の段階で、まだどういうふうに実施していくか骨格も固まっていないというようなこともありますので、来年度の実施をとりあえずは凍結して、きちんともう一回検討し直すということが必要ではないかというふうに思いますけれども、その点の御見解を伺いたいというふうに思います。

○和田指導室長
 制度自体の進行については、国の動向も見ながらということになりますが、講習の内容については現場研修に振りかえて、内容的には決められてはいるんですが、その内容と、またはこっちで実施していいということになれば、それなりに負担も減りますし、時間的な融通もつくのではないかなというふうに考えております。それは、全体的な動きを見ながら検討してまいりたいと思います。

 以上です。

○小栗委員
 教員がどうやって力をつけていくかということに関して言えば、講習とかでやるということよりも、やはり現場で日々の子供たちとの対応の中で、指導方法なども含めて研究というんですか、実績を積んでいくということが大切だと思いますし、やはり教員同士の学び合いといいますか、そういうものも必要ですし、父母とのいろいろな対話の中でお互いに学び合っていくということが一番必要だというふうに思います。そういう意味で、今でも本当に忙しくて、いろいろな研修もやっている中で、またさらにそういう研修を積んで多忙化をふやすというようなことをなくしていくように、私は声を上げるべきだというふうに思います。

 その点を指摘して終わります。ありがとうございました。

○守本委員長
 それでは、議題についての質疑も終了したと思いますので、議題につきましては継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○守本委員長
 ありがとうございます。それでは、議題につきましては継続審査といたしました。

 以上をもちまして、区民文教委員会を閉じさせていただきます。

(午後3時40分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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