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平成20年  少子高齢化対策特別委員会(6月17日)

1.開会日時

平成20年6月17日(火曜日)
  午後1時29分 開会
  午後4時9分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(9人)
委員長 礒野 忠
副委員長 田辺 七郎
委員 鈴木 久雄
委員 鷲頭 隆史
委員 鈴木 幸子
委員 植原 恭子
委員 守本 利雄
委員 田中 耕太郎
議長 今野 弘美

4.出席説明員

(15人)
矢田区長
髙橋副区長
髙橋教育長
斎藤福祉保健部長
小倉福祉保健部管理課長(参事)
平林子育て支援課長
来島保険年金課長
吉田子ども家庭支援センター所長
竹内高齢者施策推進室長
有賀高齢者福祉課長
小川介護保険課長
東海林保健所長
大地健康推進課長
齋藤教育委員会次長
長嶋学務課長

5.議会局職員

土屋議会局長
土谷議事係長
村上書記
武藤書記

6.議題

  • 子育て環境の整備及び高齢者対策に関すること

(午後1時29分 開会)

○礒野委員長
 皆様、こんにちは。ただいまより少子高齢化対策特別委員会を開会させていただきます。本日はよろしくお願いいたします。

 初めに、私、委員長より一言ごあいさつを申し上げさせていただきます。

 (あいさつ)

 次に、議長、あいさつをよろしくお願いいたします。

○今野議長
 (あいさつ)

○礒野委員長
 続きまして、区長、ごあいさつをよろしくお願いいたします。

○矢田区長
 (あいさつ)

○礒野委員長
 続きまして、夏季委員会における服装について。6月から9月まで、議員記章のはい用、上着、ネクタイの着用を略して出席することができることを確認させていただきます。また、理事者におかれましても、上着、ネクタイの着用を省略されても差し支えございません。

 それでは、理事者紹介をよろしくお願いいたします。

○髙橋副区長
 (理事者紹介~区長部局分)

○髙橋教育長
 (理事者紹介~教育委員会分)

○礒野委員長
 次に、前委員会からの引き継ぎを矢吹前委員長よりよろしくお願いいたします。

○矢吹前委員長
 御報告いたします。

 前委員会は4月24日に開会し、4月1日付人事異動に伴う議会局職員及び出席理事者の紹介の後、理事者より、被用者保険加入者への特定健康診査の追加項目の実施等について、「健康中央21」の見直しについて、「中央区食育推進計画」の策定について、「中央区保健医療福祉計画推進委員会報告」について、教育の中央区学校づくり検討会報告書(答申)について、平成20年度在籍児童・生徒・園児数及び学級数について、それぞれ報告を聴取し、質疑を行いました。

 なお、付託事件であります子育て環境の整備及び介護保険その他高齢者対策に関することについては継続審査となりました。

 以上であります。

○礒野委員長
 ありがとうございます。

 ただいまの引き継ぎを了承することでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 それでは、議題の審査に移らさせていただきます。質疑に関しましては、理事者報告に対する質問と議題に対する質問をあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。

 理事者報告をよろしくお願いいたします。

○斎藤福祉保健部長

 1 人形町保育園、人形町区民館の再編について(資料1)

 2 十思保育園(仮称)の整備について(資料2)

○竹内高齢者施策推進室長

 3 地域見守り活動支援モデル事業の実施について(資料3)

 4 高齢者及び障害のある方への火災警報器の取付けについて(資料4)

以上4件報告

○礒野委員長
 発言の持ち時間制については、既に皆さん御存じのとおりです。ただいまの時刻は午後1時51分です。自民党さん53分、公明党さん42分、日本共産党さん31分、民主党区民クラブさん31分、かけはしさん20分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○鈴木(久)委員
 70歳就労社会が、今、世の中で大変大きな課題となっておりまして、中央区としてもいち早くその辺に取り組んでいただいて、新年度予算で種々の施策を講じているところであります。私ごとですが、この8月で67歳になります。あと3年のうちに何か70歳以降に心身ともに張りの持てることを見つけなければいけないなと思って、今、盛んに考えておりますけれども、田辺副委員長も同い年ですので同じことを考えているのかなと思います。

 それはそれといたしまして、けさの都政新報にこういう記事が載っておりました。中央区として、後期高齢者医療制度で対策委員会を開催したと。ちょっと読んでみますが、中央区は11日、長寿医療(後期高齢者医療)制度対策委員会を設置し、同日、初会合を開いた。同制度についての広報特集号の発行のほか、7月中旬の保険料納入通知書送付後には休日・夜間の相談体制も強化すること、区民部窓口職員などへの制度研修の実施などを決めた。委員長は髙橋邦夫副区長ということで載っておりますが、大変結構なことだと思っております。

 私も、前年度、議長職として、区議会を代表してこの広域連合の議会に出させていただいて、この制度について賛成をいたしてまいりましたので、この制度を否定するつもりは全くありません。ただ、今、いろいろと国会でも論議がされております。各自治体、広域連合でもおしなべて悪いというような形での議論が先行、主導をしているというふうに私はとっております。また、最近では特にマスコミが、マスコミもいろいろ種類がありまして、この制度についてまるっきり否定はしない、結構見識を持った論調をやっているところもあるんですね。しかし、反面、あらかたのマスコミのテレビ、新聞を通じて、たたけばいいだろうというような姿勢が非常に私は耳ざわり、目ざわりでしょうがないんですが、介護保険制度をやるときも相当いろいろ四苦八苦しながらでき上がりまして、今、ようやく落ち着いている。まだ若干問題があるにせよ、会うお年寄りはことごとく、あの制度をつくってもらってよかったねと言う人が大半なんですよね、家族の方も含めて。あれがなかったらお金ばかりかかって大変だと。私はそうだと思うんですよ。ですから、まさに、今、産みの苦しみをしている後期高齢者医療制度、名前が悪いというので変えていますが、確かに中身についてはまだまだ改善をされる余地は十分にあるんだろうと思います。中央区においては、いち早く保険診療について、今までもレベルは日本一ですから、このレベルを低下してはいけないということできちんとやられた。これはまたすばらしいことだと思います。葬祭費についても、そうですよね。ですから、私は高く中央区の姿勢というのは評価しています。

 ただ、国全体からいったら、今言ったように、マスコミはあたかも正義の味方、黄金バットみたいに、特に自分たちだけ格好をつけてというような姿勢がありあり見えるから、私は目にふたをしているんです。とにかく不備な点はあるにせよ、この制度ができた以上、私がここで言わなくても皆さんおわかりのように、そもそも考え方としては、このままでいったら高齢化がどんどん進んで、先行き医療制度が破綻をしてしまうから、やはり負担の公平性、それから明確性というものをはっきりさせようという中で、国が5割、そして現役世代が4割、そして患者負担は別にして後期高齢者が1割の保険料を負担してもらおうということで、みんなで支えていこうというのがこの制度です。これを、国会で一部これをとめろとか、廃止しろなんていう議論はとんでもない話だと私は思っています。そうでしょう。だって、今、現実に、我々だってそうだけれども、年金からかみさんも私も介護保険料を引かれているんですからね。あたかも、年金から天引きだ、天引きだと、そこばかりを誇張して言うから、制度を理解されていない高齢者の人はその気にされて、しまいにはあるテレビなんかを聞いていると、コメンテーターなんて言いたいことを言っていますね。ああいう人の話を聞くと、あたかも75歳以上の方は保険料を納めなくても済むような錯覚に陥れるような発言まで見られるので、とんでもないと私は思っているんです。

 せっかく中央区でこういう委員会というものができたんですから、ぜひこれはしっかりとやっていただきたい。ここに書いてありました、同制度についての広報特集号の発行をぜひわかりやすい形で、今みたいな一方的な批判の論調ばかりではないんだよ、現実はこうなんだよというところをしたためて、高齢者の方がわかりやすいような広報誌の発行をお願いしたい。そして制度の改善については、やはり国や東京都に対して、さらに一層働きかけをするというようなことをぜひ髙橋副区長さんのもとでお願いをしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 次は、やはり高齢者の方にかかわることですが、本年度の予算で朝潮運河の歩行者専用橋の新設で1,870万円の予算を予備設計ということでつけられておりまして、21年度詳細設計、22年度着工、23年度竣工という計画が示されました。今、この話は前置きですから、そのように聞いておいていただきたいんですが、過日の環境建設委員会でもこのことについての議論が議題の中でされておりました。私も後ろで聞いておりました。

 そもそもこの人道橋、歩行者専用橋の発想というのは、大江戸線ができて、それから、その後に晴海のトリトンスクエアというまちができました。あそこで恐らく1日1万数千人の人が出入りするわけですから、データによりますと、朝のピーク時に清澄通りをトリトンまで行ったり来たりする人が、恐らく行く人が大半だと思うんだけれども、毎日7,200人強なんです。そういうことから、私は平成18年第一回区議会定例会でこのことについて一般質問させていただきました。ぜひあそこにもう一本人道橋をつけてくれという話をしました。そうしたら、そのとき区長さんから、橋かけを含めて取り組みを検討するという答弁をいただいております。その後、地域からいろいろと区に対して同じような要望が来ていただろうと思います。最近行われました行政懇談会の中でも、この予算化については大いに結構だ、どんどん進めてくれという町会長さんからの意見もあったやに聞いております。私は当然だと思っておりますから、ぜひそうなれば橋かけは結構だし、それによって朝のピークのときの7,200人以上の方があそこを行き交う、実際問題、晴海とか勝どき二丁目の方が駅へたどり着いたり、晴海通りから清澄通りにたどり着くまで大変なんですよ。ですから、そういうものを解消するためにも、ぜひやっていただく必要があると思っております。

 同時に、もし人道橋がかけられれば、区が働きかけをして、何年前だったか、区もお金を出して地下鉄の出入り口を1つ増設しました。あれは、今、出口が全部勝どきの豊海方面を向いているんですよね。ですから、やはり月島方面へ上がっていくような出口も当然つくらなければいけない。そうしないと、人道橋をつくる意味が余りないなというふうに思っております。そんなことも含めて、この間、やりとりを聞いていて、これはとにかく早くやってもらわなければ困るという実感をいたしましたので、前置きとして、そのことを申し上げておきます。この委員会に全く関係ないではないかと思われるでしょうが、実はこれからお話しすることに関係があるので、お聞き願いたいと思います。

 6月10日の都政新報に大江戸線全駅でホーム柵をつくるという記事が出ておりまして、これは中央区も相当働きかけをこれまでしてきたこともあるんだろうと思うんですが、2009年度から工事に着手して2013年度末までに全駅に設置するんだとありました。これは非常に朗報なんですね。2009年度というと来年度のことですから、朗報なんですよ。実は、大江戸線が開通したときには、高齢者の方々からエレベーターが1基ですから、駅が深くホームまでおりていくのが大変だと非常に悪評を買ったんです。それが、年がたつにつれて、高齢者の方もだんだん、大江戸線は環状で主要駅に結びついているため、病院に行くのでも、どこかへ行くのでも非常に便利なことが浸透してきたものだから、高齢者の方も頻繁に利用するようになった。ところが、実際、ここで関連してくるんだけれども、今言った7,200人の方が朝あの勝どき駅からわっと一斉に出てくるわけですよ。そうすると、高齢者の方々が朝同じ時間帯に駅におりていってホームに立ったときに、足腰がやはり弱っていますから、ちょっとでも若い人に押されたりして、よろけて落ちたりしたら大変だ、そういう心配が私のもとに近ごろ頻繁に寄せられるんです。それは事実なんです。それで、私も困ったな、何かいい対策がないかなと考えておりましたら、1つは人道橋、人道橋は直接関係ないかもしれないけれども、要するに人をさばく方法。それから、大江戸線の全駅にホーム柵をつくること。ちょうど寝耳に水の話だったものですから、私は大変うれしく思いました。高齢者対策の一つとして有効な手だてですから、けが人や大きな事故が起きる前に、ぜひ中央区としても、恐らく区長さん以下、私が言ったことに反論はないと思いますので、高齢者対策の一環として、この部局は関係ないかもしれないが、そういう考え方のもとに担当部局の土木部のほうに斎藤福祉保健部長さんも強く要望を、御自分のお気持ちも含めてお願いします。ぜひそのお気持ちを含めて、区長さん、副区長さん、皆さんの力もかりながら伝えていただいて、土木部のほうから東京都のほうに早急にやってくれと強く要望していただきたい。

 私がそこで何を言いたいかというと、東京都は予算化して2009年度から工事に着手するということは、当たり前に考えて、環状ですから新宿を起点にして順番にやってくるでしょう。それではだめだと思います。やはり実態に則した形で行政というのはやらなければいけないと思います。勝どき駅とか月島駅は朝のピーク時の混雑度がかなり上位なんですよ。ですから、そこは強く中央区のほうから東京都のほうに要望を出して、緊急度のあるところから先にやるんだということを今のうちに言わないといけないと思います。新聞に出ると、大体お役所というのは、工事をどこからやろうとか計画が決まっていると思いますので、機を逸してはいけないから、いち早くやっていただきたいということを要望いたしまして、一言コメントをお願いしたいと思います。

○矢田区長
 勝どき駅のことで、先日視察してまいりました。午前8時前から40~50分見ましたけれども、8時15分ぐらいがピークなんですか、大変な混み具合でした。特にあの日は晴れていたんですけれども、雨の日はまた大変だということをお聞きいたしました。前からあそこを何とかしっかり整備してくれと、要するに、狭過ぎるということで東京都に申し入れているわけですけれども、今度、私の名前で正式に文書でやろうというふうな計画であります。ただ、早急にという話ですけれども、東京都のほうで近々人事異動があるようなことをお聞きいたしましたので、やはり、新しい局長とか体制が整ったところでやるのが効果があるのではないかなというふうに思っているわけでございます。

 また、人道橋につきましても、もちろんこれは必要でありますから、そういうことも同様に考えていかなければならない。特に高齢者の皆さんのためにも、しっかりとした整備に全庁的に取り組んでまいりたいというふうに思っております。

○鈴木(久)委員
 部長さんに答弁をお願いしたら、区長さんがみずから答弁していただき、大変感謝をいたしております。部長さんも全く同感ですよね。

 よろしくどうぞお願い申し上げまして、終わります。

○鷲頭委員
 熱弁の後で余りしゃべるようなことではないですが、少子高齢化対策特別委員会、本日が実質的に第1回ということで、先ほど委員長を初め、議長、区長ともに述べておられましたように、私もこの委員会はこれからの区民生活にとっては大変に重要な役割を担っているものと感じております。少子高齢化対策の委員会ですから、少子高齢化が進む現況の中で、この委員会で協議しなければいけない、対策しなければいけないような課題がそれなりに具体的にあるんだろうと思います。これまでもいろいろやってこられたんだと思いまして、ざっと本区の施策を眺めてみたんですが、少子化に対しましては、本委員会の議題にもありますように子育て環境の整備、例えば本日の報告にもありましたように待機児ゼロを目指しましての保育園のいろいろな増設とか誘致、あかちゃん天国、子ども家庭支援センター、児童クラブやプレディとか、中学校卒業までの医療費助成とか、たくさん政策が充実して展開されております。それから、高齢化のほうでも、これも報告にもありますが、見守りをやりましょうとか、高齢者のための火災警報器取りつけとか、それから、ちょうどきのうですか、区のおしらせ6月15日号の真ん中の見開きのところいっぱいに高齢者の方へのサービスの御案内ということで各種サービスの内容が紹介されているんですけれども、内容的には主に介護サービス、それから要介護、要支援、それから介護予防、ひとり暮らし高齢者へのサービスとかいうようなものがかなり実施をされてきておりまして、いずれにおきましても現行の政策自体は他の自治体と比べましても非常に充実をしている、トップクラスのものだというふうには評価をいたしております。

 ただ、少子高齢化対策ということを考えましたときに、何かこれだけでいいのかなという気がしたんです。少子高齢化というのは、やはりかなり大きな問題をはらんでいるような気がするんです。つまり少子化に対しても、高齢化社会に対しても、そういうものに対して、これはどちらかというと弱者救済のようなものが割とメーンになっていたり、あるいは少子化のほうについては子育て環境の整備ということだけが割と行われているんですが、少子化によって生じる問題は何かもっと幅広いものがあるのではないかなという気がするんです。その辺のことをどのようにとらえておられるか。私もこれから1年間一生懸命勉強をしていきたいと思うんですが、少子高齢化について生じた課題、つまり私たちに対策を迫られている問題が、どういうようなものをもう少し具体的に見ていかなければいけないんだろうかということについて、それぞれ高齢者対策あるいは少子化対策に対応しておられる御担当の皆さん方に御見解をお伺いしたい。これプラスもうちょっとあるのではないかなという気がしたものですからよろしくお願いします。

○斎藤福祉保健部長
 少子高齢化対策ということについてでございます。少子高齢化社会という言われ方をして久しくなりますけれども、実際にはもうこれは国のいわゆる山のてっぺんがあって裾野が広がっているという人口構造から、子供が少なくなり高齢者がふえてつぼ型の人口構造へ変わっていくということで、これに伴って非常にさまざまな懸念が指摘をされております。

 まず、1つには労働力人口が減っていって、経済面、国の活力面、こういったものが下がっていくのではないか、それから生活状況も変化をする。特に、高齢化が進みますと、単身者、それから要支援世帯がどんどんふえていくということが予想されると同時に、地域社会の担い手も、やはり高齢化することによって力が減っていくのではないか。そして、後期高齢者医療制度等もそうでございますが、社会保障制度を根本から見直さなくてはいけない。たくさんの若い人で少ない高齢者を支えるという時代が既に終わってしまったというふうに認識をされておりまして、社会保障のあり方についても抜本的な見直しが必要になってくる。こういったさまざまな課題が指摘をされております。

 私どもも少子高齢化社会を考える中で、ではどうしたらいいのかという部分ですが、1つには、まず少子化をストップさせる、子供の数をふやすために子育て環境の整備、子供を産み育てやすい環境の整備に努めていく。1つには保育所というふうな施策もありますけれども、私どもとしては、地域全体で子育てを支え合える地域社会の実現というものが非常に大切なんだろうというふうに思っております。

 また、あわせて、そうはいっても、なかなか少子高齢の動きがとまりませんので、ふえ続ける高齢者に対するサービスと、特に先ほど申しました単身要援護世帯に対するサービスを充実させていかなければならないということと、若者が少なくなった中で地域の活力を維持するためには、年齢が幾つになっても元気に活躍できる社会づくりも必要であろうというふうに思っております。1つには、70歳就労社会、もしくは高齢者の生きがい活動といった形で語られることが多うございますけれども、高齢者が年齢に関係なく、気力があるうちは社会活動に参加ができる、そういうシステムの整備というものが必要になってくる。高齢化の進行をおくらせることと、それから少子高齢化を前提として、その中で新しい社会の枠組みの構築をしていくという2つの側面が必要であろうというふうに私どもも考えております。

 私どもも種々施策を展開して、もっと何かあるのかというふうなお尋ねでございますが、私としては、やはり子供も高齢者もすべての人たちを地域で支えて、地域で力を出しながら頑張っていけるようなシステムづくりを行政がお手伝いをしていくことが何より重要だし、そこが究極の答えになるのかなというふうな思いで日々職務に当たっているところでございます。

 以上でございます。

○鷲頭委員
 ありがとうございます。

 特に、少子化のほうは放っておいたらどうなるかわからないみたいな、社会の構造自体がこれで持つのかなというような状況に、今、あるわけですよね。合計特殊出生率とかいうものからいっても、どんどん人口が減っていって、言ってみれば人間の生態系といいますか、社会構造そのものが持たなくなるような状況がある中で、今、なかなか難しい問題ですけれども、少子化をとめるのに育児環境だけの整備でいいのか、もっと何かないのかなということと、少子化によってその子供たちが育つ環境がどうも、教育も当然ですが、環境が昔と違ってきています。例えば、ひとりっ子と3人の子供がいるのとでは育ち方も違うような気がするんです。そういう意味で、例えば、この前、子育て支援に関する実態調査というのを送っていただいたので、内容を見たら、実は家庭の状況がほとんど調査されていないんです。兄弟が何人いるんだとか、親の年齢はどれぐらいだとか、どういうふうになっているとかの調査内容がなく、これはもともと保育需要を調べるためのものなのかなという気がしました。

 それから、中央区高齢者の生活実態調査というのも見たんですが、これもほとんどが介護サービス利用状況のための下調べみたいなもので、本当に高齢者がどういう考え方で、どういうふうに生きているかということが、実はちっともこの中にないんです。例えば、子供たちがこんな環境の中で、こういうふうに生きているんだということがわかると、だったら、こんな施策が必要なんではないかなというものがもっと出てきていいのかなと思いました。

 それと、高齢社会につきましては、前にも言ったことがあるかもしれないんですけれども、昔、人生50年などと言われていました。その言葉がずっと頭の中にありまして、だけれども、人生50年って、実はそんなに昔の話ではなくて、昭和22年の平均寿命を見ますと51歳か52歳ぐらいなんです。去年ぐらいの平均寿命を見ると、男性で79歳ですか、言ってみれば、この間に約30歳ぐらい寿命が伸びてしまった。ということは、この60年ぐらいの間に伸びているわけですから、毎年6か月以上ずつ平均寿命が伸びています。こんなことは今まで人類の歴史上になかったことなので、そういう状況を見たら、単に高齢者がふえたからどうするというのではなくて、社会的な物の見方が変わっていかなければいけないのではないかなというような気がしているんです。だから、先ほどの、例えば70歳就労社会なんていうのは、僕はスローガンとしてはいいと思うんですが、そういうふうな社会と、つまり生態系としての高齢者が生態系の中に組み込まれるような社会づくりが必要な気がします。

 同時に、子供のほうですと、そういう環境によって子供たちの生活、育ち方が違ってきているということについて、これも青少年育成基本方針というのも読ませていただいたんですが、もう少し何とかならないかという気がするところがあったんです。今、例えばこれをやったら、この間の秋葉原事件は起きないんだろうかというと、まだそうでもないなという気がしてしまうような、つまり社会の中に生きる子供あるいは一人の人間として成長させていくための何かが、今のこの環境、少子化によって、どうもそがれてきているような気がしてしまうので、その辺をもう一回、例えばこういう調査をするにしても、今言ったような全体観を、どういうふうにとらえていったらいいかというような何かが欲しいような気がするんです。もう一言ありましたら、お願いします。

○斎藤福祉保健部長
 我が国の高齢化の進行の度合いというのは、他の諸外国と比較をして非常に速度が速いというのが1つ指摘をされております。この35年ぐらいで急速に高齢化が進行して、ほかの国に例を見ないような、本当に高齢化の速度が速いというところが指摘をされております。実はそういった中で非常に少子高齢化社会に対して国全体がまだとまどっている状況、果たして何をすればいいんだろうと、私自身も含めてでございますが、高齢者自身も、どうしてこんなに少子高齢化と言われるのかなというふうな疑問を持っているような状況になるのかなというふうな思いをしております。委員御指摘のように、今後も少子高齢というのは進行の度合いを速めていくというふうに思われておりますので、これから国全体ですけれども、ことしは65歳人口が20%程度と言われておりますが、これが30%になる、もしくは30%を超える、2055年には40%ぐらいでしたか、そういう見込みもされている中で、状況は刻々変化をしていくというふうに思っております。我が中央区の中で日々この地域で暮らしている高齢者の方々が、委員が今御指摘のように、そうした実態と、それから、この先10年、15年を見越した施策の展開というのがどうしても必要になってくるだろうと思っております。私どもは、区長が提唱いたしました70歳就労社会も本当にここ最近のスローガンといいますか、これからの10年後の本区の地域社会を見ましたときに、70歳の方々も元気で仕事をされ、納税をしていただく、また地域社会の中で活躍をしていただけるように、どういうふうに施策を展開していったらいいのかというところが、今、大きな課題になっているというふうに思っています。

 それと、調査の中ではなかなか個々の方々の生活実態まで迫っていないというふうな御指摘をいただきまして、今後の調査の中ではそういったところも視点に入れて展開していく必要があるというふうに私も思っております。個々の方々のニーズですとか、生活実態を今後ともより調査研究をいたしまして、区民の方々に受け入れられる施策の展開に努めてまいりたい。具体的にはまだこの場ではなかなか、これこれというところはお話しできませんけれども、思いとしては、10年後を見越して、新たな施策も考えてまいりたいというふうに思っております。

 以上です。

○鷲頭委員
 何か抽象的な話で申しわけございませんでした。例えば先ほどの後期高齢者の話がたまたま出たんですが、高齢者がふえていくということで、それこそ病気にかかる確率の高い人たちがふえるわけですから、どうしてもそれに関する社会負荷がふえていくものをどうするかということの一つの考え方なんだと思うんです。先ほどの70歳就労社会ではないですが、前にも言ったことがあると思うんですが、一人当たりの高齢者医療費は全国でも県によって物すごくばらつきがあるんですよね。全国平均が75万円、長野県が最低で61万円というぐらいの差があります。少ないほうから言っていきますと、長野県、山形県、新潟県、静岡県、千葉県、栃木県なんていうのも少ないほうに入っているんです。どうも農業県というか、長野県がどうしてこんなに少ないのかなといろいろ調べてみましたら、この前も言ったと思うんですが、高齢者の就業率が一番高いんですよね。日本で最大です。長野県は、実は男性の寿命が一番長くて、女性が3番目ですか、最大の長寿県であるのに医療費は一番少ない。それは、やはり社会参加型なのかなと思います。

 こういうそれぞれの特徴を私たちもやはり調べて、そういう形態をどこかに取り入れられないかと思っています。だから、さっきの70歳就労社会というのに僕はすごく賛成なんです。それを具体的にしていくためにはどういうふうにしていったらいいんだろうとか、何かいろいろな方法をと思って、実はきょうはいろいろなデータをいっぱい持ってきたんですが、時間も余りありませんので、そういうことをこれからも一生懸命一緒に私も考えていきたいと思いますので、さっき福祉保健部長が言われました視点をもう少し高いところから、あるいは長期的に見ながら、少子高齢化というものをしっかりとらえていかないといけないのかなという気がしてまいりました。私も頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします。

 ありがとうございました。

○鈴木(幸)委員
 では、資料1についてお伺いいたします。

 人形町保育園についてです。平成15年当時、当時、人形町保育園に入所されていた園児の保護者の方から人形町保育園の改修をということで、区長さんに署名を提出しました。それから約5年経過した今、いよいよ実施されるということで、保護者の方々は大変喜ばれているということを、まずお伝えをさせていただきます。

 それに伴います連絡通路のことです。園庭に渡る連絡通路が廃止されたということで、非常に保育園の園児の方々が危険ではないかという論議がいろいろな委員会で話をされております。今現在まだ園児の方々が通っていらっしゃいますけれども、かつてこの周辺で事故等があったかどうかということと、それから、確かに人形町の大きな通りを一本離れたところですから、緩やかな通りではありますけれども、車両がどれくらい通行しているのかどうか調査されたかについてお伺いいたします。

 それから、資料3についてです。それこそ先ほど来話をされておりますけれども、高齢化社会が進む中で、本区も23区の中で11番目に高齢者の割合の高い区であります。そういう中で、地域見守り活動支援という非常に期待されるモデル事業であるというふうに私も思いますが、これをもう少し詳しく説明をしていただきたいと思います。高齢者というのはどれくらいの年齢の方なのか、それから、これはどういうふうに希望されるのか、それから、モデル団体として4団体が既に決定しているということですが、この4団体はどういう団体か、あるいは実施日が平成20年5月1日ということですから、これはもう稼働しているのかどうかということについてお話しください。

 それから、敬老館についてです。高齢化社会で敬老館に行かれる高齢者の方が非常に多いというふうには思いますけれども、その中で敬老館の図書室はどのようになっているのか。3館あるはずですけれども、図書室がどのように稼働しているかについてお伺いします。

○平林子育て支援課長
 人形町保育園の連絡通路の関係でございます。

 まず車両調査のほうでございますけれども、これは所管課としては行っておりません。土木部として、交通安全対策の視点から行っているかどうかについては、まだ確認をしておりません。

 それから、事故の件でございますけれども、園児に関する交通事故というのは、少なくとも私が現職に就任して以来1度もございませんし、その前も聞いておりません。

 この連絡通路の廃止及び安全対策につきましては、今月、それから先月を通しまして全保護者に対しまして私のほうで直接御説明をしてまいりました。その結果、特にこの連絡通路についての廃止、連絡通路がないことによっての安全対策等について、特にこれといった御意見はお伺いしておりませんし、我々としては、安全対策を人的配置も含めて検討を現在しておりますという御説明をし、納得をしていただいているところでございます。また、人形町保育園については、現行3階施設ということで3階部分が園庭になってございます。ただ、どうしても日当たり等の条件が悪いということで、近隣の公園等に日々お散歩に出かけてまいります。このときも、当然、保育士、職員等が安全対策を万全に行っておりまして、今まで事故といったことは聞いてございませんので、今後もこういった対策を含めて安全対策を万全にとっていきたいというふうに考えてございます。

○有賀高齢者福祉課長
 まず、一番最初に、地域の見守り活動支援のモデル事業でございます。

 今回、見守り対象の年齢は、高齢者の方につきましてはおおむね65歳以上ということで、一応のガイドラインがありますが、その地域あるいはそれぞれの見守られる方の状況によって、65歳以下でも、必要があれば可というふうに考えております。

 それから、どういう方が見守られるか、あるいは御希望によって見守られるのかということだと思うんですけれども、現在はモデル事業で実施しておりますので、どこか特別なところに行って見守られたい方は手を挙げてくださいとか、そういうような状況では現在はありません。ふだんから地域活動が活発な地域、例えばふれあい福祉委員会ですとか、高齢者クラブですとか、あるいは町会、自治会等の活動が比較的行われていて、ふだんから地域の見守り等が潜在的というか、ある程度の下地のあるようなところを抽出しまして、その中で現在はこちらのほうからお願いして、この事業を現在進めようとしているところでございます。実際には、現在、京橋地域、日本橋地域、月島地域の中からそれぞれ1地域ずつ、実態としては、主に、現在、社会福祉協議会で行っておりますふれあい福祉委員会がある程度の中心になりまして、それに一部町会さんが加わりまして、現在、それぞれの地域でこの事業をこれから行っていただこうと、そういうような状況になっております。

 それから、もう一つ、中央区の場合、非常に高層住宅、共同住宅、集合住宅が多いわけでございますけれども、こういったようなところにも、現在、お声がけをしております。現状では、それぞれこちらからお声がけをしたところに対しまして組織づくりをお願いしているところでございます。

 続きまして、敬老館の図書室についてでございます。現在、桜川敬老館、浜町敬老館については図書室を設けております。それから、勝どき敬老館につきましては図書コーナーということになっておりまして、敬老館の予算の中に図書の予算もついておりまして、主に月刊誌等の購入が中心でございます。そのほかの本につきましては、寄附ですとか、これまで購入した図書を現在置いて、それを高齢者の方にごらんいただいているというようなことになっております。

 以上です。

○鈴木(幸)委員
 ありがとうございます。

 それでは、人形町保育園についてお伺いいたします。現在まで事故もなくスムーズに運営されているということですが、先ほど子育て支援課長さんがお話しされましたけれども、かつては3階に園庭があって、高層ビルに囲まれて日が当たらないということで苦情があったところです。新しくなりますこの施設の屋上はどのようになっていらっしゃるのかということについてお伺いします。あわせて園庭がないということですが、八丁堀保育園もたしかそういうふうに、ないかと思いますが、その場合はどのように対応されていらっしゃるかということについてお伺いします。

 それから、見守り施設ですけれども、私もここ数か月の間に認知症の方の御相談を数多くいただきました。そういう方々のケースを見てみますと、当初はおひとり暮らしで生活されている方は御近所の知人、友人等が親切にいろいろとお世話してくださるんですけれども、やがてやはり高齢化が進むとともに、ある時期になって認知症が非常に進むわけです。そうすると、実は一番親しくしている方を疑ってしまうわけなんです。御相談いただいているケースは、本当にそうなんです。何かしら疑ってしまうものですから、せっかく親切にしてくださった方々がだんだん遠ざかってしまうわけです。最終的には親戚等、そういった方が面倒を見てくださるんですけれども、親戚の方、知人等も最後は疑われてしまうみたいなところで、それで相談にいらっしゃる。

 もう一つのケースは、結構区役所と連絡をとっているにもかかわらず、なおかつ日々不安なものですから、しょっちゅうこちらのほうに電話が入ってきたりというふうなことがあって、本当に高齢化とともに認知症は大変だということを実感します。高齢者の係の方々がどれほど大変なのかということで非常に私は感謝いたしますが、だんだんと見守り隊の方々もこういう方々を対象に見ていくということになったときに、見守り隊の方々はよほど皆さんがしっかり勉強会ですとか、そういうものをしないと大変ではないかというふうに考えるんです。専門の施設に入っていて、なおかつ専門の方々も、こう言っては失礼ですけれども、お手上げの状況ですから、退所していただきたいというような経緯もある認知症が進んでいる方もいらっしゃいます。本当にこれは大変大きな事業ですけれども、よほどしっかりした対策をとっていただかなくてはいけないというふうに考えますが、その辺についてどのようにお考えでいらっしゃるでしょうか。それから、これは協働というくくりの中の事業になるのかどうか、それもあわせてお伺いします。

 それから、敬老館の図書室です。高齢化といいますけれども、65歳、70歳の方でも、それくらいの年代の方々は非常に活字に強い方々なのではないかというふうに、私はお話をしていて、思っております。かなり小説等もしっかり読んでいますし、篤姫の作家さんのことなどもすごく詳しくいろいろ取り上げたりしています。例えば、敬老館でその方々が図書室を利用している際に、本の背表紙が古くて見えにくいぐらいの古い本が並んでいるんです。したがって、本が古いわけですから、かび臭くて、せっかく楽しみに図書室に入っても、読む気がそがれるような図書コーナーであったり、それから畳の部屋であるがために、高齢者の方が非常にそこで本に親しむことができにくいような状況ということで、お声をいただいておりますが、その辺についてどのようにお考えでしょうか。

○平林子育て支援課長
 まず、人形町保育園の現状の園庭でございます。これは周りをビルに囲まれてございまして、実は東側、西側、それから南側、三方がビルに挟まれているという状況でございまして、条件的には非常によくない条件でございました。今度の区民館側敷地のほうですと、これは南西の角ということで相当日当たり等はよくなるのではないかというふうに考えてございます。

 それから、現行の八丁堀保育園でございます。こちらも4階建てのビルの屋上に、実は180平米弱ぐらいですけれども、屋上園庭というのがございます。ただ、動的な遊びも含めまして、近くの桜川公園ですとか、京華スクエア、こういったところがあいていれば借りて遊んでいるということで聞いております。

 以上です。

○有賀高齢者福祉課長
 まず、見守りと認知症の関係でございます。

 認知症の方の見守りの問題でございますけれども、高齢化社会が進み、高齢になっていきますと、認知症の方がどうしてもふえてきてしまうというのが現状でございまして、認知症の方と高齢化社会というのは切っても切り離せないような関係になると思います。その中で、地域の中で今後ふえていくと予想されます認知症の方をどうやって見守っていくのかという問題は非常に大きい問題だというふうに思っております。ただし、今現在の地域に私たちが直接入って見てみますと、やはり地域の方の見守りをされる方は結構高齢な方も多いというような状況で、地域の中でどこまで認知症の方の見守りをやっていただけるのか、マンパワーの問題もありますので、そういう点については、これからそれぞれの地域の方とお話し合いをさせていただいて、その中で解決していきたいということと、もう一つは認知症に対する理解という問題もありまして、現在、区では認知症のいろいろな講習会等も行っておりますが、必要であれば、そういった見守りの方向けに、地域に入って認知症についての簡単な勉強会のようなものをやっていくとか、そういうこともあろうかと思います。

 それから、この事業は、地域の方、そして行政、さらには地域包括支援センター、おとしより相談センターとの協働で今後も進めていきたいというふうに考えております。

 それから、敬老館の図書室の件につきましては、確かに、現在、かなり古い本も多くあります。たまたまなんですけれども、先日、私どもも御利用者の方から、本が新しくならないかというようなことでお話がありました。例えば、現在、区の図書館では定期的に不要になった本を払い出ししているとか、そういうこともありますので、例えば経費をかけないで、そういった図書館の比較的新しい本を譲っていただくとか、あるいは御希望に応じて館としても新しい本を購入していくとか、さまざまな方法によって本の更新等についても考えていきたい、そのように考えております。

 以上です。

○鈴木(幸)委員
 ありがとうございます。

 八丁堀保育園は、遊戯室に対応できるような園庭が屋上にあるわけですよね。ですから、今回のあの建物は8階建てですので、高層に囲まれていたとしても日当たりが悪いというわけではないでしょうから、できたら、そういうふうな配慮をしていただければ、幾らか事故対策にはつながるのではないかというふうに考えますが、再度それをお伺いします。それから見守り隊ですけれども、本当に大変だというふうに私は思います。これは、担当の方々は本当に大変で御苦労なさっている。実は、認知症のグループホームの方でさえ大変なんですね。それも、本当によく私もわかりますし、こんなことは言えないですけれども、相談をいただく私のほうも、どうしたらいいのかというぐらい悩む問題でありますので、本当にしっかり、こういう方々こそ手厚く勉強会等をやっていただきたいというふうに思います。

 それから、敬老館の図書室ですけれども、和室ですよね。ですから、その辺についてどういうふうにお考えなのか。高齢者が、今、畳の部屋で本を読むというのは、まずほとんどないと思います。それについて御意見をお伺いいたします。

○平林子育て支援課長
 人形町保育園の屋上園庭の件でございます。

 今回は土地の高度化利用ということで8階建ての複合施設を建てます。そうしますと、どうしても8階より上の形の屋上園庭ということが考えられますが、これは現行の認可上の規定で、最大でも、今やっている八丁堀保育園程度、4階程度が実は限界でございまして、実際の避難誘導のときに、屋上部分から、例えば我々ですといろいろな逃げ方ができるんですが、小さい子供ですと滑り台式とか、そういった形で逃げなければいけない。こうなってくると、9階部分に園庭を設けるのは認可上、難しいというよりも、むしろできないと。これは確認済みでございまして、その関係で園庭を別のところに設けたということで御理解をいただきたいと思います。

○有賀高齢者福祉課長
 大変失礼しました。

 敬老館の図書室が和室であるということについてでございます。敬老館の和室を洋室に変えるというのは、ある程度の改修が必要になるわけでございますけれども、敬老館の改修につきましては、ある程度のスパンの中で計画的にやっている部分もありますので、なかなか今すぐ和室を洋室というのは難しい面もあろうかと思います。ただ、肝心なことは、直接畳に座るのではなくて、いす等を使って、例えば足の不自由な方等の負担を軽減するということが必要であろうかと思いますので、その点につきましては検討させていただきたいというふうに思います。

 以上です。

○鈴木(幸)委員
 ありがとうございました。

 高齢化社会の中で、高齢者の方が本に親しむということはとてもいいことだというふうに思いますので、カーペット等を敷いて、いすを置いたら、そういう工夫次第でできますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 以上で終わります。

○植原委員
 それでは、幾つか質問させていただきます。

 最初に、先ほど他の委員から、今回の少子高齢化対策特別委員会の関係で区が考えている少子高齢化対策ということで御質問もございまして、福祉保健部長さんよりお答えをいただきました。私もそのことを一度確認させていただきたかったんですが、先ほどの御答弁で理解をいたしました。中央区は、やはり少子高齢化と申しましても、区民の方からは少子化どころじゃなくて子供さんがどんどんふえて、また活気が出ていいねとか、高齢化率も23区で最下位ですか、というような報道も最近目にしまして、かといって人口が増加していますので、その対策というのは大変重要なことだと思います。その意味で幾つか質問させていただきます。

 初めに、先般の常任委員会でも御質問があり、また御答弁もお聞きしていたんですが、基本計画2008では10年後の中央区を見据えた計画が示されております。その中で10年後の中央区ということで、子どもが輝く子育て・教育のまちづくりと示されております。この中にも現状の課題とか、今の区内の現状等も詳しく示されて、私も全くそのとおりだと思います。その上で、いろいろと中央区がさまざまな施策、計画を示されているわけです。

 その中で、子育て支援といいますか、少子化対策の一番の課題である保育所の待機児童の解消に向けて、これも10年後ではなくて、今は5年後を目標に、私が感じたのは緊急対策、応急対策というんでしょうか、区としてもその辺を重要な施策として本当に真剣にとらえて対策を講じてくださっていることと私も認識し、また、それについては高く評価をさせていただきます。

 その中で、6月1日現在の待機児童数が、全体で169人、1歳児が107人という、本当になかなかこれは大変な課題だなということで、区のほうもきっと頭を抱えていらっしゃるというか、何とかしなければという熱意は私自身も大変感じております。大変期待もしているところですが、なかなか思うようにそんなにすぐに進まない現状というのは私も理解しております。

 そこで、4月の時点で、今年度の入所者を決定されたときも、正社員の方が50人以上、たしかそのときも150人ぐらいの待機者がいる中で、正社員の方がかなり多く待機になったという現実があると思いますが、それについての現状をお示しいただきたい。それから、この対策を5年後を見据えて、先日も人数を具体的に示されて御説明をいただきましたけれども、今、緊急の対策としてお考えになっていることはないのか、その辺を聞きたいと思います。特に月島地区、日本橋地区もふえているということで、先ほどいろいろお話も伺いましたけれども、やはり月島地区の高層マンションの入居者はほとんどが子育て世代で、これから保育所のニーズのある方たちも多くいらっしゃると思います。特にその辺での対策というのをお考えになっていらっしゃることと思いますので、その辺について御見解をお示しください。

 よろしくお願いいたします。

○平林子育て支援課長
 保育園の待機児につきましては、5年推計で見ておりますと、今後さらに20%ほど人口が増加をしていく。また、これに伴って、保育ニーズも伸びるというふうに考えてございます。我々としては、近々の課題として、ターゲットとして、当面5年以内の分をむしろ平成23年度までに待機児をゼロにしていきたいということで、今、対策をとっているところでございます。

 委員御指摘の、ことし特に1歳児での待機が多い状況でございますけれども、これは現在も変わっておりません。やはり1歳児が待機としては一番多い数になってございまして、特に今年度特徴的だったのが、他区からの転入者で、やはり両親就労という形の常勤職員の方で、点数でいうと20点の満点の方、こういった方々が転入によって入れなかったというところが非常に大きな特徴だと思っております。現在、同じ点数ですと、そこに優劣をつけざるを得ない保育園の入所状況になってございます。そこで、従前から中央区にどのぐらい長く住んでいたかという、最終的には住定日という問題が待機か入所かという2つに1つの選択になってしまったということで、随分他区からの転入の方に関しましては入れなかった。なぜほかの区では入れていたのに、入れなかったのかというおしかりを4月当初等、相当我々も受けてございます。

 現在、認証等に入っておりまして、100名のうち半分程度は認証、それから家庭福祉員等々に入ってございます。現在、大体50名ほどが、今、ここの表上ですけれども、どこにも行っていないというような状況になってございます。ただ、これも実態的には休職中という方々がいるのも事実でございまして、全員が全員御自宅、それからベビーシッター等で見ているかというと、そうでもない実態もございますので、こういった実態については、今後詳細に詰めていきたいと考えてございます。

 近々の対策としては、今回、急遽6月補正で十思保育園の整備に要する経費を計上させていただいています。認可保育所をまずしっかり整備をしていく。それから、人形町保育園の改築もあわせて行う。さらに、人形町保育園が仮施設として使用する堀留町、これについても新たな認可保育所として整備をしていく。まず、認可保育所をしっかり整備した上で、さらに保育需要の高い3歳未満につきましては、例えば認証保育所の活用ですとか、今、新たな認定子ども園制度、こういったものを活用しながら、待機児の解消を図っていくという考え方でございます。

 それから、今後、再開発等に伴いまして、晴海地区等で開発も行われるというふうに聞いてございます。これにつきましては、関係部局の都市整備部とあわせて、可能な限り保育スペースがとれないのかという協議を常に行ってございます。現在、晴海二丁目等の開発についても、従前から保育スペースがとれないのかということで、我々は今も協議をしているところでございまして、こういった対策をあわせまして、今後の3年のうちに待機児をゼロにしていきたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○植原委員
 ありがとうございます。

 今、詳しく御説明いただきましたので、そこに期待するところです。ぜひ、平成23年度には待機児ゼロにという目標でいきたいということで、すごいなという思いもあります。現状これだけ大変な待機児童がいらっしゃる中で、民間等で保育されている方も、やはり区立の認可保育所に入りたいという思いは皆さん一緒だと思いますし、いろいろな御要望もあると思います。それとはまた違って、逆に、認証保育所、民間のほうが利用勝手がいいとか、いろいろな意味でそれぞれのよさもあると思います。若いお母さんたちのお話を聞きますと、両方大変ニーズが高いのかなと私も思っております。その辺については区のほうもしっかりとらえていただいておりますので、また今後の対策に期待をさせていただきます。

 1点確認をしたいんですが、今、中央区はこのようにしていますよと、いろいろ入所基準についてお話がございました。全部満点の上で、居住期間等を配慮してというお話も伺いました。現状の保育所の入所の基準が、今、一番いいのか、中央区として、これ以上何かほかに基準の見直しとか、そういうことはお考えになっていないのか、もしあればお聞かせいただきたいと思います。

 私もなかなかわからないところがあるんですが、いろいろよその自治体を見たり、実際にいろいろな御相談を受けた中では、やはり中央区は入所の申し込みについても極力希望者の手を煩わせないようにいろいろ細かく配慮されて、入所受け付けも申し込みもしやすくされているなということを、ほかの自治体の方のお声を聞いて初めて、中央区は丁寧だなというふうに認識した次第です。私はそういう意味では評価いたしますが、区として、入所基準について何か新たな見直しがあれば、お聞かせいただきたいと思います。

 よろしくお願いします。

○平林子育て支援課長
 まず、入所選考基準でございますけれども、これは委員御示しのとおり、オープンということで、申し込み時にこういう基準でやらさせていただいていますというのを全員の方にお配りをしております。さらに、点数が同点の場合においては、こういった方々に調整指数というものがついて、優先順位がこういうふうに変わりますという御説明もさせていただいております。かなり合理性のある選考指数であるというふうに考えております。ただ、これがすべてかと言われれば、これも時代時代によっていろいろな要望、要求等があろうかと考えております。例えば、介護をし、それから子育てをしという方と、今、それはどちらかしか点数をとれませんので、そういった部分をダブルで見られないのかといった御意見もいただいております。ただ、これもどの程度まで見ればいいのかというところ、どなたも納得いくような指数ができれば、それは変えていくべきだろうと考えてございます。こういった指数につきましては、これは今の段階では合理性があるというふうに考えてございますけれども、これから時代の変化の中で、いろいろな方々から御意見を聞き、皆様が納得されるような指数に変えられていけば、これは変えていきたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○植原委員
 今後のお取り組みに期待をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 それから、次に、子育ての不安解消ということで、区としてもさまざまなサービスに取り組まれております。現状を、簡単で結構ですので、お聞きかせいただきたいと思います。今、保育所の待機児童が大変多いので、なかなか緊急一時保育で保育園でお預かりするということは、現実、無理なのかなということは認識しておりますけれども、緊急一時保育、また子どもショートステイ、それから一時預かり保育事業について、それぞれ今の現状をお示しいただきたいと思います。

 それと、先ほど子育て支援課長さんのほうで認定子ども園というお話もございました。これは、勝どき一丁目のプロジェクトの中で、もう着工されましたけれども、その中に認定子ども園が開設されるというふうに期待をしているところなんですが、先日、工事の説明の方からあらかじめ御説明いただいたときにお聞きしましたら、それはまだ決まっておりませんというお答えをいただいたんです。本当に認定子ども園が実現するのかどうか、その辺をはっきりとお聞きしたいと思います。

 それから、最後に、預かり保育の関係です。

 これは、先ほどちょっと触れましたけれども、特に豊海小学校、豊海幼稚園を取り巻く環境といいますか、特に勝どき六丁目の急激な人口増、特に児童・園児の急増ということで、御承知のように、昨年、幼稚園では4クラスで81人だったところが20年度は9クラス172人になっている。小学校のほうも131人増加しているということで、子育ての不安といいますか、そういう意味で、小学校のほうはプレディがあるので本当に助かっていますというお声をお聞きします。ぜひ幼稚園のほうに預かり保育をしていただきたいという強い御要望がありますけれども、その辺についてお考えをお示しいただきたいと思います。

 よろしくお願いいたします。

○吉田子ども家庭支援センター所長
 緊急一時保育などの実施についてです。

 昨年、19年度、緊急一時保育の利用状況につきましては、保育園のほうは2名、緊急ということでお預かりしております。家庭福祉員のほうでも緊急一時保育としてお預かりしておりまして、こちらも昨年2名のお子さんをお預かりしております。その理由といたしましては、やはりお母様が急に手術ですとか、けがをしてしまった、また、お父様が単身赴任中ですが、お母様が双子さんを妊娠中で自宅安静をしなければならなくなったこと、そういうときに御利用いただいております。また、ショートステイに関しましては、昨年9月から子ども家庭支援センターのほうで始めておりますが、こちらに関しては、登録が6名ほどございました。実際、委託しております児童養護施設、また乳児院に連絡をしたところでございますが、急遽お母様が退院できた、また、おじい様、おばあ様に預かってもらえるようになったということで、昨年の御利用は実際にはございませんでした。今後また詳細を見守っていきたいと思います。

 一時預かりにつきましては、こちらは午前9時から午後5時までお子様をお預かりするサービスでございます。こちらに関しましては、昨年9月から3月まで御利用されたお子さんの件数は1,305人ということです。こちらの理由としましては、お母様の不定期のお仕事が約4割、また病気や出産、けがなどによるものとして約2割程度ということで、緊急時の対応として利用されているものが半数以上あります。また、こちらに関しましても、実際、育児疲れですとか、そういう理由でも利用できますので、お母様の不安解消という面でも、この事業はかなり周知されるに従って利用者が増加していくと思っております。

 以上です。

○平林子育て支援課長
 認定子ども園の件でございます。委員が言われたように、勝どき一丁目の再開発、勝どきグロスタウンの中での認定子ども園でございまして、これにつきましては、100名を超える規模の認定子ども園が平成23年4月オープン予定というふうに聞いてございます。現在、この中で、我々としては保育に欠ける子供たちをどの程度入れられるのかということでの協議をしてございまして、これについては詳細がもう少し出てきた段階で、また当委員会等で御報告をさせていただきたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○長嶋学務課長
 豊海幼稚園についての御質問です。

 委員のおっしゃるとおり、ことしトウキョウ・タワーズの完成で非常に人数がふえております。実際、9クラスでございますけれども、推移を見ますと、3歳児より2歳児、1歳児のほうが人数が多いということがわかっています。ただ、近々の資料ではありませんので、今現在どの程度ふえているのかというのを注視するつもりです。そのため、学校で、例えば預かり保育用の予備室、要は午睡の部屋ですとか、そういうのを確保するのは、正直、非常に難しいだろうということで、それ以外にないかと。今の預かり保育のスキームをそのまま入れるというのは、正直、なかなか難しいかなと思っています。それ以外に何か方法があるかどうかということについては、また幼稚園のほうと相談しながら検討していきたいというふうに思っています。

○植原委員
 それぞれありがとうございました。

 最初の、それぞれの緊急的な事業、緊急一時保育、また一時預かり保育、子どもショートステイの現状をお聞きしました。その中でも、特に子どもショートステイなんですけれども、これは6名の登録があって、実際には先ほどの答弁で、事前に解決したというようなこともありまして、御利用がなかったということでしたので、それは承知しました。ただ、これは利用したくても利用できなかったという現状もあるんです。どうしてかといいますと、やはり実施場所が遠いということです。ここは中学3年生まで、いざというときの対象になっています。何らかの御家庭の御事情、育児の不安とか、先ほどおっしゃったような入院等、何か緊急的なときには、やはり小学生や中学生もそのショートステイを利用する対象になることもあるんですね。そういうときに、やはり通学するのに遠過ぎて、とても利用が難しかったという区民のお声も実際聞いております。子ども家庭支援センター、また、こちらの子育て支援課でも、さまざまな子育ての悩み、家庭の悩み、いろいろな相談事業を通して、区民の、特に、今、育児力の低下、また核家族等、私たちが考えている以上に今の子育てというのはいろいろな課題を含んでいる中で、やはりそういうときに使えるような体制をぜひとっていただきたいと。これはお金もかかることですし、そういう場所を見つけるということも大変なことだということは十分理解しておりますけれども、そういう現状がありますので、まして、これからどんどんそういう需要もふえてくると思いますので、これは区として、しっかりと、できれば近いところにそういう施設を確保していただきたいと、きょうのところは要望して終わらせていただきます。

 それと、預かり保育についても、今、豊海幼稚園では下の年齢のお子さんが今後幼稚園に入園を予定されている方もいるので、なかなかスペース的にも無理だということですけれども、やはり、あそこは特に尋常ではない人口増加といいますか、特に若い世帯が一挙にふえたということもありまして、これも区としては前向きに御検討をしていただきたいと要望させていただきます。また、違う機会に御質問させていただきたいと思います。

 ありがとうございました。

○礒野委員長
 ここで、一たん休憩を入れさせていただきます。午後3時20分に再開したいと思いますので、御参集のほど、よろしくお願いいたします。

(午後3時8分 休憩)


(午後3時19分 再開)

○礒野委員長
 それでは、休憩前に引き続き、再開いたします。

 質問者の方。

○田中(耕)委員
 よろしくお願いいたします。

 まず、資料1の人形町保育園、人形区民館の再編についてお伺いさせていただきます。

 区民文教委員会でも質問をさせていただいたんですが、空中通路の件でございます。

 こちら、懸案としましては、当初案を変更して廃止する方向だということだと思います。この変更理由につきまして、前回の委員会等でお聞きしましたところ、地元からの御意見もあり、当初案を変更するに当たる大きな要因の一つであるというような御説明があったかと思っておりますので、その点で、確認ですが、それは間違いがないかどうか教えていただきたいのと、それ以外に、これを変更するに至った要因、大きなものがあれば、教えていただければというふうに思っております。変更すること自体は、私はやぶさかではないと思っていますが、このプロセスですとか、その理由、この辺に私は不透明感を感じておりますので、そのあたりを詳細に御説明をお願いいたします。

 まず、その点をお願いいたします。

○平林子育て支援課長
 人形町保育園の上空通路に関するお尋ねでございます。委員はこれを当初案というふうにお話をされましたが、実は当初案は、1階部分が園庭というふうな案でした。その後、地元等の要望等がございまして、防災倉庫等といったものが地上部分に出ている、それから駐輪場部分の出入り口が出ているということで、園庭部分がかなり狭隘をしてしまうため、いわゆる上の部分、屋上の園庭だという案が出てまいりました。この中で、上空通路という連絡通路をかけたらどうだという案が、決定ではございませんが案として出てまいりました。

 この案を地元と調整している中で、やはり景観上の問題ですとか、そういった理由から、この通路についてはどうなのかということが1つ、それから、所管部としましては、これは待機児解消を兼ねてございます。実は、この人形町保育園は一たん堀留町に移ります。堀留町からこちらに帰ってきたときに、定数の拡大を行う予定でございます。さらに、仮施設として使用しております堀留町についても、認可保育園として整備をしていくという考え方がございますので、なるべく早くこちら側にシフトをしていきたい。当然、上空通路をかけるとなると、こちら側の保育園等ができ上がった次に連絡通路等の工事に入っていくということから考えると、さらに工期が延びてしまう可能性があるということも要因の一つとして、所管部としては思ってございます。

 こういったことから、今回の案で最終的に確定をしていきたいということでございます。

○田中(耕)委員
 今の御説明でいくと、やはり景観の問題と、早くすることが重要なファクターであるというように思います。当然、待機児童の件は、私も最も急がなければいけないというふうに思っておりますので、急ぐという話は大賛成なんですけれども、ただ、もっと大事なことは、子供の安全性でございまして、かつてから他の委員会でも申し上げましたが、やはり通路を通るとなりますと、それなりの危険性が伴うわけでございます。ガードマンや保育士、事務員等にも細心の注意をという御説明もいただいておりますけれども、やはり園外に出すような必要性というのが果たしてあるのかどうかと大変疑問に思っております。

 また、地元からの景観等の御意見というのは、意見書で上がっているというお話もお伺いしております。私のほうでも確認しましたところ、本年の3月6日付で地元町会等から意見書が上がっている。その内容を要約させていただきますと、1点目がこの建設計画、このというのは、この時点では空中通路も含んだ計画案かと思われますけれども、建設計画自体には反対ではない。2点目が、何よりも早期の説明を地元にしてほしい。3点目は、上空通路の計画に関しては、整合性の説明をすることが重要である。こういった内容だったというふうに思っています。これをこのまま、この書面だけで意図を酌み取ることは非常に難しいかとは思いますけれども、酌み取るのならば、もっと地元や利用者、さらには学識経験者、もっと言うならば、こちらの保育士や事務員の方、実際どちらのほうが使い勝手がよくて、安全性が高いのかと。地元の方にも多少の理解をお願いするような立場にならなければいけないというふうに思います。それは、急いでいることとは全く別途の問題でありまして、安全性と急いでいること、これによって、たとえ3か月おくれたって、安全性が守られるのであれば、全く問題ないというふうに私は考えます。急いでいるということで、それで5年も10年もおくれてしまうのであれば、それはまた別の話になりますけれども、地元からの要望としましては、地元の説明会を早期に開いてほしいということや、上空通路に関しても、整合性を持った説明を重点的にしてほしいというのが一番の願いであるというふうに私は、この書面を見て思っております。そういった観点から考えると、今おっしゃっていただいたような、早くすることですとか景観上の問題というのは、本筋的には一番大事なものではないのではないかと私は考えております。ですので、今申し上げた点に関しまして、区としての御意見、お考えをお伝えいただきたい。もう一度、最後に繰り返しになりますが、子供の安全性に関しましては、わざわざ園内に入った乳幼児を、わずか8メートル、10メートル未満の道路ではありますけれども、園外を通して、わざわざガードマンや、その他保育士の負担にかけてやるほどの価値が果たしてあるのかどうかということに対し明快な御見解をお願いいたします。

 私は、幾らガードマンをつけても、極例になりますけれども、先般の秋葉原の事件や池田小学校の事件などを考え合わせれば、外には出すべきではないというふうに思っておりますので、外に出しても構わないというお考えであれば、構わないんだということをこの場で明言していただきたいというふうに思います。

 また、先ほど子育て支援課長のほうから、利用者の声も一部説明して、御意見はなかったという御回答がございましたけれども、これは状況のわからない方に御意見はありますかと聞かれても、そんなに急に意見など出てくるものではございませんので、詳しい資料、メリット、デメリットを示したものや、アンケート等を利用者やその他保護者にとらないと、これはきちんとした意見というふうにはとれないと私は思います。この点もあわせてお答えいただければと思います。

 以上の点、よろしくお願いいたします。

○平林子育て支援課長
 上空通路の件でございます。まず、基本的には建築確認の点からいいますと、隣の了解を得なければいけないような幅しかとれない。10メートル以上離れていないということが1点ございますので、結果的には、隣から、これを確認して、やらせてよろしいですかということで判こをいただくというような作業になろうかと思います。現状、地元説明会は既に始めておりますが、特に隣のビルからは、やはりいろいろな御注文が出ておりまして、結果的に上空通路は無理であるという判断を、今、してございます。

 それから、安全性についてでございます。先月、今月というふうに申し上げましたのは、各クラス単位に保護者会というのがございます。このクラス会に直接私が全部出席し、保護者全員とお会いしまして、資料等を見せながら、途中経過も踏まえまして御説明をさせていただいたというところでございます。

 先ほど、園児を園の中から出す、出さないというお話がございましたけれども、実は結構日々、散歩ということで表に出てございます。ですから、特に一回園の中に入ったら、もう園の中で完結ということではなくて、やはり日常の中で保育士が安全等を確認しながら、交通ルールを守るということも保育の一環として、日常から近隣の公園も含めてお散歩ということをやってございますので、これはとりたてて園庭に行くだけの問題ではないというふうに考えてございます。先ほど、安全性をさらにということは、例えば先ほど委員が言われたように、絶対ではないかもしれませんが、今までこの地域で事故のない中で、より安全のために人的配置も含めた安全対策、それから特に70歳就労社会、高齢者の生きがいづくりという中で、こういった部分も新たな活動場所としてできないかという視点も含めて検討をしているということでございます。

 以上です。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 お散歩に関しましては全く別枠だと私は思います。あえてという意味と日常的に通るものと、お散歩は計画的に行くわけですから、そういったものと一緒にするというのはどうかなというふうに個人的には考えます。

 この点に関しましては、かなり内定ということですので、私が一番危惧しているのは、先ほども申し上げていましたように、新しい案自体にどうこうというよりも、変わった過程が、我々議会に対してという意味で急だったというふうに認識しております。その点をお含みおきいただきまして、繰り返しになりますけれども、区民と、とりわけ地元の方、さらには区民の中でも利用者の意見というのをもう少し適切にすくい上げるような方法について、今の御説明で聞きますと、きちんと説明したというお話ではございますが、安全性ですとか費用面、費用面は利用者の方にお伝えする必要性は余りないかもしれませんけれども、億円単位で増額する計画なわけでございますよね。そういったことも、ある程度は踏まえなければ適切な判断というのはできないというふうに思いますので、そういった説明の機会ですとか、もしも考えがあれば、行う必要性があるのではないかなというふうに考えております。この点につきましては、私は再度、別の機会でも御質問させていただきたいなというふうに思います。

 続きまして、資料2、同じく保育園の件ですが、十思保育園の件で1点だけお伺いします。廊下が広いということで、こちらは私も何回も見学したことがございますけれども、確かに非常に長い廊下で幅もそこそこというところかと思います。ふれあいスペースとして積極的に活用していくというのは、単なる廊下ではなく、何か特別な意味合いを持たせる意味なのかどうかというのを、施設的にハード面なのかソフト面なのかわからないんですけれども、教えていただければなというふうに思います。

 また、この十思保育園、旧十思小学校ですけれども、これは関東大震災後の復興小学校ですから、耐震基準はかなり高いものがあるかというふうには思っていますけれども、大震災から相当時間がたっておりますので、耐震構造の確認ですとか補強等は必要ないのか否か、この点をお知らせいただければというふうに思います。

 あと、資料3と資料4もあわせてお伺いいたします。資料3の地域見守り活動支援、それから資料4の火災警報器の取付の件なんですけれども、この対象の方というのはかなり重複するのではないかというふうに思います。資料4の周知方法等を見ますと、区のおしらせですとか、おとしより相談センター等の窓口に置いてあるものとか、高齢者のしおりの送付時にちらし等を同封するというような内容で書かれています。また、地域の見守り活動支援のモデルをするということで、こちらの方々はボランティアの方になるかと思いますけれども、実際に御自宅を回られるというふうなことかと思いますので、この方たちに火災警報器の取りつけ等についても、ある程度御説明していただいたりですとか、区のこういったお知らせの周知に努めるような形というのはできないものなのかなというふうに思いましたので、その点をお知らせいただければと思います。

 以上、よろしくお願いします。

○平林子育て支援課長
 まず、1点目の廊下の部分の活用でございます。

 十思保育園につきましては、指定管理者制度を活用していきたいということで、公設民営方式で、これからの事業募集になってまいります。この中で、委員も言われたように、ハード的に2.7メートルという、保育園にしては相当広い廊下になりますので、こういった部分で積極的な、我々が今考えているような提案、こういったものを求めながら、ソフト面で充実を図っていきたいというふうに考えてございます。

 それから、2点目の耐震構造でございますけれども、こちらは平成9年に調査を実施してございます。3階部分につきましては、新基準の0.6以上の0.78から0.82という調査結果で、耐震構造上、補強工事の必要はなしというふうに判断をしてございます。それから、1、2階部分につきましては、平成12年に内部改修とあわせて、既に耐震補強を実施してございます。

 以上です。

○有賀高齢者福祉課長
 地域見守り活動支援の中のあんしん協力員という方に、それぞれの地域の高齢者の方に区の情報等をあわせて御連絡できないかということでございますけれども、先ほども御説明しましたとおり、今回の見守り活動支援のモデル地域は、区内約4カ所ないし5カ所で限定的にモデル実施をするものでございます。現状で、今回、それぞれこの地域に限ってお知らせするということはなかなか無理かと思いますけれども、将来的にこの制度そのものが区内全域に広がるような中で、あんしん協力員が単なる地域の見守りだけではなくて、例えばいろいろと高齢者の方に必要な生活情報等をお教えできないかどうかについては、その中でまた議論させていただきたいというふうに思います。

 以上です。

○田中(耕)委員
 それぞれありがとうございます。

 耐震事業のほうは、やはり復興小学校だということもあって耐震基準を満たしていると聞いて大変安心いたしました。

 資料3と資料4の今の話ですと、今回モデルケースなのでというお話でしたが、モデルケースだからこそ、もしも可能であれば、こういったことをやってみて、実際に回られた地域と回っていない地域とどれくらいの差が出るのかというのは、データというほどでなくても、やはり感覚的にもわかる話なわけですから、そんなに費用等もかかるわけではございませんし、協力してくださる方は多分喜んでこういったものの御説明ですとか、資料の配布も引き受けてくださるというふうに思います。当然、訪問して安心・安全を見守っていただくのも大事ですけれども、送られてきた書類を見ろと言われても、たくさんある書類を見たところで、やはりお年寄りの方はなかなかおっくうなので、実際、じかにいらして説明していただけると、ああ、そうなのか、自分も対象なのかと初めて認識する方も多いかと思います。いろいろな障害はあるかとは思いますけれども、今回モデル実施だからこそ、そういった取り組みもぜひぜひ採用していただいて、またその結果も御報告をいただければというふうに思います。

 以上で質問を終わります。

○田辺委員
 それでは、幾つか質問させていただきます。

 最初に、資料1に関連してであります。この件については所管が企画部なんでしょうけれども、庁議等でいろいろ検討されていることでしょうから、全般的に質問させていただきたいと思っています。

 1つは、私も、2月12日に区民文教委員会に所属しておりましたから、その場でいろいろ指摘もしました。今度いただいた資料1-4、これは3月に提示されたもので、私も、文章表現上も含めて、いろいろ意見を言いました。かなり直されていると思いますが、しかし、例えばVFM、この言葉については、残念ながら、この本体の中に、このイニシャルは何のイニシャルなのかということが書かれていないですね。調べてみたんです。そんなところで時間を使いたくなかったけれども、私、調べてみましたら、やはり説明がない。日本語の説明はありますけれども、これはどういうことの略なのかということが、これには書かれていないですね。やはりそうした点で、もっと改善すべきだというふうに思います。もちろん、総括的な資料の中にはVFMの部分は書かれていますよ。書かれていますけれども、本体に書かれていない。そうした点で、なお改善をお願いしたいと思います。

 そこで、さらにお聞きしますけれども、今回、実施方針というのが、あわせてつけられてきました。この実施方針は、素案と書かれてあります。素案というのは、いつまで素案であって、いつから素案でなくなるのか、この点をお聞かせいただきたいと思います。

 それから、この素案の中には、実は実施方針の閲覧だとか実施方針に対する質問及び意見の提出がきのうからやれるようになっています。きょう、私は訂正の発言が理事者のほうからあるのかなと思ったけれども、ないものですから、質問します。実施方針の閲覧期間が6月16日からとなっています。きょう、当委員会が開かれている。これは、その意味では、区長さんは日ごろ車の両輪と言っているわけですけれども、片方の車を忘れていないかと、こういうことを思います。これについてお聞かせいただければと思います。

 それから、実施方針も読ませていただきました。そうしますと、10ページから11ページにかけて表アとか表イとかが出てまいります。これは表アから表スまであるんですけれども、そうしますと、この文章にその表が当然ついていなければならんだろうと思うんです。その表がこの文章ではつけられておりませんので、どういう内容なのか、私も勉強しなければなりませんから、資料として、後ほど提出していただきたいと思います。

 そして、あわせて、21ページにはリスク分担表というのがあります。リスク分担表について、資金調達リスクというのがございますけれども、この資金調達リスクで民間のほうに丸がついていて、公共のほうに三角がついている。そして、コメントは何も書かれていないわけでありますけれども、丸が書かれているほうが一般的に主に負担するということなんでしょうか。そういう説明がここには書かれるべきだと思いますけれども、どういうものでしょうか、お聞かせいただきたいと思います。

 それから、再計算結果についてであります。私も3月に報告された内容といろいろ比較検討してみました。いろいろシミュレーションをやって苦労されておられることはわかりますが、その中で、これは資料1-2になりますけれども、11ページ、ここではPFI事業であるパターン(1)から(4)までと区直接実施の負担がございます。私が質問したいのは、グループホームの問題であります。入居者家賃を見ますと、前調査では区直接実施が6万2,000円、同じ表の中で6万7,000円、7万2,000円という数字が出ております。今回の再計算の中では、区の直接実施は6万1,000円とあります。ほかのところは前回と数字が変わっていません。これは意味があって、比較しやすいように、ここに載せているんだと思うんです。ここに入居する人の立場から考えますと、区の直接実施のほうが家賃が安くなるということでありますから、先ほど来論議がありますけれども、施設の開設が少しおくれても、あるいは少し中央区がお金を出しても、ついの住みかとして住む建物の家賃は安いほうがいいに決まっているわけであります。そうした点から、区の直接実施ということも、当然、選択肢として考えられるわけです。むしろ、入居者の立場からすると、そういうことを行うべきではないかと考えますけれども、見解をお聞かせいただきたいと思います。

 それから、るる質問してしまいますが、資料2の関連であります。

 ここでは屋上に計画されている園庭ですけれども、これは多分人工芝ではないのかなと思います。人工芝というのは、いろいろ問題の多いものであります。既に、月島保育園の園庭がそうでありまして、夏の暑さでは本当にひどい温度になります。そういうことは、もう皆さん御存じのとおりですね。水を一生懸命まいて冷やしているということであります。せっかくの園庭でありますから、生の芝生を使うなど、屋上緑化を基本にしてつくるべきではないかと思います。

 それと、あわせて人形町保育園の園庭はどういうものを考えておられるのか。人工芝で考えているのか、生の芝生で考えているのか、これをお聞かせいただきたいと思います。

 それから、資料3の関係であります。この問題では、これまでもプライバシーの保護の問題がいつも問題になります。そうした点で、日ごろのプライバシーの保護の視点というのはどういうふうに考えておられるのか、これもお聞かせいただきたいと思います。

 そして、これは要綱ではなく要領で実施をするというお話を聞いております。既に要領ができていると思いますけれども、当委員会に資料として提出をしていただきたいと思います。

 それから、資料4に関連してであります。ここでは、これは要綱で実施すると言っておられますから、どういう要綱なのか、当委員会に資料として提出をお願いしたいと思います。

 この問題に関連して、初期消火訓練の際に、期限が近づいてきて、もうそろそろ詰めかえの消火器を持って訓練に参加してください、こういう呼びかけを区のほうでやっておられますね。我が家もそうしております。ところが、中央区政年鑑を見ますと、平成18年度で薬剤の詰めかえを行ったのは年わずか88本しかない。こういうことでありますから、実際に消火の段階で、もう効力が失われている消火器というのが相当あるなとふうに思います。現に、町会の方からお聞きしましたけれども、かなりの分がもう薬剤が古くて使えなかったという話が出てきております。こうしたことを考えますと、区の積極的な対応が必要だなと思います。かつて、消火器の全戸配布をやりました。この全戸配布は何年だったでしょうね。何世帯で、予算はどれほどだったでしょうか、わかりましたら、お聞かせいただきたいと思います。

 以上の質問をまず、第一弾でお伺いします。簡潔にそれぞれお答えください。よろしくお願いします。

○斎藤福祉保健部長
 最初にお話がございました実施方針の10ページでございます。こちら10ページから表アから11ページまで表スという表現がございますが、実はこれについては、その前の9ページの募集及び選定の日程(予定)という表をこちらに対応しているという表記でございまして、これに対して表がついているというわけではございません。例えば、日程の予定のところで、アとして、実施方針等の公表及び質問・意見の受付、これが10ページの頭の表アというのに対応しているというのみの表記でございます。同様に、11ページの最後の表スについても、12月本契約締結というのはこの9ページの表に対応するというふうに表現しただけでございまして、これに対して資料があるわけではございませんので、これについては資料はないということで御理解をいただければと思います。

 私からは以上でございます。

○竹内高齢者施策推進室長
 資料3の見守りの関係の要領につきましては、資料をお出しできます。

 それから、資料4の火災警報器の取付け関係の要綱もございますので、これは資料を提出させていただきたいと思っています。

○礒野委員長
 では、資料の提出をよろしくお願いいたします。

○平林子育て支援課長
 実施方針の応募手続等の閲覧期間等のお話でございます。

 これは、確かに、委員御指摘のように、基本的には間違いでございますので、これを訂正し、新たな、素案ではなくて、実施方針を提出させていただきたいと考えてございます。

 それから、リスク分担の丸、三角の表記でございますが、基本的には丸が責任を負うであろうということ、それから三角については一部負う可能性があるという程度の理解でよろしいかと思います。

 それから、屋上園庭のお話でございます。まず十思保育園につきましては、現在は人工芝ではなくて、一部本物の芝生の緑化を考えてございます。あと、全面的に緑化をできないかというお話でございますけれども、ここは先ほど耐震構造のお話を少しさせていただきましたが、荷重に全部耐えられるのかどうかという問題、それから、そこに全部土を置いて水やりをやらなければいけないとなると、排水の関係ですとかがあり、全面を芝生にするというのはかなり難しいだろうというふうに考えてございます。例えば遊具等を置くようなところにつきましては、安全性を考慮して一部緑化を行っていきたい。それ以外については、他の保育園でも使用している全天候型の園庭になるのではないかというふうに考えてございます。

 また、人形町保育園につきましては、今、御説明しているように、PFI事業ということで、事業者がこれからということでもございますので、設計段階には入っておりません。基本設計の段階ですので、これから要求水準書の中で、我々として安全性を考慮しながら、どういった素材で園庭をつくるべきなのかということは要望をしていきたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○有賀高齢者福祉課長
 まず、一番最初に、グループホームの入居家賃でございます。委員御指摘のとおり、確かに計画変更前と後では、変更後のほうが1,000円ほど安くなっています。この理由でございますけれども、これは計画変更に伴いまして、施設全体の面積が一部大きくなりました。その中で相対的にグループホームの面積が少なくなったために、面積で全体の経費を割り返して1,000円ほど安くなったというような状況がございます。それに対しまして、PFIでやった場合には施設全体の規模で経費が大きくなっておりますので、市中銀行からの借上経費等も増大しているということで、最終的に計算をすると従前と変わらなかったというような結果になっております。

 1,000円安くなったということは、区民の方の負担が少なくなるということではないかということでございますけれども、入居家賃等につきましては、建設コストそのものだけから決まるものではなくて、そのほかさまざまな要因がありまして、区の減額措置等も今後の検討の中で俎上にのってくるというふうに考えております。あくまでも入居家賃は建設費の現在価値等から出したものでございまして、また事業全体はPFIでやるのか、区の直営事業でやるのか、それと、そのためのバリュー・フォー・マネーとは別の問題というふうに考えておりますので、御理解をいただきたいというふうに思います。

 それから、見守り活動の中でのプライバシー保護の問題です。今回見守り活動を実施するに当たりましては、それぞれのモデル地域の中で地域の方が持っている情報、あるいはその地域の中で見守り活動に参加したいと考えていらっしゃる方たちを対象とするものでございますので、直接区のほうでプライバシーの情報を出すとか、そういうふうなことは現在考えておりません。

 それから、もう一つ、消火器薬剤について何年前に交換したかということについては、現在定かではありませんけれども、数年前に消火器につきましては有償で薬剤の詰めかえ等を実施した経緯があるというふうに聞いております。

 以上です。

○田辺委員
 それぞれお答えありがとうございました。

 それで、表ア、表ス、ぴったり一致するものですから、僕もそう思いました。しかし、もう少し親切な書き方があるのではないでしょうか。このことを言っておきたいと思います。

 リスク分担もそういうことだろうと思いましたけれども、そうであるならば、きちんとその横に、わざわざ空欄があるわけですから、書いておくべきではないでしょうか。そう思います。ほかの欄はみんな書き込まれているわけですから、ぜひそうしていただきたいと思います。

 それから、グループホームの入居家賃の問題では、前回対比で1,000円安くなる、そのことを私は強調しているのではないんです。この計画の中でPFI方式を導入するよりも区直接実施のほうが家賃が安くなるではないかと。あえてこの数字をここに載せている。前回も載せた。今回も載せた。しかし、説明は、区のいろいろな援助の中で、またこの数字も変わりますと、そういうことを言われるんだったら、数字を表に載せる意味がないではないですか。これを見ると、やはりPFI方式よりも、入居する人たちにとっては家賃が安いほうがいいのではないかと、こういうことになりませんか。私はそういうふうに受け取りますよ。いろいろ説明されて、結局、この家賃もどうなるかわかりませんでは、何をもって我々は判断をするかということになるのではないですか。そこのところは、やはり出した以上は責任を持って、あなたたちの主張を展開してください。あいまいなことではいかんと思いますので、今後の問題としてお聞きをいただきたいと思います。

 それから、保育園の園庭の問題であります。十思保育園については一部芝生を使いますということでありますが、しかし、そのほかはどうやら人工芝のようでありますね。私も、人工芝の問題については、先ほどの月島保育園の例を言いましたけれども、保育園の管理上も大変苦労をしているんですよね。こういうのは、やはり極力避けるべきではないか、やめるべきではないかと思います。まして、今、屋上の緑化問題というのがいろいろ言われている。古い建物の中でそうした施設をつくるのは、いろいろ制約があるでしょうけれども、しかし、しっかりと生の芝生を張るという努力をしてもらいたいというふうに思います。人形町保育園についてはどうするのか、これからだということでありますけれども、ぜひそうした方針を持って対応していただきたいと思いますので、これは意見を申し上げておきたいと思います。

 それから、初期消火訓練に関連してであります。たしか3年計画か何かで全戸配布したことがありましたよね。大分前になりますけれどもね。ここでは担当した方もおられるかなと思いますけれども、やはり今、中央区は人口がふえているということもあって、新しい世帯が中央区に入ってきているという状況にもあります。そして、地震の心配も、今、現にあるということでありますから、そうした初期消火というのは大変重要になってきているだろうというように思うんです。そうした点で、区のほうは、今、消火器の各家庭での配置状況というのがどうなっているのか、多分どこかで調査されているのかなと思いますけれども、それに対する対応をどうするのか、ぜひ積極的に検討を進めていただきたいと思います。この問題についてはもう一度お聞かせをいただきたいと思います。

 よろしくどうぞ。

○有賀高齢者福祉課長
 消火器の配置状況等の件につきましては、所管が防災課でございますので、高齢者の安全という問題もございますけれども、防災課と一緒になって検討させていただきたいというふうに思います。

 以上です。

○田辺委員
 次に、後期高齢者医療制度問題について伺います。

 3月の末に8,000件を超える個人に保険証を送付されたと聞いております。そこで、お聞きしておきたいのは、正確には一斉に発送したのは何人だったのか。そして、その保険証が今なお届いていない被保険者は何人なのか、これをお聞かせいただきたい。あわせて、この間、発送してから大変な問い合わせだとか苦情だとか意見だとか、いろいろ担当課のほうに来たんだろうと思いますけれども、それは結局トータル何件くらいあったのか、それをお聞かせいただきたいというふうに思います。

 それから、今、国会でも本制度の施行前と施行後で、保険料が上がる人が何人で何%か、下がる人が何人で何%か、この問題が議論されております。厚生労働大臣が先走った発言をして、後で調査したら、いや、実は事実は違っていたと、こういう訂正もされております。我が中央区は7月の初めに保険料が確定して納付書が送られるということですけれども、今の段階ではどういう検討にあるのかお話をいただければと思います。

 よろしくお願いいたします。

○来島保険年金課長
 まず、被保険者証の一斉発行枚数ですが、平成20年3月22日に8,095名の方に送っております。それで、郵送でまだ届かない、相手方に届いていない件数でございますが、先週の金曜日段階で16名の方に届いていないというような状況になっております。

 続きまして、問い合わせの件数でございます。

 4月から5月の問い合わせ件数を合計いたしますと、1,968件になっております。

 それから、3番目に、保険料の平成19年度と平成20年度の対比でございますが、現在のところ、中央区独自のものはないですけれども、東京都後期高齢者医療広域連合のほうで出している数値で申し上げますと、78%の方が負担増になり、22%の方が負担減になるというようなことになっております。

 以上でございます。

○田辺委員
 大変な問い合わせ件数ですよね。7月の初めに納付書が送られれば、担当課の方々には大変な負担がまたかかるのかなと思います。そういうことも考えて、事前に地元への説明会を開くという段取りなんでしょうけれども、説明会ではどのぐらいの人の参加を想定されているのか、お聞かせをいただければなというふうに思います。

 以前の説明会では、本当に、多いところもあったようですけれども、大変少なかったということのようでありましたから、今度はどういう対応をされているのかお聞かせいただければと思います。

 そして、本制度の施行前、3月以前と4月以降の保険料の上がる人、負担増になる人は78%。しかも、所得の少ない人ほど負担がふえる。そういうような報道だとかが3月の段階でも示されましたけれども、最終的に、この数字というのは発送した段階で確定するんでしょうか、教えていただきたいと思います。

 後期高齢者医療制度問題については、先ほど自民党の鈴木委員から、多分に感情的なお話がありました。今、国会の状況を見ていただくとおわかりのように、参議院では4野党の共同提出で廃止法案が通った。衆議院に議案が送付されているということですね。いろいろなことが重なって、今、審議がストップしておりますけれども、この制度を導入する前から、さまざまな問題が起こっていて、軽減策を東京都の広域連合ではとったということが1つありますし、新たに一部4月から凍結をするということがやられていた。事ここに至って、さらにこの問題についての見直しが検討されているということであります。世論調査を行えば、60~70%以上の人たちがこの制度はやめるべきだと、こういう声が上がっている大問題の制度でありますから、私は自民党の鈴木委員もよく現状を見ていただければと、こう思います。

 後期高齢者医療制度について、廃止法案は来年度4月1日にこの法案を廃止しようということでございますので、ぜひ皆さん方もそこに向かって力を合わせられますよう、私のほうから特に強く訴えておきたいと思います。

 お答えをいただければと思います。

○来島保険年金課長
 区民への説明会の件でございます。7月2日、3日、4日の3日間で月島、京橋、日本橋の各地域で住民説明会を行う予定になっております。

 人数でございますが、月島地域の場合が100名、京橋地域、日本橋地域については50名の施設を用意しております。

 それと、広報、区民への周知についてです。この住民説明会については区のおしらせ6月15日号にて周知を図っております。

 それと、保険料の関係です。保険料の賦課計算は広域連合のほうですべてやるような形になっておりますので、私どものほうとしては、その中の中央区の保険料の動向とか、そういうところの資料、状況等をいただけるように、広域連合のほうに話をしているところでございます。

 以上でございます。

○田辺委員
 終わります。

○礒野委員長
 他に質問の方はいらっしゃいませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 議題、子育て環境の整備及び高齢者対策に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 第二回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 これをもちまして、本日の少子高齢化対策特別委員会を閉会といたします。

 ありがとうございました。

(午後4時9分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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