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平成21年  区民文教委員会(2月19日)

1.開会日時

平成21年2月19日(木曜日)
   午後1時30分 開会
   午後3時50分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(9人)
委員長 守本 利雄
副委員長 鷲頭 隆史
委員 神林 烈
委員 石島 秀起
委員 鈴木 幸子
委員 小栗 智恵子
委員 高橋 伸治
委員 田中 耕太郎
議長 今野 弘美

4.出席説明員

(14人)
矢田区長
髙橋副区長
髙橋教育長
小池区民部長
浅沼区民生活課長
林地域振興課長
小林文化・生涯学習課長
中尾商工観光課長
中島防災課長
齋藤教育委員会次長
奥田教育委員会庶務課長(参事)
長嶋学務課長
和田指導室長
守谷図書文化財課長

5.議会局職員

土屋議会局長
土谷議事係長
武藤書記
村上書記

6.議題

  • 区民生活及び教育行政の調査について

(午後1時30分)

○守本委員長
 皆さん、御苦労さまでございます。ただいまから区民文教委員会を開会いたします。

 本日は、理事者報告の関係で防災課長、図書文化財課長が出席しておりますので、御了承願います。

 また、過日の行政視察の実施に当たりましては、初期の目的を十分果たすことができたと思います。今後の施策の参考になればと考えております。

 なお、内容につきましては、第一回区議会定例会での委員長報告で報告をさせていただきたいと思います。

 それでは、理事者報告をお願いします。

○小池区民部長

 1 住民基本台帳による世帯と人口の動き(資料1)

 2 日曜日の窓口開庁等について(資料2)

 3 定額給付金制度の概要について(資料3)

 4 浜町集会施設(仮称)建設に伴う追加工事について(資料4)

 5 中央区平和展の実施について(資料5)

 6 東日本橋地区活性化アクションプランについて(資料6)

 7 中央区におけるオリンピックムーブメント共同推進事業について(資料7)

 8 年越し派遣村に対する中央区の対応について(資料8)

○齋藤教育委員会次長

 9 教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成19年度分)の結果に関する報告書について(資料9)

 10 公務上の自転車による交通事故の損害賠償について(資料10)

 11 スクールバスの運行について(資料11)

 12 中央区立幼稚園教育職員の義務教育等教員特別手当の見直しについて(資料12)

 13 中央区民文化財の登録及び区指定文化財の指定について(資料13)

以上13件報告

○守本委員長
 御苦労さまでした。

 発言の持ち時間制につきましては既に御承知のとおりですので、よろしくお願いします。ただいまの時刻は午後2時5分ですので、持ち時間につきましては、自民党さん38分、公明党さん26分、日本共産党さん26分、民主党区民クラブさん26分、友愛中央さん26分、かけはしさん20分となりますので、よろしくお願いしたいと思います。

 それでは、理事者報告に対する質問をお願いいたします。

 発言をお願いします。

○石島委員
 それでは、何点か御質問をさせていただきたいと思います。

 まず初めに、資料3の定額給付金制度の概要についてということで御説明をいただきましたが、その御説明の中で定額給付金と子育て応援特別手当、両方同じような扱いで事務を進めていくということですが、具体的にはこういったことについて、以前行いました地域振興券以来初めてのことになるかと思いますが、区のほうとしてはどこが担当して、これに取り組まれるのか。具体的には、他の自治体では専門の担当を設置して、この給付手続の準備を進めているところもありますが、具体的にどこが担当をして事務を進められていくのかをお聞かせいただきたいと思います。

 なおかつ、非常に給付にかかわる事務手続が膨大な量になるかと思うんですが、給付を開始するということになれば、速やかにやはり区民の皆さんのお手元に届くような給付手続を進めていかなくてはいけないというふうに思いますが、具体的なその事務手続はどのような形で進めていかれるのか、その点についてお聞かせをいただければと思います。

 次に、資料8の年越し派遣村に対する中央区の対応についてということですが、まさに年明け、1月2日から、区長を先頭に関係者の皆様が区のほうにお集まりをいただきまして、迅速な対応をしていただいたことには非常に敬意を表するところであります。

 それで、具体的な受け入れ等についての対応、経過等の御報告をいただいたわけですが、我々自民党のほうも各受け入れ先のほうへ派遣させていただきまして、いろいろ現状を視察させていただいたわけですが、中央区の場合は施設の運営を主に行うということで、東京都のほうが具体的な対応はされていたかと思いますが、今回中央区の提供した物品ということで、ここに具体的に明らかになっていますが、具体的に区のほうとして今回費用負担があったのかどうか。

 それから、本当に管理職の方が常に現場のほうに張りついて対応に追われていましたので、本庁舎自体の事務の執行上、支障を来すことはなかったのか、その点についてお聞かせをいただきたいと思います。

 それから、生活保護の決定ということで、中央区取り扱いということで3名という報告がありましたが、当初何か生活保護の受け付けは一括して千代田区のほうが窓口になるということでお話は伺っていたんですが、中央区扱いというのはどういう解釈をしたらよろしいのか、その点についてもお聞かせをいただければと思います。

 次に、スクールバスの運行についてということですが、コミュニティバスの運行とあわせて、スクールバスの運行についてはいろいろな御意見をいただいていたところかと思いますが、今回新たにスクールバスの目的を明確化して、コミュニティバスとその役割を分岐した形で、このようなことに沿って走らせるということは非常にいいことだというふうに思っております。

 そんな中で、今回3校ですね、常盤、城東、阪本、これはスクールバスが月島方面から回るわけですが、登校時はともかくとしまして、下校時2便ということで、5校時終了後あるいは6校時終了後ということで、その終了後に合わせてというような時刻の設定といいますか、各学校やはりいろいろカリキュラムを組んでいると思いますので、その調整がやはり必要であったかと思います。そういった意味では、5校時、6校時、2便のスクールバスということを決定するに当たって、学校のほうのカリキュラムの編成等について特に支障を来すことはなかったのかどうか、そこら辺についてお聞かせをいただければと思います。

 それから、最後に、中央区民文化財の登録及び区指定文化財の指定についてということで先ほど御説明をいただいたわけですが、登録と指定の特にその違いといいますか、その意味合いを教えていただければと思います。こういった登録文化財というのは、指定、登録を受けるというのは大変名誉なことだと思うんですが、実際、それによって所有者の方が制約を受ける、あるいは保全していくために、経費の問題等、なかなか行政のほうからは援助を受けられないというような話も聞くわけですけれども、登録なり指定なりをするということについては、当然、行政としても応分の負担といいますか、登録、指定に伴う制約ということのみではなくて、援助ということも視野に入れて考えなくてはいけないかと思いますけれども、登録、指定の違いと、登録、指定をすることによっての具体的な何か制約等が発生してくるのか、あるいは資金援助というのがなされるのかどうか、その点についてお聞かせをいただければと思います。

 以上です。

○小池区民部長
 定額給付金についてでございますが、担当部署としては区民部の区民生活課でこれに対応していきたいと思っております。子育て応援特別手当のほうもございますが、これは福祉保健部のほうで対応すると。両方が関連した事務処理になりますので、連携を強化しながら進めていきたいというふうに考えております。

 それから、事務の進め方ということですけれども、2月1日が基準日ということで住民の確定をしていかなければなりませんが、2週間ほどの届け出期間というものもございますので、そうしたものも踏まえながら給付対象者を確定していくという作業、あるいは申請書とか口座の登録書、こういったものの様式をどうしていくか、それから支払い関係をどうしていくのかというようなことで金融機関等との協議、そういったものを当面進めてまいりたいというふうに考えております。

○中島防災課長
 年越し派遣村についてであります。

 区のほうでいろいろな物品も提供したわけでございますが、こうしたものにつきましては、区のほうで費用の支出をしております。主に、細かい話ですが、ござについては1度使ったものだとクリーニングがきかないので廃棄に回して再度更新しましたとか、それから、使った毛布についてはクリーニングをかけたなど、おおむね物品費関係で170万円程度、それから、御指摘ありましたが、職員が休みの日にも出勤しておりましたので、そうした人件費関係で190万円程度、合わせまして約360万円程度の支出をこの関係でいたしております。

 また、こうした対応で事務の執行に支障がなかったかということでありますけれども、幸いにも1月5日から12日までという比較的短期間で業務が終了したということもございます。もう少し長ければ、ちょっと別な体制も考えなければいけなかったのですが、こうした1週間ちょっとの期間、職員の交代で対応することによって通常の業務には支障がなかったのではないか、このように考えております。

 また、生活保護の関係で、中央区での対応は3件でございます。御指摘のように、当初は日比谷公園のほうだったので、千代田区が全部正月休みを返上して対応いたしました。その後、中央区に来た段階で、いわゆる居場所が中央区に移ったということで、当初千代田区で申請をせず、中央区のほうに申請したというものが3件あった、そういう趣旨でございます。

 以上です。

○長嶋学務課長
 スクールバスでございます。

 学校教育がやはり何より大切だと私どもも思っております。その中で、今、ちょうど教育課程カリキュラムを編成していて、2月の下旬ぐらいに届け出という形になるわけですけれども、こちらのスクールバスのスケジュールにつきましては、今、何度も小学校のほうとも打ち合わせをさせていただいて、その中でいろいろ工夫をしようよという話になっております。そういった意味で、こちらを案としてお示ししていますけれども、多少5分とか10分とか時間帯がずれるような可能性はあろうと思っています。ですから、基本的には、常にある各学校のカリキュラムにこれが影響を与えているという形では考えておりません。ただ、1点として、当然、終わった後しばらくバスが来るまでの間、お子様にどう対応するのかというのは、今、各学校が検討しているところでございます。

 以上です。

○守谷図書文化財課長
 区文化財の登録と指定の違いについてでございます。

 まず、登録文化財につきましては、区内にある文化財のうち郷土の文化財として保護する必要があると認めたものを登録文化財というふうにしてございます。そして、その登録されたものの中から、区にとって特に重要なものということで審議会が判断いたしましたものを指定文化財としております。今回の明治屋京橋ビルにつきましては、主に建築的な価値、デザイン的な優秀性と学会での作者の優秀さというところが中心に議論されて指定をされています。

 また、登録と指定の性格についての違いということでございますけれども、修理等に主にその違いが出ておりまして、登録の場合はあらかじめ修理を区に届ける必要はございますけれども、特に制約はございません。ただ、指定の場合はその届け出に基づきまして教育委員会と協議をして、その内容や修復の仕方が建物の保存等に害を与えないかどうか、その辺を審議会の意見を聞きながら判断して進めるところが違いでございます。

 また、それに対する奨励金につきましては、明治屋のほうも登録、指定両方持っておりますので、建物については年間3万円の奨励金が出ます。ただし、修復のために多額の費用を要する場合には、指定文化財につきましては予算の範囲内で補助金を交付することができるという規定になってございまして、これについては、現在、審議会及び区の関係部署と調整をして進めていこうと思います。

 以上です。

○石島委員
 まず、定額給付金の関係なんですが、また、この事務の流れというふうには今お伺いしたんですが、具体的には2月1日現在で6万3,762人の方が世帯主で対象になっているわけですね。やはり速やかに給付をするということを考えるのであれば、これは本当に降ってわいたような新しい事務作業なので、現在の区の内部の体制で賄い切れるのかどうか。例えば、外部委託等、人員を確保した上でこの事業自体を進めていかれるのかどうか。どうせ給付をする限りは、なるべく早く区民の皆さんの手に渡るほうがいいかと思いますので。ただ、これにばかり専従をしていると、当然、通常業務があるわけですから、通常業務に支障を来してはいけないということもありますので、そこら辺を具体的にどのように進めていかれるのか再度お聞かせをいただければと思います。

 それから、定額給付金と子育て応援特別手当ということで、それぞれの課で連携を図ってというお話をされていましたが、プラス、先ほど設けると言われていた問い合わせ窓口ですね、これはやはり連携もさることながら、当然、双方について十分な対応といいますか、知識を持って答えられる窓口を開設していかなくてはいけないかと思いますが、この問い合わせ窓口というのは、人員体制も含めて、どういった形で準備を進めていかれるのか、そのことについてもお聞かせをいただければと思います。

 今、定額給付金の支給に当たっては、いろいろ自治体とヒアリングをしていると、かなりやはり給付時期にばらつきがあるようですね。新年度早々というところもあれば、もう6月ぐらいになってしまうというところもあるようですが、うちの場合はそんなに、自治体としては、人口として11万人、世帯として、ここにあるような内容ですけれども、大体どのぐらいに最初に給付を始めて、当然、その事務手続上、いろいろあると思うんですけれども、給付終了というのはどのぐらいの時期あたりで見込んでいるのかお聞かせをいただければと思います。

 あと、あるところの調査で、23区の自治体でも、いわゆる商品券、プレミアムつき商品券との抱き合わせでの定額給付金というところが半数ぐらいありますかね、検討中も含めて。たまたま私の見た資料では、中央区のほうではたしか緊急経済対策で、これはもう既に行っていたかと思うんですけれども、ただ、検討中みたいな区もあったものですから、具体的にプレミアムつきお買物券等と抱き合わせ等、検討されているのかどうか、その点についてお聞かせをいただければと思います。

 それから、派遣村の件ですが、実際、中央区のほうで財政支出は360万ということで、そんな大きな金額ではありませんけれども、本来なら、これは本当に人道的見地に立って中央区が積極的に受け入れをしたという経緯もありますので、この支出した金額は、あと何らかの東京都なり何なりからの補てんがあるのかどうか、これについてお聞かせをいただければと思います。

 それから、生活保護の決定については、一応中央区取り扱いという意味は理解できたんですが、派遣村の生活保護の決定に当たって、通常の生活保護の申請をして、その後決定に至るまではなかなか厳格な審査があって、資産等の調査を経てということですから、余り短い期間では生活保護支給が決定されないというのが通常であるかと思いますけれども、今回は特別な何か方法がとられたのかどうか。やはり派遣村だけ特別にきちっとした申請が行われなくて生活保護が決定をされたみたいな話になりますと、今後の通常の手続の中で当然支障を、何で違いがあるんだという話は指摘される部分だと思いますので、そこら辺はかなりやはり心配な声もありましたので、その生活保護の件についてお聞かせをいただければと思います。

 それから、スクールバスのことは理解できました。

 ただ、先ほど若干の時間の違い等であれば待機等で臨機応変に対応するみたいな話をされていましたけれども、例えば、たまたまこの3校はプレディや何かは現在実施していませんけれども、学校の特別授業であるとか、あるいは学童クラブですね、これは当該校の近所の学童クラブで受け入れるのか、戻ってきた月島で受け入れるのか、いずれかという問題もあるかと思うんですけれども、ある意味では、この3校に通った子供たちが学童クラブなり学校の特別な授業の関係でこの2便を利用できないことも当然考えられると思いますけれども、そういった場合はどのような対応を、臨時便を出すのか、臨時便を出すといっても1校の少人数のためにというわけにもいかないでしょうから、各3校の時間調整はある程度調整していくのかとか、そういった問題はあるかと思いますけれども、そこら辺についてのお考えをお聞かせいただければと思います。

 それから、文化財の登録並びに指定文化財ということの意味合いについては理解できましたが、やはり指定文化財の登録を受けると、建築等、いろいろ改修のときにはそれなりの制約を受けるということで、今、お話ですと年間3万円ですかね、補助があるということでしたけれども、なかなかこれは難しい側面もあると思うんです。ましてや建物の指定等といいますと制約がかかって、教育委員会と協議して、なおかつそれを保全するということになると、それなりのやはり費用もかかってくるとは思うんですけれども、そこら辺の、指定を受けることによって制約を受けると、逆に、きちっと文化財として保全をしなくてはいけないものも、十分な手当がないとなかなか、指定の拒否といいますか、御協力いただけないということも考えられないことではないと思うんです。なかなかこれは大変なことだと思いますけれども、文化財の保全ということを考えたとき、そこら辺はやはり何らかの方策を考えていかなくてはいけないかなというふうに思いますが、この点について、いま一度御答弁をお願いします。

○髙橋副区長
 部がまたがりますので、私のほうからお答えをさせていただきます。

 まず、定額給付金のお尋ねでございますが、委員が今御指摘のように、通常の業務を支障なく行うということも大切なことでございますので、主として職員の手にゆだねるよりも専門家の手にゆだねるほうが効率的です。すなわち、一番代表的な例を申し上げますと、これによりますと、住民情報システムの電算化のシステムの変更が必要でございますので、これは専門の業者に委託をして処理をさせる。その他、細かな、例えば単純作業で済むような仕事は、例えば臨時職員で済むようなものがあれば、それを振り分けましてやりたいと思っておりますけれども、今のところ、庁内で関係部課が十分な打ち合わせをいたしておりまして、通常の業務に支障のないようにしながら、それぞれの担当職員の努力で何とか事務的にはこなしていこうということを、今、準備を進めているわけでございます。

 それから、問い合わせ等の窓口の件でございますが、これも一本化で対応したいということで、現在、庁内の関係部課で詰めておりまして、特に子育て応援特別手当のほうがちょっと複雑なんですね。3・4・5歳の方にということで、なかなか該当事例も生年月日によって絞り方が難しい。ですから、区民部の担当セクションの窓口の職員ですべてを説明させるというのはなかなか難しい面がございますので、福祉保健部の担当職員と同じテーブルをセットしまして、途中でもし細かな複雑な事例があれば、その場で福祉保健部の職員にかわって説明ができるようにということで、いずれにいたしましても、いわゆる電話のたらい回しがないように、そういう対応をしたいということで、その準備を進めるようにいたしております。

 それから、給付の開始時期でございますが、これも新聞報道等で御案内のとおりでございますけれども、私どもも決められたものがなるべく速やかに給付できますように、そういうことで最大限の努力をいたしたい。ただ、目標としては、当然でございますけれども、振り込みでございますので、指定金融機関での口座の手続を年度内に終えたいと。そういう状況になれば、いつでも引きおろしができるわけでございますので、現在はそれに向けて鋭意努力いたしたいというふうに思っております。

 ただ、これはほかの自治体も同様でございますが、たしか1月27日ですか、国のほうでも第2次の関連の補正予算が通っておりますので、事務的にはそういうことで、私どもの準備が整って、これから連絡する予定でございますが、それにかかわる追加の補正予算、そういうものが組めれば、早速国のほうにもう補助申請ができますので、これは準備ができるわけです。ただ、最終的に該当者の方々にお知らせを出しますのは、どこの自治体も同じでしょうけれども、やはり法案の可決を見てから直ちに出すということでございますが、準備事務は先ほど申し上げましたように、前々にできるところは鋭意進めていたします。

 それから、終了時期でございますけれども、これはなかなか、現金を支給する方についてはやはり、まず振り込みが原則でやっておりますので、並行してやるつもりでございますけれども、作業的に少し無理な面がございますので、4月に入ってからという日程を考えますと、早く処理できる方については大体4月中で完了でございますけれども、現金のほうについては、場合によっては5月にずれ込む、あるいは連休明けにずれ込むという方も出てくるかと思いますが、いかんせん、これにつきましては、まだ予測のつかないケースがございます。いずれにいたしましても、御本人のところに通知するのが極力早くなりますように準備をいたします。

 それから、商品券のセットでございますが、中央区と全く同じシステムでやっておりますのは他区にございませんで、他区では大体商店街のほうで発行する。したがいまして、そう言ってはなんですけれども、いわゆる議会での議決、あるいは委員会での審議、そういうものと関係なく商店街のほうの自由な意思で決められるということから、ある程度自由性がございます。本区の場合は、従来から、これも1つ定着してきておりますけれども、年金の支給月にそういう形で売り出しをする。お年寄りの方々も買いやすい。そういうことを考えまして、準備も含めて一番早い時期で6月ということでやっておりますので、かなり年配の方にもこの時期が定着いたしておりますので、6月にやるつもりでおりますが、結果的に、効果的に見れば4月に大体この給付が行き渡ってまいりますので、時期的にそうずれてありませんので、うまく活用していただければ相乗効果があるということで思っております。

 それから、2点目の派遣村の件でございますけれども、正直言いまして、支出した金額の補てんが、今、国や東京都のほうから、こういう金額がかかったので、これを補てんするよと、そういうお話はございませんが、機会を見て、できればやはり、いわゆる住所が不定の方でございますので、本来であれば東京都のほうの負担もある対象の経費ですので、これはまた事務的に東京都と詰めてまいりたいと思っております。

 それから、生保の申請は、まさに委員がおっしゃいましたように、本来であれば、扶養義務者がおりまして、その方の扶養が受けられないか、あるいは現在お金を持っていないだけではなくて資産あるいは預金等があるかないか、場合によっては金融機関のほうに問い合わせをして、厳密な調査をした上で保護の支給を開始するのが一般的でございます。ただ、今回は、表現は別といたしましても、いわゆる災害に似たような状況だ、つまり大震災が起こったり、あるいは大きな火災が起こって突如そういう場に置かされた、そういう一つの状況に近いだろうと。つまり、年末ぎりぎりになって解雇をされ、なおかつ住まいも出ていくようにと。寮にいられなくなってしまった。これがやはり通常の事務処理ですと、なかなか開始も遅くなりますし、保護自体がますます遅くなるということから、これも国のほうではっきり超法規と言っているわけではございませんけれども、言ってみればそういう扱いで、早く保護費が支給できるようにということでやったというふうに聞いておりますし、これは厚労省のほうでも、生活保護を指導する立場にある東京都福祉保健局のほうでもそれを認めた上で、千代田区のほうにそういう指令を出して、早く出してあげようということから、今回の早期の支給に至ったというふうに認識いたしております。

 ただ、1つ、間違いなくそういうことが行われるのであろうかというふうに思いますのは、そういう形で迅速にやりましたけれども、後日の調査を一切割愛してしまうということではないというふうに聞いておりますので、その後の調査をフォローして、適正な保護費の支給が保たれるように、そういうことで処理をすると聞いておりますので、後日の調査によって、場合によっては、資産があった方については応分の返還というケースもゼロではないということであります。

 私のほうからは以上でございます。

○長嶋学務課長
 特別授業時のスクールバスについてですけれども、特別授業は、御存じのとおり学年によっても違いますし、やる時期もそれぞれ統一性はありませんというように、非常にばらつきが大きくなっています。学校ともいろいろお話はさせていただいているんですけれども、なるべく低学年のレベルで何とかできないかという検討を今後進めていきたいとは考えていますが、すべてを全部網羅するというのは正直無理だと思っています。ですから、そういった意味で、今後またスクールバスの利用について利用者の募集と説明というのを行うわけですけれども、基本的には、平日としては朝1便、午後2便、これが基本的なベースです。それ以外の、各学年や学校によっていろいろな授業で帰る時間が多少変わってしまうということについては、すべてがこのタイムでは網羅できない。そこら辺についての対応も考えた上で、こちらのほうのお申し込みをいただくとか、そういったことを考えていかなければいけないだろうというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○守谷図書文化財課長
 指定文化財の制約と保存についてということでございますけれども、まず文化財の指定・登録、保存の基本的な考え方としましては、関係者の所有権、その他財産権は尊重して、文化財の保護と他の公益の調整に留意しながら進めなければならないというのが条例の基本の考え方にございますので、文化財の指定後の修理に当たっても、一方的に所有者の不利になるようなことがないようにというのが条例の基本的な考え方になっております。そのような考え方を踏まえまして、審議会の意見も聞きながら、保存の方法ですとか保存の範囲について協議、手続を進めてまいりたいというふうに考えております。

 以上です。

○石島委員
 いろいろと御答弁ありがとうございました。

 2つだけ申し上げさせていただきますが、定額給付金の支給というのは本当に大変な作業だと思います。降ってわいたような話で、区のほうもいろいろ御苦労があるかと思いますけれども、せっかくの決まるであろうこの制度ですから、なるべく迅速な支給、的確な事務処理をお願いしたいと思います。

 それから、スクールバスのことですが、本当に個々の学校の特別授業等の時間に合わせて柔軟な運行というのは、やはりなかなか難しいと思います。また、このスクールバスを利用する子供たちのために学校のカリキュラムを制約するなり調整をするというのも、他の子供たちへの影響も考えられると思いますので、そういった意味では、まさに、今、学務課長のほうから答弁があったように、スクールバスを利用できないとき、子供たちの登下校の安全がきちっと確保できるように、やはり親にも責任を持ってフロンティアスクールに通っていただくような体制をきちっと備えていただきたいと思います。まさに、指定校変更とか区域外就学の場合に関しては、その登下校については親が責任を持ってということで、今、教育委員会のほうでも沿っていると思いますので、それをとれということではないんですけれども、第一義的にはスクールバスはこの子供たちのためにということですが、当然、対応し切れないときの安全の確保ということは十分に事前の説明をして周知を図っていただきたいと思います。

 以上です。

○鈴木(幸)委員
 それでは、3点質問させていただきます。

 資料2についてですけれども、日曜日の窓口開庁等についてお伺いいたします。

 現在、水曜日の夜間窓口延長と、それから年度末・年度初めの土曜日開庁ということで、いよいよこの4月から日曜日開庁ということで、我が会派としては日曜日開庁ということを提案させていただいておりましたので、このことについては大変評価をさせていただきたいと思います。

 水曜日の窓口延長を現在まで実施されておりましたけれども、実施されて以来、大体利用者がどれぐらいいらっしゃったのか、ここ数年ですけれども、教えていただきたいということと、それと男女別ですとか年代別等がわかりましたら、お知らせをしていただきたいというふうに思います。

 次に、資料3の定額給付金についてです。

 前委員が質問をさせていただいて、ほぼ私と重複するかと思いますけれども、定額給付金につきましては、私から申し上げるまでもなく、百年に一度の大不況という中で、当初我が公明党としては定率減税ということを提案させていただきましたけれども、これが低所得者に行き渡らないということで、るる検討させていただいて定額給付金の支給となった経緯があります。本当に物価が高騰する中で、所得は上がらない。さりとて、私が知っているところでは、1年間に9回以上使う日用製品ですけれども、そういうものは全部上がっていって、本当に生活の現場は大変な生活を強いられている。そしてまた、給与が上がらない中で貯蓄を切り崩して生活をしているのが大方の方ではないかというふうに思います。そういう中で、庶民の方々の生活の支援を下支えていくということと、また、なおかつ中小零細企業の景気回復のために本当にこれはぜひとも効果的に実施されて、本区におきましても景気の向上を図っていただきたいというふうに考えます。

 本区におきましては、従来から共通買物券ということでテレビ等でも随分注視されまして、非常に中央区の評価は高いんですけれども、先ほどお伺いしましたところ、年金支給ということですから、恐らく6月の中旬ぐらいというふうに考えますが、あわせて共通買物券の取り扱い店の方々、商店の方々がこの定額給付金を利用していただき、景気を向上させていただけるような事業をさらに展開していただきたいというふうに考えますが、その点について1点お伺いします。

 さらに、事務事業、大変本区は人口が少ないとは言いつつも、大変複雑な事業です。ですから、あわせて雇用の創出になるような、たとえアルバイトであっても、幾らかでも高齢者の方々がこのことによって仕事が得られるような工夫もしていただきたいと思いますし、また、女性の関連から言いますと、DVで非常に被害に遭っている女性も現実いらっしゃいます。そういう方こそ、こういう給付金をいただけたら本当にありがたいというふうに考えるでしょうが、所在地がパートナーの方に知れては困るということで所在地を隠されたまま生活していらっしゃる方もいらっしゃいます。そういう方々への周知など、考えればいろいろと煩雑な事務事業があろうかと思いますが、ぜひとも皆様に行き渡るようにやっていただきたいというふうに考えます。それについての御見解をあわせてお伺いいたします。

 それから、これも前委員と重複いたしますが、中央区の文化財の登録ということで、前委員が質問していただきまして、私もよくわかりました。ですけれども、中央区文化財とか、こういう文化財の資源が大変豊富な区であろうというふうに考えますが、八十何個というのは23区内で少ないのではないかというふうに考えますが、他区と比較してはどういうふうなものなのかなというふうに考えます。

 それから、保護奨励金というものが3万円というふうにおっしゃっておりましたけれども、これは一律3万円なのか、それとも、いろいろと破損した場合、区の指定文化財を受けている場合、これは条例等で決まっているのかというふうに考えますが、これはずっとこのままで見直しをせずにいかれるものなのか、また、その都度条例の見直し等があっていかれるのか、あわせてお伺いをしたいと思います。

 以上です。

○小池区民部長
 定額給付金の関連での共通買物券の利用の御質問ですけれども、先ほど副区長から答弁させていただきましたように、今、共通買物券は通常の6月の発行というのを予定しているところでございまして、定額給付金の支給時期とそう多くずれはないという時期に発行はできるだろうというふうに思っております。共通買物券については、この時期に、今年度また増額の予算の要求をさせていただいておりますけれども、大幅な金額でもって発行させていただくということについては周知徹底したいというふうに思っております。

○中尾商工観光課長
 買物券を活用して、さらに商店街の活性化というようなお話でございます。

 買物券、新年度は2億2,000万円ふやしまして5億5,000万ということでやらせていただきます。新聞あるいはテレビで取り上げていただいた関係で、商店街の方からも新たに登録店になりたいという御要望もいただいておりますので、さらに商店街の登録というものも進めたいと思っています。今年度、そういう意味合いでは、1月に3日間なんですけれども、商店街統一キャンペーンというものを行いまして、買物券500円あるいは現金等で1,000円以上お買いいただいた方に応募券を差し上げて、1,800人の方に品物が当たるということで、今、抽選をしているところなんですけれども、新年度も行う予定になっておりますので、こちらは商店街の方とさらに相談をしながら、今回の反省点も踏まえまして有効に行っていきたい。時期についても、今回は1月でしたけれども、買物券が販売されてどのくらいの時期がいいのか、そういう点についても商店街の皆様と御相談しながら進めていきたいと思っています。

○浅沼区民生活課長
 日曜日の窓口開庁に関連してでございます。

 現在、毎週水曜日夜間5時から7時まで窓口を区役所と両特別出張所で開庁してございます。1日当たり、この3つの場所へ御来庁いただいた方の平均で申しますと、平成16年が70名弱だったものが18年度は80名、また19年度は90名というふうにふえているような状況でございます。

 なお、御来庁いただきました方の男女別、それから年齢別につきましては、申しわけございませんが、そのような統計をとってございませんので、わからないような状況になってございます。

 それから、定額給付金に関してでございます。

 委員から、事務処理に当たって雇用の創出になるような工夫をという御意見をいただいてございます。現在、業務委託をしたほうが効率的なものについては業務委託をさせていただく予定でございますので、その中で業務委託先のほうで新たな雇用というものも考えられるのかなというふうには考えてございますけれども、現在のところ、庁内でやれるような事務につきましては区の職員を中心にやるような体制を組んでいるところでございます。新たな雇用については、その検討の中で工夫ができるのかどうかもあわせて検討してまいりたいというふうに考えてございます。

 それから、ドメスティックバイオレンスの被害等の方でございます。

 ドメスティックバイオレンスの被害に遭っている方につきましては、住所がわからないような申し出をしていただければ、それなりの支援をして、きちんとお住まいのところで住民登録をしていただいても安心してお暮らしをいただけるような支援体制を整えてございます。そういうことから、きちんと安心して住民登録をして給付金をもらえるようにしてくださいというような周知を今まで以上にさらに図っていきたいというふうに考えてございます。

 いずれにいたしましても、給付金がきちんとお届けできるようなことに努めてまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○守谷図書文化財課長
 登録文化財、今回で86件、周辺部と比べてどのような数字かということでございます。

 うちの周辺区、千代田区につきましては指定文化財が52件、特別登録文化財、これは国の指定のうち特に区のかかわりの深いものということで、してございます。これが1件。港区は指定文化財が103件、登録文化財が61件、新宿区につきましては指定文化財が98件、登録文化財が39件、文京区につきましては指定文化財が74件というような状況でございます。確かに、中央区もいろいろな貴重な歴史がたくさんございまして、文化財の対象となるようなものがたくさんあるんですけれども、港区などは160件余りありますけれども、やはりそれなりに対象となるものがかなり潜在的に多いといったような状況があるようです。

 それと、奨励金のほうは、建物については一律3万円ということですけれども、保存と、改修については奨励金の規定とは別に、条例、規則のほうで支出することができるというような定めになってございますので、これについては審議会の意見を踏まえながら、今後別途定めていきたいというふうに考えてございます。

○鈴木(幸)委員
 日曜開庁については、よくわかりました。人口が増加し、働き方が多様化する中で、日曜開庁が区民の皆様にとっては大変ありがたいというふうに思われると思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。

 定額給付金ですけれども、やはり中央区、中小企業をたくさん抱えたまちとしては、商店の方々がこの定額給付金が支給されることによって地元が潤うような事業展開をしていただけたらなというふうに思いますので、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。中央区は先進的に共通買物券ということでやっておりますけれども、他市町村についても中央区を見習って共通買物券、プレミア商品券とか、いろいろ工夫をしていらっしゃるというふうに新聞報道等でも伺っております。中央区はもともと原点のところですので、商店の方々が潤うようにぜひとも実施していただきたいというふうに考えますので、よろしくお願いいたします。

 それから、指定文化財のことについてですけれども、もう少し私も勉強しないとわからないのですが、審議会の方々が発掘して文化財として認めたものが文化財となるのか、それとも区民の方々が、実は我が家にもこのような貴重なものがあるので、ぜひともというふうな形もあるのか、また、それが審議会にかけられたならば、それが文化財に指定されるのか、そのようなこともあるのか、その1点だけお聞かせください。

○守谷図書文化財課長
 区民文化財の登録・指定につきましては、審議会にかける前に教育専門官の文化財保護指導員、これは非常勤でございますけれども、そのような専門の資格を持った学芸員がおりまして、こちらが調査に参ります。日々、区民の方から、こんなものがあるとか、こんな建物があるとか、いろいろな意見をいただきまして、それについて文化財指導員が実際にお邪魔をいたしまして調書をつくりまして、その調書をもとに文化財保護審議会の先生にお見せをして、打診をして、こんなものが話としてあるんだけれども、どうだろうかというような話の繰り返しの中から、すべてというわけにはいきませんので、その中から優先度の高いものということで選定をさせていただきますけれども、区民の方から、こんなものがあるという意見には必ず教育専門官のほうではお邪魔しております。

○鈴木(幸)委員
 ありがとうございました。

 以上で終わります。

○守本委員長
 質問の途中でございますけれども、暫時休憩いたします。午後3時5分に再開ということで、よろしくお願いします。

(午後2時53分 休憩)


(午後3時5分 再開)

○守本委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

 質問をお願いいたします。

○小栗委員
 それでは、何点か質問します。

 最初に、定額給付金の件ですが、これは先ほど御説明あったように政府・与党が20年度緊急措置として決めたということで、国会でもいろいろな議論がありましたけれども、この目的にあるように景気後退下での区民の不安に対処するためというふうに言われています。なぜ区民の不安がこれだけ広がっているかという原因をきちんと見て、それに対する対策をとるということが、今、必要な景気対策だというふうに思いますが、なぜこれだけ不安が広がっているかと言えば、やはりこの間、増税や社会保障の制度がどんどん悪くなって、保険料の負担などもふえる。医療にかかるときはその負担がふえる。そういうようなことで国民の暮らしが大変厳しくなってきた。それに加えて、アメリカのああいう金融破綻の影響などもあって、名立たる大企業がどんどん人減らしをするというようなことで、ああいう派遣切りなどで、先ほども報告がありましたけれども、年越し派遣村にあれだけの人たちが集まってくるような事態になっているという中での国民の不安だというふうに思います。

 そういう意味で、国全体ではこの間、年間で13兆円の負担増、給付減になっているというふうに言われていますけれども、中央区の中でも、これまでいただいた資料で見ても、18年度から適用された税制改正に伴う影響によって18年度だけで5億7,000万円、それにあわせて国民健康保険や介護保険料も上がるということで、区民だけを見ても合計では6億8,000万円以上の負担増になっています。それと、平成19年度で見れば、定率減税が廃止になったというような影響で約5億円、そして所得税の税率改定による影響ということで、700万円を超える方は逆に減税になっていますけれども、それ以下の所得の低い層にとっては大変な負担増ということで、この19年度だけとっても19億円の負担増になっています。そして、国民健康保険もそれにあわせてフラット化の影響ということで、8億円余の負担増として区民の懐から税金や保険料の負担として出てきてしまっている。これは今も続いているわけですから、こういう負担増によって所得も減る。これからもまた、いろいろなものが上がるだろうという不安もある。そういう中で、本当に1人当たり1万2,000円、総額16億円というふうになっていますけれども、1回限りのこの給付金で本当に区民の不安が解消するのかということを考えると、そうはいかないだろうというふうにだれでも思うのではないかと思います。

 そういう点で、これまでの、税制などは国において決めるわけですから、区でいろいろできないという制約はあるにしても、そういう負担増の中で国民生活、区民生活が大変厳しくなっている。その関係で、この定額給付金の制度というのをどのように考えるのか、御見解を伺いたいというふうに思います。

 次に、オリンピックの関係です。

 オリンピックの問題については、私たちはこれまでも150億円も招致活動に使って、先ほどいただいた資料でも、オリンピックとつけばお金がどんどん出るような、そういうイメージを受けてしまうんですけれども、具体的にお伺いしたいんですが、このフラワーポットは1つ幾らになるのか、そして、勝鬨橋を掃除するそろいのたすきというのは1つ幾らなのか、懸垂幕は幾らぐらいするのか、マンダリンオリエンタル東京を会場とする日本橋絵巻で会場を借りるので幾らお金がかかるのか、オリンピアンによるトークショーの出演料というんですか、そういうものはどのぐらいを想定しているのか、そういうことをぜひお示しいただきたいというふうに思います。

 次に、教育に関する報告書が出ました。1年間の教育の内容をすべて記載されているので、大変膨大なものなので、ごく一部だけ質問したいと思うんですけれども、この中で、これは19年度のまとめということになっておりますけれども、23ページのところで、項目としては学力の定着をどうやって図っていくかという内容の中で、今後の方向性として、23ページの3のところで、到達度診断テストについては、現行の国語、算数(数学)及び英語に加え、社会、理科も取り入れて学習診断カルテを作成することによって連続した指導の充実を図っていくということが示されています。御承知のように、東京都がこれまでやっていた都のテスト、今回の1月の実施をもって終わりにするというような方向を打ち出しています。今、国がやっている学力テストについても、それを公表するかどうかというようなことも含めて大変問題になっていますけれども、これは東京都のテストが廃止されることとの関連ではどういう位置づけで考えているのかお示しをいただきたいというふうに思います。

 あと、文化財の関係ですが、先ほど来も質疑がありましたが、例えば明治屋のビルは耐震強度としてはどういう状態なのか、そういう改修は必要なのかどうか。その辺については、先ほど必要な場合は何か経費が出るみたいな御答弁があったような感じでしたけれども、そういう場合に何か支援をすることができる仕組みになっているのかお示しをいただきたいというふうに思います。

 最後に、年越し派遣村の関係で、先ほどの質疑の中で、今回の年越し派遣村で生活保護を受けた方は緊急の災害時の対応のような形でやったというお話があったので、その点だけ気になったので質問させていただきたいんですが、東京都が昨年の12月22日に東京都福祉保健局の生活福祉部保健課長名で通達を出して、雇用状況悪化に対する福祉事務所の相談援助体制についてということで、この派遣村のことだけではなくて、こういう緊急の事態の中で相談者への生活の不安な気持ちに十分な配慮を持って申請権を抑制するような対応は厳に慎まれるよう申し添えますということで、失業者の路上生活化防止とか相談体制の整備とか、そういうことが通達として出ています。ですから、年越し派遣村のときは緊急に迅速に対応したけれども、これからは厳しくやるんですということではまずいのではないか、やはり相談者の不安にこたえて必要な人には迅速に保護をかけて生活の立て直しの援助をしていく、そういう視点が必要ではないかというふうに思いますので、その点についてだけ御答弁いただきたいというふうに思います。

○小池区民部長
 定額給付金に絡んでの御質問でしたけれども、生活が苦しくなっている中で、こういった制度についてどうかということでございます。

 確かに、今、区民の生活は非常に厳しい状況になっている。企業も含めて大変厳しい、商店も含めて厳しいというふうに思っておりますが、今の厳しさはやはり全体の景気の後退、悪化というものが大きく影響しているというふうに思っておりまして、抜本的な対策かと言われれば、やはり抜本的に言えば景気回復対策をきちっとする、雇用対策をきちっとするということでありましょうし、税制度あるいは社会保障制度というものも本来どうあるべきかという観点から必要な見直しがなされるべきだろうというふうに思いますけれども、今回の定額給付金について見れば、総額で約17億円近くの給付がなされるわけですから、区民にそれだけの給付がなされて、その相当部分がやはり消費に回されるというふうに期待をしているところでございますので、それに見合った効果というものはあるだろうというふうに考えているところでございます。

○中尾商工観光課長
 オリンピックムーブメントに関する経費の御質問でございます。

 まず、フラワーポットですけれども、こちらは大型のもの、背の高いものと低いものがございまして、大型のもの、こちらは間伐材を使って作製いたしますが、1基3万5,000円で72基、小型のものが2万1,000円で178基作製する予定でございます。次に、フラワーのプランターが、こちらは250基、フラワーポットの中に入れるものなんですけれども、こちらが7,740円で193万5,000円、またプレート250枚、フラワーポットにつけますけれども、こちらは3,300円で82万5,000円という経費になっております。また、これに関するそれぞれの運搬費で49万5,000円、その他、こちらは消費税等も含めまして約1,000万という計算になっております。

 次に、たすき等の金額ですけれども、まずデザインと印刷費が約5万円、たすきが1,000本用意いたしまして1本550円で55万円、横断幕が2枚で、1枚の単価が6万4,800円、こちらは2枚の作製を予定しております。懸垂幕7万2,000円を2枚、こちらを合計しまして87万8,000円強という形になります。また、横断幕、懸垂幕等運搬費取りつけ経費等を含めまして76万9,000円、合計で約200万円という形になります。

 次に、日本橋で行われます着物関係のムーブメントでございますが、こちらはオリンピック、パラリンピックに出場された選手のトークショーということで、謝礼金として約130万円を予定しております。また、人文字をつくりまして上から撮影する関係で、クレーン車あるいはそのクレーン車の搬入の費用といたしまして約50万円、また和傘の作製費1本3,000円で250本、75万円となっております。また、運搬費等で、こちらはステージをつくったりも行いますので、人件費等を含めまして約400万円、保険料15万円を含めまして、合計で消費税を入れて約700万円という額になっております。

 以上でございます。

○和田指導室長
 到達度診断テストにつきましては、これまでも授業改善に生かすという観点から実施をしてきた次第でございます。今回、学習診断カルテを作成するということですが、これまでもある程度の分析結果を出して、それぞれの学校に返していたところですが、その分析についてさらに詳細なものを出していこうということでございます。特に、個人の学習の達成状況等についての分析については、より専門的な分析をして、個々の課題が明らかになるようにして各学校に返していこうということでございます。したがって、その学年の児童それぞれがどういう課題を持って次の学年に進むかというようなところを当該学年になって把握した上で、次の学年にその課題を継続させていくというようなねらいがございます。これまでももちろんなされていたわけですが、客観的な資料として、より詳細な学習診断カルテを作成していこうということでございます。特に、小学校から中学校への連続性、それから現在小・中学校で行われております少人数指導のより効果的な実施というようなこと、そういうところに生かせるものであるというふうに考えております。都の学力向上調査との関連はございません。

 以上でございます。

○髙橋副区長
 派遣村に関しまして、生活保護の御質問でお答えしたいと思いますが、これはもう委員も御案内かと思うんですが、全国一律で生活保護をやるわけですね。当然、もとになる法律も、それから各種の通達も全国一律にやっております。結論から申しますと、私ども中央区では対象者がもともと他の自治体に比べて少ないということもありまして、ケースワーカーがかなりきめ細やかにケースについては対応いたしています。今までも、やはり調査が後回しになっても、緊急を要するような場合、例えば医療の場合もありますし、住居を追い出しになってしまったといった場合に明日からもう寝るところがない、そういう緊急を要する場合は、調査は後回しにしてやっているケースがほとんどです。対象の方の人道上の視点、そういったことを考慮しながら従来からやっております。

 ただし、先ほども前委員にお答えいたしましたように、これは去年の暮れの通達も決してルーズにやっていいというわけではありません。今でもありませんけれども。ですから、例えば調査が後回しになって、本来活用すべき資産があれば、当然、保護費の支給の範囲で返還をしていただくケースも出てまいります。ですから、一律に単に事務的に対応していることは今でもございませんし、これからもそういう対応はいたしませんし、適正にやってまいりますし、緊急性のあるものは迅速に対応せよと、そういう方針でこれからも臨んでまいります。

○守谷図書文化財課長
 新文化財、明治屋京橋ビルの耐震性と、その保護の対応でございます。

 まず、この建物が今回の指定になった大きな理由といたしまして、昭和初期の建築技術の高さを反映しましたすぐれた耐震耐火構造建築であるということで、耐震耐火性能が非常に重視された建物であるということが指定の理由の一つになっております。しかしながら、何せ70年を経ておりますので、今後、耐震性に問題が出てくることは十分に考えられると思いますけれども、先ほど申しました補助金の交付の関係でございますけれども、こちらの条例、規則上できる規定になっております対象の内容としては大きく4つございまして、1つは文化財の保全と修理、2つ目が防火防災施設の整備、3番目が無形文化財については伝承者の育成、そして4番目が道具等の補修ということになっておりますので、基本的には防災施設整備については補助金の交付は支給可能ということになっております。

○小栗委員
 生活保護の関係は今も適正にやっているというお話がありましたけれども、特に若い人だと働く能力があるじゃないかということで受けにくいという事例が、今まで私たちもいろいろかかわっている中で、そういうことも実際ありました。別にルーズにやれと言っているわけではなくて、きちんとやることは必要ですけれども、いろいろな条件でなかなか受けられないものなんだなということを相手に思わせるような対応にならないように、ぜひやっていただきたいということを要望しておきたいと思います。

 それと、定額給付金の件ですが、この範囲でお金が実際に通帳などに入れば、それを使うということで、その範囲で買物をすれば、それが消費につながるわけですから、そういう意味では全くそういう効果もないと私は言うわけではありませんけれども、現金であれば、区内で買うだけではなくて、どこで買うかわからないわけですし、地元だけの浮揚というわけにもいかないし、先ほど部長もおっしゃったように、景気対策ということであれば、もう少し全体的ないろいろな対策が必要ではないかということはそのとおりだというふうに思います。

 今度、あわせて子育て応援特別手当も対象の方にはお知らせするということで、これも先ほど大変複雑だというお話がありましたけれども、同じ3歳、4歳、5歳の子供さんがいても、長男とか長女だったらもらえない。同じ保育園とか幼稚園に行っていても、うちの子はもらえなくて、お宅は出たのみたいな、きっとそんな話もたくさん出たりして大変な混乱になるんじゃないかというふうに思いますし、本当に1回限りですから、これが毎年続くんだったら、じゃあ次にもらえるということになるかもしれませんけれども、そういう意味でも大変不公平な給付ではないかというふうに私は思います。

 そして、事務の費用も膨大になるわけですし、先ほどは外部に委託するみたいな話も出ましたけれども、家族構成とかが全部わかるようなデータを外部に任せてしまってもいいのかという問題も私は感じますし、前に聞いたあらあらの経費では1億から2億ぐらいかかるかもしれないというお話がありましたけれども、事務費の関係ではどのくらいの経費を今のところ計算しているのか、これをお示しいただきたいというふうに思います。

 それと、オリンピックの関係ですけれども、今、細かくいろいろ数字をいただいて、この範囲内でやるんだという内容としては数字は出ているんだなということはわかりましたけれども、こういうムーブメントを議会には本当に後で、実行委員会を立ち上げて、こういう事業費用でこういう事業をやりますということがすべて決まってから報告があるということで、その点でも大変問題ではないかというふうに私は思います。それで、前の別の委員会で、幹事長には口頭では説明したので、それで説明してありますみたいな答弁があったんですけれども、予算の説明か何かで、私も区長が都知事あてに要望書を出して、それが返ってきた関係でムーブメントもこれから考えたいみたいなお話は聞いたような気がしますけれども、それでもういいんだというようなことで、どんどん進めようということでは納得がいきませんし、私たちはオリンピックのあり方そのものも問題だし、こうやってオリンピックをてこにして、施設だけでも3,000億円とか、羽田と築地の地下トンネルをつくろうとか、そういうことも含めて、前のオリンピックで高速道路を張りめぐらしたように、ああいう都市の基盤づくりを一気にやってしまうというねらいもあるということで大変問題がある取り組みだというふうに思います。そういう意味で、今、細かく金額を聞いた予算の組み方とか、そういうものはいつから準備して、そして実行委員会の立ち上げに至ったのか、その辺の経緯をもう一度御説明いただきたいというふうに思います。

 それと、教育の関係では、東京都が中止しても中止しなくてもやるんですという意味なのかと思いますけれども、今までもこの問題で、私、何度か質問して、テスト、テストといろいろなテストがあるので精査をしたいというお話もあったのに、逆に、科目も含めてふえているというのはどういうことなんだろうなと思います。それで、分析を出す、特に個々の課題を出すんだということですけれども、中央区内の小・中学生、統一したテストをやらないとそういう分析ができないものなのか、一人一人にどういう点が不足しているのかというのは、日々の授業とか中間とか期末テストとか、いろいろなことがあるわけですから、そういう中で十分対応できているのではないかというふうに私は考えますけれども、わざわざこういうテストをやらないとできないという理由をお示しいただきたいというふうに思います。

 お願いします。

○小池区民部長
 オリンピックの件でございますけれども、今回御報告させていただいていますムーブメント協働推進事業、これを実施するのは中央区オリンピックムーブメント実行委員会というのを立ち上げまして、ここの実行委員会が実施をしているという形で20年度はやっていこうということになったわけでございます。

 この実行委員会は、区も入っておりますけれども、地元の方と区が協働で実施をしていこうというようなことで考えているものでございますので、地元の方とのいろいろな意見交換の中で案がだんだんに煮詰まってくるという形でございます。かなり短時間で検討をしてきたというふうに考えておりまして、1月30日にこの実行委員会が設立されましたので、その少し前から検討が煮詰まってきたというところでございます。

○浅沼区民生活課長
 定額給付金の事務処理に要する経費でございますが、現在、システム改修でありますとか、印刷、それから郵送代などの詳細な積算をしているところでございます。申しわけございませんが、現在の段階で幾らかかるということはお答えできないような状況でございます。

 以上でございます。

○和田指導室長
 委員御指摘のとおり、確かに日々の授業の中で、または定期的なテストの中でも子供たちの学習状況は把握できるのでございますが、今回のテストにつきましては、専門の分析官が一枚一枚子供たち個々の状況を見て、どのような課題があるのか、どのような学習方法がその児童・生徒に合っているのかというようなところを分析して提出するというものでございます。それを学校がさらに日々の学習指導に生かしていくという仕組みのものでございますので、あくまで学習活動の一環としてのテストであるというふうに認識していただければと思います。

 以上です。

○小栗委員
 終わります。ありがとうございました。

○田中(耕)委員
 よろしくお願いします。

 何点かお伺いいたします。

 まず、資料6の東日本橋地区活性化アクションプランに関連しまして、このアクションプランの中でも最も大きな取り組みの一つとして、駐輪場の整備等がございましたので、直接これとは関係しないかもしれませんけれども、先般、東京都のほうで認証実験という形でカーシェアリングを推進していくということで、三越前駅ですとか人形町が本区では対象になっていたかと思うんですけれども、脱車社会ですとかCO2の排出の観点からも考えまして、今後こういったカーシェアリング等が進んでいくかというふうに思うんですけれども、本区としまして、東日本橋地区などに対してカーシェアリングですとか、新しい公共交通のあり方というものをどういうふうにお考えなのかというのを、駐車場整備ですとか、このアクションプランとも関連してくるかと思いますので、ぜひ方向性を教えていただければというふうに思います。

 次に、資料8の年越し派遣村に関しまして、先ほど来ずっと議論があったかというふうに思うんですけれども、私もこの派遣村に関しましてはさまざまな意見があるということは重々承知しておりますが、先ほど副区長の御答弁でも緊急避難的な災害に近い扱いなんだというお話がございましたけれども、私は十思スクエアの派遣村等も視察させていただきましたけれども、果たしてこちらの対応が本当に緊急避難であったのかどうかというのは、いささか疑問を抱く点がございますので、その点お答えをいただきたいんですが、年越し派遣村に集まられた方の経歴ですとか生活の実態といったものを確認しているのかということを、その場で東京都の職員の方ですとか本区の職員の方にもお聞きしましたところ、そこまでは明確にはしていないという回答が、当日、派遣村でもございましたし、そもそも非正規雇用の就労者というのはテント村以外にも、当然、全国津々浦々たくさんいらっしゃいまして、もっと困窮している方もいらっしゃるかもしれないという前提で、あそこに集まられた方を本区の予算、今回360万円等々かかったという先ほどお答えもありましたけれども、保護しなければいけないという明確な理由が、私自身としては見出せなかった。京華スクエアと十思スクエアは、当然、その期間中1週間も区民の予約の入っていた体育館利用等もキャンセルして行ったということもございますので、そこは区民に対してしっかりと、緊急避難だということも当然ですし、この方たちを受け入れなければならないということをもっと明確に説明していかなければならないと私は思いますので、その点について区の御見解をお知らせいただきたいというふうに思います。

 また、この受け入れの経緯、1月2日の段階で区長をはじめ、幹部職員の方がお集まりになって緊急協議をしたということでございますが、中央区に第一報の依頼が来たのがいつの時点で、そのときにどこからどのような形で依頼が来て、本区はその受け入れを、仮にですけれども、拒否するようなことが可能であったのか否かというのを念のため教えてください。

 また、これは緊急避難的な措置ということでございましたけれども、御連絡をいただいたときはもう既に受け入れが明確に決定していて、きょう、あしたにももう受け入れますというような事態だったというふうに認識しておるんですけれども、議会に対する報告はいつの段階で行われたのかというのをいま一度明確にお答えいただければというふうに思います。

 それから、資料11のスクールバスの運行についてお聞きしたいというふうに思います。

 スクールバスを独立した形で計画を新しくされたということは、非常に評価いたします。スクールバスに関しまして、登校時が1便で下校時が2便ということでございますけれども、これも先ほども少し議論ございましたけれども、例えば1便ですと、万が一児童が遅刻してしまった場合ですとか、下校時の時間が合わなかったような場合とかに児童・生徒に対してどういった指導を行うのかということをお知らせいただければというふうに思います。また、突発的な事故等で激しい渋滞等が予想されるような場合ですとか、臨機応変な対応が求められる場合の考え方、これらについてもあわせてお知らせいただければというふうに思います。

 以上につきまして、お願いいたします。

○矢田区長
 派遣村の問題での受け入れた経緯でありますけれども、1月2日、5時過ぎですね、民主党の代表代行、菅直人さんから、私、区役所の区長室にいましたら電話が入ってきまして、今、日比谷公園にいるんだけれども、派遣村が大変な事態になっていると。150人ぐらいかなと思って来たら、倍以上の300人を超す、どんどんふえそうだと。日比谷公園のテント村、派遣村ではもう対応できないので、中央区のほう、泰明小学校とか近くにあるけれども、ああいうところは受け入れられないかというようなお話がございました。泰明小学校は学校ですから、それはなかなか難しいと思うけれども、ほかの施設があるかどうかというと、公園等はありますけれども、施設でどうかということで、では検討させていただきますということで、髙橋副区長以下、担当の部長、課長、また秘書室長等々に京華スクエア、十思スクエアはどうなんだ、できれば提供できないか検討してほしいということを頼みました。そういうふうにいくのではないかなという担当部長等の話がありまして、それから私も派遣村の現場、日比谷公園に6時前後に行きまして、菅さんや、あそこの湯浅村長さん、そうしたら今度、大村さんという厚生労働省の副大臣等ともお目にかかりまして、まさに大変な事態になっているわけで、これは何とかしなきゃいけないなと。区役所の職員とも連絡をとりながら、できそうだという段階まで来まして、そうこうするうちに官房長官の河村さんからも電話が、どなたかの携帯に入って、それを私のところへ持ってくる人もいまして、だれの携帯だかわかりませんけれども、官房長官とも話をしました。一種の災害のようなものだし、何とかしていただけないかというお話で、わかりましたということで、いろいろ検討して、ほかのところも視察したりして行きました。

 区役所に戻りましたら、もう職員の皆さんが来られて、それぞれ大丈夫だということで、こっちとしては2日の夜から開放しようではないかということで、ありがたいことに正副議長さんをはじめ、議会の各会派の皆様方の御理解も得て、御協力も得て、そして対応しようじゃないかと。緊急事態といいますか、人道上の問題であるということで、こうした措置をとることになったわけでありまして、そして施設利用の予約をしていた区民の皆さんもおられますから、そうした方々の理解を得なきゃならないということで、随分集まっていましたね、職員の皆さんは。おかげさまで、区議会、それから予約していた方たちも人道上ということで御理解を得て、職員も、その晩からはもういいということになりまして、5日からになった。2日の晩からは厚生労働省の講堂を使うということになって、こちらは5日からということになって、ではそういうことで対応しようとなったわけですけれども、皆さんの御理解、御協力を得て、ああいう措置がとれたということは感謝しております。

 以上です。

○中尾商工観光課長
 東日本橋地区におけるカーシェアリングの考え方という御質問でございます。

 東日本橋、問屋街の仕入れの方、個店の方がいらっしゃいまして、皆さん1つの店舗で買物をされるのが大体袋1つ程度と。ただ、数店にわたって買物をされますので、皆さんやはり早朝から車でいらっしゃって、個店の方も当日あるいは翌日には新しい商品を並べたいということで車の利用が多くなっております。特に、月の初めは売り出しもされている関係で台数も多くなっておりまして、皆さん朝6時ごろ、今回調査をいたしましたが、今は既に駐車場も含めまして、別のパーキング等もいっぱいという状態になっています。なかなかこういう状況ですので、カーシェアリングという考え方はあの地域には難しいのかなというふうに思っております。

 ただ、今回の検討の中で、プランの中には入りませんでしたけれども、どこか大型の駐車場があれば、そこに、例えばマイクロバス等を時間で運行しまして運ぶという方法ができないかということも検討はいたしましたが、対象となる大きい駐車場というのがなかなかないものですから、今回は少しでも駐車場の台数を確保しようということで新たなパーキングというものを検討の中に入れております。

 以上です。

○長嶋学務課長
 スクールバスで児童が発車時刻までに間に合わなかった場合ということでございますけれども、そちらにつきましては、やはり保護者の方にしっかりと責任を持って発車時刻まで乗っていただくというところまではしっかりと責任を持っていただきたいということです。

 それから、突発的な事故ということですけれども、例えばバスが故障して動かなくなったとか、そういったことにつきましては、基本的には、こちらは自由に乗ってくださいという組み立てにはしないつもりでおります。あくまでも事前に登録した方のみの利用ですという形にするつもりでおりますので、利用されている方について御連絡を入れるというような形になろうかと思います。

 以上です。

○田中(耕)委員
 それぞれありがとうございました。

 年越し派遣村に関しましては、非常に素早い対応で、緊急事態ということで区長以下、皆さん御苦労されたというふうにお伺いしておりますので、非常にその点は評価したいと思うんですけれども、私が問題としているのはやはり公平性の観点ですとか、経歴ですとか生活実態が本当に不明なのではないかということと、中央区とどう関係があるのかというと、日比谷公園に当初派遣村が設置されたということが最大の理由になっているかというふうに思いますので、近いから単純に受け入れたというような話なのか、本区でなければならない理由があったのかというのを私はお伺いしたというところでございます。

 また、スクールバスに関しましては、今、お伺いしましたが、遅刻というか、保護者は、当然、ふだんはいいと思うんですけれども、体調が悪くて遅刻した場合ですとか、病院に寄ってから学校に行く場合ですとかというのは、間々ある話だというふうに思いますので、その場合も保護者にもちろん責任をというのは当然かとは思うんですけれども、そういった場合にはルートをきちんと指定させるのかとか、逆に、今後スクールバス以外のコミュニティバスのルート上にあるのであれば、たとえどんなに遅くなってもそれに乗ってくるようにというような指導をするのかというようなことを確認させていただきたかったので、もしもそういったことが決まっているようであれば、それをあわせて、今、お答えいただければというふうに思います。

 東日本橋の件は、カーシェアリングと今回の件は直接リンクしないというのは承知しておりますけれども、先ほどマイクロバスの検討もしたということでございますので、場所に限りのある中央区でございますので、環境面と土地の有効活用という点で今後カーシェアリングとかバスの共用化というのは進んでいくかというふうに思っておりますので、何かいい御提案等ございましたら教えていただければというふうに考えております。

 スクールバスの件と、年越し派遣村の公平性の観点で何かもしも区の御意見がございましたらば、いま一度お知らせいただければと思います。

 以上、お願いいたします。

○長嶋学務課長
 スクールバスに乗れなかったときの指導ということですけれども、通学事情というのは各一人一人のお子さんで違ってきますので、地下鉄だったり、あるいはコミュニティバスだったりありますので、そういう形になります。そういった意味では、教育委員会が統一的なという話は非常に難しい話でして、先ほどすべて対応するのは難しくて、そういった事態には保護者の方で責任を持ってしっかりやっていただきたい。そういった指導といいますか、説明と同時に、学校側にはこういった形で通学の安全についての保護者への指導、そういった中で、こういった事態になったときにはどうするかをお子さんと打ち合わせていただいて、また実際問題、お子さんがそれができるのかできないのかも含めて、例えば心配であればお母さんがすぐに迎えに来れるような状況という連絡体制をどうとるのかとか、そういったものを個別に指導していくべき点だろうというふうに思ってございます。

 以上です。

○髙橋副区長
 派遣村の件でございますけれども、先ほどからほぼ同様の趣旨での答弁を繰り返しているところでございますけれども、公平性ということを厳密に言いますと、全国でどのぐらいの数がおられるかは新聞報道でされていますが、それを一自治体で受け入れるということは当然できませんし、そういう意味での厳密な公平性というのは、委員がお持ちのような御意見、考え方もあるでしょうけれども、とにかく私どもとしては目前の緊急性、人道的な見地から、一番身近な自治体として最大限できることをやらせていただいたと。結果的には、国や東京都からもそういう要請を受けて、本区とさらには練馬区と大田区の4カ所の施設で受け入れをしたということでありますので、御理解をいただきたいと思います。

○田中(耕)委員
 ありがとうございました。

 考え方はいろいろあるかと自分でも思っておりますので、また勉強させていただいて、皆さんにいろいろ教えていただきたいというふうに思っております。

 以上で終わります。

○守本委員長
 そのほか、理事者報告に対する質問はよろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○守本委員長
 それでは、議題に入ります。

 区民生活及び教育行政の調査について、質問者の質問をお願いいたします。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○守本委員長
 よろしいですか。それでは、議題については継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○守本委員長
 異議なしということですので、議題につきましては、継続審査と決します。

 第一回区議会定例会における委員長報告の取り扱いですが、正副委員長に一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○守本委員長
 ありがとうございます。それでは、委員長報告の取り扱いにつきましては、正副委員長一任ということで取り計らわせていただきたいと思います。

 以上をもちまして、本委員会を閉じさせていただきます。

 御苦労さまでした。

(午後3時50分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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