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平成21年 地域活性化対策特別委員会(11月18日)

1.開会日時

平成21年11月18日(水曜日)
  午後1時30分 開会
  午後2時32分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)
委員長 小栗 智恵子
副委員長 木村 克一
委員 鈴木 久雄
委員 石田 英朗
委員 田畑 五十二
委員 鈴木 幸子
委員 田中 耕太郎
副議長 植原 恭子

4.欠席者

(1人)
議長 石島 秀起

5.出席説明員

(6人)
髙橋副区長
小泉企画部長
田中企画財政課長(参事)
小池区民部長
林地域振興課長
黒川商工観光課長

6.議会局職員

奥田議会局長
土谷議事係長
岡野書記
長田書記

7.議題

  • 地域振興、観光振興及び地域経済活性化対策に関すること

(午後1時30分 開会)

○小栗委員長
 ただいまより、地域活性化対策特別委員会を開会いたします。

 本日、議長及び区長は公務のため欠席しますので、御了承願います。

 議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり理事者報告に対する質問とあわせて行いますので、よろしくお願いします。

 初めに、理事者報告を願います。

○小池区民部長

 1 浜町集会施設の指定管理者候補者及び愛称名について(資料1)

 2 中央区協働推進会議報告書について(資料2)

 3 産業支援施設(仮称)の概要について(資料3)

以上3件報告

○小栗委員長
 理事者報告が終わりました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いします。ただいまの時刻は午後1時41分です。自民党さんが74分、公明党さん56分、日本共産党38分、かけはしさんが20分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いします。

○鈴木(久)委員
 資料3の産業支援施設、質疑でなくて、わからないから教えていただきたいという程度でありますが。この事業そのものについては、私は大変結構なことだと思います。だけれども、この中でちょっとわからないんですが、あの地域は、土地勘がないもので、教えていただきたいと思います。

 自転車置き場、貸し自転車、昔を思い出しましたよ。五十何年前かな、子供のころ、終戦後間もなく、今のサンスクエア、勝どきの角にサンスクエアビルがありますね。昔は、東京都がつくった立派じゃない住宅、木造で2階建てでトイレを共同で使っているとか、ずらっと幾つか並んでいて、1つの棟に上下でそれぞればらばらで何世帯か入っていたんだけれども、私の子供のころ、そういう状況がありました。その中の1階に住んでいた人だろうと思うんだけれども、名前を言うとあれだから、覚えていますが、おじちゃん、おばちゃんがいまして貸し自転車をやっていたんですよ。当時の自転車だから、粗末なものですわ。さびないようにペンキを青だとか赤で派手な色を塗って、それで1時間幾らで貸してもらえるんですね。名前を言って何か紙に書いて、30円ぐらいだったですかね、借りて遊んで。当時30円ぐらいといったって、我々には大変な小遣いだから、乗り過ごしちゃって行くと、どうしようかなんて、そっと置いてきちゃったり、次に行ったら怒られたりして。知っているおじちゃん、おばちゃんだから。そんなことを思い出しました。大きな自転車なんていうと、子供だから乗れない子は、三角乗りって、こんなことやっていたでしょう。こんなになって乗ってやっていましたよ。そういうことを思い出しましたが、そういうものなのかどうか教えてください。

○黒川商工観光課長
 このたびの産業支援施設、貸し自転車ということで、自転車置き場を想定しております。こちらのまちの特性上、ここを車あるいは電車で訪れまして、さまざまな問屋に買い回るといったような需要もあるということで、一義的にはそういった方への買い物の利便性を高めるための自転車という想定をしております。

 ただ、せっかくのこういった設備でございますので、この計画の前提となりました東日本橋地区の活性化アクションプランの中でも、いろいろな手段でまちの回遊性を高めるといったような視点もございますので、来街者の方に幅広く御利用いただけるような方策がとれればよろしいかなというふうに考えております。一応、産業支援施設内の一つの設備という位置づけでございますので、繰り返しになりますけれども、問屋街に訪れた方、来街者、さまざまお店の方、そういった方々の買い回りの利便性を高めるための位置づけということで御理解いただければと存じます。

 以上です。

○鈴木(久)委員
 わかりました。来街者の利便性ね。買い物のね。乗って帰っちゃう人はいないですよね。また、もとへ戻してくれれば、ここへね。名前を聞いたりしないんですよね。無料ですよね。人に聞いたら、ある人の見解だと、荷さばき、ここに貸しカート置き場なんてあるんだけれども、業者が荷さばきに使うような、どこかに配達するようなことに自転車を使うのかなというような見方もあったんだけれども、それとは違うんですよね。あくまでも来街者ですか。その点、もっと教えてください。

○黒川商工観光課長
 すみません。わかりづらい答弁で失礼いたしました。

 来街して各問屋を買い回る業者の方々の買い物の利便性を高めるということでございますので、一種荷さばき的な機能、自転車であちこち買い回って、ここにとめた車に荷物を一遍に積み込んでといったような利便性を高めていくというふうに思っております。

○鈴木(久)委員
 大分イメージがわかりました。

 例えば、業者の人が使うんだとしたら、昔の話でまた恐縮ですけれども、氷屋さんのおじさんがぶっといタイヤの自転車で、後ろに四角いでっかい荷台があって、頑丈なスタンドがついていて、それで氷をのっけてバンドで縛って配達していたようなことを思い出したんだけれども、荷さばきだったら、ママチャリじゃなくて、そういうでっかい、がっちりした自転車があったほうがいいのかななんて老婆心で思ったんだけれども、それはそれでいいです。わかりました。

 終わります。

○石田委員
 それでは、1つ議題のほうでお聞きしたいと思うんですが。年末が近づいてまいりまして、まちの状況を見ていると、せんだって10月の区内の景気動向調査が送られてまいりまして、ざっと目を通したところなんですが、上向いているようにも読み取れたんですが、わずかに上向いているかなということなんですが、実感は全くないんですよね。全くまちの中では、私の知り得る地域の特性なのかもしれないんだけれども、年末から来年にかけて相当いっちゃうぞというようなうわさもぼちぼち、それも本当に小さなところではなくて、そこそこの商売をされているところがメーンの場所から撤退をして本当に小さなお店にかわっていくと。それができるところはいいんですけれども、早目にそういう措置がとれればいいんですが、御商売を畳むことができればいいんですが、実際にはそういう状況じゃなくて、厳しい、倒産というような形になってしまうというようなところが出てくるようなうわさも大分聞くようになったんですが、このあたりの見方といいますか、区のほうではどのように考えていらっしゃるか、今の状況を見ておられるのかお聞かせいただきたいと思います。

○黒川商工観光課長
 委員御指摘のとおり、さきに発表いたしました10月の景気動向調査は最新のものでございますけれども、現状、先行きとも微増といいますか、ほぼ数字的には横ばいといったような状況でございます。国全体の経済指標等を見ますと、先日発表されましたGDPも上向いているといったような数値も実際見られるところではございますけれども、この区の景気動向調査におきましても、細かく見ていきますと、特に企業動向関連の数値につきましては、現状、先行きとも前回調査と比べると低下という傾向を示しております。

 現在、商工相談等々の窓口におきましても、一時期若干の落ち着きを取り戻しておりますけれども、年末に向けまして、そういった資金の相談ということで窓口のほうのお客様もふえているといったような状況でございます。年末資金等、それから小規模な特例緊急資金等々を御用意いたしまして、そういった方のニーズにおこたえしていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○石田委員
 実態として、こういう景気動向調査で固定して客観的に1年を通じてどういうふうに変わっていくかということで調査をされているということなんですが、ぜひとも、この際、シーズン的には大変忙しい時期にはなるんですが、区内さまざまな、印刷業もありますし、医療品の小売り、卸、それと飲食関係もありますし、さまざま区内の業種というのはあるんですけれども、それぞれまちの中に出て実態をやはり知るということが。大変よくやっていただいていることは、それぞれの団体とか何かの会合にお出になって皆さんのお声を聞いてくれているなということは私も承知しています。ただ、今、こういう時期に来て深刻な思いを抱えているところも相当あるということは聞いておりますので、この実態をまちの中で声を聞く。ペーパーに書かれたアンケートに答えていくというスタイルのものでなくて、実態の声を聞いてみるということを、ぜひしていただけたらありがたいなと。やはりそういうことがこれからの商工行政にとって必要なことだろう、とにかくまちの様子を知るということに力を尽くしていただきたいなというふうに思うわけです。

 それと、政権がかわりまして、これからどういうふうになってくるかというのが読めない部分ではありますけれども、年末の派遣村が昨年できて、それを引き受けるという事態がありましたけれども、政権がかわって、そのあたりの対策というのも当然事前にとられていく形があるんだろうなというふうに思うわけですけれども、中央区として、このあたりのことで政府のほうから、あるいは都のほうから指示を受けているとか、ぜひことしはこういう事前のことが何かあるのかないのか、このあたりのことを知らせてほしいなと思います。

○小池区民部長
 昨年、派遣村の対応があったわけでございまして、ことしもまた年末を控えて、特に雇用状況は最悪の状況と言われている中で同じような状況が起きないかという心配を私どももしているわけですけれども。国のほうにおいても、今、ハローワークを中心にワンストップサービスでそうした相談に乗って対応ができるような体制をつくろうということで進めておりまして、そういった点では、ハローワークとの連携ということで、私どもも情報をもらいながら連携を強化していきたいという動きはしております。ただ、具体的に国・都から派遣村対策のような形でどうこうせよというような指示はございません。

○石田委員
 昨年、お正月早々、幹部の方々は区に呼び出されて、どういうふうにするかという対策で大変な思いをされて引き受け、十思スクエアだとか京華スクエアで、引き受けたという結果であったんですけれども、これはどうこう、私、今言うのもなんなんですが、そのことを機会に一気に形勢というか、非常に政権交代への加速がついていったというような一つの出来事であったのかなと。雇用の問題というのは大変大事なことなんですけれども、それを政治的にという部分もやはり若干目についたな、利用しているところもあったなというような気も、これは個人的な見解です。しているんですけれども、逆に、政権がかわって、一つの方向として今後どういう方向をとっていくのか我々はじっくり注視していきたいというふうに思っておるところですけれども、逆に言ったら予測できる事態に対しては、事前に中央区としてもこれをどうするのかということは、しっかりとお考えに入れておいたほうがいいなということは思っております。

 以上で終わります。

○田畑委員
 質問は協働の関係です。

 最初に、基本的なことですが、社会福祉協議会にありますボランティアセンターでしょうか、ここでの従来の取り組みも含めて、あるいは職員体制とか、あるいはボランティアセンターとして専用して使えるスペースはどの程度あるのか、まず教えていただければありがたいですけれども。

○林地域振興課長
 社会福祉協議会につきましては、今、詳細な資料が手持ちになく、わかる範囲でお答えをさせていただきたいと存じますが、現在、ボランティア活動につきましては、ボランティアコーディネート、また資材ですとか図書等の貸し出し、また使用済み切手の収集ですとか、情報紙としての「キャッチボール」の発行、そういった事業を14項目にわたって社会福祉協議会のボランティア区民活動センターにおいてボランティア活動推進事業として取り組んでいるところでございまして、職員の体制については正確な人数が把握できていなく、申しわけございません。

 あと、事務スペースにつきましては、社会福祉協議会の建物の中でございまして、非常に手狭な状況でございます。今回、報告にも書かせていただいておるものは、ボランティア区民活動センターにつきましては、現状の中でそのまま今の八丁堀のほうで事務局等はございますけれども、今回、十思スクエアにございますNPOサロンをセンターに位置づけまして取り組むものでございます。体制については、現状のまま、建物は社会福祉協議会の中で、ボランティア区民活動センターについては今後とも継続していく、そのような考え方に立ってございます。

 以上でございます。

○田畑委員
 ありがとうございます。

 ボランティアセンターそのものは、従来の活動内容の範囲をそんなに超えられるような体制とかスペースとか、ある意味ではなかなか難しいなというふうに私も思います。そこで、協働に関する事業計画の中で、十思スクエアのほうに新しい拠点を設けるということになったんだろうと思います。この報告書の中でもおっしゃっておりますが、例えば中間支援の拠点の必要性といいますか、協働推進のためにはなくてはならない。施設がないと協働の推進になかなか結びつかないという言い方もありますし、あるいはボランティア団体そのものがいろいろな形で、ボランティアとはいいながら、活動の拠点だとか、あるいは情報収集、情報交換だとか、そういったいろいろな課題を抱えながらの活動だと思いますので、そういう意味からすれば、やはり活動を支援する拠点というのは非常に大事になってくるなというふうに私も認識をしております。

 そこで、十思スクエアの2階に設けられておりますボランティア団体の交流サロン、ここで63団体という団体が登録をされておって、特に区民の方を中心とするようなボランティア団体が約21団体、こういうふうに言われております。拠点を活用できる団体登録をしている団体が21団体、これが区民を中心とするボランティア団体だろうというふうに思うんです。残りはすべてNPO法人だと、こういうことになっているんだと思います。この内訳とか、あるいは内容、どういった活動の内容とかを今すぐお示しくださいというのは難しいと思いますので、後ほど資料として提供していただけるとありがたいなというふうに思います。

 今、資料がないですが、例えばボランティア団体の中心となる拠点あるいは活動拠点、こういったところが全区的に網羅されているかというと、なかなか難しいなというふうに私も思いますので、ぜひそういった資料をもとにしながら、御提案ですが、協働推進をするための支援の拠点を、十思スクエアというのは小伝馬町に設置をされているということですので、私は、できればもう1カ所、例えば社会福祉協議会はそれらしいスペースを確保するということが難しいなということでございますので、そうではなくて、京橋地域の方あるいは月島方面の方も含めて、その辺のエリアにもう1カ所ぐらいボランティア団体の中心的な活動拠点となれるような、協働に向けた支援体制の拠点づくりをぜひ御提案をさせていただきたいと思いますが、この辺の考え方についてはいかがお考えでしょうか。

○小池区民部長
 まず、資料要求の件ですけれども、でき次第早々に御送付させていただきたいと思います。

 それから、ボランティアの活動拠点ということでございまして、確かに、今、十思スクエアのほうは区内の位置からすると一番北の端の形になっておりますので、なるべく交通の便のいいところに整備できないかというようなお話も協議の中でもあったわけですけれども、現在の社会福祉協議会のほうも手狭ということで、なかなかそちらのほうにというわけにもまいりませんので、既にあるNPO・ボランティア交流サロンの機能を生かして、それを充実する形でスタートしたいというのが今回の趣旨でございます。

 ボランティアの活動拠点、場所の確保という点については私どもも十分理解をしているわけでございまして、既にある区民館等も減免で使っていただくような形、そうした形で既存の施設をできるだけ有効に当面は使っていただきたいということで進めさせていただきたいと思っております。こうした中間支援拠点の形がもう1カ所必要かどうかということについては、できれば集中した形のほうがよろしいかと思いますので、ボランティアの活動の拠点になるような場所の確保ということについては、既存の施設の活用を中心に、さらに検討をさせていただきたいと思います。

○田畑委員
 ありがとうございます。

 ぜひ一度庁内で御検討いただいて、いずれにしても、協働という考え方が新しい時代に非常に重要になってくる、あるいは必要になってくるということも考えあわせながら、ぜひ活発な活動ができるような、そうした下支えも当然必要でしょうし、行政としての責務もあろうかと思いますので、ぜひ御検討をいただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上です。

○鈴木(幸)委員
 私からは1点だけお伺いいたします。

 浜町集会施設の愛称名が浜町メモリアルという大変響きのいい、親しみやすい名称だというふうに思って、よかったなというふうに思っておりますけれども、そのほかにどういう愛称名の応募があったかということと、それから、このメモリアルという愛称をつけてくださった方は女性であるか男性であるか、何歳ぐらいの方なのかお聞かせを願いたいと思います。

○林地域振興課長
 今回、愛称名につきましては、御説明をさせていただきましたとおり、応募者113名の方々から157点の名称をいただいたところでございます。

 まず、応募者の113名の内訳でございますけれども、区民の方々が99名、在勤の方が14名ということでございます。

 愛称名もさまざまにわたりましていただいているところでございます。主に大きな分類をさせてはいただいたんですが、やはり葬儀のものをイメージするような、私どもの既存の施設でもございます勝どきのセレモニーホールですとか、今回選ばせていただいたメモリアルをはじめ、葬儀をイメージするような名称のもの、また場所柄、公園と緑、そういったものをイメージするようなものということでグリーンホールですとかグリーンパークですとか、幾つかそういった公園のカテゴリーのような形でまとめさせていただいたもの、そして、近隣に隅田川がございますので、リバーサイドですとか、そういった名称をつけられたグループ、そして、それ以外に浜町という地名で、それを中心にそれぞれ思いの名称をつけていただいたもの、あとはそれ以外というような形でカテゴリーを分けまして、今回審査の中でも葬儀に関するものということの中から最終的にはお選びいただいたというところでございます。

 今回、賞品を差し上げさせていただきます1名の方につきましては、現在、手元に、個人情報の部分で、私もお名前ですとか年齢について把握はできていないんですが、区民の方に今回作品をいただいているということで商品をお渡しさせていただくということであります。

 以上でございます。

○鈴木(幸)委員
 ありがとうございました。

 短期間の日数の中で皆さんに大勢応募していただいて、いい愛称名ができて大変よかったなというふうに感じております。

 私の質問は終わります。ありがとうございました。

○田中(耕)委員
 それでは、質問をさせていただきます。

 資料3の横山町の区営駐車場についてお伺いします。

 こちらは、今現在も平置きの駐車場ということで十数台とまっているかと思います。もうずっとこの状態が長く続いていたと思うんですけれども、駐車台数が足りないというのは現状認識として正しいと私も思います。ですが、今、なぜこの時期に立体駐車場をつくろうというお話になったのかという、その一番のもととなるもの、アクションプランに掲げたからというのはあると思いますけれども、どこからその主体的な声というのが上がったのかというのをお知らせください。それは区なのか、近隣の方なのか。今回の計画に対して、この地域の方がどういうふうにお考えになっているのかという前提について、現状認識を簡潔にお知らせいただければと思います。

 よろしくお願いします。

○黒川商工観光課長
 産業支援施設の背景ということでございますけれども、かねてから、この地域は日本有数の現金問屋ということで、従来から流通のトラックあるいは小規模な商店からの仕入れ客による乗用車、それから一般の通行車両といった形で、かなり交通が錯綜しているという状況がずっと続いてきたわけでございます。当面、現状の横山町臨時駐車場という中で少しでも駐車スペースを確保して、あるいは路上のパーキング設置、それから平成7年からは特にトラックタイム・プランということで、地元の警察との協議によりまして、朝早い時間、それから夕方については荷受けのトラック等について駐車禁止を解除するといったような、言ってみれば非常に苦肉の策を講じながら交通事情の解消に努めてきたところでございます。

 この問屋街の活性化につきましては、これまでも平成15年度ごろから文化服装学院等との連携などなど、ソフト面での活性化という面では、これまでも取り組みを進めてきたところでございますけれども、かねてからの問題でございましたこういう交通事情のハード的な解決といったものも、もう放置できない時期になってきているというところで、平成20年度におきまして、こういったアクションプランの策定の中でこの構想が持ち上がってきたところでございます。かねてから地元の事業者団体等からも御要望をいただいておりまして、この夏にもそういった関係団体から、さらに昨今、近隣の駐車場が若干閉鎖されてきているといった事情も重なりまして、このプランに沿った駐車場を中心とした施設整備を進めてほしいといった要望をお受けしているところでございます。

 また、近隣の反応ということでございますけれども、かなり立て込んだ地域ということもございますので、この施設整備の工事に当たって、隣接する方から工事上の影響といったような心配の声が寄せられておりますけれども、そちらの施工上の配慮をしながら、そういった御心配をいただかないような形で今後進めてまいりたいというふうに考えております。

 以上です。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 ただ、今のお話は私の現状認識とは若干違いまして、近隣の方は工事のことだけを心配されているわけではないというふうなお話を聞いてございます。現に、区長に対して異議申立書、それから課長に対しても申立書を数度にわたって出されておりまして、隣接する御商売をされている方、地権者の方には、こちらのタワーパーキング自体の計画がいかがなものかというお考えの方もいらっしゃるというのが私の認識です。こういったものを建てれば、当然近隣の方、反対する方がいらっしゃるのはやむを得ない部分もありますし、必要性があれば、それを説得してでもつくらなければならないと考えます。ですが、今回私が見たところ、隣接しているほぼすべての方が、こちらの今回の計画は疑問が大きいというふうに言っているのも事実だと思います。

 私が一番問題だと思っておりますのは、今回のこの計画、アクションプランで昨年度10月に策定して具体化されつつあるわけなんですけれども、このアクションプランですとか当初の計画自体が地元の横山町の中でも自治組織、町会ですとか問屋連盟さん、奉仕会さんの中には割と早い段階で具体的な説明があったにもかかわらず、一番最初に説明すべき隣接地の方には具体的な説明がないということ自体が一番のお怒りを買っているもとだというふうに私は認識してございます。ですので、そこの話の進め方自体を、これは本件だけの問題ではございませんけれども、正直伝えづらいこともあるとは思いますけれども、事前にもっときちんとした説明を一番の関係者にすべきではないかという点について、まずお答えいただきたいというふうに思います。

 次に、その隣接地域の方々のお話を聞きますと、以前は、以前といっても平成の初めころといいますから、バブル前後になるかもしれませんけれども、あそこの区営駐車場と奉仕会館の位置、それから隣接地域などとあわせて複合的に一部再開発を行ってもいいのではないかという話が地元では上がったこともあると。それはもうかれこれ15年から20年前というお話ですから、全く具体化はされませんでしたけれども、そういう話があって、今現在も実はそういう思いを持っておられる方もいらっしゃる。

 見てみますと、あそこの駐車場の周りの地域はどこもみんな狭くて、なおかつ築年も非常に古いので、早かれ遅かれ、もう建て直さなくちゃいけない更新時期が迫っているわけですよね。問屋街の連続性という観点からいって、本当にアクションプランを考えるのであれば、隣接地域の方とお話し合いをして、もっと大きな敷地ですとか、もっと効率的なアクションプランをつくることができたのではないかというのを、今さらながらにですけれども、私は思っております。ですので、そういった考え方が果たしてできないのか、できなかった理由はなぜなのか、今からでもできないのかというのをお知らせいただきたいというふうに思います。その点についての御見解をお願いします。

○黒川商工観光課長
 東日本橋地区活性化アクションプラン、それから今回の計画についての近隣への周知ということでございますけれども、このアクションプランにつきましては、策定後、関係方面の町会あるいは事業者等の団体を通じまして、地域には説明をしてきたところでございます。

 確かに、具体的な計画概要というものが、なかなか見られない中で説明をしても本当の御理解が得られないだろうということで、実際に近隣の方に御説明をさせていただいたのが、ことしの6月の中旬あたりだったかと思います。その段階で、まだ計画が完全に固まった設計図面ではございませんけれども、こういった規模のものを建設したいということで戸別にお回りをして御理解をお願いしたところでございます。

 そういった中で、確かにこの駐車場について、どうなのかといったようなお声をお聞きしたところでございますけれども、この地域、再開発といいましても一つ一つの敷地自体は非常に小さいものであるということ、またこの経済情勢から、再開発を進めるに当たっても、かなりの期間を要するだろうというふうに私も認識しております。そういった中で、まず地域課題としてどの部分を解決すべきかという点で今回の計画を進めてきたというふうに理解しております。これにつきましては、既に工事の施行業者等々の選定の手続に入っておりまして、なるべく早期に整備を進めてまいりたいというふうに考えております。

 以上です。

○田中(耕)委員
 認識も、確かに大分計画が煮詰まってしまっている段階でのお話でございますので、時遅しという点があることは残念でございますけれども、ただ、少なくとも私が聞いた限りでは、隣接している方のほとんどは、あの駐車場と連携して、場合によっては区画を広げたりして計画を立てても構わないというような認識、実際にお話が具体化すれば大きな問題が出てきますし、おっしゃるように、その計画が実際に実行されるまでに相当長い年月が費やされる可能性がございますので、早急的な効果という意味では問題が大きいわけですけれども、しかし、タワー駐車場などが一回建ってしまえば、供用期間が短くても数十年、長ければ50年使う可能性だってあるわけでございますから、そこからずっとそのままの状態になっていって、隣接の地域も個別の小さい建てかえを行っていくというような状況が起こってきてしまうわけでございますから、非常にこれは効率が悪い。長い目で見た場合に果たしてどうなのか。裏側の方もですからね。駐車場の域があって、左隣、右隣、さらに裏側3軒小さなお店がございますけれども、こういった方々の多くはそういう御意見や方向性のお考えをお持ちだということを私、確認してまいりましたので、手続としては残念というふうに言わざるを得ませんし、今から急いで工事をしなければ本当にいけないのかどうかという点は、いま一度再検討していただきたいというふうに強く要望させていただきたいというふうに思います。

 また、立体駐車場自体は、私も自分の家の車を立体駐車場に入れていますけれども、はっきり申し上げて非常に不便です。かなり高速化しているといえども、呼び出すまでに相当時間がかかりますし、地震が起きたりですとか停電が起こればストップしてメンテナンスしなくちゃいけないわけですから、公共の駐車場のあり方として、立体駐車場というのは最低限のどうしようもない、やむを得ない選択肢としてはあると思いますけれども、地域の防災性ですとか広場の感覚からもすれば、駐車場は今の平置きであれば、車をどかせば、そこは広場として使えるわけですけれども、それが使えなくなってしまうという観点からいっても、立体駐車場自体が10台を30台にする程度のためだけにしてしまうことは非常に残念だというふうに思います。

 また、ここは問屋街ですから、荷物の出し入れ、きょうも確認してきましたけれども、車の中でお休みになっている方がたくさんいらっしゃるわけです。それはアクションプランの中にも書いてありますけれども、車の中で休んでいる人にとっては、立体駐車場というのは最悪なんです。当然、休めないわけですから。そうなりますと、結局、近隣のコインパーキングですとか違法駐車につながってしまって、場合によっては悪循環に陥る可能性さえあるというふうに思いますので、その辺の見通しが甘いのではないかというふうに私は考えます。

 このアクションプランの中の、込んでいるというふうに確認されている調査の実施日も6月2日ということで、横山町が最も込み合う月曜日の、しかも月初の売り出し日という一番込む日を想定して駐車場の足りなさを調査しているわけですけれども、これはやはり意図的過ぎて、一番込む時期でありますから、月火水が込むのは、このまちでは当然のことで、逆に言うと木金はすいているときもありますし、土日に関しては全く閑散としているわけですから、そういったことを考え合わせると、タワーパーキングといったものが本当に必要なのか、長い目で見て、30年、50年の目で見て本当に必要なのかというのは、かなり疑問を持ってございますので、その点を強く申し上げたいというふうに思います。

 また、個別の計画に関しても2点お伺いしたいんですけれども、待合室を今回計画されていますけれども、トイレが待合室にはないように図面からは見受けられますけれども、管理人室に個室のトイレがあるのに、なぜ待合室にトイレがないのか。ロッカーや座れるスペースもつくっているのに、トイレが1カ所もないというのは、ちょっとおかしいのではないかというふうに思います。

 それから、アクションプランの中では壁面緑化、表の場合に景観ウオールをつくって緑化したりですとか、デザイン的にすぐれたものを導入しようというような構想もあるわけですけれども、今回のプランは、先ほど、このままの図面どおりいくとは限りませんというお話ではありますけれども、今のところ出ている案としては、つまらない単色のPと書いてある本当に無機質な構造物をつくってしまうことになりますので、この2点、今トイレがない点と、景観がこのままいくと非常に問題であるという点についての御見解を簡潔にお願いいたします。

○黒川商工観光課長
 待合の方のトイレでございますけれども、お声をおかけいただければ、管理人室のトイレが使用できると。待合自体は、居室の扱いにしてしまいますと、かなり建築基準法上の制限がかかってしまいますので、そういったことも配慮いたしまして、こちらのほうには設けずに管理人室のほうに設けさせていただいたということでございます。

 また、景観ウオールにつきましては、周囲の通りの整備等々の動向も踏まえながら、今後の宿題として、懸案として残しているものでございます。

 また、タワーパーキングの意匠につきましても、確かにこの無機質な状態ではランドマークとしても非常に適さないということで、当初アクションプランにお加わりいただいた学識経験者等々のアイデア等もいただきながら、今後、美観のすぐれたものを考えていきたいというふうに考えています。

○田中(耕)委員
 わかりました。

 トイレについては、こういった形でつくってしまわれるのであれば、きちんと一般の方というか、駐車場を少なくとも使う方はすぐに使えるような形にしていただきたい。今のデザインですと管理人室側にしか扉がついていないように見受けられますので、その点は変更をお願いしたいというふうに思います。

 壁面緑化、景観ウオールは後からという話もありましたけれども、後からでは、なかなか難しいのがこういうものだと思いますので、最初の段階でやはりプランとして組み込まなければ、後からわざわざ壁をつくるなんていうことをしていることは、ほとんどあり得ないと私は思いますので、その点についても御認識を考え直していただきたいと思います。

 最初に申し上げましたように、この計画自体は完全に近隣、本当の隣接地の方は近隣社会という形でこういう強い申立書をつくっておられますので、いま一度丁寧な説明とヒアリング、それからここまで進んだ上でもあえて申し上げますけれども、本当に計画をこのままでやっていいのか、立体駐車場自体の問題も含めて考えていただきたいと強く要望いたします。

 最後に、質問ではございませんが、議題で今回の江戸バス、コミュニティバスについてなんですけれども、活性化の観点から1点だけ要望を申し上げたいと思います。

 バスのルートや内容については、もう該当委員会等でもずっとお話や議論がされておりましたので、私は地域活性の観点と、1点だけどうしても気になる点として、愛称名、江戸バスは公募で決められてよろしいと思うんですけれども、このキャラクターです。招き猫のようなキャラクターが100円持っているキャラクターなんですけれども、これが私は非常にもったいないというか、惜しいというか、無駄だと正直言って、今では思います。キャラクターは今、非常に重要で、キャラクターのかわいさだけを頼りに乗りたい人ですとか、写真を撮りに行くような人もたくさんいるわけです。江戸バスという名前とこの猫みたいなキャラクターが、どう関連しているのかというのが、全くわからない上に、このキャラクター自体にそもそも愛称も多分ついておられないんでしょう。ですから、このキャラクターは本当にチープなものだと思います。

 区の中をバスが数台、常に循環し続けるわけですから、このキャラクターが張りついたバスがずっと宣伝媒体としてぐるぐる回るわけです。これが今となっては区のメーンキャラクター、イメージキャラクターに必然的になってくるわけなんですけれども、多分そういう認識がないままに、これを決めてしまっているので、このデザインについてですとか、デザイン自体は庁議で決められたというのはお伺いしていますけれども、多分深い議論がされていませんし、少なくともこのキャラクターに名前もついていない、愛称もついていない。それから、今後このキャラクターを中央区のメーンキャラクターにするというようなお考えがあるのかというと、それもないというのが今までのお話を聞いている経緯でございます。これは非常に地域活性化するというか、まちのシンボルとしてこのキャラクターを選んでいるはずでございますので、このキャラクターの扱いを見直していただきたいというふうに思います。

 これは今回決まってしまったことで、賛否両論というか、好き嫌いは分かれますから、このキャラクターデザインについては、今さらもう何とも申し上げませんけれども、少なくともこのキャラクターを育てて中央区のマスコットなんだというふうにするような計画をぜひとも立てていただきたいと思います。このバスが区内をずっと回り続けるわけですから、いかにインパクトが強いものかというのは想像にかたくありません。下手したらば、中央区の区の紋章ですとかよりも、こっちの猫に小判のマークのほうが目立つ可能性さえあるわけです、実際問題としては。中央区のキャラクターはあれなんだと来街者は見ますし、区民も思ってきます。その割には、やはりこれは多分余りにも愛情が弱かっただろうと。

 100円というのも、はっきり言ってチープさを、安さを売りにしているんでしょうけれども、何か100円であることが非常に、これは駄菓子のデザインですよ、はっきり言ってしまうと。中央区の求めている江戸の歴史だとかを感じさせるものだとは私には思えません。私、好き嫌いを言ってしまいましたけれども、いずれにしても、育てていただきたいと思いますし、これをメーンキャラクターにするという気概を、ぜひ地域活性の点から、観光振興ですとか区のおしらせもそうですし、さまざまな事業にこの猫に小判柄を使っていくという考えでよろしくお願いいたしたいというふうに思います。

 終わります。

○小栗委員長
 それでは、議題、地域振興、観光振興及び地域経済活性化対策に関することについては継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長
 第四回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長
 ありがとうございます。

 それでは、本日の地域活性化対策特別委員会を閉会いたします。

 御苦労さまでした。

(午後2時32分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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