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平成22年  地域活性化対策特別委員会(2月17日)

1.開会日時

平成22年2月17日(水曜日)
   午後1時30分 開会
   午後2時24分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(9人)
委員長 小栗 智恵子
副委員長 木村 克一
委員 鈴木 久雄
委員 石田 英朗
委員 田畑 五十二
委員 鈴木 幸子
委員 田中 耕太郎
委員 石島 秀起
議長 植原 恭子

4.出席説明員

(7人)
矢田区長
髙橋副区長
小泉企画部長
田中企画財政課長(参事)
小池区民部長
林地域振興課長
黒川商工観光課長

5.議会局職員

奥田議会局長
土谷議事係長
岡野書記
長田書記

6.議題

  • 地域振興、観光振興及び地域経済活性化対策に関すること

(午後1時30分 開会)

○小栗委員長
 ただいまより、地域活性化対策特別委員会を開会いたします。

 本日、議長は途中退席いたしますので、あらかじめ御了承願います。

 2月1日の各種委員長会において、電光掲示で質疑時間を全員が共有することにより、円滑な委員会運営を図ることを目的とし、平成22年2月開会の委員会から、質疑時間周知用電光掲示の導入及びその使用上の取り扱い等が確認されました。質疑時間の計測は、委員長の発言の許可をもって始め、ゼロの表示で終了となります。また、終了の3分前、1分前、時間終了時等のお知らせは行いませんので、御注意願います。

 質疑の持ち時間につきましては、質問はもとより答弁時間も含まれておりますので、その点も考慮して発言するようお願いいたします。

 それでは、議題の審査に入ります。議題の審査に入りますが、質疑につきましては既に御承知のとおり、理事者報告に対する質問とあわせて行いますので、よろしくお願いします。

 初めに、理事者報告をお願いします。

○小池区民部長

 1 東日本橋地区活性化懇談会の設置について(資料1)

以上1件報告

○小栗委員長
 理事者報告が終わりました。

 発言の持ち時間制につきましては既に御承知のとおりですので、よろしくお願いします。ただいまの時刻は午後1時33分です。自民党さん77分、公明党さん58分、日本共産党さん39分、かけはしさん20分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いします。

○石田委員
 では、始めます。東日本橋のアクションプランの提言を踏まえて、活性化懇談会ということなんですが、3月に設置されるということで、1年間の限定なんでしょうか。どの期間、何回ぐらいを予定していますか。こういった4項目にわたっての意見交換をするということですが、最終的に懇談会から、こういう方向でまちづくりあるいは活性化を目指すというような内容について協議されたことが報告されるんだと思うんですが、どのぐらいの期間をかけてやることになるのか教えていただきたいんですが。

○黒川商工観光課長
 このたびの懇談会でございますけれども、当面何か一つの結論を導き出すための場というよりも、もう少し広がりを持ちまして中長期的に東日本橋地区をどういったまちにしていくのかといったようなところを地域の皆様、それから事業者団体、それと行政といったような3者がさまざま意見交換をすることによって、その中でいろいろなアイデアが生まれてくれば、行政として吸い上げて、行政として対応すべきところ、また地域の皆様で自主的に取り組んでいただけるもの、そういったものに順次取り組んでいきまして、関係者の皆様とまちづくりについて一つの共通認識を持ちながら、それぞれの立場で活性化を図っていくための方策というものを探っていくといったような性格のものでございます。したがいまして、いついつまでにこういった宿題を解決していくといったような性格の懇談会というふうには当面のところ考えておりません。

 以上でございます。

○石田委員
 そうしますと、時間の限定はされていない。これから先、このメンバーで、あるいはメンバーが交代していったり何かするけれども、2年、3年先々までこういう形での懇談会として、まちづくりについて、活性化について語り合う会であるということの認識でよろしいんでしょうか。

 そうしますと、むしろ一つ一つ何かの大きな課題があって、それに対して結論を出していこうということですと、この時期までに終了してという形になるので、今おっしゃっておられた、その都度都度で地域で出てくる課題について話し合っていくということは大変よろしいかなというふうに思うんですが、目玉といいますか、もう一つはっきりしていないんですが、活性化といったときに、あの地域は問屋街を抱えて、問屋街の持つ固有の問題ということと、周辺部の東日本橋の地域は既にマンション街に近い状態になってきております。昔は問屋街を活性化することによって、その地域にお勤めの方たちの寮であるとか、そういう問屋街にかかわるようなまちが周辺に形成されていたというふうに思うんですが、このあたり、問屋街の衰退とともに周りがマンション街になって攻めてこられるというような形で、それを食いとめるというところで攻めに出ていけるような環境ではなかなかなくなってきちゃっているということですが、そのあたり、知恵を絞っていこうということなのであろうなというふうに思っているんです。

 この地域、問屋街という特殊な地域のまちを見て、現在の状況で、やげん堀商店街だとか、問屋街とかかわらない店舗の商店街もあったり、ただ、そこも商店街としてほとんど機能しなくなってきている状況ですね。例えば、生鮮産品も店にないとか、見回して、どこを商店街と呼ぶのかなというぐらい寂しい状況になってきているんですが、こういった地域に対してみんなで知恵を絞っていこうということ、こういう懇談会を設けるというのは大変ありがたいことだとは思うんですが、商工観光課長さんの見た目として、この地域の今後について、どのように方向づけていったらよろしいとお考えになっていらっしゃるか、感想で結構なんですが、そのあたりのことを言っていただければと思います。

○黒川商工観光課長
 このエリアの中心というのは、委員御指摘のとおり、かつてから日本有数の現金問屋として栄えてきた横山町、馬喰町の問屋街でございます。今回の懇談会の設置に当たりまして、関係の町会の会長さん、それから事業者団体の会長さん等御依頼する中で、いろいろお話をした中でも、やはりここは、かつてから商業のまちであるといったような認識はすべての方に一致していたように私としては感じました。そういった中で、それがマンションに建てかわっていると。そこに新しく住んできた方もなかなか地元のコミュニティに溶け込むような雰囲気ではないといったような課題も、そういったところで受けとめたところでございます。

 今回、商業を核としながら、この地域をいろいろ掘り起こしてみますと、小さいながらも児童遊園ですとか産業会館等の区の公共施設、あるいは歴史に培われたさまざまな史跡類等々、この辺を回遊してみると非常に興味深い資源も幾つかある。そういったものをクローズアップさせて、うまく回遊性を持たせていくことによって区内外からこの地域が改めて注目されて、そういった中で少しずつにぎわいの回復と商業のまちとしてのかつての活気が、少しずつ取り戻せていければというふうに考えております。

 以上でございます。

○石田委員
 私、地元を歩いておりますので、そういったところで、今の商工観光課長さんのお考え、この地域に対する見通し、見ていただいているお考え、大変敬服いたしました。おっしゃるとおり、この地域は大変古いまちとしての、探してみればさまざまな、順天堂発祥の地とか、えっ、こんなところにこんなあれがあったのかと。両国広小路、広小路って一体何なのかみたいなことを改めて読んだりなんかしてみるとわかってきて、そういうまちとしての歴史的なもの、それから有名な唐がらし屋さんがあったり、いろいろなものが、お店なんかも含めて、まだまだ少しずつ残っています。それが商店街として、あるいはまちとして、これまで手が打てていなかったと言ってしまうと、ちょっと言い過ぎかもしれませんけれども、ちょっと分断されてしまって、まちとしての魅力が失われつつあった部分が多々あると思うんです。それを今、改めて史跡あるいはお店を掘り起こして回遊性を持たせていくことによって、新たなまちの発展、活性化につなげていこうというふうなお考えですね。それと、ここにもありますけれども、神田川の水辺、それから両国から浜町にかけての大川端、このかいわいの隅田川に面する地域の回遊性、こういうことによって活性化を図っていこうということで、大変ありがたいことだなというふうに思います。

 問屋街とのかかわりでいうと、やはり人が余り近寄らないといいますか、にぎわいがなく問屋さんだけ集まってくるところに全国から人が集まってくるかというと、やはりにぎわいがあり、そこに人が集まるから、そういう問屋街の限定されたお客さんといいますか、人たちも、そうか、横山町あるいは馬喰町の問屋にたまには行ってみるかと。こんな記事も新聞に出ていたのでというふうなこともあると思います。これはやはりまちを知ってもらう、知らしめるということが大事なことだなと。

 こちらの地域だけじゃなくて、中央区全体を見回してみても、大変古いまちで、歩いてみると、すてきなお店あるいは史跡がたくさんあるんですが、そこに目を向けてつないでいくという作業を一生懸命ここのところ続けていただいていると思ってはおりますが、まだまだ分断されているところも数多くあって、数多くというよりは、まちそのものが連動していないというところがございます。このあたりをしっかりと今後、中央区内を見渡して、この地域だけじゃなくて、どうしたら人が回遊していくまちになって活性化につながっていくかということを、ぜひともこれは一つの契機としながらも、他地域でも広めていただけるような、まちの人たちが活性化について知恵を絞り合えるような環境をつくっていただけたらと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。

 以上で終わります。

○鈴木(幸)委員
 それでは、前委員と重複しますけれども、やはり東日本橋地域の活性化ということで、非常にこれは有意義な策であるなと考えます。ただ、この構成メンバーですけれども、地元の方というのは町会長さん限定みたいで、ほとんどが男性ですけれども、地域に密着しているというのは女性の方、外に出て、社会に出て活動なさっているのは男性が中心ですけれども、比較的生活に根差してという視点で見たら女性の方ですし、もう少し婦人の方の御意見等、往々にして、こういう会議があることさえ知らない方が多いのではないかなと私は感じることがあります。もっと幅広い方々の本当に率直な意見等、ざっくばらんな意見等からさまざまなアイデアが生まれてくるのではないかというふうに考えます。ですから、第1回はこういうメンバーであっても、意見等の出方次第に応じて、もう少し考え方を変えて、構成メンバーを変えていってはいかがかなと考えますが、その辺についてお伺いしたいと思います。それが、まず第1点。

 あと、議題もいいですよね。

 いよいよ浜町メモリアルがオープンするということで、地元はこういう施設であっても、大変皆さん喜んでいらっしゃいます。地域の方からのお声ですけれども、地元町会だけではなくして周辺の町会の方々からも、ぜひとも見学会等があったら、どういうふうな施設なのか内覧をさせていただけるのかしらというお声をたくさんいただいております。ですので、そういうふうな御検討があるのかどうかお伺いします。

 それから、東日本橋の問屋街のみならず、この不景気のあおりを受けて、どこの商店街の方々も本当にこの不景気で大変売上が減少している、苦しんでいらっしゃるということをひしひしと感じます。それでも、地元の町会長さんは、とにかくおもてなしの心でもってお客様に対応していきたいと。こういう不景気で確かに売上は減少しているけれども、私たちのサービス精神で何とか、お店に買いに行ったら心が温まったなというような対応をしたいと思っているんですよというようなお声もありました。

 ちょっとお話が飛びますけれども、私、地元ですが、浜町周辺に限って言いますと、今度メモリアルもできますし、それから浜町区民館もございます。浜町区民館も非常に最近事業者の方、いろいろな方が利用されているように思いますけれども、この浜町区民館への行き方がわからなくて、この間も、あるお店に入ったら、行き方を聞かれる方がいらっしゃいました。店員さんが地図を広げて丁寧にお答えしていたんですけれども、店員さんも他地域から来ている方ですので、その辺まで御一緒したんです。こうやって店員さんも一生懸命来街者の方に丁寧に対応してくださるんだなというふうに思いましたけれども、例えば区民館ですとか、今度メモリアルですとか、いろいろできますけれども、この周辺の地図、マップをお店に置いていただいて、お尋ねに来られるお客様に差し上げたりするということをしてはどうなのかなということと、それから、やはり地図ですけれども、暗くなればわからないですけれども、メモリアルができたり、明治座があったり、区民館があったり、周辺のわかりやすい地図を設置したりして、まちの活性化という点で、そのようなアイデアもいかがなものかなというふうに考えておりますが、その辺についてよろしくお願いします。

 それから、緊急保証制度がたしか3月で切れてしまいますけれども、今まで申し込みをされて、そしてきちんと受け付けをしてくださった方々の件数は何件なのか。売上が落ちている中で、申し込みをされても、なかなか受け付けてもらえないという方のほうが多いのではないかというふうに考えます。この3月1日で保証制度が終わった後、ますます運営資金に困っている方がもっともっと増大する中で、今後どのような制度が新たに設けられるかどうかについてもお伺いします。

 以上です。

○黒川商工観光課長
 まず、懇談会のメンバーについてでございますけれども、この懇談会は非常に緩やかな組織というふうに想定をしておりまして、コアなキーマンということで、こちらに掲げさせていただきました方々に、まず御参画をいただくと。このもとに幹事会ですとか、必要に応じて、テーマに応じてワーキングチームのようなものを場合によっては設置しながら、さまざま、幅広い方の御意見、アイデア等を取り入れていきたいというふうに考えておりますので、委員御指摘のように女性からの視点といったものも、それにふさわしいテーマの議論におきましては参画をいただけるような形で今後進めてまいりたいというふうに考えております。

 また、商店街における周辺の案内等々についてでございますけれども、基本的にまち歩きの方々に対する観光案内板、それから区の住居表示板等々を、各所に要所要所に設置をさせていただき、また観光協会でもエリアごとに分けましたマップ等を作成しておりますが、確かに現状こういったマップの配布場所というのは区の関係施設に限られているといったような現状がございます。今後、なかなか作成部数等の関係もございますけれども、やはり地元の商店街におきまして、おもてなしといいますか、来街者の方々へのサービス向上、それがその商店街への信頼につながるといった点も十分に考えられますので、今後そういった形で配布が可能かどうかといったことについては観光協会とも協議をさせていただきながら進めてまいりたいというふうに考えております。

 また、緊急保証制度でございますけれども、こちらは一昨年の10月末から国の制度として設けられまして、1月末現在の認定書の発行件数でございますけれども、1万件を超えている状況でございます。国におきましても、中小企業の資金繰り対策といったところは今後の経済対策の中でも非常に重要視しているところでございまして、4月1日以降も今までの緊急保証制度をさらに充実いたしまして、景気対応緊急保証制度というのを2月15日月曜日からスタートしております。こちらは、来年3月末まで期間を延長いたしまして、これまでどおりこの認定を受けることによって保証協会の100%の保証が得られるといったほか、融資枠の拡大ですとか保証利率、保証期間、保証割合、保証率の設定ですとか、そういった部分で引き続き中小企業の資金繰りを支援していくといったような制度が設けられておりますので、区もこれに対応いたしまして、これまでどおり認定事務等を精力的にこなしてまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○林地域振興課長
 私のほうからは、浜町メモリアルにつきましてのお尋ねでございます。

 展覧会についてのお尋ねでございますが、浜町メモリアルはおかげさまで工事が順調に進んでおりまして、4月上旬に開設ということを前回御報告はさせていただいているところでございますが、今のところ4月1日に開設に向けて、今、努力しているところでございます。それに先立ちまして、今、予定ではございますが、3月31日に一般見学会ということで、区議会の皆様をはじめまして地元の方々、関係する方々、広く皆様に御見学いただける場を考えているところでございます。

 そして、浜町区民館への行き方ということでございますが、先ほど御提案のありました周辺の地図をお店に置けないのかという御指摘の話もございますけれども、地域の方々の御協力がなければできないものもございます。そういったものにつきましては、まずはわかりやすい行き先について検討を進めていきたいと思っております。

 そして、浜町メモリアルにおけます案内ではございますが、御案内のとおり、場所が中央区におきましても公園の端のほうになっているというところもありまして、わかりやすい案内板を考えているところでございます。例えば、浜町緑道、明治座さんの横の部分でございますが、人形町方面から来られた方々がわかりやすいようにというところで、浜町の緑道の入り口の部分に案内表示を置くとともに、そのほか、公園の中にも周辺案内図がございます。浜町公園の隣接の部分にも駅がございますので、そこからわかりやすい形で公園の案内板を活用しながら表示をしていきたいと思います。

 また、当然ではございますが、施設周辺にはサインを出しまして、入り口等についてもわかりやすく御案内させていただくなど、パンフレットも充実しながら、より多くの方々にわかりやすく来ていただけるように配慮してまいりたいと思っております。

 以上でございます。

○鈴木(幸)委員
 それぞれありがとうございました。

 資料1の東日本橋の件に関してですけれども、やはり埋もれた人材がたくさんいらっしゃるような気がいたします。確かに、町会に参加しない方が多くてという御不満がある一方で、団塊の世代の方々がリタイヤをして、力を発揮できずにいらっしゃる方というのも現実いらっしゃいますし、それから現役の世代の方々でも何かチャンスがあれば、こういう場に出て、まちの活性をしたり、協力をしたいと思っていらっしゃる方も現実いらっしゃいますので、そういう方々の総合力といいますか、そこに新しい方々の知恵とか、そういうものを充実させながら、このまちの新たな活性化ということを考えられるのも一つの方向ではないかなというふうにとても感じますので、ぜひともいろいろと工夫をなさって、充実した会にしていただければというふうに考えます。

 それから、緊急保証制度が今度、景気対応緊急、名前が前のほうがちょっと違っただけで景気対応緊急保証制度、緊急保証制度の前に景気対応がついたということですけれども、認定を受けた方は1万件いらっしゃっても、それを受理していただいた方が何件いらっしゃるのか、それから景気対応緊急保証制度になって、新しい名前がついたことによって中身がどのように変わったのかについてお伺いします。

 それから、浜町メモリアルの見学会をやってくださるということですので、ぜひよろしくお願いします。

 それから、やはり地図とか、大したことのないようなことなんですけれども、地元の商店街の方々は本当に忙しい御商売の中で、道を聞かれれば必死で教えてさしあげたいというおもてなしの心で皆さんやっていらっしゃる方が現実は多くいらっしゃいますので、ぜひとも区のほうで御配慮できる点は極力御配慮をしていただければというふうに考えますので、ぜひともよろしくお願いいたします。

 それでは、以上1点だけお願いいたします。

○黒川商工観光課長
 景気対応緊急保証でございますけれども、まず改善点といたしましては、これまで幾つか保証の対象外という業種があったわけでございますけれども、このたびの見直しによりまして原則として風俗営業ですとか農林業等を除いたほぼ全業種につきまして、この保証制度の対象になるということになっております。

 また、認定に当たっての基準でございますけれども、今までの緊急保証は過去1年間と今の業績を比較して、それが減少している場合にその認定になるといった内容でございますけれども、昨年はリーマンショック等々がありまして、どの企業さんもかなり落ち込んでおりますので、そこと比較することは非常に認定の際のハードルとして高いものになるということで、2年前の売上と現状を比較して、それが減少していれば、この認定の対象になるというような形で運用が柔軟な形になっております。

 また、この認定を受けることによりまして保証協会の100%保証が得られるということで、金融機関にとっても非常に貸し出しがしやすくなるといったような効果がございます。直接この認定の効果が何件の貸し付け実行につながっているかというデータはございませんけれども、1月末現在でのあっせん、貸し付けの状況を見ますと、1,534件のあっせんのうち、貸し付けの実行が決定したものが1,453件ございます。これは例年と比較いたしましても、貸し付けの実行率としては同じ時期と比べると非常に高いという数字が出ておりますので、この保証をつけることによって金融機関の貸し出しも促進されているといったような効果は推測しているところでございます。

 以上でございます。

○鈴木(幸)委員
 ありがとうございました。

 前回よりも貸し付け実行率が若干上回っているというふうなお話を伺いましたけれども、私が御相談いただいた方は、やはり貸し付けをされないで帰ってくる方が多いものですから、まだまだ厳しい状況の業種の方もいらっしゃるというふうに考えます。

 あと、もう一つ、これは相談員さんの対応の仕方ですけれども、やはり大変長いこと、この中央区の中で商売をなさっていて、どうにもならなくてそちらのほうにお伺いする方も最近はいらっしゃるようですけれども、やはり相談員さんの対応の仕方がどうしても、その方の受け方にもよるかもしれませんけれども、高圧的な感じがするということで、非常に元気をなくされて帰られる方がいらしたりすることもありますので、この不景気の中、そちらのほうにお伺いするわけですので、いろいろな方もいらっしゃいますけれども、相談員さんのさらなる幅の広い対応の仕方をぜひお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 私からは以上です。

○田中(耕)委員
 それでは、まず資料1についてお伺いしたいというふうに思います。

 基本的なことを確認させていただきたいんですけれども、今回の東日本橋地区の問屋街活性化懇談会及び幹事会の設置ということでございますけれども、今までというか、日本橋問屋街活性化委員会というのもあるかというふうに思っておりますけれども、これとどういうふうに違うのかというのを、まずお知らせしていただきたいなというふうに思います。東日本橋地区ということで、問屋街よりも少し枠組みが広いというのは理解しますが、主たる中心部は当然問屋街ということになってくるかと思いますので、問屋街活性化委員会さんのほうは文化服装学院さんとの連携だとか、具体的な取り組みも幾つかされているようですけれども、基本となる議題というのは問屋街を中心とする活性化ということになると思いますので、かなりメンバー的にも、議題的にも重複するのではないかというふうに思いますので、そのあたりがどのようになっているのかというのをお知らせしていただきたいなと思います。

 また、先ほど前委員からの御指摘もございましたけれども、こちらの構成員の方というのが町会長さんを中心とする方々でございまして、全員男性の方でもいらっしゃいますし、正直申し上げると、平均年齢も概してお高いというふうに言わざるを得ないと思います。これも先ほどの前委員の御指摘にもありましたけれども、もう少し多様なメンバーを入れるような工夫だとか枠組み、取り組みといったものを考えるべきだと思うんですけれども、そういったことに対する御見解をいま一度確認させていただきたいというふうに思います。

 また、アクションプランの具体策として、産業支援施設のほうが本年度、あと次年度の計画としてかなり具体化してまいりましたけれども、産業支援施設のあり方のときも私のほうで指摘を少ししましたけれども、やはりこういった委員会や懇談会を設置して議論していただくのはすばらしいんですけれども、これも構成メンバーとの関係も重複しますけれども、中には違う考えの方とかも当然いらっしゃるわけでございまして、そういった方の御意見だとかというのをやはり酌み取るような機能がないと、設置しても、単独的な、ひとりよがり的な結果を導いてしまうのではないかと思いますので、その点についてもお知らせいただきたいと思います。

 これに関してもう一点、懇談会と、幹事会を設置するということなんですけれども、これも、見ますと構成員の中の半数ぐらいの方が幹事会ということで、ほとんどメンバー的にかわりばえがしないのではないかなというふうな印象を受けます。先ほど懇談会が非常に緩やかな組織だという御説明がありましたので、緩やかな組織なのに、あえて幹事会というような枠組みを設けて、何をどうすみ分けていくのかというのが理解できないところがございますので、緩やかな組織なのに幹事会が必要で、なおかつ幹事会はこのメンバーの半分の中から選ばれるというような意義といいますか、どういうお考えなのかというのをお知らせしていただきたいと思います。

 あと、これも先ほどのお話の中で出ましたけれども、商店街ビジョンということで次年度の計画の中にあるかと思いますけれども、そういったものと、こういった東日本橋地区の活性化といったものとかを、どのように連携させていくような考えがあるのか。この活性化懇談会の中で議論したようなことが商店街ビジョンですとか、その他違うところに反映されるのかどうか、その辺の他の計画ですとかとの関連性、連携性についてもあわせてお知らせしていただきたいというふうに思います。

 以上の点、よろしくお願いします。

○黒川商工観光課長
 まず、問屋街活性化委員会との関係ということでございますけれども、問屋街活性化委員会は主に横山町奉仕会という団体と東京問屋連盟という、こういう2つの大きな業界団体があるわけでございますけれども、この2つの組織の連携、協力によりまして問屋街の活性化を図ろうということで、事業者団体として設けられている組織でございます。このたびの懇談会につきましては、そういったこの地域の中心エリアである事業者団体の方々も取り入れながらも、やはり通りを境に非常にまた雰囲気の違ったまちが広がっているという東日本橋の特性をさまざまな観点から生かしていくために、各地域の代表の方々にお加わりいただいているということでございます。したがいまして、ここで意見交換されるテーマにつきましても、問屋街活性化委員会よりもかなり広範にわたるというふうに想定しているところでございます。

 また、メンバー構成につきましても、先ほども申し上げましたけれども、非常に柔軟な運営体制ということで、それぞれのテーマに応じて、このメンバーにかかわらず、こういったメンバーをキーといたしまして、その方の持つネットワークの中からいろいろな御意見を吸い上げていただくといったようなことも期待できるかというふうに思っております。

 また、幹事会でございますけれども、なかなか親の懇談会のほうがこれだけの多人数のメンバーによりますので、ここでいろいろな観点から御意見をいただいて、それを幹事会で少し現実的にどういった対応が可能なのかといったところを御議論いただければというふうに思っております。

 あと、商店街ビジョンと他の計画等々との関係でございますけれども、当然、区として商店街ビジョンというものを過去に策定いたしまして、それぞれの地域に応じた商店街の活性化のあり方といったような指針は示しているところでございます。当然、このエリアに広がりますやげん堀商店会につきましても、その土地に応じた特性というものがございますので、そういったものをどう生かしていくかという話が懇談会の場でも展開されるだろうというふうに考えております。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 今のお答えだと、雰囲気が違う、少しエリアが広いというのが問屋街活性化委員会との違いだということで、東日本橋といえば当然エリアが広くなるのはわかるんですけれども、今回横山町奉仕会さんや東京問屋連盟さんとかも、この会のメンバーに当然入っておられて、そもそも今お答えがあったように、雰囲気が問屋街とその周辺地域とでは若干というよりも歴史的にもまち並みも違うわけでございますよね。明らかにそういう違いがある場所をあえて一緒に議論というか、この懇談会を設置して議論していくという必要性みたいなものがちょっとよくわからなくて、問屋街さんには問屋街さんとしてのあり方ですとか発展の仕方があって、問屋街ではない地域の方は、また違う問題ですとか考え方、もちろん区としては総合的に考えなきゃいけないというのは当然なんですけれども、まちで実際に町会長や各種団体の役員をされているような方が、雰囲気が違うところまで広域的にお考えになる必要性が、私は余り感じられないんですけれども、その点について、どうして今回この東日本橋というエリアをとらなければいけないのかどうかというのをお知らせしていただきたい。今のお話ですと、雰囲気が違うということを最初から前提としてしまわれるのであれば、別に東日本橋じゃなくて、もっと広く日本橋全体でもそんなに問題はなくなってしまうような印象を受けましたので、雰囲気が違うにもかかわらずここを一つのくくりとして考えなければならない理由を簡単にお知らせしていただきたいなと思ってございます。

 その点だけお願いします。

○黒川商工観光課長
 問屋街は問屋街として事業者の集積しているまちとしての特性というのが当然ございますけれども、通りを隔てて、片や、やげん堀のほうはもう少し静かなたたずまいで、商店街等も広がっているといったところで、通りを隔てて、もう少しお互いの状況を知り合えば、それぞれの持つ個性をさらに生かせるのではないかといったような御意見もございまして、このエリア全体を楽しんで回遊していただけるような仕組みづくりというのも大きなテーマになっております。そういった点で、問屋街から東日本橋のエリア、水辺のほうに回遊する楽しさですとか、中には、来街する方にはここにこういう問屋街があるというのも知らなかったといったような方々も、いろいろ訪れていただけるような、そういったエリア全体の回遊性を持たせることによって、このエリア全体の活性化につなげていくために、やはり双方のさまざまな、エリア外でもいろいろなお立場を持った方々の御参画をいただくのがよいのではないかというふうに考えているところでございます。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 そうすると、今の話を私なりに理解すると、一番大きな目的は来街者の方の回遊性を高めるというのも大きな目的の一つなので、このエリアを広くとらえていらっしゃるということでよろしいのかどうか、後でお知らせしていただきたいなというふうに思います。横山町、問屋街さんから見ると、観光客といいますか、お客さんが来ていただいて、御商売がうまくいくことが、まちとして一番の目的となっていて、やげん堀商店街さんも当然商店街ということで、そこは同じだと思うんですけれども、横山町さんは基本的にはプロがいらっしゃるお店、まちだというふうに思っておりますので、そこと近隣地域とかがどうやって連携していくのかというのが、ちょっと私には知らないよりは当然知っていたほうがいいというのはわかりますし、連携したほうがいいというのは、しないより、したほうがいいんですけれども、あえて何をされたいのかがよくわからないなというのが正直な気持ちというか、考えとしてございます。

 また、さっきの幹事会のメンバーの話に戻りますけれども、今これを見ますと、区職員を除くと18名の方が構成員メンバーで、そのうち幹事会が10人ということで、コアなメンバーをまた別途つくり出して具体的なことについて話し合うということなんですけれども、18人の会で10人を幹事にされてしまったらば、実質的には幹事会がほとんどを決められて、その他の方はかなり補助的な役割になってしまうのではないかなというのもありますので、そうすると、最初の趣旨からもだんだんずれてきてしまうのではないかなという印象を受けましたので、その点についてはぜひとも御留意をしていただければなというふうに思います。

 資料1に関しましては以上で終わりますので、後ほど、もしも御見解が何かございましたらばお知らせしていただきたくて、あと1点、商工業融資について、今年度新規の予算案でも非常に充実を図っていただくということで、詳細については今後の本会議、予算特別委員会等で皆さんがお話ししていただくことになると思いますので、省略しますけれども、本年度、今、実際に商工業融資の実態についてどういう現状認識といいますか、本年度の稼働状況、景気が厳しい中でございますけれども、本区の制度はどのように有効的に活用されていて、逆に、具体的な問題点としてどういったことが考えられるのかという点について、広い観点から現状認識をお知らせしていただければというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

○小池区民部長
 東日本橋地区で今回懇談会を設けることの意味でございますけれども、アクションプランの検討委員会でも、この東日本橋地区全体についての議論をさせていただいて、一定のまとめをしたわけでありますけれども、そのアクションプランの中でも引き続き東日本橋地区の中長期的なあり方も含めて、これからも議論をしていきましょうよということで、懇談会を設けるべきだということの提言がなされているわけでございます。そうした提言がなされたことの背景には、やはりこの東日本橋地区というものは一つの、歴史的なものも含めて、まとまりを持つ基盤があるわけでございますので、そうしたものをベースにしながら、さらに議論を深めて、この東日本橋地区全体の活性化、ポテンシャルアップを図っていきたい。東日本橋地区というものを、もっとより広いところに発信をしていってにぎわいを高めていきたい。こういったねらいでもって、今回こうした懇談会をするものでございます。この地区の中に問屋街という部分と、それ以外の地域特性というのがございますけれども、その辺がいろいろ今、かみ合っていくというか、少しオーバーラップしてきている部分もありますし、全体として、やはり議論を進めていく必要があるという認識に立っているところでございます。

○黒川商工観光課長
 今年度におけます商工業融資の状況でございますけれども、昨年度、平成20年度におきましては、原油原材料高、それからリーマンショックによる金融経済危機といったような状況がございまして、非常に特殊な事情があったわけでございますけれども、それが少しずつ落ち着きを取り戻しながらも、やはり区内の中小企業の皆様、資金繰り等には苦慮されているというふうに認識しております。

 平成22年の1月と2年前の1月と比べますと、あっせん件数が2年前が1,064件に対しまして、ことしの同時期、この1月末現在で1,534件ということで、おおよそ1.5倍の資金需要があるという状況にございます。また、その内容を見ましても、通常ですと一般の運転資金というのが一番融資のあっせんの中でも需要が大きいわけでございますけれども、このかわりに経営改善資金という、これは売上が減少している方に対する支援のための資金でございますが、こういった需要が非常に例年と比べると高まっているという状況が生じております。こういった状況を踏まえまして、来年度予算におきましては経営改善資金のさらなるバージョンアップ版ということで、さらに、借りた方の利率負担が少なくなるようにといったような支援策を打ち出しているところでございます。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 東日本橋のことについては、中長期的に、包括的にということで理解をさせていただきましたので、今後うまく機能するように御努力、御尽力をお願いしたいというふうに思います。

 商工業融資につきましては、経営改善資金の需要が高いというような御報告がございましたので、その点を中心にまた今年度以降も、次年度、推移を注意深く見守りたいなというふうに思います。

 以上で終わります。

○小栗委員長
 以上で、発言のほうはよろしいでしょうか。

 それでは、議題、地域振興、観光振興及び地域経済活性化対策に関することについては継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長
 第一回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長
 それでは、以上をもちまして本日の地域活性化対策特別委員会を閉会といたします。

 御苦労さまでした。

(午後2時24分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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