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平成22年  地域活性化対策特別委員会(9月13日)

1.開会日時

平成22年9月13日(月曜日)
   午後1時30分 開会
   午後2時59分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)
委員長 小栗 智恵子
副委員長 神林 烈
委員 鈴木 久雄
委員 増渕 一孝
委員 鈴木 幸子
委員 青木 幸子
委員 田中 耕太郎
議長 中嶋 ひろあき

4.出席説明員

(12人)
矢田区長
髙橋副区長
斎藤企画部長
平林企画財政課長
齋藤区民部長
町田区民生活課長
林地域振興課長
鈴木文化・生涯学習課長
高橋スポーツ課長
黒川商工観光課長
竹内日本橋特別出張所長
土屋月島特別出張所長

5.議会局職員

奥田議会局長
横山議事係長
長田書記
村上書記

6.議題

  • 地域振興、観光振興及び地域経済活性化対策に関すること

(午後1時30分 開会)

○小栗委員長
 ただいまより、地域活性化対策特別委員会を開会いたします。

 本日、理事者報告の関係で、区民生活課長、文化・生涯学習課長、スポーツ課長、日本橋特別出張所長及び月島特別出張所長が出席しますので、御了承願います。

 議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり理事者報告に対する質問とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、初めに、理事者報告をお願いします。

○齋藤区民部長

 1 区民施設等の指定管理者の評価結果について(資料1)

 2 中央区まるごとミュージアム2010の実施について(資料2)

 3 第58回中央区観光商業まつりの実施について(資料3)

 4 緊急景気対策特別資金融資の受付期間延長について(資料4)

 5 第3回中央区観光検定の実施について(資料5)

以上5件報告

○小栗委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いします。ただいまの時刻は、午後1時44分です。自民党さん62分、公明党さん34分、日本共産党さん34分、友愛中央さん34分、かけはしさん20分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いします。

○増渕委員
 それでは、資料1と、あとは資料2と資料5に関連、それから資料4、それからもう1点お伺いしたいと思います。

 指定管理者制度の導入によりまして、私たち区民としてみると、大変いろいろな意味で、いい意味で前と変わったなということを実感している昨今でございます。そのような中で、指定管理者の方々のやる気、区民に対するやる気を最大限引き立たせるのが自主事業ではないかと前から思っておりました。

 まず最初に、自主事業でございますけれども、その事業の内容が区として許される範囲というのはどこら辺までのものであるか。ちょっと難しい質問なんですけれども。

 それから、自主事業の収入ですね。指定管理者は単年度会計、1年ごとに区と協議をするということでありますが、この収入が単年度会計上、占める割合の基準があるのかどうか。私は、一生懸命頑張ってくれている指定管理者であれば、区の事業、それから区民の方々の利用に不便を生じないところであれば、どんどんと行ってもらいたいという見解でございますので、お伺いいたします。

 それから、3つ目が評価項目の(3)、施設の管理の解釈なんですが、オールAがあるかなと思いましたら、オールAはなく、(3)の項目に関してはオールBでございました。そこら辺のところがどのような項目のチェックをして、このようなBをつけられたのかということをお伺いしたいと思います。

 それから、区によるアンケートの結果とございますけれども、これはどのような形でアンケートを行ったのか、それをお伺いしたいと思います。

 それから、資料2、資料5の関連でございます。

 まず、すみません、認識がないというか、不勉強というか、申しわけないんですけれども、2の主催のところでございます。中央区文化・国際交流振興協会と中央区観光協会がどのような位置関係にあるのかということと、まるごとミュージアムに中央区観光協会はどのような形で、ここに記載がないものですから、携わっているのかお伺いしたいと思います。

 それから、この資料の6のその他のところで、中央区観光特派員や公募によるボランティアと書いてございます。中央区観光特派員を何名程度、ボランティアの方を何名程度予定されているのか、また具体的な役割は何なのかを事業内容の中から、1がそうですよ、5がそうですよというふうに、簡単で結構なので、出していただけるとありがたいなと思っております。

 それから、資料4の緊急景気対策特別資金融資の受付期間延長ですけれども、これの読み方に誤りがあるといけませんので、一番下の参考といたしまして、アがあっせん件数1,113件、8月末現在ですね。あっせん金額が106億6,900万円、前年同期ということになっております。うち緊急景気対策特別資金が809件で、こうなっております。これで商工業融資の約7割を占めているのかと思うんですけれども、あとの残りの3割の中に小規模企業運転資金がどの程度占めているのかをお伺いしたいと思います。

 それから、小規模のほうは2年以内据え置き3か月、緊急景気のほうは7年以内据え置き6か月という意味で、これは設備資金が入ってくるのでということで理解できますが、今現在のあっせん金額のうち、設備資金に関して、金額はどの程度御要望があるのかというところをお伺いいたしたいと思います。

 それから、資料5で、すみません、飛びました。

 裏面のほうで、区内の観光等に関する生の情報を提供してもらい観光協会のブログに掲載する。これは「する」ですから、もう行われているのか、これからするのかわからないんですけれども、もし、しておりまして、その実績があれば、ちょこっとでいいですから、具体的な例をお示しいただきたいと思います。

 それから、最後。ついせんだって、華火、それから大江戸まつり盆踊り大会の実績が送られてまいりました。1点だけ、大江戸まつり、きょう資料を持ってこなかったので、ことしと昨年、金、土の人数の違いを教えていただければと思います。

 以上でございます。

○町田区民生活課長
 資料1の指定管理者についてのお尋ねの件でございます。

 まず、自主事業の内容について、許される内容ということでございますが、指定管理者制度の導入につきましては、区民サービスの向上と経費の縮減と効率性の向上という2つが大きな目的でございます。これまでも、さまざまな区民施設におきまして、サービスの向上が図れ、利用率の向上も図れているところでございます。自主事業も、各施設の設置趣旨あるいは区民のニーズに応じて取り入れられているところでございまして、許される内容というのは、具体的に収益性があって、区民に喜ばれて、その施設管理者のノウハウというものが生かされるものというふうに私どものほうでは理解しているところでございます。個々の施設によって、それぞれ特徴的な自主事業がなされ、好評を得ているところでございます。

 それから、自主事業の内容についての財政状況というところでございますが、こちらのほうにつきましても導入以降、縮減が図られているところでございます。区の財政のほうも、18年から指定管理者制度が導入されておりまして、合計すると1億9,800万円余の縮減がなされているところでございます。

 それから、評価項目の施設の管理について評価がオールBというところでございますが、こちらは、先ほど区民部長のほうから御説明をしたように、保守管理から始まりまして、震災等への対応あるいは清掃等々の項目に多岐に分かれておりまして評価しているところでございますが、こちらはどちらかというと施設の管理という目に見えない地味なところでもございますので、なかなか評価しにくいところでもあるんですが、Bそのものは決して評価が悪いということではありませんで、妥当というところでございますので、Bだからといって、別に施設の管理状況が悪いというところではないというふうに理解をしているところでございます。今後は、各施設ともAに向かうように、私どものほうで施設管理者等を指導してまいりたいと思っているところでございます。

 それから、区によるアンケートの結果というところでございますが、各施設につきまして、ことしの1月から3月までの2か月、あるいは3月から5月までということで施設によってアンケートをとった時期は違いますが、合計で4,500件のアンケートを利用者のほうからとらせていただきまして、これについて真摯に受けとめて評価をさせていただいているところでございますが、アンケート評価についても、概略評価が高いというふうに理解をしているところで、すべてにわたりましてAになっているものでございます。

 以上でございます。

○鈴木文化・生涯学習課長
 私からは、まるごとミュージアムについてお答えさせていただきます。

 まず、このまるごとミュージアムなんですが、本区と文化・国際交流振興協会の共催で実施しているものでございます。この協会なんですが、平成3年に設立をされておりまして、本区に住み、働き、集う人々の文化活動、国際交流活動を支援、推進しているというふうな活動をしている団体でございますので、このイベントにつきましても共催ということで実施しているものでございます。

 この中で、観光協会との関係なんですが、本区、まるごとミュージアムの中ではまち歩きのコースですとか、文化財サポーター、こうした方々の協力を得て実施しているものでございます。こうした関係から、観光協会につきましては後援という形で実施しているものでございます。

 以上でございます。

○黒川商工観光課長
 商工業融資におきます小規模企業緊急特別資金の実績ということでございますけれども、今回実施しております緊急景気対策特別資金と小規模緊急特例資金、これは若干、目的に違いがございまして、今回の景気対策の特別資金につきましては、長期的な借り入れ、返済期間が7年ということで設定をしております。これに対しまして、緊急特例資金のほうは2年ということで、短期的なつなぎ資金という位置づけでの制度になっております。

 今回、御報告を申し上げました8月末の809件のうちの小規模企業の実績でございますけれども、こちらはほとんど4月から実施しております景気対策の特別資金の中でのみ込まれているといいますか、そちらのほうをやはり御希望なさっている方がほとんどということで、あわせて延長しました小規模企業の特例緊急資金につきましては、現在のところ数件といったような実績になっております。

 また、設備資金の目的で借り入れられる方の数ということでございますけれども、現在行っております景気対策の特別資金につきましては、運転資金と設備資金、いずれの用途でも借り入れが可能という条件になっております。一見いたしましたところ、設備投資というよりは当面の運転資金としてお借り入れをされている方がほとんどであろうというふうに認識しているところでございます。

 また、観光協会特派員、ブログの実績でございますけれども、こちらは昨年5月から特設のブログを設置いたしました。当初は1日に110回程度の閲覧だったんですけれども、直近の数字でいいますと、これがほぼ3倍程度、月でいいますと9,000件、1日300件を超えるようなアクセスをいただいているという状況でございます。

 以上です。

○林地域振興課長
 大江戸まつりの参加者のお尋ねでございます。

 おかげさまで、2日間にわたりまして晴天に恵まれました。前回に続きまして晴天ということで、ことし8月27日、初日でございますが、参加者につきましては4万2,000人、そして2日目でございます28日の土曜日が3万8,000人と、延べ8万人の方々が今回参加されたところでございます。前回につきましては、初日が4万人、2日目が3万7,000人、延べで7万7,000人という数字でございました。

 以上でございます。

○増渕委員
 ありがとうございます。

 まず、大江戸盆踊り大会のほうからですけれども、私も2日間にわたって行かせていただきましたが、これによりますと3,000人の来場者の増ということですけれども、私の目から見ると、ことしの盆踊り大会はすごかったなと。物すごい活気。いろいろなことがあるんでしょうけれども、区民、それから近隣の盆踊り愛好団体、それから企業の方、2日間にわたって本当に何かが発散できてくれたらよかったなと思うほど、すごい活気でございました。それで、もっともっとふえているんじゃないのかなと思いまして、お聞きしました。ありがとうございます。

 それでは、戻りまして、指定管理者のほうなんですけれども、許される範囲、事業の内容、これはなかなかお答えにくいので、今のお答えでいたし方ないのかなと思うんですけれども、事業の収入、ここがよくわからないんですけれども、今、単年度会計のほうで経費の縮減が図られているというふうにおっしゃいましたが、単純に考えますと、指定管理者と区が100万円の単年度予算を組んだと。そのうち自主事業による収入が30万円あったというと、次年度の単年度予算のほうに指定管理者の方が自主事業でもうけられた収入となった分が次の単年度予算のほうに反映してくるみたいな受けとめ方をしちゃったんですよね。単純に、自主事業の収入は指定管理者の分ということでよろしいんですよね。そういうことで理解しているんですが、そこら辺、後でお答えをいただきたいと思います。単年度会計上の占める割合の基準、これもちょっと難しいので。

 施設管理者の項目の解釈なんですけれども、1つだけ最大限褒めさせていただきますと、これは私、毎回言っているんですけれども、社教、指定管理者になって本当にすばらしくなりました。私は、日本橋の社教のほうによく行かせてもらうんですが、単純な物の言い方をしますと、指定管理者の1社ぐらいオールAがあってもいいのかなと。施設管理というのは、建物の老朽化とか、いろいろな意味合いで絡んでくるので、指定管理者の責任の部分がどれほどあるのかというようなところが疑問だったものですから、項目の中でもうちょっとそこら辺のところを考えていただいて、これは指定管理者の励みにもなると思うんですよね。オールAと、Bが真ん中に1つぽんとつくのでは大分、様子が違ってくると思うので、そこら辺をお伺いしようと思いました。

 それから、区によるアンケートの結果、施設ごとに何千件というアンケートが集まったというふうにお聞きしましたけれども、ちょっと苦言を申し上げれば、評価委員会の構成は何ら問題はない。はっきり申し上げて、これ以上ふやしてもどうなるものでもない。ただ、事前の区によるアンケート、区民の方の調査を実施するのであれば、指定管理者がやっている施設の上位の利用者、上位の利用者っていますよね。もっと簡単に言いますと、月島、晴海運動場ですと、サッカー、少年野球、大人の野球、そういった方々が上位の利用者ですよね。この上位の利用者の方の意見も伺っていただくと、ちょっと細かい部分がわかるんじゃないのかなと思うので、この次の評価を行うに当たっては、区民アンケートも結構でございますが、より身近に多く使っていらっしゃる上位の方々の御意見も聞いていただいて反映されるようにしていただければなと思います。

 あとは、資料4のほうですけれども、先ほどお伺いしまして一番今回聞きたかったのは、さっき御答弁では、809件のうち、ほとんどが緊急景気対策だということなんですね。小規模のほうが数件というので、問題ないとは思うんですけれども、ここら辺のところで据え置きが2年と7年とでは借りるほうのいろいろな問題も相当含んでくる中で、ついせんだって、私の友人も、多分、緊急景気のほうだと思うんですが、小規模のほうではないと思いますけれども、200万円の運転資金を借りるあっせんをいただきました。このような方、最大限300万円ですから300万円といたしましょう。300万円の御相談に来られた方は、区のほうの対応として、区民の方で小規模と緊急景気の違いがわかっていればいいですけれども、わかっていない場合、どのような方法で勧められるのか。それは早く返済されて楽になったほうがいいですから、相談員の方はお聞きになるんでしょうけれども、そこら辺のところをお聞きしたい。

 それから、スピード感。緊急景気のほうが早いのか、小規模のほうが早いのか、単純な物の聞き方で申しわけないですけれども、これから商工業融資に関しては、区民の方から御相談が相当あると思います。そのときに何らかのアドバイスもしてあげたいと思いますので、そこら辺のところを教えていただければと思います。

 資料5に関しましては、びっくりしました。アクセスが9,000件。すばらしいですね。これをこのまま続けていただいて、今度の新しい上位30名の方々にも活躍してもらいたいと思います。

 それでは、残った質問のほうをよろしくお願いいたします。

○林地域振興課長
 私のほうから、今、御質問がございました自主事業の件を補足させていただきたいと思います。

 自主事業の収益といいますのは、基本的に指定管理者側の収益ということで、次年度に繰り越しというようなことは、指定管理者の中の会計として処理するのは可能性としてあるかもしれませんが、あくまでも自主事業で得た収益については指定管理者の収入というのが原則になってございます。

 しかしながら、指定管理者側の事業者の提案の中に、今回、一例でございますが、伊豆高原荘の指定管理者は、ここで上がった収益を、区の利用負担金、委託金のほうを減らすという趣旨から、その収益の一部をそちらに充当していただく、そういった業者のほうの提案というところで今回採択しているような事例もございます。それは例外という形になりますが、原則は指定管理者側のほうの収益というふうなことになってございます。

 以上でございます。

○町田区民生活課長
 先ほどの施設の管理の評価の方法でございますが、評価委員会のほうで評価いただいているところでございます。こちらの施設管理につきまして、AとBというところで評価の具体な方法でというところでございますが、今後、実情がより反映できるような方法があるかどうかということも含めて検討をさせていただこうと思います。

 それから、アンケートについてですが、実際に各地域から委員としてお願いしている方々につきましては、施設を利用している方々を主にお願いしているところでございますが、また、こちらのほうのそれぞれの施設の利用者の声というものをどのように反映できるかということにつきましても検討していきたいと思っております。

 以上でございます。

○黒川商工観光課長
 小規模緊急特例運転資金と景気対策の資金の使い分けというところでございますけれども、貸し付けの条件といたしましては、それぞれ借受人の負担利率が0.1%、しかも信用保証料が全額補助といった条件は同じでございます。時間的な部分ですとか奨励的な資金としてどの程度必要なのかといったところを判断いたしまして、基本的に、例えば夏冬のボーナスを払えば当面の資金需要は足りるといったような短期的な部分の需要につきましては、小規模企業の特例緊急運転資金のほうを御案内させていただいていると。これに対しまして、一定程度、今後の仕入れ資金ですとか従業員の新たな雇い入れですとか、若干、中期、長期の資金を必要としているというようなお客様につきましては、今回設けております緊急景気対策特別資金を御案内しているというような、基本的にはそういった御案内をしているところでございます。

 また、スピードにつきましては、小規模企業の特例緊急運転資金のほうがかなり限度額も低い、それから返済期間も2年ということで、銀行のほうから見ますと比較的貸しやすい資金になっております。こうしたところから、この小規模につきましては、当初、融資のあっせんの申込書を出していただきまして、簡便に経営指導員の確認を受けたところで銀行のほうにお回ししているということで、若干スピーディーな処理になっております。

 以上でございます。

○増渕委員
 ありがとうございました。

 指定管理のほう、私はこの中で多分、半分ぐらいは行っているのかなと思っております。ただ、指定管理の中で、管理者のほうが施設によって得手不得手というのが多分あると思うんです。ただ単に人材派遣をローテーションでうまく回してくれるところが指定管理者になるのもどうかなと思いますので、いろいろな区民の声をお聞きになって、次、何かの折には、今やられている指定管理者の方が継続してやられたとしても結構ですから、このようなノウハウをもうちょっと君たちは勉強してくれないかというようなことも頭に入れていただいて、指定管理の更新に当たっていただければなと思います。

 緊急融資のほうなんですけれども、わかりました。

 ただ、一番の問題は、小規模のほうは300万円ですから、正直言って借りたいのはやまやまだけれども返す当てがないというので、どうしようかなと迷われて相談に来られる方の範囲が300万円。ちょうどぴったりかなと思って、6か月据え置きで2年で返すのと7年で返すのではえらい違いが生じてくるので、本区は充実された相談員の方が相談に乗っていられるとは思いますが、そこら辺の事情を区民の方と話し合われて、無理しないように、無理しないように御返済されるというようなことを念頭に置いて、区民の方との相談事業にあっせんまで結びつけていただければいいかなと思います。

 質問を終わります。

○鈴木(幸)委員
 それでは、初めに資料1についてお伺いいたします。

 前委員もお話をしておりましたけれども、(3)の評価ですべてBということについてですけれども、やはりこれは施設建物が老朽化していることによるさまざまなことが影響しているのかなというふうに考えます。

 具体的な話になりますけれども、浜町区民館は、施設の老朽化に伴いまして水道の水漏れの事故がここのところ頻繁に、頻繁と言ったらおかしいですけれども、老朽化によってそういうものがあったというふうに記憶しております。この辺についてどのように改善をされていて、なおかつBなのかなというふうに考えました。

 それから、中央会館におきましてもBの管理ということですけれども、中央会館は区内にある唯一大きなホールを有している施設です。例えば、高齢者の集いですとか、高齢者を対象とした行事等がここでは開催されますけれども、高齢化に伴いまして、バリアフリー関係なんかは高齢者には非常に利用しづらい施設になりつつあるのではないかなと。ですから、この辺も、BはBですけれども、そういうことを加味してBであったのか、より具体的にそのほかにも何か評価があったらお聞かせを願いたいと思います。

 それから、資料2ですけれども、まるごとミュージアムが開催されましてから3年経過したと思います。中央区ならではの、まるごとミュージアムということで、大変すばらしいイベントだとは思います。ただ、私だけかもしれませんけれども、トリトンで開催される初日のものは、まるごとミュージアムというふうな実感をつかめるのですけれども、メニューが17ありますので、余りにも広過ぎて、区民には、まるごとミュージアムという実感がないのではないかというふうな、率直な私自身の感想ですけれども、これをどのように、まるごとミュージアムでこういうふうに楽しめるんだというふうな、やはり皆さんにもっとわかりやすい普及啓発をしていただければ、これがもっと効果的にまるごとミュージアムらしい実施になるのではないかというふうに考えます。

 と同時に、3年実施されまして、今後どのような方向性でもってこれを継続されていくというふうにお考えなのか、お伺いいたします。

 それから、資料4ですけれども、やはり景気がこのように低迷する中で、中小企業が大変多い本区にとりましては、融資あっせんの受付期間が延長されたということは経営者にとっても非常に喜ばしいことだというふうに考えますけれども、ちょっと私の話は具体的ですけれども、相談員さんの対応の仕方によって、あっせんできるような内容も実はあっせんに結びつかないというようなケースもあったというふうに私は区民相談を受けて感じますが、相談員の方の研修といいますか、対応、そういうことを本区ではどのようにしていらっしゃるかということをお伺いしたいのと、それから、どれだけの申込者数が現在まであったのかをお伺いしたいと思います。

 以上、よろしくお願いいたします。

○竹内日本橋特別出張所長
 浜町区民館の水漏れ等に伴う施設管理という話でございます。

 施設管理がBという評価でございますけれども、Bというのは悪いという評価ではございません。Cが一般的な管理ということでございます。Bについては、普通の仕様より、より以上のものという形で、Bでございます。Aというのはそれ以上、もっとすぐれた管理をしている場合についてAをつけるわけでございます。

 浜町会館内の浜町区民館の場合については、老朽化による影響かという質問でございますけれども、老朽化による問題につきましては、浜町敬老館のほうで一括管理をしておりますので、そういうものについては評価の対象にしてございません。ですから、今回の評価の対象というのは清掃だとか警備、衛生管理について実施されているかどうか、それから省エネだとか、そういうものをしっかりやっているかどうかという判断でございますから、施設の老朽化によるものについては、当然対象外でございます。

 以上でございます。

○林地域振興課長
 私のほうからは、中央会館ということでお尋ねがございましたので、お答えさせていただきます。

 今、担当のほうからもお答えをさせていただきましたとおり、中央会館のバリアフリー化ということでは、施設の改修、今後計画的に進めていかなければならないという認識ではございますが、施設そのものの老朽ですとか設備のふぐあいということで指定管理者の管理の評価を下げるということではなく、例えばその管理運営が適切でなかったというのであれば、それは厳しい判断をさせていただかなければなりませんが、設備が老朽化しているというのは、あくまでも区側のほうの事情でございますので、指定管理者のほうの評価を下げるというようなことはしておりません。

 若干重複する部分もございますが、今回、中央会館の部分では施設の管理だけがB、それ以外についてはすべてA評価でございます。別紙1の中にも評価の基準というものを書かせていただいておりますが、Aいうことでの評価につきましては、すべての項目にわたりまして3以上かつ4以上が過半数ということで、すぐれているという部分の4以上が過半数なければ、Aがなかなかつかないというところでございます。

 今回、中央会館における指定管理者の中では、例えば自主事業でありますと屋上の緑化ですとか、そういった部分での積極的な取り組みがあるというようなものを一例の中で、評価という形にはなりますが、施設の管理のところは通常どおりやって当たり前というところで、Bという中間の評価が非常に多く出てしまっている傾向であるのかなと。それ以外に特色的にもう少し、省エネに非常に効果的な対策を講じてくれただとか、そういった施設面の中での創意工夫があったといった部分については恐らくA評価をさせていただくことになるかと思うんですが、(3)番の施設の管理の中では10項目の評価項目がございますが、そのうちの半数以上4が占めるというのは、今回はすべての施設においてなかったというところで、オールBにたまたまなってしまったというふうに御認識いただければと思います。

 以上でございます。

○鈴木文化・生涯学習課長
 私からは、まるごとミュージアムについてお答えさせていただきます。

 まるごとミュージアム、区内全域を使いまして区内で行われる文化イベント、こういったものをバスや船を使いながら回遊していただくといった趣旨で実施しているものでございます。年々事業数がふえておりまして、委員御指摘のように区民の方に対しての実感ということでございますが、全体をあらわしたパンフレット等をつくっておりますし、また、今年度新たに江戸バスを使いまして回遊手段というものに活用したところでございます。

 今後なんですが、例えば絵に興味がある方のモデルコースですとか、そういったものを何かつくれないかなというようなことを検討してまいりたいと思います。そういった中で興味のあるところへ行けるように、そういったこともできるのかなと思っております。

 もう1点、今後の方向性ということなんですが、区が今、取りまとめになっておりまして、各民間事業者が行っているイベント、こういったものをまとめているものもございます。昨年からなんですが、各事業者間の連絡会といったものを開催しております。今後、そういった連絡会等を通じまして、事業者間の連携を強めていければ、民間主体とまでは言いませんけれども、そういった方向になればいいかなと思っているところでございます。

 以上でございます。

○黒川商工観光課長
 商工相談についてでございますけれども、現在8名に委嘱しております経営相談員は、それぞれ経営コンサルタントですとか中小企業診断士といった方の中から、企業財務あるいは金融知識を備えた方々に委嘱しているところでございます。キャリアでいいますと、かなりベテランの方から、一番最近の方では3年目といったような方もいらっしゃいますけれども、この8人の相談員と担当の職員を交えまして、年に数回程度にはなってしまいますけれども、情報交換会といいますか、そういった形であっせんの内容、また審査の方向性といったところについて打ち合わせをさせていただいているところでございます。相談員によって、かなり持ち味といいますか、相談の応対の仕方も若干違いがあるといったところでございますけれども、基本的に同じように相談を受けた方があっせんにこぎ着けられるように、相談後の書類審査の段階でも、こちらの制度が適当なのか、それとも別の資金が考えられるのかといったところを事務的にもチェックしているという現状でございます。

 また、相談の実績でございますけれども、今年度4月から7月の4か月間でございますけれども、こちらが2,632件の相談をお受けしております。平成21年度の同時期と比べますと1.8倍といったような状況になっております。内容的には、ほとんど今回の特別資金融資の申し込みについての相談という現状になっております。この辺、かなり窓口等混雑しておりますので、6月以降、通常は3名体制で相談をお受けしておりますけれども、それを4名体制に拡充して対応しているといった状況でございます。

 以上です。

○鈴木(幸)委員
 ありがとうございました。

 資料1については、よくわかりました。

 ただ、1点、これはちょっとずれるかもしれませんけれども、中央会館の出口のところの1階にエレベーターを設置していただきましたけれども、これは高齢者にとって、車いす等を利用されている方にとっては非常にありがたいなということで好評でしたので、それがさらにもっと継続してエレベーターがふえていけばいいというふうな感想も伺いました。

 まるごとミュージアムですけれども、今回は江戸バス等を活用して、それから絵の好きな方だとか、いろいろ工夫してなされるということでした。それから、江戸バスですね。先回の区民文教委員会を傍聴させていただいたら、江戸バスを実際に利用された方が29.9%しかいないということでしたので、これを機会に、ぜひとも江戸バスも大いに普及啓発をしていただければというふうに考えますので、よろしくお願いいたします。

 資料4についてですけれども、やはり相談員の方の対応の差によって、融資を受けたい方が融資を受け損なったというふうなことがあっては非常に残念なことだと思いますので、より丁寧な対応をして、皆様に喜んでいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上です。

○青木委員
 それでは、何点か質問させていただきます。

 資料2の中央区まるごとミュージアム2010の実施について、3年目ということで大変、充実を図られる、これからそういう時期に来ているんだというふうに思います。私も、最初に、美術館、ブリヂストンの美術館に行かせていただいたときは大変、美術部員の説明が行き届いて、美術館が持っているポリシーや何かもよくわかったし、ブリヂストン美術館は九州のほうに大きなブリヂストンの美術館がありますので、そことの行き来をしているというふうな事情もいろいろとわかりましたし、大変意義ある御説明をいただきましたけれども、そういうことの中で、それだけが1日だけということで、都合の悪い方たちのことを考えて、やはり1週間無料にするということができないものかというふうに考えた次第です。

 私が行政視察で北海道に行ったときに、文化週間ということで、道立と、札幌ですけれども、市立館が1週間無料ということと、三岸好太郎美術館も無料、関連の美術館が全部無料ということで、1週間無料ということでお得感があって印象がとてもよかったんです。そういう意味でも、まるごとミュージアム、せっかくこういう大きなお金が予算の中で本区も一つのイベントとして実施していくわけですから、他区からも、いらした方がいい思いで帰っていただくような、これからそういうふうな充実を図っていくことが必要だと思います。そういう意味で、当日都合の悪い方たちとの公平性も考えて、本区の中でも美術とかの愛好者はたくさん、美術クラブもありますので、そういう中で、都合の悪い方たちのことも考えて、1週間無料にできないかなと思った次第ですけれども、これについて教えてください。

 あと、もちろん私もブリヂストン美術館については事前申し込みをいたしましたけれども、実施内容で1のまち歩きから、幾つか事前申し込みがあります。この事前申し込みで、スムーズにこういう事業がいっているかどうか、それもあわせてお願いいたします。

 それと、先ほどの中央区の観光検定、これも3回目ですけれども、当初は興味深い方も多くおられるのかなというふうに思ったんですけれども、3年目で300名ということで落ち着いていますが、今後どのように考えていらっしゃるのか。これは中央区観光協会が主催していますけれども、本区も後援をしている現状の中で、観光検定についてはどのようなお考えをお持ちかお聞かせ願います。

 そして、高い正解率で、合格上位者のうち希望者30名程度を1年間というふうなくくりをしていますけれども、今まで合格上位者の方たちにどのように本区の文化事業に対してお手伝いいただいているかどうか、今後どういうふうにお手伝いいただくかどうかも教えてください。

 それから、先ほどの、まるごとミュージアムの中の一環で、中央区観光特派員や公募によるボランティアによりというふうに、さきの委員の方も御質問ありましたけれども、どのぐらいの人数でどのように活動されるのか、説明したのかよくわかりませんけれども、お答えしていただけますか。

 よろしくお願いします。

○鈴木文化・生涯学習課長
 まるごとミュージアムでございます。

 このイベントは、秋の1日を船、バスを無料で運行することでという内容で実施しているものでございます。そうした中で、確かに複数日の開催という御要望も出ていることは、事実ございます。ただ、わかりやすさですとか、そういったものを重視する点が1つ、もう一つは複数日開催したことによる混乱、こういったものを慎重に考えていく必要があると思っております。今御指摘のありました美術館につきましても、この日ということで御協力をいただいているところでございます。1週間無料、そこまでとはなかなか難しいとは思いますが、今後の実施の内容の中で考えていきたいと思います。

 もう一つ、事前申し込みの必要なイベントについてでございます。

 昨年、参加者のアンケートを実施した中でも、確かに事前申し込みがわかりづらい、そういった声もございました。これにつきましては、やはり早目の周知が必要であろうということがありますので、ことしにつきましても、今月の21日号の区のおしらせ、この日を皮切りに、事前申し込みの必要なイベントを紹介してまいりたいと思っております。

 もう1点なんですが、観光特派員等の活用なんですが、現在、配置体制については検討しているところではあるんですが、昨年の例でいいますと、ボランティアの方57名従事をいただきました。内容としますと、まち歩きの案内がありますので、そうしたところで主にお手伝いをお願いしたところでございます。

 私からは、以上でございます。

○黒川商工観光課長
 観光検定についてでございますけれども、確かに初回と比べまして、昨年度実施いたしました第2回、応募者数、受験者数ともかなり数が減ったわけでございますけれども、それでも300名近くの方に受験をいただいたというふうにとらえれば、こういった方々をベースといたしまして、観光検定自体が中央区ファンをよりふやしていこうという目的でございます。実施に当たりましては、受験者数の数をふやすためにはどんどんすそ野を広げていく必要があるだろうということで、例えばジュニア部門への拡大ですとか、あとはアンケートの中でも、より高度な問題に挑戦してみたいといった声もございますので、レベル別での実施といったところも観光協会とともに可能性を探っていきたいというふうに考えております。

 また、問題の内容につきましても、これまで観光検定とはいいながら、なかなか歴史・文化に割と偏っているといったような指摘もございまして、中央区ならではの最新あるいは新しい情報をもとにした検定問題等々も作成をいたしまして、区全体の観光PRにつながるような方策を検討してまいりたいというふうに考えております。

 また、特派員の活躍の場、活用の場ということでございますけれども、従来から観光協会のブログですとか、あとは観光協会でまち歩きというイベントを実施しておりますけれども、こちらに参加者の引率をお願いするといったような活動をしていただいております。また、ことしに入りましてから、中央FMで番組の中に特派員のコーナーというものを設けていただいております。そちらに出演して、いろいろな耳寄り情報を区民の方々に提供する。あと、商店街のほうに取材に入ってもらうといったような活動も現在していただいているところでございます。

 この観光検定の受験、それから合格したときの特典で期待しているものということで、5人に1人の方、20%の方が観光協会の特派員になりたいといったような目的を持ちながら受験していただいているという現状もございますので、こういった声にこたえるべく、今後とも観光協会と連携しながら検討していきたいというふうに考えております。

 以上です。

○青木委員
 いろいろ大変御丁寧な御答弁ありがとうございました。

 美術館鑑賞会については、いろいろ課題として要望でとどめておきますけれども、本区は世田谷区や、それから練馬区などのように区立の美術館はないわけですから、そういう中でこういうふうな一大イベント、1年に1度のイベントですので、やはり美術愛好家にとって、そういう形で不公平のないよう、当日都合の悪い方でも1週間、1週間が無理なら3日間、もちろん学芸員による説明会は1日だけで構わないんですけれども、その後、無料ですることの事業の拡大を要望させていただきます。

 それと、観光検定なんですけれども、当初どういうふうな形で本区のいろいろな事業に参加していただく、要するに資格を生かすことをどういうふうにされるのかというふうに思っていたんですけれども、まち歩きの初心者コースの中でも、これは文化財サポーターガイドによる初心者のためということであって、観光検定者というふうには読み取れないんですけれども、そういうことを考えると、せっかく20%の方がそういう資格を持って本区の中で文化事業に参加していきたいというふうな要望があるわけですから、ちゃんとした資格を生かす、これからそうやって持っていく事業を充実していかなくてはならないというふうに、せっかく受けてくださった方のためにも、また今後これがそのまま続いていくためにも、資格に対するフォローを充実させていかなくてはいけないと思いますので、これも要望とさせていただきます。

 終わります。

○田中(耕)委員
 それでは、私のほうからも、他の委員の御質問と重複する点がございますが、よろしくお願いいたします。

 まず、資料1についてですけれども、指定管理者の努力といいますか、成果が高く実績としてあらわれているというふうに認識しました。

 そこで、お聞きしますけれども、収支の改善がどの管理者もめざましく行われているというふうに思うんですけれども、先ほどの御質問にもございましたけれども、収支の改善を、自主事業の場合は自己収益として還元されているということだったんですけれども、全体として収支の改善が指定管理者にとってどのくらいのメリットといいますか、モチベーション、やる気が出るような仕組みになっているのかという点について詳細をこの場で確認させていただければというふうに思います。

 資料2、まるごとミュージアムと資料3の観光商業まつりについてでございますけれども、これは今までも本委員会等でも私のほうから御質問ですとか要望をさせていただいておるんですけれども、非常にたくさんの協賛行事ですとか関連イベントといったものが、資料2のまるごとミュージアムも観光商業まつりも行われてございまして、先ほど鈴木委員のほうからも一体感というようなお話が少しあったんですけれども、区民の方も含めて、何がまるごとミュージアムで、何が観光商業まつりで、はっきり言うと一緒くたになってしまっているのではないかというのが、私も個人的な感想としてございます。

 それを解消するために何か共通のテーマですとか、キャッチフレーズでもいいですけれども、それとかシンボルマークですとか、もう少し一体感をより高めるための具体策といったものを考えるべきではないかと。今も、シンボルマークですとか、さまざまなものを御提案、御用意していただいているんですけれども、各イベント、イベントに出かけると、必ずしもそれが関連性としてリンクしているわけではないというのが率直な感想としてございますので、もう少し何か一つまとまりのある旗といいますか、明確なものを具体的につくっていく、明示していく、こういったものが必要なのではないかと思うんですけれども、その御見解を本年度もお伺いしたいというふうに思います。

 それと、先ほど青木委員のほうからお話のあったブリヂストン美術館なんですけれども、学芸員の説明ではなくて、一般入場のほうなんですけれども、入館料の割引の実施で、昨年度も同じ質問をしましたけれども、非常に割引額が小さくて、しょぼいのではないかというのが私の個人的な見解としてございまして、余りたくさんの入場者がおこしになられたのでは先方にとっても御迷惑という話になるのかもしれませんけれども、その点についての御見解、昨年はたしか100円だったかと思いますけれども、本年度も同じく100円という非常に小さいものなのかどうかというのを確認したいというふうに思います。あわせて、ブリヂストン美術館だけではなくて、ほかの施設、区営施設はもとより、他の有料行事施設に対しての考え方をお示ししていただければというふうに思います。

 資料4に関しましては、これは私、元銀行員として非常にこういった保証協会、マル保の融資資金というものが中小企業にとっていかに大事かと痛切に感じているところではあるんですけれども、先ほど経営相談員のお話も出ましたので、その点についてお伺いしますけれども、大体、御相談があってから、実際にあっせんというか、銀行にまで持ち込むまでの時間、スピード感の話が先ほども出ましたけれども、具体的にその統計というのはとられているのかどうか。実際に御相談に来て、あっせんの状況までいくのにどれくらいの時間を要しているのか、その時間を短くするための具体的な努力とか方策というのがあるのかどうかというのをお知らせしていただきたいというふうに思います。

 あわせて、これは区の特別制度融資なわけなんですけれども、都でも同様な制度ですとかを幾つか行っているかというふうに認識しておりますけれども、都の特別制度融資とか保証協会独自のものとの兼ね合いについての御認識をこの場でお知らせしていただければというふうに思います。

 資料5の中央区観光検定についても申し上げますと、これも当初から繰り返し申し上げておりますけれども、受験料はともかくといたしまして、テキスト代の2,100円というのが非常に高額だなという印象がぬぐえなくて、毎年何とかこれは改善の努力ができないかというお願いをしてございます。内容は充実していますし、部数も少ないですから、2,100円というのは単純に印刷製本代としても妥当なのかもしれないんですけれども、やはり最初にまず手にとってみようというような気持ちになるには高いというのが私の認識であり、区民の方からもそういったお声をいただいたことがございます。ですので、テキストの値段について、観光協会と協力して、もう少し改善の余地を、何とかできないかというのをお知らせしていただきたいと思います。

 また、これも従来から申し上げてございますけれども、このテキスト、お値段の件は今申し上げましたけれども、特に小・中学生ですとかの地域の郷土史とかの副読本、教材として非常に有用であるというのが私の考えでございまして、何とか区内の小学生ですとか中学生に対して、無料といわずとも、もう少し手にとりやすいような状況がつくれないのかと、これは教育委員会さんとも御相談していただく話になると思いますけれども、思ってございます。それを申し上げますのは、当然、小・中学生にとって、地域のお子様にとって、地域のことを知っていただくということは非常に重要であるという理念の問題もありますし、観光特派員の話も先ほど来、出ておりますけれども、まち歩きですとかホームページの更新等々を特派員の方にやっていただいておりまして、私も特派員の元経験者といたしましては、非常に重要性は感じておるわけなんですけれども、これに小・中学生の特派員枠といったようなものをぜひとも設けていただけないものかというふうに感じております。もちろん、大人に求めるものですとか、今までの特派員と同じ役割を小・中学生のお子様に求めるというのは難しいと思いますけれども、やはり地域の潜在的な力を引き上げる、お子様にも貴重な経験をしていただくという観点からも、そういった枠組み、取り組みというのは重要ではないかというふうに考えてございますので、そういった取り組みができるか否かについてのお考えをお知らせください。

 最後に、観光特派員についてなんですけれども、観光特派員同士の交流会ですとか情報交換会のようなもの、集まって事務連絡的な会合を開いているのは、私も出席をしたことがございますので、存じ上げてございますけれども、観光特派員同士が持ち寄っている情報ですとか高い意識の中で座談会ですとか、観光協会の活性化、ひいては、まるごとミュージアムや観光商業まつりのよりよいあり方等について、もっと気軽であったり、複数人数で大きな座談会や情報交換会を開くとよろしいのではないかというふうに考えてございます。その点について、御見解をお知らせください。

 以上、お願いします。

○町田区民生活課長
 まず、指定管理の収支の改善にかかわる問題で、自主事業についてどのぐらい影響かというところでございますが、各施設について、さまざまな自主事業を行っているところでございます。具体に、その自主事業をやったことによってどのぐらいの縮減等が図られたかというところの具体的なデータは持ち合わせていないんですが、決算数値のところで申し上げれば、18年度導入してから過去を累計すると1億9,800万円、また21年度単独で考えると、約660万円ほど区財政のほうの負担も縮減されているというところもございまして、それぞれのところでこれまで以上に自主事業を今後も展開していくような形で、区のほうとしても指定管理者のほうに指導等をしていきたいと思っているところでございます。

 以上でございます。

○鈴木文化・生涯学習課長
 私からは、まるごとミュージアム関連についてお答えさせていただきます。

 資料の中でまるごとミュージアムと、また観光商業まつり、このあたり同じような行事もあるというような御指摘でございましたが、1つそれぞれの行事につきましても、文化的側面、観光的側面、そういったものがあると思っております。そうした意味からすると、これはなかなか切り分けが難しくて、観光商業まつりの行事でありながら、この時期、ことしは10月31日なんですが、その日から除くとか、そういったものはなかなか難しいというふうに考えているところです。一体感というようなことについて、今後整理してまいりたいと思います。

 もう1点、美術館の関係なんですが、ことしもブリヂストン美術館に協力をいただいております。当然、説明の関係もありますので、事前申し込みによる定員制という仕組みをとっております。ことしの予定につきましても100円の入館料割引ということで考えてございます。金額につきましては、いろいろ協議をした上でというふうに考えてございますので、こういったお話があったということを受けさせていただきます。

 私からは、以上でございます。

○黒川商工観光課長
 まず、商工業融資に関する御質問でございます。融資実行までの流れでございますけれども、まず最初に経営相談員の面談を受けていただいて、その時点で、区としてあっせんに適した企業者かどうかといった信用度を一定程度見きわめをいたしまして、その都度、何回かやりとりをしながら、融資に必要な書類等をそろえていただくように指導させていただいております。その後、書類が整った段階で紹介状とともに銀行にあっせんのケースが回されまして、また銀行と保証協会との間で保証つきのやりとり、審査がなされるといった大きな流れになっております。通常でいいますと、最初に相談を受けてから1か月半から2か月程度で実行に至るといったのが標準的な部分でございますけれども、今、若干、相談窓口が混雑している状況もありまして、最初に相談の予約をしていただいてからトータルで3か月弱程度の期間を要しているという状況でございます。

 また、都融資との関係でございますけれども、東京都の融資は区と違いまして、利子補給等もないといったような状況でダイレクトに金融機関にケースが持ち込まれるといったところでございます。また、融資の規模も区の制度融資と比べますと非常に大きいといったような状況でございますので、それぞれ企業さんの資金融資に対するなれですとか、必要な資金規模等々によりまして使い分けをしていただいていると。区の場合のあっせんでいいますと、余り融資を受けるのになれていらっしゃらない方々に、必要な書類ですとか、そういった内容を懇切丁寧に指導しながら融資のあっせんを行っているといったような状況でございます。

 また、観光検定の関係でございますけれども、検定テキストにつきましては3回目となりまして、2,100円という価格は維持していく方向でございます。いろいろ広告等を入れて、その分単価を安くできないかといったようなところも観光協会と協議はいたしましたけれども、なかなか広告としてのっかってくる企業の見込みが立たないといったような状況もございまして、価格自体は据え置きとさせていただいております。

 また、小・中学生の副読本ということでございますけれども、観光検定のレベル自体が中学生程度でも受験できるようなレベルでやっていきましょうといった形になっております。テキストにつきましては、若干売れ残った部分については、各小・中学校に無償で配布をさせていただいたりしているところでございます。今後、なるべく小・中学生が手にとれるような状況というのを観光協会と相談しながらつくっていければというふうに考えております。

 小・中学生の特派員化ということでございますけれども、確かに子供の目線で見たおもしろい話題というのもあろうかと思いますので、今後、観光協会のほうでも検定のジュニア版をつくったらどうかといった議論もございます。そういったものとあわせて、今後検討していきたいというふうに考えております。

 また、特派員の情報交換の場でございますけれども、これは説明会のほかに、ことしの初めごろだったと思いますけれども、1度懇談の場というのを設けさせていただいております。そこでいろいろ御意見もいただいたというふうに伺っておりますので、こうした機会、全員ではなくても、いろいろ共通した興味をお持ちの特派員の方のお集まりの機会をつくっていければというふうに考えております。

 以上です。

○田中(耕)委員
 それぞれありがとうございます。

 指定管理者の件につきましては、要するに一番申し上げたいことは、指定管理者が努力して、その努力が数字として報われるような仕組みというものを今後ともつくっていただきたいと。区の財政的に安くなるというのは、もちろん区側から見たらすごく大事なことですし、サービスの維持をしながら財政的に負担が軽くなれば、それにこしたことはないわけですけれども、業者にとって、当然メリットがなければなりませんので、業者の努力がより報われるような仕組みですとか取り組みといったものをぜひともしていただきたいというところでございます。

 まるごとミュージアムにつきましては、わかりましたと申し上げたいところですが、ブリヂストン美術館さんとのお話し合いの中のことだと思いますけれども、毎年申し上げていますが、100円の割引というのはちょっと残念だなと。ミュージアムと銘打っているけれども、別に金額だけの問題ではないですし、無料にするといろいろ弊害があるのはわかりますけれども、もうちょっとわかりやすい形、金額だけの問題ではないんですけれども、多くの方がこの機会に東京でも屈指の美術館、日本でもというようなレベルの美術館かと思いますので、何とかそういった取り組みをしていただきたいなというふうに考えてございます。

 区の制度融資につきましては、わかりました。3か月弱の実行期間がかかっているということと、ふなれな中小企業さんが多いというお話ではございましたけれども、融資の実行そのものもそうなんですけれども、やはりスピード感といったものが今の経営環境には求められているというふうに思います。今、経営相談員の方がふやされて多くの数をこなされているということではございますけれども、もちろん懇切丁寧にやっていただくのは第一としながらも、やはりスピード感ですとか、手間、負担を、中小企業からしてみますと、お金は借りたいんですけれども、借りるために事務手続が多いことが本業の負担になってしまうというのが、実は一番嫌がっている根本的な原因でございまして、そこが銀行ですとか役所が嫌われる一番の理由でありまして、手続をしたいんじゃない、商売を繁盛させたいんだという気持ちが常に中小企業の社長さんや職員の方にはありますので、その気持ちを酌むような経営相談体制といったものをやっていただきたいというふうに考えてございます。

 観光検定につきましては、テキストは厳しいというお話だったと思いますけれども、やはり少なくとも2,100円は高いという認識を持って販売をしていただきたいと思います。2,100円には、当然何かしらの妥当性があっての2,100円ですし、これでも努力しているというお話なのかもしれませんけれども、やはり一般の区民から見て、ほかの冊子と比較して2,100円というのは気軽に買おうというふうな金額にはどうしてもならないということでございます。

 それから、売れ残りのほうは小・中学校にも一部配布しているという点で、その点はよろしいと思いますので、ぜひとも小・中学生にもこのまちのここの場所ではこんなことがかつてあったとか、こんなお祭りがこういう意義で行われているということですとか、子供のほうから伝わってくるようなまちづくりといったものを進めていったほうがよろしいんじゃないかというふうに思います。

 情報交換会、交流会、懇親会のようなものは1度ことしの初めにやって、私も参加しましたけれども、正直申し上げますと、観光協会が主導的で余り特派員同士の意見交換の場にならなかったという印象を受けましたので、質問させていただきました。特派員同士は、やはり中央区を愛してくださっていますし、住民の方も多いものですから、そこの交流ですとかを広げていくような工夫というのが必要だというふうに思いますので、もう少しラフな会を開いていただければというふうに考えてございます。

 終わります。

○小栗委員長
 以上で発言のほうはよろしいでしょうか。

 議題について、地域振興、観光振興及び地域経済活性化対策に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長
 第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長
 それでは、本日の地域活性化対策特別委員会をこれにて閉会といたします。

 どうも御苦労さまでした。

(午後2時59分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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