ページの先頭です
トップページ  の中の  会議録検索(本会議・委員会等)  の中の平成23年 区民文教委員会(7月15日)
※発言が2箇所以上ある場合、「前を検索」「次を検索」で前後の発言箇所へ移動できます。

平成23年 区民文教委員会(7月15日)

1.開会日時

平成23年7月15日(金)

午前10時開会

午後3時40分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 鈴木 久雄

副委員長 原田 賢一

委員 今野 弘美

委員 堀田 弥生

委員 青木 かの

委員 奥村 暁子

委員 渡部 博年

議長 石田 英朗

4.出席説明員

(13人)

矢田区長

小泉副区長

齊藤教育長

齋藤区民部長

町田区民生活課長

濱田地域振興課長

鈴木文化・生涯学習課長

守谷商工観光課長

金平副参事(観光・文化振興・特命担当)

新治教育委員会次長

小川教育委員会庶務課長

林学務課長

増田指導室長

5.議会局職員

田中議会局長

横山議事係長

渡邊書記

長田書記

6.議題

  • (1)区民生活及び教育行政の調査について
  • (2)区内全保育所・全区立学校における給食の安全に関する請願のうち、全区立学校に関すること(新規付託分)

(午前10時 開会)

○鈴木委員長
 おはようございます。ただいまより区民文教委員会を開会いたします。

 初めに、理事者紹介を区長部局よりお願いをいたします。

○小泉副区長
 (7月1日付幹部職員異動に伴う理事者紹介〜区長部局分)

○鈴木委員長
 次に、教育委員会の理事者紹介を教育長よりお願いします。

○齊藤教育長
 (7月1日付幹部職員人事異動に伴う理事者紹介〜教育委員会分)

○鈴木委員長
 なお、本日は、理事者報告の関係で区民部副参事が出席をしておりますので、御了承を願います。

 それでは、常時出席以外の理事者の方は退室を願います。

 では、議事の進め方について申し上げます。議題(2)の新規請願の趣旨説明及び補足説明に対する質疑を先に行いまして、その後に理事者報告及び議題(1)の理事者に対する質疑を行いたいと存じますが、いかがでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長
 さよう決定をさせていただきます。

 では、議題(2)区内全保育所・全区立学校における給食の安全に関する請願のうち、全区立学校に関することについて審査に入ります。

 請願者は、請願者席への移動を願います。

〔請願者移動〕

○鈴木委員長
 新規請願の審査の進め方について申し上げます。まず、紹介議員から趣旨説明を受け、次に紹介議員への質疑を行います。その後、休憩に入り、休憩中に請願者からの補足説明を受け、次に請願者への質疑を行います。

 次に、紹介議員の趣旨説明時間及び質疑時間について申し上げます。まず、紹介議員からの請願の趣旨説明を10分以内で行いまして、次に紹介議員への質疑を趣旨説明と合わせて20分以内で行います。各会派の持ち時間は、合計時間20分から趣旨説明に要した時間を差し引いた残り時間を質問のある会派数で除して得た時間とすることでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長
 そのようにさせていただきます。

 これから紹介議員の趣旨説明に入るわけでありますが、ここで私のほうから申し上げます。

 紹介議員にお尋ねします。私のほうからお尋ねしますが、本請願の請願者は1名ということでよろしいでしょうね。

○田中(耕)議員
 請願を書面で出した時点で、請願代表者という意味で、外12名という形で提出してございますが、昨日の福祉保健委員会等でのやりとりも踏まえまして、請願代表者1名ということで統一して、本日の請願者、代表者として出席してございますので、1名という取り扱いでお願いします。

○鈴木委員長
 わかりました。1名ということでよろしいですね。

 さらに、改めて申し上げますが、確認をいたしますが、本請願の請願者は中央区佃*****の福山照一氏ということでよろしいでしょうか。

○田中(耕)議員
 違いございません。

○鈴木委員長
 よろしいですね。確認をさせていただきました。

 さらに、ここで議会局長にお尋ねをいたします。本請願の請願者の確認はどのように行ったんでしょうか、答えていただきたい。

○田中議会局長
 通常、請願におきましては、請願者の住所、氏名、そして押印というものが本区の区議会会議規則第99条で求められておりますので、その確認をいたします。さらに、紹介議員の有無ということを確認して請願書として扱いますが、御本人かどうかという確認は、特段これまで身分証明の提示を受けたり、そうしたようなことで確認をさせていただいているということはございません。請願自体が憲法上の何人も行えるという趣旨にかんがみて、そのような取り扱いで今まで来ているということでございます。

 以上でございます。

○鈴木委員長
 わかりました。

 ここで、私の考え方として申し上げておきたいんですが、請願代表者についての本人の確認は何らかの方法で今後行う必要があるのではないかなと、そんなふうに考えておりますので、そのことの是非を含めまして、今後御検討いただくように、この場で私から議長にお願いをしたいと思いますが、いかがでしょうか。

○石田議長
 しっかりと検討させていただきます。

○鈴木委員長
 お願いをいたします。

 それでは、先ほど申し上げました紹介議員の趣旨説明を10分以内で願います。

○田中(耕)議員
 発言の御許可ありがとうございます。中央区議会みんなの党の田中耕太郎です。

 さきの第二回定例会において本委員会に付託されました「区内全保育所・全区立学校における給食の安全に関する請願」の紹介議員として、本請願の趣旨を申し述べます。

 まず初めに、本件が提出されました6月27日を前後して、区の迅速な対応により、一部請願事項及び安全対応に改善が図られましたことに敬意を表します。

 本年3月11日の東日本大震災に起因して発生した東京電力福島第一原子力発電所の原子力事故は、我が国の原子力発電史上初めて炉心融解事故が発生し、多量の放射性物質が外部環境に放出され、国民の生活及び健康に重大な影響を与えた事故であることは周知の事実でございます。原子力安全保安院による国際原子力事象評価尺度の暫定評価は、最悪のレベル7(深刻な事故)とされ、1986年にソビエト連邦で起きたチェルノブイリ原子力発電所事故以来、世界で2例目の深刻な事故でございます。事故後の日本政府及び東京電力の対応のおくれも相まって、放射線被害が拡大・広範化し続けているという懸念も払拭できません。

 中央区においても、6月17日に教育委員会より示された放射能に対する給食、学校行事等の考え方について、6月23日より実施された放射線環境測定をはじめ、事態の把握と改善に向けた努力は評価してございますが、健康への影響が特に大きいとされる児童・生徒への対応にはさらなる改善の余地があると考えてございます。とりわけ、外部被曝と同等以上に食物等から体内に取り込まれる内部被曝については、今後、重大な健康被害が起こり得る危険性を多くの専門家が指摘しています。家庭では管理することのできない学校施設における給食の安全性に万全を期していただくことはもちろんのこと、今般の未曾有の原子力災害に対する緊急対応として、各御家庭に食の情報開示徹底と食の選択肢を与えていただく必要性があると考えます。

 次に、具体的請願事項について御説明を申し上げます。

 請願事項の1項目は、給食食材の産地情報等の開示についてでございます。

 給食及び食材に対して徹底した情報開示を行うこと、食材の原産地表示を明確にし、保護者への十分な説明責任を求めます。

 本委員会が所管する文教行政において、給食食材の産地情報については、物資配送所や各学校に食材が納入される際に確認をし、識別ファイルを週単位で現在掲示しています。また、第1に出荷停止措置がとられた食材の使用の停止、第2に出荷停止措置の確認、第3に発注時・納入時の産地確認、第4に出荷停止措置がとられる前に出荷・納品された食材の使用中止等、具体的な対応方針が示されていることは歓迎するところであります。しかしながら、食品衛生法上の暫定基準値を大幅に上回る放射性セシウムが福島県産の牛肉から検出されたと7月8日に東京都が発表したことに始まり、東京都を含む、少なくとも8都道府県で店頭販売、消費されたとの報道が今週行われました。

 中央区の給食においては、報道の対象となった牛肉は不使用ながらも、直ちに牛肉の使用を中止しており、保護者の不安解消に向けた努力は一層不可欠なものとなっています。専門家からは健康に影響するレベルではないという指摘がある一方で、区民、保護者にとっては行政が定めた基準値が守られずに出荷停止の措置が今般とられなかったということ自体が、食の安全性と行政への信用性を根幹から覆す深刻な問題、事態であると言わざるを得ません。

 発注時・納入時に食材の産地確認を行っているのですから、食材の産地公表は可能な限り早く、当日の朝までに行い、保護者の信頼と安心を得る行政努力を望みます。

 第2項目は、安全な給食食材の使用と……。

○鈴木委員長
 ちょっと待ってください。

 紹介議員の発言につきましては、説明に限られております。考え方を述べるのは後の質疑のほうで行っていただきたいと思いますので、注意してください。

○田中(耕)議員
 委員長、よろしいでしょうか。

○鈴木委員長
 請願文以外に田中議員の主観が入っている。言わざるを得ないとか、こういったところについて、要するに説明から逸脱している。本人の主観、考え方が入っているということですので、注意していただきたいと思います。

○田中(耕)議員
 その点についてお伺いしてもよろしいでしょうか。

○鈴木委員長
 ちょっと待ってください。休憩を入れましょう。暫時休憩しましょう。

〔「聞いてからでいいのではないですか」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長
 では、どうぞ。

○田中(耕)議員
 そういたしますと、今の委員長の発言の趣旨どおりに解釈いたしますと、お示ししている請願文、請願の趣旨、文章自体以外のことを申し述べることは不可能であるという解釈でございましょうか。

○鈴木委員長
 説明に限られるということになっておりますので。

○田中(耕)議員
 趣旨というのは、考え方も含めた趣旨でございますので。また、もう1点申し上げさせていただくならば、昨日の福祉保健委員会でも同等の内容を申し述べておりますので、仮にそういうことになりますと、委員会内の不一致、手続不一致ということになりますので。

○鈴木委員長
 考え違いをしてはいけない。この委員会は、私の責任のもとにしておりますから、ほかの委員会のことについては言及しないでいただきたい。そういうことは構わないけれども、この委員会は私の責任のもとに仕切っております。

○田中(耕)議員
 了解いたしました。

○鈴木委員長
 先ほどあなたの言った部分については議事録から削除するということになりますので、よろしいですね。

○田中(耕)議員
 どの部分に関してですか。

○鈴木委員長
 後日、一度精査しますから。

○原田副委員長
 紹介議員にお話を私のほうからさせていただきますが、ただいまの紹介議員の本件の請願に関する趣旨説明の中で、今般の新聞報道にありました牛肉の汚染の問題等々に関して、紹介議員からは、この出荷停止がとられなかったということ自体が食の安全性、また行政の信用性を根幹から覆す深刻な問題だと言わざるを得ないと先ほどお話しされていましたけれども、これはあくまで紹介議員の意見ということになりますし、また、その後の1番の請願文にあります最終項の、可能な限り早い時間帯での公表を求めますと請願では言われておりますが、紹介議員については、ただいま当日の朝までに行いという発言がありましたので、請願の中身の、これは改定になる。これは、あくまで質疑の中でこういうふうな話が出て、どの時間帯に設定するかというのはこれからの審議の中で行われるものなので、紹介議員においては、趣旨説明の中で自分の意見は述べられないということになっておりますので、あくまで今後の紹介議員に対する質疑の中での答弁で自分の御意見を述べていただきたいということの意味であります。

 以上です。

○鈴木委員長
 ただいま副委員長からそのような発言がありましたが、そういうことですので、よろしいですね。

○田中(耕)議員
 今の点について再度確認をさせていただきますけれども、今の中でも申し述べましたけれども、この6月27日に本請願が提出された以降も事態は進行してございます。また、この点についても述べましたが、本区の取り組み、これも改正点がございます。ですから、ここの請願事項で述べている時間帯の意味合いといったものは、6月27日の段階と本日現在、皆様に御審議いただくという観点から考えれば、当然異なって相当のものというふうに考えてございますが、それでは問題が多いということであれば、6月27日の時点での考えを述べるという形にいたしますけれども、そのほうがよろしゅうございますか。

○原田副委員長
 考えではなくて、あくまで請願者の請願を受けた中身に対する説明です、今の時間は。これから質疑の時間で紹介議員の意見を述べることができないということでは全くありません。今の時間帯は、あくまでこの請願の趣旨に沿った説明を紹介議員から行っていただきたいということですので、その点を御理解いただきたいというものです。

○鈴木委員長
 田中議員、そういうことですので、御理解を願いたい。

○田中(耕)議員
 請願の趣旨に基づいて、請願者ともこの趣旨を踏まえて、現在の趣旨説明をさせていただいているというふうに私自身は認識してございますので、意見は私の意見のみならず、これは請願者の思いをちゃんと共有した上での発言というふうに考えてございますが、それでも不都合であるということでございましょうか。

○原田副委員長
 今御説明したとおり、型どおりではありますが、この10分間以内での紹介議員の説明は、あくまで説明にとどめる。後ほどの、トータル20分を含めた残時間の中での質疑の中で、各委員からその辺についてのお話が出るものと思われますので、そのときに紹介議員さんからの御意見はいただくということになっております。

○鈴木委員長
 よろしいですね。

○田中(耕)議員
 再度確認させてください。

 そういたしますと、やはり提出しております請願の要旨の読み上げ以上のこと、以外のことを申し上げることは、この場では不適切というような解釈でよろしいでしょうか。

○鈴木委員長
 ですから、副委員長が言っているように、そのとおりなんですよ。説明のみにしてくださいということがきちんと決められておりますから、それに従ってやっていただきたい。

○原田副委員長
 もしわからなければ、休憩を入れて説明いたしましょう。

○鈴木委員長
 おわかりいただけないようなので、暫時休憩します。

(午前10時19分 休憩)


(午前10時23分 再開)

○鈴木委員長
 田中議員には私の意図するところを御理解いただいたということで、再開をさせていただきます。後ほど、田中議員に対する質疑の時間がありますので、その中で十分に考え方を述べていただきたいということで再開をいたします。

 どうぞ。

○田中(耕)議員
 それでは、続きから申し上げます。

 請願の第2項、安全な給食食材の使用と放射性物質の測定についてでございます。

 安全な給食食材の使用と安全性を担保するために、放射性物質の測定を求めるものであります。横浜市では、6月16日より、横浜市立小学校の食材の安全を担保するために、学校給食を実施する期間に、翌日に学校給食で使用する食材の中から毎日1検体を選定し、放射性核種分析を行っています。民間検査機関で測定し、測定項目は放射性ヨウ素(ヨウ素131)、放射性セシウム(セシウム134、セシウム137)でございます。横浜市の測定と同趣旨から、中央区においても食材について同等以上の測定を求めるものであります。

 第3項が給食・弁当の選択制の導入であります。

 給食への不安を払拭できない御家庭に柔軟に対応し、給食と弁当の選択制の導入及び飲料の持ち込みを求めます。茨城県つくばみらい市教育委員会では、7月から弁当持参を希望する保護者に希望書の提出を求め、給食を停止し、給食費の徴収を中断する措置をとっています。同県つくば市も、保護者が給食停止申出書を提出した場合、給食を停止する対応をとっていますが、両市の教育委員会担当者ともに、学校運営は問題なく行われていると述べています。

 今回の原子力災害の緊急性及び特異性にかんがみまして、中央区においても任意での給食停止措置を認め、各御家庭の考えに合った給食対応を求めるものであります。

 以上で終わります。

○鈴木委員長
 御苦労さまでした。

 趣旨説明に対する質問時間について、ここで申し上げます。趣旨説明に対する質問のある会派は、挙手を願います。4会派。残り時間を算出いたしまして、1会派の持ち時間は3分ということになりますので、よろしくお願いをいたします。

 それでは、紹介議員に対する質問に入りますが、委員長より一言申し上げておきます。

 最近の委員会におきまして、質疑の発言のトーンが、これは委員並びに理事者に限らず非常に低い。定かに聞き取りにくい状況がかなり目立っておりますので、どうか遠慮されずに、新しい方々がたくさんいるから遠慮されるんですが、構いません。大きな声で、どなることはいけませんが、発言をしていただきたいと思います。途中で声の低い場合には再度注意をさせていただきます。よろしくお願いをいたします。

 それでは、質問を受けます。

○今野委員
 それでは、大きな声で頑張ります。

 それでは、紹介議員に請願事項の3、給食・弁当の選択制の導入に関連して2点お尋ねをいたします。

 我が自民党は、給食について、もともと単に食する、食べるということだけではなくて、本来の大切な目的である食育、そして同じクラスで同じ給食を食べ、そして片づける等の大切な教育の一環であるという認識を持っております。紹介議員の給食に対する考え方を、まずお尋ねをしてみたいと思います。

 次に、今回の導入についてでございますが、給食を提供する中央区教育委員会として、食の安全・安心に万全を期して提供していること、そして現在の時期を考えると、家庭におけるお弁当を持たせることの、逆に衛生管理の問題があること、そして、今申し上げたように給食に対する根幹であります学校教育の大切な一環であるということの認識、そして何といっても、その不安が払拭できない保護者の方には、今でも弁当の持ち込みに対して学校との個別対応が具体的に行われていることは事実であります。そういう観点から申し上げると、私は給食制度の根幹にかかわる今回の請願事項3については、願意の妥当性に問題があると認識をしておりますが、その点についての御回答をお願いいたします。

○田中(耕)議員
 御質問ありがとうございます。

 まず、食育の観点でございますが、請願の趣旨の中でも申し述べましたように、この原子力災害の今後の影響といったものは、専門家の間でも大きく見解が分かれ、どうなるかはわかりません。食の安全を超えた食育といったものは存在し得ないというのが私の個人的見解でございます。

 また、弁当の持ち込みの際の衛生管理についてでございますが、これは各御家庭、個人の責任問題に最終的には帰結するものと思いますので、学校給食制度の安全性や問題性につながるものではないというふうに考えてございます。

 また、学校での弁当の個別対応についてでございますが、校長や担任の判断により一部認められてはございますが、非常に閉鎖的で、その申し出を上げること自体が困難な状況であるというのが今回の請願者からの強いお申し出の一つの理由となってございます。開かれた形での弁当選択制を強く求めるものであります。

 以上です。

○今野委員
 時間が限られておりますが、先ほどの福島県の牛肉の件は、当然、生産者も被害者であります。その辺は十分理解しますが、あれは本当は屋外に置いたわらを食べさせた。食べさせなければ、当然、事前の検査に引っかかっていた話です。そういうことも踏まえると、その部分は削除になると思いますが、私はこの導入については疑義があるという意見を申し述べて終わります。

○堀田委員
 中央区議会公明党の堀田でございます。

 未来ある子供たちを内部被曝から守りたいというお気持ちは、私も心から同感するところでございます。その上で、本請願について、より正確な理解をするために、あくまで請願の書面に基づいて何点かお伺いいたします。

 まず初めに、請願の趣旨ですが、各御家庭に食の情報開示と選択肢を与えてほしいということであると認識をいたしておりますが、間違いございませんね。

 食の情報開示について第1項に、また選択肢を与えてほしいという点では第3項に挙げておられます。

 まず、食の情報開示については、既に区役所のホームページ等で産地情報を公開し、開示してあります。請願書が受理された6月27日時点では確かに公開されていなかったようですが、ともあれ、現在、既に情報開示という対応を済ませているのは事実です。それでもなお、今回の請願内容にこの第1項をそのまま残すという理解でよろしいでしょうか。また、可能な限り早い時点での公表というのは、いつごろのことを指していますでしょうか。

 また、次の選択肢を与えてという点ですが、担当部署に確認しましたところ、6月上旬の時点で既に3名の方が御家庭の考えに基づき弁当を選択し、持参しておられるとのことでした。ということは、請願内容である各家庭の考えに合った、また柔軟な対応というものは既になされているかと思われます。それでもなお、さらに選択制という制度の導入を求める理由について、いま一歩詳しく御説明をお願いいたします。

○田中(耕)議員
 御質問ありがとうございます。

 まず、情報開示は既に済んでいるというお話でございますが、月別単位で、週単位での情報開示が現在行われてございます。これにはまだ当日の何日に何が使われているのかといったことを含めまして、細かい指摘、また細かい食材の情報開示といったものはより一層きめ細やかな形で可能であるというのが請願の趣旨、考え方でございます。

 また、時間帯に対しましても、可能な限り早くということで、現状よりもより早い時間帯、タイミングでの開示が必要なのではないかというのが請願の趣旨でございます。

 また、弁当の選択制の導入につきましては、先ほども前委員から御質問がございましたが、可能であるといっても、校長や担任の判断にゆだねられている部分も多く、また実際に選択したいにもかかわらず、周りとの立場上しづらいといった声が今回の請願者からの強い要望でございます。また、請願の中でも申し上げましたように、茨城県のつくばみらい市やつくば市では実際に行っておりますが、全く問題がないといった実証もございますので、よろしくお願いいたします。

○堀田委員
 以上です。

○奥村委員
 初めに、日本共産党区議団は6月21日の本会議で給食食材の測定と公表を区に求めています。請願者の方と思いは一緒だということを、まず最初に述べさせていただいて、紹介議員への質問に移ります。

 請願者の願意と紹介議員の説明に、きのう聞いていて矛盾があるかなと思った点があったので、幾つか質問したいと思います。

 産地偽装というものが横行している、産地が表示されていても、それが本当に正しいかどうかわからない、そういう認識もある上で、それでも産地表示を要求するのかという点と、中央区ででき得る限りの最大限の努力をしてほしいというのが請願の意図なのだということがきのう繰り返し言葉として出てきたんですが、請願事項としては、あくまでも横浜市と同等の1検体以上の測定を求めるという表現に矛盾を感じたので、その点をお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

○田中(耕)議員
 御質問ありがとうございます。

 産地偽装があるにもかかわらず要求するのはおかしいのではないかというようなお話でございますが、きのうの請願者の補足説明の中でも申し述べましたけれども、行政側に情報の開示を求めることが一つのいい意味でのプレッシャーや、いい意味での抑止力になる、産地偽装を行わせないといったような観点からも重要であるというのが請願の趣旨でございますので、矛盾するものではないというふうに考えてございます。

 また、横浜市の例は、具体的に行っている先進自治体として挙げた例でございます。横浜市と同等以上ということでございますので、決して横浜市と同じものを求めているものではございませんし、中央区の現状に合ったものを最善の形で実現していただきたい、こういった考えでございます。

 以上です。

○奥村委員
 もう1点、もし弁当持参で食中毒、O157等が出たときには、親の責任にそれはなるという発言もあったかと思うんですが、そういったことが出た場合には教育委員会や行政の責任になってくると思うんですけれども、その点は議員としてはどうお考えですか。

○田中(耕)議員
 ありがとうございます。

 弁当持参についてでございますが、現在においても、校外学習等で弁当を持っていく行事等は当然ございます。その際に食中毒が起きた場合に準ずるものというふうに考えてございますので、特に強い希望を出された方のみが弁当を持参するわけでございますので、その点についても大きな問題はないというのをつくば市やつくばみらい市の教育委員会でも確認してございます。

 以上です。

○奥村委員
 終わります。

○渡部(博)委員
 子供たちの放射能の関係については、私も理解するところでありますが、中央区としては、今、現状としてできる限りのことをやっている部分というのはある。今、最大限できる部分というのはやっているのではないかというふうに私は思っています。先ほど来の質問の中で、中央区の現状でできることを最大限やってもらいたいという答えもありましたけれども、最大限やるというのはどういうところまでをいうのかというのをお知らせいただけますか。

○田中(耕)議員
 御質問ありがとうございます。

 最大限の形、具体化するとどうなるのかということが見えない部分もありますので、先進事例である横浜市やつくばみらい市、つくば市等の事例を挙げているところでございます。他の自治体でできるわけですから、ここまでのレベルであれば、中央区においても法的処理、また物理的問題もクリアできるのではないかという意味も含めて、一つの目安としてお示ししてございます。

 さらに、中央区独自の対応、また中央区に合った対応といったものは、本委員会を含めまして、理事者の皆様にも御協力、御努力していただく、こういった考え方でございます。

 以上です。

○渡部(博)委員
 努力は区としてされている部分というのは最大限あるのかなというふうには、ある部分では私は思っています。しかし、足りない部分もあるかもしれません。しかし、そういうことも含めて、サンプルをとって、その中に残留放射能も含めてやるということになると、今、パンク状態になっているという状況は御存じだと思います。そういった中で、ではどういうふうにそれを示していくのか、何カ月もたった後でいいのかということも含めて、その辺はどうお考えなのかお知らせいただけますか。

○田中(耕)議員
 ありがとうございます。

 現状で放射性物質の測定は、大気から食物に至るまで非常に混雑、困難な状況にあるというのは認識してございます。しかし、困難、混雑しているからといって、それをやらないといったことにはならないというふうに思います。現在、業者や国・都道府県等でもこういった調査に対して積極的に行っていくという方針が示されてございますので、そういった状況もかんがみながら、今、現状できる最大限のことをやっていく、こういった考え方でございます。

 以上です。

○渡部(博)委員
 福島県・宮城県・岩手県では、そのサンプルの話はやっているんですけれども、大学機関だとかいろいろなところを含めて、ほとんど停滞しているというのが現状なんです。ですから、そういったところを踏まえて、ではどこまでできるのかというのは、私自身もこれから考えてやっていきたいと思いますが、意見としてお伺いしておきます。

○鈴木委員長
 各委員から紹介議員に対する質疑が終わりましたので、ここで休憩に入りますが、休憩中に請願者からの補足説明を受け、その後、請願者への質疑を行います。

(午前10時41分 休憩)


(午前11時01分 再開)

○鈴木委員長
 それでは、委員会を再開します。

 本請願の審査に当たりまして、国際医療福祉大学、鈴木元教授を参考人として招致し、本委員会と福祉保健委員会による合同委員会を7月25日に開会して審査するということで、本日のところは継続審査とすることでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長
 さよう決定をさせていただきます。

 次に、理事者報告を願います。

○齋藤区民部長

 1 中央区観光振興ビジョンの策定について(資料1)

 2 中央区内共通買物券について(資料2)

 3 中央会館「銀座ブロッサム」のトイレ設備等改修工事について(資料3)

○新治教育委員会次長

 4 特認校における受入れ上限数の変更について(資料4)

 5 「子ども環境サミット2011」の実施結果について(資料5)

以上5件報告

○鈴木委員長
 御苦労さまでした。

 発言の時間制について申し上げます。発言の持ち時間制につきましては既に御承知のとおりでございますので、よろしくお願いをいたします。ただいまの時刻は午前11時15分であります。自民党9分、公明党9分、みんなの党9分、日本共産党9分、民主党区民クラブ9分となりますので、よろしくお願いをいたします。

 それでは、理事者報告に対する質問に入ります。

 発言を願います。

○堀田委員
 区議会公明党の堀田です。よろしくお願いいたします。

 私からは、資料1、2及び5について質問させていただきます。

 まず、資料1についてですが、策定委員会の先生方の中でも中心者という方がいらっしゃるのか、もしくはいらっしゃらないのか、その辺を教えていただければと思います。

 次に、6年ほど前に観光振興プランというものが策定されたように、調べている中で見つかったのですが、それとの違いについてわかりやすく御教示いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 続きまして、資料2のほうですが、(5)販売方法等の3、区民の中で障害者、要介護者については代理購入を認めたとあります。この障害者、要介護者の方々、いわゆる代理購入をなさった割合、人数はどれぐらいだったかということを教えていただければと思います。

 また、今回、区民としての身元確認を行われたと思うんですが、その確認作業はスムーズにいったのでしょうか。その様子を御教示いただければと思いますので、お願いいたします。

 最後に資料5ですが、私も、途中からでしたが、参加させていただきまして、最後の環境宣言、本当にすばらしいなと感動して拝見していたのですが、実際、こちらにございますが、発表児童が16名いて、そのうち、私が確認した限り女子が15名、男子が1名ということで、現在の世の中の状況を反映しているのかしらと思いつつも、多分理由があってのことだろう、状況によってのことだとは思うんですが、非常にその男女比にびっくりしたものですから、その辺の状況とか、ございましたら、教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。

○齋藤区民部長
 まず、1点目の策定委員会の中心となる方という御質問でございますが、第1回策定委員会を7月1日に開催いたしまして、その中で委員長に陣内先生、それから副委員長に大内先生を選ばれてございまして、この2人を中心として、今後、策定委員会の運営が進んでいくというふうに考えているところでございます。

 それから、6年前の観光計画ということでございますが、これは、実は観光協会というところがございまして、そこが観光振興戦略という計画を平成18年に策定してございまして、副題が「「ほんもの」を「楽しむ」粋なまち」というようなサブタイトルをつけてございまして、観光協会で進めていく観光施策の重点的な戦略をその中に盛り込んで、今現在もそれに基づいて観光協会の中ではいろいろな観光施策を展開しているというような状況でございます。今回は、区としてビジョンを策定していこうということで、今後の観光施策、区もやはりその一員として進めていかなければならないということで、考え方、今後の観光の方向性、基本理念、具体的な取り組みも含めまして、区としての計画、ビジョンを策定しようというもので、その辺が違っているという状況でございます。

 私からは以上でございます。

○守谷商工観光課長
 今年度、ハッピー買物券に占めます代理購入の割合でございます。

 まず、区役所におきましては41名、日本橋区民センターにおきましては23名、月島区民センターにおきましては63名、晴海区民館におきましては11名、合計138名でございまして、全購入者の5,411名に占める割合は2.6%という状況でございました。

 また、今年度から区民に限るということで、区民を証明するための証明の提示を求めるという手続が新たに加わりましたけれども、これによりまして特に混乱があるとか、問題が出るという状況はございませんでした。

○小川教育委員会庶務課長
 子ども環境サミット2011の発表に関しまして、るるおっしゃいましたように代表で発表した16名は、女子生徒が15名、男子生徒が1名という状況で間違いございません。しかしながら、各校それぞれがグループで活動をしてございます。例えば、区長賞をとった城東小学校でいえば、代表児童、女子児童以下17名で研究をしている。さらに、65名で研究している学校等もございます。そうした中には、当然男子生徒も入ってございます。ただし、代表で発表する児童に関しては、たまたま、学校での選定ということではないんですけれども、女子が15名、男子が1名という偏った結果になったということでございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 それぞれ御答弁ありがとうございました。

 まず、資料1の観光振興ビジョンのほうですが、私も中央区日本橋に住んでおります関係で、以前から大切な観光資源というか、名勝だなということは本当に重々感じていたんですが、今回このように10年後を見据えたビジョンを策定されるということで、大変に喜ばしいことであり、また期待しておりますので、本当に充実した内容で進めていただきたいと思います。

 以上です。

○青木委員
 みんなの党、青木かのです。よろしくお願いします。

 私は、資料1と資料2につきまして1点ずつ、2つの点を質問させていただきます。

 まず、中央区観光振興ビジョンですが、策定委員会のメンバー、ただいま御紹介いただきましたので、それぞれ個人の方は大変すばらしい方だと思いました。全体的なバランス、地域ですとか専門のことですとか、全体的なバランスについてどのような考慮がなされたのかということをお聞かせください。

 資料2につきましては、共通買物券について、今回、区民の身分の証明をちゃんと確認したりですとか、購入限度も10冊までということで、かなり改善が図られましたが、それでもやはりほとんど区民センター以外では午前中に売り切れるということで、私もすごい列ができているのを見ました。人気があるということは大変いいことですし、区民サービスということから考えまして、もうちょっと限度冊数、今、10万円まで買えるということですので、冊数を減らして、逆に多くの方が買えるようにするというような考えはおありかどうか。

 この2点についてお聞かせください。

○齋藤区民部長
 策定委員会の構成メンバーのバランスというお話でございますが、基本的には、先ほども申し上げましたように、まず観光に専門的な知識を持つ学識経験者の方を中心に運営をさせていただくわけでございますけれども、観光について、やはり女性の視点というのが非常に大切になってくるだろうということで、今回、女性委員を多く委員としてお願いをしてございます。それから、やはり観光というのはどうしても日本国内だけではなくて海外からいらっしゃる方も多いわけですから、当然、銀座なども海外からいらっしゃる方も多いということで、外国の方の視点というのも非常に大事だということで、今回、1名そういう方もお願いをしているということでございます。それから地域バランスというのもございまして、地域活動をなさっている方、それぞれ京橋、日本橋、月島地域で現在活躍されている方を1名ずつ委員としてお願いをしているということで策定委員会を構成させていただいているところでございます。

 以上でございます。

○守谷商工観光課長
 共通買物券の1人当たりの購入限度額を減らしてはどうかということでございます。

 実は、これは平成21年度まで数年間、1人当たり5万円ということで販売した経緯がございます。ちなみに、そのときの状況で、平成21年の5万円にしたときにどういう状況だったかと申しますと、販売日が6月21日に解禁ということでしたが、結局、全部完売になったのが8月27日ということで、2カ月間ぐらい期間がかかったと。この状況を当時分析してみますと、やはりハッピー買物券、10万円で買えるというところに魅力があって、5万円になると、それだけ買われる方のメリットが減ってしまって魅力が減るんじゃないかと。そういったような配慮があって、また22年度から10万円に増額したというような経緯があるということでございます。

○青木委員
 終わります。

○渡部(博)委員
 何点か質問させていただきます。

 中央区観光振興ビジョンの関係については、中央区の基本構想との連携というのは確実にされている部分であるとは思いますが、それを忘れずに文化の関係が今回ちゃんとしっかり入っているということがありますけれども、中央区、今まで余り文化行政というところが前面に出てきたことがなかった部分というのがあったんじゃないかなと。こういう振興ビジョンをつくるときなどは余りなかったような気がしますので、こういう方々にしっかり検討していただいて対応していただきたいなというふうに思っておりますが、この期間でうまいこといくんでしょうか。この策定する期間ですね。来年の3月まででうまくいくんでしょうかということをお聞かせください。

 ハッピー買物券の関係では、高齢者の方が買いやすいということで年金支給日後の日曜日ということだったと思うんですが、それはクリアされているんだろうと思いますが、やはりスーパー、コンビニといったようなところが一番利用率が多いということで、中央区内の商店街、商工観光のところの商店街も含めて、そういったところにもう少し努力をしていただく形が何とかとれないのかなというふうに思っておるんですが、その辺の工夫というのはどうされているのかお知らせください。

 エコタウン構想の関係ですけれども、中央区子ども環境サミットの関係、こういうことをやられてきましたよということはわかります。しかし、これからこの子供たちが発表したことに対して、ではどうやって具体的に物事としてつなげていくのかというのが見えてきません。そういったところについて、どういうふうに考えられているのかお知らせください。

○齋藤区民部長
 観光振興ビジョンの策定に文化の視点を入れていくべきだという御質問かと思いますけれども、文化振興に関しましては、2008年に文化振興プランというのを策定してございまして、現在、本区の文化振興に向けてさまざまな施策を展開しているところでございます。この振興プランに基づきまして、現在、まるごとミュージアムなどをはじめ、昨年の文化事業助成制度という新しい事業を展開しているということで、このプランに基づいて、文化振興については今後も取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。

 それから、スケジュールでございますが、当然、お示ししたからには、この3月までに何とか策定するということで策定委員会のほうにもお願いしてございますし、我々もそういう意識を持って精力的に取り組んで策定を年度内にしていきたいというふうに考えているところでございます。

 私からは以上でございます。

○守谷商工観光課長
 共通買物券、小売店に広くもっと周知できないかということでございます。

 一般的な周知方法といたしましては、区のおしらせに載せたりとかホームページに載せたりとかいうこともしてございますけれども、個別なものとしましては、保健所のほうに依頼をいたしまして、食品衛生の許可、そういった際にはぜひハッピー買物券の加盟店舗に加入をいただくというような個別の取り組みもしてございます。また、今後、そういった個別の窓口がないかどうか探しましてPRに努めてまいりたいというふうに考えております。

○新治教育委員会次長
 今回の子ども環境サミット2011の今後の展開ということかと思っております。

 環境学習、環境教育というのはこれで終わりというわけではなく、むしろこれがスタートとして子供たちは受けとめているところでございます。当然、新学習指導要領の中でも環境学習、環境教育にはウエートを置かれるという記載もございます。子供たちが地域に出て、地域の事業所とか地域の中を歩きながら、また見ながら、自分たちの環境を考えるということをやってきたわけでございますので、各校においては、今回、全校に努力賞なり区長賞なり教育委員長賞ということを贈らせていただきました。そして、環境宣言を学校の中に掲出することによって、さらに各学年でそれぞれの環境学習の取り組みが展開できるように学校とも協力してまいりたいと思っております。また、小学校だけでなく中学校への発展、連続性ということも大事でございますので、今回は、そういう意味で佃中学校、それから日本橋中学校のステージイベントを行っていただきましたが、各その他の中学校の生徒さんも会場にお越しいただいて次年度へのつながりになるように、各校にはそういうふうに取り組んでいただいたところでございます。

○渡部(博)委員
 観光振興、部課のほうはわかっておるんですが、今まで明確に、やりますよと言って文化と観光とくっつけてやってこなかったということなんですよ、言いたいのは。せっかくあるんだから、ちゃんと使えばいいじゃない。だから、ちゃんとやってくださいと。だから、こんな短い時間でできるんですかという話をしたわけです。だから、しっかりやっていただくことはあるわけですけれども、文化と観光をセットでやることは別に難しいことではないと思いますから、その辺はしっかりお願いしたいと思います。

 それと、共通買物券で利用されたのが830軒で、1,393軒が登録されていますよと。この数字の差というのは、利用されていないということですよね。だから、それをどうするのかという課題は、各商店街なりそういうところにしっかり、反省点も含めて一緒に区がやらなきゃいけない、考える問題点の一つじゃないのかな。だから、どういうふうにハッピー買物券をやっていくのかというのは、ここでしっかりこの差を考えながら、新しく募集するなり何なりするというところは、やはりそこでしっかり区と商店街とか、そういうところで考えていくべきことなんじゃないのかなというふうに思います。商店街だけでも考えていくということも必要だと思いますので、その辺は工夫をお願いします。

 子ども環境サミットの関係については、申しわけないんですが、これが子供たちにとって、外に出ていろいろな活動をしてきたというのはよくわかります。しかし、そうじゃなくて、感じてやってきたことを実現してあげるということだって必要なんじゃないの、区として。やれることはやるということを示していくことによって、意見として子供たちがもっと区政なりそういうものに関心を持ってもらえるという一つのきっかけになるんじゃないのかなと思いますので、その辺もこれから検討していただきたいと思います。

 終わります。

○鈴木委員長
 以上で理事者報告に対する質疑が終了いたしました。

 次に、議題に入ります。議題(1)区民生活及び教育行政の調査について、質問はございますか。

○青木委員
 1点だけお聞きいたします。

 柏学園の件なんですけれども、大気中の放射線については、7月1日に独自に調査が行われたようで、ホームページでも数値が公表されております。どうもありがとうございます。10月に、まだ日程は決まっていないようなんですけれども、芋掘りがありまして、秋に子供たちが植えた芋を収穫するという子供たちが大変楽しみにしている行事なんですが、やはり保護者の方から、大気は大丈夫だったけれども、やはり一般的に植物ですとか、特に土壌に対する不安というのは取り除かれておりませんので、今後、柏学園の畑の土壌調査並びに収穫する芋の放射線残留物の分析というようなものの予定はあるかどうかお聞かせくたさい。

○林学務課長
 柏学園に秋に幼稚園、また小学校のほうで芋掘りに行く予定になっています。その前提となる形で、今検討しているところにおきましては、土壌の事前の検査、また芋を収穫する前に、発育状況ですとかの確認が必要でございますので、8月中旬ぐらいには一度その発育状況を確認する予定になってございます。そういったとりましたものを検体というような形で検査するような方向で、今、検討しているところであります。

○青木委員
 先週ですか、教育委員会を傍聴したときの御意見から、かなり進んだ御回答をいただきましたので、大変安心いたしました。ちょうど先日、柏学園に視察で行ってまいりまして、本当にすばらしい施設で、いろいろな人に聞きましても、柏学園での思い出を語られる方がたくさんいらっしゃるんです。特に、中学1年生のときの柏学園の思い出とか。そういった意味でも、親御さんの不安から、数名であれ、子供たちが参加できない、不安を理由に参加できないということになれば、とても子供たちにとって悲しい状況ですので、ぜひその対応をよろしくお願いいたします。

 以上です。ありがとうございます。

○奥村委員
 放射線量の測定についてお聞きします。

 区内の保育園、小・中学校での測定は6月で終わって、それ以降測定されていないようですが、一巡して終わりということではなくて、測定を継続させるべきだと思いますが、いかがですか。

○林学務課長
 6月の学校等につきましては、大気中の放射線測定ということで、6月26日から6月の下旬にかけまして各学校において測定をしたところでございます。また、あわせてプールにつきましても、これは専門的機関に委託をしまして、6月27日に測定をし、不検出、また大気中の学校における測定につきましても、いずれも低いものという形での測定結果があったというふうに認識しているところでございます。

 今後の検査ということでのお尋ねでございますけれども、現在、水道水につきましても、4月15日以降の浄水場につきましては不検出という状態が続いているという状態である。また、東京都の健康安全研究センターが公表しているものでございますけれども、都内のちりですとか雨ですとかの降下物、そういった部分でも5月15日以降は不検出の状態が続いている。そうした状況もかんがみながら、現在については、この調査について再度行うという状況は考えてございません。

 しかしながら、今後、公的機関が今、常にデータについては把握している状況でございますので、そうした都内におけます降下物の放射能の増加、そういったような傾向が見られた、新たな事態が生じた場合には、そういったことのさらなる調査につきましては検討していきたいと思っております。

 以上です。

○奥村委員
 保護者の方からも、測定を要望する声が多いと思いますので、ぜひこれからも前向きに検討していただきたいと思います。

 次の質問に移ります。

 8月の中旬に中学校の教科書の採択がありますが、教科書選定委員会、8人のメンバーで構成されているんですが、そのうちの4名が各学校の校長ですとか教員ということなんですが、私は、教科書の採択には現場で子供と向き合って実際に教科書を使って教える教員の声が反映させられることが最も大事だと思うんですけれども、教員の声が反映させられる機会や仕組みとして、どういったことが考えられていますか。

○増田指導室長
 今の委員御指摘の点でございますが、そのあたりは大変重要な点であるというふうに認識しております。選定委員会のほかに、調査委員会ということで各学校の教科の専門の教員の部会を置いていますとともに、各学校のほうでも教科書の調査をいたしまして、その意見を申し出るというような形になっております。それを踏まえて選定委員会のほうで取りまとめをしていく、そういうような中でいく形にしております。

○奥村委員
 事前にお聞きしたときに、教科書が各学校を回って教員が意見を述べられる機会があるというふうに聞いたんですが、それはやられる予定になっていますか。

○増田指導室長
 それにつきましては、各学校を回って、その意見を集約いたしまして委員会のほうにそれを出していただく、そういうような形で意見の集約を図ります。

○奥村委員
 今、教員は報告書の作成ですとか出席簿、会議など事務的な作業に追われて十分な授業準備もできないという多忙な状況に置かれているんですけれども、そういった中で、教科書が回ってきて、十分に教科書を読み込んでチェックする時間があるのかどうか疑問なんですけれども、具体的なスケジュールとして、通常の作業もしながらということですけれども、各学校の教員は教科書を何日間手元に置いて、どれぐらいの時間、教科書を検討する時間があるのか、その辺をお聞かせください。

○増田指導室長
 教科書につきましては、中学校は4校ということでございまして、各学校に見本本については現在置いてございます。ということでございますので、ほぼ1カ月程度はそれについて見ていただけると。中学校につきましては、教科担任制でございますので、各教科の担当者がそれぞれの教科を見ていくというような流れになっております。

○奥村委員
 教科書の採択には公平性が保たれるということが大きなポイントになっていると思います。広範な方の意見を反映させるために、今、教科書センターでも実際の教科書が展示されていて、自由に閲覧できるようになっていますが、実際にどれぐらいの方が教科書センターに足を運んでいるのか、そういった人数を把握しているのかどうか。私も教科書センターに行ってみたんですが、実際に教科書を手にとって見ても、余り読まれた形跡もない、折り目もついていない、きれいな状況で、私が見に行ったときはほかにどなたも見に来ている方はいない状況だったんですが、どれぐらいの方が教科書センターに足を運んでいるのか人数を把握しているか、お願いします。

○増田指導室長
 これにつきましては、来て見ていただいている状況はございます。ただし、その人数につきましては、要綱でも定められておりますけれども、最終的に教科書が教育委員会で採択をされるまでは、それに関する情報については非公開ということで、これにつきましては、審議の公正確保ということで定めさせていただいておりますので、そのあたりの人数等については、教育委員会の採択が済みました後、これについては情報公開コーナーでその各委員会の審議内容、それからどういった御意見があった、そういったことについても公開をいたしますので、そこで確認をさせていただきたいと思います。

○奥村委員
 その情報公開なんですが、どういったやり方でされるんでしょうか。

○増田指導室長
 これにつきましては、教育委員会の採択が済みました後に、すべての情報を取りまとめさせていただきまして、情報公開コーナーのほうでその一連のものについてすべて閲覧できるようにさせていただくということでございます。

○奥村委員
 広範な方の意見を聞くために、教科書センターそのものにもっと多くの方が足を運ぶことを促すべきだと思うんですが、教科書センターでそういった教科書が閲覧できるという情報は、6月1日の区のおしらせには載っていましたが、ほかに区民に知らせるためにどんな努力をしていますか。

○増田指導室長
 これは、ホームページのほうでも周知をさせていただいているということで、区報とホームページの両方でお知らせをしております。

○奥村委員
 最後に、教育長にお聞きしたいんですけれども、子供の教育は行政にとって最も大事な仕事と言えると思います。教科書採択において、最も大事だと思われる点はどういったことですか。

○齊藤教育長
 これから、先ほど指導室長が申し上げました調査を経まして選択への取り組みをさせていただくわけですが、やはりこれから子供たちが育っていくための基本的な学びとなるものですから、大局的に見て全体として教育委員あるいは選択の委員等が基本的に合意できるような内容であるというところが大事かというふうに思っております。

 以上でございます。

○奥村委員
 一人の人間の人格をつくるという大きな仕事の一翼を担っているという気持ちを常に持って、公正かつ適正な採択をしていただくよう心から要望します。

○鈴木委員長
 質疑は終了いたしました。

 議題(1)区民生活及び教育行政の調査について、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長
 そのように決定をさせていただきます。

 視察について申し上げます。午後は、銀座地区における東京ユビキタス計画・銀座の取り組み、三越銀座店の外国人観光案内所、銀座テラス及び東京都立晴海総合高等学校の視察等を実施いたしますので、午後1時に正面玄関前、マイクロバスがおりますので、そこに集合を願います。

 それでは、午後1時まで休憩といたします。

 なお、委員の方と担当部長は、お残りを願います。

(午前11時45分 休憩)


−委員会を閉じた後−

 行政視察については、10月下旬の2週間で、4常任委員会の視察を実施する予定であり、日程・視察先等詳細は正副委員長に一任する旨が確認され、了承された。


(午後1時 再開)

○鈴木委員長
 再開(車中)

〔視察等日程は別紙のとおり〕

○鈴木委員長
 閉会(車中)

(午後3時40分 閉会)


「別 紙」

区民文教委員会視察等日程


○日程

委員会開会10:00

(請願審査・理事者報告・質疑)

[休憩]

区役所出発13:00

委員会再開

銀座通連合会13:16〜13:58

(東京ユビキタス計画・銀座)

三越銀座店14:01〜14:30

(外国人観光案内所及び銀座テラス)

東京都立晴海総合高等学校14:44〜15:38

委員会閉会(車中)15:40

区役所到着15:47


○視察概要

・東京ユビキタス計画・銀座について (銀座通連合会会議室)

 委員長あいさつの後、同計画の概要、進捗状況の説明を受け、その後、ユビキタス・コミュニケータを手に銀座地区において、つぶさに視察を行った。

・三越銀座店外国人観光案内所及び銀座テラスについて

 (同店M2階外国人観光客案内所、9階銀座テラス)

 委員長あいさつの後、同店のM2階に設置されている外国人観光客案内所の目的及び概要の説明を受け、その後、9階の銀座テラスにおいて、つぶさに視察を行った。

・東京都立晴海総合高等学校について (同校2階会議室)

 委員長あいさつの後、同校の概要の説明を受け、その後、校内の各施設において、つぶさに視察を行った。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

ページの先頭へ