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平成23年 環境建設委員会(2月8日)

1.開会日時

平成23年2月8日(火)

午後1時30分 開会

午後4時22分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 増渕 一孝

副委員長 中島 賢治

委員 矢吹 和重

委員 石田 英朗

委員 田辺 七郎

委員 小坂 和輝

委員 二瓶 文隆

議長 中嶋 ひろあき

4.出席説明員

(16人)

矢田区長

髙橋副区長

吉田副区長

田中環境部長

小川環境保全課長

園田清掃リサイクル課長

遠藤中央清掃事務所長

宮本土木部長

有賀土木部管理課長

元國副参事(交通安全対策・特命担当兼危機管理・特命担当)

近江道路課長

岸田都市整備部長

田村都市計画課長

望月地域整備課長

平野住宅課長

永沢建築課長

5.議会局職員

奥田議会局長

横山議事係長

武藤書記

長田書記

6.議題

  • (1)環境保全及び建設行政の調査について
  • (2)住民との合意を無視し強行する朝潮運河歩行者専用橋の詳細設計見送りを求める請願
  • (3)『まちづくり協議会』に自治会参画及び運営の見直し改善『まちづくり基本条例』運用基準の明確化及び補完に関する請願

(午後1時30分 開会)

○増渕委員長
 それでは、環境建設委員会を開会いたします。

 本日、区長は公務のため、途中退席いたします。

 また、理事者報告の関係で中央清掃事務所長、土木部副参事、住宅課長及び建築課長が出席しますので、あわせて御了承願います。

 それでは、理事者報告をお願いします。

○田中環境部長

 1 大気中の揮発性有機化合物調査結果について(資料1)

 2 中央区の森環境ふれあい村構想中間報告について(資料2)

 3 ごみ収集車への誤積載に伴う損害賠償について(資料3)

○宮本土木部長

 4 平成22年中の交通事故発生状況について(資料4)

 5 江戸バスの乗車実績等について(資料5)

 6 地下鉄駅におけるエレベーターの設置状況について(資料6)

 7 「朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けた検討会」の提言に関する検討結果について(資料7)

○岸田都市整備部長

 8 分譲マンション管理組合支援・地域コミュニティ育成システムの構築について(資料8)

 9 高齢者向け優良賃貸住宅家賃減額に要する費用への助成額の改定について(資料9)

 10 耐震改修等緊急促進事業の実施に伴う住宅の耐震補強助成額の改定について(資料10)

以上10件報告

○増渕委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願い申し上げます。ただいまの時刻、午後2時ちょうどでございます。自民党さん53分、公明党さん31分、日本共産党さん31分、友愛中央さん31分、日本創新党さん20分でございます。

 それでは、理事者報告に対する質問に入ります。

 発言を願います。

○矢吹委員
 それでは、自民党の質問時間は多くありますので、ありがたいところで、基本的なことについてお尋ねしたいと思います。

 大気中の揮発性有機化合物について、環境基準に合うということで、これはまことに結構なわけでありますけれども、やはりこの原因は何かということですね。悪いときにはこの原因は何だ何だとやるけれども、私は基準に合わないときには基準に合わないものは何か要素があるのではないかと。むしろそれをセレクトすれば、ますますよくなるのではないかという発想もあるわけです。どうぞ、基本的なことですので、よろしくお願いします。

 次、資料2であります。

 中央区の森は、本当に矢田区長の非常に自然を愛するということで手がけていただいたわけで、私たちも非常に喜んでおるわけであります。これについては、今言った各種の構想、ふれあい構想ですね。まことに立派なことでありますけれども、基本的な問題で、これからますますこの森を拡大する方向に行くのか行かないのか。あの辺はまだまだ土地がいっぱいありますよね。ですから、もちろん我々にも仲間がいっぱいいるわけですけれども、非常に地元の人も喜んでいるわけであります。私たちの環境を、森を非常にありがたいということで、ですから、私の言いたいポイントは、今の熱意をプラスアルファして、もっと広大な構想というのがあるのかないのか、それだけ教えていただきたい。なおかつ、きょうの御説明の各種の具体的な施策については、本当にすばらしいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 次に、資料3です。

 ごみ収集車の件につきまして、これで示談したのは結構でありますけれども、何か収集の人には責任がない、そのような責任云々ではないんですよ。要するに、ごみを簡単に間違えて運んでしまうというのはどちらが悪いかということを考えてみると、出し方に問題があるのではないか。ですから、私はごみ収集の方は非常に御苦労さまなことで、ありがたいことだと思うわけであります。ですから、出し方について、やはりこれは貴重なものですよというような、これはそこにも若干問題があるのではないかなと思うわけなんですけれども、今後このようなことがないように、ごみはごみ、必要なものはきちんと対応するということについての御意見、お考えを聞かせていただきたい。

 資料4です。

 今まで交通事故、特に死亡ということに対しては、我々は非常に気をつけて、区内の安全、安全、安全ということで、我が党からも非常に力強く要望、その他をしているわけでありますけれども、問題は死亡事故のみならず、交通事故の箇所というものが、申しわけないけれども、過去5年、10年でもいいですけれども、どういったような箇所に事故があるのか、死亡事故があるのか、それを当然皆様方、御検討なさっていると思いますので、お知らせを願えればありがたいと思っています。

 エレベーターについては、これも当然ですね。

 分譲マンションのシステムの件については、私は本当に、さすが我が中央区の理事者の方は頭がいいなと。すまいるコミュニティだと。すまいるというのは、ほほえみと住まいということの複合で、どなたがお考えになったかわからないけれども、これは確かに大変なアイデアですね。すまいるコミュニティと。これはすばらしいことで期待をしております。

 さて、そこで申し上げたい点は、システムの主な機能の中で、地域事業報告と。まことに結構なことであります。と同時に、これに対して地域の方と分譲マンションの人たちと和合の精神ですね。一番のポイントは、中央区がいいから中央区にいらっしゃっている方です。ありがたい方です。と同時に、古くから中央区を愛し、守ってきた人たちも大勢います。ということで、他の区によりますと、新しい人、僕はそういう言葉は嫌いなんですよ。新しい人と古い人だと。それもおかしいなと思っているんですけれども、もっと極端に言えば、先住住民と何とかだと。何だか知らないけれども、それもいけないな。そういう差別のような問題でお困りの方が、ある地区の悩みだというのが多いということを承っております。事実そうでしょう。

 私は思うんですけれども、みんな中央区を愛して、望まれて中央区にいらっしゃった方ですよ。中央区の行政というか、区長さんをはじめ、区議会議員の先生方も一生懸命頑張って、ここまで来ているわけで、私はうれしいことだと思います。ということで、これは仲よくと。ある組合とは、ことしの意見が一致したという言葉でなくして、同化作用というか、みんな仲よく一致して、本当に触れ合いも一緒になるというような、もちろん短期間ではならないと思います。しかし、できるだけ早く、いい中央区だな、来てよかったなと、私たちも、今度来た人たちはみんなよかったなということの同化作用というようなものをどうぞ対応するというか、これに私は今言ったすまいるコミュニティ、これが大分影響するなと思って期待しておるわけであります。そのことについて御意見を承りたい。

 そして、資料9です。

 私も、高齢者向け住宅については本当にありがたいことで、ただ1つだけ質問させていただきます。これも基本です。高齢者の優良賃貸住宅というものはどういうものか、教えていただきたいと思います。

 どうぞ、以上でよろしくお願いします。

○小川環境保全課長
 1点目、揮発性有機化合物の原因は何かということでございます。

 揮発性有機化合物は、塗料、接着剤、インク等の溶剤として含まれているものでございます。そのため、原因として考えられているものは、そうしたものを使う工場、工事現場、さらには接着剤、洗浄剤を使用する工場、ガソリンスタンドなどということが原因として見られているところでございます。

 2点目でございます。

 中央区の森、面積的に拡大するのかということでございます。

 これに関しましては、構想の案のほうにも書いてございますが、現在、中央区の森のあります場所に都道が面してございます。その都道沿いに未整備の森林等もございます。そうしたところを、何よりも区民の方の利用が可能なのかどうかといこうとをしんしゃくしながら、拡大方向で考えていくということでございます。

 以上でございます。

○遠藤中央清掃事務所長
 ごみの収集についてでありますが、現在におきましても、区のおしらせあるいはホームページ、それからチラシ、冊子などにおいて区民の方々に、出し方などについて周知をさせていただいております。また、現在、ごみや資源の出し方について、見える化といいますか、さまざまな工夫をした冊子を作成しているところでありまして、4月以降に全戸配布をしてまいります。そういう形で、さまざまな方法を使って周知を図ってまいりたいと思っております。

 また、収集におきましては、今回のようなことが起きてしまったわけでございまして、大変申しわけないことでありますが、職員につきましても、集積所から離れたものについては、特に一度取り残しをする、あるいは集積所にあるものにつきましても、通常の状況と違うものについては、取り残しもあわせて事務所のほうに連絡をして、その指示に従うということで徹底をしてまいりたいと思っております。

 通常、取り残しをする場合は、例えば有料シールが張っていないとか、あるいは分別ができていないとか、そういうことで警告的な意味合いのシールを張っておるんですが、今後はごみかどうか判断がつきかねるというような趣旨の簡易なシールあるいはメモというものを置いて、とりあえず取り残すなどの方法もあわせてやってまいりたいということで思っております。

 以上でございます。

○元國副参事(交通安全対策・特命担当兼危機管理・特命担当)
 それでは、交通事故に関してでございます。

 同一地点での交通死亡事故につきましては、区内におきましてはございません。

 なお、全体的な交通事故そのものにつきましては、主に表通り、そのうちの交差点での交通事故がやはり多くなっております。22年におきましては1,060件中509件が交差点内での事故となっております。その他の場所につきましては、交差点付近が次いで多いわけなんですけれども、その他、単路、いわゆる裏通りの直進道路で事故が多くなっているところでございます。これにつきましては、道路管理者、それから交通管理者で協力いたしまして、今年も交通事故減少に力を注いでまいりたいと思います。

 以上でございます。

○岸田都市整備部長
 すまいるコミュニティについての御質問でございます。

 マンションに来られました新しい住民の方々と、言葉は悪いですが、従前よりお住まいの方々との間で、もう少し地域のコミュニティをみんな仲よく住めるような手法として、すまいるコミュニティを使っていけないかという御質問でございます。

 まさに、委員御指摘のとおり、地域に開かれたマンションということで、地域コミュニティの活性化のために使える仕組みになっていけばいいと考えているところでございます。

 具体的には、地域情報ということでございますけれども、地域の商店街さん、それもおじいさん、おばあさんがやっておられるような小さい個店などに、関係部局と連携をいたしまして、お声をおかけして、場合によっては、そのホームページ、インターネットの関係など、なかなかふなれなところも多いと思いますので、そうしたあたりのお手伝いなどもしながら、そうした方にぜひ、御商売ですと大きいところに押されてしまいがちのようなところの掘り起こしで、近くのマンションにそうした情報提供をということもねらいの一つとして考えているところでございます。そうしたことをきっかけに、地域の方との間のコネクションを一つでも二つでもふやしていけるように、システムを運営すればよいという発想だけでなくて、きめ細やかな対応を心がけてまいりたいと考えているところでございます。

 あわせて、高齢者向け優良賃貸住宅についてでございますけれども、こちらは高齢者の居住安定確保のための法律がございまして、法に基づいて行っている事業でございます。高齢者になられますと、特に単身でお住まいの場合、なかなかお住まいの借家の確保に特にお困りになられるようなケースが多いということもございまして、一定の、台所でございますとか水回りの設備、最低限の広さなどを確保しました民間事業者が整備する住宅に対しまして、国や地方公共団体から助成を行いまして、そうした高齢者さんが入りやすい住宅をたくさん供給していこうという目的のもとで行っているものでございます。そうした一定の設備に加えまして、見守りサービスといったものを、いざというときに緊急ボタンを押すといったことで安否確認ができるようなシステムなどをあわせた住宅が整備されているところでございます。

 以上でございます。

○矢吹委員
 ありがとうございました。本当に基礎的な問題を質問させていただきまして、今度は順序を逆に、再度質問させていただきます。

 資料9の高齢者向け優良住宅については、実はこういう質問が多々あります。矢吹さん、高齢者住宅とはどういうものですか。私も高齢者になって、ぜひ入りたいと思う。見学、よろしいんですかということで、それが1つと、やはり時代とともに、高齢者の対応というか、住宅が変わりますね。最初は何もなかったけれども、何々をつけてということで、大分よくなりました。ということで、今みたいな高齢者住宅については、すばらしいものだと思います。今までのは若干何かあるのかなという気もするんですけれども、具体的にそういう今の高齢者住宅の見学だとかいうのを、お年寄りの方がみんな入っているから見れないんですよというと、これもなんですけれども、あいたときぐらいは見学というのはできるんですか。これは、単純なお年寄りの質問であります。代表して私が聞いております。

 次、分譲マンションのすまいるコミュニティ、本当に私、感激、感心しているんですけれども、これは分譲住宅のみならず、すべての住宅に対しても、区営住宅もあるし、各自いろいろありますよね。そういうものをひっくるめての話です。ですから、どうぞこれはある意味での、中央区はさすがに全員の、まちぐるみとして本当にすばらしい、一体になった区民生活というか、潤いのある区民生活、それをともどもにしてみたいなと思うので、これに対する御意見があれば、またお考えを示していただければありがたいと思います。吉田副区長あたり、何かあるんじゃないかな。どうぞよろしくお願いします。

 さて、次に、交通事故に対しては、実は私も議員生活を長くやっておりますけれども、交差点で交通事故が多い、また死者の方が多いというのも事実なんですけれども、何か10年ないし20年ぐらいのサイクルで調べると、結構同じような場所があるのではないかなと私は思うんですよ。それは何かというと、安全的な対応がなされていれば構わないですね。なされているところもあるんですよ。でも、何か同じようなところがあるのではないかなということで、あえて質問させていただいているわけです。要するに、これはもちろん警察が主になるんでしょうけれども、事故のあったところ、特に死傷者のあったところの原因を徹底的に調べて、おれたちはやっているよと言われたら、それまでなんですけれども、二度とその場所において、もしくは似たような場所において、ないようにしていただきたいので、これは強く要望させていただきます。

 ごみ収集車の問題であります。

 これは、私、本当に御苦労さま、ありがたいと思っております。ごみ収集車の職員さん、非常に親切にやっていますよ。本当にありがたいとみんな思っております。例えば、ごみ袋が破けることがあるんですよね。その場合には、ちゃんとはぎ合わせをして全部入れてくれるとか、非常に私はありがたい人たちだなと思うわけです。それを前提にして、働く人たちが働きやすいようにしなきゃいけないのかなと思っているんです。ましてや、大事なものを間違えて置くというか、これはだれも錯覚してしまう。それは置く人が悪いんだと、私なんかはそう思っちゃうけれども、そこで私がお願いしたいのは、嫌なことですよ、こういうことはね。ですから、私はやはり担当者の人たちに、どうすれば現場の人たちに判別がつくんですかと、そういう問題もお聞きになっていると思うんだけれども、よくそれをお聞きになって、ひとつ出し方、また収集の仕方を現場の人に、みんな地元の人は感謝していますよと、お礼を言いながら聞いてみてくださいよ。そうすると張り切ると思うんです。

 以上、要望です。

 ふれあい村のことについては、確かにニーズを見ながら対応するというのは結構であります。そのとおりです。ただし、中央区の面積は大体限られていますよね。それで、小・中学校の生徒並びに幼稚園の園児さん、やはり自然に触れ合うということは非常に大事なことなんだと。幼い人たちは、お父さん、お母さんと行けばいいんですからね。

 そういう意味で、ますますそういうものを主体にして、中央区は土地が狭いというのは先ほども申し上げたわけでありますけれども、自然に触れるという、これは大変な教育だと思います。ということで、どうか前向きに、計画でも長期、中期、短期にしてあるわけでありますけれども、どうか長期的な視野に立って、どうぞお考えいただければ。いずれは大災害が起こると思うんですけれども、その場合には、やはり区民の命を守る避難場所になるのかもしれませんね。どうぞ、これは前向きな御検討をお願いしたいと思います。いかがお考えでしょうか。

○平野住宅課長
 まず、高齢者向けの優良賃貸住宅の見学についてのお問い合わせでございます。

 高齢者向けの優良賃貸住宅の内容でございますけれども、先ほど都市整備部長のほうからも申し上げましたように、緊急通報システムであるとか、廊下の幅であるとか、さまざまな仕様がございます。そういったものを実際見てみたほうがわかりやすいよというのは、まことにごもっともなお話なんでございますが、基本的にこれは民間のものでございまして、すぐにいっぱいになってしまうものですので、実物を見ていただくというのはなかなか難しいと思ってございます。では、高齢者向けの優良賃貸住宅に入ってみようかな、どうかなと検討するにも、内容がわからなければよく検討もできんよということだと思ってございますので、高齢者賃貸住宅というのはこういった設備があって、こういう住宅なんだというようなことについてのお知らせ方法について検討させていただきたいというふうに思ってございます。

 高齢者優良賃貸住宅については、以上でございます。

 続きまして、すまいるコミュニティのお話でございますが、委員おっしゃるように、これは地域と共同住宅の方のコミュニティの育成システムという部分もあるわけでございまして、現状、まず初めの一歩としては、分譲住宅の中のコミュニティ、それから分譲住宅と周りの方々のコミュニティということで、まず初めの一歩を始めさせていただきたい。賃貸住宅というのは、管理形態であるとか中の自治会であるとか、そういったものがしっかりしていないところも多いものでございますから、行く行くはそういったものがしっかりとできて、住宅単位でお申し込みいただけるような賃貸住宅についてもいろいろと調査をかけていった上で、アクセスをしていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○小川環境保全課長
 中央区の森の協定面積の問題でございますが、中央区において、本区の中で体験できないことができる非常に貴重な場所だと思っております。先ほども言いましたように、現場で、都道沿いで区民の方の利用ができる場所がまだまだございます。そうしたものをすぐにということではなく、中長期の視点になろうかと思いますけれども、委員おっしゃいましたように区民の方がより多く自然に触れ合えるための場として、前向きに拡大の方向で検討していきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○矢吹委員
 ありがとうございました。本当に皆さんの対応、お考えについて感謝を申し上げます。

 以上、終わります。

○石田委員
 それでは、私のほうは、矢吹委員から大分質問が多岐にわたりありましたので、1点だけ、江戸バスについての質問をさせていただきたいと思います。

 江戸バスについては、私たちの会派でも何年も前から、ここにおります増渕委員長が悲願としていたことでありまして、私たちの会派の中でも、これは一体どうなんだろうという考え方もありましたけれども、こういった形で想定の人数を超える利用がある。そんな中で、江戸バスというのが区民の中に定着をしつつあるなという感じがいたしまして、大変うれしいことだなというふうに思っております。

 この件に関して、さらなる利用促進ということがテーマ、一定の目標値はクリアしておるわけですけれども、昨年の9月をピークにして下がってきている。1日想定1,093人の目標に対して1,114人、わずかながらという状況になってきているということで、これは秋から冬にかけての利用の落ち込みというのが影響しているだろうと。確かに、寒い中で待っているということは大変なことなので、そういうこともあるんだろうなというふうに思ったりはしております。

 それに伴いまして、ルート改善が行われました。私なども利用しようと思っていたときに、多少遠場でも歩いて行っていたんですが、高齢者の方ですと、もう少し近くまで来てくれれば、中央区の施設にも近くなって、もうちょっと利用できるんだがなというふうにおっしゃっていたところにも、甘酒横町の人形町の駅周辺、日本橋小学校と図書館、それから社会教育会館があるところの近くに通していただいたということで、大変地元の方々に喜んでいただいているというふうに私は思うところですが、1カ月しかまだたっていませんが、このあたりの反響といいますか、地元あるいは利用者の方のお声を耳にされていると思うんですが、このあたりのことを、ルート改善が初めてあったわけですが、今後もいろいろこういったことをやっていかれるんだと思いますが、改善に対する成果といいますか、内容的にどうなのかということを聞かせていただければありがたいと思います。

 それから、利用促進のマップとかチラシをつくられるということで、いろいろ工夫されて、これからもつくっていくということなんですが、利用していただくために宣伝をしていくということは大事なことではありますけれども、逆に、どこのだれに向けた呼びかけといいますか、マップ作成なのかということ、このあたりをお聞きしてみたいと思います。

 と申しますのは、やはり広告宣伝を打つということは、やみくもにだれに向かってでもいいようなものをつくる、無駄な労力あるいは無駄な紙をつくることになるわけですから、山積みになる、将来はごみの山ということになりかねない。これは広告屋さんが相当苦心して、苦労して、どこに向けて、どんな広告宣伝をしていったらいいのかということは一つの営業戦略として考えることですけれども、そこはどのようにとらえているのか、これをお聞かせいただきたいと思います。

 では、そのところを。

○有賀土木部管理課長
 江戸バスのルート改善のことでございますけれども、江戸バスのルート改善につきましては、この1月8日から土日についてはロイヤルパークホテル、それから土日を含めまして終日、人形町方面へバスのルートを延伸させていただいたところでございます。

 現在、区民の方から直接私どものほうにルート改善について特にお声はいただいておりませんが、ただし、私どものほうでも、利用につきまして、どういう利用をされているのかということについては調査をしておりまして、その中で、ロイヤルパークホテルにつきましては、土日についてですが、大体1日で平均で10名少々の御利用がございます。ただし、初めのころから比べますとだんだん伸びておりまして、直近の2月6日には18名の方に御利用いただいたということで、これは北回りにバス停が全部で30カ所ございますけれども、その中でも20番目くらいのランクということで、利用状況としてはそこそこ御利用いただいているということでございます。

 それから、人形町駅でございますけれども、人形町のバス停については、1日平均で土日で17名程度の御利用がございました。それから、平日については、逆に12名程度ということで、むしろ平日よりも土日利用が多いということで、私たちとしましては、通勤・通学とかそういうものより、土日にお買い物に行かれたりとか、そういうことで主に商店街という地域特性がこの部分に反映されているのではないかというふうに考えている次第でございます。こちらについては、まだ1カ月でございますので、今後さらにPRすることによって利用者の方が伸びていくのではないかというふうに考えております。

 それから、江戸バスのマップについてでございますけれども、マップにつきましては、今回、この1月ルート改正にあわせまして、お花見マップというのを作成させていただきました。中央区は非常に桜の木が多いということで、こういうものを作成させていただいたんですが、だれに対して、どのような目的でということでございますけれども、1つに、本日の御報告の中にも入っておりますけれども、江戸バスは平日、日によっては千五、六百人の御利用がありますけれども、休日になりますと半分程度に落ちてしまうというようなことがございまして、利用を促進していく上では、土日利用というのが非常に大事だというふうに考えております。そういったことで、今回は観光というような面も含めまして、お花見マップというようなものを作成させていただきました。

 また、もちろん平日、区民の方の足として御利用いただくことは当然なんですけれども、観光というようなことを考えると、中央区外の方に多く御利用をいただく必要が、まず認知をしていただいて、さらに中央区、観光ということで力を入れておりますので、広く区外からも観光とか中央区に来街していただいた方に、こういったものを目にとめていただいて、今後さらに中央区にいろいろな方に来ていただきたいというふうに考えております。そういったことで、昨年は土日中心に無料のバスの運行を行ったり、今回も新聞社等に結構、プレスをしまして新聞に載せていただくとか、そういうことで中央区に江戸バスが走っているということで、それを区内だけではなくて区外の方にも、今後も含めて積極的にPRしていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○石田委員
 わかりました。ありがとうございます。

 利用促進について、今後さまざま考えていかれると思うんですが、今の最後にお話がありました区外の方へのアピールという部分、これはバスの中にマップを置いておいたってしようがないわけで、では、どうするのかというところで、今までに、この1年ちょっとの間に中央区を紹介する雑誌だの、いろいろなものがあると思うんです。昨年は人形町周辺がテレビドラマの「新参者」でにぎわったわけだけれども、あの中で、テレビやら新聞、雑誌で取り上げられる中央区のことはたくさん、紙の媒体にしろ、ビジュアルにしろ、あるんだけれども、何かにアピールして掲載しているということはあるんでしょうか。

○有賀土木部管理課長
 特に、何か継続的とかそういうことで、ふだんから載っているということはございませんけれども、先ほどお話しさせていただいた繰り返しになりますけれども、無料の日をつくったり、あるいは新聞になるべく記事を載せてもらう。それから、ホテルとかそういうところのホームページにも、中央区でこういうバスが走っておりますので、ホテルとセットの券のようなものを発行していただいているようなところもあって、そういうようなものを個別に載せていただいているケースはありますけれども、今後も、例えば区内の事業所等のホームページ等も含めて、いろいろな媒体を使ってPRをさせていただきたいというふうに考えております。

 以上です。

○石田委員
 わかりました。

 これは、正直言って運行の管理、そして道路管理とか、土木部が所管になってやっているということなんだけれども、前々から我々は指摘はしているけれども、やはり今の問題でいえば商工観光課ですか、特に観光の専門家が今度、課長級ということで副参事が来られるわけですから、そういう方との連動とか連携で、どういうところに対策、手を打っていくのかということをきっちりと、やはり単独のポジションで工夫をしろと言われても、それはできるものではない。宣伝をどうやって打っていくのかというのは、やはり全庁的にいろいろなポジションに飛び火する話だと思いますので、この辺は抱え込まないで、大いに全庁の中で利用率を上げていく工夫というのをしていただきたい。そうしないと、自分たちだけで抱え込んでいるということは、無駄なことに時間を費やし、そしてお金も費やす、要するに紙を、どこの人に向けて、どんな宣伝をしているのかという意図が明確に出ていないまま、やっているということがありますので、この辺はしっかりと全庁で取り組む形をぜひお願いしたいというふうに思います。

 それから、次年度以降の改善策ということでありますけれども、北循環の利用率がなぜ低いかなと考えたときに、自分も利用しているんですよ。利用しているんだけれども、行きはよいよい帰りは怖いになっちゃうんですよ。帰りはどうしても一刻も早く家路に着きたいなということになって、ここからぐるっと回って帰れるかというと、なかなか行きが20分で来たものが帰りは40分かかりますということになると、40分もバスに乗る気分にならないということになっちゃうんです。それは、これから先の課題と思うけれども、どの程度利用率が、逆に利用率を上げる方法になるかもしれないけれども、同じ場所を一方通行していきますから、このバスの同じところへ停留所はできないけれども、逆回りの構想とか、この辺のことは頭の隅にでもあるのかないのか、今後検討されていく構想の中に、多少頭の隅にあります、ないとか、その辺のことを知らせていただけたらありがたいなというふうに思います。

○吉田副区長
 ルート改善については、これから毎年いろいろ課題を背負いながら、毎年見直しをしていくつもりでございます。ただ、現実に今の段階で逆回りを構想するかどうかということになると、これはちょっと、えっというところがございまして、現実の問題としては、ある意味で、どこかストレートな線というのを一度入れることによって、例えばそれぞれの接続を、乗りかえ券なんかを活用すると、もっと早く帰れるとか何かというような、そういう知恵が何かないのかなということがございまして、そういうこともあわせて、ルート改善については毎年検討をさせていただきたいと思っていますし、その件については、ことしもやらせていただきましたような手続を含めて、それぞれ御意見をお伺いする機会を持って、その上で検討させていただきたいというふうに思っております。

○石田委員
 ありがとうございます。

 逆回りというのは極端な物の言い方でございますけれども、直線的な接続という意味でのそういったルートを新たに入れるのも一つの方法かもしれないと。ある意味で、可能性について、区民のせっかくの利便のために設けたバスですから、これを区民の皆さんが本当にいいものだと認知していただくための工夫は、やり過ぎてもこしたことはない。大いにこれから論議して、毎年少しずつでもいい改善をしていっていただきたいというふうに思います。

 以上、終わります。

○田辺委員
 それでは、私は資料1と2と7に関連して質問いたします。

 最初に、資料1の関連ですけれども、貴重な調査をやられてデータをとられたというのはいいことだと思いますけれども、私は以前から中央区役所の環境測定室だけではなくて、複数局にすべきだという提案をしてきましたけれども、調査地点をふやす考えというのはないのかどうかお聞かせいただきたいと思います。

 それから、調査結果では、ベンゼン、環境基準が3ですけれども、6月と8月は大変高いですね。かなり環境基準に近づいたということでございます。6月は2.6、8月は2.7ですから、もう余り環境基準までには間がなくなってきたということですけれども、これはどのような背景が考えられるか、簡潔にお答えいただきたいと思います。

 それから、資料2の中央区の森に関連してでありますけれども、この冒頭、都心中央区は、活発な都市活動により温室効果ガスを排出して環境に負荷をかけているということで、現状の深刻さを認めておりますが、そこで、地球規模で考え、足元から行動するという理念を貫くとするならば、中央区のCO2の対策の強化というのが特段に求められているだろう、こう思います。そういう中央区の現状から、どのように脱却しようとしているのか、この点を1点お聞かせいただきたいと思います。

 それから、継続して検討する事項として、カーボン・オフセットに向けたCO2吸収量の算定ということで難しい計算がされるということのようでありますけれども、しかし、このやり方でいくと、どんどん中央区の森を拡大していく、そういうことになるじゃないかと思うんです。やはり問題は、中央区の中でどうCO2を減らすのか、こういうことでありますけれども、将来的には中央区の森をどんどん拡大していく、そういう考えに立っているのかどうかお答えいただきたいと思います。

 そこまで、私の持ち時間は少ないですから、簡潔にお答えください。よろしくどうぞ。

○小川環境保全課長
 測定局の問題でございます。

 これに関しましては、東京都の測定局が区内に2カ所ございます。そうしたものの活用もございますので、情報の交換等もできます。そのような状況の中で、現在、中央区役所以外に区として測定局を設けるという考えはございません。

 続きまして、2点目、ベンゼン、6月、8月が高いということでございます。

 これは、数値で出ていることでございます。現実高いわけでございますが、これはやはり気候によりまして、VOCというのは夏場で曇りの日、湿気があったりというようなことで気候によるものというふうに認識しているところでございます。

 3点目でございます。CO2の対策を強化するということでございます。

 委員のおっしゃるとおり、CO2の削減に関しての対策というのはエンドレスのようなものでございます。しかしながら、いろいろな方策を総合的に実施、図っていくことによりまして、CO2の削減を図っていくという方向性で、今、考えているところでございます。

 4点目、カーボン・オフセットのことでございます。

 カーボン・オフセットで中央区の中でどうCO2を減らすのかということでございます。これは、3点目のお答えとかぶりますが、削減に向けてのあらゆる対策を複合的、総合的に実施することによって減らしていく。

 付随して、中央区の森を際限なくふやしていくのかということでございますが、先ほど答弁させていただきましたが、中央区の森の現場の状況等をしんしゃくしながら、前向きに拡大をしていくという方向では考えているところでございます。

 以上でございます。

○田辺委員
 調査地点は、中央区のほかに、都が2カ所持っていると言うんですけれども、しかし、日本橋のほうにはないでしょう。以前は日本橋にもあったわけですから、そうした点では、私は日本橋の測定所を復活すべきだということを前々から言ってきました。そうした方向でぜひ検討していただきたい。これは要望しておきたいと思います。

 それから、中央区のCO2対策の問題では、やはりそこのところがしっかりと座っていないとだめだと思うんです。中央区では、どんどん再開発の中でCO2の発生量がふえていく。それを野放しにしておいたのではだめだというふうに思います。これについても、我々は以前から主張してきましたから、そうした方向にやはり転換すべきだということをここでは申し述べておきたいと思います。

 いずれも御答弁要りません。

 次に、資料7のほうに移りますけれども、朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けた検討会の提言に関する検討結果についてということでございます。

 ここで、まずお聞きしておきたいのは、今後の予定ということで、平成22年度、つまりあと1カ月と半分しかありませんけれども、ここでは朝潮運河の歩行専用橋の詳細設計を進める、こういうことを再度掲げております。変更がないということのようでありますけれども、しかし、今、御存じのように請願も出されて、請願の審査のさなかだという中でありますから、詳細設計を進めるということを改めてこの段階で掲げるのは適切ではない、こう思います。中止すべきだと思いますけれども、考えをお聞かせいただきたいと思います。

 それから、検討会がまとめた提言の中で、黎明橋公園交差点の横断歩道橋設置の可能性についてと。この管理者というのは、交通管理者、警視庁あるいは地元の月島警察署、こういうところとの意見の交換が行われて、その概要が今回ここに掲載されております。

 そこで、横断歩道を設置するのは可能であるけれどもということで、ここでは3つの問題点を挙げて、安全ではありませんよということを強調しております。そして、さらに一方で、地元である晴海地域の住民から横断歩道の設置に関する要望を受けた実績がないと、こういうふうに書かれております。しかし、これは月島警察署あるいは警視庁の側の受けとめのようでありますけれども、果たしてそうなんでしょうかね。私もたびたびこの問題は取り上げてきましたし、そうした意見がないなどということは、中央区としては考えておられないと思いますけれども、まずここでお聞きしたいのは、3つのバリアを交通管理者が設定しておりますけれども、しかし、いずれの問題も対応、対策を講ずればクリアできる問題である、こう思います。交差点内における追突事故の実績、こういうものがあるから、危なくてしようがないということは言われているわけでありますけれども、しかし、それはスピードを落とす、トリトンのほうに行く手前の黎明橋の手前のところで、やはりいろいろな表示をするということだって可能なわけでありますから、私もそのことについて指摘をしてきましたけれども、そうした対応など、可能なことだろうというふうに思います。

 特に、ここは歩行者と自動車を確実に分離するということを言っているわけでありますけれども、しかし、中央区で晴海通りを見て、信号で歩行者と自動車を分離しているなんていうところは、ほかにないでしょう。ないです。そのことをよく考えていただきたいと思います。そして、ここにはもともと、トリトンができる前は黎明橋巡査派出所、今の交番があったわけですね。ちょうどあそこにあったんです、今、検討されている場所に。そうした対応だって可能なことでありますから、警視庁の言っている内容については、やはり再度区としても検証する必要があるだろう、こう思います。

 それから、もう一つはエスカレーターを配置した横断歩道橋設置の可能性についてと。これは第一建設事務所のお答えですか。大変乱暴ですね。大変乱暴です。最初から、その必要性はないと、こういうふうに言っているわけでありますけれども、仮に設置した場合にもいろいろな問題が起こるんだと、こういうことを言っております。しかし、これだって、歩道の整備を行いながら対応できるんじゃないですか。そうしたことを、あれこれ理由をつけて東側と西側の平準化という、そこに接近しないなんていうのはとんでもないことだ、こういうふうに思います。これはとても受け入れられない東京都の第一建設事務所の姿勢、対応だ、こういうふうに私は思いますけれども、どう考えますか、お聞かせいただきたい。

 それから、最後に、区の考え方では、歩行者交通量は平成25年度には西側、東側合わせて1万3,200人と増加が予想されると。平準化しても、2で割っても6,600人だと。こういう数字だから、とてもとても混雑緩和につながらない。こういうふうに言っておりますね。そうした評価の上に、交通管理者や道路管理者の意見を踏まえると、横断歩道及びエスカレーターを配備した横断歩道橋の設置はともに困難であると考えるということで、せっかく検討会で長い間検討してきた、知恵を出し合ってきた提言を、にべもなく2つとも否定してしまう。こういうやり方というのは、行政としての対応としては妥当なものなのかと、私は大変疑問に思いますね。この点について考えをお聞かせいただきたい。

 それから、もう1点、具体的に平成25年度の歩行者の予測資料がありますけれども、その横の備考欄に、トリトンに入っていた大企業がすぱっと抜けている、こういうことが書かれておりますけれども、この平成25年度の予測値を出したときには、この企業はどうしたんでしょうか。この抜けた移転企業の人数については、全く抜いてやったのか、それも当然入っていたのか、この点について、判断する上で重要な資料だと思いますので、お話をいただきたいと思います。

 以上です。よろしくどうぞ。

○近江道路課長
 それでは、幾つか御質問いただきましたので、順次お答えしてまいります。

 まず、今後の予定で、平成22年度の詳細設計を進めるということについては、中止すべきだと。この件につきましては、検討会より架橋の必要性があるという報告がなされておりますので、報告に基づきまして詳細設計を進めていくというものでございます。

 2点目につきましては、歩車の分離が大切だというのが交通管理者の視点でございまして、既にあそこの場所には歩道橋が設置されてございますので、あえて横断歩道を設置し、同一平面上に車両と歩行者を交錯させるということは、かえって危険性が高まるだけという判断に基づくものと思います。

 3点目でございます。3点目につきましては、同様に、やはり既に横断歩道橋が設置されてございまして、あえてこれについて設置していくということについて、必要がないというふうに道路管理者が考えたものと受けとめてございます。

 4点目の区の考え方でございますけれども、報告書が出されてから今日までの間、いろいろと検証を重ねてまいりました。また、検討会の最中におきましても、構成員の皆様と本件については多々議論をしてきたところでございます。そういったもろもろを踏まえまして、区としては設置がともに困難であるというような考えに立ったものでございます。

 最後の質問でございますが、こちらにつきましては、移転後の企業跡スペースにつきましては、次の企業の入居が決まっているということで、トリトンにおきましては、現在内装工事中ということでございます。したがいまして、平成25年度の将来交通量予測におきましては、そういったものを見込んだ上での推計値ということでございます。

 以上でございます。

○田辺委員
 それでは、再度質問しますけれども、警視庁と第一建設事務所とのやりとり、協議がありますけれども、これに関連して、口頭でやりとりしたわけではないでしょうから、文書でのやりとりがあるんだと思いますが、それを資料として提出していただきたい。区のほうの担当のほうの設問もありましょう。それに対する警視庁あるいは第一建設事務所からのお答えもありましょう。そうしたやりとりについて、資料として提出をしていただきたいというのが1つです。

 もう1点は、検討事項についての区の考え方が、きょう、まとめられて出されております。私は、この区の考え方について批判的な意見を述べましたけれども、今やるべきことは、請願が出されておりますし、ぜひ中央区と地元の方々との協議を持ってほしいと、こういうことを言っておられる。もっともな話だと思います。そういう点で、関係住民との話し合いの場を設けるべきではないかと考えますけれども、その計画はお持ちなんでしょうか、お答えいただきたい。

 よろしくどうぞ。

○宮本土木部長
 資料についてでございます。

 今回の改めての検討ということに当たりまして、地元警察、警視庁に現場で確認をしていただいています。第一建設事務所についても同様でございます。そういうことに基づきます結果でございまして、特に文書的なものについては残ってございません。

 以上でございます。

○近江道路課長
 関係住民との話し合いの場を持つということにつきましては、現在、詳細設計を進めている最中でございまして、そういったもののある程度進んだところでの中間の説明というようなことを現在、展開していきたいと考えてございます。そういった点では、話し合いの場を持っていくという所存でございます。

 以上でございます。

○田辺委員
 関係者から意見を聞いたということですけれども、現場で話し合っただけで、これをまとめたのは、区のほうですか。こういう考え方、こういう視点でということで、まとめられた文章はないということなんでしょうか。中央区がまとめたということなんでしょうか。その事実を確認しておきたいということと、もう一つは、詳細設計の前にいろいろな協議をしたいと言っているじゃありませんか。住民の皆さん方のもっともな要望、要求だと思いますよ。しかし、今、あなたのほうは詳細設計をつくっているさなかだから、その中間的な内容を含めて報告したいということでは、また近隣の皆さん方が怒るじゃないですか。その前にやるべきだと、私は繰り返し要望しておきたいと思うんです。

 よろしくお願いします。

○近江道路課長
 まず、交通管理者、都道の道路管理者の意向につきましては、十分にお話をした後、区のほうにおいて文章をまとめまして、まとめた文章をそれぞれ管理者のほうにお持ちし、この文章で出していって問題がないかという確認をいたしまして、これでよしという回答をいただきました後、当委員会へ御報告しているものでございます。

 また、詳細設計でございますけれども、詳細設計と申しましても、意匠のデザインから始まりまして、やることは多岐にわたってございます。現在はボルトの数ですとか、そういったような詳細について、まだ作業が至っているということではなく、X橋という基本設計に基づきまして、どのようなデザインが可能かということを、検討会で皆様からいただきました意見をもとに反映をさせている最中ということでございます。そういったもろもろのところで、ある程度皆様方にお示しできるような段階になったところでの中間発表といたしたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○田辺委員
 区の進めているやり方については承服できませんので、その点について批判を申し上げて、報告事項についての私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。

○増渕委員長
 それでは、質疑半ばですが、休憩を入れます。午後3時15分再開といたします。よろしくお願いいたします。

(午後3時5分 休憩)


(午後3時15分 再開)

○増渕委員長
 再開の前に委員長のほうから一言お願い申し上げます。理事者答弁、もう少し大きな声でお願いします。それでは、再開いたします。

 次の方。

○小坂委員
 よろしくお願いします。

 資料2なんですけれども、大変よい計画が策定されようとしていて、期待しているところです。

 これに関して、木材資源の利活用の方策というふうに書かれております。このあたりの活用のところで、それなりに雇用が生まれるものなのかどうか教えていただければと思います。また、そういう雇用の中で、障害のある方々とかが働く、よい場が結構あるんじゃないかと感じましたので、そういうところの考え方があるのかどうか教えていただければと思います。

 次は、資料7の朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けた検討会に関してです。

 1点目は、別紙2のところでピーク時の歩行者数というのを書いていただいております。ピークというのは、どれぐらいの時間続くのかというところを教えていただければと思います。8時から9時というピークは、確かにあります。その時間帯だけじゃないかなと思いまして、このようなことをお伺いさせていただきます。

 さらに言うのであれば、ピーク時だけでなくて16時間合計をつくっているのであれば、以前資料要求させていただいたところではあるんですけれども、一度16時間という元データを委員会のほうに出していただければと思います。その理由は、やはりピークはわかります。ピークでない時間帯はどのような感じで歩行者数がなっているのかというのもわかりながら、橋をかけることの緊急性なども判断していければと思いまして、お伺いさせていただいております。資料要求が1点です。

 次が、歩行者専用橋の詳細設計に関してです。

 この詳細設計の委託なんですけれども、これをいつ行ったのかということをもう一度教えていただければと思います。平成21年12月というふうに私は理解しているんですけれども、そういうものなんでしょうかということです。これを教えていただきたいと思います。また、その詳細設計はいつが納期なのか。この納期も教えていただきたいと思います。

 今後の予定が書かれておりますけれども、特に災害を想定した歩行者専用橋の構造等についての検討というところは検討中というふうになっていて、都市景観への配慮とかユニバーサルデザインの配慮、この辺検討中なんですけれども、この辺もいつまでに出していただけるのかというところです。これは平成22年度中に出していただけるというふうに理解していいのか、このあたりを教えていただければと思います。

 とりあえずお願いします。

○小川環境保全課長
 中央区の森の間伐材を中心とした木材資源の利活用によって雇用が生じるのか、さらに、その中で障害者の方がというようなことでございます。

 木材資源の活用の中には、ストリートファニチャー、ベンチだとか専門の工場で作製しなければならないものもございますが、学校、保育園等で積み木みたいな端材を活用するようなものも考えているところでございます。そういったようなものの中で、直接的ではないかもしれませんが、間接的に雇用も出てくるのかなと。また、そうしたことも含めて、今回提案させていただいております中央区の森環境ふれあい村協働運営協議会の中でも、今、委員のおっしゃったようなことも検討の一つとして取り上げていくということもできるかと思います。

 以上のようなところで考えているところでございます。

○宮本土木部長
 交通量調査の16時間の時間ごとのデータについては、委員長、副委員長と相談の上、提出させていただきます。

 以上でございます。

○近江道路課長
 16時間のうちのピーク時間でございますが、朝のピーク時間帯が通行量的には一番多くございまして、8時台及び9時台という、この2時間にわたりましてピークが続いているという状況でございます。それらの平均値が、今回の資料としてお示ししたものでございます。

 詳細設計の発注につきましては、委員御指摘のとおりです。納期につきましては、平成22年3月26日であったというふうに記憶してございますが、それにつきましては、先日、委員のほうに契約書の写しをお渡ししてございますので、そこに記載のとおりでございます。

 最後の、検討中のものについての結果がいつ出るのかということでございます。

 こちらにつきましては、庁内の内部の検討ということを進めてございまして、今現在はまだその真っただ中というような状況でございまして、いつごろ出せるというようなところについては、委員会の進め方によって若干前後してこようかと思います。今、それにつきましては、未定というところでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 最初の間伐材等のところに関しましては、結構雇用が生まれそうだし、障害のある方々もできそうな、高齢者の方々もできそうなこともあろうかと思いますので、積極的にそういう方向での雇用も生んでいただければと要望させていただきます。

 朝潮運河の歩行者専用橋に関しましては、詳細設計の契約が平成21年12月になされているということは、とてもこの架橋問題で大きなことだと私は考えます。なぜならば、平成21年10月から検討会が始められたわけですよね。その検討会が7回行われて、平成22年6月に最終報告が出された。その検討会は、御存じのように、架橋ありきでしないということを山田教授がおっしゃっております。これはお互いの認識は正しいと思っております。であるのであれば、これはもしかしてエスカレーターつきの歩道橋という提案がすぐれているということで実現するかもしれなかった。もしそれが実現していた場合は、そっちのことの提言になってくるわけです。なのに、詳細設計の契約が平成21年12月末に結ばれてしまっていると。その契約金額6,799万8,000円というふうなことが既にそこで結ばれてしまっているわけです。ここがどうも私は解釈できないんです。区民の皆様は一生懸命、あらゆる手法を考えて、晴海通り沿いの歩行者混雑を解消しようと考えたわけです。架橋ありきでなく、考えたわけです。その一方で、行政側としては詳細設計の契約を平成21年12月に結んでしまっているということです。このあたりのことは非常に私は解釈できないんですけれども、これはいかがお考えですか。架橋ありきのことはしないというふうなことの検討会の裏で、詳細設計の契約を結ぶ。このことはいかがなものかと思いますが、このことに関して御説明いただければと思います。

 あと、これは前回の委員会で私、指摘させていただいたんですけれども、横断歩道を引く場所が黎明橋のたもとというか、もっと黎明橋寄りに横断歩道をかくことができるんじゃないかということを提案させていただいたんですけれども、これに関しては何か御検討いただいたのでしょうか。そのあたりの検討内容があれば、あわせてお知らせください。

○近江道路課長
 架橋ありきとしないという座長発言の裏で、詳細設計を発注したというのが御質問の趣旨かと存じます。本件につきましては、平成21年度当初予算で詳細設計のみをする予定で5,000万円を計上させていただいたところでございます。その後、地域の方の声をどのタイミングで反映させていくかということを考えていましたところ、当委員会におきまして、小坂委員から、そういったようなことについて御意見がございました。そのために、5,000万円に他の予算の流用を図りまして6,700万円余りとした中で検討会の運営事務の補助及び朝潮運河周辺の環境の検討をつけ加えたものでございます。コンサルタント会社への委託に当たりましては、検討会で行われている学識経験者、地域住民、関係機関の担当職員等により検討がなされているものと整合を図るという条件のもとで行っておりますので、初めに設計ありきということで発注しているものではないので、その点、誤解なきようお願いしたいというふうに思います。

 2点目の、黎明橋寄りのほうに横断歩道をかくということでございます。

 黎明橋は、晴海通りを走行しておりますと太鼓橋になってございまして、太鼓橋の頂上を過ぎた直後のところに歩行者がいるという場合については、ドライバーからの視認性が十分に確保できず、なお一層危険が増す、そのように考えます。

 また、トリトン前の黎明橋交差点三叉路のところまでは横断歩道を手前にかくということで距離が伸びますことから、信号処理が一層難しくなるということからも、得策ではないと、そのように考えてございます。

 以上です。

○小坂委員
 どうもそこの説明、契約に関してどうも解釈に納得できないところがあるんですが、まず検討会が平成21年10月に始まっていますよね。そこで、架橋ありきではない検討会が始まっているわけです。であれば、この契約は結ぶべきではないんじゃないでしょうか。平成21年12月3日にこの契約を結んでおりますけれども、そのときに契約金額6,700万円ですね。これは橋をかけるからこそ、それだけの金額で入れているわけですよね。相手方がエイト日本技術開発東京支社ということで、やっております。これは、本来やるのであれば、検討会を運営するところだけ、まず発注をかけて、その後、検討会の結果を経て、我々には詳細設計を進めるというふうなことの報告を平成22年11月10日にしたわけですよね。ならば、このときに初めて詳細設計をする会社と契約を結ぶのが本来のあり方ではないですか。そのように私は考えるんですけれども、どうですか。

 もし検討会の結果が、本当に歩行者専用橋をかけるのではなくて歩道橋をつくるというふうになった場合は、その場合はどのように予算処理できたんですか。

○近江道路課長
 まず、詳細設計ありきということではないというのは、先ほど答弁申し上げたとおりでございます。検討会との整合を図りながら作業を進めるということで、契約を締結してございます。したがいまして、強硬に詳細設計を進めようということではございません。

 また、もし検討会で横断歩道橋を設置すべきだということになったときにはどうするつもりだったのかということでございますが、現実にそういうことではなかったということと、仮定の話について、この場で答弁申し上げるというのはなかなか難しいことかと存じます。

 以上でございます。

○小坂委員
 仮定とおっしゃいますけれども、もしそのようになっても処理する方法があったのか、ないのか、それだけでも教えていただければと思います。

○吉田副区長
 何か誤解があるかと思いますが、詳細設計自体は、先ほど道路課長からお答えをいたしましたように、平成21年度の本予算の中に含まれているわけです。詳細設計が含まれて、そこの中で現実の問題として、21年度の中でいろいろ問題が提起をされて協議会をつくるとなった。協議会の運営を含めて、いろいろ問題提起された部分もあわせて検討しながらやっていくけれども、21年度で全部執行が終わるということはできないよということで、22年度に全体の金額を繰り越したわけです。そういう流れの中で、今年度の末に一応納入されることになっている。そのことはおわかりいただいていますね。

 そういう中で、問題提起をされている中でも、プライバシーの問題やら、さまざまな周辺環境についての御提起もあるものですから、では、どういう橋の構造なのかということの検討もあわせてして、御提示をして、それで検討について、さらに協議をしていただく時間をとらなきゃいけないわけです。

 今回、私どもは平成23年度の予算を発表しておりますが、委員も御案内のとおり平成23年度の予算でこの架橋の建設経費は一切載せてございません。基本的には、今、詳細設計等を含めて住民に御判断いただく資料を全部完成させて、その上で地元と協議をし、かつ、それこそ区議会の皆様にいろいろ具体的な御判断を仰ぎながら、その上で橋をかけるということになれば、補正予算なり24年度の本予算なりに予算をのっけるということの流れでございまして、そういう手順をそれなりに踏んでやっているんだと。橋の構造も、プライバシーだ何だかんだということであれば、どういう橋の構造かということも検討しておかなければ検討ができないわけですから、そのこともやらせていただいているわけでございまして、その辺をまず御理解いただかなきゃいけない。手順として、そういう流れなんです。

 23年度に繰り越しをしているんですから。繰り越しをしているということは、協議会での検討案ということを含めて繰り越しをしているわけです。私どもは、その上ですべての材料をそろえて住民とも話し合い、議会とも十分御相談をさせていただいた上で、やらせていただくかどうかということになるわけでございまして、今、小坂委員のほうからお話がございましたが、仮に現実の問題として、私どもとしては、そういう結論にはなっていませんけれども、エスカレーターつきの歩道橋がいいんだという結論になった場合にはどうするんだと。そういう結論に区議会も含めて、きちんと議論して、なるのであれば、それはそれで執行させていただくわけで、そういう予算も組み上げてやりましょう。

 ただし、現実の問題として、そのときにX橋の部分について、具体的にみんな検討できる最後までの資料を整備して、検討をしていただいた上で、やはり橋ではなくてエスカレーターつきの歩道橋がいいよという話ならば、それはそれでいいだろうと。そのときかかった詳細設計の部分の5,000万円については、これは無駄になったじゃないかというふうにおっしゃるのかもしれないけれども、それは無駄ではない。それ自体を含めて検討してもらうんですから。どういう構造になるか住民にきちんと判断いただくための話なんですから、それはそれで執行させていただいて結論が出た上で、それはそれで調査しました、できませんでしたけれども、ここまで検討していただく経過はできましたということで、我々はそれはそれで住民の判断資料をきちんとつくったということで、何も問題はない。その上で、エスカレーターつきという結論が出るならば、やらせていただきましょう。そういうことになるわけですよ。

○小坂委員
 どうもそのあたりは感覚が違うわけですけれども、なぜならば、もし詳細設計を予算に加えているのであれば、検討会の中に、できた詳細設計図まで見せて検討会に報告して、それで最終報告を書くべきじゃないですか。その検討会の最中に詳細設計を明らかにせずに進めているわけです。ですので、もし詳細設計まで入れて予算を進めるのであれば、検討会を行っている間に詳細設計を提示すべきだと。それをしていないんです。だから、そういう詳細設計は不要だったんです。検討会が終わってから、そこで詳細設計が必要かどうか、今、議論しているじゃないですか。そこで初めて詳細設計に進めるということの判断がつくわけですよ。そのときに初めて契約をする。それが本来の進め方だと考えます。

 その考え方を述べさせていただきまして、ここでの質疑は終わります。

○二瓶委員
 それでは、何点か質問させていただきます。

 まず、中央区の森に関しましては、確かに、地球規模で考えて足元から行動するという都心区の責任ですね。そのあり方というのは非常にすばらしいことで、まさにこれが必要なことだと思います。私も、先週、埼玉県のこだま森林組合というところの現場を視察してきました。私も、かねてから間伐材に関して積極的に中央区のいろいろな学校の建材とか道路環境の整備とかベンチとか、そういうものに使用すべきというのは提案してきましたし、そうだと思っていました。

 ただ、今、日本全体の森林組合とか森林を考えるときに、森を育てていくときに間伐を出さないほうがいいという議論をその組合長さんからお伺いしました。というのは、根こそぎカヤとか切ったやつをきれいにしてしまうと次の森が育たない。そのまま間伐を残しておくことによって、それが新しい木の成長に役立つという話を聞きました。かつては、本当に木材が高いときには根っこのぎりぎりのところまで切って、少しでも長さを稼ごうといっていたんですが、今はかなり高い位置で切って、それを根っこごと残しているというお話も聞きまして、そうすると、森を育てる、木を育てるという意味合いがどうも違ってきているなと。確かに、その組合長さんに、林野庁が指導しているやり方だと、日本の森林がもしかすると危ないかもしれないというお話を聞きました。

 日本の森林の中でも、そのとき、TPPの問題を質問しましたけれども、日本の木材は、もう既に自由化の波にさらされていて、ある程度国内材というのはリーダーがよく育ってくれれば日本の木材は勝てるというお話も聞きました。宮崎県なんかは、逆に言ったら日本の木を海外に輸出しようじゃないかという動きまで出ているんですよというお話も聞きました。

 そういう面で、間伐材は、出るのであれば、確かに有効活用は引き続きしていただきたいと思いますけれども、ちょっと視点を変えて、植林したときの森というのは、京都の吉野山なんていうのは植林を何回も何回も繰り返してくると、木が育たなくて、本当にようじのような木しか育たなくなってしまったのも現状なんですよということで、本当に大切な木を育てるためには、ある程度の土壌の整備というのは間伐を使ったものであるべきだというお話も聞いてきました。

 そういう面で、一方では、都心区としての環境問題に対する啓発、啓蒙、子供たちの環境が大切な中で、間伐材プラス、そこでできた木材というもの、国内材の使用というものも多分考えなければいけない点だと思うんですけれども、その点の認識ですね。私も認識を全然180度ひっくり返されましたから、もう一回考え直さなきゃいけないなと思っていますけれども、いかがでしょうか。そういう情報なり認識はありますでしょうか。

○小川環境保全課長
 間伐材と木材の関係でございます。

 今、委員がおっしゃったような最新の知見といいますか、そうしたものを私どもは認識しているところではございませんけれども、中央区の森の特色の一つといたしまして、地元の森林の所有者の方々のつくったNPOが森林保全活動をしております。他区に先駆けて中央区がこうした事業をしたんですが、その大きな特色として、地元の方々に森林保全をお願いしているということが大きな特徴の一つでございます。地元の方々ということであれば、実は今のところ専業の林業ではないんですけれども、やはり木材、その他、森に関してよく知っていらっしゃる方々が何よりも中央区の森事業にはついているということで、そうした方々の意見というものを何よりも踏まえながら森林保全というのを実施しております。また、今後も、先ほど言いましたふれあい村の協議会にも当然入っていただくという形でございます。

 ですから、中央区の森に関しましては、専門家が森林保全に関してはしっかりついているという状況でございますので、委員がおっしゃいましたような新しい知見なのか、また違う意見なのかということはいろいろあろうかと思いますが、そうしたものを生かしながら、今後とも中長期にわたって森林保全を図っていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○二瓶委員
 まさに、目的は一緒で、ただ今回現場を見て、そういう話を聞いて、日本では屈指の森林組合長さんだったんですよ。多分、今、中央区の森を進めているNPOの方たちも専門家で、林野庁のあるすごい大物の方の方法では、その森林組合長さんは、多分日本の林業がだめになる可能性があるというお話も聞いてきたので、これ、私もわかりません。目的はよく理解しているし、そのことが悪いとも思いませんけれども、日本全体の森というものを考えたら、もう一回林野庁の方法でいいのかどうかというのは考えなきゃいけないなと。

 一方で、都心区の責任はいいんです。大いに進めるべきだし、そこら辺も本区としても間伐材の使用、いろいろ含めて、日本の森は、今、中国に荒らされていますよね。水源地帯がどんどん枯れて、新潟を含めて大変な問題になってきていますから。個人所有ですけれども、その人たちはほとんど自分たちが山に入ることもできなくなっていますから、こういうようなNPOの人とか森林組合の方々が努力されているわけで、我々は都心区で快適に暮らしているんですから、それをサポートしなきゃいけないというのはあるんですけれども、やはりこれがすべてではなくて、もう一回大局な視点から考えてみたいなと思います。今、提言だけさせていただきました。

 もう一つは、分譲マンションの地域コミュニティの報告でした。矢吹委員からも、このネーミングはすばらしいというお話でした。すまいる、私も本当にすばらしいなと思っています。

 私も、もともとの人間という言い方は好きではありませんが、地べたの町会の役員をしております。我が町会にもタワーマンションが何棟も建っております。地域での町会活動ではもちつき大会をやったり、盆踊りをやったり、夏の子供会をやったりしてきました。当初は、再開発のときにはタワーマンションは町会に入ることを条件にお願いして入ってくれましたが、いざ2年、3年たつと、地域コミュニティではなくて抜けますという話をされてきたということです。ただ、1棟全部で町会に入ってくださいという理屈もまたおかしいなとは思いながら、であれば、個別に下町のコミュニティというものに参加したいんだよという方が必ずいると思うんです。ただ単に利便性だけで中央区に移り住んできているわけではないと思っています。やはり月島とか佃とか、下町に住みたいというのは、ただ単に利便性だけを買っているのではなくて、下町のコミュニティというものがいいなと思って来ている方がいっぱいいるのも知っています。私も、ブログとかミクシィとかで、マンションの人たちはどうやったらおみこしを一緒にかつげるのというのが、わからないんですよね。どうやったらもちつき大会に参加できるの、どうやったら盆踊りに参加できるのという方法がわからない。参加したいんだけれどもという方の声をすごく聞いております。

 今まではどなたでももちつき大会、どうぞと言っていたんですけれども、今回初めて、社会実験的に受付をつくりまして、受付で名簿に書いていただいた人に、はしを渡したということをやってみました。そうしたら、そこに来るお子さん連れのもちつき大会に参加される方は、地元の町会費を払った方はわずか2割で、8割の方は近いマンションの方でした。私が受付にいますと、例えば佃二丁目2の何々と書いてあると、自分は町会に入っているのか入っていないのかもわからないという方もいっぱいいて、ただ、二丁目だから、私は町会に入っているんだろうなと思って来た方もいっぱいいました。そこで、一人一人、あなたのマンションは入っていないんだけれども、こういう下町のコミュニティに、わずか月200円なんだから一緒に参加してみませんかと言ったら、5人ぐらいの方が、本当に入れるんですかという形で入っていただきました。

 そういう面で、コミュニティというのは、これもそうかもしれませんけれども、とかく地べたのコミュニティに合わせようとするんですよね。我々は多分議論の中でも。コミュニティって何といったら、今までのコミュニティにマンションの方々も合わせようというふうに思われると思うんです。ここでも多少そういう嫌いはあるのかなと思います。ただ、コミュニティ論をやっていくと、地べたのコミュニティだけでなくて、タワー型のマンションは、マンションのコミュニティのあり方が多分あるんだろうと思っています。むしろ、そういう方々は大きな団体的なコミュニティをつくろうというのではなくて、趣味であったり、自分の何か好きなことであったり、小さなコミュニティを求めているんじゃないかなというのを最近感じてきています。大きなコミュニティにかかわるのは面倒くさいとか、そういうものが嫌だから住んでいるという方がいるのも事実です。おみこしを持っていくと、うちのマンションはそういう、わあわあしているのが嫌だから、ここに住んでいるんだという方もいらっしゃいました。

 ですから、コミュニティといったときに、すべてを地べたのコミュニティに合わせるという考え方から、ちょっと視点を変えてみると、いろいろなコミュニティ論が出てくると思うんです。そういう面では、これは非常にいいと思いますし、広域的なコミュニティと自治会管理組合を含めたコミュニティのあり方があると思うんですけれども、その点、全体として、行政としてはどんなコミュニティ論をお考えか、大枠でいいんですけれども、お聞かせいただきたいと思います。

○平野住宅課長
 すまいるコミュニティの考え方についてでございます。

 委員おっしゃるように、都心のマンションにお住まいの方、プライバシーを非常に大事にされていて、隣近所と余りかかわりたくないよというような方もいらっしゃいます。その一方で、やはりせっかく下町に来たんだから、下町のよさみたいなものにもあこがれていたんだけれども、どうやって入っていったらいいのかわからんなという部分もあるんだと思っています。

 手前みそでございますが、そういったときにこういったものを活用していただいて、町会はこんなことをやっているよ、参加するにはこういう方法だよというようなアプローチをする機会に使っていただきたいというのが、町会からの情報であるとか、そういったものの発信、相互の通信というものにつながってくる。常に生活のサイクルが違ったりしますよね。御高齢の方は朝早いかもしれない。お住まいの方は夜遅くに帰ってくるかもしれない。なかなか話ができないとコミュニティというのは育っていかないものですけれども、そういった方でも、こういったものを使っていきながら、こういったことを地域の人はやっているんだ、こういったことを考えている人たちがいるんだなということで、ちょっとでも話をしての補完になるということで考えてございまして、委員おっしゃるように、これは住宅単位で基本的に入っていただくものではございますが、その中で、すべての人がこれを使うのかどうかというのはまた別の話であると思ってございまして、そういったところから、まずは中のコミュニティをと。中のコミュニティのところに町会などが入ってくることによって、地域に出ていく人が一人でも二人でも出てくれば、これはいいのではないかなというふうに住宅課長としては思ってございます。

 以上でございます。

○二瓶委員
 本当にコンセプトとか考え方はいいと思いますから、あとはいろいろな方法で、やはりやってみないとだめだし、集合住宅の方だけでなくて、今度は受け皿のほうの問題もありますよね。そのときに、やはり全体で入ってくれとか、そういう雰囲気もつくらないようにしなきゃいけませんし、住宅課長がいらっしゃっているから、建物がコミュニティをつくるのか、路地裏がコミュニティをつくるのか、地域のデザインがそうしているのかというのも、多分大きな課題だと思います。やはり月島、佃のコミュニティは、路地裏が一定の雰囲気をつくってきたと思いますから、マンションのコミュニティと地べたのコミュニティが違うというのは、当然建物によって違ってくるし、地域のデザインによっても多分違ってくるので、一概に十把ひとからげにコミュニティ論を論じないほうがいいというのは、そういう意味で発言しました。

 これは非常に期待していますし、これがすべてではなくて、いろいろなことをやって、これをしっかりと受け皿のほうも、地べたの路地裏の町会のほうにも働きかけて地域活性化につなげてもらいたいんです。商店街でちゃんとおじさん、おばさんがいて、お魚屋さんだったら、そこで目ききのできたお魚屋さんがちゃんと賄っていけるような路地裏情報をつくってもらいたいと思うんですよね。そこに、地べたのほうはお年寄りがいて、経験豊かな方々もいますから、子育ての補助をするとか、そういうものをぜひつくっていただきたいと思いますので、本当にそこでスマイルが生まれるようなコミュニティをつくっていただきたいと思います。インターネットだけだと、地べたのほうはインターネットを使っていない方もいっぱいいらっしゃいますから、そこら辺を掲示板とかいろいろなものを使ってやっていただければなと思っていますので、期待をしております。

 以上、終わります。

○増渕委員長
 ほかに、理事者報告に対する質問はよろしいですか。

 それでは、議題に移ります。環境保全及び建設行政の調査について御質問があれば、お願いいたします。

○小坂委員
 では、数点確認させていただきます。

 まず1点目は、2月、6月の環境建設委員会では再開発の状況を今までは提出していただいていたので2月の今回も、ぜひとも中央区のまちづくりの再開発の進捗状況を毎回提出しているようなフォーマットで提出していただければと思います。これが1点目です。

 2点目は、これは京橋3−1プロジェクトに関してです。

 医療施設フロアというのが新しくコンセプトとして入っているんですけれども、国際的な医療機関を設置するということですが、この医療施設のコンセプトに関して、もう一度明らかにしていただければと思います。

 3点目が、景観法に関してお伺いさせていただきます。

 我が区は、景観行政団体として登録することを目指すのかどうか、その考え方が何かあれば教えていただければと思います。本区の考え方としては、これは6月の本会議のときに私、質問しましたけれども、地区計画があるから、まちは美しくできるというふうな感じの答弁だったんですけれども、それだけで本当に美しいまちがつくれるのかどうか、大変私は疑問に思っております。ぜひとも景観法をつくられた張本人の方が都市整備部長としてなられておりますので、景観行政団体になっていくことをぜひとも目指していただきたいと思いまして、質問させていただきます。

 以上です。

○望月地域整備課長
 2月、6月の開発の動向の資料かと思いますけれども、まず6月にお出ししております。その後、9月の決算特別委員会でも資料としてお出ししております。昨年については2月にお出ししておりましたけれども、今回大きな開発の動きがなかったものですから、今回は次の時期に開発の動向にあわせて資料としてお出ししようかと考えていたところでございます。それが、まず1点でございます。

 それから、京橋3−1プロジェクトについてでございます。

 医療モールのコンセプトということでございますけれども、京橋3−1につきましては、都市計画の中では特区の提案ということで、事業者からの提案という形になっております。その中で医療モールといいますか、医療施設が入るという、そういったものを、例えば災害のときには対応をしていただけるというような提案がなされたということでございます。コンセプトについてでございますけれども、入る内容等、中身はまだその特区提案さえ決まっておりませんでしたので、その決定につきましては、事業者のほうで医師会さんも含めて御相談しながらやられるというふうにお聞きしておりましたので、その後、そういう形で進められているということだと思っております。

 また、地域の方も利用できる医療施設であるということは、私は委員会の中で答弁させていただいたという記憶がございます。

 以上でございます。

○岸田都市整備部長
 本区が景観行政団体になるべきではないかという御質問についてでございます。

 景観法につきまして、景観行政団体という仕組みがございまして、景観行政を主体的に進めていくといった考え方でございます。委員御指摘のとおり、都市景観は非常に重要でございまして、我が区においても、都心区といたしまして風格のあるまちづくりを行っていくことは非常に重要だと考えているところでございます。

 しかしながら、委員御存じないかもしれないので大変恐縮なんでございますけれども、実は景観法の中には地区計画を利用して景観法の考え方を入れる仕組みというものが既にございまして、むしろ本区はもう地区計画のエリアが6割以上占めておりますので、そうしたことから考えますと、地区計画の条例の中で景観法の考え方などを加えていくようなことも可能でございます。過去にそうした仕組みを内部的に景観法の適用の中で検討をしながら進めておるところでございます。このため、景観法だから、必ず景観行政団体にならなければ何もできないのかということではなくて、本区の特性に合ったやり方、これまでのまちづくりの進め方に即したやり方で、地域の皆さんにとって、よりよい進め方というものを検討しながら、本区が都市景観の面からもいいまちになっていくように努力してまいりたいと思います。

 以上でございます。

○小坂委員
 私もその手法は存じ上げませんでしたが、部長が御努力してつくられた景観法であり、その中の生きている趣旨というのは大変私も共感している内容です。住民の合意形成をつくるという過程を大切にしている法律でもありますし、また、それには罰則がついている。それに従っていかなくてはならないという強い罰則もつけているということでありますので、景観行政団体になっていくというのも一つの手ではないかなと思いますので、今後とも検討いただければと思います。

 終わります。

○二瓶委員
 3月に、いよいよ日本橋のたもとの船着場が完成して利用が始まると思います。利用者協議会も立ち上がりました。私も、一NPOの代表として参加させていただきました。その中で出た話で、利用はそれぞれ皆さんが協力し合いながらするんですけれども、どうも最近、日本橋川を運航していると、ジェットスキーといわれるプレジャーボートが相当なスピードで走っている。非常に危険度が高まる。船着場ができると舟運もスタートしますし、多くの船が入ってくると、そこら辺の規制というものが非常に重要になってくるということでございます。

 江東区の小名木川を含めた横十間川は、ジェットスキーの出入りを禁止しておりますけれども、日本橋川においても出入りを禁止してもらいたいという声もございましたが、その点のお考えをお聞かせいただきたいと思います。

 もう1点、今、日本橋川も潮の潮位によって満潮、干潮の時間によって上げ下げがあります。大体平均すると、潮位表によって上下の間隔がわかりますけれども、どうも最近、大雨が降っているのに潮位が上がっていなくて、逆にどういうときのタイミングかわからないけれども、潮位表の満潮時の潮位よりも高く上がることもある。これは温暖化の現象なのか何かはわかりません。となってくると、せっかく日本橋に船着場ができたとしても、今まで入ってこれると予想していた屋形船を含めた船が入ってこれなくなる可能性があります。入ってこれない一番の要因は、隅田川への突端の豊海橋だと思います。豊海橋をあと50センチか60センチ上げれば、入ってこれる船の数が今の80%ぐらいふえると言われていますけれども、その点、前にも質問したと思うんですが、その後、検討なりお考えはいかがでしょうか。豊海橋をあと五、六十センチ上げるという方法はいかがでしょうか。

○宮本土木部長
 航行ルールでございますけれども、日本橋川、おっしゃるように私もジェットスキーが走る場面を何回か見ております。また、地域の方々からは、亀島川にも走っているというふうなことで、中央区においても航行ルールを設定してほしいというお声をいただいているところでございます。航行ルールについては、東京都が定めていくところがございますので、今後、日本橋川、首都高の橋脚などもありまして、船着場ができて舟運が開始されたときに、いろいろな状況あるいは安全でないような状況も生まれるかもしれないと考えております。そういう点で、東京都のほうと協議をしていきたいと考えております。

 それから、潮位の関係でございますけれども、これについては、私も余り細かくは存じていないんですけれども、永代橋なんかもクリアランスが少なくなってきているとかいう話も聞いておりまして、こういう状況をいろいろと船を運航している人たちに聞かなくてはいけないかというふうに考えておりますけれども、豊海橋を上げるという点については、いろいろと費用もかかりますし、上げますと、また取りつきの部分がかなり変わってきますので、費用も含めまして、簡単に上げられる状況ではないと考えております。

 以上でございます。

○二瓶委員
 ぜひルールですね。規制に関しては、東京都も不法係留を中央区に押しつけてきているんですから、それくらい東京都、やれよと言ってください。本当に危ないです。これからいっぱい船が入ってくると危ないです。

 あと、日本橋船着場、私たちの要望をとっていただいてバリアフリーの船着場ということで、エスカレーターを設置した構造を説明いただきましたけれども、それには非常に感謝しておりまして、高齢者の方から和服姿の女性の方まで船に乗っていただける船着場になるなと思っておりますので、期待しております。引き続き、御検討をよろしくお願いします。

○中島委員
 1点だけなんですが、ちょっと話が長いんですが、朝潮運河のところに佃のポンプ場があるんです。あそこで降水量が多いときに汚泥とかが、かなり朝潮運河のほうに入ってきて、大変雨が降っているときなので、余り皆さん気づかれる方は少ないんですけれども、見た方は、すごいにおいで大変な悪臭を放っていたというのが昨年2度ほどあったということです。

 本来、東京都の下水道というのは合流下水ということで、98%が合流下水で、なかなか処理し切れない。現状の1時間50ミリの対応で都内の下水処理がされているということなんですが、最近はいろいろな問題で50ミリを超えるということで、処理できなくなると、そのまま直で流れるということも存じているんですが、今、こういった中でゲリラ豪雨とか過激な水量が増している。よく貯水タンクを街道沿いの地下につくるというのは聞くんですが、本区において、その対策に対して何かいい案があるのかどうか、もし検討されているようでしたら、お聞かせいただければと思いますが、よろしくお願いいたします。

○有賀土木部管理課長
 豪雨のときの下水処理の対応ですけれども、ただいま委員からありましたとおり、本区の場合は合流式ということで、大雨が降ったときには下水の中でさばき切れない汚水の一部が直接河川等へ流れ出しているというような現状は認識しております。

 それで、今回の朝潮運河のところのポンプ場がどういう状況かというのは、今、私どものほうで直ちにこういう状況ですというお答えはできませんけれども、豪雨対策としては、一般的に貯留管を埋めていて、既存の下水管に対する負担がなるべくかからないようにというようなことで行っておりますし、また、現在、築地方面から勝どき方面に向かっては第二溜池幹線ですとか、2本ほど大きな管も、今、掘っておりまして、その中では1本の管につきましては、豪雨時に主に勝どき地域等の雨水等をためるような機能を持っているものも整備しております。そういった中で今回地元からお話がありましたので、これについては、下水道局等にもそのことをお話しさせていただいて、その中で原因の究明、それから対応策があるかどうか、少しお時間をいただいて検討をさせていただきたいというふうに思っております。

 以上です。

○宮本土木部長
 今、管理課長が申したとおり、勝どきポンプ場の建設にあわせまして、第二溜池幹線、こちらは直径8メートルで延長2.5キロの、雨のとき、初期の雨をためられる管を東京都が設けようと工事に入っている状況でございます。それ以外に、もう既にできたものとしまして、地下街の浸水対策というのが重要だということで、八重洲の地下街、こちらは70ミリ対応を図るということで、桜通りの下に、こちらについては直径2.8メートルで長さ約500メートル、3,000立方メートルの貯留管が既に完成しているところでございます。

 本区における今建設した状況、あるいは今計画があるものについては、以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 汐留の貯留管に関しては、基本的にはうちの管内の雨水をとり入れる機能はほとんどないというふうに認識していたんですが、そのせいか、うちの管内の下水はどうのというのはないのかなと思っていたんですが、何が言いたいかというと、この現状は東京都どこでも、いろいろな形で起きている状況だというふうに思っているんです。そんな中で、それが原因で東京湾の富栄養化というような形で水質も悪くなっているというふうに認識すると、やはり何らかの、うちの区独自で何らかの手を打ってという話ではないんですが、やはり根本的な改善をしていかなければ、そういった対策にもならないのかなというふうに思っております。

 前、下水道局のほうに聞くと、東京都の合流式を全部改善するには100年かかるというような話もされておりました。現状はすぐできるような問題ではないですが、ただ、今、現状で住んでいる人たちはそういった環境下の中で暮らしているので、区としてできることも、いろいろな知恵を出しながら取り組んでいただきたいというのを要望させていただいて、私の質問を終わります。ありがとうございました。

○増渕委員長
 議題について、よろしいですか。

 それでは、環境保全及び建設行政の調査については継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増渕委員長
 ありがとうございます。

 それでは、請願のほうに移ります。

 住民との合意を無視し強行する朝潮運河歩行者専用橋の詳細設計見送りを求める請願の審査について、何か御質問ございますか。

○石田委員
 それでは、本請願に関する12月の委員会における増渕委員長の発言を踏まえまして、意見を述べさせていただきます。

 理事者から、本日、黎明橋公園交差点の横断歩道及びエスカレーターを配備した横断歩道橋の設置の可能性についての検討結果の報告がございました。朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けた検討会の報告書に盛られている防災や景観、プライバシーなどの課題はまだ検討中ということでございますので、現時点では継続審査とするのが適当と考えますが、委員長、よろしくお願いをしたいと思います。

○田辺委員
 質問というよりも、案件に対する対応の問題です。

 私は、この請願については採択をすべきだというふうに考えます。いろいろ議論がありました。理事者のほうからは、詳細設計を出した上で、そのことも含めて黎明橋公園際の横断歩道問題についても検討すればいいじゃないかと、そういう話が出ておりましたけれども、やはり事の進んできた経過からしますと、今の段階で2つのことについて区のほうも調査して、一つの結論を出しているわけでありますから、この結論に基づいて、まず地元の人たち、今までの検討会という組織があったわけです。近隣住民の人たちとの協議に入るべきだということであります。したがって、この詳細設計見送りを求めるという今度の請願については、大変理由のあるものだというふうに考えますので、積極的に採択を求めます。

 以上です。

○小坂委員
 委員長にお伺いしたいんですけれども、これが継続審査になった場合に、次回審議できるのは4月の環境建設委員会というふうに理解してよろしいんでしょうか。

○増渕委員長
 では、議会局長、説明してください。

○奥田議会局長
 今現在の予定でありますと、4月の委員会というのは、今回改選期でもありますので、今のところ予定はしてございません。ただ、委員会につきましては、委員会条例の中で、委員の半数以上が開会を請求すれば委員会を開くという規定はございます。

 以上です。

○小坂委員
 ということは、ここで継続審査ということは、意味合い的にはこれが採択されないことと同意義と理解してよろしいものなんでしょうか。もう議論する場がないということであれば、採択しかないかなという考えを表明させていただきます。

○増渕委員長
 小坂委員、採択をしてほしいということでよろしいんですね。

○小坂委員
 はい。

○増渕委員長
 ほかにございませんでしょうか。

 それでは、議事進行上、まず本請願について、採決するか否かについてお諮りしたいと存じますが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増渕委員長
 本請願について、採決することに賛成の方は御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○増渕委員長
 起立少数と認めます。——御着席願います。

 よって、本請願を採決することにつきましては否決されました。継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増渕委員長
 ありがとうございます。それでは、継続審査とさせていただきます。

 それでは、次の請願に移ります。

 『まちづくり協議会』に自治会参画及び運営の見直し改善 『まちづくり基本条例』運用基準の明確化及び補完 に関する請願、これに関する御発言がございますか。

○石田委員
 本請願につきましても、12月の委員長発言を踏まえて意見を述べさせていただきます。

 まちづくり協議会は、地域協働のまちづくりの全国的な先駆けとして誕生し、本区の特徴的な施策として20年以上にわたり、地域における積み重ねがなされてきたものであります。こうした積み重ねの中、それぞれの地域の個性、特徴に応じて各協議会の運営方法に多少の違いが生じておりますが、これは地域住民の方々が主体となった協議会の運営の中で生まれた地域の独自性のあらわれと言えるものであります。もとより、時代の変化に応じて協議会の運営方法も随時見直しが図られていくべきでありますが、このような歴史的な経緯、地域の自主性の尊重などの観点を踏まえますと、現在、それぞれの地域における運営上の工夫が進められているところであることから、区議会としても引き続きその動向を見守り、適宜意見を述べることによってまちづくり協議会のよりよい運営につなげていくことが適当であると考えます。

 また、まちづくり基本条例についてですが、本条例につきましては、昨年10月に施行されたところであり、運用規則は明示されているものの、具体的な運用の詳細については、今後事例を積み上げていく中で明らかになっていくものであることから、区議会として、今後の動向について注意深く見守っていく必要があると思います。

 そのため、現時点におきましては、本請願は引き続き継続審査とすることが適当と考えますので、委員長、よろしくお願いをいたします。

○田辺委員
 結論を申しますと、これを採択すべきだと考えます。

 2つの問題を中心に請願者は述べております。特に、まちづくり協議会の問題では、今、現に起こっている5つの問題について指摘をしております。いずれの問題も急いで解決しなければならない問題だと考えております。中でも、この5点のうち4番目に、地域を代表するまちづくり協議会の構成メンバーから当該区民への報告、連絡、相談が十分にされていないと。この点では、全区的にそうなっているんだと思いますけれども、やはり積極的な行政の援助が求められている、こういうふうに考えますし、5番目の学識経験者による座長が長期間不在のままとなっている。この問題でも、いろいろなまちづくり協議会で問題にされております。やはりまちづくり協議会という、行政も入ってさまざまな団体が参加している協議会でありますから、やはり区の一方的な主導でなくて、まちづくり協議会の自発的な運営がなされるべきだ、こう考えますし、こうした点でも請願の趣旨を大いに生かしていくべきだと考えます。

 それから、まちづくり基本条例の問題では、前回請願が出されたときに私も話しましたけれども、我が党はまちづくり協議会について、住民の皆さん方が積極的に参加できるような条例にすべきだということで、対案を出して議論もしていただきました。そういう経過があります。ここで述べれている5点の問題については、それぞれ地域の皆さん方の感じている積極的な提案も含まれております。この内容を積極的に行政のほうも受けて、直すべきものは直していく、こういう対応を積極的にしていただきたい。この点を指摘しておきたい。そうした点で、この請願については、今日の段階で継続審議ということで終わらせるのでなく、積極的に採択をして行政の対応を求めていきたい、このように思います。

 以上です。

○小坂委員
 では、理事者の方に質問ですけれども、まちづくり協議会において、ある協議会におきましては、分会というものをつくっております。それは個別課題をということで、個別の地域の課題を検討するために分会をつくっているということかと思いますけれども、新しくできた自治会や管理組合の方々がやはりまちづくり協議会に参画しやすい形をつくっていくべきであると私は考えます。これをわざわざ分会というところで、彼らを参加させるがために分会というものをつくって、そこで議論する。まちづくり協議会の全体会に参加するのではなくて、彼らを分会に参加させるところで終わらせてしまっているという現状があります。これよりは、よりよい形というのは、そういう分会などはつくらずに、まちづくり協議会という中に加えていくというふうにしてもよいのではないかと私は考えますけれども、どの地域かと言われれば、これは勝どき・豊海のまちづくり協議会ですが、なぜこのような段階を踏む必要があったのか、そこに関して、私はどうも納得いかないんです。そのような分会をつくることによって、参加する方が2回参加しなくてはならないような面倒くさい、時間を浪費する形になってしまいますので、なぜこのような分会などをつくる必要があったのか。かつ、その分会はまだ開かれていないと。そのあたり、どのように解釈したらよいのか説明を願います。

○望月地域整備課長
 まちづくり協議会におけます分会の設置についてということで、具体的には勝どき・豊海というお尋ねでございます。

 こちらにつきましては、まちづくり協議会において分会の設置について、提案を一度いたしました。その一度の提案では、なかなか設置に至らなかったということで、再度提案を区からしました。具体的に提案しました。その上で、まちづくり協議会において分会の設置というのが認められたという形になってございます。

 まちづくり協議会のもとに下部組織として分会を設けておりますので、分会が独自にその議題を検討するということではございませんで、まちづくり協議会でこの課題については、この地域の課題なので、分会で少し協議してください、それを報告してくださいといった形で開かれるのが一般的な分会組織でございます。ですから、今現在開かれていないのは、そこでの議題がまだないということです。それ以降、まちづくり協議会はその地区では開いていないかと思います。そういったことが1点、まずございます。

 それから、なぜ段階的かということのお話でございますけれども、まちづくり協議会にそうした分会組織を設けることができるのは、その地域の課題について、より詳しく、より詳細な検討を行うという意味でそういった分会ができるということでございますので、そちらでの活動を通じて、まちづくり協議会に参加ということもございます。

 また、晴海地区では地域の新しい自治会の方が新しい構成員として参画されている、そういった事例もございましたことをこれまでもお話しさせていただいています。ですから、そういった事例もございますので、その地域地域によって特徴を踏まえながら、また地域の状況に応じて、分会なりまちづくり協議会の構成員という形で参加をしていただくということでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 私は、この請願は採択すべきだと考えます。なぜならば、まちづくり協議会の問題点を指摘しておりますし、新たに加わった自治会なり管理組合が、地域に加わった方々がなかなかまちづくり協議会に入っていけないという現状をどうしても改善していかなければならないと考えます。その問題点を指摘している請願であります。また、まちづくり協議会で話された情報をきちんと伝えていくということもできていない。やはりまちづくり協議会は改革していかなくてはなりません。この請願はそのことを述べております。ですので、積極的に採択すべきであると考えます。

 なお、継続審査というのであれば、それはそれでもう一度このような検討の場を、我々の会期の中でつくるべきであるということを申し述べまして、採択すべきという意見を述べさせていただきます。

 以上です。

○増渕委員長
 ただいま、本請願の審査におきまして、石田委員からは継続審査、田辺委員並びに小坂委員からは採択との異なる発言がありました。

 議事進行上、まず本請願について、採決するか否かについてお諮りしたいと存じますが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増渕委員長
 本請願について、採決することに賛成の方は御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○増渕委員長
 起立少数と認めます。——御着席願います。

 よって、本請願を採決することにつきましては否決されました。継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増渕委員長
 ありがとうございます。それでは、継続審査とさせていただきます。

 なお、今回の審査結果につきましては、次回の定例会で報告することといたします。

 第一回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増渕委員長
 それでは、閉会いたします。

 ありがとうございました。

(午後4時22分 閉会)

お問い合わせ先
区議会議会局調査係
電話 03-3546-5559

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電話:03-3546-5559

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