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平成23年 環境建設委員会(12月13日)

1.開会日時

平成23年12月13日(火)

午後1時30分 開会

午後4時3分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 礒野 忠

副委員長 田中 広一

委員 中嶋 ひろあき

委員 染谷 眞人

委員 河井 志帆

委員 小栗 智恵子

委員 石島 秀起

議長 石田 英朗

4.出席説明員

(11人)

矢田区長

吉田副区長

宮本環境土木部長

有賀環境政策課長

石田水とみどりの課長

中野道路課長

元國副参事(交通安全対策・特命担当)

園田中央清掃事務所長

岸田都市整備部長

田村都市計画課長

望月地域整備課長

5.議会局職員

田中議会局長

横山議事係長

岡野書記

渡邊書記

6.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○礒野委員長
 皆さん、こんにちは。ただいまより、環境建設委員会を開会させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 初めに、本日、理事者報告の関係で環境土木部副参事が出席しますので、御了承願います。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○宮本環境土木部長

 1 自転車利用のあり方検討(中間のまとめ)について(資料1)

 2 街路樹の倒木に伴う車両損傷事故の損害賠償について(資料2)

○岸田都市整備部長

 3 まちづくり協議会の報告(資料3)

 4 地区計画の変更について(資料4)

以上4件報告

○礒野委員長
 御苦労さまでした。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後2時3分です。自民党さん53分、公明党さん31分、みんなの党さん31分、日本共産党さん31分、絆さん20分となります。

 それでは、理事者報告に対する質問に入ります。

 発言を願います。

○染谷委員
 私は資料1から4についてお尋ねさせていただきます。

 まず最初に、自転車利用のあり方検討についてなんですけれども、今回、平成23年11月に中間報告をまとめていただきまして、これだけすばらしい資料、大変わかりやすく、本当にありがたく感じております。

 ただ、地元で見ていますと、どうしても自転車というのは、環境に優しいといいながらも、個々のマナーの問題だと思うんです。今回この資料を見たときに、中央区で、いろいろな問題で放置自転車ですね。各町会で話がよく出るのは、自転車のとめ方、利用の仕方、便利だけれども、使った後、自己負担で処分しないということが、中央区は必要なくなったら駅前に置いてしまうとか、そういうモラルの問題、あと盗難された自転車が駅前に放置されることが通行を妨げているとか、たまたま大きな事故がないからそれで済んだのかなというふうには思うんですが、中央区は東京都でも代表すべき区であると思いますので、これに力を入れていただければ本当に模範となる、各都市で成功している事例を取り入れて推進していただければと思います。

 例えば銀座の駐輪場の利用状況も、私も知らなかったんですけれども、企業が率先して有料駐輪場があるということは、今まで中央区は無料なのは、財政が豊かだからということなのかと思うんですけれども、撤去費用についても、こちらの資料を見ますと、他区においては必ず罰金ではないんですが、何千円か徴収しているということなんですが、中央区は今現在、放置自転車に対してお金がかかっていないと。ただ、現実には町会もしくは個人の商店とか企業の実費で処分していたケースがあるんじゃないかなというふうに思います。

 今後、自転車の利用の仕方に対して、中央区として、1枚目の施策の中で、走行空間の確保から始まって広報・教育の徹底までありますけれども、その中で線で書いてある公共による駐輪場整備、民間による駐輪場整備の促進とか放置自転車撤去の強化、レンタサイクルの導入、あと広報・教育の徹底。その中で特に平成23年度の具体的な取組みの中ではレンタサイクルの実施に向けての事業スキームを構築するということと、駐輪場整備候補地の選定を23年度から具体的に取り組むということなんですけれども、ほかの部分は来年からなのか、いつごろから取り組んでいくのか、何か大まかな目安といいますか、何年ぐらいの期間をかけて計画されていらっしゃるのかお尋ねさせていただきたい。何しろ放置自転車についても、もう11年ぐらい前から検討課題に上がっていますけれども、それがなぜ10年もの間ゼロであったのかなというふうに、逆に私は不思議であります。その辺をまずお尋ねしたいと思います。

 それと、次の資料2の街路樹の倒木に伴う車両損害の事故なんですけれども、台風でたしか100本以上、先ほど御説明いただいたように枝葉による環境というか、そういうことで、あと根が細かったのかわかりませんけれども、街路樹というのは根が張るにしては道路の周りがアスファルトで自然環境に余り適していなくて、あの時間帯だと大変風が強い時間帯だったと思いますので、倒木する可能性はあったかなと思って、ただ、死傷事故じゃなくて車の損害であったということは幸いなんですけれども、ただ、ちょっとわからないんですけれども、自動車の保険に対して車両損害保険が入っていて請求されて、求償でこちらの国家賠償になったのか、それとも保険は使わないで国家賠償といいますか、私も勉強不足なんですけれども、この街路樹というのは都というか、国じゃなくて中央区の所有というんですか、その賠償金は国家賠償法に基づく賠償ですけれども、これは区のほうからお支払いするという認識でよろしいんでしょうか。その辺だけお尋ねしたいなと思います。

 次がまちづくり協議会のことなんですけれども、先ほど、これは全議員でも話し合ったんですけれども、環状2号線の工事予定の中で換気塔の件なんですけれども、これもそのまま同じ場所で同じように進んでいらっしゃるのかなというふうに認識するんですけれども、何かその後、換気塔の設置場所について意見交換か何かあったのか、その辺をお尋ねできればと思っております。

 それと、あと豊洲新市場の土壌汚染対策工事なんですけれども、中央区には影響ないというふうなお話がありましたけれども、やはり中央区議会でも江東区でもやはり人もしくは、移動がありますね。絶対ということはないんですが、例えばダンプの出入りが、東京都内からいろいろといらっしゃると思うんですけれども、子供たちは結構、車で怖いというのがダンプなんですけれども、この場所に、中央区内を走行しないことはないと思うんですけれども、その辺、何台ぐらいのダンプが集中するのかわからないんですが、中央区を通過することはないのかどうか、そういうことはどう考えていらっしゃるかなとお伺いしたいです。

 それと、次は新島橋の仮の橋ですね。歩行者、自転車の通行は現在のままということなんですけれども、新島橋は自転車をおりて通行しているのか、その辺何か対策とか考えられているかお尋ねしたい思います。

 それと、最後の地区計画の件についてなんですけれども、今の説明だと、私も読んでて、わかったような、わからなかったんですけれども、結局、文言の修正ということだけであって、今現在と全く変わらないということでよろしいですか。先ほど何か25平米以上と。確かに、有利さがあるのか、今までも同じだったのか、その辺をお尋ねさせていただきます。

 以上です。

○有賀環境政策課長
 私のほうからは、自転車の関係と築地にできます環状2号線の換気塔の話、それと新市場でのダンプの出入りの話についてお答えさせていただきます。

 まず、一番最初に、自転車問題についてでございますけれども、今回、こういう形で中間のまとめをさせていただきました。これにつきましては、今後新たに最終的な取りまとめ、それから前回の委員会の中でも御指摘がありました基本的な方針をつくってはどうかというようなことがございましたので、そういったことについて検討をさせていただきたいというふうに考えております。

 それとあわせまして、平成23年度からは順次、施策を実施していきたいというふうに考えております。

 ただいま委員のほうから、いつまでにやるんですかというお話がありましたが、今回、ここに盛り込ませていただいたものは非常に広範囲にわたっております。これすべてをいつまでにというのは、今の段階でなかなか申し上げられませんけれども、可能なものから順次着手していきたいというふうに考えております。既にレンタサイクル等につきましては、東京都あるいは事業者等々と何度か接触して具体的な事業スキーム等についても検討しているということで、まだ皆様のほうにお示しできる形で、こういうふうにやりますよというようなものは、なかなか今の段階でいつからということは申し上げられませんけれども、順次、既に着手したものもあるということでございます。

 それと、もう一つ、例えば駐輪場の整備などにつきましては、これまでもずっと実施してきました。今後も引き続きいろいろな手法を活用して、既に民間事業者による駐輪場の整備などにつきましては、ただいま委員からありました三越さんですとか、そのほかにも今後、再開発が予定されている地域などで既に計画が具体化しているということでございまして、これらにつきましては、大変申しわけございませんけれども、できるものから順次実施していく。ただし、余り時間的余裕もないので、なるべく早い時期に速やかに実施したいというふうに考えております。

 それから、次に、換気塔の件でございますけれども、やはり地域の方々への説明が不足していたというような御指摘がございまして、それを受けまして、地域の方々には11月中にお話をさせていただきました。同時に、中央区としましては、換気塔の設置場所等について、この変更ができないかどうかについて、東京都とも話し合いの場を持たせていただきましたが、現段階で用地の確保等の問題もございまして、東京都からは現在の場所で何とか理解していただけないかということでございました。

 それから、最後に、新市場のダンプの出入りについてでございますけれども、大型車両の出入りにつきましては、先ほど都市整備部長からもありましたとおり、基本的には、今回の土壌汚染につきましては、土の搬入は中央防波堤の側の出入りが中心となります。

 それから、土につきましては、これは汚染土壌ではなくて、2メートルまでの土については、基本的にすべての土を搬出する、汚染土壌については地域内で処理するという形になっておりますので、汚染していない土を中央防波堤に持っていくということで、では中央区側に土壌対策の車両が来ないのかということにつきましては、土地の汚染対策としての車両については、実際に何台の車両が中央区側に回ってくるというような数字は出してございませんけれども、ただ、今回の工事そのものを含めまして、全体工事も含めまして、アセスの中では最大で大体430台程度の車両が中央区側に1日当たり入ってくる可能性があるというようなことでございました。

 以上です。

○石田水とみどりの課長
 街路樹の倒木についてお答えいたします。

 中央区は自治体賠償保険に入っておりまして、保険会社と交渉を行ってきたわけでありますけれども、簡単に申しますと台風という自然災害であるということで、今回は、中央区だけではなく、いろいろな区市町村で被害があったんですけれども、一律の判断といたしまして、今回、保険の対象ではないという判断に立って交渉が終わったところでございます。中央区といたしましては、環境土木部長のほうから説明がありましたとおり、夏の期間、非常に日が強いということで剪定をおくらせてくれという話がございまして、今回、中央区の判断といたしまして、中央区の予算で保険金をお支払いするという対応になったわけでございます。

 以上です。

○中野道路課長
 新島橋の関連でございます。

 資料で歩行者、自動車の通行は現在のままということでございますけれども、この期間は今の歩道、車道、いずれも同じような状況で通れるという意味で記載させていただいておりまして、その間に、今ある橋の両側に仮の橋をつくるというところが今のフォーメーションということでございます。

 現在、歩道上で自転車をおりているかというお尋ねでございますけれども、見る限り、乗られている方がかなりいらっしゃるということで、今度フォーメーションが変わっていきますけれども、その間には、工事中ということがございますので、やはり自転車をおりて渡っていただきたいということで周知を図っていきたいなというふうに思っております。ほかの仮橋をつくったところでも同様に、自転車の方はおりて通行してくださいというお願いをしておりまして、最初のころは、なかなかそれが行き渡らなくて、かなりのスピードで行かれる方もいらっしゃいますけれども、だんだん周知が図られていくと、皆さん、おりて渡っていただけるという状況がありますので、仮の歩道については、同じような形で、おりて安全に渡っていただきたいということで進めていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○望月地域整備課長
 地区計画の変更についてのお尋ねでございます。

 先ほど委員からもお話ございましたけれども、高齢者の居住の安定確保に関する法律が改正されたということで、これまで高優賃といいますか、そういった制度が廃止された、文言が整理されたということでございまして、それを地区計画の中で引用しておりますので、その点での修正が必要になったと。文言修正を行うと。それと、これまで同様の中身を位置づけるために文言修正を行うということで、対応について、規制等について変更が生じるというものではございません。文言修正ということでございます。

 以上でございます。

○染谷委員
 御説明ありがとうございました。

 まず、自転車利用のあり方について、これから中央区としても中心的になっていければと思っているんですけれども、今回、久松警察署の報告なんかによると、時間帯で朝8時ごろの人身事故が平成22年、23年多かったということですね。あと、発生件数も、週で言えば金曜日が結構事故があるということですね。あと、年齢的に言うと、先ほど説明があった20代から40代、やはり30代とか、その辺もピークな感じなんです。あと、自転車事故は自動車事故の2番目で、歩行者が3番目、二輪、オートバイが4番目ということなんですけれども、いずれにしろ、中央区で今お仕事をされる若い方、20代から40代の方の自転車利用率が多いのかなと。また、3月11日の震災以降、私も自転車を利用していますけれども、朝の時間帯だと本当に自転車の縦列といいますか、結構な量で走っていまして、いつも接触しないように気をつけております。

 ただ、この中で、特に朝だけに限らず、日中、自転車で歩道を走る方、今まで車道を走る方もいらっしゃったんですけれども、近年はどちらかというと車道を走るような形で先行していまして、皆さん、区民の方も、例えばお子さんを乗せた主婦の方が歩道を走っていたら歩道を歩いている方に怒られて、車道を走るべきだとか。そうすると、主婦の方も急に、今まで歩道を走っていたのが、お子さんを乗せて車道を走るような環境といいますか、自転車だから全部車道なのかとか一方的に勘違いされてしまうというか。きょうもたまたま朝日新聞の記事に警視庁の副総監の方の自転車利用の5原則とかありまして、自転車は車道が原則、歩道は例外と書いてあるんです。また、2番目に、車道は左側を通行、歩道は歩行者優先で車道寄りを徐行するようにとか、あと、安全ルールで飲酒運転・2人乗り・並進の禁止とか夜間はライト、これは当然のことなんですけれども、あと子供はヘルメットを着用と。ただ、必ず車道を走れではないということですね。

 例えば、中央区も車道を、これからどういうふうなあり方で、きょうの中間報告の自転車通行の道、専用道まではいかないと思いますけれども、ただ、歩道が結構整備されまして、私もいろいろ他区を走っていて、中央区の歩道は結構整備されていまして本当に走りやすくなっているんじゃないかなと感じているんですけれども、それでも、現実、近年、すべてが車道だという認識を持たれる区民の方もいらっしゃいますので、きょうの実施施策の中の広報・教育の一番最後にありますけれども、どうやって区民の方にマナーの向上、利用のあり方を区として取り入れていただけるのか、その辺をお尋ねしたいと思います。

 それと、次の街路樹の倒木について、事故の損害賠償については、そういう仕組みでありましたら、その辺は理解させていただきました。

 ただ、このモラルは問題ないと思うんですけれども、自動車損害の賠償を請求して、また国家賠償を請求して二重取りということはないと思うんですけれども、どうしてもこの金額というのが663,185円、いろいろな車がありますので。ただ、車の査定が修理工場なのか、どういうふうに査定されたのか、その辺もいろいろとあると思うんですけれども、ただ、損害に対して、おけがはなかったということで本当に幸いだなというふうに思っております。これは結構でございます。

 まちづくり協議会の先ほどの報告の中の環状2号線工事の換気塔については、理解いたしましたので、ありがとうございます。

 それと、土壌といいますか、新市場のダンプの件です。ただ、ダンプの運転手さんも当然、説明会があって注意義務といいますか、事前の準備をされるということで、東京都民といいますか、皆さん安心してこの工事が順調に進めばなというふうに感じております。これは以上です。

 あと、新島橋の件についてなんですけれども、先ほど歩行者、自転車は事故がないようにということなんですけれども、(4)と(5)のところで直角にL字型になっているところがありますね。この辺、走行上、特に見通しが安全であればいいんですけれども、私もよく、橋のところではないんですけれども、歩道なんかで見通しが悪くて、結構自転車はなるべく私は徐行しているんですが、それでも突然人と出会い頭ということがありますので、今、新島橋で事故はないと思うんですけれども、事故がないような対策を徹底していただければと思いますので、これは要望させていただきます。

 あと、地区計画の変更についてですけれども、先ほど御説明あったように、私のほうも、結局、文言修正ということで法律的なものだなということが理解できましたので、ありがとうございます。

 それと、先ほどちょっと抜けていたんですけれども、資料3の4番の黎明橋公園の整備案のほうなんですけれども、この中でマンホールトイレというのは設置する予定があるのでしょうか。その辺、お尋ねさせていただきたいと思います。

 では、よろしくお願いいたします。

○元國副参事(交通安全対策・特命担当)
 それでは、自転車のルールとマナーの周知についてでございます。

 御指摘のように警察庁の出した指針と、昨日、警視庁の出した指針というのは、若干、都民、区民の方にとっては違和感を感じるものがあったのではないかということで、報道のほうでもそういうことがなされております。都内につきましては、自転車のルール、マナーについては、今までと何ら変わらないところでございます。自転車の走行空間等も交通管理者と道路管理者等々と協議をいたしまして、自転車がより安全に、歩行者がより安全に通行できるように施策を進めていくというふうに聞いております。

 なお、今後の周知方法なんですけれども、警察との連携を努めるのは今までどおりなんですけれども、より地域と学校等々と連携をしまして、自転車の安全教室等を積極的に推進して、ルール、マナーの周知を図ってまいりたいというふうに思っております。

 以上です。

○石田水とみどりの課長
 黎明橋公園のマンホールトイレについてお答えいたします。

 黎明橋公園の改修に当たっては、公衆便所も改築をしたいというふうに考えておりまして、マンホールトイレについては、現在考えていないところなんですけれども、公衆便所の下にピットを設けまして、防災トイレとしても整備していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○染谷委員
 先ほどのマンホールトイレについて、理解できました。防災トイレに利用できるということで安心しました。

 自転車のほうなんですけれども、確かに広報のあり方だと思うんですけれども、ぜひともパーク・アンド・ウォークの構築とか、後からの計画期間になりますけれども、そのように中央区がレンタサイクル、その辺がうまくいくような形で支援できればなというふうに感じています。

 あと、駐輪場の附置の拡大の件なんですけれども、これは参考なんですけれども、100人前後の事業所なんかだと事業所内に自転車専用の場所を設置している企業さんもありまして、また、設けられない企業さんはお近くの1階店舗の空き地のところを、10万円前後もしくは10万円以下でお借りして、そこに従業員が出勤する自転車とかミニバイクを10台、20台置く依頼がありまして、そういうのをあっせんしたことがあるんですけれども、みずからの行動で企業が活動しているところもあるんですね。ただ、大方の中小企業だと、どうしても公道に置いてしまっているんですが、やはりこれもメッセージの仕方だと思うんです。中央区は事業所が結構多い数ですので、並行して早目に、台数から見ると、住民は確かに多いと言いつつ、日常、時間帯で住民の方も事業活動をして日中働いている方が多いものですから、やはり中央区にある事業所さんに早目に協力要請をしたほうが、実際に利用されている自転車の数や、どれが放置されている自転車なのか、もう少し選別できるような方法を進めていただければと思います。これは要望でございます。

 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。

○河井委員
 私のほうからは、まず自転車利用のあり方検討の中間まとめについてお尋ねをしたいと思います。

 まず、資料1の経過、内容の書いてあるペーパーのほうで、実施施策のうち5つが重点施策として早急に取り組むべき課題ということでお話をいただいておったんですけれども、どういう理由でこの5つが選ばれたのか。逆に言うと、例えば撤去手数料の徴収とか、素人目に見ると、割とすぐできそうな気がするんですけれども、なぜそういうもの以外に駐輪場の整備ですとか、民間による駐輪場整備の促進ですとか、この重点施策の5つが選ばれたのか、理由を教えていただきたいと思います。

 また、4番、その他で1月にパブリックコメントを実施するということで、パブリックコメントは広くいろいろな方からいただくことが重要だと思います。自転車はいろいろな年齢層のいろいろな方が利用しているものですので、実際に利用している多くの方から集めるための何か方策みたいなものが、例えばホームページでやっているだけだと、区のホームページを見る人は一握りの方だと思うので、何かほかの方策など、考えられていることがあれば教えていただきたいと思います。

 まず、その2点、お願いします。

○有賀環境政策課長
 まず初めに、なぜこの5つを重点施策にしたかということでございますけれども、1つに自転車問題を解決する最大の切り札といいますか、やはり駐輪場がきちんと整備されているというのが自転車対策、特に放置自転車対策をする上では最も効果的であるというように考えております。本区の場合、駅前等に駐輪場を整備することはなかなか難しい状況にございますけれども、これまでも整備してきましたし、引き続きいろいろな手法を駆使しまして、駐輪場を積極的に整備したいという思いがあります。

 その一方で、例えば自転車の通行帯のようなものについては、きのう、きょうも新聞報道されておりますけれども、いろいろとまだ非常に流動的でございまして、議論の分かれるような部分もございますので、そういうものについては、やはり、その状況を見きわめながら、順次対応していきたいというふうに考えております。

 さらに、手数料徴収はすぐできるのではないかというお話がございましたけれども、手数料徴収につきましても、基本的には、自転車をとめる場所があるのに、とめないで放置していたので、自転車が撤去されれば、それは放置の撤去手数料というものは徴収を速やかにできるというふうに考えますけれども、その一方で、今申し上げたとおり、なかなかとめる場所等がなくて、とめている方に言わせると仕方なく放置しているんだというような部分も、理論としてはそういうような御意見もありますので、駐輪場の整備にあわせまして順次そのほかの施策についても実施していきたいというふうに考えております。

 それから、パブリックコメントでございますけれども、パブリックコメントにつきましては、なかなかやり方というのは限られているかなというふうに思っております。インターネット、それからオーソドックスなやり方でございますけれども、区のおしらせ、こういうものを使ってパブリックコメントの実施については周知していきたいというふうに考えております。

 以上です。

○河井委員
 ありがとうございました。重点施策の5つが選ばれた背景については、理解をいたしました。

 では、実際の方針、そして実施施策のほうについての質問をさせていただきたいと思います。

 まず、現状と課題のところで、とめるの9番、駅周辺の駐輪場整備においては、整備費用などで鉄道事業者の協力を求めていく必要があるという課題を書いていただいているんですけれども、以前からもいろいろな委員の方からお話があったとおり、今、東京駅八重洲口の自転車の放置というのは何とかしなければならないなと非常に考えておるんですけれども、こういう点では、やはりJRですとか東京都ですとか、そういうところとの連携が必要だと考えるんですけれども、このあたり、実際に何か具体的にお話を進めておられるのか、区としてはどういう方向性で進めていこうと考えていらっしゃるのか、この点についてお伺いをしたいと思います。

 あとは、実施施策のほうなんですけれども、3番の民間による駐輪場整備の促進ということで、今、三越のところで民間の駐輪場が整備されておるんですけれども、例えば路上駐輪場整備というもので民間活力を利用するということで考え方が載っているんですけれども、具体的なイメージがわきにくいので、路上の駐輪場ということは、例えば広い歩道があったら、その一部を使ってとか、そういうことだと思うんですけれども、そのあたりの何か具体的なイメージと民間の活力をどのように生かしていくのかのイメージを、あれば教えていただきたいと思います。

 あとは、駐輪場の有料化というのが施策の5番に出ているんですけれども、これについて、今まで無料にしていた理由みたいなものがあれば教えていただきたいと思います。

 また、早急に進める重点施策にレンタサイクルというものがありますけれども、これはだれが利用することを想定されているのか。あとは概要版じゃなくて本編のほうに他区でも実績があるということで何個か事例が載っていますけれども、他区で行われているレンタサイクルについての問題点など、課題などを認識されていれば、その点も御紹介いただきたいと思います。

 また、施策の10番、シェアリングなんですけれども、シェアリングは今回重点施策には入っていないんですが、シェアリングのほうが、どちらかというと来街者というよりは区民向けの対策になるのではないかなと思うんですけれども、これについてどう考えているのか、レンタサイクルよりも優先順位が後になっているのが、区民のほうからすると、区民向けのものは重点的に考えていただきたいという考えも多分あると思いますので、そのあたりのお考えをお示しいただきたいと思います。

 以上、お願いします。

○有賀環境政策課長
 まず最初に、鉄道事業者等に対する駐輪場整備の要請でございますけれども、特に東京駅というお話がございましたけれども、具体的にいつということは言えませんけれども、これまで鉄道事業者に対しては、駐輪場の整備を鉄道事業者の責任において行ってほしいというようなことも過去にはお願いした経緯がございます。ただ、これまで鉄道事業者はいろいろありますけれども、東京駅を中心とする事業者の方等については、なかなか御理解がいただけなかったというような経緯があったというふうに認識しております。

 そういうことで、これまではなかなか厳しい状況でございましたけれども、ただ、現在、世の中もその当時に比べますと、かなり変化しておりまして、自転車問題に対する意識というのは、皆さん高まっていると思います。という中で、なかなか駐輪場整備をする場所を確保するということ自体が難しいですけれども、今、時期的にも非常に追い風といいますか、自転車問題は非常に意識が高い時期でございますので、私どもとしましては鉄道事業者、それから、そのほかの事業者さん、一般の企業さん、大規模事業所さん等について、再開発などの機会をとらえてお願いをしていきたいというふうに考えております。

 それから、路上の駐輪場整備、民間事業者によるものでございますけれども、路上の駐輪場整備というのは今までできませんでしたが、法律が改正になって、自治体がやることについては認められましたが、さらに規制が緩和されまして、民間事業者が路上の駐輪場を整備・運営することが可能になりました。ですので、例えばイメージ的には、今、人形町通りの歩道上に駐輪場がありますが、あれは区が整備したものでございますけれども、それを民間事業者さんが自分で整備して、そこから駐輪場の収入を得て、それで運営していくことが可能になったということで、今後はそういったようなものの導入も検討していきたいというふうに考えております。

 それから、有料化のお話ですけれども、有料化につきましては、これまでもいろいろと検討はしてきました。この10年来、俎上には上ってきましたけれども、有料化といっても、有料化するにはそれなりの設備投資をしなくてはいけないとか、そういう問題もございまして、そういったものとの関係あるいは有料化よりも、まず駐輪場をできるだけ整備していく。ある程度駐輪場の整備ができた時点で、その運営をどういうふうにしていくかということで、これまでは駐輪場整備のほうを優先的に考えた。それから、費用負担の問題等をどういうふうにするかということを検討していたというような状況で、中央区としては有料化に至っていなかったという状況でございます。

 あと、レンタサイクルとシェアリングでございますけれども、レンタサイクルといいますと、借りた場所にそのまま戻すというようなイメージでございます。ですので、使う方としましては、いろいろな方がいらっしゃいますけれども、主に想定されるのは、観光もありますけれども、そのほかに業務系でレンタサイクルをしていただく。それに対してシェアリングは、複数の拠点で相互の乗り捨て等が可能になりますので、さらに利用できる方の範囲も広がりますし、利便性も高まるということで、中央区としましては、両方進めていきたいというふうに考えております。シェアリングについても十分認識を持っておりまして、さらに、ここで書いてあるシェアリングというのは、例えばマンション等におきまして、今、一人一人の個人の方が自転車をお持ちになっていますが、そうではなくて集合住宅等における共同利用のような、一人一人が自転車を使うというよりは、全体の中で自転車を使っていただくようなものをイメージしているということでございます。

 それと、他の自治体のレンタサイクルなんですけれども、他の自治体については、いろいろなところで実施しておりますが、例えばレンタサイクルを1つのところで借りて、別のところで返せるシェアリングのような形で実施した場合、自転車の借りる場所と乗り捨てられる場所が違って、1つのところに多く自転車が集まってしまうとか、そうすると今度、使いたい方が使いたいと思っても自転車がなくて、多く集まってしまったポートから、また自転車を使いたい場所に搬送しなくてはいけないとか、管理・運用面でなかなか複雑といいますか、課題があるというふうに聞いております。

 以上です。

○吉田副区長
 東京駅前については、若干補足をさせていただきますと、平成14年の段階で基本的な東京駅前の広場整備について、丸の内、それから八重洲口相互について駅前整備の基本方針が国・東京都、それから地元区が参加して実施をしているところでございます。その中で、実は、現在も東京駅前の広場については整備作業途上でございます。御案内のとおり、大丸等を撤去いたしまして、東京駅前の地下街の整備を行うという形になってございますが、実は平成14年の結論の中でも、八重洲口の広場の整備については今の状態では不完全であると。

 現実、御案内のとおり八重洲口等については、タクシーおり場すら現実には整理されていないような大変危険な状況になってございます。そういう部分で、平成14年の国・都及び地元区が参加した検討会の中では、引き続きこれは周辺の民間の再開発を含めて総合的な駅前広場整備をこれから引き続き行っていくんだという協議になっておりまして、そのまま進行途上になってございます。

 その部分について、引き続き協議することになっておりますが、基本的には駐輪場の話以前に、私どもとしては、いずれにしてもタクシーベイの状態を含めて、八重洲で考えております再開発等で中長距離のバスの乗り場が駅前に散開しているような状態を是正しないと、さまざまな駅前広場の整備ができないというようなことで、再開発の中でバスターミナルを整備していこうじゃないかということを区側としては掲げておりまして、そういった課題の整理をする過程で駐輪場の問題を同時にあわせて協議をさせていただくつもりでございまして、そういう方向で鉄道事業者と協議をさせていただきたいというふうに考えておりまして、それはこれまでの流れからして、当然にやれるだろうというふうに思っております。

 それから、駐輪場の有料化については、これまで基本的にどういう考え方であったかという点については、本質的には有料にしてしまったら一層、駐輪場を使わないのではないかという懸念のほうが強くて、やはり私どもの区だけが現在、無料ということでやらせていただいているわけでございます。ただし、御案内のとおり人形町の地下式の駐輪場等については、現実の問題として、使用料ではございませんけれども、ある程度登録制にして機械を操作するための装置を含めて一定の金額を徴収しておりますが、それでも利用効率があるというような状況も含めて、有料化ということも検討しなきゃいかんなという状況に立ち至っているというところでございますので、御理解をいただきたい。

○河井委員
 どうもいろいろ御説明をありがとうございました。

 まず、シェアリングについては、何か最初の思い込みがマンションでの自転車のシェアリングのイメージが非常に私の中で強かったもので、そういった見方からの質問になってしまったので、その点はおわびをしたいと思います。

 他区でのレンタサイクルの課題についてなんですけれども、他区と連携していく上でというよりは、他区で実際にレンタサイクルという制度を導入しているところの課題みたいなものを、もし御存じだったら教えていただきたいなと思いましたので、その点ちょっとだけ、もしありましたら教えていただきたいと思います。

○宮本環境土木部長
 資料の中でお示ししておりますけれども、幾つかの区でレンタサイクル事業を行っております。練馬区だとか世田谷区は、昔からかなりの規模でやっております。こちらは、やはり南北交通が非常に脆弱だということで、通勤等でバスに乗って駅に行かなくちゃいけないという人たちに対してレンタサイクルをやっているということでございまして、ただ、実際上、かなりの費用がかかるというふうなところと、返す場所がやはり自宅と基本的に駅というふうな形、ワンウエーになってしまって、利用者が限られてしまうというふうなところで、採算性と利用の仕方が限られてしまうというところが大きな問題というふうになってございます。そういう中で、世田谷区なんかでは、練馬区もそうですけれども、ほかのところでも返せるようにしたようなところ、そういう改善も図っておりますけれども、そんな問題があります。

 そういうことも考えますと、私どもの区においては、やはりコミュニティサイクルということで、かなりのいろいろな貸し出し拠点を多く設けて、そういう形でやるのがいいのかなとか、そのような考えも持っておりまして、レンタサイクルという形で整理をしておりますけれども、コミュニティサイクルも十分視野に入れて、都心区ということがございますので、これから検討していきたいと考えております。

○河井委員
 どうもありがとうございました。

 中央区は本当にどこに行くのでも自転車で行きやすい場所でございまして、そういった方のための自転車利用のあり方を総合的に検討していただけましたらと思います。

 あと、街路樹の倒木について1点だけお伺いしたいんですけれども、台風のとき、非常に風が強かったときで、被害を受けた方も知っているので気になってはいるんですけれども、どのような状況だったのか、車が走っていて木が倒れてくるというのは、自分が運転していたらと思うと本当に恐ろしいことだなと思うんですけれども、すごく大きい木だったのか、車が自走できない状況だったのかとか、当時の状況について教えていただきたいと思います。

 お願いします。

○石田水とみどりの課長
 倒木のあった時間帯なんですけれども、まず非常に強くなる一番最初の時間帯であったというふうに認識しているところでございます。また、平成通りでありますので、スズカケの木で、ある程度の大きさの木が走行中に、ちょうどハイルーフといいますか、ワンボックスの車でしたので、その上に、バタンとは落ちなかったとは思うんですけれども、ゆっくり落ちていったというところで、ちょうど頭上というか、屋根の上にのっかるような形で、20キロぐらいで走行していましたので、そのまま後ろに落ちるという形で木が地面に落ちたというふうに聞いているところでございます。

○河井委員
 状況はわかりました。どうもありがとうございました。

 以上で質問を終わります。

○礒野委員長
 ただいま理事者報告の質疑半ばですが、ここで休憩を入れさせていただきます。再開を午後3時5分とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

(午後2時53分 休憩)


(午後3時5分 再開)

○礒野委員長
 それでは、休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。

 発言を願います。

○小栗委員
 それでは、質問させていただきます。

 最初に、資料1の自転車利用のあり方についてです。

 この問題は、私もかねてから重視して、さまざまな場で提案もさせていただきましたけれども、今回この自転車利用のあり方検討ということで、かなり詳細な調査として進められたことを評価したいというふうに思います。私たちも自転車を重要な都市交通手段として位置づけて、総合的な対策をということで、かねてから求めてまいりました。

 この問題で、私たちは毎年、区議団で区民アンケートをやっているんですけれども、自転車対策についても項目を設けて、地球環境に優しい乗り物として世界的に利用が広がっている自転車への対策について御意見をお書きくださいというアンケートも実施していますけれども、その中に寄せられた意見としても、自転車道の整備をやってほしい、大通りにはすべて設置してほしいという意見や、自転車はエコとしてもよいが、スピードの出し過ぎ、携帯電話を使いながらなどのマナーの取り締まりを望みます、こういうマナーが悪いというような意見もいろいろ寄せられております。あと、利用しやすい環境を整える必要がある、自転車を置く場所を整備しなければいけない、また、いきなり背中に自転車がぶつかり、けがをしたことがあるというような意見、実際の体験なども寄せられていました。休日に自転車レーンのみで楽しむように導いていったらどうかという提案や、先ほども出ましたけれども、東京駅八重洲側に自転車置き場をつくってほしい、こういう意見なども寄せられています。

 今回のあり方検討のまとめを見ますと、そういういろいろな課題も整理されて、今後の方向性ということで4つの基本方針としてまとめられていますが、この内容について順次お伺いしたいというふうに思います。

 最初に、本編のほうの1−5のところで平成12年に東京都と千代田区、中央区で自転車利用環境整備基本計画というのをつくったということで、その内容を踏まえて今回もいろいろ記述がありますけれども、これについては、12年以降、具体的にネットワークとして進んできたものがあるのかどうか、その辺をまずお示しいただきたいというふうに思います。

 それと、やはり自転車の走行空間のネットワーク、連続性というのが大きな課題だというふうに思いますし、内容としても、第一の柱としても、その辺が掲げられておりますけれども、本編の2−9、自転車走行空間の整備状況ということが示されていますが、これで見ると、視覚的に分離する自転車・歩行者道、整備されているのが3カ所ということで、晴海一丁目、三丁目、五丁目の朝潮運河沿いには自転車・歩行者専用道路が指定されている。ただ、区内に4カ所しか、実際にはまだ整備状況としてはそういう状況だということが示されています。国道や都道が多いということで協力を求めるという記述になっておりますけれども、実際にどういうふうにして整備していくかということはこれまでもずっと検討されてきたと思うので、この辺の整備をどういうふうに進めるかという点で具体的な検討は進んでいるのか、その辺についての状況をお示しいただきたいというふうに思います。

○有賀環境政策課長
 まず、一番最初に平成12年の自転車利用環境整備基本計画でございますけれども、これは当時、東京都が中心になりまして、中央区、千代田区が東京都と一緒になってつくった計画でございまして、この当時、やはり自転車利用を促進するためには快適で安全、そして便利、そういったような形で自転車の走行空間のネットワーク化をしなくてはいけないということで、つくりました。

 その後、具体的に本日まで、この計画に基づいて何か実際にこのネットワーク化を図るために3者でそれ以後協議したという具体的な事実はございません。ございませんけれども、この計画自体は今でも生きているというふうに認識しておりますし、なかなか走行空間の確保をするということが難しいという状況もありまして、できないということで今日に至っているという状況でございます。

 ただ、中央区もネットワーク化を図らなければ、真に、と言うとちょっとおかしいですけれども、本当に自転車の利用を促進していくということは難しいというふうに考えておりまして、ネットワーク化については、今回の中間のまとめでお示ししていますとおり、東京都、千代田区と一緒になって今後この計画を推し進めていきたいというふうに考えております。

 それと、もう一つ、自転車の走行空間は、現在、委員からもありましたとおり朝潮運河の専用道を含めまして4カ所ですが、これにつきましても、実際に整備をしているのは東京都第一建設事務所でございます。こちらについて、中央区からも自転車走行空間の整備については、毎年お互いの会議の場でお願いをしているところではございます。

 ただ、自転車走行空間の整備につきましては、なかなか広幅員で条件に合った道路がないということで、東京都において具体的に、では来年どこを整備するということは、現在計画には上っておりません。上っておりませんけれども、これにつきましても、今回こういう形で自転車の利用について非常に関心が高まっているということで、中央区から広幅員の歩道については、引き続き、これまで以上に東京都さんに対しては整備についてお願いをしていきたいというふうに考えております。

 それから、区道については、なかなか条件に合う道路がないということで、清杉通りについて、これまで整備した経緯がございますけれども、今後検討して、可能な部分があれば、そちらについても整備について、また検討していきたいというふうに思っております。

 以上です。

○小栗委員
 自転車走行空間の整備手法ということで、今回、結構詳細な、いろいろ構造的に分離する方法とか視覚的に分離する方法、例も示していただいて、メリット、デメリットも記述がある中で、本来だったら私も自転車の専用の道路、歩行者とまざった形でのやり方ではなくて、自転車が専用に走る場所、歩行者が専用に歩く場所、そういうふうにきちんと分けられるのがベストだというふうに思います。なかなかそういう条件が整うところが区内で難しいということもありますけれども、今、上げられている新大橋通り、これも本当にわずかな場所なんですけれども、新大橋までの区間とか、そういうものを、幅もありますから、本当にやろうと思えばできないことはないんじゃないかというふうに思います。

 今、タイルみたいなものを張ってあるので、それをまた掘り起こして色分けしてやるとか、そういうことになると、お金もかかるし、本格的な工事になってしまうと思うんですけれども、例えば線を引くとか、そういうことで整備するというようなことも含めて、連続性、ネットワーク化していくために、お願いしてもなかなかやってくれないとお話がありましたけれども、もう少し区として整備の方法も含めて具体的に進められるようにぜひ努力していただきたいと思いますけれども、そういうものも、とにかく都道は都がやらなくちゃいけない、線を引くにしても全部都にやってもらわなくちゃいけない、そういうふうな縛りになっているのか、その辺についても御説明をいただきたいというふうに思います。

 それと、晴海通りとか清澄通りとか、先ほどの平成12年のときにも具体的に永代通りとか名前が出ているわけです。例えば清澄通りなども地下鉄の工事が終わったときに、あれだけの幅なので、本当は一緒に自転車道としての整備ができればよかったのになというふうに思うんですけれども、やはり中心になるのは幅の広い幹線道路ということになると思うので、どうしても国道、都道という縛りになると思いますけれども、その辺も含めて、これからの整備がなかなか難しいということではなくて、どういうふうにネットワーク化を進めていくのかということで、もう一度お考えのほうをお聞かせいただきたいというふうに思います。

○宮本環境土木部長
 自転車の走行空間につきましては、大きくは東京都道とか江戸通りの国道とか、そういう形になるわけですけれども、中央区においても清杉通りで整備しましたように、清杉通りだとか、あるいは清洲橋の一部だとか、あるいは月島のほうの清澄通り、勝どき駅のあたりだとか、あるいは晴海のマリナーズコートの前の通りだとか、広幅員の道路はあると思っておりまして、そちらのほうも促進しなくてはいけないなと思っております。

 ただ、どちらにおきましても、基本的に東京都の場合はそうなんですけれども、改修工事にあわせてやってきているというふうなところがございまして、そのあたりのタイミングというのがうまくいかないというところがございました。

 今回、警察庁の10月25日の動きから警視庁の動きというふうな形になっておりまして、自転車利用者だけじゃなくて、歩行者、それから自動車にも留意して走行空間をきちっと、マナーとかルールの徹底なんかも含めて進めていこうという形が出てきておりますので、かなり東京都とか国の走行空間に関する認識も変わってくるところがあるのかなというふうに思っております。そういう点で、こういう計画もつくったところがございますので、しっかりと東京都のほうに、そういうタイミングも見計らいながら整備の促進を要請してまいりたいと考えております。

○小栗委員
 自転車による事故の件数も出ていますけれども、やはり歩道を人と自転車が一緒に利用する、そういう危険性というのもありますので、事故のないような走行空間ができるように今後も努力をぜひお願いしたいというふうに思います。

 次に、駐輪場の関係で方向性が出ておりますけれども、最初に伺いたいのは、駐輪施設の登録状況ということで2−12に登録可能台数、登録台数、利用率というのが出ております。駐輪場の問題で、私たちは毎年、決算特別委員会でも駐輪場の利用状況ということで資料をいただいていまして、これでいくと、例えば入船橋は、登録台数は時点が違うのでいいんですけれども、収容台数が134台になっているんですけれども、こちらの表で見ますと、登録可能台数ということで310という数字になっております。これは収容する台数を3回ぐらい利用するだろうというような形で登録可能台数が出ているのか、その辺の数字の違いについて御説明をいただきたいというふうに思います。例えば、築地市場駅地下だと、今回の2−12ページでは905台になっていますけれども、収容台数としては502台と、資料として前にいただいているので、その辺の違いについて御説明をいただきたいというふうに思います。

 先ほど来、有料化のお話が出ていますけれども、私たちは有料化すべきではないと。23区唯一有料化していない区として誇るべき施策であり、これからもぜひ続けていってほしいというふうに私は思っております。先ほど来もお話あるように、有料化すれば、結局そこに入れないで放置自転車がふえるんじゃないかというようなこともあって、今までも有料化しないということでしたけれども、やはり実際そうだと思うんですよね。必要な駐輪場がなければ、とめたいのにとめることができないということで、別の場所に置いてしまうということになるわけですから、そういう意味では、まず駐輪場の整備が必要だというふうに思います。

 それと、登録して利用するのももちろんなんですけれども、毎回、毎日毎日その駅を利用するとかだけではなくて、買い物とかで利用する、自転車で行くときに一番困るのは一時利用の駐輪場がないということです。こちらの施策のほうでも、買い物利用のための一時利用駐輪場を整備する必要があるということで、これからの課題としてきちんと書かれていますけれども、やはりそういう一時利用の駐輪場も含めて整備をして、まちの景観上も安全上も、きちんとした駐輪スペースが確保されるということが第一番に大切だというふうに思いますけれども、その辺についてのお考えについて、もう一度確認をさせていただきたいと思います。

○中野道路課長
 まず、私から、駐輪場の登録可能台数、収容台数についてでございます。

 まず、収容台数というのは、平面の場合、設計基準等ございまして、その中で、例えば60センチの幅ということで割り出したものが収容台数ということでございます。また、ラック数については、ラック1つが1台というカウントでございます。

 一方、登録可能台数というのは、設計上は60センチの幅であっても、場合によっては詰めればもっと詰めれてしまう、それから利用の状況によりまして、これまでの経験則等を踏まえまして、実際入れる、登録が可能であるという台数をお示ししたのが、この台数ということでございます。

 その点、ちょっと誤解があるのかなというように思いますけれども、やはり収容台数だけで登録させてしまいますと、なかなか申し込めないという状況があるので、状況を見まして登録可能台数ということを定めまして、この台数ということになってございます。

 以上でございます。

○有賀環境政策課長
 有料化のお話と一時利用のお話でございます。先ほど来有料化のお話が出ておりますけれども、今回のまとめの中でも書いてありますとおり、ある意味、駐輪場を利用していただく方に一定の負担をしていただくのは、受益者負担ということで、しようがないという言い方はおかしいですけれども、受益者負担というような考え方を今後導入していきたい、駐輪場運営に対する費用あるいは放置自転車の撤去に対する費用、こういったようなものがかなりの高額に上っているということもございまして、受益者負担ということも今後は検討していく必要があるというふうに考えております。

 それと、もう一つ、一時利用のお話が出ましたけれども、一時利用については、やはり今、中央区の場合、駅前の駐輪場で通勤・通学の方を主なターゲットとしております。その方については、登録をしていただいて無料でお使いいただけるということでしたけれども、今度一時利用になりますと、一々登録をしていただいて利用するとか、そういう利用ではなくて、御利用になりたいときにだれでも自由に利用できるということで、そうなった場合、やはり管理していく上で、だれでも自由にとめられるとなってしまうと、本当にだれでもとめてしまうということです。その場合は、例えば最初の2時間は無料にして、その後、有料にして、1日利用であれば100円ぐらいいただくとか、そういうようなやり方が一般的なやり方だというふうに考えております。

 さらに、今の中央区の駐輪場ですと、例えば区民の方でも駅から300メートル以上離れていないと利用できない、300メートル以内の方は利用できないというようなことで不公平感が、ある意味あるということ、それと、もう一つは、実際問題として、中央区の駐輪場で地域によっては中央区以外の方が自転車を中央区の地下鉄の駅前等に放置している状況がございまして、他区の方からも、有料でもいいから駐輪場を使えないかとか、そういうお話がございます。やはりこれを登録制にして有料で取るという方法もありますけれども、時間制にして、1日当たり100円程度いただいて、だれでも自由に利用できるということになれば、現在、中央区の今ありました駐輪場の利用実態の中で、あいている駐輪場というのもございますけれども、そういったようなところももっと有効に活用していただけるということで、駐輪場利用のあり方といいますか、バリエーション、利用の形態がかなり広がって、本当に利用したい方が利用できるような形になっていく可能性も十分秘めているということで、今回一時利用も含めて有料化について検討をさせていただきたいというふうに考えております。

 以上です。

○小栗委員
 まず、駐輪場をきちんと整備するということが必要だと思いますし、やはり有料化というのは、ほかの区でやっているからということではなくて、今までも何度も有料化にすべきではないかというようなことも意見として出たりする中で、検討して今までやってこなかったわけですから、ぜひその施策は無料で続けていただきたいというふうに思います。2000年に地下鉄の大江戸線ができたときも、地下に駐輪場ができるので、路上にあるよりも地下なんだから管理が行き届くんだから有料化したらどうかみたいな、そういう議論もあったけれども、そういうふうにしないで頑張ってきたわけですから、そういう施策として、ぜひ続けていただくように強く要望したいというふうに思います。

 それで、この中にもモビリティマネジメントということが紹介されていまして、意識の変革で、これは自転車の利用に限らず大変重要なことだと思いますけれども、利便性の向上や費用軽減などのことだけではなくて、それぞれの段階に働きかけて、人々の行動を、放置自転車はやめようとか、自動車じゃなくて自転車を利用していこうとか、そういうふうに意識を変えながら、危険な自転車走行などもないように誘導していく、そういう手法として大変重要ではないかというふうに思います。実際の赤羽駅でやった例を見ると、なかなか大変だなと。あいさつから始めるとか、やり方も随分丁寧に示されていて、本当に理解してもらって協力してもらうにはなかなか大変だなという感じもしましたけれども、やはりこういうことも含めて総合的な対策をとっていくということが重要だというふうに思います。

 そういうことも含めて、有料化ということではなくて駐輪場の整備、そして放置自転車をなくしていこうというキャンペーン、安全なルールある走行にしていこうという意識を広げていく、そういうことをぜひ強化していただきたいというふうに思います。

 それと、レンタサイクルやコミュニティサイクルについても、他区の例やほかの自治体で先行的に行われている例なども紹介されて、もう具体的にいろいろ検討に入っているということでしたけれども、その中で幼児2人乗りの自転車の件が出ています。これをレンタサイクルのような形でやっていこうかという方向も出ていますけれども、前にこの問題で私も委員会でやったことがありますけれども、幼児2人乗りの自転車は結構高いということもあって、補助を出している自治体もあったり、貸し出しといって、一回一回でなくて長期間に貸し出しをして、子供さんが大きくなって必要なくなったら返してもらって、またリユースする、そういうような方法も考えられるのではないかというふうに思いますけれども、その辺についてはどんなふうにお考えなのかお示しをいただきたいというふうに思います。

○宮本環境土木部長
 レンタサイクルにおきましては、委員おっしゃいましたように幼児2人同乗用自転車、また本区は橋があったりして坂もあるということで、電動自転車なんかについてはレンタサイクルあるいはコミュニティサイクルをやる中で入れていく必要があるというふうに考えております。他区においては、幼児2人同乗用自転車は、委員おっしゃいますように購入に係る費用を助成しているものと、あとレンタルで貸し出しているもの、2つの方式がありますけれども、私どもからすると、使う期間がある程度限られるということで、子育て期間ということで考えますと、レンタルする形のほうが、使い回しができるという言い方なんですけれども、いいのかなというふうな考えがございますけれども、コミュニティサイクルとかレンタサイクルを検討する中で、あわせて導入について検討してまいりたいというふうに考えております。

○小栗委員
 最後に、中間のまとめとして今回出ていますが、パブリックコメントを1月にやるということで、最終的なまとめというのはいつごろを予定しているのかという点をお願いしたいというふうに思います。

 今回は、自転車利用のあり方ということで詳細な報告となっておりますけれども、やはり自転車の利用を考える上でも、区全体の、その前提として駅のこととか鉄道とか地下鉄の利用とか、いろいろなことについても入っていますけれども、特に自動車の総量を減らしていく。自動車じゃなくて、区内の公共交通機関とか江戸バスとか自転車とかを利用してもらう、そういうような交通需要全体をマネジメントしていく交通需要マネジメントで自動車の総量規制をしていく、そういう視点とか、荷さばき場がどうしても必要なので、車道を走れないという記述があるんですけれども、荷さばきなんかについても共同配送・共同集配のシステムをもっと積極的に導入していく、そういう視点で全体の中で自転車利用というものを位置づけていくということが大変重要だと思いますので、その辺についての考え方についても最後にお聞かせいただきたいというふうに思います。

○有賀環境政策課長
 あり方の最終的なまとめということでございますけれども、今後、パブリックコメントを来年やりまして、その後、パブリックコメントでいただいた意見も踏まえながらまとめていくという形になります。さらに今現在、自転車走行空間については、警視庁、警察庁のほうでいろいろと検討をされておりますので、その動向というものもございますので、できたらそれもある程度盛り込みたいという考え方もございますので、具体的に今、この時点でいつお出しするということは言えませんけれども、できれば平成24年度の中でなるべく出していければなという考えは持っております。

 それと、もう一つ、今、委員からありました自動車との関係、車との関係の中で自転車利用の促進、自動車から自転車への転換という話、この話についてでございますけれども、私どもでは中央区の中での車利用のあり方ということについても十分認識しております。現在、総合交通計画を策定中でございまして、中央区の総合交通計画の中で今後の中央区の交通計画がどのようになるべきか、現在検討している最中ですので、自転車あるいは貨物について、そういった記述についても触れさせていただきたいというふうに考えております。

 以上です。

○小栗委員
 ぜひ積極的な自転車利用ということでお願いしたいというふうに思います。

 まちづくり協議会について意見が出たかどうかだけ、どんな意見が出たかだけ。質問させていただく時間はないですね。後日、議事要旨が出るということなので、それを踏まえて、また質問します。ありがとうございました。

○石島委員
 各委員から、中央区自転車利用のあり方検討について御意見がいろいろ出ておりましたが、本当に今、自転車と歩行者の接触事故とか、自転車のきちっとしたマナーを向上させようということで、法的規制の強化など、自転車の全体的なマナーをアップしていこうというとき、中央区のほうでこういった総合的な施策を提示をするというのは、大変時宜、的を射たというふうに思っております。

 そんな中で幾つか質問をさせていただきたいと思いますが、いろいろ先ほど来のお話を伺っている中で、今回中間の取りまとめを発表されて、先行的に幾つかの調査・検討等を行っていくと。最終的なまとめについては、今後、警察庁の動き等をにらみながらというようなやりとりがありましたが、当然今まで中間の取りまとめを行うまでの間、関係機関との総合的な調整はいろいろなされてきたことと思います。

 実際、この中を拝見してみますと、区独自でできること、あるいは自転車走行空間の確保など、道路環境を整備しなくてはいけないところでは、当然、国だとか東京都の協力あるいは警察等の交通管理者の協力というのが必要になってくるわけですが、今後、最終の取りまとめに向けて、中央区の自転車の総合的対策をきちっと関係機関にも示す、あるいは関係機関にもきちっと責任を共有してもらう、こういう意味も含めて、関係者を含めた協議会等を設置して、お互いに相互の情報交換をしながら、より充実した施策の推進を図っていく必要があるかと思いますが、その点についてお考えをお聞かせいただければと思います。

 それから、あわせて、先ほど来幾つか提示はされておりますが、最終の取りまとめに向けて、区のほうとして認識している課題、これがどういうことなのか、あるいは今後、最終的な取りまとめを終えた後に、なかなかすべての実行、実施についてはそれなりに年数がかかるということはさっきもおっしゃっていましたが、自転車の総合対策ということは、これも早期実現すべき内容であるかなという認識もありますので、このまとめに対する行動計画なり実施計画なり、具体的な施策推進についての行政計画を立てていく必要があるかと思いますが、この点について御見解をお聞かせください。

○吉田副区長
 基本的に、今回は中間のまとめということでまとめさせていただきまして、調査としてのまとめというものについては、環境政策課長のほうからお答えしたとおりかと思いますが、実態的に、具体的に行動に移していく際に、どういうまとめ方をしていくんだということのお尋ねかと思います。

 実際、この部分については、私どもとしては、例えば走行空間1つとっても、具体的にこの図面のほうに表示しております部分の、ピンク色等々で表示しております部分についても、実はそこはそう通りたいと思っておりますけれども、道路管理者であり交通管理者がそのことにどういうふうな協力をしていただけるのかという問題がございますし、それと同時に、協力をしていただけるということになった時点で、それは車道部分なのか歩道部分なのかというところをきちっと整理をし、かつ、その部分について、私が最も重要だと思っておりますのは、地域の中でこういうふうなネットワークの中で、例えばうちの区内で12地区に分けてというお話をさせていただいておりますけれども、まちづくり協議会の単位において、基本的に地元と協議をして合意を形成した上で線を引くというようなことが必要だろうと思っております。

 そういうふうな具体的な地図上のルートの確保でありますとか、ステーションの確保でありますとか、いわゆる基盤的な整備の部分については、地元との協議をきちっとやっていくし、それからマナー上の問題等を含めて、ある意味で取り締まりというものが必要な部分については、申しわけございませんけれども、これは議会の皆さんの御協力をいただきながら、地元の協議を背景としながら、安全走行等に対する、例えば条例というようなまとめがやはり必要になってくるだろうというふうに考えておるわけでございまして、それらをいずれもやっていくためにも、それぞれ素案的なものを問題提起しながら、むしろ、この調査の結果を踏まえながら、基本的には地元と協議をしていく。こういうふうにレーンを設けていくことについてどう考えるかというようなことを地元と議論をさせていただく。

 そして、既にこの中にも出ておりますけれども、自転車でパーク・アンド・ドライブというのは大げさでございますけれども、例えば中央通りなんかについては、これは自転車に通ってほしくないと。だとすれば、その周辺、通ってほしくない周辺に駐輪場なり駐車スペースをどう確保するかというようなことについても、地元ときちっと議論をして、そういうふうな基盤整備をやっていくということが大事だと思っておりまして、そういう部分をしながら、具体的に行動計画を定めていきたいと思っております。それが二、三年の間に具体的にそういうものをやって、基本的な基盤整備の方向性を見出し、かつ、私どもとしてはそれらを条例的な整理も行うというふうな形になっていくと思います。

 ただし、私どもは、実際のところ、正直申し上げますと、駐輪場の整備については、この高地価の中で本当に周辺的にできるかということになると、かなりきつい問題がございますので、私どもとしては、一方でやはりレンタサイクルと称しておりますけれども、レンタサイクルとシェアリング等を統合したコミュニティサイクルというようなことで基本的な、例えば区内は全域、基本的にはコミュニティサイクルだというようなことで、むしろステーションの整備みたいなところで改善をしていくような方策がないのかどうかという実務的な検討も進めさせていただいて、調整をしていきたいというのが基本的な方向性になろうかというふうに考えております。

○石島委員
 了解しました。

 それと、当然、新しいルールあるいは普及啓発をしていくということですから、地域の方の理解、協力を得るというのは当然のことなんですが、今ちょっとお話ししました趣旨としては、関係機関、やはり国と交通管理者である警察、これとも常に内々ではいろいろな協議はされているかと思いますが、やはり中央区がきちっと自転車の総合的対策に乗り出すんだという意味では、常設のような協議機関を設けて、責任を共有していただく、あるいは区の施策について理解を深めてもらう、こういったことは今後必要だと思うんですが、この点についてはいかがでしょうか。

○吉田副区長
 もちろん、そういう意味では、地元協議に入る前に、当然関係機関との一定の調整なしには地元にたたき台もお示しできませんので、そういう一定の協議を行っていきたいというふうに考えております。

○石島委員
 関係機関といいましても、立場が異なると、目標は一緒であっても、いろいろ障害があって、共通の歩調もなかなか合わせづらいということもありますから、そういった意味ではぜひ歩調がとれるような体制づくりをしていただきたいというふうに思います。

 具体的な内容について何点かお尋ねをさせていただきたいと思いますが、先ほど、今回駐輪場の有料化あるいは撤去費用の徴収と、新たに徴収ということを今回は打ち出しをしているわけですが、当然、駐輪場の整備をする。そして、放置自転車禁止区域を指定する。それに従わなければ撤去あるいは撤去にかかわる費用を徴収という、行政がきちっとインフラを整備した上でのルールづくりということになるかと思うんですけれども、先ほど来のお話をお伺いしていますと、どちらかというと、全体的に環境が整った中でそういった実行に当たっていくということだと思うんです。

 先ほど副区長からも答弁がありましたが、まちづくり協議会に準じた12地区をゾーン分けして、その地域の理解を得ながら進めていくという話があるわけですが、例えば具体的に言えば、人形町であれば、歩道あるいは人形町二丁目地下駐輪場、ある程度一定の駐輪場の整備ができた、インフラは整備できたという状況なわけですから、例えば放置自転車区域の指定、具体的には撤去、撤去料の徴収と。ゾーンという考え方で考えれば、これは先行的にできない話ではないかと思うんですが、区内全体のそういった環境が整った時点で、やはりその方向性を考えていくのか、あるいはゾーンごとにその環境が整った中で、ある意味では先駆的に皆さんに、モデル地区ではないですけれども、そういった形で取り組みを始めていくのか、そこら辺のお考えについてお聞かせをいただければと思います。

 それから、撤去との関係で言わせていただきますと、今まで放置自転車を撤去するというのは、たしか最低3週間ぐらいですか、警告の張り紙を何度か張って、3週間目ぐらいに撤去に至っていたと思いますが、撤去するに当たっては、当然、個人の所有権の問題とで法的な越えなくてはいけない壁があるということで、過去はしてこなかった、できなかったという部分があるわけですが、これについては、今回何らかの取り組みなり、条例制定等、整備をすれば、そういったことが可能なのかどうなのか。やはり迅速にやるということも必要だと思うんです。実際、やはりいろいろなシステムはつくったけれども、いろいろな法的な障害があって、今までと同じという意味ではしようがないわけですから、ここら辺についてはどういう考え方をしていらっしゃるかお知らせをいただきたいと思います。

 それから、今回のことで一番大切なことは、放置自転車、自転車のルールについての啓発活動だというふうに思いますが、あり方検討の中のまとめの中を拝見していますと、そういった意味では啓発活動・教育が大切だということがうたわれていました。実際、その中で具体的な方法としては、先ほども話がありましたが、交通安全教室の活用や学校を活用をして、自転車に対する新しい知識の普及というふうに御答弁をされていましたが、実際、自転車の事故の発生、加害者となり得る世代としては、ちょうど30代から40代というのがデータで出ているかと思いますが、一番知識を普及させたい層には、今までのシステムで考えると、なかなか啓発活動が行き届かないというのが実態だと思うんです。安全教室にしても、どちらかというと高齢者の方が中心になったり、小学生の方が中心だったりと、実際働き盛りの方はいろいろな警察行政の中でも、その場には参加しづらいというのが区内においての実態だと思うんですが、そこら辺はどのような形で今後普及活動を行っていこうと考えているのか、その点についてお聞かせをいただければと思います。

○有賀環境政策課長
 私のほうからは、放置自転車の関係でお話しさせていただきます。今、委員からもありましたけれども、例えば放置自転車の撤去を個別具体的に地域を分けてやるのかどうかというお話でございますけれども、これまでは中央区としましては、平等の面から全区一斉にという考えでございましたけれども、今回12地区に分けて、それぞれ施策を展開していくという中で、今後の方向としては、個別に整備が済んだところから、例えば試行的にそういうものを導入していくというようなことも十分考えられますので、そういったことも視野に入れながら検討させていただきたいというふうに思っております。

 それで、例えば人形町ということで出ましたけれども、人形町につきましては、現在、駐輪場の整備が一定程度進んでおりますので、今後、来年度には放置禁止区域という指定を行いまして、放置禁止区域を指定しますと、これまでの3日の注意、2日の警告というようなものをしなくても、即日撤去というようなことができる形になっておりますので、放置禁止区域に指定させていただいて、即日撤去というような形も今後は十分可能になっていくというふうに認識しております。

○元國副参事(交通安全対策・特命担当)
 30代、40代の働き盛りの方に対するマナー・ルールの啓発ということでございますが、委員御指摘のとおり、これまでなかなかそういう方たちに対してのそういった教育というのはできないところでございました。きのうの警視庁からの指針によりますと、例えば自転車通勤利用者の多い事業者に対しまして、事業所の管理者を招いて安全教育を行う。行った上で、自社に戻って、それらを啓発していただくということ、それからある意味、自動車を運転する者が自転車を交通参加者であるという認識を改めて持つということも大事でありますので、免許証の更新時でありますとか、安全運転管理者講習という法定の講習がございます。5台以上の車を持っている事業所がそういうところに行くわけなんですけれども、そういった場面での講習等を行うというふうにしておりますので、警察と連携の上、交通安全運動等をとらえて、事業者、それから運転者、それぞれの皆さんにこういった場面で講習会に参加するようにというふうなことを啓発してまいりたいと思います。

 以上です。

○石島委員
 本当に、ここに掲げられた内容がきちっと形になるには、いろいろやはりハードルがあると思います。そして、関係機関との調整と意識の啓発あるいは地域の理解等、難しい面も多々あるかと思いますけれども、これを拝見させていただいて本当によくできているなというふうに期待をしているところですから、ぜひこの実現に向けてこれからも頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上です。

○礒野委員長
 それでは、議題に移らさせていただきます。環境保全及び建設行政の調査について、質問のある方はいらっしゃいますでしょうか。

○河井委員
 では、議題で環状2号線について確認させていただきたいことがございまして、質問させていただきます。

 きのう、東京都のほうから環状2号線の隅田川橋梁の下部の調査でダイオキシンが測定されたというのが出ていまして、橋脚の築地側ではなくて勝どき五丁目側のほうで環境基準値を超えるダイオキシン類が出たということなんですけれども、対応については、しっかりと万全な対策をして工事を進めてまいりますということだったんですけれども、この対応によって、今後、環状2号線工事のスケジュールに変更が出てくる可能性があるのかと、このあたりの調査についての情報は、区のほうにどのように伝わったのかと、あと、地域に何か説明の機会などがあるのかどうかについて教えてください。

 お願いします。

○有賀環境政策課長
 環状2号線のダイオキシンについては、前回10月にも一度出ておりますが、中央区のほうには先週連絡がございまして、そのことについては、認識しております。環状2号線については、前回築地側でダイオキシンが出ましたが、今回は勝どき側ということで、1メートルから3メートルの範囲内で環境基準の最大で3倍程度出ております。それらについての報告は受けております。

 こちらにつきましては、いろいろと工法がありますけれども、今後、例えば鋼管矢板を打って水抜きをして、中の泥をとるとか、あるいはもっと簡易な方法もありまして、スクリーンといいますか、カーテンのようなものを水中に落としまして、その中で汚染土壌を除去するとか、そういう方法もございますので、これらについては、来年の2月ごろまでにどういうふうな形でやるかを決定し、その後、処理していくということで、現在の段階で、それが環状2号線の工事そのものに直接影響が出てくるかどうかはちょっと不明でございますが、除去作業については、拡散しないような形できちんとやっていきたいというような報告を受けております。

 以上です。

○河井委員
 わかりました。しっかりと対策をしていくことを、区からも、しっかりと求めていっていただきたいと思います。

 あと、もう一点、今年度1,500万円の予算がついた基幹的交通システムの導入に関する調査なんですけれども、この検討の結果について、年度内に一度御報告をいただけるとのお話があったかに思うんですけれども、今後のタイミングですとか、どういったものが出るのかとかがわかれば、教えてください。

○有賀環境政策課長
 基幹的交通システムについての予算ということですが、委員会の中でも御答弁させていただいたこともあろうかと思いますけれども、基幹的交通システムを導入するに当たっては、まず中央区全体の交通体系といいますか、交通計画をもう一度見直して、中央区として将来、まちづくりの中で交通の役割はどういうふうな形であって、どういう形でまちづくりを進めていったらいいのかということをもう一度、交通の切り口から整理させていただくということで、現在、総合的な交通計画というものを策定中でございます。これについて、年度内に策定する予定でございまして、それを今後、この環境建設委員会の中でも御報告させていただいて、それを受けて、さらに次年度以降、具体的に基幹的交通システムについて必要性があれば、その検討をしていくという状況でございます。

 以上です。

○河井委員
 ありがとうございます。

 計画を策定中、年度内に策定して、年度明けに委員会に御報告いただけるのかなという印象を受けたんですけれども、もし今の段階でぼんやりとしたものがあればでも結構なんですけれども、どのような計画が出てくるのかなというのが見えない部分がありますので、そのあたりの何かイメージがあれば教えてください。

○有賀環境政策課長
 総合的な交通計画ということでございますので、例えばLRTとかそういうものに限ったものではございませんで、中央区の将来の交通がどういう状況であればいいかということを一度検討しまして、その中で、例えば先ほどありましたけれども、自転車の利用のこともあれば、中央区として、今後どういったまちづくりの中で、例えば高齢化に対応した移動手段はどういうものがあるとか、例えばどこの地域でどれだけの交通需要があるけれども、現在それに対して供給がなされていないので、こういったところに何か整備が必要ではないかとか、そのようなことを検討しているという状況でございまして、そういったようなものを含めまして、全体的に交通計画というものを策定させていただきたいというふうに考えております。

○河井委員
 ありがとうございます。

 最初、予算で調査費がつくというときに、報道で出たのはLRTがまちの中を走って銀座に路面電車がどうこうという話が出て、そういったものが現実どうなっていくかを考えていくうちに、なかなかそれが簡単にいかないことがわかって、どんどんトーンが下がっているのかなという印象を受けてしまうんですけれども、全くそういうことではなく、総合的に自転車等も含めたものを考えていらっしゃるという理解でよろしいということでしょうか。わかりました。

 以上で終わります。

○石島委員
 1点だけ確認をさせていただきたいと思います。

 11月24日、宮城県の災害廃棄物の受け入れについてということで、東京都、宮城県、関係団体で共同の記者会見が行われました。その中では、廃棄物受け入れについての協定を結ばれたということで、この12月から平成25年3月まで10万トンの廃棄物を受け入れるという内容が報道されたわけですが、現在、この間の委員会でも御答弁をいただきましたが、品川区、大田区で試験焼却中と。来年1月には、その試験焼却の結果の評価を公表して、具体的に2月以降、住民への説明、それから受け入れ開始というスケジュールになっていますが、来年2月と申しますと、当委員会が開催される時期ぐらいかと思いますけれども、現段階でどのような計画、予定をされているのか、わかる範囲で結構ですので、簡単にお知らせをいただければと思います。

○園田中央清掃事務所長
 今、委員のおっしゃったとおりのスケジュールで運んでおりまして、きょう、折しも品川区の説明会です。品川区と大田区のデータが全部そろい終わるのが1月で、その後、順次、今、スケジュールを組んでいるところですけれども、東京都と清掃一部事務組合と区の合同で説明会を行うという予定でおりますので、各清掃工場のスケジュールを調整しているところです。日程が正確に決まりましたら、区のおしらせ、今、区のおしらせのほうは枠どりだけをしている状況ですので、区のおしらせとホームページで御案内をして、説明会を終えて、その後に焼却に入っていくというスケジュールでいます。焼却はおおむね3月に入ってからになると思います。

○石島委員
 そうしますと、今、日程は調整中ということですけれども、一般的に東京都、清掃一組、区の3つの団体の共同の説明会ということで、一般を対象とした説明会だけなのか、あるいは例えば清掃工場がある、晴海地区のまちづくり協議会等や何かを開催して、具体な内容等を説明していくのか。スタイルとしては、どういった形を想定すればいいですか。

○園田中央清掃事務所長
 特に、清掃工場だけというわけではなくて、清掃工場があるのが月島地区ですので、月島地域の、多分区民センターとか、そういったところを想定して、大体100人程度が入れるところで開催しようと考えています。

 以上です。

○石島委員
 そうすると、特にまちづくり協議会等では説明や何かは予定はしていないということでいいですね。

○園田中央清掃事務所長
 まだ、その辺については詳細を詰めておりませんので、今後検討してまいります。

○石島委員
 説明会をして受け入れができなかったというわけにはいかないと思いますので、そこら辺は十分説明、理解を得られるような形で進めていただきたいと思います。

 お願いいたします。

○礒野委員長
 それでは、議題、環境保全及び建設行政の調査については、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 これをもちまして、本日の環境建設委員会を終了させていただきます。

 どうもありがとうございました。

(午後4時3分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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