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平成23年 決算特別委員会(第4日 10月3日)

1.開会日時

平成23年10月3日(月)

午後2時 開会

午後4時58分 散会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(16人)

委員長 押田 まり子

副委員長 木村 克一

委員 高橋 伸治

委員 原田 賢一

委員 礒野 忠

委員 富永 一

委員 中島 賢治

委員 堀田 弥生

委員 田中 耕太郎

委員 山本 理恵

委員 小栗 智恵子

委員 志村 孝美

委員 渡部 博年

委員 石島 秀起

議長 石田 英朗

副議長 守本 利雄

4.説明員

別紙理事者一覧のとおり

5.議会局職員

田中議会局長

渡辺庶務係長

横山議事係長

金田調査係長

岡野書記

長田書記

武藤書記

渡邊書記

6.議題

  • 議案第48号 平成22年度中央区各会計歳入歳出決算の認定について

(午後2時 開会)

○押田委員長
 どうも皆様、御苦労さまでございます。

 ただいまより、本日の委員会を開会いたします。

 資料要求がございました21点につきまして、席上に配付をさせていただきましたので、よろしくお願いいたします。

 それでは、第3款「地域振興費」につきまして、質問者の発言をお願いします。

○富永委員
 幾つかの点について質問させていただきます。

 本日から約2カ月間にわたり観光商業まつりが始まったわけですけれども、先ほど4カ所で、今もまだ行われていると思います。オープニングセレモニーの一番最初が行われていた八重洲、私の地元でありますので、大体9時前の準備段階からちょこちょこ見に行っていたわけですけれども、なかなか好評で、配りものがすごく、最後の方になると、もう本当にけんかになるんじゃないかというぐらいの人気でひやっとした場面もありましたけれども、それだけ喜ばれていたのかなと思います。

 それに関しましてですが、今回のポスターが、「来るっと、笑顔。」という、昔のだまし絵というんですか、これを使った、大変中央区らしい、すてきなでき合いに仕上がっていると思うんですけれども、裏の協賛の行事とかを見ますと、各地域でそれぞれ行われているいろんなイベントの紹介がありまして、こちらの開催に関しまして、助成金等補助が出ていると思うんですけれども、名前だけではなくて、ホームページを含めまして、地元の人たちが、どのような行事を開催されているかというのが、もう少し事細かにわかってくると、また、中央区全体でやっている観光商業まつりが、もう少し広い意味で、来るのにわくわくするような、あそこも行ってみたい、ここも行ってみたいというようなお祭りになるんじゃないかなと思いますので、それは、質問というか、要望なんですけれども、今後検討してもらいたいと思います。

 あと、10月1日からハッピー食事券がいよいよ始まっておりますけれども、私の日本橋料理飲食業組合を含めまして、取り扱いのステッカーがいまだに来ていないと。きょうも東京駅の八重洲地下街でセレモニーがあるということで、私、きのう、八重洲地下街を全部見て回ったんですけれども、1店もステッカーが張られていない。せっかくこういうような行事をやるのに、その辺がしっかりされていないと、全く何の意味もないというか、余り気持ちが盛り上がっていないというか。それで、思ったほど登録店もふえていないということを、前回、ほかの委員会で、私、言ったんですけれども、今の時点で、果たして取扱店というのはふえたんでしょうか。それをちょっと聞かせてください。

 それから、そのハッピー食事券なんですけれども、4月29日までということで、その日はゴールデンウイークの一番最初の日だと思いますが、ゴールデンウイークというのは、いろんな所からこの区内に大勢の方がいらっしゃるいい機会だと思うんですけれども、あえてそのゴールデンウイークを除いたというのは何か考えがあってのことなんでしょうか。それもお聞かせください。

 それから、今回から2ステージ制になりました謎解きのイベント、これも、きょう、イベントの会場で、これはどういうものなんですかと興味深げに聞かれていた姿も見たんですけれども、これ、親子で参加されるのはもちろん、お孫さんとおじいちゃん、おばあちゃんで参加されるというケースもあると思うんですね。それにしては、このチラシの文字が非常に小さくて読みづらいと思うんですけれども、それも今後、これをまた大きなものにしていくに当たって、もうちょっと親切な、誰が見てもわかりやすいような内容に変えてもらうようなことはできるんでしょうか。

 まず、観光商業まつりに関して、ちょっとその辺のことをお答え願えればと思います。よろしくお願いします。

○守谷商工観光課長
 初めに、区内共通飲食券、ハッピー食事券のステッカーが張られていないというような御質問でございます。

 ステッカー等グッズの配付につきましては、区内の料理飲食業組合さん、こちらに大変な御迷惑をおかけしておりまして、短い期間の中で、区のほうからそちらに配付をして、さらに組合さんの中から各店舗のほうへ配付をお願いするといったような手法でございました。ちょっと今回時間がなくて、確かに、届いていないというお声をいただきまして、商工観光課のほうでも組合にそのステッカーが行っているどうか個別に確認をいたしております。確かに、着いてはいるけれども、各店舗にまだ届いていないという組合さん側の事情がございますので、こちらも、届かないところは区のほうで手配をいたしまして直接届けるといったようなことにも対応してまいりたいというふうに思ってございます。

 また、店舗の登録数でございますけれども、先週末現在269店舗ということで、ここへきて伸び悩んでいるという状況がございますけれども、大規模な商業施設、あるいは御了解をいただきましたところには個別にお願いするといったような手法で、何とか今後、店舗をふやすように拡充に努めているという状況でございます。

 また、この食事券の利用の期間がゴールデンウイークと、5月でございましたね、こちらをちょっと外したということなんですけれども、こちらの事業自体が6月の補正予算ということで開始が7月になっているということもございまして、7月から半年間、この半年間という期間が、資金決済に関する法律という、こういった金券類の法律の定めがございまして、どうしても6カ月以内におさめなければならないということで、7月から3月、事実上使えるのは2月までで、翌月3月の一月が換金期間ということで今回は御了解をいただきたいと思います。

 また、観光商業まつりの宝探しのイベント、今回は区商連60周年記念ということで、例年とは違って2ステージ制ということで、紙が2枚あると。1ステージ、2ステージへ行ったところで、より高額な賞品が得られるということになってございますけれども、この地図を作成するに当たりまして、区内の商店街の振興というものを兼ねまして、いろんな商店街や近隣の観光資源の御紹介を載せている関係上、かなり中身が濃いといいますか、相当に読む部分が多くなっているということは事実でございます。

 しかしながら、お子様の参加ということもございますので、今後ちょっと工夫をいたしまして、みんなが参加しやすく、かつどこの商店街も回っていけるというような形で考えたいと思います。

 以上でございます。

○富永委員
 御答弁、ありがとうございます。

 もう少し深く考えますと、このハッピー食事券は、今のシステムでは飲食店にはほとんどメリットがなく、むしろこの券を買っていただける方々に、20%のプレミアムの面でメリットがあるというシステムだと思いますけれども、今回、実際の運用が、10月1日から始まっているにもかかわらず、今の段階ではほとんどシールが、ほとんどといっていいのか、全部というのか、ちょっと私自身が見回ったのが自分のうちの近辺と八重洲地下街だけなもので何とも言えませんけれども、やはり買っていただいた方々に迷惑をかけてしまっているということで、何かそのようなことに関してのクレームというのは、まだ始まったばかりですけれども、来ていませんでしょうか。お答えお願いします。

○守谷商工観光課長
 土曜日からの販売でございまして、土曜、日曜、月曜ということで、実際に御利用になって、利用できないという苦情はまだ着いておりませんけれども、確かに店舗の皆様からの、先ほど申しました配付品が着いていないという形の苦情が参っております。それにつきましては、商工観光課のほうで個別に確認をいたしまして、確かに組合さんには着いているようなんですけれども、そこからやはり各店舗にまだ届いていない状況です。

 こちらも、十分な集配の期間が設定できなかったということもありまして、配付が直前になったということも原因になっておるとは思いますけれども、組合さんのほうにも、早く店舗に配付していただく、また見やすい、わかりやすいところに張っていただくようなお願いもあわせてしているところでございます。

○富永委員
 ありがとうございます。

 今の御答弁にもありましたが、実際に組合やなんかには行っているんですけれども、そこから先に進んでいないというのは、この間の防災拠点のお知らせでも同じようなことがあって、今後、区が一丸となって、商業を盛り上げていこうとか、防災に関してきちんとやっていこうといったときには、なるべく地域と連帯してシステムをつくっていきながら、地域の皆さんが、私たちがこれをやっているんだというような気持ちをもっと前面に出せるように、区のほうでも、会合ですとか、話し合いを持って、皆さんの気持ちを一体化させて、こういうようなせっかくの大きなイベントをもってやれば、今みたいなことというのはなくなったり、もうちょっと早い段階でみんなが気づけば、あと1週間後に始まるんだけど、うちのほうには来ていない、これはどうなっているんだと、そういうようなことがあれば、せっかくのいいアイデアがさらによくなって、地域の活性化につながって、また防災とかにつながっていくんじゃないかと思いますので、これからまた、どんどんいい企画を一生懸命考えながらよろしくお願いいたします。

 続きまして、ヴィラ本栖についてです。

 先日、視察で行ってまいりましたけれども、大変きれいな森林の中で、ものすごくいい環境の中に、とても立派な、これ、区がやっているのというような、そうは思えないような、すてきな、ホテル並みの施設があるんですけれども、障害を持たれた方が、もし、車いすとかで来られた場合に、森林浴というものを楽しめないと思うんですね。

 周りは、舗装された散歩道みたいなものが一切見当たらずに、御自身で歩けたりする方であれば自由に森林浴等を楽しめたりと思うんですけれども、これが車いすの方だったりした場合に、区でやっているのであればもうちょっと、環境破壊とかという面もありますけれども、そうじゃなくて、最低限のところで、車いす等で中を見回れるようなことというのは考えられないんでしょうか。

 あと、施設のことで言うと、もう一つ、区民館の和室についてですが、お年寄りの方々の中には、なかなか足がもう折れなくて座りづらいという方々もいらっしゃるので、そういった方々がうまく使えるように、簡単に座れるような座いすですとか、かといって洋室というのも、また少し雰囲気も違ってきちゃうと思うので、和室できちんと座れるようなことを何か考えていらっしゃいますか。

 お願いいたします。

○濱田地域振興課長
 ヴィラ本栖の件でございます。

 今現在、ヴィラ本栖につきましては、先日、御視察いただいておわかりかと思いますけれども、国道のほうから狭い道を下っていきまして、どん詰まりといいましょうか、そういったところに位置しております。その先が、砂利道といいますか、東海自然歩道等があるんですけれども、それを通らないと、本栖湖畔とか、そういうところに行けないということで、先日、区民文教委員会で御報告させていただきましたけれども、地元の富士河口湖町のほうで町道として整備したいということで今、お話をいただいておりますので、その整備に合わせまして、当然、歩道等も舗装した道路に整備する予定でございますので、そういったことができれば、気軽に車いすの方とかが森林浴を楽しめるといった環境が整うのではないかと考えております。

 それから、もう1点、区民館についてのお尋ねでございますけれども、委員、おっしゃるように、足の悪い方が和室等を使う場合に座いすみたいなものがあれば便利ということで、昨年度、たしか少し整備をさせていただきまして、ふやしておりますけれども、今後とも、そのようなお声を聞きながら、また充実を図っていきたいと考えております。

 以上でございます。

○富永委員
 ありがとうございます。

 ヴィラ本栖ですけれども、どのような形で車いすの方が自由に森林浴をできるような歩道が整備されるのかわかりませんけれども、今、あそこの横に砂利道があって、湖畔につながる道路として、車道として舗装が検討されているというお話がありますけれども、介助の人が押すのも構わないし、自分が押しても、きれいな森林の中を散歩しているような、雰囲気を壊さずに回れるような、そんなに長い距離は必要ないと思うんです。せっかくあのような大自然の中で休養しに行かれているのであれば、もうちょっと森林浴を楽しめるように、そういう観点からも、車道とは全く別の、車の音もないような、本当に静かな森の中をすがすがしい気持ちで車いすを使って、お散歩できるような歩道をぜひ整備してもらいたいと思います。

 それから、区民館のお話ですけれども、ありがとうございます。今、あちらこちらでそういうようなお話が聞かれているので、お年寄りの方が、いきいき館とは別に区民館でも自分の時間を過ごせるような環境を、一日も早く、すてきなものを整えていただきたいと思います。

 それから、都市間交流ということで4つの町の名前がありまして、今、本栖湖の話が出ましたけれども、富士川口湖町、それから中央区の森がある檜原村、それから山形県の東根市、それから玉野市の4カ所。

 ついせんだって区の職員さん4名ほどが新潟県の津南町を訪れられて、あちらの方々と何か会合を持たれたとかというお話があるんですけれども、それはどのような目的を持って向こうに行かれたのかという質問が1つと、それから、今、中央区が石巻市の東北支援でもって非常に力を入れて復興のお手伝いをしているところですけれども、そことは今後こういうような都市間交流という形をきちんと結んでいって、中央区の姉妹都市みたいな形としてやっていくような御予定はあるんでしょうか。

 お聞かせください。

○鈴木文化・生涯学習課長
 都市間交流についてのお尋ねでございます。

 現在、本区におきましては、友好都市である山形県の東根市、また玉野市、富士河口湖町等と交流を進めているところでございます。

 内容としましては、東根市につきましては、それぞれのお祭りに行ったり来たりということで、こちらの大江戸まつりへの出店もございます。また、玉野市等でも、向こうのイベントへの職員の派遣等々を行っているところでございます。今、委員、御指摘のありました新潟県の津南町につきましては、教育委員会で行っているという内容でございます。

 また、都市間交流につきましては、それぞれの町々で特色がありますので、それぞれの特色に応じて、今後、具体的にどういったことができるか、そういった中身について検討してまいりたいという考えでございます。そうした意味からも、石巻市を今、災害の関係では応援しているところでありますが、今後は、そうした関係の中でどうしたことができるか、そういったことをこれから検討していきたいなと思っているところでございます。

 以上でございます。

○新治教育委員会次長
 委員から御指摘がありました津南町のお話でございますが、津南町とは、具体的には、例えば、城東小学校のお子さんたちが津南町に行って自然体験交流等を行っております。

 その関係の中で、津南町にはさまざまな教育施設、例えば、廃校になった学校等々があるということでお話を承りました。さらに学校教育的な利用か何かが可能なのかどうかという現状をやはり見てみたいということで、教育委員会の事務局職員が伺ったところでございます。

 以上でございます。

○富永委員
 ありがとうございます。

 石巻市についてですけれども、現在、中央区民の多くの方が、中央区が率先して石巻市に対して支援をしているということはご存じだと思いますけれども、なぜ石巻市なのかというその理由がうまく提示されてなくて、東北地方は広いわけですし、今、津南町という話が出ていますけれども、津南町の奥の長野県栄村にまたがる秋山郷というところも、実際には大きな地震があの日の夜中に起きまして、少しダメージがあるように聞いております。

 その中で、では、石巻市に対してどうしてかということを、今後ずっと手を結んでいくのであれば、中央区はゆくゆくは石巻市とはこういうような関係を結んでいきたいというようなことを、もうちょっとアピールしていただけると。「何で石巻市だけなの」という声が聞こえておるので、その辺も、もう少し広めていただけたらと思っております。

 それから、津南町のお話ですけれども、実は城東小学校に津南町を紹介したのは私でありまして、そういったこともあって年に1回か2回は現地に行っているんですけれども、せっかくのいいところなので、中央区も、もともとはあった施設をやめて売却しているようなところもありますので、今後またいろんなところで新たなところと結んで、また子供たちの教育のためにいろんな友好関係を築いていっていただけたらと思います。お願いいたします。

 最後にですけれども、商工業融資の制度がありまして、緊急景気対策として、中央区では、今、震災を受けて、来年の3月31日までの約1年間、0.1%の利用者負担率でもって融資をされていると思いますけれども、0.1%だったり、返済期間が長いというのは、あくまでも融資を受けられてからの話なんですね。

 実際、私もそうですけれども、飲食店を経営しておりますと、今回、飲食店に限らず商業をやっていると、そんなに大きなお金は要らなくて何とかなりそうだと、1,000万円、2,000万円は要らなくて200万円、300万円あればしのげるんだよといったときに、もう少し簡単に融資をできる制度というのは何か考えられないものかなと思います。

 いろんな仲間の話を聞いても、ここの区役所に来て、相談員の方に相談して、そこで何とかなるかなと思ったら、やっぱり融資が受けられないと。それで、今度は東京都のほうに行きなさいと。東京都に行ったら、それが同じ条件で融資が受けられた。でも、区民で、この区の中で商売をやっていれば、やはり真っ先に頼るのはだれもが区なのに、実際、区では門前払いされちゃったというようなことを周りから幾つか聞いておるので、いろんな保証の制度とか、難しくてとても大変な問題とは思いますけれども、ずっと長年この区で商いをして、区に対して税金を払ってきたりしているのであれば、そういうときこそ区が力をかして、何とかピンチを乗り切れるようなシステムというのは今後考えられないものなのでしょうか。

 これからさらに景気が低迷する中、100万円、200万円のために倒産しちゃうような小さな商いをやっている方もこの区には大変多いです。それらが集まって中央区が成り立っていると思いますので、そういった方々への、支援制度というのか、もうちょっと何かうまい策はないのでしょうか。

 よろしくお願いします。

○守谷商工観光課長
 融資が簡単に実行できる方法はないかという御質問でございます。

 昨年来やりました緊急経済対策、こちらについては大変御好評いただきまして、4月から大体9月末までは、既に900件を超える申し込みがあったということでございます。

 融資の申し込みに当たりましては、区があっせんをして、信用保証協会が信用保証をつける、最終的には金融機関が貸し出しを行うということで、この3つの連携で手続が早くなるといったようなことだろうと思います。

 御相談に来ていただいたお客様には、区に来られましたら、信用保証協会でありますとか、あるいは融資を希望されている金融機関にも同時に足を運んでいただいてこの話をしていただきまして、手続がスムーズに進むようにというような御指導をさせていただいております。

 また、こちらの3者の協議につきましては、定期的に区のほうでも定例会を持ちまして、区の制度を御理解いただくと同時に、少しでも早く融資がおりるように御協力をお願いしているといったような状況でございます。

○富永委員
 ありがとうございます。

 先日、仲間から、おふくろが目が見えなくなってきたという話がありまして、すぐ病院に行かせろよと言ったら、自分のうちの商売がうまくいっていなくて保険にも加入していない、それでとても医療費が高額で、母親の目が見えなくなっていても病院に連れて行くことができないんですよという話を聞きまして、じゃあ、とにかく区のほうに行って生活保護でも何でも相談してみたらということでアドバイスはしたんですけれども、生活保護を受けるに当たっては商売をやめなければいけないと。でも、その商売で、今後、生活保護なしで何とか自立してやっていきたいと。それも、本当にわずかな、仕入れのお金が足りないとか、そういうようなレベルの問題なんです。

 そうなったときに、200万円、300万円ぐらいだったら、こういう制度、こういう制度というのではなく、緊急に何とか救済していただけるような仕組みを新たにつくっていただけないでしょうかというのがお願いなんですけれども、また、融資の条件が満たされて、実際にお金が入ってくるというのは1カ月、2カ月先なんですね。その仕入れ値すら払えないというようなときに、1カ月、2カ月というのは、とてもじゃないけど我慢できないわけなんです。そのために、もう泣く泣く商売をやめちゃって、この後どうしようかとか、長年やっていた商売をやめて人に貸しちゃおうとか、売っちゃおうとか、そういうようなことが、今、まちの中のいたるところで起こっておりますので、そういう弱い立場の区民の気持ちを考えたような融資の制度、融資といっていいのかわかりませんが、区民を守るような制度をぜひ考えていただけたらと思います。

 よろしくお願いします。

○守谷商工観光課長
 小口の資金につきましては、小口資金融資という制度が現在ございまして、こちらのほうを御利用いただいているという状況でございます。また、融資から実行までのスピードアップにつきましては、先ほど申しましたとおり、信用保証協会、金融機関の協力を得まして進めていきたいというふうに考えてございます。

○富永委員
 信用保証協会とかの保証がおりるまでがネックなので、それを使わないでも何とかできるようなものというのを今後うまく考えていただきたいと思うんですけれども、そういうところが入っちゃうから、長くなったり、もう全部数字の問題で、これとこれがあれだからだめだとなっちゃうので、それは重々承知なんですけれども、それがネックになっちゃっていて、つらい思いをしている商店主が多いので、その辺を何とかしていただけませんでしょうかということです。これ以上話をしても同じになっちゃうので。

 僕は仲間の区民の気持ちを代弁していることなので、ぜひよろしくお願いいたします。これで終わります。

○押田委員長
 それでは、次の質問者の発言をお願いします。

○堀田委員
 よろしくお願いいたします。地域振興費につきまして、私からは4点ほど質問させていただきます。

 まず初めに、不用額についてでございます。

 執行率が90%台後半の項目が多い中で、この地域振興費の中で執行率が90%を切るものが幾つかございましたので、その点、3つほどお伺いいたします。

 まず、決算書の216ページ、人形町区民館の整備ですけれども、この執行率が88.3%、特に備品購入費が23.8%となっております。金額は非常に小さいんですけれども、執行率の低さがちょっと目につきましたもので、どのような理由、また事情があったのかということをお聞かせいただければと存じます。

 また、2つ目が、230ページのYYパークの整備費です。こちらは執行率78.3%で2,840万円の不用額を生じています。そのうち、工事請負費が執行率77.4%で2,817万円と、不用額全額の99.1%を占めています。こちらにつきましても、どのような事情があったのかということをお聞かせください。

 最後に、220ページ、生涯学習費ですけれども、こちらは執行率89.1%で955万円の不用額を生じています。節別に見ますと、旅費が執行率27.5%、使用料及び賃借料が同66.0%と目立って低いようです。この旅費と使用料及び賃借料が低い理由を同じくお聞かせください。

 よろしくお願いいたします。

○竹内日本橋特別出張所長
 人形町区民館の整備に関して、執行率が88.3%という形でございます。

 人形町区民館につきましては、オープンに当たりまして備品等の整備をしてございます。そういう観点で、備品の整備、いわゆる契約差金が残ったという形でございます。執行率が若干落ちているわけでございますけれども、安い経費で上がったということで御理解いただきたいと思います。

○守谷商工観光課長
 YYパークについてでございます。

 こちらは、昨年の9月に、日本橋問屋街地域の駐車場の不足ということで工事を行ったものでございます。その前年に工事の見積もりということで立てましたけれども、実際の契約をした段階でそれ以下の金額におさまったということで、見積もりと契約時の差額ということで御理解をいただきたいと思います。

○鈴木文化・生涯学習課長
 生涯学習費の不用額、執行率ということでございます。

 この生涯学習費の中、ごらんいただいているように、中央区民カレッジから成人の日の記念式典まで事業が数多くございます。この中では、例えば、区民カレッジにおきましては講師への謝礼、こういったものに使っているというように、それぞれの事業ごとに細かい科目を積み上げているところでございます。

 この中で、特にここの要素というのは、なかなかちょっと、正直、申し上げづらいところではあるんですが、ここの中で、例えば、会場を使っての運営、こうしたものが当初予算で計画していたものより設備等が少なくて済んだとか、そういったものが積み上がったというような内容でございます。ちょっと細かい説明がなかなかできなくて申しわけないんですが、そういったような、細かい事業を積み上げ、その結果としての不用額がこれだけあるという内容でございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 それぞれ御答弁ありがとうございました。見積もりよりも安くなったことが理由ということも多いということで、承知いたしました。

 最後の生涯学習費につきましてですが、私も、その前年、平成21年度とさらにその前年の平成20年度の数字も見ておりまして、両年度とも、やはり旅費と使用料及び賃借料の2つの節が執行率が低いという数字が出てまいりまして、来年度の予算編成の際などにはその辺も考慮していただいてもいいのかなと思います。

 また、平成21年度等に関しましては、例えば、新型インフルエンザとかも、たしか流行した年だったかと思いますし、その関係で、例えば、交流、本来なら行くべきところ、またお越しいただくべきところを行事をなくしたというような、そういうことがあって旅費が減ったのかなということもちょっと考えていたんですが、その点はいかがでしたでしょうか。

 お願いいたします。

○鈴木文化・生涯学習課長
 そうですね。確かに、この生涯学習の事業の中身としましては、特段、昨年より新規に始めたというものはないものでございます。そうした意味からしますと、平成21年度は、委員、おっしゃいましたように、新型インフルエンザ、こういったものが発生した、そういったことから、例えば、アルコールですとか、そういった消毒の備品、こういったものを購入したというような経緯がございます。ただ、この中で、具体的な旅費ですとか、どこかに行ったりということではなくて、そうした影響はちょっと少ないのかなと思っております。

 また、委員から御指摘のありましたように、平成21年度、平成22年度は不用額が多いというような事情につきまして、来年度予算に向けては十分精査して予算要求をしてまいりたいと思います。

 以上でございます。

○堀田委員
 ありがとうございました。よろしくお願いいたします。

 次の質問に移ります。

 2点目です。先ほど前委員からはハッピー食事券のお話がございましたが、私からはハッピー買物券についてお伺いいたします。

 こちらは、即日完売するなど区民にとっては大変喜ばれているサービスですけれども、お店の方からしますと、やはりそうとばかりもいかない事情があるようでございます。このハッピー買物券のサービスについて、課題があるとしたらどういうふうにお考えか、お聞かせいただければと存じます。

 よろしくお願いいたします。

○守谷商工観光課長
 ハッピー買物券についてでございます。

 こちらは、区民の方から結構御好評をいただいておりまして、使える店舗数も1,500店ということで、かなり多く、また、医療機関等でも使えるということで、いろいろ御評判をいただいている面はございます。ただ、お店の方にとってみると、やはり換金の手間がかかるということで御意見をいただくことが多うございます。

 こちらの買物券が先ほど出ましたハッピー食事券と違うところは、換金の仕組みが、食事券は直接金融機関に持っていけばその場でお金に変わると。それと対比いたしまして、買物券のほうは、券を一たん区のほうで集約をいたしまして、集約した金額を区のほうから振り込ませていただくということで、券の持ち込みが特定の金融機関に偏らないというメリットがある反面、一たん区を経由して区から支出されるということで換金までに時間がかかると、そういったことでの御意見をいただくことが多うございます。

 ただ、メリットといたしましては、取り扱える金融機関が即換金できるものと比べて多いというメリットはございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 ありがとうございました。

 今の御説明を伺いまして、私も、そうなのかと。最初は、ハッピー食事券のようにすればいいのかなとも思っていたんですが、そうとばかりはいかないというような部分もあるということで教えていただきました。しかし、やはり1日でも早く入金してほしいというお店の方の思いはずっと続いていくと思います。

 このハッピー買物券、区民の方には大変喜んでいただいているサービスでもありますし、やはり継続をしていっていただきたいなと思うんですが、お店側にもメリットがないとそれも難しくなってくるかと思いますので、早く換金ができるというシステムづくりにこれからもさらに検討、また研究を重ねていただき、また、銀行側との交渉もさらにしっかりと努力していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 では、次の質問に移ります。

 青少年の健全育成の取り組みということでございます。

 先ほどの生涯学習費の中に入っているんですけれども、少年リーダー養成研修会というのが毎年夏に行われております。この研修会には多くの子供たちが参加し、リーダーとしてたくましく育っており、大変すばらしい行事だと思います。先日いただいた中央区青少年健全育成基本方針を見ますと、平成22年度の研修会参加者は89名ということでした。また、平成13年度からは高校生もスタッフに加わっているとございました。

 そこでお伺いしたいのですが、近年の区の人口増加に伴い子供たちの人数もふえていると思うのですが、この近年の参加者数とスタッフ数の推移を、簡単で結構ですので教えてください。また、参加者やスタッフの意見、また要望などがありましたら、それを把握しておられるようでしたら教えてください。そして、回を重ねる中で、合宿ですけれども、研修内容に工夫をしてこられた点、また改善してきた点がございましたら、そちらも教えていただければと存じます。

 よろしくお願いいたします。

○鈴木文化・生涯学習課長
 少年リーダー養成研修会についてでございます。

 小・中学生が、将来、地域活動に参加して活躍するためのきっかけづくりとして、青少年委員が中心となりまして、野外活動、レクリエーション、集団生活、こういったものの内容で実施しているものでございまして、ことし8月のお盆を挟んでの、事前事後を含めての1週間、その中で、宿泊につきましては、柏学園を利用しての3泊4日という内容で実施してございます。

 参加者についてなんですが、実は申し込み等々が例年ふえておりまして、昨年度が89人という内容でございました。今年度につきましては94人の参加となってございます。事前の申し込みにつきましても、実はことしは100人を超えるような応募があったんですが、プログラムの内容の関係上、柏学園の宿泊ですので、当然施設の規模もありますし、班に分けますので、1つの班で責任者が責任を持てる体制、またテント泊もありますので、テントの数等々も含めまして、ことしは94人までであればという内容で実施したものでございます。

 こうした中で、例年、申し込み等々がふえているといった内容なんですが、そこへの参加者として、青少年委員のほかに、少年リーダー養成研修会を経験した高校生のスタッフ、また大学生のボランティア、こういった方々の協力を得ながら実施している内容でございます。昨年の数字で恐縮なんですが、今、高校生のスタッフとして15人、また大学生のボランティアとして13人、こうした方々の協力を得て実施しているといった内容でございます。

 参加者の声なんですけれども、小学校5年生から中学校3年生までの子供たちでのなかなかできない集団生活ですので、評判としては、「大変喜んでいる」、またアンケートをとってみましても、「もっとやってみたい」、「もうちょっと期間を長くしたい」というふうな声をいただいているところであります。

 内容なんですが、大きな研修内容としては変えてはいないところであるんですが、1泊のテント泊、その前後のレクリエーション、こういったものなんですが、重ねて参加される子供さんたちも多いものですから、細かいレクリエーションをやっていく中で、ちょっとやり方を工夫するとか、そういった内容で実施しているものでございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 御答弁、ありがとうございました。

 今年度の数字も、最大収容人数と言えるかと思うんですが、94名だったということで、また申し込みはさらに多かったということで、本当にすばらしいなと、うれしい思いで今拝聴いたしました。ありがとうございました。

 昨日、地域で行われた運動会がございまして、私も、地区委員として、賞品係で参加いたしました。本部テントの横で何人かで賞品を袋詰めする作業をしておりまして、そのメンバーの中に二十歳過ぎぐらいの女の子が1人いまして、見かけない顔だなと思っておりましたら、首から少年リーダー養成研修会OGというネームプレートを提げていらっしゃいまして、彼女も頑張って手伝ってくれていました。研修を受けたメンバーが、こうやって地域の行事などで活躍している姿を見て、本当に大変うれしく思った次第です。

 子供たちが将来にわたって、活発にたくましく生きていけるよう、そして地域のリーダーとして頑張る存在となれるよう、今後とも、この少年リーダー養成研修会、無事故で有意義な研修会にしていっていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

 次の質問ですけれども、区役所、また区有施設の窓口での表記について質問させていただきます。

 区役所や区民館など区有施設の窓口で公的書類や施設の使用を申請する場合、必ず本人を確認するための書類の提示が必要でございます。その際、多くの方が提示するのは、運転免許証や健康保険証などかと思います。窓口によっては、これらの書類のことを身分証明書と表現しているようです。身分証明書とは、例えば、ある会社の社員であることを証明する社員証や禁治産者ではないこと等を証明する書類を指すのであり、運転免許証や健康保険証は、厳密に言うと身分を証明するものではございません。

 近年、人権意識の高まりから、身分という言葉に対して慎重にとらえる向きもございます。身分という言葉は、現代では差別用語とまではとらえられていないかもしれませんが、余り使わないほうが賢明と思われる言葉ではないかというふうに考えております。このことについてお考えをお示しいただければと思います。

 よろしくお願いいたします。

○町田区民生活課長
 区民部にさまざまな施設があるわけでございまして、いろいろ貸し出しを行うに当たって、御本人、あるいは団体の代表者が確かに申請者かどうかということを、やはり確認をしていく必要があるかと思います。今、委員の御指摘されました表現の問題でございますが、今、さまざまな施設でそういった取り扱いにつきまして行われているかどうかも確認をいたしまして、正しいあり方につきまして検討を進めてまいりたいと思いますので、いましばらくお時間をいただければと思います。

○堀田委員
 どうもありがとうございました。

 実は、区役所や区の出張所の窓口では、ちゃんと本人を確認するための書類という表記になっていたのを私も確認いたしました。しかしながら、区民館などの区有施設の窓口で身分証明という表記を見かけた次第です。区有施設は指定管理者が運営を行っているところも多うございますので、その点がきっちりと統一されていなかったのかなというふうにも推測しております。

 先ほども御答弁いただきましたが、一度総点検いただき、「身分を証明する」という表記を、「本人を確認できるもの」、また「本人確認書類」という表記に統一していただくようによろしくお願いいたします。

 以上で終わります。

○押田委員長
 それでは、次の質問者の発言をお願いします。

○中島委員
 地域振興費について質問させていただきます。

 10月10日は体育の日ということで、体育の日は、もともと1964年、昭和39年に開催された東京オリンピックを記念して、国民の体力増進とスポーツに親しむということで決められたというふうに思っております。やはり高度成長時代に、地域において国民に対して、スポーツというのは一つの娯楽から競技へと変わった時期だというふうに考えております。

 今回、私どもの区民スポーツの日も10月10日に行うということで、2000年より月曜日に休日を持ってくるという制度になってからは初めてかなという気はするんですが、そんな中で、区民スポーツの日を開くということについての区の意義づけみたいなものをお聞かせいただければというふうに思います。

 よろしくお願いいたします。

○遠藤スポーツ課長
 10月10日は区民スポーツの日ということなんですが、今、委員から最初にお話がありましたように、体育の日の行事、これは法律でも、体育の日の行事ということで、「国民の間に広くスポーツについての理解と関心を深め」云々という表記もございまして、区としましては、区民スポーツの日を区を代表するスポーツイベントとして、区民の方に身近でスポーツを楽しんでいただく、また親しんでいただいて、これを契機にスポーツを生活の中に取り入れて生涯スポーツというものを目指していくと、そういう意味合いでやっているものでございます。

 以上です。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 やはりスポーツを生活の中に取り入れていく、大変な意義づけだというふうに思っております。そんな中で、毎回そうなんですが、今回も、区民スポーツの中の大イベントだというマラソン、もう多くの方、今回は1,070名の方が参加を予定されていて、この行事の中では本当に大きなウエートを占めているというふうに思っております。

 走っている方を見ますと、小さいお子さんはファミリーということでたくさん出ていますが、年配の方もかなり出てはいらっしゃるんですけれども、マラソンも、やっぱり比率的には若い人のスポーツという気がします。どうしても体力的になかなか衰えてくると、10キロや5キロを走るのも大変な苦労だというふうに思っておりますので、先ほど言った生活の中にスポーツを取り入れていくという趣旨においては、もっと幅広い方が取り組めるものがいいのではないかなというふうに思っています。

 そこで、今、盛んに行われているウォーキング、スポーツとは言えないかもしれないですけれども、生活の中に取り入れるという意味では、ウォーキングは重要なスポーツの一種ではないかなというふうに思っております。

 先日、10月1日土曜日に多摩川ウォーキングフェスタという催しが行われまして、今回第4回目なんですが、実は私も4回参加をさせていただきました。ことしは33キロに挑戦させていただいて、おかげさまで6時間で完歩することができました。33キロはこれで3回目なんですが、その中で一番よく感じるのは、やはり若い方も歩いてはいるんですけれども、年配の方、60歳以上の方が大変よく歩かれている。それで、私が愕然としましたのは、私が33キロに挑戦して歩いているわきを50キロに挑戦する年配の方が私を抜いていく姿でした。本当にお元気で、やはり毎日毎日、生活の中で鍛錬されているんだろうというふうに思っております。私と一緒に歩いた方は68歳の方ですけれども、私が追いつくのが大変なぐらいの健康な姿で歩いて、一緒に33キロを完歩しました。

 そうやって考えると、やはり歩くということが健康には大変いい。となると、だれしも親しむことができるウォーキングに関しても、やはり私どもの区としても、もう少し取り組んでもいいのかなというふうに思っております。お台場にもウォーキングコースができたりとか、荒川の河川敷にウォーキングコースができたりとか、地域においても、東京都の中にも、大変そういったコースがつくられております。東京都は、東京ウォーカーとして毎月5キロから10キロの範囲内で都内の史跡を回ったりとか、そういった形でのウォーキングコースをつくって募集して取り組んでいますし、大変取り組みやすいというふうに思っております。

 今回、区民スポーツの日、大変結構な行事だと思うんですが、区の中にも、信号とか、余り段差がなくて、スムーズに歩ける場所として河川敷がありますので、それを活用したコースを一緒に考えていただけないかというふうに以前からお話をしているんですが、その後、多少でもそういったお考えに関して進んでいるかどうか、款がちょっと飛んでしまうかもしれないんですけれども、お考えがありましたらお聞かせいただきたいと思います。

○宮本環境土木部長
 河川の管理をしている関係でお答えさせていただきます。

 御存じのように、隅田川テラスについては、日本橋川のところと亀島川のところで一度道路に上がっていかなくちゃいけないところがございますけれども、隅田川テラスはかなり連続して整備がされていると。

 それから、川沿いに、浜町公園とか、あるいは石川島公園とか、拠点となる公園も整備されているというふうなところがございまして、私どもの管理する公園を、例えば起終点とするような形で、テラスのほうと連続させていただいて、余り長いコースというのはつくれないかもしれませんけれども、テラスの中に距離表みたいなものを表示させていただくとか、あるいはちょっとしたベンチとか、ぶら下がりの器具とか、そういうのを公園の中に整備するような中でジョギングコース的なものが整備できないか、今後、検討してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 ちょっと無理やりお願いしてしまったみたいですが、区の中にもいろいろ河川敷がありますので、ぜひそういった試みも率先して行っていただきたいというふうに思っております。

 今回の区民スポーツの日、やはり運営は体育協会が主体で行っていくのだろうというふうに思います。この決算書の中に、体育協会への助成なんかを見ると、直接スポーツの日の金額ではないのですが、3,973万円ほど助成金がついている。こんなに助成金がついているにもかかわらず一度も決算書等々を見たことがないんですが、こういったものの決算書というのは報告義務はどうなっているのか、お聞かせいただきたいと思います。

○遠藤スポーツ課長
 まず、10月10日の区民スポーツの日の経費については、体育協会の経費の中には入っておりませんで、実行委員会という形でやっておりまして、そちらのほうの経費ということで別に設けているところです。例えば、実行委員会への補助金としまして、平成22年度には2,502万5,000円ほど出しているところです。

 それから、体育協会のほうなんですけれども、この経費が、運営的な経費と、もう一つ、事務局が今独立しておりまして固有職員が入っておりますので、この2つをあわせてということで、3,900万円ほどの決算額ということになっています。

 決算額につきましては、まず体育協会のほうでは、理事会、あるいは常任理事会、それから評議員会を開いてそこで報告をしております。それをもって、区のほうに、また改めて補助金の精算ということで報告をいただいているところでございます。

 以上です。

○中島委員
 ありがとうございます。

 けさほど平成22年度の体育協会の会報をいただきましてちょっと見ているんですが、区からの助成金が1,500万円という形で、ぱっと見ても2,400万円ぐらいの差があるんですけれども、この差は、じゃあ、人件費ということになるんですか。というと、人件費は何人ぐらいで2,400万円を計上しているのか、お聞かせいただきたいと思います。

○遠藤スポーツ課長
 人件費なんですが、4名の職員がいまして、1名が管理職ということで、3名が、その書記といいますか、職員となっています。

 以上です。

○中島委員
 ありがとうございました。

 現実に3,900万円の補助金を出していて、こういう形でお聞きしないと現状がわからないのは、どうなのかなと一瞬思ってしまうんですが、やはりこれだけの金額を出している以上、それなりの御報告があってもよろしいのではないかなと思います。

 今後、すぐにというのはなかなか難しいと思いますが、協議の上、報告もお願いできればと思いますが、その辺について一言よろしいでしょうか。

○齋藤区民部長
 体育協会の決算関係の報告ということでございますけれども、先ほどスポーツ課長のほうから御答弁申し上げましたように、これは毎年1回、予算、決算については理事会等を開いてそこの場で承認をとっていただいていると。その結果、区の補助金については精算報告という形で、残金が生じれば、当然、返還をしていただくというような形で今対応しているところでございます。

 体育協会は、独立した団体でございますけれども、例えば、都市整備公社などのような資金援助団体とは性格が異なる団体でございますので、法律によって報告義務はない団体でございますが、今後どのような形で議会のほうにも御提供できるか検討させていただきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 法律で言われるとなかなか、じゃあ、法律を変えて来いと言われているのと一緒で、希望としては、3,900万円も出しているので、できたらその内容ぐらい御報告していただければ助かりますという程度のもので、その御努力をお願いしたいというふうに思っております。

 次に、10月30日の中央区まるごとミュージアム、これも毎回いろんなことを申し上げさせていただいているんですが、この取り組みの意義についてお聞かせいただきたいと思います。

○鈴木文化・生涯学習課長
 まるごとミュージアムはことしで4回目を迎えます。ことしは10月30日に実施の予定でございます。

 このイベントの趣旨でありますが、本区にはイベントの施設も含めてあちこちに江戸以来の歴史と伝統を誇る文化、資源がある、こういったものを、住んでいらっしゃる方、また来街者の方、こうした方々に肌で感じていただきたい、こういった中央区の文化を体験していただきたいと、そういった趣旨から毎年実施しているものでございます。

 以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 中央区は、本当に大変魅力ある区だというふうに思っております。中でも、やはり江戸時代から多くの歴史を抱えておりますが、ただ残念なことには、なかなか形で見せて、残るものがないという、しかし、しっかりした歴史も積んでいるということで、毎回というか、こういう場で話させていただくのは、やはり歴史的な文化も、もうちょっと強調してほしいという話をさせていただいているんですね。

 まるごとミュージアムは、地域の近代美術とか、現代的なアートを大変よく表現していただいて、イベントも多くやっていただいて、本当にそのときの芸術、文化に対しては、よく表現されているというふうに思っているんですけれども、本来持っている中央区の江戸時代の文化みたいなもの、さらに、ここに歴史のあることをもう少し語っていただきたい。例えば、この庁舎の下の史跡、じゃあ、何だったんだということも、ここにコミュニティバスが来たときに、それを1つバスの中で表現するだけで、去年にもう終わってしまいましたけれども、坂本龍馬の、土佐藩の藩邸だったということがわかるわけですよね。さらに、人が余り、いいのかどうかわからないですけれども、三島由紀夫の「橋づくし」なんかは目の前の三吉橋ですから、それから7つの橋を渡ってという話ですよね。

 本なんかを読んでいる人は、やはりここが舞台だということもよく御存じですので、歴史的にも、さらに、そういった文学で取り入れていただいている部分とか、もう少し表現できないかといつも思っているんですが、今回のまるごとミュージアムの中で、この区のよさをどのように表現しているのか、お聞かせいただきたいと思います。

○鈴木文化・生涯学習課長
 古くからの中央区の文化という内容でございます。

 この中では、具体的に、この日に行うものであるのですが、年間を通じて行っている史跡、旧跡、こういったものをめぐるまち歩きツアー、このまるごとミュージアムの日も実施をするんですが、これは、観光協会を通じて文化財サポーターの皆様の協力を得ながら古くから残っている史跡、旧跡といったものを紹介する、こういったイベントを実施しているという内容でございます。

 また、ことしの特徴ということではあるんですが、まるごとミュージアムの中では、今、委員、おっしゃいましたように、昔からのものでありますとか、現代的なもの、こういったものを多々広げて実施している内容でございます。この中で特徴的なものとしますと、ことしは晴海での凧揚げ大会、中央区には凧の博物館というたこ文化のもともありますので、こうしたところの活動を具体的に紹介をしていきたいと考えているところでございます。

 ことしは、今のところでは26のイベントそれぞれをこの日に実施していきたいと思っているところではあるんですが、このイベントを通じまして、多種多様な姿、こういったものを見ていただきたいというのが趣旨だと思っているところでございます。

 以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 ということは、こういうことについて広報はどういうふうにされているのかなと思っております。印刷物とか、あと広報のスケジュール、さらにはインターネット上のホームページなどの立ち上げもどのようにお考えになっているか、お聞かせいただきたいと思います。

○鈴木文化・生涯学習課長
 まるごとミュージアムの広報についてでございます。

 まるごとミュージアムは、アンケートをとりましても、区民の方だけではなく広く来街者の方にも参加をいただいている、そういった内容でございます。そうしたところから、区のおしらせの広報というのは、これはもう基本中の基本ですので、事前に申し込みが必要なイベントにつきましては、もう既に行っておりますし、10月30日開催ですので、当日の全体的な概要、これは10月21日ごろの区のおしらせ、こういったものを使ってやっていきたいと思っております。

 そのほかにも、チラシですとか、ポスター、また当日の具体的なイベントの内容を紹介するパンフレット、こういったものを作成しておりますが、パンフレットにつきましては、10月に入りましたので、おおむね来週を目途に完成させて、区内はもとより施設などでお手元にとれるような形で配付をしていきたいと思っているところでございます。

 また、ホームページにつきましては、そういうパンフレットの内容と連動する、そういったところもあるんですが、今の段階では、10月30日に行うまるごとミュージアムの4回目の内容、こういったものを行いますといったところを掲載しているところでございますが、パンフレットとあわせて速やかに修整をしてまいりたいと考えているところであります。

 以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 ホームページに関しては、先日来、まるごとミュージアムのページを見ているんですが、リンクさせると全然リンクの内容がなかった。ということは、結局まだできていなかったということなんですかね。わかりました。しかし、もう1カ月を切っていますので、早々にやっていただいて、広報、宣伝として立ち上げていただきたいというふうに思っております。

 その中で、一番最初に晴海のインフィオラータの写真が出ているんですが、インフィオラータには毎回補助金も出ていると思うんですが、まず補助金がことしは去年よりも多いのか少ないのか、それとあと、取り組みに関して変更があったのかないのかをちょっとお聞かせいただきたいと思います。

○守谷商工観光課長
 インフィオラータにつきましては、ことしは事業内容を拡大いたしまして名称を変更しての実施ということになってございます。ただし、補助金につきましては、現在申請いただいているところでは同額ということでございます。

○中島委員
 増額というふうに聞こえたんですけれども、それでよろしいのか、ちょっともう一度お願いします。

○守谷商工観光課長
 同額ということでございます。

 また、中身につきましては、従前の花のデザインということを拡大しての実施ということしてございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 インフィオラータは、規模的には小さくなるんですね。今まで18枚やっていたものが6枚に変わる。さらに、その6枚に関しても、地域の方ではなくて来場者に花を置いてもらうと。どう見ても、私たちにとって縮小としか言えないんですね。今まで地域の方は、インフィオラータに関しては皆さんすごく思いがあって、晴海でどうにかいいお祭りをということで、何の手当も出ない、昼飯1回分しか出ないにもかかわらず、1日50人の方が5日間、延べ250人の方が手を加えてきて、やっと一つの形にできたかなと思ったときに、何の話もないうちに、単純に言えば、今回、企画が変更されたというふうな話を地域の方から聞いているんですが、そのことを区のほうはご存じなのでしょうか。

○守谷商工観光課長
 実施をしております晴海トリトンスクエアのほうからは、その話を聞いてございます。額につきましては、1事業の補助金ということでございますので、規模の大小にかかわらず1件当たりで出しているという状況でございます。

○中島委員
 区民側からすると、それはちょっと納得がいかないですよね。基本的には今までやっていたのに対しての補助金額があって、規模が小さくなっても同額だとしたら、じゃあ、だれがもうかるんだという話になってしまうと思うんですね。

 補助金を出す以上はしっかり監視をしていただきたい。企画も、投げるだけではなくて、今までずっとやってきた経緯も踏まえて判断していただきたいという思いなんですが、この時点になって、あともう1カ月を切っている以上、今さらどうのという話ではないんですが、ただ、行う以上はしっかりその辺を確認して進めていっていただきたいと思いますが、その辺に関していかがか、お聞かせいただきたいと思います。

○齋藤区民部長
 晴海のインフィオラータのイベントの関係でございますけれども、晴海トリトンスクエアはことし10周年を迎えまして、このインフィオラータにつきましても基本的には、内容を拡大したイベントにしていこうというのが趣旨だというふうにお聞きしてございます。

 補助金でございますけれども、限度枠の補助金を出していまして、かかった経費が、例えば100万円ですと、それが限度枠ですと40万円ということで、このインフィオラータについては、そういった限度枠の中で今まで対応してございまして、今回も、そのインフィオラータに加えてさらなるイベントを追加してやるというふうに聞いてございまして、経費的にも補助金を超えた金額で実際は対応しているということでございます。補助金額については、あくまで今までと同じですよということでございます。

 晴海トリトンスクエアのほうから我々のほうにもお話が事前にございましたけれども、地域の方の説明がどういう形になっているのかということまでは、我々のほうは承知していないということでございますが、まだ時間がありますので、いろいろとお手伝いをいただいている方々に対しては、やはり説明が必要かと思いますので、その辺については晴海トリトンスクエア側にも伝えてまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 地域の方から大変不満を受けておりますので、せっかく地域としてはいいものにしていきたいという思いの上でずっと手伝ってきた、協働してきたという思いがありますので、区としても、ぜひしっかりその辺を見つめた上で今後対応をとっていただきたいということをお願いさせていただいて私の質問を終わります。

○原田委員
 ただいま地域振興費の質疑半ばでありますが、暫時ここで休憩をし、午後3時40分に委員会を再開されるようお諮り願います。

〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 ただいまの動議に御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 御異議なしと認めます。よって動議のごとく決します。

 午後3時40分に委員会を再開いたしますので、御参集願います。

 暫時休憩いたします。御苦労さまでした。

(午後3時12分 休憩)


(午後3時40分 再開)

○押田委員長
 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。

 第3款「地域振興費」について、質問者の発言を願います。

○山本委員
 地域振興費についてお伺いいたします。新しい地域コミュニティについて、まずお伺いいたします。

中央区は全国一のマンション住居率で86%です。さらに、勝どきや晴海に高層マンションが建設予定となっております。今後のコミュニティについて新しい発想や転換をしていくことが急務と考えます。そういった事情に対して、平成22年度についてはどのように取り組んでこられたのでしょうか。NPO団体やボランティア活動を活性化させて町会に通じる新たな地域づくりを展開すべきと考えますが、区としてどのように御意見をお持ちか、お聞かせください。

○濱田地域振興課長
 新しいコミュニティについての質問でございます。

 近年のマンションの急増ですとか、ライフスタイルの変化によりまして、地域コミュニティ意識の連帯感が希薄化しつつあると言われております。そうした中、さきの東日本大震災によりまして、改めて地域コミュニティの大切さが見つめ直されたんじゃないかと考えております。

 地域コミュニティは、住民同士の交流ですとか、また地域行事、防犯防災活動など日ごろからさまざまな活動をされている町会・自治会が核となると思いますので、区ではこれまで、手づくりイベントですとか、盆踊りに対する助成、さらに町会・自治会ネットの開設ですとか、町会加入促進のチラシ等の作成を行ってきたところでございます。平成22年度につきましては、そうしたことに加えまして、町会活動を紹介する情報誌「こんにちは町会です」を年2回に拡充してまいりました。

 今後につきましては、今、委員から御発言がありましたように、区内には、福祉ですとか、環境、またスポーツ、芸術・文化などさまざまな活動をされている、ボランティア団体ですとか、NPO団体ですとかございますので、昨年度開設しました協働ステーション中央を拠点にしながらそういった活動を支援して、また活性化させることによりまして、従前からのコミュニティとそうした新しいコミュニティを発展させまして区内の地域力の向上に努めていきたいと、そんなふうに考えております。

 以上でございます。

○山本委員
 どうもありがとうございました。

 さまざまな活動支援など、助成を出したり、促進を図っていることと思います。ただ、1つ、この前の震災の後に思ったことなんですけれども、現在の町会では、町会長ほか町会役員の高齢化が見受けられます。まだまだお元気とはいえ、いざ災害時などは、町会連絡責任者としてかなり体力を要求されることになると思います。東日本大震災でも、町会長ほか町会役員が御高齢のため連絡が十分に行き届かなかったとのお話をお聞きしております。行政と町会との連携の中で、町会の高齢化についてはどのように協議をされてきたのか、今後の対応も含めお聞かせください。

○濱田地域振興課長
 町会役員の高齢化につきましては、長年の町会における課題ということで認識してございます。ただ、何分にも任意団体でございます町会の運営上の問題ということもありまして、なかなか行政が直接介入しにくいというか、そういった面もございますので、難しい課題かなと思ってございます。

 町会・自治会につきましては、高齢化はもちろんなんですけれども、それに伴います、例えば、後継者不足ですとか、それによる人材育成ですとか、また、先ほども事業をやっていると申し上げましたが、加入率がなかなか上がらないとか、そういったさまざまな課題がございまして、区では、そうした課題を解決するために、例えば、専門的知識を有するアドバイザーの派遣ですとか、また講演会などを実施してきたところでございます。また、先ほど言いました加入促進支援のほうも、平成22年度から充実させて行ってきたというところでございます。

 今後につきましては、毎年開催しております行政懇談会ですとか、昨年度から開始しました地域懇談会、こういった場を積極的に活用させていただきながら町会の方々と問題点等について意見交換を行うとともに、また、各地域に区のコミュニティ連絡相談員というのを配置しておりますので、こういった相談員の活用も図りながら町会の問題解決につなげていきたいと考えてございます。

 以上でございます。

○山本委員
 どうもありがとうございます。区ができる範囲でのトータルサポートをしていただきたく考えます。

 次に、地域の盆踊りに対する助成についてお伺いいたします。

 まず、助成している盆踊りの数、町会数になるのかわからないですけれども、この盆踊りの助成の数と実績についてお聞かせください。

 次に、7月と8月と各町会主催で盆踊りが開催されました。私も幾つか参加をさせていただきました。ある町会では、開催日が雨に当たりましたが、無理をしながら開催をされました。そこで区民の方から、やぐらを組み盆踊りをしないと助成金が出ないのはおかしいのではないかという御意見を賜りました。子供用のイベントや飲食店だけでは助成が出ないそうです。雨天時への補足や対応について、現状と区はどのように対応されてきたのかをお聞かせください。

○濱田地域振興課長
 地域盆踊り大会についてのお尋ねでございます。

 まず、実績でございますけれども、平成22年度は、地域別に申し上げますと、京橋地域が22団体、日本橋地域が24団体、そして月島地域が20団体、区内、合計で66団体に助成をしてございます。

 この地域盆踊り大会への助成につきましては、もともと平成3年から始まっているのでございますけれども、いわゆるやぐら代というのが結構高いといったことから、それに対する助成ということで、そういった助成をすることで、盆踊り大会をやっていただき、区民のふるさと意識の高揚等の活性化を図るということを目的として始めた経緯がございます。

 今、委員から、やぐらを組まないと、というお話がございましたけれども、基本的には、盆踊り大会でございますのでやぐらを組んでいただくのが好ましいかとは思うんですけれども、中には、町会とか、団体さんによっては、スペースの関係でどうしてもやぐらを組む場所がないといったような団体もあると思いますので、そういった場合につきましては、あくまでも盆踊り大会ということになりますけれども、そうであれば助成の対象にしているといったところでございます。

 雨天の場合のお話なんですけれども、この盆踊り大会の助成以外にも、私どもでは、例えば、手づくりイベント助成ですとか、あとは商工観光課でさまざまな助成をしておりまして、基本的な考え方としましては、こういったイベントに対しましては、もしそのイベントを中止された場合には助成の対象としない、これが大原則でございますけれども、盆踊り大会の場合には、先ほど言いましたように、もともとはやぐら代への助成といったような経緯もございますので、ケースによってはやぐら代については助成対象とするといったことも考えられるかと思います。

 いずれにしましても、どういう事情で中止しましたとか、その辺の経緯を個別に相談させていただきながら対応させていただこうかなというふうに考えております。

 以上でございます。

○山本委員
 どうもありがとうございます。さまざまな事情や状況があるかと思いますので、臨機応変な対応をよろしくお願いいたします。

 次に、区内商店街についてお伺いいたします。

 3月の予算特別委員会でも質問があった内容かと思います。人形町商店街ではチェーン店や深夜営業店やコンビニなどがふえつつあり、また、八重洲や銀座では風俗やマッサージ店などが参入することもあると聞いております。区と商店街組合の協力のもと、地域の美観や商店街の健全性を保守してきたことと思います。区としては、今まで組合に対しどのような復興支援をしてきたのでしょうか。また現在、課題や問題となっていることをお聞かせください。

 次に、地域を活性化させるという観点のみで考えれば、空き店舗がふえ閑散としてしまうよりも、店がふえ人が集まることがよいことです。ただ、活性の仕方を間違えると、今までの中央区の伝統的産業や商店街環境が変わり、治安が悪くなるおそれも出てくると考えます。さらに、コンビニやチェーン店などではつながりが失われると思います。中央区中小企業の振興に関する基本条例では商店会への加入の努力義務を明確化していることと思います。区の商店街連合と加入促進の活動についてお聞かせください。また、生活重視の店や観光客向けの伝統的産業を活性化させるための今後の区としての方策、お考えをお聞かせください。

○守谷商工観光課長
 初めに、商店街のビジョン作成といいますか、これにつきましては、月島西仲商店街、また人形町商店街で、商店街のビジョンづくりということで、2商店街についてこういったものを作成してございます。また、これに基づきまして、具体的に商店会から活性化のいろいろな計画が毎年出されておりまして、それに基づいて、区も、助成を行いながら新しい商店街の展開に努めているといった状況でございます。

 また、商店会への加入促進ということでございますけれども、基本的には、商店会への加入は自由ということでございますが、商店会に対してはいろんな補助制度を設けておりまして、こうした補助制度を活用しながら各店舗の活性化も図られるということで、そういったいろんなことにつきましてPRに努めるとともに、新たな商店会の結成につきましても、区から規定の整備等について助言を行うなど、いろいろな助成に努めているところでございます。

 また、伝統産業とその活性化ということでございます。

 これにつきましては、伝統産業について調査を行いました。なかなか区内の伝統産業は減少の一方ということでございますけれども、いろいろな、こうした産業への表彰制度等を活用しながら、この伝統産業を守っていく活動を支援してまいりたいというふうに考えてございます。

○山本委員
 どうもありがとうございます。中央区の伝統産業をこれからも続けられるように、区としてもできる限りのことをしていただきたいと思います。

 次に、中央区文化・国際交流振興協会への助成についてお伺いいたします。

 こちらの決算書でいうと、216ページになります。こちらは中央区で行うべき文化事業の具体的な計画、立案を行い、区民の文化活動を支援、育成するものと認識しております。主にどのような活動をしているのか、お教えください。

○鈴木文化・生涯学習課長
 中央区文化・国際交流振興協会についてでございます。

 協会につきましては、平成3年に設立をされておりまして、本年で20年を迎えるものでございます。

 主な活動内容なんですが、大きくは文化事業、また国際交流事業、そういったものを行っているところでございます。それに対する補助でございますが、決算書の中身では、7人の職員がいるんですが、それに対する人件費、また事業費、事業費の中では、今申し上げましたような文化事業と国際交流事業を行っているところでございます。

 その中の主な事業内容なんですが、例えば、6月に行われました日本橋劇場での古典芸能の鑑賞会ですとか、またコンサートといったような、区民が文化に親しめるような事業展開をしている、そういった内容でございます。

 また、国際交流事業につきましては、大体、年間10回ぐらい行っております国際交流サロン、これは、海外の文化の紹介、また日本の文化の外国人への紹介ですとか、年に1回、両文化を相互に紹介するような国際交流のつどい、こういったイベントを行っている団体でございます。

 以上でございます。

○山本委員
 ありがとうございます。

 この助成金なんですけれども、約4,818万円ということで、少しほかの助成事業の助成に比べると高いかなと思うんですけれども、主に使われているものというのは何になるんでしょうか。その辺がもしわかれば教えていただければと思います。

○鈴木文化・生涯学習課長
 文化・国際交流振興協会への助成金でございます。

 今申し上げましたように、人件費、また事業費等々あるんですが、人件費、事業費、ちょっと別になって書いているところでございますが、この中では、まるごとミュージアムを区と共催で実施をしている、こういったものが一番大きな事業の内容でございます。

 あと、経費の内容なんですが、まるごとミュージアムですが、全体の事業費としまして、平成22年度は、決算額としまして3,092万円強、こういったものがまるごとミュージアムにかけている経費でございますので、これが一番大きなものでございます。

 そのほかの事業としましては、ちょっと今、資料が出てこなくて申しわけございません、ちょっと調べて、改めて御回答させていただきます。

○山本委員
 どうもありがとうございます。まるごとミュージアムでほとんど使われているということがわかりましたので、ほかはとりあえず大丈夫です。

 先日、石原慎太郎知事が、所信表明でアジア域内ヘッドクオーター特区の申請を明らかにいたしました。こちらは日本橋や八重洲も対象地域に入っているということでした。こちらの内容としては、都内に外資系企業を積極的に誘致するために都心部を国際戦略総合特区として申請する方針というものです。中央区でこういう国際交流をしているということは、この辺に関しても何かかかわってくるのかなと思いながら新聞を読ませていただいておりました。これに関しては以上です。

 次に、若者就労支援について、平成22年度の成果についてどのようにとらえていらっしゃるのか、お聞かせください。

 ことし7月の大学生の就職内定率は53%でした。総務省の発表によると、失業率は悪化しています。しかし、厚生労働省の有効求人倍率では、主に都内は改善傾向にあると発表されています。こちらは第3回定例会でほかの議員さんより質問が出ておりましたが、江東区では総合人材サービスのパソナと連携して求職中の若者と人材不足の中小企業を結ぶマッチング事業を開始しました。このような民間との連携について区はどのようにお考えでしょうか。再度お聞かせください。

○守谷商工観光課長
 若年者の就労支援対策ということでございます。

 若年者の就労対策につきましては、新規学卒者を対象といたしました区内事業者を対象に、新規学卒者の求人説明会というのを毎年6月に実施してございます。平成22年度におきましては、215の事業者の方に御参加をいただいたという格好でございます。また、10月に実施をいたしました若者のための就職面接会、こちらにつきましては、15事業所、137名の方が参加をいたしまして、7名の方が採用に至ったという状況でございます。

 また、毎月第2、第3火曜日、京華スクエアにおいて開催しております就職ミニ面接会、こちらにつきましては、昨年度は28社、301名の方が参加をされまして、21名の方が採用に至ったということでございます。

 また、江東区のパソナとの取り組みでございますけれども、中央区も今年度から、同じ人材派遣会社、パソナに委託をいたしまして、未就職の学卒者に対して、職業人として必要な知識、技術の取得・研修、また中央区内の事業所での体験就業を行うということで、学卒者就業支援事業を平成23年度は実施をしているところでございます。現在25名の学生がこちらに参加をしているという状況でございます。

○鈴木文化・生涯学習課長
 失礼いたしました。先ほどの中央区文化・国際交流振興協会への助成の内容についてでございます。

 済みません、決算書では、まるごとミュージアムの経費、こちらについては別書きでございますので、協会の助成金の中身について改めて説明をさせていただきたいと思います。

 先ほど申し上げましたように、人件費、また事業費の2つに分かれている内容でございます。人件費につきましては3,000万円強、これは7人の職員に係る人件費でございます。そのほかに、協会が行う事業への助成金としまして4,890万円強を補助している内容でございます。

 この中身でございますが、先ほど申し上げましたように、文化振興費という文化事業に係る経費、また国際交流に係る経費でございます。大きなものをそれぞれ1つずつ申し上げますと、文化振興費については古典芸能鑑賞会、これが大体460万円強、また、国際交流事業費につきましては日本語教室というのを行っておりまして、これが大体140万円ぐらいというような内容でございます。

 以上でございます。

○山本委員
 どうもありがとうございます。

 ちょっと幾つぐらい事業をされているのかというのが、私のほうでも勉強不足なので詳しいことがなかなか質問にならないんですけれども、大体の概要はわかりました。また改めてほかの機会を持って聞かせていただきたいと思います。

 次に、公衆浴場のクリーンエネルギー化補助についてお聞かせください。

 環境負担の軽減と災害時の安全確保、浴場経営の安定化を図るため区内公衆浴場使用燃料を重油から都市ガスへと切りかえた結果、環境面、経営面でどのぐらいの影響があったのか、お教えください。また、転廃業の防止をしていますが、区内には公衆浴場が少なくなってきています。利用しにくいなど公衆浴場に関するお声など多いのかどうか、またどのような内容の問い合わせが来るのか、お聞かせください。

 次に、平成22年度より、問屋街産業支援施設としてYYパークという立体駐車場を整備いたしました。先ほどのほかの委員の質問で執行率が78.3%となっているというお話の内容はお聞きしましたが、こちらの日本橋横山町周辺の駐車場問題の解消が目的だと思いますが、現在の利用状態というのをお知らせいただければと思います。

○濱田地域振興課長
 公衆浴場のクリーンエネルギー化の補助についてでございます。

 この助成制度につきましては平成21年度から実施をしておりまして、当時、重油を使っていました公衆浴場について、平成21年度に1つ、平成22年度に2つ、ガス化をしたということで助成をしてございます。

 区内には、あと1つ、重油を使っている浴場があるのでございますけれども、こちらについては今年度中にはガス化するということで、これをもって区内にある重油浴場すべてがガス化されるといったことになります。

 そのガス化による変化でございますけれども、まず環境面で言いますと、大気中に排出されるCO2、これが重油と比べまして約25%ぐらい下がるというふうに言われておりまして、これは標準的な公衆浴場の場合ですけれども、年間で約37トンぐらいが縮小されるといったデータがございます。それから、ガスの場合は燃料の燃焼によるばいじん、すすですとか、硫黄酸化物、こういうものが発生しないということですので、環境面では確実に負荷の軽減につながっているだろうと考えております。

 また、経営面でございますけれども、重油ですと、いわゆる原油の価格によってかなり左右されるといった面がございますが、ガスについては比較的安定した値段で供給されるといったことから、そういった面でも経営に対する安定化が図られていると考えてございます。

 それから、区内の公衆浴場に対する区民の声という2点目の質問でございますけれども、今現在、区内に10浴場あるうち、特に日本橋が1浴場しかないといったことで、公衆浴場はそれぞれ個人がやっておりますので直接利用者に聞いたことはないんですけれども、過去の経緯からしまして、地元の方から、日本橋地域に公衆浴場が1個しかないといったことで公設の公衆浴場をつくっていただけないかみたいな話がございまして、それを受けまして、基本計画2008におきまして日本橋地域に入浴施設を整備しようといったことで今準備を進めているところでございます。

 以上でございます。

○守谷商工観光課長
 YYパークについてでございます。

 YYパークは、日本橋問屋街地域の慢性的な駐車場の不足、こちらを解消することを通じて問屋街を支援して活性化していこうということで、ちょうど昨年の9月に開設をいたしました。開設当初は、月1,000台に満たない利用でございましたけれども、今年度に入ってからは毎月1,000台を超える利用がございまして、今年度は平均1,200台を超える状況でございます。

 また、こちらの駐車場は、荷物の運搬を考えましてハイルーフの車両でも駐車できるということ、また附帯設備として、貸し自転車、カート、コインロッカー、荷さばきのスペースなども備えてございます。大きな荷物の運搬に便利なように工夫されてございまして、問屋街の特性に合っており、それなりに効果を上げているのかなというふうに考えております。

○山本委員
 どうもありがとうございます。

 公衆浴場についてなんですけれども、日本橋地域に整備しようというのは旧十思小学校につくるということでしょうか。この辺について1つだけお伺いします。

 問屋街については、貸し自転車とか、カートとか、ロッカーが整備されているということで、日本橋横山町周辺がもう少し活性化することを私も願っております。

 1つだけ、御答弁をお願いします。

○濱田地域振興課長
 日本橋地域の入浴施設につきましては、今、委員、おっしゃいましたように、旧十思小学校の校庭部分に小規模特養等との複合施設ということで整備をしようという計画でございます。

 以上でございます。

○山本委員
 どうもありがとうございます。

 地域の方も旧十思小学校のほうに公衆浴場ができるのを楽しみにしていますので、早く取り組んでいただければと思います。

 以上で、質問を終わらせていただきます。

○押田委員長
 それでは、次の質問者の発言を願います。

○田中(耕)委員
 それでは、私からも地域振興費についてお伺いさせていただきます。

 まず、平成22年度の地域振興費の決算で、執行率の低いというか、ちょっと気になった点を、細かい点ですけれども、何点かお伺いさせていただきたいと思います。

 途中で減額補正等をされたものもあるやもしれませんけれども、平和モニュメントの予算がおよそ900万円だったものが決算額では350万円相当、銀座ブロッサムの改修工事が5,400万円だったものが2,200万円相当、文化・国際交流協会への助成が5,800万円だったものが4,800万円相当ということで、大きな減額が見られますので、この理由と簡単な内訳をお知らせしていただきたいというふうに思います。

 もう1点、戦災体験等の証言データ収集、これも、300万円相当の予算から決算では150万円相当というふうに上がってございますので、金額こそ決して大きくはございませんけれども、半額でございますので、この辺のいきさつについても、まずあわせてお知らせしていただきたいと思います。

 お願いいたします。

○濱田地域振興課長
 平和モニュメントの執行残についてでございますけれども、起工式というものを実施いたしまして、その運営を委託会社に任せていたところなんですけれども、そちらの契約に対する差金での残でございます。

 中央会館の改修の不用額、こちらにつきましても工事に伴う契約の差金ということでございます。

 以上でございます。

○鈴木文化・生涯学習課長
 中央区文化・国際交流振興協会への助成、その不用額についてでございます。

 先ほど来ちょっと御説明させていただいているんですが、人件費、また事業費ということがあります。1つは人件費の経費でありまして、定数を持っているわけでございますが、そこに至らず、常勤の職員ではなくて月16日勤務の職員を配置している、そういったような職員配置上の事情、人数は変わらないんですが、そうしたような勤務体系というんですか、その違いがありまして、人件費として470万円ぐらいここで不用額が出ているところでございます。

 また、事業費につきましては、文化事業、国際交流事業をそれぞれ積み上げたものであるんですが、この中で大きな内容としましては、1つは、国際交流事業の中でボランティア活動支援という講師を呼んで講座を行う、こういったような制度があったんですが、それを無料の講師派遣制度、こうしたものを使った上での工夫したもので使用枠を使わなかったという事情、これが大体25万円ぐらいあります。そのほかとしまして、大きなものとすると、国際交流推進事業助成という民間が行う事業に対する助成があるんですが、これの応募件数が予想より少なくて、大体25万円、こういったような不用額が出ているという内容でございます。

 こうしたものを個々に積み上げていって、この不用額、具体的には600万円強なんですが、こういったような不用額が出ているという内容でございます。

 以上でございます。

○濱田地域振興課長
 たびたび失礼をいたしました。戦災体験等の証言データ収集の不用額でございますけれども、こちらも、大変申しわけないのでございますけれども、株式会社毎日映画社というところに委託をしているわけでございますけれども、予算要求のときに見積もった額に対しまして実際の契約額が下がったというところでございます。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 それぞれありがとうございます。

 ごめんなさい、平和モニュメントの件がちょっとよく聞こえなかったんですけれども、もう一度御説明していただけますか。

○濱田地域振興課長
 昨年の8月6日の日に起工式というのを実施しまして、その起工式の運営に伴います委託をかけております。当日の会場設営ですとか、さまざまな準備に対する委託をかけまして、その委託につきましての契約差金といったところでございます。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 それぞれ、今、減額についてのお話でございますので、少しでも費用を、同じ効果で安くする、下げるといったことは非常に重要だと思うんですけれども、今の平和モニュメントなどに関しましては、900万円相当の当初予算が結果として350万円というのは、やはり返り幅がかなり大きいというふうに思いますので、今後、予算の段階からの慎重な見積もりや運営方法についての検討をしていかなければならないのではないかと思います。もしもその点について、何か突発的なことであったりですとか、期ずれですとか、何か理由があるのであれば後ほど御説明をしていただければと思います。

 次に、先ほども日本橋横山町のYYパークについて質問がございましたけれども、詳細に稼働率を、先ほど月1,200台というお話だったんですけれども、これを単純に30で割りますと1日当たり40台ということで。

○押田委員長
 済みません、同じ会派での2人の質問の場合は同じ質問をしないというのが代表者会でのお約束でございますので、同じ質問は避けていただきたいんですけれども。

○田中(耕)委員
 失礼いたしました。では、そちらの件は、じゃあ、後ほどまた別の機会にお伺いすることにいたします。

 それでは次に、YYパークの件は飛ばしまして、区民館の運営に関してお伺いさせていただきたいというふうに思います。

 平成22年度の区民館関連で新規のものといたしまして、浜町メモリアルと人形町区民館の建てかえ、また久松区民館の壁面緑化等がございますけれども、まず浜町メモリアルについては葬儀等に主体的に利用しているということは存じ上げておりますけれども、その他、葬儀の入っていない日の稼働状況については、開館時から、私、非常に注目してございまして、実際に浜町メモリアルの稼働率、使われ方は状況としてどうなっているのかというのをお知らせしていただきたいと思います。

 また、人形町区民館に関しましては、こちらは複合施設ということもございまして、私の息子も同じ建物の中の人形町保育園でお世話になっておるわけなんですけれども、ここの入り口が非常にわかりづらいというお問い合わせをよくちょうだいしてございまして、私も息子の保育園の送り迎えであの近所を通りますと、非常によく聞かれます。「人形町区民館はどこですか」と。それで、「あそこですよ」と教えると、「ああ、ここですか、新しいですね」と言って入るんですけれども、入ると、なぜか皆さん、初めて来た方は決まって保育園のほうに入ろうとして窓ガラスをがんがんと。ロックがかかっていますからあかなくて、皆さん、ちょっとばつの悪そうな顔をして右側の区民館の入り口に行くというケースが、当初は、最近も同じ様なことがありましたけれども、多くございました。

 区のほうも、そういった対応に対して、大きく区民館という紙を人形町区民館の入り口に張ってあるんですけれども、なかなかうまく伝わっていないような雰囲気もございます。特に複合施設の場合は入り口が2つ以上ありますので、その辺の案内や、新しい施設への場所の案内等についての考え方についてお知らせしていただきたいと思います。

 また、人形町区民館をはじめ区内の区民館や施設は、近隣のビルとビルの間に挟まれているようなケースが大変多くございますので、そで看板のように、通りを歩いて来られる方がすぐにわかるような工夫といったものも、もう少し取り入れてもよいのではないかというふうに思いますので、その点についての御見解もお知らせしていただきたいと思います。

 久松区民館に関しましては、壁面緑化を今年度行ってございますので、その効果について御見解をお知らせください。

○濱田地域振興課長
 まず、浜町メモリアルの利用実績でございます。

 葬儀利用につきましては、昨年度1年間で121件の利用がございました。そのほか、あそこは4階の部分が、いわゆる会議室となっておりますので、そちらは葬儀とは関係ない利用ができるわけでございますけれども、こちらは年間を通しまして727件の利用がございます。

 それから、人形町区民館のサインといいますか、わかりづらいといったことでございますが、私も先日行きまして、確かにわかりづらいなということで感じております。そで看板のことも含めてでございますけれども、施設の外観のデザインですとか、景観の問題もありますので、この辺はちょっと周辺の方とも相談しなければいけない部分もあると思いますけれども、例えば、道路上に区の施設の案内表示みたいなものがあちらこちらにあると思いますので、そういったところに区民館の方向とか、場所の案内をするとか、その辺は環境土木部と協議をしながら、わかりやすいサインに努めていきたいと思います。

 以上でございます。

○竹内日本橋特別出張所長
 久松町区民館の壁面緑化の効果という形でございます。

 これにつきましては、昨年度実施をして、今現在、約半分ほどの緑化になってございます。これからだんだん伸びていくのかなと、そうしたところから効果が発揮できるものというふうに考えておりますので、今のところ、特段、それに伴った効果が発揮できたのかというと、まだまだこれからだなというふうに感じております。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 それぞれありがとうございます。

 まず、浜町メモリアルについてでございますけれども、葬儀、葬祭は121件ということで、この件数は少ないほうがよろしいお話ではございますけれども、利用想定と乖離がなかったのかどうかというのをもう一度確認したいのと、4階の会議室は、一部、要するに一般の区民館と同様の貸し会議室として提供しているわけなので、この727件というのが、あそこの広さと部屋数から考えてどうなのかといった点をもう一度見解としてお知らせしていただきたいというふうに思います。

 こういうふうにお聞きしておりますのは、当然、会議室の稼働状況というのは、場所柄もそうですし、名前の影響ももしかしたらあるやもしれませんけれども、押しなべて低いのではないかというのが率直な感想でございますので、そうでないようであれば御見解をお知らせしていただきたいというふうに思います。

 壁面緑化の件につきましては、他の区民館等への壁面緑化の今後の展開についてお考えがあればお知らせをお願いいたします。

○濱田地域振興課長
 浜町メモリアルの葬儀場につきましては、当初、約200件を想定しておりまして、その中で、実際には121件の利用といったことで、大分想定より下回っているといったのが実態でございます。

 それと、会議室のほうなんでございますが、利用率が22.3%、727件と申し上げましたけれども、利用率で言いますと一般の区民館が60%近い利用率でございますから、それと比べますとかなり低い数字というのが実態でございます。新しい施設ということでなかなか周知が行き届かなかった部分もあるかと思いますので、今後とも施設の周知に努めてまいりたいと思ってございます。

 それから、今後の区民館への壁面緑化ということでございますけれども、区では、緑化対策ということで区施設全体を緑化していこうという方針がございますので、ちょっと今は具体的にどこの区民館がどうのこうのということを申し上げることはできませんけれども、計画的に緑化を進めてまいりたいと思ってございます。

 それから、先ほどの、ちょっと前の質問のことですが、もしおわかりになればということでしたので、平和モニュメントの不用額についての説明をさせていただきたいと思います。

 もともと900万円の予算額を昨年度持っておりまして、ただ、昨年が起工式、ことしが完成披露式という形で、2カ年事業ということで、実は途中で補正をしてございます。300万円の減額補正をしてございます。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 それぞれありがとうございます。

 浜町メモリアルについては、開館時から、どうしても葬儀、葬祭のイメージが強いがゆえに、区民館としての機能は危ういのではないかというのが私個人として強くございました。今のお話ですと、やはり利用率は22%台ということでございますので、葬儀のほうは少ないに越したことはないお話でございますけれども、会議室、部屋のほうは、もう少し区民への認知度を高めていただいて、有効活用をしていただくように御努力をお願いしたいというふうに思います。

 最後に、青少年の健全育成についてお伺いしたいというふうに思います。

 まず、遊び場対策についてでございますけれども、現状は昨年度の28カ所から26カ所に減っているかというふうに思いますけれども、その理由と、あと、この遊び場対策で提供されている遊び場が実際に使われているのかどうかといった点についての御見解をお知らせしていただきたいと思います。

 私が拝見しますと、遊び場対策で通行どめになっておるんですけれどもお子様はいらっしゃらないというようなケースもありますし、もちろん多くのお子さんがいらっしゃる場合や時間帯の問題や場所の問題もございますので、この遊び場対策についての御見解もあわせてお知らせください。

○鈴木文化・生涯学習課長
 遊び場対策についてでございます。

 こちらにつきましては歴史がありまして、昭和45年以降設けているところであるんですが、昨今の状況ですと年々数が減っておりまして、今26カ所、昨年と比べて2カ所減ということなんですが、これは佃の二丁目の地区でございます。

 内容としましては、地域の地区委員会、そういったところと協議をしながら、遊べる場を日曜なり、夕方なりに確保しようという内容で実施しているところであります。ただ、現状でありますが、確かに、委員、御指摘のとおり、利用件数というのが少ないかなという認識を持っております。ただ、日曜でありますとか、夕方はなかなか私どもの目が届かないというのが実情であります。そうしたことから、今後、今後というよりも今もそうなんですが、利用実態、必要性等々を踏まえて、地域の地区委員会とこれから検討を進めてまいりたいと思っているところでございます。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 遊び場対策についてなんですけれども、今のお話ですと、どのぐらい利用されているのかということは、数字としては捕捉されていらっしゃらないんでしょうか。子供の人数を一々細かく確認というのは難しい部分もあるとは思いますけれども、やはりせっかく場所を区切って、地元の方の御協力も得て行っている事業だというふうに思いますので、最低限の成果や、今後、子供たちに本当に使ってもらいたいということであるならば場所等も含めて考えていかなければならないと思うんですけれども、その数字とか実態についての調査というのは行っているのかどうか、御回答をお願いします。

○鈴木文化・生涯学習課長
 遊び場開放、実態についてということでございます。

 こちらにつきましては、地区委員会の方々の協力を得て、バリケードを出して、また夕方になれば片づけてというふうな実態でやっているところでございますので、その間どのぐらいの利用があったかというところの詳しい統計、数字は、正直持ってございません。

 ただ、その必要性ですとか、通ったときにいたですとか、そういったような意見、こうしたことであれば把握は可能だろうなと思っておりますので、そういったことで利用実態を把握していきたいなと思っているところでございます。

○田中(耕)委員
 青少年対策は地区委員にお任せしている部分が大きいというのも存じ上げておりますけれども、せっかくやっているわけなので、どれぐらい使われているのかというのは、区としてもやはり把握しておくべきではないかというふうに意見を申し述べます。

 今、お話の出ました青少年対策地区委員会について、最後にお伺いしたいというふうに思います。

 この地区委員会に、私も、一昨年前から委員として入れていただきまして、地域のお子様に喜んでいただけるようなイベント等の企画や運営をしていて、その意義は非常にあると思うんですけれども、ここに対する助成費用が平成22年度決算でおよそ850万円計上されてございますけれども、青少年対策地区委員会に対する助成の規定等も文面化されておりまして、公式なものとして存在するんですけれども、青少年対策地区委員会の決算内容を拝見しますと、残念ながら余りよろしくないのではないかというような決算を出している地区委員会もございます。

 どこがというつもりもございませんけれども、まず最初に、青少年対策ですから、当然、これは地域の子供たちのためにこの助成といったものを行っていると思うんですけれども、これは中央区の成り立ち、旧日本橋区、京橋区との関係もございますから一概には申し上げられませんけれども、今現在、人口の比率や子供の人数が月島地域のほうが圧倒的に多いにもかかわらず、連合町会単位への助成が行われているがために、この青少年対策地区委員会に対する助成等も日本橋地域のほうが圧倒的に多いのではないかという点について、まず御見解としてお知らせしていただきたいと思います。

 さらに、先ほど述べましたように、この決算内容、予算を踏まえて助成を決定するというふうに助成規定のほうには明記されているんですけれども、この決算や予算等を見ますと、相当大ざっぱな現状があると思います。総予算150万円のうち、モデルケースですけれども、助成費が大体四、五十万円あって、地区委員会の中には、会議費という名前で飲食が30%を超える、150万円の予算のうち50万円を超えるというようなところもございます。

 地域のために頑張って汗をかいていただいている皆さんのために、会議費も多少は大目に見ていかなければならないという部分もあるとは思うんですけれども、先ほど述べましたように、逆に月島地域の青少年地区委員会など非常に予算等をつつましくやっている、定例会をいつも1,000円、2,000円で済ましている委員会がある一方で、毎回3万円以上の会議費を毎月のように計上している委員会があると。これはちょっと、私は問題ではないかというふうに思いますので、その点に対する御見解をお知らせください。

○鈴木文化・生涯学習課長
 青少年対策地区委員会、特に補助金に対する関係についてでございます。

 今、連合町会単位で19の地区委員会を設けて、各地区委員会については、それぞれ青少年、子供さんたちの健全育成といったもののために事業を行っている、そういった内容に対する助成金でございます。

 こちらにつきましては交付要綱を設けてございます。内容としまして、補助対象事業としますと、地区委員会の運営であったり、地区委員会の地区組織活動、また青少年対策に関する行事等の事業という内容、この3区分に適合しているかどうか、これを申請があったときにこちらで審査をしているところでございます。

 これまで、当然、地域によって事業規模が異なるということではあるんですが、これはそれぞれの地区委員会の年間の行事、皆さんでお決めになった行事、そういったものに対して、どういった内容であるかということを見た上で助成しているところでございます。

 区としての基本的な考え方としましては、やはり具体的な行事というのがありますので、その金額が助成金の額を超えている、こういったところを重点的に見ております。ただ、そうは言いながら、皆さんは、仕事がありながらボランティア的に活動している地区委員会の皆さんでございますので、当然、会議に係る経費、こういったものも必要だろうと、それは考えております。

 ただ、地区委員会によりましては、当然、人数、場所柄での会場の設定箇所、こういったものがあろうと思っております。そうではありますが、補助金の交付、また精算に当たっては、こうした行事等にどのぐらい使われているか、こういったところを重点に審査して交付しているところでございます。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 私も日本橋に在住してございますし、日本橋の地区委員会に所属させていただいておりますので、こういうことを申し上げると、「何を言っているんだ」というふうに言われかねないような状況もございますけれども、一番最初に申し上げましたように、やはりこれは子供のために本来使われるべきお金だというふうに思ってございますので、歴史的な過程もございますし、私も日本橋の在住者として、日本橋のほうが恵まれているということは非常にありがたい部分もあるんですけれども、もう少し実態に合った提供の仕方といったものを考えても、私はしかるべきだというふうに思います。

 この件に限らず歴史的な過程に基づいてやっていることはたくさんございますけれども、人口が急増するこの中央区においては、その偏在、偏りを少しずつ見直していくといったこともあわせてやっておかなければ大きなひずみに拡大していくというふうに考えますので、ぜひともよろしくお願いいたします。

 以上で終わります。

○押田委員長
 それでは、次の質問者の発言を願います。

○志村委員
 まず、ヴィラ本栖の価値を低下させる道路整備計画についてお聞きします。

 だれがこの町道の延長を要望したのか、また何のために要望したのか、改めてお聞かせください。

 そして、この道路整備によってヴィラ本栖敷地内で伐採される樹木の本数、また種類がもしわかれば、種類別の伐採される木の数をお知らせください。

 また、その伐採した木材は何に使用しようと計画しているのか、お聞かせください。

○濱田地域振興課長
 ヴィラ本栖の敷地への町道の整備の件でございますけれども、これは、地元の本栖地区の住民の方からもともとは出た要望でございまして、地域の住民の避難経路の確保ですとか、また本栖湖等々へのアクセスの向上といったことから、地元のほうから富士河口湖町のほうに要望がございまして、それを受けて中央区に相談が来たといったところがもともとの経緯でございます。

 そうした中で、私どもとしても、ヴィラ本栖から本栖湖への道路が開通するということで、当然、安全面についての配慮は最大限にしながらも、ヴィラ本栖の宿泊者の利便性の向上、またマイカーで来る方の安全性の向上といったメリットがございますので、御協力に対しまして、わかりましたといった形で話を進めてきたところでございます。

 それから、道路整備に伴う樹木の本数につきましては、工事計画は具体的にこれから詰めていく段階でございまして、富士河口湖町のほうからも、工期もまだ決まっていないような状況でございますので、樹木の本数等につきましても認識はしていないところでございます。

 以上でございます。

○志村委員
 地元住民から出た要望ということで、どういう形でその要望が出たのか、具体的にお聞かせください。

 それから、避難経路というのは、今までバスが入っている迷路のようなあの場所を使った避難経路を地元の人たちが考えているのか、それによって本栖湖へのアクセスがよくなると、そういう意味での要望なのか、その要望書なりがあれば、それは後で資料要求しますけれども、今ではどういう形で要望が出たのか、お聞かせください。

 マイカーで来る方の安全性の向上と言いますけれども、じゃあ、車の利用の頻度はどのぐらいあるのか。また、マイカー利用でこのヴィラ本栖を使った方からの苦情というもの、それもお知らせください。

○濱田地域振興課長
 どのような形でもともとは出たかという御質問でございますけれども、ちょっと私どものほうでは、例えば、住民と意見を交換する場だったのか、要望書が出たのか、その辺のことは、済みません、今、把握をしてございません。

 それから、避難経路についてのことでございますけれども、東日本や阪神・淡路における大震災、またゲリラ豪雨等がございまして、そういったときに避難する経路ということで、例えば、ヴィラ本栖の位置からしますと、国道のほうに、今マイカーで通っている道ですけれども、狭い道、それも急坂な道しかない、それで本栖湖畔のほうへは砂利道で一部が歩道になってしまっているということですので、なかなか避難経路が確保できていないといったような実態がある、周辺住民の方も同じ状況でございますので、そういった点からそういう要望が出たのではないかと思ってございます。

 それから、マイカー利用につきましては、これは特に統計はとっておりませんので数字ということではお示しできませんけれども、聞いている話にございますと、土・日につきましてはマイカー利用のほうが比較的多い、平日につきましては、我々が出しているバスとか、そういった形の利用が多いといったような状況を聞いてございます。

 以上でございます。

○志村委員
 地元住民から要望が出ていると言いながらそれを把握していない。その中身も、避難経路としてああいう雑木林の中を経路とするというのも、私は常識として考えられません。マイカー利用にしても、そういう数も把握していないで要望という形でこの町道の延長を区が認めるというのは、私は、これはなかなか理解を得られるものじゃないと思います。

 あそこの場所は、保養所として、いわゆる現実の社会から少し隔離した形で存在していると。少しの不便さがあったって、雑木林の中で、自然の中でリラックスできるという魅力をヴィラ本栖は持っています。それと、先ほど本数もこれからだと言いますけれども、相当数の樹木が伐採されるわけです。このような自然を破壊してまで道路を整備する必要があるのかという疑問を持ちますけれども、今からでも、このヴィラ本栖敷地内の道路整備を撤回する、見直すというべきではないかと思うんですけれども、いかがですか。

○齋藤区民部長
 町道整備に関する御質問でございますけれども、先ほど課長からお話し申し上げましたように、地元の地区長さん方からの御要望、それに加えまして、我々のヴィラ本栖側、施設側からも、あそこに道路をつくっていただけないかという要望を地元の富士河口湖町のほうへ今まで出していたという経緯がございます。

 これはなぜかといいますと、大型バスを毎日運行しているわけでございますけれども、今ある道路が非常に狭いということで、運転に影響があると。そのヴィラ本栖までに、国道から入っていく途中にペンションを経営している方がいらっしゃいますが、その方と何回かトラブルも起こしているというようなことで、円滑なバスの運行をするために町道を整備したいという要望を私どものほうからも町に出させていただいたという経緯がございます。

 それで、環境面への配慮ということでございますけれども、当然、環境面に配慮しながらの町道整備ということになろうかと考えてございますが、今、既に遊歩道という形で使われている場所は若干ヴィラ本栖の敷地内に入り込みまして、町道ということで、普通の一般車道が通れるような形で整備をするということでございまして、整備するヴィラ本栖の中の敷地の整備面積については、ちょっと今細かい数字の記憶がありませんけれども、それは大きくないというように認識してございますので、環境に与える面もありますが、よりその施設利用者の利便性の向上という点に着目しまして、我々としてはこの道路工事を進めていきたいというように考えているところでございます。

 以上でございます。

○志村委員
 いろいろ答弁ありますけれども、一致していないような、後から継ぎ足しみたいな答弁に聞こえました。

 やはり利便性というけれども、このヴィラ本栖の価値、それを再認識しなければならないと思います。本当に大きな事故が起きてからではまずいと思うんですけれども、今の理由ですと、町道を整備するという必要性、緊急性は感じられません。

 あと、舗装するということ、これは、それこそ万が一つくるとした場合、アスファルト舗装を考えているのか、例えば、未舗装の林道みたいな、そういう自然にやさしいやり方もあるのではないかと思うんですけど、その点はいかがでしょうか。

○濱田地域振興課長
 基本的にはアスファルト舗装ということで、車が、快適といいますか、普通に走られるような道路ということで計画をしているようでございます。

○志村委員
 快適にと、高速道路じゃないんだから何台も通るわけじゃないんです。避難のときと先ほど言っているでしょう。ですから、林道とか、そういうのであれば十分だと。もしつくるとしても、自然にやさしい、アスファルトじゃなくて普通の土を利用した、そういうものにすべきだと思います。これは再考を求めます。

 話はちょっと変わりますけれども、障害者の方たちの遊歩道ということで、さっき町道も利用なんて言っていたんですけれども、それはもう全然話が違うと思うんですね。やはりあそこのヴィラ本栖のよさを障害者の方も味わうという意味では、先ほどもありましたけれども、そういう喧騒から逃れた場所での道、僕は道でなくてもいいと思うんです、例えば、イベント広場がありますが、そこを整備して、障害者の方とかが、あそこに座っているだけでも本当にほっとするような場所にできないかと。イベント広場は、今行くとちょっと怖い感じ、寂しい感じがするので、そういうような活用もあると思うんですけれども、その点、いかがですか。

○濱田地域振興課長
 障害者の方等が森林浴をと、先ほども御質問が出ておりましたけれども、おっしゃるとおり、そういった環境をつくることも私たち行政の役割だと思っております。ただ、今回の町道でもそうなんですが、実は、ヴィラ本栖は国立公園の中に位置している関係で、道路整備も含めて、また施設の建物の建築も含めてかなり制約がある地域でございます。

 今回、町道を整備するに当たりましても、富士川口湖町のほうで相当数、関係省庁と交渉を重ねてやっと許可が出たといったような面もありますので、私どものほうの敷地内の部分ではございますけれども、そういったところとも協議を進めながら、森林浴ができるような環境の設定とかを考えていきたいと思ってございます。

 以上でございます。

○志村委員
 制約と言いますけれども、ここまでの制約があるからそれまでの開発はいいんだというのは、放射能の暫定基準値と一緒ですよ。制約があろうがなかろうがだめなんだという立場で私は臨んでほしいという意見なんです。その点を理解してください。

 次に行きます。中央区まるごとミュージアムです。

 私からは、まるごとミュージアムのよりよき発展を願っての質問になります。施策の課題ですけれども、「これを単なるイベントだけで終わらせず、いつでも中央区のさまざまな文化的魅力発見、再認識できる機会となるよう継続性を持たせていく必要がある。また、区民主体の文化活動がさらに活発に行われるような工夫を図っていくことも求められている」と。本当に、全くこのとおりだと思います。今後の方向性として、「今後、中央区の文化の創造や発信につながる事業や人材等の発掘、育成を図り、文化のネットワークづくりを推進していく。また、文化活動の参加が広がるような事業内容の充実、広報の強化を図っていく」というふうにあります。

 こういうことで、どのようにこういう問題を具体的に発展させていくのか、考えているのかを端的にお聞かせいただきたいと思います。というのは、1日この日だけじゃなくて本当に一年じゅうかけて中央区の魅力をどう発信していくのかという点の課題ですね、これをお聞きしたいのと、あと、1日だけじゃなくて2日やってもらったらいろいろ楽しめるという声もあるんですけれども、土・日なり、2日続けての開催ということについての要望などがあるのか、また、それに対してどのように考えているのか、お聞かせください。

○鈴木文化・生涯学習課長
 まるごとミュージアムについてでございます。

 まるごとミュージアムは、年に1回、秋の1日で開催しているものでございます。ただ、これを始めた趣旨としましては、中央区は文化の資源が多うございますので、年間を通じて感じていただける、そのための一助になるようにと1日開催をしているものでございます。そうしたことから、この日だけやっているイベントもありますが、例えば、美術館ですとか、そういったものは当然通年で開館しておりますので、こうしたことを機会に、日常的に触れていただく、そういったような一助になればというような趣旨でございます。

 複数日の開催についてということでございますが、確かに、事業者からはそういった複数日、せっかく準備したのだからということ、また参加者からも、イベントが多くなっておりますので、なかなか1日で回り切れない、2日に分けてというようなことを聞く機会もございます。

 ただ、実施に当たっては、当日、バスや船といったものを無料運行している、そういったところから2日にわたることでの経費的な面、また、展示会のように、ある期間、1週間なり、この期間を含んでいる期間、開催している事業者につきましては、当然1日でも2日でも、それは可能だと思いますが、この日に集中して実施している事業者、こういった事業者もまた多数ございます。

 こうしたところから、2日間、できるだけ共通のイベントを実施でき、さらに経費的にも工夫ができればそれは可能性があるかなとは思っておりますが、現時点では、そこまでの意向ですとか、逆に、参加者に混乱を招くのではないか、そういったところの懸念等、まだ十分詰め切れていないところがありますので、そういったことは視野に入れてはおりますが、今年度は1日で実施をしていきたいというような思いでいます。

 以上でございます。

○志村委員
 こういう委員会ごとに私もまるごとミュージアムを取り上げているんですけれども、やはりこれを発展させるためには、区民の方、文化活動をやっている方の協力とか、民間の方々の協力も必要になると思います。そういうのを醸し出す中で目玉となる文化の施策になるんじゃないかなと思います。

 あと、このまるごとミュージアムと中央エフエムとの関係ですね。ちょっと私もこれまで認識がなかったんですけれども、FMラジオを活用することになれば、やっぱり機動力のあるラジオが、いろいろタイアップといいますかね、いろんな情報を発信する、また、ラリーとかクイズも含めて、ラジオとまるごとミュージアムでいろんな形で盛り上げていくということも必要かなと思うんですが、その点の見解をお聞かせください。

○鈴木文化・生涯学習課長
 まるごとミュージアムとメディアとの連携という観点からの御質問でございます。

 現時点では、中央エフエム、またベイネットといった区内の放送機関へは、事前にこういったものを行いますといったような情報の提供はしてございます。ただ、当日中継ですとか、そういったところまではまだ至っていないような状態でございます。

 この2つに限らず、PR、また工夫等々が必要かなと思っておりますので、そのあたりはいろんな角度から検討していきたいと思います。

 以上でございます。

○志村委員
 ぜひいろんな方々の力をいただいて、中央区らしい取り組みを進めていただきたいと思います。

 あと、中小企業対策にいきます。

 今、印刷製本が大変な状況にありますけれども、この印刷製本産業の立て直しについて区はどのように考えているのか、お聞かせください。

 そして、さきの3月の第一回定例会で、私がこの印刷製本の産業の実態を示しながら質問して、区長さんから総合的な支援策を検討するというような答弁もいただきました。こういう点で具体化というのはどの程度進捗しているのか、お聞かせください。

○守谷商工観光課長
 印刷製本をめぐる経済環境ということでございます。

 こちらにつきましては、例えば、デジタル化が進んでこれまでの印刷がIT系に変わってくること、また、流通ですとか、消費者のニーズ、こういったものが大きく変わっておりまして、複数の要因で状況が非常に厳しくなっているということは認識しているところでございます。

 これにつきましては、現在の施策といたしましては、IT化を推進するための各種セミナーですとか、研修、またホームページの作成、その他の施策を通じまして活性化を図っているという状況でございます。また、今後の対策という部分につきましては、地域の方々の話を詰めまして検討していきたいというふうに考えてございます。

○志村委員
 地域の方々への話、実態を調べて話を聞いてそれをどう具体化していくのかという意味では、ある程度の人数といいますかね、プロジェクトチームみたいなのをつくって対応していく、例えば、場外市場であれば全庁挙げてやっています、この印刷関連でも、そのプロジェクトチームをつくって対応していくということも必要だと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。

○守谷商工観光課長
 それにつきましては、今、外郭団体でございます中央区工業団体連合会、そちらのほうと連携をいたしまして、いろいろな区内の印刷業界等の方々の意見を聞きながら取り組みを推進していきたいというふうに考えてございます。

○志村委員
 そういう連合会の団体の人たちの、中小といいますか、中小の印刷製本の企業もある。しかし、個人経営、家族経営という本当に小さな印刷業もあるわけなんですね。そういうある程度中規模、大規模の声は聞けたとしても、小さいところの声がなかなか届いていないというのが地域の声でもあるんです。そういう点では、1人でやっている、家族でやっているという、そういう印刷製本産業の方々へのアプローチということの考えをもう一度お聞かせください。

○齋藤区民部長
 区内の中小企業の皆さんは、印刷製本に限らず非常に厳しい経営を強いられているというようなことでございまして、我々区といたしましても、今、商工観光課長のほうからも御答弁しましたけれども、関係業界なり、関係団体から、常日ごろ、経営相談等を通しまして実態を把握はさせていただいていると。それに基づきまして、融資の充実をはじめさまざまな中小企業支援策を講じているところでございます。

 今後もいろんな機会をとらえまして、そういった現場の生の声を聞きながら中小企業の支援に力強く当たっていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○志村委員
 本当にその生の声を聞く姿勢を区が示すということが今大事だと思うんです。融資では解決しない問題がある。そして、やっぱり小さな印刷業の方たちは取り残されている思いがあるんです。ですから、本当に職員の方が足を運んで、顔を見せて、生の声を聞く、そのことをやると激励されると思うんです。ああ、区はここまで我々のことを考えてくれているのかと。

 今大事なのは、もう先が見えない、今なおデジタル化の中でどうしたらいいかわからないと、気持ち的にも大変追い込まれちゃっている状況が実際にありますので、そこの声を聞くことによって、ああ、区も応援してくれるんだなということで、いろいろ意見も出るし、また、さまざまな努力も始まっていくと思いますので、ぜひ職員の皆さんに生の声を聞いていただくことをお願いして質問を終わります。

○原田委員
 第3款「地域振興費」の質疑半ばでありますが、本日はこの程度とし、明4日午前10時30分に委員会を開会されるようお諮り願います。

〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 ただいまの動議に御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたします。

 明4日午前10時30分に委員会を開会いたしますので、御参集願います。

 本日はこれをもって散会いたします。御苦労さまでございました。

(午後4時58分 散会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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