ページの先頭です
トップページ  の中の  会議録検索(本会議・委員会等)  の中の平成24年 区民文教委員会(9月7日)

平成24年 区民文教委員会(9月7日)

1.開会日時

平成24年9月7日(金)

午後1時30分 開会

午後4時30分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 押田 まり子

副委員長 木村 克一

委員 高橋 伸治

委員 植原 恭子

委員 加藤 博司

委員 河井 志帆

委員 渡部 恵子

議長 石田 英朗

4.出席説明員

(16人)

矢田区長

小泉副区長

齊藤教育長

浅沼区民部長

町田区民生活課長

濱田地域振興課長

鈴木文化・生涯学習課長 

遠藤スポーツ課長

守谷商工観光課長

金平副参事(観光・文化振興・特命担当)

石川日本橋特別出張所長

新治教育委員会次長

有賀教育委員会庶務課長

林学務課長

増田指導室長

粕谷図書文化財課長

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

武藤書記

猫塚書記

6.議題

  • 区民生活及び教育行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○押田委員長
 どうも御苦労さまでございます。ただいまより区民文教委員会を開会いたします。

 本日、理事者報告の関係でスポーツ課長、区民部副参事、日本橋特別出張所長及び図書文化財課長が出席をいたしますので、御了承をよろしくお願いいたします。

 初めに申し上げますが、既に御案内のとおり、本日は千代田区立日比谷図書文化館への視察も控えておりますので、議事進行に当たりましては特別の御協力をよろしくお願い申し上げます。

 それでは、まず理事者報告をお願いいたします。

○浅沼区民部長

 1 区民施設等の指定管理者の評価結果について(資料1)

 2 外国人観光客来街促進事業について(資料2)

 3 第60回中央区観光商業まつりの実施について(資料3)

 4 銀座地区及び日本橋問屋街地区が整備する公衆無線LAN(Wi-Fi)への助成について(資料4)

 5 公益財団法人中央区勤労者サービス公社の運営状況について(資料5)

○新治教育委員会次長

 6 いじめの実態把握のための緊急調査について(資料6)

 7 労働スクエア東京跡地複合施設「本の森ちゅうおう」(仮称)基本設計の概要について(資料7)

以上7件報告

○押田委員長
 御苦労さまでございました。

 それでは、質疑に入っていただくわけでございますが、本日は本当に質疑が窮屈になって申しわけございませんが、3時を目途でございますので、その間で十分な御質疑をよろしくお願いしたいと思います。

 御発言をどうぞお願いいたします。

○植原委員
 それでは、資料6について質問させていただきます。

 今、御報告をお聞きいたしまして、一定の理解はいたしております。

 3点お聞きしたいことがございます。

 まず、1点目は、本区の教育相談体制は、この御報告にもございますけれども、他の自治体よりも独自の、例えば心の教室相談員等が独自で授業をされたりということで理解はいたしております。また、幼稚園への相談員の派遣等も行っているということで理解しておりますが、文部科学省のほうで、このたびの事故等を受けましてスクールカウンセラーの配置を拡充、恐らくまだ配置していないところに配置するという意味だと思いますが、その点について、教育相談体制については、本区は十分であるという理解でよろしいんでしょうか。その点を確認させていただきます。

 それから、今後の対応及び取り組みということで7点書いてございますが、教育委員会のかかわりというのは、問題があったり、またその疑いと思われるような御報告があったときから、最初から教育委員会がかかわっていらっしゃるのかどうか、その点も確認させていただきたいと思います。校内委員会というような形で、学校現場では担任の先生、また学校全体として、ここにもチームと書いてございますけれども、対応されていることは理解しておりますけれども、教育委員会のかかわりはどのようになっているのか教えていただきたいと思います。

 それから、3点目は、やはり気づくということが大事かなと思います。早く気づく、それが今の一連のニュース等を拝見していますと、視聴者からすると、どうしても学校現場が責任を問われているような趣もあるようにちょっと懸念しますけれども、家庭での気づきというのがやはり一番大事なことだと思うんです。やはり家庭教育ということでも、国においても今年度からかなり家庭教育支援ということでは力を入れているのではないかなと思いますが、その辺について、本区はどのように取り組んで、今まで以上に家庭教育支援をこのように事業として展開しているということがありましたら、申しわけありませんが、お示しいただきたいと思います。

 よろしくお願いいたします。

○増田指導室長
 まず、1点目のお尋ね、教育相談の体制についてでございます。

 今回、いじめのさまざまな状況がある中で、やはり連携をしてといいますか、学校だけが抱え込むわけではなくて、いじめの対策に専門家を加えて、いろいろ学校を中心として考えていくということが必要だというふうに考えております。

 教育相談の体制につきましては、小学校につきましては、毎週、教育センターのほうから専任の教育相談員を派遣いたしまして対応させていただいているところでございます。あと、幼稚園につきましては月2回、保育園につきましてもやはり月2回というふうな形で派遣をさせていただいております。中学校につきましては、東京都の派遣を受けて、スクールカウンセラーということで週1回配置をしておりますほかに、さらに、やはり中学校は多感な時期でございますので、いろいろ相談に乗る体制が充実されるべきということで、心の教室相談員を週2回から3回、これは学校によって若干勤務時間で違いがございますけれども、配置をしているところでございます。こういった体制の中では、本区としては十分な教育相談体制が築けているというふうに認識をしているところでございます。

 2点目、いじめ問題に関します教育委員会のかかわりということでございますが、今回、7月の夏休み前に緊急調査という形でやらせていただいたわけでございますが、学校から報告の上がりました内容につきましては、それぞれ詳しい内容を上げていただく中で、やはり実態がどうであるのか、あるいは今後の方針がどうであるかということについては、一件一件各学校とやりとり、電話あるいは訪問等を通してやらせていただいているところでございます。

 それから、日常の取り組みといたしまして、資料のほうにも若干書かせていただきましたけれども、生活指導ということで、これは重要な部分でございますので、毎月、生活指導主任会という場の中で各学校から問題行動でありますとか、長期欠席でありますとか、事故でありますとか、そういったことを全部、いじめ等も含めまして学校から情報を得る中で、その問題がどういう状況になっているか、あるいは解決の見通しはどうかというようなことを、全体の学校でも共有しながら、また解決の方法についてお互いにアイデアを出しながらというようなことで、私どもももちろん入って進めているところでございます。

 それから、3点目の家庭教育の支援についてでございますけれども、やはりいじめの問題につきましては、家庭と内容を共有していくことが大切ということで、教育委員会の中の取り組みといたしましては、道徳の地区公開講座でありますとか、あるいは命と心の授業というようなことを展開する中で、保護者の方にも来ていただいて、その重要性について認識をさせていただくというような形で教育委員会としては進めている部分でございます。

○植原委員
 いろいろとありがとうございました。

 ちょっと時間も限られていますので、また深くは別の機会に譲りたいと思いますけれども、1点、家庭教育といいますか、大事なことは、やはりここにも今後の対応及び取り組みのところに、いじめ又はいじめの疑いを認知した内容については、保護者と緊密に連携をとりながら、その解決まで確実に取り組むとございますが、そういう問題が出たときではなくて、やはり日ごろから保護者と学校、教員との信頼関係というのはとても大事だと思うんです。そうは言いながらも、小学校はいろいろとそういう機会が、役員だとか、いろいろなことを通して、行事等を通して、お子さんも小さいということもあって機会が多いかと思いますが、中学になると、ほとんど3年間、入学式から卒業式の間に保護者同士の顔を知らないとか、そういうことも現状としてはあります。やはりそれは家庭の就労だとか、さまざまな、今、昔と違いますので、環境が違うんだということで、そういう意味で、国としても保護者、家庭教育への支援ということをいろいろ研究をされたり、いろいろなテーマでいろいろな事業の働きかけをされたりしていることが国においては見られるのかなと思います。

 そういう意味で、しっかりとその辺の信頼関係を築くために、保護者への働きかけ、また保護者に学校へ足を運んでいただく、そういう働きかけみたいなものを、またさらに現実は大変だと思いますけれども、ぜひその辺の日常的な信頼関係を深めていただくというところをまた御努力をお願いいたしまして、質問を終わりにいたします。よろしくお願いいたします。

○加藤委員
 それでは、私も資料6について質問させていただきます。

 まず、このアンケートが行われているわけですけれども、事前の聞き取りによりますと、7月17日に配布されて、7月18、19日に実施されたということですけれども、アンケートの実施はどういう環境のもとで行われたのかお答えいただきたいと思います。

○増田指導室長
 夏休みを控えました、なかなか時間のないところで実施させていただいたわけですが、緊急ということで、質問用紙をそれぞれ小学校1年生から3年生、低学年向け、4年生から6年生、高学年向け、あと中学生向けということで、基本的な内容については同一でございますけれども、それぞれ内容がわかりやすいような表現、表記ということで進めさせていただいております。

 実施に当たりましては、ただ配ってやるということではなくて、今回の重要な問題の中身を踏まえてということでございますので、各担任が十分、何を聞こうとしているのか、尋ねようとしているのか、そういうことを十分わかるように説明をした上で実施をしてございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 ということは、このアンケートの内容については、それぞれ教室で行われたということでよろしいですか。

○増田指導室長
 実施は教室でございます。ただ、教室で記入をする場合に、これが雑然とした状態で行われたり、あるいは書いているということが周りの子供たちに意識されるような状況のないように、実は質問の中に、いじめに対してどう思うかというようなことで、これは知りたいことでもございますし、あるいは必ず全員が書く状況、ある子供だけが書いているという状況ですと、あの子が書いているというような疑念あるいは何か後で聞かれるようなことがあってもいけませんので、そういった意味では、学校に対しても、実施に当たってはその点についても十分留意して行うよう、中身も全員が何か書くというような形で行わせていただいております。

 以上です。

○加藤委員
 私は、このアンケートの実施、当然、実態をきちっと掌握することについては非常に大事なことで、私は別にそれを否定しているわけではないんですけれども、ただ、実際にアンケートを行う場合に、やはり子供たちの立場に立ってアンケートを実施すべきだと思うんです。例えば、教室で書くとなれば、確かにいろいろな書く項目がありますよね。イエス、ノーと書くわけですから、はい、いいえ、そうすると、これは教室の中で書けば、当然わかるわけです。実際にいじめられている人は、もし私がそういう立場にいれば、これは一切書きません。書くことによって、改めてまたいじめが発生する可能性が高いわけです。ですから、私は、そういう意味ではアンケートの実施についても非常に子供たちの立場に立って、その人権を守るという視点から、緊急性があるということはわかりますけれども、やはりそこのところは慎重に今後やる必要があるのではないかと思うんですけれども、いかがですか。

○増田指導室長
 委員御指摘のとおり、やはり子供の心情を重視してやっていくということは非常に重要だというふうに考えております。このアンケートですべてその状況が出てくるというふうには思われませんし、やはり日ごろから子供たちの状況について、担当の教師が注意深く見守るということが、まず大切ですし、何か気になることがあったとき、それはやはり子供たち全体の前で聞くのではなくて、個別にほかの子供に目立たないように呼んで、その状況を聞く、そういったことに留意することは大変重要だというふうに考えてございます。

○加藤委員
 子供の立場に立って、子供の人権を守るという視点から、こういうアンケートについては、きちっと取り組んでいただきたいと思います。

 そして、今後、教育委員会として、先ほどもちょっと話が出ましたけれども、保護者へのアンケート調査というのはやられるのか、そういう考えがあるのかどうか確認しておきたいと思います。

○増田指導室長
 保護者との連携をとることは大変に重要なキーワードであるというふうに考えておりますけれども、今回の件の中で保護者に対して、いじめに関するアンケートをするという予定は現在のところございません。

○加藤委員
 比較的、いじめられている子供さんたちというのは、いろいろな形で表現ができないケースのほうが多いわけです。ですから、この問題については、やはり家庭と学校、それから教育委員会も含めて3者が協力をした形で、いじめを最初の芽のうちからつむという、そういう決意で、きちっと大人が子供を守るんだという強い姿勢を子供たちにメッセージとして発する必要があるんじゃないかと思うんです。私は、そういう意味では、保護者の皆さんに共有していただくためにも、こういうアンケートについては、自分の子供を知るという意味からも、やはり保護者に対するアンケートも、私は区として積極的にやっていくべきじゃないかと思うんです。そのことを指摘しておきます。

 それから、今回配られた資料によりますと、何か中央区全体の学校でいじめが発生していて、いじめの疑いがあるということで、47件というと、各小学校で2件から3件のいじめが発生している、単純平均で言うと、こうなるわけです。ですから、できたら、きょうは時間がありませんけれども、委員長にひとつお願いしたいんですけれども、こういういじめ、そしていじめの疑いがあるという学校別の、あるいは学年別も含めて、細かい資料をお願いしたいんですけれども、いかがですか、委員長。

○押田委員長
 これは正副委員長にお任せいただいて、相談をして、理事者のほうとも打ち合わせした上でということであれば。

○加藤委員
 お願いをしますということで、これを聞いていると、きょう時間がなくなっちゃうので。そういうことです。

○押田委員長
 はい、どうぞ。

○加藤委員
 それで、もう一つ、今後の対応として、従来どおり学校から報告をいただいて、対応として、ありますよね。アンケートの今後の対応、表側、これまでも毎月学校から生活指導に関しての報告を受け、実態把握を継続していきますということになっているんですけれども、果たしてこういう従来型の報告でいいのかどうなのかということについて、今後こういうものを事前に、どうしていくのかということを教育委員会としてどう考えているのかお伺いしたいと思います。

○増田指導室長
 報告の進め方についてでございますけれども、いじめの問題につきましては、今回大変に大きな問題としてクローズアップされているわけでございますけれども、これは従前からある問題ということで、どの学校にでも、どの学級にでも、いつでも起き得る問題というふうに私どもはとらえております。そういった意味では、特別な取り組みもあり得るかと思いますけれども、やはり日常的な取り組み、これが大変に重要。教員の意識ですよね。これを高めて、私どもも一緒に取り組んでいくということが最も大切というふうに考えておりますので、今までの報告を続けていきながら、さらにその内容等について学校との議論を重ねていく、あるいは解決の方向について、専門家の意見などもいただきながらやっていく、そういったことが大切だというふうに考えてございます。

○加藤委員
 今回の報告は、どちらかというと事後対応について重きを置いた内容になっているんですけれども、先ほど私が申し上げましたように事前の対応、子供たちの教育、親の教育というのは大事だと思うので、やはりそこのところにももう少し力を入れてお願いしたいと同時に、最後になりますけれども、あらゆる子供たちのいじめの問題というのは、社会的にも今、非常に貧富の格差が拡大してきているという、そういう問題もあります。それから、この間ずっと言われていますけれども、若年労働者の使い捨てなどが広く大人社会の反映ではないかと私は思うんです。そういう思いがあります。

 それで、私ども議員団も、いじめのない社会を目指して、これからも積極的にいろいろな問題提起をしていくことを述べて発言を終わります。

○河井委員
 私のほうからは、まず資料2、外国人観光客来街促進事業についてお尋ねをしたいと思います。

 こちらの事業については、区長の所信にもありましたとおり、ことし一番のメーンイベントと申し上げてもいいぐらいの、非常に区としても、ある意味チャンスとなる事業、イベントであるとIMF・世界銀行年次総会をとらえていたところではあるんですが、開催が1カ月後に迫ったところで、今までの、首脳級の2万人がいらっしゃる割には、サミット等と比べると、まだ盛り上がりに欠けているのではないか、こういうのがあるよというのが、まだ町を歩いていても感じるところがなかなかないなというところが現実に思うところでございます。

 財務省のほうも、今回、年次総会を東京に招致するのは2回目ということで、1度目が東京オリンピックの年で、2回目は、震災もありまして、復興した日本を見せるために、どうしても誘致したいということで、強い意気込みを持って東京での開催を実現したということがホームページのほうに載っておるのを拝見いたしました。

 このたび、区のほうでも予算を割いて、来街促進事業というのを行うということになっておるんですけれども、まず最初に、区で直接行うもののPRガイドブックについてお尋ねをしたいと思います。

 この世銀の総会を、ある意味観光振興等のチャンスととらえている自治体というのは中央区だけではないと思うんですけれども、ほかの区もいろいろな区が、いらっしゃる方にどんどんいろいろなマップ等を提供しているとなると、その中で中央区のものを見ていただいて、魅力を感じていただくというのは、非常にわざが必要だなと思うんですけれども、ほかの区の状況などを把握されていらっしゃるのか、あと、今回区のほうで入れるものについて、どのようなストロングポイントがあるとお考えなのか、そのあたりについてお聞かせをいただきたいと思います。

 お願いいたします。

○守谷商工観光課長
 IMF総会に向けてのガイドブックについてでございます。

 現在、財務省主催のIMF総会の開催準備に向けて、区として参画いたしておりますのは千代田、中央、港、こちらの3区ということになります。この中でも、正式にコングレスバッグに入れるガイドブックは、今のところ中央区のみということで、こちらは本国、ワシントンの許可が必要だということで、比較的ハードルが高い。内容も、英語の表記を含めて現地の確認のもとに定められたものが1点のみということで、中央区からは銀座は銀座、日本橋は日本橋で地域の取り組みという格好でガイドブックができるのでございますけれども、正式なものとして入れられるのは1つということになります。こちらは、区内を6地域に分けまして、和のテイストと申しますか、日本の情緒を生かしたデザインとともに、地域における取り組み等を紹介して、バスの運行等も含めまして、そちらに行っていただけるような、銀座あるいは日本橋、月島といった区内の細かい地域にも行っていただけるような配慮を含めた企画ということで参加をしてございます。

○河井委員
 ありがとうございました。非常に高いハードルを超える御努力をされているというのは、非常に心強く思うところでございます。

 2番目、シャトルバスについてお尋ねしたいんですけれども、ちょっと私のほうで調査不足の点もありまして、オフィシャルホテルがロイヤルパークホテルということなんですけれども、オフィシャルホテルというのは区内がロイヤルパークだけであって、区外にはほかに何軒かあるのでしょうか。もしそうだとするならば、2万人がいろいろなところにばらけてあるうちのロイヤルパークホテルのお客様だけをターゲットにしたバスというのは、何かもったいない気がするんですけれども、そのあたりのお話をお聞かせいただきたいと思います。

 お願いします。

○守谷商工観光課長
 オフィシャルホテルについては、区内ではロイヤルパークホテルということでございますけれども、近隣では帝国ホテル、ホテルオークラが近うございます。

 このバスの運行の計画が、セキュリティの関係でIMFの会議のバスがオフィシャルホテルから出るという、その運行を邪魔しないように運営しなさいということで、なかなか直前まで運行計画が発表されずに、こちらもいち早い情報の入手に努めているところでございますけれども、可能であれば、ロイヤルパークホテルのみならず会場の周辺の近くからバスが運行できないかということで、正式な旅行会社がIMFの財務部の事務局にも入っておりますので、そちらを通じて効果的に配置できる方法がないかということについては、問い合わせと協議を進めているという状況でございます。

○河井委員
 御説明いただきまして、ありがとうございました。

 区の補助事業で銀座、日本橋のおもてなし事業など、多くの選択肢を御提供するということは、いらっしゃる皆様にとっては中央区を理解していただけるいいチャンスになるかと思いますので、より多くの皆様が御利用いただけるようなものをぜひ協議を進めていただきたいと考えております。

 続いて、前の委員からも出ています資料6のいじめについて、ちょっとだけ確認をさせていただきたいと思います。

 今回、各学校に調査をされているということであるんですけれども、いじめというのは、明確に数字で判断できるものではなくて、人が感じるものでありますので、なかなか基準というのが難しいなというのは感じるところであります。今、小学校で、疑いがあるというところで41件、中学校6件ということで出ておりますが、それは基準の設け方によって学校の偏りが出てしまう可能性もあるかと思いますし、また、23区でも区ごとにそれなりの、これを疑いと認める認めないというところの線引きによって数字がかなり違ってくるんじゃないかなという気がしておりまして、そのあたりの差がないように、何かガイドラインみたいなものは設けていらっしゃるのか、そのあたりのお話を聞かせていただきたいと思います。

 お願いいたします。

○増田指導室長
 いじめ調査につきましては、文部科学省が児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査ということで毎年調査を行っております。その中で、いじめに関する定義については、当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているものというようなことで、文章上、定められております。そのほか、注意事項として幾つかのことが挙げられておりますけれども、それを判断材料にして全国的にいじめということについて、現在では各学校で判断をされている状況でございます。

 今回につきましては、いじめの疑いがあるものというようなことで、従来調査にあったものではなく、東京都の教育委員会が、今、いじめの状況につながりそうなものがあったら、数を確かめるというよりは、とにかく策をまず打ちましょう、それが第一というような趣旨で行われている調査でございますので、いじめの疑いがあるものにつきましては、何か文章上の定義があるものではございません。いじめという定義をもとにして、本区の場合、上がってきたものを見ますと、経過の観察が必要なものでありますとか、あるいはこれまでもいろいろなトラブルで解決してきているんだけれども、引き続き見ていく必要がある、あるいは本人はそうは思っていないんだけれども、周りの児童・生徒が何か仲間外れにされているみたいだというような指摘とか、そういったもので少しずつやはり整理の仕方がそれぞれの判断に基づいて整理をしている部分があるという状況がございます。

 そういうことで、いじめ本体については、毎年調査の中で一定のガイドラインが設定をされておりますけれども、今回の調査は何よりも状況を把握して解決につなげましょうということでございますので、その疑いのほうはガイドラインがないという状況であります。

 以上です。

○河井委員
 ありがとうございました。

 今回の調査に関して、学校から教育委員会に報告をしていただく用紙が、都の教育委員会のほうで拝見したんですけれども、いじめの疑いがあるものの対応状況についてという中に、特段の対応をしていない件数と、保護者に状況等の連絡をしている件数と、教職員等が状況把握を含め対応中の件数というものがあると思うんですけれども、疑いのあるものの中で特段の対応をしていないものがどのくらいの割合あったのかについて御報告いただけたらと思います。

 お願いします。

○増田指導室長
 本区の場合は、特段の対応をしていないというケースはございません。あと2項目ございますが、保護者に状況等について連絡をしている、あるいは教員等が状況把握等を含めて対応中、この2つの中身でございます。

○河井委員
 どうもありがとうございました。

 前の委員からもありましたとおり、早目にその芽をつんで、ぜひ対策のほうをしっかりと打っていただきたい、そのように考えております。

 以上で終わります。

○渡部(恵)委員
 私は、まず資料2から御質問させていただこうと思います。

 この目的を読ませていただきますと、この会議を契機に外国人観光客を積極的に誘致し、来街促進につなげることを目的としたということで、今回、区からも700万円、300万円と、大体1,000万円の予算を投じてIMFの皆様方の本区への地域振興が活性化するようなことで多くの資金が投入されておりますが、補助事業として補助金の2,000万円、2,000万円で、大体5,040万円かかっておりますが、費用対効果をどこまで見込むのか。

 それから、今後の中央区の観光振興に向けて、新たな取り組み、シティーセールスを図っていらっしゃると思いますけれども、これを契機に次につなげる、どのような施策をお考えなのか、活性化するという意味でお考えをお聞かせいただきたいと思います。

○守谷商工観光課長
 IMFの取り組みの費用と効果ということでございます。

 こちらは、今年度策定いたしましたのは観光振興ビジョンの中でも国の観光振興基本計画が新たな観光を成長産業として位置づけるということを受けまして、都市観光ということで、観光数のみでなくて、地域の発展、観光商業の拡大につながるということを大きな柱にしてございます。そういった意味で、この補助事業の中も外国語のメニューをつくったり、外国人に対して和食を提供したりとか、末永く外国人に対して来街が促進するような、継続して続けるような内容が含まれておりまして、IMFを契機に、一たんつくった外国人用のガイドですとかメニュー、そういったものをさらに発展させて、これからも続けていきたいという意欲があるようです。また、Wi-Fiの環境等、外国人に対するICT関係の情報関係についても、その内容の整備ということで盛り込まれてございまして、こういったことが末永く拡大しながら取り組めるようにということで、地域との意見を調整しながら進めているという状況でございます。

○渡部(恵)委員
 本区のおもてなしということは、区長も所信表明でおっしゃっておられますが、やはり本区がどのように江戸開府以来始まっている歴史と伝統を踏まえた、そして食べ物の安心・安全が図れる、おいしいものが日本では提供されるということなどなどを踏まえて、本区として、おもてなしという骨子をしっかりと踏まえた上で、やはりこれだけの予算を投じて施策を投じていらっしゃるわけなので、今後、おもてなし、そして外国人観光客の方たちが中央区に積極的にいらして、そして楽しんでいけて、また回遊していけるような施策へと、このような大金を投じていらっしゃるので、続けていただければと思います。

 では、次に、資料3についてお伺いいたします。

 今回、60回を記念してイベントの充実を図るということが書かれてございますが、今まで60回開催してこられまして、中央区の商業観光意欲をどのように増してきたか、そして貢献してきたかとお考えでしょうか。

 また、この期間のみならず、商店街がみずからの活性化と体質強化を抜本的に図っていくことが次につながっていくと考えております。その点につきまして、今後の観光商業まつりのあり方をどのようにお考えなのかということを、まず第2点としてお伺いしたいことと、第3点として、観光大使としてミス中央というふうに書かれていたと思うんですけれども、観光大使となると、通常、他県のミスたちはミス桃とかさくらんぼとか、そういう形で他の行政に地元のおいしいもの等々を売りに歩いていらっしゃる、PRにいらっしゃると思うんですが、中央区はやはりものづくり、そしていろいろなものを今までつくってこられたという歴史と伝統を踏まえた上で、他の行政に対してミス中央がどのような活動で本区のことをPRしてくださっているのか、3点お伺いいたします。

○守谷商工観光課長
 まず、観光商業まつりでございますけれども、これは実行委員会の実施ということでございますけれども、この実行委員会の構成員は中央区の商店街連合会の皆様全員がお入りになっているということで、企画の内容については、商店街の意向をかなり踏まえた内容で構成されてございます。内容も、スピードくじ付セール、また宝探しゲームをはじめ、たくさん商品を買っていただけるとか、区内全体を商店街を中心にめぐっていただく、名所観光だけではなくて商店街に少しでも多くの方に来ていただこうという視点から事業を展開している、そういったことがあろうかと思います。

 また、中央区観光大使でございますけれども、こちらは物販等は現在のところは行ってございませんけれども、区内で行われますほとんどのイベントに参加をして、いろいろな形で中央区のよさをPRするということで参加していただくとともに、ブログという形で観光協会のホームページ等で自分たちの書いたものを全国的に発信している、そういったような活動もしてございます。

○渡部(恵)委員
 まず、観光大使ですけれども、せっかく区長がおもてなしの心ということをおっしゃっておられて、また、そこを主軸に置いた観光事業を発展させるという意味におきましても、これから本区の、たくさんいろいろなものが東日本橋にもありますし、またあと3年ですが、築地市場にもございますし、いろいろなものが中央区の中にありますよね。そうしたものをぜひ中央区から、東京の中央区の中にこんなものがあるんだよということを他の行政にアピールしていただけるような道筋もお考えいただけるといいかなというふうに私は考えております。

 また、このイベントを見ましても、このイベント期間だけ人が集まるようなことではなくて、やはり大勢の方たちに常に回遊していただけるような施策ということを抜本的に考えていかなければならないのではないかなというふうに考えておりますので、その点におきましてもお心にちょっと置いといていただけると、商店街の活性化ということに対してつながってくるのではないかなというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 次に、資料4についてお伺いしたかったんですが、これは別の機会に譲ろうと思います。

 資料6についてお伺いいたします。

 実は、先月、私は御存じのようにカウンセラーの資格を持っておりまして、御相談を受けました。27歳の女性なんですが、女子校にあこがれて女子校に入ったものの、高校1年生のときにいじめられている女の子をかばったことによって、今度、自分がいじめられる立場に変わってしまったと。それによりまして、わずか3カ月で学校をやめることになるんですけれども、いじめの主犯格は学級委員という立場にいる人でした。彼女がその後どうなったかと言いますと、都立高に進学し、そのまま大学に入ります。しかし、やはり調査結果の6点に書かれているようなことを高校1年生の4月からわずか数カ月の間にやられただけで、新しい環境に入った途端にこれがPTSDとなって、恐怖心となって戻ってきてしまいました。その結果、リストカットが始まり、うつ病を発症し、現在はなかなか働けない、お薬に頼るような生活になってしまったと。

 これを聞いたときに、以前もお話ししてくださいましたが、いじめは絶対にあってはならないと。いじめた加害者は、まさか被害者がここまで心を病み、それから普通の生活ができなくなるような状況にまで追い込んでしまっただなんていうことは、当時の学校の先生も御存じないでしょうし、ましてや、いじめた側は全くそれについては気づいていないというふうなところが私は大変大きな問題だと思いました。

 また、いじめをかばったときに学校側が言った言葉が、いじめられる側にも問題があると、そのように一刀両断していいものかということも大変疑問に思っています。

 大津市の事件も、実は私の大学時代の先輩方がいろいろなマスコミに入っているので、そのあたりから入ってきた情報によりますと、確かに学校は、お母さんが離婚でおうちを出られた後、1週間後にこのような自死を図るということをなさったということで、やはり家庭環境ということにおいても危険な状況があったのかもしれないと。大切な自分のさまざまな苦しいことをお母さんに話せる環境では、もしかしてなかったのかなということもおもんぱかると、子供たちの家庭環境においても、いじめというものは総括的に考えていかなきゃならないものではないかなという心証を得ました。

 ここに書かれていることは、既に文科省が97年からずっと言い続けていることでございますし、未然に防ぐというふうなことが予防とか、実際どの学校も全国的に予防してきたと思うんですけれども、実際、この前の5日に中学1年生が札幌市で飛びおり自殺をしていますし、それもいじめが原因ですし、ただ単に気に入らないということで加害者というのは相手をいじめますよね。そのような感情というものを未然にどのように防げるのかということに対して、私はここに書かれていることは非常に疑問に感じています。むしろ構成的グループ・エンカウンターというやり方がありますよね。構成的グループ・エンカウンターなどで、いじめられる側、いじめる側の双方の意味をしっかりと子供たちが共有していくというような、教師が指導力を持って、心から、やはりいじめというものはやってはならない、いじめられる側にとってはつらいことなんだ、あるいは人生を大きく左右してしまう問題にもつながっていくということをしっかりと教えていかなければならないと思うんですけれども、構成的グループ・エンカウンターなど、そうしたケーススタディーの取り組みについて、本区では今後どのようになさっていけるのか、もし可能であれば、そういうような施策もとっていただきたいと思うんですけれども、その点について、まずお伺いしたいと思います。

 また、2つ目として、他の行政で、他の公立中学校で、たしか構成的グループ・エンカウンターをやっていたはずなんですけれども、他の行政でうまくいったケース、そのような情報交換はなさっているのかということも含めて、2点についてお伺いしたいと思います。

○増田指導室長
 委員御指摘のとおり、やはり予防に当たっては、どう具体的に予防していけるかという部分が大変重要であるというふうに考えております。特に、心の教育の充実ということが何よりも予防のためには大切。それで、いじめという問題について、いじめがあったときに、やはり子供たちにいろいろ話を聞いていく中で、こんなケースがございます。いじめられているほうはいじめられていると感じているんだけれども、いじめているというふうにされた、いわゆる加害の児童・生徒に話を聞くと、いじめていない、からかっているだけだ、あるいはふざけているだけだとかというようなこと、その辺の行き違い、やはりそういった根っこのところがいじめの実際行動につながっていくというふうに考えております。そういった意味では、やはり相手をおもんぱかる気持ちを持てるようにする、いわゆる想像をめぐらせて、こういうことをしたらば相手はどういうふうに感じるんだろうか、それからいじめているということはどんなことなのか、そういったことを具体的に考えていけることが非常に重要であるなというふうに考えております。

 今お話のございました構成的グループ・エンカウンターにつきましても、具体的な手法、やはりその場面をみんなで共有して、どういう気持ちなんだろうということを考えていくということで、一つの有効な方法かなというふうに思っております。

 実際、心の充実、指導の充実を図っていく方法はさまざまな方法がございますので、生活指導職員会でありますとか、その他さまざまな研修で、また教育相談ということで、いろいろな手法を扱っていきたいなというふうに考えておりますし、またほかの自治体の取り組み等、そういったものについても具体的に教員が実際にそれをマスターしてやっていく、あるいは実際の場面で活用できるというようなものについては積極的に情報収集をして、研修などにも反映をしていきたいというふうに考えます。

○渡部(恵)委員
 ぜひ、やはり命、そして御両親にとっても我が子がいじめられているのは非常に苦痛だと思いますので、どうかこのような抜本的なというか、積極的に踏み込んだ取り組みをよろしくお願いしたいと思います。

 最後に、資料7についてお伺いいたします。

 こちらは環境に配慮した建物の設計というふうにコンセプト1のところにありますが、風力発電と書かれているんですが、風力というのは、この場合、ここのエリアで使用することができるのかなと疑問に思ったのが1つと、太陽光発電等再生可能エネルギーシステムを採用するのであれば、自家発電……。すみません。区民文教委員会ですね。ごめんなさい。この件に関しましてはまた別の機会に、すみません、質問していて所管が違うことに気づきました。そのようにさせていただければと思います。

 どうもありがとうございました。失礼いたしました。

○押田委員長
 よろしいですか。

○渡部(恵)委員
 はい、結構です。

○押田委員長
 以上をもちまして理事者報告に対する質疑を終了させていただきます。

 続きまして、議題に入りますが、区民生活及び教育行政の調査につきまして、よろしいですか。

 それでは、議題につきましては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、さよう決します。

 次に、第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長に一任いただくということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、さよう決します。

 これから千代田区立日比谷図書文化館を視察いたしますが、委員の方と担当部長は10月に実施する行政視察について報告したいことがありますので、そのままお残りをいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

(午後2時39分 休憩)


 ―委員会休憩中―

 区民文教委員会行政視察は10月24日から26日で、視察目的として、奈良県奈良市では奈良まちかど博物館について、石川県金沢市では金沢海みらい図書館について、それぞれ実施することを協議し、決定した。

(午後2時56分 再開)

○押田委員長 再開(車中)

〔視察等日程は別紙のとおり〕

○押田委員長 閉会(車中)

(午後4時30分 閉会)


「別紙」

区民文教委員会視察等日程

○日程

委員会開会 13:30

(理事者報告・質疑)

[休憩]

区役所出発 14:56

委員会再開

千代田区立日比谷図書文化館 15:07 ~ 16:24

委員会閉会(車中) 16:30

区役所到着 16:34

○視察概要

千代田区立日比谷図書文化館

施設概要説明を受け、館内をつぶさに視察した。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

ページの先頭へ