ページの先頭です
トップページ  の中の  会議録検索(本会議・委員会等)  の中の平成24年 区民文教委員会(11月29日)

平成24年 区民文教委員会(11月29日)

1.開会日時

平成24年11月29日(木)

午後1時30分 開会

午後1時56分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 押田 まり子

副委員長 木村 克一

委員 高橋 伸治

委員 植原 恭子

委員 加藤 博司

委員 河井 志帆

委員 渡部 恵子

議長 石田 英朗

4.出席説明員

(13人)

矢田区長

小泉副区長

齊藤教育長

浅沼区民部長

町田区民生活課長

濱田地域振興課長

鈴木文化・生涯学習課長

守谷商工観光課長

新治教育委員会次長

有賀教育委員会庶務課長

林学務課長

増田指導室長

粕谷図書文化財課長

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

武藤書記

猫塚書記

6.議題

  • (1)議案第80号 中央区文化財保護条例の一部を改正する条例
  • (2)議案第82号 指定管理者の指定について(区立浜町集会施設)
  • (3)議案第83号 指定管理者の指定について(区立伊豆高原荘)

(午後1時30分 開会)

○押田委員長
 ただいまより区民文教委員会を開会いたします。

 本日、議案の関係で図書文化財課長が出席をいたしますので、御了承をお願いいたします。

 去る11月27日の本会議におきまして本委員会に付託された議案の決定に当たり、その内容を十分に審査する必要があるとして、本日、開会をいたしました次第でございます。本委員会の運営につきましては、委員皆様方の特段の御理解と御協力をいただきますようによろしくお願い申し上げます。

 それでは、審査方法についてでございますが、付託された各議案について一括して説明を受け、一括して質疑を行い、質疑終了後、それぞれの議案を別々に起立によりお諮りするということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、さよう決します。

 それでは、まず理事者の説明をお願いいたします。

○新治教育委員会次長

 1 議案第80号 中央区文化財保護条例の一部を改正する条例(資料1)

○浅沼区民部長

 2 議案第82号 指定管理者の指定について(区立浜町集会施設)

 3 議案第83号 指定管理者の指定について(区立伊豆高原荘)

以上3件報告

○押田委員長
 御苦労さまでございました。

 それでは発言の時間制について申し上げます。発言の時間制につきましては、通常の委員会での例によりますが、採決にかかる時間10分を考慮し、各会派の持ち時間を算出することといたします。ただいまの時刻は午後1時33分でございます。したがいまして、自民党さん56分、公明党さん32分、日本共産党さん32分、みんなの党さん32分、民主党区民クラブさん32分となりますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、理事者説明に対する質疑を行いますので、発言をお願いいたします。

○加藤委員
 それでは、せっかくですので、いろいろと質問させていただき、意見を述べさせていただきます。

 まず、1点目に、議案第82号、指定管理者の指定について(区立浜町集会施設)についてです。まず確認をしておきたいんですけれども、類似の施設として区立セレモニーホールがあると思うんですけれども、セレモニーホールは東京都葬祭業協同組合に管理業務を委託しています。浜町の集会施設は指定管理になっているんですけれども、この管理方法がどうして違うのか、その説明をお願いしたいと思います。

○濱田地域振興課長
 まず、セレモニーホールについてでございますが、こちらのほうは従前から、今、委員おっしゃったように東京都葬祭業協同組合のほうに業務を委託してございます。その中で、平成22年、浜町メモリアルがオープンしたわけでございますけれども、その管理について庁内で検討しました結果、セレモニーホールと比べまして葬祭の機能プラス集会室の機能があるということで、これは指定管理者のメリットを導入いたしまして集客の増を図るということで、指定管理者にふさわしい施設であるということで、指定管理者制度を導入しているところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 集会施設があるから指定管理者にしたということかと思います。それで、事前にちょっとお話を伺っているんですけれども、浜町集会施設の利用については、件数的には集会室の利用が非常に高くなっていることは理解できるんですけれども、実際に聞きましたら、利用率でいうと、葬儀は16%、集会室は32%ということで、隣の浜町区民館で言えば、集会室の利用が44%。中央区全体の区民館の利用率が60%という利用率ですから、低いのかなと。約半分ぐらいということで集会室の利用がある。それで、この中に課題として、引き続き施設のPRの促進を積極的に行っていく必要があるとの指摘があるわけですけれども、この点について、区としてどのようなかかわり合いを持って行っていくのか、お話をお聞かせいただきたいと思います。

○濱田地域振興課長
 浜町集会施設も、まだことし3年目の施設ということで、残念ながらなかなか施設の周知が行き届かない部分もございまして、利用率のほうが若干低目ということになってございます。

 そうした中で、指定管理者の自主事業といたしまして、映画会ですとか、そういったものを定期的に開催いたしまして、そういった事業を通じて施設のPRに努めているといった状況でございます。区といたしましては、その自主事業に対しまして、例えば区のおしらせに掲載しますとか、そういう広報的な支援などを通じて指定管理者との連携を深めているといった状況でございます。

 以上です。

○加藤委員
 せっかくの施設ですので、区民に十二分に使っていただくことがやはり望まれていると思いますし、そういう意味でいったら、先ほど言ったように32%というのは区の全体平均から見ても半分近くですから、ぜひその辺ではやはり周知徹底をしていただいて、この施設が十分に活用されるよう要望しておきたいと思います。

 そして、次に、議案第83号、指定管理者の指定について(区立伊豆高原荘)について質問します。

 まず最初に、現在指定管理で運営している東京ケータリング株式会社の評価について質問なんですけれども、事務事業評価の利用者アンケートでは、職員の対応は非常によかった、よかったなど87.5%、食事についても同じように82%、施設のサービスについては88.6%と、いずれも高い評価を得ているとしています。また、区民施設など及び温浴プラザの指定管理の評価結果についての報告書では、良好な接遇や清潔感のある施設、満足のいく料理やアメニティーの配備など、低廉な利用料金でありながら心地よく過ごせるサービスが提供されており、自主事業も実施されていると、この面でも高い評価を得ているわけですけれども、その結果、総合評価ではAランクになっているんです。

 そういう状況があるわけですけれども、そこで、今回の指定管理者が日常的な業務の評価でなくプレゼンテーションの評価によって、東京ケータリングが更新されなかったように思われるんです。そういう意味で、今回資料によりますと、やはりプレゼンのあり方がこの点からも問われているのではないかと思うんですけれども、プレゼンのあり方についてどのように認識されているのかお伺いしたいと思うんですけれども。

○濱田地域振興課長
 伊豆高原荘についてでございます。

 今、委員がおっしゃられましたとおり、確かに現在の指定管理事業者であります東京ケータリング株式会社におきましては、評価委員会のほうでの評価ということで、いい評価を得てございます。1つ確認しておきたいのが、まずこの評価の結果につきましては、今回の選定の対象にはならないといったところがございます。評価の結果を反映させてしまいますと、新たな事業者の参入ですとか公平感を欠くといった点から、評価は評価、選定は選定といった形で実施をしてございます。

 その選定に当たりまして、プレゼンテーションのあり方ということでございますけれども、東京ケータリング株式会社、今回も応募いただいてございます。実際に、選定につきましては、第二次審査のプレゼンテーション及び第1次審査の書類審査との総合で選定をしてございますけれども、東京ケータリング株式会社におかれましては、一次の書類審査におかれまして、現状の運営を踏まえた手がたい提案ではございましたが、なかなか新しく事業を展開するとか、そういったところがなかったこともございまして、一次審査におきましても、1、2という順位ではなく終わってございます。それらを踏まえまして、プレゼンテーションでそのような実現性ですとか、実際にそういう運営ができるのかといったことを確認させていただいてて、総合的に判断したというところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 プレゼンテーションを含めて一次審査等については、多分覆面でやられていると思うんです。どこの企業だということがわからない状態でやっていると思うんですけれども、ただ、今回の伊豆高原荘の指定管理者の選定についての特徴というのは、やはり一次審査、書類審査では非常に断トツのトップなんです。ところが、二次審査のプレゼンテーションで逆転されている。7点の差をひっくり返されているわけです。そういうことが続けば、指定管理業者のモチベーションというか、業務の中身の問題について、書類審査の中できちんとやっているにもかかわらず、単なるプレゼンテーションスキルというんですか、説明能力、技能、それによっていろいろなものがひっくり返されるというのは、私はどうなのかなと思うんですけれども、その点についてどのように考えられているのかなと思うんですけれども、もう一度その点説明をお願いします。

○濱田地域振興課長
 今、委員のほうから、一次審査の1位と2位が逆転しているというお話でございました。恐らく先日の区民文教委員会等の資料をごらんになっていると思うんですけれども、まずこちらの確認でございますけれども、第1順位以外の業者について、それぞれAからGまで振ってございます。どこの符号がどこの業者というのは非公開とさせていただいております。それを踏まえてあえて言わせていただきますけれども、一次審査で断トツの1位というお話がございましたが、その1位通過した事業者は現行の東京ケータリングではございません。

 その上で、プレゼンのあり方ということでございますけれども、やはり一次審査ですばらしい提案、いろいろな業者から今回御提案いただきまして、それぞれ特色を持った提案がございました。その中で、一次審査上はかなりすばらしい提案もございましたけれども、やはりその現実性、実現性といいますかその辺の確認をさせていただかないと、書類だけで決めてしまうというわけにいきませんので、その辺をプレゼンテーションのほうで確認させていただきました。公の施設を運営するに当たりまして、事業者の意気込みですとか、また実際に一次審査で提案した提案内容の裏づけですとか、そういったものを確認させていただきながら、総合的に判断したというところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 今、断トツのトップが東京ケータリングでないということがわかりましたけれども、先ほどの中央区の指定管理者の評価の問題、事業評価の問題を含めて、これは評価の対象外、検討の参考資料にならないというお話がありましたけれども、では、逆に言うと、なぜそういうことをやっているのかという非常に疑問を私は持ちました。

 それはそれとしまして、実際、伊豆高原荘で大体20人ぐらいの方が働いていると聞いているわけですけれども、指定管理者の変更に伴い、現在働いている従業員の皆さんの処遇はどのようになるのか、その辺について確認をしたいのと同時に、もう一つ、順不同になりまして申しわけないんですけれども、選定理由の中に地元企業グループの力を最大限活用し、あるいは地元企業ならではの強みを生かした提案とありますが、どのような提案があったのか、その点についてあわせてお知らせいただきたいと思います。

○濱田地域振興課長
 まず、1点目の質問でございます。

 現在、伊豆高原荘のほうで働いている方は全部で21名ございます。これから議決を得まして、新たな事業者のほうでいろいろ話をさせていただくわけでございますけれども、基本的な考え方といたしましては、今の従事者をどうしていこうかというのは、新たな事業者の判断であると思います。ただ、当然、何年も働いていただいた方もいらっしゃるでしょうし、いろいろなノウハウを持っている方もいらっしゃるということで、当然その継続雇用といいますか、その点については御配意いただきたいと区のほうは考えているところでございます。

 ちなみに、今年度から指定管理者がかわった施設がございまして、京橋地域の区民館でございますけれども、こちらにつきましては、前事業者から新しい事業者に当時の従業員の8割近くの方が継続して雇われているといった状況がございます。

 続きまして、地元企業の強みというのはどういうことかといったことでございますけれども、伊豆急コミュニティーということで、地元に鉄道を持っている会社が関連会社としてございますので、例えばでございますが、伊豆急行と連携いたしまして、下田までのフリー切符の企画ですとか、それから地域のいろいろなレジャー施設がございまして、そのレジャー施設の特別割引券の配布ですとか、また地元企業ということでいけば、プレゼンテーションの中でかなり審査員の方々の心を動かしたところがございますけれども、もし災害が起こったときに、伊豆高原荘の現地から車で5分ほどの伊豆高原駅の駅前に本社を構えておりまして、万々が一災害が起きて、そこでいろいろな対応が必要なときに、すぐ応援態勢で駆けつけて対応していただけるといった強みもございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 先ほど京橋地域の区民館については、8割近くの方が継続雇用されている。そして、今回の伊豆高原荘についても、継続して雇用してもらえるよう区としても要請している、考えているということですね。

 ここの指定管理者は5年間ですね。5年間という有期雇用ということで考えていいのではないかと思うんですけれども、雇用が限定された不安定な労働形態で、自治体がある意味で有期雇用を助長するようなことは、私はあってはならないのではないかと考えます。自治体が民間企業を指定管理者ということで、民間企業ですから言いにくいところはあるかと思うですけれども、やはり自治体が有期雇用を助長するようなことをやってはならないと私は考えるんですけれども、その点についてどのような認識、見解を持っているかお聞きしたいと思うんですけれども。

○濱田地域振興課長
 指定期間が5年ということでございますので、基本的な考え方といたしましては、その指定期間の中で実際に施設の指定を受ける事業者のほうがどう考えるかといったところがやはり基本になるとは思います。区のほうで、それに対しまして有期雇用とかそういった話や考え方を伝えるといったことは、現在のところは考えてございません。

 以上でございます。

○加藤委員
 いみじくも、今の指定管理者制度の矛盾というのがこういう形であらわれてきたんじゃないかと思うんです。やはり更新時によって指定管理者がどんどん交代することが当然想定される。ということは、逆に、そこで働いている皆さんも、区民館の場合は3年ですよね。そして、この施設の場合は5年間、保育園は今10年間に延びていますけれども、要するにその期間の中でいろいろと仕事をしなきゃいけない。つまり、伊豆高原荘で働く方で言えば、単純に言えば雇用について6年目は計画に入れられないんですよね。事業者が全部、100%継続して雇用しますということを言っているわけではないですから。やはりそういう細切れ的な有期雇用というのは、行政がそういうことを進める指定管理者制度という、そもそもが持っている根本の問題、矛盾だと思うんですよね。

 ですから、そういう意味では、私ども議員団は指定管理者制度については一貫して批判的な立場をとっておりますけれども、その点について、今21名の方が働いていると言われておりますけれども、ぜひそういう方が、今こういう経済状況の厳しい状況のもとで路頭に迷わないような形で、中央区としても新しい指定管理者に要望するなり助言するなり、そういう形をぜひとっていただいて、その21名の方が継続して雇用されるような、ちょっと矛盾した言い方なんですけれども、そういうことをぜひ私は要請したいと思うんです。

 そのことを要請しまして、私の質問を終わります。

○押田委員長
 それでは、次の質問者の発言を願います。

 よろしいですか。

 それでは、質疑を終了いたしましたので、これより採決に入らせていただきます。

 まず、議案第80号、中央区文化財保護条例の一部を改正する条例について、起立により採決いたします。

 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○押田委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、議案第82号、指定管理者の指定について(区立浜町集会施設)について、起立により採決いたします。

 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○押田委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、議案第83号、指定管理者の指定について(区立伊豆高原荘)について、起立により採決いたします。

〔「委員長」と呼ぶ者あり〕

○加藤委員
 日本共産党中央区議会議員団は、議案第83号、指定管理者の指定について(区立伊豆高原荘)に反対します。

 以下、その理由を述べます。

 本議案は、中央区立伊豆高原荘の指定管理者にこれまで指定していた東京ケータリング株式会社にかわって、株式会社伊豆急コミュニティーを指定しようとするものです。日本共産党区議団は、指定管理者制度について、これまでも制度自体の問題点を指摘するとともに、各指定については個別に判断し、賛否を表明してきました。

 私たちが指摘してきた問題点の一つに、指定管理者事業における労働環境問題があります。本来、雇用の原則は期限の定めのない無期雇用で、期限のある有期雇用は一時的、臨時的なものに限るべきであるにもかかわらず、地方自治体が指定管理者制度を導入することは、有期雇用を助長することになります。指定管理業者は指定期間ごとに選考されるため、事業の継続性が保障されず、選考基準では経費縮減策など経営努力が求められます。そのため、労働者の低賃金化や指定期間に合わせた有期雇用や臨時・短時間などの非正規雇用をもたらします。

 また、指定管理者がかわった場合、それまで業務し、経験を積んだ労働者の雇用継続は保障されず、区民サービスへの影響が危惧されます。

 今回の指定管理者候補事業者の選定結果を分析すると、第一次審査(書類審査)において各項目で高い評価を得ていた事業者が二次審査(プレゼンテーション)で順位を落とし、プレゼンテーションにおいて突出した高いポイントを得た業者が選定されています。指定管理業者が日常的に努力して高い評価を得ても、プレゼンテーションの内容により左右されるのであれば、事業者はプレゼンテーションの技能の特化へと目が向くことになりかねません。これまで指定されていた東京ケータリング株式会社について、区自身も事務事業評価や指定管理者評価委員会の報告で高い評価をしているにもかかわらず、今回選ばれていません。京橋地区の区民館でも、従来の指定管理事業者も評価委員会の評価が高かったにもかかわらず選ばれませんでした。このようなことが繰り返されれば、さまざまなノウハウを有する大手の事業者が有利になることは明らかです。中小の事業者が駆逐されてしまうのではないでしょうか。今回の伊豆高原荘の指定管理者の選定は、この制度が持つ問題が表面化したものと考えます。

 以上の理由から、議案第83号、指定管理者の指定について(区立伊豆高原荘)に反対します。

○押田委員長
 それでは、本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○押田委員長
 起立多数と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、本会議における委員長報告の取り扱いについてでございますが、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 さよう取り扱わさせていただきます。

 それでは、大変御苦労さまでございました。

 これをもって委員会を閉会させていただきます。

(午後1時56分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

ページの先頭へ