平成24年 少子高齢化対策特別委員会(11月16日)
1.開会日時
平成24年11月16日(金)
午後1時30分 開会
午後1時58分 閉会
2.開会場所
第二委員会室
3.出席者
(8人)
委員長 小栗 智恵子
副委員長 高橋 伸治
委員 増渕 一孝
委員 染谷 眞人
委員 富永 一
委員 墨谷 浩一
委員 青木 かの
議長 石田 英朗
4.出席説明員
(14人)
小泉副区長
齊藤教育長
平林福祉保健部長
古田島福祉保健部管理課長
来島子育て支援課長
田中障害者福祉課長
田中子ども家庭支援センター所長
小倉高齢者施策推進室長
小林高齢者福祉課長
吉田介護保険課長
和田保健所長
尾本健康推進課長
新治教育委員会次長
林学務課長
5.議会局職員
田野議会局長
荻原議事係長
渡邊書記
武藤書記
6.議題
- 子育て環境の整備及び高齢者対策に関すること
(午後1時30分 開会)
○小栗委員長
ただいまより、少子高齢化対策特別委員会を開会いたします。
本日、区長は公務のため、欠席いたします。
また、理事者報告の関係で障害者福祉課長が出席しますので、あわせて御了承願います。
議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり理事者報告に対する質問とあわせて行いますので、よろしくお願いします。
初めに、理事者報告をお願いします。
○平林福祉保健部長
1 福祉施設の指定管理者の評価結果について(資料1)
○小倉高齢者施策推進室長
2 中央区立介護老人保健施設「リハポート明石」の指定管理者候補事業者の選定について(資料2)
以上2件報告
○小栗委員長
理事者報告が終わりました。
発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いします。ただいまの時刻は午後1時37分です。自民党さん84分、公明党さん36分、日本共産党さん36分、みんなの党さん36分となります。
それでは、質疑に入ります。
発言をお願いします。
○富永委員
今、中央区民がふえておるわけですけれども、この先、お年寄りもふえ、なかなか個人所得が上がらない中、税収も思ったほど伸びていないというような話もある中で、今後お年寄りの方々に対する税金の面を抑えていかなきゃいけないということも、多分今後の財政の中ではいろいろ考えなきゃいけないと思うんですけれども、なかなかお年を召した方に対して予算を削るということよりも、まず介護を必要としないようなシステムを、今後、介護予防としてもっと力を入れていかなきゃならないと思うんです。
いろいろなデータを調べていたところ、東京、特に都心部は人が密集しているので、歩く歩幅が小さいと。ゴルフや何かをやっていて、例えば1歩が1ヤードと言いますよね。僕もそうなんですけれども、自分のイメージで1歩とやっているんだけれども、実際本当に1ヤード、約90センチ、自分ではかってみると、背の高い僕でさえ、思っている以上に大股を開かないと1ヤードに達しない。ということは、ふだん自分たちが都心で歩く歩幅というのはすごく小さいんです。お医者さんから言わせると、小さい歩幅で歩かなきゃいけないということは、長い目で見ていくと、筋力の低下にもつながると。
例えば、歯医者さんの先生の立場からお話を聞くと、お年をだんだん召していって歯が抜けていって、歯が19本より下回っちゃうと、どうしても人間としての左右のバランスが崩れちゃって、65歳を超えていくと転倒率が2.5倍ぐらいになるらしいんです。
うちの祖母やなんかもそうなんだけれども、年をとってから転倒しちゃうと、けがによっては一生そこから歩くことが困難になっちゃったり、そうすると、そこでまた介護や何かの費用がかかってくる。そういったものを未然になくすには、若いうちからもっと歩いたり健康を管理して、将来20年、30年先の自分たちが高齢者になったときに、なるべく医療の介護を使わないで済むような、それをもっと前倒ししていくと赤ちゃんまで行くと思うんです。
今、中央区も、年間の今までの想定の1.5倍ぐらいの赤ちゃんがふえていく中で、ほかの行政区と比べて非常に手厚く赤ちゃんに対しての環境が保障されていると思うんですけれども、それもちょっと考え方を変えると、余り過保護過ぎてしまうと、赤ちゃんの丈夫さがなくなってしまう。小さいうちに余り外部に接しないような、守る、守るでいってしまうと、10歳、15歳、20歳、大人になっていったときに、子供のころ過保護にされてしまった分、ちょっと体が弱い、よく最近言われている子供の健康面での運動能力が落ちているとかというのは、まさにそのことだと思うんです。
中央区は子供に対してもすごく手厚いというのが今までの人口回復政策の売りでもあったわけですけれども、今後の中央区を考えた場合に、そういうところでも子供に対する予算を少し削って、逆に健康になるためのところで予算を使うようなことを、もっと区民の皆さんに今後は御理解してもらいながら、最終的には10年、20年、30年、40年、50年先の介護を予防していこうというようなことが今後必要になっていくと思うんです。今、エレベーターとかエスカレーターも、バリアフリーということで多く整備されていますけれども、障害を持たれている方に関しては、もちろんそれはいいんだけれども、それがあるために、今まではちょっと歩けばよかったところをそれを使うというようなことも、健康につなげていく上で考える時期なのかなと思うんです。
さっき話をした、一番日常的なもので、歩く歩幅というのは何の意識もないまま、どこでもちょっと考えればできるんですね。今まで大先輩の常山南州先生が健康小道というのを公園でやっていましたけれども、ああいうようなものを、例えば歩道のところに歩幅の、これぐらいだったら何十センチ、これぐらいなら何十センチと、よく高速道路を走っていると、車間距離で50メートル、100メートルとありますよね。ああいうようなものを、例えば雰囲気に合った色のものにするとかしながら、何気なしに、歩きながら、ちょっと気がつけば自分の歩幅を意識するようなことも含めて、少し今後はやっていくような必要があると思うんですけれども、どうでしょう。
○古田島福祉保健部管理課長
さまざまな面から、高齢者から赤ちゃんに至るまでの福祉関係の施策について、御提案を含めてお話をいただいたところでございます。
私どもとしても、やはり健康、介護予防のためには若いうちからの健康管理が重要だと思っていますし、また若い方だけではなくて、それぞれのライフステージを通じて一貫した形での健康管理が必要であると。そのためには、やはり運動等、歩くこと等も重要な要素であろうというふうに思ってございます。さまざまな形で今後とも高齢者施策あるいは子育て支援施策とバランスをとった形で対応を図っていくという形になろうかと思います。今年度、基本計画の改定等も行ってございますので、そういうあたりでもさまざまな面で見直しを図りながら、今後とも推進してまいりたいというふうに思ってございます。
以上です。
○和田保健所長
先ほど委員から御提案がありました、歩幅の目安となるものをつくる。確かに、それも一つのいい方法かもしれませんが、逆に、今度それを意識しますと、周りへの注意が散漫になって、逆に事故を起こしてしまう。ですから、歩幅を伸ばすことが目的ではなくて、1つは歩き方が非常に問題だと言われているんです。
歩き方が非常に悪いために、歩幅がどんどん狭くなる。ですから、正しい歩き方をすれば、自然と歩幅が伸びるんだというような考え方もございます。ですから、逆に、歩幅だけに集中してもらうのではなく、正しい歩き方をすることによって歩幅も伸びますし、姿勢もよくなります。姿勢がよくなることによって、いわゆるインナーマッスルと言われるものも鍛えられます。ですから、インナーマッスル、表面の筋肉ではなく中の筋肉を鍛えるような方法を今後どうやって広めていくのかということが新しい今度の健康中央21、そういうところで、お一人お一人について、どういった目標をつくって自分の健康を高めていただけるかということ、ここら辺について周知徹底をしていこうというふうに考えております。
以上でございます。
○富永委員
ありがとうございました。浅知恵の中で言ったことに対して、またこちらが一個勉強しなきゃいけないような御答弁をいただいて、非常に感謝するところであります。
実際、僕自身、皆さんも御存じかと思いますけれども、暴飲暴食、酒は飲まないんですけれども、やはり家族を含め、周りから、おまえは健康に気をつけろと言われている中で、やはり自分のことだし、おれは元気だし、好きなものを食って、好きなように生きていくんだなんていうような考えでずっといたんですけれども、この間、あるお医者さんとお話ししたときに、自分が病気になれば、そこで介護の世話になって税金が使われるというようなことを聞いたときに、それこそ自分だけの問題ではなくて、自分の健康を気をつけるということが税金の節約にもつながるんだ、全員でそういうことを考えれば、やはりもうちょっと違ったところでの暮らしも豊かになるんじゃないかなと、自分自身、恥ずかしながら今になって認識できたことなので、健康ということは自分の体だけではなくて社会全体を元気にしていくんだというようなことをもっともっと世間に知らしめながら、皆さんに理解していただくようなことを今後やっていただきたいと思います。
先日、汐留に東京ガスの最新の厨房設備のショールームがありまして、町会関係でそこに視察に行ったんですけれども、今、物すごくハイテクになっていて、例えば掃除が物すごく面倒くさいようなダクトが、水が流れるようになっていて、掃除するのが物すごく簡単だとか、ガスレンジも物すごく簡単。やはりいろいろな技術とかお金を投入して、身の回りのことが便利になっていくのはいいんですけれども、今までは、例えば飲食の世界で言えば、入ったばかりだと、つらい思いや熱い思いをしながら、それをきれいに磨くことによって、自分が今後お客さんに対していいお料理を出せる、自分が磨いたなべを先輩たちが使って、お客さんにいいお料理を出せるというようなところで、精神的に折れない心というんですか、つらい思いをしながら頑張っていくというようなのが今まであったと思うんです。昨今、時代の流れでしようがないんでしょうけれども、いろいろな技術を駆使して、本来つらい思いをしながら、人間的に、精神的に成長していくというようなところが少し削られていっているような気がするんです。
先ほども申しましたように、それが子供でもそうであって、本来だったら外気に触れながら、例えばけがをしたら、けがをしたところをどうやって治すか、痛い思いをするんだから、こんなことをしてはいけないよというようなことで覚えながら子供も心身ともに成長していっていたはずが、ちょっと最近子供の教育、いじめの問題も含めて、環境が変わってきちゃっているのかなと。いろいろなことを含めて、今、見直しの時期に来ていると思うので、そういうことも含めて全部、少子高齢化ということで考えていくのがいいかなと思います。
それから、もう一つ、去年、質問させていただいたと思うんですけれども、在宅介護を今後進めていく上で、先日、うちの父親も私ごとながら介護4の認定を受けまして、急遽、車いすだとか簡易トイレみたいなものを実家ではそろえております。やはり在宅介護の中でも特におふろ、自分のうちのおふろに入れる喜びというのがどんなものかというのが、入れなくなって初めてわかると思うんです。
巡回のおふろ、もちろんそういうすばらしいサービスもあるんですけれども、もし可能であれば、例えば中央区で何カ所か在宅介護専門の住宅を区営住宅として準備しながら、その中で在宅介護の方たちが自宅でもっておふろに入りながら、快適な在宅での介護を受けられるようなシステムというのは、今後できないんでしょうか。それがあると、中央区の介護福祉は物すごくすばらしいことになるんじゃないかなと思うんですけれども、どうでしょうか。
○小林高齢者福祉課長
現状におきましても、例えば在宅におけます住宅改修といったようなこともできますし、あるいはいろいろな用具の貸与、助成といったものもございますので、そういったものを使いながら、できるだけ住みなれた御自宅でというのがあると考えます。
また、今後、サービス付き高齢者向け住宅の整備も考えております。お一人お一人のおふろという形では現状は考えておりませんけれども、できるだけ自宅でおふろに入れる雰囲気を味わいながらサービスが受けられるような住宅を目指していきたいというふうに考えております。
○富永委員
ありがとうございます。
おうちに対するいろいろな助成はあるんですけれども、特におふろ場なんかは、通常のおうちのおふろ場とは全く違った広さのおふろ場が必要になるわけで、全員の障害者の方々にというのはもちろん不可能なんですけれども、今後、中央区が少しずつそういうことを事業として展開していけば、中央区が福祉の部分にこれだけのことをやっているんだよというようなことにもなりますし、また中央区に住まわれている介護を必要とする方たちも少しでも幸せに暮らせるようになるんじゃないかななんていうのを、日常、身の回りを見ながら強く感じるところなので、もちろんいろいろな調整も必要でしょうけれども、そういうことも考えていただけたらなと思います。よろしくお願いします。
それでは、終わります。
○青木委員
議題で1点だけお尋ねいたします。
来年度、子ども・子育て新システムが始まるということで、内閣府のほうでも準備室が設置されまして、今回、地方にも地方版の子ども・子育て会議を設置すると。これは審議の中でよくあることなんですけれども、努力義務ということにランクは下がったんですけれども、いずれにしても、これが必要であるという考え方は共通しております。
中央区におきまして、子ども・子育て新システムへ向けての準備ということでの地方版子ども・子育て会議、目的はもちろんオープンな場で住民の皆さん、未来の利用者の皆さん、現在の利用者、使用者の皆さんの御意見を伺うということなんですけれども、中央区としてはどのような形でそれを設置していくのか、その辺をお聞かせください。
○来島子育て支援課長
今、国のほうでは平成27年度4月を目途に新システムを開始するというような形で動いております。それで、国のほうからは、準備として、今、委員おっしゃられたような子ども・子育て会議と事業計画、どういった施設を整備したらいいのかとか、そういった整備計画も立てなければならないというふうに言われております。その中で、整備計画を立てていく上で、やはり区民、利用者の方の御意見をよく聞くようにということで、努力義務なんですけれども、地方版子ども・子育て会議を設置するということになっていて、事業計画をつくる上でも地方版の子ども・子育て会議を活用してやっていけばいいというふうに国のほうでは言っております。
特別区長会においても、これも秋口に国のほうからそういった説明会があって、子ども・子育ての地方版ということでお話があったところなので、今、特別区課長会のほうでも、各区それぞれどういった形で設置するのかというところを検討しているところで、本区においても、そういった形で区民の声を聞きながら、事業計画をつくっていくということは非常に重要だというふうに考えておりますので、その辺を検討して、どういう形でそれを事業計画に反映していくかということを、子ども・子育て会議の設置も含めて検討しているところでございます。
以上です。
○青木委員
わかりました。
自治体によりましては、例えば津市では、もう公聴会が2度開催されているとか予備調査を始めているところもあります。
私はもう子育てを卒業する段階にありますが、中央区の場合、いわゆる子育て世代の方がふえているということで、現在、小さい、子育て中のお母様方、お父様方のお話を直接伺うと、本当に身につまされるというか、いろいろな考え、また今ならではの新しい問題のようなこともよく耳にする嫌いがあります。これは努力義務ではありますが、パブリックコメントのような文字のやりとりではなく、ぜひ会議として顔を見合わせた上で、使用者、利用者の皆さんから声を伺うような、会議というシステムをぜひ来年度中に数回開いていただけるよう希望いたします。
以上です。
○小栗委員長
それでは、議題、子育て環境の整備及び高齢者対策に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小栗委員長
第四回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小栗委員長
それでは、そのようにさせていただきます。
本日の少子高齢化対策特別委員会は、これにて閉会といたします。
どうもありがとうございました。
(午後1時58分 閉会)
お問い合わせ先:区議会議会局調査係
電話:03-3546-5559