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平成24年 地域活性化対策特別委員会(9月13日)

1.開会日時

平成24年9月13日(木)

午後1時30分 開会

午後3時10分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 田中 耕太郎

副委員長 中嶋 ひろあき

委員 押田 まり子

委員 富永 一

委員 堀田 弥生

委員 奥村 暁子

委員 渡部 恵子

委員 石島 秀起

議長 石田 英朗

4.出席説明員

(16人)

矢田区長

小泉副区長

齊藤教育長

中島企画部長

黒川企画財政課長

内田副参事(都心再生・計画担当)

浅沼区民部長

町田区民生活課長

濱田地域振興課長

鈴木文化・生涯学習課長

遠藤スポーツ課長

守谷商工観光課長

金平副参事(観光・文化振興・特命担当)

石川日本橋特別出張所長

新治教育委員会次長

粕谷図書文化財課長

5.議会局職員

荻原議事係長

渡邊書記

武藤書記

6.議題

  • 地域振興、文化振興、観光振興及び地域経済活性化対策に関すること

(午後1時30分 開会)

○田中(耕)委員長
 ただいまより地域活性化対策特別委員会を開会いたします。

 本日、理事者報告の関係で区民生活課長、スポーツ課長、区民部副参事及び日本橋特別出張所長が出席しますので、御了承を願います。

 議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり理事者報告に対する質問とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告を願います。

○中島企画部長

 1 労働スクエア東京跡地複合施設「本の森ちゅうおう」(仮称)基本設計の概要について(資料1)

○浅沼区民部長

 2 区民施設等の指定管理者の評価結果について(資料2)

 3 外国人観光客来街促進事業について(資料3)

 4 第60回中央区観光商業まつりの実施について(資料4)

 5 銀座地区及び日本橋問屋街地区が整備する公衆無線LAN(Wi-Fi)への助成について(資料5)

以上5件報告

○田中(耕)委員長
 ありがとうございます。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時53分です。自民党さん44分、公明党さん28分、日本共産党さん28分、みんなの党さん28分、民主党区民クラブさん28分、絆さん20分となります。

 それでは、順次発言を願います。

○富永委員
 報告事項の資料1、3、4について質問させていただきます。

 まず、資料1の労働スクエアについてです。

 駐車場が機械式で60台ということなんですけれども、これは施設利用者以外に一般の方への、例えば時間貸しとかということで貸し出すことも考えておられるんでしょうかということが1つと、あと駐輪場が140台というのが入り口のところに設置予定になっておりますけれども、近くには八丁堀の第1・第2駐輪場もあって、近くには駅もある。そんな中で、140台という駐輪場は施設利用者だけを対象に考えれば、大体適当な数なのかなと思うんですけれども、近くに駅もあることから、ここを施設利用のためだけではなくて、通常の通勤の手段としての駐輪場として自転車を置かれてしまうというようなことも考えると、やはりこれだけ大きな施設をつくるのであれば、地域の駐輪場としての機能もしっかり備えた大型の機械式の駐輪場なども備えたほうがいいんじゃないかなと思うんですけれども、いかがでしょうか、教えてください。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 労働スクエア計画の中での駐輪場、駐車場のあり方についてでございますけれども、駐輪場、駐車場、いずれも基本的にはこの施設の御利用者のためを第一に考えたいと思ってございます。委員お話しの周辺の駅あるいは周辺の駐車場、駐輪場の状況を踏まえた運用のあり方については、今後慎重に検討してまいりたいと思っております。

 以上です。

○富永委員
 ありがとうございます。

 今、特に中央区内でも駐輪場のあり方についての問題がささやかれている中で、やはり中央区ということで土地が高くて、行政としても駐輪場のスペースをなかなか確保するのが難しいということが駐輪場対策で一番のネックになっているかと思うんです。そういった中で、このような大きな土地が確保できるのと、やはり近隣にある新大橋通りを隔てた反対側に八丁堀の第1・第2駐輪場、平置きのがあるんですけれども、なかなか稼働率が100%になっていないというのは、使う人にすれば、使い勝手が少しよくないのかなと。

 自転車というのは、交通手段の中でも最も身近というか、簡単に使える。今後、ナンバーや何かも設けて、いろいろやっていこうという動きもあるようなんですけれども、やはり自分の目的の一番近くまで行ける便利な移動手段なんですね。だから、そういうことも考えた上で、なるべく駅の近く等には中央区が土地を確保できるのであれば、そこに今後もう少しふえるだろう自転車などもきちんと収納できる施設を設けて、なるべく放置自転車がなくなるような努力もしていただけたらと強く思うんです。

 あと、中央区はなかなか大きな地域ではないところで、こういう区の施設に、車のスペース、60台も要るのかなと単純には考えてしまうんですけれども、今後それは施設ができ上がって、実際どういうようなところで駐車場が動いていくかというのも、またそれから検討しなきゃいけないと思うんですけれども、周りもなかなか駐車スペースがないということも考えたら、これだけ大きな、60台置けるところができるのであれば、時間貸し等も考えていただけたらと思います。それは要望です。

 続きまして、資料3の外国人観光客来街促進事業についてお尋ねいたします。

 IMFの開催まで、あと3週間とちょっと、大体25日ぐらい。もうことしのお正月ぐらいから、いろいろなところで区長が、秋にはIMFがあると必ず発言されて、まちの中でIMFに向けた中央区としての活動のことは区長の口からは随分聞いた覚えがあるんですけれども、いざまちの中にいますと、なかなかIMFがもうすぐ開催されるというのが全然形になって見えていないというか、知らない人もまだいると思うんです。

 もし今回IMFに関するお客さんをたくさん誘致して、中央区の商業の活性化につながれば、それがまたオリンピック招致へ向けて、地域が、こんなに海外からお客さんが来てまちが潤うんだったらオリンピックもぜひというところで、招致活動の活発化にもつながっていくと思います。来年、あと1年後にはもうオリンピックの開催都市が決まってしまうということであれば、これからのIMFを受けて、あと数カ月のうちに、ぜひオリンピックを持ってこようよという機運をもっともっと高めていかなきゃいけないと思う中で、今、ざっとこの資料を見たところ、ガイドブックが2万部と。そのうち、海外から来るお客さんに1万2,000部、そのほか、空港、ホテル等に8,000部が配られる中で、まちの中にはこれが一切出てこないと思うんです。

 やはり海外からのお客さんを迎え入れるということであれば、迎え入れる側の態勢がしっかりしていないと、せっかく海外からお客さんが来ても、ガイドブックを片手に歩いていても、ガイドブックに載っているところではガイドブックどおりの手厚いもてなしを受けるかもしれないけれども、そのほかのところではまるっきりわからない。例えば、ガイドブックを見せて、ここに行きたいんだと言っても、まちの人がそのことを一切知らなければ、これはちょっと私、わかりませんとなってしまい、せっかく海外からお客さんがこのガイドブックを手に中央区内を楽しもうと思っているところが、そこにずれが生じてしまって、せっかくのチャンスなのに、海外からのイメージだと何か不親切感が植えつけられてしまうんじゃないかななんて思っているんです。

 残された時間だけれども、まちにIMFということを何とか周知、例えば広報車を走らせるとか、本当に時間が限られた中で、何かもうちょっとまちが一丸となってIMFを迎え入れる態勢みたいなものができないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。

○守谷商工観光課長
 IMF開催へ向けてのPRの強化ということでございます。

 まず、区が作成をいたしておりますガイドマップにつきましては、まだ編集の段階で地域の商店街の皆様にお集まりをいただきまして、内容の情報を整理したということで、今回、本文が英語ということもございまして、コングレスバッグに入れるということを中心に、1万2,000部は会場のほうへ行くわけでございますけれども、残りにつきましては、御参画をいただきました商店街の皆様の御希望に応じて配布をする予定でございます。

 あと、コングレスバッグに入れられないものといたしましては、銀座、日本橋、それぞれオリジナルのガイドマップをつくってございまして、これにつきましては助成対象事業ということで地域の皆様が商店街等にこれから配るという計画がございます。

 また、目につくものといたしましては、資料の中にもございますが、バナーをかけたりとか、フラワーアーチをつくったりとかいう格好でPRに努めてまいりますけれども、今後いろいろな機会で商店街に伺うことがございますので、外国人誘致という視点から、今回のIMFにつきましても、ぜひ積極的にPRを続けていきたいというふうに考えてございます。

○富永委員
 ありがとうございます。

 私も料飲組合に関係している一人であるので、組合からは、何となく、例えば英語のメニューをつくりますというような資料が来たり、希望される方は申し込んでくださいみたいなものはあるんだけれども、何か一丸となってIMFというものを考えようというのが薄いように感じるんです。

 このように、いろいろ資料を見ていても、中央区と連携してお客さんを迎え入れる態勢をきちんととれるのは、昔からの老舗だったり大手だったり、やはり一部の施設に限定されているような気がするんです。去年からやっていたハッピー食事券のことにしても、やはり大きな施設で最後、その追い込み需要で使用されたりとか、せっかく中央区は商業のまちということでやっているのであれば、今回は難しいにしても、なるべく地域が一丸となって自分たちの商売を生かせるような、海外からのお客さん、それから今後さらに力を入れていく観光で、他県からのお客さんを含めて、もうちょっと地域全部、区内が一丸となりながら、小さな新しくできたお店屋さんもあるし、これから出店を考えているところもあるし、そういうようなところをうまく巻き込みながら、どうやってやっていったらいいのかなというのを今後考えていただけたらと思います。

 IMFに関しましては、もう時間もそんなにないですし、いろいろこれから準備をするというのは不可能に近いこともわかりますので、今後、IMFを踏まえて、次のオリンピック招致活動をどうしていこうかというのを、商業の立場からするのであれば、もうちょっと話を浸透させて、区が一丸となってお祭り騒ぎに参加して、経済の発展、復興に向かえるようなことを区で考えていただけたらと思います。これは要望になります。

 それでは、最後、3つ目の質問なんですけれども、中央区観光商業まつり。

 これも今お話ししたようなものと少しかぶるんですけれども、毎年毎年にぎやかにパレードを開催したり、いろいろ区ではやられているんですけれども、それは地域にとってどの程度の経済効果というのが見られているのかというのを教えていただけますか。

○守谷商工観光課長
 観光商業まつりでございます。

 こちらは、まず実施に当たりましては、中央区商店街連合会全員の御参画をいただきまして、その年のメニューを決めるということで、中でできます小委員会の中にも、なるべくこういった効果が商店街に及ぶような意見、企画というものが出されてございます。

 例えば、宝探しゲームにつきましても、観光地をめぐるというよりは商店街に行ってほしい、また、特に去年、区商連の創立60周年記念事業で始めました味と匠の大中央区展につきましては、商店街の方あるいは観光協会加盟店から参加者を募るということで、当初、およそ5,000万円の売上を開催期間中に計画しておりましたけれども、それを上回る5,500万円の売上があったということで、御参画いただきましたお店の方には効果があり、また、その後、リピーターとしてお客になっていただける方も出たというふうに聞いてございます。

 ただし、会場に限りがございます関係上、全員の方が御参画できなくて、やはり中小あるいは複数同じ業態がダブるところは何らかの形で選択ということもされましたので、今後はなるべく広く販売の機会を設けるイベントや、販売のチャンスに多くの商店街の加盟店の方々が御参画いただけるような企画ということで、区ともども、そこを課題として協議しているという状況でございます。

○富永委員
 ありがとうございます。

 あと、ちょっと前から気になっていたことがありまして、観光商業まつりのメーン会場が八重洲地下街だと。その中で、オープニングセレモニーも八重洲地下街を拠点にやられておるんですけれども、八重洲地下街というのは一つの大きな会社でありまして、その会社の中でメーンの、それも八重洲地下街は今も東京駅名店街と2つに分かれているのかな、半分が中央区で半分が千代田区なんです。

 その中で、来る人というのは、多分全部が1つというようなイメージでいると思うんですけれども、商業の地域全体のことを考えると、今、私は日本橋六の部の出なもので、ちょっと御当地ソング的なことになってしまいますけれども、今、例えば東京駅が駅ナカだとか、東京駅に限らず、地域で言えば東京駅、それから八重洲地下街も非常に地下街全体を挙げてお客さんの取り込みについて物すごくお金を使ってやっています。その中で、地上部の我々としては、いかに東京駅とか八重洲の地下街から地上にお客さんを取り戻していかなければいけないか。それがなくして地域の発展はないねというような話がある中、あえて八重洲地下街という一つの株式会社の集合体の中をメーン会場にして、そこでもってセレモニーをやるというのが、地域全体の商業ということを考えると、果たして有効なのかなというのが少し疑問としてあります。

 あと、八重洲地下街という限られた空間の中でオープニングセレモニーとかを今までやっているんですけれども、今後、例えば銀座が歩行者天国のときに、それは10月1日にかぶるかは、その年で違うんですけれども、歩行者天国の真ん中でオープニングセレモニーみたいなことを大々的にやったほうが、より多くの方の目に触れたりして、セレモニー自体も大きくなっていいと思うんですけれども、その辺はどのような感じで御回答いただけるんでしょうか。

○守谷商工観光課長
 現在、オープニングセレモニーを観光商業まつりの初日に開催しているということで、区内全域、八重洲を含めまして、京橋地域でも銀座ですとか日本橋のトルナーレ、また晴海についてはトリトンスクエアということで、区内全域をめぐるという形で行ってございますけれども、主会場は八重洲地下街さんをいつもお借りしてございます。

 こちらは、東京駅に行かれる方、来街者の通行が非常に多いということと、会場に屋根があるということで天候に左右されずにできるということでやらせていただいておりますけれども、その上の地上部分の背後にありますお店さん、商店街さん等になかなかその効果が及びにくいということでございますので、今後、地上のお店の方々を何とか取り入れられないかということで検討してまいりたいと思います。

 銀座につきましては、いろいろ交通規制上の問題で、銀座の三越さんの中で行わせていただいているという状況で、以下、すべて屋内に入っているという状況がございます。こちらにつきましても、屋外で注目を集める格好でできないかどうか、あわせて協議していきたいというふうに考えてございます。

○富永委員
 ありがとうございます。

 観光商業まつりのセレモニーや何かでも、参加してみると、実際、地域の町会長さんなり顔役の方たちが余り多く見えていないように感じるんです。やはり中央区挙げてのイベントということであれば、きちんと近隣の商店会の方々とか町会の方々になるべく一人でも多くの方に同席してもらった上で大きな会にして、中央区の商工とか観光というものをもっともっとアピールしながら景気回復につなげていただければ大変うれしく思います。今後また、交通の面とか、それからお天気の面とか、いろいろ考えることもたくさんあるでしょうけれども、ひとつ中央区のためにということで、またそこはお骨折りをいただいて、楽しいイベント、地域一丸となって自分たちの商売につなげるんだという気持ちをまちの人たちが持てば、このイベントももっともっと大きくなっていくと思うので、今回のこれに限らず、中央区がやっている事業に対しては、もっともっと地域の人が参加できるようなものにしていただけたらと思います。

 以上で終わります。

○堀田委員
 よろしくお願いいたします。

 私からは、資料1のほうでお伺いいたします。

 先ほど理事者の御報告にもございましたけれども、図書館の蔵書、本というところで、当初3階と4階だったところを中4階にも入れたということで、非常によく考えていただいているなというふうに感動しながらお伺いいたしました。

 資料1、A4の1ページ目、3番のところに各階に配置する主な機能ということで書かれているわけなんですけれども、こちらを見ておりますと、防災備蓄倉庫が地下1階と7階とに分かれて配置されております。例えば、先ほどの図書館も中4階を入れるというような形で検討されたわけですが、そういう部屋の割り振りなどを検討される際に、防災備蓄倉庫を7階と地下1階に分けられた意図といいますか、そのあたりをお教えいただければと思います。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 労働スクエア計画の備蓄倉庫の位置ということでございますけれども、この施設は八丁堀駅に至近ということもございます。幹線道路にも面しておりまして、防災上、非常に重要な役割も果たす施設であると考えておりまして、特にこの施設におきましては、帰宅困難者が災害時に発生をした場合にはその収容機能というのが非常に大きな役割になってくる可能性があるというふうに考えるものでございまして、有事の際には3,000人の帰宅困難者の方々を受け入れられるさまざまなオープンスペース、ホールなどを利用しようということで考えたものでございます。

 防災備蓄倉庫につきましては、そういった受け入れに必要な大きさにつきまして考えたものでございまして、基本的には地上に近い部分がいいわけでございますけれども、本来の機能を阻害しない一番近いところということで地下1階と、さらに地上7階に設けることで3,000人分の帰宅困難者の受け入れ可能な資機材を用意するスペースを確保したということでございます。

 以上です。

○堀田委員
 ありがとうございます。

 地下1階のスペースでは足りないかなという認識ということでよろしいでしょうか。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 足りないといいますか、あわせてこの大きさを確保しようということでございまして、地下1階のスペースと、それから一番上のスペースを有効利用したということでございます。

 以上です。

○堀田委員
 ありがとうございます。

 防災備蓄倉庫で、具体的に、例えばこれは地下1階のほうに、これは7階のほうにというふうに物で分けられるのか、これが地域活性化対策特別委員会の所管に入るかわかりかねるんですが、物の仕分けというか、そういうのがもし決まっているようでしたら、それを聞くことが可能であればお教えいただければと思います。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 この施設は、まだ基本設計の段階でございまして、今、最低限必要な設計に反映すべき事項としまして、防災備蓄倉庫をまず入れたということでございます。今後、区の防災対策全般の中で災害時の運用方法、あるいはどのようなものをどのような配置で備蓄すべきかどうかについては、今後協議してまいります。

 以上です。

○堀田委員
 ありがとうございました。

 今後、まだ大分完成まで時間があると思いますが、しっかりまた御検討いただきまして、ある意味、使いやすいと言ったら変なんですけれども、本当に必要になってしまったときに使えるように検討いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上です。

○奥村委員
 まず、資料5のWi-Fiへの助成についてお聞きします。

 Wi-Fiを整備することでどう観光客誘致やビジネスチャンス獲得につながるのかというイメージがつかみづらいので、具体的にどういう人たちがどう使うと想定しているのかお示しください。

○守谷商工観光課長
 このたび、2地域が整備いたしますWi-Fiの目的ということでございます。

 2地域で若干違ってございまして、まず銀座地区はIMFの総会に間に合わせようということで、主に外国人の観光客をIMFを機に、今後どうやって取り込もうかということが主眼になってございます。現在、外国人の持っていらっしゃいますスマートフォン、こちらを今、銀座に持ち込みまして店舗情報等をとろうと思いますと、本国まで一たん電波を飛ばして、それが返ってくるという関係で、非常に高額な通信料が取られる。こちらが理由で、実は銀座でスマートフォンを活用したオフィシャルページの閲覧は、今、外国人にとってはできないという状況でございます。

 諸外国を見てみますと、Wi-Fiの整備というのは地方都市では非常に進んでおりまして、日本は非常におくれていると、そういった声を聞いた銀座の方々が、今後、国際化に対応していくためには、外国人の方が本国の通信までいかないで、無料で使える環境がぜひとも必要だということで、今回、特に外国人向けということで整備をし、そのための助成を行うものでございます。

 一方、日本橋問屋街のほうは、今、問屋街の振興の中で中国マーケットへの進出というのが非常に大きなテーマになっていて、毎年のように上海へ行って、また上海の方が来て、問屋街の商品を買って、中国で販売しているという状況がございます。こちらも、中国の方がWi-Fiを使って、いろいろなインターネットの情報を活用して本国とのやりとりもするということで、やはり同様に無料のWi-Fiの環境のない問屋街は、インターネットやウエブを活用した商売の中で、非常に後手に回ってしまうというような危機感がございました。

 そういった中で、早急に整備をして、小さな店舗も大きな店舗も差がなく商売が展開できるウエブの中で活性化を図っていこうというような取り組みでございます。これに対して区が助成をしていくという趣旨でございます。

○奥村委員
 確かに、海外からの方にとっては、料金的にも安くなるとか無料でWi-Fiを使えるわけですよね。それに、ダウンロードする時間なども短縮されるので効率化も図れるので、よいと思うんですけれども、設置される銀座の27基と横山町10基というのは、27店舗とか10店舗ということではなくて面的に使えるようにするということなのか。

 受信可能な範囲というものを示していただきたいんですけれども、銀座で言うと銀座通り沿道となっているんですけれども、これは銀座通りに面した店舗でだけ使えて、一歩裏手に入ってしまうと、もう受信できなくなってしまうようなものなのか、お店を出た路上でも受信できるような仕組みになっているのかどうか、確認させてください。

○守谷商工観光課長
 主に、どの範囲でWi-Fiが使えるかということでございますけれども、銀座地区につきましては、銀座一丁目から八丁目、こちらの表通りにございます防犯カメラ等の電源と、そこに来ております光ファイバーを利用して19基の既存設備に今回のWi-Fiの機器を設置するということでございます。

 こちらは、現在のところは主に中央通りと、その周辺ということで、表通りから離れます裏に入りますと、今回の整備対象の中では無料のWi-Fiは使えないという状況でございます。今後につきましては、裏通りについて、既存の利用できる設備等を調査してございますけれども、最終的には銀座の全域で使えるように展開していきたいという状況です。

 横山町大通りにつきましても、同じでございまして、こちらは既存の電源設備がございませんので、公共の施設や民間のビルにアンテナの設置をお願いいたしまして、そこに電波を飛ばすアンテナを10基程度設置をして、その電波の届く範囲でWi-Fiの利用が可能になるということで、最初は横山町大通りが中心でございますけれども、こちらにつきましても、今後、問屋街全体に拡大していくという計画で来てございます。

○奥村委員
 せっかくWi-Fiを整備するのであれば、できるだけ広い範囲で使えるようにしていくことを進めていただきたいと思います。

 Wi-Fiを無料で使うためには登録が必要なんですけれども、最初の登録の画面が立ち上がると、登録にいろいろデータを入れなくてはいけないんですけれども、それが面倒で、いいやとやめてしまう方も結構多いんです。例えば、デニーズですとかセブンイレブンですとか、そういったところでWi-Fiを使おうとすると、まず最初にデニーズだとかセブンイレブンだとかの店舗情報の画面が出て、どんどんプルダウンというか、下に下げていって、やっと登録の画面に行き着くということなんですけれども、毎回広告に目を通すというか、見るのが面倒だという方も多いということもあるので、どれぐらい使いたいという方がいるかどうか疑問な点もあります。

 あと、発信内容が観光案内、銀座オフィシャルという観光情報ですとか、日本橋のほうでは問屋街の情報と言うんですけれども、発信というのはWi-Fiを立ち上げたときに登録する画面に出てくるトップページというんですか、そこに観光案内や問屋街情報が出てくるという、セブンイレブンですとかデニーズですとかと同じような仕組みで、そのページによって観光情報とかを発信していこうということなんですか。それで観光客を誘致していくとか、問屋街の活性化を図るということなのかどうか、確認させてください。

○守谷商工観光課長
 現在、どちらもまだ作成中でございますけれども、特に銀座のほうは間近ということで、差し迫ってございます。

 今回、特にIMF向けということがございまして、また都市整備のほうで、現在、銀座サイン計画という外国人の方にいかにまちをわかりやすく紹介しようかという取り組みとリンクをしているところがございます。今回、銀座の地域につきましては、まず受信をいたしますと、今、銀座のどの位置に自分がいるのかというところから展開するということで当面は進んでまいります。日本橋につきましては、現在まだ作成中で、まだ企画案がないので何とも申せないという状況でございます。

○奥村委員
 Wi-Fiの整備は、まずはその地域でWi-Fiを使えるということが認知されていなければ使いようがないと思うんです。Wi-Fiが使えるということで人が集まってくるということではなくて、その場でインターネットを立ち上げてみて結果としてWi-Fiが使えるということだと思うんです。

 この地域でWi-Fiが使えるんだということを周知するために、看板だとかチラシや店舗に張るシール、例えばソフトバンクだと、あの白い犬の「Wi-Fiつかえます」というシールとかがお店についていますけれども、そういったものをオリジナルでこれから作成していくということなのか。これはオリジナルのもので「G Free」という名称がついているので、「G Free」というオリジナルのステッカーなりをつくって、これから周知を図っていくということなのか、お聞かせください。

○守谷商工観光課長 委員御指摘のとおり、「G
 Free」がオリジナルのロゴマークと、電波の飛んでおりますデザインの両方をかたどったロゴがございまして、それがシールですとか、いろいろな格好で現在作成中でございます。

 9月30日のオープニングのセレモニーを機に、銀座のまちでWi-Fiが使えるということで、「G Free」のマークがそこらじゅうで展開されるという計画でございます。

○奥村委員
 周知するためのシールの作成ですとか広告費といったものは、事業主体である一般社団法人銀座通連合会と横山町奉仕会のほうで出すということで、その広告、周知の部分に関しては区からの助成はないという解釈でよろしいんですか。

○守谷商工観光課長
 横山町の問屋街につきましては、まだどういったPR計画になるか出ておりません。基本的には、整備経費ということで、ハードの部分について区が助成するという内容でございます。

○奥村委員
 Wi-Fiの整備も維持費というものがかかってくると思うんですけれども、維持費の部分についても、区が助成するということではなくて、今後この事業主体のほうでやりくりしていくということになっているのか、その辺まで話が詰められているのかどうか、お聞かせください。

○守谷商工観光課長
 Wi-Fiで流します、いわゆるホームページのソフトの部分については、御自分たちでおつくりいただくということで、現在も銀座のオフィシャルホームページ等は御自分たちの経費でつくっていただいているような状況です。今後もこういった形で、内容の更新については地域の方たちにお願いしたいというふうに思ってございます。

○奥村委員
 Wi-Fiに対しての助成の目的が観光客の誘致や新たなビジネスチャンス獲得ということなんですけれども、Wi-Fiを使いたいという人は、基本的には観光情報だとか問屋情報を求めているということではなくて、その地域で単にインターネットが速く使えるですとか、ダウンロードのスピードが上がるということで利便性を求めている方だと思うんです。その利便性を高めるためにWi-Fiを受信しようとすれば、そのために登録が必要で、その登録に手間がかかって、余り興味がないかもしれない観光情報にもずっと目を通さなければならなくなって、その分また時間がかかるということで、利便性を得るためのWi-Fi整備なのに、かえって受信のために時間がかかるという矛盾があると思うんですけれども、本末転倒になってしまう状況についてはどう考えられますか。

○守谷商工観光課長
 Wi-Fiがどういったふうに見られているかということだと思うんです。現在の観光協会のメンバーの中に宿泊業、旅館とかホテルの関係者もいらっしゃるんですけれども、Wi-Fiが使えないと宿泊していただけない、無料のWi-Fiが使える環境の中で泊まりたいですとか、あるいはお店の中でもマクドナルドとか、Wi-Fiが使えるお店に入って、そこで飲食をするというようなことが強く言われてございます。

 確かに、登録の手間はかかりますけれども、やはり今の若い方ですとか、あるいは外国人の方は特にWi-Fiの使えるところに行って、何か飲み物を飲むと同時にインターネットでいろいろな情報を得るとか、ホテルに泊まっても、宿泊と同時にいろいろなビジネスを開始するといったようなことが結構色濃いのかなというふうに思ってございます。確かに、登録の手間はありますけれども、Wi-Fiの使える環境や店舗というのは、これから生き残っていくためには有効な施策ではないかなというふうに考えてございます。

○奥村委員
 区も助成をするわけですから、費用対効果というか、そのあたりもきちんと見きわめて審議をきちんとしていただきたいということを要望します。利用者の人数ですとかアクセス数などについては後々出てくると思うので、それはまた折を見て、お知らせいただきたいと思います。

 次に、資料3の外国人観光客来街促進事業についてお聞きします。

 この事業なんですけれども、中央区予算案の概要を見ると、予算で4,000万円ついているんですけれども、今回の資料ですと合計で5,000万円になっているんです。区の直接事業としてPRガイドブックが700万円と、シャトルバスの運行で300万円、銀座地域への助成が2,000万円、日本橋で2,000万円、月島で40万円で、合計すると5,040万円ということで1,000万円以上の差が出てくるんですけれども、この差額について、今回報告も何もなされないというのは一体どういう理由なのか教えてください。

○守谷商工観光課長
 今回、区で直接実施をいたしますガイドブック等の経費ということでございます。

 こちらは、一昨年、ちょうど予算編成時期にIMFの話がございまして、そのときにまだ国や都の取り組みが明確でない状況から、区が直接執行できる部分はどのぐらいの部分があるんだろうということになりました。国・都ともそのときに協議をした結果、いろいろな自治体がガイドブックを会場に持ち込みたいという希望がございまして、結局、入り切らないということで、最初はガイドブックをつくって入れること自体が難しいんじゃないかというような意見がございました。そのうち、各自治体、数区で1冊ですとか、いろいろな話がありましたけれども、最終的には1自治体1つは認めようということで、今回、中央区も入れられるということになっているわけでございます。

 そういうわけで、当初予算に、これが明確に定まらないという理由がございまして、反映することができませんでしたけれども、新年度予算の春とゴールデンウィークに区の商店街の活性化支援事業ということで幾つか補助事業がございまして、その中から、既に事業を終了して差額が生じているものが複数ございました。こちらのほうを活用して、地域支援という趣旨もございますので、こちらを実施しようということで、その経費を充てての実施ということでございます。

○奥村委員
 当初は見込めなかった数字だということなんですけれども、きょう、こうやって委員会ではきちんとした内訳も示されて、金額の割り振りも明らかにされているわけですから、これはやはり委員会できちんと報告がなされるべきだと私は思います。予算審議というのは一体何なのかと思ってしまいます。私たちは、数百万円という単位でも、きちんと精査して一生懸命審議しているので、今後ぜひこういうことのないように、きちんと委員会でも報告をしていただきたいということを強く要望します。

 次に、資料1の労働スクエアについてお聞きします。

 基本設計を進める過程で、司書の方がどういうかかわっているのか、司書の意見をどう取り入れているのか、お聞かせください。

○粕谷図書文化財課長
 設計を進める中で司書の意見をどう取り入れているかという御質問でございますが、私どものほうも機会あるごとに、職員のほうに設計が今どこまで進んでいて、どういうことをやっているということは、定期的にお話をさせていただいています。その中で、私どもの図書館の職員、司書を含めた職員の中から、新しい図書館はこういう要素を取り入れてほしい、ああいうサービスがしたいと、いろいろな要望をもらいまして、それはもちろん全部はなかなか取り入れることは難しいということはございますが、定期的な場で職員の意見は吸い上げて、設計のほうに反映しているということでございます。

○奥村委員
 3階には料理や旅などのテーマ別のエリアを設けるなど、具体的な配置も決まってきています。3階に整理作業室というものをつくるということも決まっています。こういったことに関して、司書の方の意見、使いやすさですとか動線を考えた設計ですとか、そういった司書の意見をしっかり聞いて進めていただきたいと思います。

 先日、全員協議会で、くまもと森都心プラザ図書館長から司書の役割の重要性についてもお話がありました。とりわけ、中央区では貴重な歴史的価値の高い郷土資料も多いので、収集や保存、閲覧などにも司書の専門知識を生かしていくことが求められていると思います。区民に喜ばれる図書館をどうつくっていくかということを、目新しさだけではない、充実した中身の伴った図書館をつくっていただくためには、司書の腕にかかってくる部分も大きいと思いますので、司書の方の意見をしっかり聞いて、これから検討、企画を進めていただくよう要望します。

 次に、環境面についてお聞きします。

 企画総務委員会で吹き抜けのデザインと、フロアをそれぞれ区切った場合とで使用電力はほとんど同じだという答弁が内田副参事からあったんですけれども、本当にそうなのか、どうしても疑問を感じてしまうので、同じだということを示す数字を出していただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 先般の企画総務委員会のほうである委員から、吹き抜けがこの施設は多いので、非常にランニングコストがかかるのではないかといった御趣旨の御質問をお受けしました。その際に、電力が同じだというふうに答えたことはございません。吹き抜けは、この施設で大変重要だと思っております。縦割りにならないよう、それぞれの機能が有機的に連携していくような施設ということで、吹き抜けは非常に重要だと考えておりますので、この吹き抜けは大事にしていきたいということと、さらに吹き抜けによってランニングコストが過大になることのないように、今後十分留意をしていくというお答えをさせていただいたと記憶しております。

 以上です。

○奥村委員
 ランニングコストがかからないように留意していくということですので、ぜひしっかり考えて、省エネを目指した建物になるようにしていただきたいと思います。

 今度、空調、温度管理に関してなんですけれども、1階から6階まで空気はすべて抜けるようなデザインになっていますけれども、温度というのはすべてのフロアが同じ設定ということになるのか、フロアごとに温度を変えたりできるのかどうかと、図書館部分と別で、講習室ですとか浴室ですとか、区切られた部屋がありますけれども、部屋は部屋ごとに温度調整ができるようなものになっているのかどうか、その点を確認させてください。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 個々の部屋ごとに空調を設けるべきか、全館で一括で管理をすべきかといった詳細については、今後実施設計の中で検討してまいりますけれども、盛り込む機能の中には、例えば収蔵品を保管するような、非常に湿度管理、温度管理に気を使う部分もございます。そういった各機能に合わせて、個別に必要かどうかといったことを今後判断してまいります。

 以上です。

○奥村委員
 基本計画の図ですと壁面の図などがないので、どの程度ガラスを使ったりするのか、側面からの採光というものが、まだ詳細はわからないんですけれども、上も吹き抜けにして、できるだけ天井から光を取り込むというデザインになっているようですし、6ページのイメージ図だと壁面が結構ガラス張りになっているようにも見えるんです。そうした場合に、今、夏になると毎年物すごい暑さですけれども、施設内の温度も非常に高くなるということが考えられます。あと、上の階と下のほうとで温度が違うですとか、上のほうの階に合わせて温度調整をすれば下は寒過ぎるですとか、そういうこともあると思うんですけれども、そのあたりもこれから詳細は詰めていくということでしょうか。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 これから実施設計を進めてまいりますけれども、その際に立体的な図面も含めて検討してまいります。

 現在、自然採光を取り入れるということ、それから全館をなるべく一体感のある運営をしたいということで、たくさんの吹き抜けなどを設けております。今後、自然採光を取り入れるという採光面と、それから空調管理といったところから、必要な窓の数とか、それから吹き抜けの上からどの程度の自然採光を取り入れるのか、そういったことを十分に検討してまいります。

 以上です。

○奥村委員
 温度の感じ方というのは人それぞれ幅があって、お年寄りであれば、やはり空調がきき過ぎていると体調不良ということも考えられますので、今の吹き抜けになっているデザインで、来館されるすべての方が心地よいと思ってもらえるような温度に、どういうふうに設定していけるのか、かつ省エネという観点から見ても、消費電力をできるだけ抑えてということを考えて、これから実施設計に当たっていただきたいということを要望します。

 次に、資料2の区民施設等の指定管理者の評価結果についてお聞きします。

 評価結果の評価の観点の(3)施設の管理というものの評価が軒並みBなんですけれども、これはなぜBという結果になるのか、区としてはどのように考えているのか、どのように分析しているのか、お聞かせください。

○町田区民生活課長
 資料の評価項目、評価基準に基づきまして評価をさせていただいているわけでございますが、Bというのは別に決して悪いものではないので、Bそのものは、Cが1つ以下で、その他はすべてBというようなことでございます。評価の観点でも、Bはすべて3以上というところでございます。

 施設の管理ということから、目に見えて施設の管理が非常によくなるというものではなくて、常に利用者の立場に立って、利用者が非常に利用しやすい空調管理あるいは省エネ、それから備品の管理、清掃などを行っているということで、決して低いものではなくて、通常、利用者の満足いくような形で利用されているということでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 わかりました。

 次に区民の要望を取り入れるアンケートなんですけれども、アンケートの方法をぜひ検討していただきたい。利用者アンケート、来館者が利用時に書くアンケートだと、記名式でサークル名も書くものであったりすると率直な意見が書きづらいということもあるので、アンケートを回収するボックスですとか封筒を添えるですとか、何かそういう……。

○田中(耕)委員長
 持ち時間は終わりでございます。

○奥村委員
 はい。

○渡部(恵)委員
 では、私からは資料3について、まずお伺いしたいと思います。

 せんだっての区民文教委員会のほうでも聞かせていただいたんですが、こっちの視点からお伺いさせていただきたいと思います。

 本文にありますように、この会議を契機に外国人観光客を積極的に誘致する、そのためにも今回、区は世界銀行とIMFの総会に当たって、かねてから下準備を整えていらっしゃったわけですが、今後、世銀と、それからIMFの会議が終わって、大勢の観光客の方たちがお帰りになった後、この取り組みについてどのようにこれから外国人観光客を本区に誘致していくような施策をお考えでしょうか。

○守谷商工観光課長
 外国人観光客の継続的な取り組みということでございます。

 今回、地域のほうでも、いろいろ外国人に対応したメニューですとかガイドブックなどをつくってございます。こうしたものは、当然今回だけでなくて次年度も引き続きつくっていきたいというふうに知事のほうでも思っているところでございますし、区のほうでも今回つくりましたものが、今後継続的に外国人へ向けての制作物として、何らかの形で生かしたいというふうに考えてございます。

 また、あわせて実施しておりますWi-Fiの拡張ですとか、あるいは銀座のサイン計画、外国人にどういった形でわかってもらえるかというような基本的な整備計画、観光案内板の整備計画等も、観光振興ビジョンの中にあります外国人への取り組みということで、それにのっとった形で継続的に進めていきたいというふうに考えてございます。

○渡部(恵)委員
 ありがとうございます。

 やはり銀座は観光客の方にとっては自然と足が向く場所でありますが、本区は歴史的にも江戸開府以来のまちが現在も息がずっと続いているという意味でも、知的欲求を満たしたいという観光客の方たちもたくさんいらっしゃると思います。

 実際、私、築地で御案内したことがあるんですが、フランスのブルゴーニュのワインメーカーの方が、実は大学時代に東アジアの歴史を研究していたと。ぜひ日本の歴史についても教えてもらいたい、そのような御要望もありましたし、また別に、あるとき、飛行機に乗っていて、三島由紀夫について興味があるんだけれども、三島について話してくれと言われて非常に困った経験がございました。

 ですから、本区の歴史的な部分、それから本区は築地市場という、食に関して銀座に引けをとらない世界一のマーケットが残っている、そうした場所もございますし、また日本橋という歴史が非常に深い町人のまちも残っています。そうした町々がお互いに情報交換をして、情報が相互交流できるような状況も整えていきながら、中央区のまち全体が活性化していくような、そうした外国人の方たちが回遊できるような取り組みもお考えいただければなというふうに思っているんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。

○守谷商工観光課長
 委員御指摘のとおり、中央区は確かに、銀座をはじめとしまして日本橋、月島、築地ということで各地域のポテンシャルが非常に高いということで、どの地域にも観光客の方が多くいらっしゃっております。

 しかしながら、前年の観光振興ビジョン策定のときの調査結果にも回遊性に乏しいということが出ておりまして、銀座に来た方をいかに日本橋なり築地なり、そういったところに回ってもらえるかというようなことが1つテーマになってございまして、ことしもまち歩きということで旬を取り入れたものも実施してございますので、そういった成果を新年度に生かすということと、まち歩きの中では、確かに委員のおっしゃるとおり文化とか歴史、こういったものを案内できる人材がまだまだ少のうございまして、また外国語でそれをやるとなると非常に難しいということで、外国人の方への対応も含めたガイドの育成ということもビジョンの一つの大きなテーマになってございます。早急にこれらを実現してまいりたいというふうに考えてございます。

○渡部(恵)委員
 せっかくこれだけの世界銀行、IMFの方々、その御家族の方々を日本に招致して、さらに前委員からの御指摘にもありましたように、今後オリンピックのことも視野に入れた取り組みも本区としては積極的に考えていく時期に来ているというふうに私も思っておりますので、ぜひ今後も回遊性を含め、また本区のPR、そのようなことにさらに一層、今も頑張っていらっしゃいますが、また発展性のある施策をおとりいただけますようにお願いしたいと思います。

 それから、次は、引き続いて資料5についてお伺いいたします。

 鎌倉市でも同じくWi-Fiを使いまして、鎌倉の観光地について外国人の方々をはじめ、映像がそのまま出るので、手話通訳を含め、聴覚に障害がある方々への観光案内ができるような施策をとっているということを以前調べたことがあります。

 そこで、今、障害者自立支援法も変わりましたし、日本語の言語と同程度ということで手話通訳も同じ取り組みをしていくということがありますが、実際、私、ちょうど日曜日に銀座を歩いていましたところ、3人の女性が手話で会話をしていました。一見全くわからないので、手話でお話をしている様子を見たので、鎌倉市の取り組みのように、ぜひ本区でも私たちの誇りある歴史や文化、そうしたものを皆様方に知っていただけるような、観光ガイドブックにはないような情報を例のWi-Fiを利用して情報発信していただきたいとも思います。

 また、災害時にどこへ避難したらいいのかということは、問屋情報、観光情報のほかにすばらしいことに防災情報も含んで入れていくということで書かれておりますが、手話通訳も含めた意味でのこうした取り組みを行っていただきたいと思うんですが、この点につきましては、お考えはいかがでしょうか。

○守谷商工観光課長
 Wi-Fiのさらなる活用ということでございますけれども、1つ、Wi-Fiのいいところは、GPS機能で自分の位置がわかるということで、東京都の取り組みでは、障害者の方たちに自分のいる場所から、もうすぐ段差がありますよとか危険なものが近くにありますよというような情報をスマートフォンの中からとれるといったような状況をつくり出すことも実験的に行われていることでございます。

 今後、こうした機能を取り入れるということと、防災情報につきましては喫緊の課題ということで、横山町奉仕会さんのほうから積極的な御提案がございましたので、防災課等、区も力を合わせて情報の提供と、実際に双方向で瞬時に情報が提供できるという利点がございますので、その点を生かしまして、観光だけでない、広がりのある取り組みを展開していきたいというふうに考えてございます。

○渡部(恵)委員
 ぜひ情報に壁をつくらず、障害をつくらず、皆さんにとって本区のメリット、そしてPRしていっていただけるような施策を今後ともよろしくお願いしたいと思います。

 以上をもちまして質問を終わります。

○石島委員
 それでは、何点か質問させていただきます。

 まず初めに、本の森ちゅうおうですけれども、今回、各種委員会、ほとんどこの資料の報告がされています。今後、実施設計に入って、それから指定管理者制度を導入していくということですけれども、この機能を見ても、いろいろな機能がこの施設には備わるということで、非常に竣工後の管理運営というのは難しいのかなというふうに感じているんです。

 具体的に、指定管理者制度を導入するに当たって、ある意味では図書館が当然主体となるわけですけれども、施設全般の運営になると、場合によっては難しい側面もあるかなと感じますが、すべての施設に同一の管理者制度を導入ということなのか、あるいは一部区の直営もあり得るのか、イメージがわいてこないんです。施設の内容としては全体の連携が図られるといいなというふうには思うんですが、それぞれ専門性のある分野も出てくるわけで、指定管理者制度の導入によってはうまく管理すること自体が損なわれる可能性もあるというふうに考えますが、その点についてお聞かせをいただければと思います。

 続けて行きます。次に、資料3の外国人観光客来街促進事業。

 これにつきましては、各委員さんからいろいろな質疑がありました。区のほうでは、この事業については、約5,000万円計上をして、今回約15の事業を各地域から提案いただいたということですから、この目的に沿って、外国人観光客を誘致、それから中央区の観光促進、商工促進につながっていけばいいなというふうに期待しているわけですけれども、きょう報告を受けた中では、どうしても情報発信が弱いというように受けとめました。

 伺うところによると、この事業展開に当たっては非常に制約があるということで、国から委託を受けている東京都のオフィシャル事業については、東京都が中心となって、さまざまな機会においてPRをしていくけれども、オフィシャル事業ではない、今回区が行うような独自の事業にはかなり制約があるというふうに伺っています。その制約ゆえに、こういった情報発信にとどまってしまっているのか、その全体的な状況として、今、どういうところに置かれているのか。できれば、せっかくこれだけ15の事業がそれぞれ提案されているわけですから、なるべく目的に沿った形で情報発信をし、地域に還元できるような形になればいいと思うんですが、その点についてお聞かせをいただきたいと思います。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 まず、本の森ちゅうおうの管理のイメージということでございます。この施設の一番の眼目は、図書館中心ではありますけれども、その他の文化・生涯学習機能、敬老館機能、国際交流機能、こういった機能を融合させて相乗効果を最大限に発揮させていくというところが最大の眼目だというふうに思ってございまして、その趣旨を実現させるためには、指定管理者に基本的には一括で管理をお願いし、可能な限りの業務を指定管理者のほうにお願いをするというのが重要であろうというふうに考えてございます。

 委員のお話にございましたように、すべてを一括で管理することが本当に可能なのかということでございますけれども、民間事業者の方々には、それぞれ図書館がお得意な事業者さん、それから高齢者のサービスがお得意な事業者さん、さまざまな事業者さんがおられます。他の自治体の先行例などを見ますと、そういった民間の事業者さんが一体となって管理を受けられるというパターンもあるようですので、そういった事例も研究をしながら、あるべき姿を考えてまいりたいと思ってございます。

 また、業務の中には、委員のお話にございましたとおり指定管理者にお任せするのがなじむのかどうかといった検討も必要になろうかと思います。今後、基本的には可能な限り指定管理者にお願いをするという前提ではありますけれども、どの部分を区役所の機能として担っていくかといったところについては、検討を重ねてまいりたいと考えております。

 以上です。

○守谷商工観光課長
 IMFについて、もっとPRできないかということでございます。

 IMFの公式な行事につきましては、条件がなかなか厳しゅうございまして、財務省を通じてワシントンのほうの許可を得ないと、IMF記念ですとかIMF開催という、こちらの冠もつけられないというような状況でございます。そういうわけで、銀座も日本橋も外国人観光客来街促進事業ということでIMFに向けて取り組んではいるんですけれども、直接ガイドブック等にIMFとうたっているものは一つもなくて、コングレスバッグに入れられるのも1つだけが可能だという状況でございます。

 そういった中で、バナーを掲げたりとかコンシェルジュデスクを設置したりとか、目に見える公の場所でも取り組みを展開しているところでございますけれども、直接IMFとうたうことがまかりならんというような状況があることは事実でございます。

○石島委員
 まず、本の森ちゅうおうです。

 いろいろ今後具体的な管理運営方法については精査、検討していくということですけれども、今、御答弁にあったように、それぞれの施設によって、当然連携は図っていかなくてはいけないわけですけれども、やはり専門性を有するということになりますと、区民館等の施設管理とは違って、総体の機能も管理できる能力がないと、なかなか円滑な運営ができない。今までのイメージで言いますと、例えば施設管理であれば、その施設管理業者が1つ入ってということですけれども、こういった多機能なことを全部網羅した形で指定管理できる事業所というのは、なかなか見つからないのかなという思いがあります。

 そういう意味では、例えばジョイントベンチャーではないですけれども、指定管理者複数が連合体をつくって新しい組織でもってこういったものを管理していく、そういったイメージを考えていいのかどうか。せっかく区のほうがこの施設の機能を融合させて相乗効果を上げていこうということですから、管理者がその意図を理解した上で管理運営に当たってくれなければ、それ自体の目的が損なわれてしまうと思いますので、その点について再度お聞かせをいただければと思います。

 IMFのほうです。

 オリンピックの五輪のロゴではないですけれども、本局のほうの許可がないと事業認定等も難しいということです。実際、今回のコングレスバッグに地図を入れるということ自体、非常に大きな成果があったなというふうには思っているんですが、具体的に細かい話をして恐縮ですけれども、例えばこのコングレスバッグに封入されるものというのは、各自治体1つというようなお話を先ほどされていましたけれども、全体的にどのようなものが何種類ぐらい入れられるのか。これはわかればで結構ですから、教えていただきたいと思います。

 それから、コングレスバッグに封入した以外の8,000部が羽田空港、成田空港、都内ホテル等というふうに書いてありますけれども、具体的にこれはどういった配布計画を立てられているのか。特に、都内ホテル等というのには具体的な記載はないわけですけれども、いわゆるオフィシャルホテルということを考えればいいのか、それとも逆に、オフィシャルホテル以外の通常のホテルということなのか。

 また、東京都の事業の中では、オフィシャルホテル内にはホスピタリティデスクを設置して、会期中の観光案内をしてくれるということが書いてありますが、例えばこういったホスピタリティデスクというのを今回の中央区の作成した地図の配布等の場所に活用することができるのか、あるいは中央区の例えば担当者がホスピタリティデスクに詰めて情報発信を、例えば区内で言えばロイヤルパークホテル等でできるのかどうか。

 せっかくおもてなし事業ということで今回事業を提案された中でも、それなりに皆さんも期待を持たれているでしょうし、やはり観光振興あるいは商工振興ということを考えれば、なるべく足を向けてもらう努力はしていかなくてはいけないと思います。その点についてはどう考えていらっしゃるか、お聞かせください。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 本の森ちゅうおうの管理の具体的なイメージ、民間事業者による管理のイメージということでございますけれども、委員お話しのとおり、ノウハウをお持ちになる民間事業者さん複数がグループになって受託をされるのが通常のパターンだろうというふうに考えてございます。その上で、どのように一体性を確保していくかということと、それから専門性をそれぞれ重視していくということが両方大事だというふうに考えてございまして、専門性それぞれノウハウをお持ちの事業者さん、それから各所管課の指導によりまして確保しますほか、一体感の確保につきましては、館長の指揮のもと、各専門グループが連携をするような、必要な会議体を設けたり、あとは指導監督する区側も各所管課、生涯学習所管課、図書館所管課が連携をしまして、一体感のある運営をそれぞれで目指していきたいというふうに考えております。

 以上です。

○守谷商工観光課長
 まず、区のガイドブックの配布先ということでございます。

 羽田と成田のほかに、ホテルにつきましては、区のロイヤルパークホテルはオフィシャルホテルということで許可をいただいて、置かせていただけるということでございます。その他、公式ホテルでないホテルにつきましては、自由ですので、区のほうからお願いをして、置かせていただいているという状況です。

 しかしながら、他区のオフィシャルホテル、帝国ホテル等につきましては、IMFの方とホテル、両方の合意が必要ということで、現在お願いをしている状況になります。

 また、コンシェルジュデスクの案内等につきましても、人の派遣は御遠慮くださいということなので、こちらは国なり都なりの方にお任せする格好になりますけれども、こちらの公式の案内デスクについても、うちのパンフレットについては置けるという状況でございます。

 コングレスバッグに他の自治体のものがどのぐらい入るのかということについては、今の状況では把握していないところでございます。

○石島委員
 指定管理者の件ですけれども、1つの事業者ではなく複数の事業者がグループを組んでということで、それは理解できました。ただ、やはり違う会社でそれぞれ得意分野を持ったところが一体的に力を合わせてやるというのは、ある意味では難しい面もあると思いますので、そういう意味では、きちっと区のほうがリーダーシップをとって事業所を指導していくということがこれから重要な要素になってくると思いますので、この点については、ぜひよろしくお願いをしたいと思います。

 IMFですが、やはり制約があって、なかなか難しいなというのが実態だということがよく理解できました。ただ、ちょうど1カ月を切ったぐらいで残された期間はわずかですけれども、なるべくいろいろな意味で、せっかく予算を割いて中央区をPRしていこうということですから、中央区も発信の機会を積極的に設けて、これから取り組んでいただきたいと思います。

 それから、最後に1点確認をさせていただきたいんですが、今回おもてなし事業ということで提案された15事業と、通常行われている観光商業まつりの協賛事業、これは幾つか同じ事業がダブっているところがあるんですが、例えばダブっている観光商業まつりの協賛事業は、IMF総会のおもてなし事業として特別にIMF用の何か事業をやるという解釈でいいのか、ダブらせて同一の事業にしているということでいいのか、そこのところだけ教えていただきたいと思います。

○守谷商工観光課長
 観光商業まつりと重複する部分がございます。むしろ観光商業まつりの事業は、IMFの開催に当たりまして、期間的にずらしていただいて、この時期に実施していくように調整をお願いしたものもございます。

 しかしながら、IMF事業はあくまでも単体の補助事業ということですので、例えば飲食系統の事業につきましては、外国人の方でお申し込みをいただいた方、あるいは例えば銀座で言えば、このチケットを持っていくと一定の料金、例えばカクテルで言えば1,500円で飲むことができるとか、お食事が一定の額でできるというような、そういったIMFに向けての外国人の方向けの申し込みの仕方がございまして、そちらの入り口から入っていただいた方がこのIMFに向けての外国人としての特典が使えるというようなつくり込みになってございます。

○石島委員
 ちょっとイメージが混同してしまうんですけれども、では、ダブっている事業については、通常の時期とは変えてIMFの時期に合わせてもらったと。独自の事業を設けているという解釈でいいわけですね。

○守谷商工観光課長
 観光商業まつりの事業の中で、特にIMFの対応ということで外国人向けの説明書をつくったりとか、外国の方に対しては安い料金で提供しようということで、日本の方が一般に参加できる同一の分と分けて、同時に進んでいるということでございます。

○石島委員
 わかりました。どうもありがとうございます。

 終わります。

○田中(耕)委員長
 質疑を終わります。

 議題、地域振興、文化振興、観光振興及び地域経済活性化対策に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(耕)委員長
 そのように取り計らわせていただきます。

 第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(耕)委員長
 さよう取り計らわせていただきます。

 本日の地域活性化対策特別委員会を閉会いたします。

(午後3時10分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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