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平成24年 築地市場等街づくり対策特別委員会(6月7日)

1.開会日時

平成24年6月7日(木)

午後1時30分 開会

午後3時15分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 木村 克一

副委員長 志村 孝美

委員 原田 賢一

委員 礒野 忠

委員 田中 広一

委員 河井 志帆

委員 守本 利雄

議長 石田 英朗

4.出席説明員

(15人)

矢田区長

小泉副区長

吉田副区長

中島企画部長

黒川企画財政課長

内田副参事(都心再生・計画担当)

浅沼区民部長

守谷商工観光課長

宮本環境土木部長

田村環境政策課長(参事)

岸田都市整備部長

望月都市計画課長

平野地域整備課長

遠藤副参事(都市計画事業・特命担当)

竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

猫塚書記

長田書記

6.議題

  • 新しい築地及び再開発等まちづくりに関すること

(午後1時30分 開会)

○木村委員長
 ただいまより、築地市場等街づくり対策特別委員会を開会いたします。

 なお、本日、議長並びに区長は、公務のため、途中退席いたします。

 まず初めに、私からあいさつをさせていただきます。

 (あいさつ)

 続きまして、議長のあいさつをちょうだいします。

○石田議長
 (あいさつ)

○木村委員長
 続きまして、区長のあいさつをちょうだいします。

○矢田区長
 (あいさつ)

○木村委員長
 続きまして、理事者の紹介をお願いいたします。

○小泉副区長
 (理事者紹介)

○木村委員長
 本日、理事者報告の関係で、遠藤都市整備部副参事が出席いたしますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、前委員会からの引き継ぎを行います。

○押田前委員長
 それでは、前委員会の報告をさせていただきます。

 本委員会は4月20日に開会し、4月1日付人事異動に伴う議会局職員及び出席理事者の紹介の後、理事者より、築地市場移転に係る経過と今後のスケジュールについて報告を聴取し、質疑を行いました。

 なお、付託事件でありました築地市場問題及び東京駅周辺等地域整備に関することにつきましては継続審査となりました。

 報告は以上でございます。

○木村委員長
 ただいまの引き継ぎを了承することでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 それでは、続きまして、議題の審査に入ります。

 議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質問とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、理事者報告に移ります。

 理事者報告をお願いいたします。

○中島企画部長

 1 市場移転後の築地地区の活気とにぎわいの継承に向けた当面の取組について(資料1)

 2 第5回新しい築地をつくる会の実施結果について(資料2)

○岸田都市整備部長

 3 平成24年度再開発事業等の取組(資料3)

 4 銀座地区客待ちタクシー待機列解消対策の本格運用について(資料4)

以上4件報告

○木村委員長
 それでは、発言の持ち時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、各会派基本時間を20分とし、1委員の配分時間に同一会派委員数を乗じて算出された時間を加えて各会派に割り振られる持ち時間といたしますので、よろしくお願いいたします。ただいま午後1時54分です。自民党さん50分、公明党さん30分、日本共産党さん30分、みんなの党さん30分、民主党区民クラブさん30分です。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○礒野委員
 私からは、2点お伺いさせていただきます。

 まず、1点目なんですが、市場移転後の築地地区の活気とにぎわいの継承に向けた当面の取り組みということで御説明いただきました。この中で、今まで、私、場外の人間なんですが、場外市場というのは大変危機感を持って今も取り組んでいる最中なんですが、基本として、やはり市場が移転した場合、背骨として、プロの料理屋さんや何かが買い出しに来てくれなかったら、まず場外としては持ちこたえられないだろうということで、今、取り組んでおります。

 そうした部分、中央区といたしまして、ずっとそれをしっかりと理解した上で取り組んでいただいていることに大変感謝しているんですが、ここの部分、今後の取り組みの中の今度新設されます先行営業施設開設準備協議会というところで、その背骨の部分のプロのお客様をしっかりと囲い込むためにどうしても必要なのが、今までも再三お話しさせていただいていたんですが、ここに書いてあります水産仲卸さんですとか青果仲卸さんの御意見をしっかりととらえて、そして反映させていかなきゃいけないということで、今回こういうものが新設されることはとてもいいことだなというふうに思っております。

 ただ、今、市場の移転ということで、東京都は豊洲の新市場をしっかりとつくり込まなきゃいけないんだということで動いております。我々場外、また中央区とともに一生懸命検討している中で、築地の店舗施設の整備、仮称で今回は築地新市場というふうになっているわけですが、ここの施設に関して、こういう方たちが中に入ってくれて話をするのはいいんですが、今の水産仲卸さん、青果仲卸さんもそうなんですが、豊洲の新市場のほうのつくり込みをしっかりしなきゃいけないという立場もあります。また、中央区と話し合って進めている店舗施設に関しても、興味を持たれている方がとても多くいるというような状況の中で、この情報をしっかりと、どういう形で中央区として水産仲卸さんですとか青果仲卸さんに伝えていくか、または伝えているのかという部分が1点。

 それから、もう一点は、伝えるに当たって、どこを窓口にしているのか。水産仲卸さん、それから青果仲卸さんで、それぞれの組合があると思うんですが、そういったところでしっかりと、受けた方が各店舗の方たちに正しい情報を伝えてもらえないと、これはすごく混乱する話になると思いますので、そこら辺の取り組みについてお聞かせいただきたいと思います。

 よろしくお願いいたします。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 先行営業施設開設準備協議会について、市場で御商売をなさっている方々の意見をどのように取り込んでいくかについての御質問でございますけれども、委員御指摘のとおり、この開設準備協議会に、市場事業者でございます水産の仲卸、それから青果の仲卸さんに御参画いただくということは非常に重要だというふうに考えてございます。

 お話にございましたとおり、市場の内部においては、豊洲新市場の移転に向けた検討がさまざまな形で東京都の協議なども含めて進められているところであり、まず場内の方々といたしましては、その検討を最優先されねばならないという御事情もあるというふうに聞いてございます。

 そういった中で、本区はこの先行営業施設を豊洲新市場の完成に先立って完成させなければならないというふうに考えてございまして、例えば出店者の募集はどのように行うか、あるいは施設の設計はどんなふうにするかといったことにつきまして、今年度中に検討する必要があるという認識でございます。

 そこで、仲卸さんへのお声かけの方法といたしましては、この開設準備協議会というのは、そういう区の検討について御意見をいただくという目的が1点と、区がそういう店舗をつくることに対して、市場事業者さんに御理解をいただいておくという2つの目的があるというふうに考えてございまして、現在、その趣旨をそれぞれの水産仲卸、青果仲卸さんのほうに御説明をしながら開設準備協議会への働きかけをお願いしているということでございます。

 具体的には、水産仲卸さんにつきましては、仲卸さんで構成をされている組合でございます東京魚市場卸協同組合のほうに人選をお願いしているところでございます。また、青果につきましては、築地市場青果連合事業協会のほうに人選をお願いしているところでございます。

 以上でございます。

○礒野委員
 ありがとうございました。

 今おっしゃっていただいたとおり、豊洲の市場が開場する前に、どうしても築地のこの先行営業施設というのが先駆けてオープンしないと、結局、豊洲があれだけの大規模で開設して、おくれをとったら、多分お客様がみんな流れて、築地の場外、それから先行施設と言っている(仮称)築地新市場はうまく回っていかないのかなということがありますので、そのために、今、ほとんど毎日に近いぐらい検討を続けている現状にあります。

 御理解をいただくということも含めてということで、情報を、何が必要なのかということを聞いた上で、これはつくり込んでいかなきゃいけないという1点目と、2点目は、皆さんに御理解をいただくという点で、東卸組合さんと協会さんを窓口にして、皆さんにこうやってしっかりと支えていただくというお話でしたので、ぜひそこら辺の情報をちゃんと正しい形で流していただけるように中央区として取り組んでいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 次に、銀座地区客待ちタクシー待機列解消対策の本格運用について質問させていただきます。

 このショットガン方式、今まで2回の実証実験をされてきたわけですが、先ほどの御説明だと、おおむね問題はなく特段支障がないということですが、これを始めるに当たって、実は銀座の客待ちタクシーの列を解消するために築地川第一駐車場を利用するということで、スタートする前に築地の町会の方からは意外と反発が多かったんです。そういった部分の話があって、いろいろと町会単位を含めて話し合った結果、とにかく今回の場合は実証実験だからということで、2回は納得していただいたという経緯があります。実証実験が終わった後の反応というのを中央区または、これは東京都の主導ということなので、東京都の方が地元の方たちの声を拾って聞いていただけたのかどうかをまずお伺いさせていただきたいと思います。

○竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)
 ただいまの実証実験後の反応でございますけれども、公式には地元の方にお伺いしたということはやっておりませんでした。ただ、やはり中に入っていろいろとお話を聞いてみたところでは、特に支障はなく、そして中には目の前を車が通っているのも気がつかなかったというような方もいらっしゃいまして、公式に区長会へも区へも苦情というようなものは寄せられておりませんというところでございます。

 以上です。

○礒野委員
 基本的には、とても遅い時間帯なので、皆さん、初めに反発したほど余り気にならなかったのかなという気もしないではないんですが、今回本格運用に当たり、今度は今までの実証実験と違って本格運用ということなので、これに対して地元の方たちに説明は行われたのか、また、もし説明されたのであれば、その反応というのはどうだったのかという部分をお聞かせいただきたいと思います。

○竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)
 今回の本格運用、これまでの実験は2週間または2カ月程度という一時的なものでございましたけれども、本格運用となりますと、この事業が続けられる限りずっと継続するということになります。まだ、築地の町会の皆様には、今週、例大祭がございまして、まちの方が忙しいということで、例大祭が終わってから地元の町会のほうに説明に入るという段取りで用意をしております。私のほうからは、東京都、タクシー業界に対しましては、とにかく地元には最大限の配慮をし、そして何か声が上がったときには真摯に対応するよう、そういった心づもりで地元に説明をするようにというふうに伝えているところでございます。

 以上です。

○礒野委員
 ありがとうございます。ぜひ、東京都のほうには地元に対してちゃんとした形で説明をしていただき、本当に御配慮いただけるように中央区のほうからもしっかりと申し入れをしていただきたいというふうに思います。

 地元の方から出ていた意見というのが、何で銀座なのに築地川第一駐車場なんだろうと。しかも、事業主体が東京都ということで、それだったら昭和通りの都の駐車場だとかを利用してできないのかとかという意見もありましたので、そういった部分も含めてお話をしていただけたらなというふうに思います。

 それから、銀座だけではなくて、客待ちタクシーに関しては、やはり中央区内いろいろなところで問題を抱えている地域があると思います。例えば、晴海トリトンスクエア前なんかは黎明橋の手前からずっと客待ちタクシーが並んでいる状態で、1車線常につぶれている状態なんです。そうした部分も、このショットガンということを考えたら、私が単純に考えるには、例えば晴海埠頭なんかは、今、あれだけの規模の駐車場を持っていて全然稼働していないというような状況もありますので、そうした場所を利用してトリトンのわきの客待ちタクシーの解消をしてみたらどうかとか、そういった投げかけもぜひ行っていただきたいと思いますが、そこら辺はいかがでしょうか。

○竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)
 ただいまのほかの乗り場についてのお話です。

 この事業は、もともと交通の円滑化を進めるという東京都のハイパースムーズ作戦、そういった事業の一端で始めているものでございます。したがいまして、銀座1号乗り場で終わるわけではなく、その後も問題のある乗り場があるようでしたら、それは東京都またはタクシー業界のほうに伝え、1号乗り場の成果をもって検討するというか、解消に当たるよう求めてまいりたいと考えているところでございます。

 以上です。

○礒野委員
 ありがとうございました。ぜひそのように進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 終わります。

○田中(広)委員
 私からは、防災機能の強化という視点で築地の問題、それから再開発について1点ずつ伺いたいと思います。それから客待ちタクシーの報告につきましても、1点要望をさせていただければと思います。

 まず、防災機能の強化ということで質問させていただきたいんですが、今までの長引くデフレの問題あるいは昨年の3・11を受けて、なかなかマンションの売れ行きも厳しかった面があった。しかしながら、本区では晴海地域に三菱地所さんの超高層の物件が大変好調であるということを伺っております。やはりその背景には防災機能の強化が大変評価されて、売れ行きがいいというふうに伺っております。例えば、帰宅困難者対策であれば、職場に近い地域にマンションがあるということで、帰宅困難者対策が御自身としてできる。また、免震構造あるいは各フロアごとに3日分の水、食料の備蓄もされていると。そういったところに大変関心を持たれて、買われている方が多いというふうに伺っております。また、住宅だけではなくて、オフィス系におきましても、あるデベロッパーさんが行ったアンケート調査によりますと、どういったところにテナントとして入りたいか、そういった調査を行ったところ、やはり防犯体制あるいはバックアップ体制、こうしたところが5割以上を超えていた。そんなアンケート調査もあるようであります。したがいまして、防災機能の強化ということは、当然、私が申し上げるまでもなく、皆さん関心を持っている。仕事の上でも、またお住まいになる方も関心を持っている、そういった背景があろうかと思います。

 そこで、お伺いいたしますが、まず、今、検討されております鮮魚マーケット構想、この施設、現在、基本設計に入るところであろうかと存じますが、この建物の防災機能、例えば耐震化とか、現在、その点をどのように御検討されていらっしゃるのかお聞かせいただければと思います。

 もう一点は、再開発という視点から、これまでもいろいろな場で防災機能の強化の話は地域貢献として伺っておりますけれども、これまでの取り組み状況あるいは今後の取り組みについて、御認識といいましょうか、御見解をお聞かせいただければと思います。

 それから、客待ちタクシーにつきましては、先ほど前委員さんの議論もありましたとおり、私も全く同感でございます。いずれにしても、今、議論されているとおり、築地の特に場外地域、今、通常のまちの状態ではない、これからどうしていくのかというのは大変厳しい局面に立たされている状況でありますので、さまざまな声が上がってきたときには、ぜひ東京都のほうにしっかりとおつなぎいただいて、地元の声を大切にしていただければということを要望させていただきたいと思います。

 では、2点お願いいたします。

○竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)
 これから建設する築地新市場についてのお尋ねでございますけれども、やはり新しくつくる施設でございます。直下型地震が近く起こると言われている今日、それなりにしっかりしたものをつくらなければならない。それと、環境保護が叫ばれているところでもありますので、環境配慮にもしっかりと取り組んだ上で設計していくことがいいのかと考えているところでございます。

 以上でございます。

○遠藤副参事(都市計画事業・特命担当)
 再開発等における防災対策でございます。

 現在、委員御指摘のとおり、晴海二丁目、民間の開発でございますが、こちらの高層住宅において、先ほど御紹介あったような免震構造であるとか、あるいは地域の防災倉庫を設ける、あるいは各フロアごとに防災の倉庫を設ける、そういう形で防災上で非常にさまざまな配慮をしまして、テレビ等でも取り上げられたりしながら、好調な売れ行きであるということを聞いてございます。

 今現在、晴海地区も含めまして、勝どきあるいは月島でもさまざまな開発が取り組まれてございます。さまざまな段階でございますが、私どもの手法としましても、まちづくり基本条例に基づき、さまざまな地域への貢献という形、あるいは広場等の公共的な施設、こうしたもので防災面については、再開発の中ではできる限りの地域への貢献をしていく、そういう形で考えてございまして、また、そういう指導のもとに取り組んでいるところでございます。

 以上です。

○平野地域整備課長
 私ども区のほうで、市街地開発事業指導要綱というものと、今、副参事のほうから申し上げましたまちづくり基本条例、この2つのもので、ある程度大きな開発のものについては指導等をしていくという形になってございます。その中で、防災機能であるとか地域貢献、そういったものを指導していくことが可能でございます。もしくは大規模なものですと都市計画であるとか許可行為であるとか、そういったことも出てまいりますので、そういった際をとらえまして、そういった機能の充実、地域に貢献できるものになっていくよう指導してまいります。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 それぞれ御答弁ありがとうございました。

 築地の新しい施設について、これから検討だと思いますので、なかなか詳細を述べるのは難しいかと思いますけれども、いずれにしても、難しい社会情勢の中でここまでいろいろな関係者が苦労してきておりますので、何があっても本当にしっかりとした耐震性のあるものをつくっていただきたいと私は考えております。

 テレビ等を見ていても、湾岸地域において液状化があったという地域もあるんですけれども、やはり地中に少しパネルといいましょうか、しっかりした耐震構造を埋め込んだり、たとえ木であったとしても、たくさん打ち込むことによって地面に圧力がかかりますので、しっかり固定され、液状が起きづらいとか、支持層までくいを打たなくても、そういったさまざまな対策がありますので、ぜひその点をお願いしたいなというふうに思っております。

 これまでもさまざまな場で防災対策についてはいろいろな議論があったかと思うんですが、改めてやはり水が大事だなということを感じておりまして、都政新報等の記事によりますと、首都直下型の地震等があった場合には断水率が69%と、そんな記事がありました。23区の中では中央区が上から六、七番目ぐらい被害が起きそうだということで、いつだったか、一般質問で取り上げさせていただいたときも、たしかその耐震状況が約2割だというような御答弁もいただいた記憶があります。当然、これは区が主導してできるものではありません。東京都のほうでやる内容でありますので、なかなか難しいところではありますが、いずれにしても、四、五メートルの配管があって、その接続部が危ないと言われている中で、継手があれば耐震強度が上がると言われております。

 例えば、まず築地においては、当然、建物が大事ですし、また、これまでもいろいろな議論をしてここまで来ていますけれども、やはり魚を扱う、また青果を扱う中では水は命だと思っております。そういった意味では、築地の水のしっかりした耐震強化、この点もぜひ進めていただきたいと思いますが、この点どういう御見解か、まず1つ伺いたいと。

 それから、今言ったとおり断水率が69%と言われている中で、やはり再開発等をやって新しい建物になれば、その地域はさまざまな防災の恩恵を受けることができます。当然、備蓄等はやっておりますけれども、やはり水の問題というのはかなりシビアに思っていかなくてはいけないなと私は感じております。たしか新潟の中越地震のときも、当時の新聞等で語られた中では、ライフラインの中では電気やガスよりも、やはり水が求められていた。また、私も石巻市に会派として視察に行ったときも、現地の方々が、飲み水でなくても何か使えるような雑水が必要だということもおっしゃっておりました。

 そういった意味で、オフィス系、また住宅であったとしても、水をどう確保していくのか。飲み水にしても、雑水にしても、この点をもう少しクローズアップしていくべきだなと私は感じておりますが、御見解をお聞かせいただければと思います。

 お願いします。

○竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)
 ただいま田中委員から水のことについてありましたけれども、確かに現築地市場は700もの仲卸業者がおりまして、1日に8,000立米もの水を使っているという現状にあります。新しい店舗におきましても、やはり水をいかに確保するか、これがかなり重要になっていることと認識してございます。

 ですから、今後、水道局などと相談していくことになるのですけれども、また設計業者におきましても、店舗内の配管について、例えば大きな地震があったとしても、水が建物まで来てさえいれば供給できる、そういうようなシステムを考えるようにしていきたいと思っております。

 以上です。

○平野地域整備課長
 再開発に伴う、主に生活用水の確保、水の確保についてでございますけれども、これにつきましても、私ども、災害が起きたときに生活用水の確保というのが非常に大事なことだというふうに考えてございます。委員のおっしゃるとおりだと思っております。そういったことにつきましても、まちづくり基本条例の中で審査項目の中に雨水利用であるとか貯留水タンクの設置、そういったものを求めていく項目がございまして、そういったことに関しましても、我々のほうで事業者さんと御相談をさせていただきながら、積極的に御検討いただきたいということで進めてまいりたいというふうに思ってございます。

○田中(広)委員
 それぞれありがとうございます。

 築地については、水の問題は大変重要だなと思っていますので、しっかり対応をお願いしたいと思います。

 それから、これも要望させていただきたいんですが、現在、用地としてイメージしている場所、いわゆる入り口が1方向しかないんですね。当然、地元の皆さんが御要望されていらっしゃると私はお察しいたしますが、例えば晴海通りから入れる入り口ですとか、また波除神社側のほうはいつでもできるような状態ですけれども、これは当然、にぎわいのためには必要だという点もありますが、防災機能という視点で考えても、やはり2方向の行き場所があるということは、私はすごく大事だなと思いますので、にぎわいは当然として、プラス防災という視点も含めて、そういった視点を持っていただきたいと要望させていただきたいと思います。

 それから、今後の住宅やオフィスの中での水の確保ですが、私も今、特別何か提案を持っているわけではないんですけれども、ぜひもう少しクローズアップしていただいて、やはり断水率が69%というのはかなり高いなと思いますので、ぜひ調査・研究、また私もいろいろ提案をさせていただく場があれば、させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上で質問を終わります。ありがとうございました。

○河井委員
 1年間よろしくお願いいたします。

 まず、私のほうからは、資料1の市場移転後の築地地区の取り組みと、あと数点、再開発事業の取り組みについて質問させていただきまして、その後まちづくり全般についての質問をさせていただきたいと思います。

 まず、築地のほうなんですけれども、今までのいろいろお取り組みは本当に感謝申し上げたいところでございまして、これから築地新市場というものができることを、近隣に住む者として非常に楽しみにしておるんですけれども、まず築地の場外のあり方として、新市場というものが核となって場外のお店はそのまま継続されるという理解でよろしいのかどうか、その点だけ確認をさせていただきたいと思います。

 また、取り組みの方向性として、築地のまちづくりに関する東京都中央区検討会において検討・協議を進めるということで、昨年は実務レベルでの方向性等のお話がされていて、本年度からスタートさせたいというお話が以前の委員会等であったかと思うんですけれども、年度が変わってからは、実際にスタートされているのか、どのようなお話し合いがされているのか、そして今後のスケジュールや、その時々の話し合われるべき議題ですとか、そういった方向性がもし定まっているようであれば、こちらにシェアしていただきたいと思います。

 また、都区検討会で話し合われる内容として、大きなもので勝どき門駐車場の暫定利用についてというものがあると思いますが、それと同時に、やはり跡地の利用というものが、築地全体の地区のあり方として非常に大事になってくると思うんです。区として11月に一体開発を要望するというお話が先ほどございましたけれども、今までの委員会等で議論があったかと思いますが、区として一部、市場の土地を買ったり借りたり、そういった部分があるのかについて、その後、議論が進んだ部分があれば教えていただきたいと思います。

 以上、よろしくお願いします。

○中島企画部長
 都区の協議の関係につきましては、私がメンバーでございますので、私のほうから御答弁させていただきたいと存じます。

 本年2月7日の合意を受けまして、食文化の拠点としての活気とにぎわいを市場移転後も引き継いでいくことの重要性と、勝どき門駐車場などの有効活用を検討していくこと、この点につきまして都区双方で確認したものでございまして、この合意を踏まえて、4月にまず都区双方の関係部長による検討会を立ち上げて、第1回目を開催してございます。

 ただ、都区双方ともメンバー交代がございましたので、これまでの経緯と今後のスケジュールを確認したにとどまりまして、次回以降、都区合意を出発点として具体的な対応を協議していこう、こういったところを申し合わせているところでございます。具体的には、今後この検討会では平成26年度の市場移転に確実に対応できるように、勝どき門駐車場の具体的な活用方法、また利用条件などについて東京都との合意を目指して協議をしていくことになるというふうに考えているところでございます。

 この都区の協議の内容につきましては、基本的に2月7日の公の合意という形で明示されている内容でございますので、その内容につきましては、節目節目で概要を取りまとめて御報告することになろうかというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 1点目、区が設けます新しいマーケットを中心に、場外も引き続き残っていくのかという御質問でございますけれども、本区といたしましては、場外地区の皆様の大半が市場が移転した後もこの地域にお残りになって御商売を続けたい、その上では市場が移転をした後に必ずなくてはならないものである市場にかわる鮮魚や青果を提供できるマーケットが必要であるという前提に立って、移転問題が持ち上がって以来、何年もの間、そういう検討をしてきたという経緯でございまして、場外の方々の思いといいますか、御意向というのは基本的には変わらないというふうに感じてございます。また、これについては、東京都が本年2月に調査を行っているわけでございますけれども、そこでも場外の事業者の方のおおむね75%ぐらいの方々が、市場が移転をした後も豊洲と築地の両方にお店を持ちたい、または豊洲には行かず、築地でお店を続けたいというような御意向をお持ちだということで確認をしてございますので、当初の本区が想定をしましたような形でまちづくりが進めていけるものというふうに現在は想定をしてございます。

 また、築地の跡地の利用についてでございますけれども、跡地全体につきましては、都心に残された大変希少な広大な土地でございまして、開発は都心にふさわしい機能が、周辺地区との調和も図りながら、十分に考慮されながら設けられる必要があるというふうなことを考えてございます。どのようなものがふさわしいかにつきましては、今後大きな議論が必要だと思いますけれども、差し当たって東京都には昨年11月、希少な公有地を細分化して売却をするということではなくて一体的な土地利用計画としていただきたい、交通計画についても十分配慮をしていただきたいという趣旨の要望書を出しているところでございます。

 委員お話しの市場跡地の全体のうち、一部を区が譲り受けるとか買い取るという話につきましては、これは平成16年度の鮮魚マーケット構想あるいは平成22年度に出しました賑わい施設の考え方の中で市場跡地の一部を使う形で鮮魚マーケットを実現したいという区の構想、考え方をまとめたものがあるわけでございますけれども、この市場の跡地の一部を区が譲り受けるかどうかといった詳細な検討につきましては、跡地全体の土地利用計画の中で、今後大きく議論をしていくというところで考えてございます。差し当たって、区といたしましては、かつて平成16年あるいは平成22年で市場の跡地を利用する形で構想していたマーケットを、まずは区の場外地区にございます区有地で始めていくところからスタートをさせたいという考えでございます。

 以上でございます。

○河井委員
 御説明ありがとうございました。

 都区検討会については、節目節目で御報告をいただけるということで、進展を楽しみにお待ちしていきたいと思います。

 また、跡地の利用についてなんですけれども、これからの議論ということでお話がございましたが、やはり築地のお魚、青果を含め、市場の方々のにぎわいを残していくというのも大事だと思うんですけれども、中央区全体で何か施設整備等を考えたときに、一番ネックになるのは土地がないということで、なかなかいろいろなことができないというお話は、よくいろいろなところで出てくるので、もし土地の一部をお譲りいただけたり買ったりというのも、中央区として使える土地がふえるチャンスでもあると思いますので、そのあたりもぜひ慎重に建設的な議論を進めていただきたいと、このように考えております。

 築地については、以上で終わらせていただきます。

 続きまして、資料3の再開発事業等の取り組みについて、一部質問をさせていただきたいと思います。

 今回、2ページ目のほうで新しい取り組みということで幾つか挙げてくださっておりまして、その中でも、私は勝どき六丁目におりますものですから、豊海住宅地区のあたりは老朽化が懸念されているので、再開発が検討されるのはわかるんですけれども。その上の八丁堀地区というところが非常に大きなエリアになっていまして、まちづくりの課題等についての検討を開始するということですが、再開発というのは、私、まだ素人でよくわからないんですけれども、住まわれている方に何か課題があったり、例えば木造密集地域で防災上の課題があったりということがあって、それを解消するための再開発なのかなという意識があるんですけれども、一丁目から四丁目は非常に広くて、どこにどのような課題があって開発を進められるのかなというのが見えにくかったものですから、そのあたり、自分で自転車で回ればわかることかもしれませんが、御説明いただきたいと思います。

 よろしくお願いします。

○平野地域整備課長
 まちづくりの取り組みの八丁堀地区についてのお尋ねでございます。

 八丁堀とか茅場町であるとか湊地区であるとか、そういった地区につきましては、今まで都心型の産業といいますか、印刷業であったり製本業であったり、そういったものでまちの活気というのがあったわけですけれども、そういった産業というものが徐々に、パソコンの普及であったり、プリンターの普及であったりといったことで、活気がなくなっているというのではなくて、ちょっと勢いが動いていきづらい地区であるというふうに思っております。

 こういった地区で今後まちづくりをしていく際に、再開発をどこかの地区でやりましょうということではなくて、全体のまちとして、どういった産業であったり、どういった機能があることによって、まちが活性化していくのかということについて、区の内部で検討を始めたところであるということでございます。そういったものを区の中である程度まとめた上で、その核になってくるのがどこら辺のポイントであるのかということも見きわめまして、その後のまちづくりにつなげていきたいという土台の検討をしていこうということで、地図のほうでも大きな区域で八丁堀という形で示させていただいているところでございます。

 以上でございます。

○河井委員
 御説明ありがとうございました。

 再開発というとすぐ、課題解決型といいますか、そういったことをつい考えてしまうんですけれども、地域の活性化の一つのポイントとしてとらえていらっしゃるんだなということがわかりましたので、参考になりました。ありがとうございました。ぜひ地域の皆様の声を聞いて、いいまちづくりをしていただきたいと思います。

 あと、まちづくり全般といいますか、御質問させていただきたいんですけれども、昨年、予算がつけられました基幹的交通システム導入に関しての調査が行われていたと思うんですけれども、これについて何か報告といいますか、そういうものが年度が明けてから得られるものと思っておったんですけれども、報告の予定などがわかれば、教えていただきたいと思います。

 お願いします。

○田村環境政策課長(参事)
 基幹的交通システムについてのお尋ねでございます。

 こちらの検討・調査につきましては、昨年度、本区の総合交通計画ということで中央区の交通のあり方、考え方の取りまとめをさせていただいて、そういった調査をさせていただいております。

 と申しますのは、基幹的交通システム、BRT、LRTを中心に今後、導入に向けて進めていきたいということで考えてございますけれども、これらの導入に当たりまして必要となります関係行政機関協議でございますとか、あるいは関係団体との協議、こういったものをさせていただくに当たりましては、中央区として、そもそも交通計画をどのように考えているのかというような基本的事項、考え方を求められるところがございまして、そういったことの準備として総合的な交通計画ということで、平成23年度に取り組みをさせていただいております。

 この件につきましては、環境建設委員会等において一度中間報告というものをさせていただきまして、今現在、パブリックコメントが5月11日に終了した後、それらの取りまとめをさせていただいてございまして、取りまとめ等が終わりましたら、また議会等への御報告というようなことで、総合交通計画についてそれらの計画案をお示しさせていただきたいというふうに考えている状況でございます。

 この中で、今お尋ねの基幹的交通システムにつきましては、今年度、具体にどういったルートでやるのか、あるいは需要はどういう状況にあるのかといったような事柄、さらにはこういったものを導入するに当たりましては、一番大きくかかわってくるものとして、人の流れはこういったシステムで確保できるんですが、物の流れは自動車に頼っているところが多くあって、こういった方々の理解でありますとか、その沿線上の商業店舗、施設の方々の御理解というようなことも重要な要素になるということもございますので、そういった団体の方々、関係者の方々とのお話し合いもさせていただきながら、できるだけ早い段階に考え方をまとめたいというふうに思ってございます。

 あわせまして、BRT、LRTにつきましては、晴海から銀座をまず一つの整備区間ということで目標として掲げているところでございますけれども、晴海につきましては、今、オリンピックの選手村構想というようなものも東京都のほうから示されている。具体のものはまだ出ておりませんけれども、考え方が示されているという状況がございます。BRT、LRTにつきましても、やはりここを具体的に運送、運行していくということになりますと、その発着所でございますとか駐車場あるいは操車場といったようなものを確保する必要がございますが、本区においては、その対象地、候補地としては、やはり晴海地区が優先順位としては高いだろうというふうに思ってございまして、そういったことを実現に向けていくに当たりましても、東京都のオリンピック構想との整合性、こういったものもやはり整理する必要があろうと。できるならば、オリンピックということで整備をされる中で、オリンピックの機会をうまく活用あるいは利用するような形で私どもの目指している基幹的交通システムの導入につなげていきたいというふうに思っているところでございまして、これらのことを平成24年度、整理をさせていただきたいと考えている、そういった状況でございます。

 以上でございます。

○河井委員
 御説明ありがとうございます。

 基幹的交通システムの導入に向けての調査ということで予算がつけられたので、それが今のお話、前回、環境建設委員会のほうでもありましたけれども、総合交通計画というものに何かぐしゃっと一緒にされてしまったようなイメージを受けてしまっていまして、調査は調査でそれなりに報告書みたいなものが上がってきたらいいなという気持ちがありましたもので、今回質問させていただきました。

 お話にありましたパブリックコメントなんですけれども、今、取りまとめをされているということなんですが、件数ですとか、どのような内容かというあらあらのものが、今の段階で公表できるものがあれば教えていただきたいんですが、よろしいでしょうか。

 お願いします。

○田村環境政策課長(参事)
 パブリックコメントですけれども、12件のコメントをいただいております。項目としては150項目ぐらいにわたっていたと思います。内容的には、ぜひ早く導入をしてほしいということが中心でございまして、今回私どものほうがまとめさせていただいた総合計画の中身、特にこの中身は基幹的交通システムを中心に置いての計画内容になっている関係もございまして、いい計画である、ぜひ進めてほしい、できるだけ早く進めてほしい、それから段階的に進める必要性もありますけれども、そういった段階というようなことではなくて、早くLRTというような形の中で取り組んでほしいといった、むしろ私どもの取り組みを後押しいただけるような御意見を多くいただいたというふうに思ってございます。

 以上でございます。

○河井委員
 御説明ありがとうございました。それだけ区民の皆様が期待していらっしゃることだと思いますので、ぜひ具体な形が出てくることを心待ちにしていたいと思います。

 以上で質問を終わります。

○志村委員
 最初に、資料3の平成24年度再開発事業等の取り組みというところで質問をさせていただきます。

 今、こういう再開発事業によって人口が急増してきていると。基本計画も見直しを迫られているという中で、ここで番号で3つのグループに分けて、それぞれの人口想定、1から15までの事業と16から22まで、また23から31まで、この3つのグループで、すべてが住居ではないんですけれども、居住する住民の想定、そういう中で純増する区民の想定を何人ぐらいと考えているのか、まずお聞かせください。

○平野地域整備課長
 再開発の取り組みにおける人口数の変化についての御質問でございます。

 この再開発の取り組みにつきましては、資料をごらんいただきまして、おわかりになるとおり、都市計画等が決定されていて施設の計画がきちんとある程度めどが立っているものと、地元での勉強会レベルで再開発等のお勉強等をしていただいている地区がございますので、申しわけないんですが、この資料に基づいて人口の増加想定というものは、今、私ども持ってございません。

○志村委員
 結局、全く見当をつけないで再開発の事業を進めているというふうに私は受けとめました。今、中央区の基本計画の改定方針というのが出されておりますけれども、以前想定していた出生数を含めて、また乳幼児人口を含めて、見込みを大きく上回ってきている。そういうことで、ライフラインを含めた対策が後手後手になってきているために、基本計画を見直しするということになっていると私は思います。

 そういう意味では、この再開発事業を進めようとしている内容と、今、基本計画を見直そうという中で、整合性というのはどのようにとろうとしているのかお聞かせください。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 本日お示ししました再開発の動向と基本計画との関係ということでございます。

 まず、基本計画2013の策定の目的でございますけれども、決して人口が想定を上回ったことだけのために実施をするわけではございません。まず目的といたしましては、基本計画2008が10年間の計画期間のうち、前期5年間を満了するタイミングであったということと、それから人口につきましては、増加というのは基本計画2008でも十分に見込んでいたことでございますけれども、年齢別に見ていきますと、乳幼児人口がこの数年間、見込みを10%程度上回って伸びているので、将来の人口動向に影響を及ぼすであろう。したがって、学校施設ですとか、必要な施設整備についても検証を一度しておく必要があるだろうということで、ほかにもさまざま、例えばオリンピックでありますとか、築地の移転でございますとか、あるいはさきの東日本大震災におきまして防災に対する意識がかなり変わってきている。こういったことをあわせて検証をしていこうということでございます。現在、人口につきましては、基本計画2008で想定したものとほぼ想定どおり順調に伸びてきているという認識はございますけれども、やや乳幼児人口が上回ってきております。それについて毎年毎年、保育需要を予測しながら待機児童対策をやっているわけでございますけれども、一たん長期でもう一度人口推計をやり直してみて、将来への影響を確かめようということで動いているものでございます。

 したがいまして、その中では、先ほど答弁にございました確定をしている再開発のものと、それから過去の人口の動向の増加率などを勘案いたしまして、人口推計を伸ばしてまいりますので、必ずしも今回示された開発、未確定の部分がかなり多い開発に伴う人口の動向すべてを正確にあらわそうという趣旨のものではないということで御理解いただきたいと思います。

 以上です。

○志村委員
 私は、すべてを正確にあらわすのではなくて、やはり基本計画の中には再開発事業が大きく影響するわけだから、そういうものも反映すべきだろうと。そういう意味では、今ここに出されているものをただぼんぼん載っけるのではなくて、ある程度こういうボリュームの再開発事業や開発が行われれば、こういう状況になるなというものを把握しながら進めているかなということで質問したので、そういう意味では、切り離してやっているのかなというような感じを受けました。

 次は、築地のほうですけれども、資料2の2ページで区議会関係の発言ということで、これは私の発言です。ここで、先ほど企画部長が区のマーケットに出店した業者が赤字になった場合はどうするのかということで、わざわざ報告していただきました。

 おととい、この部分は違うんですよと言ったのに、してくれたんですけれども、ここは違うんです。私の質問原稿では、先行施設が赤字になった場合、だれが負債を負うのか、NPOが経営主体になった場合、NPO関係者が負うのか、株式会社を設立して経営する場合、その会社の役員が負うのかということを質問したんです。日刊食糧新聞の5月21日付は、この部分を、開設者に赤字が出たら、だれが負担するのかという記事になっています。開設者に赤字が出たら、だれが負担するのか。私は、先行施設が赤字になった場合、だれが負債を負うのか。NPO、ここにある場外とか町会のそういう関係者なのか、それともNPOでは経営できないから株式会社とした場合、その役員が負うのか、そういうことを聞いた。だから、日刊食糧新聞と私の質問は一致しているんです。

 そういう意味で、おととい、企画部長には、私が一方的に違うと言ってもしようがないので、テープでもって私の発言を確認してほしいということをお願いしたんですけれども、その結果はどうでしたか。

○中島企画部長
 この概要版でございますけれども、職員の記録をもとに、録音した内容を確認しながら作成をしてございます。会員の皆様方の意見の一言一句をそのまま再現するのではなくて、当日の議論の要点を簡潔に、わかりやすくお示しする目的で作成しているものでございまして、話し言葉のままで意味がわかりづらい場合がございますので、前後の文脈ですとか、ほかの方々の意見の流れを踏まえまして、場合によっては内容を短く要約したり、必要に応じてわかりやすい表現に変えているものでございます。

 委員の御発言に関しまして、営業施設は個々の店舗が集積するマーケットであり、文脈ですとか議論の全体の流れからも、出店者の経営状況が悪く、赤字を出した場合を想定されているものというふうに私どもは受けとめまして、このような表現をしたところでございます。

 会議録に関しましては、私のほうで確認をしてございます。

○志村委員
 テープを確認したんですね。

○中島企画部長
 はい。

○志村委員
 では、後でそのテープを私に聞かせてください。チェックさせていただきますので、お願いします。

○中島企画部長
 この会議録でございますけれども、新しい築地をつくる会の議事録を作成する関係上、あらかじめこの会に先立ちまして、会員の皆様に御確認をいただいているものでございます。

 したがいまして、これまでも新しい築地をつくる会、第1回から第4回目までが開かれておりまして、今回が第5回目だったわけでございますけれども、会議録である発言の要旨については公開してございますけれども、会議の録音ですとかテープ起こしそのものについては、公開していくということを想定してございません。これを公開するということは、やはり会議のあり方にも大きく影響いたしますし、新しい築地をつくる会として対応を決定していただく事項であると、私はこういうぐあいに考えておりますので、提出につきましては困難でございますし、私ども新しい築地をつくる会事務局としては、提出は考えてございません。

○志村委員
 私が言っているのは、職員の方と私が、当事者です。自分の発言の部分でいいんです。この部分、それを聞かせてくださいと。それは公開ではないんですよ。私の発言を確認するというものです。

○中島企画部長
 個人的な御要望におこたえする立場にはないというふうに私は考えてございます。

○志村委員
 個人的な意見ではないでしょう。これは違うんじゃないかと。違っていませんよという証明をしてくださいよ。

○中島企画部長
 これは、あくまでも概要版としてお示ししていると。繰り返しになりますけれども、概要版はあくまでも議論の要点を簡潔にわかりやすくお示ししているものでございまして、発言者の一言一句をそのまま再現するものではございません。あくまでも発言の骨子、要旨でございまして、全体の流れを整理する中で表現したものでございますので、これについて公表するつもりはございません。

○志村委員
 あなたね、用意した答弁を読んでもだめだよ。公表、公表って、違うでしょう。私は、要約するんだったら、日刊食糧新聞の、開設者に赤字が出たら、だれが負担するのか、これが正しいと言っているんです。

 でも、こればかりやっていてもらちが明かないので、それは後で個別に対応していきたいと思います。

 それで、私は、新しい築地をつくる会で事前に、青果の方も来る、水産の仲卸の方も来る、こういうこともありまして、日ごろから仲卸の人たちが聞いていることも踏まえてヒアリングということで聞いてくださいというふうに言いました。当日、泉理事長、あの人は仲卸の人ではないんだけれども、あの人のお父さんが活躍している、もう40年近く前だけれども、そのころから私も18年間いたということも紹介しながら、泉さんとそういう意味でのあいさつもしました。昔、私も青果部の青年会で活動していた、そういう仲間も私は気になっているということもあって、新しい築地をつくる会で、声を聞いてきた形を疑問という形で出したわけです。

 ですから、そういうような状況の中で、築地を知らない人が発言したと言って私への非難というか、最後のほうにありましたけれども、しかし、築地を知らない人がつくる会で発言という言い方は、排他的な印象を受けました。やはり場外関係者の立場だけから物事を見ていると、こういう計画というものは、とにかく場内の方たちの協力を得なければ進めない計画なんですから、仲卸の、僕は言ったんですよ。ちゃんとヒアリングと思って聞いてくださいということを言ったのに、そういう意見が出たのは大変残念でした。

 とりわけ、移転の半年前に開設をという場外の市場の皆さんの思いは本当にわかります。十分過ぎるほどわかる。しかし、仲卸のほうの立場からすれば、市場をやっている中で半年間、ここで商売をやると。先ほど目利きのプロがお客さんだと言いますけれども、目利きのプロは1つのお店だけに買い出しに行くんじゃないんですよね。例えば、ある一つのものを、幾つかのお店を見ながら値切ったり、いいものを買ったり、幾つかのお店の中でやるわけなんです。そういう中で、やはり築地市場で、1店舗だけでなくいろんな種類を集めるとなれば、築地市場が開設しながら場外で持ったときに、そこのお客さんが出るということがどうなんだろうかと。短い時間の中で品ぞろえしなくちゃいけない中でというのがあるんです。とりわけ、豊洲に行かないお店は築地を畳むんですよ。畳んで出る。そのときに自分のお得意さんを、そのお店だけでなくて、ほかのところにとられてしまうんじゃないかと。市場をやっていれば、豊洲へ行かなくて場外だけで出そうというところは、そういうところもやはり心配がある。そういう思いを私は言ったんです。

 ですから、そういういろいろな意見を聞いてやらないと大変なことになるよというふうに言ったんですけれども、そういう点での区の見解、やはりいろいろな人たちの意見を聞いてやっていこうじゃないか。とりわけ、仲卸の声を今まで聞いていなかったんだから、聞かなくちゃいけないという点も必要だと思うんですけれども、その見解はいかがでしょうか。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 委員のほうから、当日ちょうだいをした意見につきましては、仲卸の立場の方の御意見も踏まえて、例えば出店に関しては場内で営業する中で、区が整備をするマーケットにもう一つお店を持つことについては、さまざまな、例えば二重投資になるであるとか、お客さんがどちらを選ばれるかわからないといった御不安もあるという意見については、私どものほうも、それから場外の地区の皆様方も多面的な御意見を伺う機会というのはたくさんございまして、認識しているところでございます。

 区といたしましては、委員からお話のあったさまざまな課題も踏まえて、どのようにしたらうまく解決ができ、移転にうまくタイミングを合わせて営業が開始できるかというところを、この開設準備協議会で皆様の御理解をいただきながら議論したいというふうに考えてございます。

 以上です。

○志村委員
 本当に、私もあのときびっくりしましたよ。やる気のある人でなくては出店はだめだと。日刊食糧新聞でも、困難を乗り越えて成功するために必死で努力する、それが商売というものだ、失敗を恐れるやつは築地新市場には要らない、こういう報道もされてしまっているぐらい大変な反応でした。ですから、やはり協力をしてもらうんだという立場でやらないと、なかなか困難じゃないかと思います。やる気があるだけとか、商売だからとか自己責任となれば、そういう商業施設に区が絡む必要はないでしょう。やはりこれは税金投入の必然性もなくなるわけですから、そういう意味ではちゃんとやっていかなくてはいけない。今みたいなやり方を進めれば、本当に破綻してしまう計画になってしまうと私は危惧します。

 次ですけれども、そういういろいろな状況の中で、築地市場移転に関する意識調査アンケートというのを東京都が行いました。これには中央区も協力しているということですので、これの結果を、何か2部しか来ていないということで、中央区は協力しているわけなので、これのコピーではなくて成果物そのものを資料要求したいというふうに思います。それを後でお諮り願います。

 それから、合意の大前提である土壌汚染問題なんですけれども、以前、企画部長に土壌汚染の進捗状況を都から逐次聞かなくちゃだめだよと言ったら、そういうことをしません、議会に報告しませんというような、きっぱりしたことだったんですけれども、企画部長にお聞きしますけれども、今、土壌汚染対策工事は順調に行われているんでしょうか。

○中島企画部長
 土壌汚染対策工事につきましては、これまでの経緯があることは存じ上げておりますし、これまでの専門家会議並びに技術会議の調査報告を踏まえまして、当然のことながら、この委員会にも御報告してございますけれども、昨年10月に土壌汚染対策工事に着手しまして、今年度は汚染物質の確実な除去を目的とした作業が進められているというふうに聞いております。

○志村委員
 企画部長、2011年度の土壌汚染対策工事の予算、約10億円が執行されないで繰り越しになっているんですけれども、それは御存じですか。また、その理由は何だか認識していますか。

○中島企画部長
 申しわけございません。その点については、私は承知してございません。

○志村委員
 都に聞かないから、わからないんじゃないですか。どうなっているのか、聞けば、もっと把握しているし、4月に会ったときでもわかるはずですよ。なぜかというと、この工事は、今、市場の予定地の中に東京ガスの建物などの地下構造物があった。このために、遮水壁工事がおくれているんです。だから、全然わからないというから、どの程度おくれているかというと4カ月おくれている。4カ月おくれてしまったから、その10億円の予算が執行されないで、今年度に来てしまっているんですよ。これは5月31日の都議会で共産党の都議が明らかにして都が答えたんだけれども、事前に土壌汚染対策工事がどうなっているか連絡をとっていれば、わかることですよ、決算の部分だから。

 そういう意味で、この4カ月おくれてきているという状況の中で、先行営業施設を半年前にオープンしましょうという、これへの影響をどう考えるのか。やはり半年前にやろうという計画、これが土壌汚染対策工事と安全性の中で関係があるから、ちゃんと都とやってくださいよと言ったのを企画部長が拒否してしまったので、認識がないんだと思うんですけれども、もしこれがずるずるおくれてしまった場合、先行営業施設への影響をどう考えますか。

○中島企画部長
 土壌汚染対策工事のおくれの話でございますけれども、私どもは日々、東京都との情報交換はしてございますけれども、委員からお話のあった件については、向こうからの情報提供はございませんでした。したがいまして、私どもでは把握してございません。

 ただ、何か動きがあった場合には必ず連絡をしてほしい、また、こちらの先行営業施設についての進捗状況などにつきましても、事務レベルでは始終やりとりをしているところでございます。そのおくれに関しまして、正式に私どもに届いておりませんので、これに対してどう対応するといったことは、現段階では述べられる状況にはございません。

○志村委員
 だから、今、現段階では聞いていないからわからないんだけれども、5月31日の都議会で明らかになっているんだから、聞いてください。

 それで、遮水壁工事、これが4カ月延びているんだけれども、これが終わらなければ外周部の土壌汚染対策処理、また地下水の対策工事ができないんですよ。影響が出るんですよ。だから、もし市場を開場しようという日程を優先する、スケジュールどおりやろうとすれば、今でも問題があると言われている対策工事がさらに欠陥工事になるというふうに思いますので、工事のおくれとスケジュール感が、今言ったようなものがどうおくれているのか都に聞いて、この委員会に文書で報告していただきたいと思います。

 アンケートのことと今のこと、どうですか。

○中島企画部長
 アンケート調査に関しましては、既に去る5月12日に開かれました第5回新しい築地をつくる会でその概要について公表してございます。それからおくれること2週間ほどたちまして、冊子が2冊ほど来ております。その冊子をコピーすることは可能でございますので、具体的な対応につきましては、正副委員長と御相談の上、対応させていただきたいと存じます。

 また、土壌汚染対策工事の関係でございますけれども、私どもの築地のまちづくりにつきましても、土壌汚染対策の解消といいますか、これは大前提であるという認識は持ってございます。前回も御答弁させていただきましたように、情報収集には努めてまいる覚悟でございますし、その詳細を一々御報告しなければならない状況かどうかといった点につきましては、この土壌汚染対策工事を進めるに当たりまして、東京都はすべてホームページで公開をしてございます。そうした内容を改めてこの議会に御報告する必要はないのではないかと、こういった判断でもって資料の提出等についてはお断りしたという次第がございますので、この考えについては、現段階でも変わってございません。

○志村委員
 企画部長、ホームページを見ればいいと言うけれども、こういうスケジュールがおくれていると。しかし、中央区の先行営業施設のスケジュールには影響ないと、そういう判断も含めて提出してくださいよ。単に、都から得るやつを一々、一々なんて僕は議会に対してそういうことを言っていいのかあれですけれども、一々報告するとは僕は言っていないんですよ。この遮水壁工事のおくれで、いろいろな工事がおくれてきている。それが先行営業施設の開設に影響があるのかないのか、そういう判断を、都からスケジュールを聞いて、それを理事者のほうで判断するということも僕は必要だと思うんですけれども、企画部副参事、どうですか、そういうことは必要ないですか。

○中島企画部長
 情報収集は当然のことながらしてまいりますし、本区の先行営業施設の整備に対して大幅な影響を与えるというような事態が生じた場合には、当然のことながら東京都に対して説明を求める、資料を要求する、そういった対応をしてまいります。ただ、現段階においては、そういった正式な情報は入ってきておりません。そうした中で動くということは、私どもとしてはできないかなと思います。

 ただ、小まめに情報収集には努めてまいりたいというふうに考えてございます。

○志村委員
 5月31日の都議会で、こういう答弁があったと。4カ月おくれているとあったんだから、ちゃんとやりなさいということなの。何かよくわからない、企画部長のいこじな態度がね。4カ月おくれる。いいですか、企画部長、半年前にオープンするというときに、今、4カ月おくれているというんだよ。そういう時間の感覚がわからないんだから、やりとりをしてもしようがない。ただ、要請します。

 ちゃんと都に、5月31日の都議会の答弁をちゃんと裏づけしたもの、スケジュール表を出してもらって、それが中央区の先行営業施設のスケジュールに間尺が合うのかどうか、それをちゃんとやっていただきたいと要望します。

 それから、今、都の土壌汚染の調査、これは環境省のガイドラインの求める軟透水性の地層の確認を少なくとも278カ所やっていないということが明らかになっているそうです。また、3月11日の大地震による噴砂、液状化しましたね。これで汚染土壌が移動した可能性も認めながら、法令で定められた土壌汚染状況調査を実施していない。こういうことが明らかになったんです。

 これを明らかにしたのは、全労連の全国一般、私も所属していたんですけれども、東中労、東京中央市場労働組合です。これで農林水産大臣に都に指導を求める、そういう申し入れを5月25日に行いました。このことは、土壌汚染対策法に記されている調査対象全域について特定有害物質が第二溶出量基準に適合しない汚染状態にあるものとみなされるというものです。調査対象全域というのは、豊洲の新市場予定地、これ全域です。第二溶出量基準というのは、環境省によれば、高濃度汚染で厳しい規制がかかる、そういう基準の場所なんです。こういう事態が、今、環境省から都のほうに、このことがどうなのかという形で調査が入ろうとしているわけです。

 こう見ると、区の前提である土壌の安全性、また工事の安全性、そういうものが崩れる可能性があるわけです。そういう点での区の見解はいかがでしょうか。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 まず、土壌汚染の完全な除去というのは、区がマーケットを整備し、その後、市場移転後のまちづくりを進める絶対の大前提でございますので、東京都が方針に従って確実に除去するというところを注視しながら、完全に除去されなければならないというふうに考えているところでございまして、現在、土壌汚染の工事のおくれという御指摘がございましたけれども、これが工事全体のスケジュールに影響を与えるかどうかにつきましては、区としては工事スケジュール、土壌汚染対策工事が延びて、平成26年度中の開場というスケジュール自体が延びるという連絡は、現時点で受けてございませんので、区が整備をするマーケットのスケジュールも26年度中としたらば、その半年前には施設を完成させ、具体的な開業時期を定めていきたいというふうに考えてございます。

 当然ながら、区が大前提としてございます土壌汚染の問題の解決、それから市場の移転時期にあわせて、区のマーケットが対応することになりますが、これが大きく狂うというような連絡は受けていないということでございます。

 以上です。

○志村委員
 終わります。

○木村委員長
 議題、新しい築地及び再開発等まちづくりに関することにつきましては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 第二回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 以上をもちまして閉会といたします。

(午後3時15分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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