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平成25年 区民文教委員会(4月17日)

1.開会日時

平成25年4月17日(水)

午後1時30分 開会

午後4時02分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 押田 まり子

副委員長 木村 克一

委員 高橋 伸治

委員 植原 恭子

委員 河井 志帆

委員 加藤 博司

委員 渡部 恵子

議長 石田 英朗

4.出席説明員

(14人)

矢田区長

小泉副区長

齊藤教育長

浅沼区民部長

高橋区民生活課長

濱田地域振興課長

鈴木文化・生涯学習課長

森下スポーツ課長

守谷商工観光課長

新治教育委員会次長

有賀教育委員会庶務課長

林学務課長

増田指導室長

粕谷図書文化財課長

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

笠井書記

長田書記

6.議題

  • 区民生活及び教育行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○押田委員長
 ただいまより区民文教委員会を開会いたします。

 それでは、議会局の職員を紹介していただきたいと思います。

○田野議会局長
 (4月1日付人事異動に伴う議会局職員紹介)

○押田委員長
 どうも御苦労さまでした。

 それでは、続きまして、幹部職員に異動がございましたので、紹介をしていただきたいと思います。

○小泉副区長
 (4月1日付幹部職員異動に伴う理事者紹介~区長部局分)

○押田委員長
 御苦労さまでした。

 続きまして、教育委員会の分、齊藤教育長、お願いします。

○齊藤教育長
 (4月1日付幹部職員異動に伴う理事者紹介~教育委員会分)

○押田委員長
 御苦労さまでございました。

 それでは、常時出席者以外の理事者の方は御退室をお願いいたします。

 なお、本日は、理事者報告の関係でスポーツ課長及び図書文化財課長が出席をいたしますので、御了承願います。

 では、早速、理事者報告をお願いいたします。

○浅沼区民部長

 1 中央会館「銀座ブロッサム」の改修について(資料1)

 2 平成25年度中央区まちかど展示館助成対象施設の公募について(資料2)

 3 「スポーツ祭東京2013」デモンストレーションとしてのスポーツ行事の実施に伴う競技会役員の編成等について(資料3)

 4 中央区内共通買物券の販売について(資料4)

○新治教育委員会次長

 5 平成25年度在籍児童・生徒・園児数及び学級数について(資料5)

 6 平成25年度区立学校・幼稚園周年行事について(資料6)

 7 体罰に係る実態把握の結果について(資料7)

 8 第二次中央区子ども読書活動推進計画の策定について(資料8)

以上8件報告

○押田委員長
 どうも御苦労さまでした。

 発言の持ち時間につきましては、既に御承知のとおりでございますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時間は午後1時51分でございますので、自民党さん53分、公明党さん31分、みんなの党さん31分、日本共産党さん31分、民主党区民クラブさん31分となりますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入らせていただきます。発言どうぞ。

○高橋委員
 3点について質問させていただきたいと思います。

 まず第1は、資料2のまちかど展示館ですね。これ、この委員会でも奈良市に行って視察をしてきたんですが、この全体像ですね。奈良市の場合には、基本的に観光客という外から入ってきた人を案内するとか、そういうような仕組みの中でまちかど展示館の運営をしていこうということだったですけれども、この中央区のまちかど展示館というのはどういう方向でこれから全体を管理していくのか、それをまずお聞かせいただきたいと思います。

 それから、その維持管理についての費用負担ですね。これは今回、公募をするということですけれども、今までの13館プラスアルファということになってきて、どんどんどんどんふやすのかどうかというのもまだはっきりしてないわけですね。実際に、例えば防災倉庫なんかの例で言うと、どんどんどんどんふえていくんですが、防災倉庫は維持管理費というのはかからないから、それこそ問題にはならないですけれども、このまちかど展示館に関しては、この維持管理というものはどういう形で進めていかれるのかお聞きしたいと思います。

 2番目は、資料5の学級数と生徒の数の問題なんですが、これは、長期計画というか、ちょっと前に長期の計画を出しているわけですね。それと、ことしの状況、全く推計どおりなのかどうか。こういう問題が少し出てきているということがあれば教えていただきたいと思います。

 次に、資料7ですが、体罰に係る実態把握の結果についてということで、教職員の聞き取り調査と児童の聞き取り調査ということでやっているんですが、保護者の聞き取りというのは考えられていないのか。教職員と児童だけですとなかなか問題が表面化しづらいんじゃないかなというふうに思うので、保護者の聞き取りというのは考えられているのかどうか。

 この3点をお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

○鈴木文化・生涯学習課長
 まちかど展示館についてでございます。

 奈良市のほうでも展示館という仕組みを設けてございます。資料を見させていただきますと、やはり伝統工芸品を中心に、主に観光という視点で実施しているものかなと見させていただきました。私ども中央区におきましては、いろいろな引き継がれてきている文化資源がございます。こういったものを掘り起こして展示・紹介をする、そういった仕組みでございまして、主な目的としますと、最近、新しい方、どんどん転入されてきております。そういった方々がこれから住むまちはどんなもの、どんな歴史があるのかと、そういったようなきっかけにしていただきたいというところから始まってございます。当然ながら、住んでいらっしゃる方も改めて自分たちのまちを新たに認識していただくといったこともあるとは思いますが、観光というよりも、これから、越されてきた方、そういった方の最終的にはコミュニティ、こういったところを目指していきたいなというところで実施しているところでございます。

 2点目、維持管理費でございます。要綱を設けてございますが、その中では当然、新しく設けた場合の設計費ですとか、建築整備費の補助ですとか、改修をした場合の改装整備費を設けてございます。それとあわせてなんですが、当然、維持管理をしていく上での運営管理費についてもやはり助成をさせていただいております。金額としますと年間10万円までの額であるんですが、新しく設けたところについては、やはり光熱水費ですとか、また、内容によっては、見ていただくだけではなくて、やはり案内をしていただきたいという趣旨もありますので、そういった方への謝礼、こういったものを内容としているところでございます。今、平成24年度まで設けているところなんですが、初年度設けた9館から申請をいただいているところでございます。今後についてなんですが、やはりこうした日常的な維持管理、建物だけではなくて運営の仕組みということもありますので、これはやはりかかっていく必要な経費ということで思っているところであります。館がふえれば、これは当然この経費はふえていくものと考えているところでございます。

 以上でございます。

○林学務課長
 私からは資料5のお問い合わせでございます。この2月に基礎調査ということで10年の推計を報告させていただいたところでございます。今回、まず小学校におきましては4,915名ということで、ほぼ見込ませていただいたとおりの方向で進んでいるのかなというふうに認識してございます。同じく中学校についても、1,333名ということで、見込みとしては10名ほどの増となっておりますけれども、これもほぼ推計どおりかなと。しかしながら、幼稚園のほうでは、見込んだ数字よりも約50名ほど減という方向で振れているところでございますが、これは、保育園のほうを選ぶのか、幼稚園を選ぶのかと、そういったところの保護者の選択もあるかと思います。ただ、傾向としましては、近年の人口については着実に増加しているところもございますので、今後ともこの推計を検証しながら支障ない教育行政を進めていきたいと思っております。

○増田指導室長
 体罰にかかわる調査の保護者に対する呼びかけでございます。今回の調査に合わせまして、小・中学生の全保護者に対しまして学校のほうで教員への聞き取り、あるいは必要な指導、それから全児童・生徒に対する質問紙による調査をやっているということについて通知をした上、何かこの体罰について心配・御不安な点があれば遠慮なくお申し出をいただきたいということで、教育委員会と学校長、連名で通知を発出しております。その結果、保護者のほうから学校あるいは私どものほうへ体罰に関しての指摘は、現在のところございません。

 以上でございます。

○高橋委員
 ありがとうございます。まちかど展示館なんですが、今の説明で、光熱水費と説明員を配置したときも補助の対象になるということでしたね。具体的に言うと、ではイメージ的に、中央区には町会の単位があって、そうすると1町会1カ所ぐらいまで細かくやっていく可能性があるのかどうか。光熱水費と説明員への謝礼となると、やはりかなりの負担になるんじゃないですか。そういう意味で全体像がはっきりしない中で、今年度は何カ所指定するのかわかりませんが、やはり100カ所、200カ所になっていったときに、かなりの額になりますよね。当然、光熱水費と、その説明員というのを毎日配置しなきゃいけないのか、その辺もわからないですかね、逆に言うと。それから、資料を見ると、ビルの中の1コーナーだったりするところもあるわけですね、実際に。その基準というのが基本的に曖昧にどんどんどんどんなってくる。で、数だけがどんどんふえてくる。そうなってきたときに、やっぱり管理というのが非常に難しくなっていくのではないかなというふうに思うんですけれども、この辺はどう考えられているんでしょうか。それだけちょっと教えていただきたいと思います。

 教育委員会のほうについてはわかりました。そのようにきっちりとやっていくということでございますので、了解をいたしました。

 よろしくお願いします。

○鈴木文化・生涯学習課長
 まちの中にある貴重な資源の展示の施設ということでございますが、可能性としてはどのくらいあるかというところが将来的には出てくることは理念上はありますけれども、実際にはそれをまちの方から御提案をいただくと。その中でどういったものがあるとかということを審査会の中で判断をしていくということであります。委員おっしゃるように、100、200という可能性は、確かにこれは否定はできないところであるんですが、ただ、実際には、どういったものがどのくらいの提案があるかということになります。まだ3年ということもありますので、ちょっと経過を見ていきたいなと思ってございます。当然ながら、数がふえていきますと、それにかかる維持管理という経費は当然かかってくるところでありますが、ただ、いたずらに維持管理にかかる経費を何でもということではございませんので、当然、予約があって、何月何日に何人ぐらいの人が来たので説明をしたですとか、そういったような実績をしっかりと見きわめた上で助成の額を決めていきたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○高橋委員
 そうすると、助成の額というのは毎年一定ではないし、その場、その場によってそれは誰が管理するんですか。極端な言い方をすれば、なかなかそれを管理するというのは、言うのは簡単ですけど、結構大変だと思うんですね。

 もう一つは、先ほども言いましたけれども、この4館から9館が決まって、あれが指定されるんだったら、ではこれを申し出をしてみようというところが出てくるんだと思うんですよ。だから、今年度募集して、許可が出て、あそこが許可されるんだったら私のところも出しましょうという、結構雪だるま式になっていくんだと思うんですよね、はっきり言って。そのときに、同じようなものだから、ここにあるからこれはもうだめですよというような基準になっていくのか、その辺が一番後でもめる要素になってくるんだろうというふうに思うので、その辺をどのように全体像として捉えられているか教えていただきたい。

○鈴木文化・生涯学習課長
 確かに、ほかの区、例えば墨田区のほうでやっている小さな博物館という仕組みがあります。あちらについては業種ごとにすみ分けができているというものがあるかなと思っております。私ども、提案ということでありますが、やはりそれぞれの例えばお店、お店によっても当然違いがあると思っておりますので、そのあたりは、その違いがはっきりわかるようなことを打ち出していただく、そのような工夫をしてまいりたいなと思ってございます。

 先ほど管理の基準ということでありますが、当然、まちの中に置いてあるものについて、例えば何人ぐらい、何が来たとかわからない展示館は確かにあります。ただ、お店を改修したりですとか、確実に観覧者、来客者、そういったところがわかるところについては実績をいただいておりますので、そうした中でどんな活動をしてきたのかということを私どもで確認をして管理をしていきたいと、そういうふうに考えてございます。

 以上でございます。

○高橋委員
 もう一回だけ、済みません。例えば、このDaiichiSankyoくすりミュージアムとか石川島資料館とか足袋の博物館とか、基本的にこういう形でやっているところについては、当然、何人来場したのかとかいう記録が残るんですね。だと思うんですよ。でも、全体を見ると、それが基準ではないわけですよね。ではないですか。それから、逆に言うと、改修という形になってきたときに、古くなったから改修、使いにくくなったから改修とかいって、いろんな問題がやはり出てくると思うんですね、当然。そういうところまで助成の対象にしているのかどうかという。古くなったから改修ということになると、区の施設と同じようにお金がかかってくるということですよね。そうですよね。だから、その辺の全体計画がきっちりできているのであれば問題ないんですが、全体計画のない中でそれを進めていくというのは非常に不安を持っているのでお聞きしているので、その辺をもう一回お聞かせいただければありがたいと思います。

○鈴木文化・生涯学習課長
 まちかど展示館の助成の基準なんですが、1つは新しく施設を設けた場合、もう一つは既存店舗等にこういった展示のできる設備を設けた場合、もう一つは既存の施設、今、委員おっしゃったようなDaiichiSankyoくすりミュージアムですとか、そういったようなものに御協力いただく場合、こういった3通りございます。今、例えば改修をして、それを新たにまた古くなったから改修とか、そのあたりは今は想定はしていません。新しく開設、設けた場合にそれを支援していきましょうというスタンスで、今、実施しているところでございます。

 以上でございます。

○高橋委員
 どこまでもすれ違いでしょうから、終わります。

○河井委員
 前委員と重なるところもあると思いますが、よろしくお願いをいたします。

 まず、まちかど展示館についてお伺いしたいと思います。先ほど御説明ありましたとおり、なかなか検証していくのが難しいところもあるとは思うんですけれども、そういった検証が、実績を把握できないところについて、例えばあそこ全然来てないではないかみたいな感じになるところも、ひょっとしたら今後出てくる可能性もあると思うんですけれども、そういったところの認定取り消しとか、そういったことというのは今後あるんでしょうか。その点、ちょっと確認させてください。

○鈴木文化・生涯学習課長
 まちかど展示館についてでございますが、例えば佃のように、なかなか見に来ていただける方の数が把握できないところは確かにあります。ただ、そうはいいながら、やはりまちの方が設けたところでありますので、間接的にどのぐらいの方がお越しいただいているのかですとか、実際にも、私どもたまに行きますが、よくのぞいている姿というのを見ているというところであります。ただ、私が見ているのは毎日毎日ではありませんので、そういったところは開設者の意向をきちんと把握をしていきたいというところであります。

 今、この仕組みは、観覧、見に来てくれる方がいないから取り消しということはありません。あくまでもその施設を開設者としてもうやめたいですとか、そういった申し入れがあったときに、その理由をしっかり聞きながら判断をしていくといった仕組みで、今、実施しているところでございます。

 以上でございます。

○河井委員
 ありがとうございます。前回も、この委員会だったか、私のほうから質問させていただいて、例えばその地域の資源を展示する施設をつくるときに、同じようなものをほかの町会でやりたいと言われたら、やらざるを得ない状況になるというお話をさせていただいたかと思うんですけれども、どうなんでしょう。企業さんとかはそれなりに維持管理という話は理解できるんですけど、例えば、ちょっと一部、昨年の認定されたところで公園とかにできている施設がありまして、そういったところの維持管理のコストというのはどういったものが想定されるのかがちょっとイメージが湧かなかったものですから、そのあたりを教えていただきたいと思います。

○鈴木文化・生涯学習課長
 例示ということで申し上げます。例えば佃まちかど展示館、また、資料にあります7番の箱崎町箱四町会神輿庫、こういったところが公園であり、外にある展示館でございます。佃まちかど展示館につきましては、ことしの申請の内容としまして、設けた上で、若干補修が必要な箇所があったとか、また、当初の計画では電気は引いていなかったんですけれども、電気を引いたりですとか、そういった経費であります。電気代という意味では今年度の負担になってきますが、そういったような経費については昨年度限りといった内容になるかなと思ってございます。また、箱崎町のところにつきましても同様に、夜間でも見られるように電気設備を設けてございますので、そういった経費が維持管理の対象となったというところでございます。

 以上でございます。

○河井委員
 ありがとうございます。そういった費用に関してなんですけれども、それも審査会などでもまれる案件なんでしょうか。それとも、地域の管理者の方から申請があれば、変な言い方ですけど、何でもかんでもOKされるものなんでしょうか。その辺の審査はどうなっているのか教えてください。

○鈴木文化・生涯学習課長
 認定の審査会については、まちかど展示館としてふさわしいかどうかといったことを御審査いただくという内容でございます。その中で具体的な維持管理の中身、どんな経費かというのは、私どものほうで、実績、また、それに基づく報告関係の数字を見ながら決定をしてございます。

 以上でございます。

○河井委員
 わかりました。先ほどほかの委員の方からもありましたけれども、雪だるま式にふえていくのをしっかり見ながら、認定も含め、今後の費用負担も含めて考えていっていただきたいと思います。

 続きまして、資料5の在籍児童・生徒・園児数についての質問をさせていただきたいと思います。

 先ほど、基礎調査報告書におおむね沿った児童数になっているというお話があったんですけれども、学級数が2月の報告よりもふえているところが幾つかあるようでございまして、1人ふえたからクラスが割れてしまうとか、そういったこともあるので非常に難しいところだと思うんですけれども、そのあたりの報告書との差に対する教育委員会のお考えがあれば教えていただきたいと思います。

 また、児童数が非常にふえてきている地域においては、報告書で改築の方向性が示されている学校が幾つかございます。ちょっと関連してなんですけれども、今年度から設計に入る3校の今の地域や学校の検討状況などを、せっかくの機会ですので教えていただきたいと思います。

 その2点、お願いします。

○林学務課長
 私からは、報告書とこの4月の差という点についてお答えさせていただきたいと思います。

 児童数につきましては、先ほども申し上げましたとおり、ほぼ小・中学校については推計どおりいっているのかなというふうに思っております。

 また、クラス数につきましては、今、委員のお話もございましたが、小学校においては1年生が35人学級、これは法制度上、位置づけられていると。また、2年生につきましては、教員の加配措置ということですが、ただ、実質35人学級を運営しているところでございます。例えば、今回御報告をさせていただいております月島第二小学校の小学校2年におきましては、75名という児童数でございます。これは40人学級であれば2クラスでございますが、35人学級ということで、3クラスという状況になっております。しかしながら、このまま人数が推移し、3年生になりますと、この定数が見直しがなければ今度40人学級になるということでございますので、75人のままということであれば、3年生のときには2クラスになるというような状況がございます。そうしたことも今回の推計の中では加味して見込んでいるところでございまして、大まか1年たっていないような状況でございますけれども、ほぼ見込みどおり、今後、10年後に非常に人数がふえてくるという推計を出させていただいております。しかしながら、今、建てかえ等も含めまして、一部の学校では10年待たずして対応しなければならないといった課題もございます。その10年の推計という部分でいうと、個々の学校でまた対応が違う部分もございますけれども、今後、注視しながら対応していきたいと思っております。

 また、同じく中学校につきましても、これまで中1ギャップというところから、東京都では1年生37人学級ということで昨年度は行っていたところでございますが、平成25年度に当たりましては35人学級ということで、教員の加配が東京都からついたというところから、中央区としましても35人のクラスを編制させていただいたというところでございます。この中学校1年生の措置につきましても、推計において非常に厳しくというところで、35人学級が早急に進んだということを見込む推計をしているところでございますので、ほぼこの推計どおりと。当面については注視をしますけれども、ほぼ予定どおり進んでいるものというふうに認識しているところでございます。

 以上です。

○新治教育委員会次長
 増改築、今年度は3校で手がけてまいります。具体的にまず一番大きなのは、豊海小学校・幼稚園かと思っております。これにつきましては、平成25年度中にはコンセプトづくりから始めて基本設計、詳細設計までいきませんと、26年度の当初からの工事が進めないところでございます。そのためには、従前より、学校関係者はもとより、地域の皆様にお入りいただいた改築準備協議会というものを立ち上げて、その中でコンセプトづくり、構想づくりをいろいろとやっていただきながら、それを下地にしながら中央区としての改築基本計画をまとめてまいりたいと思っております。改築準備協議会につきましては、種々それぞれの学校関係者の方たちにもお声かけをさせていただいて、具体的には4月18日に第1回目を開こうということでお話をさせていただいているところでございます。今後、着実に進めてまいりたいと思っております。その基本計画のまとめは、いろいろと建設経費の積み上げとかというのも必要でございますので、できれば秋口、10月、11月、12月ぐらいにはまとめられればと思っているところでございます。

 そのほかでは、久松、月島第二小学校の増築ということで、これについては、今回の教育委員会におけます調査では、校庭内のこの位置にこういう校舎を増築すれば、必要な教室数が確保できるよという位置関係をお示ししただけでございますので、今、学校のほうからは、諸条件、例えばこういうふうな部屋はこういう形がいいとか、こういう施設でないとこういう教育活動に支障が出るとか、そういうところを聞き取りをしているところでございます。それを踏まえながらある程度の形ができましたら、これは当然、PTAとか学校関係者はもとより、いろいろな方たちに御説明して、着実にこれが実現できるように進めてまいりたいと考えているところでございます。いずれにしましても、子供たちの数は確実に伸びていくという調査報告でございますので、なるべく遅滞なくこの作業が進められるように取り組んでまいる所存でございます。

○河井委員
 ありがとうございました。方向性についてはわかりましたが、ちょっと気になったのが、基礎調査報告書で2月に出たばかりでありますが、月島第一小と豊海小の学級数の推計に早くも乖離が出ているようで、その点がちょっと気になりましたので質問させていただきました。

 続きまして、幼稚園のことについてお伺いしたいと思うんですけれども、幼稚園のクラス編制について、最低何人いなければクラスができないとか、そういった条件があるのか、ないのかについて教えていただきたいと思います。

 また、過去のも調べればわかったかもしれないんですけれども、教えていただきたいのが泰明幼稚園なんです。これの3歳児クラスがないのは最初からだったんでしょうか。済みません、いつから年中、年長さんだけになったのか、そのあたりの経緯などがわかれば教えていただきたいと思います。

 以上2点、よろしくお願いします。

○林学務課長
 幼稚園での学級編制の基準でございます。幼稚園では、定数としては3歳児が20名、4歳児、5歳児が30名ということで運営をしているところでございますが、その人数の最少の部分というところでございます。5名以下になる場合については学級編制ができないというところがございます。しかしながら、園の運営、学校も同じでございますけれども、やはり1年だけの問題ではございませんので、そのお子さんたちが数年間、その園なり学校なりに通うというところからすると、一定数の数が、やはり園の運営上、また学校運営上、必要であり配慮しなければならないものということで、単年度だけの数字を追えばいいということではないものかなというふうに認識しているところでございます。

 そしてあと、泰明幼稚園のほうの3歳児がないというお話でございますが、もともとの経緯としては、これも幼稚園そのもの自体は4歳児、5歳児で運営をさせていただいていたというのが従前の対応でございます。しかしながら、やはり低学年の受け入れということもモデル的に行いながら、今現在については3歳児保育も拡充してきたというところでございます。しかしながら、泰明幼稚園につきましては、施設の規模、そうしたものの中でそういった体制が組めるかどうかといったところに課題がございまして、これまでどおり4歳児、5歳児の受け入れということで園のほうも運営をさせていただいているというところでございます。

○河井委員
 わかりました。ありがとうございます。幼稚園の最低の人数5名ということだったんですけれども、ちょっと触れさせていただいている泰明幼稚園なんですが、居住者が3人ということで、5名にするという言い方は変なんですけれども、いろんな指定園の変更などで、入園者が今年度8名ということなんですけれども、それは何かある意味ばくちといいますか、そういう方がいなかったら3名で、もし5人というものがあるんだったらクラス編制ができなくなる可能性もゼロではないのかなという気がします。それは今、運よく5人以上になっているという状況なのか、地域の方の何かしらの働きかけがあるのか、そのあたりを把握されているようでしたら教えていただきたいと思います。お願いします。

○林学務課長
 やはり我々としましても、園の円滑な運営、継続的な運営を、まず念頭に置かなければならないものというふうに認識しておりまして、今の3歳児に上がる前の2歳児の人数ですとか1歳児の人数ですとか、そういったものについては、住居表記上、把握をさせていただいているところでございます。そうした中で、PTAの方と特にそういった話し合いをしているということはございませんけれども、人口が増加しているというような傾向もございます。しかしながら、やはり泰明幼稚園の区域というものは人数がそのまますぐ反映するかどうかというところでは、人口増というところではこちらが見込むには非常に厳しい部分も確かにございます。しかしながら、一定の指定園変更という中では、これは基準を設けて認めている部分もございまして、これについては、今回であれば5名の方々が指定園変更ということで該当する方がいらっしゃったところでございます。こうした数字については、近年の傾向は我々としても就園人数の中では加味しながら園の円滑な運営を図っていきたいということで、泰明幼稚園のほうの運営をさせていただいているということでございます。

 また、この泰明幼稚園は、先ほど申したとおり4歳、5歳ということで、3歳児の幼稚園の受け入れがございませんので、希望者の中では別な園のほうで3歳児から幼稚園のほうを受けさせたいという御希望の方も年度の中ではいらっしゃるところもございます。そういった融通の中で保護者の方が選択をされているものというふうに認識しているところでございます。

○河井委員
 どうもありがとうございました。その幼稚園の指定園変更の中で、その他の方って結構多いなというのが率直な感想としてあるんですけれども、その要因の具体的なもので多いものとか、具体的に挙げられる理由があれば教えていただきたいと思います。お願いします。

○林学務課長
 冒頭、教育委員会次長の説明の中でも申し上げさせていただきましたが、この、その他という中には、休園中の幼稚園の学区域にお住まいの方が他の幼稚園に就園をされるというところで、泰明幼稚園からは3名の方が、3歳児クラスがないということから他の園に就園されたという実績が今回はございます。また、それ以外にも、今回、月島幼稚園、また、月島第二幼稚園におきましては、定員を超える応募がございましたので、そちらのほうを抽選させていただいた。その場合には他のあいている園へということで、そういった方々はこの、その他という欄に入ってくるというものでございます。

○河井委員
 はい、把握できました。ありがとうございました。

 続きまして、体罰の関係について確認をさせていただきたいと思います。中学校のほうで1校、生徒への調査で体罰があったという結果をお伺いしたところではありますが、都の報告書のほうを見ますと、学校数と件数は結構違いがあるようでして、学校数の倍の報告件数があったりということがあったので、1校報告がありましたけれども、件数としては何件なんでしょうか。その点を確認させてください。

 あと、小学校については、部活とかそういったものがないのでゼロだと思うんですけれども、体罰を調べるのに、教育委員会で調べられる範囲だけで調べても、何かそれ以外のところで起きている可能性というのが十分あるなという気がしていまして、例えばスポーツクラブですとか、そういったところでの体罰の発生の可能性もゼロではないと思うんです。その辺の把握というのは、せっかく区民部のほうもきょうはいらっしゃるので、教育委員会以外のそういった可能性のあるところへの調査とかそういったものは考えていらっしゃるのか、そのあたりについてお伺いしたいと思います。

 以上、よろしくお願いします。

○増田指導室長
 まず、今回上がっております上級生からの暴力による体罰ということでございますが、実際にやった生徒は1名でございます。暴力を受けた者は2名という状況になってございます。

 それから、今回の調査につきましては、学校で起こったことということで調べておりまして、学校の教員、それから、項目の中では中学校の部活動では外部指導員等も含まれてございますけれども、あとは学校の中でそういうことがあったかということについて質問されているということで、それ以外の部分については調査の対象になってございません。

 以上でございます。

○河井委員
 学校での体罰については、もちろん教育委員会のほうで調べていただくのは当然だと思うんですけれども、その他でも体罰は起きる可能性がある場所というのはあると思いますので、そのあたりもやはり子供を守るという点では必要ではないかなと個人的には思います。機会があればそのあたりも考えていただきたいと思います。

 以上で終わります。

○加藤委員
 それでは、第二次中央区子ども読書活動推進計画の策定について質問します。

 ページ3によりますと、未達成校が5校あります。なぜ達成できなかったのか、その理由についてお答えをいただきたいと思います。

○粕谷図書文化財課長
 この推進計画の3ページの学校図書館図書標準のことと存じます。これにつきましては、資料編の36ページの下のほうに学校図書館図書標準の考え方、計算の仕方が書かれてございます。小学校、中学校、それぞれ計算の仕方が違っておりまして、学級数と蔵書冊数の関係ということでお示ししてございます。これにつきまして、学校の図書館のほうも蔵書のほうは一定ではございません。やはり毎年毎年、廃棄をしたり、購入をしたりということで、数値は当然動いているものでございますが、今回、調査時点ですね、この策定に当たり調査をした平成24年4月1日現在の数値ですとこういうことで、小学校については2校が達成ができなかった、中学校については4校中1校しか達成ができなかったということでございます。

 以上です。

○加藤委員
 できなかったことは資料を読めばわかるんです。それで、実際、この数字上はわかるんですけれども、例えば未達成校の図書の不足冊数をちょっと調べますと、ここに資料に出ていますけれども、平成23年度末現在ですね、小学校2校でたった681冊、中学校は3校で4,884冊とあるわけですね。そうすると、1校当たりにカウントし直しますと、小学校では約350冊、中学校では1,600冊強で達成できるということが明らかになっているわけです。実際にこれは2008年3月に策定をして、5年間かけてここまで来たわけですけれども、今後の取り組みについてもう一度具体的にお答えいただきたいと思います。

○粕谷図書文化財課長
 学校図書館図書標準でございますが、先ほど教育委員会次長のほうから説明申し上げましたように、第二次計画では、特に数値目標、蔵書をふやすとかそういうことについては取り上げてございません。といいますのは、今回、学校図書館図書標準につきましても、これが今回の第二次計画の中で第一次計画の中と同じように未達成という状況については、私ども、そういうふうには見てございません。近々のうちにこの学校図書館図書標準、全小・中学校において達成されるべきものと考えてございますので、今回は、こういうことについては第二次計画には直接載せずに、現在ある図書資源、そうしたものをいかに活用していくか、関係機関とも連携しながらいかに活用していくかに重点を置きまして第二次計画のほうを策定してございます。再度申し上げれば、学校図書館図書標準未達成校については近々のうちに達成できるものというふうに考えてございます。

○林学務課長
 ちょっと私のほうから補足をさせていただきます。小学校におきましては、年間大体、1校当たりに直しますと72万3,000円ほどの予算をつけさせていただいて、執行しているという状況でございます。この標準図書といいますのは、御案内のとおり、学校のクラスの規模によっても備えるべき冊数が変わってきてございますので、それは大規模校、小規模校によって予算については若干変動はございますが、平均しますと70万円前後の金額を小学校でつけさせていただいております。また、中学校におきましても、同じく基準に基づきまして70万円ほどの執行をしているところでございます。しかしながら、この調査をかけるときの時期が大体9月ごろでございまして、その9月のときに実際に何冊あるんだということでこの数字が上がっているものでございます。年間の計画の中で、各学校の中で廃棄のときと、また購入する時期とで、この達成率という部分についてはその年度ごとによって数字にばらつきが出ているというところについては御理解をいただければというふうに思っております。基本的には、中央区の学校図書館におきましては、図書基準については達成できる形で学校のほうで本を購入されているというふうに認識しているところでございます。

○加藤委員
 今、3ページにおいては、区立小・中学校の学校図書館図書標準の達成率を20校全校へと引き上げると高らかにうたっているわけですから、ぜひそこのところは力を入れて早急に達成をするように要望したいと思います。

 その上に立って、6ページになりますけれども、9と10の関係で、学校図書館指導員の配置と、司書教諭及び図書館担当教諭等の研修について、ここで述べられているわけですけれども、その反省と課題では、より専門的な知識や技能を習得、あるいは資質向上に向けた研修等の充実が必要であると、このように書いております。そして、29ページを見ますと、学校図書館指導員の資質向上について、ここでもまた触れられているわけですね。そして、学校図書館担当職員の勤務形態が38ページでは言われております。ところで、これ、びっくりするのは、学校図書館担当職員の勤務形態については、27名全てが非常勤職員になっているんですね。そしてまた、担当職員27名中、有資格者は13名と、学校図書館指導員の資質向上と言いながら、非常勤であり、半数近くは図書館司書の資格を有してないというのは、私は問題ではないかと思うんです。各学校への専門職としての司書教諭の配置と学校図書館指導員の資質向上について今後どのようにこの中で改善をしていこうと考えているのか、お答えをいただきたいと思います。

○増田指導室長
 各学校におきましては、まず、教員の中に学校司書教諭の資格を持った者、講習を経た者がおりまして、学校の中でその教員が中心となり読書の指導計画等を立てていく、あるいは年間の読書の行事等について取り組みをしていくというような形になっております。本区では学校図書館指導員ということで年間350時間、週2回、1日5時間程度ということで配置をさせていただいておりますけれども、この学校図書館指導員、資格を持っている者もいますし、それから、当然、非常勤ということの勤務でございますけれども、学校の読書指導、子供の教育に大変情熱を持っている方ということでお願いをしているところでございます。その方と力をあわせながら、また、ボランティアという形でPTAの方でありますとか地域の方でありますとか、読み聞かせの形でも入っていただいておりますので、そういった資源をあわせて活用する中で進めさせていただきたいというふうに思っております。

 この学校図書館指導員の指導につきましては、年間2回、連絡会を持って、担当の教員、それから学校図書館指導員に対し、子供たちをいかに読書に取り組ませるかということについて講師を招いて研修をしたり、あるいは各学校の先進事例について紹介をし合って、その取り組みを中央区として学校全体として進めさせていただいております。今回、この計画の中にも書かせていただいておりますけれども、さらにいろんな取り組みについて情報を集めつつ、また、図書館指導員、それから学校の図書館担当の教員に対しても研修を深めていくということで進めていきたいと考えてございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 そのことについては別に否定しているわけではないんですけど、要は、非常勤職員、有期雇用ですよね。つまり、3年なり5年なり経験を積んでも、更新というのはどうなるのかはわからないわけですね。私はそのことを今指摘をしたのであって、研修していることについては、これは読めばわかります。年2回研修をしているということもわかります。例えば、こういう先生とお話しする機会がありまして、ある学校に、これも非常勤なんですけど、学校図書館に本に明るい人というんですかね、専門職の人が配置されて、学校の図書館ががらっと変わったというんですね。その中身を見ると、子供が読みたい本あるいは読みたくなるような本を系統的にそろえた。図書館がどんどん変わってきていると。そうすると、子供が図書館に来て自分の読みたいなという本がそこに並んでいるわけですから、実際、そういう形で本を好きになる子供がどんどんふえてきていると。そして、そのボランティアの人と協力して読み聞かせなんかもやっているわけですね。ですから、子供を本当に本好きにするためには、司書教諭などがその専門性を生かしてやっぱり系統的に本をそろえていく、整理していくことが必要ではないかと思うんですけれども、そういう形で司書教諭等についてどのように今後考えていくのか、お答えいただきたいと思います。

○増田指導室長
 委員の御指摘にございますように、やはり図書館を整備していくということの中で、子供たちに本をたくさん読んでいかせるということのためには、その整備、いかに子供たちが読みたくなるような本を配置していくか、あるいは、読書協会とかいろんな事例もございますけれども、子供たちによい本を紹介していくかというようなことは大変重要なことというふうに捉えております。司書教諭につきましては、教員の中から講習を経てその資格を取得していくということになっておりますので、学校の教育計画、教育課程に合わせて、効果的な選書でありますとか図書館の整備ができるように、今後も各教員への研修の充実等でそのあたりを充実していきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 私が指摘をしたいのは、本の充実というのは1日や2日でできるものではなくて、やはり時間もかかりますし、人手もかかるし、データも必要なんですね。ですから、専門職として司書教諭をきちんと配置して学校図書館をきちんと充実させていくということが必要なんではないかと思うんですね。系統的に時宜に合った図書をそろえていく。例えば科学の問題は日進月歩で進んでいるわけですね。去年のことがことしになったら全然違う形で変わっているケースだってあるわけですよ、科学の本なんかは。ですから、そういうものをきちんとやはりタイムリーに子供たちに提供していくということが、私は今一番求められていると思うし、そういう意味で、そういう専門職である司書教諭をやはり各学校にきちんと配置をする。専門職ですよ。腰かけではないんですよ。教科を教えながら、その時間、合間を使ってやるというんではなくて、司書教諭という専門職をそこに配置することを検討すべきではないかと私は思うんです。もう一度、その点についてお答えいただきたいと思います。

○増田指導室長
 学校の図書館も大変重要な教育の場ということで、そこを充実させていくということも大変重要かというふうに思ってございます。本区の場合、いろんな形で学校の専任の教員のほかに子供たちの個別の指導を図っていけるように、あるいは体力の向上を図っていけるように、非常勤ということになりますけれども、その力になってくれる職員に勤務をしていただいて、いろいろ働きかけをしていただいているわけで、そういった意味では、全体のバランスを考えながら、子供たちにいろんな形で働きかけるようにやっていくことが必要かというふうに考えております。現行の学校図書館の整備につきましては、図書館指導員ということで、学校の司書教諭と連携をとりながらうまい状況でできているかなというふうに考えておりますので、さらにその今の体制を保ちながら内容を充実していくということで進めていきたいと考えます。

 以上でございます。

○加藤委員
 別に今やっていることを否定しているんではなくて、学校図書館をより充実させて、子供たちが本を大好きな子供に育ってと、私もそのように思います。ですから、そのためにも、やはりこの学校図書館というのをきちんとした計画性のある、継続性のある図書館にしていく必要があるのではないかと、私はそのことを指摘させていただきたいと思います。

 次に、60ページに関してですけれども、問1の回答を見ますと、各保育園で所蔵している書籍の冊数について2倍から3倍のばらつきがあるんですけれども、なぜこのようなばらつきが生じているのか、お答えいただきたいと思います。

○粕谷図書文化財課長
 これは、私どものほうが、区立幼稚園、保育園、児童館、これ全て、35園についてお聞きしたところでございます。確かに委員御指摘のように、かなりばらつきがあるということはこれからも見てとれると思います。これは、私どものほうもこの分析をきちんとしたわけではございませんが、やはり幼稚園、保育園、児童館の図書室あるいは図書コーナー、そこのスペースの関係ではないかというふうに考えてございます。

 以上です。

○加藤委員
 多分そういうことだろうと思います。実際に保育園の定数を見ますと、堀留町保育園が最少の62名で、つくだ保育園が最大の定員で128名、当然同じような冊数であることは想定してないので、多分、施設的な問題なのかなということは十分承知をしております。

 そして、問2で本はどのようにして集めていますかとの問いに対して、保護者などから寄贈とありますが、この、などというのはどういう中身があるのか教えていただきたいと思います。

○粕谷図書文化財課長
 保護者などということでございますが、実際に子供を預けている保護者は当然のことと思いますが、あとは、御近所の方等で保育園の事業に協力的な方、こういう方が保育園あるいは児童館等に図書を御寄贈していただけているのではないかなというふうに思ってございます。

○加藤委員
 中央区ではないと思うんですけど、保育士が個人的に、どうしてもなかなか本を頼んでも入ってこないから、本屋さんで買ってきて、それを寄贈しているという事例があるということも聞いています。そういうことは中央区ではないと思いますけれども、保育園の本の内容について、予算で購入しているが15とありますけれども、複数回答ですから比較は単純にできませんけれども、保護者などから寄贈してもらうというのが6で、図書館のリサイクル本が11、足すと17ですから、ちょっとこれは寂しい思いをしております。ですから、保育園に対してもきちんと児童書をそろえるように、子供が使いますので、相当乱雑に扱いますから本の傷みも激しいわけですから、その更新も含めてやはりきちんと目配りをしていただきたいと思います。

 関連して、ちょっと外れるかもしれませんけれども、図書文化財課長が来ているので聞かせていただきますけれども、先日、Jr.中央区文化・歴史ずかんが図書館に配付されたということが新聞に大きく取り上げられておりますけれども、実際見ますと、これ、大人が読んでもなかなかおもしろいんですね。まちの歴史や名前の歴史があったりして。確かに小・中学生向けということはありますけれども。ところが、先日、これは何とか欲しいなと思って広報課に行ったんですけれども、残念ながら非売品ということで入手はできなかったんですね。これは当然書いてあるわけですけれども、もし仮に区民の要望があれば再販というんですかね、そういうことも検討されるのかどうなのか、その辺についてちょっとお答えいただきたいと思います。

○粕谷図書文化財課長
 Jr.中央区文化・歴史ずかんの件でございます。私どもも、今回、これを発行するに当たりましては、小学校の郷土史、そういうところに副読本、副教材として活用いただきたく編集・発行したものでございます。したがいまして、基本的には小学校・中学校等に配付し、対象が小学校5年生ということでございますので、小さいころから江戸以来の本区の文化・歴史に触れていただきたいという思いで作成したものでございます。繰り返しになりますが、副教材ということで考えてございましたり、あるいは図書館で貸し出しを想定して今回発行したものでございます。ただ、委員おっしゃるように、新聞に出たこともございますし、関係方面から、購入ができないものかというお声もいただいております。私どものほうも、そうしたことから、そういう要望に応えるべく検討・努力していきたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○加藤委員
 ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。本当に、私も東京に来てまだ40年しかたっていませんけれども、実際わからないことはいっぱいあるわけですね。そういう意味では入門書として子供にもわかるということは大人には十分にわかるわけですから、ぜひそういう方向で検討していただきたいと思います。

 次、資料7について、体罰に係る実態把握の結果について質問させていただきます。全教職員の十分な共通理解のもと体罰の根絶についてあらためて周知徹底したとありますが、全教職員の十分な共通理解とは、どのような方法で、どのような内容で行われたのか、御説明いただきたいと思います。

○増田指導室長
 体罰の根絶に向けての取り組みでございます。体罰につきましては、これは服務事故に相当するものでございますので、学校のほうでは、7月、12月、服務事故防止月間ということで、体罰を初め服務事故の根絶に向けて事例等をもとに研修を進めているところでございます。その他、東京都教育委員会のほうで人権教育プログラムというものを、毎年、教員に配付し、子供の人権を大切にした指導について研修を進めるということになってございますので、そういったものも活用して進めているところでございます。

 今回のこの体罰の根絶に関しましては、そういったものを踏まえまして、改めて人権教育プログラム等を活用しながら、子供の人権を大切にした指導がどうあるべきかというようなことについて全校で研修をしていただく。あるいは、今回、東京都のほうが、部活動に関しましては部活動指導にかかわるパンフレットということで、子供たちの主体性あるいは体力向上、個性を伸ばす、そういった本来の趣旨からどうあるべきなのかというようなことについてパンフレットを作成して配付しているところでございますので、そういったものをもとにしながら研修を実際に行い、改めて体罰の根絶について確認をしたところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 今、説明を受けましたけれども、学校教育法第11条で、児童、生徒及び学生に体罰を加えることはできないと明記されています。今回の調査に当たる体罰とは、どのような事象と考えているのか、具体的にお答えいただきたいと思います。

○増田指導室長
 御指摘のとおり、体罰については、懲戒を加えることはできるが、体罰を加えることはできないということが、明確に学校教育法の中で規定をされているところでございます。この懲戒について、どういったものが、どこまでが懲戒かということについては、文部科学省が通知の中でガイドラインを出しているところでございます。実際に体罰に当たるもの、有形力の行使ということになってまいりますけれども、たたくでありますとか、殴るであるとか、蹴るであるとか、そういったことが具体的に体罰に当たるものということでございます。その文部科学省の通知をもとにしながら、また、都教委のほうも、そういった意味で人権教育プログラムの中にも具体的に事例等も示してございますので、そういったものをもとにしながら教員にも認識をさせていくというところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 今、わかりましたけれども、児童懲戒権の限界についてという古い資料があるんですね。対する政府の回答では、殴る、蹴るはもちろんのこと、長時間の正座や立たせることなど、生徒に身体的苦痛を与えることを体罰として禁止すると明確にうたっているわけです。今回の聞き取り調査ではこのような視点で取り組まれているのかどうなのか、もう一度お答えいただきたいと思います。

○増田指導室長
 今回の調査につきましては、委員御指摘のとおり、文部科学省のほうからも、懲戒権の限界ということで、実際にどういうものが体罰に当たるものなのか、あるいは懲戒としてはどの程度までが許されるのかというようなことを参考事例で示されているところでございます。そういったことも踏まえて今回の調査は行っておりますし、今回の調査、体罰ということでございますので、やはり子供たちに、今申し上げましたけれども、実際に有形力を行使すること、あるいは肉体的な、あるいは精神的な苦痛を与えるというようなことを含めて調査をしたということでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 有形力の問題が今出ましたけれども、実際、聞き取り調査やアンケートを実施する場合、上下関係が強いところではやはり素直に出せない生徒も多いのではないかということも指摘されています。情報を集める際にできる限り生徒の立場に立って丁寧に話を聞く必要があるのではないかと思うんですけれども、その点についてはもう一度、生徒の立場に立って調査をすべきであるということに対して見解をお答えいただきたいと思います。

○増田指導室長
 今回の調査につきましては、やはり子供の人権ということを第一に考えて、やはり子供の立場に立ってということが大変重要であるというふうに私どもも認識をしております。児童・生徒については、質問紙法ということで行ったわけでございますけれども、やはり子供たちが、対教員ということの人間関係の中ではなかなか言い出しにくいというようなこともございますので、その質問紙法の実施に当たりましては、子供の個人情報、書いたことが保たれるというようなことを重視するということの中で、今回の実施方法につきましては校長会でも、そのあたりに十分留意をして質問紙の配付あるいは回収、その後の処理について進めるようにということで行っているところでございます。特に、例えば小学生などにつきましては、いつも一緒に生活をしている担任の教諭ということになりますので、では、書いた後にそれを担任の教諭が直接見て集めてということではやはり担保できない部分がございますので、集めたものを直接校長室に持っていくとか、中学校の場合には部活動の指導者と担任とはごくまれに一致する場合もございますけれども、ほとんどは一致しませんので、そういうような形でその情報の守秘の部分が担保できるように、子供が安心して回答できるようにというような条件を整えて実施をさせていただきました。

 以上でございます。

○加藤委員
 今回の調査では基本的に体罰はないということですが、結果としてアンケートの調査の怖いところというのは、この結果がひとり歩きをして、やはり実態が見えにくくなってしまう、そういうことを危惧する。実際にあっても今回ないということになればですね。先ほどの政府見解に基づいて、事実の確認、本人の認識、周りの子供たちがどう判断したか、中央区としてもやはり総合的に調査を行うべきと思います。

 最後に、柔道バルセロナ五輪金メダリストの古賀選手は、体罰は指導の放棄であると、このように明確に指摘しているわけですね。また、元プロ野球選手の桑田投手は、体罰の恐怖心や痛みによって根性がついた、気合が入ったなど、野球に生かされたことは何一つもないと、述べております。体罰は暴力であり、重大な人権侵害です。体罰を完全になくすためには、まず直接の当事者である教員が、体罰をなくすんだという徹底した議論を積み重ね、体罰は一切しないという立場で生徒や保護者との議論を進める必要があるのではないかと思います。また、教育行政においても、教員が子供とじっくり向き合う時間を保障するためにも、教職員の定数増や少人数学級の拡充などの整備をすべきであることを指摘し、要望します。

 以上、発言を終わります。

○押田委員長
 それでは、ただいま質問の半ばでございますが、この際、暫時休憩し、午後3時10分に委員会を再開いたしますので、御参集願います。

 暫時休憩いたします。

(午後3時 休憩)


(午後3時11分 再開)

○押田委員長
 それでは、休憩前に引き続き委員会を再開いたします。

 理事者報告に対しまして次の質問者の発言を願います。

○渡部(恵)委員
 それでは、資料8について質問させていただきます。

 読書がもたらす効果ということがこちらのほうにうたわれておられますけれども、確かに読書がもたらす効果というのは、言葉を理解し、そして語彙力が豊富なことを通して学力の高まりを、そしてまた、その可能性を広げていくということは非常に大切であるということは、ここに書かれているとおりのことと私も思っております。現在、文部科学省のほうでも、図書・読書に触れさせていくということに大変力を入れてきているということで、子供たちの読書量も、非常にふえているということでございます。朝読書を実施されておりますけれども、これによって子供たちの読書量は当然のことながら増加をしていますけれども、学力に具体的にどのような効果が現在出ているか、把握していたら教えてください。

○増田指導室長
 さまざまな学力調査を行う中では、やはり子供たちの読解力、そこに課題があるというところが指摘されているところでございます。子供たちの読書量、各学校も、今、委員の御指摘もございましたけれども、朝の読書活動でありますとか、そのほか読書週間を設ける、あるいは子供たちの読書の進捗状況を子供自身が自覚できるようなカードを工夫したりとか、さまざま取り組みをしているところでございますけれども、それが実際に学力のほうにどういうふうに反映してきているかというのを把握するのは、なかなか難しいところかなというふうに思ってございます。その時間がふえた、読むようになったということが、イコール、なかなか学力調査のような数字の中で出てこないと。はっきり確認することができないという部分がございますけれども、子供自身が読書をする中で本を読むのが楽しくなったとか、あるいはもっと読みたいであるとか、そういったことは一つの成果としてあらわれているのではないかなというふうに考えております。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 本を読んだから直ちにそれが学力に反映してくるということは、それは確かになかなか見えてこないというのも、私自身も、質問しておりますが、想像できております。ちょうどこちらの、第二次中央区子ども読書活動推進計画の20ページに書かれておりますけれども、読むことだけでなくて、その読んだことを、同じ本を読むことによってどのように感じたかということを表現し合うということもこれから行っていくということが書かれていたことに関しては、私自身もそれはすごく大切なことだというふうに考えております。やはり本を読むということはさまざまな本の世界のことをインプットすることであるというふうに思うんですけれども、それを実際、自分の中に入れて、自分の感性を通してアウトプットしていく場ということがこうした発表をする場でもありますし、また同時に、自分の言葉で発表することも大切ですけど、書くということも大切ではないかというふうに私自身は考えるんです。入れたものを自分の感性を通して読書感想文ですとかさまざまな形での書くことによるアウトプットということを学校でなさっておられるかどうか。また、その必要性はどのようにお考えになっているか、教えてください。

○増田指導室長
 子供たちに読む力がついたということは、書く、表現するということと非常に密接な関係にある、不可分なものであるというふうに考えております。奨励校等も指定をしておりますし、そういった各学校の研究の取り組みの中、奨励校に限らず各学校でも子供たちの学力を向上させるために校内研究ということでさまざま取り組みを行っておりますけれども、その中では、今、委員御指摘の書くということについては大変重視されているというふうに考えております。特にノート記述をどういうふうにしていくかということでございますけれども、読書をして、あるいは国語で物語でありますとか説明的な文章を読んで、それをまとめて書くということを初めとして、全教科にこれはわたるものというふうに思っておりますけれども、自分の考えたことをまとめて、それを発表する、このプロセスについてはやはり学力を定着させていく非常に重要なものであるとして、各学校でいろんな形で今取り組んでいるところでございます。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 そうですね。やはり読んだことをまとめる力、それから表現していく力、どのように感じていくかということをトータルで考えていくことが非常に大事ではないかなと思いました。ただ、こちらには推進計画ということで書くということまでは書かれていなかったんですが、現在、学校ではそのような大事なプロセスを一体として考えておられるということだったので、今後、そのようにしていただいて、子供たちの学力をトータルで少しずつ少しずつ上げていくような取り組みをしていっていただきたいと思っております。

 それと、読み聞かせのことについても、親御さんのアンケート調査でも、子供たちにとって大変大切であるというふうな認識は非常に高いということが出ておりました。その際、とかく読み聞かせはお母さんからお子さんへというような、一般的にはそういうふうに想像してしまうんですけれども、ここで、せっかくですので、お父様がお子さんに、週末、本を読んであげるとか、お父さんなりの子供たちの触れ方ということも大切であるのではないかなというふうに、この推進計画を読んでいて感じた次第でございます。せっかく男女共同参画で女性センター「ブーケ21」等でも父親の参画とか料理等々で男性の家事に対する啓蒙ということも取り組まれていく方向の中で、今後、お父さんから子供たちに向けた読み聞かせについてはどのようにお考えでしょうか。

○粕谷図書文化財課長
 読み聞かせでございます。私どものほうは、図書館3館で定期的にお話し会といいまして、基本的には小さいお子さん、幼稚園ぐらいまでのお子さんを対象にした読み聞かせをしてございます。対象がそういう小さいお子さんですので、保護者の方も一緒に来られるということもかなりございます。そうした中、今は現状、水曜日で読み聞かせといいますか、お話し会は設定してございますが、委員のお話しにあったように、やはり家族全員で本に親しむ、特に父親が子供にいい本を、男性の視線というか、視点というか、そう言ってはちょっと表現がおかしいですが、女性の視点とまた違った読み方等々ができて、子供たちをわくわくさせるような表現もできるかと思います。今後またこの推進計画の中でその場を設けたり、いろいろ図書館のほうでもお薦め本の作成とかしてございます。また、年に一遍ですが、絵本講演会というのをやってございます。これは図書館3館で順繰りにやってございますが、昨年度は日本橋図書館で本のイラストを描く山口マオさんという方をお招きして、講演と、実際に彼は版画を使って挿絵を描いてございますが、その方に実演もしていただきました。その際には、親子連れ、しかもお父さんが子供を連れてきた方もかなりございました。したがいまして、そういった啓発といいますか、絵本講演会なり、あるいは毎週やってございますお話し会、そういう中でお父さん方を取り込みながら読書活動を展開していければというふうに考えてございます。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 そうですね。やはりそういう場を設けてお父様が参加、そして御家族一体で図書に触れていくという環境をつくっていくことは、もちろんそれは図書館でしかできないことであるというふうに思うんですけれども、やはり家庭の中での、もうゼロ歳児、生まれたときから、少しずつ少しずつお父さんとお母さんで読み聞かせていくことが本当は大切ではないのかなというふうに考えていたので、そうした取り組みは男女共同参画等の中で考えていっていただくことも1つ方向性としてあるのかなと思ったので、御質問させていただきました。

 現在、赤ちゃん等に対して、3・4カ月健診時に、はじめてであう赤ちゃんえほんリストを配付しておられるということで、これを配付されたことによって読み聞かせの大切さを認識して、それをするようになったというふうな回答をかなり多くの方がなさっておられます。しかし、他方で、区内に住んでいなかった、47%、そしてリストを渡されていなかったという方が19%。これで合計すると66%なんですが、66%の小さいお子さんをお持ちのお母様、お父様方が、このはじめてであう赤ちゃんえほんリストを入手できていないという漏れがあったということがここに書かれておりますが、この対策としては具体的に何か考えておられますでしょうか。

○粕谷図書文化財課長
 はじめてであう赤ちゃんえほんリストは委員もお話しになりましたように、基本的には保健所で3・4カ月時の健診の際にお渡しするということでございますが、最近はやはり若い世帯の方々が本区に多数転入してまいりまして、そういうものがあったということをご存じなかったということで、区外に住んでいた、あるいはリストを渡されなかったという回答にはね返ってきたのかなと思っています。やはり本当に小さいときから絵本から始まって本に親しむという環境づくりが大切と考えてございますので、いろんなところでそういったものをPRしながら良書を選択していただければというふうに考えてございます。具体的には保健所が中心になると思いますが、保育園でゼロ歳児も今預かってございますし、そうした保育園にも今回そうしたものを配付し、また、新規施策ではございますが、3歳児健診、ちょっと歳児が高くなりますが、そういう場でもそうした本の紹介をしていきながら、読書活動を家庭でもやっていただければというふうに考えてございます。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 1つ御提案なんですけれども、保健所と連携されるというお話が先ほどもございました。3歳児でしたよね。新規事業ということで。転入時に小さいお子さんがいらっしゃるということは、恐らく家族構成をごらんになればすぐわかることで、転入されたときに、区のごみ出しのことですとかさまざまな資料も、あと防災マップ等も区民の方にお渡しすると思うんですけれども、そうした際にこうした子供たちへもお薦めの絵本のリストをお渡しするとか、またあと、お医者様のところに行って注射をするとき等に、そうしたリストに触れるような機会を小児科の先生たちに御協力いただくなど考えることはできるでしょうか。というこの質問の趣旨というのは、どこまで本に触れさせていくことが大事だとお考えなのかなと思ったので、ここについてちょっとお聞かせいただければと思います。

○粕谷図書文化財課長
 今、委員おっしゃいましたように、転入時、確かに区のほうで転入手続をする際にいろいろ便利帳とか差し上げているかと思いますが、その中で私どものほうのリストもあわせて配付して啓発していくというのは大変重要なことと考えています。また、特に小児科の医院等にも協力いただくのも本当に大事なことと存じます。私どもも、先ほども答弁申し上げましたように、いろんなチャンネルを活用して読書活動を進めていきたいと考えてございますので、この辺はすぐさま検討し、具体化に向けて取り組んでいきたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 ぜひお願いしたいと思います。と申しますのも、読書の習慣がついていないお子さんというのは、こちらのアンケート調査等にもありますけれども、割と親自身が本を読まないとか、それから、学校では朝読書とかお昼休みに本を読む時間を設定されているようですけど、家庭でなかなか本を読む時間というのを設定するということが、御両親とも労働されている場合等はやはり難しいと思いますので、やはり本を通して、子供たちが本の世界を通して想像力とかさまざまなことに触れて感性が育っていくためにも、幼いうちから本の大切さということをお母様やお父様方にお伝えしていくことも、今後の子供たちが育っていく過程の中で非常に大切なことではないかというふうに思います。先ほど、日本橋のほうでイラストレーターと版画ができる方をお招きしてそうした取り組みもされておられますが、小さいうちから本の大切さということをできるだけ早いうちに御両親にお伝えしていくような場も図書館で設けていくことも可能であると思うんですけれども、今後の展開についてはどのようにお考えでしょうか。

○粕谷図書文化財課長
 今後の展開でございます。私どものほうも、今回策定しましたこの第二次中央区子ども読書活動推進計画事業、体系に従って、図書館が主体となる部分もございますが、関係機関と連携しながらこうした取り組みの実現に取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 ぜひ、図書館でしかできないことがあるはずですので、よろしくお願いしたいと思います。

 次に、図書館の魅力ということを私自身もいま一度考えてみたところなんですけれども、蔵書も圧倒的多数でございますし、資料の数、そうしたものも個人ではそろえ切れないようなものもたくさんお持ちでいらっしゃいますし、さらに、自分ではできない図書館でのイベント等も可能であるということで、図書館が持つ可能性とか魅力というのはさらに広がっていくのであろうなというふうに考えております。その中でブックトークということを実施されておられますよね。本が持つ魅力ということを学校訪問を通して子供たちに伝えていらっしゃったということで、御要望があった学校に対して既に実施されておられますけれども、子供たちの反応、そうした図書の大切さということを外部の図書関係の方から伺った後の子供たちに聞いて、楽しかったとか、本の楽しさを覚えたとかいう反応があったら教えていただきたいと思います。

○増田指導室長
 親や子供たちの読書の世界を広げるためには、いろんな本があるんだという情報に触れていくということが大切かと思っております。ブックトークの果たす役割でございますけれども、あるテーマについて、こんな本があるよということを図書館員が紹介をしたり、あるいは同じ作家の本をめぐって、こんな本もあるよというようなことを紹介することで、子供たちが、あ、読んでみたいという思いを持つ、こういったきっかけづくりということでは大変効果的なものというふうに考えております。実際、図書館員が指導した後に、そのテーマをめぐっていろいろ紹介した本の貸し出しの数が多くなったり、あるいはその作家をめぐって紹介された本の貸し出しの数が多くなったりということで、子供たちはそれをきっかけにして自分の読書の世界を広げる姿が実際見られております。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 ぜひそういうブックトークをいろんな学校で取り入れていただければなというふうに思います。と申しますのは、ここの指標に書かれておられますけれども、子供の利用率、図書館の登録の利用率も平成23〜24年にかけて横ばいですし、貸し出し冊数に関しましても23〜24年度若干減少しているので、やはり図書が持つ魅力、そして子供たちがわくわくするような本が図書館に行けば借りられるというようなことも、こうした取り組みの中で改善していけるのではないかというふうに思っております。

 図書館でのイベントが平成22年度3月実施できなかったということだったんですが、これからは、先ほどの御答弁にございましたが、いろいろな形で取り組んでいかれるという方向性の理解でよろしいでしょうか。

○粕谷図書文化財課長
 今、委員おっしゃった講演会ができなかったというのは、図書を使って文化講演会の実施というのができなかったということだと拝察いたします。これは、小学校5年生から中学校3年生ぐらいを対象に、豊富な地域資料、本区図書館で、教育図書館で持ってございます地域資料を活用する講座として企画をしたところではございますが、なかなか周知期間が短かったということで参加者がなくて実施に至らなかったということでございます。今後はもう少し、こういう講演会を企画するに際して、どういう層を対象にするかとか、あるいはどういうものを使って講演を行うかとか、あるいはその講師をどうするかということについてきちんと精査をしながらやっていきたいと考えています。まさに昨年度末、Jr.中央区文化・歴史ずかんが発刊されましたので、こういうものを使いまして効果的にそうした講演会が組み立てられればいいなというふうに考えてございますし、実施をしていきたいというふうに考えてございます。

○渡部(恵)委員
 ぜひそうした機会をどんどん設けて、子供たちが多くの図書に触れて、想像力をかき立て、また、それが後々に学習意欲の向上につながっていくようなお取り組みを図書館も含めしていっていただきたいと思います。

 最後の質問をさせていただきたいと思います。図書になじんでいくということで、職場体験を図書館でされておられます。実際、中央区は東京駅の駅前に大きな本屋さんがございますけれども、子供たちにとって大きな本屋さんでさまざまな本、洋書も含め、そうした環境があるんだと。今、子供たちは大きな本屋さんに行く機会はさほどないのかもしれないなというふうに思ったので質問させていただいているわけなんですけれども、そうした大きな本屋さんでの職場体験ということは実施されているのか、もしくはお考えになる可能性ということはございますでしょうか。

○粕谷図書文化財課長
 私ども、中学生に対しては、図書館の職場体験ということで積極的に受け入れをさせていただいているところです。また、高校生も、最近は公立・私立を問わず図書館で、高校生のほうは1日数時間程度なんですが、やはり職場体験というより職場見学ということで問い合わせがかなりございます。ただ、中央区にも大型の書店が何件かございますが、そうしたところとは現状そうした関係が構築できていません。今、図書館の職場体験ということで、私どもとしては、片や本屋さんで本を売る、あるいは私どものほうは図書館で本を受け入れたり、あるいは貸し出しカウンターに立っていただいて実際に本の貸し出し・返却を担当してもらったり、あと、図書の廃棄とかそういうことまで踏み込んで体験していただくということで、民間の書店での体験よりはもっと効果があるのかなというふうに考えてございます。現状、そういった書店とはそうした関係ができていませんが、読書活動する中でまたいろいろ接触を図って、何がどこまでできるのかということを少し考えていきたいというふうには思ってございます。

○増田指導室長
 今、図書文化財課長から答弁をさせていただきましたけれども、近年の職場体験、本区の中学校の状況でございますけれども、書店については残念ながら対象に入ってございません。職場体験については、各学校が子供たちの希望も聞きながら実際に受け入れていただけるところと交渉しながらやってまいりますので、今までの経過の中では対象に入っていないということでございます。ただ、販売店ということでは一つの視野に入る部分かというふうに思っております。ただ、受け入れていただけるかどうか。事業所のいろいろな状況とか、また実態とかがございますので、なかなか中学生がかかわれる部分とかかわれない部分とありますので、また視野に入れて検討させていただきたいというふうに思います。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 あらゆる機会で本に触れていく、そしてそこの世界から学び取っていくということが、子供たち、五感を通して、心が、そして体が、頭が、脳が、さまざま育っていくものと思いますので、今後とも総合的な取り組み、そしてお父様、お母様に対する啓蒙も含め、いろいろなさまざまな機会をさらに与えていっていただければというふうに思います。

 以上をもちまして質問を終わります。

○押田委員長
 それでは、理事者報告に対する質問を終わらせていただきます。

 続きまして、議題に入らせていただきます。

 区民生活及び教育行政の調査について、いかがでしょうか。

○植原委員
 それでは、教育行政について2点お尋ねさせていただきます。1点は特別支援教育について、2点目はプレディについてお尋ねいたします。

 特別支援教育ですが、昨年、ちょうど1年前ぐらいに晴海中学校ののぞみ学級ですね、通級指導学級を視察といいますか、伺わせていただきました。そのときに、当初開設されたのが平成21年の春でしたでしょうか、当時は3名でスタートしたと思いますが、もう昨年、たしか11名いらっしゃったかな。今回、先ほどの理事者報告でも御報告ございましたけれども、13名の生徒さんが通われるということで、最初3名で、他の学校から通う生徒さんもいらっしゃるので、どうだろうというような御心配も当初はあったと思うんですけれども、推進を順調にしていただいているのかなという印象を今持っております。予算特別委員会の御質疑の中でも御答弁がございましたけれども、本当に人口がふえ、小学校においても児童数・生徒数がふえたということもあって、そのようなお子さんも確実にふえているということで、今後の特別支援教育へのお取り組みのいろんな方針を示されたと認識しております。

 そういう中でお尋ねしますけれども、この通級指導学級のほうに在籍といいますか、入級というんでしょうか、登録をしていらっしゃる児童・生徒さんが、順調に全員がきちんと通級の授業を受けられていらっしゃるのかどうかと。その状況ですね。中には、申し込んでもなかなか思うように通えないとか、そういう現状もあるのかどうか、その辺のことについて教えていただきたいと思います。

 それからあと、昨年、のぞみ学級で先生方のお話を伺ったときに、これからは巡回をしていくようなことも伺っておりますというお話をお聞きしました。それも予算特別委員会の中での御答弁の中にあったと思いますが、その辺について、今、もう既に巡回指導が進められているのかどうか、その辺のことについても教えていただきたいと思います。

 それとあとは、通級指導学級にもなかなか行けない、また、行かない、いわゆるもっとグレーゾーンのお子さんたちが、各小学校・中学校にしても、特に小学校ですね、いらっしゃると思いますが、その辺については普通学級の中で区として独自に補助してくださる先生を配置していただいていると思いますけれども、その辺の現状と、あと、本年度、学校現場から要望があった指導員さんの配置については、十分にお応えできたのかどうかお知らせください。

 よろしくお願いいたします。まず、では特別支援のほうでお願いいたします。

○増田指導室長
 まず1点目でございます。通級指導学級に通っている児童・生徒が順調に通級できているかということでございます。通級につきましては、それぞれの児童・生徒の状況に応じ、指導日数を決めまして、あるいは指導内容も決めまして、それぞれの通級指導学級のほうに通級をしているわけでございます。それぞれの状況を見て指導方針を決めておりますので、そういったことの中では子供たちは順調に通級をして必要な指導を受けているというふうに認識をしているところでございます。

 それから2点目の巡回指導についてです。都の特別支援教育にかかわる計画の中で、平成28年度を目途に巡回指導型ということで各学校に特別支援教室というものを設けまして、子供たちが通級をしなくても、それぞれの自校の教室のほうに行って、教員のほうが巡回をしてその教室で指導するというような形の構想が描かれているところでございます。これにつきましては、今後、東京都のほうがその巡回に必要な教員の配置等を考えてまいりますので、その動向を見据えながら、私ども中央区につきましてもそれに対応していけるようにしていきたいというふうに考えているところでございます。

 それから3点目の通常の学級の中にいる子供たちで支援が必要であるという子供たちの状況についてでございます。そういう個別の支援が必要な子供たちのいる学級に対して学習指導補助員を配置してございますけれども、今回も各学校からいろんな状況が報告されておりますので、子供たちの状況を観察した上で、適切な配置を本年度についてもさせていただいているところでございます。入学からその後、子供たちの状況を見ながら必要な支援をしていくということが重要かというふうに思っておりますので、今後も、ただ指導員を配置するということのみならず、その後の状況はどうなっているかということを学校ともよく連絡をとりながら子供の支援を進めていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○植原委員
 それぞれありがとうございました。今、これからの方向性、また、巡回指導等もお聞きいたしました。平成28年度に東京都が特別支援教室を設置していくというような流れも、それに準じて、東京都に倣ってということでお聞きいたしました。あと、先生についても、専門性の高い教員が当然配置されることと思いますが、そこも東京都のほうで配置するということで理解しております。

 それとあと、通常の学級の件も、大方、今の御答弁でお聞きしますと、特別な支援が必要なお子さんに対する指導とケアということでは、学習指導補助員を区としては配置できたということで受け止めてよろしいでしょうか。

 実は、これは福祉の関係にもなるので、なかなかちょっと福祉と教育とのあれがありますので難しいかと思うんですけれども、福祉センターで、発達障害までいかなくても、もっとグレーゾーンのお子さんたちに対する指導といいますか、支援が行われていたわけなんですけど、以前も御質問させていただいたことがあると思いますが、小学校のせめて低学年、未就学から小学校に変わったその一番大事なときに、どうしても福祉センターでの支援が途切れてしまう。それは福祉センターに問い合わせていただきたいということだったんですが、なかなか難しくて、福祉のほうでは今回も放課後等デイサービスの事業の拡大もされているので、きっとその辺も関連して福祉部門のほうで拡大してくださったのかなとは自分なりに理解はしているんですけど、やはり現場としては、なかなか思うような、それまで受けていたきめ細かなケアが学校の教育現場では受けられないということで、先生方、また、教育委員さんがいらっしゃって、教育委員さんにもお話をされたんでしょうか。そうしたところは、なかなか現段階では難しいと。学校現場の先生によると、民間のそういう支援の学校に行ってくださいと、そこまで言われましたということでした。やはりそういう特別な支援を必要とするお子さんに対する通常学級での支援というものを、今は学習指導補助員さんで行っていただいていると思うんですが、放課後も含めて、放課後ですと多分、プレディのほうになることが多いのかもしれませんが、その辺についての体制というのは、区としてこれがもう少し手厚くしていただく可能性があるのかどうか。また、何か課題があるのであれば、その辺もお示ししていただきたいと思います。

 よろしくお願いいたします。

○増田指導室長
 今、委員の御指摘の点ですが、福祉と教育の連携ということかなというふうに考えてございます。やはり子供が就学前からいろんな形で支援を受けているものが学校に入ってからも一貫していく。子供は成長ということの中では一つながりでずっと成長していくわけですので、それを見守りながら必要な支援をしていくことは大変必要なことかというふうに思っております。私ども、福祉のほうと、私どものあり方がどうかということについて、教育相談なども含めていろいろ話をしているところでございます。今後、どういう形でそのあたりを担保していけるか。また、個別の支援計画などというものを学校のほうでも立てて、どんな機関とつながっていくとよいのかというようなことも、今、進めているところでございますので、そういった点がさらに充実して、子供たちにとってよい環境が整備できるようにということで私どもも今後も努めてまいりたいというふうに思います。

 以上でございます。

○植原委員
 ぜひお願いしたいと思います。やはり中には、学校の先生のほうからのそのようなアドバイスで民間の学校に放課後行っているお子さんもいらっしゃるようなんですね。授業料というんですか、かなり高額であるということもお聞きしておりますので、できれば福祉センターで受けた支援を継続して、せめて1年生、2年生ぐらいまで受けさせていただければというような強い御要望があったわけなんです。その辺はまた連携していただいて、できる限りの対応をお願いできたらと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それからあと、プレディの件なんですけれども、春休みがありまして、その休みの期間の朝、今、9時からですけれども、その9時からというのを少し早目に何らかの対応をしていただきたいということなんです。実はこの春休みのことですが、お母さんがお仕事に行かれるので、8時半にプレディを利用しようとしたところ、9時からでないと入れませんので、それまで学校の近くの公園で遊んでなさいということがありました。実はこの方は学童クラブに行っていたわけなんですけど、ことし2年生になったので、残念ながら学童クラブは入れませんで、地元の学校のプレディということになったわけなんです。それで、1年生のときは、私は児童館の御担当の方にお聞きしましたら、昨年、夕方の学童クラブの時間延長と同時に、朝のほうの休みについては原則は9時ですけれども、どうしてもお仕事等の御都合でいらっしゃる場合には、一応、児童館の中には入って待っていていただくというような対応をしてくださっているそうなんです。開館はもちろん9時からだということですけど、そういうケースについては児童館の中に入れて待っていてもらうという対応をしていますということなんですね。

 このプレディなんですが、9時になったら学校に行きなさいと、プレディに行きなさいということで子供さんには伝えてあるんですが、まだ低学年ですので、公園で遊んでいると時間を忘れてしまって、心配になって、たまたま学校から教職員の方が表に出てこられたので、済みませんが、遊んでしまうと時間を忘れてしまうので、9時になったら子供にちょっと声かけていただけますかと職員の方にお願いしたそうなんですね。そうしましたら、それはできませんと。どうしてですかと聞いたら、学校とは関係ありません。プレディは9時からですから、私はそれはできませんということで、はっきりとお断りされたそうなんです。それで、そのお母さんも、同じ学校で子供を預かっていただける、そういう現場の職員の方として、そういう教育現場の方として、そういうことを言っていいんですかと思わずそのまま反論をされたそうなんですけれども、やはりこういうケースというのはあるのかなと。特に春休み、これからまた夏休みもありますので、数はそんなに、プレディの場合は学童クラブほどは多くないかもしれませんけれども、その辺の対応というのをどのようにお考えでしょうか。

○有賀教育委員会庶務課長
 プレディでございます。プレディにつきましては、平日につきましては放課後から午後5時あるいは午後6時という形で、今、委員からありましたとおり、長期休業期間中あるいは土曜日については朝9時からということでお願いをしております。長期休業期間中等については学校はないということで、その間、御自宅に保護者がいらっしゃらない方等については朝からやっていただきたいという御要望もありまして、こういうような形になっております。現在のプレディの運営につきましては、直営でやっている部分あるいは委託でやっている部分等ございますけれども、単純にこの開設時間を早めるとなりますと、また職員体制等の問題も出てきますし、それから、学校の中で行っておりますので学校との調整等ございますので、どういう形でこういった御要望に応えられるか。なるべくそういった職員体制等に影響のないような形で、運用のような形でできないかどうか、そういうようなことについて、学校も関係しておりますので、その辺と調整をさせていただいて、地域の方の御要望になるべく応えるようにはしていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○植原委員
 やはり児童館では午前9時からといえども館内に早目に入れていただくという、本当に御配慮ですよね。配慮という形で、所長さんにも伺いましたけど、やはり職員の体制の問題が大きいですから、それでも、昨年度ですか、そのような形で、どうしてもという方は一応館内には入っていただくようにしましたというお話をしていました。どうしてもお仕事で、ましてそういう低学年のお子さんの場合は、やはり1人で公園で遊ばせておくというのも、保護者としても安心して仕事にも行けないのかなということも。それを見てくれる人がいないので行っているわけですので、その辺は何らか工夫していただいて対応していただければありがたいなと思いますので、ぜひ、次は夏休み、土曜日も含めてですけれども、可能な限り配慮していただくように要望させていただきます。よろしくお願いします。

 それと最後に、今のことで私もすごく考えてしまったんですけど、やはりプレディは、放課後の子供の居場所とか預かり場所ということでずっと来ているんですけれども、学童クラブとプレディと同じように考えたり、過去には中央区としてもプレディに順次変えていくような御答弁を伺ったこともあります。この辺の子供の居場所という、その居場所であっても、本当は子供の健全な成長、また、命を守る、安全を守るということでプレディも始まったと思うんですね。そこに加えて、地域で守る、見守るということが大きなことだったかなというふうに思うんですが、今、最初プレディがスタートしたときの本来の目的が崩れつつあるのかなと。特に地域、民間委託したり、同じプレディでもいろんな形態があるので、なかなかその辺のことが難しくなってきているな、現場として難しくなってきているなと。あと、保護者の側からしても、さまざまな要望はもう限りなく出てきて、プレディに対しても、学童クラブに対してもということであります。これから子供に関する区としての計画もつくられるということで伺っていますので、そういう中で整理をされていくのかなと思いますけど、もしその辺の子供の預かり場所という点でプレディの考え方がございましたら、お聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。

○有賀教育委員会庶務課長
 プレディでございます。プレディは、今、委員からもありましたとおり、放課後の居場所づくりといいますか、お子さんを安全に学校内で預かるというのが趣旨でございまして、この趣旨については、平成17年に設置されて以来、一貫して同じでございまして、これは変わるところはございません。さらに、プレディの場合はそれに加えまして地域の方たちの協力を得ながら、地域住民と一体となって運営していきたいということで、現在もそれぞれのプレディで地域の方にサポーターさんになっていただいて、見守り活動を行っております。学童クラブについては、やはり保護者の方がお勤めになっていて、ある意味、保育的ニーズのものという感がございますけれど、プレディはそうではなくて、誰でも自由に参加できるというような形態をとっておりますので、その部分はやはり違うというふうに認識しております。今後につきましても、私どもとしましては、プレディについてはその事業の趣旨というものがはっきりしておりますので、その中でできるだけ地域のニーズに応えられるような形で運営していきたいというふうに考えております。

 以上です。

○植原委員
 ありがとうございます。予算特別委員会等でもお聞きしておりまして、やはりいろんな保護者の就労環境だとか、先ほども園児数の問題でありましたけれども、幼稚園ではなくて、むしろ保育園のほうに進まれるお子さんが多いんじゃないかというような理事者報告などもございましたけど、やはりそういう保護者の就労環境等がいろんな面で反映してきているなということを強く思います。また、さまざまなライフスタイルがあって、それぞれにお応えしていくというのは本当に大変なことだと思っています。まして、今、うれしいことに子供さんがふえて、区もにぎわっていますので、これからの計画、また、さまざま教育行政を進めるに当たって、全部にいいようにというのはなかなか難しいと思いますけれども、極力、子育て、また就労等、安心してできるような教育の環境としても、プレディのことを今言っておりますけれども、進めていただきたいと要望させていただきます。

 以上で終わります。ありがとうございました。

○押田委員長
 ほかによろしいでしょうか。

○河井委員
 1点だけお伺いしたいと思います。きょうも三宅島のほうで地震が何回か朝から起きているようなんですけれども、都の帰宅困難者対策条例が4月に施行されまして、学校の危機管理マニュアルを改定するということが都から出ていると思うんですが、区での取り組みの状況について現状どうなっているかと、今後の方向性などもわかれば教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。

○有賀教育委員会庶務課長
 帰宅困難者条例が施行されたということもありまして、学校で子供たちをこれまで以上に預からなくてはいけないというようなことが、現在、言われております。それで、昨年度、中央区の地域防災計画が修正されたということもございます。それと、今回、東京都の帰宅困難者条例が施行されている。そのようなものを含めまして、さらに3.11の検証というものも今までやってきたといいますか、3月11日に学校のほうでいろんなことがございました。そういうもののデータを、今、集約しておりまして、今年度中にはそれらのものを加味した新しい学校危機管理マニュアルを修正していきたいというふうに考えております。

 以上です。

○河井委員
 わかりました。ぜひ今後も取り組みをよろしくお願いします。

 以上で終わります。

○押田委員長
 ほかによろしいですか。

 それでは、議題につきましては、本日のところは継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、継続審査と決しました。

 長時間にわたりまして御苦労さまでございました。

 これをもちまして閉会いたします。

(午後4時02分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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