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平成25年 企画総務委員会(9月26日)

1.開会日時

平成25年9月26日(木)

午前10時30分 開会

午前11時29分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(10人)

委員長 守本 利雄

副委員長 志村 孝美

委員 押田 まり子

委員 瓜生 正高

委員 植原 恭子

委員 富永 一

委員 河井 志帆

委員 山本 理恵

議長 原田 賢一

副議長 中島 賢治

4.出席説明員

(30人)

矢田区長

小泉副区長

吉田副区長

齊藤教育長

中島企画部長

黒川企画財政課長

梅澤副参事(都心再生・計画担当)

生島情報システム課長

島田総務部長

長嶋総務課長

春貴職員課長

中島防災危機管理室長

浅沼区民部長

平林福祉保健部長

山﨑子育て支援課長

小倉高齢者施策推進室長

生田介護保険課長

和田保健所長

宮本環境土木部長

石田水とみどりの課長

田村都市整備部長

平野地域整備課長

竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)

松岡営繕課長

平沢会計管理者

新治教育委員会次長

斎藤副参事(教育制度・特命担当)

粕谷図書文化財課長

坂田監査事務局長

(財政主査 1名)

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

長田書記

笠井書記

6.議題

  • (1)議案第56号 平成25年度中央区一般会計補正予算
  • (2)議案第57号 平成25年度中央区介護保険事業会計補正予算

(午前10時30分 開会)

○守本委員長
 おはようございます。ただいまから企画総務委員会を開会いたします。

 開会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。

 (挨拶)

 続きまして、議長から御挨拶をよろしくお願いします。

○原田議長(挨拶)

○守本委員長
 ありがとうございました。

 続きまして、区長から御挨拶をお願いいたします。

○矢田区長(挨拶)

○守本委員長
 ありがとうございます。

 審査方法ですが、議案第56号、平成25年度中央区一般会計補正予算、議案第57号、平成25年度中央区介護保険事業会計補正予算につきましては、一括して説明を受け、一括して質疑を行い、質疑終了後、それぞれの議案を別々に起立採決によりお諮りすることでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり」〕

○守本委員長
 ありがとうございます。さよう取り扱わせていただきます。

 それでは、理事者の説明を願います。

○中島企画部長

 1 議案第56号 平成25年度中央区一般会計補正予算

 2 議案第57号 平成25年度中央区介護保険事業会計補正予算

以上2件報告

○守本委員長
 発言の時間制でございますけれども、本日の審査終了の予定時刻を午後3時とすることが代表者会において確認されております。また、これまでの例に倣い、通常の委員会での例によりますが、採決に係る時間10分を考慮し、各会派の持ち時間を算出することといたします。ただいまの時刻は午前10時40分でございます。したがいまして、自民党さん36分、公明党さん28分、日本共産党さん28分、民主党区民クラブさん28分、新生自民党さん28分、新無所属さん20分、無所属さん20分となります。

 それでは、理事者の説明に対する質疑を行います。

 発言を願います。

○植原委員
 基本的に、補正予算案については賛成の立場でございますが、1点だけ、確認の意味で質問させていただきます。

 私立認可保育所の開設準備経費補助ということでございますが、待機児童解消に向けて、来春には待機児童ゼロを目指して、民間の認可保育所を5カ所整備されるということで、大変期待をいたします。

 その中で、民間の認可保育所と区立の認可保育所の違いというのを、利用する立場からすると、どんなふうに印象としてはあるのか、その辺についてお尋ねをしたいと思います。よろしくお願いいたします。

○山﨑子育て支援課長
 利用する立場から見た区立と私立認可園との違いということですけれども、基本的に施設の基準自体は国の認可基準に基づいて私立のほうは行っておりますので、そういった意味では、内容的に違いがあるというふうには認識しているところではございません。保育について、きちんとやっていただいていると。

 それから、今回新しく開設する私立認可園につきましては、新規ということで、どちらかというと保育士さんなどが新しく採用されてという部分で、区立に比べれば新規の若い方の比率が少し高くなるというところで、その辺の確保といいますか、質の担保といいますか、そういったところはきちんと対応していかなければいけないのかなというふうに思っております。それ以外につきましては、大きく施設的な意味、それから保育的な部分においては、差があるというふうには感じておりません。

 ただ、今回の私立認可保育所は、いずれもマンション併設型、いわゆる賃貸型を伴っておりますので、そういった部分では、例えば園庭がない、代替の公園等を利用してというところで、若干、区立と比べたときに大きな違いとして、利用者側から見ると、園庭がないようなところはどうするのかというようなお話があるかと思います。その辺に関しましては、基本的に近隣の児童遊園等を利用していただくということで、近場のところでと考えて事業者とともに進めているところでございます。

 以上です。

○植原委員
 ありがとうございました。今、子育て支援課長さんがお答えくださったように、確かにそうだなということで理解をしております。

 ハード面の、園庭がないというか、狭いとか、そういう件については、いろいろ工夫をされて努力をなさっているのかなと。十分であるかどうかは別にしましても、区のほうでもその辺は御指導されて、保護者の声を聞きながら対応してくださっていると認識しております。

 1点、私が本当に認可保育所として区立、また私立、同じようにされているのかなというのは、発達促進の保育の関係なんです。障害児保育ということで、発達促進保育が区立の認可保育所では行われていると認識しております。それとあわせて、保育園も巡回をしてくださっているというふうに認識しております。大変これは重要な大事な事業であると思って、評価をしますが、これが民間の認可保育所ではどのようになっているのか、その点をお知らせください。

○山﨑子育て支援課長
 発達促進保育につきましては、入園のときにはわからない、なかなか親御さんも気がつかれていないような発達障害ですとか、もちろん最初から若干障害をお持ちであって、その部分で保育園にも預けたいという方もいらっしゃいますので、その意味では、そういった部分での対応というのは区立が率先して対応すべき事項かなというふうに考えております。

 ただ、私立園におきましても、入られた後、お子さんの状況を見られて、そういった傾向があるお子さんもいらっしゃいますので、そういった意味では、民間保育園の保育士の教育も含めて、対応はしていただいているというふうに思っております。

 特に、巡回ですけれども、区立の場合は教育センター等の臨床心理士さんを含めた相談員の方に回っていただいて、見ていただいております。民間のいずれの保育園においても、そういう傾向のあるお子さんというのは増加傾向といいますか、やはり何人かいらっしゃいますので、本社のほうの対応として臨床心理士等の巡回等々、同様な取り扱いをされているところがございます。もしそういう対応をされていない保育園等ございましたら、区のほうからも、そういうふうなお子さんの対応ということで、きめ細かく対応していただきたいということで要望はしていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○植原委員
 ぜひお願いしたいと思います。

 やはり区立の場合は、区として事業を行っておりますので、日常的に目が届いている。また、発達障害と思われるようなことで、例えば自閉症とか高機能自閉症では1歳ぐらいのころに気づかれる、また、わかる場合も多いと伺っております。

 区立の場合は巡回をされて、事業も行っていただいているので、それは評価するところなんですが、やはり保護者の方、また親子で不安を抱えていらっしゃる方、また子供さんの、いわゆる問題行動といいますか、そういうことが保育園の中であったときに、なかなか保育士さんの理解が得られなかったり、いじめというわけではないんですけれども、からかいとか、そういう対象になってしまったり、親子で孤立してしまう場合も見受けられると思います。実際、そのような御相談もいただいたことがあります。区立の場合は、そういうところは迅速に対応していただく体制ができていると思いますけれども、なかなか民間では、実際には保育士さん、人手が足りないとか、専門的な知識といいますか、専門性の高い相談員の方がいらっしゃらないとか、そんなことがありまして、もう少しその辺を区として考えていただくべきじゃないかなと思います。

 まして、認可保育所ということで、最初の御答弁にありましたように区立とほとんど変わらないようにやっていかれているということですので、その辺については、区の行政的な支援とか責任とか、もう一度確認をさせていただきたいですけれども、必要性というのを区としてはどのようにお考えなのか。あくまでも民間の事業者さんですから、民間でやるべきだというようなお考えなのかどうか、もう一度お示しいただきたいと思います。

 ちなみに、今回の5カ所の業者さんも、全てではありませんが、ホームページ等を見させていただいた中には、保育事業だけではなくて多角的にいろいろと事業をなさっている中で、障害児保育等に力を入れているとか、そういう経験を積み重ねていらっしゃるようなホームページの案内でもあるかなと思って期待もしたんです。中央区だけでなくて全国的に、これは問題が大きいので、なかなかそんなに簡単にいくことではないということは十分に承知しておりますけれども、そういう意味でも、業者さんを決めるときに、その辺のことも区としては選ぶ条件の1つとなっているのかどうかも、先ほどの質問とあわせてお尋ねをしたいと思います。よろしくお願いいたします。

○平林福祉保健部長
 就学前におけます発達障害のお子さんに対する対応でございますけれども、これは特に最近の傾向を見ますと、ふえている状況がございます。私の記憶の中での数字ですけれども、今、たしか95人ぐらい、疑いも含めますと、そういったお子さんがいるんじゃないかというふうに思っております。このお子様たちが全て小学校に上がってまいりますので、可能な限り早い時期に療育等を行っていきたいというのが考え方でございます。これは、特に公立、私立関係なく、中央区のお子さんとしての対応が必要だということで、できましたら福祉センター機能を強化していきながら、そういったお子さんへの対応ができないかというところが一つのキーになってございます。

 基本的な日常の対応につきましては、私立は私立で独立して行っておりますので、これは極力私立の責任のもとにやっていただきたいというのが我々の考え方でございます。ただ、中央区のお子さんという意味では一緒でございますので、総合的な対応については、区として福祉センターを中心に考えていきたいというのが今の考え方でございます。

 また、選定に当たりまして、特に障害児に強いとか強くないというのは選定条件に含んでございません。ただ、安定的な経営、それから母体がしっかりしているという意味では、そういった対応もできるであろうという事業者を選んでいるつもりでございます。

 以上でございます。

○植原委員
 やはり民間の保育所の場合は、まずは私立の責任のもとに行っていただくということで福祉保健部長さんから御答弁をいただき、確認をさせていただきました。この辺については、中央区のお子さんとして見ていただいて、これから福祉センター等、総合的に教育の部分を含めて、これからの御計画も伺っておりますので、そこに期待したいと思っておりますが、やはり保育園に、親は働いて預けて見ていただいているわけですけれども、子供にとっては生活のほとんどが保育所でお世話になっている。日常的な生活行動とか全て、一番身近なのは保育士さん、保育園の関係者の方ではないかなと。私自身も保育園にお世話になりましたので、母親よりも保育士さんのほうが母親みたいな、本当にそういう意味では感謝しておりますけれども、だからこそ、1日の中でほとんど保育所で過ごされているお子さんにかかわってくださっている保育士さんたち、また関係者の方には、早く気づきとか、さまざまなことで見てくださっているのかなと思います。

 何度も同じことを言って申しわけありませんけれども、区立は手厚くやってくださっているのは十分理解しておりますけれども、同じ認可保育所でも、民間はどうしてもその辺が少し区とは違って、いろいろな条件がありますので、なかなか難しい部分もあるのかなというふうに思っておりますので、また今後、この課題については御検討をいただきたいと要望させていただきます。よろしくお願いします。

 ありがとうございました。

○河井委員
 では、何点か質問させていただきます。

 まず、住民情報システムの改修についてお尋ねをいたします。

 非常に大事な住民の情報でございますので、それを扱う業者さんにはそれなりのセキュリティーを求めるのは当然のことだと考えておりますし、今回、地方税法の改正に伴うものですので、絶対やらなければならないことだというのは理解しておるんですけれども、今回のシステムの改修について、例えばそれにかかる費用についての見積もりを複数の会社からとったりはしているんでしょうか。その点を確認させてください。取り扱っている業者さんをいろいろ分散させるわけにいかないので、今使っている業者さんにどのぐらいかかりますかと尋ねて、そのままの金額を、ああ、そうですかと受けたのか、いろいろ比較検討をしたのかどうかについてお尋ねしたいと思います。お願いします。

○生島情報システム課長
 御存じのように、当区の住民情報システム、住基全部に関しましては、1つのベンダーにお任せしてやっております。今回の改修につきましても、そちらの開発業者がつくったプログラム等の改修でございますので、特に他の会社にお願いするということではなく、直接的に改修に当たっての見積もりをその会社からもらって、決めているものでございます。

○河井委員
 理解できました。ありがとうございます。

 あとは、私立認可保育所の経費の補助についてお尋ねをさせていただきます。

 中央区として、待機児童がふえている中で、このように私立の保育園を一気に来年オープンさせることで、区民の皆様に待機児童の解消に向けての区としての姿勢を示せたことは非常に歓迎をしたいと考えております。

 観点が区民の目線とちょっと違うかもしれないんですけれども、今回新たに5つの保育園が開設されることになったんですが、この5園が開設することになった経緯といいますか、区のほうからアプローチをかけて募集をしたのか、それとも業者のほうから、中央区さん、待機児童がふえていますよね、保育園をふやしてはどうですかみたいな、そういうものに対応してなのか、どういう感じで開設に向けての話が運んだのかについて確認をさせてください。お願いします。

○山﨑子育て支援課長
 今回の事業者に当たりましては、2月、1回目の募集が終わった段階でかなりの待機児童が出そうだという状況をこちらのほうで認識いたしまして、そこから本区で認証保育所をやられている事業者あるいは他の自治体等でもそれなりの実績のある事業者に対して、中央区内で日本橋地域、京橋地域、月島地域と分かれておりますので、この地域でそれぞれ待機児童がかなりの数が生じるということで、提案をいただけないかというところで働きかけをさせていただいたところでございます。特に、月島地域、勝どき地域を含めて、マンション等で人口増が激しいところについても、そのあたりで何とか、事業者として場所等を含めて提案ができないかということの働きかけをさせていただいた形での結果というところでございます。

○河井委員
 ありがとうございます。

 実は、他区で保育園、認証保育所を運営されている業者の方のお話を聞く機会がありまして、中央区はなかなか保育園に参入しにくいというお声を割と最近聞きまして、中央区の大事な大事なお子様の面倒を見てくださる業者を選ぶに当たっては、やはり実績等も非常に大事だと思うんですけれども、公平な選考のプロセスみたいなものがちゃんとあるのかなというのが、私のほうで勉強不足で見えなかったものですから、このような質問をさせていただきました。お答えいただきまして、どうもありがとうございました。

 以上で終わります。

○志村委員
 それでは、質問をさせていただきます。

 まず、認可保育所への補助金の点です。

 この補助金の内訳、5つの会社への補助金の配分額と、それぞれの用途、何に該当するということで、この5つのそれぞれの補助金の配分と用途をお知らせいただきたいと思います。

 それから、これは初期投資ということですけれども、追加の補助金というものが想定されるのかどうかです。

 続けて質問しますけれども、次は株式会社の保育園運営ということで、先ほどもありましたけれども、新しい園ということで保育士さんを募集しています。新聞の折込チラシで、この中の一つの会社さんが時給950円、保育士免許を持ってという形での募集がありました。そして、先ほど、若い人が多くなるので、きちんと対応しなくてはいけないという子育て支援課長の御答弁がありましたけれども、どうしても新しい、こういう形での民間の園ということで、チラシなどでの募集をかけて、若い人が集まってくると。若い人が多いというのは、子供たちにとってもいい面はあるんですけれども、しかし、経験ある保育士と若い人との重層的な保育環境をしっかり担保できなくてはいけないんじゃないか。それがあってこそ、区内の認可保育園のどこに子供さんを預けても、できるだけ保育の格差をなくすということになると思うんです。

 いろいろ聞くんですけれども、若い人というのは保育の経験も少ない中で、一緒に遊んでいるときとか、何もないときはいいんですけれども、思いがけない事故とか何かあったときの対応がベテランの方と相当違うと。特に、これは民間に限らずですけれども、若い人は隠蔽してしまう。これがわかってしまうと怒られるとか、そういう単純な理由で隠蔽するということも聞きます。

 そういう意味では、先ほど、若い人が多くなる、きちんと対応しなくてはいけないという中で、株式会社の5つの保育園に対して、区としてどのような対応を考えているのかもお聞かせいただきたいと思います。

 それと、株式会社と指定管理者制度を導入された保育園との違いです。株式会社の運営による自由度、指定管理者制度の保育園での自由度、指定管理者だって、やっているのは株式会社ですけれども、ただ、その自由度がどう違うのか、それをお聞きしたいです。

 また、株式会社でいろいろな不祥事とか、よくあります。申告をしなかったとか、企業でいろいろな不祥事とか、犯罪に近いことがあるんですけれども、このようなときとか、企業の都合によって撤退をする場合に、どのような取り決めといいますか、また、区はどのような対応をしようと考えているのかもお聞かせいただきたいと思います。

 それから、施設面なんですけれども、私もこの5つの予定地を見てきました。1つは更地でしたけれども、今までオフィスとして使っていたところを今度は保育園にしようというようなオフィスビルで、1階がコンビニエンスストアで、2階から上の場所もあります。そういうところとか、1階から2階とか1階から4階とか、さまざまあります。オフィスの中での認証保育所はずっとありますが、認可保育所ということでの不安というか、そういうものを区はこれを決めるときにお持ちになったのかどうか、それもお聞きしたいです。

 さらに、こういうオフィスビルは、ある場所は上にオーナーの方が住んでいるところもあるし、ある場所は上がオフィスのところもあります。そういうとき、例えば災害があったとき、避難が幼児優先にビルの中で取り決められているのか。1階に園があって、園庭があって、そこで避難する子供さん、1歳児と保育士との対応は大変ですし、地域の協力とか、そういうものもいろいろ想定しながら避難訓練などをしていると思うんですけれども、オフィスの例えば2階から4階とか1階から4階とか、そういう中で幼児たちをどう避難させるのか、そこら辺の体制などもちゃんと把握しているのかどうかもお聞きしたいです。

 それから、園庭についてですけれども、先ほど、事業者とどこの公園でと進めているという答弁がたしかあったと思うんですけれども、今回の場所を決めるときに、園庭はどうなのか、その園庭との距離とか、そういうものでここはふさわしくないなと。ですから、最初に、やはり認可保育園というのは園庭がついていると。しかし、今、いろいろな規制緩和の中で、園庭がそこになくても近くに公園があればとなってきていますけれども、やはり認可保育園を誘致する、つくるというのであれば、園庭はどうなんだろうかと最初に一番の関心事になってもいいぐらいだと僕は思うんです。今、それを事業者さんと進めているというのは、もう一度正確な答弁が必要かなというふうに思います。

 あと半年ぐらいで始まるということで、5つの保育園、それぞれどこの公園を園庭として使おうとしているのか、そのあたりも報告していただきたいと思うんです。園庭によっては、たばこを吸っているような、喫煙者が利用する公園もあるわけなので、そういうことも含めて、区としての認識といいますか、そこをお聞きしたいというふうに思います。お願いします。

○山﨑子育て支援課長
 では、まず補助金といいますか、歳出のほうの内訳です。

 まず、改修経費のほうですけれども、実際に補助をする部分ですが、先ほど申し上げたように賃貸型になりますので、ビル等の改修経費。次に開設前に改修をやらなければいけないということで家賃が発生してきますので、開設前の家賃。それから人件費につきましても、当然、開設前から研修等あるいは事前の準備等で人の配置が必要になりますので、開設前の人件費。そして当然、備品ですね。いろいろな棚ですとか下駄箱ですとか、そういった備品の購入、この4点に対して補助をしております。

 まず、改修経費の補助金ですけれども、国のほうで2,500万円を補助基準額として、その3分の2を安心こども基金のほうから補助することとしております。残りの3分の1の部分について、12分の1を区が補助します。8分の1について事業者負担、8分の1を都が負担という形で、まず2,500万円。それから、それ以外の部分、2,500万円では改修が済みませんので、それ以外の2,500万円を差し引いた部分につきましては、8分の1を事業者が負担します。8分の7について、4分の3を都が負担、4分の1を区が負担という形の構成になってございます。

 次に、開設前の家賃につきましては、こちらも国のほうで開設前の家賃の3分の2を補助いたします。残りの3分の1について、12分の1を区が負担します。残りの8分の1を事業者が負担という形になってございます。

 それから、開設前の人件費については、4分の3を東京都、それから4分の1を区、そして備品整備費のほうにつきましても、同様に4分の3が都、4分の1が区という区分けでの補助金の内訳になります。

 それによりまして、各園の各補助金の額になりますけれども、太陽の子新川保育園につきましては、1億1,524万6,000円、グローバルキッズ日本橋蛎殻町園が6,189万1,000円、日生東日本橋保育園ひびきは9,367万8,000円、アンジェリカ月島保育園が1億572万2,000円、ポピンズナーサリースクール晴海が6,698万7,000円となります。こちらが歳出のほうの内訳になりまして、補助金の歳入については、先ほどの内訳でこちらのほうに特定財源として入ってくるという形になってございます。

 それから、追加の補助ですけれども、基本的に、運営経費につきましては、家賃補助を区のほうで行っておりますので、これについて今後10年程度、こちらのほうで行っていくという形の支出の負担がございます。

 それから、株式会社の保育士の募集ということで、先ほど若い方が比較的多くなるというところで、これについても、今現在はかなり民間事業者のほうも保育士の移転、中で流動的に、基本的に人事異動といいますか、そういった配置もいろいろ工夫されていまして、新規の採用者だけでの保育園の実施というようなことはされておりませんし、私どももそのように要望しております。ですので、園長、それから主任クラスはきちんとそろえていただく。それから、若手と中堅、ある程度その辺については、多少若手のほうが比率が高くなるにしろ、中堅の方については、異動等も含めて対応していってほしいということを申し上げております。

 それから、人の募集についても、もちろんチラシ等で地元の人をというところもありますので、募集等をかけておりますが、東京都の福祉人材センター等も活用して、今、いわゆる潜在保育士等いらっしゃいますので、そういった方で子育てをされて、終わられた方とか、比較的年齢層の高い、子育てという分野でいえばベテランの方、保育士としては中断期間はございますけれども、そういった方も含めて、採用のほうをいろいろ工夫してされているというふうに伺っております。そういうことについては、対応をきちんととってほしいというふうな要望は続けてまいりたいと考えております。

 それから、指定管理者と株式会社の自由度の違いというところで、やはり指定管理者は当然、区立の保育園ですので区としての方針、それから区としてのやり方、そういったものをきちんと守った上でやっていただく。当然、民営であっても、立場は区立としての考え方で行って、その中で創意工夫できる効率的な運営というものをやっていただきたいということでお話をしております。

 株式会社といいますか、民間の保育園は、当然、自分たちの自由な園の方針といいますか、そういったもので、例えばリトミックですとか、体を動かしたり、運動をしたりとか、そういう分野でいろいろな工夫をされたりですとか、自分たちがこれまで積み上げてきた保育園のプログラム、いろいろな教育プログラムですとか、そういったものも活用しながらやっていくというところはございます。また、いろいろ保育にかける、例えば給食ですとかは、地域のスケールメリットを生かして効率的に食材の購入ですとかをやられたり、あるいは事務用品等の保育材料とかのものについても、スケールメリットを生かしたやり方で、いろいろな工夫をされてやっているということで、そういう意味では、株式というのは自分たちの方針に基づいてやられているというところは、自由度という意味で大きな違いかなというふうに感じております。

 それから、企業に不祥事などが生じた場合ですけれども、こちらのほうにつきましては、そういうことがないように、当然、東京都が認可権者でございますので、東京都が指導監査に入っておりますし、東京都が指導監査に入る場合は区も必ず立ち会うということになっております。区の立ち会いのもとに、補助金の支出もしておりますので、そういったことはないように、きちんと対応させていただいていると。

 それから、当然、先ほどお話があったように撤退というような非常事態といいますか、そういうことがないように、それについては、きちんとお話しさせていただいていますし、万が一撤退ということになりましても、今いるお子さん方が不利益を被らないような対応というのはきちんと考えていかなければなりません。以前どちらかであったような、行ったら突然、閉園の張り紙がしてあってというようなことはあってはならないというふうに考えておりますので、その辺は指導監査、事前のところで抑えるというところで、指導監査も含めて、東京都と協力して対応していきたいというふうに考えております。

 それから、施設、オフィスの中での保育所ということでの不安ということですが、区もこういった事業所に選んでいただいてやっていただく中で、やはり環境的な面というのは大きく考慮しております。災害等の避難というところですけれども、認可保育所ですので、2方向の避難経路がとれなければならないという基準がございます。いろいろな提案がございましたけれども、なかには2方向とれないというような場合は、場所的にはすごくいい場所であっても、ここはだめだという話もさせていただいておりますので、そこのところは認可基準に基づいて、きちんとした避難経路がとれる場所というところで選定したものでございます。

 また、避難の体制ということにつきましては、今後、事業者とも相談しつつ、きちんとした対応がとれるように指導をしていきたいというふうに考えてございます。

 それから、園庭ですけれども、こちらにつきましては、確かにおっしゃるとおり、はっきり言えば、私どもも園庭がある保育園というのはベストな選択であろうかと思いますけれども、なかなか区の中で園庭を設けてというところは難しいかと思います。今回、先ほどお話があった更地が1カ所ございますけれども、そこについては、屋上を庭園として園庭に近い形で使いたいという御提案がありましたけれども、それ以外のところはかなり厳しい状況です。基本的には園から5分程度の距離で、公園があるところというふうに私どもでも考えて、場所の選定等を行ったところでございます。例えば、今回の太陽の子新川保育園であれば越前堀児童公園、グローバルキッズ日本橋蛎殻町園であれば蛎殻町公園、日生東日本橋保育園ひびきであれば浜町公園、アンジェリカ月島保育園については、月島第一児童公園、それからポピンズナーサリースクール晴海については、晴海臨海公園というように、できるだけ5分程度でそちらのほうに行けるような場所というところで考えて、連れていくための安全確保ということもございますので、事業者とそういった意味での話で進めているところでございます。

 以上です。

○志村委員
 そういう中で、家賃補助を10年程度ということで、毎年どのぐらいを想定しているのかをお聞かせいただきたいのと、保育士の体制とか園の自由度、園の方針でいろいろできるという、そこをいろいろな形でチェックしていく体制が必要だと思うんです。さっき指導とか監査とかありましたけれども、例えば重層的な保育の環境になっているのかどうかというチェックをどのような形で考えているのか、また、園の方針などが適切なものなのかどうか、そこら辺をどうチェックするのかもお聞かせいただきたいと思います。

 それから、避難体制ということでは、オフィスで働いている人たちと一緒に、そして保育園から出れば、前が歩道で、すぐ大きな道路になりますよね。避難経路は、ただ机の上だけじゃなくて、地域とか建物の中でのということもちゃんと丁寧に煮詰めた指導をしていただきたいと思います。

 園庭が幾つか上がっていて、越前堀児童公園と浜町公園がありますけれども、予定されている場所からベビーカーを引きながらとか歩きながら5分で行ける場所なのかなと。大人の人で5分、もうちょっとかかるかなという気もしているんですけれども、長い道中の安全もしっかりチェックしなければならない。確かに、中央区ですから、すぐ近くに園庭があればという思いがありながらできないという子育て支援課長のお話はわかるんだけれども、そういう中でも子供たちの安全のため、散歩するときの体制とか、公園を園庭として使うときの行き帰りの体制を厚くするとかを含めて、株式会社の運営とはいいながらも、区がお子さんを認可で預かっているという立場から、しっかり目配り、チェックをしていただきたいんですけれども、その点についてもお聞かせください。

○山﨑子育て支援課長
 まず、家賃補助です。

 基本的に、2,000万円を限度に4分の3の補助を行っているわけですけれども、今後の見通しですが、どうしてもそういった部分の負担というのは今回の開設でふえてまいりまして、見込みの計算でいきますと、再来年度以降、運営経費として9億円ほど増加するのではないかというところは、計算上ですけれども、見込んではおります。

 それから、私立園における対応方針のチェックというところでは、当然、基本的に余りにも保育園としてどうか、例えば何らかの教育的な、幼児教育みたいなものに集中されるとか、いずれにしろ保育園とは違うような形のものというのは、やはり指導の対象になるかと思います。基本的に厚生労働省の保育指針に基づいてやるというのが認可保育園の基準になっておりますので、一部で、例えば月島のほうにある幼児園、いわゆる無認可の幼稚園とも保育園とも言わない幼児園のようなものも最近でき始めておりますが、そういったものとはちょっと違う。認可保育所として、保育指針に基づいた、安心してきちんと育てられる環境の中での保育園というところですので、そこについて、もしそういった保護者からの訴えですとか、あるいはそういうものがあるというふうに区のほうでもチェックした場合には、区は区として、東京都と連携しつつも、きちんと、まずは第1のチェックをしていきたいというふうに考えてございます。

 それから、避難経路等につきましても、オフィスビルということで、今回もビルのオーナーさんときちんと事業者が話をして、当然、オフィスにいらっしゃる方の、迷惑というわけではないですけれども、そこでのお子さんへの対応というのはどうなるのかというところも含めて検討して、きちんとやってくださいという指導をさせていただいておりますが、開設したときに、改めてそういった部分も含めて指導等させていただきたいというふうに考えております。

 それから、安全性の確認、これは一番大事なところだと思いますので、おっしゃるように公園の場所もきちんと把握しつつ、通常、公園まで行く経路とかもきちんと把握して、保護者の方にもお伝えして、こういう経路で行きますというところで、また地域の方にもこういった経路で公園に日常的に行くケースもございますのでというところで、御協力を仰ぎつつ、きちんとした安全管理の指導を区のほうでもできるだけしていきたいというふうに考えてございます。

○志村委員
 いろいろありがとうございました。さらに聞きたいこともありますけれども、時間の関係もありますので、次に、湊二丁目東地区で、これは事業が進んでいるので前倒しでというようなことも聞いたんですけれども、計画より何が進んで、この補正予算をかけたのか、そこら辺を教えていただきたいと思います。

○平野地域整備課長
 湊二丁目の事業進捗についてでございます。

 湊二丁目では、今、事業としては区画整理事業と市街地再開発事業の一連の事業がございますけれども、区画整理事業のほうの個別利用街区の方々の区画整理の移転に伴う補償であるとか、そういったものについても事業者と地元の方々のお話し合いがありますが、事業者のほうでもたくさんの方とお話をしますので、ある程度の余裕を見ておったんですけれども、それが事業者の見積もりよりも比較的円滑に進みましたので、その分の工事費であるとか、そういったものを今回補正させていただくということでございます。

 以上でございます。

○志村委員
 質問を終わります。

○守本委員長
 質疑を終了いたしましたので、これより採決に入ります。

 まず、議案第56号、平成25年度中央区一般会計補正予算について、起立により採決いたします。

 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○守本委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、議案第57号、平成25年度中央区介護保険事業会計補正予算について、起立により採決いたします。

 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○守本委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 本会議における委員長報告の取り扱いでございますが、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○守本委員長
 ありがとうございます。そのように取り扱わせていただきます。

 以上をもって委員会を閉じます。

 御苦労さまでございました。

(午前11時29分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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