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平成25年 地域活性化対策特別委員会(4月25日)

1.開会日時

平成25年4月25日(木)

午後1時30分 開会

午後2時22分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 田中 耕太郎

副委員長 中嶋 ひろあき

委員 押田 まり子

委員 富永 一

委員 堀田 弥生

委員 石島 秀起

委員 奥村 暁子

委員 渡部 恵子

議長 石田 英朗

4.出席説明員

(12人)

矢田区長

小泉副区長

齊藤教育長

中島企画部長

黒川企画財政課長

内田副参事(都心再生・計画担当)

浅沼区民部長

濱田地域振興課長

鈴木文化・生涯学習課長

守谷商工観光課長

新治教育委員会次長

粕谷図書文化財課長

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

長田書記

笠井書記

6.議題

  • 地域振興、文化振興、観光振興及び地域経済活性化対策に関すること

(午後1時30分 開会)

○田中(耕)委員長
 皆様、こんにちは。ただいまより地域活性化対策特別委員会を開会いたします。

 本日、区長は公務のため、途中退席いたしますので、御了承をお願いします。

 議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり理事者報告に対する質問とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告を願います。

○浅沼区民部長

 1 平成25年度中央区まちかど展示館助成対象施設の公募について(資料1)

 2 中央区内共通買物券の販売について(資料2)

以上2件報告

○田中(耕)委員長
 御報告ありがとうございます。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時33分でございます。自民党56分、公明党32分、みんなの党44分、日本共産党32分、民主党区民クラブ32分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 順次発言をお願いします。

○富永委員
 それでは、質問させていただきます。

 まちかど展示館につきまして、裏面にありますとおり、それぞれの地域からいろいろなところでこの事業をうまく使ってまちの持っているものをアピールしようと動いているところでございますけれども、今、中央区の中では、この間の東京スクエアガーデンを初め、大きな開発がされている中で、おみこしだとか、その地域にまつわる伝統的なものというのはそれぞれの町会さんがいろいろ保有していると思うんです。例えば、せっかくああいう大きな開発がある中で、広場の中にでもまちの持っている山車とかおみこしとか、そういうようなものを飾っていけたら、より観光資源をアピールすることとつながって、今後いろいろなにぎやかさにもつながっていくと思うんです。開発に絡めて、逆にこちらの行政からまちのほうに、ぜひ今回の開発の中でまちかど展示館をつくって、まちの宝物を飾りませんかなどというような働きかけを今後される予定はありますでしょうか。

○鈴木文化・生涯学習課長
 地域文化の継承、また都心コミュニティの活性化を図るために実施しているものでございます。

 今、委員から御提案のありました開発に伴う整備というお話でございます。なかなか私どもでは情報がつかみ切れないという事実もあることはあるんですが、ただ、まちかど展示館ですとか文化事業の助成ですとか、そういった制度を文化振興のプロデュースチームのほうから報告、助言をもらう機会も多くございます。その中の意見としまして、例えば伊東屋さんですとか、ああいったところが改築のときに何かを持っているんじゃないかですとか、そういった御提案をいただくこともございます。なるべく情報をとるようにはいたして、埋もれているものの掘り起こしに努めてまいりたいと思います。

 以上でございます。

○富永委員
 ありがとうございます。

 今、伊東屋さんの話が出ましたけれども、やはり地域が持っているものというのを2年に一遍とか3年に一遍、地域によっては神社のお祭りにもよるんですけれども、物すごいエネルギーが動くんです。ふだん、例えばお祭りにしても、おみこしが出ないときは暗い倉庫の中でずっと次の出番までおみこしが待っているというような状態なんですけれども、箱崎にあるようなおみこしの展示スペースなども、やはり好きな人はしょっちゅう前を通って写真を撮ったりしているわけでございます。それが例えば中央通りとか、ああいう大通りのあれだけ大きな開発の中で目立つところに、中央区のまちの宝物として展示物ができるということは、より多くの観光客の目を楽しませる、また、そこのオフィスで働く人たちの目を楽しませる。また、そうすることによって伝統のものを守っている地域の人たちの気持ちもさらに大きなものになっていくと考えます。

 これだけ地域には祭りになったりすると大勢人が集まってわいわいやるようなことというのがあるので、情報がなかなかつかみ切れないという消極的なことを言うのではなくて、これから先どんどん職員の皆さんもまちの中に入っていって、興味があれば、それを役所に持ち帰って何かに生かせないかなというようなところでやっていけたら、地域の人たちももっともっと自分たちの地域活性のために意欲が湧いてくるのではないかなと思います。よろしくお願いします。

○堀田委員
 よろしくお願いします。私からは、議題のほうで1点お伺いさせていただきます。

 Wi-Fiのことですけれども、昨年、IMFを迎えるに当たり銀座でも設備をしっかり整備されて、横山町でもその後整備されたというふうに報告も受けておりますけれども、それぞれアクセス数をとっておられるようでしたら、その実績等をお教えいただければと思います。お願いします。

○守谷商工観光課長
 Wi-Fiの整備についてでございます。

 銀座につきましては、銀座のGをとりましてG Freeということで、9月30日に開設をいたしまして、10月からおよそ6カ月余りたったところでございます。その間、銀座通り連合会の調査によりますと、1日2万件の利用があるという状況でございます。また、横山町につきましては、4月1日からの利用開始ということで、1カ月たってからの統計という状況でございます。

○堀田委員
 横山町は4月からでしたね。申しわけありません。

 では、銀座のほうで日に2万件ということで……。月に2万件ということで御報告いただいたんですけれども……

○田中(耕)委員長
 ごめんなさい。先ほど1日当たりなのか月なのかが、今、話の中で混同していると思いますので、もう一度、商工観光課長、お願いいたします。

○守谷商工観光課長
 済みません。1カ月2万人でございます。

○田中(耕)委員長
 1カ月ということでございます。

○堀田委員
 恐れ入ります。1月に2万件ということで、ほぼそれが続いているということなのかと思います。ただ、昨年末から特にことしに入りまして、海外からの観光客も日本全体で非常にふえているということが報道でもされておりますし、その影響というか、いい影響がないのかなというふうに期待をするところなんですが、その点はいかがお考えでしょうか。

○守谷商工観光課長
 日本にどのぐらい外国人が来ているかということでございます。昨年、尖閣諸島問題が起きたときには一時大変落ち込んだということでございますけれども、3月の政府観光協会の統計が発表されてございまして、それによりますと、訪日外国人の観光客数は、3月は85万7,000人ということで、前年同月比で26%ふえたという状況でございます。当然、銀座等は世界有数の観光地ということで、これに比例して観光客数もふえている状況かなというふうに推測されますけれども、まだ百貨店、商店街等の皆様から非常に観光客がふえたというような声は直接は聞こえていないという状況でございます。

○堀田委員
 状況がよく理解できました。

 では、今後、Wi-Fiがちゃんと整備されているよということを銀座地域、横山町もそうなんですが、広く観光客の方だけではなくて、当然国内の方もそうなんですけれども、広く知らしめていく周知方法につきましてはどのような考えでしょうか。

○守谷商工観光課長
 外国人に向けた観光の国際化については、観光振興ビジョンの中でも重要な戦略の一つというふうに定めまして、IMFのときにつくりました飲食店の外国語のメニュー、こういったものを継続的に続けていこうというのが地域から今年度も1つ出ているところでございます。

 また、今年度につきましては、外国人特派員プロジェクトということで外国人の視点と母国語による情報発信を進めていこうということで、昨年度設置いたしました都市観光推進協議会の中に作業部会を設けて、今後やり方等について検討していこうというような計画でございます。

○堀田委員
 とりあえず、観光振興、中でもWi-Fiが整備されているよというPRをしっかり今後考えていただければと思いますので、その点を要望いたしまして終わりにさせていただきます。

 以上です。

○奥村委員
 初めに、まちかど展示館についてお聞きします。

 まちかど展示館を発案した際の想定数と、この事業というのはいつまでやるものなのか、何か期限的なくくりをつくっているものなのかという点についてお答えください。

○鈴木文化・生涯学習課長
 地域にある貴重な歴史や文化資源の紹介という趣旨で創設をして、今年度で3年目を迎えます。当初計画したときに何館といった明確なものは定めてはございませんが、ただ、お隣、墨田区さんが小さな博物館ですとか、ほかのところ、奈良市ですとか、いろいろなところがやっております。そういったところを見ていると、大体20〜30というような数でありますので、目標とすると、おおむねそのくらいを見ているところであります。

 また、いつまでということですが、先般、他委員会でも財政負担のお話ですとか、いろいろございました。3年目ということでございます。まだ13館という数でございますので、ことしも募集をいたしまして数をふやしていきたいと考えているんですが、当然それに伴う運営費ですとか、そういったような経費はかかってくるものと思っております。ある程度数が集まった段階で、当初の目的と照らし合わせながら、また、この制度については、先ほども申し上げましたように文化振興プロジェクトチームの皆さんにもいろいろ御意見、御助言をいただいております。そういったところの意見も聞きながら、区の中では事務事業ですとか行政評価といったような仕組みもございますので、そういう中で、どういった方向がいいのか検討をしてまいりたいと思います。

 ですので、今のところ何年までという明確なものはないんですが、やはり進め方について見直しというのは必要かなと考えているところでございます。

 以上です。

○奥村委員
 墨田区ですとか奈良市などの例からすると25館とか、それぐらいを考えているようですけれども、現在が13館ということで、これも順調に毎年応募があれば25館ぐらい、もうすぐ見えてくるというか、届くと思うんです。そうしたときに25館になってしまって、それ以降応募があっても、ある程度館の数を区切るということで、認められないというか、受け付けられないということだと、もしかしたら25館より後から出てくるものにも、いいもの、いい展示物とかがあるという可能性もあると思うんです。それと、この事業ができてから広報が進んで、先にまちかど展示館ということをしているんだということを知った方で興味のある方が順次応募していくということになると、やはり早い者勝ちのようなことも出てくると思うんですけれども、後からいいものが出てくる可能性もあると思うんです。そういうものについては、期限は区切っていないということなので、可能性があればどんどん追加していくということでよろしいでしょうか。

○鈴木文化・生涯学習課長
 まちかど展示館の数、20〜30というのは目安となる数字でございますので、どういった数ですとか運用ですとか、委員おっしゃったような後からすぐれたものというのは当然可能性としてあるわけですので、今後いろいろ整理する時期がございましたら、そういった点も含めて検討はしてまいりたいと考えてございます。

 以上です。

○奥村委員
 以前、説明で奈良市などの場合は伝統工芸品を見せたりする。中央区のまちかど展示館というのは文化を知ってもらうためにやる事業なんだという御説明がありました。観光というよりも新住民のコミュニティづくりに役立てていきたいというお話があったんですけれども、これは具体的に新住民のコミュニティづくりにまちかど展示館というものがどう役立っていくのかという点と、この展示館があるということを新しい住民にどういうふうに知ってもらって伝えていくのかという点についてお伺いしたいと思います。新しい住民の方というのは、主にはマンション住民で町会などにも入っていない方が多いのかなと思うんですけれども、そういった方にどうやって知っていただくのかという点も非常に大事だと思いますので、お答えください。

○鈴木文化・生涯学習課長
 新住民に対する効果という、まず最初の質問でございます。

 最近、人口が着実にふえているということもございます。そうしたことから、この制度を始めた一つのきっかけとしましては、やはり移り住んでこられた方、また前から住んでこられた方に、それぞれ地域の歴史・文化、こういったものを認識していただきたい、知っていただきたいといった趣旨から始めたものでございます。

 それをどう伝えていくかということでございますが、ホームページ等々は当然なんですけれども、私どもでは別に、まるごとミュージアムですとか、いろいろなイベントがございます。そうした機会を捉えながら、多くの方にこういったものがあるということを伝えていく予定で考えているところでございます。

 以上です。

○奥村委員
 まちかど展示館というものがあるという存在自体はまるごとミュージアムの機会を通して知っていただくということだとして、まるごとミュージアムとこの展示館との直接的なつながりというんですか、まるごとミュージアムの中でこの展示館を組み込んでいくような面的なつながりという点についてはどのように考えておられるのか、今後何か展開があるということでしたら、その点についてもお聞かせください。

 それと、もし区内のいろいろなイベントとつなげていくということになった場合には、この展示館のオープンの曜日なども影響してくると思うんです。まるごとミュージアムでということだったら薬ミュージアムですとか浮世絵ミュージアム、こういったものも日曜日開館にしていかなくてはいけないと思うんですけれども、こういった点についても、あわせてお聞かせください。

○鈴木文化・生涯学習課長
 まちかど展示館とまるごとミュージアム等々、区のイベントとの関係という御質問でございます。

 まるごとミュージアムはイベントの実施だけではなくて、区内のこういった文化施設の紹介を行っております。今、まだ具体にはできてはおらないんですが、例えばまるごとミュージアムの中でまち歩きですとか、そういった事業を実施してございます。先々には、まちかど展示館を巡るですとか、そういったことも可能性としてはあると思っているところでございます。

 もう一つ、まるごとミュージアムは日曜日が基本的な実施の曜日でございます。実は、昨年のパンフレット、実施の中でも紹介をしたわけなんですが、会社ですとか企業、お店、こういったところなものですから、日曜の休暇のところが多いというのが実情でございます。ただ、展示館の開設をしている方々にも自分のところの施設を知っていただきたいといった思いがあるようには聞いてございますので、そのあたりはどこまでできるか、これは無理強いはできないんですけれども、協力ができるか、そういったものを調整してまいりたいと思っております。

 以上でございます。

○奥村委員
 まちかど展示館を通して、前から住んでいる方と移り住んできた方々とのコミュニケーションをとるようなきっかけになってほしいと思うんですけれども、まちかど展示館、企業の中に設置されているようなものに単に足を運ぶということだけだと、なかなかそれで旧住民と新住民とがつながるというようなきっかけづくりには難しいのではないかなと思うですけれども、そういった点はどのように考えているのか。まちかど展示館を仲介して幅広い世代の幅広い層の住民がかかわっていけるようなコミュニティづくりに役立つようなものになってほしいという思いがあるんですけれども、その点についてはどのようにお考えですか。

○鈴木文化・生涯学習課長
 古くから住まわれている方、新しい方とのまちかど展示館を活用した融合という視点かなと思っております。

 委員おっしゃるように、確かに足を運ぶだけではなかなか効果がないというところがございます。これは管理をされている方々の意見をいただきながら進めていかなければいけないんですけれども、中には、管理している方、古くから住んでいる方が新しい方も募集対象とした例えば講演会ですとか、そういったような手法も考えられるところでございます。今、具体的にいつ何をというのはなかなか答えづらいところもあるんですが、きっかけになるような何か取り組みというものを文化振興プロジェクトチームの委員さんの意見もいただきながら考えてまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○奥村委員
 展示館を巡るようなマップですとか、そういったものの作成というのは考えておられるということだったかどうか確認させていただきたいと思います。中央区には歴史的なものがたくさんあって、こういったものをはしごしながらまち歩きを楽しむというのは、観光的な面でも地域振興の意味でもうまく活用していけばよいものになると思うんですけれども、そういった活用の仕方、今後の方向性についてもお聞かせください。

○鈴木文化・生涯学習課長
 さきの質問にも関係はしますが、まちかど展示館をどうやって知っていただくかといった手法の一つでございます。今、数がまだふえているところではあるんですが、今年度集まったところで1つマップをつくることを考えてございます。その中で、そうしたものが基本の紹介の情報になっていくと思っておりますので、そういった作業を今後進めていきたいと思ってございます。また、当然、今、募集をしておりますので、そういったものをうまく反映しながら、順次改訂をしていく、そのようなスケジュールで見ていきたいと考えてございます。

 以上です。

○奥村委員
 もしそのマップのようなものができた場合には、区の施設はもちろんなんですけれども、区内の商業施設ですとか地下鉄の出入り口に置くですとか、そういった宣伝の仕方ということもぜひ視野に入れていただきたいと思うんですけれども、そういった点についてはどうでしょうか。今後、これからということなんでしょうか。

○鈴木文化・生涯学習課長
 いろいろなところで配布というのは当然効果があるところなんですが、今想定していますのは、改訂していくという前提でありますので、部数を想定していないという実態もございます。ただ、区の施設は当然ですけれども、実際に開設されている施設を中心に、いろいろな方の目に触れるような場所を考えていきたいと思ってございます。

 以上です。

○奥村委員
 確かに、今、認定されている施設がふえていっている段階ですので、数も変化していきますから、なかなか全部網羅したものを今の段階でつくるというのは難しいのかなと思いますけれども、地域振興という立場から、まちかど展示館が地域の活性化にもなって観光客を呼び込むものにもなって、かつ地域のコミュニティづくりにも役立つようなものに発展していくようにぜひ努力していただきたいということを要望いたします。

 次に、共通買物券についてお聞きします。

 買物券を手に入れられなかった、購入できなかった人の数というものはどういうふうに把握しているのかお聞かせください。

○守谷商工観光課長
 買物券を御購入できなかった方の人数でございます。平成24年度につきましては、会場にお越しいただいた方の列を大体概算で把握しましたところ、例えば本庁舎につきましては、1,000人のところ2,500名の方がいらしたということで1,500名の方が買えなかった。そういうふうな状況で、全体、御購入者の約1.5倍の方が御購入できなくてお帰りいただいたという状況でございました。

○奥村委員
 並んで買えなかった人もいると思いますし、完売してしまったということを知って、諦めて並ばなかった方もたくさんいると思います。本庁舎で並んだ方2,500人のうち買えなかった人が1,500人とすると、買いたいのに買えなかった人の人数のほうが多いということですから、これはかなり需要があるんだなということを改めて思います。今後、人口もふえていけば、そして年金生活のお年寄りなどもふえていけば、共通買物券はプレミアが高いですから、その中で需要もどんどんふえてくると思うんですけれども、今後買いたいという方がどのようにふえていくというふうに考えておられるのかお聞かせください。

○守谷商工観光課長
 確かに、年々共通買物券の事業が浸透するにつれて人気が出たといいますか、お買いいただく方の御希望する人数がふえているという状況かなというのがございます。額にいたしましては、平成21年度から現在のプレミアム込みで5億5,000万円に増額をして、今回で5年目ということでございます。去年、なかなかお買い上げいただかなかった方の状況も踏まえまして、今年度につきましてはいろいろ検討いたしましたけれども、お1人当たりの購入額を変更するということで対応させていただきまして、どの程度御希望者の方に応えられるのか、25年度については分析をしてみたいというふうに思ってございます。

○奥村委員
 過去の販売状況の実績を見ますと、購入限度の冊数は、5冊になったり10冊になったり、変動が2000年からずっとありますけれども、5冊だったときというのは完売まで時間がかかっているということがありますよね。10冊のときには大体当日完売、平成22年度から10冊になって、24年度までずっと当日完売ですけれども、2006年から2009年までが5冊だったんですよね。その前、2005年以前は10冊の時期が3年間続いているんですけれども、やはり10冊だったときは当日完売、2003年は翌日でしたけれども、完売をしている。5冊だったときを見ると、平成19年、2007年で5日後に完売、18年、5冊だったときには完売するまで大体1カ月と1週間ぐらいかかっているんです。

 今回5冊に限度冊数を減らしたことで今まで続いていた完売という記録がとまることが十分考えられると思うんですけれども、その点についてはどのように予測、想定していらっしゃいますか。

○守谷商工観光課長
 委員御指摘のとおり、平成18年から21年度まで販売の限度額が10万円以下ということで、その額が少ないときには確かに即日完売ということではなくて、完売するまでに時間がかかってございます。プレミアム率が10%ということで、10万円であれば1万円、当然、5冊、5万円であれば5,000円ということで、若干メリットが減るという状況は確かにあるようでございます。しかしながら、今回は非常に人口もふえておりますし、事業が浸透していることもありまして、当日の混乱は避けたいということで5冊に減らしてございます。販売の期間がこれまでは約1カ月強かかっているところもございますけれども、そこまでかかるかどうかというようなことについては、もう少し短く売れてしまうのではないかと。しかしながら、やはり1人5冊にすることによって、より多くの方が買物券を得られるということについては、一定のメリットがあるのではないかというふうに考えてございます。

○奥村委員
 さっき説明し忘れたんですけれども、平成21年度、2009年、完売するまでに2カ月以上かかっているということもありますよね。なので、やはり限度額が高いほうがもちろんお得感というのも大きいわけですから、喜んで買われているということを考えると、限度額を上げて冊数も10冊を維持するべきだと思うんです。買えなかった方全てに行き渡るようにして、10冊でお得感も大きく感じてもらえるように冊数は10冊を維持して発行額をふやしていくべきだと思うんです。

 もし、ことし完売まで時間がかかるとか売れ残るというようなことがあれば、またこれを10冊に戻していくとか、そういうことも今後考えていかれるのかどうかという点についても確認させていただきたいのと、発行額5億5,000万円といっても、区の負担はプレミアムの5,000万円ということなわけですよね。あと、経費が多少かかりますけれども、5億5,000万円といっても丸々その金額が区の負担になるということではないわけですから、やはり区の予算規模を考えると、もう少し発行額を上げるということは十分に可能だと思うんですけれども、その点についてのお考えをお聞かせください。

○守谷商工観光課長
 委員御指摘のように、確かに共通買物券、個人の消費者という観点から見れば、安く物が買える、お得であるという視点がございますけれども、資料の趣旨にもございますとおり商工観光課としましては、最終的には地域の活性化、区内の中小企業にどの程度効果が及ぶかというところに最も力点を置いてございまして、5億5,000万円が区内の中小の商店街の中で使われることが最も重要ではないかなというふうに考えてございます。

 また、発行額につきましては、中小企業全般への対策といたしましては、情報化とか高度技術への支援あるいは販路拡大とか、そういったいろいろな中小企業対策の中で区の共通買物券に割かれるべき予算の額、また他の自治体を比べまして同規模の自治体が発行している額とも見合せまして、今回の発行額については5億円ということでございます。

 また、予算規模につきましても、そういった全体の中小企業対策の配分の中から妥当な額であろうというふうな考えのもとに現在の発行額を決めさせていただいているという状況でございます。

○奥村委員
 やはり地域の活性化という観点から言えば、当然発行額がふえれば地域の中小企業ですとか商店などでも使われる金額もふえていくわけですよね。だから、やはり地域の活性化と言うならば、私はもっと発行額をふやしていくべきだと思うんです。地域振興、地域の活性化という役割から考えても、ふやすべきだというふうに、繰り返しになりますけれども、私は思いますが、その点についてもう一度御答弁をお願いします。

○浅沼区民部長
 発行額の増額につきましては、商工観光課長のほうからお答えをさせていただいたところでございます。

 中小の小売店さんの振興というのを基本目的に発行させていただいてございまして、これまでの店舗さんでの利用実績というものを踏まえてみますと、例えば平成23年度の実績で申しますと約4割の個店では、残念ながら利用されていないということがございます。また、平成21年からの3年間の状況を見てみますと、登録をいただいたところの約2割のところでは、残念ながら3年間まるっきり使われていないといったような状況がございます。そうしたところを見ますと、単に発行額を増額するだけで幅広く区内の中小の店舗さんで使われて活性化するかというと、なかなか疑問があるというふうに考えてございます。

 そういったところで、本区の財政負担の状況ですとか、それから公平性といったところから、今年度については5億5,000万の発行で5冊までとさせていただきました。来年度、次年度以降につきましては、ことしの状況も踏まえてみますけれども、過去の状況というものを踏まえて十分に検討していきたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○奥村委員
 登録されていても使われていない店舗、お店もたくさんあるということなんですけれども、これはどういうふうに使ってもらうか、登録店をふやすということもあると思いますし、それはやはり同時進行で進めていただいて、少なくとも発行額がふえれば、地域で使われるという意味では地域振興の大きな助けになると思うので、ぜひ今後も購入限度の冊数、発行額ともに、状況を見ながらふやしていくということも十分に視野に入れて進めていただきたいというふうに思います。

 もし今回完売するようなことがあれば、また追加で発行するというようなこともできると思うんですけれども、追加で発行していくということもあり得るのかどうかという点についても確認させてください。

○浅沼区民部長
 再度発行するということは、結局発行額の増加ということになりますので、今年度については財政負担等もございますので、追加発行という予定はございません。発行額をふやしても、先ほど申しましたように、これまで使われているところでさらに使われるだけで、裾野の広がりというのはなかなか見込めないのかなというふうに思ってございます。なるべく多くのお店で使っていただくように、区といたしましても利用店舗の周知を図ってまいりたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○奥村委員
 ぜひその裾野を広げる努力も同時にしていただきながら、さらに共通買物券が区民にとってより喜ばれるものに発展していくことを望みます。

 次の質問に移ります。

 区内でマラソンですとか花火大会ですとか、いろいろ大きなイベントが開かれます。警備の体制というのは、ロンドンマラソンでのああいった大きな事故がありましたけれども、今後警備などはどういうふうに強化していくとか、考えておられることがあれば教えてください。

○浅沼区民部長
 区内で東京湾大華火祭ですとか大江戸まつり、あるいは区民スポーツの日のマラソンというものを実施してございます。警備につきましては、警察さんと十分事前の協議をさせていただいているところでございます。基本的には自主警備で実施をするというところでございます。これは警察さんからの指導もいただいているところでございますけれども、事業規模、それから日時ですとか、エリアといったもの、あるいは御参加になる方あるいは来場される方の人数といったもの、それからエリアの地域の状況、危険箇所ですとか、そういうところも十分踏まえて警備の体制を警察の指導等のもとで組み立てているところでございます。

 以上です。

○奥村委員
 済みません。ロンドンマラソンではなくてボストンマラソンでした。

 やはり区民の安全を守るために必要な警備、必要な安全確保には努力をしていただきたいと思います。

 終わります。

○渡部(恵)委員
 私は、資料1、まちかど展示館についてお伺いしたいと思います。

 基本計画2013の中には、まちかど展示館の目的が地域文化継承と区民の文化意識向上を図ること、そして地域への誇り、愛着を育むことということで観光、生涯学習などにも活用していくということが記載されております。

 前回の区民文教委員会の中で御質問された方への御答弁の中に、来場者数がなくても、認定取り消しはないというふうな御答弁がありましたが、それを踏まえて質問させていただきます。

 では、地域への誇り、そして愛着、文化意識向上を図るに当たっては、まちかど展示館の目的を果たすためにどのような手段を考えておられるのか。先ほどマップ等をつくるということをおっしゃってましたけれども、平成24年度の予算ベースで文化振興基金からまちかど展示館に繰り入れられた資金は2,033万3,000円、そして今期は文化振興基金2,590万円の中から2,090万円の予算が投じられております。24年度と今年度を比べると増加しているんですけれども、こうしたことを踏まえる中で、マップだけではなく、さらにこの目的をしっかりと効果が見えるようにしていくための手段をどのように考えておられるのかということ、また費用対効果のあたりをどのようにお考えなのかということをお伺いしたい。先ほど前委員からの御質問の中におみこし、山車という言葉がございましたが、これは神道の大事なグッズ、みたまを乗せるためのものではありますが、区としてはこれを伝統工芸というような形で捉えているのか、どのようにお考えなのか、まずお聞かせください。

○鈴木文化・生涯学習課長
 まちかど展示館の効果的な活用方法という趣旨の御質問でございます。

 ことしで導入3回目という、制度としてはまだ浅いものではございますが、その中で先ほど基本的なマップをつくっていきたいというお話をさせていただきました。やはり実際に足を運んでいただくことが大切でございますので、繰り返しになりますが、例えばまるごとミュージアムというイベントの機会、そのほかにも日常的にまち歩きの中に組み込んでいくですとか、そうしたことをまち歩きを行っている文化財サポーターの方々の協力を求められるかどうか、また、そういったガイドが育成できないかどうか、総合的に検討していきたいなと思ってございます。

 また、もう一つの質問がみこしについてでございます。

 平成20年度に策定をいたしました文化振興プランの中で、中央区の特性についていろいろ分析を図っているところでございます。この中で、一つとしまして、区内には伝統的なお祭りがあって、それがにぎわいのもとになっているというふうなことが一つの特徴でございます。そうしたお祭りに使われるものではあるんですが、それが皆さんの心の支えでありましたり地域の誇りでありましたり、そういったことの一つの機能を持っていると思っているところでございます。どうしても宗教というような観点はありますが、私どもは、文化振興プランの中にありますようにまちの行事で使うものとして展示をしていく、それがまちの人たちの誇り、文化の継承にもつながる、そのように考えているところでございます。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 まず、おみこし、山車につきましては、心の支え、精神的な誇りということで、江戸から始まっているまちの文化ですから、また、あのおみこしは随分昔からつくられているということなので、私の中ではそうしたまちの方々の心の支え、また誇りということのほかに、やはり伝統的な文化、そして伝統工芸の一つとして捉えていく方向性もあるのかなというふうに思っております。

 また、これだけの予算をしっかりと組んでいるので、さらに周知徹底と、それからまた来街者の方たちにも我々の区の誇りですとか伝統文化、そういったものを知っていただく方向性ということの効果をしっかりと考えていっていただきたいなということを1つ私自身も考えておりました。

 その中で、来街者の方、また中央区内にも障害者の方たちがいらっしゃいますけれども、そうした方々へのノーマライゼーションという観点から、例えば展示のものですとか、あるいはノーマライゼーションのもとの見学のあり方、そういったものをどのようにお考えでしょうか。

○鈴木文化・生涯学習課長
 活用の方向ということでございます。

 区内、来街者の方に多く見ていただきたいという視点でございますけれども、その中の一つとして、御提案がありました障害者の方というようなことも一つ方法として確かにあると思ってございます。具体的にどうこうというのはまだ検討はされてはいないんですが、例えば福祉センターに通っている人ですとか、また、私どもでかえで学級という学級もやっております。そういった方々にもごらんいただける機会を検討してまいりたいなと思ってございます。

 もう一つ、済みません、先ほど答弁漏れがございました。費用対効果ということでございます。

 委員御紹介いただきましたように、補助金の部分につきましては、文化振興基金からいただいているものでございます。その中でどのぐらいの方がごらんいただいているかというところを見ると、なかなかこれだけのお金をかけてという見方もあるかなと思っております。ただ、今、数字を実績でつかんで聞いてございますのは、やはり単館の数字、来館者であったり、また把握できないところであったりしますので、繰り返しになりますが、今後活用していく中で、費用にできない部分も確かにあるかもしれませんが、効果を高めていく方法を検討していきたいなと思ってございます。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 効果を高めていっていただくような方向性でお考えいただければなというふうに思っております。

 先ほどの御答弁にもありましたが、行政評価とか事務事業評価の中で、まだこれから3年目ということなので、今後継続していく中でさまざまなところが見えてくるというふうに思っております。ですから、今後のまちかど展示館のあり方を含め、それから効果というものをしっかりと私自身も見ながら、これから見守っていきたいと思います。

 以上をもちまして質問を終わります。

○田中(耕)委員長
 ほかに御質問のある方はいらっしゃいますか。よろしゅうございますか。

 それでは、議題、地域振興、文化振興、観光振興及び地域経済活性化対策に関することについては継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(耕)委員長
 そのように取り計らわせていただきます。

 それでは、以上をもちまして本委員会を閉会いたします。

(午後2時22分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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