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平成27年 環境建設委員会(9月30日)

1.開会日時

平成27年9月30日(水)

午後1時30分 開会

午後2時2分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 中島 賢治

副委員長 瓜生 正高

委員 押田 まり子

委員 鈴木 久雄

委員 志村 孝美

委員 松川 たけゆき

委員 塚田 秀伸

委員 富永 一

議長(鈴木 久雄)

4.出席説明員

(12人)

矢田区長      

吉田副区長     

宮本環境土木部長  

望月環境政策課長  

中野環境推進課長  

溝口水とみどりの課長

三留道路課長

遠藤中央清掃事務所長

田村都市整備部長

松岡都市計画課長

松村地域整備課長

平野住宅課長

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

笠井書記

秋山書記

6.議題

  • (1)議案第78号 中央区自転車の放置防止に関する条例の一部を改正する条例
  • (2)議案第79号 中央区借上住宅条例の一部を改正する条例

(午後1時30分 開会)

○中島委員長
 皆さん、こんにちは。ただいまより環境建設委員会を開会いたします。

 本日は、議案の関係で住宅課長が出席いたしますので、御了承願います。

 去る9月18日の本会議におきまして本委員会に付託された議案の決定に当たり、その内容を十分に審査する必要があるとして、本日、開会いたした次第であります。本委員会の運営につきましては、委員各位の特段の御理解と御協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

 審査方法について。付託された各議案について、一括して説明を受け、一括して質疑を行い、質疑終了後、それぞれの議案を別々に起立採決によりお諮りすることでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中島委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 では、理事者説明をお願いいたします。

○宮本環境土木部長

 1 議案第78号 中央区自転車の放置防止に関する条例の一部を改正する条例(資料1)

○田村都市整備部長

 2 議案第79号 中央区借上住宅条例の一部を改正する条例(資料2)

以上2件報告

○中島委員長
 どうもありがとうございました。

 発言の時間制について。発言の時間制につきましては、通常の委員会での例によりますが、採決に係る時間10分を考慮し、各会派の持ち時間を算出することといたします。現在は午後1時33分。自民党さん62分、公明党34分、日本共産党さん34分、維新の党さん34分、止水さん10分、無所属クラブさん10分となります。

 それでは、理事者説明に対する質疑を行います。

 発言をお願いいたします。

○志村委員
 それでは、議案第78号です。中央区自転車の放置防止に関する条例の一部を改正する条例について質問します。

 自転車のさまざまな問題、課題を解決するためには、ルールを守ろうとか、マナーを守って、歩いている方、さらには自転車の周りを横行する方々に気配りするなど、やはり利用者の方の意識が大変重要だというふうに思っています。そういう意識と行政の努力によって、2012年に中央区が策定した中央区自転車利用のあり方で示された自転車利用環境整備が進んでいくというふうに思っています。

 この4月からは駐輪場の有料化、放置自転車の撤去・保管料の有料化がされました。私たち日本共産党は、自転車の利用者の意識が大変大事だということで、その施策を進めるに当たっては、区民、利用者との合意をしながら進めていくのが大事だということで、今回の有料化に当たっては、そういう合意もなしに進めたということで批判し、反対もしたところです。

 駐輪場の有料化に伴って、今回は一時利用に関しても有料にしていこうという条例になっております。そこで、4月から有料化された中で、まだまだ5カ月ぐらいしかたっていないんですけれども、施行前と施行後ではいろいろな点で違いも生まれてきているのではないかというふうに思います。今回の条例案を審議するに当たっても、その点を明らかにしていきたいというふうに思っています。

 駐輪場ですけれども、使用料を取る、有料化されてから、施行前と比べて、駐輪している自転車が驚くほど少なくなっているのではないかというふうに思うんですけれども、その認識、その理由はなぜなのか、また、事前の想定はどういうものだったのか、まずお聞かせください。

○望月環境政策課長
 まず、有料化に伴いまして、以前と比較してということでございますが、とめられている自転車そのものについては、割合をとっているわけではございませんが、以前とそれほど大きな変化があるとは思ってはいませんが、以前は駐輪場の登録台数が現在よりも、数が多かったという状況の中で登録をされていた状況がございます。そういった中からいきますと、台数そのものが少し抑えられている状況もございますので、それで、とめられている部分も少なくなっているのかなというふうに感じております。

 それと、有料化に伴いまして、当然、これまで無料の際にとめられていた方もいらっしゃるわけでございますが、駐輪場内で適正に利用されている方に対して適切にとめていただく環境を整えるということで、駐輪場内の利用に関しては、登録されている方のみの自転車ということが原則でございますので、それ以外の自転車を撤去しているという状況もございます。そういったことも繰り返し行いながら、適切な利用環境の構築に努めているところでございます。

 以上でございます。

○志村委員
 今、幾つか答弁もありましたけれども、あわせて今回の有料化に当たっては、定期登録になっています。定期で駐輪場を利用する方は通勤・通学の方が多いと思うんですけれども、時々出かけるとか、常時駐輪場を利用していなくて、たまに使うという方は、無料のときには登録してでも必要に応じてとめていたけれども、今回、定期で使用料を払うというふうになったために、駐輪場を使うことができなくなったという中で、今、あきというか、以前と比べて駐輪されている自転車が少なくなったというふうにも考えられると思うんです。また、それが大きな要因ではないかとも思うんですけれども、その点の認識はいかがでしょうか。

○望月環境政策課長
 今回、有料化に伴いまして、申し込みの条件というものを大きくは変えておりませんので、そのままお申し込みいただく、なるべく混乱を生じないようにということで、そのままの形で登録をしていただくような形、有料化に伴って新しく登録をしていただくと。ただ、大きく変わりましたのは、これまで2年の登録期間だったものを1年というふうに変更してございます。これは、なるべく多くの方に御利用いただけるようにといったところでの整理をしたものでございます。

 今お話にございました、例えば、通常使わなくても、用事があって出かけるときに使いたいというような方につきましても、これまでの御案内の中では、登録をしていただき、駐輪場をお使いくださいというような御案内はしてきたところでございます。また、あわせてですが、今回始めます一時利用を早期に検討し、実施してまいりたいと考えていますということで御案内をしてきたところでございます。そういった中でいきますと、今まで登録をされている方から一時利用のほうに移られる方も、一定の割合で出てくるのかなとは思っております。そういった状況も踏まえながら、今回、一時利用を始めた中で、駐輪場の登録の台数の変化、状況を見きわめながら、その辺の台数についても精査をしていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○志村委員
 今、一時利用のことで、そのときから、さまざまな課題としてありました。そういう中で、今、登録していただくということで、登録すれば使用料を払わなくてはいけないんですけれども、登録しないで駅周辺などに本当に一時的に、買い物とか、ちょっと移動するときにとめてある自転車、これを放置自転車と呼ぶのか、いわゆる放置自転車となると思うんですけれども、結局、その実態ですね。絶えずある。これが放置自転車として撤去されているのかどうかも確認したいんですけれども、一時的に使う方たちの自転車が駐輪場の外に置かれているということも、やはり一時利用の希望がありながらも、なかなかお金を払って登録するという人が生まれていないという中での状況ではないかと思うんです。

 その点についての認識と、撤去して保管している放置自転車が何台、現状で確認されているのか、そして、3,000円を払って引き取った台数についてもお聞かせいただきたいというふうに思うんです。お願いします。

○望月環境政策課長
 まず、一時利用に関しての場所と、置かれる方という御質問なんですが、例えば目的があって、お買い物とかに行く場合には、当然、そういった施設のそばにとめられるというような状況があるかと思っております。本区の駐輪場につきましては、駅周辺という形で整備を重ねてきたところですので、なかなかそういった目的を持って、例えばスーパーなどに行かれる場合に、その近くにあるというような状況にはなっていませんので、そういった場所に置かれる場合があるのかなというふうには考えます。

 ただ、本来であれば、その施設の側で駐輪スペースを設けていただくというのが原則のお話だと考えていますので、施設の側の駐輪場と、本区が今回始める一時利用という形のものをあわせながら、放置自転車の対応ができればと思っておりますし、まず駐輪場があいている状況があるということであれば、その駐輪場をお使いいただくように我々としても誘導を図っていきたいというふうに考えてございます。これは公園等も含めてでございますけれども、施設の管理者と連携しながら、駐輪場の利用というものに向けて取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。

 それと、撤去のほうの状況でございます。

 ちょっと前のデータになりますが、4月から6月分という形でいきますと、撤去のほうが即日撤去と通常撤去と、先ほどお話ししましたが、駐輪場内でも実は始めたところもございますので、その合計数になりますが、4、5、6月で1,639台で、返還が360台ですので、2割ちょっとの返還率になっております。即日撤去の場合は返還率が47%ぐらいになっていますので、半分ぐらいはお引き取りに来ていただけている状況です。ただ、通常の撤去のものですと、その割合が1桁台になるというような状況もございます。そういった中でいきますと、そこに長い間置かれているような自転車に関しては、なかなかお引き取りの数が少ないのかなというふうに感じています。

 以上でございます。

○志村委員
 結局、即日撤去の利用者の方には、駐輪場の登録をしていないので、都合があって一時的にとめたら撤去されてしまったというような方も多いと思うんです。私が言いたいのは、さっきから環境政策課長もおっしゃっていますけれども、当初から、駐輪場を利用している方の中でも一時利用が大変多いということは確かだと思うんです。また、有料化するに当たっても、一時利用はどうするんだ、そういうものを設定してほしいという要望もたくさんあったわけです。

 そういう中で、結局、当初から一時利用の枠をつくらずに、駐輪場の有料化をした後で、それから様子を見て決めるというような報告もあったと思うんですけれども、当初から、一時利用でたくさん使っている方もいらしたという認識と、そういう方たちが、登録しないで使用料を払わないで、時間がたってしまえば、そういう方たちは駐輪場を使わない形で、一時的に、いわゆる放置自転車的なものになってしまうのではないかということは認識できていたのではないかというふうに思うんですけれども、その点についてお聞かせください。

○望月環境政策課長
 まず、有料化を始める際には、先ほどお話しいたしましたが、なるべくそれまでの利用の関係の手続き等や、条件も含めて同じ形で有料化というものを始めさせていただくということで、昨年の今ぐらいの時期だったと思うんですが、私のほうでも御説明をさせていただいた記憶がございます。そういった中でも、例えば一時利用も御要望としてあるというのは認識しておりますので、なるべく早期にそういった部分を始めたいということで、その判断が今回御提案している一時利用の開始につながっているわけでございます。一時利用がどの程度あるのかというのは、今まで登録されている方の台数を含めて、状況を見きわめませんと、どの程度一時利用に割けるのかというのもわかりませんので、それで半年経過した中で、そういった部分の検討を重ねてきて、今回始めていくという状況でございます。

 それと、即日撤去のお話がございましたが、即日撤去につきましては、午前中、まず最初にシールを張って、午後まで置いてある状況の中で即日撤去の対象としております。例えば朝のパトロールをしたときに張ったものでも、そこになくなっていたら、当然持っていけないわけでございますし、移動されてしまったり、そういった部分の状況の中でいきますと、そのまま置かれている状況のものを即日撤去の対象としています。そういう形になりますので、一時的にとめられた方の自転車が撤去されているということではないというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○志村委員
 即日撤去されて、すごく怒って私のところに来た方もいらっしゃるんですけれども、結局、これまで登録していて一時利用をしていた方たちは、ずっとこの期間、駐輪場を使うことができなくなったわけです。ある程度一時利用をする人を把握しながら、そういう調査をしたのかどうかですよ。登録している方たちを対象にして、どういう駐輪場の利用の仕方をしているのか、駐輪場に対する意見を含めた自転車利用についての意見も聞く。とりわけ、登録している人ははっきりわかっているわけです。ですから、そういう意味で、しっかり事前にリサーチして、それを踏まえて、さまざまな手だてをとることができたと思いますよ。今、登録は65%ということで、区の見込みよりも低いと。あわせて、一時利用の方たちの要望はある。しかし、数的にはつかんでいないという中で、早期にということで見切り発車的に、それも、本予算でなくて補正予算ですよ。補正予算で有料化を決めてしまった。結果的には、一時利用していた方たちが迷惑をこうむっているというような事態があるわけです。

 ですから、できれば、進めるに当たり、さっきも言ったように自転車利用者の方たちの理解や合意も得ながら進めるためには、無料のときに登録している方たちの意向を調査するということが大事だったと思うんですけれども、事前の調査というのはどのようにされたんでしょうか。

○望月環境政策課長
 実際に、自転車の登録をされていた方々にアンケート等を行ったということはございませんので、事前の意向の確認までをしているわけではございません。ただ、先ほどお話がございました自転車利用のあり方の際には、当然、パブリックコメントを実施して御意見を伺っている状況でございます。その施策の方向性の中に、それらが全て含まれている状況の中のパブコメをしておりますので、そういった際には御意見を伺いながらやってきていると。

 先ほどもお話しいたしましたが、やはり駐輪場がこれまで無料だったというようなことがございますが、利用者の方に負担を求めていく中で、我々のほうとしても、金額については、当然、ほかの区とのバランス等を含めて配慮したものでございますし、減額措置等も組み入れたものでございます。そういった中でいきますと、今、例えば区民の方で1,500円という一月の部分が、3カ月ですと4,000円というような割引にもしてございますし、そういった御負担をしていただくということに関して、4月以降、有料化を始めた中で、その利用料が高いというようなお話は、まだ私は直接伺っておりません。ただ、ありますのは、むしろ、利用料をお支払いしているのであれば、きちんととめられる状況にしていただきたいという声は私も伺っているところでございます。

 以上でございます。

○志村委員
 結局、事前の調査も、以前登録していた方たちの意向も聞かないでやるから、私たちがいろいろな話を聞けば、有料化する直前に知ったとか、有料化されたから知ったとか、そういう事態を生んでいるわけです。結果として、それが区民、また利用者の中に、行政の一方的なやり方に不満と不信を持つ人を広げたんです。環境政策課長はパブコメを行ったと言うけれども、パブコメというのは自転車利用のあり方をつくるためのパブコメです。パブコメを経た中で、駐輪場の有料化の変更に当たっては、利用者のみならず、広く区民に周知し、合意を図っていくと。合意を図っていくとは、パブコメを経て合意を図っていきましょうということなのに、それをパブコメでやりましたという形で、違う答弁をすると誤解を受けますよ。意見を聞くということはやっていないんだから。以前もこの質問をしたときに、同じような答弁をされたけれども、またここで、この条例のときにもそういう答弁をしてはいけないというふうに思います。

 国立市では、自転車等駐車場利用アンケート調査というのを行って、駐輪場の整備、管理また放置自転車の防止を行うということで、返信用封筒を駐輪場の利用者に届けて、意見を聞いて反映するということも実際やっているんです。手間もかかる、時間もかかるんですけれども、こういうことをやらなければ、区が策定した自転車利用のあり方のさまざまな施策もできないというふうに思います。

 そういうことで、区民とのコンセンサスを経て進めなかったツケは本当に大きくなるというふうに思うんですけれども、その点についての認識はいかがでしょうか。

○望月環境政策課長
 我々のほうも、駐輪場の問題、課題というのは、駐輪場だけではなくて、自転車利用のあり方でも施策として挙げておりますように、いろいろなものがあると思っています。駐輪場もその一つでございますし、今後ということでございますけれども、例えば走行空間の確保、その際に、駐輪場有料化はその施策の一つとして入っていますし、コミュニティサイクルというものもございました。また、一時利用もございました。そういった施策を着実に推進してきているわけでございます。

 その際には、自転車利用のあり方のパブコメを実施した際に御意見を伺っているという状況があるのは事実でございます。ただ、今回、有料化を含めて、例えば一時利用についても、特に一時利用についてのアンケートを行ったわけではございませんが、駐輪場の利用登録をする際に、そういったお声をいただいたという事実はございますので、それはことしの初めごろの手続き開始に伴ってということでございます。そういった際には、なるべく早くに一時利用も含めて検討していきたいということはお話ししてございます。我々としても、なるべく多くの方の声を聞きながら、そういった部分で施策の一つ一つの着実な実行に移していければというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○志村委員
 私が先ほど引用した部分は、一時利用だけではなくて、駐輪場の有料化については合意を図っていくということですから、それが駐輪場の有料化に伴って、今度は一時利用の有料化になっているわけですから、一時利用だけの意見を聞いているというものではないですからね。全体像のことを言っているんですからね。

 これから着実に推進していくためには、やはり行政と利用者、区民の方が一緒になって進めなくてはいけない施策だと思うんですけれども、今後、これから駐輪場の有料化問題や、あり方で出されている中央区の自転車利用環境整備について、自転車利用者や区民へのアンケート調査など、これからの推進、どうしていくかを含めて着実に推進していくために、アンケート調査などを考えていらっしゃるのかどうか、お聞かせください。

○望月環境政策課長
 今の時点でアンケート調査を具体的に検討しているかということであれば、今のところ検討はしておりませんが、着実に施策を遂行していくに当たって、広く区民の方からの意見等を聞く必要が生じた場合には、当然、そういったことも手だての一つとして出てくるというふうには思っております。ただ、今の時点ですぐに何か具体的にそういう予定があるのかということであれば、今のところは予定はしておりません。

 以上です。

○志村委員
 行政への不信とか不満、またいろいろなものも生まれてくる。ぜひ肌でつかんでいただきまして、やはり区民、利用者との合意のもとで進めていく、それこそが、区長さんもおっしゃいますけれども、住民が主人公のまちづくりになっていくと思いますので、無料化ということも視野に入れて、今後の自転車利用のあり方をぜひ検討していただきたいというふうに思います。

 以上で質問を終わります。

○中島委員長
 次の方の質問をお願いいたします。よろしいですか。では、質疑は終了したものと思います。

 では、採決に入りますので、議長と副委員長は委員席にお移りください。

 では、これより採決に入ります。議案第78号、中央区自転車の放置防止に関する条例の一部を改正する条例について、起立により採決をいたします。

     〔「委員長」と呼ぶ者あり〕

○志村委員
 日本共産党区議団は、議案第78号、中央区自転車の放置防止に関する条例の一部を改正する条例に反対します。

 以下その理由を述べます。

 本議案は、一部の区立駐輪場について、一時利用ができるものとし、当該一時利用に係る使用料の限度額等を定めるために提出されたもので、4月実施の駐輪場有料化に伴うものです。

 そもそも、駐輪場の有料化について、区が策定した中央区自転車利用のあり方において、駐輪場の有料化の変更に当たっては、利用者のみならず広く区民に周知し、合意を図っていくという方針を掲げていました。しかし、区は、十分な駐輪場の整備計画も示さず、区民や利用者の事前合意も図らないまま駐輪場の有料化と放置自転車撤去・保管料徴収を進めようとしたため、日本共産党区議団は、第3回定例会で当該議案に反対し、ことしの第1回定例会では、4月1日からの実施を中止させるための条例改正を提案しました。

 結局、合意がないまま進めたため、駐輪場利用者は減少し、登録は区の当初見込みより低い65%という状況です。また、放置自転車も解消できていません。行政のやり方への不信も生まれており、これでは、中央区における自転車社会の将来的な展望を区民や自転車利用者とともに見出すことはできません。また、一時利用については、当初から要望があったにもかかわらず、事前の調査をしていないため、登録状況を見てからという対応になりました。

 国立市では、自転車等駐車場の適正な整備・管理と放置防止を行う目的で、返信用封筒つきで利用者アンケート調査を行っています。今からでも、遅くはありません。今回提案されている一時利用も含めて駐輪場利用は無料に戻し、中央区自転車利用のあり方で示された自転車利用環境整備の実現を目指して、区民や利用者との合意形成を図ることが必要だと考えます。

 以上の理由により、日本共産党区議団は、議案第78号、中央区自転車の放置防止に関する条例の一部を改正する条例に反対します。

○中島委員長
 では、本案を可決することに賛成の皆様は御起立をお願いいたします。

     〔賛成者起立〕

○中島委員長
 起立多数と認めます。――御着席ください。

 よって、本案は原案どおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、議案第79号、中央区借上住宅条例の一部を改正する条例について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆様は御起立をお願いいたします。

     〔賛成者起立〕

○中島委員長
 全員起立と認めます。――御着席ください。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 では、副委員長と議長は席にお戻りください。

 本会議における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中島委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 では、以上をもちまして環境建設委員会を閉会いたします。

 本日は大変御苦労さまでした。

(午後2時2分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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