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平成27年 環境建設委員会(11月11日)

1.開会日時

平成27年11月11日(水)

午後1時30分 開会

午後3時34分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 中島 賢治

副委員長 瓜生 正高

委員 押田 まり子

委員 鈴木 久雄

委員 富永 一

委員 塚田 秀伸

委員 志村 孝美

委員 松川 たけゆき

議長(鈴木 久雄)

4.出席説明員

(13人)

矢田区長      

吉田副区長     

宮本環境土木部長  

望月環境政策課長  

中野環境推進課長  

溝口水とみどりの課長

三留道路課長    

遠藤中央清掃事務所長

田村都市整備部長

松岡都市計画課長

松村地域整備課長

菅沼副参事(都市計画事業・特命担当)

平野住宅課長

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

笠井書記

秋山書記

6.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○中島委員長
 皆さん、こんにちは。ただいまより環境建設委員会を開会いたします。

 本日、区長は公務のため、途中退席をいたします。

 また、理事者報告の関係で菅沼都市整備部副参事及び住宅課長が出席いたしますので、御了承願います。

 過日の行政視察の実施に当たりましては、所期の目的を十分に果たすことができたと思いますので、今後の施策の参考になればと考えております。なお、内容につきましては、第四回定例会での委員長報告で報告させていただきたいと思います。

 では、理事者報告に移ります。

○宮本環境土木部長

 1 都市高速道路1号線の都市計画変更について(資料1)

 2 中央区道路愛称名の設定について(資料2)

 3 中央区一般廃棄物処理基本計画中間報告について(資料3)

 4 東京エコサービス株式会社の経営状況等について(資料4)

 5 年末年始のごみ・資源の収集について(資料5)

○田村都市整備部長

 6 日本橋室町西地区地域冷暖房施設の都市計画について(資料6)

 7 豊海町6、7番地区豊海流通配送センター整備に伴う交通対策に資する広場と地域貢献施設の整備について(資料7)

 8 まちづくり協議会の報告(資料8)

 9 区立住宅及び区営住宅の入居者募集について(資料9)

以上9件報告

○中島委員長
 どうも御苦労さまでした。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりでありますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後2時3分。自民党さん70分、公明党30分、日本共産党さん30分、維新の党さん30分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に移ります。

 発言をお願いいたします。

○富永委員
 それでは、資料3の一般廃棄物の処理に関して、少し質問させていただきたいと思います。

 取り組みのところを見ますと、やはり今後のごみの対策に関しまして事業者に連携を働きかけるということがございますけれども、今、資料の中でも横ばい傾向にあるという中で、今後、事業者との連携をとる上でどのように精度を上げていこうと考えていらっしゃるのか教えてくださいということが、まず1つです。

 それから、集積所の美化です。私、たびたび質問いたしておりますけれども、やはりこれから多くの来街者がいらっしゃる中で、収集日には、非常に長時間ごみが集積所に山積みになっている状況が午後2時、3時まで続くというところで、それらの美化に関してどういうふうに考えられているのかということをお尋ねしたい。

 あと、オリンピック・パラリンピックを迎えるに当たって、現在、本区の人口も14万人を超えて、オリンピックの後は17万人も超えるだろうと。そしてまた、オリンピック・パラリンピックのときには多くの来街者が訪れるという中で、現在の清掃工場の稼働率から見て、今後さらに多くのごみを処理しなくてはならないということになってくると思うんですけれども、そのときの稼働の状況はどのように想定されているのかということを教えていただきたい。

 あと、家庭等のごみを減らすに当たって、包装ですね。スーパーのレジ袋等々を減らすということもありますけれども、今、通販で非常に簡単にネットで物が運ばれてくるということで、非常に多くの方が気軽にインターネットで、皆さんも経験があると思うんですけれども、物すごく小さなものに対して大きな箱で送られてくる。それから、精密機械や何かに関しては、守る資材に使われている、昔でしたらプチプチというんですか、あれで二、三回包装されているような程度のものが、今では空気枕みたいな形状の非常にかたいビニールで、それを捨てるに当たって、一々全部カッターで空気を抜いて捨てなければいけないという状況が発生しています。まず、事業者、メーカー、それから配送業者等々にも今後そういったものの協力を要請していかなければいけないと考えるんですけれども、その辺に関しましては、本区としてはどのような方法をとっていくのか。今までの質問についてお聞かせください。

○遠藤中央清掃事務所長
 まず、1点目でございます。事業系のごみが大変ふえていくという中で、事業者との連携ということでございます。

 今現在も、事業者につきましては、こちらのほうでさまざまな機会を捉えて立入調査であるとか、あるいは廃棄物の廃管責任者の講習会というものをしてございます。こうした中で、連携の取り組みについてお願いしているところでございます。また、実際に、そうした中で本区のほうでさまざまな情報の提供をしているということがございます。許可業者、実際に収集をしている業者あるいはリサイクルしている業者の情報提供をしていくとともに、実際に現場を見て、できることにつきまして協議をしながら連携を図って、資源にできるものは資源にしていく、そうした取り組みを今後とも強化しながら進めていきたいと思っております。実際に、横ばいの傾向というのがありまして、本区のごみ量につきましては、毎年数%ずつ減ってきている中で、事業系のごみがやはり横ばいの傾向というのがありまして、前計画も高い目標を掲げておりましたが、これを達成していないという状況がございます。こうした中で、今回の計画につきましても、先ほど御紹介させていただきましたが、事業系のごみの削減率を10年間で14.9%ということで取り組んでいくことになってございます。家庭系のごみにつきましては、先ほど御紹介のような目標につきまして、1人1日当たりのごみの減量を掲げてございます。こうしたことから、家庭系のごみにつきましては、減量しながらも、人口がふえている中で、やはり若干ふえていくだろうと予測をしてございますので、本区のごみ量を減らしていくためには、事業系を強化しながら、また連携を図りながら進めていくということが重要となっております。具体的には、本区のほうでかかわれる排出指導というようなこと、これは大規模建築物であるとか、事業用の建築物ということで、それぞれ規模で分けてございますが、こうした中に調査に行って実際の現場を見ながら、排出状況を見ながら進めていく、合わせて大規模と事業用で2,000ほどあるんですが、こういう事業所を、今まで何年かに一遍という形でやってございましたが、もう少しその排出状況を見ながら、実際に取り組みが進んでいないところについて重点的に指導していく、そうしたことを進めてまいりたいと考えております。

 あと、集積所の美化というお話がございます。

 やはりこれは一つの課題だと思っております。特に、長時間というお話がございましたが、本区の中で日本橋であるとか、銀座から収集してくる関係から、京橋のほう一部と晴海につきましては、午後の収集時間となっております。今もごみ量の調査をやってございまして、こうした中で、だんだんごみ量を集積所ごとに、エリアごとに把握しているところでございます。こうしたことを踏まえて、今後より早い時間に収集できる方法については検討してまいりたいと考えているところです。

 あと、オリンピックの関係でございます。

 御案内のとおり、オリンピック、その後のまちづくりにおいても人口がふえるということで、処理能力につきましては、清掃工場は日量600トンがございますので、十分間に合うと思っております。そうした中で、他区からも運ばれるごみがございますが、やはり本区のごみが優先であると思っております。こうしたものは東京二十三区清掃一部事務組合の搬入計画で振り分けていくことになってございます。そういうことから、十分対応はできるものと考えております。

 あと、家庭ごみにつきまして、今、さまざまな緩衝材といいましょうか、特に家電などにはいろいろなものが使われているということで、その処分ということでございます。

 緩衝材のようなものであれば、これは容器包装ということで資源として出していただくことが可能かと思っております。空気を抜くようなものにつきましては、燃えるごみということになってございますので、若干それをしぼめてもらったりしながら燃えるごみとして出していただくということになるかと思っております。こういうメーカーにつきましても、これは国や東京都もそうですが、本区においても、容器包装を中心に、やはり拡大生産者責任に基づいて、最後の資源化あるいは処分まで責任を持って行うようにということを事業者のほうに今後とも求めてまいりたいと考えております。

 以上です。

○富永委員
 ありがとうございます。

 今お答えいただいたんですけれども、当区の中には大手のディベロッパー、それから建築会社を含めて、環境づくりなどを率先してやっていただかなければいけない大きな会社がある中で、そういった大きな会社等々はいろいろごみのリサイクルなどに関しても非常に協力的、またきちんと統制がとれていて、いろいろな意味での協力をいただけているとは思うんですけれども、やはり問題になってくるのは小規模の事業者だと思うんです。

 まちからいただいた情報なんですけれども、今、繁華街の中には外国人の方が経営されている飲食店等々も非常にふえてきて、なかなかそういったところは地域とのコミュニケーションがとれていない中で、やはりごみの出し方ですね。油が垂れ流されてしまったりとか、そういったような細かい、最もまちの中で接するところの問題が非常に表面化してきていると思うんですけれども、その辺のところでもう少し密に連携していくには、どのようなことを行政としては考えておられるのか。または、そういったところには、せっかく町会があるので、町会を含めて、まちぐるみできちんとこういった取り組みに協力してもらうような体制をとっていかない限り、いろいろ目標は設定していても、それを実現していくのは非常に難しいのではないかなと、日々まちの中で感じるところなんですけれども、その辺に関してのお考えをもう一度お聞かせください。

○遠藤中央清掃事務所長
 小規模な事業者でございます。

 小規模な事業者につきましては、先ほど委員から御紹介いただいた飲食店というのが非常に本区は多いという特徴がございます。そうした中で、事業系のごみとして本区の収集に出していただいているということが多くございますので、集積所の中でさまざまな問題が起こっているのかなと思っております。実際に、町会のほうに御協力いただかないと、なかなかこうした集積所の美化というのが図れないことから、現在もさまざまに御協力いただきながら、協議しながら、集積所の管理等も行ってございます。こうした連携を今後とも密にとってやっていきたいと思っております。

 そうした中、外国人の方が経営されている飲食店がふえているというのは事実でございまして、排出ルールを御案内しているんですが、守られていないということもございます。こうした対応についても、今後、保健所のほうとも連携をしながら、営業の許可をする段階から、さまざまなルールの紹介をしながら取り組んでまいりたいと考えているところでございます。また、現場においても、ふれあい指導というものが今ありますので、現場において、本区の職員の指導をより充実させて取り組んでまいりたいと思います。

 以上です。

○富永委員
 ありがとうございます。

 今後、もちろん外国人の住民もふえていく、それからもちろん来街者も、あと事業を本区で営む外国籍の方もふえてくると思うんですけれども、分別内容等々のごみの出し方は、ホームページ等々にも出ていることは出ているんですけれども、やはりもうちょっとわかりやすい形で外国人の方々に対して、周知していく必要があるのかなと思います。

 あと、分別に関してお話が出ていますけれども、ペットボトルに関して、当区ではリサイクルとして扱うところと、燃やすごみとして扱うところの2本立てで行っているじゃないですか。区民の立場になると、これはリサイクルなんだよと言う人もいるし、これは燃やすごみだと。その辺を一本化することによって、今後の資源ごみとか燃やすごみのあり方についても、これだけ身近にペットボトル、何かというとペットボトルですよね。お水もそうですし、コーヒーもそうですし、それからもちろん備蓄のお水等々もそうですし、これだけペットボトルが身近なものになっている中で、やはり今後のごみのことを考えていくのであれば、その扱い一つも、行政、区としてはリサイクルにするのか、それとも完全に燃やしてしまうのかという、どっちかに決めていく必要もあるのではないかなと考えるんですけれども、その辺の考え方に関して、ひとつお答えください。

○遠藤中央清掃事務所長
 外国の方にとって出し方をわかりやすくするというのは、大変重要だと思っております。本区においても、外国の方用の簡単な1枚物のチラシをつくって配ったりもしているんですが、その内容もよりわかりやすいものにしていきたいと思っております。

 また、ペットボトルにつきましては、実際にはリサイクルに回してくださいということで御案内をしてございます。ただし、物によって、油が入っているようなペットボトルについて、落ちない状況があれば、それは燃えるごみとして出してくださいという御案内でございます。できる限り、これも区民の皆様に御協力いただきながら、ペットボトルは資源ごみのほうに出していただくようなこと、これのさまざまな方法なども周知しながら取り組んでまいりたいと思っております。

 以上です。

○富永委員
 ありがとうございます。

 清掃、まちの美化というのは、本当にまちづくりの中で最も基礎的なところで、皆さんの気持ち一つで解決していける一番重要なところではないかなと思います。これからの中央区の中で、本当に身近な、誰もが毎日触れるところの問題ですので、その辺をもう少し区民、事業者みんなが意識を持って、それに取り組んでいけるようなことをどうやったら一番にできるのかなという、みんなの気持ち一つで解決に向けて、すごくスピード感を持っていけるようなことと思いますので、その辺のところをよろしくお願いしたいと思います。

 私の質問を終わります。

○塚田委員
 それでは、私から、資料2の道路愛称名の設定につきまして質問させていただきます。

 かつて、京橋から日本橋にかけまして大変多くの町名が存在いたしました。それが住居表示等に翻弄される形で多くの町名がなくなってしまったわけですが、ここに来まして、昨今、各地で昔の町名を復活させようと。これは地元の方の愛着を増す、あるいは地域の振興等、いろいろな思いはあるかと思うんですが、都内あるいはほかの地域で旧町名を復活させるような動きがございます。そういう意味では、今回、通りの名称でこういった形、かつてここにあった町の名前を使う、そして命名するということは大変有意義なことであろうと思うんですが、これは当然地元の皆様の要請で今回もこういった名前をつけられたわけなんですが、例えば裏面を見ていただいても、まだ名前のついていない道がこのようにございます。

 そういう意味では、今後は例えば区が主導して通りに名前をつける、あるいは広場にも同じように、何かそういった名前をつける。そして、その町の沿革でありますとか歴史をプレートにして皆様にお伝えする。地元の方がまた地元の歴史を知り、愛着を持っていただくと同時に、観光資源として大変大きな意味を持つわけでございます。そういう意味では、今後区が主導になって名前をつけるようなことを考えてみてはどうかという質問でございます。よろしくお願いします。

○三留道路課長
 愛称名についての御質問です。

 愛称名の設定につきまして、区が主導で通り名をつけたらいかがかというお話ですが、愛称名の設定の目的といたしまして、区民にわかりやすく親しまれるように、活気を持って潤いのあるまちづくりに寄与するということがございます。区が主導でということでございますが、愛称名のほかに、通称名、いわゆる地元の方が呼ばれております通称名という道路名もございます。いろいろな呼び方をされていると思いますが、必ずしも地域名であるとか、そういったものには限りません。道路愛称名につきましては、愛称名設定要綱というものがございまして、それに基づいて地域の皆様方から申請された愛称名について、内容を精査して決定をしているところでありますが、そういった意味合いでは、区のほうから主導して、この通り名ですよという、ちょっと押しつけみたいな形の設定の仕方よりは、地域の皆様方から親しまれている名称等を申請していただいて設定していくというほうが地域の皆様方に愛されるのではないのかなと考えているところでございます。

 以上です。

○塚田委員
 ありがとうございます。

 当然、地元の方の要請ありきだとは思うんですが、例えば裏面にあります日本橋室町の地域であるとか、もちろんお住まいの方もまだ大勢いらっしゃいますけれども、なかなかそういう機運にならないところもあるかと思うので、ひとつこういった考えはどうかなと思ったわけでございます。

 それと、古い旧町名というのは京橋、日本橋、それから神田、上野あたりまで大変多くございまして、ネームのプレートであるとか、それから御徒町、台東区あたりですと、のれんを模した町名の表示であるとか、非常に工夫を凝らされていて、それ自体が観光、まち歩きというような形では機能している。そういう意味で、今回この通りの名前をつけられた中でも、例えばそういったプレートであるとか表示のしつらえについてお聞かせいただければと思います。今後、そういったプレートも少し工夫を凝らされると、また観光だとか地元の方も愛着を持って見ていただけるのかなという思いがございます。その辺につきましてもお聞かせいただければと思います。

○三留道路課長
 愛称名のプレート、標示方法についてでございます。

 現在、愛称名の標示に関しましては、スタンドタイプと路面標示タイプの2種類で標示をさせていただいております。鋳物でできたかなり重厚なものになってございますが、委員おっしゃるとおり、今後オリンピック等に向けて、来街者の方であるとか観光の外国の方々であるとか、そういった方々にわかりやすくということで、ローマ字表記を英語表記に変えていくというような形も含めて今後の検討課題としておりますので、検討していきたいと思います。

○塚田委員
 ありがとうございます。

 歴史、それから伝統に彩られました本区におきましては、そういった過去を見ていただくというのは大変重要な意味があるかと思います。それは観光客に向けてだけでなく、地元の方の地元への愛着を増す意味でも大変重要な意味があると思いますので、今後ともいい形で残していただければと思います。

 以上でございます。ありがとうございます。

○志村委員
 道路の愛称名についてですけれども、町会から出されて決めていく、それについては特に異論とかはないんですけれども、確認したいのは、本銀町、銀町ということを私、今回初めて知りまして、日本橋の何人かの方にも聞いたんですけれども、知らないなという方もいらっしゃいました。この本銀町の認知度というのはどの程度中央区民の中にあるのかなというのを知りたいのと、この地図を見ても、日銀通りとクロスして本銀通りとありますけれども、漢字で見ると、日銀に対して、ほんぎんと読んでしまうのではないかなと思いますけれども、このあたりはどう考えて、何か工夫とかするのかお聞かせください。

 それから、この内容のところで、人々に道路への親しみと街への愛着を深めてもらい、地域の一層の発展を図るという目的がありますけれども、これまで97路線で、こういう形の愛称が設定されてきたというふうに書かれてありますけれども、今の目的のために、行政も、まちもどのような努力をして、またどのような効果が上がっているのかというのも、幾つか例があれば教えていただきたいと思います。

 それから、97路線が今設定されているということですけれども、これは対象となる区道の何%に当たるのか、それについてお聞かせください。お願いします。

○三留道路課長
 まず、本銀町の認知度でございますが、申しわけございません。認知度的な数字での認識は、ありません。ただ、歴史的に裏づけをしまして、先ほど説明したとおり銀町、本銀町という時代が区画整理事業以前まではあったということで理解しておりますので、かなり古い方であれば御存じなのではないのかなと認識しているところでございます。

 それから、本銀の銀を、しろがねと読むのか、日銀があるので、ぎんと読むのかということに関しまして、先ほど言いましたように英語併記にしまして、漢字の下に、ほんしろがねという英語併記をローマ字で書いて、通りをストリートにするんですが、そういったような形で本銀を広めていきたいと思っております。

 それから、PRの努力と効果についてでございますが、道路愛称名のマップをホームページに掲載するとか、また決定した名称を広報紙、区のおしらせ中央で知らしめるとか、あとは江戸バスマップに、一部掲載にはなるんですが、本線の路線の図柄に影響のないように記載をするですとか、また数年に一度改訂されます、わたしの便利帳に入っております地図に掲載するとか、そういったような形で区民の皆様方にはPRをしております。それがどのような形で皆さんのほうから返ってきているかということについてですが、道路課のほうに道路に関するいろいろなお問い合わせであるとか、申告であるとか、そういったときに、何々通りの何というお店の前だけれどもとか、何町何丁目何番の何々通りに面しているところですよとか、結構そういったお問い合わせ等がありますので、通り名に関しましては、皆さんにかなり周知されているのではないのかなと認識しているところでございます。

 対象となる区道に対して愛称名が設定されている割合は何%ということですが、本日その数字を実は持ち合わせてございません。路線数でいきますと、全部で733路線ございまして、97路線でありますから、大体13%ぐらいなんですけれども、ただ、1路線の中に2つの名称があったり、1路線が物すごく長いとか、そういった形ですので、本来、距離に対して何メーターぐらい設定されているのかという数字のほうがわかりやすいのかなと思うんですが、その数字に関しては、申しわけございません。きょうは持ち合わせておりません。

 以上です。

○志村委員
 急な質問だったので、数字という点では正確さが要るので、申しわけなかったです。

 こういう中で、私もこのことで銀細工職人が住んでいた町であるということを知ったということもありますので、やはりこれが中央区の歴史や文化を大事にするきっかけにもなるでしょうし、地域の活性化、いろいろな活用ができると思いますので、道は車を通すだけでなくて、このように地域でも親しみが持てるようなことを今後も進めていただければというふうに思います。

 議題もありますので、質問を終わります。

○松川委員
 それでは、私のほうから資料3、4、7についてお尋ねします。

 資料3なんですが、先ほど前委員のほうからも質問がございましたが、多少かぶる部分もあるかもしれませんが、違った視点から質問させていただきたいと思います。今回、別紙1のほうのごみ削減量目標のところなんですが、こちらは家庭ごみ、事業系ごみ、ともに減らすという目標になっております。中央区基本構想のほうですと事業所の数を100万にふやすという目標があったかと思うんですが、現在60万事業所ということで、100万まで達成するのは難しいのかなというふうには思っているんですが、これから再開発も進んでくる中で、事業所の数というのはかなりふえてくるものと思っております。事業所がふえてくる中で、これだけの削減目標が本当に達成できるのかどうかというところの根拠が、私の資料の読み込みが甘いのかもしれないんですが、載っていたら、どこにあるかということを教えていただければと思います。

○遠藤中央清掃事務所長
 人口がふえて、今、事業所もふえてくるというお話がございます。事業所につきましては、今把握しているところで3万7,000ほどの事業所があるかと思っております。実際に、ごみだけを見ると、持ち込みのごみと区のほうで収集している2本立てのごみがございまして、これが合わせて本区のごみ量の84%を占めています。先ほども申しました現状で、本区が実際にかかわれる部分、大規模事業所あるいは事業所の部分で2,000ほどございまして、ここから出ているごみ量が持ち込みごみでいうと6割ぐらいを占めていると考えてございます。こうした実際にかかわれる部分を中心に指導を行って、そこの資源化を進めていき、ごみの減量を進めていく、そうしたこととあわせて、全体のごみ量につきましても、さまざまな普及啓発を図って取り組んでまいりたいと思っているものでございます。

 実際に、目標につきましては、細かいものにつきましては、66ページに家庭ごみ、そして67ページからが事業系のごみということでお示しをしてございます。67ページからの事業系のごみにつきましては、先ほど申しました本区のほうでかかわれる大規模建築物の可燃ごみです。こちらの従業員1人1日あたりのごみ減量について、これは取り組みの目標として示しております。こうした取り組みをかかわれる部分でしていく。また、68ページに再利用率というのを掲げてございます。これも大規模建築物または事業用建築物という規模ごとにかかわれる部分でございますが、こちらの再利用率も上げていくという中でごみを減らしていこうということを考えてございます。

 最終的には、目標としては69ページに先ほど御案内のものがございます。また、さまざまに細かく言いますと、69ページの下のほうに書いてあるんですが、持ち込みごみの中に含まれている資源物、例えば瓶・缶・ペットボトルは70%削減を目指していこうということで考えてございます。また、紙類は30%の削減、また資源化の可能なもの、プラスチック製容器包装等ですが、こうしたものは30%削減、また生ごみも10%削減ということで、今、それぞれにこの計画の中で分析を行ってございまして、実際にごみの中に含まれている資源物について、それぞれパーセントで削減の目標を掲げて取り組んでまいりたいということで、この削減率を目標として掲げているものでございます。

 以上です。

○松川委員
 御答弁ありがとうございます。先ほど私のほうで事業所と言いましたが、済みません、昼間人口の間違いですね。昼間人口100万人の目標に対してということなので。

 従業員1人当たりの削減ということでありますが、ビル管理会社さんですとか、事業所の責任者の方、担当部署などでは、ごみの量を減らそうという意識もあるかと思うんですが、なかなか一般の従業員の方、個別の会社の方にまで、中央区はこういうふうな目標を設定しているということに関しては余り認知度が高くないのではないかなと。実際、私も中央区がこういう目標を上げているよということを今まで知る機会がなかったものですから、そこに対してのアピールというのを積極的にやっていっていただかないと、どうしても意識の差が大きくずれていきますので、そういったところをもう少しアピール、広報等を行っていただければと思います。

 続きまして、資料4のほうに移りたいと思います。

 東京エコサービス株式会社の経営状況という部分で、過去のものなども拝見していきますと、平成25年度が売上が約94億円ございます。その前の年が55億円、そして前の年が47億円と、順調に売上が伸びてきておりまして、経費率などもパーセンテージ的に下がってきている状況で、この厳しい環境の中で経営努力をされてきておられるなというのがあるんですが、今回、売上が前年比で10%ほど伸びています。これは資料4の2ページにございます、先ほど御報告でもいただきました前年度比約15%増の422件の需要家の方に対して販売がふえたということが、この10%の伸びであるという解釈でよろしいんでしょうか。

○遠藤中央清掃事務所長
 主に、売上につきましては、やはり電力の部分が多いということで考えてございます。実際に、今、小規模といいましょうか、小学校等で需要がふえまして、それが15%ふえているということがございます。これもその要素と思っております。あとは、固定買いという制度がございまして、これはその部分の賦課金というのが販売についている部分がございます。これは実際には消費者のほうが負担するんですが、そうした制度が変わったということがございまして、それが売上の伸びる大きな要素となっているところでございます。そうした中で、この3年間を見ましても、こうした売上金が順調に伸びているという状況と受けとめておるところでございます。

 以上です。

○松川委員
 ありがとうございます。理解いたしました。来年から電力小売なども始まりますので、これからますます経営環境が厳しくなっていく中で、しっかりと利益、売上を伸ばしていっていただければと思います。

 続きまして、資料7についてお尋ねいたします。

 主に勝どき、豊海方面でサッカーをされる方々からは、サッカー場が足りない、ないということでお困りのお声をよく聞いておりましたので、サッカー場ができることに対しましては大変喜ばしいことであると思います。こちらのサッカー場ですが、区民の方が普通にサッカーされる分には問題ないんでしょうけれども、そんなに利益を求めるという意味ではないお子さんたちのサッカースクール的なものが中央区だと、なかなかないというお声をよく聞くんですが、今回、こちらのサッカー場では有料のスクールなどは開くことはできるんでしょうか。

○松村地域整備課長
 サッカー場に関する質問でございます。

 この地区につきましては、臨港地区ということの都市計画の制限がかかってございます。臨港地区の中の漁港区という制限でございまして、漁港に関する利用が主たる目的ということになっております。そういった中で、本施設につきましては、こちらの従業員の方の福利厚生施設という形で、まずはつくっていただくというものでございます。その中で、区民の方が利用できるときに利用していただくということで、こちらのほうは東京都港湾局のほうとも協議、調整しております。その中で営利目的で活用するのは避けてほしいというお話を伺っておりますので、今、委員おっしゃいました教室というのはなかなか難しいのかなというふうに思っております。

 なお、この利用につきましては、所管課のほうとも調整しながら、事業者のほうと協議してまいりたいと思っております。

 以上です。

○松川委員
 ありがとうございます。営利といいましても、例えば1人月5,000円取るとか1万円取るというのは相当営利を求める部分もあるかなと思うんですが、最低限の経費程度、1人500円とか1,000円程度、そういった部分などについては、ある程度考慮もしていただきたいなというところがありますので、その辺、あわせまして御考慮いただければと思います。

 以上で質問を終わります。ありがとうございました。

○中島委員長
 ほかに理事者報告に対する質問はよろしいでしょうか。

 では、続きまして議題に入ります。環境保全及び建設行政の調査について質問のある方。

○塚田委員
 それでは、私のほうから2点お伺いいたします。

 1つは、自転車の通行区分につきまして、そして、もう一つはコミュニティサイクルについてでございます。

 まず、自転車の通行区分でございます。

 これまでにもたびたび質問されておりますけれども、改めまして、先般、行政視察で高松市に伺いまして、半日ほど時間を使って市内を走ってまいりました。そして、やはり地方都市であるがゆえに、車優先の社会でありまして、例えば自転車専用道ということを車道に設けましても、やはりどこかで歩道に吸収される、もしくは大きな交差点などでは地下道を通らせるという形で、あくまでも地方都市のそういった問題を鑑みますと、そういう形になるのかなという思いでございました。

 そして、本区におきましても、たびたび皆さん質問されてはおりますが、昼夜問わず、人車ともに交通量の多い中央区におきまして、一概に自転車をどちらを走らせるというような取り決めはできないと思うんですが、今後どういった考えでそれを進めていくか、それをまずお聞かせいただきたいということです。

 もう一つ、コミュニティサイクルについてでございます。

 既に19カ所ほどポートが設置されております。1月以上たって、稼働もお聞きしたいんですが、順調なスタートだと思うんですが、まずコミュニティサイクル、レンタル自転車の成功の鍵はポートの数と、いい場所にあるかどうか。いい場所というのは、駅前であるとか公共施設あるいは大きな建物の近辺にどれだけあるかというところが成功の鍵を握っているかと思います。そういう意味で、現段階で今後ポートをどういった場所につくっていくか、あるいは数をふやしていくか、そういった状況、今後の計画等ありましたら、お聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。

○望月環境政策課長
 まず、自転車の通行に関してでございます。

 こちらのほうにつきましては、これまでも答弁をいろいろさせていただいておりますが、交通管理者である警察のほうでは車道の左側が原則ですというのが、自転車の通行のルールになってございます。ただ、一方で、本区におきまして車道の左側と申しますと、パーキングがあったり、あるいは荷さばきの車の関係、商業のまちでございますので、そういった部分もあります。それと、バスの停留所の関係、それからタクシー等のお話、これもこれまでいろいろお話しさせていただいておりますが、本区の状況を考えますと、できればこれまで実施してきております広い歩道での視覚的分離による自転車の走行が既存の道路空間の中ででき得ることだというふうには考えております。

 ただ、いずれにいたしましても、東京都のほうがオリンピックに向けまして自転車の推奨ルートというものをオリンピックの競技会場あるいはその周辺、観光地に指定をしたというようなところがございますので、その整備の際にも関係の権利者といろいろ協議しながら、もちろん東京都の道路あるいは区の道路というところがございますので、その辺の連携もどのように図っていくのか、東京都のほうが車道で、区のほうが歩道ですといっても、なかなか難しい問題がありますので、そういった調整を図りながら、今後整備する自転車の通行レーンについては検討してまいりたいと思っております。

 いずれにしましても、いろいろな方法が考えられますので、その中で地域に合った形で実現していければというふうに思っております。

 それと、コミュニティサイクルの件でございますけれども、コミュニティサイクルにつきましては、18カ所で10月1日から始めさせていただいたという状況になってございます。まだ1カ月でございますので、利用率等はまだこれからのお話なんですけれども、今現在、年内に、12月中にあと6カ所ほど増設を予定しております。まだ具体的な場所については、最終的に置ける状況にならないとお話ができませんが、今はそういうことで取り組んでいる状況でございます。さらに、そのほかに協議を重ねているところがございまして、数が多くなればなるほど便利になるということがございます。ただ、本区の場合、先ほどの地下鉄の関係の駅の近くですとか、そういった場所が確保できれば一番よろしいんですが、なかなか難しいという状況がございます。これまでに中央区の中に確保したポートの周辺には空白部分がやはり300メーターとか500メーターで円を描きますと、出てくる場所がありますので、できれば、そういった場所をまず確保できないかということで、いろいろ今、お話はさせていただいております。ただ、そういった条件のもとで適地がなかなか確保できないという部分もございますが、今まで区のほうで考えた部分、あるいは事業者さんのほうで考えておられる部分もございまして、この連携を図りながら実数はふやしていきたいというふうに考えてございます。なるべく早目にそういった場所の確保に努めてまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○塚田委員
 御答弁ありがとうございました。

 通行区分におきましては、もう随分と質問を重ねさせていただいておりますけれども、簡単にどっちがどうという形でも言えない。そして、当然、歩道、車道を使うことで、いろいろな矛盾もありますし、危険もはらむ、今まで余りにも自動車中心の道路でございましたので、今後、人口も減る、車も将来的には減るであろうことを考えますと、これは本当にそれこそ道路の構造から含めて、根本的に道路のつくりかえから考えなければいけないのかなという大変深い問題かと思います。今後とも安全・快適に自転車が走れるような環境整備をよろしくお願いしたいと思います。

 そして、もう一方、コミュニティサイクルのほうですけれども、おっしゃるとおり、そうですね。空白の場所が結構ございます。私のおります茅場町、兜町におきましては、江戸バスも全く来ておりませんので、いささか交通におきましては空白地帯のような形になっておりますが、例えば将来的には江戸バスの停留所のすぐその脇にコミュニティサイクルのポートがあるとか、何かそういった利便性を中心に、これはある程度ポートの数がふえてからの方策だとは思うんですが、利用者目線で非常に便のいいような形になっていけばいいのではないかなと思うところでございます。やはりレンタサイクル、コミュニティサイクルの成功の鍵はポートの場所、数でございますので、今後とも増設に向けて整備を進めていただければと思います。

 以上でございます。どうもありがとうございました。

○中島委員長
 質疑の途中ではございますが、休憩ということで、再開を午後3時5分とさせていただきます。

 では、休憩に入ります。

(午後2時52分 休憩)


(午後3時5分 再開)

○中島委員長
 審議を再開させていただきたいと思います。

 では、議題に対する質問のある方はよろしくお願いいたします。

○志村委員
 私からは、くいデータの偽装問題についてです。

 横浜市のマンションの傾きに端を発して、旭化成建材株式会社のくい打ち工事のデータ偽装が明らかになりました。建物にとって最も重要な基礎ぐいが強固な地盤の支持層に届いていなかったと。さらには、くいを固定するコンクリートのセメント量のデータも偽装していたということがこれまで明らかになっています。さらに、公営住宅とか学校など、全国各地の公共施設にまで波及して、本当に多くの方々、もちろんマンションにお住まいの方もそうなんですけれども、多くの方たちが不安を募らせているのではないかと思います。まだまだどこまで広がるかわからない状況であるんですけれども、現在進行形の中で、区はどのような対応を今とっているのか、教えていただきたいと思います。

 また、横浜市のマンションでは販売主の三井不動産レジデンシャル株式会社が工事を発注して、元請の三井住友建設株式会社が株式会社日立ハイテクノロジーズに下請けさせ、さらに旭化成建材へ二次下請させ、そして第三次下請の会社にくい打ち用の重機とか作業員を手配させたということも明らかになっています。こういう中で、販売期日を優先する元請が完成を急がせたことが下請の手抜きを助長し、偽装を見抜けなかった原因と考えられるという指摘もあります。

 日本建築検査研究所の岩山健一社長が、テレビのインタビューに答えているのが放映されました。そこでは、社長は、建築業界は元請、下請、孫請、ひ孫請と重層構造になっており、丸投げの連鎖が業界の構造だと。下に回っていく費用がどんどん削られていく。ちゃんとした品質のものができないこともある。施工での欠陥は今後も起こり得るという発言もしております。このような指摘についての区の認識はどういうものか、お聞かせください。

○松岡都市計画課長
 くいの問題でございます。

 建設に携わる者として、非常に大きなことが起きてしまったなという印象を私も受けております。この問題を受けまして、区のほうでの対応でございますけれども、まず区の施設で旭化成建材のくいがあるかないかというのを過去10年、今問題になっている部分で調べております。東京都の発表もありましたけれども、区の施設では旭化成建材のくいを使った過去10年の物件はないという形で、それは私も自分で調べておりますし、それはしっかりと調べが終わっているところでございます。

 あと、旭化成建材が過去10年でくいの実績があるというところで、東京では356件あるということで報道されておりまして、民間の物件について、それが中央区内にどのくらいあるかというのは、まだ明らかになっておりません。国、また東京都のほうに旭化成建材から報告が行っているというふうには聞いておるんですけれども、それがどこの物件で、どういうところにあるというのは、区のほうにおりてこないという状況でございます。というのは、旭化成建材のほうから直接その建物主のほうに連絡が行っているという形ですので、区のほうは、今、それを注視しているという状況でございます。今後、建築基準法だとか建設業法だとかというところの処分の問題も出てくるのかと思いますけれども、そういうところも含めて、しっかりと対応していきたいというふうに思っております。

 それから、二次下請、三次下請の部分、負の連鎖が発生するということでございますけれども、確かにそういう面もあるのかなというふうには思っております。ただ、区の施設の部分につきましては、そのところまで含めてきちんと施工台帳を確認しておりますし、どこで誰がどういったことをやっているというのも、区の職員が確認をしながら現場を進めさせていただいているという状況にあります。そういった面では、区の施設はすごくしっかりと品質管理をしているというふうに自負をしておりますので、御安心いただきたいというふうに思っているところでございます。

 以上でございます。

○志村委員
 今の御答弁をいただきました。

 さらに、横浜市のマンションのほうですけれども、現場責任者だけではなくて、旭化成建材の社員数十人が偽装に関与した疑い、またこの会社以外の工事でも偽装を指摘するという証言が報じられるなど、建設業界の構造的問題としての広がりも見せています。そういうことで、そのような今回のデータの偽装は旭化成建材だけではなくて、業界全体の問題であるという認識はあるのかどうかもお聞かせください。

○松岡都市計画課長
 当然、そういう疑いをしていかなくてはいけないのかなというふうに思っておりますが、はっきり言って、偽装をされてしまうと、なかなか見破るというのが非常に難しい状況にあるのは確かだと思います。それについては、ある程度の信頼関係というのを結んでいかなくてはいけないと思いますし、今まで以上にデータ等をその場で一つずつ確認するという作業も必要になってくるのかなと思います。

 ただ、民間の事業に関しては、区のほうで何ができるかというのは非常に難しいと思います。それを一つ一つ区のほうに全てのデータを提出しなさい、区のほうで確認しますとすることが本当に現実的なのかどうかというのは、これからそういったことが起きるのであれば、しっかり対応しなければいけないですけれども、できることは何かというのもこれからしっかり見きわめて、できる範囲のことをしっかりやっていきたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○志村委員
 区として何ができるか難しいという話ですけれども、これも別なテレビでの報道で、元くい打ち作業員の方が、ドリルの先端の抵抗をあらわす波形でくいが支持層に届いたかどうかを確認すると。その判断するデータとなるモーターにどれくらいの電流が流れているかを計測した記録というのは、機械の調節機能を使えば、手動で描くこともできるというようなことも言っています。また、くい打ち業者の方は、また仕事を発注してもらうためには失敗は許されないと。赤字を出さずに工期を守るとなると、データの転用はしてしまうという、現場の声として紹介もされているということで、やはり疑いがどうしても生まれてしまいます。そういうことで、一般社団法人日本建設業連合会はデータ改ざんに対応するために、今後指針を決めて周知していくというコメントも発表しています。国土交通省も多分いろいろな形で動いてくると思うんですけれども、こういう中で、いろいろ難しいというお話がありましたけれども、行政としてどのような再発防止策がとれるのか、これも考えなくてはいけないかなというふうに思います。

 二次、三次の下請の中で現場労働者の労働環境、賃金も含めてですけれども、そういうものを守るためにも、これは委員会が違いますが、公契約条例というのは本当に必要だなと思うんですが、あわせて建設のプロの方たちも多い部局として、不正をチェックするような行政の厳しい目が再発防止策の一つになると思います。どこまで本当にその物件、それも区の関係でない民間の物件を行政がチェックできるかというのはありますけれども、しかし、行政の厳しい目というのが大事になるのではないかなと思います。その点の認識と、先ほど区の施設で旭化成建材がないということで、それも含めて、区の施設は安心ですということですけれども、その裏づけとなる科学的な証明とか、データの偽装がない、波形がちゃんとそれぞれ、それもちゃんと調べればどうかわからないところはありますけれども、今言われている張りかえとか、いろいろな形での偽装というのはないというような、データやセメントの量、質などの調査というものをやっているのか、それとも改めて旭化成建材だけではなくて、区の関係する施設はやらなくてはいけないと思っているのか、その点についてもお聞かせください。

○田村都市整備部長
 今回の件でございますけれども、マスコミ報道等の内容を見ても、あってはならないこと、これは事実かと思いますけれども、一方で、こういったことがどこでも行われているがごときの報道については、実は同じ建築職である私としても疑問を持っているところでございます。全てがそういったことになっているわけでは必ずしもないというふうに思ってございまして、現に今回、横浜市の件は傾いたというような事例になっておりますけれども、例えばそういった建物において、そういった事象というのは全国的に起こっているのかという状況を見れば、必ずしもそういった状況ではないというふうに考えてございます。

 ただ、こういったことがあったという事実はしっかりと、やはりそこは我々としても心得なければならないところですし、今現在、国・東京都において本件についてはしっかりとした調査を相手方に求め、その結果を踏まえて、今後どういった取り組みをしていくのかということを明らかにしていくという方向性で、残念ながら、今、現時点において細かな情報等はおりてはきておりませんけれども、先ほど都市計画課長がお答えしたように、我々はそういった状況をしっかり見て、区として取り組むものは取り組んでいくというふうに考えてございます。

 その上で、くいという目に見えないところの部分については、指先の感覚といいますか、技術的な技術者のレベルというようなことに起因するところも一方であるかなというふうに思っています。支持地盤に到達しているかどうか、くいの先端のロット、回転しているところの当たりぐあい等々によって、当然ながら、どういった状況かというのが体感できるわけでございまして、また一方で、今回、本当になぜこういうことが起こったのか、あるいはその担当者と言われる方がなぜ偽装したのかということを、想像すれば切りがないわけですけれども、全てそれは想像の範囲内であって、我々からすると、ここでわずかこういったことをやって何のメリットがあるんだろうかというふうに考えると、本当に不可思議でならないところではございます。一般的には、そういったことはあり得ない、これまでも起こっていないというふうに我々は、正直、これまではずっと思っておりましたし、例えば区の現場であれば、現場の工事のときに営繕担当者が現場に行って、当然ながら現場の状況を見ながら安全確認をしているという状況もございますし、民間の建物でもそういったことが適切に行われてきているというふうに我々は認識してございますが、繰り返しになりますけれども、こういった事態が起こったことは事実でございますので、今後は国等々の整理を待って、しっかりとした取り組み、対応はしていきたいというふうに考えてございます。

 それから、区の施設についてでございますけれども、基本的に、今回の工法が新たなくい工法ということで、大臣認定をとってから時間がたっていないという中で、そういった工法を使った施設があるかどうかを見たところ、そういった施設はなかったということでございます。

 また、一方、先ほど申しましたように、区の施設の中でこれまで建物の傾き、ふぐあい、そういった支障を来すというような事態は生じてございませんので、くい工事あるいは建設工事そのものは適切に計画どおり進められてきているもの、工事は対応していただいているものというふうに考えてございます。現在においては、我々としては、区の施設について問題は生じていないというふうに考えてございますので、問題の生じていない中で何か独自にこういった調査をという考え方については、今、現時点では持ってはおりません。

 以上でございます。

○志村委員
 今回も傾いたからわかったと。傾いてなくても偽装されている。偽装ということ自体が、個人の問題ではなくて、今、業界の構造的な問題ではないかというふうなところまで広がっているということでもありますので、傾いたらもうおしまいなんですけれども、そこが今大きなポイントだと思います。

 あと、もう一つ、メリットという点では、先ほどの重層構造ということが言われています。週刊ダイヤモンドの11月14日号、今週号ですか、ここでもこの重層構造が完全なピラミッド型だということです。発注者が絶対権力者として頂点に君臨していると。上意下達が徹底されているという業界の中で、もうけの配分も権力に応じていると。つまり、ピラミッドで上のほうが、悪い言葉で言えばピンはねをして、下の第三次、またその下の作業員というところまで行くと。この下層になればなるほど取り分は少なくなる。それが建設現場での人手不足を招く要因であり、手抜きや欠陥工事の一因とされていると。これは一つの見解ですけれども、こういうことも考えれば、メリットというのはピラミッドの頂点に立つ、差配するだけで大きな利益が転がり込むというような、単純に言えばですけれども、そういうメリットというのはあるかなと。それの犠牲に下の現場での労働者や会社はなっているんじゃないかというふうに思います。

 区の施設については、現場に立ち会ってやっていらっしゃるということで、それは請け負った業者もちゃんと入札を受けて、議会を通していろいろやっているわけなので、本当に丁寧にやっているとは思っております。

 あわせて、大規模な建築物、とりわけ市街地再開発事業などは税金も投入されておりますし、いろいろな行政の手続きもとっております。この大規模な建築物は、場所打ちといって、今回のくいを運んでではなくて、支持層まで掘った穴に筒になった鉄筋を入れて、そこにコンクリートを流し込むということで、今回のようなやり方とは違うと言われているんですけれども、やはり疑えば切りがないんですけれども、悪いほうに考えれば、本当にコンクリートの質とか充塡不足とか、そういうものも考えられますね。ですから、こういう点でも行政として市街地再開発事業を進める良好な市街地、あと区民の方たちの財産を守るという立場で、本当にちゃんと工事がやられているのかというのを、どういうやり方があるか、もちろんデータを出させてとかありますけれども、これまでの市街地再開発事業は安全なんだよ、安心なんだよということを何か担保するようなものも必要ではないかなというふうに思います。今やっている、これからやっていく再開発事業も、つくるところからしっかりチェックしていく、厳しい行政の目が必要だというふうに思います。

 湊二丁目東地区の開発では、売り主が三井不動産レジデンシャルで、設計と施工が大成建設株式会社になっています。こういう豪華な広告、ビラを、半分しゃれとかもあって、地域では、三井だけど大丈夫なのかねみたいな話題というか、うわさも出るような状況です。ですから、莫大な税金も投入してやっていく開発事業についての行政のチェックの仕方、また区の施設と同じように立ち会いなどもしているのかどうかというあたりの、また、する必要があるのかどうかということも確認をしたいと思います。また、中央区の地盤の特徴ですね。こういう平らなところですけれども、支持層までの深さの分布とか、そういうものもわかれば、あわせて教えていただきたいと思います。

○松村地域整備課長
 私のほうからは、再開発事業のそういった工事管理の話について述べさせていただきます。

 再開発事業は、ディベロッパーも参加はするものの、やはり権利者の方々が施主というか、発注主、建築主となって行われる事業でございます。再開発組合のほうが、そのあたり、発注者というか、そういった立場になるわけでございますけれども、再開発組合につきましては、大体定例的に月に1回とか、そういった会合をされるケースが多うございます。その中で、工事の進捗状況、毎回ということではないと思いますけれども、工事の進捗状況に合わせて、ゼネコン側が工事の進捗状況を説明すると同時に、工事を管理します設計管理会社のほうも検査はこういう検査をしましたよでありますとか、工事の進捗状況について、組合の理事の方々に対して説明をしているという状況もございます。また、場所によっては、現場途中について、権利者の方々に状況についてお知らせをするというケースもあります。この間、私も再開発の管理組合等々に出る中で、やはり皆さん不安な面はあるんですけれども、そういった中で、権利者の方々とゼネコンの方々がフェース・ツー・フェースで接する場がございますので、そういった中で人間関係を構築すると同時に、不安な点についてはチェックするようにしたらいかがでしょうかということも申し上げていますし、現に他地区ではしているという状況でございます。

 なお、再開発の関連している部署について補助金に対するものができているかどうかのチェックはしているところでございますけれども、建築基準法に基づくようなチェックまではしていないというのが現状でございます。

 以上でございます。

○吉田副区長
 重層構造ということを再三おっしゃいましたけれども、建築の場合、大変恐縮でございますけれども、例えば鉄筋工でございますとか、例えば仮枠工でございますとか、それぞれ実は専門領域で、かつ技術を伝えているところがございますので、そういう方々を集めながら、総合的に建築をつくっていくということの中で、いわゆる重層構造が生まれてくるという側面もございますので、一概に重層構造だからということにはならないと思っております。そういう中で、それぞれの工事、大規模工事につきましては、基本的にきちんとした工事管理者がおりまして、それぞれの工程について管理をしておりますので、そういったものの責任において、きちんとした整備はできるだろうというふうに思っているところでございます。

 それから、私どもの区の地盤の全体的な特徴でございますけれども、基本的には本区の場合は、大体地下30メーターから35メーターのところに東京れき層というところがございまして、そこのところまで届けば安全なんでございますが、ただ、それ以前に、実は銀座や築地の周辺では密な砂層がございまして、砂層の非常にかたいものがございますので、そこに載っけることが可能であると。本区で地盤が一番悪いとすれば、隅田川の湾曲部の浜町と箱崎とか、ああいうところが一番悪いと。そういう全体の状況になっています。

○志村委員
 終わります。

○松川委員
 私のほうから、コミュニティサイクルについてお尋ねいたします。

 前委員のほうからもお話がございましたし、一般質問のほうでもさせていただきましたが、なかなか動線のほうで、中央区というのは車も多く走っていますし、駐車の枠などもございますので、どうしても、そういったところを自転車の方が通ることになります。そのようなときに見ていますと左右の確認をして車道に出る方もしくは歩道に入る方というのが少ないように思いまして、同じコミュニティサイクルでも、江東区のコミュニティサイクルですと、サイドミラーがついているものですから、そういった部分でいくと安全確認がしやすいのかなというのがございまして、その辺、江東区のようなサイドミラーとか、そういったものは、余り要望はないかもしれないんですが、その辺、お考えになっているかどうかということをお聞かせいただければと思います。

○望月環境政策課長
 コミュニティサイクルで利用しております自転車についてでございますが、江東区は確かに、サイドミラーを最近、入れかえに際してつけられたというふうに聞いております。ただ、本区のほうの仕様の中では、そこまで求めてはおりません。本区の中では、一般的なこれまで使われているようなタイプのものをコミュニティサイクルの実験として走らせているという状況でございます。

 ただ、そういった中で、例えば安全確認が、それをつけることがいいのか、あるいは置き場によっては、それが逆に支障になってしまうのか、そういったところもあるかと思いますので、その状況は見きわめてまいりたいと思っております。今のところ、そういった部分を導入する予定はございません。

 以上でございます。

○松川委員
 ありがとうございます。ぜひ、実験の最中にいろいろと区民の皆様が安全に、便利に使っていただける方法が何かということを見きわめていただきたいと思います。

 また、勝どき方面というのはまだポートがないものですから、まだ認知度が低い面があり、体験会などを先月されたかと思うんですが、その体験会のときに係員の方がどなたもいらっしゃらなくて、どうやって借りていいのかが誰もわからない。そして、かごの中に無造作にパンフレットが置いてあるだけで、皆さん、何だこれみたいな目で見ていたところがございました。これからまた勝どき方面にポートができるかと思いますので、体験会など、わかりやすい試乗会を行っていただきたいという要望をさせていただきます。

 また、2点要望がございまして、1つが、先日から勝どきビュータワーさんのほうの外の駐輪場、いろいろ置いてあったところがかなり整理されまして、本当に店舗利用者の方のみ使えるような形に整理をされまして、10台、20台ぐらいしか自転車がとまらない状況になって、正しい使われ方になったと思うんですが、そこに100台以上置いてあったのがそのまま月島第二児童公園の中に、それに近い数が入るような形になりまして、先週末などですと約300台近い自転車が児童公園内にあるという状況になってまいりました。これからコミュニティサイクルですとか駐輪場の一時利用がございますので、今すぐどうこうということはできないかと思うんですが、そういう状況も区のほうとしても細かくウオッチしていただきながら、それらの数がきちんと一時利用として利用していただけるような形にしっかり誘導していっていただきたいということと、それらの数が地下駐輪場、一時利用の部分に全て入ったとしても、足りなくなるということが見えているかなというのもございますので、その辺を踏まえた計画等もぜひ実施していっていただきたいという要望を1点。

 あと、最近、自転車が徐々にふえてきた感じがいたしますが、自転車がふえてきた中で、自転車のマナーの悪い方が最近見受けられるようになってきまして、具体的に申しますと、自転車も軽車両でございますので、一時停止のところでは必ずとまらなくてはいけないというのがある中で、一時停止をされずに、そのままばんばん細い通りから細い通りを、入り組んでいるところをどんどん行かれる方が、老若男女問わず、お見受けするようになってまいりまして、このままですと、いつ事故が起こるかわからない。そして、幼稚園の目の前とかでそういった状況が起こっており、本当にお子様を巻き込んだ事故に発展する可能性もあるのではないかと危惧しておりますので、そういったマナーの問題、場合によっては自転車もとまってくださいというような看板などの設置も含めまして御検討いただければという要望を上げさせていただいて、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○中島委員長
 議題に対する質問はほかにございますか。よろしいですか。

 では、議題に関しては継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中島委員長
 第四回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中島委員長
 ありがとうございます。

 では、以上で環境建設委員会を終了いたします。

 本日は大変御苦労さまでした。

(午後3時34分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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