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平成27年 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会(2月17日)

1.開会日時

平成27年2月17日(火)

午後1時30分 開会

午後3時25分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 石田 英朗

副委員長 植原 恭子

代理 礒野 忠

委員 田中 広一

委員 増渕 一孝

委員 志村 孝美

委員 渡部 博年

議長 原田 賢一

4.欠席者

(1人)

委員 今野 弘美

5.出席説明員

(16人)

矢田区長

小泉副区長

吉田副区長

齊藤教育長

田中企画部長

黒川企画財政課長(参事)

梅澤副参事(都心再生・計画担当)

早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長

宮本環境土木部長

望月環境政策課長

田村都市整備部長

小林都市計画課長

松村地域整備課長

坂田教育委員会次長

林教育委員会庶務課長

佐藤指導室長

6.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

川口書記

笠井書記

7.議題

  • 2020年東京オリンピック・パラリンピックに関すること

(午後1時30分 開会)

○石田委員長
 こんにちは。ただいまより東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を開会いたします。

 本日、今野委員欠席のため、礒野議員から代理出席の申し出がありましたが、よろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○石田委員長
 それでは、礒野議員、委員席へお願いいたします。

 議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告を願います。

○田中企画部長

 1 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会選手村整備に伴う本区への影響等に関する要望について(資料1)

 2 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会実施に伴う影響等調査における最終取りまとめについて(資料2)

○田村都市整備部長

 3 晴海地区の都市計画について(資料3)

以上3件報告

○石田委員長
 御苦労さまでした。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いをいたします。ただいまの時刻は午後1時50分でございます。自民党さん42分、公明党さん42分、区民の会さん31分、日本共産党さん31分、民主党区民クラブさん31分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○田中(広)委員
 資料2と3につきまして質問をさせていただきたいと思います。

 まず、資料2の中で、別紙1としてロンドンの現地視察についてということで御報告をいただきました。委託事業者の方に見に行っていただいたというお話を伺ったわけでございますが、さまざま状況がここに記されて、御説明いただいたとおりなんですけれども、改めてその現状を見てきて、また、その状況を区として伺って、何かヒントを得られたですとか、あるいは逆に、こういった課題が浮かんできたとか、そういったことをもしつかんでいるようであれば、教えていただければと思います。

 それから、別紙4についてなんですが、こういうふうにまとめていただいたというのは大変すばらしい内容だなというふうに感じておりますが、まとめていただいた内容をそれぞれ進めていくのは、当然、各部署だと思うんです。せっかくこういうふうにまとめていただきましたので、これを何か今後、アクションプランではありませんけれども、具体的にどういうふうに進んでいるのかというのを全体的にチェックするような、そういった体系としてまとめていくのかどうか、その点も伺いたいと思います。

 それから、資料3についてでございますが、幾つか御説明あった中に、今回、医療施設が入るというお話がございました。医療施設が入るということは、大変これも重要なことだなと思っているんですが、御利用される方は御高齢の方等も多いというのは、一般的に想定できることでございます。そこで、地域の交通の状況など、現状を教えていただければありがたいと思います。よろしくお願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 それでは、順次お答えをさせていただきます。

 まず、1点目、ロンドンの現地視察を受けての課題だとか、あるいは区として予想されることでございます。

 別紙1に御報告させていただいていますとおり、選手村跡地のほうを今回は委託事業者のほうが確認をしてきたところでございます。やはりこの中で、住宅はもちろんでございますけれども、教育施設あるいは医療施設、さまざまな施設が大会が終わった後に一度休止をしたり、あるいは改修をしたりしている中で、まちとしての機能が確保できるような準備が順次進められておるといったところが確認できたところでございます。また、こういった施設につきましては、いずれも大会の前から、あらかじめ計画をしていたというようなことも伺っておりまして、まさに本区としましても、晴海地区のまちづくりに反映していく必要があるというふうに考えているところでございます。

 また、その下段の鉄道の部分についても、計画の段階から既に選手村からの交通、こういったものを検討されておったというところを勉強させていただいたところでございます。

 また、この報告の中ではハードの部分しかございませんけれども、ロンドン大会ではソフトなレガシーとしてボランティアの取り組みあるいはスポーツの取り組み、こういったところも進んでおるといったところも、現地のヒアリングの中で聞いてきているところでございます。

 こういったところを参考にさせていただきながら、今後、本区としても進めてまいりたいと考えているところでございます。

 2点目の別紙4、2020年に向けた中央区の取組についてのチェック機構というところでございますけれども、こちらにつきましては、先ほど最後のページで御紹介させていただきましたとおり、主には5つの分野に取りまとめて整理をさせていただいておりますけれども、この一番上にあるオリンピック・パラリンピック区民会議でそれぞれの項目を今後どうやって進めていくのが最も有効なのか、こういったものを確認しながら5年後のオリンピックを迎えてまいりたいと考えているところでございます。

 以上です。

○望月環境政策課長
 晴海五丁目地区等の交通の現況というお話でございます。

 現在、晴海地区におきましては、東京都交通局さんの路線バスのみが主な公共の交通手段という形になっております。その路線バスにつきましても、幹線道路を通っておりますので、直接今回の医療施設が設けられる場所を通過するような交通手段は、今のところ、公共交通ではございません。そういう状況になっております。

 ただ、これまでも東京都交通局さんのほうには、開発に伴う需要に応じた、例えば路線バスのルートの拡充みたいなものはお話をさせていただいております。ただ、そういった中で、なかなかこういった中のほうに入り込むようなルートというのは難しいのかなというふうに考えてございます。

 それと、今後ということでございますが、大きな意味でいきますと、現在、東京都さんのほうで主体的に検討いただいておりますBRTのほうで、環状2号線を活用しながらのルートというものがございますので、そういったものが明らかになった段階では、区のほうとしても、江戸バスの路線のほうの検討も行わなくてはいけないということは前からお話ししているとおりでございますので、そういったものをあわせて検討していきたいと。また、現在、来年度の交通政策審議会に向けて、地下鉄の検討というものも行っているところでございます。将来的には、こういったものも含めて検討してまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 それぞれありがとうございました。

 まず、ロンドンの現地視察についてということで、今、御答弁いただいたわけでございます。中央区としても選手村を予定していますけれども、さまざまな課題がありますが、やはり選手村から住宅に転用する状況、これが一つの大変重要な焦点かなというふうに思っております。私も余り勉強していないので、大変恐縮なんですけれども、ロンドンの場合の住宅というのは、どういった住宅なんでしょうか。例えば、分譲されているのか、賃貸なのか、あるいは公的機関がある程度持っていた上での賃貸なのかとか、もしその点の状況もわかれば、教えていただければありがたいと思います。

 それから、別紙4についてでございますが、区民会議等でもしっかりと協議しながら進めていくという御答弁をいただきました。それも大変重要なことだなと思っております。日ごろ、いろいろな地域の方とお話しする上で感じることは、いろいろなことを本当に区に一生懸命やっていただいているんですけれども、実感できるのかどうかというのがすごく大事なポイントかなと思っております。そういった意味で、ぜひ、いろいろ盛り込んでいただいた内容を区民の方が実感できるのかどうかというところにしっかりと焦点を置いて、進めていただきたいというふうに思います。

 例えばなんですけれども、1つささいな例でありますが、まちづくりの中にバリアフリーというのがあります。これまでもさまざま議論させていただいておりますけれども、例えばバリアフリーの中で、これは車椅子を利用されている方、あるいは仮に自転車に乗っていらっしゃる方、ふだん歩いていらっしゃる方もそうなんですが、やはり段差一つでも身近にすごく感じているんです。これは本当に例えばですけれども、晴海通りを一つのモデル道路とするのであれば、東京都の道路でありますけれども、例えばそこを、この間の環境建設委員会の理事者の方の答弁にもありましたとおり、実際に車椅子に乗ってもらって、晴海から銀座まで通ってもらって、総点検をしていただいた上で、全部、まず応急措置をしていくとか、ささいなことですけれども、区民の方が実感できるような取り組みをぜひしっかりとやっていただきたいという意味で質問させていただいたところでございます。

 そういった意味で、その点、もし御答弁いただけるのであれば、ありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それから、資料3についてでございますが、お話を伺いまして、現在の状況も、また今後の対策も理解させていただきました。医療施設を入れていただいただけでも、大変ないろいろな御努力がきっとあったんだろうと私は察しておりますけれども、せっかくここまで進めてきたがゆえに、やはりアプローチしやすい環境を整えていただく、これも大変重要だと思っておりますので、その点、あわせて要望させていただきます。それでは、よろしくお願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 わかる限りのところで、ロンドンの選手村跡地の住宅について御答弁させていただきたいと思います。

 こちらにつきましては、記載のとおり2,818戸の住宅がございます。このうち、約半数に当たります1,379戸がアフォーダブルホームズというような位置づけで、廉価な価格設定で住宅として販売されているというふうに聞いているところでございます。廉価というのは、周辺の住宅地域と比べても廉価ということで、ここがもともと、スラム化まではいきませんけれども、そういった地域であったところから、こういった住宅整備がなされたものというふうに考えてございます。また、入居状況については、先ほども申したとおり、全てにおいて好況であるというふうに聞いてございます。資料の写真の左上、それから、その横の真ん中、こういったところが選手村で使ったものが住宅として供給されているというところになってございます。

 この1階等につきましては、さまざまな事業者、テナント等が入っている。飲食や物販など、入居者が日常活用するようなものが中に入っているというふうに聞いているところでございます。

 なお、階高につきましては、おおむね9階から13階程度の建物というふうに聞いているところでございます。

 以上でございます。

○宮本環境土木部長
 バリアフリーの関係でございます。

 晴海に選手村ができる、また銀座、築地、日本橋ににぎわいの核があるという中においては、やはり選手村から道路とか、あるいは駅のバリアフリー化を進めていくことは非常に重要だと考えております。区においても、地下鉄駅のエレベーターの設置の促進だとか、あるいは区が整備します区道のバリアフリー化、人に優しい歩行環境の整備など、セミフラット化などをやりまして、可能な限り取り組んでいるところでございますけれども、今後もオリンピックに向けて一層の取り組みをしていきたいと思っています。また大きくは、やはり委員おっしゃいますように晴海通りとか、幹線道路になりますと都道でございます。東京都のほうも、新しい長期計画において、誰もが安全・円滑に移動できるまちづくり、バリアフリー化を進めるという目標を掲げておりますので、区のほうからも東京都に対して、しっかりと整備が進められるように要請をしていきたいと、そのように考えております。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 まず、ロンドンの状況でありますが、もともとあった地域のことを考えながら、廉価な価格で販売されているという、そういったお話がありました。以前にも何度も申し上げておりますが、仮にオリンピックレガシーという言い方をするのであれば、例えば本区が抱えている課題、また課題となるであろうことについて、どうやって今回のオリンピック・パラリンピックを機会にして乗り越えていこうとするのか、解決していこうとするのか、この視点が大変重要だと思っております。今、さまざまな地域で住宅について、郊外であれば、高齢化している。区内においても、マンションはきれいに見えますけれども、中は、同じように年数がたったところは高齢化したり、さまざま建てかえが難しい、あるいは若い人がだんだん少なくなっていったりとか、いろいろな課題がありますので、ぜひそういった視点で、視察された上での成果を生かしていただきたいという思いを訴えたくて質問に取り上げさせていただいたところでございますので、よろしくお願いいたします。

 それから、別紙4についてでございます。

 今、バリアフリーの一つの例として挙げさせていただきましたが、一生懸命やっていただいているのはよく理解させていただいているんですけれども、オリンピック・パラリンピックが来るということで、しかも、今回このようにまとめていただいて、大きなテーマ、「世界の恒久平和」実現の先頭にという言葉まで入れていただいていますので、やはりその本気度といいますか、その思いをぜひ実現していただきたいということで取り上げました。ですので、今のバリアフリーはあくまでも一例ですが、実際、本当に一緒に車椅子に乗って、通りの端から端まで行っていただいて、どこに問題があるのか、それを何年までに解決しようとするのか、そういった点を進めていただきたい。あるいは、これまでも議論がありますけれども、スポーツの中で健康という点で取り上げるのであれば、その健康の第一歩となる、例えば区民健診、これが今は受診率が三十数%である状況を50%に持っていこうとか、そういう具体的な本気度を、ぜひこのまとめていただいた中で実施していただきたい、そういった思いで質問させていただいたところでございます。もし再度この点について御答弁いただければありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○田中企画部長
 御指摘いただきましたとおり、今回の最終の取りまとめに掲げました新規事業、具体的なものは新年度、平成27年度のものが中心でございますが、既にそれぞれ関係する課長たちが集まって庁内のPTというものももう始めてございます。御指摘をいただいたとおり、全庁挙げて各部が主体的になって、さまざまな取り組みに、オリンピックをばねに弾みをつけてまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 ぜひ実感できる取り組みと、それから区のさまざまな課題が解決できるよう進めていただくことを要望いたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。

○増渕委員
 まず、区民会議の設立、これは前から質問しておったんですが、我々議員でオリンピック・パラリンピックの議員連盟ができました。当委員会も発足いたしました。そして、行政側では所管の担当課も誕生いたしました。頑張っていらっしゃることは本当に感謝申し上げます。そして、その上に、これからの方向性を決めていくであろう区民会議の設立、最大限期待するものでございます。ただ、まだ構成員が未定ということで、これからこの会議の有効性を注視していきたいと思います。その上に立って質問を始めます。

 まず、前回の区民文教委員会の中で、晴海運動場の代替施設について質問いたしましたところ、三郷市のほうはわかったんですが、都の施設について中央区が行っている都との交渉に関して、具体的な名前を挙げて、駒沢運動場と、あともう一カ所、ちょっと定かではないんですけれども、この2カ所が巷間私の耳にも入っていますが、現況はどうなのだろうと質問いたしましたところ、それは現況ではないということをお答えいただきました。ただ、後ほどそれを訂正ということで私のほうに入ってきました。これは確認なんですが、この2カ所、具体的なことに関して、東京都のほうと、今現在、交渉が進んでいるのか否かをもう一回確認いたしたいと思います。

 それから、ロンドンの現地視察についてなんですが、先ほどの御説明で委託業者が行ったということでございます。ただ、委託業者と言われましても、私にはぴんと来ないので、あくまでもロンドンオリンピックが東京のオリンピックにつながっていく、まちづくりに関して、いろいろなことに関しての中で、それなりの専門性を持った委託業者だと私は理解しているんですけれども、どのような専門性を持った委託業者であったのか、お知らせ願えればありがたいと思います。よろしくお願いします。

 それから、ちょっと細かい質問になって申しわけございません。

 この住宅のほうなんですが、一部の住宅棟では1階部分で飲食や物販のテナントスペースを設け、事業者を募集中とあります。ロンドンオリンピックが終わってから、もう大分たつんですが、事業者を募集中ということは、今まで入っていなかったということなんですけれども、そこら辺のところがもうちょっと詳しくわかれば、お知らせ願います。

 それから、商業施設、2014年9月に住宅地内に業界の大手スーパーが開業、これも随分おくれての開業かなと思うんですけれども、ここら辺、私の認識に違いがあれば、お知らせを願いたいと思います。

 それから、公共交通機関、ここにロープウエーを載せていただきまして、大変ありがとうございます。ロープウエーの実現に関しましては、私はまだ諦めておりませんので、これからもどんどん巷間訴えていくつもりではおるんですが、5日間の短い視察の中で、何で通勤・通学での利用が少ないのかというところまでの調査はなかなか難しかったのかなとは思いますが、ロープウエーを使って乗るであろう沿線の住民数、乗客の見込み数、何かの中でのそのような調査も行われていたのであれば、それもお聞かせ願いたいと思います。

 何でかと申しますと、今、正直言って、本当に計画の最中で、どこまでいっているか全然わかっていない本区沿線上の4分の3を通るであろうロープウエー計画、これは晴海地区にも、あの高層ビルの建設ラッシュの中で、私の個人的な見解ですが、ロンドンのロープウエーとは沿線の住民の数が全く違うんであろうということが想像されますので、ロンドンの場合、そのような調査が進んでいるのであれば、お聞かせを願いたいと思います。

 それから、別紙2の民間事業者等の動向について、この中のヒアリング結果の中で、(1)2020年に向けた取組、民間事業者の中で、次世代交通、そして積極的な研究・開発という文字があります。この次世代交通について何か具体的に民間事業者のほうからヒアリングの中でお声が出ているのであれば、お聞かせを願いたいと思います。

 それから、私ごとでまことに申しわけないんですけれども、2020年に向けた中央区の取組の中で観光・文化という中に、大江戸まつり盆おどり大会の写真とまち案内ガイドの写真が掲載されております。ここで掲載する写真の中で、中央区の観光・文化に関しましてはいろいろな催し物をしておりますが、なぜここで盆おどり大会の写真が載っているのか、そこら辺のところもお伺いいたしたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 それでは、順次お答えさせていただきたいと思います。

 まず、1点目がグラウンドの交渉状況でございます。

 こちらについては、主には主管課のほうで対応しているところでございますが、東京都のほうからは、本区外の都立施設等についての情報提供をいただいているところでございます。具体的に本区が優先的に借りられるような状況をつくらせていただいたのが大島小松川公園、こういったところについては、既に、この春の大会について活用をさせていただくということが決まっておるというところでございます。また、そのほかの、委員御指摘の駒沢運動場あるいは夢の島、こういった都立施設につきましても、基本的には都民であれば誰でも申し込み自体はできるといったことから、いろいろなあっせんの状況等はあろうかと思いますけれども、具体的にはいろいろなスポーツ施設の中の一つとして聞いているところでございます。

 また、これ以外にも幾つか、候補地等々の情報については、都のほうから聞いておるところでございますが、区から遠いだとか、いろいろな事情の中で、これからより情報をもらってこないと、今後の本区のスポーツ施設の充足にはまだまだ足りないというふうに考えているところでございます。

 それから、2点目の本区の委託会社でございますけれども、これは昨年実施しました区民等意識調査をしている総合のコンサルタント会社でございます。こういったところが今年度も引き続き本区の影響、状況等を鑑みながら、さまざまな調査を行っているところでございます。また、先ほど委員よりお話ありました区民会議、そういった会議をつくるのがいいかどうかというようなところの専門性を持っている業者でございます。

 それから、商業施設につきましては、2014年9月に開業ということでございますけれども、こちらについては、それぞれ順次開設、開業等を行っているもので、具体的にこちらがなぜ2年たっているのかといったところについては、不明なところでございます。

 それから、住宅の事業者を募集中ということにつきましては、さまざまな場所がございまして、現在募集中のところもあれば、一部には、先ほども申したとおり住宅のための店舗が入っているというようなものもあるというふうに聞いているところでございます。

 これら、いずれも現地に委託業者が行っただけではなくて、あわせまして現地のほうに一般財団法人自治体国際化協会という協会のロンドン事業所がございます。こちらに在駐している日本人の職員の方からのヒアリングあるいはその報告書等を参考にして、今回取りまとめてございます。また、今申しました自治体国際化協会、こういった報告の中で、先ほどのロープウエーについての利用状況も伺っているところでございます。

 ロープウエーにつきましては、先ほど委員の御指摘もありましたとおり、移動しているのは、大会のときにはそれぞれの競技会場を結ぶということで、川をまたぐ形で設置しておりますので、委員御指摘の本区の状況とは異なるものというふうに考えてございます。

 それから、民間事業者の動向の中での次世代交通につきましては、モーターがあるもの、それからモーターがないもの、また免許を取得しなければ乗れないもの、あるいはそのまま、例えば電動機付自転車であれば、これは免許が要らないと。そういったさまざまな交通、あるいはお年寄りが免許もなく乗れるようなものとか、さまざまな開発が進んでいるところでございます。こういったものを今後活用ができるのかどうか、こういった検討が進められているといったものがこちらに記載しているものでございます。

 それから、最後に、観光・文化の写真でございますけれども、こちらは記載の文章の一番上のところでございます、区内全体のさまざまなイベント等の取組を通じてという、こちらにかけて掲載させていただいている写真でございます。代表的なものとしまして、一例で大江戸まつり盆おどり大会を載せておりますけれども、盆おどり大会につきましては、地域のお祭りも当然あろうかと思いますので、こういったものも当然オリンピックのときには来街者の方々にも提供していきたい、一体となってやっていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○増渕委員
 それでは、大江戸まつり盆おどり大会のほうから。

 この前、ちょっと理事者の方とお話しする機会がありまして、前から私が思っておりました、5年後の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、区民としてどういうふうに盛り上げていくか、その意識の高さを区民の方にどういうふうに持っていっていただくかという話の中で、盆踊りの話を少しさせていただきました。それはなぜかと申しますと、中央区のほうでも盆踊りの助成金を出しております。盆踊りの助成金によりまして、あの夏の時期、中央区中が華やいで盛り上がっているということを、私たち町会のほうで活動している者にとっては、意識の中で本当に感じております。

 その一つの考え方として、もうそろそろことしの夏の盆踊りの時期から東京オリンピック・パラリンピック、2020年の開催に向けて何とかやっていこう、何かやっていこうという意識の中で、ちょっと話が脱線するんですが、昭和39年の東京オリンピック、あのときにできたのが三波春夫の「東京五輪音頭」でございます。あの盆踊りが開催の多分2年か3年前から、東京中、そして日本中の盆踊り会場で広まっていきました。これも、正直言って、そんなことでとおっしゃいますけれども、すごく私は効果があるものだと思います。区民会議で商工団体の方、それから民間事業者の方とのコラボによって持っていくのもいいでしょうけれども、我々区民も、そういう意識を盛り上げる意味で、取り組んでいくべきだなと思いまして、お話をしましたところ、余りいい反応を受けませんでしたので、これは私の質問というよりか、一つの提案として聞いていただきたいと思います。

 力をばかにしてはいけないのが、中央区にもあります中央区民謡舞踊連盟。この民舞連というのは、日本全国の組織かは知りませんけれども、東京の組織の中では恐らく数万人を数えております。日比谷公園で東京都の合同の民舞連の大会、それから丸の内音頭の復活で丸の内での大会、それから浅草の隅田川でのエックス橋での大会、いろいろなところで民舞連の力が出ております。いろいろな形の中で、ここで体育協会のお名前も出ていますし、いろいろなところとコラボして持っていく、東京オリンピックまでにその機運を高めていくということであれば、そろそろここら辺あたりから行政側が、せっかく助成金を出しているんですから、何かの形で盆踊り大会を利用して機運を盛り上げていけるような方向に持っていってもらえたらと思います。それは口で言っているだけで、待っていてもしようがないので、地元のほうでは早速、2020年に向けた東京五輪音頭を今度の盆踊りあたりからやっていきたいと思っております。

 それから、戻りまして、晴海の代替施設の話なんですが、確認といたしましては、大島小松川公園に関しては、今度の平成27年度の大会が、春と秋あったとしたら、それを確保しなきゃいけないと思って、まずはここを確保したという認識でよろしいのか、その後、ずっと引き続いて大島小松川公園を代替地として使用していくことができるのかということを確認させていただきたいと思います。

 それから、ロンドンの現地視察のほうなんですが、商業施設に関しましては、晴海の選手村の後の問題の中で、あれだけの新しい住民が生まれる中で、正直言って、もうちょっと具体性を持ったものが出てくることを期待しているんですけれども、先ほどのオリンピック・パラリンピック調整担当課長の御説明では、そこら辺の経緯はどうも不明だというようなお答えが返ってきたので、ちょっと心配されるところではないかと思っております。

 次世代交通はわかりました。私の勘違いだということでございます。

 それでは、代替施設のところだけ、1点お願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 代替施設の大島小松川公園につきましては、喫緊の策ということで、この春の大会については確保するということができたところでございます。また、この後も引き続き都のほうにはこちらを活用できるように、スポーツ課等とも連携しながら働きかけてまいりたいと思います。ただ、必ずここで今後ずっとできるといったところについての保証は、現在もとれていないところでございますから、ほかの施設も含めて、今後とも都に働きかけてまいりたいと考えているところでございます。

 もう一点、商業施設につきまして、本区の晴海の商業施設については、今回、東京都のほうで4層の商業用施設を確保するというような計画がなされたところでございます。ただ、この具体的な案につきましては、都のほうも現在、民間事業者を今年度中に入れながら今後検討を進めていくということですので、具体的なものについては、また段階を追って明らかになってくるものと考えているところでございます。

 以上です。

○増渕委員
 ありがとうございました。

 区民のスポーツ大会、早いところは、私も所属しておりますソフトボール大会が3月末から始まります。はっきり申し上げまして、なるべく大島小松川公園を、恒久的にといえば、ちょっと苦しい立場になるかもわかりませんけれども、とっていただきたい。三郷は、私も5年間ぐらい毎年通いましたが、車以外で行くのはちょっとつらいかなというような感じがしてしようがありません。どうぞ、この点も含めまして、これからも東京都のほうの交渉に強い姿勢で臨んでいただくことをお願いいたしまして、質問を終わります。

○志村委員
 それでは、資料1ですけれども、まず表のところに、平成26年9月4日付け「要望に対する回答について」が提出されたが、いずれもただちに具体的な解決につながらないものであるということが書かれてあります。この表現を入れた理由をお聞きしたいと思います。一般的に、1回出して、またそれに補充して出すということはよくあることなんですけれども、ここで、具体的な解決につながらないものだったということで、9月4日の要望に対する回答を受けてからの東京都と中央区の関係は、協議を含めて問題が起きたのか、協議が不調になっているのか、そこら辺がわからないので、この点を報告していただきたいと思います。

 それから、再度出す要望については、3月の上旬に晴海地区のまちづくり協議会へ報告するということになっています。ある程度、別紙1という形で案ができているんですけれども、まちづくり協議会で出された意見や要望について、これを反映する可能性はあるのか、それとも、まちづくり協議会ではこういうものを出しますよという報告になるのかを、まず確認させてください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 まず、1点目の冒頭の文章についてでございます。

 こちらについては、お話にありましたとおり、東京都から9月4日に回答が来たところでございます。これは6項目で要望をかけたところでございますけれども、どの項目も今後協議・検討していくというような記載であったところでございます。こうしたことから、本区としましては、これでは明確な回答にはなっていないというような認識のもと、今回改めて要望をかけてまいるといったところでございます。

 ただ、いずれの項目の中、例えば公共交通につきましては、BRTについて、一定程度東京都がやっていくというようなことが示された。それから、先ほどのグラウンドにつきましても、代替施設の情報提供があった、それから、公共施設につきましては、今回の東京都のモデルプランの中でも学校敷地として晴海五丁目の中で一定程度の空地が確保されたというようなことから、この6項目の中でも、それぞれ協議が進んできているところもございます。

 こうしたところではございますけれども、先般出てきたモデルプランを踏まえまして、今後新たに出てくる、より具体的な課題を今回改めて要望していくものでございます。ですので、協議自体は継続していっているところではございますけれども、今申したとおり、今後さらに進めていかなければならないことを今回改めて要望しているところでございます。

 それから、今申した要望書、案という形で、今後、地元の組織あるいはまちづくり協議会のほうにお示しをして、東京都のほうに提出をしていきたいと考えているところでございます。1月にもそれぞれまちのほうからもいろいろな意見をいただいたものを今回反映して、この要望書というものを取りまとめているつもりでございます。こういったことでまちづくり協議会にかけて、案がとれた形で最終的には東京都に出していきたいと考えているところでございます。

 以上です。

○志村委員
 まちづくり協議会のほうは、確認をとって案をとるということを確認しました。

 この最初のほうで、具体的な解決につながらないというところなんですけれども、この協議で方向性が一致したものもあれば、まだ不十分なものがあると。その不十分なものを解決につながらないという表現にしたんでしょうかね、今の話だと。だから、もうちょっと協議を進めるために、具体的な内容も含めて、前回よりもちょっと踏み込んだ形で表現しているということなんでしょうか。具体的な解決につながらない、では、どうすれば解決につながるのかというのが今回の内容になっているのかどうか。都の姿勢が、私は問題があると思うんですよね。具体的な解決につながらないものということが、要望の趣旨、書き方とか表現とか主張に問題があったのか、それとも余り中央区の話を東京都が真摯に聞いてくれないんだ、誠意を持って聞いてくれないんだというところに何か解決につながらないものがあるのか。私は都に問題があると思っているんですけれども、今のオリンピック・パラリンピック調整担当課長の話だと、何か協議はしていて、こうなんだけれども、次にという何か弱腰的なものを感じたので、そのあたりの、わざわざ報告で、ただちに具体的な解決につながらないものであることという表現を入れた真意というものをもう一度教えていただきたいと思います。

 選手村の整備を考える上で、私は2つの角度が大事だと思うんです。その一つは、レガシーと言われるように、大会が終わった後のまちのあり方、また、公益施設も含めたさまざまな施設の配備など、都民、区民のニーズに応えるものかどうかということと、もう一つは、世界から来ていただくアスリートや関係者の方たちへの選手村としての役割ですね。本当に快適な生活を保障して、そして競技に向けた集中力を高めていけるような機能や空間、環境が保障されるという点。この2つの角度から選手村の整備について見ていくことが、2020年東京大会を成功させる、万全のコンディションでアスリートが競技に出られる。本当に東京の晴海の選手村は自分の力を100%、それ以上引き出すような、いい選手村だったと言われるような選手村にするという視点が大事だと思います。

 日本共産党は、そういう立場で、オリンピックが決まったからには成功させなくてはいけないというふうには思っているんですけれども、そういうことで、日本共産党の吉田信夫都議が晴海地区将来ビジョンについて、中央区が考える選手村のいろいろな住宅などの活用などについて区の方から説明を受けて、それをもって1月27日の都議会のオリンピック・パラリンピック推進対策特別委員会で、都に対して中央区のそういうビジョンなどで示されている問題について、しっかり受けとめろというようなことで質問もしました。都の答弁としては、晴海地区将来ビジョンをしっかりと受けとめながら、地元区とも連携を図って進めていくと。また、事業協力者などと一緒に具体化を図るというような答弁もありました。

 私も、対政府交渉というのがありまして、そこで2月12日に文部科学省の方たちといろいろ話し合う、申し入れをする場もありました。そこで、私も晴海の選手村の多様な住宅、中央区が考えていることとかグラウンドの問題、さらには学校の整備で大変な負担になるというような問題も要望したところです。

 そういうことで、いろいろな形で選手村の整備をいいものにしていこうということで、私たちも機会を捉えてやっているわけですけれども、都に対して中央区が協議をしていく、交渉していく。9月4日以降、何回行ったのか。それで、3月中旬にこの要望書を出して、その後、どういうテンポで都に対して具体化を迫っていくのか。

 また、都は3者で協議する、連携すると言っていないんですよね。地元区と連携すると言いながら、片や、民間協力者と都が協力して、いろいろな機能とか、そういうものを具体化していくという形で言っているんです。ですから、そうなると、事業協力者を今公募していますけれども、事業協力者に対して、中央区の思いとか、そういうものをぶつける、もしくは3者で協議する場を持ってもらうなどの積極的なこちら側からのアプローチ、東京都だけのチャンネルだけではなくて、そういうことも考える必要があると思うんですけれども、いかがでしょう。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 まず、1点目の要望の件についてでございますけれども、要望事項も多岐にわたることから、それぞれいろいろな解釈があろうかと思います。ただ、前回、2回目に出した要望が昨年の3月14日ということで、まだ大会まで6年ある、それから選手村の計画についても具体的な絵姿もまるでない中での要望だったものですから、要望する側としても漠とした部分もあったというような状況でございます。

 例えば、交通につきましては、BRTの計画を着実に行ってもらいたいといったこと、それから地下鉄については、広域的な立場として検討してもらいたいといった要望をしたところでございますけれども、東京都からの回答については、地下鉄についての具体的な言及はなかったといったことがございました。これに対して、今回、交通基盤のところについては地下鉄について答申に位置づけるようにという明確な要望、それからBRTについては早期の運行開始、さらには地域内交通ということで、より具体に要望しているところでございます。

 また、もう一つの事例でいいますと、公共公益施設につきましても、こちらも要望して、東京都の回答があった中で、晴海五丁目の学校については用地のほうを東京都も確保したところでございますけれども、まだ晴海四丁目側の学校敷地については、明確に位置づけられていないといったことから、こちらもより具体的に要望するといったところでございます。

 こういった東京都との交渉、やりとり等についてでございますけれども、具体的な回数というのは、今、明言はできませんけれども、いずれもこれまでも申しておるとおり、東京都のオリンピック・パラリンピック準備局を初め、港湾局あるいは都市整備局、こういったところと日々協議等を重ねているところでございます。

 それから、もう一点、積極的な区の今後の取り組みというところでございますけれども、先ほども東京都のほうは今年度中に事業協力者を決めて取り組んでいくと。これまでも、ビジョン検討委員会の中でも、我々としても東京都をオブザーバーとして、先ほど申しました3局をいずれも呼んでいるところでございます。こういったことから、事業協力者が決まった際には、こういった場にもその事業協力者も含めて打ち合わせができるような環境を区としてもつくってまいりたいと考えているところでございます。

 以上です。

○志村委員
 協議の回数は明言できないと。数えればわかるということか、それとも、どういうのが協議で、これは違うという意味なのか、もしそういうことで何回協議を行ったという形で出るのであれば、出していただければと思います。これは資料要求ではないんですけれども、出せれば何かの機会に、繰り返し聞く可能性もありますので、答えられる範囲でお願いしたいと思います。

 今回、選手村の開発が都市整備局が施行者である市街地再開発事業で行われるということで、環境影響評価書も届けられました。ただ、今回、この場所が、例えば選手村に必要なのは、都のほうが言っているんですけれども、板状の22棟のところに1万7,000人分のベッドを置くということで、選手村自体は板状で済むと。この後に超高層のタワーマンションを2棟建てるということなんですけれども、確認したいんですが、この板状の22棟の選手村だけだとしても、市街地再開発の手法を使わなければならないのかどうか、その点も確認させていただきたいというふうに思います。

 今回の超高層タワーについては、もう報道もされておりますけれども、1月27日の都議会のオリンピック・パラリンピック推進対策特別委員会で立石都議が、この億ションはレガシーだなんて言うべきじゃないというような批判をされたり、また立石都議は、要望としてですけれども、板状の住宅群が晴海の三方を水辺で囲まれたよい景観を損なわないよう配慮すべきだというような発言もされております。これは区民の声だと思います。

 私は、以前からも、この建物の配置などもいいのかというあたりも言ってきましたけれども、もちろんこれは選手村の後につくるということなので、立候補ファイルなどでは選手村のコンセプトには当然この2つのマンションというのはないんですけれども、しかし、その真ん中に2つの超高層マンションを建てる場所をとるために、その周りに板状で城壁みたく囲う配置になっているわけですよね。となれば、やはり立候補ファイルから見ても、選手村が、先ほど私が2つの角度と言ったように、選手の方たちが快適な宿泊、コンディションを整える条件があるのかどうか。真ん中に、確かに建物が建つ前は空間があるけれども、こういう住宅がふさわしいのかどうかということも、私はもう一度検証しなくてはいけないと思いますし、立候補ファイルでは、選手村は日本の伝統的な様式を最高の形で表現する、そういうことなんです。ですから、日本の伝統的というと、何々団地とかといろいろありますけれども、そういう伝統的な様式を最高の形であらわしたのかなと。これは皮肉な言い方ですけれども、そう言わざるを得ないです。

 それから、住戸のレイアウトも、晴海の立地特性を生かして、東京湾の風景を眺めるつくりにするというふうにも立候補ファイルでは書いてあります。さらに、立候補ファイルでは、海から見たスカイラインを考慮するというようなことも書いてあるんですけれども、それらから見ても、今の晴海の選手村整備計画、それから、その後の超高層マンションの建物2つ、これはやはり選手村整備という形で今来ていますけれども、全く選手村とは違う、大会が終わって、その後の再開発が今から選手村の整備、大会後の活用なんて言っている、活用どころではないですよ。全く違う市街地再開発事業を選手村ということをつけながらやっているんですけれども、これは性質的には選手村と切り離すまちづくりであるというふうに思うんですけれども、そのあたりの見解もあわせてお聞かせください。

○松村地域整備課長
 御質問について、順次お答えさせていただきます。

 まず初めに、タワー棟でない板状22棟について、市街地再開発事業で行うかどうかという御質問でございます。

 仮定の話でございますので、区のほうから推測するというのは難しいかなと思っております。ただ、今般、再開発事業を都が行う理由としまして、1つは大規模な盛り土工事、大規模な基盤整備工事もございます。そういったものを確実にしていくということ、それから限られた時間の中で建物工事も含めて円滑にやっていく、そういった中で、施行者として東京都が担っていくんだという、事業推進の強い意思のあらわれなのかなというふうに聞いておりますので、そういった観点から申せば、選手村整備について再開発事業で行っていくという趣旨はそこにあらわれているのかなというふうに思っております。

 それから、億ション等々のお話でございます。

 ビジョン検討委員会の中でも、委員の中からは、そういった高級な住宅にすることも考えられるのではないかという御発言もありましたけれども、検討委員会の中では、いろいろな方々が、多様な世代の方々が住んでいただけるようなまちにしてほしいということ、そういう意味で、億ションがレガシーではなくて、ビジョンの中でうたっていますように、技術でありますとか、スポーツでありますとか、そういったものをレガシーとして取り組めないのかというのが本区の思いでございます。そういった意味で、億ションがレガシーと言うべきでないという点については、ビジョンの観点からも同じようなことを言っているのかなというふうに認識しているものでございます。

 また、景観について配慮すべきということについては、我々も同感しているところでございます。今回、東京都が出されたモデルプランにつきましては、まだ、ボリュームだけで、例えば外観の絵柄も描かれていないようなところもございます。そういった中で、今後、地域の意見も聞きながら、景観については配慮していただきたいなというふうに区のほうも思ってございますので、そういった点については、改めて東京都のほうに求めていきたいというふうに思っております。

 また、立候補ファイルから今回大きく絵柄が変わっているところでございます。

 このあたりも、東京都からお聞きしておりますのは、立候補ファイルの時点から、いろいろ庁内及び民間事業者のほうにヒアリングした中で、どうしても、選手村自体もそうかとは思いますけれども、大会後の住宅として見た場合に、建物と建物との見合いの中でプライバシー等の配慮の中から、やはり住宅として商品性というか、住まいとして難しい面もあるという中で、今回のような配置になってきているというふうに聞いているところでございます。今後も選手村整備について地域の意見を聞き、地域の意見を反映させながら進めていけるように、区としても尽力していきたいと考えております。

 以上でございます。

○志村委員
 本当につくづく、あの2棟の計画がなければ、レガシーどおりの選手村ができたんじゃないかなと。大会が終わった後の2つの超高層タワーの計画があるから、今の形状にならざるを得ないというあたりもあるのかなというふうに思っています。

 確認したいんですけれども、板状の22棟の建物を建てるときは市街地再開発事業でなくてもできるのかどうか、そこの確認と、あと、都が施行者になりますけれども、そういう場合でも一般的なように交付金、税金の投入というのがあるのかどうかをお聞かせいただきたいと思います。

 環境アセスメント、影響評価書の中で、やはり広域的な、これはいつも区のほうからの説明、都の説明もあるんですが、今回の場合は一緒に考えなくてはいけないと思うんですけれども、勝どき駅への人の交通量の調査とか、あと、みずから都が立てている風の道構想というのがありますよね。そういうものに対する影響評価とか、あと内陸部に対するヒートアイランドの評価とか、そういうものを科学的に明らかにする、そういうものはどういう形でこれから進めていくのか明らかにされて、そういう意味での環境影響評価ですね。区とすれば、勝どき東地区の再開発などとあわせて、単発の開発での影響の評価ではなくて、やはり複合的、とりわけ勝どき駅とかになれば、そういうこともあらわれますし、それがやはり地下鉄の必要性とか、そういうものになると思うんです。勝どき駅でも、ちょっと手を加えれば大丈夫ですよとなったら、地下鉄の必要性なんかなくなってしまうわけでしょう。だから、そういう意味で、この環境影響評価というものを正確に出す。いろいろ区が言っていることがもっともなんだということで国も東京都も動かしていくというふうにしていく、そのための科学的な広域的な影響というものをどうやって明らかにしていくのか、区の考えをお聞かせください。

○松村地域整備課長
 順次お答えをさせていただきます。

 まず、最初の22棟の板状について、市街地再開発事業でできるのかどうかということでございます。

 仮定の話で区のほうで直接見解するのはいかがかとは思いますが、制度的にはできるものと認識しております。

 それから、2点目でございます。

 交付金、補助金等の活用については、今のところ、区のほうへは連絡を受けていないという状況でございます。

 それから、勝どき駅への交通ルートの話でございます。

 こちらについては、今後、BRTの計画等々もあろうかと思います。そういった中で、勝どき駅への歩行者への影響というのは、区のほうでもチェックをしてまいりたいというふうに考えております。当然ながら、勝どき東地区等々の既存の計画との整合性も含めて、そういったものはチェックしてまいりたいというふうに考えております。

 また、風の道構想等の話でございます。

 東京都のほうは、環状2号線、晴海通りのところを海から風が吹き抜けるというような計画が風の道というふうに位置づけられているものと認識してございます。晴海地区には、まちづくりの考え方の中に、風の道構想とは若干違いますけれども、大きな街区においては、100メートル置きに歩行者が通り抜けられる通路を設けるような、そういった地域で決めたルールもございます。今般、そういったものには一応配慮して、計画のほうがなされております。汐留のほうは、300から400メートル以上の長さにおいて超高層の建物が連なっているという中で、壁になっているという状況が起きているのかなと認識しておりますけれども、晴海地区においては、一定のそういった区間の中で建物のすき間があいている、または区画道路ですき間があいているのかなというふうに認識しているところでございます。

 以上でございます。

○志村委員
 私の質問した意図は、都に認識してもらいたいと。そのために、都が調査する科学的なものが必要ではないかということで、区ももちろんやるとしても、やはり都に広域的な環境影響評価をしてもらうことが大事だと思いますので、その点も、機会があれば、またやり方も何かあると思うんですけれども、その点も研究していただきたいと思います。

 時間がなくなったんですけれども、次に資料2のほうです。

 ロンドンの現地視察ですけれども、このメンバーはどういう方たちが行かれたのかと、あと、住宅ですけれども、半数が廉価で販売ということだったんですけれども、この中で公的住宅がどのぐらいあるのか。それから、鉄道の部分は選手村までの支線が整備されたんですが、これは選手村ができる前に整備されたのか、それとも選手村が終わった後に整備されたのか、お聞かせください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 住宅についての公的住宅等の割合については、これは、済みません、明らかになってございませんので、ここでは不明でございます。こちらについては、先ほども申したとおり、約半数の1,379戸が廉価な価格設定の住宅として供給されたということを確認しているところでございます。

 それから、視察のメンバーにつきましては、先ほどの委託業者が1名現地のほうに行っているところでございます。先ほども申した一般財団法人の職員が一緒の立ち会いのもと、現地の案内をしてもらっているといったところでございます。こういった報告書等をまとめて今回御報告させていただいております。

 それから、鉄道につきましては、オリンピックが開催される前に開通をしているところでございます。

 以上です。

○志村委員
 1名での視察ということで、今、びっくりしているんですけれども、区の方も行かなかったということですけれども、時間が来ました。

○石田委員長
 午後3時となりますが、お1人ですので、このまま質問を継続いたします。

○渡部(博)委員
 それでは、何点か質問させていただきます。

 まず、いろいろ前委員の方々から質問はあったわけですが、ロンドンオリンピックの選手村、関連施設も含めての敷地面積というのはどのくらいあったのか、それを教えていただきたいと思います。

 それと、今回モデルプランが出されて、地域の方々、特にビジョン検討委員会の方々から、どういった意見が区にもたらされたのかということをお聞きしたいと思います。

 とりあえず、まず2点お伺いしたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 私から、1点目、ロンドンの選手村の面積についてお答えをさせていただきます。

 資料に基づきますと、30ヘクタールという数字でございます。

 以上です。

○松村地域整備課長
 ビジョン検討委員会のメンバーの方々のモデルプランへの意見でございます。

 まず、モデルプランそのものというよりも、東京都の発表がビジョン検討委員会の最終回、12月7日からそれほど時間を置かずに公表されたということについて、事前に話がなかったというようなことでの課題ということを御指摘されたのが1点でございます。

 また、東京都のほうは、このビジョンの中身、内容についてどう評価して、どう反映しているのかといったような御質問等もいただいたところでございます。そういった2点につきまして、東京都のほうがいろいろな関係機関、大会組織委員会等々の関係の中で、なかなか情報が出せなかった点をおわびしていた点をお伝えしたとともに、ビジョンを踏まえて区の対応とか、東京都の考え方について御説明も差し上げてきているところでございます。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 30ヘクタールというのは、オリンピックの選手村のところの関連施設も全部含めてということですね。住宅だけでないですね。住宅を建てたところだけなのか、それともオリンピックの選手村に関連する施設、全部含めた大きさなのかというところは、今の答弁ではわからなかった部分があるんですが、もう一つ、これについて、2020年の東京オリンピックの選手村及びその関連施設の広さは幾つになっていますか。40ヘクタールとかと言っていたような気がしますけれども、その辺の確認と、最初に質問した1点目をもう一度お知らせいただきたいと思います。また、東京都の人たちはビジョン検討委員会にオブザーバーで参加していたわけですが、このモデルプランも含めて発表する段階に来たときに、一生懸命やってきた人たち、晴海地区将来ビジョン検討委員会は、一生懸命、これから本当に私たちの住む晴海地域及びその周辺をどういうふうにつくっていったらいいんだろうということを真剣に話し合ってきたところであるわけですので、落胆ははかり知れないものがあったと思いますけれども、そういった点については、東京都はどのように感じているのか、お知らせいただければありがたいと思います。よろしくお願いします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 私から、1点目の面積についてでございますけれども、先ほどのロンドンの場合には、オリンピックパークという非常に広大な競技施設とくっついた形で選手村がつくられているところでございます。その選手村の面積としまして30ヘクタールが記載されてございます。ここには、建物だけではなくて、関係者の駐車場だとか交通モール、こういったものも含まれておりますので、今回の晴海のエリアに相当するものが30ヘクタールというふうな内容でございます。

 2020年の東京オリンピックの選手村につきましては、44ヘクタールということで立候補ファイルのほうには数字が記載されているところでございます。

 以上です。

○松村地域整備課長
 東京都のほうは、ビジョン検討委員会、全10回オブザーバーで参加しております。その中で、単に行政側の提案したものに対する意見だけではなくて、委員の方々がみずから調べたものを御提案される、そういった熱意のある議論について感銘を受けているというふうに聞いているところでございます。こういった地域の方々の意見を勘案しながら、今回のモデルプランをつくってきているということの説明があったところでございます。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 ありがとうございます。

 今の答弁だと、モデルプランは、中央区が予算を使ってやった晴海地区将来ビジョン検討委員会の中の意見をもとにしてつくっているということになるのかな。ここでは、正直な話、そんなことは望んでいないみたいな話はしていましたよ。ああいう建て方がいいのか悪いのかという話になったら、正直な話をしますと、検討委員会の中の数名の方は、いや、ああいう建物は望んでいないという話をしていましたよ。

 それと、今、選手村の敷地面積30ヘクタール、2020年の44ヘクタールということであるわけですけれども、正直な話をしますと、ここで今回、晴海五丁目の環境アセスメントの説明会もあったわけですけれども、本来であれば、晴海四丁目の地域もオリンピック関連の施設が建つということで、倉庫群が取り壊されるはずでありますし、逆に、中央区としては、いろいろな案を調整しながら、あそこは中学校用地でしたっけ、その確保も含めて、周辺のいろいろな形も含めて、交渉、また検討会など、東京都と話し合われていた中でいけば、豊晴整備計画の先行改定自体の仕方が間違っていたんだろうと思います。本来であれば、晴海四丁目、五丁目、両方あわせてやるべき話であったと思いますけれども、この辺については、どういうふうな認識であるか、教えていただければありがたいと思います。

○松村地域整備課長
 豊晴計画の改定の件でございます。

 前回、先行改定につきましては、晴海五丁目の部分が国際交流拠点というところになっていたもの、こちらについて宿泊と、その後の住宅等を見据えて先行改定をしたというものでございます。しかしながら、委員御指摘のとおり、晴海四丁目の部分の跡地利用については、いまだ何も示されていないという状況も事実でございます。今後、全体改定に向けて、晴海四丁目を含めた晴海全体のまちづくりについて区でも考えながら、東京都に働きかけてまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 これは私が個人的に感じていることですけれども、本来であれば、オリンピックということであれば、そういう形も含めて東京都が責任を持った形で、そういった種々の計画なり何なりを、東京都みずから変更するのであれば、説明をするべき話だと思いますよ。それをやらなかったということについては、私はちょっと――ちょっとじゃないですね、大きな不満があります。

 東京都の認識については、港湾問題都区連絡協議会でしたっけ、あのときにも小さな変更であるという認識でしかなかったわけでありますけれども、この晴海五丁目だけとったとしても、オリンピックの関連施設ができるということは前からわかっていた話について、東京都全体では各部において認識の差があったということであると思いますよ。今、この場でも、そういう認識の差があるんじゃないのかなというふうに思います。それは、晴海五丁目全体の開発の部分でいっても、現在もう住んでいる人たちの盛り土の部分も含めて、何ら調整されていなかった部分というのがあるわけですよね。

 そういった中でいけば、東京都のオリンピックに対する確固たる姿勢が全然見えてこない。晴海地域に対してだけじゃなく、中央区全体に対する確固たる覚悟が見えてこない。オリンピックをやるぞという覚悟が見えてこない。こういった中でオリンピックを迎えて、では中央区民は本当にしっかりおもてなしができるような気持ちになれるのかということですよね。特に、こういったいろいろなことを含めて、情報も含めて開示をされない中で、どうなんでしょうか。そういうことはどうお考えでしょうかね。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 オリンピックが決まってから、これまでに至る経緯も含めてでございますけれども、都の中も東京都のオリンピック・パラリンピック準備局が区の一義的な窓口となって、今回のオリンピックの計画を進めているところでございます。また、そこのオリンピック・パラリンピック準備局のもと、今申した都市整備局であったり、あるいは港湾局であったり、関係部局が連携をして、その都度説明会なり、情報のほうを提供しているところでございます。なかなかそういった都の中での連携、それから事業を進めていき、それぞれの過程が変わっていく中で、説明が及ばない部分が生じないように、区のほうとしましても、そういったところにそれぞれ働きかけて、今後とも東京都のほうに地元に対してのしっかりとした説明ができるように、区としても働きかけてまいりたいと考えてございます。

 以上です。

○渡部(博)委員
 区は頑張ってやってくれていると思いますよ。だけれども、これからあと5年しかない。時間がないから、これを進めさせてくれという話はなしにしてくださいよ。これは地域にとっても大問題になる話ですよ。中央区にとったって大問題になる話でしょう。時間がないから、これで進めてくれ、これでは本当にオリンピック、スポーツの祭典として東京都が受けたということが、何か、受けたからやるというだけの感覚にしか見えてこないんですよね。

 それのあらわれというのは、さっき委員の人たちから質問があって御答弁があった中で、選手村の跡地を中心としているところのレガシーも鉄道も大会前から考えていた、東京都、どうですか。レガシー委員会って、いつつくったんでしたっけ。そういうことも含めて、本当にやる気があるのかどうかというのが見えてこないんですよ。情報も出さない。それはIOCだとかJOCだとか、いろいろな関係の部分もあるかもしれませんけれども、最低限、置かれる行政区の中にはしっかり情報を出すというのが本来の姿なんじゃないんでしょうかね。行政の人なんかは、極秘ですよと言ったことを外に話すことはないでしょう。それに伴って、逆に言えば、区民会議だって同じことですよ。区民会議をつくりますと言ったって、情報が出てこなきゃ、区民会議のやり方だって、中央区だけのひとりよがりになってしまうじゃないですか。その辺はどうなんですか。どうお考えですか。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 東京都のほうの、今後、いろいろな競技会場も含めて、その後のレガシーを活用していく、レガシー委員会については、昨年の暮れに設置をされて、順次進められているというふうに聞いているところでございます。

 また、本区が来年度予定しておりますオリンピック・パラリンピック区民会議については、現段階では、まだ明らかになっていない。これは、1つには大会組織委員会がつくる大会開催基本計画が2月には出てくるというふうに聞いてございますけれども、こういったものも踏まえながら、今後5年間の中で本区として、どういったおもてなしができるのか、こういったところをこの区民会議をもとに進めてまいりたいと考えてございます。

 ただ、先ほど委員御指摘のとおり、こういったものは本区だけでできるものではございませんので、大会組織委員会なり、あるいは東京都と連携もしながら、よりよいものができるように今後とも連携をして進めてまいりたいと考えているところでございます。

 以上です。

○渡部(博)委員
 区は頑張っているというふうには思いますよ。だけれども、情報も出てこなければ、区民の人たちに知らせることができない。その上、2月まで待たないと、結局、ある程度のことがわかってこないということに関して言えば、では環境アセスメントの問題も含めて、いろいろな状況について、区民はその全容がわからないうちに環境アセスメントが進められていくということでいいんでしょうかね。どうなんですか、これ。本来は、全容がわかった上でやるべきことであることには変わりないと思いますよ。そうじゃないですかね。行政手続上、盛り土の問題だとか、いろいろな問題で、ただ単に時間がないから先にそれをやるということであるのであれば、本来の考え方とは違うと思いますが、その辺はどうお考えですか。

○吉田副区長
 環境アセスメント自体は、どの計画においても、具体的に計画に対しての環境上の評価をするわけでございますので、計画の詳細がどこのどこまで決まっていますという話ではなくて、どこの計画においても大枠の枠づけの中で環境影響評価は行われます。詳細部分の計画が全部決まった上で環境アセスメントだということではなくて、構造物の基本的なあり方で行われるわけですから、その手続自体は問題はないだろうというふうに思います。

 ただし、具体的に、オリンピック問題に関して私ども地元区として考えるべきところは、現実の問題として、東京都が情報を出さないのではなくて、情報が錯綜していて整理ができていなくて、東京都全体としての統一感がないという状況。そういう中で、現実にはオリンピックの施設づくりに追われていて、トータルとして、オリンピックを運営するコーディネーターとしての東京都の姿勢が見えてきていないということ。そういうような中で、選手村を含めた個々の施設計画も問題であるけれども、具体的には、その施設それぞれをつないでいく交通のあり方などを考えたときに、私どもはその交通の中枢になるわけですから、そのあり方については相当深刻なはずで、この部分についても、築地市場の跡地の活用を含めて相当積極的に区自身が提案をしながら調整をしていかなければならない問題が多々あるだろうと思っております。

 これは、都の今の現状からしても、交通の問題も含めて、これから将来にわたって、やはり区側として、あるいは区民一人一人の皆さんの御意見も含めて、我々が東京都に突きつけていって情報を出させないと出てこないという部分がきっとある。確実にある。それをやはり私ども行政と住民の皆さんと、それから議会とが一緒になって追求していく、そういう中でよりよい大会にしていく、そういうことが重要なんだというふうに私どもは思います。

 それと同時に、私ども日本人は勤勉ですから、時間がないないと言いながら、相当莫大な経費を使って、オリンピックはきっと成功させるでしょうけれども、オリンピックを成功させたというだけで、結局、そこに莫大な金を使われたものが、その後に何を残していくのかということがまだ見えていない。先ほど委員から御指摘があった、東京都のレガシー委員会という部分についても、レガシーが現に今見えてこないから、慌ててつくっている。だけれども、東京都レベルのレガシーが本当に我々のレガシーなのかどうかということについては、我々自身も検証して、さらに提案をしていかなきゃならないものがあるだろうと思っています。そういう意味で、私どもは東京都から受け身であるだけではなくて、本当にそういう意味でいったら一番深刻な被害を受けるからこそ、我々から具体的に提案をしていくような姿勢で、これからこのオリンピックに臨んでいかなければならない、そういうふうに私どもとしては考えています。

○渡部(博)委員
 今、吉田副区長のほうから御答弁いただいたことは、よく理解しますし、逆に、中央区は中央区が考えているレガシーというものも先に持っていくということも、今回要望書を出していますけれども、それだけではなくて、前回の要望書に対する回答も含めて、やはり物足りないから今回出すんだと。でも、また出しても、結局、余り大して変わらないものしか出てこないような気がしてなりません。

 BRTの問題についても、今、東京都が中央区の調査したものを基本として交通網の整備をしますよと言いながらも、やはりお台場というか、臨海部の先のほうから虎ノ門方面に持っていくということが基本であるというような考え方である。中央区の考えは、それとは別な部分であって、それを取り入れてやってくれという形で言っておりますが、私の考えでありますけれども、東京都は、まずオリンピックまでの間を見据えているだけの気がしないでもないというのが正直な話です。ですから、そういうものも含めて、中央区がどうしていくのか、どうやっていくのかというのは、しっかり今のうちに示していかなきゃいけない部分もあると思います。今回の晴海三丁目の医療施設の問題も含めて、では区が行っている区のバスの運行について、今まで検討されてきた部分もある中で、どういうことをやっていくのかというのも、今、環状2号線が通らないから、まだそれは具体的なものにはならないという話であろうとは思いますけれども、やはりそういったことも含めて、中央区は中央区の覚悟を持ってやってもらわないといけない部分というのはあるんだろうと思います。

 しかし、2月に出される大会開催基本計画の話も含めて、東京都のオリンピックに対する考え方がしっかり出てから、いろいろな手続も含めて入ることが本当の筋であろうというふうに私は思っているところでありますし、先ほど言いました晴海五丁目だけの豊晴整備計画の改定ではなく、やはり晴海四丁目も含めた改定を東京都がみずから範を示してやるべきだったんだろうというふうに思っております。これは、単に倉庫を壊すだけであるかもしれませんが、その後、仮設をつくる。その後、自然に再開発をしようという機運が高まってくるのは目に見えている事実だと思いますから、そういったところが中央区全体に与える影響というのは大きいだろうというふうに思っています。東京都は、ある意味、選手村だけを建てればいいという感覚にしか、私には今、見えません。

 ですから、こういうことも含めて、先ほど前委員が言いましたけれども、東京都みずから言っていた風の道構想、それは晴海通り、環状2号線も今度入るんでしょうか、大川端もそうでしょう。そういった大きなところに突風が通ればいいというふうに思っているのかということも、私は疑問に思っているところです。ですから、東京都がみずから示して自分たちで今までやってきたものに関して、中央区としてしっかり答えを引き出した上で、このオリンピックの選手村の対応については、しっかりやっていただかないといけないというふうに思っています。

 地域でオリンピックのビジョン検討委員会に参加された人たち、また町会、連合町会の皆さんたちは、ある意味、東京都に失望している部分というのはいっぱいあります。しかし、そうはいっても、オリンピックという日本を挙げてのイベントをどう盛り上げていこうかということも、片方では考えている。だから、その気持ちに応えてあげる。中央区民全体の気持ちに応えてあげるということを示すのが東京都であるわけですから、中央区は先ほど吉田副区長が言ったように、しっかり中央区の考え方をまとめた上で、東京都にぶつける、そういったことをしっかりやっていただきたいというふうに思います。

 答弁は要りません。以上申し上げまして、終わります。

○石田委員長
 ほかの方の発言はありませんか。よろしいですか。

 それでは、議題であります2020年東京オリンピック・パラリンピックに関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○石田委員長
 さよう決します。

 第一回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○石田委員長
 それでは、そのようにさせていただきます。

 それでは、大変長時間、休憩を入れずに続行させていただきました。お疲れさまでした。ありがとうございました。

 閉会をいたします。

(午後3時25分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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