平成27年 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会(11月12日)
1.開会日時
平成27年11月12日(木)
午後1時30分 開会
午後2時42分 閉会
2.開会場所
第一委員会室
3.出席者
(9人)
委員長 田中 広一
副委員長 渡部 恵子
委員 木村 克一
委員 瓜生 正高
委員 富永 一
委員 塚田 秀伸
委員 加藤 博司
委員 青木 かの
議長 鈴木 久雄
4.出席説明員
(15人)
矢田区長
齊藤副区長
吉田副区長
島田教育長
平林企画部長
濱田企画財政課長
御郷副参事(都心再生・計画担当)
早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
宮本環境土木部長
望月環境政策課長
田村都市整備部長
松岡都市計画課長
松村地域整備課長
坂田教育委員会事務局次長
佐藤指導室長
5.議会局職員
田野議会局長
荻原議事係長
川口書記
笠井書記
6.議題
- 2020年東京オリンピック・パラリンピックに関すること
(午後1時30分 開会)
○田中(広)委員長
皆様、こんにちは。ただいまより東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を開会いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。
まず初めに、理事者報告をお願いいたします。
○平林企画部長
1 中央区オリンピック・パラリンピック区民会議(仮称)の構成員等について(資料1)
以上1件報告
○田中(広)委員長
ありがとうございました。
発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時34分です。自民党さん68分、公明党32分、日本共産党さん32分、民主党区民クラブさん32分、維新の党さん32分となります。
それでは、質疑に入ります。
発言を願います。
○瓜生委員
御説明いただきまして、ありがとうございました。
私のほうから、まずは資料に基づいて質問をさせていただきます。
オリンピック・パラリンピック区民会議ができるということは、先般の委員会でも御説明をいただきました。今回、一歩踏み込んだ形で構成員までのお知らせをいただいたという状況だと思います。その中で、資料1の4番、検討部会ということで、当面は、観光・文化検討部会の設置準備を進めていく。第一義的にここにスポットを当てるということは間違いではないと思います。
その中において、今後、さまざま、晴海地区は中央区で一番影響を受ける地域、そして月島地域全体にとっても、オリンピック・パラリンピックが来るということは、いい意味でも、違う意味においてもですけれども、生活全般が大きく変化する中において、オリンピックまでの5年、プレまでは4年、私の中では短い期間であるなと。その中でも一定の成果を見せていかなければならない中で、まず今回の資料提示にはないですけれども、行政側として、次に、観光・文化以外にどのような部会を立ち上げるべきなのか、そういった青写真ができているのかどうか、お知らせをいただきたいと思います。
○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
検討部会についてでございます。
今、委員御指摘のとおり、検討部会につきましては、この区民会議のもとに、第1番目としては観光・文化検討部会、これは広くおもてなしという言葉で招致の段階からうたわれておりますけれども、日本の伝統文化を中央区全体でお示ししていく必要があるであろうといったことから、観光・文化というものを第1に考えているところでございます。
また、この次の段階というところにつきましては、さきの9月にもイメージということで一度お示しをさせていただきましたけれども、ボランティアの検討部会、また多言語対応検討部会、こういったものをこの後に、オリンピックまでの間に立ち上げていく必要があるであろうというふうに考えているところでございます。
まず、ボランティアにつきましては、大会組織委員会が実施するボランティア、また、それと別に東京都が実施するボランティア、こういったことが今後計画されていくわけでございますけれども、現段階では、まだ具体的な提示はございません。こうしたことから、東京都等の動向を見ながら、順次ボランティアの検討部会については設立をしていきたいというふうに考えてございます。
また、多言語対応検討部会は、いわゆる外国語表記をどうしていくのか、また商店等のメニューだとか、こういったものにつきましても、英語だけではなくて、中国語あるいはさまざまな言語が必要ではないかといったところにつきましては、まさに区民会議の中で、今後どういった組織体として立ち上げるのが効率的なのか、そういったところを地域の方々と検討しながら進めていきたいと思ってございます。
また、大会までの5年間の中では、そのほかの検討部会として、例えばですけれども、スポーツだとか、今後、区民会議の検討の中で出てくることもあろうかと思ってございます。こういったものにつきましては、区民会議の中でその設立についての検討を進めていただき、必要に応じて柔軟に対応してまいりたいというふうに考えてございます。
なお、選手村整備に伴います月島・晴海地区の方々につきましては、一昨年からも晴海地区将来ビジョン検討委員会を立ち上げて、選手村、それから、その周辺のまちづくりについて検討を進めているところでございますので、こちらはこちらで引き続き検討をしていく場ということで、相反する形にはなりますけれども、引き続きこちらのほうでも検討を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
以上です。
○瓜生委員
御説明ありがとうございました。
今、ボランティア、多言語対応の検討部会をつくっていくというお話を聞いて、大変結構なことだと思います。理事者の御説明の中にもありましたけれども、地域の住民の方が今後何十年かの晴海地域、そして月島地域のまちづくりのあり方を検討する大きなチャンスとして、晴海地区将来ビジョン推進会議もあると思います。そういった中で、オリンピック・パラリンピック区民会議、その下にひもづく部会もそうなんですが、大きな意味でまちづくりに関しては晴海地区将来ビジョン推進会議のほうに任せるという認識でよろしいのかどうか。まず、その1点をお聞かせいただきたいと思います。
○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
今御指摘のとおり、この区民会議では、基本的に会議の目的としまして、本区全体の魅力発信と地域活性のために関係者間の情報共有、それから連絡調整等の強化を図るとともに、地域の自主的な取り組みを推進するという趣旨から設立するものでありますので、晴海地区のまちづくりについては、先ほどの晴海地区将来ビジョン推進会議あるいは地域の晴海地区のまちづくり協議会を主として進めていくものでございます。
以上です。
○瓜生委員
ありがとうございます。
一緒にしろということではなくて、今回のこの東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会もそうですけれども、さまざまな、環境土木部の方、都市整備部の方、教育委員会の方と横断的にしっかりと意見を交わす場であると同時に、ビジョン推進会議で地域の方が言うことだけではなくて、中央区全体として見たときにもさまざまな人の意見、この区民会議というのはその最たる例だと思います。1つにすればいいということではなくて、そういった部分の共有もできるのが一番いいのではないかという観点からの質問をさせていただきました。ぜひとも闊達な議論になるように、そのような調整を事務局のほうにはしていただきたいなと思います。
次に、新たに観光・文化検討部会ができた中において、部会員は、区民会議の構成員からの推薦及び区から参加を依頼することにより、関係団体等の実務担当者を中心に選定をすると。この構成員のメンバーを見せていただいても、ある一定の年齢にいかれて、功成り名を遂げた方々だと思います。そういった方が所属する団体の事務担当者、実務レベルの方も、ある程度の年齢にいっているということが想定できるわけでありますけれども、今回のオリンピック・パラリンピックというのは何が一番魅力的なのかというと、次の世代、未来につなげるまちづくりをしていく上において、こんなビッグイベントはないんですね。そういった中で、長期的なスパンに立って、若手を入れる必要性、若手というのは例えば20代から30代の方に、今後その方々が、例えば今回オリンピックはまだ始まっていないですけれども、このオリンピックが終わって、いつの世にか、また次のオリンピックを誘致するときに財産になる、しっかりそれを次世代につなげていける年齢幅の人に入っていただくと大変ありがたいのかなと。また、そういった方の意見も必要ではないのかなという観点なんです。若手、若手といっても、例えば政治的な思考に偏りのある人というのはまずいと思うんですが、しっかりと公平な立場で次世代につなげられる方という観点で見ているんですけれども、そのあたりについてどのようにお考えなのか、お聞かせをいただきたいと思います。
○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
部会の構成員についてでございます。
これは、今、委員御指摘のとおり、区民会議の構成員の方から御推薦をいただく、つまり区民会議の組織の、基本的には組織のほうは会長クラスの方に御出席いただくことになってございます。こうしたことから、その下のいわゆる若手の方々に検討部会を担っていただきたいというふうに考えてございます。これは、まさに委員御指摘のとおり、それぞれの組織の更新、組織の若返りを図る意味でも、今回のオリンピックを機に、そういった方々に御出席いただいて、検討部会を通じて情報の共有をほかの団体等の方々とも図っていくことができればいいのではないか。また、これは事務局にはなりますけれども、そういった方々と区が交流も含めてさせていただけることが、大会、さらにはその後の中央区のあり方につながるのではないかというふうに考えてございます。
以上です。
○瓜生委員
ありがとうございました。
今言ったように、例えば組織自体に若手がいなくて、若手が50代とか60代というところもあるかもしれませんけれども、今言ったのは、こっちが押しつけがましくはできないと思うんですけれども、ある程度若手の方、まだ20代、30代の年齢層の方に入っていただくというのが1ついいことなのかなと。例えば、議会などは最たる例なんですが、さまざまな世代の方で構成をしているわけですけれども、さまざまな世代の意見が合わさったときに初めて多様性というものが認められてくるのかなと思いますので、その点もぜひ留意していただいて、進行に当たっていただきたいなと思います。
次は、議題で質問させていただくんですが、先般の都政新報を見まして、最近は大変興味深い記事もあります。その中で、晴海の選手村、五輪への航海図、開催まであと千何百日というふうにうたっていて、きょう現在で多分1,717日ぐらいがオリンピックまでの目安なのかと思います。その中で、さまざまにオリンピックの今後、選手村の跡地はこうなるんだよという中において、都の担当者の方が1994年に広島市で開催されたアジア競技大会の選手村を視察したところ、居住者がうまく世代交代し、活気ある印象だったと。これは本当に自治体にとって大変大きなことだったと思いますし、うらやましいな、いいまちづくりが進んだんだなと、文面的には見受けられるんですが、さまざま東京都と折衝されている担当部署の方、課長もそうだと思いますけれども、今回、アジア競技大会をやられた広島のほうに視察に行かれましたか。まず、その辺からお話を聞きたいなと思います。
○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
広島のアジア競技大会の選手村につきましては、昨年のオリンピックの調査委託の中で一つの調査の資料として確認をしているところでございます。現地のほうは直接は確認をしていないところでございますけれども、文献等を通じまして、あそこの選手村も本区の選手村と同様に超高層の建物が2棟あり、その周りにもさらに住宅棟があるということで、まちの更新が一つの課題であるというふうなところも聞いてございます。ただ、何といっても、本区と広島というところの立地条件の違い等もあろうかと思いますので、必ずしも全てが全て同様な後利用という形になることはなかろうというふうに思ってございますけれども、参考の一つということで調査の中でさせていただいたところでございます。
以上です。
○瓜生委員
ありがとうございます。
何でもそうなんですけれども、全部が全部この新聞の記事どおりかどうかということは別にして、中央区と地形的とか客観的状況も違う中で、まねをしろということではなくて、その精神こそ学ぶべきレガシーなのかなというふうな感じもしました。例えば、都市整備部の方もそうだし、環境土木部の方もそうだし、もちろん課長もそうだし、実際、現地を見ていただいて、中央区とどこに相違点があるのか、ここはまねできるとか、さまざまな情報をしっかりと、所管をする部署として見に行っていただきたいなと。そして、議会に報告をいただければ、また私たちも区民の方に広げていくことができるのではないかという観点があります。
そういった中で、この記事の結びに、要は、お台場や銀座に近く、東京の活力の源になるところで、多様な人々が交流し、快適に暮らせるまちづくりのショーケースにしたいと。これは全てが本当にこのとおりいけば、東京の中心たる中央区として、恥ずかしくなく後世に残せるまちづくりであると思いますが、まずその辺に対して、全体的な意気込みというか、私が質問した中身も踏まえて、今後どのようにしていくかということをお答えいただきたいと思います。
○松村地域整備課長
選手村の跡地のまちづくりについてでございます。
委員御指摘のとおり、将来にわたって長く継続するまちづくりが必要である、これは晴海地区将来ビジョン検討委員会の中でも地域の方々から言われているところでございます。また、ショーケースという意味合いでいきますと、日本の技術力も示していくということも、そういったショーケースの材料の一つになるのではないかということで、ビジョンの中でも描かせてもらっているところでございます。
今後、そういった中で、多様な方々が暮らせるように、住宅についても分譲マンションだけではなく、高齢者の方であったり、若い方にも住んでいただくような種類の住宅も整備をしていくということ、それから郊外と異なりまして、都心を生かしながら、交通の利便性、さらには昼間働く人々、また教育施設等々の若い方が暮らせるような施設の誘致、そういったことも含めながら、まちづくりを進めていく。さらに、その中に先端的な環境技術なども取り入れながら進めていく。そういったことを進めることで、持続したまちづくりが可能ではないかというふうに考えており、そういったことを今も東京都に働きかけているという状況でございます。
以上でございます。
○瓜生委員
ありがとうございました。地域整備課長からお答えをいただいたことが全てだと思います。
そういった中で、さまざまな意見が庁内にもあると思いますけれども、晴海のまちづくりが我が中央区、月島地域においてもそうですけれども、我が会派としても地下鉄の問題とか、さまざまな問題でも働きかけをしていますが、私自身もこの時期に議員にさせていただいて仕事をさせていただいて大変光栄だと思いますので、ぜひとも後世に残せるような、持続可能なまちづくりを進めていただくことを要望いたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○塚田委員
よろしくお願いいたします。
私のほうからは、7月24日に行われましたオリンピック・パラリンピックに関する講演会につきましてお尋ねいたします。
本庁舎8階で行われました第1回の際には、対策委員会の皆様、そして関係の皆様の御尽力により、大変内容の濃い講演会であったと思います。私も拝聴させていただきましたが、実際に長野オリンピックを体験されたボランティアの方のお話、それから区民のためのスポーツ環境と、オリンピック開催に向けて本区がすること、そして区民の皆さんがどういう興味を持たれているか、そういうことに対する御意見が大変参考になった会であったと思います。
つきましては、第2回、第3回、今後の予定といいますか、講演の内容、それから人選等について予定が決まっていれば、ぜひともお聞かせいただきたいと思います。
○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
講演会についてでございます。
今、委員御指摘のとおり、第1回目は7月24日に実施させていただいたところでございますが、本年度は全部で2回の開催を予定しているといったことから、年度末に向けて、今、もう一回開催することで調整をしているところでございます。講師等につきましては、第1回目の講演会の際にアンケートを実施しておりまして、その中で、今後聞いてみたい方、そういったことのアンケートもとってございます。その中から、やはりこれはオリンピックということで、オリンピアンあるいはパラリンピアン、こういったアスリートの講演をぜひとも聞きたい、また、その中でも特に本区は選手村があるものですから、選手村での実際の状況についてお話が聞けるといいというような声を多数いただいているところでございます。
現在、人選等につきましては調整中のところでございますが、開催に当たっては、前回同様、ホームページあるいは区のおしらせで情報を提供しながら参加を募ってまいりたいと思ってございますので、その際にはまた報告をさせていただきたいと思ってございます。
以上です。
○塚田委員
御答弁ありがとうございます。
私のほうでも、前回のアンケート結果で皆様がどういう内容を聞いてみたいかということの結果に注目しておりまして、1番がまちづくりという回答でした。これが全体の63%に及んでおりました。次いで、観光、そして国際交流と続いております。それから、この内容を鑑みて調整していただくのもそうですが、既に本区の小学校でされておりますが、実際にパラリンピアンのアスリートを直接お呼びして、オリンピアンもそうですけれども、実際に選手と会って話を聞くこと自体が大変貴重で、やはりオリンピック・パラリンピックのときに実際に応援できる選手と以前に話したことがあるということは大変大きな意味があると思います。それから、パラリンピアンが使用する道具であるとか、そういったものは、通常目にする機会もございませんので、お互いに理解を深める意味も込めて、選手等の招聘をまた、大人向けにしていただければという思いでございます。
そして、たびたび出ておりますけれども、ボランティアの重要性について、先般の講演会のときにも銀座NAGANOの方が、長野オリンピックの際は開催の6年前から実際にボランティアの養成講座をスタートしたということをおっしゃっておりました。もう既に本番まで4年8カ月となっております。もちろん、ボランティアの養成というのは区がやるようなこととはまた違うと思うんですが、そういった内容も、前回のアンケートの結果を見ますとニーズがございますので、その辺も含めて、ぜひともまた内容の濃い講演会をしていただければと思います。
以上で終わります。
○加藤委員
それでは、私のほうからも資料1についてですけれども、別紙2の規約の第2条で区民、関係団体・機関及び中央区が一体となって地域の発展に取り組んでいくため、関係者間の情報共有及び連絡調整を強化するとともに、地域の自主的な取組の促進を図ることを目的とするとあります。そこで、前委員の質問ともちょっと重なるんですけれども、晴海地区将来ビジョン推進会議との関係でどうなるのか。先ほど答弁では、相反すると、そのような答弁があったように思いますけれども、もう少しこの点について詳しく御説明いただきたいと思います。
○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
区民会議とビジョン推進会議との関係についてでございます。
先ほどの相反するというのは失言かと思ってございます。どちらが吸収するとか、どちらがなくなるというようなものではなく、同時に進められるものでございます。先ほども申したとおり、区民会議については、まちづくり等についての検討、協議を行っていく場ではなく、大きく中央区全体の情報共有を図るというところが主たる目的でございます。また、一方、ビジョン推進会議につきましては、本年度から晴海のまちづくり協議会の下部組織として位置づけがされてございます。これは、晴海地区の将来のまちはどうあるべきかというようなことを検討する場というところでございますので、組織体としては、今申したとおり別なものでございます。
ただ、いずれにしましても、双方、連携といいますか、情報の共有化を図る必要があろうかと思ってございます。これは、いずれも事務局としては区が担ってございますので、区民会議での情報につきましても、広くビジョン推進会議の方々にもお伝えし、またビジョン推進会議、晴海地区のまちづくり協議会の情報につきましては区民会議の中で御報告をさせていただきたいというふうに考えてございます。
以上です。
○加藤委員
今の説明で、区民会議と将来ビジョン推進会議は相関関係にある、双方が連携して、オリンピックを含めて晴海地域の問題についても、きちんとそこで意見交換が行えるということ、その点については確認しておきたいと思います。
実は、9月10日の委員会で配付された資料及び質疑の中で、区民会議の位置づけとして、所管事項として、先ほども申しましたような情報共有や連絡調整に関することとあり、その中で区内各関係団体、その他として、このその他は一体何なのかということで、セキュリティーの関係で警察署や消防署を考えているとの答弁があったかと思います。そこで、今回、検討部会として観光・文化、ボランティア、多言語対応、先ほどスポーツも考えられるのかなという御答弁があったかと思うんですけれども、この構成メンバーを見まして、何らかの形で直接影響を受けると想定される勝どき・豊海・晴海地域の代表の参加がないということが読み取れるかと思うんです。
規約の第11条で検討部会についての言及があり、そして第2項で、検討部会は、構成員が推薦する者及び区長が選任する者で構成するとあります。検討部会において、地域の皆さんの意見、要望を酌み取る必要があるのではないかと思いますので、直接影響を受ける勝どき・豊海・晴海地域の皆さんの検討部会への参加の検討があるのか。ないのであれば、なぜないのか、その点についてお答えいただきたいと思います。
○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
検討部会の構成員につきましては、先ほども申していますとおり、中央区全体の区民会議のもとの検討部会でございますので、第1弾、まず初めとしまして観光・文化の検討部会を立ち上げるといったことからも、これは基本的には商業地である日本橋あるいは銀座、こういったところの部会員が主の検討部会になるであろうというふうに考えてございます。
また、勝どき・豊海あるいは晴海地域につきましては、先ほども言ったまちづくりという観点では、晴海のまちづくり協議会を中心として、さまざまな検討、協議を進めさせていただいてございます。ですので、この検討部会の中でこういった声を反映したり、議論する場ではないのではなかろうかと考えてございます。ただ、この区民会議の中に、こうした方々もメンバーとして入れるに当たりましては、例えば今回構成員としております月島地域の連合町会から、場合によっては御推薦をいただきながら、その検討部会の中にも御参加いただき、一緒に協議をしていく、検討を進めていく、こういったことは考えられるのではないかというふうに考えてございます。
以上です。
○加藤委員
選手村が整備されることによって、月島・勝どき・豊海・晴海地域には来街者も相当ふえることが想定されますし、セキュリティーとの関係で交通規制なども考えられるのではないかと私は見ているんですけれども、大会期間中、周辺地域では日常の生活に影響が出るのではないかと思います。とりわけ、地域の皆さんの理解と協力がなければ、2020年の五輪は成功しないのではないかと思いますので、ぜひ区民の皆さんの声や意見を十二分に取り上げ、取り組んでいただきたいと思います。区民会議の中で、グレーゾーンと思われるセキュリティーの問題についても全体的に協議をしていただきたいというのが私の思いです。そのことを述べて、次の質問にいきます。
大会開催時の選手や関係者の移動の大動脈になることが想定される環状2号線の銀座八丁目から晴海五丁目間の開通の予定は、2020年と聞いています。地元からは、部分開通ではなく、全線が完成してからの開通を求める意見が出されていると聞いておりますが、全線開通以前に部分開通があるのか、その点について確認をしておきたいと思います。
○望月環境政策課長
環状2号線についてでございます。今、環状2号線は、東京都が工事を進めている事業主体でございますが、お聞きしています内容としましては、まず来年の市場の移転、その後に市場内の工事を行い、速やかに開通をさせると。それはあくまで暫定的なものだというふうに認識しております。本線開通がいつかというのは、まだ正式にお聞きしておりませんが、当然、オリンピックを迎える前には本線開通という形になろうかと思っていますので、それまでには開通されるということだと思っております。
というのは、我々のほうで、今、東京都と検討しておりますBRTにつきまして、オリンピックの前の年に開通ということで検討がされておりまして、これは基本的に環状2号線を利用した形になっておりますので、そういった形になってくるであろうと思っております。ですから、今のところでいけば、暫定的な開通が市場移転後、それからオリンピックの前の年あたりに本線開通という予定だろうというふうに考えております。
以上でございます。
○加藤委員
ということは、環状2号線については、市場移転後、暫定的に開通させると。そして、完成後は全線開通させるという答弁があったかと思うんですけれども、来年から晴海五丁目の工事がどんどん進んでいくのではないかと思うんです。工事車両の問題、それと晴海通りの交通量が、今、増加しているのではないかと見受けられます。そうすると、部分開通などをすると晴海通りに非常に集中することになるのではないか。今、晴海通りの交通量は、勝どき二丁目でいうと平日で3万6,000台、晴海四丁目でいうと2万7,000台の車が通行しているわけです。それに、市場の移転に伴う市場関係者の車、それから工事車両の問題と、集中的になると考えられます。そういう意味では、部分開通ではなく、地元区民から意見が出されているように、全線が完成してからの開通をしていく必要があるのではないかと思います。その点について、もう一度お答えいただきたいと思います。
○望月環境政策課長
環状2号線の開通というお話でございますが、先ほどお話ししたのは、そういう予定であろうという今までの情報の中でのお話でございまして、いつの時点でそのようになるのか、まだ正式にお話があるわけではございません。例えば、11月以降、何月何日に開通しますというお話があるわけではございません。それと、地元のほうからの部分的な開通はやめてほしいという意向は、私どもも認識しております。ただ、晴海だけではなくて、築地市場の移転がされた際に、当然環状2号線を利用されない形になりますと、そのまま晴海通りに交通の負荷が来てしまいますので、暫定的な形、一部は市場の部分が暫定的になろうかと思いますが、やはりその活用というのは、晴海通りの混雑緩和の意味からも必要であろうというふうに考えてございます。
開通の時期については、今後東京都から明らかにされるときが来るでしょうが、その部分利用のされ方については、やはり東京都の時期的な部分と、あわせて区としても注視していきたいというふうに考えてございます。
以上です。
○加藤委員
なぜそういう話をするのかというと、やはり環状2号線に対して、豊洲の市場は交通のアクセスが非常に悪いということが指摘できるのではないかなと。そういうことも指摘をしながら、次の質問をしたいと思います。
4月17日に配付されました2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた自転車推奨ルートの取組についての資料によると、自転車の推奨ルートを図として、都道の昭和通り、新大橋通り、清澄通りについては整備済みとなっています。今後、環状2号線、鍛冶橋通り、清澄通りの勝どき駅前から環状2号線までの間など、事業期間が2015年度から2020年にかけて取り組むとされております。そこで、推奨ルートというのは一体具体的にどういうものなのか、自転車専用レーンとは違うものなのか、その点についてお答えいただきたい。
もう一点は、この事業は現在、どういう取り組みの状況になっているのか、お答えいただきたいと思います。
○望月環境政策課長
東京都が示しましたオリンピックに向けた自転車推奨ルートにつきましては、もちろん都道も含まれておりますし、区道も入っております。これにつきましては、オリンピックに向けて整備をしていきたいという東京都の考え方でございまして、このルートの設定に当たっては、オリンピックの会場周辺と観光地を結ぶような形で東京都のほうで指定をされたというふうになってございます。
現在の状況でございますが、ほかの区の状況はわかりませんが、本区の中でいけば、今後具体的な整備の形というものが示されるだろうというふうに考えてございます。それにつきましては、当然、都道と区道が接続するようなお話がございますので、区としても、そういった部分の整備の仕方についてはお話をさせていただき、またお聞きしたいというふうに考えてございます。都道のほうの整備と、区道のほうの整備が変わってしまうというようなことがないような形で、連携した形でネットワークづくりができればというふうに考えてございます。
以上でございます。
○加藤委員
もう一つ、この自転車推奨ルートと自転車専用レーンとの違いについてはお答えをいただいていないかと思うので、その点についてもお答えいただきたいと思います。
○望月環境政策課長
答弁が漏れておりまして済みません。
推奨ルートと自転車専用レーンの違いでございますけれども、あくまでも推奨ルートというのは、オリンピックに向けたルートの整備という形で考えてございます。自転車専用という形になりますと別の中身になりますので、そういった部分でいけば全く別のお話と。例えば、自転車専用レーンといいましても、いろいろなやり方が示されているというふうに考えてございます。車道の左側で色で識別する、あるいは歩道での識別あるいは完全に分離されたようなレーンの整備と、いろいろなものが示されておりますので、そういった中の一つが、今、委員がおっしゃったような自転車の専用レーンという形になろうかと思います。推奨ルートは、先ほど言ったように、オリンピックに向けて、そういった整備を図っていくと。その方法はまだ具体的に示されている部分ではございませんので、今申し上げたような整備の仕方の中から、状況に合わせて整備がされていくというふうに考えてございます。
以上です。
○加藤委員
要するに、推奨ルートとは、こういう形で自転車が通行する推奨ルートとして検討したと。しかし、その具体的な内容、どういう形で整備をしていくかということについては、まだ明らかになっていないのかなと今の答弁で思うんですけれども、実際に事業期間として2015年度から2020年にかけて取り組むとされているわけです。今の答弁でも、自転車専用レーンは私はわかりますけれども、推奨ルートというのは具体的にどういうものなのか、もう一度わかりやすくお答えいただきたいと思います。
○宮本環境土木部長
自転車推奨ルートにつきましては、今、望月環境政策課長が申し上げましたように、選手村あるいは競技場から半径8キロメートル圏内の中で観光地など、また選手村から競技地を結ぶというもので、東京都と区が一緒になって道路の選定をしてきたというものでございます。そういう意味におきましては、自転車推奨ルートは自転車の走行空間ですが、先ほど言いましたように歩道の中で分離する方法だとか、あるいは自転車専用のものをつくるだとか、あるいは車道の端を自転車レーンといいまして青く塗ったり、自転車のマークをつけたりして、ナビマークといいますけれども、そういったものを設置するという方法があります。そういったさまざまな方法を使って自転車の走行空間をつくるというのが自転車の推奨ルートでございまして、具体的な路線が決められたということでございます。
これからどういう形で進めていくかということにつきましては、それぞれの道路管理者が、特に警察のほうと調整していきます。本区の場合でありますと、車道についてはかなりの交通量がございますし、あるいは駐車帯とか、あるいはバスが走っていたりすることなどによりまして、車道を走ることがなかなか困難な場合もありますので、基本、車道という形でございますけれども、歩道も使わざるを得ないだろうということとか、また車道の中に自転車レーンを設けていく場合には、今の車線の構成も変えていかなくてはいけないところもあるだろうと。交差点の処理の仕方とか、そういったものもまだ十分はっきりしていないところがございまして、そういうところを調整していくというところでございます。自転車で走行する道路の路線が自転車推奨ルートで決まったというところで御理解をいただければと思います。
○加藤委員
今の答弁で、自転車の走行空間を確保していく、そのためには歩道を色分けするなど、そういう手法も使って推奨ルートをきちんと整備していくということをお答えいただいたのではないかと思います。
実際、交通手段として自転車の活用の取り組みを東京都も始めているわけです。そして、中央区においてもコミュニティサイクルの取り組みが始まっています。やはり歩行者の安全のためにも、特に車線が拡大し、条件が生まれている晴海通りや清澄通りに自転車専用道路を優先的に導入するために、環境土木部長が言われましたように関係機関と協議を急いで進めていただきたい、そのことを求めたいと思います。
最後に、選手村計画について、現在の進みぐあいを確認をしたいと思います。今後の予定について、わかる範囲でお答えいただきたいと思います。
○松村地域整備課長
選手村の今後の予定でございます。
選手村の中で宿泊棟となる、将来住宅となるところにつきましては、御案内のとおり市街地再開発事業の中で進めていくということで、この間、その前提となります地区計画の都市計画手続きを進めてきたところでございます。
現在、区の都市計画審議会を終えて、今後東京都の都市計画審議会を経て、都市計画決定されていくところでございます。その後でございますけれども、東京都からお聞きしておりますのは、これは都知事の認可でございますけれども、来年の春に再開発事業の事業計画の認可がおりると聞いているところでございます。その後の詳細なスケジュール感はお聞きしていないところでございますが、再開発事業は、法律に基づく事業でございます。その後の手続きとしましては、権利変換の計画の認可を経て、その後、東京都のほうは、建物の整備については特定建築者の公募、募集をしてつくっていくというふうに伺っておりますので、そういった民間事業者の公募を経て工事に入り、建物の建設が進んでいくというふうに認識しております。
以上でございます。
○加藤委員
来年の春に認可がおりて、その後、さまざまな手続きがとられて、作業が開始されると。具体的に、いつごろ工事が実際に、くい打ちというか、くわが入るのかということについては、まだ聞いていないということですけれども、工事が開始されたときに、区域を見ると、晴海ふ頭公園の動線はどうなるのかなと私は心配しているんです。実際に、晴海ふ頭公園はジョギングをされる方や散歩コースとしても非常に使われているし、また愛犬家などは晴海ふ頭公園を利用しているというのを見ておるわけですけれども、敷地ぎちぎちに工事区域になっているんですけれども、この動線はどういうことになるのか、もしわかればお答えいただきたいと思います。
○松村地域整備課長
選手村の工事についてでございます。
選手村の工事につきましては、先ほど申し上げました再開発事業に伴う工事のほかに、選手村の際、食堂等の共用スペースとなります暫定建物の工事も別途出てきます。こういったものの複合的な工事の範囲、方法等について、一元的な窓口を東京都に求めているところではありますけれども、そういった情報を今後区のほうも受けながら、既存の施設の利用になるべく支障の出ないような形、近隣の方々への影響もなるべく少なくなるような形ということも含めて、東京都と協議、調整をしてまいりたいというふうに考えてございます。現時点では、そのルートについて都のほうから示されていないという状況でございます。
以上です。
○加藤委員
環境影響評価書の概要の中で、敷地ぎちぎちに計画地が設定されておりますので、従来通行していた通りも全部この中に入ってしまって、晴海ふ頭公園を利用される皆さんが、どういう形でここに行くのかなと心配になったものですから。
晴海ふ頭公園は中央区内に残された貴重な緑の場所でありますので、これを区民としても一日でも長く使えるように、ぜひ中央区としても汗を流していただきたい。そのことを求めて、質問を終わります。
○青木委員
よろしくお願いいたします。
準備していました質問をする前に、前委員からの質問の答弁に対して確認したいことがございます。
私も区議会議員としまして、地域の声という言葉を使うときにはとても注意しております。地域の声というのは漠然としております。私の耳に入ってくる地域の声といたしましては、できるだけ早い環状2号線、つまりBRTの開始ということで、これまでたびたび委員会や一般質問の中でも取り上げてまいりました。つまり、もともと中央区で進めてきた施策でしたので、環状2号線、築地市場移転とともに暫定開始したときに、BRTに関してもできるだけ早く、具体的に言いますと、晴海、勝どき、汐留あるいは新橋、つまりJRとつながるような区内前倒し、先行開始ということをお願いしてまいりました。一番最近ではことしの一般質問で取り上げまして、都に要望してまいりますという答弁をいただいたように記憶しておりますが、この点について確認をしておきます。
○望月環境政策課長
BRTの運行開始ということかと思います。
先ほどお話に出ましたように、まず環状2号線を基本としてBRTの運行という形が東京都の基本計画の中で示されているところでございますので、暫定形の中でもしBRTが運行できるのであれば、それは可能になるかと思いますが、今の状況では、暫定形の中ではなかなか難しいということ、それとBRTにつきましては、御承知のとおり運行事業者というものが東京都の公募で決まっております。その運行事業者が運行計画を、今年度末まで時間をかけて策定する予定になっておりますので、もしその中で明らかにされるのであれば、運行開始はいつぐらいと出るかとは思うんですが、それは多分平成31年という形になろうかと思っております。
区内の早期の運行開始を当然我々も求めてまいりたいと思っておりますが、今回のBRTにつきましては、例えばバスの車両にしても、それから細かく言えば制服にしても、全て新しいブランドとして立ち上げたいということで、今、検討されているように聞いていますので、そういった時間的な部分、それと道路の開通ができるかどうかというハード的な部分を考えますと、早期の運行開始の要望は区としても要望しておりますが、今の時点で、現実問題としては難しいのかなと感じております。
○青木委員
ありがとうございました。あくまでも先行開始、要望は続けていくということは御返事もいただいておりますので、よろしくお願いいたします。
それでは、準備しておいた質問に戻ります。
この委員会、東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会ということで、オリンピックに向けまして5年弱、これからさまざまな議題について話し合われていくわけですが、その中で、特に最近、東京都として、あるいは舛添知事が先にメディア発表するということがかなり続いておりまして、その点、私もしっかり情報を漏らさないように注意はしております。
例えば、1つ例を挙げますと、まず晴海の選手村を水素エネルギーのみのモデルタウンとして、結果的にそれが晴海全体に広がっていくというような構想をお持ちのようです。それにあわせて、今お話のありましたBRTも燃料電池でいこうですとか、そのような情報もあるようです。これまでいただいてまいりました資料をさかのぼってみますと、まず晴海地区まちづくり協議会、7月2日にいただいた資料にはまだ具体的に水素に関することは出ておりません。その後、10月19日に開かれました晴海地区のまちづくり協議会でいただいた資料によりますと、かなりはっきりと先進的な環境技術の活用による二酸化炭素排出量の削減ということで、ハード面では水素ステーションの設置、燃料電池車の導入、そして水素ステーションの場所まで明確に入っております。前回の資料には同じような地図がありますが、同じような地図の中で、この日いただいた資料から水素ステーションの位置があらわれております。あと、新聞報道によると、選手村周辺に2カ所となっておりますので、晴海と有明になるか、現在、有明がクローズされておりますので、多少の移動があるのかはわかりませんが、私の今認識している範囲では、晴海エリアで2カ所の水素ステーションをつくると。かなり具体的になってきております。
この資料が晴海地区のまちづくり協議会のためにつくられたものではなく、きょうも大分名前が出てまいりましたが、第3回晴海地区将来ビジョン推進会議、9月6日に開催されています。そのときの説明資料となっておりますので、一般区民の方に最初にこうした形で、新聞報道ではなく直接示されたのは、この日が最初というふうに私は認識しております。その後、今回の委員会資料として出てきましたのが、きのう、11月11日になります。環境建設委員会で同じ資料が入っております。日付は同じ平成27年9月6日の晴海地区将来ビジョン推進会議の資料と、明確に記述がありまして、環境建設委員会で昨日配られました。そして、きょうの東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会になるというわけです。
ここで2つ疑問があるんですけれども、理事者報告として、この資料はいただいておりませんので、これはオリンピック・パラリンピック後の計画ということで、今後も理事者報告として、東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会の中に資料としては出ないのか。ただし、前委員からも幾つか質問がありましたように、議題として質問はできます。お答えもいただけますが、資料としては出るのか出ないのか、ここをまずお聞かせください。
○松村地域整備課長
ビジョン推進会議でお示しした資料についてでございます。
2つお話をさせていただきたいと思っておりますけれども、本区がまちづくり協議会等で示させていただいた資料につきましては、ビジョン推進会議の中で地域の方々が大会後のまちづくりにおいて、晴海五丁目だけがよくなるのではなくて、晴海全体がよくなって、コミュニティも連携できるようなまちづくりを進めていきたい、そういった中で、東京都からそういった案が出てくることもなかなか難しいと思われる中で、地域の方々に、区のほうからお願いしまして、考え方について話をしていただいたというものでございます。そういった御意見を区のほうでとりまとめたというものでございますので、まずこの資料が東京都が決めたものとか、そういうものではないということを御認識いただければというふうに思っております。
一方で、東京都のほうは、ちょっと時期は、済みません、忘れてしまいましたけれども、東京都の長期ビジョンにおける晴海の選手村の中で水素を含めた先進的な環境技術を用いていくということは既に公表されているところでございます。こういった中で、そういった都の大きな方針の中で具体的に晴海の中でどう進めていったらいいかという考え方を資料の中に整理をしていったというものでございまして、例えば水素を活用してカーシェアリングを進めていって、自家用車の保有率を下げていくようなことを目指しましょうであるとか、燃料電池バスを用いて防災対策に資することをやっていきましょうとか、そういったことを区のほうでまとめた資料ということでございます。この資料については、大会後のまちづくりを念頭に作成したものでございまして、地元の方々の協議用として用いて、所管の委員会のほうに報告をさせていただいたところでございます。
また、オリンピックで水素をどう使うかということについて、まだ東京都もしくは組織委員会から示されておりませんので、オリンピック等でそういったものを使うということがあれば、本委員会のほうでも御説明させていただくことがあろうかと思っておりますけれども、現時点では大会後のまちづくりの観点の中で整理をさせていただいているという状況でございます。
以上でございます。
○青木委員
説明はよくわかりました。
地域の皆さんの声、要望に対して、区のほうでまとめてくださった。でも、区でまとめてくださったということは、やはりマスコミ報道よりも信頼性があるというふうに私は認識いたします。そういう意味で、この資料は私たちにとっても大変役に立つ、東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会というのは、もう一度言いますけれども、オリンピックが最終日ではなくて、いわゆるレガシー、それ以降のまちづくりも視野に入れた委員会だと私は認識しております。その中で、やはりこのような重要な資料が出なかったということは大変残念に思います。もちろん、私たち自身がまちづくり協議会に出れば、資料としていただくことはできますが、私たち議員は傍聴ということで、発言することはできません。
もう一度戻りますと、ではこのような案に対し、私たち区議会議員がいつ意見あるいは質問をすることができるかというと、今回の場合でいいますと、たまたまかもしれませんが、昨日、11月11日にこの資料が出ましたので、その委員会の中では発言することができた。繰り返しますが、東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会という名前を冠するこの委員会において、この案について質問することができるのが、実際にこの資料がつくられた2カ月後というところに、私はどうしても納得できない。といいますのは、9月6日に開かれました晴海地区将来ビジョン推進会議、これは公開されておりません。議事録も出ません。たしか要約文が出る報告が時々ありますけれども、議事録も公開されない、傍聴もできないという中で、この中でどのような話があったのかを私たちは知ることはできない。その後、9月10日に前回のこの特別委員会が開催されています。ですから、私たち議員にもそのような情報を公開していくという強い意識を持っていただけるのであれば、前回の9月10日の東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会で私は報告をしていただきたかった。それだけ、やはりここに集まった議員の皆さんはオリンピック・パラリンピックに対して、それぞれ区民の代表として、ここに立っているわけです。
前回も2項目、今回も2項目、東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会という名前を冠した委員会でありながら、理事者報告の資料が余りにも少ない。この点についての考えをお聞かせください。
○吉田副区長
実は、これは私ども、まちづくりを担当しているところでは、そういう意味でおわびしなければいけないんですが、地元で例えば再開発についていろいろ具体的に、こうしようよ、ああしようよという議論をさせていただくことは、議会に御報告をするまでもなくて、地元で実はいろいろなシミュレーションをさせていただくものを全部議会で報告させていただいているわけではございません。今回のものについても、正直、いわゆる晴海全体のまちづくりというものをどういうふうに受けとめて、これからどういうところに案を絞って東京都に働きかけていこうかということの、いわゆるシミュレーションの資料だというふうに私どもは基本的に認識しておりましたので、そういう部分において、ここの委員会に正式に報告するということはしておりません。今でも、私どもは資料的な位置づけとしては、討議のためのたたき台というふうに感じております。ある意味、委員会に出させていただくものについては、ある程度東京都から具体的な報告があったとか、私どもが正式にこういうことを決めているとかいうことについて、基本的にはこれまで、どの委員会でもそうでございますけれども、ある程度庁内的な決定とか、都の決定とかを受けたものを出させていただいておりますけれども、そういう部分が私どもの想念にございまして、頭にございまして、今回そういう資料の提出について、青木委員のほうから御指摘いただくような事項があったわけでございます。
今回の資料を含めて、オリンピックに関連する事項については、かなり今後に与える影響も大きいとか、それからさらには不確定の部分が非常に多過ぎて、皆さんが先行きについて考え方の整理ができていないとかというところも、地域の中の問題もございますから、そういう影響というものを考えて、私どものシミュレーションの中でも、ある意味でコアになる部分については、ある程度の段階できちんと委員会に報告するというようなことが必要であろうという問題提起かと思います。そういう問題提起については真摯に受けとめまして、今後そういう部分をできる限り出させていただくようにさせていただきたいと思います。
ただ、水素ステーションについては、実は、正直なところを申し上げますと、東京都のほうがいろいろ打ち上げ花火を出しているんだけれども、ではどこなのか、何なのかというのがはっきり決まらないものですから、逆に、ある意味で、こういうところで落ち着けるのが本当なんじゃないのというところをシミュレーションとして出させていただいた趣旨でございますので、その辺、ぜひ御理解をいただきたいと思います。
○青木委員
おっしゃることはよくわかりますので、これは希望といたしまして、あと、委員長へも希望といたしまして、その辺の状況はよくわかりますが、細かい変更点とか新しく決まったことまでというのは要望しません。それは大変な作業になりますので。ただ、やはり今回おっしゃったように、かなり東京都が水素エネルギーについて打ち上げ花火。私は、まだそれに反対でも賛成でもありません。というのは、やはりまだまだ私たちは中立の立場で勉強していく立場である、あるいは賛成でしたら、どんどん進めていって、将来的に晴海が完全にエコタウンとして、もともとエコタウンとしての意味合いがありますので、全くCO2を出さない形での、つまり自然エネルギーを使っての燃料電池車になれば、全くCO2を出さない初のモデルタウンになるわけで、やはりそれは一つのレガシーとしてすばらしいことだと思います。そういった意味も含めて、今回の水素ステーションあるいは水素エネルギーについての表現が余りにも具体的にきっちりと書かれておりましたので、今回は指摘させていただきました。
今、お言葉の中にありましたように、重要と考える部分については、できるだけ早く東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会の中でも資料をお出しいただくように、委員長にもお願いしたいと思います。
以上で終わります。
○田中(広)委員長
ほかに質問はよろしいでしょうか。質問がないようですので、議題、2020年東京オリンピック・パラリンピックに関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中(広)委員長
ありがとうございます。
第四回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中(広)委員長
ありがとうございます。
以上をもちまして委員会を閉会いたします。
大変ありがとうございました。お疲れさまでございました。
(午後2時42分 閉会)
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